ロ−ウク戦争(ロシア−ウクライナ戦争)について、最近はその後の戦況に関する報道をとんと聞かない。きのう久々に聞いたウクライナ関連のニュースは、以下のようなものだった。
「ウクライナのゼレンスキー大統領は、対ロシアの軍事作戦の指揮をとってきたザルジニー総司令官について解任を検討していることを認めました。ただ、国民の間で人気が高いことで知られるザルジニー氏の解任の検討について国内からは懸念の声があがっています。」
(NHK NEWS WEB 2月6日配信)
一時は国民からの支持が強かったゼレンスキー大統領だが、国民の間で人気が高いザルジニー総司令官を解任するとなれば、ゼレンスキー政権も大きく支持率を落とすことは避けられないだろう。
このニュースによれば、「ザルジニー氏は去年12月に発表された世論調査では『信頼している』と回答した人が88%にのぼり、ゼレンスキー大統領の62%を上回るなど、国民からの人気が高い」という。
それほど人気が高いサルジニー総司令官をゼレンスキー大統領が解任しようとしているのは、一体なぜなのか。
「ウクライナのゼレンスキー大統領は、対ロシアの軍事作戦の指揮をとってきたザルジニー総司令官について解任を検討していることを認めました。ただ、国民の間で人気が高いことで知られるザルジニー氏の解任の検討について国内からは懸念の声があがっています。」
(NHK NEWS WEB 2月6日配信)
一時は国民からの支持が強かったゼレンスキー大統領だが、国民の間で人気が高いザルジニー総司令官を解任するとなれば、ゼレンスキー政権も大きく支持率を落とすことは避けられないだろう。
このニュースによれば、「ザルジニー氏は去年12月に発表された世論調査では『信頼している』と回答した人が88%にのぼり、ゼレンスキー大統領の62%を上回るなど、国民からの人気が高い」という。
それほど人気が高いサルジニー総司令官をゼレンスキー大統領が解任しようとしているのは、一体なぜなのか。
「ザルジニー氏は、戦闘の進め方などを巡ってゼレンスキー大統領とたびたび意見が対立してきた」という。ゼレンスキー大統領が「(ロシアに)完全に勝利するまでは、停戦しない」という意見の持ち主であることから推察すれば、サルジニー総司令官は、「そこそこの戦果で停戦に持ち込むべきだ」とする意見の持ち主であり、この点での意見の対立が、この超人気者を解任する動機になったのだろう。
いずれにしてもゼレンスキー大統領は、「(ロシアに)完全に勝利するまでは、停戦しない」とする己の徹底抗戦の意志を引っ込めざるを得なくなるに違いない。それはとても良いことだ、と私は思う。私はずっと本ブログで、いつまでも停戦しようとしないこの国家指導者を批判してきた。
「ウクライナの将、あのゼレンスキーの場合はどうだろうか。私は彼の頑固一徹な態度を一貫して批判してきた。彼は一日も早く停戦交渉の席に着き、ロシアとの無益な戦争を終わらせるべきなのだ。『ロシア軍がウクライナの領土から完全撤退しなければ、交渉には応じない』と一点張りの態度では、戦いは終わらず、ウクライナ、ロシアの双方に犠牲者が増えるばかりだろう。ロシア軍の兵士たちにしても、好き好んで戦場に身をおいている者は極々少数である。そんな兵士たちに対して、『てめえら、ぶっ殺すぞ!』とがなり立て、自軍の兵士たちには『あいつらを殲滅せよ』と叫んでいるのが、ゼレンスキー大統領なのである。」
(2,023/10/01《武人ゼレンスキーの精神構造》)
「ウクライナは正義=善、ロシアは不正義=悪」とする見方がまかり通る国際世論の現状では、私のような意見は少数派だろうが、きのうの朝日新聞でだったか、私の信頼するイデオローグ・佐藤優氏がインタビューで次のように述べているのを知り、私は援軍を得た思いがした。
「世論や西側の対応は現実的になってきました。「ウクライナの必勝を確信する」と頑張っていた軍事専門家と称する人たちも、ウクライナの苦戦で、どのラインで戦争を終わらせるべきなのか苦慮している。でも私に言わせると当初から明白な話じゃないかと。(中略)早く(戦争を)やめないと、ウクライナの黒海に面した領域が全部ロシアにとられる可能性がある。米国の軍事支援が先細り、ウクライナは完全に弾切れを起こしています。
今秋の米大統領選でトランプ前大統領が当選するような事態になれば、完全にはしごを外された形になる。ロシアは手加減しないでしょう。だから早く停戦に持っていかないと」
(朝日新聞2月6日)
そうそう、戦術論的な見通しからしても、ウクライナは一日も早くロシアと停戦をすべきなのだ。平和主義の理念からしても、(これまで私が主張してきたように)いつまでも戦争を終わらせようとしないゼレンスキー大統領の姿勢が批判に値することは、言うまでもない。
いずれにしてもゼレンスキー大統領は、「(ロシアに)完全に勝利するまでは、停戦しない」とする己の徹底抗戦の意志を引っ込めざるを得なくなるに違いない。それはとても良いことだ、と私は思う。私はずっと本ブログで、いつまでも停戦しようとしないこの国家指導者を批判してきた。
「ウクライナの将、あのゼレンスキーの場合はどうだろうか。私は彼の頑固一徹な態度を一貫して批判してきた。彼は一日も早く停戦交渉の席に着き、ロシアとの無益な戦争を終わらせるべきなのだ。『ロシア軍がウクライナの領土から完全撤退しなければ、交渉には応じない』と一点張りの態度では、戦いは終わらず、ウクライナ、ロシアの双方に犠牲者が増えるばかりだろう。ロシア軍の兵士たちにしても、好き好んで戦場に身をおいている者は極々少数である。そんな兵士たちに対して、『てめえら、ぶっ殺すぞ!』とがなり立て、自軍の兵士たちには『あいつらを殲滅せよ』と叫んでいるのが、ゼレンスキー大統領なのである。」
(2,023/10/01《武人ゼレンスキーの精神構造》)
「ウクライナは正義=善、ロシアは不正義=悪」とする見方がまかり通る国際世論の現状では、私のような意見は少数派だろうが、きのうの朝日新聞でだったか、私の信頼するイデオローグ・佐藤優氏がインタビューで次のように述べているのを知り、私は援軍を得た思いがした。
「世論や西側の対応は現実的になってきました。「ウクライナの必勝を確信する」と頑張っていた軍事専門家と称する人たちも、ウクライナの苦戦で、どのラインで戦争を終わらせるべきなのか苦慮している。でも私に言わせると当初から明白な話じゃないかと。(中略)早く(戦争を)やめないと、ウクライナの黒海に面した領域が全部ロシアにとられる可能性がある。米国の軍事支援が先細り、ウクライナは完全に弾切れを起こしています。
今秋の米大統領選でトランプ前大統領が当選するような事態になれば、完全にはしごを外された形になる。ロシアは手加減しないでしょう。だから早く停戦に持っていかないと」
(朝日新聞2月6日)
そうそう、戦術論的な見通しからしても、ウクライナは一日も早くロシアと停戦をすべきなのだ。平和主義の理念からしても、(これまで私が主張してきたように)いつまでも戦争を終わらせようとしないゼレンスキー大統領の姿勢が批判に値することは、言うまでもない。