まあ、ベイスターズ問題について、しれっと書いたわけですけれど、
僕はプロ野球ファンでなく、サイクルロードレースファンになったことで、随分、スポーツに対する見方が変わったところがあります。
まあ、ツール・ド・フランスなんかを見ていると、けっこう楽しかったりするわけですけれど、
無茶苦茶強くて、人気のあるチーム・・・まあ、プロ野球で言うと巨人みたいなチームが、突然解散したりするわけです。
ヨーロッパのサイクルロードレース・シーンにおいては。
信じられないでしょう?
だって、巨人軍が、解散!なんてことになったら、そりゃあ、ファンは大暴動モノじゃありません?
でも、サイクルロードレース・シーンにおいては、日常茶飯事なんですよねー。
まあ、今シーズンも、世界最強スプリンターと自他共に認める、マーク・カベンディッシュ選手の所属するHTCチームが解散しました。
もう、無茶苦茶強いスプリンターが数多く在籍していて、もう最強チームの名を欲しいがままにしていたチームなんですけど、
来季のスポンサーが見つからず、解散ですよー。
信じられませんけどね。にわかには。
でも、そういうことって、結構、毎年のように、ある話なんです。
だから、刹那的ではないですけど、チーム愛というものが限定的になるんですね。
というか、個人愛の方が強いというのかな。
それに、移籍がやたら多いです。
ずーっと同じチームに在籍する方が珍しいこととされていて・・・まあ、そういうチーム愛!の選手もいますけどね。
まあ、だから、ファンの方向性も個人ファンみたいな感じになりやすいですねー。
まあ、日本人選手である別府史之選手も、今年移籍しましたし・・・別府史之選手はキャリアアップで毎年のように、チームが変わっていますからね。
だから、そういうの、慣れちゃうんですね。
そして、自転車のチームって、そりゃあ、いろいろな団体がいるわけです。
ベルギーの薬品会社だったり、宝くじの団体だったり・・・やくみつるさんに言わせれば、あぶく銭で養われていることになるんじゃないですか?宝くじの団体なんて。
でも、サイクルロードレース・シーンでは、約束事がきちんと守られていれば・・・まあ、悪質な会社は入れませんけどね。
でも、財政的に健全だったり、けっこう多くのハードルをクリアしなければ、いけないですけど、
「あぶく銭」
的に見える会社であっても、参入していたりしますねー。
まあ、向こうには、儒教的な、
「お金儲けは、悪」
という価値観は、ないですからね。
まあ、でも、
「金貸しが賤業」
という意識もありましたから、程度問題なんでしょうねー、これも。
まあ、でも、報道を見ていると、サイクルロードレース界では、真っ先に注目される、その会社の財政の健全性だったり、そういうあたりの会社としての体力について、
日本ではあまり問題にされてないみたいですねー。
それより、やくさんが言っているけど、
「社会的に存在意義のある会社」
なんて言うことが、問題になっている。
社会的に存在意義のある会社って、何?
つまり、やくさんは、DeNAという会社は、社会的に存在意義がない、と言っているわけですね。
これ、要は、
「携帯ゲーム、という産業は、若者に無駄に時間を使わせ、金をむしり取る、社会的に存在意義のない産業だ」
ということを言っているわけです。
でも、それを言うなら、パチンコだって同じようなモノだし、もっと言えば、アイドルだって、同じでしょ?
アイドルをテレビで見ていたって、個人的に、何かをしてくれるわけじゃない。
でも、グッズ買っちゃったりするわけで、構造的には、携帯ゲームと変わらない。
というか、好きになっちゃっているから、余計始末に悪いんじゃないですかねー。
でも、好きなアイドルがいる・・・好きな俳優さんがいる・・・好きなドラマがある・・・なんてことは、人生にとって、プラスだと思いますよねー。
だって、娯楽そのものなんだし。
好きなアイドルがテレビの向こうで、微笑んでくれるだけで、その日一日、楽しく過ごせるなら、充分人生にプラスだと言える。
だったら、やっぱり、社会的に存在意義があると言えるんじゃないですかね。
まあ、だから、携帯ゲームも、それを楽しんで、人生にプラスになるならば、存在意義は、あると言えるんですよ。
まあ、やくさんからすれば、存在意義は、ないんでしょうけどね。
まあ、だから、僕はその議論より、DeNAの財政の健全性がどうか、というところに興味がありますね。
だって、プロ野球の球団を持つということは、もちろん、多額の金がかかりますからねー。
3年や5年で、売っちゃうような会社では困るわけですから・・・そっちの方が重要だと思います。社会的存在意義の問題より。
まあ、話を元に戻しますけど、サイクルロードレース・シーンでは、結構夢を持てない状況ってのもあるんですよ。
ドーピングの問題ですねー。
例えば、ツール・ド・フランスの期間中、毎年のように、ドーピングテストで黒になる選手が出てくるわけですよ。
「お、この選手、若いのに強いな」
なんて夢を持って見ていると、ツールが終わった後、ドーピングで黒!なんてことになったりするわけです。
「まじかよ・・・」
と落胆することおびただしい。
そういうことがけっこうあるんで、最近は、もう慣れました(笑)。
もう、夢中にはなりませんね。
しれっと見ている。
もちろん、優勝争いなんかは白熱してみますし、楽しみますけど、いざ!という時のために、あまり白熱しすぎないようにしている。
そのあたり、気持ちが鍛えられた、というんですかねー。
だから、ある意味、冷静ですかねー。
他人に期待を持ちすぎない。
期待するなら、むしろ、自分に期待しろ。
こういう感じになっているわけです。はい。
だからねー。
サイクルロードレース・シーンは、ほーんとに、諸行無常なんです。
だから、ひとつのモノに、熱中しすぎず、ほどほどに楽しむ。
そういう感じになっちゃってますねー。
他人に期待を持ちすぎない。
これって、大事なことだと思いますねー。
自分が生きていく上でもね。
それが結論かな。