ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

岸田首相と政倫審 たった一人の反乱のゆくえは

2024-02-29 10:31:47 | 日記
いやはや。軍の最高司令官が、みずから切り込み隊長の役を買って出るとは!岸田首相のことである。この人には、部下を統率するリーダーシップ決定的に欠けている。「突撃せよ!公開の政倫審に出席せよ!」と叫んでも、安倍派5人衆のだれも従おうとしないから、自分独りで大舞台に乗り込まざるを得ないのだ。
そんな宰相の姿が哀れに思え、情けなるとともに、こんな体たらくでこの国は大丈夫なのかと心配になってくる。それを通り越して、このところのドタバタ劇が滑稽にすら思えてくる。


衆院の政倫審(政治倫理審査会)がやっと公開で行われることになり、岸田首相は、その場に自ら出席する意向を表明したとか。率先垂範という言葉が思い浮かぶが、岸田首相が何を思ったかは知る由もない。私が思い出すのは、今から20年前の「加藤の乱」である。
単身で倒閣行動を起こそうとした加藤紘一を、谷垣貞一が「あんたは大将なんだから」と諌めたシーンが有名だが、今回の「岸田の乱」には、「早まったことをするな。あんたは大将なんだから」と諌める忠臣はいなかったのだろう。哀れを催すゆえんである。


単身で切り込みをかけるその行動は、ドスを片手に敵地に乗り込んでいく、任侠映画のあの健さん(高倉健)を思わせないでもないが、残念ながら岸田首相にはその(かっこいい!)イメージは似合わない。自分に似つかわしくない行動を取ると、どうなるのかーー。このドタバタ劇の結末が興味深い。

コメント
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