「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

この記事一応いいんじゃね?ボタン(作ってみました!) ちょっとさ、押してくれると、うれしいんです!(笑)

blogram投票ボタン

男性は少年感があるから恋される!(「真田丸第三回感想!」)

2016年01月29日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
おはようございます。

少し前の話になりますが、ドラマ・レビューの話になりますね。

ま、これも、勉強って事になりますかね。


さて、月曜日の午後3時過ぎ・・・僕とユキちゃん(28)は仕事を一段落させて、

事務所の大部屋で、蜜柑を食べながら、お茶を飲んでいました。

「しかし、うちの事務所は蜜柑の差し入れがすごいね」

「最近、食べても食べても、全然減らないような気がするなー」

と、僕。

「うちの社長が蜜柑を大好きなのを、皆、知っていてくれてるからでしょうね」

「でも、蜜柑にお茶って・・・気分がほっこりとして、冬の楽しみでもありますよねー」

と、ユキちゃん。

「うん。蜜柑の甘さが、気分をほっこりとさせてくれるね」

「これも、社長の人徳のおかげかな」

と、僕。

・・・と、そこへ社長室から出て来るのは、御島社長(31)そのひとです。

「また、わたしの話?そういうのって、なんとなく、聞こえてくるのよねー」

と、御島さんは言いながら、僕の隣の席に座ると、

「ね。昨日の「真田丸」見た?いつも通り、ワクワクしちゃったわよねー」

と、いつも通り、笑顔で話しだす御島さんなのでした。


「最近、「真田丸」を見ていて思うのは、「これは三谷幸喜作の歴史をモチーフにした喜劇舞台・・・を映像化したものなんだ」って」

「そういう事を感じるのよね。だから、普通に笑いが散りばめられていて・・・三谷幸喜作品を大好きなわたしからすると」

「もう面白くってたまらないのよね・・・」

と、御島さん。ルンルンな感じである。

「わたし、大河ドラマの不満っていろいろあるんだけど、その中でも、一番の不満が」

「「だいたい筋が予想出来る」って言うモノだったの。信長が出てくれば、「いつ本能寺の変か?」とか」

「幕末の作品なら「坂本龍馬はそもそも出て来るのか?薩長同盟への関わり方はどう描かれるのだろう?」とか」

「まあ、朝ドラの内容を知りながら、朝ドラを見ているようで・・・内容がだいたい類推出来る・・・ハッキリ言って、そこがつまらない所なのよね」

と、御島さん。

「それは昨年・・・「あまちゃん」がBSで全話再放送されても、全く話題にもならなかった事でも、証明されていますね」

と、ユキちゃん。

「でしょう?優れた作品でも、内容を知っていたら、興味が湧かないのよ。大河ドラマはそういう弱みがあって」

「視聴率も上がらなかった。でも、それは歴史が主体だったからなの。見知ったドラマを再現していたから、そうなったのよ」

と、御島さん。

「「真田丸」はその点違うと?」

と、僕。

「「真田丸」は、まず、喜劇と言う立ち位置から始まるわ。しかも、視聴者を笑わせる目的がまず、設定されていて」

「出て来る素材やモチーフはある意味、二の次三の次なのよね。むしろ「大河ドラマの面白さってこういう所にあるんだぜ」って」

「そういう意識で描かれているから・・・その上で、三谷幸喜作品が勇躍するから、面白いのよ・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・この「真田丸」は、あくまで三谷幸喜さんの喜劇舞台作品・・・歴史は単なるモチーフに過ぎないんだ」

と、僕。

「まあ、わたしが真田物語をよく知らないと言う幸運もあるけどね。でも、ここまで三話見てきたけど、作りが丹念じゃない」

「例えば、一話、ニ話で、描かれていた・・・大名家でも野伏に襲われて命を落としそうになる事もあると言う話や」

「今回の・・・真田家も国衆のひとりで・・・実は家の大きさもあまり他と変わらず・・・実際、盟主でもなかった・・・」

「そこの説得からまずかからないと織田信長に会いにすら、行けなかった・・・と言う真実を描いていたのも」

「すごく新鮮だったわ」

と、御島さん。

「ああ。それは確かに新鮮でしたね。僕は真田昌幸が武田家の重臣だったから、国衆は、割りと部下的な感じなのかと」

「思っていましたから・・・」

と、僕。

「でしょう?その中でも代表して寺島進さんと西村雅彦さんが出てきたけど・・・もう、このキャスト唸るわよね」

と、御島さん。

「はい?それはどうして?」

と、僕。

「わたしは、三谷幸喜作品の喜劇の面白さって・・・現実にいそうなキャラをさらにデフォルメして」

「「そうそう、こういう面倒くさい人いるのよね!」って言うキャラに仕立て上げて、さらに面白い脚本で動かしている所って」

「思っているのね。今までは、その中心人物は「常識的で真面目だけど、気が小さくて腹芸の出来ないオトコ」洋ちゃんだったわ」

と、御島さん。

「洋ちゃん、面白いですよ。でも、このキャラは、大河ドラマの想定顧客No.1のサラリーマンの父親像を想定していますよね?」

と、僕。

「わたしもそう思うわ。中堅サラリーマンの悲喜劇を彼に演じさせて、視聴率をあげる作戦だもの。それはわかるの」

「だから、彼が困れば困るほど、サラリーマン達は可笑しがるわ。きみまろさんが、実年夫婦にウケがいいように、ね・・・」

「ま、ある意味、自虐的な笑いがそこにはあるけど・・・ある意味、王道だわ」

と、御島さん。

「そうか。洋ちゃんは、サラリーマンを描いたキャラだったんですね。でも、洋ちゃんは、10代、20代の女性にもすごい人気ですよ」

「わたし、こういうオトコはタイプじゃないけど、なんとなく笑ってしまうような・・・弟キャラかもしれないですね」

と、ユキちゃん。

「そうね。それも正しい見方なんじゃない?彼が困れば困るほど、「真田丸」は面白くなる。さらに言えば・・・」

「わたしが今回好きだったのは・・・その洋ちゃんの奥さん・・・一瞬しか出てこないけど、もう完全にベタな演技で、舞台の役者さんよね。あの女性」

と、御島さん。

「洋ちゃんの前で「信之さんは真田の跡取りの長男で・・・」って何度も繰り返して、二度目に「それわかったから」と一蹴されてた」

「病気がちな奥さんね。確かに喜劇はベタな程、面白いんだよね。もう、いかにも、「わたし、すぐ死にます」っていう」

「フラグ立ちしてたもんな・・・」

と、僕。

「大河ドラマは、そういうフラグ立ちを読み取って、楽しむのも・・・ひとつの大事な楽しみ方ですよね」

と、ユキちゃん。

「三谷幸喜さんは、そういう「大河ドラマのお約束」もちゃんと意識して書いているわ。あと、戦国大河ドラマのお約束は」

「毎回、戦シーンがある事ね。ま、チャンバラシーンがあるからこそ、主役のカッコいいシーンに女性も男性も、萌えられるって事じゃない」

と、御島さん。

「それ、いいですよね。主役がいかに使える人間かが、描かれて・・・信繁さんのカッコよさが際立っていた」

「そういう意味で言えば、洋ちゃんの方は・・・どんでん返しが面白かったですね」

「そう言えば、御島さんは寺島進さんのような男臭い男性が好きなんですよね?」

と、僕。

「もう、当たり前じゃなーい。寺島進さんに「よ、今日、飲みに行くか?」なんて誘われたら、絶対に飲みに行っちゃうもの」

「あの「アニキ」的な男臭ささ加減が、わたしは大好きだわ」

と、御島さん。

「彼はキャラ的には、どういう意味を持たせているんでしょう?主役達を助ける、怖いお兄さん的なキャラですか?」

と、僕。

「そうね。世の中の裏の裏をどこまでも知っている、主役達を助けてくれる、オトナのオトコ・・・真田昌幸お父さんの盟友と言ってもいいキャラよね」

「ま、サラリーマンの洋ちゃんとは、まあ、住んでる世界が違うと言う所かしら。でも、情には熱くて、ひとの気持ちのわかるオトコ」

「・・・っていうか、世の中で苦労をしてきたからこそ、ああいう地位に登れたからこそ、洋ちゃんの気持ちもわかる」

「・・・そういう苦労人の位置よね。だから、逆にこれから苦労する洋ちゃんには、寺島進さんの気持ちなんてわかるはずも無いのよ」

と、御島さん。

「そういう意味で言うと、寺島進さんは、信繁の方を買っている感じで描かれていましたね」

と、ユキちゃん。

「信繁の方が仕込みがいがあると感じてるって表現でしょうね。若い頃の自分を見ているって感じかしらね」

と、御島さん。

「まあ、でも、今回、そういう意味では、「こういう面倒くさいオヤジ・・・世の中にいるのよねー」のもうひとりは」

「やっぱり、役者バカ・・・藤岡弘、さんの本多忠勝さんよねー。もう、自分の正義は皆も理解してくれると勝手に解釈して」

「自分の価値観を押し付ける・・・で、いて他人の価値観は一切受け付けない・・・そういうオヤジを熱演していて」

「その個人のあり方と役のあり方がピッタリリンクしていて、笑えちゃうのよねー」

と、御島さん。

「「殿、それが武将の道ですぞ」みたいな事を言い出して、その価値をすぐに押し付けるから・・・家康に煙たがられている」

「・・・なんか、そういう、ある価値観に凝り固まった・・・融通が効かない、オヤジとかいるよねー」

「僕が一番苦手としているパターンだけど・・・この人、本多忠勝だから、洋ちゃんを気に入って、お嫁さんをくれる人なんだよね」

と、僕。

「多分、洋ちゃんの常識的な正義漢・・・と言う所が本多忠勝に気に入られる作劇になるんでしょうけど」

「この二人が義理の親子になるってだけでも笑っちゃうわよね。妙にウマが合う・・・洋ちゃんが、本当の父親とはウマが合わないから」

「余計、そこが強調されるように感じるわね・・・でも、それって、洋ちゃんの経験が超不足しているだけなんだけどね。人間小さいし・・・」

と、御島さん。

「逆に本多忠勝さんは、殺生の経験が深いから、自分なりの正義感が確立しちゃったパターンですか」

と、僕。

「そうね。いずれにしろ、こういう凝り固まった価値観に支配された人間は、使いづらいのよね」

「戦は超強いかもしれないけれど・・・先も読めないし・・・寺島進さんの方が、先は読めるのは確かだわ」

「真田昌幸さんの価値を理解出来るわけだから・・・」

と、御島さん。

「寺島進さんと言えば・・・コンビで出てきた西村雅彦さんの御島さんの評価はどうなんです?」

と、僕。

「え?この人、ケツの穴の小さい役がお似合いな、ゲゲゲの鬼太郎のネズミ男みたいな気の小さいオトコでしょう?」

「女性には当然、人気無いんじゃない?」

と、御島さん。バッサリ。

「ま、西村雅彦さんが実際どういう人間かは、別に良くて・・・そういう猜疑心の固まり役は、最適任よね」

「実際、長い間、田村正和さんの引き立て役をやっていたんだから・・・」

と、御島さん。

「で、だいたいこういうオトコって、殺されてしまう運命にあるんだけど・・・さすが三谷幸喜さんと古い仲間だけあって」

「いい場所に使うわよね・・・」

と、御島さん。

「今回、面白かったのは、やっぱり、寺島進さんと西村雅彦さんが真田昌幸さんを織田信長に売ろうとしたエピですよね」

「洋ちゃんも密書を上杉景勝に渡す命令をされて、勇躍その命令を果たすべくサスケと一緒に行動するんですけど」

「二人の謀反に遭い・・・って言う話でしたから・・・そこから、それが真田昌幸発案の謀略だった事が後でわかると」

「胸がすくって言うか・・・これこそ、歴史物語の深さと面白さだとわかりましたね」

と、ユキちゃん。

「そうなんだよね。あの寺島進さんが、「わたしは、真田昌幸に乗ったのだ」と言ったあたりの芝居はゾクゾクしたもんね」

「相変わらず、洋ちゃん・・・「は?こ、これはどういう事で?」みたいになっていましたけど」

「実際、視聴者のサラリーマン達も、洋ちゃんの意識で見ているから・・・「そ。そういう事なの!やるじゃん、真田昌幸!」」

「みたいになったでしょうね」

と、僕。

「うん。今回、そこに一番、すっごくゾクゾクしたし、面白かった。ほんと、三谷幸喜作品の良さが集められた作品になっているもの」

「もう、ホント、すぐに次が見たいって思っちゃうわ」

と、御島さん。

「次は織田信長さんや、明智光秀さんが出て来るはずですからね。安土城の天主閣の唯一の主、「天主」織田信長さんの」

「傍若無人ぶり・・・見られるんじゃないですか!」

と、ユキちゃん。

「おっと、その話の前に、男性陣としては、楽しみだった、長澤まさみちゃんが出てきましたけど」

「彼女もコメディエンヌにするつもりですね、三谷幸喜さんは」

と、僕。

「本来、正統なお姫様役くらいやっていてもよさそうな長澤まさみちゃん・・・だけど、実際は、真田昌幸の臣下の娘」

「・・・どうも真田信繁さんにすれば、気安い友人役だったわね。堺雅人さんが惚れている女性の為に・・・櫛でもあげたら」

「的なアドバイスもしている様子・・・そういう三枚目に使っちゃう所がいいのよね。でも、それくらいこなせそうで」

「長澤まさみちゃん・・・ちょっと、これから面白い感じよね」

と、御島さん。

「堺雅人さんに割りと冷たくされるんだけど・・・気があるのは、長澤まさみちゃんの方って、表現でしたからね」

「「あ、足やっちゃったみたい。先に行ってて」みたいなベタな芝居がまた、上手いんだよなー。ちょっとわざとらしいくらいベタ」

「やっぱ、ベタは、喜劇の基本だねー」

と、僕。

「いずれにしろ、今回は、真田昌幸家が置かれた状況を洋ちゃんを中心に紹介させて・・・全然一枚岩では無い信濃って感じで」

「描かれて・・・真田昌幸は悪い奴・・・みたいな感じで、西村雅彦さんがニセの手紙を織田信長に持っていく・・・」

「それを真田昌幸は、最初から見越していて・・・その状況をどう利用して、織田信長のこころを取るか」

「・・・そういう話になりそうですね」

と、僕。

「もうね。先が読めないでしょう?西村雅彦さんがそこで殺される事になるのか・・・西村雅彦さんを一回使いするのか」

「そこも見モノ。織田信長に会いにいく、真田昌幸さんと堺雅人さん・・・しかし、見た?堺雅人さん・・・」

「ただ、路傍の石に座っているだけで、少年感がはちきれんばかり・・・わたし最近わかったけど」

「男性は少年感が出せるうちは、女性に恋されるのよ。これが、おっさん感が出始めちゃったら、恋はされないわよね」

「・・・そういう意味じゃあ、寺島進さんは、アニキ感が出てたわよね。そ。少年感→アニキ感が正しい成長なのよ」

「・・・→おっさん感の男性は、もう恋とは関係ない感じよね」

と、御島さん。

「確かに、堺雅人さんの少年感は、僕も驚きました。あれ、高校生くらいの感じの芝居ですもんね」

「すごいもんだ・・・」

と、僕。

「やっぱり、日本文化・・・「餅は餅屋」って事なんでしょうね」

「「小劇場界の微笑みのプリンス」・・・堺雅人さんは、過去、そう呼ばれていたみたいですよ」

と、ユキちゃん。

「三谷幸喜さんも・・・演劇界の叩き上げな人だもの」

「そういう意味では、堺雅人さんと三谷幸喜さんは、運命的な出会いだったのかもしれないわ」

と、御島さん。

「その二人を始めとして、皆が全力で作っている、大河ドラマ「真田丸」。今、見なきゃ、絶対損するわ。これだけは誓ってもいいわ」

「歴史を知らない女性でも、笑える能力さえあれば、全力で楽しめる感じだもん。しあわせな気持ちになりたければ、見なきゃ、ね」

と、御島さん。

「御意。僕も同じ思いです」「わたしも」

と、僕ら二人は、御島さんの言葉に、素直に同意した。


(おしまい)

今年の大河ドラマは、アタリだね!(真田丸第二回感想!)

2016年01月21日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
おはようございます。

毎年、この時期は大寒なんですよね。

だから、1年で一番寒い時期・・・寒いの嫌いな僕は、結構、困っています。

いやあ、寒いの怖いよー。


さて、その時、僕は事務所の大部屋でいつものようにノートパソコンをパタパタ叩いて、

のんびりと仕事をしていました。冬の午後。外は風が強くて、寒そうでした。

・・・と、そこへ外回りから帰ってきたユキちゃん(28)が寒そうに入ってきます。

「いやあ、今日は思った以上に寒いですよ。雪の上を通ってくる風が冷たいんです」

「この部屋は日が当たって暖かい・・・今、すぐにお茶、いれますね?」

と、ユキちゃん。

「悪いね。僕の方も仕事が一段落した所で、ちょうど良かった」

と、僕。

・・・と、そこへバタバタと帰ってくるのは、社長の御島さん(31)です。

「今、ちょうどたい焼きが焼けた所だから、思わず買ってきちゃった・・・」

「皆で一緒に食べましょう」

と、御島さん。

「わたし、焼きたてのたい焼きがほんと、大好物なのよね」

と、御島さんはコートを社長室に置いてくると、お茶と一緒にたい焼きを流しこむ。

「美味しいね。暖かいアンコは、ホッとするね」

と、僕。

「でしょう?こういう時って、日本人で良かったって素直に思うもの・・・」

と、御島さん。

「わたし、このたい焼きの端の所も好きなんです。香ばしくて、美味しいですよね」

と、ユキちゃんも笑顔。やっぱり女性は甘いモノに弱いらしい。


ほっこりとした時間がそこには流れている。

ユキちゃんは、たい焼きを食べ終わると、次の仕事の為にまた、外へ走りだしていった。


「ねーえ。今週の大河ドラマ、ゆるちょくん的には、どうだった?」

「わたし、すごい今週も楽しめて・・・やっぱり、三谷幸喜さんのシナリオがいいのね」

と、御島さんは少しはしゃぎ過ぎ。

「僕、真田幸村の話って、あんまり詳しくは知らないんですよ」

「実際、池波正太郎大先生の「真田太平記」を読んだだけだし、あの本は創作一杯だし」

「だから、最後の大阪冬の陣と大阪夏の陣の話くらいしか知らなくて・・・」

「だから、ストーリーが予想出来なくて、それですごい面白いのかもしれない」

と、僕。

「でしょう?わたしもそうなのよ。っていうか、話が面白くて、キャラも面白い・・・だから、余計、面白いって感じかしらね」

と、御島さん。

「話も、キャラも面白い・・・ですか」

と、僕。

「キャラってね。そのキャラの味って言うモノがまず、先にあるのよ。そこが大事な所・・・例えば、大泉洋ちゃんの演じている、真田信之・・・まあ、真田のお兄ちゃんの方ね」

「あれは・・・洋ちゃんのキャラの味がまず、先にあるの。わかる?洋ちゃんの味?」

と、御島さん。

「はい?洋ちゃんの味?」

と、僕。

「まあ、いいわ。洋ちゃんの味と言えば、なんと言っても、「常識こそ正義」と考えている洋ちゃんに、非常識な物言いをぶつけて・・・「はい?」と」

「声を上ずらせながら、うろたえながら聞いてくる洋ちゃんの姿こそ、一番面白いのよ。言わば、いじられキャラの真骨頂」

「洋ちゃんこそ、徹底的にいじって焦らせる所に洋ちゃんの面白い所があるのよー」

と、御島さん。

「あああ。それはわかりますね。洋ちゃんが人気になった「水曜どうでしょう」も、そういう演出でしたし」

と、僕。

「でしょう?三谷幸喜さんは、映画「清須会議」で洋ちゃんを使った時、そのキャラの面白さに味をシメタのよ」

と、御島さん。

「うん。確かに、洋ちゃんは、うろたえさせて、なんぼ・・・の所がありますね」

と、僕。

「そうよ。それが洋ちゃんの味。あの感じは、他の誰にも出せないわ」

と、御島さん。満足気。

「それにもうひとつ・・・キャラには年齢があるわ。例えば、ゆるちょくんも洋ちゃんを「洋ちゃん」って呼んでるでしょう?」

「彼は・・・そうね。学級委員をやった事のある中2・・・くらいの感じよね。常識的だけど、何故か皆にいじられる・・・そういうキャラだわ」

と、御島さん。

「なるほど・・・キャラには年齢があるんですね」

と、僕。

「ゆるちょくんは・・・キャラ的には洋ちゃんに近いモノがあるわ。でも、小6の少年って感じよね」

「女性に甘える癖があるわ。それも許せちゃう感じね」

と、御島さん。

「はあ・・・まあ、そういう事にしておきましょう」

と、僕。

「話を戻すけど・・・だから、真田のお兄ちゃんは冷静で常識的だけど、「はあ?」と常に驚いている感じなのよ」

「で、それを騙すのはお父さんの役目ね。策士、真田昌幸・・・草刈正雄さんの目がいいわねー。まるで、動物の熊のような、野性的な目」

「あのお父さんがいつも着ている熊の毛皮は、「野生」をお父さんに感じさせる造形に見えたわ」

と、御島さん。

「一筋縄ではいかない人物のように見えました」

と、僕。

「あの強い目がいいのよ。あれこそが「サル山のボス力」そのもの・・・ああいうオトコじゃないと乱世では勝ち目は無いわ」

と、御島さん。

「真田のお父さんのキャラ年齢はいくつですか?」

と、僕。

「うーん、そうね。オトナであれば、それでいいって感じかしらね。40歳でも、50歳でも」

と、御島さん。

「彼は常に一歩先を見て、考えている「純思考者」よ。まあ、今後、織田信長さんに会いに行くようだから」

「「知恵者」好きの信長は、「純思考者」の真田昌幸を見たら、きっと喜ぶわよー。ま、どう描かれるかは、謎だけどね」

と、御島さん。

「そして、主人公・・・真田信繁・・・堺雅人さんだけど、キャラとしては、こちらも「純思考者」なのよね」

「常に一歩先を見て・・・真田昌幸さんの立場に立って思考しているのかもしれないわね」

「あるいは、敵の立場に立って思考しているか・・・」

と、御島さん。

「敵の立場に立って思考する・・・ですか」

と、僕。

「敵の立場に立って、己を見てみるの。そうすると、どこが弱点か、どこから攻めれば容易に落ちるか?」

「そうやって自分を客観視しておくと、男性なら、女性からどう見えているか、しっかり気にするようになれるわ」

と、御島さん。

「もっともゆるちょくんは、どっから攻めても、容易に落ちそうにはないけどね」

「何を言っても、搦め手から攻撃されるのがオチのように感じるわ。で、搦め手に防御を厚くした途端、正面突破を図ってくる感じね」

「人を陽動するのが得意だもの、ゆるちょくんは」

と、御島さん。

「見抜かれていますね・・・そういう相手には陽動は効かないモノです」

と、僕。

「時にゆるちょくんは、真田信繁に見えてくるから不思議ね。そういう物言いだわ」

と、御島さん。

「で、今の真田信繁さんは、少年・・・だから、明快って言う感じかしらね。キャラ要素としては」

「だから、真田のお兄さんは弟にやられっぱなし・・・でも、堅実なのはやはりお兄ちゃん・・・と言う筋立てになるのよ」

と、御島さん。


「それと、今回は、コメディエンヌ二人のやり取りが最高だったわね。公家の出のワガママお母さん役の高畑淳子さんは絶品」

「そのワガママお母さんとしれっと強い御祖母様役でペアを組んでる草笛光子さんは、貫禄のコメディエンヌぶり・・・この二人のやりとりを楽しむだけでも」

「豪華な大河ドラマ感があるわよねー。もう、三谷幸喜さんのシナリオが絶品。わたし的には、最高の大河ドラマになるような予感があるわ」

「既存になかった新しい楽しめる大河ドラマ・・・そういう存在になりそうよ」

と、御島さん。

「草笛光子さんは、戦国のオンナって感じのキャラでしたね。それとは対照的な高畑淳子さんの公家出身のワガママオンナって感じが」

「最高でした。でも、高畑淳子さんは女性の可愛い所を演じるのが上手いですね」

と、僕。

「結局、女性って、男性に甘えたくなるのよ。そこが女性たる女性の所以じゃない?それを甘えさせる強い男性も必要だけどね」

「で、そこに戦国生まれの草笛光子さんを持ってきて・・・お互いがお互いのいい対比になっていて、その存在を助長するのよ」

「この二人を見てるだけでも最高だわ」

と、御島さん。

「でも、洋ちゃんは、そんな高畑お母さんに甘い所もあって・・・でも、草笛光子さんに助けられて・・・お兄さん洋ちゃんは、兄として強い所も」

「信繁さんに見せる・・・よく出来たドラマに仕上がっていました」

と、僕。

「キャラ構成ですごく面白いのに・・・ここに三谷幸喜さんのシナリオが躍動すれば・・・それは面白いに決まっているって感じよね」

「なにせ、日本一お金をかけたドラマを・・・三谷幸喜さんの描き上げる短編コメディを毎週見られるって事なんだから」

「こんなにしあわせな時間は無いはずよ・・・」

と、御島さん。

「そうですね。そう言われると・・・確かに、久々にワクワクしながら、大河ドラマの始まるのを待っている自分に気がついて」

「・・・ちょっと嬉しかったですね」

と、僕。

「それに・・・これから出て来るキャストも魅惑的でしょう?」

「信長は、結婚したばかりの鋼太郎ちゃんだし、北条氏政は、怪しげな演技が光る高嶋政伸さんだし・・・」

「上杉景勝は、エンケン事、遠藤憲一さんだし・・・家康に至っては、「風林火山」で主人公を務め上げた内野聖陽さんだし・・・」

「もう実力派で占められてて・・・その英雄たちを三谷幸喜さんがどう料理するかが毎回楽しみになるもの・・・」

と、御島さん。

「もう天正10年ですからね。織田信長さんも、そんなには見られず死んじゃうでしょうからね・・・」

と、僕。

「そうね。でも、鋼太郎ちゃんの織田信長はありだと思うわ。仰々しい神演技、得意だもの、彼」

と、御島さん。

「それに忘れてはいけないのが、サスケ役の藤井隆さんでしょうね」

と、僕。

「武田勝頼が切腹して果てた時・・・「悪い知らせか?」の真田昌幸の問いに、コクリと頷いただけで処理されてて・・・」

「あそこも良かったな。ああいう・・・オトコだからこそ、わかる、いろいろな事・・・相手の心情とか、その他モロモロがあのひとシーンに」

「表されてて・・・よかったわー。あれこそ、以心伝心よね。わかりあっているからこそ、あれが出来るのよね」

と、御島さん。

「最近、そういう事の出来る、オトナのオトコが少なくなったと思わない?いちいち言葉にしなきゃわからない」

「・・・女性の気持ちを察する事が出来ないオトコって・・・わたし、仕事出来ないと思うのよね」

と、御島さん。

「なんだかね。オトコ達の人間的本能のチカラが衰えているとわたしは思っているの」

「例えば・・・真田昌幸のあの野生動物のような目のチカラの感じ・・・あんな目の出来る人間って、そうそういないと思うのよね」

「まあ、目の前にそれの得意なゆるちょくんがいるけどさー」

と、御島さん。

「昔、僕が夜の電車で、怒り狂って「サル山のボス力」を全開にした時・・・目の前の35,6歳のおっさんは、タコ踊りを踊り出しましたけどね」

「あれが野生のチカラなんでしょうねー」

と、僕。

「ゆるちょくんは、常に実験済みだもんね。人を本能から恐怖に落とせる目よね、それって」

「そういうチカラ・・・野生のチカラね・・・それが男性を黙らせ従わせ・・・女性を魅了し、従わせる、野生の目のチカラなのよね・・・」

と、御島さん。

「そのチカラでもって・・・争いあったのが、戦国時代って事になるのね」

「でも、これからも魅力的なキャラが出て来るんでしょう?次回は、長澤まさみちゃん登場って事で、男性としては嬉しくなあい?」

と、御島さん。

「そうですね。どんな女性を演じるのか、楽しみですね」

と、僕。

「ま、これから、いろいろ魅力的なキャラが登場しそうだし・・・戦国時代の大河ドラマはこれだから楽しめるのよ」

「ま、カッコいいオトコ達が、どんどん花開いて、戦場でかっこ良く散っていって欲しいわ」

「日本人は滅びの美学、大好きだもんね」

と、御島さん。

「それも三谷幸喜さんのシナリオで楽しめるんですから・・・こんな豪華な事はないっすよ」

と、僕。

「そうね。どうも裏には「戦国時代こそ、騙し合いの時代だ」みたいな裏テーマがありそうだから」

「そのあたりも楽しみたいわね」

と、御島さん。

「御意」

と、僕。

「そういえば、家康さんが言っていたけど・・・「家が滅ばぬ為にはどうしたら、いいんじゃ」的に言ってて・・・」

「あれは、家康さんだから言わせてるのね」

と、御島さん。

「最後に覇者となり家を保った徳川家康さんだから・・・でしょうね」

と、僕。

「でも、結束には・・・やはり「信頼」よね。「納得」出来るからこそ、相手を「信頼」する。日本人の「絆」の根底には、それがあるわ」

と、御島さん。

「「納得」こそ「和を以て貴しとなす」の根幹ですからね。日本人にとっては」

と、僕。

「しかし、ホント、今年の大河ドラマはアタリだわ」

「毎週、元気が出ちゃいそう。いつもより、ね・・・」

と、御島さん。

「さ、明日からもクライアントさんに、納得して貰えるような仕事をしていきましょう」

「それが日本人の仕事術の基本中の基本だわ」

と、御島さん。

「御意」

と、僕は言うと・・・ゆっくりと珈琲を飲み干した。


(おしまい)

この世と女性に求められるオトコとは!(「真田丸第一回」雑感!)

2016年01月14日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
おはようございます。

速くも、1月も半分終わっちゃいますね。

いやあ、気合入れていきましょう。


さて、その時、僕らは事務所近くの和風居酒屋の個室で、楽しい時間を過ごしていました。

「わたしね。この間の日曜日の大河ドラマ「真田丸」を見たのよ。わたしの好きな戦国時代のお話だし」

「主演は、堺雅人さんだし・・・脚本は、堺雅人さんが注目を集めるきっかけになった「組!」の脚本を手がけた」

「三谷幸喜さんだし・・・なんだ、かんだ、注目の大河ドラマだしね・・・」

と、御島さん(31)。

「で、大河ドラマと言えば、ゆるちょくんに話を聞かなきゃいけない・・・と思って」

「・・・わたし、今回の武田勝頼が部下に裏切られる話って・・・勝頼って、武田家を企業か何かとカン違いしていたんじゃ」

「無いかって思ったのね・・・」

と、御島さん。

「それはどういう事ですか?」

と、僕。

「まあ、ドラマでは、武田勝頼がいい人っぽく描かれていたけど・・・わたし、ああいう勝頼なら、あんなに裏切りに遭わないと」

「思ったのよ。まあ、わたし個人の意見だけど・・・彼って、生まれた時から、大武田家が存在していて・・・」

「諏訪家に出されたとは言え、武田信玄の息子なわけじゃない。それって、偉そうにしている所だけ、織田信長に似たと評される」

「三七信孝と発想が酷似していたんじゃないかと思うの」

と、御島さん。

「環境的には似ていますね。三七信孝と武田勝頼。生まれた時から大企業みたいな家が存在していて、皆の尊崇を集める総帥の」

「・・・嫡男ではないけど、息子。周囲のオトナ達は、自分を総帥と同じように敬い・・・自分の血筋の尊貴さに酔う」

「・・・嫡男ではないから、家を継ぐ責任も無くて、その程度の目で親の政治を見てきて・・・ま、子供の頃から」

「完全なる「俺エライ病」になるのは、当然の事でしょうね」

と、僕。

「織田信忠は、大織田家を継ぐのは自分っていう自負があったから、父親の大事な部分・・・合理的な知恵を作っていく部分と」

「人を見る目を養う事・・・あるいは他人を上手く動かしていく方法なんか、積極的に父親から勉強していたと思うのね」

「だから、織田信長にして、彼を跡取りと決められたわけだし。織田信長の目は家中一厳しいモノのはずだったから」

「織田信忠は、それにパスしたって言えると思うのよね」

と、御島さん。

「そうですね。そこはそうだと思いますよ」

と、僕。

「だから、三七信孝は、ある意味、楽だったのよ。そこまでの後継者としての能力を鍛える必要がなかったんだから」

「だから、ある意味、威張っているだけでも、まあ、よかったの。だから、三七信孝のあり方は、それはそれでありなのよね」

と、御島さん。

「でも、一方、武田家では、嫡男の武田義信が廃嫡されてる。武田義信が信玄の目から見ても、後継者として相応しくないと」

「判断されたわけでしょう?で、武田勝頼が後継者になるんだけど、彼は息子がオトナになって、武田家を継ぐまでの」

「リリーフピッチャーに過ぎないのよ。つまり、武田信玄から見ても、武田勝頼って、正統な後継者としがたい」

「なんらかのエラーな要素があった事は確かって事でしょう、それって」

と、御島さん。

「武田信玄も、もちろん、人を見る目は厳しいでしょうからね。そういう事だと思いますよ」

「それは多分、武田勝頼に・・・御島さんが指摘したように、三七信孝的、俺エライ病の要素があったとして」

「いいんでしょうね」

と、僕。

「武田信玄は言ってるじゃない。「人は城、人は石垣、人は堀、情けは見方、あだは敵」って」

「つまり、人と人との関係性を良くする事が大事であって・・・人と人との関係を悪くしたら、それが仇となる」

「そういう話でしょう?」

と、御島さん。

「そうですね。まさにその通りですよ」

と、僕。

「でも、多分、武田勝頼は、その言葉すら理解出来なかった。自分が命令さえしたら、部下は勝手に動くもんだと思っていた」

「勝手に動いて、自分に人生を捧げる存在・・・武田勝頼は、部下をそんな程度にしか認識していなかったんだわ」

と、御島さん。

「なるほど・・・見事な「俺エライ病」だ」

と、僕。

「実際、彼は新府城を築城しているでしょう?武田信玄は、城を築いていない。それは本拠に迄攻め入られたら」

「その時は、部下達が自分を見放した時だから、城を築いても無駄って事を武田信玄自身が認識していたからでしょう?」

「大事なのは、人の気持ちなのよ。周囲にいる人の気持ちを自分に惹きつけておく事。部下達が「情」でもって」

「御屋形様を見ていれば、それは塀にもなるし、城にも、堀にもなる。でも、それが仇となってしまったら」

「すべてが雲散霧消し、武田家は滅びる・・・それを一番理解していたのが、武田信玄って事になるわよね」

と、御島さん。

「つまり、武田勝頼が新府城を築いている時点で・・・部下の心が情から仇に変わってしまった・・・そういう事実を」

「反映していると・・・御島さんは言いたいわけですね?」

と、僕。

「そ。そんな事もわからない時点で、武田勝頼は、終わっていたのよ」

「だから、知恵のある人間は武田勝頼の知恵の無い、ポンコツな中身を見抜き・・・見抜いたからこそ、見捨てたのよ」

と、御島さん。

「彼を褒める材料として、よく武田信玄が落とせなかった高天神城を武田勝頼が落とした・・・そういうエピが語られますが」

「それは御島さん的には、どう見ます?」

と、僕。

「そのエピこそ、武田勝頼の駄目さ加減を説明するエピだと思うわ。要は、武田信玄は、部下達のこころのうちを見抜けたからこそ」

「無理強いはしなかったのよ。逆に武田勝頼は、部下たちの心を読めない・・・と言うより、読まないからこそ、無理強いが出来て」

「高天神城を落とせたんじゃない?でも、人を動かすってそういう事じゃないの。それは仇を作る、人の動かし方だわ」

と、御島さん。

「わたしは、事務所の社長と言う立場で、今回の話を見ていたけど・・・武田勝頼のやり方はまるで、企業のサラリーマンのやり方」

「しかも、モノのわかっていない人間のやり方よね」

と、御島さん。

「御島さんは、社長の立場ですからね。言いたい事は山程あるでしょうね」

と、辛辣姫ユキちゃん(28)。

「わたしは会社員でもあったから、言いたい事は山程あるわ。まず、モノのわかっていない人間のやり方は」

「人を動かす時のやり方として・・・例えば部下が独り居たとして・・・その部下との人間関係をまず温めてから」

「その人間との「情」をちゃんと作り、「精神的な絆」を作ってから・・・「情」に訴えて動かす・・・と言う正当なやり方を」

「しないと言う事なの」

と、御島さん。

「日本人の場合、人間の関係とは古来から「御恩」と「奉公」の関係ですからね。今、御島さんの言った「情」とは」

「要は「恩」ですからね。日本人は「恩」を感じるからこそ、最大限「奉公」する・・・その関係は今でも全く変わっていません」

「まあ、日本人「主従」の本能的関係と言ってもいいんじゃないですかね」

と、僕。

「でも、人の動かし方をわかっていないサラリーマンは、そのやり方を知らないのよね」

「「上司になったら、部下は命令ひとつで動くモノ」・・・そう信じている。言わばこころが無いのよ」

「日本人はこころの無い人間の為には動かないわ。まあ、会社から給料を貰っているから、嫌々動くに過ぎない」

「それは本能的に大きなストレスを生む行為だから・・・結果、仇を生むのよ。理不尽と感じる事だってあるわ」

「結果、命令した人間に仇を感じ・・・その人間が敵になっちゃうの」

と、御島さん。

「結局、それって、その上司に人間的魅力が無くて、部下のこころすら把握出来ない場合・・・部下は上司の敵になっちゃうって」

「事ですよね?」

と、池澤くん(24)。

「そういう事ね。結果、その上司と部下は永久に離れる事になる・・・それが武田勝頼が皆に裏切られる結果になった原因そのもの・・・そういう事よね」

と、御島さん。

「日本人の場合、やっぱり個人的な「絆」と「情」システムを上手く機能させる事が大切・・・そういう話になりますか?」

と、辛辣姫。

「そういう事ね。上司は部下のこころの中を考えてやり・・・良いように図らう。部下はそういう気を使ってくれる上司に感激し」

「上司に「恩」を感じるからこそ、全力で「奉公」する。日本人はこころに訴えかけなければ人を動かせないのよ。こころの「絆」でつながり合わないと」

「上司は部下の100%のチカラを引き出せない・・・そういう話ね」

と、御島さん。

「それが出来る人間は、上司として出世し、それの出来ない人間は上司として出世する事が出来ない」

「つまり、部下の気持ちを察する事の出来る人間でないと・・・出世出来ないと言う事ですね?」

「その為には人間性がそもそも大きくなくてはいけないし、洞察力も人並み以上に無いとダメですね」

「・・・なるほど、それが人の「器」と言うモノなんだ」

と、僕。

「「器」の小さい人間は出世しない・・・とはよく言ったもんですね」

と、貴島くん。

「わたしね。「器」と言う事で考えていて、思い当たった事があるの」

「それは・・・・今も言ったけど、武田勝頼はそもそも、人間性を大きくする修行をしていなかったんじゃないかと思うの」

と、御島さん。

「人間性を大きくする修行・・・それって具体的に言うと、どんなモノになりますか?」

と、池澤くん。

「それは実際に人間性を大きくした経験のあるゆるちょくんに聞く方がいいわ。ねえ、ゆるちょくん、どう?」

と、御島さん。

「それはもう人間関係で苦労する事じゃないですか?ヒトにバカにされたり、ヒトに嫌われたり、いろいろな人間関係の苦労がありますからね」

「それにひとつひとつ立ち向かって・・・クリアしていく事が自分の人間性を大きくする事につながっていくと思いますね」

「まあ、僕も随分苦労しましたけど・・・今は結果的に、他人に嫌われててもなんとも思わなくなりました。無理にそう思っているんじゃなくて」

「自分の行くべき道を定めたら、他人に嫌われる事を怖がっていたら、行けない事に気づいたんです」

「だから、まあ、人間強くなりますね。他人に否定されても、「それはあなたの考えであって、僕の考えじゃない」と言える境地にまで、達しましたから」

と、僕。

「ゆるちょさんは、大学生の頃は、平和主義だったんですよね?「ヒトに嫌われるのも怖かった」って言ってましたよね」

と、辛辣姫。

「そ。でも、結局、ヒトは自分の行く道を見つける事になる。そうなれば、意見の合わないヒトだって出て来るし、それは仕方の無い事だよ」

「常に「和を以て貴しとなす」が出来るわけじゃない。むしろ、自分の道が明確になればなるほど・・・別れも明確に存在する事になるんだよ」

と、僕。

「ふ。それって昼間テレビで大げさに騒いでいたジャニーズ事務所のSMAP問題にも、つながる話ですね」

「「ひとは自分の道が明確になればなるほど・・・別れも明確に存在する事になる」・・・重い言葉ですね。でも、経験しないとこの言葉の重みはわからないんだと思います」

と、辛辣姫。

「実際、オトナになったゆるちょくんを嫌って、別の道に行った人間もたくさんいたんでしょう?それでも、それこそが、道を明確にする事だっていう」

「ゆるちょくんの信念があるからこそ、特になんとも思わないし、そこは現実を受け入れるしかない・・・そう思っているのよね、ゆるちょくんは」

と、御島さん。

「ええ。そうですね。それ以上、やり方はありませんからね」

と、僕。

「人生で、いろいろな事を経験するからこそ、強い信念も生まれてくるって事ね」

「こればっかりは、人の真似をしてもダメね。自分の人生の問題だもの。他人に・・・その人間がオトナな人間かどうか試す質問にもなるわね」

「「あなたの信念は何ですか?」・・・この質問、信念を作れた人間じゃないと答えられないもの」

と、御島さん。

「まあ、でも、話を戻すけど、人間性を大きくするって一朝一夕に出来るモノじゃないから、大変だよ」

「実際、僕も苦労したもの」

と、僕。

「なるほど・・・だから・・・そういう経験の無い武田勝頼は、人間が小さいから、諸将から自然に侮りを受ける事になったんじゃないですか?」

「諸将はそれはそれは経験が深いから、自然、人間的にも大きい存在でしょう?そこに偉そうに人間性の小さい武田勝頼が入っていっても」

「本能的な威厳も無い。だから、人間性の小さい武田勝頼は、自然、諸将を本能的な配下に出来ない。むしろ、企業のあり方のように、名前だけの肩書人間になり・・・」

「ピーピー言いながら、諸将を動かす他はなかった・・・だから、長篠の戦いのような無謀な戦をして、武田家の宝であった勇将達をあたら意味なく死なせてしまった」

「・・・あの戦いで、有能な武将は殆ど死んだと言われているのも「この人間性の小さいだけの武田勝頼じゃあ、武田家も先が知れている。ならば、いっそここで死のう」と」

「皆に決断させてしまったから・・・すべては人間性が小さく、経験も無く、知恵も無い・・・ただただ他人を侮り、こころの無い、掛け声だけの肩書人間・・・」

「「俺エライ病」の武田勝頼が武田家の当主になってしまった不幸・・・そういう話ですか?」

と、辛辣姫が読み解く。

「そういう事だと思うわね。だから、人間性の小さい人間は、使えないのよ。不幸を呼ぶ人間たちだわ」

と、御島さん。


「そう言う意味で言えば、人間性の大きさ・・・「器」と同様に大事なのが洞察力・・・まあ、わたしに言わせればコミュニケーション能力全般よね」

「パッと見、女性を不快にする外見を持った人間は、そもそも出世しないわ。女性が近くによりたくないばかりか・・・視界にすら、入れたがらない」

「そんな男性を上司にしたら、その部門の能率が圧倒的に下がるモノ」

と、御島さん。

「それって結局、相手の中身を見抜く、こころある武将なら、相手の中身を見抜くトレーニングを毎回やっているようなモノだから、洞察力も高くなるでしょうけど」

「武田勝頼のような、こころの無い武将は・・・いや、「俺エライ病」の人間は、空気を読もうとしないから、洞察力が低いままなんですよね」

「こういう人間も問題ですよね・・・」

と、貴島くん。

「だから、出世する人間って言うのは、「戦国武将類」の男性って事になるの。人間的魅力があって、器も大きくて、洞察力も高く、頭の回転も速くて」

「知恵をたくさん作れる人間。ま、そういう意味で言ったら、武田勝頼は「戦国武将類」のオトコじゃ、無かった。だから、 部下から離反された」

「・・・そう言う話になるわね」

と、御島さん。

「結局、人間性も大きく、精神的にも強く、「サル山のボス力」極大な、本能的に他の男性に畏怖され、女性達に自然と恋される「戦国武将類」の男性って」

「この世に少ないって事なんですね」

と、辛辣姫。

「だって、サラリーマンの頃を思い出して・・・あそこって、人間性の小さい掛け声だけの肩書おじさんばかりだったじゃない」

「ああいう男性の部下になったら、ストレスは溜まるし、たちまち、不幸になっちゃうわ。無論、空気も読めないし、相手の中身を見抜く事すら出来ないでしょうし・・・」

と、御島さん。

「でも・・・話を戻しますけど・・・サラリーマンの場合、いくら上司が嫌でも・・・自分じゃ環境を変えられないって弱みがありますよね?」

と、貴島くん。

「そうね。それこそ、企業が非効率的存在である理由のひとつになるわね」

「それがあるから・・・部下に嫌われた上司が自分のあり方を直すきっかけになり得ないのよ」

「上司は上司、部下は部下・・・嫌でも変わらないわけだから・・・上司は成長する機会を失っている事になるわ」

「だから、その上司ー部下のペアはどんどん非効率になっていくばかり・・・会社の80%の利益は、会社の20%の社員が叩き出していると言う話があるけど」

「その主な原因こそ・・・その非効率さにあるんじゃない?」

と、御島さん。

「それに・・・その非効率さに飽き飽きして、自分の人生を信じて、会社から独立していく・・・度胸のある人間は後を絶たないわ」

「それがわたし達のいるフリーの世界だけど・・・その世界に共通している条件は何?フリーを夢見る池澤くん?」

と、御島さん。

「まず、度胸がある事。そして、コミュニケーション能力が高い事ですかね。皆さん、初対面の人間とも笑顔で楽しそうにお話出来るし」

「そもそもみなさん・・・女性は美しいし、男性はオトコ度胸の感じ。度胸と愛嬌を兼ね備えている感じですよね」

「それでいて話題は豊富だし、相手の中身すら、その表情や出すオーラで見抜いてしまう。しかも、相手の立場に立って、モノを考えているから」

「容易に相手を本能から、笑顔にする事も出来る・・・要はいろいろな能力が抜群に高いんですよね」

「人生、社会相手の修行をビッチリ積み上げてきた人達ばかりって、感じがします」

と、池澤くん。

「ま、そうよね。ビジュアルも中身も抜群なのよ。そうじゃないと、フリーの世界ではやっていけないわ。もちろん、度胸と愛嬌を兼ね備えていて」

「女性にも男性にも愛される人達・・・そんな感じかしら。ま、ゆるちょくんの言葉で言えば・・・人生愛された者勝ち!って奴ね」

と、御島さん。

「それに較べて、サラリーマンの世界はどう?結局、強い一匹狼は、フリーの世界に飛び出してくるけど、外の世界が怖い羊さん達は囲いの中に逃げ込んでるだけでしょう?」

「そして、大事な事は、人を動かせる人間は・・・他人と強い「絆」が作れて「情」で持って人を動かせる人間は、フリーの世界に飛び出してくるのよ」

「逆に、他人と強い「絆」が作れない・・・つまり、「情」で人を動かせない人間が、囲いの中に残っちゃうの。それが企業のチカラを弱めている原因になるんじゃないかしら」

と、御島さん。

「こころの無い人間が、囲いの中に残っちゃう・・・そういう話ですか、それ」

と、辛辣姫。

「・・・と言うより、こころのある人間が、世界で活躍し始める・・・そうポジティブに言った方がいいわね。わたしは、そう捉えているわ」

と、御島さん。

「武田勝頼は、器の小さい、こころの無い人間だったのよ。だから、あんなに離反された。日本人はひとをよーく見ているの。そして、器の大きな、こころある人間の所へ皆、赴くの」

「それだけの事よ・・・」

と、御島さん。

「そういう意味では、わたしはゆるちょくんに出会えた事で人生が変わったわ。ゆるちょくんがこの日本社会で、最高に有用な存在だと見抜いたわたしは」

「事務所を立ち上げ、その社長に収まり、ゆるちょくんのプロデュース業の仕事に乗り出し・・・それがお互いをしあわせにする方法だと気づく事が出来たし」

「そういう意味じゃあ、「戦国武将類」の男性は、シンプルに、ヒトをしあわせにするのよ」

と、御島さん。

「ゆるちょさんって、すぐに場を制圧しちゃいますからね。ゆるちょさんと営業を回っていて気がつきましたけど、ゆるちょさんがいるだけで・・・現場の男性や女性が」

「笑顔になりますからね。特に何も言わなくたって、その場をゆるちょさんの人間性の大きさで、包み込んじゃうから、皆、笑顔で・・・ゆるちょさんの意思どおりにすべては」

「動いていく事になって・・・それを皆、期待するって言うか、自然に受け入れてくれるから・・・営業の仕事がすごくスムーズに進むんですよね」

「もう、本能的説得力の塊なのが、ゆるちょさんですから」

と、辛辣姫。

「さすが「サル山のボス力」極大のゆるちょさんですね。女性陣からベタ褒めだ」

と、貴島くん。

「ま、ゆるちょくんは、「戦国武将類」のオトコの中でも、最高ランクだもの。そこにいるだけでいいオトコ・・・それがゆるちょくんって事かしら」

と、御島さん。

「日本社会はそういうオトコを求めているの。人間性が小さくて、精神的に弱い、「サル山のボス力」の低い、肩書だけの、キーキーオトコはいらないの」

と、御島さんは言うと・・・手にしていたカルーアミルクをゴクリと飲み干した。


(おしまい)

土スタ見ました!(人間、逃げたら負け!)

2015年05月31日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!

その時、僕は土スタ大河ドラマスペシャルを皆で楽しむ為に、大河ドラマ好き3人娘、マキちゃん(30)、アミちゃん(29)、

そして、アイリちゃん(28)の3人とアイリちゃんのマンションでテレビを見ながら、シャンパンその他を楽しんでいました。

「まあ、だいたい毎年、土スタではこの時期に大河ドラマ・テコ入れ番組を放送するんだよね」

「今年は主人公吉田松陰の妹、文役の井上真央ちゃんと高杉晋作役の高良健吾くんか・・・いいねえ」

と、僕。

「昨年もアイリのこのマンションで皆で見てたわよね・・・ま、いっつもこの時期・・・特に戦国大河以外は」

「視聴率が伸び悩むのよね・・・」

と、皆の姉役・・・ちょっと宝塚のオトコ役入ってるマキちゃんが言う。

「でも、今年はその中でも視聴率一桁・・・かなり厳しい数字ですね」

と、アイリちゃんが言う。アイリちゃんは末娘らしく、しっかり者だ。

「まあ、幕末大河ドラマはどうしてもわかり難いから視聴率があがらないのはお約束って事かしら」

「それにある意味、ここのところ、主人公が久坂玄瑞だから・・・この人正直、人気あんまり無いからね・・・」

「いくら売り出し中の東出昌大さんを持ってきても・・・ちょっと弱いかしら」

と、大河ドラマにはうるさい、アミちゃんが言う。

「わたし、東出昌大さんの芝居が・・・なんか考えこむんだけど、それはわかるんだけど、どういう思いに辿り着いているのか」

「よくわからないのよね・・・さっきだって、せっかく妻であるお文さんが戦場まで来て、激励してくれているのに」

「明確な反応を返していないっていうか・・・このオトコ、いっつも煮え切らないでしょう?」

と、マキちゃん。

「マキは煮え切らないオトコが一番大嫌いだもんね」

と、アミちゃん。

「まあ、演出なのかどうかなのか・・・自分の意見を明確に持っていない人間は大嫌いなの」

「まあ、彼は若いって言う設定だとは思うけれど、この時期、彼は思想的に長州及び京都の公家達を焚き付けて」

「破約攘夷の方へ持っていってるでしょう。つまり、指導的立場にあるのなら、明確なビジョンがなければ」

「人々をリードできないはずなのよ。なんか軍師官兵衛とは全く逆のあり方で・・・勝つビションも無く」

「ただ、威勢よく攘夷論をかざしてるだけなのよね。だから、わたしは高杉晋作派だわ」

と、マキちゃん。

「わたしは、まず、前回の「花燃ゆ」で、フランスの軍船に長州が下関砲台から攘夷決行の先駆けとして、砲弾を浴びせたシーンを」

「映像で見られた事は大河ドラマファンとしてすごい嬉しかった。それはここに言っておきたいの」

「だって今までこのシーンって・・・回想シーンで処理されるのが普通だったもの」

「そこに久坂玄瑞がいて、他の松下村塾の仲間がいて・・・砲撃のシーンが表現された事はとても評価すべきだと思った」

「ただ、わたしは久坂玄瑞的なやり方があったからこそ、高杉晋作の行動にも意味が出来たんだと思ってるの」

「確かに劇中の高杉晋作が言うように勝てないのは確かだし、その後、四カ国艦隊に逆襲されて砲台は落ちるけれど」

「わたしはそれでも撃ちかけた久坂玄瑞の魂は買えると思う」

と、アミちゃん。

「これっていじめる側といじめられる側の心理にあるのよ。いじめっこって、いじめて反抗してくる子にはいじめを続けないの」

「いじめてもいじめても反抗してきて、こちらに手傷を追わせるような相手は、やがて自分と同等と認め、やがていじめは止まる」

「逆にいじめればいじめる程、泣き叫び、謝り続ける人間からの搾取は止まらないものだもの」

「だから、堂々と反抗してきた長州は・・・欧米側は「あいつらやりよるな。同じ人間だったか」」

「「じゃ、今後の為にも、実力を見せてやれ」と言う思考に進むのは当然よね」

と、アミちゃん。

「それじゃあ、それまでは、日本人は同じ人間と思われていなかったって事?」

と、アイリちゃん。

「そういう事よ。欧米人は自分は神だと考えているから、日本人を同じ文化人だとはどうしても思わないわ」

「それは今回のイルカ漁の件でも同じじゃない?奴らはバーバリアンのくせに自分たちの文化を勝手に押し付け」

「他の文化をサル視することで、自分アゲを図っているに過ぎないわ。彼らはだって日本人を未だにイエローモンキーって」

「思っているモノ・・・」

と、アミちゃん。

「じゃあ、それってモラルハラスメントって言う事?高橋ジョージ的な?」

と、マキちゃん。

「自分が育ってきた文化を相手に押し付け、相手を否定する・・・モラルハラスメントそのものじゃない?」

「この日本では既にそういう行為をする個人を、理解力の無いバーバリアンとして認めているんじゃなくて?」

「そう。個人の問題なのよ。個人間の問題で、どういう行為をしたら、アウトか・・・文化人でない単なるバーバリアンか」

「すでに日本社会はそれについて答えを出しているでしょう?文化は毎秒進んでいくの。幕末頃と同じ価値観を持っている」

「人間なんて、ここ日本では人間として価値を持たないわ」

と、アミちゃん。

「さすがアミちゃん・・・人権問題に詳しい女性としては、そういう結論になるんだろうね」

と、僕。

「人権問題はすでに個人間の問題に移っているわ。それを理解しなければ、世界ではやっていけないんじゃないかしら?」

「他国の人間を味方につける事も出来ないわ。もっともその国全部がバーバリアンなら、バーバリアンの味方をするでしょうけどね」

と、アミちゃん。

「話を変えましょう。アイリは、前回の放送で気になった事はある?」

と、アミちゃん。

「えーと、わたしが気になったのは、高杉晋作さんが、「敗けるのわかってるから、出家」みたいな意識を持っていた事かな」

「それって今の20代前半世代以下の人間の考え方に酷似しているような気がしたの」

と、アイリちゃん。

「それってどういう事。具体的には?」

と、マキちゃん。

「つまり、高杉晋作さんは敗ける事がわかっていたから、砲撃には加わらなかったんでしょう?」

「つまり、「負けるのわかっているから、やらないんだ」って言う言い訳する様が・・・今の若い子にそっくりなのよね」

と、アイリちゃん。

「よく若い子に聞くと、「車なんてローンで買わなくても公共交通機関があるじゃないですか?それで充分ですよ」」

「って言われるの。それって「面倒には関わりたくない」って言う意識が露骨に出ているっていうか・・・」

「そういう事を言う人間って、「自分は頭がいいから、面倒には関わらなくても絶対にしあわせになれる」って」

「考えている人だと思うんですよ。でもそういう人って、自分たちより先輩が皆、そういう意識を持っていたから」

「結果、何の経験もせず、その為に一切の成長も出来ず、能力も身につかず・・・結果、つまらないサラリーマン生活に」

「日々疲れ・・・ストレスにより殺されていく、平凡な不幸な生活に落ちていくと言う、平凡なふしあせスパイラル」

「になることを予見していない・・・そういう事なんですよね」

と、アイリちゃんは丁寧に言葉にする。

「それってどう思います?マキはどう思う?」

と、アイリちゃん。

「若い子は・・・今、目の前にある現実を理解しないのじゃない?」

「年を取ったサラリーマンが決してしあわせでない情景を見せているのに、あえて見ないというか・・・」

「自分は決してああならないって言う、根拠の無い自信しかないのよ、きっと・・・」

と、マキちゃん。

「で、話を大河ドラマに戻すけど・・・高杉晋作は・・・負けた後の事を考えていたんじゃないかしら」

「高杉晋作は・・・実際がどうあれ、この大河ドラマでは、久坂玄瑞より、思考が一歩深い人物として設定されているでしょう?」

「彼は負ける事がわかっていたから、そうなった時の対処方法を絶対に考えていたはずなのよ」

「だって、長州の尊王攘夷派って、言わば長州のエースでしょう?」

「そのエースが負けたら・・・絶対に自分にお鉢が回ってくるってわかってたんじゃない?」

と、マキちゃん。

「え?っていうと、高杉晋作が出家して東行になったのも、四カ国艦隊との戦いに参加していなかったと言う」

「言わば、アリバイを作ると同時に、身を清めていた・・・そういう事?高杉晋作は」

と、アイリちゃん。

「なるほど・・・それは充分あり得るわね。彼は長州が負ける事を知っていたから、その後の」

「戦後処理に自分が必要とされる事も知っていた・・・戦後処理の中で、彼のことを魔王と言った、アーネスト・サトウとの出会いが」

「見ものね・・・もっとも描かれるかどうかわからないけど・・・異人の前で、古事記を語った「魔王」高杉晋作の姿は」

「ぜひ見たいけれどね・・・」

と、アミちゃん。

「話を戻します。「やらない理由ばかり考えて、やらない事に逃げ込む人間こそ、ふしあわせスパイラルに陥る」」

「・・・これってゆるちょさんの提唱する「「逃げ込み者」はふしあわせスパイラルに落ち込む」って言う話」

「そのものじゃないですか?」

と、アイリちゃん。

「そうだね。僕は今まで言い訳に逃げ込むばかりで口だけの「逃げ込み者」をたくさん見てきたし」

「そういう人間は必ず「ふしあわせスパイラル」に落ち込んでいったよ。結局、言い訳を言うだけの人間って」

「行動を拒否し、成長を拒否していると言う人間になるからね。成長しなければ、所属ステージもそのままで・・・」

「結果、つまらない毎日を過ごすだけの一生・・・と言う結果を引き出すからね。そういう人生はつまらないだろうね」

と、僕。

「それに比べれば・・・行動した長州のエース達は、やるべき事はやったと言う事になるのかしら?」

と、マキちゃん。

「この後、四カ国艦隊にコテンパンにやられるんだけどね。でも、やらないよりはマシだったってわたしは思うわ」

「そこに交渉上手な高杉晋作と言うコマがあったから・・・」

と、アミちゃん。

「あ、でも・・・」

と、アミちゃん。

「どうしたの?」

と、僕。

「井上聞多は、伊藤と一緒にもう長州ファイブ化してたから・・・魔王「高杉晋作」の出番はないかも」

「井上聞多が開国派と見られて攘夷派に襲われて、全身切り刻まれるエピはないですから・・・」

と、アミちゃん。

「そっか。それって高杉晋作の戦後処理の動きに始まるエピだもんね」

「そっかー。そのあたり、僕も見たかったけどね」

と、僕。

「でも、この事で、長州が四カ国艦隊に敗北した事は、どういう意味があるとお考えですか?」

と、アイリちゃん。

「二者が戦うと言う事には意味がある。この「和を以て貴しとなす」の国、日本では戦う事はダメみたいな風潮があるけど」

「それこそダメで・・・喧嘩だってやり方があるわけ。それを知らないママ達がそんな事を言うと怒りそうだけど」

「どうも今の学校界はいろいろな知恵を無くしてしまったらしい。教育機関としてまともじゃないから」

「将来作りなおすか・・・自前の教育機関を整備する以外ないだろうね」

と、僕。

「二者が戦う事にどういう意味があるんですか?」

と、アミちゃん。

「二者が戦うと言う事は、勝ち、負けを決めると言う事だ。そこに秩序を作ると言う事だ。もちろん、そこに秩序を作ると言う事は」

「世界平和を作る事と一緒だ。だが、現実には、秩序化出来ていない、ダメ・コミュニティがあると言う事だ。ダメ・コミュニティは秩序化」

「出来ていないばかりか他のコミュニティの秩序化も破壊しようとしている。それはそのコミュニティのメンバーの遺伝子作りに失敗したと言う事だ」

「まあ、その話はいい。二者が戦えば、勝ち、負けと言う、ちゃんとした結果が出ると言う事が大事だ」

「結果が出たら、勝った人間は、さらなる飛躍を目指して「勝って兜の緒を締めよ」だし、負けた人間はとりあえず」

「その相手に勝つ為の方策を練り、相手に勝てる為の自身を作ると言う・・・「成長」物語を歩く必要があると言う話になる」

「つまり、この世で最も大事なのは、「成長」だと言う事になり、「成長」の無いコミュニティ、「成長」の無い国」

「「成長」の無い個人は不幸になる・・・そういう話になるんだ」

と、僕。

「だから、戦いを拒否する人間と言うのは・・・結局、成長出来ないと言う事になるんだよ」

「誰かに負けるのが怖い。否定されるのが怖い。・・・そんな事言ってたら、一生成長出来ないし、一生不幸のまま」

「死んでいく事になる・・・それがこのスパルタンな国、日本の正体なんだ」

と、僕。

「なるほど・・・そういう意味で言えば、一歩踏み出した長州は、成長物語に踏み出したも同じ・・・そう捉えていいんですね?」

と、アイリちゃん。

「僕はそう思う。マキちゃんはどう思う?」

と、僕。

「そういう話なら、納得出来ますね。長州は成長する・・・でも、そこに人材がいたから」

「・・・成長出来たって言う側面もありませんか?」

と、マキちゃん。

「それはそうよね。もちろん、高杉晋作以外にも、いろいろな人材がいて・・・コミュニティのチカラかしら、それって」

「長州と言うコミュニティのチカラ・・・その原動力って何かしら?」

と、アミちゃん。

「日本を中国のような植民地にしてたまるか・・・たとえ自分が倒れても、日本だけは守る・・・その強い意識?」

と、アイリちゃん。

「オールジャパンの思想ってところかしら。なんだか、現代日本は、国立競技場ひとつ作るのにも、オールジャパンになれてないところが」

「あるように思えるけど」

と、アミちゃん。

「でも、結局、それって日本の最高正義が「和を以て貴しとなす」だからじゃないですか?」

「皆が納得して、次の日本を作り出す・・・それが日本人の生きる道ですから・・・」

と、アイリちゃん。

「いいね。それ、いい結論じゃん・・・その気持ちを持って、今後も大河ドラマを楽しんでいこう」

と、僕が結論を言うと、皆が納得してくれた。


(おしまい)

日曜日、朝の大河ドラマ雑感!(第三回「ついていない男」)

2015年01月25日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
日曜日、朝のカフェで3人はブランチを取りながら、屈託なくしゃべっている。

宝塚のオトコ役風のマキ(30)、次女タイプで甘えん坊ながら、知恵は深いアミ(29)、

そして、末っ子的な性格ながら、真面目でしっかり者で皆に愛されるアイリ(28)だった。

「でもさ、花燃ゆ・第三回の「ついていない男」って、久坂玄瑞の事だったのね」

と、マキが言葉にする。高校時代、正直、歴史は苦手だったマキだ。

「でもさ、大河ドラマで幕末モノだと、この時期、決まって松陰先生がまず、出てくるのよね」

「今回もそこはお約束って感じよね」

と、アミ。アミは大学時代に大河ドラマにはまって、歴史にのめり込んだタイプだ。

「でも、今回の大河ドラマは、学園モノタイプなんでしょう?」

「今までにないタイプの大河ドラマって強調してたし・・・」

と、アイリ。アイリは高杉晋作と土方歳三が大ファンの夢見る乙女系の女性だ。

「そうね。番宣の写真も学園モノって感じだし・・・でも、女性が主人公だから、女性向け大河ドラマって事になるんでしょ?」

「ねえ、アミ、そこらへんの特徴ってどうなの?」

と、マキ。

「女性向け大河ドラマのお約束は、まず、主人公が女性って事ね」

「それでいて、そのテーマは、恋とか結婚とか、出産とか、女性の身近な喜びがテーマになるわ」

「歴史部分は男性向けに描かれるし・・・ちょうど2年前の「八重の桜」が同じ表現手法をとっていたわね」

と、アミ。

「女性の生きるテーマはどこまでも「共存共栄」と言うのも描かれるのよね?」

と、アイリ。

「そ。そこは大事なところよね・・・ま、今回は未来の旦那様との運命的な出会い・・・そういうカタチで描かれたけどね」

と、アミ。

「なるほど・・・やっぱり女性は恋よね・・・」

と、マキ。

「未来の旦那様、二人に順番に出会った・・・そういう表現だったわね」

と、アミ。

「やっぱり、女性はイケメンに恋したくて・・・大河ドラマを見るんじゃない?」

と、マキ。

「そうね。あとは学園モノだったら、ボーイズラブ系な表現も出てくるかもよー」

と、アミ。

「そういえば、トンデモ大河ドラマ「天地人」では、それっぽい表現があったものね・・・」

「あれも、ある意味、学園モノっぽかったし」

と、アイリ。

「まあ、でも、女性が楽しめる大河ドラマにしてほしいわね・・・」

「間違っても、同じ女性向け大河ドラマ「GO」みたいな作品にしてほしくないわ・・・」

と、マキ。

「うーん、あの大河ドラマって、誰得な大河ドラマだったからね・・・」

「出演した事が汚点になってる感じあるし・・・」

と、アミ。

「話を「花燃ゆ」に戻すけど・・・わたし、あのオープニング好きだなあ」

「水墨画の世界が動き出す感じが、わくわくしちゃう・・・幻想的で動きがあって、好きだわ」

と、マキ。

「マキはそういうところ、男性的価値観を持っているわよね」

「でも、水墨画の世界が幻想的に動き出すっていう感想は、わたしも同じ。素敵よね・・・」

と、アミ。

「なにか力強い・・・長州の男子達が歴史の世界に飛び立っていく様って言うのかしら」

「そんなモノを感じるわ・・・今年は長州をがっつり見られるのね」

と、アイリ。

「幕末モノで言えば「八重の桜」でがっつり会津藩を、「龍馬伝」ではがっつり土佐藩を楽しめたからね・・・」

「割りと順番守っているような感じもするけど」

と、アミ。

「アイリはその点、高杉晋作ファンだから、楽しみでしょう?」

と、マキ。

「うん。そして、もちろん、新選組の土方歳三も表現されるでしょうし・・・それも楽しみたいわ」

と、アイリ。

「ねえ、でも・・・なぜ、吉田寅次郎は、黒船に乗り込んだのかしら。国禁を犯してまでして・・・」

と、マキ。

「彼は実学者だもの・・・自分の勉強してきた兵法が異国相手には全く役に立たない事を知れば」

「最新の軍事知識を知りたいと思うのは当然よね。ただ、軍師官兵衛と違うところは後先顧みず、猪突猛進気味な所があるってことかしら」

と、アミ。

「あら。官兵衛だって、若い頃は猪武者と言われてたわ」

と、マキ。

「そうね。そうだったわね・・・」

と、アミ。

「「自分がやらねば」と言う思いが強かったのね・・・どんな犠牲を払ってでも・・・そういう思いがのちに」

「長州の人々を動かす原動力になるのね・・・」

と、アイリ。

「吉田寅次郎に関して言えば、玉木文之進の「公に生きよ、私に生きるな」と言う強烈な教育も彼の行動を後押ししていると思うわ」

「彼は私の興味でなく、それこそ、長州の為、自分が犠牲になっても、最新の軍事知識を習得しなければならないと考えたのね・・・」

と、アミ。

「高杉晋作も、長州を思考のすべての基本においてるわ。まだ、日本と言う意識は彼らには無かったと思うの」

「その意識は長州をいかに守るか・・・まだまだ、そこだったと思うわ」

と、アイリ。

「長州割拠論を唱えたのは、高杉晋作だったもんね?」

と、マキ。

「そうね。そういう長州のエネルギーが何なのか・・・それが今年存分に描かれる・・・そういう事になりそうね」

と、アイリ。

「にしても、この頃のお侍さん達はいつも走っているか、歩いて江戸へ、長崎へ・・・」

「大変だったでしょうね」

と、マキ。

「この頃は通信手段が手紙だけだったから・・・皆その目で本物を見たがるのよね」

「だから、他人とのコミュニケーション能力も高かったと思うの。相手の目を見て、自信を持って話せるのが」

「当然のオトナの男がたくさんいたんじゃないかしら・・・今は自信が無くて、どこかに逃げ込んでいる男ばかり」

「嫌な時代だわ・・・」

と、アミ。

「自分なら、ペルリさえも説得出来る・・・吉田寅次郎さんの、その自負がその行動からわかるわね」

と、マキ。

「そっか。だから、吉田寅次郎さんは、人を見抜く目にも自信があったから、素晴らしい人間が松下村塾に集まるし」

「文の旦那も久坂玄瑞になるのね・・・」

と、アイリ。

「今とは正反対の時代よ。ひとはリアルライフのみに生きてたし、生を燃やしていた・・・まさに「花燃ゆ」の時代よ」

と、アミ。

「熱くて、自分の人生をリアルライフで燃やす事の出来る、時代を動かせる、熱い男達の時代って事ね」

と、マキ。

「だって、吉田寅次郎こそ、二十一回猛士・・・常に実行あるのみの言行一致の有言実行オトコ・・・」

「少々危険な香りがするけど・・・オトコはそれくらいじゃなくっちゃね」

と、アミ。

「高杉晋作も、土方歳三も、そういうオトコ達でしょう?」

「やっぱり、オトコは有言実行なオトコでなくっちゃね・・・それが素敵なオトコ達って事だと思うわ」

と、アイリ。

「そういう素敵なオトコを見る場こそ、大河ドラマって事ね・・・」

「現実にそういうオトコが居て欲しいけどね・・・」

と、マキ。

「そういう目で現実のオトコを見て、チェックしていきたいわね」

「自分のパートナーを見つける為にも・・・」

と、アミ。

「そうね。確かにその通りだわ・・・「有言実行」の熱いオトコかあ・・・」

「そういうオトコが至上の価値を持つような気がするな・・・」

と、アイリは遠い目をしながら、熱いミルクを飲み干した。


(おしまい)

大河ドラマの位置づけ!(人生のキラキラを楽しもう!)

2015年01月11日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
おはようございます。

先日、御島さん(31)とイケメン貴島くん(29)と飲んでいました。

「今年は大河ブログの方はどうするつもりなの?ゆるちょくん」

と、御島さん。

「そうですねー。ま、書きたい時にボチボチ書くって事ですかね」

と、僕。

「ゆるちょさん言ってましたから。「リアルライフが大河ドラマより面白くなってきた」って」

と、貴島くん。

「大河ドラマってのは、高杉晋作に対する儒学みたいなもんでさ・・・」

「現実がつまらない時には最高のエンターテイメントにもなるし、為にもなる」

「だけど、自分の現実に出会いや別れ、恋やら、恋ゴコロが満ち始めたら、絶対にそっちの方が面白いだろ」

「高杉晋作の人生はそれは「面白きなき世を面白く・・・」なんだからさ、面白い方にシフトするのが当然なんだよ」

と、僕。

「・・・と言う事は何?大河ドラマに血道を上げているのは、「リアルライフ」がつまらない人達って事?」

と、御島さん。

「僕の例で言えば、絶対的にそう言えるね」

「だって三菱電機時代はそれしか楽しみはなかったし、「リアルライフ」はほぼシステムエンジニアと言う僕の大っ嫌いな仕事に」

「覆われていた・・・もちろん、勉強や経験にはなったけど、面白くはなかった」

「・・・だから大河ドラマが最高のエンターテイメントになれていた・・・」

と、僕。

「でも、今は違う?と」

と、貴島くん。

「そう。毎日のように予期せぬ出会いがあり、笑顔にもなれる。女性のやさしさに触れ、まごころを感じ」

「こころから笑顔になれる一方・・・」

と、僕。

「ままならぬ恋もある・・・予期せぬ展開もあるから、毎日がドキドキ・ワクワク出来る・・・でしょ?」

と、御島さん。

「そういうことだね。「ヒカルの君の目」が今はマックスにキラキラしてくれるから」

「多くの女性にやさしくされる現実につながっている・・・まあ、いろいろ研究してきた甲斐があるってものさ」

「恋愛戦略兵器がマックスに稼働しているからこそ導けた充実した「リアルライフ」だ」

「これを楽しまない手は無いよ・・・」

と、僕。

「「ヒカルの君の目」を持つ男性、「ヒカルの姫の目」を持つ女性の出会いこそ、「本能からの恋」と言う正真正銘、本物の恋を」

「その2人に導いてくれる。すると劇的に楽しい人生が2人に待っている・・・そういう話よね」

と、御島さん。

「松蔭先生は言った「まごころがあれば、理解しあえない2人はいない」と。だけど、恋愛はちょっとばかり違う」

「体内に「ハッピーエナジー」を溜め込めない「死んだ魚の目」の男女にはもう恋の季節は来ない」

「なぜなら、「ハッピーエナジー」を目から直接照射出来る「ヒカルの君の目」「ヒカルの姫の目」の男女こそ」

「恋の出来る個体なのだから・・・」

と、僕。

「確かにゆるちょさんの「ヒカルの君の目」はキラキラ輝いているし、それが女性を虜にする状況も横で何度も見てるわ」

「その一人がわたしだもの・・・それでいて島谷チナミちゃん(21)への恋はままならない・・・」

「でも、それが毎日を冒険そのものに変えている・・・だから、「リアルライフ」の波瀾万丈を楽しんでいる・・・」

「そういう事ね」

と、御島さん。

「うん。行くと彼女、シフト的に休みだったりするから・・・ココロがボロボロになるよ・・・」

「でも、きっとあしたはいい事がある・・・そう思える事ってやっぱり楽しいよ・・・これぞ、恋だね」

と、僕。

「逢えないと、胸の痛い恋か・・・なんだか、そういう経験、遠い昔になってしまったような気がするわ」

と、御島さん。

「でも、御島さんは毎日のようにゆるちょさんに逢えるわけだし・・・そこはいいんじゃないですか?」

と、貴島くん。

「うん。確かにそうね・・・逢えない時間が恋育てるのさ、目をつぶれば君がいる・・・って歌、昔あったみたいよ」

と、御島さん。

「ま、確かにそういう状況ですね。確かに胸が痛いけど・・・相手の事、ずっと考えていますからね」

と、僕。

「そういう相手がリアルライフにいれば・・・大河ドラマより人生楽しくなるのは当たり前ね」

と、御島さん。

「ブログなんて書いている暇はありませんね、確かに・・・」

と、貴島くん。

「結局、誰と話すのか、誰と人生を過ごすのか、誰に言葉を貰うか、なんだよ、人生は」

「しかも好きな相手を視界にいれて、目の笑う笑顔同士で過ごすのべ時間をシビアに増やす・・・これが正しい人生だよ」

と、僕。

「そうですね。視界にいれるからこそ、目が笑ういい笑顔になれるって事ですもんね」

と、貴島くん。

「チナミちゃん、ゆるちょさんと話していると本当にいい、目の笑う素敵な笑顔になれているもの・・・」

「恋愛オーラが二人共すごいもの・・・まさにキラキラな2人ね」

と、御島さん。

「そうだな。人生キラキラだな・・・今は」

と、僕。

「それは本当に、大河ドラマより面白く・・・な人生になっていますね」

と、貴島くんは結論のように言うと、ブラッディ・マリーを飲み干した。


(おしまい)


やっぱり、「リアルライフ」を楽しまないとね・・・。

僕にとっての大河ドラマの位置づけはそういう風になりました。


ではでは。

第四十一回 軍配通信 「男達の覚悟」

2014年10月19日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

さわやかな日曜日の午前中、9時過ぎには都内某所にあるカフェには恋人達が楽しい日曜日を過ごそうと大挙、集まってきます。


その中に、芦川ユミちゃんの事務所の先輩編集者の美人3人娘、日本女子大出身の美咲マキちゃん(30)と、白石アミちゃん(29)、

東洋英和女学院大学出身の東堂アイリちゃん(28)が3人で楽しそうにおしゃべりしながら、ノートパソコンで記事を作っています。

「御免御免・・・皆早いんだなあ」

と、そこへ僕が入っていきます。


「いい秋の日なのよね・・・」「で、今日は誰とデートするの?ゆるちょさんは」「え?ユキちゃんと銀座デート?今度、わたし達もデート誘ってくださいよ」

と、3人娘は楽しそうにおしゃべりしている。


「で、どれどれ・・・ゆるちょさん、下書きは書いてきたんでしょう」「どういう風に仕上げようか」「わたし的にはー」

と、楽しい日曜日は早速始まった・・・。


●豊臣政権は、次々と貴重な政治家を失っていく!大和大納言の次は千利休まで!侘茶の精神こそ、政治家の真髄!その侘茶を嫌う秀吉の正体は!官兵衛はさらに苦闘の歴史に踏み出す事に!

「えー、では、大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第四十一回軍配通信「男達の覚悟」となります。どうぞ、よろしくお願い致します」

「と、ファンの方にまず挨拶するところから、始めよう・・・」

と、僕。

「今回の大河ドラマの総体としてのメッセージと言えば」

「「人は時に間違える動物である。だから、使った茶器のように汚れる事もあるのだから、常に洗って綺麗にしておく事が大事」」

「「間違ったら、改めてやり直す心が肝心」・・・と言う、千利休さんのセリフから示唆を受けたわ・・・」

と、マキちゃん。

「・・・今回、わたしは、このセリフに注目したの・・・」

と、アミちゃん。

「これも千利休のセリフになるけど・・・「天下の為の豊臣家でなければ・・・豊臣家の為の天下であってはいけないのです・・・」というセリフ」

「石田三成がつくろうとしている天下が豊臣家の為の天下そのものになっている事に警鐘を鳴らしているのね・・・」

と、アミちゃん。

「僕は一応意見表明しておくけど、豊臣秀吉による「唐入り」構想は悪人政策だとは思わない。アレキサンダー大王の東方遠征以来、古今の英雄による外征は」

「珍しい事でもないし、悪人政策でもない・・・ただ日本人的に問題なのは失敗したと言う事実だけだ・・・」

と、僕。

「それってすごく日本人的だと思うんだけど・・・外征失敗と言う汚名を着たくないから、そもそも外征を発想・指導した豊臣秀吉が悪い・・・と言う論理のすり替えが」

「巧妙に行われているのね・・・悪い結果を見たくない日本人がよく使う手だわ・・・」

と、マキちゃん。

「まず、問題なのは、外征で最も大事な兵站・・・これを軽視したことね・・・なぜ、信長の創始した鉄張り軍船による護衛部隊を別に用意しなかったのか?」

「ま、どうせ石田三成あたりが少しでも経費削減をしようと手を抜いたのね・・・ほんと石田三成って、浅慮なのよね、どこにおいても・・・」

と、アミちゃん。

「戦は敵の最も弱いところを突け・・・特に兵站を破壊するのは、兵の常道ですよね・・・それを理解していれば、兵站こそ、十分に防備すべき点であるのに」

「・・・そういう本質を理解出来ない石田三成の甘さが露呈していますね」

と、アイリちゃん。

「結局、三成は現場レベルで指導出来る人間ではないのよ・・・会議室で発想するタイプよね・・・現場も見ずに・・・」

と、マキちゃん。

「わたしから言わせれば石田三成は、朝鮮と戦してるんじゃなくて、常に秀吉相手に戦しているから・・・発想も秀吉相手だから」

「秀吉が喜ぶことを最上の策とするのよ・・・だから、兵站に使う船を安くあげようとしたりするのよ・・・そもそもの発想相手が間違ってるの!」

と、アミちゃん。

「石田三成は、結局は官僚に過ぎないのよ・・・しかも、木を見て森を見ずタイプの・・・「知識者」の「俺偉い病」だから、思い上がっているし」

「「思考停止者」だから「絶対の因果関係」を使う事が出来ないわ・・・「絶対の因果関係」を使えるのは「純思考者」である「知恵者」のみだから」

と、マキちゃん。

「にしても、この外征は、現場レベルにおける「知恵者」の欠落が指摘されていいと思う。例えば今回、小西行長が出てきたけど・・・」

「何あのやっつけ仕事・・・結局、トップに情報が上がらなくなっている構造に変わってしまった事が外征失敗の主な原因になると思うね」

と、僕。

「秀吉と言う、かつての「絶対の知恵者」がツンボ桟敷に置かれた事が、外征失敗につながっていったんですね」

と、アイリちゃん。

「結局、秀吉の手足が小西行長や石田三成クラスの小物・・・官僚タイプのその場だけ繕う事しか出来ない、劣化した武将によって遂行された作戦だったから」

「最初から失敗は目に見えていたのよ・・・」

と、アミちゃん。

「現場の状況が中央に情報として上がらなくなった瞬間、その作戦は絶対に失敗する・・・まさに、「事件は現場で起こってるんだ」って話ね、これ・・・」

と、マキちゃん。

「まだ、「唐入り」本番の前のこの時点で、秀吉に情報が上がっていない・・・そりゃ、絶対に勝てない戦になるよねー」

と、僕。

「ひとつには、秀吉の自意識の肥大化が、あげられるわね。三成の讒言に乗って、千利休を殺してしまうなんて、まさに天に唾する行為そのものだわ」

と、アミちゃん。

「自分を諌めてくれる存在は、リスクを取りながらも、自分に対し、いい方向へ持って行こうと、諫め役を買って出ている人ですもんね・・・」

「その千利休を殺してしまっては・・・自ら自身の政権の今後を危うくしているに過ぎないわ・・・」

と、マキちゃん。

「今回、千利休の待庵が紹介されていたけど、たった二畳の空間なんだよね・・・」

「「茶人とは一切の虚飾を排し、肝胆相照らす仲として、対座出来る、人間的にも大きく、精神的に強い人間」と考察出来たけど」

「だからこそ、千利休は、自身の大事にする正義に殉じ・・・秀吉に諫言する道を選び、その時、初めて現場の情報が秀吉に渡るんだよね・・・」

「その千利休を殺してしまっては・・・もはや、現場の本当の情報が秀吉に上がる事は無い・・・その状況を自ら潰したのが、秀吉だ・・・と言えるだろうね」

と、僕。

「ほんと、そうね・・・現場の情報を秀吉に伝えてくれた千利休は殺し、現場の嘘の情報を秀吉にあげた小西行長を重用し」

「多分、石田三成も、現場の嘘の情報を秀吉に上げるでしょうから・・・そういう政治システムは、この日本では、古来、壊滅してきたわ・・・」

「その文脈上に秀吉もいるのよ・・・」

と、アミちゃん。

「第二次大戦時の大本営発表ね、まるで・・・いい情報ばかり誇大に宣伝し、悪い情報は握りつぶす・・・そうなった段階であの戦いも日本は負けていたのよ・・・」

と、マキちゃん。

「そういう意味で言えば、日本の歴史における類似なシーンと言えば、後鳥羽上皇が指導した「承久の乱」も同じ構図でしょうね」

と、アミちゃん。

「「北条義時、追討の命令を院が出せば東国の武家はすべて従う」みたいな・・・希望的観測と思い込みだけの情報が後鳥羽上皇の元にあげられていた・・・そういう構図ね」

と、マキちゃん。

「いずれにしても、秀吉は自ら、現場のナマの情報の受け取りを拒否した・・・そういう構図になった事が、まず、この外征の大失敗の主要因になっていくんだねー」

と、僕。

「秀吉は、千利休の「侘茶」を否定しているんですけど、これはどういう理由が考えられますか?」

と、アイリちゃん。

「千利休の侘茶の精神は一切の虚飾を捨て、個として、相手と対峙するところにその本質がある。たった二畳の待庵にてお茶を喫すれば」

「相手の人間性の大きさ小ささ、精神力の強さ、弱さが忽ちにしてお互いわかってしまう・・・だから、戦国の武将程、茶室を怖がったんだ・・・」

と、僕。

「どんなに怖い顔をしても・・・人間性の大小、精神力の強さ弱さがすぐにわかってしまうのだとしたら・・・それは戦国武将達は怖がったでしょうね」

と、マキちゃん。

「でも、それこそが、日本人としての政治の本質であり、そこは「人間力」の場と言ってもいいだろうね・・・」

と、僕。

「では、その侘茶を嫌った秀吉・・・何故です?」

と、アイリちゃん。

「千利休が諫言するシーンの冒頭、秀吉によって鼻を削がれ、耳を削がれて死んだ山上宗二のエピが紹介されてたろ?」

「あそこにヒントがあるんだ・・・」

と、僕。

「どういうことかしら?」

と、笑顔のアミちゃん。

「アミちゃんだったら、気づいているだろうに・・・まあいい・・・」

と、僕はホットを飲みながら、少しくつろぐ。

「要は気が短くなっている秀吉・・・と言う表現だったんだよ・・・それは何を意味するかな?アイリちゃん」

と、僕。

「短気・・・要は人間性が小さくなってるって事ですか?秀吉の・・・」

と、アイリちゃん。

「なるほど・・・人間性が小さくなってる事を千利休に見ぬかれたくないから、侘茶とは真逆の・・・虚飾の中に逃げ込みたい秀吉なんだ・・・」

と、マキちゃん。

「黒い茶碗でお茶を出すのも、小田原の竹やぶで見つけた、いい竹を使っただけの一見質素な花入れにこそ、すべての虚飾を捨て」

「一対一で対座する「侘茶」の精神につながっているってことね・・・」

と、アミちゃん。

「それに対して、秀吉は虚飾・・・金の茶室もそうだけど・・・そういう意味で言えば、彼はやたらと金の衣服を身につけているわ・・・」

と、マキちゃん。

「それこそが、秀吉の人間性の小ささ、弱さが露呈し始めた証拠・・・ということは「唐入り」も?」

と、アイリちゃん。

「豊臣家以外の武家に対する示威行動・・・この場合、そう取った方がしっくり行くだろうね・・・だとすれば、秀吉の意識は」

「豊臣政権の示威行動のみに限定されているんだから・・・現場の情報が上がらなくても・・・「唐入り」が成功しなくても、全然いいと言う事になるね・・・」

と、僕。

「司令官がそんな意識じゃ・・・最初から「唐入り」は成功しない事が約束されたようなもんだったんだわ・・・」

と、アミちゃん。

「すべては、秀吉と言う人間の劣化・・・人間性が小さく、精神的にも弱くなり・・・なにより、「絶対の知恵者」を引退してしまった・・・」

「中央の司令官が「絶対の知恵者」を引退してしまったら、「絶対の知恵者」インフレが起こり、それ程価値の無いモノでも価格が上がってしまう」

「つまり、石田三成や小西行長クラスのモノの見えないわからない駄目官僚が現場の最前線で価値を持ち、働く事になるので」

「結果、大失敗となると言う、「絶対の知恵者」インフレのいい例になるね、この「唐入り」は・・・」

と、僕。

「それって信長暗殺後の世界でも起きましたよね、「絶対の知恵者」インフレ・・・その時は明智光秀や柴田勝家のモノの見えない駄目官僚が現場の最前線で価値を」

「持ったけど・・・「絶対の知恵者」秀吉が勝ち抜いた事になった・・・」

と、アミちゃん。

「そ。本来、「絶対の知恵者」インフレが起こったら、日本においては、次の「絶対の知恵者」が出てきて天下を治めることになるんだ」

「それはその時に現場に出てくる有象無象が駄目官僚だからだよ・・・「知識者」の「俺偉い病」と言った方がいいね、具体的になるから」

と、僕。

「まさに、秀吉没後・・・「絶対の知恵者」インフレの局面、関ヶ原にて、「知識者」の「俺偉い病」の駄目官僚、石田三成と小西行長は、敗北し」

「次の「絶対の知恵者」徳川家康が勝ちますね」

と、アイリちゃん。

「そういう意味では、今回、もうひとりの「絶対の知恵者」豊臣政権を支えた千利休を秀吉が殺した事は・・・豊臣政権にとって致命的だったと言えるだろうね」

と、僕。

「「唐入り」の本質が部下達への示威行動に過ぎないとしたら・・・敗軍は必死ですものね・・・それは厭戦気分を呼び、豊臣政権のさらなるふしあわせスパイラルへ」

「完全につながっていきますものね・・・」

と、マキちゃん。

「一番怖いのは、石田三成や小西行長が出した「負のエネルギー」が結果として、豊臣家へ戻っていく「エネルギー保存の法則」があるってことね」

と、アミちゃん。

「政権ってダメな部下クラスによって壊されていくものなんですね・・・」

と、アイリちゃん。

「だからこそ、人事が大事なのよ・・・秀吉はこの時代、人を見る目がもうないわ・・・自分の出世の為に、秀吉の「虎の威を借る狐」に就任しちゃってる」

「石田三成の言葉に従っちゃってるんですもの・・・完全な「思考停止者」よ・・・」

と、マキちゃん。

「それに関して言えば・・・冒頭、関東への移封に戸惑う徳川家へ官兵衛が訪ね・・・国の為の徳川家でいてください的なセリフを言うよね?」

と、僕。

「ええ・・・あそこは、やっぱり、秀吉亡き後の話の振りって考えればいいのかしら?」

と、マキちゃん。

「僕は、そう見るね・・・彼は天下の為に働いているんであって、豊臣家のみの事を考えて動いているのではない・・・と言う事をプレゼンしたかったんだろうし」

と、僕。

「豊臣家のみの事を考えて動いている石田三成とは異なる存在だとプレゼンしたかった?それが脚本の意図?」

と、アミちゃん。

「わたしもそう見るな・・・」

と、アイリちゃん。

「結局、秀吉はどこで間違っちゃったのかしら?」

と、マキちゃん。

「わたし、思うんだけど、織田信長だったら、「天下布武」を実現したら、「和を以て貴しとなす」の完全実施の国にすべく」

「国内統治政策にチカラを尽くしたと思うの。彼は基本的に他人の為に働くオトコだから・・・サービス精神旺盛なオトコだから、天下布武なんて」

「頼まれもしない事をやってるわけだし・・・」

と、アミちゃん。

「それで、平清盛のコアなファンである彼の事だから、絶対に重商政策になったと思うわ。明との交易や欧州との交易にチカラを尽くして」

「案外、信忠あたりを将軍にして幕府を開いていたかも・・・とにかく、シビアに目標は達成するオトコだから・・・信長さんは」

と、アミちゃん。

「貿易の旨味をよく知っていた信長だからね・・・事の善悪より、ペイするか否かを考える信長なら、そういうあり方になっただろうね」

と、僕。

「それと比較すると・・・秀吉は天下平定後は、豊臣家の為の政治に移行しちゃうのよ・・・そこで根本から間違ったとわたしは思うわ」

と、アミちゃん。

「その尖兵だったのが、石田三成や小西行長などの、バカ官僚ってわけ?」

と、マキちゃん。

「確かに家康や・・・北条氏政クラスに比べても、小粒に感じる人物ですね、石田三成って」

と、アイリちゃん。

「結局、政治って、人間力がモノを言うのよ・・・石田三成や小西行長のあのけつの穴の小ささは何?ちょっと異常」

と、マキちゃん。

「ついでに言うと、今の豊臣秀吉も、けつの穴が超小さい・・・そんな人間が司令官役だから、皆怖がって現場の情報が一切上がらず、ツンボ桟敷になるのよ・・・」

と、アミちゃん。

「その瞬間、この政権も長くはない・・・と、徳川家康あたりは如実に感じられただろうね・・・人間力では他を圧する程の家康だからね・・・」

と、僕。

「その思いを官兵衛も家康も共有していたから、冒頭のシーンになったんですね?きっと」

と、アイリちゃん。

「そうかもしれないね・・・」

と、僕は笑顔で言った。


「さて、名護屋城はどんな感じで描かれるのか?官兵衛は秀吉をどう支えていくのか?秀吉はさらに壊れていくのか?石田三成の策謀はどう描かれるのか?」

「話題は尽きない感じだけど、ま、そのあたり楽しみに、今週も大河ドラマ楽しんでいきましょう!ではでは」

と、僕。

「あら、もう終わり?」「はやー」「ほんと、ね」

と、マキちゃんとアミちゃんとアイリちゃんが言葉にした。


(おしまい)

今週の喜び

ここは一人称で書きましょうか。


主戦派、石田三成らの指導で、唐入りは始まりそうですが、官兵衛はどう描かれていくんですかねー。

今回、千利休が死んだと言う事は・・・石田三成の政治に踊らされている秀吉と言う感じで、なんか、痛々しく感じますね。秀吉も石田三成も・・・。

ま、ペイするならまだしも・・・今、すでにダメダメ感が匂ってきていて・・・小西行長のあのあり方が今後をすべて予見しているような感がしましたねー。


大和大納言も、千利休も、死に・・・豊臣政権は、有力な政治家をドンドン失っているカタチで、

これを石田三成の一人勝ちと捉えたら、危険ですよねー。


所詮、石田三成は、秀吉の虎の威を借る狐に過ぎませんから・・・秀吉がこの世から消滅した瞬間に価値が大暴落するんですよね・・・。


そうか。官兵衛からすれば、そんな秀吉を支え続けた半生だったからこそ、関ヶ原前後での動きにつながってくるんだな。重石はとれたわけだから・・・。


何か、感想的には、どう?アミちゃん。


石田三成もそうだけど、茶々も、とっても狭い場所で政治しているイメージがあるわね・・・官兵衛が大向こう相手に政治しているのに対して、ね・・・。

ねえ、マキはどう?


それはわたしもそう思う。でも、女性の戦いって、そういうモノじゃない?

周囲の女性との関係性こそ、大事って言うか・・・。


アイリはどう?


ねねさんの忠告も官兵衛の忠告も千利休の忠告すら聞かなくなった秀吉って・・・もう、暴走状態って事なんですよね?

ゆるちょさん、どう思います?


カタチとしては、暴走列車かもね・・・ま、それでも、今後を楽しもう。



ま、とにかく、好きな相手の活躍が見れる大河ドラマ・・・その演技合戦も含めて、皆で楽しんでいきましょう。


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
もう、中谷美紀さんなんて、数シーンしか出て来なかったよ、今回・・・ま、そういう時代だけどさ・・・。

第四十回 軍配通信 「小田原の落日」

2014年10月12日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

さわやかな日曜日の午前中、9時過ぎには都内某所にあるカフェには恋人達が楽しい日曜日を過ごそうと大挙、集まってきます。


その中に、芦川ユミちゃんの事務所の先輩編集者の美人3人娘、日本女子大出身の美咲マキちゃん(30)と、白石アミちゃん(29)、

東洋英和女学院大学出身の東堂アイリちゃん(28)が3人で楽しそうにおしゃべりしながら、ノートパソコンで記事を作っています。

「御免御免・・・皆早いんだなあ」

と、そこへ僕が入っていきます。

「今週は週末も含めれば3連休だけど、明日は台風が来るから、家でのんびりする予定だから、今日を楽しもうと思って」

と、アミちゃん。

「いい時間を過ごしたいわよねー」

と、マキちゃん。

「この記事、とにかく楽しみましょう」

と、アイリちゃんも言葉にした。


「で、どれどれ・・・ゆるちょさん、下書きは書いてきたんでしょう」「どういう風に仕上げようか」「わたし的にはー」

と、楽しい日曜日は早速始まった・・・。


●目先の得だけを追うオトコ石田三成・・・そのやり方は豊臣家を崩壊させる手法ばかり!放った「負のエネルギー」は消える事なく、自身に集中するぞ!秀吉ももう終わった!そろそろ家康動き出すんじゃね?つーか、唐入りやったら豊臣家終了だろ!

「えー、では、大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第四十回軍配通信「小田原の落日」となります。どうぞ、よろしくお願い致します」

「と、ファンの方にまず挨拶するところから、始めよう・・・」

と、僕。

「今回の大河ドラマの総体としてのメッセージと言えば」

「「驕れる者は久しからず。世の流れと彼我の差をリアルに見抜けない人間は終わる。後北条家はその象徴!」と言う風にわたしは理解したわ」

「「俺偉い病」の人間は、彼我の差を見抜けず、ふしあわせスパイラルに陥ると言うことよ・・・」

と、マキちゃん。

「・・・今回、わたしは、このセリフに注目したの・・・」

と、アミちゃん。

「おねが言った「三成は、豊臣家の為に尽くす仕事をすればするほど、敵をつくる」と言うこのセリフ・・・世の中にも、そういう人間いるわよね」

「その人間について、一般化した言葉にしたいの。どうして、こういう人間は、仕事をすればするほど、敵をつくるのか?と言う事について・・・」

と、アミちゃん。

「僕はこの三成が考えたであろう「家康の江戸移封策」は、政治的に、完全な失敗作だと思っているんだ」

「三成にすれば、地元の三河から、切り離し、寒村に過ぎなかった江戸に移封することで、徳川家に膨大なエネルギーを使わせる事が出来」

「そのチカラを削ぐ事が出来ると言う「目先の得」的な目的があったんだろうけど、関東は元々歴史的にも武士の本場」

「それを知っていた家康は鎌倉幕府の正史と言っても良い「吾妻鏡」を師として、読み込んでいた人物だから、その人間を関東に移封したら、逆に膨大なエネルギーを」

「家康及び徳川家に与えたも同然。遠い昔、平清盛が源頼朝を伊豆に流した愚策と一緒さ・・・」

と、僕。

「江戸には多くの川が流れ、水運の地としても良好な場所。坂東太郎が流れ、海に面し、巨大な後背地と広い平野のある関東平野は」

「海運業こそ、商業の発展の元となった、あの時代、それこそ、日本第一の都を築くのにふさわしい場所だった・・・そこに家康を移封しちゃうんだから」

「石田三成には、ものを見る目がなかったと言えるわね」

と、アミちゃん。

「目先の得しか考えられない人物だったのね・・・それに、人を見る目が無いでしょう?だから、自然、猜疑心の塊になる・・・」

と、マキちゃん。

「わたし、大人の人間の定義として「他人の中身を見抜き、価値のある人物を評価出来、価値の無い人物を退ける事の出来る人間こそ、大人の人間だ」って」

「思っているんです。そういう意味で官兵衛は大人の人間だし、三成は子供だと思います」

と、アイリちゃん。

「それは言えるね・・・三成は人のキモを見抜く事が出来ずに、権力を振りかざし、他を威圧するだけの中身の無い人間だ・・・まるで「税金を搾取する地頭」だ」

と、僕。

「「泣く子と地頭には勝てぬ」ね・・・ううん、石田三成は、地頭にも劣らぬ、ダメオトコよ・・・」

と、アミちゃん。

「わたしが以前一緒に仕事したオトコで・・・確かに仕事は出来るオトコだったけど、なんでも自分に抱え込んで」

「その上司が「あいつは確かに仕事は人並み以上に出来るオトコだけど、全部仕事を抱え込むから、周囲が育たないんだ」」

「「ツールとしては利用出来るけど、コミュニティとしては、周囲の人間が育たないから、閉じたコミュニティなんだよな、あいつ。困ったもんだよ」

「「使えんのだ・・・だから、用が無くなったら、ポイ捨てだな」って言ってた風景を見たことがあって・・・」

と、マキちゃん。

「日本のコミュニティの最大の掟は、昔から「御恩と奉公」・・・お互いの相互作用、相互利用と「ありがとう」の感情のやりとりが成立して」

「初めて真っ当な人間関係と言えるのよ・・・マキの言ってる人間は、さしずめ「閉じた系人間」よね」

「「閉じた系人間」は、ゆるちょさんの言うところの「俺偉い病」そのもの・・・周囲との感情的なやりとりも無く、周囲に一方的に「負のエネルギー」を出す人間」

「・・・それは、周囲から確実に感情的に関係性を切られるあり方だから、孤立し、結果、シーンから消えていく人間だわ・・・」

と、アミちゃん。

「そっか。この日本では、周囲との暖かい感情のやりとりが不可欠と言う事?そのキモは「真心のある、誠意ある対応」と言う事かしら?」

と、マキちゃん。

「よく「誠意の無い対応だ」と批判される対象がいますよね、この日本では」

と、アイリちゃん。

「そうよ。石田三成の対応は、秀吉の「虎の威を借る狐」対応だから、権威を傘に着て・・・しかも、中身は人の中身を見抜けない子供だから」

「周囲を感情的に不快にする「負のエネルギー」を放つだけの単なる「嫌われ者」・・・「思考停止者」の「俺偉い病」になっているの・・・」

「この日本においては、「負のエネルギー」を放つ「思考停止者」の「俺偉い病」は、必ず滅びるわ・・・周囲の「負のエネルギー」が自身に集中するからね」

と、アミちゃん。

「石田三成は、能力的に官兵衛に劣るのに・・・自分は官兵衛より出来る人間だと、ただ「思いたい」だけの人間なのよ・・・」

「思いあがりも甚だしい、馬鹿よね。こういうバカって、サラリーマンの世界に多いと思わない?あと、教師とか・・・」

「守られたコミュニティにいる人間に多いわ、こういうバカ」

と、マキちゃん。

「なんで守られたコミュニティに多いのかしら・・・「思いあがりなバカ」・・・」

と、アイリちゃん。

「それは・・・そういう人間達が、シビアに結果を求められないコミュニティにいるからね」

「・・・わたし達みたいなフリーのクリエイターだと仕事を受ける度に結果をシビアに求められるじゃない?」

「だから、常に自身を磨いておく必要がある・・・他人を見る目を養い・・・どの人間についていくべきか・・・どの人間とは会話してはいけないか・・・」

「それすら見抜き・・・日々を生きる必要があるわ・・・毎秒戦いだもの、言ってみれば・・・」

と、アミちゃん。

「その世界に比べれば、サラリーマンとか、公務員とか、学生とか・・・毎秒結果を求められる場所じゃないじゃない・・・」

「「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」って言われてたでしょ?それが本質よ。彼らの職場の・・・彼らの生きるコミュニティの・・・」

と、アミちゃん。

「だから、自身を磨かなくてもただ存在していればいい・・・ドンドンダメになっていくコミュニティなのね。そういうコミュニティは・・・」

と、マキちゃん。

「「水は低きに流れやがてそれが溜まり腐っていく」・・・これが日本の「閉じた系コミュニティ」の末路なの。鎌倉幕府しかり、室町幕府しかり」

「江戸幕府しかり・・・そして、豊臣政権もそうじゃない・・・原因は、「閉じた系コミュニティ」はいつしか「思考停止者」の「俺偉い病」の人間ばかりになって」

「人間性の小さい、弱い人間ばかりになって・・・「負のエネルギー」を吐きまくるから、誰からも相手にされず、孤立化し、消えるのよ」

と、アミちゃん。

「それがサラリーマン、公務員、学生コミュニティの本質ってこと?」

と、アイリちゃん。

「「おんぶに抱っこ」・・・それがサラリーマン、公務員、学生の本質じゃない・・・ただのクズの塊よ。あんなの。絶対に結婚しちゃいけない相手だわ」

「だいたい、そういう男性、イメージしてごらんなさいよ・・・ひ弱で人間的にも小さくて・・・いつもブツブツ愚痴っているイメージなあい?」

「それにだいたい、服装からして、ダサいオトコばかりじゃない・・・おしゃれな存在の真逆の存在よ。その点でも男性失格よ、絶対相手にしちゃいけない存在」

と、マキちゃん。

「だって、そう思わない?わたし・・・実家の近くに小学校があるんだけど、たまに実家に帰った時に散歩とかすると」

「・・・校庭で体育の授業している風景とか見るんだけど、女性教師も、男性教師も、魅力が無いの。ダサいおばちゃんとダサいおっさんしかいないのよ・・・」

「「ひどい職場環境だなあ」って思って見てる・・・それに比べれば、事務所所属のフリーのクリエイターの女性も男性もちゃんとおしゃれしているし」

「競い合っておしゃれしているけど、センスが良くて、華美になりすぎない抑制のきいたおしゃれをしているでしょ?」

「大人って、それが出来ていないといけないと思うし・・・公務員の服装を見ていると、腐ってるなって思う、普通に・・・」

と、マキちゃん。

「なるほど・・・その腐った公務員の服装が「思考停止者」の吐く「負のエネルギー」と化していると・・・マキちゃんは見るわけだ」

と、僕。

「そうよ・・・完全に「負のエネルギー」と化している。っていうか、全身そうだわ。顔も体型も完全に「負のエネルギー」・・・羞悪なおばさんとおっさんだもの」

と、マキちゃん。

「わたしもきらーい、羞悪なおばさんと、おっさーん」

と、アミちゃん。

「生きてる価値ないと思います。羞悪なおばさんも、おっさんも」

と、アイリちゃん。

「だって、全身「負のエネルギー」でしょ?服装も外見も・・・それはふしあわせスパイラル一直線で、孤立して、死んでいくだけじゃない・・・」

と、アミちゃん。

「オタクのガキも全身「負のエネルギー」よね。「知識」を増やす事しか出来ない・・・勉強しか出来ないバカは、死ねばいいのよ」

「女性に蛇蝎の如く嫌われているんだから・・・」

と、アミちゃん。

「わたし、不思議なんだけど・・・なんてオタクとか、あと、「真面目バカ」とかって、学生時代の価値観と社会の価値観が違うって事に気づかないのかしら?」

「あれ、ほんとに不思議よね・・・」

と、マキちゃん。

「学生時代は、低能バカ教師の価値観が押し付けられているのよ。「勉強が出来て、教師の言うことをよく聞く真面目な子がいい」」

「・・・これ教師側に都合のいい生徒ってだけじゃない・・・クズな価値観よ、こんなもの。吐き気がするくらい、ださいババアと口臭いオヤジの価値観だもの」

と、アミちゃん。

「それに唯々諾々と従ってた自分の無い学生が・・・社会に出ても、自分が無くて・・・ただ、会社や学校や市役所や・・・職場との行き帰りしか出来ない」

「酒もタバコもやらない・・・真面目なだけが取り柄の・・・そんなの取り柄じゃないけど・・・「自分なし人間」になっていくのね・・・」

と、アイリちゃん。

「その人間がこの日本人カーストでは、最低辺にいる人間になるわね・・・「自分なし人間」・・・」

と、アミちゃん。

「だいたい、サラリーマンってだけでも退屈なオトコが出来るのに、酒もタバコもやらない「自分なし人間」なんて・・・そんな人間が結婚出来る事すら、信じられないわ」

と、アミちゃん。

「それだけ、安定を取るオンナが多いって事じゃない?退屈なオトコと結婚するオンナの気持ちがよくわからないけど・・・」

と、マキちゃん。

「そのオンナも、「自分なし人間」なのよ。ただ食べて寝て排泄してテレビ見て生きているだけの・・・」

と、アミちゃん。

「いやだ・・・そんなオンナ・・・もう、考えたくない・・・三成に話を戻しましょうよ」

と、アイリちゃん。

「そうね・・・結局、三成は、人を見る目すら、無いガキなのよ・・・能力の無いオトコなの・・・まさに「虎の威を借る狐」だから・・・」

「それが「思考停止者」の「俺偉い病」になってるから、ドンドン豊臣家に対する周囲の目は厳しくなるばかりで、ドンドン価値が目減りしているのが実情」

「秀吉もバカな子供である三成を重用しているんだから、こっちは耄碌したと考えればいいわ。もう、クズ確定」

「さらに言えば、偉くなりすぎて、「負のエネルギー」ばかり吐く人間は・・・しかも人の諫言を入れなくなった人間は、この日本では削除されるわ」

「・・・その人間が死んだ瞬間・・・そのコミュニティは・・・」

と、アミちゃん。

「あら・・・わたし、今思いついたけど、秀吉って、武家にして、太政大臣になった3人の人間の一人なのよね・・・平清盛、足利義満、豊臣秀吉・・・」

「当人が死んだら、当人が生前出しまくった「負のエネルギー」の反射が集中して、その家が日本中の敵と化し、完全に滅亡した点では、平家と豊臣家は一緒ね」

と、マキちゃん。

「そういう意味では、日本ではトップに立つのは、リスキーなんだよ。足利義満のように政治はやらないといけないんだ」

「皆に愛される、「知恵者」にして、コミュニティの司会役の出来るムードメーカーにならないといけない」

「ま、足利家で言えば、足利義教がそういう政治に失敗して、暗殺されているけどね・・・常に殺されるリスクがあるのが、日本のトップの権力者になるんだ」

と、僕。

「だって、豊臣家が滅びるのは、当然よ。生前、秀吉だけでなく、石田三成が率先して、「負のエネルギー」を周囲に放っていたのだから」

「庶民は、外部記憶装置だから、出された「負のエネルギー」は完全に記憶しているから、「エネルギー保存の法則」で、その「負のエネルギー」が」

「秀吉死後の豊臣家に集中したのよ・・・」

と、アミちゃん。

「関ヶ原の戦いで、一回、ガス抜きしたのにね」

と、僕。

「もちろん、あれで石田三成は自身が出しまくった「負のエネルギー」の反射の洗礼を受けたんだけど・・・秀吉の出した「負のエネルギー」がまだ庶民の記憶の中に」

「生きていたのよ・・・結局、「唐入り」と言う秀吉の命令が巨大な「負のエネルギー」と化していたのね・・・」

と、アミちゃん。

「それが関ヶ原後の豊臣家を滅ぼした・・・そういうことなのね・・・」

と、マキちゃん。

「ねえ、この日本のお約束として、「負のエネルギー」を吐きまくる人間はふしあわせになって、最後孤立して死んでいくことは石田三成のあり方でわかったけど」

「この日本で絶対的にしあわせになるには、どうしたらいいの?結局」

と、マキちゃん。

「この日本でしあわせになる為に大事な事は、存在自体が「ハッピーエナジー」と化すと言う事だね。まずは外見が「ハッピーエナジー」になっている事」

「具体的に言えば、「女性は体脂肪率10%以下のモデル並みのスポーツ美人になること」だし、「男性は体脂肪率7%以下のモデル並のスポーツイケメンになること」と」

「なるかな」

と、僕。

「ふふ・・・ほんと、わかりやすい程、具体的ー(笑)」

と、アミちゃん。

「でも、確かにそれなら、女性にとっても、男性にとっても、眼福になるから・・・「ハッピーエナジー」そのものになりますね」

と、アイリちゃん。

「そして、存在も周囲にとっての「ハッピーエナジー」にならないといけない。もちろん、他人の中身を見抜けなければならないし、それが出来て初めて大人と」

「言えるんじゃないかな・・・」

と、僕。

「あと、石田三成みたいな「閉じた系の人間」にはなってはいけないわ。コミュニティの成長を促す「開いた系の人間」にならなければ」

「周囲と「いい感情」のやり合いが出来る人間にならないと・・・」

と、アミちゃん。

「それ「情けは人の為ならず」が出来る人間って事ね・・・これも大人の定義にならない?」

と、マキちゃん。

「自分の事で一杯一杯になる人間は子供・・・周囲皆の感情をよくする事を考える余裕を持ち、それを実行出来る人間こそ、大人・・・だと、わたしは思います」

と、アイリちゃん。

「うん。それは「コミュニティのムードメーカーが出来るデカイ人間性と強い人間性を併せ持ち、コミュニティの司会役が出来る大人の女性、及び男性」と定義したいね」

と、僕。

「逆に、「場の空気を読めない人間は、子供」って事ね」

と、アミちゃん。

「「俺偉い病」の人間は、空気を読まないから、無視するわよ」

と、マキちゃん。

「じゃあ、「俺偉い病」の人間も子供って事じゃない・・・」

と、アミちゃん。

「だったら、「逃げ込み者」も子供?」

と、アイリちゃん。

「「絶対しあわせ者」だけが、大人なのね・・・そうなると」

と、アミちゃん。

「で、話を戻すけど・・・「絶対しあわせ者」は外見も「ハッピーエナジー」化し」

「内面も・・・「コミュニティのムードメーカーが出来るデカイ人間性と強い人間性を併せ持ち、コミュニティの司会役が出来る大人のオトコマエの女性、及び男性」となる」

「大人化した女性及び男性・・・こそがコミュニティに対する「ハッピーエナジー」と化するから・・・しあわせになれる・・・と言う定義になるね」

と、僕。

「・・・って言う事は、人間のおしゃれも「ハッピーエナジー」化のひとつの方法論だから、すごく大事な事だって、なりますね」

と、アイリちゃん。

「ああ・・・おしゃれ一つ出来ない人間は、絶対にしあわせになれないよ・・・子供もしあわせになれない・・・子供のままでは、ね・・・」

「いくら、生まれてから何十年経っていても、ね・・・」

と、僕。

「秀吉は、生前「負のエネルギー」を吐きすぎた。石田三成も「負のエネルギー」を吐きまくるから、豊臣家を滅ぼす手助けをしている」

「・・・と言う事は家康はその「負のエネルギー」の存在を熟知していたから、その反射エネルギーに乗ったと言う事になりますね」

と、アイリちゃん。

「織田信長の元々のベクトル・・・日本を「和を以て貴しとなす」の出来る国にする・・・を秀吉は理解出来ていなかった」

「・・・勝手にスペインの絶対王フェリペ2世をライバル視して、対外戦争を始めちゃうんだもの・・・秀吉がいる限り、戦争は永遠に終わらなかったでしょう」

「それだけでも、日本人は眉をひそめるわ・・・」

と、アミちゃん。

「秀吉が、それこそ、小田原征伐後、の天下統一で留めておけば・・・そして、うまい政治安定システムを創りだしておけば、豊臣家は長く続いたかもしれないわ」

「・・・でも、淀殿は政治のわからないただのワガママバカおんなだし、その周囲にも人材がいなかった・・・だから、豊臣家は滅びたとも言えるわ」

「淀殿がそれこそ、前田利家の女房、松程の知恵者だったら・・・奈良あたりに数万石の豊臣家が残っていたかもしれないのに・・・」

と、アミちゃん。

「でも、今回の「小田原の落日」・・・ステレオタイプな小田原征伐だったわよね。「坂東武者のチカラを見せてやるー!」って意気上がるシーンと」

「海から見る包囲された小田原城、小田原評定に、秀吉の一夜城に驚く北条氏政、・・・で結局、官兵衛の説得に、落とされる氏政・・・もう、完全にステレオタイプ」

と、マキちゃん。

「ほんと、お約束のみで構成されたシーンだったわね・・・ま、仕方ないか、もう、10月だもん」

と、アミちゃん。

「初回に出てきたから、もう少しクライマックス感があるのかと思いましたけど・・・割りとざっくりな作りでしたね」

と、アイリちゃん。

「うん。ま、僕的には、秀吉の金の衣装とか、金のカブトとか見れて満足かな。あと、官兵衛の元に「吾妻鑑」が北条家から贈られていたのは、初めて知ったから」

「それは重要だったよ・・・」

と、僕。

「吾妻鏡は、もちろん、後北条家が持っていないといけない必須アイテムですもんね・・・」

と、アミちゃん。

「ま、源氏は3代で滅び・・・あとは北条得宗家の政治だったからね・・・鎌倉時代は・・・」

と、僕。

「そういえば、大河ドラマ「風林火山」の時、関東管領の上杉の殿様が「あれは伊勢じゃ、伊勢と呼べ。北条などではないわ・・・」としきりに言ってたの」

「覚えてるわ・・・」

と、マキちゃん。

「あー、あったわね。色っぽーい風魔のオンナ忍者が一瞬登場する回でしょ?そ、「河越夜戦」の回!」

と、アミちゃん、笑顔で叫ぶ!

「そ。あの回、よかったのよー。裏切り者がそれでも、役割だけは果たして、死んでいくの・・・やっぱり、オトコはああでなくっちゃー」

と、マキちゃん。

「ああいうのが、しびれるのよねー。ああいう武者魂を持った男性って現代にいないわよね・・・」

と、アイリちゃん。

「まあ、いいわ・・・でも、ちょっとステレオタイプ過ぎたわね・・・今回」

と、アミちゃん。

「石田三成が官兵衛を露骨に排除しだしましたね、今回」

と、アイリちゃん。

「頭悪い癖に・・・政治家としても失格よね、石田三成」

と、マキちゃん。

「秀吉も三成も「思考停止者」の「俺偉い病」と化しているもの・・・「負のエネルギー」吐きまくりで、豊臣家をドンドンスパイルしている」

「「負のエネルギー」をドンドン外部記憶装置に溜め込んでいるから・・・もう、日本のトップとしては大失格なんだけどね・・・」

と、アミちゃん。

「石田三成って、目先の勝ちにしか、興味がないような、小物なのよね、要は・・・」

と、マキちゃん。

「そうよ、目先の得ばかり、追いかけてる、ださいサラリーマンオヤジそのものよ、あいつ・・・」

と、アミちゃん。

「官僚にも、いそうだわ・・・そういうタイプ」

と、アイリちゃん。

「そういう意味じゃあ、三成も小物のステレオタイプって事で表現されたのかもね、今回」

と、僕。

「ステレオタイプ出まくりの今回って事?うーん、なんだか、頭が痛くなってきた・・・」

と、マキちゃん。

「しょうがないわよ・・・本編は、もうクランクアップしちゃったんだし」

「・・・このあたりから、毎回、はなしがザックリになってくるのが、大河ドラマのお約束でもあるもの」

と、アミちゃん。

「でも、大名の奥さんを大阪に集めると言う手を考えたのは三成だったのね。姑息・・・なんか小物の考える事なのよね、すべてが」

「小賢しいっていうか、オトコとしてまったく魅力がない・・・」

と、マキちゃん。

「それが・・・関ヶ原前の細川ガラシャの悲劇につながるのね・・・」

と、アイリちゃん。

「なんか、ほんと、石田三成が真剣に嫌いになってきた・・・」

と、マキちゃん。

「「思考停止者」の「俺偉い病」ですもの・・・女性に蛇蝎の如く嫌われて当然よ・・・」

と、アミちゃん。

「ねーえ、今回、石田三成の忍城攻略失敗がセリフでちらっと出てきたけどさ・・・あれって、あれ?」

「ほら、日本もこの間の東日本大震災の時、バカが首相やってたから、一瞬何もかも動かなくなった事あったじゃない」

「あいつの為に仕事したくないって皆意識的にサボタージュした時・・・あれと同じで、石田三成が戦場に出たから、部下が皆、意識的にサボタージュして」

「忍城攻略がならなかったんじゃないの?」

と、マキちゃん。

「だって、「思考停止者」の「俺偉い病」がコミュニティのトップになったら、配下は弛緩して、動かなくなって」

「そのコミュニティは、最終的に消えるんでしょ?実際、そうなったじゃない・・・関ヶ原の西軍、ほとんど動かなかったでしょ?」

「毛利だって動かなかったし、薩摩の島津勢も土佐の長宗我部だって動かなかった。そして挙句に、小早川秀秋の裏切り・・・」

「トップが「思考停止者」の「俺偉い病」で、しかも器が小さく、けつの穴が小さいオトコとくれば・・・敵になりこそすれ、誰が味方になるの?」

「大谷吉継は、余程のお人好しがバカ者だわ・・・家族も部下も路頭に迷わせちゃうんだもの、結果的に・・・」

と、マキちゃん。

「実際、大谷吉継はその程度の器量の人間だったのよ。だって大谷吉継って、そこでしか名前出て来ないじゃない」

「黒田長政や加藤清正、福島正則に比べれば小粒程の器量だったんじゃないの・・・」

と、アミちゃん。

「そうね・・・確かにそうかもしれないわね・・・」

と、マキちゃん。

「いずれにしろ、石田三成のような狐・・・絶対女性が相手にしてはいけないタイプのオトコって事ね・・・」

と、アイリちゃんが結論のように言葉にした。


「ま、そんなところかな、今回は・・・」

と、僕。

「さて、今回、豊臣秀長がご苦労さん的に描かれていて・・・豊臣秀長死去後、千利休の切腹があって・・・石田三成との対立も描かれそうですが、どうなることやら」

「官兵衛と石田三成との対立はどうなるか・・・秀吉の唐入りは本格的になりそうだし、豊臣家内部の対立も進みそうですけど・・・どう描きますかね」

「ま、話題は尽きない感じだけど、ま、そのあたり楽しみに、今週も大河ドラマ楽しんでいきましょう!ではでは」

と、僕。

「あら、もう終わり?」「はやー」「ほんと、ね」

と、マキちゃんとアミちゃんとアイリちゃんが言葉にした。


(おしまい)

今週の喜び

ここは一人称で書きましょうか。


石田三成と官兵衛の対立が決定的となり、秀吉は、もう、官兵衛の言葉を入れなくなりました・・・もう、秀吉も終わっちゃった感がありますね。

豊臣家内部での対立も少しずつ顕在化してますけど・・・、そのあたりがどう描かれるか、楽しみですね。


アミちゃんは、どんな感じ?


わたし的には、淀殿とねねの対立がどうなっていくか・・・それが楽しみですね。

ま、わざといやなオンナを演じてる淀殿役の女優さんがうまいなあって感じかしら。


マキはどう?


うーん、わたし的には今後の黒田長政の暗躍・・・関ヶ原への布石が気になるところかしら。家康にも傾倒していくみたいだし、

ある意味、それって正しい道でしょ?


アイリは?


うーんと、わたしが今の「軍師官兵衛」の世界でホッとするのは、糸姫のシーンだから、糸姫のエピがもっと増えるといいなあ。

なんかツンデレでしょ、彼女。

言ってる事は勇ましかったりするのに、中身は長政にデレデレで・・・いいな、糸姫。


なるほど、三人三様な視点があるんだね。それぞれ、面白そうだ。


ま、とにかく、好きな相手がみれる(嫌いな相手も出てくるけど)大河ドラマ・・・その演技合戦も含めて、皆で楽しんでいきましょう。

今回は、千利休さんのクライマックスになりそうですね。

ま、楽しみましょう。


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
なんか、家康と官兵衛が話している後ろでニヤつく石田三成が気持ち悪かった・・・なんか、蛇みたいなイメージ?あるいは狐だよね、彼。

第四十回 軍配通信 「跡を継ぐ者」

2014年10月05日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

さわやかな日曜日の午前中、9時過ぎには都内某所にあるカフェには恋人達が楽しい日曜日を過ごそうと大挙、集まってきます。


その中に、芦川ユミちゃんの事務所の先輩編集者の美人3人娘、日本女子大出身の美咲マキちゃん(30)と、白石アミちゃん(29)、

東洋英和女学院大学出身の東堂アイリちゃん(28)が3人で楽しそうにおしゃべりしながら、ノートパソコンで記事を作っています。

「御免御免・・・皆早いんだなあ」

と、そこへ僕が入っていきます。

「今日はゆるちょさんは昼前からユミさんとデートなんでしょう?なんなら、途中まで参加してもらって、あとはわたし達で編集して仕上げてから」

「ブログにアップしてあげても、いいですよー」

と、アイリちゃん。

「毎週、わたし達もゆるちょさんとデートさせて貰っているようなもんですからねー。それくらいのサービスはさせて貰います」

と、アミちゃん。

「ゆるちょさん、目が笑ってるー。もう、答えを言う前にわかっちゃうのよねー」

と、マキちゃん。

「いやあ、そう言って頂けると嬉しいね。んじゃ、それ頼むよ。ま、まだ時間はあるから、楽しく作業していこう」

と、僕は笑顔になりながら、日曜日の朝のお約束の作業に入っていきます。


「で、どれどれ・・・ゆるちょさん、下書きは書いてきたんでしょう」「どういう風に仕上げようか」「わたし的にはー」

と、楽しい日曜日は早速始まった・・・。


●出ました、聚楽第落首事件!そりゃー、秀吉、宿願を前にしてピリピリしてるもん、そりゃ怒るよ!でも、このあたりから、豊臣政権の崩壊の始まりが見えてきちゃったのよね!日本を戦争の無い国にしたい官兵衛と虎の威を借る狐三成じゃあ、目的が違う分、ぶつかるわな!嫌われ者が集まるとそのコミュニティは消え去るのみ!この日本では!

「えー、では、大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第四十回軍配通信「跡を継ぐ者」となります。どうぞ、よろしくお願い致します」

「と、ファンの方にまず挨拶するところから、始めよう・・・」

と、僕。

「今回の大河ドラマの総体としてのメッセージと言えば」

「「人は守るモノが出来ると全力で守りに入り、敵と見るや全力で叩き潰してしまうもの・・・権力を握った人間にこそ、身を呈して、耳の痛い事を言う道化役が必要」」

「・・・と言う風にわたしは理解したわ」

と、マキちゃん。

「クロサワ映画・・・「乱」で・・・あれってシェイクスピアの四大悲劇のひとつ「リア王」がベースになっている物語ですけど、「リア王」では、その主人公とも言える」

「池畑慎之介さんの演じた道化役・・・こそが権力を持った人間に対する諫言役を引き受ける構造になっているんですよね・・・」

と、アイリちゃん。

「まあ、今回、それを官兵衛が「秀吉VS官兵衛」という構図で諫言を命がけで成した・・・そういう話になっていたけどね」

「でも、ほんと、岡田くんの官兵衛がドンドン迫力増していて、いいわよね・・・石田三成との確執もしっかり描かれていて、好感持てるな」

「それこそ、官兵衛も殺されかねない迫力で・・・ああいう迫力があるのが大河ドラマの醍醐味よね・・・」

と、大河ドラマ博士、アミちゃんです。

「僕は今回見ていて、自分が会社に入って間もない頃を思い出したよ・・・」

と、僕。

「どんなエピがあったんですか?その頃」

と、アイリちゃんは僕が頼んでおいたホットを持ってきてくれる。

「会社に入った頃の僕は・・・「大人になるって事は何事も平らにやるって事だよな」って完全に勘違いしていて・・・」

「ある人が意見を言うとその意見が大方正しければ、その意見に賛同を示し、その場が平らになるように務めていた」

「意見の対立があると、仲裁に入って・・・お互いの大事なところは通るようにして、場を納めることを繰り返していた」

「だから、多分、その頃の僕が今回の「官兵衛VS秀吉」を見ていたら・・・多分・・・」

「「なんで三成と官兵衛は同じ秀吉に仕える身なのに、対立しなければいけないんだ。仲良くやればいいのに・・・」と思ったろうと考えたんだ」

と、僕。

「でも、それは多くの女性が普通に考える事ですよ・・・女性は「共存共栄」こそ生きるテーマですから」

と、マキちゃん。

「でも、今のゆるちょさんは、考え方が変わった・・・そういう事ですよね?」

と、アミちゃん。

「そう。結局、25歳の頃の僕は「平にすること」しか考えていなかった。それは自分の考えが無いと言う事なんだ」

「多分、今の日本の大部分の人間がそういう人間だと思う。でも、今の僕は違う。僕も優先順位をつけるようになった、自分の廻りの出来事に対してね・・・」

と、僕。

「じゃあ、今回の官兵衛の立場にゆるちょさんが立ったとしたら?」

と、アミちゃん。

「もちろん、今は政治の安定が重要だから、日本の全国平定が成るまでは、秀吉政権に倒れて貰うわけにはいかないから」

「秀吉を全力で諌める方向に行くだろうね・・・」

と、僕。

「・・・となると、その方向とは逆に行っている石田三成は何を目的にしていると言う事なんでしょう?何が大事と考えているんでしょう?ゆるちょさん」

と、アイリちゃん。

「彼は秀吉の腰巾着に過ぎない。秀吉の命令を細大漏らさず、実行する執行官に過ぎないんだ。簡単に言えば、「虎の威を借る狐」状態」

「彼自身に権威は無いが秀吉の後ろ盾を得ているから、権力を振りかざせる・・・カタチ的に言えば「知識者」の「俺偉い病」にして「思考停止者」だ」

「秀吉があのまま行ったら、民衆から気持ちが離れてしまう事を理解していない」

と、僕。

「それを理解していた官兵衛は、秀吉に諫言・・・秀吉自身高齢であること、もし、鶴松君の世となった時、秀吉自身他界しているだろうと言うこと」

「豊臣家がどんなに権力を握ろうが、その鍵を握るのは、どこまでも民衆の支持であり、民衆の支持を無くした政権は崩れ去る以外に無いと言う道理を説いた」

「・・・そういう事ですよね?」

と、アミちゃん。

「そういうこと・・・石田三成からすれば、考えられないし、考えたくも無い事なんだけどね・・・」

と、僕。

「それが「思考停止者」の浅慮を生むと?」

と、アイリちゃん。

「そういう事。だから、石田三成は秀吉の命令を粛々と実行していくと自身が権力の座から転げ落ちる未来をせっせと作っている事になるんだ」

「だから、今回の官兵衛の諫言が無ければ、さらに早く、石田三成が権力の座から転げ落ちていた・・・そういう結果を招いていたんだよ」

と、僕。

「なるほど・・・と言うことはその官兵衛に楯突く石田三成は、ただの盆暗な「思考停止者」に過ぎないと言うわけですね」

と、マキちゃん。

「そういうこと・・・石田三成との対立を深めても、官兵衛が諫言を選んだ理由がそこにある。官兵衛にとって一番大事なのは」

「戦争の無い世を作る事・・・しかし、秀吉ー三成ラインはドンドン戦争を起こして行こうと言う腹だ・・・もはや求めているモノが」

「官兵衛と秀吉ー三成ラインとでは、変わってしまったと言う事なんだね・・・」

と、僕。

「でも、その話を聞くと・・・わたしは官兵衛やゆるちょさんみたいに、自分の求めるモノが明快にわかっていて、優先順位をつけてモノを判断出来る人に」

「ついていきたいなって思います」

と、アイリちゃん。

「そうね。ただ、「平に、お平らに」と叫ぶ大人のオトコって・・・なーんの考えもない「思考停止者」と言う事がこれでわかったわね・・・」

と、マキちゃん。

「まあ、でも、今回、秀吉は官兵衛の諫言を受け入れて・・・「だから官兵衛は手放せないんじゃ!」と行って金配りをしていたみたいだけど・・・」

「この頃から権力の暴走が目に見えて増えていくのよね」

と、アミちゃん。

「今回、徳川家家中でその話が出てたわよね、官兵衛が隠居すれば、秀吉が暴走して豊臣政権が倒れる・・・みたいな話」

と、マキちゃん。

「ゆるちょさん、日本文化的に見て・・・この後、秀吉が暴走してしまう明確な理由って説明出来ますか?」

と、アミちゃん。

「まず、弟、大納言秀長の死、母親、大政所の死が大きかったね」

と、僕。

「大政所が亡くなったのが1592年の8月、大納言秀長が亡くなったのが1591年の2月。小田原征伐が1590年の2月~7月ですから」

「その後にまず、秀長が死去し、最初の「唐入り」となった文禄の役の1592年4月~1593年7月の最中に大政所が亡くなった事になりますね」

と、アイリちゃん。

「わたし的には秀吉の権力の暴走と言えるのは、千利休の切腹だと思うの。時期的には1591年の4月だから、秀長が亡くなった直後よね・・・」

と、アミちゃん。

「しかし、その萌芽とも言えるのが、今回の落首に対する100人以上の人間を殺した件になるんですよね?ゆるちょさん」

と、アイリちゃん。

「ま、そういう事になるね。つまり、このあたりから、秀吉ー三成と言うエンジンが暴走気味になっていると言う事さ」

「そのブレーキ役はもう官兵衛にしか出来なくなっている・・・と言う事はだ、茶々の懐妊は1588年末頃だし、1589年の5月に鶴松が生まれているから」

「この聚楽第落首事件自体、1589年2月25日に起こっているから、秀吉とすれば自身の跡取りを期待し過ぎちゃって、要はピリピリしている頃なんだよね」

「当時は医療技術だって未熟だから、懐妊しても、無事生まれるかどうかすら、不安。秀吉にすれば一生を賭けての宿願が今達成されるかどうかの」

「不安な時期、真っ最中だからね・・・そんな時に、茶々の懐妊についてあれこれ言われりゃー激怒するわな・・・」

と、僕。

「じゃあ、この時はまだ、秀吉には正常な感覚があったと・・・大度量で持って、日本の平和を担っていく正常な精神が残っていたと言う事ですか?」

と、アイリちゃん。

「そ。怒りも一時的なモノだよ。実際、鶴松が生まれれば、鶴松の今後を考える余裕も出てくるはずさ」

と、僕。

「だから、官兵衛もそう見て・・・思い切りの諫言を実施した・・・秀吉様ともあろう人が子供が生まれるとなるとあっさり耄碌して・・・みたいな事」

「言ってましたよね・・・ズバリ相手の気にする事を言う事で、相手を正気にするショック療法でしょうね、あれ」

と、アミちゃん。

「そういうことさ・・・実際、自分の非を認め、金配りをしているんだから、もうその頃から、自身の権力の渡し先を考えるようになった秀吉だったんだろうね」

「つまり、その後の秀吉の行動は、今後やってくる鶴松君の世の為・・・と言う理由がつくのさ・・・だから、小田原征伐は、往年の秀吉のような活躍ぶりじゃない」

と、僕。

「そうですね。一夜城とか・・・なんか、秀吉チックな戦いぶりですよね・・・」

と、マキちゃん。

「まあ、僕的にはそこまでが秀吉の政治だったと思うね。あとは日本を平定したところまでが秀吉の価値のある政治だったと思うね」

と、僕。


「ゆるちょさんは、日本の政権に関していろいろな知恵を出してきましたけど、その政権の長に「俺偉い病」の人間が現れるとその政権はコミュニティそのもの」

「すら破壊すると言うことを言っていますよね?」

と、アミちゃん。

「そうだね。例えば武家政権で言えば、鎌倉幕府は二代将軍が頼家だったんだけど、これが見事な程の「俺偉い病」でたった3ヶ月で宿老達の合議制に政治体制が」

「改められている。もっともこの頼家は2年後殺されてる。要は鎌倉幕府体制を揺るがす存在になっちゃったから、殺されちゃったんだけど、このおかげで」

「三代将軍実朝は殺されないように従順に育てられちゃったもんだから、優柔不断もいいところで、和歌に傾倒しちゃったりして、凡そ将軍の器じゃなかったんだね」

「結果、これも殺されちゃって・・・源氏の直系は滅びて、後は摂家将軍を連れてきて傀儡として事実上は執権の北条家が政治を直接見るカタチを取ったから」

「鎌倉幕府は持ったし、その時代に北条政子、北条義時、北条泰時など、政治家として非常に能力の高い人間が相次いで出たので、鎌倉幕府は機能したんだ」

と、僕。

「北条義時と北条政子のタッグは後鳥羽上皇相手の承久の乱にも勝っていますね。さらに北条泰時は、日本人の心の書とも言える「御成敗式目」を制定しています」

と、アイリちゃん。

「・・・と言う事は、彼らはゆるちょさんが「夜の日本学」で提出した「将軍の性格ポテンシャル」「将軍の判断力ポテンシャル」を持っていたと言う事でしょうか?」

と、アミちゃん。

「そういう事だと思う。なにしろ、大度量のオトコマエなオトコ、オンナだったんだろうね。北条義時、北条泰時、北条政子は・・・」

と、僕。

「しかし、結局、その北条家も代を重ねる内に劣化し、北条得宗家が「俺偉い病」の人間で占められ、土地問題の裁判所としての機能が果たせなくなった途端」

「北条家も鎌倉幕府も失われています」

と、アイリちゃん。

「ま、そういう事だね。次の室町幕府も足利尊氏から4代将軍足利義持までは、「将軍の性格ポテンシャル」「将軍の判断力ポテンシャル」を持っていたんだけど」

「6代将軍の足利義教がこれまた頼家と同じ「俺偉い病」で将軍職の途中で暗殺されちゃったおかげで、次の足利義政が実朝と同じく優柔不断な性格に育てられ」

「場を納める「将軍の性格ポテンシャル」「将軍の判断力ポテンシャル」を失ったもんだから、守護大名が勝手に私戦を始めて「応仁の乱」に突入し」

「日本の秩序が崩壊し、戦国時代になるわけさ・・・」

と、僕。

「・・・となると、そこから、新たな秩序作りの作業が始まり・・・その秩序作りに最初に成功を見せたのが信長であり、その後を継いだのが秀吉と言う」

「今までの流れで言うと、こういう大きな流れの中にあるわけですね」

と、アイリちゃん。

「・・・となると・・・秀吉は「将軍の性格ポテンシャル」・・・男女、皆に愛され、場の中心になれるムードメーカーという条件をクリアしています」

「さらに「将軍の判断力ポテンシャル」・・・「和を以て貴しとなす」が出来るような事の成否に対し、裁定を下し」

「果断に決断出来て、周囲の人間を率いて、皆がしあわせになるように事を納める方向で、果敢に攻める事の出来るオトコ・・・ここが今、ブレている秀吉」

「と言う事になりますか?」

と、アミちゃん。

「そういう事になる。この日本においてはどれだけ高い権威や権力を持っていても、庶民が納得しなければ、つまり、庶民も含めた「和を以て貴しとなす」が」

「出来なければ、その政権は将来消える事になるからね・・・豊臣家が消えたのも、秀吉が晩年、「俺偉い病」と化し」

「「唐入り」で日本全体に厭戦気分を創りだしちゃったり、秀次事件では側室達39人・・・その数もすごいけど・・・を全員クビをはねたりと」

「秀吉の完全なる「俺偉い病」化が進み、さらには慶長の役すら起こすなど・・・もう、狂ったサル状態・・・この非道が豊臣政権を破壊したと言ってもいいね」

と、僕。

「だから、秀吉亡き後、その権威・権力は「将軍の性格ポテンシャル」「将軍の判断力ポテンシャル」を備えた人物あるいは組織に受け継がれる」

「はずなんですよね。信長の権威・権力を当時「絶対の知恵者」で「将軍の性格ポテンシャル」「将軍の判断力ポテンシャル」を備えていた秀吉が」

「継承したように・・・で、考えてみれば、当時、それを備えているのは、徳川家康と徳川家だった・・・と、そういうわけになるんですよね?ゆるちょさん」

と、アミちゃん。

「そういう事、間違っても、「知識者」の「俺偉い病」で「ケツの穴の小さい」「思考停止者」の石田三成には、継承されない。絶対に」

「だって彼の為に戦おうと言う人間はひとりもいないでしょ?大谷吉継くらいのもんだよ・・・」

と、僕。

「それに、しあわせになれる賢い人間は、事の成否に関して「ペイするか否かで考える」。しあわせになれない人間は事の成否に関して「善悪で考える」からね・・・」

「賢い人間は家康の「大度量」に「将軍の性格ポテンシャル」と「将軍の判断力ポテンシャル」を見て、東軍についたんだ」

「しあわせになれない人間は善悪で判断して、西軍についたんだ・・・もう、最初から勝ちはハッキリしているんだよ・・・それは過去の歴史が証明しているんだ・・・」

と、僕。

「わかりやすいですね・・・ゆるちょさんが1600年前後に存在していたら、大名達もどっちに味方するか、すぐに決められたでしょうに、ね」

と、アイリちゃんが笑ってくれた。


「話を「軍師官兵衛」に戻しましょう。聚楽第の落首事件・・・元々京都に方広寺を作り大仏を復興しようとした秀吉はそれを名目に庶民に対し「刀狩り」を」

「したために庶民や農民の怒りを買った事が原因とも言われていますが・・・これについてどう見ます、ゆるちょさんは・・・」

と、アイリちゃん。

「日本全国平定の観点から見れば、農民から「刀狩り」するのは当然の政策とわたしは思いますけどね・・・」

と、マキちゃん。

「そうね。わたしもそう思うわ・・・と言うか、こういう落首を権力者に恐れずぶつける庶民の精神的強さこそ、日本人の民族としての強さの根源だと思うわ」

「だって、見つかれば死罪だって事は落首を書く方だってわかってやってるんでしょ?」

と、アミちゃん。

「そうだね、確かに日本人はサムライだからね・・・庶民、農民に至るまで・・・確かにそこは評価すべき点だよね・・・」

と、僕。


「でも・・・秀吉政権の変質・・・秀吉の「俺偉い病」化・・・言わば、豊臣政権の崩壊は、この「聚楽第落首事件」から始まる」

「・・・そう見ていいって事ですね、ゆるちょさん」

と、アミちゃんが結論のように言い抜いた。

「ああ、そういうことになるね」

と、僕はコクリと頷いた。


「でも、今回、わたしが好きだったのは、黒田長政と糸のシーンかな。お酒飲んで「あー、美味しい」とか言ったり」

「「肝の太いおなごだ」と言う長政に「そこがわたしを好きになった理由でしょ?」なーんて言ったり・・・女性としては糸のファンになってるかなー」

と、マキちゃん。

「うん、それわかるー。なんか、ああいう女性っていいよねー。私もあー言う奥さんになりたーい」

と、アイリちゃん。

「女性に愛される女性よね・・・かわいくて、オトコマエ・・・素敵な女性だわ」

と、アミちゃん。

「その長政の状況・・・自身の黒田家継承のシーンと重ねあわせてるんですよね・・・確かにお父さんも、殿の疑心暗鬼に気づいて身を引いてたわ」

と、マキちゃん。

「やっぱり、親子って似るのよね」

と、アミちゃん。

「親子だもんねー」

と、アイリちゃんも言葉にした。


「さて、次回は、第一回に出てきた「小田原征伐」時、官兵衛が小田原城に乗り込んで行くシーンにつながるわけですから」

「・・・ま、「軍師官兵衛」としては最高のクライマックスシーンとなるわけです」

「それがどんな描かれ方をするのか・・・つーか、伊吹吾郎さんの北条氏政・・・どっかで見たと思ったら、トンデモ大河ドラマ「天地人」の北条氏政だったんですね」」

「そういえば当時は確か遠山康光がなんか、影のフィクサーみたいな役で各所に出没し、この北条氏政の元にもいた・・・みたいな表現だった」

「アホくさーい感じのレベルの超ひくーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい大河ドラマだった」

「事を覚えています。うわ、悪寒が・・・」

「いずれにしろ、「小田原征伐」・・・颯爽とした秀吉の戦国の最後の戦いを楽しみに、もちろん官兵衛の活躍も楽しみに・・・伊達政宗出てくるかな?ないだろうな」

「ま、とにかく、今週も大河ドラマを楽しんでいきましょう!ではでは」

と、僕。

「あら、もう終わり?」「はやー」「ほんと、ね」

と、マキちゃんとアミちゃんとアイリちゃんが言葉にした。


(おしまい)

今週の喜び

ここは一人称で書きましょうか。


茶々に鶴松が生まれ「どうお?わたしの勝ちよ」的に家庭内の戦いを楽しんでいる茶々・・・これが引いては関が原の戦いにつながっていくわけですから、

女性の戦いも・・・いろいろ歴史に影響しているって事になりますねー。


ねー、どう思う、そのあたり。


?ね、3人さん?


そうねー。でも、なんだか、茶々みたいな女性は女性同士でも嫌われるわよねー。

そうよ、マキの言うとおり。わたしはねねさんの味方をするかなー。

わたしもアミの言うとおり、ねね派だなー。


なるほど・・・まあ、自然そうなるだろうねー。結局、西軍って、嫌われモノが集まったってことか・・・ま、女性に聞いてみるもんですね、何でも。



ま、とにかく、いろいろな事を教えてくれる大河ドラマ・・・その演技合戦も含めて、皆で楽しんでいきましょう。


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
福島正則が出ていましたねー。ま、黒田節のエピは絶対にやるでしょうから・・・ま、福島正則押しも必要ですね、これから・・・早く見たいもんだ(笑)。

第三十九回 軍配通信 「追い込まれる軍師」

2014年09月28日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

さわやかな日曜日の午前中、9時過ぎには都内某所にあるカフェには恋人達が楽しい日曜日を過ごそうと大挙、集まってきます。


その中に、芦川ユミちゃんの事務所の先輩編集者の美人3人娘、日本女子大出身の美咲マキちゃん(30)と、白石アミちゃん(29)、

東洋英和女学院大学出身の東堂アイリちゃん(28)が3人で楽しそうにおしゃべりしながら、ノートパソコンで記事を作っています。

「御免御免・・・皆早いんだなあ」

と、そこへ僕が入っていきます。


「とりあえず、一回こなしたから、なんとなく、やり方もわかったし」

「皆でワイワイおしゃべりしながら、記事を作るのは楽しいって気づけたし・・・前回、楽しかったわよねー」

と、マキちゃん。

「ほーんと、そう。いい日曜日の午前中が過ごせるモノ・・・ゆるちょさんが傍にいるのは、嬉しいんだもん」

と、アミちゃん。

「ゆるちょさんの歴史の話も聞けるし、新しい発見もあるから、為にもなるし、いい時間の使い方ですよ」

と、アイリちゃんが言ってくれる。


「ま、そういう事なら・・・早速、始めていこうか・・・」

と、僕。


「で、どれどれ・・・ゆるちょさん、話すべきポイントは、まとめてきたんでしょう」「どういう風に仕上げようか」「わたし的にはー」

と、楽しい日曜日は早速始まった・・・。


●もはや、「思考停止者」と化した秀吉と三成!それに苦言を言う官兵衛としれっと批判する利休も秀吉に睨まれちゃう!危うしーな二人!鶴姫逃げれてよかったね!でも、長政の判断は正しかったのでは?と素直に思っちゃいましたねー!だって部長命令だもーん!

「えー、では、大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第三十九回軍配通信「追い込まれる軍師」となります。どうぞ、よろしくお願い致します」

「と、ファンの方にまず挨拶するところから、始めよう・・・」

と、僕。


「今回の大河ドラマの総体としてのメッセージと言えば」

「「人は、本気でたしなめてくれる人を大切にしなくなったら、「俺偉い病」化したと見て、関係性は切るのがベター。相手が自分より地位が上なら自分の方が身を引くべき」」

「・・・と言う風にわたしは理解したわ。もちろん、身を引くと言うのは、わたしがその歴史を知っているから言葉にしたんだけどね」

と、マキちゃん。

「ただ言える事は、「俺偉い病」=「思考停止者」はいくら新しい事をしようとしても、思考停止しているから、上手く行くはずがないわ」

「秀吉も三成も、もう思考停止者状態だもの・・・しかも、そんなのが権力を握っているんだもん、これは離れるのがベターよ」

「近くにいたら、彼らの出す「負のエネルギー」の煽りを受けて、危なくってしょうがないわ・・・」

と、マキちゃん。

「これは次回のネタバレにもなるんだけど・・・今回のエピ・・・「秀吉の次は「官兵衛」が天下を取る」と秀吉が言った事で、秀吉が官兵衛の実力を恐れている、と言う」

「秀吉の內心のビビリが明らかになったからこそ、「唐入り」に同意してくれない官兵衛及び千利休に秀吉が激怒している・・・そういう構図なのよね」

と、アミちゃん。

「・・・で、その秀吉の內心と「俺偉い病」=「思考停止者」の「負のエネルギー」を避ける為に官兵衛は、隠居する」

「・・・これって、本能寺の変後、明智光秀に誘われた細川忠興がすぐに髷を落とし、隠居、謹慎した策とそっくり同じ。権力者の「負のエネルギー」を交わし」

「権力者から離れる策・・・つまり、見放した構図になるのよね・・・あの時の細川忠興も、今回の官兵衛も・・・」

と、アミちゃん。

「この時、秀吉には、二つのベクトルが用意されてたわ。ひとつは天下泰平を宣言し、日本国内の統治策をさらに拡充する手。民が疲弊している現状を考えれば」

「応仁の乱から、続いた長い戦乱に終止符を打ち、家康が用意したような、ある意味、恒久的な日本統治システム「江戸幕府」的な政治システムを」

「当時の日本に構築する義務があったはずだわ・・・」

と、アイリちゃん。

「でも、それをせず、「唐入り」を秀吉は選択した。何故です?」

と、マキちゃんは僕に聞く。

「それは、彼自身、神の子意識にたどり着いてしまったからだろうね。室町幕府第六代将軍、足利義教と同じ意識だ」

「・・・これ、面白いのは、足利義教は、血脈も足利家正統血統にして、くじ引き将軍・・・言わば天意にて選ばれた将軍と言うところに、神の子意識が宿るんだけど」

「秀吉の場合は、どこの馬の骨とも分からない百姓の子ゆえに、誰も成し得なかった、血脈の価値に頼らない、武力による日本平定・・・頼朝も尊氏も」

「血脈に頼っている部分があるからね・・・を成し遂げたその仕事の価値故に・・・秀吉こそ天に選ばれた「神の子」・・・日輪の生まれ変わりとまで」

「自覚してしまうから、なんだね・・・皮肉なもんだけど・・・」

と、僕。

「彼は、フィリピンを植民地化したスペインの絶対王フェリペ二世が次の争う相手になっちゃうんですよね」

「だから、神の子は神の子たるチカラを見せなければ絶対に許されないんだ・・・その意識で、フェリペ二世に対峙した秀吉にすれば」

「「唐入り」はフェリペ二世のフィリピン植民地化に対向する策でしかなかったんでしょうねー」

と、アイリちゃん。

「つまり、「唐入り」とは、秀吉からすれば侵略戦争と言う意識はなく、自分のチカラで明を素晴らしい国にしてやろう。その明への通り道として朝鮮よ、道を貸せ・・・」

「この程度の意識だったんだろうね」

と、僕。

「このドラマでは、そういう視点はまったく欠いていて・・・主人公ベビーフェイス官兵衛に対して悪魔化し、わがままなる振る舞いばかりの絶対の権力者としての」

「秀吉と三成コンビと言う面が強調されているわ」

と、マキちゃん。

「でも、それは大河ドラマのお約束よ・・・フェリペ二世なんて出したら、理解できない視聴者続出だもの・・・」

と、アミちゃん。

「そうよね・・・それが受信料で運営しているNHKの限界って感じよね・・・」

と、アイリちゃん。

「ま、歴史人物の矮小化は大河ドラマがあくまでもエンターテイメント・ドラマなんだから、しょうがないよ・・・むしろ、その裏側にどんな現実が」

「あったかを僕らが掘り起こして言葉にすべき点になるだろうね」

と、僕。

「実際、秀吉からすれば、当時、黄金の産出量が世界最大クラスになっているから、自分の行為を天も祝福してるって勘違いもあったでしょうからねー」

と、アミちゃん。

「ひとってそういう勘違いを往々にして、起こしそうじゃない?特に権力者は、さー」

と、アミちゃん。

「それはいい指摘だと思うな。誰だって、すべての現象が自分に都合よく解釈しちゃう場合があるもの・・・特に10代なら、好きな女の子が」

「実は自分を好きなんじゃないかって思い込む・・・あの構図に似ているよね・・・」

と、僕。

「そうね・・・実は自分は普通に過ごしているだけなのに、勘違いした男性が突然現れて、「あれ、俺の事好きなんじゃないの?」的なセリフを突然言ってきて」

「・・・ってシチュエーションは、何度も体験してきたわね。ただ迷惑なだけだけど・・・」

と、アミちゃん。

「そ。まさしく、この時期の勘違い秀吉は、ただ迷惑なだけなんだよね・・・と言うか、諸将にしてみれば、それでも領地が増えるのなら、それは歓迎だったはずだけど」

と、僕。

「結局、現代のわたし達は、この「唐入り」が大失敗に終わり、費用の回収どころか、大赤字で終わった事を知っているから」

「その目で見ちゃうところはあるわよねー」

と、マキちゃん。

「なぜ、秀吉と三成はスペインの植民地政策を見習わなかったのかしら?」

と、アミちゃん。

「え?なあに・・・宗教で現地の民衆を洗脳してから、スペイン文化を浸透させ、スペイン人化しつつ、植民地化するって順番の事を言ってる?それ」

と、マキちゃん。

「だから、それを日本人化するようにすればいいんだから、占領してから、お坊さんを派遣するのかしら?」

と、アミちゃん。

「問題だったのは、日本の農民のように、田畑の青刈りとか、されても我慢強く耕作を続ける事はせず、朝鮮の農民は逃げ散って、田畑は荒れ放題になったって事よね?」

と、アイリちゃん。

「スペイン人にはキリスト教と言う強烈な武器があったけど、意識としては無宗教に近い日本人は、そういう武器を持っていなかったと言うより」

「宗教に洗脳される日本人は一部に留まり、宗教に依存せず、我慢強く現実を生きる、精神的に強い日本人だったからこそ、生き残ってこれたと言う当時の現実があって」

「それが日本人の無宗教化を成しているわけだから・・・逆にキリスト教でも、仏教でもなんでも上手く要領よく使って」

「徹底的に朝鮮の民を、洗脳してから、攻めてたら、案外うまくいったかも・・・」

と、アミちゃん。

「日本人化と言うより、神を主とあがめる人間に洗脳してしまえば、その神につらなる宣教師の言うことには絶対に服従するからね」

「結局、この問題は「朝鮮の民が服従するシステム」を構築出来なかったところに問題の本質があるね・・・」

と、僕。

「大河ドラマで表現すると、絶対それって、善悪判断の問題にまで矮小化されちゃうのよね・・・日本の民がキリスト教に改宗し、宣教師に絶対服従している」

「現実を秀吉も三成も見ているのに・・・その構図を朝鮮の民に作れれば、植民地化の方向へ行っていた」

「・・・それを理解出来なかったのが、当時の秀吉と三成だったと言うことになるわ・・・」

と、アミちゃん。

「結局、それって植民地化のプロセスを理解せず、ただ占領すればいい、みたいな安易と言うか、乱暴な思考しか、当時なかったのかもね」

と、マキちゃん。

「日本は無宗教だったから、その方法でも土地の地侍を上手く吸収出来れば、統治出来たけど、日本以外には宗教と言う心の鎖がどうしても必要なのよ」

「それを理解していなかった秀吉と三成などの幕僚達と言うことになるわ・・・」

と、アミちゃん。

「だから、今回の官兵衛の・・・天下泰平の為に新たな戦を起こすことは悪的な表現は・・・ちょっと矮小化過ぎる感じはあるわ・・・」

と、アイリちゃん。

「ま、しょうがないところよ、そこは・・・」

と、マキちゃん。


「じゃあ、話を長政に持ってきましょう。彼は独断で黒田家の為に宇都宮氏に手を下した・・・それは黒田家を守る為に・・・自ら泥を被る覚悟だった事がわかったわね」

と、マキちゃん。

「そうね・・・どうも大河ドラマは、善悪の表現で描かれるエピが多いんだけど、秀吉の立場からすれば、統治に失敗したと言う評価で言えば」

「黒田家も佐々成政も、同じなのよね・・・それで結果を残せなかったのが佐々成政で、秀吉の命を実行したのが長政だった・・・」

「それは秀吉の命に反しがちになっている黒田家について、新たな評価をし始めた事でもあるのよね・・・」

と、アミちゃん。

「情ではなく、統治者として、客観的な評価を与えていると・・・そう言いたいんだね、アミちゃんは」

と、僕。

「そういうこと・・・とかく、統治者になって秀吉は人間が変わったと大河ドラマでは描きたがるけど」

「むしろ、統治者として、黒田家を再度他家と同様に評価し始めた事はある意味、当然なのよ・・・統治者は情に溺れるわけにはいかないもの・・・」

と、アミちゃん。

「大河ドラマでは感情的に政治をしている秀吉として描かれやすいけど、実は冷静に理性的にシビアに政治をしているからこそ、客観的にシビアに」

「黒田家を他家と差をつけずに評価している・・・それは統治者として当たり前の姿だ・・・そうアミちゃんは言いたいんだね」

と、僕。

「そうよ・・・大学時代の友達同士なら、笑顔で相手に頼ったりも出来るし、肩をたたきあって美味しいお酒も飲めるでしょうけど」

「その立場が、部長と担当者になったら・・・恣意的な人事など、出来るわけないんだし・・・会社の利益のために客観的に担当者を扱うようになるのは」

「当然の事でしょ?それと同じ事よ・・・」

と、アミちゃん。

「アミはよくわかってるわ・・・」「ほんと・・・」

と、マキちゃんとアイリちゃんが舌を巻く。

「部長の命令を、友達だから、昔一緒に苦労した仲間だからと言うだけで実行しなかったら・・・会社をクビになるのも、当然でしょう?」

「だから、今回、長政はいい、みたいに秀吉に言わせてたけど、それもおかしいのよ・・・だって、命令を実行して当然なんだもの」

「・・・民衆の間で、黒田家の評判がそれほど落ちなかったって善助が言ってたけど、それが証左でしょう?」

「豊前の住民も、皆、それで納得したって事でしょ?つまり、宇都宮氏はやり過ぎたのよ・・・やっぱり」

と、アミちゃん。

「それって言わば、アミちゃんの論法で言うと・・・部長に転勤を命ぜられたのに従わなかった宇都宮氏が悪い・・・そういう事になるかな?」

と、僕。

「そうそう。そういう風に考えればわかりやすいでしょう?」

と、アミちゃん。

「なるほど」「そういうことね」

と、マキちゃんとアミちゃん。

「要は、官兵衛を必要以上にベビーフェイスに描きたいから、秀吉を悪人に見えるように描いているだけよ」

「秀吉はごく当然の事をしているだけ。だって、官兵衛は九州探題として必要だし、唐入りの軍監として必要なんだもの」

「その役目、宇都宮氏に出来る?出来るわけないじゃない」

と、アミちゃん。

「確かにそうね・・・」「そうね・・・」

と、マキちゃんとアイリちゃん。

「統治者は、高所から、戦略的に人事をしているのよ・・・それはサラリーマンの世界と変わらないわ」

「確かに宇都宮氏の言い分もわかるけど、状況が変われば命令が変わるのも当然あり得るの」

「・・・そして、サラリーマンと違うのは戦国時代は権力者に逆らったら、一族皆殺しなんて当たり前の事実よ・・・それを当時の豊前の民衆は知っていたから」

「宇都宮氏の滅亡も「むべなるかな」と言う思いで受けいれたのよ」

と、アミちゃん。


「結局、跡取り息子は殺され、鶴姫は逃がす結果になってたね・・・」

と、僕。

「女性のテーマは「共存共栄」ですからね・・・そう言えば、ゆるちょさんは女性を怒らせると怖いって事実、最近、よーくわかったんじゃありませんでした?」

と、アイリちゃん。

「それはよーーーーくわかってるよ。ユミちゃんは元ヤンで、キレたら、超怖いし、御島さんもキレると全力出すし、おしとやかなお嬢さんのユキちゃんも」

「それこそ、何をするかわからないところがあるし・・・女性は怖いよね、怒らせると」

と、僕。

「大河ドラマの方も、そういう絵でしたね・・・光(てる)さん以下、長政の事を見限って・・・でもあれが、黒田家の為だと女性達はわかっていたんですね」

と、アイリちゃん。

「後々・・・また、再登場してくるかも、ね、鶴姫」

と、アミちゃん。

「その楽しみがあるのが・・・大河ドラマの醍醐味と言う奴だね・・・」

と、僕。


「でも、今回、わたしが気になったのは、最近、官兵衛の言葉が少ない・・・表情の演技中心になってきたって事かしら・・・」

と、マキちゃん。

「あ、それわたしも気づいてた・・・この季節、大河ドラマのお約束なんですか?それ」

と、アイリちゃん。

「表情での演技が多いのは、男向け大河ドラマのお約束でもあるんだ」

と、僕。

「女性向け大河ドラマのお約束は逆にペラペラペラペラ・・・なんでもしゃべりにしてしまうのがお約束」

「表情の奥にある男性の意識を見透かすのが得意な男性と・・・もちろん、女性の意識を見透かす男性は少数派よ」

「・・・同じ男性だから、見透かせる醍醐味があるの、男性にとっては、ね・・・」

と、アミちゃん。

「そして、女性は言葉に出してもらった方が楽しい・・・これは女性がおしゃべり好きな特徴とも合致するの」

「「江」の織田信長なんて、大河ドラマ史上最もおしゃべりな織田信長で、わたしには違和感だったわ・・・」

と、アミちゃん。

「だから、男性は女性に言葉をかけてくれないとダメなの。好きとか綺麗だとか・・・言葉にしてくれないと女性は飽きちゃうわ、そういう男性には、すぐに・・・」

と、アミちゃん。

「なるほど・・・大河ドラマは恋愛の勉強にもなるね・・・」

と、僕。


「今回、家康が出てきて、とうとう、官兵衛と対面していましたねー」

と、アイリちゃん。

「「豊臣の世など、誰が壊せるでしょう?」みたいな事を言って、官兵衛と笑いあっていたけど、あの開けない右目がいい味だしてるわよね・・・」

と、マキちゃん。

「腹の中に一物ある家康・・・と言う表現なのよね」

と、アミちゃん。

「そろそろ、家康の正面の敵と認識され始める・・・そういう序盤としての今回のセリフ・・・次の天下は官兵衛じゃ・・・だったのかしら?」

と、マキちゃん。

「それが正解じゃない?・・・秀吉を見捨て距離を起き始める官兵衛・・・それでも軍監の仕事は続けるモノの、多分苦悩する官兵衛が描かれて」

「すぐに秀吉は死んで・・・関ヶ原と官兵衛の最後の一花・・・咲かせて終わり・・・最後は官兵衛が家康の元に出頭して」

「ま、その後日譚あたりが表現されて終わりよね・・・」

と、アミちゃん。

「そうよね・・・もう、9月も終わりだし、大河ドラマもあと3ヶ月だもんね・・・」

と、マキちゃん。

「もう、すっかり秋だわ・・・だって、もう普通に昼間も長袖だもんね、わたしたち・・・」

と、アイリちゃん。


「でも、今回、石田三成に激昂する加藤清正達おね派VS茶々派のゴングが鳴らされたわよね」

と、マキちゃん。

「茶々がおねに正面から対峙してきたし・・・加藤清正が黒田長政との連携を模索し始めたわよね」

と、アミちゃん。

「おねは家中の分裂の危機を感じ取り、官兵衛にそのとりなしを頼んでいたわね・・・それってちょっと筋違いのような気もするけど」

と、アイリちゃん。

「官兵衛はもう完全に石田三成嫌いって描かれ方だもんね」

と、マキちゃん。

「それは嫌いになるわよ。尽く思惑が逆なんですもの・・・三成は秀吉の権威を高める為に戦を拡大する方針」

「官兵衛は戦を無くす為にこれまで秀吉を利用してきたんですもの・・・逆過ぎるわ」

と、アミちゃん。

「あ、ちょっと前の話だけど、気づいちゃった、わたし」

と、マキちゃん。

「何の事?マキ」

と、アミちゃん。

「日本軍には明国、ううん、朝鮮すら、占領する能力がなかったのよ・・・武器として」

と、マキちゃん。

「どういうこと?」

と、アミちゃん。

「まず、キリスト教でも何でも使って占領するって、アミの策は使えないの。だって、それをしてくるスペインがライバルなんだもん」

「それをしたら、スペインの援護しているようなもんでしょう?だから出来ないのよ、実質的に・・・」

と、マキちゃん。

「そうか・・・じゃあ、日本には、キリスト教に変わる一神教は無いから・・・あるいは天皇を信じさせるって手かしら?」

と、アミちゃん。

「あるとすればその手か・・・朝鮮の王子を捕まえていたでしょう?その王子の元に民衆の気持ちを集結させて、王子を日本の思惑通りに使う手しかなかったのよ」

と、マキちゃん。

「結局、朝鮮の政府を傀儡政権にして、朝鮮自身を日本の傀儡国家にしてしまう・・・その手しかなかったのね・・・」

と、アミちゃん。

「そう考えるとキリスト教・・・というか、一神教ってすごいのね・・・人を骨抜きにして、統治にいいようにつかえちゃうんだから」

と、マキちゃん。

「何を言ってるのマキ・・・その弊害が今、世界に広がっているじゃない。一神教と言うのは、その人間を神に依存しないと生きられない弱い身体にしてしまう」

「統治用の骨抜きアイテムなのよ・・・その人間を神に依存することでしか生きられない思考停止者にしてしまうの・・・要は個の弱体化アイテムなのよ」

「だから、今、地球の多くの場所で宗教戦争と言う名の殺戮合戦が進められているじゃない・・・あれこそ、戦国時代、織田信長VS一向一揆みたいなものよ」

「だから、織田信長さんと豊臣秀吉さんと徳川家康さんが一神教を徹底的に叩き潰し、日本人のDNAから、神に依存する弱い個体になる遺伝子を」

「取り除いてくれたから・・・今、日本はけっこう安心して住める国になってるんじゃない・・・」

と、アミちゃん。

「そっか・・・今の「イスラム国」の問題も根は同じだもんね・・・統治の為に安易に「キリスト教」や「イスラム教」と言った一神教を利用したおかげで」

「いっつも戦争ばっかりやっている諸外国の姿があるのね・・・」

と、マキちゃん。

「気になる動きで言えば、今、中国が違法建築として、キリスト教の教会を迫害している。彼らは日本の国民が宗教に依存せず強い個体化している事を」

「知り抜いているわ。もちろん、それが信長、秀吉、家康による、一神教撲滅運動のおかげであることも・・・彼らはその方向へ舵を切ったのよ」

「国民の宗教を共産党のみにし、神に依存しない強い国民を日本に倣って作ろうとしているの・・・」

と、アミちゃん。

「歴史は現代につながっていると言う事なのね・・・ね、ゆるちょさん」

と、アイリちゃん。

「そういうことになるね・・・根は深いよ・・・一神教に対する、ね・・・」

と、僕は言葉にした。


「でもさ・・・「戦争も含めた「政策」は、事の善悪で見るのではなく経済的に成功するかで見よ」・・・と言う考えを僕は持っているんだけど」

「あの時代、「唐入り」したところで、経済的に勝ちを得られたのかな?アミちゃんはどう見る?」

と、僕。

「まず、日本軍は水軍の絶対的強化が絶対的前提条件になるし、それで持って補給線を万全にしなければ機能しないから」

「それがまず「唐入り」の絶対条件になるわ・・・」

と、アミちゃんが言います。

「もちろん、水軍の強化策としては、信長の鉄甲船を再開発して、これを防衛部隊として数艦隊持つ必要があるわね・・・」

「それが最低限、戦争遂行に必要な条件になるわ・・・あの時代・・・」

と、アミちゃん。

「そこで改めて経済的視点で「唐入り」を評価・分析出来る事になるんだけど・・・それだけ投資して、「唐入り」が経済的にペイしたとはとても思えないわ」

「・・・明も衰えたりとは言え、精強な部隊をいくつも持っていたし、当時の朝鮮は、貧乏でとても領地として豊かなモノでもなかったし」

「・・・300年後、日韓併合後、日本がしたのは本国からのかなりの持ち出しによるインフラへの投資だったし」

「それだけやって、やっと農作物などが商品になりだしたくらいなんだから・・・戦争と言うのは経済的投資と言う欧米の視点から見ても」

「・・・意味のある開戦だったとは思えないわ。「唐入り」はスペインの絶対王フェリペ2世を一方的にライバル視した秀吉の自身の神の子意識を」

「個人のオナニー的に満足させる為だけのイチかバチかの投機的政策だったとしか評価出来ないわ」

と、アミちゃん。

「さすがだね、アミちゃんは・・・非常に客観的にモノの見える人だからね、アミちゃんは・・・」

と、僕。

「ま、あの時代、比較文化論など、まだ無い時代でしょう・・・現代の視点で見れば、秀吉はそういう見方されちゃうだろうけど」

「あの時代のあの日本の空気の中で、「唐入り」を発想し、やってみた・・・と言う秀吉はわたしは買うな・・・その点においては、だけどね・・・」

「やっぱり、英雄だと思うもの。強い男だと思うもの・・・一人の女性としては・・・そういう強い男にあこがれるものよ・・・」

と、マキちゃん。

「だって、すべては経験です。スペインだって、アステカ文明を滅ぼした経験があるから、そこから経験知をいくつも作り」

「植民地の作り方を学んだんだろうし・・・日本もその経験を作ってみた・・・失敗したけど、失敗は成功の母だし・・・」

「「唐入り」をやってみた・・・を命令出来た秀吉は、まあ、日本の歴史としてすんごい英雄を得たこともあったんだなってわたしは思います・・・」

と、アイリちゃん。


「ま、だいたい、そんなところかな、前回の「軍師官兵衛」から議論出来るところは・・・」

「次回への楽しみとしては・・・ま、隠居しちゃう官兵衛の思いは描かれるのか?唐入りに対する諸将の思いは?」

「あるいは、茶々・秀吉・三成派VSおふくろ様・官兵衛・加藤清正派の小競り合いはどうなっているか?家康の動きと北条家の内情は?など盛りだくさんですねー」

「季節も9月から10月へ移ろいつつ・・・秋も刻々と深まっていきます。さ、今晩の「軍師官兵衛」、楽しみにしちゃいましょう」

と、僕は言葉にした。


「あら、もう終わり?」「はやー」「ほんと、ね」

と、マキちゃんとアミちゃんとアイリちゃんが言葉にした。


(おしまい)


今週の喜び

ここは一人称で書きましょうか。


今回はほとんど表情だけ演技の岡田くん・・・と言う風情でしたね。あと長政の出る出番も増え・・・後藤又兵衛の出番も増え、重要な役になりつつありますね。

鶴姫よかったなー。やっぱり「光るの姫の目」のキラキラした目をお持ちの女性はいいですよ。


でも、今回、とうとう淀君になっちゃのね、茶々。アミはどう思う、あの茶々。

え?いいんじゃない?若さを全面に押し出して、自分に美貌に自信のある茶々はなんか、秀吉をからかってるみたいな面白そうな女性に見えるし。アイリはどう思う?

うーん、綺麗な女優さんだし、ちょっとお茶目な感じで、感じはいいですよ。マキはどうなの?

どうって・・・なんだか、立場上、わたしはねねの味方な意識でつい見ちゃうから・・・。


にしても、まだ、北条が残っているんだよね・・・なんか、唐入りの話がかなり先行しているイメージがあるけど、そのあたり、アミちゃんどう?

うーん、でも、官兵衛の隠居の前に秀吉との確執を描いていないといけないから・・・その材料が「唐入り」となるとこうなりますよね。

わたし的には長政の出る時間が増えるのはいい傾向な感じだわ、ね、アイリ。

そうね・・・わたしは凛とした光(てる)さん見るのが好きかなあ・・・。


ま、とにかく、好きな相手がみれる大河ドラマ・・・その演技合戦も含めて、皆で楽しんでいきましょう。


官兵衛・・・今回はどんな感じで描かれるのかな?


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
官兵衛が、宇都宮氏の跡継ぎを殺した時・・・ちょっとよくわからなかったんだよね。まあ、わかりづらく編集したんだろうけどさ・・・。