縁の下の力持ち。日陰というのとは違うが、彼らはあまり目立たないそれぞれの持ち場で、己の信念に従い、この国を良くするべく日々、熾烈なバトルを繰り広げている。こんな記事を読んだ。
「自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国対委員長は9日、国会内で会談した。日本学術会議の任命拒否問題に関し、杉田和博官房副長官の国会出席の是非を巡って協議したが、平行線をたどった。
安住氏は菅義偉首相が出席する予算委員会集中審議の開催と杉田氏の出席を要求した。森山氏は集中審議に前向きな考えを示す一方、杉田氏出席には慎重な姿勢を崩さなかった。10日に再会談する。」
(毎日新聞電子版11月9日配信)
杉田官房副長官とは、「日本学術会議・6人外し」の黒幕と目される人物である。立民の安住氏はこの黒幕を国会に招致して、日本学術会議をめぐる任命拒否のプロセスを、直接張本人の口から語らせようとしている。早くも全体主義へと傾斜するスガ政権を、これによって揺さぶろうとする腹だが、自民の森山氏が政権側の楯として、野党側の攻撃を固くブロックしようとするガチンコの構図である。
このところ日本のマスメディアでは、アメリカ大統領選のドタバタばかりが取り沙汰され、日本の行く末を決めかねない「日本学術会議」問題などすっかり忘れ去られた格好だが、こんなときだからこそ、足元にじっくり目を注ぐことも必要だろう。
「アメリカがくしゃみをすれば、日本は風邪をひく」と言われるほど緊密な日米関係だから、アメリカのトップの座にだれが座るのか、気になるのは解るが、風邪をひく(かもしれない)わが国自身の健康チェックも、当然ながら怠るわけにはいかない。
「自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国対委員長は9日、国会内で会談した。日本学術会議の任命拒否問題に関し、杉田和博官房副長官の国会出席の是非を巡って協議したが、平行線をたどった。
安住氏は菅義偉首相が出席する予算委員会集中審議の開催と杉田氏の出席を要求した。森山氏は集中審議に前向きな考えを示す一方、杉田氏出席には慎重な姿勢を崩さなかった。10日に再会談する。」
(毎日新聞電子版11月9日配信)
杉田官房副長官とは、「日本学術会議・6人外し」の黒幕と目される人物である。立民の安住氏はこの黒幕を国会に招致して、日本学術会議をめぐる任命拒否のプロセスを、直接張本人の口から語らせようとしている。早くも全体主義へと傾斜するスガ政権を、これによって揺さぶろうとする腹だが、自民の森山氏が政権側の楯として、野党側の攻撃を固くブロックしようとするガチンコの構図である。
このところ日本のマスメディアでは、アメリカ大統領選のドタバタばかりが取り沙汰され、日本の行く末を決めかねない「日本学術会議」問題などすっかり忘れ去られた格好だが、こんなときだからこそ、足元にじっくり目を注ぐことも必要だろう。
「アメリカがくしゃみをすれば、日本は風邪をひく」と言われるほど緊密な日米関係だから、アメリカのトップの座にだれが座るのか、気になるのは解るが、風邪をひく(かもしれない)わが国自身の健康チェックも、当然ながら怠るわけにはいかない。