「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

3月27日 「逃げ込み者」こそが今の状況を生んだ!

2015年03月27日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、御島さん(31)のマンションでのバーベキューは、まだまだ続いています。

変わったのは、途中から参戦の若いミユウちゃん(25)が増えた事。

最初からいるメンバーは、御島さん、イケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)に若い池澤くん(24)です。


「ちょっと家の事で抜けられない事があって・・・遅れちゃいました」

と、舌をペロッと出しながらミユウちゃんは屈託無く笑います。

「ミユウちゃんのお家は古い家系なんですって。それでいろいろなしきたりがあるんですって」

「ま、今日は、最初から遅れる予定だったから、問題はなかったけどね」

と、御島さん。

「古い家系と言えば、ゆるちょさんですよね。ゆるちょさんは自然と古い家系の女性を惹きつけちゃうから・・・」

と、辛辣姫。

「そんな事言ったって、ユキちゃんだって、結構なお嬢様でしょ?」

と、僕。

「お嬢様って言ったって、うちは家系的にはどうって事無いし・・・」

と、ユキちゃん。

「まあまあ、お二人共・・・多岐川さんも、水島さんもお美しいお嬢様なら、男子としては」

「嬉しい限りだし・・・特に言い合う必要もないですよ。ねえ、貴島さん」

と、池澤くんが気を利かす。

「はは。ゆるちょさんだって、それくらいはわかっているさ。ねえ、ゆるちょさん」

と、貴島くん。

「ま、確かに、それはそうなんだけどね」

と、僕。

「実は今日の午前中、いとこの高校生の女子に会って・・・話をしていたんですけど」

「恋愛の経験がまるきり無くて・・・「大学に行ったら、恋愛出来ますか?」って聞かれちゃって・・・」

と、ミユウちゃん。

「で、どう答えたの?」

と、ユキちゃん。

「その子、割りと美人だし・・・だから「大学に行けば告白される確率は高まるんじゃない?」とは言いましたけど」

「「さとり男子」の時代だから、恋愛氷河期って言うのは、変わらないかもしれませんね」

と、ミユウちゃん。

「俺、ちょっと前に恋愛の特集記事、担当してたんですけど、僕らより下の世代は、さらに恋愛に消極的みたいですよ」

「「デートに金使わなくていいし、恋愛しない方がすごく楽」とか言ってましたもん。僕の母校の後輩達が・・・」

と、池澤くん。

「池澤は立教大学だったよな」

と、貴島くん。

「はあ、そうっすけど」

と、池澤くん。

「わたし達の時代で、立教大学の男子って言ったら、相当、人気だったけどな」

と、御島さん。

「へー、そうなんすか。でも、今じゃあ・・・やさしいけれど、覇気が無いとか、言われているようですよ。うちの後輩達」

と、池澤くん。

「覇気が無いのは、最近の男子学生全体の問題のような気がします」

と、ミユウちゃん。

「そういうもんなの?」

と、ユキちゃん。

「ええ。わたしも恋愛関連の企画に携わった事があるんですけど・・・とにかく何をやるにも失敗して傷つくことを極度に恐れてて」

「チャレンジしないんです。チャレンジしないから、成長しないし、だから、とにかく頼りがいがないんです・・・」

と、ミユウちゃん。

「なんかナヨナヨしているって言うか・・・それこそ、女性を頼りにしたりして・・・それが恥ずかしい事だと気づきもしないんですよ・・・」

と、ミユウちゃん。

「ナヨナヨした男子程、嫌いなモノはないかな。わたしは男性は頼りがいがあってこそ、男性だと思うし・・・」

と、辛辣姫。

「・・・それに、わたし思ったんですけど、今の大学生達ってどこかで「自分は頭がイイから人生楽に行きられる方法を見つけられるはずだ」って思っているんです」

「だから、社会に出て、あくせく働いている先輩達をどこか見下した感じで、見て、話しているんですよね」

と、ミユウちゃん。この子の洞察力は高い。

「それってどこか「働いたら負けだ」とか言い出す、ニートの論理と似た構造を感じるわね」

と、辛辣姫。

「そんなのくだらない、何の根拠もない自分アゲに過ぎないわ。ね、ゆるちょくん」

「意味の無い自分アゲばかりやっていると、誰も相手にしなくなり、孤立して、ふしあわせスパイラル一直線になるのよね?」

と、御島さん。

「そうですね。さすが御島さん、洞察力が高い」

と、僕。

「その構造は、その昔、理系の知的エリートがぞくぞくとオウム真理教に参加していった構造とほぼ同じですね」

「「自分は頭がイイから、人生楽に生きられるはずだ。自分こそは特別なんだ」・・・この思いが彼らがまともな道から踏み外してしまった根底の思いですよ」

と、貴島くん。

「ほう、なるほど・・・その考えは鋭いな。未だにマスコミ達は多くの知的エリートが何故、オウム真理教に参加してしまったか、その原因を理解出来ていない」

「それに比べれば、貴島くんの指摘は素晴らしいの一言に尽きるよ」

と、僕。

「ありがとうございます。彼らはエリートと自負していたからこそ、オウム真理教に参加した。その証拠に皆、修行をすれば、超能力を身につけられ」

「人間的に高いステージに一般の人間よりも、楽して行けると信じていた・・・当然自分にそういう資質があると信じていたから、教祖の言葉を信じてしまったんだ」

「人は自分に気持ちのいい事を言われると、都合よく信じてしまう・・・この説得の法則を教祖は単に知っていたに過ぎないんでしょうね」

と、貴島くん。

「ま、その法則は、説得のイロハであるけどね。理系大学出の勘違いエリートが、社会でたくさんの失敗をしながら、人を信じさせるイロハを体験的に身に着けていった」

「苦労人でもある教祖に説得されれば、一発だよ、そんなの」

と、僕。

「要は相手をアゲてあげれば・・・説得しやすくなると言うシンプルな法則・・・それを教祖は知り抜いていたんだよ。何人もの人間を説得し騙し抜いてきた教祖にすれば」

「赤子の手を捻るのも同然。「自分はエリートだ。自分は誰も指摘してくれないけど、エリートなのだ」なんて思っている人間程、説得しやすい人間はいないからね」

「普通に生きてきた僕でさえ、そんなの簡単だって、すぐにわかるよ」

と、僕。

「新聞記者やマスコミ関係者はなんでわからないんでしょうね。こんな簡単な事が」

と、貴島くん。

「もしかすると彼らも組織への「逃げ込み者」にして「知識者」の「俺偉い病」なのかもしれないね」

「だから、思考停止者と化している・・・そういう事かもしれない」

と、僕。

「思考停止か・・・それほど、この世に怖いモノは無いと思いますけどね」

「ちなみに・・・相手をアゲると、説得しやすくなる例・・・ありますか?」

と、貴島くん。

「例えば「なるほど、君はこの教義が理解出来るのか。この教義は生半可な人間には理解出来ない・・・君がこの場所に来るのは運命だったんだよ」」

「などと言って説得すれば・・・「自分は特別だ」と思っている人間程、それを強固に信じる事になるからね・・・」

と、僕。

「単に気持ちをアゲられただけで説得されちゃうなんて、知的エリートでも何でもないじゃないですか?精神的に無防備そのものだわ」

と、辛辣姫。

「ま、常に自分の防御に関心の高い女性だったら、そう言うだろうね。だいたい、この説得の法則は女性を口説く時にこそ、威力を発揮するものだからね」

「「君、結構近くで見ると可愛んだね」とか「君って、話してみると、印象が変わるな。結構外見的には真面目って感じだけど、話してみると大人の女性を感じるよ」とか」

「「君、いい匂いがするな。生まれつき、いい女なんだね」とか「やっぱ女性は理解力の高い女性が一番だよ。この話わかってくれる女性には、ホロリと来ちゃうんだ俺」とか」

「「この料理、美味しく作れる女性に、俺、弱いんだよな」とか・・・いくつでも思いつくけど、女性を口説く時に大事なのは、相手の女性が自分に気があるとか」

「好印象を持っていると言う事を見抜いておく事が大事。これがなければ、どんな言葉を言ったって、口説けないからね」

と、僕。

「そういう意味では知的エリートは自分を評価してくれる人間に弱いから・・・その構造は恋の口説きと同じ構造かも」

と、ユキちゃん。

「彼らは厳密に言えば、知的エリートでも何でもない。単なる「知識者」の「俺偉い病」だよ。だから、教祖の言葉の裏側にある真意すら掴めず」

「ちょっとアゲられただけで、簡単にマインドコントロールされたのさ。しかも、自分からマインドコントロールされる事を無意識に求めていたから」

「マインドコントロールが外れる事もなかったんだよ」

と、僕。

「知的エリートが「自分は特別だ」と言う思いから、他人にマインドコントロールされ、テロ組織化した例はその前にもありますよ」

「マルクス主義・・・いや、それはマルクス教とも言える宗教そのものだ。そのマルクス教にマインドコントロールされた学生達が1960年の安保闘争や」

「1968年から69年の学生運動・・・東大安田講堂事件なども、反米化した左翼主義の人間がエリート意識から左翼主義に、単純にマインドコントロールされ」

「起こした事件ですよ。結局、知的エリートだと自分アゲする人間は、自分を評価してくれる人間に弱くて、その人間を通して、何らかの思想に容易にたぶらかされ」

「思考停止者と化し、暴徒化するんですよ。なぜなら、戦う事で他を否定し、最高の自分アゲを実施するからです」

「「俺は人類史上最高の聖戦士なのだ」・・・彼らは暴徒化する事で、そう叫びながら、最高の自分アゲを実施し、オナニー的オルガスムスを感じているだけなんですよ」

「実際は単なるわがままの思考停止者のオナニー行為者と言う、迷惑者のアホ・ナルシストに過ぎません」

と、貴島くんが詳説してくれる。

「そういう人間ってトモダチいないんでしょうね。「俺は誰にもわかってもらえない。偉いのに」くらいの事を思っているから、余計、トモダチも出来ない」

「だから、人に簡単に騙され、利用されるし、必要以上に自分を誇るような行動に出る、言わばやっかい者でしょうね」

「だから「この世界は敵か味方か、だけだ」と言う短絡的思考しか、出来なくなるんですよ。っていうか、利用されている事すら、一生理解出来ないでしょうね」

「ま、思考停止者ですから、当たり前ですけどね」

と、池澤くん。

「彼らのエリート意識が・・・自分アゲの行き着いた先が、宗教あるいはそれに類する教義に名を借りたテロ集団へ所属する事だった」

「・・・この構造って、今、現在進行している、「イスラム国」に端を発した世界各国のならず者テロ集団のメンバーの意識と同じじゃないですか!」

と、貴島くん。

「宗教の問題点は、自分で物事を考えずに、すべての行動の決定を他に依存するようになると言う事だ」

「命令されれば、それを実行する以外、手はなくなるし、その行為がどれだけ残虐でも」

「それが、宗教的な修行であり、宗教的高位なステージに行ける行いだと理解したら・・・躊躇なく実施すると言う事だ」

と、僕。

「そういう意味では、日本は「イスラム国」などより、20年も前に、オウム真理教と言うテロ組織によって実施された、サリンと言う毒ガスによる大規模テロに」

「遭遇する経験を持っていたんですね」

と、ユキちゃん。

「学生運動は、その走りだったのね・・・思考停止者となり、暴力に訴える・・・時代は変わっても、その構造は変わらないと言う事ね」

と、御島さん。

「結局、根拠の無い「自分は特別なんだ」と言う似非エリート意識による自分アゲこそが・・・なんらかの教義に染まる思考停止者のテロリストを作り上げてしまうんだ」

「そういう意味では何時の時代も若者は同じ。人生で苦労しながら、成功させていく先輩をビビりながら見てて」

「「いや、俺は頭がいいから楽な道を行けるのだ」と不幸な呪文を唱えて楽しようとするんだ。この構図は全然変わっていないと言う事だよ」

と、僕。

「わたしもこれまで生きてきて思うけど、結局、人生って積み木なのよね。積み上げて行かなければカタチにもならないし」

「積み上げ、組み上げる事さえ出来れば、どんなカタチにでも発展させる事が出来るし、カタチになれば、評価され始めるものだわ」

と、御島さん。

「組み上げずにサボっていたら、永遠に組みあがらない。そしたら、一生評価されないし、しあわせも当然やって来ない。それだけの事ですね」

「つまり、人生やったもん勝ち!・・・その言葉に尽きるんですよね、ゆるちょさん」

と、ユキちゃん。

「そう。ユキちゃんの言う通りだ」

と、僕は笑顔で言う。

「人生楽してしあわせになれる程、楽な場所ではない。だから、人生の組み上げは必須になるんだけど」

「日本文化においては、ただ組み上げただけでは評価はされない。その組み上げ方にも約束がある、と言う事が実は大事なんだ」

と、僕。

「それはどういう?」

と、ミユウちゃんが質問する。

「日本文化は、経験知をベースにして作られた、「本能を気持ち良くする」事に重きを置いた文化だ。他の国とは違い、そこはシビアだ」

「自分のやる事が相手の「本能を気持ちよくする」ところまで行き着いていないと一切評価されないんだ」

と、僕。

「それが日本のおもてなしの心ですね。確かにお客さんを本能からの笑顔に出来なければ、そのサービスは失格になりますからね」

と、辛辣姫。

「ま、ここでは別のアプローチとして、一般のサービスとは別の話をするけれども・・・」

と、僕は少し別の話をし始める。


「先日、脳科学の本を読んでいたら、人間が本能的に気持ちよくなるのは、①情動、②種を次代に残す行為、③自身の安全を保つこと」

「と言う事だった。まあ、僕的には、①と②は同じ事で・・・要は人間は恋をする為に生まれてきて、恋をすると」

「すっごく気持ちよくなれるんだ。③はまあ、美味しいモノを食べるとか、美味しいお酒を飲むとか、十分な睡眠を」

「取る事などと、説明されていたが・・・要はそれって本能から来る欲求を満たしてやる事なんだよね」

「性欲、食欲、排泄欲、睡眠欲、まあ、財産を持ちたいとか、名誉が欲しいなどの社会的欲求はまあ、別として」

「性欲、食欲、排泄欲、睡眠欲を満たす事は毎日必要不可欠な事になるんだよ」

と、僕。

「ゆるちょさんは、性欲、食欲、排泄欲、睡眠欲の中でも、優先順位第一位は恋・・・恋する為に人間は生まれてきたと日頃から言ってますよね」

と、ユキちゃん。

「そ。だって、何歳になっても恋が可能になる為に、「八百比丘尼化」は起こるんだぜ。上戸彩さんなんて」

「30歳だけど、全然そう感じないし、ビジュアル年齢が止まって「八百比丘尼化」していると見ていいと思うよ」

と、僕。

「吉永小百合さんや、岸恵子さんを始めとして、多くの美しい女性がビジュアル年齢を止めていますね」

と、貴島くん。

「そういう意味では毎日散歩している加山雄三さんは・・・もうすぐ80歳ですよ・・・」

「彼も「八百比丘尼化」しているって見てもいいでしょうね」

と、ユキちゃん。

「それを言うなら、アド街ック天国の愛川欽也さんも80歳ですよ。ビジュアル年齢は60歳くらいにしか見えませんよねー」

と、貴島くん。

「「八百比丘尼化」している人って、案外多いんですね」

と、池澤くん。

「そ。だから、日本人的には、まず、ひとから注目を受けて、その注目に打ち勝てる強い人間性を持てて、たくさんの「ハッピーエナジー」の直接照射を受けて、その結果」

「男性は「ヒカルの君の目」、女性は「ヒカルの姫の目」を備えて・・・「八百比丘尼化」するのが、個体としての成長の」

「順番なわけ。それが出来ていない人が圧倒的に多いけどね・・・」

と、僕。

「それがリアル・ニュータイプへの成長の方法ですよね。・・・そうなれないと、オールドタイプのまま、早くに老けて」

「早くに死んでしまう・・・そういう事ですよね」

と、池澤くん。

「そういう事になる。そして、「ヒカルの目」シリーズを装備出来れば、目がキラキラになるから、異性を恋に落とす事になる」

「成長の順番的には、そういう順番さ」

と、僕。

「でも、それには、たくさんの異性から注目される事に耐えられる強い自分を作る必要があるんですよね・・・」

「同性の友人を作るのさえ、苦手な今の大学生以下にそれが出来るかな」

と、ミユウちゃん。

「結局、傷つく事を恐れている段階で、一切成長が見込めない事になるわよ」

「そういう人材って、そもそも社会に出て、大丈夫なのかしら?ていうか、使い物になるんですか、御島さん」

と、辛辣姫。

「そうね。将来を不安がってばかりいて、一切成長出来ない男子を取るより、状況を理解したら、腹をすえてかかる」

「現実的な女性の方を取る事になるかもね・・・」

と、御島さん。

「なにしろ、人生で最も大切な事は「日々の進化」だもの。それが出来ない人材は必要ないわ」

と、御島さん。

「結局、楽な方へ楽な方へ、逃げてばかりいるから・・・「逃げ込み者」と化すから・・・一切成長も出来ず、周囲から人が消え、孤立し、ふしあわせスパイラル」

「一直線の個体が出来上がっていくんですね」

と、貴島くんが結論のように言う。

「逆に「ヒカルの目シリーズ」を備えていれば・・・男性は女性を恋に落とす事が出来るし、井川遥さんのようなキラキラした「ヒカルの姫の目」を持った女性ならば」

「その「ヒカルの君の目」を持った男性を唯一恋に落とす事が出来る・・・でしたよね?」

と、ユキちゃん。

「こう考えて来ると、社会が怖くて逃げ込んじゃう人間・・・似非エリートだろうとなんだろうと・・・は「逃げ込み者」だから一切成長出来ないか」

「思考停止者の暴徒になってしまう、はた迷惑な人間になるのが関の山で、それらはふしあわせスパイラル一直線の「絶対ふしあわせ者」って事になりますよね」

と、貴島くん。

「それに対して、社会でいろいろ経験して毎日の成長環境を作れた人間は、「ヒカルの君シリーズ」を装備出来て「八百比丘尼化」し、キラキラお目目で」

「異性も同性も笑顔に出来る・・・おもてなしの心サービスの出来る「絶対しあわせ者」になれるって事ですか?」

と、辛辣姫。

「それって、今の大学生以下は「絶対ふしあわせ者」になって、消えるだけ・・・って事すか?」

と、池澤くん。

「絶対ふしあわせ者に恋する人間なんて、いないでしょうからね・・・」

と、ミユウちゃん。

「でも、その話を理解すれば、がんばる人間もいるんじゃないかしら。わたしは、そっちに賭けるわ」

と、御島さん。

「だって、うちの事務所には、そのあたり、よーくわかっている人生の先達者達がたくさんいるもの。後輩をやさしく熱心に指導できるでしょ?皆は」

と、御島さん。

「さすが、しっかりしてますね」

と、僕。

「それくらいじゃないと、皆を引っ張る社長業は成り立たないから」

と、御島さんは笑顔で言うと、自分のシャンパングラスを空にした。


(おしまい)

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