けさ、明け方近くに夢を見た。私がまだ現役だった頃のことである。私の教え子の大学院生がある小さな学会で発表をしていた。質疑応答の時間になり、会場からの質問に、彼は立ち往生し、ニキビ面の顔を真っ赤にして四苦八苦の体だった。
思わず私は挙手をして、ひと言ふた言コメントをし、助け舟を出してやった。助け船のコメントを出しながら、私は、我ながらなんて素晴らしいコメントなんだと思い、同時に、この院生の卓越した才能に気づいた。その才能に感心しながら、私は、彼のこの非凡な才能を何としても世に出してあげたいと考えた。
どうすればよいだろう。どこかの大学に、常勤の職を世話してあげられないだろうか。それにはどうしたらよいのか。
私は、同業の仲間とのちょっとした会合が数日後にあることを思い出し、その折に、この院生を売り込んでみたらどうだろう、と考えた。私は常々、彼がゼミなどで見せる誠実さ、勤勉さを好ましく思っていた。
その会合で顔を合わせる同業仲間の一人は、小さな地方の私立大学の学長におさまっている。そうそう、彼に頼めば、その地方大学に教え子を送り込むことができるかもしれない。でも、断られるかもなあ・・・。そう考えたところで、目が覚めた。
断るまでもないが、その会合とは、「日本学術会議」関連の会合ではない。もっと規模の小さい、「既得権益」とは無縁の会合である。
思わず私は挙手をして、ひと言ふた言コメントをし、助け舟を出してやった。助け船のコメントを出しながら、私は、我ながらなんて素晴らしいコメントなんだと思い、同時に、この院生の卓越した才能に気づいた。その才能に感心しながら、私は、彼のこの非凡な才能を何としても世に出してあげたいと考えた。
どうすればよいだろう。どこかの大学に、常勤の職を世話してあげられないだろうか。それにはどうしたらよいのか。
私は、同業の仲間とのちょっとした会合が数日後にあることを思い出し、その折に、この院生を売り込んでみたらどうだろう、と考えた。私は常々、彼がゼミなどで見せる誠実さ、勤勉さを好ましく思っていた。
その会合で顔を合わせる同業仲間の一人は、小さな地方の私立大学の学長におさまっている。そうそう、彼に頼めば、その地方大学に教え子を送り込むことができるかもしれない。でも、断られるかもなあ・・・。そう考えたところで、目が覚めた。
断るまでもないが、その会合とは、「日本学術会議」関連の会合ではない。もっと規模の小さい、「既得権益」とは無縁の会合である。