TBSの「サンモニ」(サンデーモーニング)は時々見る。
きょうも「サンモニでも見るか」そう思って私はテレビのスイッチを入れた。
画面には年老いた大宅映子の姿が写っていた。美しいとか、醜いとか、何の感情も湧かないまま、ただぼんやりと画面を眺めていると、話題はマエストロ・小澤征爾が死亡した話になり、大宅氏が(たぶん年齢が小澤氏に一番近い、ということで)発言を求められた。
私は唖然とした。大宅氏は一瞬言葉に詰まりながらも、こう言ったのである。
「小澤さんって、あれでしょ、ラグビーで指を骨折したために、ピアニストを諦めたっていう・・・。この人、やんちゃな面があるんですね」
何だって? ラグビーをやる人間は「やんちゃ」なんだって?
私は耳を疑ったが、もしかしたら「やんちゃ」の意味について、私の誤解があるのかもしれないと思い、手元にあった電子辞書に当たってみた。
「三省堂 スーパー大辞林3.0」
そこにはこう書かれていた。
「子供が活発で大人の言うことをきかないこと。いたずらやわがままをすること。また、そのさま。また、そのような人をもいう。」
また、次のような説明もあった。「俗に、10代から20代の若者の不良行為。」
おそらく大宅氏は、「活発すぎて、ケタ外れの暴力をふるう乱暴者」といった意味で、この「やんちゃ」という言葉を使ったのだろう。
いずれにしても、そこにあるのは否定的なニュアンスであり、ラグビーというスポーツを肯定的に評価する姿勢は微塵も見られない。ラグビー選手の若者がこの発言を聞いたら、怒りに身を震わせただろう。
大宅映子なる人に「旬」と言われる時期があったのかどうか、私は知らない。この人は評論家・大宅壮一の娘というふれこみでマスコミに登場した人物だと私は記憶している。
現在82歳になるこの人がサンモニのコメンテーターをつとめるのは本人の要望によるものか、それともTBS側の要望によるものか、これも私は知らないが、いずれにしても「枯れ木も山の賑わい」といった程度の役割だろう。
「枯れ木」の発言など、だれも聞いていない。だから大宅氏の「やんちゃ」発言には、他のコメンテーターのだれもクレームをつけなかった。
「異論・反論」が売り物の討論番組がこんな体たらくで、はたして良いのだろうか。
きょうも「サンモニでも見るか」そう思って私はテレビのスイッチを入れた。
画面には年老いた大宅映子の姿が写っていた。美しいとか、醜いとか、何の感情も湧かないまま、ただぼんやりと画面を眺めていると、話題はマエストロ・小澤征爾が死亡した話になり、大宅氏が(たぶん年齢が小澤氏に一番近い、ということで)発言を求められた。
私は唖然とした。大宅氏は一瞬言葉に詰まりながらも、こう言ったのである。
「小澤さんって、あれでしょ、ラグビーで指を骨折したために、ピアニストを諦めたっていう・・・。この人、やんちゃな面があるんですね」
何だって? ラグビーをやる人間は「やんちゃ」なんだって?
私は耳を疑ったが、もしかしたら「やんちゃ」の意味について、私の誤解があるのかもしれないと思い、手元にあった電子辞書に当たってみた。
「三省堂 スーパー大辞林3.0」
そこにはこう書かれていた。
「子供が活発で大人の言うことをきかないこと。いたずらやわがままをすること。また、そのさま。また、そのような人をもいう。」
また、次のような説明もあった。「俗に、10代から20代の若者の不良行為。」
おそらく大宅氏は、「活発すぎて、ケタ外れの暴力をふるう乱暴者」といった意味で、この「やんちゃ」という言葉を使ったのだろう。
いずれにしても、そこにあるのは否定的なニュアンスであり、ラグビーというスポーツを肯定的に評価する姿勢は微塵も見られない。ラグビー選手の若者がこの発言を聞いたら、怒りに身を震わせただろう。
大宅映子なる人に「旬」と言われる時期があったのかどうか、私は知らない。この人は評論家・大宅壮一の娘というふれこみでマスコミに登場した人物だと私は記憶している。
現在82歳になるこの人がサンモニのコメンテーターをつとめるのは本人の要望によるものか、それともTBS側の要望によるものか、これも私は知らないが、いずれにしても「枯れ木も山の賑わい」といった程度の役割だろう。
「枯れ木」の発言など、だれも聞いていない。だから大宅氏の「やんちゃ」発言には、他のコメンテーターのだれもクレームをつけなかった。
「異論・反論」が売り物の討論番組がこんな体たらくで、はたして良いのだろうか。