ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

バイデンとスガ首相のビミョーな関係

2020-11-10 13:58:33 | 日記
そこそこの難題を突きつけられると、俄然やる気を出す人がいる。何を隠そう、私もその一人である。

そろそろ手袋が欲しくなる季節だと思い、愛用の手袋を探したが、どこにも見当たらない。探すことに疲れ、「仕方がない。アマゾンで買うしかないか」と思うに至った。

安くて暖かく、(杖や手すりがしっかり握れるように)滑り止めがついていて、見栄えがいい、コスパ抜群の手袋、ーーそんな逸品をアマゾンのサイトで探すとき、私は俄然やる気がでる。難題というのとは違い、これはたんに物欲を充たすだけの悦びとも言えるが。

さて、我がスガ首相の場合はどうだろうか。けさの散策で、次のような記事を見かけた。
「国家的混乱が続く米国だが、『親中派』とされ、中国疑惑が指摘されるバイデン氏が次期大統領になれば、日本をはじめとする同盟・友好国は危急存亡の時を迎えかねない。
(中略)
トランプ氏の顧問弁護士で元ニューヨーク市長のルドルフ・ジュリアーニ氏は2日、ネット番組で『バイデン氏は(副大統領時代)中国共産党と、日本の沖縄県・尖閣諸島について、米軍は同諸島を守らないとの密約を交わし、中国の銀行が(バイデン氏の次男)ハンター氏の口座に大金を振り込んだ』という趣旨の爆弾発言をした。」
(zakzak11月9日配信《“媚中・嫌日”バイデン政権で日本に重大危機! 中国軍が台湾対岸に集結情報、尖閣防衛放棄の密約疑惑も 米大統領選“全舞台裏” 》)

たしかに、バイデン新大統領が「媚中・嫌日」の立場から、「米軍は尖閣諸島を守らないとの密約を中国と交わした」とするなら、これは一大事である。我がスガ首相は先ごろベトナムとインドネシアを訪れ、「自由で開かれたインド太平洋」構想を強調するなどして、中国を牽制する姿勢を露にした。こうした対中強硬姿勢は中国の対日強硬姿勢を呼び、尖閣諸島をめぐる攻防はのっぴきならない事態を迎えるだろう。

そうなったとき、スガ首相は一体どうするつもりなのか。彼は「やる気」をだして、自衛隊の出動を考えるのだろうか。それとも、「ムフフ、こんなときこそ俺の出番だぜ」とほくそ笑む後ろ盾の媚中派・二階幹事長を仲介役に立てて、中国を宥めにかかるのだろうか。

もっとも、このzakzakの記事はフェイクである可能性がある。記者にその気がなかったとしても、この記事はトランプ一派の反バイデン・プロパガンダに踊らされている可能性が大きいように思える。詳しいことは忘れたが、何日か前、バイデンはトランプ同様、中国に対しては強硬姿勢で臨むだろう、と予測する記事を読んだ覚えがある。バイデンの対中姿勢に関しては、この記事はzakzakの記事と見立てがまったく逆なのだ。

いずれにしても、バイデン新大統領とどう付き合うかが、日本の今後を決める大きなテーマになるに違いない。「権力快感おじさん」の本領とは別のところで、日本のためにもっと「やる気」を出してくれると良いのだが。
コメント
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