<戦場認定記事(炎上事前想定)>「ここは、斬り合いの場です!さあ、素直に斬り合いましょう!」
「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」
今週の一言:好いた女の泣きながらのごめんなさい攻撃に、男は心で泣いて顔で笑う。それが男の生きる道だ!以蔵よかったぞ!
●以蔵を心配して、探して、戦って泣くだけでした!それしかやることないの!ないんだな、これが!今回、あんまりやることなかった龍馬さんです!!
さて、今回も以蔵を心配するだけの龍馬でした。まあ、探してたけどね。しかし、あの近藤勇対龍馬のシーン!あれだけは、良かったね!
なんつーか、それこそ、龍馬VS新選組なんて、史実が盛り上げてくれる!というか、一応千葉道場塾頭VS天然理心流宗家なわけだから、燃えるっちゃ燃えるよね!
あの瞬間だけ、そこは大河ファンなわけだから、「おおっ」という感じでしたね。まあ、事実を引き寄せればいい論考者(史実では)龍馬なわけで、近藤らを動かさなければ
いいということで、決して剣の戦いに固執しない、というわけで、あんな感じになったのだと思いますけど、まあ、あの瞬間は楽しかったですね。
ちょっと男性大河していた、感じがありました。しかし、そのシーン以外は、なんだかなあ、以蔵探し回っているポーズのようで、説得力がなかったねー。
なんか、冒頭の勝塾土佐のお役人乱入のシーンもさ、あれ、学園モノじゃん(笑)。なんか、僕らを守ってくれて皆ありがとう、おう俺たちは皆仲間だ!みたいな。
なんつーか、あさーい感じで、背中に寒気が走りましたね。まあ、だから、説得力が回復せずに、以蔵を見つけようとする龍馬の行動もカッコつけポーズなイメージで、
だいたい、子供向けすぎない?あの描写!最初は名前聞くだけで、次は似顔絵出してって、ちょっと進化したような感じにしてたけど、そもそも、京で名高い人斬り以蔵
を探すなんて、やばい奴だって、皆引くだろうにさ。ま、子供向けすぎだから、そこらへん、無視するけど、なんか浅いつくり。
さらに最後以蔵が捕まったということで、泣いたりするわけですけど、そんなもんだから、素直にその涙を評価できないんですね。
もう、全然こころに響いてこないわけですよ。これ、僕が「ドラゴン通信」初期に書いていたことと、ほとんど、同じですよ!
笑っちゃいますよ。ずーーーーっと同じテイスト。
第一話で絶望して以来たまにいい!っていうことがちょっとあったくらいなもので、ずーーーーっとハリボテ龍馬(笑)。
まあ、最後、お龍さんが、泣く龍馬に感情を動かされていたようですけど、まったくそんなことは、僕には起こりませんでした。
なんつーの、ポーズで泣いているのかなあ、と素直に思ってしまいました。まあ、やることがないんで、以蔵探す以蔵守る戦う泣くで終わった龍馬さんでした。
なんか、5両の話もさ、とってつけた感があったね。まあ、お龍さんが、妹を取り返すエピって「竜馬がゆく」にもあった有名なエピだけどね。
そこらへん、ちょっと浅かったというか、第一部の最初の頃のような感じに戻っちゃったまた説得力皆無モードの今回の「龍馬」でした。
●容堂の心を見抜く鋭い脳!自分の居場所を見つけちゃったもんね!俺は天才だ、と思っているはずの、またまた動き始めた弥太郎です!
「容堂公は、武市のことを嫌っているぞね」と事実を喝破した弥太郎です。まあ、このひとは、自分の才覚を生かす場所を見つけちゃったからね。
もう、てこでも自分のことしか、考えませんよ。まあ、武市さんとは、前回仲直りしたし、お互いを認め合って終わっているからね。
もう、自分のストーリーに武市さんの存在はいらない、終わったことだ!としているんでしょう。
こういう関係性って、現実にもありますよね。もう、あいつとは、関係がない、という関係性。終わっていくストーリーというのは、よくある話です。
それがあの二人に見られたということなんでしょうね。まあ、次回子供できちゃうみたいだし、前回、武市さんに子供つくれよって言われたからがんばったのかな?
そういう意味じゃ、武市さんの言葉に素直に従った弥太郎です。よかったね、弥太郎!
●無言で走り回る白い新選組!あれが土方か、あれが沖田か、そして近藤に見えちゃうからあら不思議の原田泰造くんです!
というわけで、無言で不気味テイストがお約束の白い新選組です。首元にスカーフがアクセントのちょっとおしゃれさんな新選組の一行なわけですけど、やはり大河に
華を添えますね。こう原田泰造氏って、なんつーか、役になりきるねー。まあ、ネプは各所で見かけるわけですけど、なぜか大河に出るとあのお馬鹿オーラが消え去り、
その役になりきっちゃうという素晴らしい役者さんですよねー。ちょっと大久保スメルが僕的に残っているか?と心配しましたが、なんのなんの!
すっかり近藤らしさを身につけての登場で、男性大河ファンをうならせました。もう、あの龍馬VS近藤あたりは、久方ぶりに男的に燃え上がりましたねー。
こういうのが見れるのが、大河ドラマなわけですよ!やっぱりあの目つきとか、表情のつくりかたなんか、良かったですねー。この大河は精神のビジュアル化を
モットーとしていますからね。もう、近藤イメージありましたねー。
と、まあ、僕自身、新選組が好きなんで5割増くらいのほめ方ですけどね。ま、出るだけで満足で、不気味テイストづけがよかった。
今後も楽しみな新選組です。それに、こういう感じで、突然出てきた謎の団体みたいな見方って新鮮でしたね。
以蔵が言っていたわけですけど、そうか、以蔵あたりから言わせれば突然出てきた三人一組で追ってくる謎の部隊なわけだねーと、妙に納得、おもしろかったです。
っていうか、まだ、近藤さんと土方、沖田が一組になって出張っているので、まーだ、京に登って間もない頃のなのかな、とか想像できておもしろいですね。
いやあ、原田氏の近藤さん、思ったより、よくてよかったねー。
ただ、最後に「お前はXXだ」と言った近藤さんのセリフがよく聞き取れませんでした。あれ、なんて言ったの?
●泣きながらのごめんなさい!男性は心が痛い!しかし、言っている女性のこころもまた、痛いのよ!なつさんです!
まあ、このなつさんに、ごめんなさい!と断られる感じ!いやあ、僕も青春の頃、よく出会った光景です。もう、ほんとにあの頃はあんぽんたんなクソガキでしたから、
よーく告白して断られたもんです。いやあ、クソガキの頃なんて、あれで絶望するでしょう。心が痛いでしょう。もうね、あの頃を思い出しましたよ。
まあね、今は「由美ちゃん物語」なり、「お昼間カフェ」なりを書いているんで、女性の側に立ってモノを考えるようになりましたから、
そのこころも理解できるわけですけれど、もう若い頃なんて、「よくもそんなに残酷な生物になれるものだなあ」などと考えておりましたよ。
それだけ、自分をかけて告白したりしているわけですけどね。まあ、あの以蔵の風景はねー。まあ、以蔵の項で書きますけど、ちょっと心が痛かったです。
でも、なつさんもこころが痛いんだよね。断る方も心が痛い。だから、泣いちゃう。女性の弱さは時に残酷なストーリーを演出する、という典型例でしたね!
●入ります!と片肌ぬぎで、言っちゃいそうな雰囲気です!しかし、あの気の強そうな目と迫力の声が妙に気に入った、やる気のお龍さんです!
なんというか、姐さん、姉御という言葉がぴったりあいそうな、なんか片肌ぬぎで、サイコロふりそうな迫力を持つお龍姐さんです。なんかこう声の感じがやたら
その気の強さを現していて、女優さん本人も姉御的なんだなーと感心しながら見てました。まあ、僕は地上波をほとんど見ないので、このひと、知らないんですけど、
そういう感じな女優さんなの?なんか、化粧品のCMで見かけたことがある感じだけどねー。
しかしこう現代的な美人で迫力があってっていうお龍さんの典型的な感じで、なんかよかったですね。声も迫力があるし、この最初は拒否していて怖い感じだけど、
だんだん龍馬にやられていき、最後はメロメロっていうドラマを彼女で見れると思うとその役者能力的なところにも興味がわきます。
うまく僕らを騙してほしいですね。まあ、今後はそこらへんもポイントとして見ていくつもりですが、龍馬が泣いたくらいで、心を動かしてちゃまだまだだよ!
●もう、どうにでもしてくれ状態!あー、俺の何が悪いんだ!龍馬!武市先生ー!うわーん!ともうずだぼろの以蔵です!
無言で白い新選組に取り囲まれ斬りつけられるも、なんとか逃げた以蔵です。それで、這々の体で、なっちゃんところに来るんだけど・・・。
泣きのごめんなさいに会って、「そうだよな。お前には迷惑はかけられん」と出て行く以蔵の後ろ姿に、涙しました。
いやあ、あの時の以蔵の気持ちが泣きたい程によくわかる・・・と自分の過去と重ねあわせて涙してしまいました。男ならあの気持ちわかるよねー。
信じていたものに拒否されたあの絶望感悲しみ苦しみ、それでもそんなこと相手に悟らせないようにと、必死に自分をつくろう男のつらさ・・・。
すがりたいけどすがれない、それが男の道なのさ・・・と孤独に耐える、そんなこころの痛みが思い切り伝わってきて思わず涙・・・。
まあ、誰にでも青春の蹉跌というものは、ひとつやふたつやみっつや・・・たくさんありますねー(笑)。だから、余計、その気持ちがわかったんでしょう。
まあ、以蔵を通してアンポンタンな頃の自分を見つめていたということなんでしょうね。ま、人間、人生経験を積めばそこから抜けられるから若い諸君は安心するように!
さて、以蔵は逃げ回るけど、結局捕まってしまうわけですけれど、最後もしぶとかったですね。まあ、このひとは、こうなることはわかっていたんですが、
いざ捕まると、うーん、かわいそーに、ということになりますなあ。なんつーか、この役者さんがうまいんだよね。要は。
だから、説得されている、そのせつなさを最大に表現できているんですよねー。さすがライダー役者!というのが褒め言葉なのかな?
しかし、まあ、来週からさらにひどいことになるわけですからねー。せつな系芝居のうまい以蔵と攻め芝居の得意な象二郎とは、
ベストな組み合わせなんじゃないでしょうか!(笑)
ま、今回は、とにかく、あの泣きのゴメンナサイのあとの以蔵の芝居がめっちゃよかった、そんな自分を重ねあわせた僕でした。なんだ俺のことか(笑)。
●「もう一本追加しろ」と、攻めに攻めるザ・サディスト、後藤象二郎さんです!
もう、攻めるの大好き草々さんです。なんつーか、このうれしさ加減が漂う辺りもう、ザ・サディストって感じで、口からこぼれる歯の加減までがいいですねー。
吉田東洋暗殺がここまで、引っ張られるわけですから、もう、草々さんの感情がわかるわかる。
「もう一本追加しろ」
あたりなんて、もう最高潮でしたね。いやあ、ああいう感じだせる草々さんも、なかなかです。いやあ、ちょっとした狂気な感じがスパイスになっていて
いいですね。まあ、半分ヤンキー映画みたいになってますけど、それがおもしろくっていいですね。
ここに、以蔵がねー、入っていくわけですかー、ちょっと残酷な感じが、さらに草々さんをサディスティックにするでしょうね。
ますます楽しみな草々さんです!
●土佐の尊王攘夷運動は、実は上士下士平等化運動だった!それが理念だった!上士に追い込まれた武市さんです!
自分は間違っていなかった!と自分を勇気づける武市さんですが、それだけ、こころが痛くなっている弱っているということなんでしょうか。
まあ、苛んでいるシーンは少なめで、武市さんの表情の変化を多くだしているのは、女性への配慮としても、だんだん気持ち的に弱くなっている
武市さんが表されていましたね。まあ、精神的に酷いよね。痛みには勝てても精神的な攻撃には、弱いものですからね。
痛みは我慢できても、精神的な部分はきつい、ということもありますからね。まあ、それをうれしがっている後藤象二郎の姿がまた、
おもしろいんですけど、対照的に武市さんはきつい表情です。
すべては東洋殺しからつながっているんですね。だから、山内家上層部は、下士憎しで、武市らを見ている。
結局、上士VS下士の構図が始めからなにも変わっていないんですね。
あの第一話で、結婚式帰りに土下座させられた、あの時から、なんら変わっていない。
つまり、武市さんが夢見た一藩勤王化とは、上士下士平等化と同じ理念だったわけです。
でも、上士に拒否され、今、その最後の時を迎えようとしている。
武市さんの目指した尊王攘夷運動とは、形を変えた平等化だったんですね。だからこそ、上士に足を掬われ追い込みをかけられている。
結局、土佐で行われたことは、上士と下士の国内戦争だったと、言えるのではないでしょうか。
今週の愚痴
以蔵の捕縛と、お龍登場、という二大話だったのが、今回でしたね。
そういう意味じゃ、またも、主役でなく、脇役待遇だったのが、今回の龍馬さんだったわけです。
しかし、あの以蔵の「お前に迷惑はかけられんき」のシーンは、ちょっとやられちゃいましたね。なっちゃんのごめんなさい泣きでやられて、
それで、あの以蔵の芝居、こころで泣きそうになっていても、そんなの表情に出すわけにいかん、それが男だ、とばかりに、
表情が凍りつくわけですよ。そして、言うべき言葉を吐き、黙々と去っていく、悲しい男の背中が、涙を誘いましたねー。
「そうなんだよ、それが男なんだよ!」
と僕は言いながら涙しました。うーん、今回の名シーンと言えるシーンでしたね。
つーか、この役者さん、やっぱりうまいんだよね。男心を目で表現できているものねー。
「坂の上の雲」の菅野美穂さんクラス!ですね。これ僕としては最上の表現なんですけど(笑)。うん、以蔵今回もよかった。
まあ、あとは、龍馬VS近藤といったあたりでしたか。あのシーンだけ、こう「ぐわん!」と心の中で燃え上がりましたからね。
こう史実によって、補正されて見えちゃうんでしょうね。あのあたり、それまで、龍馬に説得力がなかったのに、剣を構え合った瞬間、
こころの中の男大河指数計が、マックスまで跳ね上がりましたからね。瞬間的に。
なんていうか、受けの芝居の原田泰造氏がいいんだなあ、これが。こう、近藤のイメージをしっかりと出しているんだよね。
もう、なんかあのシーンだけ、タイムスリップして現場を見ているような興奮がありましたね。
まあ、できれば、もう少し長く戦闘シーンが見たかったけど、まあ、見れただけ興奮できてよかった、というところかな。
やあ、このドラマで久しく感じなかった興奮でしたね。もう、毎週のように、やって欲しいですねー。
お龍さんは、僕が史実のお龍にもっているのと、そうイメージが遠くなくてよかったです。
姉御的な感じがよかったですね。いやあ、しかし、このドラマ、キャスティングだけは、ピカイチだよね。
もう、数々出てきたゲストと言い、新選組の近藤と言い、そして、このお龍でしょ。
そこらへんは安心して見れる感じですね。
春猪に至っても、春猪って感じだもんね。
まあ、とにかく、今回は、泣かされて男大河的に興奮までさせられて、なかなか楽しかった45分間でした。
龍馬以外は、良かったって、感じかな。
ほら、ここらへんも、第一部の最初あたりの感想に戻ってる!
来週は池田屋らしいですから、もう新選組ファン!としては、盛り上がります。スタイリッシュな新選組の残酷さというのを見てみたいですね!
今週の評価ポイント
以蔵&なつのシーンと、やはり龍馬VS近藤シーンでしょう。泣いたり、興奮したりでした!
「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」
今週の一言:好いた女の泣きながらのごめんなさい攻撃に、男は心で泣いて顔で笑う。それが男の生きる道だ!以蔵よかったぞ!
●以蔵を心配して、探して、戦って泣くだけでした!それしかやることないの!ないんだな、これが!今回、あんまりやることなかった龍馬さんです!!
さて、今回も以蔵を心配するだけの龍馬でした。まあ、探してたけどね。しかし、あの近藤勇対龍馬のシーン!あれだけは、良かったね!
なんつーか、それこそ、龍馬VS新選組なんて、史実が盛り上げてくれる!というか、一応千葉道場塾頭VS天然理心流宗家なわけだから、燃えるっちゃ燃えるよね!
あの瞬間だけ、そこは大河ファンなわけだから、「おおっ」という感じでしたね。まあ、事実を引き寄せればいい論考者(史実では)龍馬なわけで、近藤らを動かさなければ
いいということで、決して剣の戦いに固執しない、というわけで、あんな感じになったのだと思いますけど、まあ、あの瞬間は楽しかったですね。
ちょっと男性大河していた、感じがありました。しかし、そのシーン以外は、なんだかなあ、以蔵探し回っているポーズのようで、説得力がなかったねー。
なんか、冒頭の勝塾土佐のお役人乱入のシーンもさ、あれ、学園モノじゃん(笑)。なんか、僕らを守ってくれて皆ありがとう、おう俺たちは皆仲間だ!みたいな。
なんつーか、あさーい感じで、背中に寒気が走りましたね。まあ、だから、説得力が回復せずに、以蔵を見つけようとする龍馬の行動もカッコつけポーズなイメージで、
だいたい、子供向けすぎない?あの描写!最初は名前聞くだけで、次は似顔絵出してって、ちょっと進化したような感じにしてたけど、そもそも、京で名高い人斬り以蔵
を探すなんて、やばい奴だって、皆引くだろうにさ。ま、子供向けすぎだから、そこらへん、無視するけど、なんか浅いつくり。
さらに最後以蔵が捕まったということで、泣いたりするわけですけど、そんなもんだから、素直にその涙を評価できないんですね。
もう、全然こころに響いてこないわけですよ。これ、僕が「ドラゴン通信」初期に書いていたことと、ほとんど、同じですよ!
笑っちゃいますよ。ずーーーーっと同じテイスト。
第一話で絶望して以来たまにいい!っていうことがちょっとあったくらいなもので、ずーーーーっとハリボテ龍馬(笑)。
まあ、最後、お龍さんが、泣く龍馬に感情を動かされていたようですけど、まったくそんなことは、僕には起こりませんでした。
なんつーの、ポーズで泣いているのかなあ、と素直に思ってしまいました。まあ、やることがないんで、以蔵探す以蔵守る戦う泣くで終わった龍馬さんでした。
なんか、5両の話もさ、とってつけた感があったね。まあ、お龍さんが、妹を取り返すエピって「竜馬がゆく」にもあった有名なエピだけどね。
そこらへん、ちょっと浅かったというか、第一部の最初の頃のような感じに戻っちゃったまた説得力皆無モードの今回の「龍馬」でした。
●容堂の心を見抜く鋭い脳!自分の居場所を見つけちゃったもんね!俺は天才だ、と思っているはずの、またまた動き始めた弥太郎です!
「容堂公は、武市のことを嫌っているぞね」と事実を喝破した弥太郎です。まあ、このひとは、自分の才覚を生かす場所を見つけちゃったからね。
もう、てこでも自分のことしか、考えませんよ。まあ、武市さんとは、前回仲直りしたし、お互いを認め合って終わっているからね。
もう、自分のストーリーに武市さんの存在はいらない、終わったことだ!としているんでしょう。
こういう関係性って、現実にもありますよね。もう、あいつとは、関係がない、という関係性。終わっていくストーリーというのは、よくある話です。
それがあの二人に見られたということなんでしょうね。まあ、次回子供できちゃうみたいだし、前回、武市さんに子供つくれよって言われたからがんばったのかな?
そういう意味じゃ、武市さんの言葉に素直に従った弥太郎です。よかったね、弥太郎!
●無言で走り回る白い新選組!あれが土方か、あれが沖田か、そして近藤に見えちゃうからあら不思議の原田泰造くんです!
というわけで、無言で不気味テイストがお約束の白い新選組です。首元にスカーフがアクセントのちょっとおしゃれさんな新選組の一行なわけですけど、やはり大河に
華を添えますね。こう原田泰造氏って、なんつーか、役になりきるねー。まあ、ネプは各所で見かけるわけですけど、なぜか大河に出るとあのお馬鹿オーラが消え去り、
その役になりきっちゃうという素晴らしい役者さんですよねー。ちょっと大久保スメルが僕的に残っているか?と心配しましたが、なんのなんの!
すっかり近藤らしさを身につけての登場で、男性大河ファンをうならせました。もう、あの龍馬VS近藤あたりは、久方ぶりに男的に燃え上がりましたねー。
こういうのが見れるのが、大河ドラマなわけですよ!やっぱりあの目つきとか、表情のつくりかたなんか、良かったですねー。この大河は精神のビジュアル化を
モットーとしていますからね。もう、近藤イメージありましたねー。
と、まあ、僕自身、新選組が好きなんで5割増くらいのほめ方ですけどね。ま、出るだけで満足で、不気味テイストづけがよかった。
今後も楽しみな新選組です。それに、こういう感じで、突然出てきた謎の団体みたいな見方って新鮮でしたね。
以蔵が言っていたわけですけど、そうか、以蔵あたりから言わせれば突然出てきた三人一組で追ってくる謎の部隊なわけだねーと、妙に納得、おもしろかったです。
っていうか、まだ、近藤さんと土方、沖田が一組になって出張っているので、まーだ、京に登って間もない頃のなのかな、とか想像できておもしろいですね。
いやあ、原田氏の近藤さん、思ったより、よくてよかったねー。
ただ、最後に「お前はXXだ」と言った近藤さんのセリフがよく聞き取れませんでした。あれ、なんて言ったの?
●泣きながらのごめんなさい!男性は心が痛い!しかし、言っている女性のこころもまた、痛いのよ!なつさんです!
まあ、このなつさんに、ごめんなさい!と断られる感じ!いやあ、僕も青春の頃、よく出会った光景です。もう、ほんとにあの頃はあんぽんたんなクソガキでしたから、
よーく告白して断られたもんです。いやあ、クソガキの頃なんて、あれで絶望するでしょう。心が痛いでしょう。もうね、あの頃を思い出しましたよ。
まあね、今は「由美ちゃん物語」なり、「お昼間カフェ」なりを書いているんで、女性の側に立ってモノを考えるようになりましたから、
そのこころも理解できるわけですけれど、もう若い頃なんて、「よくもそんなに残酷な生物になれるものだなあ」などと考えておりましたよ。
それだけ、自分をかけて告白したりしているわけですけどね。まあ、あの以蔵の風景はねー。まあ、以蔵の項で書きますけど、ちょっと心が痛かったです。
でも、なつさんもこころが痛いんだよね。断る方も心が痛い。だから、泣いちゃう。女性の弱さは時に残酷なストーリーを演出する、という典型例でしたね!
●入ります!と片肌ぬぎで、言っちゃいそうな雰囲気です!しかし、あの気の強そうな目と迫力の声が妙に気に入った、やる気のお龍さんです!
なんというか、姐さん、姉御という言葉がぴったりあいそうな、なんか片肌ぬぎで、サイコロふりそうな迫力を持つお龍姐さんです。なんかこう声の感じがやたら
その気の強さを現していて、女優さん本人も姉御的なんだなーと感心しながら見てました。まあ、僕は地上波をほとんど見ないので、このひと、知らないんですけど、
そういう感じな女優さんなの?なんか、化粧品のCMで見かけたことがある感じだけどねー。
しかしこう現代的な美人で迫力があってっていうお龍さんの典型的な感じで、なんかよかったですね。声も迫力があるし、この最初は拒否していて怖い感じだけど、
だんだん龍馬にやられていき、最後はメロメロっていうドラマを彼女で見れると思うとその役者能力的なところにも興味がわきます。
うまく僕らを騙してほしいですね。まあ、今後はそこらへんもポイントとして見ていくつもりですが、龍馬が泣いたくらいで、心を動かしてちゃまだまだだよ!
●もう、どうにでもしてくれ状態!あー、俺の何が悪いんだ!龍馬!武市先生ー!うわーん!ともうずだぼろの以蔵です!
無言で白い新選組に取り囲まれ斬りつけられるも、なんとか逃げた以蔵です。それで、這々の体で、なっちゃんところに来るんだけど・・・。
泣きのごめんなさいに会って、「そうだよな。お前には迷惑はかけられん」と出て行く以蔵の後ろ姿に、涙しました。
いやあ、あの時の以蔵の気持ちが泣きたい程によくわかる・・・と自分の過去と重ねあわせて涙してしまいました。男ならあの気持ちわかるよねー。
信じていたものに拒否されたあの絶望感悲しみ苦しみ、それでもそんなこと相手に悟らせないようにと、必死に自分をつくろう男のつらさ・・・。
すがりたいけどすがれない、それが男の道なのさ・・・と孤独に耐える、そんなこころの痛みが思い切り伝わってきて思わず涙・・・。
まあ、誰にでも青春の蹉跌というものは、ひとつやふたつやみっつや・・・たくさんありますねー(笑)。だから、余計、その気持ちがわかったんでしょう。
まあ、以蔵を通してアンポンタンな頃の自分を見つめていたということなんでしょうね。ま、人間、人生経験を積めばそこから抜けられるから若い諸君は安心するように!
さて、以蔵は逃げ回るけど、結局捕まってしまうわけですけれど、最後もしぶとかったですね。まあ、このひとは、こうなることはわかっていたんですが、
いざ捕まると、うーん、かわいそーに、ということになりますなあ。なんつーか、この役者さんがうまいんだよね。要は。
だから、説得されている、そのせつなさを最大に表現できているんですよねー。さすがライダー役者!というのが褒め言葉なのかな?
しかし、まあ、来週からさらにひどいことになるわけですからねー。せつな系芝居のうまい以蔵と攻め芝居の得意な象二郎とは、
ベストな組み合わせなんじゃないでしょうか!(笑)
ま、今回は、とにかく、あの泣きのゴメンナサイのあとの以蔵の芝居がめっちゃよかった、そんな自分を重ねあわせた僕でした。なんだ俺のことか(笑)。
●「もう一本追加しろ」と、攻めに攻めるザ・サディスト、後藤象二郎さんです!
もう、攻めるの大好き草々さんです。なんつーか、このうれしさ加減が漂う辺りもう、ザ・サディストって感じで、口からこぼれる歯の加減までがいいですねー。
吉田東洋暗殺がここまで、引っ張られるわけですから、もう、草々さんの感情がわかるわかる。
「もう一本追加しろ」
あたりなんて、もう最高潮でしたね。いやあ、ああいう感じだせる草々さんも、なかなかです。いやあ、ちょっとした狂気な感じがスパイスになっていて
いいですね。まあ、半分ヤンキー映画みたいになってますけど、それがおもしろくっていいですね。
ここに、以蔵がねー、入っていくわけですかー、ちょっと残酷な感じが、さらに草々さんをサディスティックにするでしょうね。
ますます楽しみな草々さんです!
●土佐の尊王攘夷運動は、実は上士下士平等化運動だった!それが理念だった!上士に追い込まれた武市さんです!
自分は間違っていなかった!と自分を勇気づける武市さんですが、それだけ、こころが痛くなっている弱っているということなんでしょうか。
まあ、苛んでいるシーンは少なめで、武市さんの表情の変化を多くだしているのは、女性への配慮としても、だんだん気持ち的に弱くなっている
武市さんが表されていましたね。まあ、精神的に酷いよね。痛みには勝てても精神的な攻撃には、弱いものですからね。
痛みは我慢できても、精神的な部分はきつい、ということもありますからね。まあ、それをうれしがっている後藤象二郎の姿がまた、
おもしろいんですけど、対照的に武市さんはきつい表情です。
すべては東洋殺しからつながっているんですね。だから、山内家上層部は、下士憎しで、武市らを見ている。
結局、上士VS下士の構図が始めからなにも変わっていないんですね。
あの第一話で、結婚式帰りに土下座させられた、あの時から、なんら変わっていない。
つまり、武市さんが夢見た一藩勤王化とは、上士下士平等化と同じ理念だったわけです。
でも、上士に拒否され、今、その最後の時を迎えようとしている。
武市さんの目指した尊王攘夷運動とは、形を変えた平等化だったんですね。だからこそ、上士に足を掬われ追い込みをかけられている。
結局、土佐で行われたことは、上士と下士の国内戦争だったと、言えるのではないでしょうか。
今週の愚痴
以蔵の捕縛と、お龍登場、という二大話だったのが、今回でしたね。
そういう意味じゃ、またも、主役でなく、脇役待遇だったのが、今回の龍馬さんだったわけです。
しかし、あの以蔵の「お前に迷惑はかけられんき」のシーンは、ちょっとやられちゃいましたね。なっちゃんのごめんなさい泣きでやられて、
それで、あの以蔵の芝居、こころで泣きそうになっていても、そんなの表情に出すわけにいかん、それが男だ、とばかりに、
表情が凍りつくわけですよ。そして、言うべき言葉を吐き、黙々と去っていく、悲しい男の背中が、涙を誘いましたねー。
「そうなんだよ、それが男なんだよ!」
と僕は言いながら涙しました。うーん、今回の名シーンと言えるシーンでしたね。
つーか、この役者さん、やっぱりうまいんだよね。男心を目で表現できているものねー。
「坂の上の雲」の菅野美穂さんクラス!ですね。これ僕としては最上の表現なんですけど(笑)。うん、以蔵今回もよかった。
まあ、あとは、龍馬VS近藤といったあたりでしたか。あのシーンだけ、こう「ぐわん!」と心の中で燃え上がりましたからね。
こう史実によって、補正されて見えちゃうんでしょうね。あのあたり、それまで、龍馬に説得力がなかったのに、剣を構え合った瞬間、
こころの中の男大河指数計が、マックスまで跳ね上がりましたからね。瞬間的に。
なんていうか、受けの芝居の原田泰造氏がいいんだなあ、これが。こう、近藤のイメージをしっかりと出しているんだよね。
もう、なんかあのシーンだけ、タイムスリップして現場を見ているような興奮がありましたね。
まあ、できれば、もう少し長く戦闘シーンが見たかったけど、まあ、見れただけ興奮できてよかった、というところかな。
やあ、このドラマで久しく感じなかった興奮でしたね。もう、毎週のように、やって欲しいですねー。
お龍さんは、僕が史実のお龍にもっているのと、そうイメージが遠くなくてよかったです。
姉御的な感じがよかったですね。いやあ、しかし、このドラマ、キャスティングだけは、ピカイチだよね。
もう、数々出てきたゲストと言い、新選組の近藤と言い、そして、このお龍でしょ。
そこらへんは安心して見れる感じですね。
春猪に至っても、春猪って感じだもんね。
まあ、とにかく、今回は、泣かされて男大河的に興奮までさせられて、なかなか楽しかった45分間でした。
龍馬以外は、良かったって、感じかな。
ほら、ここらへんも、第一部の最初あたりの感想に戻ってる!
来週は池田屋らしいですから、もう新選組ファン!としては、盛り上がります。スタイリッシュな新選組の残酷さというのを見てみたいですね!
今週の評価ポイント
以蔵&なつのシーンと、やはり龍馬VS近藤シーンでしょう。泣いたり、興奮したりでした!