「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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人生の歩き方は、日本女子サッカーが教えてくれる!

2015年06月30日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)と御島さん(31)とユキちゃん(28)とで、

お昼ご飯で、日本料理店に来ていました。

「しかし、日本女子、サッカー強いわよね・・・」

と、御島さんは半分感動している。

「生で見たんですか?昨日の試合」

と、僕。

「もちろん。わたしもゆるちょくんの影響で朝は早いから・・・余裕で見れたわ」

と、御島さん。

「御島さんは、日本の女子サッカーに精通していますからね」

「昨日の試合はどう見たら、よかったんですか?僕、実はサッカーってあまり見ない人間なんで・・・」

と、貴島くん。

「うーん、基本どんなスポーツでも同じだけど、女子サッカーで言うと、前後半90分、豊富に動ける体力が最も重要で」

「それが必須な能力なのよね」

と、御島さん。

「それはゆるちょさんの好きなサイクルロードレースの世界も同じって以前、ゆるちょさん、言ってましたよね」

と、ユキちゃん。

「うん。それは基本中の基本になるね」

と、僕。

「まあ、その圧倒的体力と、次がやっぱり、それに付随するんだけど、どんな過酷な条件でも普段と同様に戦える」

「強い精神力が必要なの。例えば、昨日の試合の場合、午後2時開始、気温30度と言う条件もあいまって」

「そこで何十キロも走るサッカーと言う競技は、過酷そのものの世界だったわよね」

「そこでは当然、精神力の差が出るわ」

と、御島さん。

「確かに、画面を見ているだけでも暑さが伝わってきたし、後半は明らかにオーストラリアの選手、歩いている選手が」

「増えた感じだったよね」

と、僕。

「そうでしょ?わたしが見た感じでは、前半20分までに、オーストラリア選手をドンドン走らせて消耗させる作戦だって」

「感じたわ。日本チームの良い所はまず、気持ちで勝っていたし、忍耐力も強い。そして、それを支える体力が」

「しっかり付いているから、ドンドン走れるし、さらにテクニックがあるから・・・オーストラリア選手の体力さえ」

「消耗させてしまえば・・・運動量とテクニックで勝る日本に勝ちが転がり込むのは時間の問題だと思っていたの」

と、御島さん。

「へー・・・そんな戦略だったんですか。すごいですね。僕はなんかただ、両者、ボールを求めて蹴り合っているようにしか」

「見えなくて・・・そうですか、裏でそんな作戦が動いていたんですね」

と、貴島くん。

「貴島くん、スポーツの試合と言うのは、チーム戦の場合、自己の優位な点を見定め、それを武器に戦うの」

「そして、逆に相手の弱い部分を見定め、そこを攻めるから勝ちが生まれるの。それは卑怯でも何でもない」

「戦いのシンプルな原理なの」

と、御島さん。

「オーストラリアは身体の大きな選手を揃えていて、ゴール前の空中戦ではチカラを発揮するし」

「特に得意なのが、守りからのカウンター攻撃なのね。ボールを持った瞬間の守りから攻めへの反転攻撃のスピードは」

「それは素晴らしいモノがあるの。だから、日本はこれを徹底的にさせなかったの」

「相手の武器を封じ、自分の武器を徹底的に使う。日本はテクニックも高いけど、要は気持ちよ」

「その気持ちが切れないからこそ、後半終了直前の岩渕のゴールが生まれたの。勝利は偶然では、ないのよ」

と、御島さん。

「気持ちって大事だよね。サイクルロードレースの風景の中でも、よく出てくるけど、一度気持ちが切れてしまったら」

「もう、そのレースでは戦えない。僕は「サイクルロードレースは人生だ」とよく言うけど、人生そのものも「気持ち」が大事じゃない?」

と、僕。

「それはそうかもしれないわね。「勝つ!」と言う強い気持ちがあるうちは人生、大逆転だって可能だと思うわ」

「ただし、その信念だけでは勝てないわ。その信念を裏打ちする「人生を勝つ!為のトレーニング」は欠かせないもの」

と、御島さん。

「そういう意味では、ゆるちょさんは毎日、幾種類ものメールを書いて、仕事の為のトレーニングにしているんですよね?」

と、ユキちゃん。

「そうだね。最初に書き始めたメールなんて、大学卒業直後から始めているからなあ・・・」

「そりゃあ、長いよ。だってそれ、大学時代の美術部の集まり・・・部長さんが、白石さんだったから、通称白石会メールって言うんだけど」

「それだしね・・・そこから今の僕が出来上がってきたんだから、僕が白石さんに頭が上がらないって事実は理解出来るでしょ?」

「特に御島さんは・・・」

と、僕。

「うん。大丈夫。要はゆるちょくんはその白石さんにお世話になって・・・今のゆるちょくんがいるなら」

「わたし達としても、ありがたいって、事になるわけだし・・・・お礼を言わなきゃいけないくらいね」

と、御島さん。

「まさに「雨降って地固まる」ですね、ゆるちょさん」

と、貴島くんが小声で言ってくれる。

「ま、そういう事だ。やっぱ、ここは「和を以て貴しとなす」が最高正義の国、ニッポンだよ」

と、僕。

「女性の生きるテーマは、いつもゆるちょくんが言う通り、「共存共栄」だもん。結局、そうなるわ」

と、御島さんが、少し照れながら言った。


「で、ね・・・日本の女子サッカーの武器って、忍耐力だけではないの。やっぱり、見た目としては、速いパス回しがあるのよね」

「これは男子サッカーの特徴でもあるけど、要は、皆の気持ちがひとつになれるから、速いパス回しが出来るの」

「お互い表情やボディランゲージや雰囲気で、サインを出し合って・・・それをお互い正確に見ぬくし、皆、攻撃的サッカーが身上だから」

「多彩な攻撃が出来るのも日本女子サッカーの強みよね」

と、御島さん。

「わたしは思うんだけど・・・日本以外の国がどうだか知らないからこういう言い方になるんだけど」

「日本人って、空気を読むのが上手いじゃない?子供の頃から空気を読む練習をしているから、サッカーのピッチ上でも」

「空気を読むのが上手いと思うのよ。だから、お互いの気持ちを読めるから、速いパス回しが出来ると思っているの」

「これは絶対的な日本の武器になるわよね」

と、御島さん。

「なるほど・・・空気を読めるからこそ、相手とのコミュニケーション能力も高くて、それが速いパス回しと言う」

「攻撃力につながっているんだ。それってある意味すげーなー」

と、僕。

「だから、日本のスポーツ選手って皆、ポジティブ思考で仲もいいですよね」

と、辛辣姫。

「で、ポジティブ思考って事に関して言えば日本の選手って、外国人選手に比べると身体が小さいのよ」

「比較すれば、それはすぐわかるわ。でも、その小ささを有利に使って、速いパス回しをするわけよ」

「「大男総身に知恵が回りかね」って言う有名なことわざがあるけど、まあ単純に身長が低ければ、脳と使う筋肉との」

「距離が近いんだから、速いパス回しも出来るし、速い攻撃も出来る・・・そこが背の低い選手の強みになるのよ」

と、御島さん。

「だから、皆、弱点を克服しているから、ポジティブ思考になれるの」

と、御島さん。

「なるほど・・・背が低いからと言って、弱点にはしないと言うわけですね」

と、貴島くん。

「そう。もちろん、やり方によっては、弱点になるわよ。実際、空中戦では、オーストラリアチームの方が強いわけだし」

「だけど、その空中戦にならないように、自分たちのゴール前での戦いにつなげないように、気をつけて戦えばいいの」

「相手の得意技を使わせないで、自分に有利な状況を作り、攻撃に出て、相手を倒す・・・これはスポーツの基本中の基本だもん」

「これは人生でも、使っていきたい考えよね・・・」

と、御島さん。

「でも、象徴的なシーンだと僕が思ったのは、後半、オーストラリアチームの足が止まって」

「なんか、日本の速いパス回しに、根負けしたって言うか、唖然としてたって言うか、そんな風に見えましたよ」

と、僕。

「そう。正にそうなのよ。試合後のオーストラリアチームの監督も言ってたけど」

「「オーストラリアチームは前半の20分で消耗して、足が止まった」って言ってたの」

「それに対して、日本チームの運動量は大して衰えなかったの」

「しかも、日本が中3日で試合を迎えているのに対して、オーストラリアチームは、中5日だったのよ」

「サッカーは回復力も大事。それすらも日本はオーストラリアを超えていたと言う事なの」

と、御島さん。

「短いパスをつないで、ボールを保持する戦術も功を奏したカタチになりましたね・・・」

「それで、オーストラリアチームは消耗したんですね」

と、辛辣姫。

「ふええ・・・そういう戦いだったんだね・・・そうやって真面目に解説されるとよくわかるわ・・・」

「すっごいな・・・」

と、僕。

「僕はそういう話が全くわかっていなかったんで、いつ、オーストラリアに縦パスから、シュートを打たれるかと思って、ヒヤヒヤしていました」

「ま、確かに消耗してた感じは、なんとなく、わかっていましたけど・・・それでも、相手が突然チカラを出してきそうで・・・」

と、貴島くん。

「わたし、なんとなく思ったのは、サッカーも人生だとしたら・・・敵の得意な芽をつぶして、自分の得意な武器をドンドン成長させて使っていくって言う」

「この戦略・・・自分の人生にも応用出来るのかなって今、思ったんですよね」

「あるいは、日本女子の豊富な運動量を支えるスタミナが重要だとすれば・・・人生に対するスタミナって何なのだろうって思ったりして・・・」

と、辛辣姫。

「へえ。それは面白い着想よね。人生に対するスタミナね・・・」

と、御島さん。

「人生でずっと戦える為のエネルギーって事になりますからね・・・どう考えたら、いいですかね、ゆるちょさん」

と、貴島くん。

「それって皆の支援なんじゃないかな。例えば、僕がずっと書き続けていられるのも、元はと言えば、白石会メールで白石さんを笑わしたいとか」

「ブログで、たくさんの読者を楽しませたいとか・・・誰かをしあわせにしたいって言う素朴な思いだもんね」

と、僕。

「それは、なでしこジャパンの女性達も同じですよね。自分たちのチカラで、日本全国を笑顔にしたい・・・そういう素朴な気持ちから始まっていますから・・・」

と、ユキちゃん。

「僕はそういう思いが持てた時、初めて日本人は強くなれるんじゃないかって思っているんだよね。だってさ、例えばラーメン屋さんだってさ」

「お客さんを笑顔にしたいから、美味しいラーメンの開発に余念が無いわけでしょ?これがさ、生活の為だ、カネ稼ぐためだって目標が変わっちゃうと」

「絶対に美味しいラーメンは、作れなくなるじゃん。材料費をケチったり、調味料もケチったり、燃料費を抑えたり・・・なんてやってると、それはすぐに味に出るから」

「・・・要は最前線で作られるラーメンの味のクオリティでは無くなると言う事なんだよね」

と、僕。

「モノの開発のベクトルって二つあるんだよ。例えばラーメンなら、自分で味を極めた、絶対に自分にしか作れない極道なラーメンを作るか」

「生活費を稼ぐために、いろいろケチって、クオリティの低い、客を騙そうとしたラーメンを作るか・・・その二つでしょ」

と、僕。

「そして、当然、日本人の舌は繊細な上に肥えているから、道を極めたラーメンはお金を稼ぐ事が出来るけど」

「客を騙そうとしたラーメンは、二度と客は口にしない・・・客の笑顔の為に作るベクトルと自身の生活費の為に客を騙そうとするベクトル」

「・・・この二つのベクトルが、この日本には存在するんだね」

と、僕。

「日本人を笑顔にしたいと言う思いと・・・自分だけが笑顔になりたいって言うベクトルの二つ・・・そういう事ですね?」

と、貴島くん。

「それって、「和を以て貴しとなす」を実現するベクトルと、「俺偉い病」で自分だけが笑顔になりたいっていう孤立する側のベクトルで」

「完全に善と悪って事じゃない。日本人を笑顔にする事が善で・・・そういう人間は日本中から応援されて、チカラになるけど」

「自分だけ笑顔になりたいって言う「俺偉い病」は悪で・・・・そういう人間は誰からも相手にされない・・・ばかりか、蛇蝎の如く嫌われる」

「・・・そういう事だもん・・・」

と、御島さん。

「ワガママな人間はどこに居ても蛇蝎の如く嫌われますからね。もう誰も相手にしないもん。「専業主婦型俺偉い病」とか「サラリーマン型俺偉い病」とかいろいろ居ますけどね」

と、ユキちゃん。

「だから、日本人を笑顔にしたいと言う素朴な思いを持ち、それを実現出来る人間だけが、日本人からの応援を受けられる」

「それが人生のスタミナになる・・・そういう事だよ」

「その構図こそが、人生を豊かにする・・・僕はそう思っているけどね」

と、僕。

「そういう思いで、日々、ゆるちょさんは、仕事をされているんですね・・・それがゆるちょさんの人生を豊かにしている」

「でも、それって当然だし、確かな事ですね。だって、ここにいる皆は、ゆるちょさんの文章を読んで、感動して、集った人間たちですからね」

と、貴島くんが言葉にする。

「だから、ゆるちょさんって、日々笑顔なんですね。そして、ゆるちょさんに触れた人間達は、皆、ゆるちょさんのファンになる」

「そういう女性や男性がぞくぞくと増えている・・・だから、さらにゆるちょさんは笑顔になる。いい循環です」

と、ユキちゃん。

「ユキちゃんが言った言葉に戻るけど・・・日本人を笑顔にしたい気持ちを持つ事、プラス・・・自分の得意な事を伸ばすって言うのも」

「大事な生き方よね。もちろん、ゆるちょくんはオリジナルな原稿執筆と言う最も得意な能力をドンドン伸ばしているから、毎日笑顔なのよね」

と、御島さん。

「はい。そうですね」

と、僕。

「しかも、ゆるちょくんにすれば、それがライフワークになっている・・・ここが大事なんだと思うの」

「わたしも社長業はライフワークだと思うもの。人間をプロデュースする仕事はわたしの天職だと思っているし・・・」

「それに、ゆるちょくんもわたしの仕事も、退職する必要がないの。もちろん、だから、ライフワークなんだけど」

「それって、わたし、日本人としての人生の完成形だと思うの。日本人の到達すべき、リアルなフルスペック・・・それ間違ってる?ゆるちょくん!」

と、御島さん。

「いや、その通りだと思いますよ。あとは、職人的に、この仕事にまっしぐらになればいい」

「僕らはもう、ミレニアム・ファルコン号に乗ったように、光速を超えるドライブに出てしまったんです」

「あとは人生の中で、脇目もふらず、ドーンと自分を成長させ続ければいい。このライフワークによって・・・それだけです」

と、僕。

「辿り着いて、しまったのね、わたし達は・・・」

と、御島さん。

「いや、僕も」「わたしも・・・」

と、貴島くんと、ユキちゃん。


4人はただただ、笑顔だった。


(おしまい)

「出会い」とは何か?

2015年06月29日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)、若い池澤くん(24)、御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

若いミユウちゃん(25)と、近所の居酒屋で、お酒を飲んでいました。

「でも、わたし、思うんですけど「恋する事が面倒臭い」と言ってる男女って」

「「そもそも「出会い」が無い」って言っているんですけど、それって何かおかしいって感じがするんですよね」

と、ミユウちゃん。

「え?それはどういう風にですか?僕もそれって感じてたんですけど・・・「出会い」が無いって・・・」

と、池澤くん。

「だって、「出会い」って要は、素敵な異性に出会うって事でしょ?」

「それって「出会い」を作るには、自分の努力も必要だと思うし・・・」

「なんか、「自分が恋愛出来ないのは、「出会いの機会」を作ってくれない行政のせい」みたいに言って」

「他人のせいにしているだけに聞こえるから・・・」

と、ミユウちゃん。

「恋愛していない自分は悪くない。「出会い」が無いから、恋愛出来ないだけだ・・・そういう物言いって事?」

と、僕。

「ええ。そんな風に感じるんです」

と、ミユウちゃん。

「ふーん、なかなか面白い物言いに目をつけたわね。じゃあ、そもそも「出会い」とは何か、考えてみましょうよ」

「それを解きほぐせば、ひとつ賢くなるでしょう?」

と、御島さん。

「御島さん、食いついちゃったぞ。さ、池澤、どうする?そもそも「出会い」とは何だ?」

と、貴島くん。

「え?「出会い」ですか?素敵な男女が出会う事・・・その「出会い」から新しい恋が始まる・・・そんな所ですか?」

と、池澤くん。

「うーん、ちょっと理解の仕方が粗雑よね。わたしに言わせれば、恋とは、その男女が「類友」であるから、恋が始まるの」

「しかも、「類友」には二種類あって・・・ダメな方の「類友」が人間的に成長出来ていない同性同士が「類は友を呼ぶ」で」

「同性同士集まって・・・愚痴を言いながら、傷を舐め合うカタチね・・・だいたい、そういう場合は、人間性が小さい」

「精神的に弱い個体が集まるわ。そして、もちろん、そういう男女は客観評価が低い男女って事になるわ」

と、御島さん。

「それって、女子会的な集まりって事ですか?素敵なオトコのうわさ話に終始する、男っ気の無い女性の会・・・」

と、ユキちゃん。

「そうよ。有り体に言ってしまえば、魅力を作れていない女性同志の会。男性で言えば、魅力の無い男性同志の会」

「そんなところね」

と、御島さん。

「結局、そういう男女と言うのは、仕事も出来ないし、自分自身の魅力も作れていない・・・ナイナイ尽くしの男女達なのよ」

「もちろん、社会に出て、まだ、数年と言った男性であれば、仕事が出来ないのもしようがないけれど」

「・・・これが社会に出て、一人前の年齢を超えていたら・・・仕事が出来ないなんて言ってられないし」

「この日本では、そういう人間は一人前とは、とても認められないし・・・だから、新橋あたりで愚痴を言いながら」

「呑んだくれるカタチになるの」

と、御島さん。

「それ、女性の場合、どうなります?」

と、ミユウちゃん。

「女性の場合、自分の美しさを含めて、自己プロデュースに失敗しちゃう女性かしらね」

「つい食べ過ぎて太ってしまったり、努力しないで好きに生きて・・・気づいたら、男性の恋の相手になれない自分になってしまった」

「・・・そんな感じかしら。やっぱり、そういう女性は「類は友を呼ぶ」で同じような女性で集まって」

「女子会開いちゃって、愚痴を言い合って、傷を舐め合う・・・そういうパターンになるでしょう」

と、御島さん。

「なるほど・・・「類友」と言っても、二種類のパターンがあるんだな。僕はいい方の「類友」ばかり、イメージしていた」

と、僕。

「そうそう。御島さん、そのいい方の「類友」・・・教えてください」

と、ユキちゃん。

「こっちの「類友」は「成長型の類友」って言った方がいいかしら」

「こういう人達は、オトコとオトコでも、オンナとオンナでも、オトコとオンナでも」

「割りと若いうちから出会っていたりして・・・お互い同じ要素を持っているから、類友で親友だったり、親しい仲になるのよ」

「それが社会に出て時間が経つにつれて自分なりの道を発見し、自分をドンドン成長させ、自己評価も高くなって行く人達なのね」

「そういう「成長型の人間」は、いつしか自己評価も高くなり、自分に自信が生まれ・・・要は自己評価を高める事に成功した男女って事になるのね」

「そういう男女は、経験も豊富で、もちろん、魅力に溢れているわ。そういう男女は改めて「類友」で男女のコミュニティを作っていくから」

「客観評価の高い男女であれば、恋も生まれやすい・・・それこそ出会いが豊富にある・・・そういう事なのよ」、

と、御島さん。

「それって要は自己プロデュースに成功した男女って事になりますか?」

と、僕。

「そうね。そうとも言えるわね」

と、御島さん。

「つまり、「出会い」と言うのは、客観評価=自己評価=高い、人間同士が「類友」で仲良くなるから」

「だから、恋が生まれる・・・そういうコミュニティに属する人間同志の恋=「出会い」と呼べるとそういう事ですね?」

と、ミユウちゃん。

「そ。有り体に言えば、魅力のある男女が出会ったら、「恋」が生まれるし、そういう「恋」を生む、男女の出会いこそ」

「本物の「出会い」になるの。だから、「出会い」とは、魅力のある男女にしか生まれない行為なのよ」

と、御島さん。

「じゃあ、「そもそも「出会い」が無い」と言ってる男女って・・・「わたしには魅力が無いから「出会い」がありません」」

「と言ってるようなモノ・・・ですか?」

と、ミユウちゃん。

「そういう事。だから、テレビのお見合い番組見ていてもわかるけど・・・とにかく、魅力の無い男女が大勢、同じ場所にいても」

「「恋」は起きないのよ・・・「魅力のある男女同志」だからこそ、「恋」は成り立つの」

「だって「恋」こそ、本能の中の本能なんだもの・・・しかも、恋は男性がプレゼンして、女性が落ちるもの・・・」

「決定権は、女性にあるのだから・・・男女共に魅力が無かったら、女性はオトコを選べないし・・・「恋」は当然成り立たないわ」

と、御島さん。

「そっか。わたし、岡村さんのお見合いの番組見てて、いつも「つまらないなあ」と思ってテレビ消してたけど」

「そこに魅力的な男性や女性がいなかったから・・・テレビ消してたんだ」

と、ミユウちゃん。

「まあ、ああ言う番組に来ている女性達は、後が無いと思ってやってきているから」

「男性を選んではいるけれどね・・・」

と、御島さん。

「じゃあ、男女に大切な事はそもそも自分の魅力を作るって事なんですね?」

と、ユキちゃん。

「そうよ。だから、最近、少子化対策として、行政がお見合い企画を率先して、やってるけど、そもそも魅力の無い女性や男性を」

「一箇所に集めて、大量にお見合いさせても・・・効果は上げないとわたしは見ているの」

「それより、本質的な事は、魅力のある男女、客観評価の高い男女を子供の頃から作り上げ、社会に出てからも」

「その後押しをする事の方が大事だと思うわ」

と、御島さん。

「大人のオトコの魅力、大人のオンナの魅力・・・それはこれまで、何度も議論してきたけど、基本的には」

「たくさんの経験を積んで、人間的にも大きく、精神的にも強く、タフである事が必要になりますね」

「そして、女性はその美しさも含めて、皆に愛されるコミュニティのマドンナになる事」

「男性は、その本能的な強さ・・・「サル山のボス力」を持って、皆に慕われるコミュニティのボスになる事」

「このあたりが実現出来るように、社会に出て、たくさんの経験を積んでの自分磨きが必要になる」

「・・・それが自分の魅力を生む・・・そういう話でしたね」

と、僕。

「自分を作り上げるってやっぱり大変なんですよね。でも、その大変さから逃げていたら、魅力の無いダメな大人になるだけ」

「なんだか、それを聞いていたら、そもそも「出会い」が無いって言ってる人って、他の誰かが「出会い」を作ってくれるような」

「イメージを持っているような、そんな気がしますね。待っているだけの大人って言うか・・・」

と、ミユウちゃん。

「自分を磨き上げて、魅力を作り上げた人間にだけ「恋の季節」はやってくるわ。そういう人間同志にだけ「出会い」はやってくるの」

「何にもしないで、待ってるだけの大人になって、「出会い」が無いって言ったって、それは負け犬の遠吠えでしかないわ」

「結局、それは自分自身の人生の問題にしか過ぎないの。自分の人生をしあわせにしたければ、恋がしたければ」

「自分磨きを怠らずに、魅力を作り上げる以外、手はないのよ。それをやらなければ、恋は出来ないし、しあわせになれない」

「それだけの事なのよ。それを他人のせいにした所で、誰も相手にしないわ」

「だって、自分の人生は、100%自分の責任なんですもの。それを皆、知っているんだから」

と、御島さん。

「だ・・・そうだ。池澤、何か言う事あるか?」

と、貴島くん。

「いえ・・・そうですね。自分の人生に向かって「出会いが無い!」って愚痴を言っていても、何も始まりませんからね」

「よし・・・僕も出会いが作れるように、自分磨きをさらに進めますよ。とりあえず、明日から自転車乗り始めよう」

「ゆるちょさんに教えてもらった、有酸素運動による体脂肪燃焼・・・この夏、やりきってみます」

と、池澤くん。

「トレーニングは裏切らないよ。3ヶ月、有酸素運動を続ければ、5キロくらいは、体脂肪を燃やせるから」

「まずは、始める事。そして、毎日の習慣にする事。これ大事だから」

と、僕。

「5キロ変われば・・・人生変わり始めるぞ」

「そうすれば、自分に自信もつく。気合いれてやってみろ、池澤。自分の手で、人生を変えてみせるんだ!」

と、貴島くん。

「はい。俺、やってみるっす。やりきってみます!」

と、池澤くんは、高校時代に別れた彼女の事を思い出して、遠い空を見ていた。

「やらなかった事を後悔するより、やりきってからの後悔を選ぶよ。僕はやる!」

と、池澤くんはココロの中で、言葉にしていた。


(おしまい)

女性がしあわせになる為に絶対に必要なモノ!

2015年06月28日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

もうすぐ7月ですが、大河ドラマと言うのは、毎年7月がひとつのクライマックスで、

戦争の月なんですね。そう言えば一昨年の大河ドラマ「八重の桜」では、7月は会津戦争でした。

今回は、その敵、長州藩が、がっつり描かれますから・・・やっぱり大河ドラマは面白いですね。


さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)、社長の御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

若いミユウちゃん(25)と御島さんのマンションで「週末肉食べ会」を行っておりました。

「わたしね。今朝、珍しくNHKの番組を見ていて・・・なんかニュース掘り下げ、なんとかみたいな番組で」

「ガッテンの小野さんが司会している番組なのね」

と、御島さん。

「で、なんか、その日のテーマに沿って、専門家を含めて様々な立場の人が討論するような番組だったんだけど」

「今朝のテーマは「痩せ過ぎ女子が、結婚や出産でヤバイ事になっている」的な内容だったのよ」

と、御島さん。

「ほう、さすがに御島さんが食いつくような内容だ」

と、僕。

「それでね・・・なんていうのかな・・・わたし、頭に来ちゃったの。いろいろなあり方に」

と、御島さん。

「え?それは具体的に、どういう感じだったんですか?」

と、ユキちゃん。

「だいたい、わたし大学教授って大っ嫌いなのね。だってダサいおっさんの癖に知識ひけらかして」

「正義の味方面して、ドヤ顔・・・も、最悪なオヤジでしょ?そんな人間の言う事なんて、軽く無視よ、わたしは」

「そんなオヤジ、この世に存在してほしくないし、視界にすら入れたくないもの・・・」

と、御島さん。明らかに怒っている。

「話としては、こうなの。現代の女性が美しくなりたくて、食を細くしたり、ダイエットしたりして」

「数値としても、明らかに痩せ過ぎで、戦後すぐの女性よりも、平均体重が明らかに軽い」

「だから、そういう過度なダイエットが身体に悪影響を及ぼしていて、生理が来なくなっちゃう女性も散見される」

「それが結局、結婚や妊娠に響いて・・・正しく妊娠出来ない、なんて結果を産んでいる・・・と言う状況が」

「今、あるらしいの」

と、御島さん。

「でも、それって5年以上前から言われている事だし・・・わたしが何に怒っているかって言うと」

「そういう情報をテレビで流せば、そういう状況が変わる、改善されると思っているNHKの制作側とこのクズ早稲田大学の教授に」

「怒り狂っているわけなの」

と、御島さん。

「だいたい、そういう事実を示せば、女性達がその情報に接して、意識を変えるなんて思っているとしたら」

「バカ過ぎて笑っちゃうでしょう?テレビや大学教授にそんなチカラがあるわけないでしょう?どっちもバカなんだから!」

と、御島さん。

「だいたい女性を舐めすぎなのよ。こういう奴らよ、女性を蔑視したり、女性をおもちゃにしたり」

「女性は頭が悪いから啓蒙活動が必要だ・・・なんて言いながら、女性にチヤホヤされたくて、大学教授をやっている」

「このクソ教授・・・下心が見え見えなのよ。それでいて、言ってる事は浅くて、なにかって言うと」

「「戦後すぐの女性達より平均体重が下なんです。この状況を打開し、今すぐにでも女性を助けなければ」って」

「以前タレント活動していた、反原発のクズ政治家と発想が同じだわ。「子供達の為に今すぐ原発を無くしましょう!」って」

「要は女性票を取り込みたいだけの嘘つき政治家の手法と全く同じなの。ほんと、腹たったわ」

「要は、似非フェミニスト・・・単に女性にチヤホヤされたいだけのバカオトコよ。その本質は、ね」

と、御島さんは、とにかく怒っている。

「だいたい、テレビだって同じでしょ?、もう、テレビなんて終わったコンテンツなのよ」

「もう、今の時代、テレビは必要とされていないの。人々はリアルライフでしあわせを得る為に日々のライフスタイルを作っている」

「素敵な人間同志のコミュニティを作り上げ、そのネットワークを利用して、毎日を楽しんでいる」

「仕事も充実させている。皆の笑顔がわたしを笑顔にするし、そんな皆がわたしは好きだわ。皆に愛されている事も実感しているし」

「それが本当のしあわせでしょ?そういう生活にテレビなんて必要ないでしょ?情報はネットや新聞でチェックすれば」

「充分だし、仕事に充実して取り組んで、終わったら、好きな仲間と楽しくお酒を飲みながら、笑顔でおしゃべりすれば」

「それで一日がしあわせに終わっていく・・・人生ってそういうモノでしょ?」

と、御島さん。

「あるいは、「リアルライフ」が上手くいかなくて、「ネットライフ」中心になっている人もいるでしょう」

「動画を楽しんだり、映画を見たり、ネットの友人といろいろおしゃべりしたり」

「ブログを覗いて意見を言い合ったり・・・今、人々の生活は「リアルライフ」中心か、「ネットライフ」中心の」

「二極化しているの。その生活の中に、テレビを視聴する時間が必要かしら?」

「ただセンスの無い、中二向けの作り物の動画をただただシーケンシャルに流すだけの視聴する価値の無い映像マシンが」

「人生に必要?一億総白痴化マシンは人生にいらないでしょ?」

と、御島さん。

「そういう時代に入ってきているのに、土曜日の朝の時間帯に「女性は痩せ過ぎ」なんて話題を今頃になってやっている」

「その時代感覚のズレも嫌だったけれど、そこに「こぶ平」がいるのよ!なんで週末の朝から、「こぶ平」の顔なんか見なきゃいけないの」

「わたし、あのオトコ大嫌いなのよ。未だに幼児言葉が抜けないし、見るからにダサいし、見るからに友達少ないタイプでしょう?」

「それに大人のオトコの癖に何の魅力も無いでしょう?子供の頃から一切苦労をしていないから、成長出来なかったタイプの男性で」

「とにかく、女性にすれば、視界に一切入れたくないタイプ・・・そんなオトコを土曜日の朝にテレビに出す?」

「そんなオトコが現代女性の切実な問題に切り込めると本当に思ってるの?わたし、不快過ぎて呆れちゃったわ」

と、御島さん。今までに無いくらい強烈に怒っている。


「(小声で)ゆるちょさん・・・御島さん、明らかに怒っていますけど・・・これ、原因、ゆるちょさんじゃないですか?」

と、貴島くん。

「(小声で)聞いてますよ。大学時代の先輩の女性とサシ飲みしたって・・・それで御島さん、本格的に怒っているんじゃないですか」

と、貴島くん。

「(小声で)いや、だって、相手も忙しい人だから・・・4年ぶりに飲めたんだよ。世界的に有名な外資系の会社の」

「お偉いさんで・・・世界を飛び回っている女性だから、やっと飲めたって感じだし、もちろん、既婚だし・・・」

「昔から、お世話になってきた人だから、久しぶりに飲んだって話なわけだし・・・」

と、僕。

「(小声で)まあ、理屈的には、僕も男性ですから、説得されますけど・・・女性、特に御島さんは、洞察力すごいですから」

「ゆるちょさんから、何か不穏な匂いを嗅ぎとったとか・・・そういう事じゃありませんか?」

と、貴島くん。

「(小声で)おいおい。僕は超クソ真面目オトコだぜ・・・そういう所は信頼出来るって言うのは、御島さんだってわかってるはずなんだけどな」

と、僕。

「(小声で)だったら・・・やっぱ嫉妬でしょうね。その女性・・・外資系のお偉いさんってところに御島さんが嫉妬しているのかもしれません」

と、貴島くん。

「(小声で)いずれにしろ、今日の御島さんの暴走を止めるのは、ゆるちょさんの仕事ですからね。頼みましたよ・・・」

と、貴島くんは言葉にした。

「なるほど・・・そういう事なら、攻撃的に前に出るか」

と、僕は口の中で、つぶやいていた。


「・・・と言う事は、御島さんは、二つの事に怒り狂っている・・・と言う話になるね?」

「大学教授は、事実を示せば、女性達の意識は変わると思っている・・・そこがそもそもそオカシイと言う事と」

「テレビも同じで、そういう番組を流せば、女性達の意識を変える事が本気で出来ると思っている・・・結局、テレビも大学教授も、その意識がおかしいだろ!と」

「指摘したい、と言うのが、御島さんの本音と言うところかな?」

と、僕。

「ええ。そうです。それに、わたしが大学教授を嫌いなのは、結局、学生時代から勉強しかして来なかったから、世の女性達の本音なんて読み取る事すら出来ないし」

「その大学教授の本音は「僕こんなに勉強出来るんだ、ママ、偉いでしょ」って言う、子供の頃のママ大好き症候群の延長」

「あとは、そういう女性問題を扱えば、女性に尊敬されると踏んでいる卑しい下心を持っていると言う事・・・ほんとガサツな脳・・・吐き気がするわ」

と、御島さん。

「それともうひとつ。その大学教授からは、女性蔑視の匂いがぷんぷんしていたの。つまり、「女性はバカだから俺が啓蒙してあげよう」と言う上から目線の」

「「俺は頭がいい。だからバカなオンナ達を守ってあげよう。俺、偉いだろう」って言う意識が見え見えだったの。その匂いも無茶苦茶嫌だった」

「ああいう、バカオトコって、ほんと、大学教授に多いタイプなのよね」

と、御島さん。

「なるほど・・・女性からすれば、許せない事が満載・・・それが今日の御島さんを激怒させているんだね」

と、僕。

「まあ、そこは御島さんの指摘で明らかになったから、話を進めよう。そもそもその話って、フランスのモデル業界で、ガリガリの女性は」

「ランウェイを歩かせないと言う法律が出来た・・・と言う話にリンクした話だったんじゃなかったっけ」

「例のイザベル・カロさんが拒食症撲滅の為の啓発キャンペーンの為に、自らのガリガリになった身体を写真に撮ってポスターにした事で」

「マスコミなどにも大きく取り上げられた件・・・あれってもう結構前だよね」

と、僕。

「そう。まさにその写真を今回も出してたわ。イザベル・カロさんがその後、亡くなった事も説明していたけど、「今頃になってその話?」って感じだったわ」

「人を説得したり、意識を変える為には、タイミングが必要だって事も奴らは、まったくわかっていないの」

と、御島さん。

「じゃあ、話を解いていこう。まず、大事なのは、今回の主要テーマに関して・・・「そもそも女性は痩せたら、しあわせになれるのか?」と言う疑問について考えてみよう」

「そこをまず解きほぐしてから、女性の意識を変えさせる説得力について考える事にしよう」

と、僕。

「「そもそも女性は痩せたら、しあわせになれるのか?」・・・これについて、ミユウちゃんはどう思う?」

と、僕。

「そうですね。それって要は、若い女性は、素敵な男性に愛され、恋人から結婚と言う女性のしあわせを現実化したいから・・・」

「そのひとつの手段として、可愛かったり、素敵な服を着たい・・・と言う現実的な手段を用いる為に、可愛い服に自分の身体を合わせる事から始めるんだと思います」

「女性服の売り場に行けばわかりますけど、可愛い服や素敵な服は当然、デザイン的な条件からも、少し細身の体型でないと入らないように出来ています」

と、ミユウちゃん。

「なるほど。女性は痩せると言うより、可愛い服を着たいから、その服の着れる自分にしている・・・そう言う意識なんだね」

と、僕。

「ええ。女性はものすごく現実的な思考をしますから・・・この可愛い服が着たいから、5キロ痩せよう・・・と言うような目標の立て方をするんです」

「だって、具体的な目標を立てないと女性は、がんばれませんから」

と、ミユウちゃん。

「ふーん、女性は皆、そういう考え方なの?」

と、僕。

「そうとばかりとは限らないと思います。実際、いろいろなタイプの女性がいます。「ダイエットと女性」と言うテーマでは長年取材してきましたが」

「具体的な彼がいない女性が自分の美意識に従って、ダイエットを行っていると言う構図が多いのが現実です」

「あるいは、今不幸だから、しあわせになりたいからこそ、人間性の小さい女性が手軽にダイエットをしたくて、それが結果、リバウンドにつながって」

「ドンドン太るからさらに手軽なダイエットに手が伸びて・・・と言う悪循環につながるパターンも多く見られます」

と、辛辣姫。

「じゃあ、そのユキちゃんに聞くけど・・・その場合の言葉のキモは、「お手軽ダイエット」と言う事になるんだろうけど」

「何故女性は、リバウンドのリスクの高い、「お手軽ダイエット」に手を出すの?」

と、僕。

「個人差はあると思いますけど、女性は長期計画が苦手なんですよ。どちらかと言えば、即物的に欲しいものを手に入れたい・・・そういう特徴を持っているのが女性なんです」

「それは男性が長期ローンでマンションを買うのに適しているのに対して、女性は見えるモノに敏感で、短期的周期で思考をするのが得意だと言う特徴があるからだと思います」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・男性は長期スパンでモノを考えるのが得意だけど、女性は短期スパンでモノを考えるのが得意」

「・・・さらに男性が夢想的なのに対して、女性は現実的・・・そういう特徴も関係しているんだろうね」

と、僕。

「ゆるちょさんは、体脂肪を落とす場合は、3ヶ月から6ヶ月スパンで毎回考えているじゃないですか。しかも、これまで何度も体脂肪燃焼を成功させているから」

「計画さえ立てて、毎日のライフスタイルにエアロバイクのトレーニングの時間さえ入れ込んで習慣化してしまえば」

「半年で12キロくらいは、楽に落とす事が出来る・・・それを経験からわかっているから・・・食事でのダイエットはほとんどやらないんですよね?」

と、ユキちゃん。

「ああ。食を制限すると、どうしても食ストレスが溜まるからね。溜まった食ストレスは食べる事でしか解消出来ないから」

「結果、リバウンドをする。それは5年かけても、10年かけても、結果リバウンドするから、食は制限しないんだ」

と、僕。

「で、話を女性が何故「お手軽ダイエット」にばかりハマるか?に戻しますが、やはり、女性は、結果がすぐ欲しいのと、本能的に嫌と感じる時間はあまり持ちたくない」

「・・・なにしろ、女性は本能の世界の住人ですから、理性の世界に住む男性みたいに理論的に自分の本能を騙せないから、本能が不快な事は長く我慢出来ないんです」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・それが女性が「お手軽ダイエット」にハマる原因か。じゃあ、女性のスポーツ選手って言うのは、それはすごい人達なんだな」

と、僕。

「ええ。そう思いますよ。女性の大敵、日焼けによるシミ・そばかすを物ともしないし・・・求めているモノが違うって感じですね」

と、辛辣姫。

「そうか。それって日本人のスポーツ選手の精神力の強さ・・・が、日本の女性選手が世界で活躍している理由になるのかしらね」

と、御島さん。

「それは多分、何かを守るためには日本人の女性は犠牲的精神すら、あるから、強いって言う、そういう話なんだと思います」

と、ユキちゃん。

「だから、日本人の女性や男性が強さを発揮するのは、その精神的強さ・・・それは個で自立しているからだとわたしは思います」

「だって、わたし達は神を信じない・・・つまり、誰にも依存していないんです。個でシステムとして完全に自立しているから」

「逃げ場はそもそも無いし、逃げる日本人は人ではありませんから・・・その日本文化が日本人が退路を断って、腹をくくってかかった時、その道で」

「絶対的な強さを発揮するんだと思います」

と、冷静に辛辣姫。

「そっか。それからすると・・・お手軽ダイエットをやる人って、必ず、片手間にやっているんですよね。仕事をしながら、だったり、片手間に簡単に出来て」

「楽して、キレイになろうとしているから・・・結局、リバウンドってなってるんだと思うんですね」

「だから、やっぱり、ゆるちょさんみたいに長期計画で、毎月、少ないターゲットを設けて、ちょっとずつ体脂肪を燃やして確実に減らしてくって方が」

「確実なんですよね・・・」

と、ミユウちゃん。

「そういう意味で言ったら、オトコって目標立てて、それをクリアする事に快感を感じるんだけど」

「その辺、女性はどうなの?ミユウちゃん」

と、僕。

「うーん、そもそも目標立てるとか、それを長期計画で、クリアするとか、女性は、全然苦手だと思います」

「むしろ、そういう無味乾燥な時間を減らして、キラキラした時間を増やしたいと思います、女性であれば」

「だからこそ、オリンピック目指している女性のスポーツ選手は女性からすれば、尊敬に値する・・・そういう事なんだと思います」

と、ミユウちゃん。

「・・・と言う事はそもそも女性って、今を大切にしたい人達だから、我慢が嫌いなんだ。今を我慢して、8月、綺麗な身体でビキニデビューみたいなのは、不得意なんだ?」

と、僕。

「まあ、そういう事になりますね。だって、今日を楽しく生きられるから、人生が充実するんですよね」

「だから、何かを得るために毎日確実に我慢の時間があると考えると・・・難しい女性達は多いと思いますね。個人差はあると思いますけど」

と、ミユウちゃん。

「でもさ、ミユウちゃんは、身長もスラリと高いし、細身のモデル体型じゃん?それは実際、どうやってキープしているわけ?」

と、僕。

「子供の頃からのライフスタイルですかね。そもそもそんなにがっつり食べないし、胃が小さいんですよ」

「美味しいものをちょっとずつたくさんの種類が食べたい方だから、そんなに胃は大きくなくていいんです」

と、ミユウちゃん。

「じゃあ、子供の頃からの躾けみたいなモノも入ってるって事?」

と、僕。

「ああ。それはありますね。それと自分に対する美意識でしょうね。親戚とかもすらりとした細身の女性が多かったし」

「見習いたい女性が周囲に多かったです。子供の頃から」

と、ミユウちゃん。

「なるほど・・・と言う事は、美意識とそれを育てる環境と躾けが女性に大きな影響を与えているって事か」

と、僕。

「それについてわたしも取材した結果・・・所得の低い、太った両親の間に生まれた子は、後天的な環境的にも、遺伝的にも太った女性になり易い・・・」

「逆に、所得の高い細身の美しい両親の間に生まれた子は、細身の美しい女性になりやすいと言う統計になっていました」

と、辛辣姫。

「ん?って事は、要は女性の自分自身への人生についての美意識が最も影響をしているって事になるよ?」

と、僕。

「それって有り体に言えば、今、このアイスクリームを食べちゃいたいか、カロリーを気にして、自分の美を取るかで」

「美意識>美味しい体験・・・の人は美しくなれるし、美意識<美味しい体験・・・の人は太ってしまうって事になるんじゃない?」

と、御島さん。

「なるほど・・・となると意見が集約出来て、太る、太らないは、それぞれの自分の美意識の問題って事になるね」

と、僕。

「じゃあ、ここで、最初の問題に立ち戻ろう。「そもそも女性は痩せたら、しあわせになれるのか?」・・・ここまで話してきて、いざ、この問題を振られたら」

「どう答えるかな。御島さん、どうだろう?」

と、僕。

「そーねー。わたしはゆるちょくんが常々言っている「人間は本能を満足させるから、しあわせを感じられる」って言う意見にまず、賛成なのね」

「だから、わたしは自分の外見を自分の美意識を満足させる手段として見ているの。事務所の社長と言う立場上、わたしは出来るだけ、美しく、皆に愛される外見を持たないと」

「いけないと思うし、それをキープする事が自分の美意識も満足させられるし、皆の笑顔につながるから、わたしも笑顔になれるの」

「そして、それは内面の充実があるからこそ、それが外見に波及している・・・わたしはそう思っているの」

と、御島さんは答える。

「だからこそ、わたしは、いつも、内面の充実を一番に考えているわ。ゆるちょくんを始めとした、わたしが愛する面々の為に、事務所社長としても営業にチカラを入れているし」

「そういう仕事が終わった後、皆で飲むお酒は美味しいしね。だから、ここまで話してから、その疑問に答えるけど、女性は痩せただけでしあわせになれるなんて」

「そんな簡単な日本社会じゃないと、わたしは思っているの」

と、御島さん。

「ほう。なるほど」

と、僕。

「これね。説得力の話も関わってくるんだけど、例えば、女性は説得力のある男性にのみ、説得されるの。それはどういう男性かと言えば」

「ゆるちょくんの受け売りになるけど、やっぱり「サル山のボス力」を強力に持つ男性なのね。「ヒカルの君の目」を持つ男性に女性は本能的に説得されるから」

「その男性だけを視界に入れたくなる。そして、その男性の為だけに、すべての出来る事をやろうとするの」

と、御島さん。

「それは、ユキちゃんもミユウちゃんも納得する話なの?」

と、僕。

「ええ。そうですね」「はい、女性は皆、そう思うと思います」

と、ユキちゃんとミユウちゃん。

「すべて女性の行動の原点は、そういうオトコの存在なのよ。そういうオトコがいるから、そういうオトコの視線を自分だけに釘付けにしたいから」

「女性は努力するの。つまり、恋こそ、女性の行動力の原点になるの。だから、上手く恋が出来る女性は、素敵な男性に見守られて」

「ドンドン綺麗になっていくの。お互いがお互いの「ハッピーエナジー」に照らされて・・・キラキラ感のある女性になっていくのよ」

と、御島さん。

「近々結婚の控えている女性に会いに行って見ればわかるわ。そのしあわせ感、キラキラ感の正体は、目のキラキラだもん」

「だから、わたしが思うのは、自分にちゃんとした美意識があって、その美意識を満たせるような自分を作れれば、素敵な男性に恋され、素敵な結婚が出来る」

「そういう事だと思うの。つまり、最も基本なのは、内面の充実なのよね。そして、その内面の充実が外見に波及して美しくなり、それが、しあわせにつながる」

「そういう話になるから、基本中の基本になるのは、自分の人生に関する美意識だと思う」

と、御島さん。

「ん。さっきは「自分の外見に対する美意識」と言う答えだったけど、表現が、「自分の人生に対する美意識」と言う表現に変わったね」

と、僕。

「うん。よーく考えたら、自分の外見だけ、美しくするだけじゃ、女性は、しあわせになれないと思ったの。自分の人生に対する美意識が無ければ」

「自分をしあわせにする周囲の環境が作れないじゃない。日本人が女性でしあわせになる為には、多くの男性や女性に愛される女性になる必要があるもの」

「それを考えれば、男性や女性に愛される女性になる事が出来て初めて、女性はしあわせになれるんだから・・・そういう人間になる事がまず、大事って事になるから」

「「自分の人生に対する美意識」があれば、女性はしあわせになれる・・・そういう結論になるの」

と、御島さんは、結論をまとめあげた。

「なるほど・・・御島さんが怒っていた最初の議論をまとめると、大学教授も、テレビも説得力の無い、上から目線の「俺偉い病」になっていたから、御島さんを」

「怒らしたと言う結論になるね。そして、しあわせになれる女性は「人生に対する美意識」がある女性で、日本では、多くの男性や女性に愛される女性になるからこそ」

「しあわせになれるのであって、痩せたくらいじゃしあわせになんか、なれるはずもない。そんな簡単に女性はしあわせになれないけど」

「多くの男性や女性に愛されれば、しあわせになれるんだから、女性はそれを忘れないで欲しい・・・そういう結論かな」

と、僕。

「ええ。・・・やっぱり、ゆるちょくんは、話を回しながら結論に辿り着く司会の仕事が上手いわ。だからこそ、ゆるちょくんは多くの女性に愛されるのよね」

と、御島さん。

「で、説得力の話だけどさ・・・」

と、僕。

「結局、大事な事って、この人の話だったら、聞きたいって女性の思う男性の話こそ、説得力を持つのよ」

「女性に愛された事の無い、枯れたオヤジが上から目線で誰もが知ってる話をドヤ顔でプレゼンしたって、誰も聞かないわ」

「要は女性に恋された経験の豊富な男性の言葉こそ、説得力を持つのよ。だって、この世はどこまでも、男性がプレゼンして、女性が恋に落ちる世界なんだから」

「女性が言葉を聞きたい相手の男性を選択するんだから、その選択された経験が豊富な男性こそが、説得力を持つの。女性に対してね」

と、御島さんが結論的にまとめた。

「その時、女性は動くの。恋に落ちた瞬間、女性は動き出すの。ハートに火がつくの」

と、御島さん。

「そういう女性のハートに火をつける男性こそ、日本の女性の財産って事になるのよね・・・結局」

と、御島さんはやさしい目で、言葉にした。


「ゆるちょくん・・・」

と、御島さん。

「うん。なあに」

と、僕。

「ううん、何でもない。あなたはわたしの重要な戦力だし、いつも傍にいてくれる素敵な男性だもんね」

「さ、今日も楽しく結論を出す事が出来たから・・・もっと楽しく飲みましょう!」

と、御島さんは機嫌よく、笑顔で、新しいシャンパンを開けた。


(おしまい)

大人になる事は、宝探しの毎日になるって言う事!

2015年06月27日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕は事務所の近所の中華料理屋で、御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

イケメン貴島くん(29)と、若い池澤くん(24)と、昼食を取っておりました。

「聞きました?20代、30代を相手にした統計で、4割近くの男女が」

「「恋愛が面倒臭い」と言ったそうですよ。なんかムカつくって言うか」

「人生バカにしているような気がするのは、僕だけですか?恋愛は神聖なモノだと思うのに・・・」

と、池澤くんがキレています。

「まあ、わたしは良く言うけど・・・「面倒臭い」なんて不幸の呪文を唱えたら、一生しあわせはやって来ないわ」

「・・・それだけは、言える事ね。恋愛の神様はちゃんと見ているもの・・・まさに「天網恢恢疎にして漏らさず」だもの」

「この日本文化では、ね・・・」

と、御島さん。

「じゃあ、その4割の人間達は・・・」

と、池澤くん。

「行政は、その層にこそ、対応を取ろうとしているようだけど、無駄な事だわ」

「要するに、その層は恋愛が怖いのよ。一歩踏み出して、自分が傷つくのが怖いだけの人々」

「一生成長が無くて、いい大人になってもテレビの言う事だけを鵜呑みにして、毎日下らない事で怒っているだけの」

「人生の中身がスカスカな男女が出来上がるだけだわ・・・」

と、御島さん。

「御島さんの見立ては、ほぼ的中していると思います」

「同じ調査で、「恋愛の仕方が分からない」「恋人を作るマニュアルが欲しい」「そもそも自分に魅力が無いような気がする」」

「「異性に声をかけられない」などの言葉があがりました。これって要約すると、やっぱり、御島さんが指摘したように」

「「傷つくのが怖くて異性に声をかけられない。だれかマニュアルを教えてくれ・・・」・・・とこういう言葉に」

「集約されるようですね・・・」

と、ユキちゃん。

「どう、池澤くん・・・そういう思いって、あるの?」

と、御島さん。

「どうなんだ、池澤。正直に答えてみろ」

と、貴島くん。

「いや、確かに恋人を作るマニュアルがあるなら、読んでもみたいですけど、そんな少ないテキストだけじゃあ」

「恋愛って表現し尽くせないって思うんです。だって、女性を好きになる事って、素敵な事だし・・・」

と、池澤くんは答える。

「お前、大学時代に恋人いたし・・・高校時代も確か、恋愛してたんだよな?」

と、貴島くん。

「ええ。いい子でしたよ・・・素直で、相手思いで・・・」

と、池澤くん。


「ごめんなさい。わたし、このチャンスに自分を賭けたいの。わたし、何もチャレンジしないで、後悔するより」

「チャレンジして、失敗して・・・それでもがんばれるか・・・やらないで後悔するより、やって後悔する方がいいの」

「だから・・・池澤くん、わたしを放流して・・・」

と、10代の女性が涙を流しながら、言葉にしている・・・そんなシーンが池澤くんの脳裏に浮かんでいた。


「高校時代の彼女にそう言われて・・・彼女は僕と別れて、自分の未来に賭けた・・・そういう一途な女性でしたからね」

「今、彼女がどうなっているか、わからないけれど・・・きっとどこかで、自分の未来の扉を開ける為に必死でがんばっていると」

「そう思うから・・・僕も安易な道は歩けないんです・・・」

と、池澤くんは、高校時代の思い出と共に、手短に自分の思いを語った。

「僕、その彼女に教わったんです。人生は全身全霊を賭けて、ぶつかって行くからこそ、開けるモノだって」

「「何もしないで後悔するより、自分なりにやりきってみて、そこで後悔する道を選ぶ」・・・その彼女の言葉こそ」

「僕の宝です。僕はそれから、この言葉を僕のお守りとして、ずっと信じてやってきましたからね・・・」

と、池澤くん。

「「何もしないで後悔するより、自分なりにやりきってみて、そこで後悔する道を選ぶ」か・・・すっごい、いい言葉じゃねえか」

「いい彼女を持ったな、池澤は」

と、貴島くん。

「わたしもそう思うわ。多分、日本の二十代、三十代の残りの60%・・・恋愛を面倒臭いとは考えない」

「チャレンジ精神旺盛な男女は・・・池澤くんの彼女と同じように、考えているはずよ」

と、御島さん。

「俺・・・皆さんと一緒に議論するようになって、わかってきた事があるんです」

「それは皆さん、行動してきたからこそ、その経験知から、自分を常に最新にリニューアルしてるって事実を」

「俺も若い世代ですから、恋愛マニュアルが欲しいって言う意見はわかります。でも、それは」

「ネット世代特有の・・・」

と、池澤くん。

「古い言葉だけど、ウィキペディア症候群・・・そういう事ね?」

と、御島さん。

「ええ。僕らは物心ついた頃から、わからない事があったら、ネットで調べる癖がついているんです」

「そして、どこか、ネットは神様の住むところみたいな、特別感を感じているんですよ」

「だから、そのネットの世界をうまく泳ぎ回れば・・・どこかに正しい答えが書いてあるって」

「その正しい答えを見つけ出した人間こそ、賢い人生の歩き方を知っている奴だって、どこかで思っているんです」

と、池澤くん。

「「正しい答えはネットの中にこそ、ある」か・・・。「事件は会議室で起こっているんじゃない、現場で起こっているんだ」ってな言葉とは」

「真逆の発想だね」

と、僕。

「そうです。つまり、それは真逆の発想、大間違いだったんですよ・・・」

と、池澤くん。

「昨今、幼稚な発想の犯人が多く散見されます。日本社会のお約束を否定し、自ら、その為に鉄槌を下され」

「ふしあわせになって行く人間がちらほらいる。殺人犯が手記を出版し、それで金儲けをしようとした出版社は」

「ひどい事になっていると言われています。出版社だろうが、殺人犯だろうが、すべて人間ですから」

「この日本と言う国は、一度牙を向くと、出版社の社員だろうが、殺人犯だろうが、情け容赦無い・・・」

と、池澤くん。

「つまり、ネット世代の人間は、日本社会を甘く見ていて、その怖さを知らず、ネット社会こそ、価値のあるモノだとカン違いした」

「しかし、その本質は価値を失くした人間が逃げこむ先でしか無かった・・・それに、リアルライフを否定し」

「しあわせになる方法を知らなかったからこそ逃げ込んだ先に・・・リアルライフでのしあわせの成り方など」

「・・・正しい答えなど・・・書いてあるわけがない・・・だって、それは経験しなければ、書けない事だから・・・そういう事?池澤くん」

と、辛辣姫。

「ええ。そういう事です」

と、池澤くん。

「実際、僕は、貴島さんを始めとした、皆さん・・・リアルライフでの、しあわせの成り方を経験知から」

「研究しているみなさんに出会った・・・そして、経験こそ、そして、失敗こそ、しあわせになる成り方を教えてくれる先生だと」

「教えて貰った・・・ネット至上主義者とリアルライフの経験至上主義者・・・どっちがしあわせになるかと言ったら」

「リアルライフの経験至上主義者に決っているじゃありませんか!」

と、池澤くん。

「僕の中では、今、ネット至上主義者達は、リアルライフの経験至上主義者に、永遠の負けを喫したんです・・・」

と、池澤くん。

「池澤・・・素晴らしい大演説だったぞ」

と、貴島くんが池澤くんの肩に手を置く。

「池澤くんの元カノじゃないけれど・・・人生はどこまでも、リアルライフで、チャレンジするからこそ、結果が出るわ」

「そして、失敗しても、駄目だしされても、それが成功への近道を指し示してくれる」

「だって、自分への愛情が無い相手は・・・自分に駄目だししてくれないわ。駄目だしも、その人間にすれば、自分が誰かに嫌われるリスクだもの」

「愛情が無ければ、そんなリスクは誰も負わないもの・・・それを自分への否定だと思うようでは・・・人間というモノがわかっていないと言う事になるわ」

と、御島さん。

「駄目だしは、悪口じゃない。愛の言葉だ・・・そういう事ですね?」

と、僕。

「ええ、そういう事。それを重々承知していなければ、この日本ではやっていけないわ」

と、御島さん。

「そうね。だから、失敗するからこそ、成長できるのよ。それが唯一目標に向かえる方法なの。それを忘れてはいけないわ」

と、御島さんは言葉にした。

「この世に神はいないわ。ネットにも、もちろん、神はいない。自分のしあわせの成り方は誰も教えてくれない」

「両親だって、教師だって、ネットだって、教えてくれない。そもそも教えられるモノじゃないのよ」

「それは自分で発見する以外に道はないの。そんな簡単な事、幼稚園の時に、自分で発見出来なかった?」

と、辛辣姫。

「だめよ。ネットに逃げ込んでいる彼らは逃げてばかりの「逃げ込み者」に過ぎないもの。「逃げ込み者」は永久にしあわせにはなれないわ」

「ふしあわせスパイラル一直線で、もう、リアルライフでのしあわせに二度と戻ってこれないの」

と、御島さん。

「でも、目的地に行くのだって、ネットで調べられるご時世だものね・・・」

「ま、だけど、その情報だって人が調べて創りだした情報だもの。結局は、自分の人生の歩き方なんて」

「誰かに教えてもらえるはずないじゃない。自分の人生はすべて自分で決める・・・毎日のイエス・ノーが人生を決める。これが人生の大前提でしょ?」

「それを忘れていてはダメよね・・・」

と、御島さん。

「僕らの世代はそう考えないんです。欲しい情報をどうやって、調べるか?それの上手い人間が賢い人間としてモテるんです」

「それの出来ない人間は、アナログ人間としてバカにされる・・・そういう世代なんですよ」

と、池澤くん。

「なるほどね。でも、それは学生までの価値観だ。社会に出たら、そういう人間は便利かもしれないが、電卓程度の扱いしか受けない」

「なぜなら、物事の本質を見極めるには、そんな能力だけでは、足りないからだ。むしろ、人生の壁にぶちあたってきた」

「アナログ人間の方が案外、物事の本質を見極めやすいかもしれないからな」

と、貴島くん。

「要は「リアルライフでしあわせに生きられるか?」・・・これが社会に出てからの人生の主題になる」

「アナログ人間だろうが、デジタル人間だろうが、そんな事はもう関係無くなる。女性にモテるのは」

「「リアルライフで、その女性を本能的に笑顔に出来る、しあわせを感じさせるオトコ」だ・・・それだけは確実に言える事だな」

と、貴島くん。

「電卓程度に賢い男性なんて、大人の女性は興味無いわ。だって、そんな情報を取るのは、自分で出来るモノ」

と、辛辣姫。

「日本社会は、自分で生き方を模索する場所なの。そして、生き馬の目を抜く社会でもあるわ」

「だからこそ、スパルタンな社会でもあるのよ。そんな場所で電卓オトコがしあわせになれると思う?」

「生き馬の目を抜く社会なら、その生き馬の目すら、利用し、なんでもありの社会を生き抜く、チカラを持ったオトコでなければ」

「生きていけないわ。だからこそ、オトコとオンナ、二人で共同して、コミュニティを組み、しあわせと言う目標を獲得していく」

「そういう気概が無ければ・・・人はしあわせになれないんじゃないかしら」

と、御島さん。

「御島さん・・・この統計で気になっている解答・・・「魅力ってそもそも何ですか?」」

「って言う問いに答えてくれませんか?」

と、辛辣姫。

「うーん、魅力ね・・・。女性であれば、10代から20代は、その「笑顔」が魅力なんじゃない?素直な心洗われるような笑顔」

「そして、女性達は、皆、大きな目にしようと化粧に凝るけど、あれはやり方が間違っているわ」

「大事なのは、柴咲コウさんのような、白く光る白系の「ヒカルの姫の目」を獲得すること・・・あのキラキラお目目こそ」

「男性を恋に落とす「恋のマジックアイテム」だもの。10代や20代なら、その「ヒカルの姫の目」での素直な笑顔・・・」

「それこそ、女性の最大の魅力になるんじゃない?」

と、御島さん。

「じゃあ、30代の女性の魅力となると・・・どうなります?」

と、ユキちゃん。

「30代からの女性の魅力はもちろん、大人の女性の魅力と言う事になるわ。人生をわかっている大人の女性の魅力。いろいろな経験をしているからこそ」

「余裕を持って、人生を歩いていける。いろいろな経験をしているから、素敵な時間を演出出来る、そういう事じゃない?」

「ま、もちろん、それは恋の時間の事よね。二人の雰囲気を盛り上げるには、どうしたらよいか?本来なら、男性のリードで、お互いのサインを確認しながら」

「素敵な夜を演出し、楽しめる。恋の魔法を上手く使って・・・お互いの官能の炎を燃え上がらせる事が出来る。それが大人の女性の魅力でしょうね」

と、御島さん。

「・・・だとしたら、恋愛の経験を過不足無く経験している女性こそ・・・大人の魅力を演出出来る・・・そういう事になりますね?」

「恋愛経験の乏しい女性じゃ、それは出来ないから」

と、辛辣姫。

「そうね。ネットの男性はともすると自分に恋愛経験が無いから、処女の女性を持ち上げるけど、わたしから言わせれば処女の女性は経験が無いだけの女性と言う事になるわ」

「まあ、10代や20代の始めなら、それも許されるかもしれないけれど・・・20代の終わりで処女って言われたら・・・ちょっと面食らわない?」

「それだけ、女性にとって、20代の歩き方と言うのは、重要と言う事になるの」

と、御島さん。

「30代で大人の女性として完成するとなると・・・20代で素敵な恋をいくつか経験しておくことが必須・・・そうい事になりますか?」

と、辛辣姫。

「そうね。何事も経験だけが、自分自身を磨くんだもの。それは女性も男性も変わらない真実なんじゃない?」

と、御島さん。

「じゃあ、女性も男性も、経験によって、磨かれる事で、魅力を作る・・・そういう話になりますか?」

と、僕。

「わたしは、そう思うわ。男性の魅力について、具体的に言葉にすれば・・・自分自身のたくさんの経験から来る、経験知と人間性の大きさや、精神的タフさ・・・ってなるわよね」

「とにかく、人間性が小さくて、精神的に弱い男性は、女性に嫌われるから・・・そこだけは注意して頂戴・・・そういう事かしら」

と、御島さん。

「結局、その男性を視界に入れた時・・・女性が、二人きりで、相手を見た時に、ほっとするって言うか、好ましく感じる事が男性にとっては大事なんじゃない」

と、御島さん。

「相手を視界に入れたら、女性が不快に感じる・・・それじゃあ、ダメだって事ですね」

と、貴島くん。

「人間性が小さくて、精神的に弱い男性じゃあ・・・そもそも女性と二人きりになれないでしょう?そういう所にも、男性の価値って、出るんじゃない?」

と、御島さん。

「男性にとっては、結構、厳しい事なような、気もするな」

と、僕。


「あと・・・男性に関して言えば・・・男性が、女性と話す時は、「女性を7歳のプリンセスだと思って、話を聞き出す事」よね」

「女性は基本、話を聞いて欲しい動物だから・・・「今日はどうだった?」っていうやさしい質問からすべては始まるわ」

と、御島さん。

「それが出来れば、それが男性の魅力のひとつになる・・・そういう事ですか」

と、池澤くん。

「ま、そういう事ね」

と、御島さん。

「まあ、魅力って一言で言えない程、たくさんあるわ。個性こそが、相手にとっての魅力になる事だってあるし」

「ただし、「ありのままのわたしを受け止めて」って言って、何の努力もしない女性や男性はダメよね」

「そういう女性や男性こそ、ふしあわせスパイラルに落ちていくもの・・・まずは、相手の気持ちを考える事から始まるわね」

と、御島さん。

「ただ、言える事は、恋愛に関しての、たくさんの経験を積み、自分を磨いておくことが・・・女性も男性も魅力的になる近道になると言う事ですね」

「逆に恋愛を怖がって、何もチャレンジしなかった女性や男性は、魅力に乏しい女性や男性になる・・・人生スカスカな話ばかりをしてて面白くない女性や男性になる」

「・・・そういう事ですかね」

と、辛辣姫が悲しそうに言葉にした。

「まあ、でも、考えてみたら、二十代、三十代の男女の6割が恋愛をしたいと考えているんだから」

「まだまだ、日本も捨てたもんじゃないよ。チャレンジすれば、人はドンドン魅力的になるんだから」

と、僕。

「そうね。だって、わたしが思うには、大人になる事って・・・年齢を重ねる事って、案外楽しいもの・・・」

「ダメになって行く人もいるけど、生き方をしっかりと考えて、常にチャレンジしながら、生きていれば、素敵な魅力的な大人になれるんだから」

と、御島さん。

「人生は経験の積み上げですね。不幸になっていく女性や男性は、チャレンジもせず、経験も増やせず、人生スカスカになって終わっていく・・・そんなイメージがあります」

「待ってるだけの大人になったら・・・誰も相手にしなくなって行く・・・つまらない人間が同性同士、ただ集まって愚痴を言い合いながら、傷口を舐め合う」

「・・・そういう人生、嫌ですからね」

と、辛辣姫は、言った。

「・・・と言う事は・・・すべては、リアルライフに答えが転がっている・・・チャレンジするから答えと言う宝も見つかるし、自分も磨かれる・・・」

「そんな宝探しをする毎日も、なかなか楽しい・・・そういう話ですかね」

と、池澤くんはわかったように、言葉にすると、最後のチャーハンを口に入れた。


(おしまい)


日本人と仕事のフルスペック!

2015年06月25日 | 毎日のしあわせの為の知恵

御島さん(31)と、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、

そして、イケメン貴島くん(29)と、僕は楽しく飲み食いしていました。

「結局、わたし達って何を話しているかって言うと、結婚相手にはどういう男性を選べばいいかって」

「そういう指標みたいなモノはないかって話に行き着いちゃうんですよね」

と、ミユウちゃん。

「でも、それは仕方ないんじゃない?女性ってやっぱり、どういう男性を人生のパートナーに選ぶかで」

「だいぶ違ってきちゃうもの・・・選んだ男性によってしあわせになれるか、そうでないかが決まる」

「そう言っても過言じゃないじゃない?」

「ただでさえ、女性は「命短し恋せよ乙女」なんだし・・・」

と、辛辣姫。

「それはそうかもしれないわね。オバサンになんか、なっちゃったら、なんか人生終わりって感じがするもの」

と、御島さん。

「ねえ、女性陣に逆に聞きたいんだけど、オバサンってさ。中身がオバサン化するから、外見もオバサンになるような」

「気がしているんだけど、そのあたりは、どう思う」

と、僕。

「それは本質を突いていると思いますよ。っていうか、オバサンになると、基本、魅力的なオトコには、誰にも相手にされなく」

「なっちゃって・・・「もう、自分の人生には、恋は訪れない」とハッキリわかるから」

「女性らしさを失って・・・おっさん風なおばさんになっちゃうような気がします。相手の事なんて考えずにまず自分・・・」

「急にワガママになって周囲の事なんてお構いなし・・・そして、オバサン同志で、お茶飲んで」

「誰かの悪口を言い合って、馬鹿笑いする・・・そして、どこまでも図々しくなる・・・それがオバサンの本質ですよね」

と、ミユウちゃん。

「なるほど・・・もう恋の季節が自分に来ないと・・・そう見極めた瞬間、女性はワガママに振る舞うようになる」

「それが女性のオバサン化するスイッチになるんだ」

と、僕。

「確かに、そうね。女性は男性に恋されるから、自分を美しくしようとしたり、誰かを気遣ったり」

「愛する旦那や子供がいるから、旦那や子供達を愛して、愛されて・・・相手の事をまず先に考えるようになるから」

「小さなしあわせを感じながら、素敵に生きていける・・・そんな感じだものね」

と、御島さん。

「そうなんですよ。女性には、恋愛が必要なんです。それが無くなってしまったら、何の楽しみも無くなってしまう」

「そうなるから、自暴自棄になって、図々しくなるんだと思います」

「そして、それに釣られて外見のケアも怠るから、急速に外見もオバサン化するんだと思います」

と、辛辣姫が答えている。

「あとは、結婚して子供が生まれて、子育てでイッパイイッパイになるって言う理由もあるわよね」

「でも、それはしあわせのひとつのカタチ・・・子供って可愛いものね」

「その場合は、オバサン化するんじゃなくて、お母さん化かしら」

「化粧とかしている時間もなくなるって言うから・・・でも、これはオバサン化とは明らかに違うわね」

と、御島さん。

「オバサン化って・・・子育ても終わって、子供達も巣立って・・・旦那と二人きりになって」

「そこから先の生き方で現れるパターンかもね。旦那は枯れちゃってて・・・男性には、全く相手にされなくなった女性がオバサン化するパターン」

と、辛辣姫。

「ふーん、いずれにしろ、恋の出来なくなった個体が、オバサン化、おっさん化するのか・・・」

と、僕。


「でも、それは男性も同じなんじゃないですか?」

「結婚したサラリーマンの男性って・・・巷の女性に全く興味を無くすし・・・自分の仕事と家庭の事しか考えないから」

「急速に女性とのコミュニケーションが取れなくなっていく・・・だいたい目の前の女性が今何を考えているかすら見抜けなくて」

「女性を腫れもののように扱いだす。妻が自分をどう感じているかとか、思春期の娘が何を考えているかなんて」

「わかるはずもない・・・女性と男性って、ちょっとは違うけど、異性とのコミュニケーションを放棄する意味では」

「同じなんじゃないかって思うんですよね」

と、ミユウちゃん。

「異性とのコミュニケーションを放棄するから、外見のケアもしなくなって」

「女性はオバサン化、男性はおっさん化するって言う事?」

と、貴島くん。

「それは厳密に言うと、違うわ」

「ゆるちょくんの受け売りになるけど、女性にしろ、男性にしろ、本来、日本人としてフルスペック化するなら」

「つまり、正しい最終成長状態に行き着くには、多くの人に注目を浴びた結果、装備する・・・女性なら「ヒカルの姫の目」」

「男性なら、「ヒカルの君の目」を持って、外形が完成する八百比丘尼化・・・外見も脳もストップエイジングすること」

「・・・そこに行き着かなきゃいけないのね。そこに行き着けば、外見も脳の中身も若いまま」

「年齢を重ねる事になるわ・・・例えば、女性なら、吉永小百合さんや、柴咲コウさんがそのいい例ね」

と、御島さん。

「男性だと・・・中村雅俊さんや上川隆也さんがいい例だってゆるちょさんは言ってましたね」

と、ユキちゃん。

「つまり、それが「リアル・ニュータイプ」って言う事になるんだけど」

「そこに行きつけなかった女性や男性がどうなるかと言えば、まあ、これは体内の「ハッピーエナジー」が枯渇した個体に」

「起こる現象だけど・・・「緩慢な死のスイッチ」が押され、外見メンテナンス電源が落ち、脳も急速に劣化していく」

「もちろん、外見のメンテナンス電源が落ちたのだから、外見が急速に劣化していく。まあ、言わば、今一般に言われている」

「「老化」と言う現象が起こるわけよね」

と、御島さん。

「それがおっさん化、おばさん化と言う事・・・と言う事は、体内から「ハッピーエナジー」が枯渇すると」

「「老化の開始スイッチ」が押されると言う事だから・・・異性の視界に入れられなくなったら」

「つまり、異性から興味を持たれなくなったら・・・おっさん化、おばさん化が始まると言う事?」

と、辛辣姫。

「そうよ。だから、厳密に言うと、異性に興味を持たれなくなったら、人生の終わりが始まったと言う事になるの」

と、御島さん。

「え、それって十代で既に異性に興味を持たれなくなる個体っているけど?」

と、僕。

「だって、巷には、若くして、おっさん化、おばさん化している男女っているじゃない。外見的にも、ね」

「その原因が異性に興味を持たれない事なの。つまり、異性に興味を持たれないって事は、それだけ怖い事なのよ」

と、御島さんが言葉にする。

「最近の統計で、20代、30代の男性の4割が恋愛は面倒臭いと言ってるみたいですよ」

と、辛辣姫が報告する。

「それはどうせ、恋愛の出来ない人間たちが言い訳しているに過ぎないわよ」

「そんな事言ってたら、すぐにおっさん化、おばさん化して、恋愛をしたくても出来ない身体になっちゃうわ」

と、御島さん。

「でも、そういう人間が増えたら、また、この日本の出生率が低くなりますよね?」

と、ミユウちゃん。

「大丈夫。我々リアル・ニュータイプがガンガン恋愛をして、ガンガン子供を作ればいいだけの話」

「そういう意味で言うと、恋愛出来て子供をガンガン産める個体こそ、種として、優秀だし」

「繁栄するチカラを持つ遺伝子の一群と言う事になるわね」

と、御島さん。

「それってつまり、日本人の生き方として、「ヒカルの君の目」「ヒカルの姫の目」を持つ八百比丘尼化した」

「「リアル・ニュータイプ」になる事こそ、正しい生き方で」

「「八百比丘尼化」出来ずに、おっさん化、おばさん化した個体は、死に至るステージに落ち込んでしまった」

「「オールドタイプ」の生き方って事なる?」

と、僕。

「そ。失敗した生き方なの、それは。植物に例えれば、花をつける前に、しおれ始めたって事になるのよ・・・」

と、御島さん。

「だから、人生の生き方自体・・・「リアル・ニュータイプ」が生まれてきた事で」

「大きく変わってきていると見るべきなのよ」

と、御島さん。

「大きく言えば、この世は、恋愛が出来る個体こそが、優遇される世の中なの」

と、御島さんは言う。

「え?それってどういう事ですか?」

と、ミユウちゃん。

「だって、恋愛が出来る個体と言うのは、異性の視界にいれられる個体と言う事になるでしょう?」

「有り体に言えば、その女性や男性を異性が見る・・・魅力的だから・・・となるわよね?」

と、御島さん。

「はい、それはわかります」

と、ミユウちゃん。

「見られると言う事は、その女性なり、男性の目から直接「ハッピーエナジー」を照射される事だから」

「その恋愛の出来る個体には、「ハッピーエナジー」がたくさん溜まっていく事になるでしょう?」

と、御島さん。

「なるほど。「ハッピーエナジー」がたくさん溜まれば、ある時点で、「八百比丘尼化」し、女性なら、「ヒカルの姫の目」」

「男性なら、「ヒカルの君の目」を備えた、日本人の最終形・・・日本人のフルスペックになれるから・・・」

「外見と脳は若いまま、いつまでも仕事が出来るとこういうわけになって・・・確かに優遇されてますね」

と、ミユウちゃん。

「なるほど・・・その逆に、恋愛が出来ない個体は、異性の視界に入れられないから「ハッピーエナジー」が」

「体内に溜まるはずも無く・・・目も「死んだ魚の目」のままだから、本能的魅力も作れず」

「いつしか「老化」が始まってしまう・・・そういう人生なんだ・・・」

と、貴島くん。

「なるほど、恋の出来る個体は優遇され、恋の出来ない個体は、すぐに老化が始まる・・・」

「怖いな、それ・・・」

と、僕。

「だから、結婚や恋愛を考えるなら・・・「リアル・ニュータイプ」を選びなさいと言う事よ」

「その方が女性は男性をサポートする甲斐があると言う事になるでしょう?基本的に、「不老長寿」って事なんだから」

「「リアル・ニュータイプ」は」

と、御島さん。

「体内にたくさん「ハッピーエナジー」を溜めている個体こそ、長生きで・・・なにしろ「ハッピーエナジー」こそ、長生きのエネルギー」

「言わば、「やる気」エネルギーだからと言う事ですよね。だから、定年退職後、妻に先立たれた夫は、萎れるように死んでしまう」

「・・・それは妻と言う「ハッピーエナジー」の供給源がいなくなり、「ハッピーエナジー」を貰えなくなったから・・・そういう説明ですね」

と、貴島くん。

「まあ、そういう事よね・・・」

と、御島さんは言葉にする。


「わたし、生き方と言う事で、言えば・・・男性はなにより仕事だって思っているんですよね」

と、辛辣姫。

「ま、確かにそうだけど・・・」

と、僕。

「わたし、いろいろな男性の仕事に関して見ていて・・・ある結論に至っているんですけど」

「男性の人生って・・・例えば、ヤンキースのマー君なんか見ていると、「自分を追求する人生」に入れた男性こそ」

「その男性をサポートする女性をも、しあわせにするって思っているんです」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・里田まいさん、しあわせそうですもんね」

と、ミユウちゃん。

「マー君は、ヤンキースのピッチャーとして、日々自分を追求する人生に入れている。彼が勝てば、里田まいさんだけでなく」

「彼のたくさんのファンをしあわせに出来ます。しかも、ここで重要なのは、マー君は野球、特にピッチャーをやる事が」

「本当に好きだから、多分、毎日、ずーっと野球の事を考えている。わたし、ここが重要なんだと思うんですよね」

「つまり、毎秒、自分を追求する生活に入れている事・・・ここまで行くことが日本人の仕事のフルスペックだと思うんです」

と、辛辣姫。

「ほう。日本人の仕事のフルスペックか。それは新しい概念だね」

と、僕。

「マー君は、投げて勝利を獲れば、ファンの皆にしあわせを与える事が出来る。するとファンから笑顔が返ってくるから」

「マー君も、里田まいさんもしあわせを感じる事が出来る。この構図がまず大事で、そのしあわせを感じたいが為に」

「彼はピッチャーと言う職業において、自分を追求する生活に入れている」

「そして、マー君には、大きな目標がある。それはリーグ優勝だし、ワールドシリーズ制覇だし」

「この「人生に大きな目標がある」と言うのも大事だと思っているんです」

「これらの構図が成り立つ事で、人生は良くなるとわたしは思っているんですね」

と、辛辣姫。

「それって他の例はある?」

と、御島さん。

「例えば、職人さんなんかもその一例だと思うんですけど・・・わかりやすく言えば、ラーメン屋さんなんかもそうですね」

「職人さんが、美味しいラーメンを出す事が出来れば、そのラーメン屋さんのファンは皆喜びますし」

「その職人さんの奥さんは、旦那さんが密かに作っている大きな目標、例えば、江東区制覇でもいいし」

「東京制覇でもいいし、日本制覇でもいい・・・同じ目線で目標を見つめながら、旦那のサポートをしているはずですよね」

と、辛辣姫。

「ほう。旦那の人生に目標がある事。その目標を同じ目線で見つめ、目標達成の為に旦那のサポートをする妻の存在」

「そして、そのタッグがお客さんにしあわせを与え、そのお客さんの笑顔が旦那と妻のしあわせそのものとなる」

「そういう構図だね」

と、僕。

「そして、旦那の仕事は、自身を追求する仕事になっている・・・ここが最大のポイントでしょうか?」

と、ミユウちゃん。

「そう。そういう事になるの。自身を追求する仕事なら、毎秒、その仕事に邁進するように努力するでしょ?」

「そして、ドンドン自分を成長させる事が出来る・・・なにしろ、この日本で最も大事な事は「毎秒の自身の成長」ですもの・・・」

と、ユキちゃん。

「人生って、何にその時間を使ったか?と言う話になるものね」

「サラリーマンだと、会社の為に、自分の時間をたくさん使わなければいけない・・・と言うか、会社にいる間は」

「24時間、会社の為に使わなければいけないから・・・わた的には損しているような感じだわ」

「だって時間と言うのは、ユキちゃんの言うように、自分の成長の為に使うモノだもの!」

と、御島さん。

「でも、まあ、サラリーマンでも、自己を追求出来る環境にあれば・・・自己を追求する仕事になって」

「毎秒の成長が図れる個体もいるんじゃないですか?」

と、ミユウちゃん。、

「いずれにしろ、自己を追求出来る、毎秒の成長の図れる個体が重要だと言いたいんだね、ユキちゃんは」

と、僕。

「ええ、そうなんです。だから、自己を追求出来る・・・そういう仕事に就いた時がすべての始まりだとわたしは思うんです」

と、ユキちゃん。

「人生には、いくつかの過程があると思うんです。最初は、自己を追求する準備の時間で・・・これは学生時代だったり」

「わたし達で言えば、脱サラする前のサラリーマン時代・・・これはやっぱり大いなるモラトリアム期間だと」

「思うべきだと思うんです。そして、何よりも「好きこそ物の上手なれ」で自分の仕事を選んで・・・」

「もちろん、それは仕事選びの前提で、もっとも大事な事は、「この仕事はわたしにしか出来ない」」

「「この仕事は僕にしか出来ない」「そして、世界で一番になれる」と言う自然な自負と読みのある職業を選ぶ事」

「だから、マー君も、ラーメン屋さんも、自信を持って、「世界一」を追求出来るんだと思います」

「そこが一番大事なんです」

と、ユキちゃん。

「つまり、人生には、「自己を作る準備期間」「自分の職業を選ぶモラトリアム期間」」

「そして、「自己を追求する本番の時間」があると言いたいんだね」

と、僕。

「そうです。「自己を追求する本番の時間」・・・ここに辿り着いた男性こそが、サポートの対象になり得るし」

「同じ目標を見つめて、ファンの為にどこまでも自己を追求する旦那と素敵に人生を歩けるとわたしは思うんです」

と、辛辣姫。

「それが日本人の仕事のフルスペック・・・いい事言うわね、ユキちゃんも」

と、御島さん。

「それって、大事なのは、たったひとりで社会と向き合える人間にならないといけないと言う事ですね」

「マー君だって試合に負ければ、悪く言われるリスクを背負っている。ラーメン屋さんだって」

「商品が悪ければ、すぐに倒産の危機にも見舞われる。つまり、その本人の技量次第・・・腕次第って事ですね」

「それってやっぱり、カッコイイ生き方ですよ。それこそが、確かに日本人の仕事のフルスペックですね」

「成功すれば、確かにカッコイイし・・・」

と、ミユウちゃん。

「ふふ。いいわね。妻がカッコイイと惚れなおしてくれるところまで行けるじゃない」

「うん。そういうオトコだからこそ、妻に、サポートしたいと思わせるのよね。まあ、オトコは、カッコイイ生き方のオトコの方がいいわけだし」

と、御島さん。

「やっぱり、妻におんぶに抱っこじゃ、いやですもん。そんなオトコ」

と、辛辣姫。

「・・・で、わたしが言いたいのは、ここにいる脱サラした男子は・・・ゆるちょさんも、貴島さんも・・・皆、そういう自分を毎秒追求している仕事のカタチになっている」

「・・・そういう事です」

と、辛辣姫。

「そういやあ、瀬名の奴も同じカタチになっているな」

と、僕は口の中でつぶやく。

「うん、この話、面白いわね。「日本人の仕事のフルスペック」。さらにもっと深く追求していきましょう」

「長い時間をかけて、ね・・・」

と、御島さんは言葉にすると、肉の欠片を口の仲に放り込んだ。


(おしまい)

男性は、結局、アイデンティティが大事!

2015年06月23日 | 毎日のしあわせの為の知恵

その時、御島さん(31)のマンションにいたのは、僕と貴島くん(29)、

あとは、辛辣姫ユキちゃん(28)と、若いミユウちゃん(25)だけでした。

「あれ、今日は池澤くんは、どうしたの?」

と、僕。

「なんか、家の用事があるんだそうで・・・法事か、何かですかね」

と、貴島くんが答えている。


なんとなく、雨模様の日曜日の昼間・・・僕らは恒例の「週末、社長のマンションでの「お肉食べ会」」を楽しんでいました。


「わたしね、結局、人間って、アイデンティティが大切だと思うの」

と、御島さんがシャンパンを飲みながら言葉にする。

「だって、例えば、わたしが男性の誰かに話しかけるとするじゃない・・・でも、その時って、その男性が」

「どういう特徴を持っているかをまず、考えて、話しかけようとするのね・・・」

と、御島さん。

「例えば・・・一般のサラリーマンでも、可愛い娘さんのいる男性なら、「あの可愛い娘さん、もう、何歳になりました?」」

「なんて話しかけるでしょう?そうすると、相手も乗ってくる・・・会話って、そうやって相手を乗らせる事が大事だと思うのね」

「そうやって会話に勢いをつけなければ、聞きたい話も聞けないし、商談や交渉も先に進まないでしょ?」

と、御島さん。

「そうですね。男性と商談を進める時は、日本だったら、相手の好きなプロ野球のチームやサッカーチームを」

「まずリサーチしろって言われますからね。相手が女性だったら、好きな俳優さんやドラマ、映画なんかの話だったり」

「趣味の話なんかから、入ってもいいって言われますよね。もっとも趣味の話も男性には、効くみたいですけど」

と、辛辣姫。

「男性の趣味って、アニメだったり、鉄道だったり・・・ヲタク系の話だと、女性は話しづらいのよね・・・共感も出来ないし・・・」

と、御島さん。

「そういう意味では、話しやすい、共感しやすい男性と、共感しにくい、話しにくい男性が実際に存在しますね」

と、ミユウちゃん。

「・・・と言う事は、その男性や女性の特徴・・・アイデンティティがまず、大事で」

「そのアイデンティティも・・・女性が話しかけやすいアイデンティティと、女性が話しかけにくいアイデンティティが」

「存在するって言う事?」

と、僕。

「そういう事になるわよね。実際は、アイデンティティが無い・・・そんな男性もいるじゃない?」

と、御島さん。

「つまり、それって、話しかけても、無難な話に終始するしかなくて、話が盛り上がらない男性って事ですか?」

と、貴島くん。

「そう。そういう男性いるじゃない。アイデンティティが無いって言うか、ただ仕事をするしか出来なくて」

「趣味も競馬とかパチンコとか麻雀とか・・・タバコも酒もやらずにひたすら、仕事しか出来ない男性とかね・・・」

と、御島さん。

「確かにそういう男性だと女性は話しづらいどころか・・・視界にすら、入れたくないですよね」

と、ユキちゃん。

「ま、わたしみたいに社長業で、営業をやっている場合は、あまりそういう男性と話す機会は無いわ」

「相手も一癖も二癖もある人間が多いし、そういう人間は趣味も多彩だし、酒にも強くて・・・オンナにも強いって」

「男性が多いから」

と、御島さん。

「オンナにも強いって、具体的には、どういう感じなの?男性としては、興味あるなあ・・・ねえ、貴島くん」

と、僕。

「そうですね。ぜひ、後学の為に聞きたいですね」

と、貴島くん。

「具体的に言えば、素敵なスポーツマンで、全体的にさわやかで、歯が白くて、陽に焼けてるオトコかしらね」

「女性が自分みたいなタイプに弱いということを熟知していて・・・笑顔で攻めてくるタイプね」

と、御島さん。

「なるほどね。典型的に女性にモテるタイプの男性って事か」

と、僕。

「ただ・・・そういうタイプって見た目だけの男性が多いわ。適度に交渉力はあるけど」

「自分の見た目にあぐらをかいちゃって、それだけで、相手の女性は弱みを見せると思い込んでいるから」

「それをすかして・・・ハードに交渉をしかければ、簡単にやられてしまうタイプ。ま、虚を突かれて」

「焦っているようじゃ、この生き馬の目を抜く日本社会では、使い物にならないわね」

と、御島さん。

「御島さんは、美人なだけじゃないもんね。タフ・ネゴシエイターだから」

と、僕。

「お褒めに預かって光栄だわ。ゆるちょくん」

と、御島さん。

「でも、それって、話的に言うと・・・まず、男性に対して言えるのは、アイデンティティのあるタイプと」

「無いタイプの男性がいて、アイデンティティの無いタイプの男性には女性は話しかけづらいって言う真実があるって言う」

「事ですよね?」

と、ミユウちゃん。

「そういう事ね。例えば、そういう男性と会議をしていたとして・・・そういう男性に話として何を振ればいいわけ?」

と、御島さん。

「その男性の得意分野がわからなければ、話も振れませんね」

と、辛辣姫。

「でしょ?仕事の出来る人間って、得意分野がハッキリしているのよ。だけど、ここでわたしが言いたいのは」

「仕事が出来る人間だから、話しかけやすいと言う事では無いと言う事。男性は仕事さえ出来れば素敵な大人の男性なれると」

「しっかりとカン違いしているけど、それは無いわ。大切なのは、女性が話しかける理由があるか、無いかって事なの」

と、御島さん。

「その男性にアイデンティティがあれば、女性が話しかける理由がある・・・そういう事?」

と、僕。

「そういう事。その男性にアイデンティティが無ければ、女性は話しかけない。そういう閉じたオトコは女性からすればいらないの」

「その閉じた空間に、そのオトコの家族がいるんでしょ?本来はその家族がそのオトコを癒やす役割なんだけど」

「閉じたオトコは、自身も閉じた人間になってしまっているから、家族からも閉じて」

「・・・具体的に言えば、週末、自分の趣味に逃げ込んじゃうタイプね。そういうオトコこそ、父の日に」

「家族から適当なあしらいを受けるオトコって事になるのよ」

と、御島さん。

「ある統計では、母親には、新しい服だったり、アクセサリーだったり、夕食会だったり」

「子供達が10万円近くの贈り物をするのに対して、父親には1カートン5000円前後のタバコを送るので済ましたり」

「刺し身の盛り合わせを送って・・・これも5000円程度の出費で抑える・・・なんて傾向にあるみたいで」

「家族からの尊敬も母親は高い傾向にあるのに対して、父親への尊敬は低い傾向にあるんだそうです」

と、辛辣姫。

「ん、ちょっと待って・・・今日は父の日だけど・・・御島さんは、お父さんに対して、どんな対応を?」

と、僕。

「うちの父親は、父の日とは別の日に、父の日をやってくれって言うリクエストをする人だから」

「先月の母の日と同時にやったの。父には、ダーバンのコートを贈ったの。こういうファッションをしてね、という意味も含めてね」

「あとは皆でお食事会・・・とても楽しかったわ」

と、御島さん。

「母の日と父の日を同時にやるって言うのは、すごい賢い感じがしますね。夫婦仲もよくなるような気もするし」

と、貴島くん。

「わたしは昨日、一日早く父の日のイベントをやって・・・帽子とネクタイと男性用のアクセサリーを父と一緒に」

「デパートでチョイスして贈りました。夜は皆で食事会にして・・・楽しかったですよ」

と、辛辣姫。

「わたしも昨日、父の日をやった派で・・・一日、父とデートしてました」

「父がデートコースを決めてくれて・・・でも、父世代の男性のデートコースって銀座になっちゃいますよね」

「でも、一日楽しくて・・・夕方家に戻ってから、父に着て欲しい、トップスとパンツ、それに靴を父に贈りました」

と、ミユウちゃん。

「へー。それってお父さんは当然着たでしょ?それを見たお母さんの反応とかは?」

と、僕。

「夕飯は、近所にあるカジュアルなフレンチの店に行ったんです。もちろん、父はわたしの贈ったアイテムを身につけてくれて」

「母はそれを見て、結構ご満悦でした。まあ、おしゃれは好きな父ですから」

と、ミユウちゃん。

「話を戻すわね・・・結局、アイデンティティの無い、閉じたオトコは誰も相手にしないのよ」

「つまり、その閉じたオトコは、「逃げ込み者」なのよ。だから、誰も相手にしないってわけ」

「ふしあわせスパイラル一直線、そのものね」

と、御島さん。

「じゃあ、アイデンティティの無い男性は、ダメだとして・・・アイデンティティのある男性はどう分けられるのかな」

「というか、それは女性が話しかけたい男性と、話しかける理由が見つからない男性ってなるのかな?」

と、僕。

「そうね。もっと言えば、女性が話しかけたい男性と、女性が話しかけない男性に分けられるって考えた方がいいんじゃない?」

と、御島さん。

「だって恋の選択権も女性にあるんだから・・・男性に話しかける選択権も女性にあるわけでしょ?」

「だいたい世のサラリーマンを見ていると・・・話しかけたいと女性が思う男性って、皆無に感じるわ。個人差はあるにしても」

と、御島さん。

「あれ、男性って結婚すると、外見や雰囲気を素敵にする努力を辞めちゃう感じじゃないですか?」

「なんか、結婚って、男性にとって、「上がり!もう後は仕事に徹します。女性への対応は終了!」みたいな感じがあるんですけど」

「それって間違いですか?」

と、辛辣姫。

「いや、多分、そういう事だろうね。確かに結婚って上がりのイメージを持っている男性はサラリーマンには特に多い気がする」

「誰かが「僕はもう結婚は済ましているから」って言ったのを聞いた事があるしね」

「それって、結婚は済ますモノって考えてるって事でしょう?」

と、貴島くん。

「誰、そのオトコ・・・結婚は、新たな始まりでしょう?それまで異文化で生きてきたんだから」

「夫婦と言う新しい文化、それも男女が同居するって言うんだから、それこそゆるちょくんじゃないけど、リスキーな」

「プロジェクトの始まりなんだから、リスク・ヘッジは、どう考えてるのって、聞いてみたいくらいよ」

と、御島さん。

「だいたいそういうオトコって、考えが粗雑なのよね。女性にはやさしくしておけばいいだろう、くらいの浅い考えで」

「「何かの時には自分が引けばいいだろう。それで嫁は納得するだろう」って言う浅い考えだから」

「結婚の本質がわかっていないんですよ」

と、辛辣姫。

「ほほう。じゃあ聞くけど、結婚の本質って何?」

と、僕。

「本能的に家族を笑顔にする生活です。まず、自分は後回し、周囲の人間・・・例えば妻なら、旦那や子供の事がまず一番」

「旦那や子供を本能から笑顔にする環境作りが最初ですよね。その為には本能=感情が一番大事なんですよ」

「感情を傷つけたら、本能の世界に生きる女性も子供も、もう戻れないところまで、壊れてしまいますから」

と、ユキちゃん。

「ほう、なるほど・・・結婚生活で、大事なのは、その家庭のメンバーの本能=感情を良くする事が一番大事だと言うんだね」

と、僕。

「そうなんです。だから、旦那からすれば、妻や子供の頃がまず、一番になるんです。その為には、自分の本能で妻や子供を笑顔に」

「出来る事が大切です。それってゆるちょさんの言う「サル山のボス力」ですよね。だから、父親の「ヒカルの君の目」は」

「必須になるんです。これがあるから、妻や子供は旦那の「サル山のボス力」に守られる事を本能的に知り」

「安心するんですから・・・」

と、ユキちゃん。

「ふーん、環境づくりで大事なのは、父親の「サル山のボス力」か」

と、僕。

「だって、オンナ子供からすれば、まず、身の安全を考えるのが、当然、何より先ですよね?」

「それを本能的に守ってくれるお父さんの存在があるから、お母さんや子供達は安心出来るんです」

「それが無かったら、父親としての存在は、無意味ですよ!」

「最近、そういう無意味な父親が増えているから、父の日の意味が急速に薄れているんだと思います」

と、辛辣姫は言葉にした。

「なるほどね。すっごい本質を突いているような気がするな。多岐川の言葉」

と、貴島くんは思わず言った。

「だいたい、そういう自分や子供を守ってくれる存在だから、サル山のボスに、メスザルは股を開くんですよ」

「子供や自分を守れないオスには、メスザルは、股を開きませんよ」

と、ユキちゃんは冷静に言葉にした。

「なるほど・・・それが出来て、始めて、結婚と言うプロジェクトが始まると言う事ね」

「そのユキちゃんの言う結婚の基本条件・・・守れているオトコって、少ないような気がするな」

と、僕。

「この基本条件が守られている間は、夫婦間で交尾が行われ・・・この条件が失われると」

「夫婦での交尾期間はロストする。だから、交尾期間がロストした以後は、結婚の意味も変わると言う事です」

と、ユキちゃん。

「どういう風に変わるの?」

と、僕。

「子供がいれば、子育て期間・・・妻の興味は子供をどう育てるかに集中します。逆に言えば、旦那は単なる子育ての同志と」

「なります。興味は子供に集中しますから、旦那は子育てと言う義務さえ果たしてくれれば良い存在になります」

と、ユキちゃん。

「じゃあ、子供がいなければ、どうなるの?」

と、僕。

「夫婦の交尾期間がロストしていなければ・・・セックスレスで無ければ、愛情関係として続いていくでしょう」

「逆にセックスレスとなってしまうと・・・このパターンの方が多いように感じますが、メスにとって」

「愛情対象ではないオスは、単なる敵となってしまいますから・・・視界内に置きたくない・・・そういうホルモンが出て」

「最悪、家庭内別居と言う事になりますね」

と、ユキちゃん。

「結局、夫婦と言うのは、感情の積み重ね、なんですよね。多くの男性は、結婚とは契約のような理性的な関係とカン違いしがち」

「ですが、結婚とは、お互いの感情をプラスにするか、マイナスにするかの・・・その積み重ね・・・要は本能的な」

「関係に過ぎないんです。だから、旦那が妻の感情をマイナスにする行為を繰り返せば、妻は必ず離婚を考えます」

「なぜなら、女性は本能の世界の住人であり、感情を害され続けられたら、感情至上主義の女性は」

「その旦那の行為に耐えられなくなり、キレるんです」

と、辛辣姫。

「男性は、結婚とは、契約のような理性的関係だと思うから・・・女性がキレても、話しあえばわかりあえると思っている、と」

「そういう指摘なんだね、これは」

と、僕。

「そうです。でも、女性はキレたら、最後。離婚を言葉にした時は、すべては決まっています」

「話し合いの余地はもうありません。後は粛々と、離婚までの処理を進めるだけなんです」

と、ユキちゃん。

「怖いな。それって、沈黙の臓器、肝臓のガンのようだね。症状が現れた瞬間に終わっている・・・」

と、僕。

「そうです。女性は我慢に我慢を重ねて・・・もうだめだと思った時にキレるんです」

と、ユキちゃん。


「えーと。ユキちゃん、話を元に戻すわね。男性はアイデンティティがあっても、あるだけではダメで、女性が話しかけたい男性と、女性が話しかけない男性に分けられる」

「と、そう言う話だったわね」

と、御島さん。

「そうか、そうか。その話だった」

と、僕。

「これって、要は結婚に成功する男性と、結婚に失敗する男性の区分けとも共通すると思うんです」

と、ユキちゃん。

「それってどういう事?」

と、僕。

「女性が話しかけたい男性こそ、結婚に成功する男性って事ですけど、要は結婚って・・・つまり、男女のペアの関係性って、恋と同じで、イニシアティブは、常に」

「女性が取っているんです。以前、どっかでも話しましたけど、結婚のイニシアティブは潜在的に女性が取っている。だから、男性はプレゼンする事だけが許されているんです」

「結果、男性が、いいプレゼンをしてくれれば、女性が承認してくれる・・・あるいは、女性は大喜びしてくれるから、女性の感情を良くすると言う結果につながるんですね」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・結婚ってのは、男性がプレゼンし、女性を感情的に良くすれば、あるいは楽しませれば・・・上手く行くってっていう話なんだな」

「これは為になるし、面白い話だな、多岐川」

と、貴島くん。

「はい。言葉にしてしまえば、何て事はない話なんです」

と、ユキちゃん。

「だから、結婚に失敗する男性は、プレゼンに失敗し、女性を常に怒らせてしまって・・・感情的にこじれてしまうから、家庭内別居一直線と言う事になるんですね」

「ま、そういう男性は、こういう構図すら、理解出来ていないのが現状でしょうけどね」

と、辛辣姫。

「ふーん、なんだか、すごいんだなあ、ユキちゃんは」

と、僕。

「これ、昔、ゆるちょさんが、わたしに教えてくれた話じゃないですか!」

と、ユキちゃん。

「えーと、そうだったっけ。最近、物忘れが・・・」

と、僕。

「もー」

と、ユキちゃん。


「で、逆に、女性が話しかけない男性は、そもそも魅力が無いんです。外見的魅力も、内面的魅力も・・・。わたしは外見よりも内面を重視する方ですけど」

「外見って結局、内面が魅力的だからこそ、外見にそれが現れている・・・そういう事だと思っているんです。だって外見はカッコイイけど、内面スッカラカンなんて男性」

「結構、多いですから」

と、ユキちゃんは続ける。

「なるほど・・・それはそうかもしれないね」

と、僕。

「だから、そういう外見も内面も魅力の無い男性は、そもそも、本能的に女性を楽しませる事が出来ない・・・だからこそ、そもそも結婚の相手にすら、なりませんよ」

「間違って、そんな男性と結婚してしまったら・・・女性の感情は害されるばかりで、離婚一直線です」

「最悪、間違って、そんな夫婦に子供が出来てしまったら・・・子供が成長するまで、家庭内別居が続く、女性にとっては地獄が待っていますね」

と、辛辣姫。

「・・・と言う事は、結婚とは、男性がプレゼンし、女性がそのプレゼンに反応するモノだから・・・常にパートナーの女性を本能的に笑顔に出来るオトコこそ」

「結婚相手として、夫婦をしあわせに導けるオトコだし、女性が普段、話しかけたいオトコになると言う事だね」

と、僕。

「もちろん、そういうオトコは、幸福を女性にもたらす印・・・「ヒカルの君の目」を持っているし」

「結婚相手にしちゃいけない男性は・・・女性を不幸にする印・・・「死んだ魚の目」をしています・・・」

と、辛辣姫は、結論的に言い抜いた。


「・・・となると、御島さんが最初に言った言葉・・・男性は、結局、アイデンティティが大事って言葉から考えると」

「普段から、女性に話しかけられている・・・「俺、女性を本能的に笑顔にしよう!僕はそれが出来る事が、僕のアイデンティティだ」と意識出来ている男性こそ」

「女性は結婚相手にすべきだ・・・そういう結論になるし、それ以外の人間は女性は結婚相手にしちゃいけない・・・そういう結論になっちゃうね」

と、僕は言葉にする。

「そういう事ですね。そして、「ヒカルの君の目」を持っている、「サル山のボス力」のある男性を結婚相手に選び・・・「類は友を呼ぶ」的に愛される女性になることが」

「しあわせになれる女性の義務・・・と言う事になるんでしょうかね・・・」

と、ミユウちゃんが、感慨深く言葉にした。

「ま、結論出たじゃない。わたし達は、そういうオトコを見つめていけばいいのよ。今後も、ね」

と、御島さんが、意味深に言葉にしていた。


(おしまい)

「人生の中で、今が一番しあわせな時間!」と、言う為には!

2015年06月21日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕は辛辣姫ユキちゃん(28)のマンションにいました。

週末のお昼、そこにはいい時間が流れていました。

「しかし、ユキちゃんは相変わらず、料理が上手いね」

「特に和食はお手の物だし、イタリアンもフレンチもなんでもござれって感じだよねー」

と、僕は大根おろしを作りながら、グリルで焼き鯖を焼いている。

「ゆるちょさんも料理は趣味だ、なんて言ってるけど、結構、やりますよね」

と、言いながら、ユキちゃんはスパゲッティ・ナポリタンを作っている。

「いやあ、最近は、飲みの時のナポリタンにはまっていて・・・いい匂いだ」

と、僕。

「ゆるちょさんが言うから・・・もう、何度も練習しましたよ」

「玉ねぎの甘みとケチャップの加減が味噌だって、わかりましたけどね」

「あとは麺のもっちり感・・・これは一度、茹でてから一日置いて・・・で、炒めるって事で、対応しています」

と、ユキちゃん。

「ふええ・・・そんな手間かけてるんだ・・・知らなかった」

と、僕。

「ゆるちょさんには、美味しいナポリタンを食べて欲しいですからね」

「それにピーマンをちゃんと入れるのも・・・この苦味が大事ですから」

と、ユキちゃんは笑顔で言う。

「なんか、いつもユキちゃんには、料理を作って貰っちゃって・・・」

「で、そこからの冷たいビールが・・・もうすぐ料理も出来上がるし、ビール少し飲んじゃう?」

と、僕。

「いいですね。じゃあ、冷蔵庫から出して用意しますね」

と、ナポリタンを皿によそったユキちゃんは、冷蔵庫を開けて準備する。

「乾杯」「かんぱーい」

と、二人で缶ビールを飲む。キンキンに冷えた缶ビールは、美味しい。

「なーんか、いい土曜日って、感じだな・・・天気もいいし、気分いいや」

と、僕は言いながら、焼き鯖を皿によそって、大根おろしを添える。

「今、フレンチフライも、揚がりますから・・・ポテト、ゆるちょさん、ビール飲む時は欠かせませんよね」

と、ユキちゃん。

「うん。もちろん、そうだね」

と、言いつつ、僕は冷奴に山形のだしをかけテーブルに置く。

そして、サーモンの刺し身を切って・・・玉ねぎを刻んで上に乗せ、テーブルに付く。

ユキちゃんはサラダを作って・・・それを最後の品とした。


「しかし、料理を一緒に作るのって楽しいね。しかも、ビールを飲みながら・・・正しい土曜日のお昼の風景って感じだよね」

と、僕。既に二本目の缶ビールを飲んでいる。

「あ、ごめんなさい。ビール用のグラス出しましょう。前に、ゆるちょさんと雑貨屋さんで選んだグラス」

「あれ、素敵なグラスですから・・・」

と、ユキちゃんは、二人分のグラスをさっと洗ってから、運んでくる。

「確かに・・・缶ビールもいいけど、グラスに注ぐと・・・少し涼しい風情になるね」

と、僕。

「ゆるちょさんって料理はいつ頃から始めたんですか?」

と、ユキちゃんはコールスローサラダを頬張りながら、言葉にする。

「小学校2年生くらいかな。なんとなく、夕食の準備をしている母の横で・・・特製のオムレツとか焼いてた」

「それがきっかけだね」

と、僕。

「小学2年生で、もう、オムレツ焼いてたんですか?ちょっと早くないですか?」

と、ユキちゃん。

「まあ、オムレツと言うような上品なモノじゃなかったよ。卵をといて、焼くと料理になるのが楽しくて」

「それでやっていたような所があるね。コーンを入れてみたり、バターを入れてみたり、ちょっと実験気分だったんじゃないかな」

と、僕。

「子供の頃から、クリエイターだったんですね。ゆるちょさんって」

と、ユキちゃん。

「うん。まあ、それもあるけど・・・実際は、母の横にいたかったんだろうな」

「僕は、それはそれは母親が好きだったから」

と、僕。

「そうだったんですか。確かに男の子にとって母親って特別な存在ですものね」

と、ユキちゃん。

「当時から、僕は頑固でさ・・・当時、「一人っ子のオトコの子は、母親に甘やかされて育つから軟弱な子になる」って言われてて」

「それを聞いた僕超反発して、何苦楚!って思って・・・子供の癖に、母親に出来るだけ甘えないように、甘えないように生きてたんだ」

「そういう頑固さって今でも変わらないよ・・・」

と、僕。

「じゃあ、お母さんには、全然甘えるような事はなかったんですか?」

と、ユキちゃん。

「うん。でも、やっぱり子供だし、母親には甘えたかったんだろうな。その苦肉の策が、毎日、夕方になると母の横で」

「料理の真似事をすることだったんだよ。それなら、母親と一緒にいる正当な理由が出来るじゃん」

と、僕。

「なるほど・・・なんか、ゆるちょさんらしい。そういう子供だったんですね」

と、ユキちゃん。

「でも、よく覚えているよ・・・母は嬉しそうに、いっつも僕に料理を教えてくれたし」

「そもそも横で料理をしている僕の事を嬉しそうに眺めてた。結局、僕のそういう作戦なんて全部見抜かれてて」

「母と少しでも一緒にいたい僕の気持ちなんて、母親は、全部わかってたんだろうね」

と、僕。

「きっとそういう・・・ゆるちょさんをすごく愛おしく感じてたと思いますよ。ゆるちょさんのお母さんは・・・」

と、ユキちゃん。

「でも、そういうお母さんを、ゆるちょさんは早くに、亡くされて・・・」

と、ユキちゃん。

「もう、あれから10年以上になるよ。僕は未だにその死を受け入れてないみたいだ・・・母は長く旅行に出ているだけだ」

「・・・そんな風にどこかで、思っている・・・僕は、ね・・・」

と、僕。

「それくらい母親って、男性にとっては、大事な存在なんですね」

と、ユキちゃん。

「母を亡くしてから・・・僕はコンプレックスを持っていて・・・死んだ母親になんの親孝行も出来なかったって」

「酒を飲むと、その事ばかり、頭にこびりついていて・・・よく泣いていたよ」

「実際、旅行ひとつ連れって行ってあげられなかったからね」

と、僕。

「でも、それは・・・ゆるちょさんだって、社会に出て厳しい荒波に立ち向かっていた時間が長かったんだし」

「仕方ない事ですよ。自分を責める必要なんてありませんよ・・・ゆるちょさんは」

と、ユキちゃん。

「ありがとう。そう言ってくれる仲間がいて、僕は嬉しいよ」

「そのコンプレックス・・・ある女性がこんな事を言って、取り去ってくれたんだ」

と、僕。

「それって、どんな話だったんですか?」

と、ユキちゃん。

「もう、中学生くらいの男の子を持つ女性が・・・僕に対して「それはゆるちょくんの考えすぎだわ」」

「「わたしは中学生の息子がいるけど、息子に旅行に連れって行って欲しいなんて考えた事なんてないもの」

「「母親は息子が丈夫で元気に育って、笑顔でいてくれれば、それでいいのよ。それが母親に対する最大の親孝行だもの」」

「「ゆるちょくんも、自分が目標にしている、脱サラを成功ベクトルに乗せる事・・・それを成し遂げれば」」

「「天国のお母さんは絶対喜んでくれるわよ」って言ってくれてね。それで随分助かったよ。それで長いコンプレックスから、やっと解放されたんだ」

と、僕。

「経験者の言葉は説得力がありますね。でも、多分、それはわたしもそうだと思いますよ」

「っていうか・・・ゆるちょさんって、女性がついつい、応援したくなるような存在なんですよね」

「だから、お母さんも、そういう今のゆるちょさんのあり方を見ていれば、きっと納得すると思うし」

「今のゆるちょさんのあり方こそ・・・お母さんを悦ばせているし、それが最大の親孝行になっていると思いますよ」

と、ユキちゃん。

「ありがとう・・・ユキちゃんにまで、そう言われると・・・嬉し泣きしそうだ」

と、僕は少し泣いている。涙が頬をつたう。

「ごめんね。どうも、この話は・・・涙腺が緩むよ」

と、僕。

「いいんですよ。誰にだって、弱点はあります。泣いてください。わたしはそういう所も含めてゆるちょさんのファンなんですから」

と、いつしかユキちゃんも涙腺が緩んでいた。


「最近、僕が思っているのは、大河ドラマ「花燃ゆ」の吉田寅次郎さんがさかんに言っていた言葉」

「「あなたの志は何ですか?」と言う言葉の大事さに気づいてね」

と、僕はビールからワインへと酒を変えながら言葉にしている。

「こころざし?」

と、ユキちゃん。白ワインを飲んでいる。

「まあ、そう言うと難しいけど、有り体に言えば「あなたはその人生を賭けて何を実現しますか?」と言う言葉だろうね」

と、僕。

「人生を賭けて、実現する事・・・ですか?」

と、ユキちゃん。

「ああ。そもそも、実現する事が無かったら、自分が何の為にこの世に生まれてきたかわからないじゃないか」

と、僕。

「だから、僕は、その事について、子供の頃から、ずーっと考えてきたんだ」

と、僕は言葉にする。

「ゆるちょさんが、人生を賭けて実現する事を、ですか?」

と、ユキちゃん。

「ああ。僕の場合、13歳の時に、曽野綾子大先生の「太郎物語(大学編)」を読んで、強烈に影響を受けて」

「「よし僕は太郎くんのような大学生になる!大学で何を勉強するかはまだ、わからないけど、とにかくなる!」って決めてね」

「それがその頃の志だった」

と、僕。

「へえ・・・そんななんですね、ゆるちょさん」

と、ユミちゃん。

「ああ。それで、その次が、高校1年生の時に「僕は絵が上手いと思っていたけど、こんな地方の高校で、自分より上手い人間が」」

「「確実にいると知ってしまった。だとすれば、日本中から絵に自信のある人間の集まる東京芸術大学に行っても「埋もれる」だけだ」」

「「だいたい、人生は、一番にならなければ、意味がない。とういわけで、芸大に行くのはやーめた!」って決めるんだね」

と、僕。

「ゆるちょさんって、いつも決断の際には、明確な理由があるんですね。おもしろーい。で、その次は何なんですか?」

と、ユキちゃん。

「次は、高校2年の終わりだった」

「・・・「僕はこのまま、成績のいい文系に進んでも・・・企業の営業部長止まりだ。そんな人生つまらない」」

「「そんな事より、今後の社会では、絶対にコンピューターを理解していなければ、つぶしが効かない」

「「だから、僕の人生には、コンピューターをゼロから学ぶ機会が必ず必要だ」って考えて、そこから理系に切り替えて」

「一浪して、コンピューターを学べる大学に入ったんだ」

と、僕。

「なるほど・・・ゆるちょさんの頑固さって、必ず、目標に辿り着く人生を歩んできたから」

「頑固にその道を歩まなければ、目標に到達出来ないと、それらの経験で知ったからなんですね」

「言わば、大いなる経験知なんだ!」

と、ユキちゃんは、嬉しそうに言葉にする。

「まあ、そう言われると、こそばゆいけどね。要は、その頃の僕は自己評価が本当に低かったんだ」

「「僕は人間的に弱いから人と同じような事は出来ない。だから、やるべき事はひとつに絞り、その目標に向けて頑固に徹底して歩く」」

「「人並みの事ば出来なくても、しあわせを幾つか放棄して、その道だけを頑固に歩けば、いつかその目標に辿り着くはずだ」」

「と、僕はそう思って生きてきた。そして、大学卒業と同時に「脱サラしてそこでしあわせになる」と決めた以上」

「僕は恋もしなかったし、家族を持つしあわせも放棄した。「脱サラでしあわせになる」・・・これだけがその頃の僕の志だったんだ」

と、僕。

「なるほど・・・そういう流れがあったんですね。だから、今でも独り身で、彼女すら、作ろうとしないゆるちょさんの今がある」

「・・・で、今のゆるちょさんの志は何ですか?」

と、ユキちゃん。

「「しあわせになる為の知恵」をどこまでも強力に追求して行くこと。どこまでも研究に研究を重ね、すべてを言葉にする」

「それが今、僕に課せられた使命さ。僕はそこにさらに特化する。それだけだ」

と、僕。

「目標が絞られるからこそ、生活がシンプルになって、すべてに余裕が出来るってそういう事ですかね・・・」

「今のゆるちょさんは、いつ会っても、笑顔だし、日々、余裕を持って生きているように感じますもん」

「いろいろな人と飲んだりして、楽しんでいるみたいだし、生き方に余裕が感じられますね」

と、ユキちゃん。

「ま、僕は目標実現の為に日々を生きているからね。だから、生き方も随分シンプルになった・・・そういう事じゃないかな」

と、僕。

「それ、天国のお母さんも絶対に喜んでいますよ。そういう生き方をするゆるちょさんを絶対に誇りに思っていると思うし」

と、ユキちゃん。

「それはどうかな。まだまだ、道は長いし、やらなきゃいけない事はたくさんある」

と、僕。

「でも、その先の道は見えているって事でしょう?やるべき事がわかっているって言う事は」

と、ユキちゃん。

「ああ。それは見えている。僕の成すべき、ライフワークはすべてわかっているからね。あとはひとつひとつ実現していくだけだよ」

「すべての道は見えているんだ」

と、僕。

「だからね。僕は人生の中で、今が一番しあわせなんだ。目標も明確に見えているし、毎日の仕事も充実している」

「人脈もドンドン広がりつつあるし、20代の頃の僕は自己評価が低くて、すべてにおいて、自信が無かったけど」

「今の僕は遺伝子的にも、完成したと思っているから、自己評価もそれなりに高く感じているし」

「人に会うにしても、自信を持って、会えるし、素直な笑顔になれる・・・ここが一番大きいかな」

「毎日のしあわせって言う意味では、ね・・・」

と、僕。

「「人生の中で、今が一番しあわせなんだ」って言える人間って、この世に、一体、どれくらいいるんでしょう?」

「そう断言出来るゆるちょさんだから・・・わたしはゆるちょさん・ファンなんです」

「だって、他にそんな人見ないもん」

と、ユキちゃんは言葉にした。


「あん時・・・高校で進路決める時、成績がいいからって、安易に文系行かなくてよかった」

「やっぱり、人生は自分で決めていかなきゃね」

と、僕。

「そうですね。ちゃんと理由がありながら、進路を決めていくことが将来しあわせになる為には絶対に必要な事なんですね」

「人生、成績がいいくらいで、そっちに流されていたら・・・自分の行きたい場所に絶対に行けない・・・そういう事ですもんね」

と、ユキちゃん。

「だからこそ、志が重要なんだよ。しあわせに生きる為に、ね」

と、僕。

「人生、目標こそが、大事。人生、流されていては、しあわせになれない!って言う事ですね」

と、ユキちゃんは言うと、笑顔で、グラスのワインを飲み干した。


(おしまい)

女性から見た、結婚したら、ダメなオトコ、いいオトコ!

2015年06月19日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕とイケメン貴島くん(29)、若い池澤くん(24)、社長の御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)とで、

中華料理店の個室で、お酒を飲みながら、楽しい夕食会を開いていました。


そうです。まだまだ、続いているんです。


「いやあ、紹興酒って、案外美味しいモノなんですね」

「僕、真面目に味わった事が今までなかったから」

と、池澤くんは少し酔っ払っているようです。


・・・と、そこへ。

「遅くなりました・・・会社での仕事、やっと片付けて・・・」

と、部屋に入ってきたのは、まだ、サラリーマンなミユウちゃん(25)です。

「あ、遅かったっすね、ミユウさん」

と、池澤くん。

「池澤くんは、半分、御島さんの所へ出向みたいなカタチだからいいけど」

「わたしは、会社での仕事を抱えているんですからね・・・あまり自由に動けないのよ」

と、ミユウちゃん。

「あ、あの生ビール、ジョッキで一杯・・・」

と、ミユウちゃんは、すぐさまお酒を注文しています。


「・・・そうですか。素敵な男性の条件・・・なるほど・・・やっぱり、それは「ヒカルの君の目」を持った男性って」

「事になるでしょうね」

と、ビールを飲みながら一息ついたミユウちゃんが言葉にしています。

「だとしたら、逆に聞きたいんですけど、こういう男性だけは結婚相手にしちゃダメって男性の条件を教えて貰えませんか?」

と、ミユウちゃんは言葉にする。

「そうね。結婚相手にしちゃダメな男性ねえ・・・」

と、御島さんはすぐに反応している。

「わたしは・・・まあ、わたしの元の職場の男性達の事にもなるんですけど・・・」

と、辛辣姫は語りだす。

「まず、オトコって仕事だと思うんですよね。だって、社会に出たら、やっぱり、その男性がどんな仕事をしているのかって」

「それが本人の価値ってなりますから。だけど、ダメだなあって思う男性って、まず、自分の仕事についてネガティブな」

「発言しかしませんよね」

と、ユキちゃん。

「えーと、それは具体的に言うと、どんな感じになるの?」

と、僕。

「なんか、言い訳が多いんですよね。そして、すぐ他人のせいにする。「あそこでああなっていなければ」」

「「いや、あいつさえ、ああだったら、俺は今頃、こうだったのに」的な?ダメな理由、他人のせい、僕は悪くない」

「悪いのは、あいつだ的な・・・そういう言動が多いって言うか・・・」

と、ユキちゃん。

「自分の仕事嫌いな男性も多いですよね。なんか、貰えるカネが安いとか、仕事が辛いとか・・・そんな事、言うんだったら」

「転職しろって感じですもん」

と、ミユウちゃん。

「だいたい、自分の仕事って、自分で決められるんですよね。つまり、自分の人生って、全部、自分で決めたイエス・ノーで」

「出来ているんですよ。だから、わたしは、よく「オトコは四十歳を過ぎたら、顔に責任を持て」って言われますけど」

「わたし的には「30歳になったら、オトコは外見に人生がすべて出る」って考えているんですよね」

と、辛辣姫。

「30歳ですか。結構、早いんですね」

と、池澤くん。

「それって、結局、10代、20代をどう過ごしてきたか・・・という話になるわけね」

「まあ、10代は、大人になる為の準備で一杯一杯だろうけど・・・オトコの20代って大事よね」

「高卒だったら、18歳から社会に出るんだし、何を持って自分の仕事にするか・・・それを決めるのって、大変だもの・・・」

「でも、自分の仕事を自分で決めたら・・・そこに一直線って、言うオトコ・・・かっこいいと思うわ」

と、御島さん。

「そうなんですよね。結局、オトコって学歴じゃなくて、自分の仕事をしっかりと決められているかどうか」

「・・・ここに掛かってきているんですよね。カン違いしているオトコは多いけど」

と、辛辣姫。

「オトコのカン違いって、くだらなくて・・・学生時代って、教員の価値観を押し付けられている」

「言わば、価値観ハラスメントと言う事に気づいていない男性が多いんですよね」

と、辛辣姫。

「それって、どういう価値観ハラスメントなの?」

と、僕。

「教員からすれば、学生は「ルールを守り、勉強の出来る学生こそ、最良」って言う価値観なんですよ」

「で、学校は教員の支配の場所ですから・・・学生はその教員の価値観に染められてしまう・・・」

「だから、勉強の出来る学生が鼻高々になるけど・・・そんな価値観、学生の間だけの価値観なんですよね」

「社会に出たら、一切通用しない」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・それは確かに言えるかもしれないね」

と、僕。

「わたし、ある大学教授に話を聞いた事があるんですけど、その男性、40歳を超えた今でも独身で・・・」

「「何故、未だに独身なんですか?」って聞いたら、「女性に悪いだろう」的な言葉が帰ってきたんですよ」

「その男性、大学から博士課程を卒業するまで、大学にいて・・・そこから、助手、准教授、教授の道を歩んだけど」

「ずっと大学にいて・・・ずっと大学内の価値観のままで、社会の価値観を一切見てこなかったんですね」

「だから、「女性と交際するなんて、もっての外」と言う、教員の価値観をずっと引き継いで来ちゃったんですね」

と、ユキちゃん。

「その価値観に逃げ込んでいる男性は多いわ。特にネットに逃げ込んでいる男性は、そういう価値観に逃げこんで」

「「女性は処女が一番だ」みたいな価値観に逃げ込んでいる。要は、自分に女性体験が無いモノだから」

「経験のある女性にバカにされるのが恐くて、「女性は処女が一番」と言う価値観に逃げ込んでいるに過ぎないの」

「あるいは自分より、年齢の低い少女に価値を置いているとかね・・・ま、女性は早く処女を捨てたいって言う」

「本音を男性達は知らないのよ」

と、御島さんは辛辣に言う。

「だとすると・・・学生時代に教員に押し付けられた、価値観ハラスメントに会ったオトコ達が、恋が出来ないのは」

「そういう教員達の価値の押し付けに拠るモノ・・・そういう考え方?」

と、僕。

「ま、そういう教員は、学生達の為になんて考えてはいないわ。すべて、自分の収入が上がるために・・・やっている事だもの」

「価値観ハラスメントで、学生達が不幸になろうと、そんなの初めから考えてはいないのよ」

「要は、この日本で他人を不幸にする人間は、自分の事しか考えない男女と言う事になるわね」

「そういう男女は、リアルライフで、誰からも相手にされないから・・・そういう現実になっているんだけどね」

と、御島さん。

「他人に愛される男女は、まず、自分より相手のしあわせを考えるから・・・周囲の人間をしあわせにするし」

「そういう人間だからこそ、周囲の男女に愛される・・・そういう結果を生んでいるけど」

「・・・自分の事しか考えない男女は、そういう人間だからこそ、周囲の男女から、一切相手にされてない」

「・・・だから、他人を不幸にする・・・そういう話ですか」

と、池澤くん。

「そういう事。結局、自分の振る舞いが、他人をしあわせにするか、不幸にするか・・・その結果が自分に戻ってくると言う単純な事なのね」

と、御島さん。

「わたし・・・結局、オトコって、女性と二人きりで飲んだ時に、女性を笑顔に出来るかどうかだって思っているんです」

「まあ、もちろん、わたしだって、選り好みはしますから・・・興味の無いオトコとは、さし飲みなんて、絶対にしませんけどね」

と、ユキちゃん。

「それはそうね。女性はその気のない男性とは、二人きりなんかで飲む事は絶対に無いもの」

「サラリーマン時代って、たまに職場の親睦を兼ねて、職場の男女で飲み会をする事があるけど」

「あれだって本当は女性は嫌なのね。嫌々、そういう職場の飲み会に出ているっていうか・・・」

と、御島さん。

「なのに、何かをカン違いした、オヤジ達が、しゃべりかけてくる・・・嫌な瞬間ですよね」

「こっちとしては、たまたま、職場が一緒で、たまたま、先輩だって言うだけで・・・話したくもないオヤジ達に」

「話しかけられて・・・不快を通りこして、気持ち悪いって感じがしますもの・・・」

と、ミユウちゃん。

「へ。すごいな。この話、オヤジ達が聞いたら、どんな顔をするかな」

と、僕。

「いーんです。別に、オヤジ達なんて、わたしの人生に一切関わり、無いんだし」

と、ミユウちゃんは、少し顔が赤くなっています。

「で、話を戻しますけど・・・まあ、わたしが男性と二人きりで、飲んだとするじゃないですか」

「それは興味があるから、二人きりで飲むんですけど・・・それだけで、一杯一杯になってるオトコっているんですよね」

「多分、妄想膨らましちゃって、現実で対応出来なくなるタイプって言うか・・・」

と、辛辣姫。

「あんな事とか、こんな事とか、考えちゃってるパターン?」

と、笑顔で、御島さん。

「やあだ。考え過ぎですよね。でも、いい感じだったら、当然、それもあるけど・・・」

と、ミユウちゃん。

「最初の二人きりの飲み会から、それは無いんじゃない?」

「まあ、でも、とにかく、最初の飲み会は、相手を見切る機会だと思うんですよ・・・」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・最初は、相手の本質を見極める機会なんだね?」

と、僕。

「ええ。わたしは、そう思っていますけどね・・・」

「で、飲んだとして・・・大事なのは、女性をどう盛り上げるかって事だと思うんですよ」

「その盛り上げ具合で、楽しかったら、次の事も考えるっていうか・・・」

「これがダメな男性って、二人きりになれただけで満足して、自分の事ばかり、話してくる傾向が多いんですよね」

「自分を理解して欲しいみたいな感情が筒抜けになると言うか」

と、辛辣姫。

「ああ・・・それ、あるある。それってマザコンの症状じゃない?」

「自分の事を理解して、自分をあるがままに、受け止めて、自分を好きになって・・・みたいなワガママナルシストにして」

「マザコン坊や・・・エヴァとか、好きな奴に多いのよ、そのタイプ。ま、ヲタクのマザコン坊やって言う」

「リアルライフでは、全然ダメなタイプよね、そういうオトコ」

と、御島さん。

「ヲタクってさー、自分の価値観を押し付けてくる、モラルハラスメントなオトコ達なのよね」

「「このキハXXってタイプの車両は、さー」とか、女性にとっていらない情報をわざと押し付けてきて」

「そんなの女性からしたら、つまらないクズネタでしょ?ま、家に帰って、ママにお乳飲ませてもらえばって言う程度の」

「対応絶対不可の男たちって事よね・・・」

と、御島さん。

「御島さんは、評価出来ないオトコ達には、辛辣ですからね」

と、貴島くんが笑う。

「そこは、ね・・・しっかり白黒つけないと、オトコって、妙に勝手に盛り上がる癖があるから・・・」

「絶対に甘い顔しちゃ、いけないの」

と、御島さん。

「で、ユキさん的にオーケーなオトコは、二人きりになった時、どんな対応をしてくれるんですか?」

と、ミユウちゃん。

「そこはもちろん、話の主人公をわたしにしてくれる事よね」

「二人きりになった時、オトコは女性を主人公にした、楽しい話をしてくれる・・・わたしはそう思っているの」

「ほら、父親って、娘と二人きりになった時、必ず、娘の今を聞いてくれるでしょ?そして、やさしく話を聞いてくれて」

「笑顔で、暖かく、いろいろな話をしてくれる。それはすべてわたしの為だわ・・・暖かい笑顔で、わたしを包んでくれて」

「やさしい笑顔で、いろいろなアドバイスをくれる。たくさんの人生経験があるから、その経験を話してくれて」

「納得のいくアドバイスをくれて・・・時には、知的に、笑わしてくれて、やさしく抱きしめてくれる・・・」

「それが男女の話し合いの理想じゃない?」

と、辛辣姫。

「そうですね。いずれにしろ、ココロが暖かくなったり、ココロから楽しめたり・・・そういう時間が必要ですよね」

と、ミユウちゃん。

「結局、そういう話が出来る男性って、経験知をたくさん持った、経験豊富な人間性の大きい男性って事になるわよね」

「っていうか、笑顔が暖かい男性よ、そういう男性は」

と、御島さん。

「経験の少ない、器の小さい、怖がりの男性・・・では無いことは確かですね」

と、ミユウちゃん。

「おい、池澤、何か言われてるぞ」

と、笑いながら、貴島くん。

「え、いやあ・・・僕はまだまだ、大人としての経験が少ないですから・・・そこは認めざるを得ませんよ」

と、池澤くんは、頭を掻いている。

「結局、経験がモノを言うのね・・・ほら、仕事が出来るから、とか、いい会社にいるからとか、官僚だから、とか」

「いい大学を出たから・・・とか、そんな肩書で、自分は偉いとカン違いしている「俺偉い病」のオトコが多いけど」

「・・・そういうオトコ程、女性から嫌われている・・・ううん、徹底無視されているって現実があるのを知らない男性も多いのよね」

と、御島さん。

「でも、わたし思うんですけど、肩書程度に騙される女性は、その程度の女性だって思うんですよね。永久にしあわせになれないって言うか・・・」

「本当に出来るオンナは、肩書なんかに関係なく、いい男をチョイスしますよ」

と、ユキちゃん。

「じゃあ、ユキさんに聞きますけど・・・いいオトコの条件って、何ですか?」

と、池澤くん。

「そうね。まずは、自分の仕事が本気で好きで、毎日、自分の仕事を追求する事に並々ならぬ気合をいれている人なんじゃ無いかしら」

「その仕事を出来る事に悦びを感じて、毎秒追求する人生・・・それがその彼のしあわせそのものになっている男性こそが」

「素敵な男性だと思うわ。要は、そのチョイス力と、その仕事をゲット出来た、ゲット力って言うか・・・そういう目のつけどころを」

「持っている男性と行動力?・・・それを持っている事こそ、いいオトコの条件になると思う」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・チョイス力と行動力ですか」

と、池澤くん。

「そして、当然、そういうオトコは、常に成し遂げるべき目標を持っているわ。それは近い将来も、遠い将来についても」

と、ユキちゃん。

「そういうオトコの人生をサポート出来たら・・・それが自分の悦びになるのだったら」

「女性として、それが一番って感じもしますよね」

と、ミユウちゃん。

「目標の無いオトコはダメですか?」

と、池澤くん。

「ダメね。わたしが嫌いなのは、目標も無く、毎日に流されている男性だもの」

と、ユキちゃん。

「そして、醜い男性も嫌い・・・そうでしたよね」

「30過ぎたら、男性は外見にすべて出る・・・それはユキさんの口癖でもあるし」

と、ミユウちゃん。

「そういう事。そして、素敵な男性は目がキラキラしている。ダメな男性は「死んだ魚の目」って言う事かしらね」

と、辛辣姫。

「ま、わたしから、すれば、女性とサシ飲み出来ない・・・女性を笑顔に出来る、そういう会話の出来ない男性ってだけで」

「バツだけどね・・・」

と、御島さんも言葉にした。

「聞いたか、池澤。おまえも、これから、よーく、がんばるんだぞ」

と、貴島くんが言葉にした。

「はい。がんばるっす、俺。皆さんが、僕を鍛えてくれているうちに!」

と、池澤くんは、拳を固めるように言葉にした。


(おしまい)


女性から見た、本当の恋が出来る、素敵なオトコとは!

2015年06月18日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕とイケメン貴島くん(29)、若い池澤くん(24)、社長の御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)とで、

中華料理店の個室で、お酒を飲みながら、楽しい夕食会を開いていました。

「僕、実はちょっと聞きたいんですけど・・・なんか、かっこいい風景って言うか・・・高層マンションの上の方のフロアで」

「黒いスーツをビシッと決めて、マティーニなんかを飲みながら、美人な女性と夜景を眺めている・・・」

「そういうシーンって、自分の人生にあるのかなーって、最近、懐疑的になっているんですけど・・・」

と、池澤くんがため息と共に言葉にする。

「そういうシーンがしあわせのシーンだと思っているのか?」

「なんか、ハリウッド映画の見過ぎのような気がするな」

と、貴島くんが言葉にする。

「でも、かっこいいじゃないですか。高層ビルで行われている夜のパーティー。参加者は皆、美男美女」

「オトコは皆、タキシード、オンナは皆、ドレス姿で・・・そして、気に入った美人なオンナをパーティー会場から」

「連れ出すと・・・階下には、素敵な夜景が広がっていて・・・そこで恋のシチュエーションと言うか、やっぱりキスして」

「二人は運命的な恋に落ちる・・・」

と、池澤くん。

「やっぱり、ハリウッド映画の見過ぎだよ。夜景はロスか、それともマンハッタンか?」

「もちろん、男女とも金髪の白人で、美男美女・・・よくある映画のシーンだよ。映画と言う事は作り物」

「そういうシーンは、僕ら庶民には、なかなかやって来ないんじゃないか?」

と、貴島くん。紹興酒をグビリとやっつけている。

「でも、そのシーンで、一番大事な事は・・・男性の主人公は、その美しい女性に気に入られなきゃいけないって事ね」

「だって、恋は女性が落ちるモノだもの・・・男性はプレゼンして、女性が恋に落ちるのを気長に待たなければいけない」

「・・・ま、繁殖期に求愛ダンスを踊る、孔雀のオスと同じような事ね」

と、御島さん。

「え?それって、男性がその女性を気に入ったから、連れ出しているわけじゃないんですか?」

と、池澤くん。

「映画のシナリオ上ではそうなってるかもしれないけど・・・そのシナリオライターは人間を知らなさ過ぎだわ」

「その場合、主人公の男性は、その女性を恋に落とせる確信を抱いていたのよ。そして、男性が目で合図した瞬間」

「その女性は、恋に落ちたの・・・その目にやられてね・・・まあ、女性が男性の気持ちを受け入れる決断を瞬時にしたから」

「もちろん、目で合図を返したのよ・・・だから、男性は安心して、その女性をパーティー会場の外に連れ出せたってわけ」

と、御島さん。

「目と目で通じ合う恋って奴ですね?」

と、ユキちゃん。

「ユキさんって、その・・・目と目で通じ合う恋って、経験した事あるんですか?」

と、池澤くん。

「まあね。それくらいはあるわよ」

と、辛辣姫。

「それって具体的には、どういう感じなんですか?よく話としては聞く話ですけど」

「具体的な部分がよくわからなくって・・・」

と、池澤くん。

「その場合、オトコとオンナは、ある条件を満たしていなければ、いけないわ」

と、辛辣姫。

「え?それって、どんな具体的な条件なんですか?」

と、池澤くん。

「目よ・・・オトコとオンナの目が、キラキラお目目でなければ・・・その恋は成立しないわ」

と、辛辣姫。

「それって・・・要はオトコは「ヒカルの君の目」、オンナは「ヒカルの姫の目」を持っていないと成立しない・・・そういう事?」

と、貴島くんが言葉にする。

「そういう事です。それって、御島さんも経験ありますよね?目と目で通じ合う恋・・・」

と、辛辣姫。

「ええ。あるわよ。でも、その場合、「ヒカルの君の目」を持つオトコは、「ヒカルの姫の目」を持つオンナを」

「完全に恋に落とせると踏んでいるから・・・女性側はメロメロになるの。その場合、オトコは確信犯ね」

「ま、その男らしい自信にも、オンナは、メロメロだけどね」

と、御島さん。

「へー、そういうモノなんですか・・・全然知らなかった・・・」

「っていうか、「ヒカルの君の目」ってどうやって身につければいいんですか?そのからくりを教えてくださいよ」

と、池澤くん。

「お前、これまでに何度も言ってるだろ。いい加減覚えろよ・・・」

と、貴島くん。

「いや、でも、いつもイマイチわからないままで終わっちゃうんですよね」

「わかったつもりって言うか・・・」

と、池澤くん。

「簡単に言うと・・・目のキラキラってたくさんの異性に注目されると・・・目から放射される「ハッピーエナジー」を」

「たくさん貰うと・・・それが一定の値を越えると、体内に溜まった「ハッピーエナジー」を一度に多量に放出する」

「必要性が出てくるから・・・まあ、目に穴が開くようなイメージね・・・そうすると一度に多量な「ハッピーエナジー」を」

「放出出来るようになるから・・・それが周囲の女性にすれば、目がキラキラ輝いているように見えて・・・それが、お目目キラキラの」

「「ヒカルの君の目」「ヒカルの姫の目」になる方法論なの・・・そういうからくりになってるの」

と、ユキちゃんが親切に教えてくれる。

「「ハッピーエナジー」って言うのは、要はエネルギーなんですね?」

と、池澤くん。

「そうよ。それって要は人間の「やる気」そのもの・・・だから、目のキラキラした男性や女性は皆、笑顔で、「やる気」に溢れているわ」

と、御島さん。

「もう少し細かく言うと・・・人間にとって「ハッピーエナジー」って一次エネルギーなの。食事などで摂取する」

「カロリーエネルギーが、二次エネルギーなのね。車で考えるとわかりやすいけど、車ってガソリンがいくら入っていても」

「バッテリーが上がっていたら、エンジンを最初に回せないから動けないでしょう。この場合、エンジンをまず動かす」

「一次エネルギーが、電気で・・・エンジンをガンガン回すエネルギーであるガソリンが二次エネルギーと言う事になるの」

「だから、人間にとって、食事を摂る事以上に大事なのが、「やる気エネルギー」である「ハッピーエナジー」を摂る事なの」

と、ユキちゃん。

「そうだったんですか・・・それって出来ていない男性って多いような気がするな」

と、池澤くん。

「だから、引きこもりの人間って、「やる気」がないのよ。まあ、「ハッピーエナジー」と言うのは、体内でも作る事は出来る」

「けどね。好きな映画や好きな音楽を聞くと・・・体内で少しばかりの「ハッピーエナジー」を作る事になるのね」

「つまり、しあわせを感じるって言うのは、有り体に言えば、この「ハッピーエナジー」を体内で作る時の事を言うのよ」

「だから、美味しい食事を取れば、あるいは、楽しい時間を過ごせば・・・「ハッピーエナジー」を体内で作った事になるの」

と、御島さん。

「でも、そこで気をつけなければいけないのは・・・体内で作る「ハッピーエナジー」の量は微々たるモノだって言う事なの」

「なんと言っても、大量にハッピーエナジーを発生させるのが、異性の目から直接放射される「ハッピーエナジー」を貰う事なの」

「その「ハッピーエナジー」を多量に放射してくれる異性こそ・・・自分はすごく気持ちよくなるから・・・」

「女性はその男性に恋に落ちる・・・そういう話になるのよ」

と、御島さん。

「え?それが目と目で通じ合うって話の・・・恋のからくりって事ですか?」

と、池澤くん。

「そ。だから、目と目で通じ合った時に、はじめて女性は恋に落ちるの。目のキラキラした「ヒカルの君の目」を持った男性の」

「目を見た時に・・・その目から発射された大量の「ハッピーエナジー」がその女性のハートを蕩けさせてしまうから」

「女性は、本当の恋に落ちる・・・そういう仕組なの。だから、「ヒカルの君の目」を持つ男性は確信犯的に」

「女性を恋に落とす事が出来るのよ」

と、御島さん。

「って言う事は、恋とは・・・目から「ハッピーエナジー」を出せるオトコとオンナの間にしか成立しないって事になりますよ?」

と、池澤くん。

「だから、本当の恋とは、「ヒカルの君の目」を持つ男性と「ヒカルの姫の目」を持つ女性との間でしか成り立たないモノなの」

「あるいは、「ヒカルの君の目」の男性にやられた女性が恋ゴコロを持ったりすること。その逆は実はあり得ないの」

「「ヒカルの姫の目」を持った女性は、男性達を恋に落とすけど、当の女性は「ヒカルの君の目」を持つ男性しか」

「恋の相手にしないから・・・そういう話になるのね・・・」

と、御島さん。

「それって、まるで・・・本当の恋をするパスポートこそ、オトコにとっての「ヒカルの君の目」で」

「女性にとっての「ヒカルの姫の目」って事になりません?」

と、池澤くん。

「ま、有り体に言ってしまえば、そういう事よ。「ヒカルの君の目」を持つオトコは多くの女性を恋に落とすけど」

「そういう男性も結局、結婚の相手に選ぶのは、「ヒカルの姫の目」を持った女性と言う事になるしね」

と、御島さん。

「でも、「ヒカルの目」シリーズを持っていなくても・・・いや、大半の男女は「ヒカルの目」シリーズを持っていなくても」

「「死んだ魚の目」を持っている男女でも,恋もしているし、結婚もしていますよ?」

と、池澤くん。

「それは錯覚の恋、あるいはカン違いの恋なの。そうですよね、御島さん」

と、辛辣姫。

「ええ。実はそうなの。女性は毎朝、ココロがリセットされて、新たな恋に落ちるわ。それは女性であれば誰でもわかる事」

「錯覚の恋の二人が、だいたいラブラブなのは、最初の2,3年って言うじゃない・・・それを過ぎると、妻の旦那への恋は消し飛び」

「妻は別のオトコに恋する事になる・・・それはテレビの向こうのアイドルだったり、俳優だったりするかもしれないし」

「知り合いの男性だったりするかもしれない。結局、「死んだ魚の目」の男女同志の「錯覚の恋」は、すぐ覚めてしまうの」

と、御島さん。

「だって、さっきの話がわかれば、わかるんじゃない?つまり、異性を恋に落とすアイテムは」

「「ヒカルの君の目」「ヒカルの姫の目」だけなのよ。つまり、「ヒカルの目」シリーズを持った男女は」

「毎朝、出会った時に相手を恋に落とすから・・・ラブラブな恋が続いていくの。しあわせが続いていくの」

「そういうからくりだから・・・男女とも、「ヒカルの目」シリーズを装備する事が、本当の恋でしあわせになるためには、大事になるのね・・・」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・それはわかりましたけど・・・実際、どうやったら、「ヒカルの目」シリーズって装備出来るんすかね?」

と、池澤くん。

「それについて経験から話せば・・・僕の場合は、子供の頃から人前に出るのが好きだった」

「高校の頃は「軽音」に入ってたし、大学時代も何かと前に出た。まあ、一番効いたのは、会社員時代、サイクリストになって」

「週末、湘南をガンガン走っていて・・・女性に注目を浴びてた・・・たくさんの「ハッピーエナジー」の直接照射を経験出来た」

「・・・その経験が直接「ヒカルの君の目」の装備につながったんだね」

と、僕。

「女性の場合は、どうするんすか?」

と、池澤くん。

「女性の場合は、割りとシンプルだ。その女性の美しさで、皆の注目を受けると言う事が・・・「ヒカルの姫の目」の装備につながる」

「ま、その注目される事に耐えられる強い精神力や、大きな人間性が必要だとは、思うけどね・・・」

と、僕。

「じゃあ、引っ込み思案な男性や女性では、「ヒカルの目」シリーズは装備出来ない・・・ひいては本物の恋愛も出来ない」

「・・・そういう事ですか?」

と、池澤くん。

「ま、理屈上ではそうなるのよね・・・だいたい、うちの事務所の女性陣を見なさいよ」

「皆、人生攻撃的に生きている子達ばかりじゃない・・・そういう姿勢が「ヒカルの姫の目」をこの子達に装備させたのよ」

と、御島さん。

「人生は常に一歩前へ・・・そんな話ですかね」

と、貴島くんが言葉にした。

「いいじゃない・・・その言葉」

「人生は常に一歩前へ・・・しあわせな恋をする為には、確かにその意識が必要だわ」

と、御島さん。

「目で相手を説得し、目で相手を恋に落とし、目で、その恋を納得させる・・・そういうオトコこそ、素敵な男性って事になりますね」

と、辛辣姫が言葉にした。

「池澤くんが、そういう男性になれたら・・・きっとパーティーの主役になれるわよ」

「そして、美女を恋に落とす事が出来れば・・・素敵な夜景を美女と共に、マティーニを飲みながら、堪能出来るでしょうね」

と、御島さんが、言うと、

「俺、がんばるっす」

と、池澤くんは、何気に拳を強く握っていた。


(おしまい)

しあわせの原風景を楽しむには!

2015年06月16日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕とイケメン貴島くん(29)、若い池澤くん(24)、御島さん(31)と、

辛辣姫ユキちゃん(28)は和食居酒屋の個室で、美味しいものをつつきながら、お酒を飲んでいました。

「わたしね。今、一番、仕事で大事だな、と思うのは、出来るだけ早くに」

「自分が一生かけて追求する「ライフワーク的な仕事」を見つけて、それを毎秒追求する生活に入る事だと思っているの」

と、御島さんが、日本酒を飲みながら言葉にしています。

「例えば、わたしで言えば、脱サラして、事務所を立ち上げて、事務所の社長と言う仕事に就いたでしょ?」

「最初はどうなるかと思ってけど、やってみたら、ほぼ天職だったし、やり始めてわかったけど、自分のお気に入りの」

「人間達をプロデュースするって仕事は本当にやりがいのある仕事なのよね・・・それを仕事を始めてみて知ったから」

「ある意味、いろいろ考えずに「えいや!」って始めてみるのも、ありなのかなって思っているの・・・」

と、御島さん。

「でも、それはたまたま、御島さんが他人をプロデュースするチカラに長けていたからですよね」

「僕には「えいや!」って感じで、新しい仕事を始めるのは、無理ですよ」

と、池澤くん。

「まあ、それは御島さんらしい言い方でさ・・・御島さんだって、プロデュース業に自分が向いていると感じたから」

「「えいや!」が出来たんだと思うよ。ねえ、そうですよね、御島さん!」

と、貴島くん。

「そうね。それはあるわね。やっぱり、自分の仕事と言う事を考える時、「好きこそ物の上手なれ」は一番に考えたモノ」

「そもそも、向いていない仕事だったら、やる気も起こらないし・・・」

と、御島さん。

「わたしは、サラリーマン時代、嫌だなって思ったのは、途中から、「やらされている感」を感じ始めた事なの」

「好きなテーマ、興味のあるテーマで、本を編集している時は、ドキドキ感やワクワク感で一杯だったし」

「それが本になれば・・・やり遂げた感も半端なくて、すっごく充実してたけど、少し年齢を重ねてきたら」

「そういうテーマを任されなくなって・・・少し固めのテーマって、言うか・・・そういう感じになってきたから」

「「やらされている感」がひどかったの。そんな時にゆるちょくんに出会って・・・」

と、御島さん。

「僕に出会った事が御島さんの脱サラのきっかけ?」

と、僕。

「ええ。そうよ。わたし、あなたに出会う迄、頭の固い女だったの。一旦就職したら、退職までは同じ職場で全うする・・・」

「そんなイメージを職場に関しては持っていたから・・・脱サラなんて一度も考えた事がなかったの」

と、御島さん。

「わたしもそれは同じですよ。ゆるちょさんが現れて、脱サラも自分のキャリアを高める有効な手段だと気付かされた時」

「わたしは躊躇なく脱サラしてましたから・・・」

と、辛辣姫。

「わたしも同じ。それは多分、ゆるちょくんが「人間はしあわせになる為の生まれるんだ」」

「「決して仕事をするために生まれてきたんじゃない。仕事は自分がしあわせになる為の一手段にしか過ぎないんだ」」

「「だからこそ、仕事は、「好きこそ物の上手なれ」で、選ばなければいけない」」

「「そもそも、やっていて、追求していて、自分がしあわせになれる仕事を選ばなければいけないんだ」って言う、仕事選びの論理を教えて貰ったからだわ」

と、御島さん。

「この話は、もう、皆と何度も話したけど・・・」

「「この仕事をやりたい。自分なら、きっと上手く出来る。ワクワクする!」って言う仕事と」

「「えー、これ、わたしやらなきゃ、いけないの?気が重い。「やらされてる感」半端ない」って言う仕事じゃあ」

「「やらされてる感」の仕事は単にストレス溜めるだけだし、自分のキャリアにプラスにもならないって悟ったのよね」

と、ユキちゃん。

「「ワクワクする」仕事は、すごい可能性をわたしにくれるし、キャリアアップに即つながってる」

「それがわかったからこそ、自分が追求すべき仕事をしっかり自分で選んで、そこに没頭出来る、今の環境を整備したの」

「やっぱり、そこは、「この仕事は、わたしにしか追求出来ない!わたしが一番上手くやれるの」って言う意識を」

「自分自身で作れる事が、大事なんだと思います」

と、辛辣姫。

「わたしは、ね・・・日本社会における「女性の30歳問題」を結構意識していたのよ・・・女性って日本社会だと」

「・・・まあ、オトコ社会じゃない、会社って。だから、扱いも変わり始めて・・・30歳を越えると、サラリーマンの場合」

「女性は女性としての優位が無くなって、単なる男性と同等の扱いを受けるようになるのよ・・・」

「要は「女子アナ30歳定年説」と一緒よね」

と、御島さん。

「え、それって・・・具体的に言うと、どういう感じなの?」

と、僕。

「30歳になるまでは、わたしも、女性と言う扱いだから・・・会社は、割りと言う事を聞いてくれたんだけど」

「会社側とすれば、女性はあまり管理職につけたくないし・・・さりとて、簡単には辞めさせる事も出来ないから・・・会社は人事的に困ったりして」

「あからさまな会社では、肩たたきがもう始まるから・・・現場の一線から退かないといけない雰囲気になるのよね」

「それが嫌で・・・脱サラしたってところがあるって話よ。事務所の社長になってしまえば、日本社会とがっつり戦えるし」

「その場合、女性であると言う強みも生かせるからね」

と、御島さん。

「社内にいると、お荷物にされかねないけど、独立してしまえば、女性である事が却って武器になる・・・そういう事ですか?」

と、池澤くん。

「ま、有り体に言えば、そういう事ね」

と、御島さん。

「だから、女性の生き方って難しいのよ。そういう匂いを敏感に感じ取って先手先手で生き方を変えていく必要があるんだもの」

「編集の仕事だって技術職ではあると思うけど、30歳になったら、経理に回されて・・・今を生きる編集のセンスも無くして」

「今の仕事に埋もれていく、そんな先輩の女性も見てきたし、そういう境遇を見てるから」

「・・・日本社会の怖い所なのよ、そういうところが」

と、御島さん。

「逆に男性はこき使われますよね。安いお給料で、ぎりぎりの生活を強いられて・・・有能な上司程、部下をギリギリの所で」

「使います。出来るだけ短い時間で、高い成果を出させて、本人が壊れるか壊れないかの瀬戸際で、最大の成果を求める」

「楽しみはワンコインの昼食と、帰りにコンビニで買う、缶チューハイ二本と、うまい棒3個」

「・・・みたいな話、男性から、よく聞きますよ」

と、ユキちゃん。

「それって生活なのかしら?・・・そういう境遇って、わたしには無理だわ」

「でも、そういう旦那の奥さんは、ランチに2千円以上かけて、そういう主婦友同志、優雅な時間を楽しんでいるんでしょう?」

「しかも、「家事も子育てもやっているんだから、これくらい当然でしょ?」みたいな意識なんでしょ?」

「なんだか、家庭崩壊一歩手前って感じよね。っていうか、旦那が弱すぎよ・・・」

と、御島さん。

「わたしの家は・・・皆、「まず、相手の事を考えて、自分の事は後回し」って言う文化で育ったから」

「そういう考え方って、理解出来ないんです。だって、それって「まず、自分」って言う考え方じゃないですか」

「そういう文化はわたしには無いし、何より、子供にも悪影響を及ぼしません?」

「確か、ゆるちょさんの家も、ウチと同じ文化だったんですよね?」

と、辛辣姫。

「うん。そうだね。「まず、相手の事を考える」って言うのは、「相手の立場に立って考える」と言う事のトレーニングにも」

「なっているから・・・自然、それって普段でも、そういう考え方になるし、それは「情けは人の為ならず」と言う日本文化にも」

「つながってくるから・・・日本文化の中でしあわせになりたいなら、そういう躾けが子供の頃から成されているのは」

「当たり前だと思っていたけどね」

と、僕。

「最近、自分勝手な日本人が多いじゃないですか。僕も子供の頃から「他人様に迷惑をかけるような人間になってはいけないよ」」

「って、言われて育ってきましたし・・・でも、最近は、自分勝手に他人に迷惑をかけても、なんとも思わない人間が増えている」

「そういう感じがしますよ」

と、貴島くん。

「ま、でも、そういう人間て、結果的に社会から制裁を受けて、永久にしあわせは来なくなるから・・・」

「ま、自業自得こそ、日本社会の本質なんだけどね」

と、僕。

「そういう意味で言ったら、ゆるちょさんが心の師としている池波正太郎先生のエッセイには、しきりに」

「「我欲を持った女性は決してしあわせになれない」と言う表現が出てきますね」

と、ユキちゃん。

「まあ、池波正太郎大先生が生きた時代は今とは違うから、そこはあれだけど」

「女性の本質は「愛した男性をサポートし、一緒に目標に向かう事で、しあわせをゲット出来る」と言う事を」

「言いたかったんじゃないかな」

と、僕。

「じゃあ、その池波正太郎大先生の知恵からすれば・・・ワンコイン旦那のサポートもせず、高額ランチを食べる主婦は」

「旦那をないがしろにしている事になるから・・・一生しあわせになれないばかりか・・・家庭もふしあわせになると言う事かしら?」

と、御島さん。

「そもそも、家庭がしあわせになるキモって何なんですかね?」

と、池澤くん。

「わたしは、女性が気に入った男性をサポートして、この日本社会で、ドンドン成長させて行って、世界一を目指すって」

「そういう事だと思う。そして、もちろん、女性は気に入った男性を尊敬している・・・そういう構図が必要だと思うわ」

「それは事務所の社長として、肝に銘じている話だもの・・・」

と、御島さん。

「それはつまり・・・家庭も事務所と一緒で、奥さんが旦那さんを気に入って・・・尊敬して、この日本社会でドンドン成長させる」

「サポートを毎日する事こそ・・・旦那も奥さんも子供もしあわせになる方法だって言う事ですか?」

と、ユキちゃん。

「わたしはそう思う。さっき、ゆるちょくんとユキちゃんが言及していたけど、「まず、相手の事を考えて、自分の事は後回し」って」

「そういう文化は、この日本でしあわせになりたい限り、ぜひ必要なソフトウェアだとわたしも思っているわ」

「つまり、我欲の強い人は・・・特に女性は、しあわせになれないのよ」

と、御島さん。

「結局、高額なランチを取る、専業主婦って、ふしあわせだからこそ、そういう高額ランチを取る羽目になるのよ」

「旦那を気に入っていて、旦那を愛していて、旦那を尊敬していたら、自然と旦那の事を先に考えて」

「自分は後回しって・・・そういう考えになるじゃない」

と、御島さん。

「そう言えば、僕の好きなシリーズで、東海林さだおさんの「あれも食いたい、これも食いたい」って言う食エッセイのシリーズがあるんですけど」

「昔の主婦は、夜ご飯を用意した後に、水を一杯だけ飲んで・・・後は旦那や子供たちの笑顔の為に」

「自分を後回しにして、料理を並べたり、ご飯をよそったりした・・・って言う原風景を、しあわせな風景として」

「語ったりしていましたね」

と、貴島くん。

「それって、僕も子供の頃、普通に見る風景だったな。お母さんが嬉しそうなんだよね、そういう時」

「ご飯をおかわりでもしようもんなら、嬉しそうに、ごはんをよそってくれる」

「父も母も僕もしあわせな時間だった・・・それが僕の夕食時のしあわせの原風景だったような気がするな」

と、僕。

「わたしもそうです。家で夕飯を皆で食べる時って、やっぱり、ハレの時間っていうか・・・皆、ごきげんで」

「いろいろな話をして、楽しんでいた・・・そんな風景を思い出しますね」

と、辛辣姫。

「そうよね・・・それがしあわせの原風景よね。でも、最近の食卓からは、そういう原風景が消えつつあるの」

「まあ、前から言ってるけど、孤食の風景・・・すべては父親が家庭をコントロール出来なくなった末の不幸の風景だわ」

と、御島さん。

「わたしは家族がしあわせになるには・・・やっぱり、母親を本能的に笑顔に出来る父親の存在が最も重要だと思っているの」

「強力な「サル山のボス力」を発揮する父親の存在・・・モノを言わなくても、母親も子供たちも圧倒してしまう」

「そして、そういう母親と子供たちを守れる本能的な強さを持つ父親がいるから、母親も子供たちも安心できると言う・・そういうオスとしての強さが」

「・・・家庭のしあわせの原風景を生むのよ・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・逆に「サル山のボス力」の無いオスだから、母親にも、子供にもバカにされて」

「結果、孤食の風景になっている・・・そういう話なんですね?」

と、ユキちゃん。

「オトコは何も言わなくても、女性や子供を圧倒出来なければいけないわ。今のオトコ達はそれが出来ないから」

「言葉で妻や子供たちをコントロールしようとするけれど、それすら、出来ないから、父と、母及び子供たちとの関係を」

「理性的な友達関係にしてしまう・・・結果、子供達は、家庭内で、先輩に対する敬意も勉強出来ないから」

「子供達は社会に出て、大先輩なんかにタメ口をする・・・そういう結果になってるのよ」

と、御島さん。

「って事は父親がまず、ダメだって事ですか?今の日本がおかしくなってる・・・ふしあわせスパイラルな男女が増えている理由は!」

と、池澤くん。

「そうよ。ネットに逃げ込んでいるオトコ達なんて皆そうじゃない?」

「「サル山のボス力」を持っていないから、女性も説得出来ない・・・結果、お一人様の世界ってわけよ」

「だから、さらにダメな・・・ううん、家族すら、作れない・・・永久に独身の男性や女性が増えてくるって結果になるわよね」

と、御島さん。

「でも、そういうダメな遺伝子は、家族を作れないから、結果、淘汰される・・・そういう話じゃないですか?」

と、貴島くんがしれっと言う。

「そういう事なの。結果、日本社会から、淘汰されると言う話よ。簡単な話ね」

と、御島さん。

「じゃあ、家族がしあわせになるには・・・どうしたらいいんですか?」

と、ユキちゃん。

「そうね。まず、日本社会の多くのハードルを乗り越えてきた、叩き上げの男性を見つける事よ」

「そういう男性は多くのハードルをクリアしてきた結果、たくさんの経験知を持っているし」

「人間性は大きく成長しているし、精神的にもタフになれているわ。この、「たくさんの経験知を持っている事」」

「「人間性が大きく」、「精神的にタフ」・・・これが家族をしあわせにする為に必要な絶対的アイテムと化すわね」

と、御島さん。

「「たくさんの経験知」、「大きな人間性」、「タフな精神力」・・・ですか?」

と、ユキちゃん。

「これとは逆に・・・「経験知が無く」、「人間的な器が小さく」、「精神的にも弱い」・・・これは子供要素アイテムだから」

「この要素を持っている人間は・・・まだ、10代や20代前半なら、許されるけど、30歳を超えて、これだったら」

「男性失格よね。結婚相手として考えては、いけいないわね」

と、御島さん。

「じゃあ、レベル30を越えたら、「たくさんの経験知」、「大きな人間性」、「タフな精神力」と言う大人要素アイテムを装備しろ」

「・・・と言う事ですか?」

と、池澤くん。

「そうね。ドラクエ的には、そういう理解の仕方になるわよね」

と、御島さん。

「そして、もちろん、最も大事なしあわせアイテムは「サル山のボス力」」

「・・・これはキラキラお目目の「ヒカルの君の目」を装備する事で、一緒についてくる・・・」

「と言うより、たくさんの女性に注目を受けても、ビクともしない大きな人間性とタフな精神力を備えると」

「貰える「サル山のボス力」・・・そして、それを貰えるとご褒美としてついてくる「ヒカルの君の目」」

「・・・これは女性を恋に落とすマジックアイテムだから・・・日本人の男性だったら、ぜひ装備したいアイテムになるわよね」

と、御島さん。

「って言う事は、「ヒカルの君の目」を装備した男性を・・・結婚相手にすれば、その家族はしあわせになると言う事ですか?」

と、ユキちゃん。

「そういう事ね。だから、日本人の男性を見る時、「ヒカルの君の目」なのか、「死んだ魚の目」なのかを」

「しっかりと確認する事が大事なのよ・・・女性にとっては、ね・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・「ヒカルの君の目」を持つ男性を相手に出来れば、自然、女性は、相手に恋し、相手をオスとして」

「自然に尊敬するから・・・女性として、最大限のサポートを当然しようとするし、旦那の成長の為に、すべての施策を」

「優先にするから・・・旦那が夕飯に帰ってくれば、女性も子供も、「サル山のボス力」に守られ、安心を感じ」

「夕食における、しあわせ原風景も戻ってくる・・・そういうからくりになっているんですね?」

と、貴島くん。

「そういう事ね。結局、男性達が、子供要素アイテム・・・「死んだ魚の目」、器の小さいオトコ、精神的にも弱いオトコ」

「そして、少ない経験知しか持ててないから・・・妻にも子供にも、そっぽを向かれる・・・そういう事ね」

と、御島さん。

「それがお一人様の原因か。わかりやすく解答が出ちゃった感じだな」

と、僕。

「結局、それって、一歩を踏み出す「一歩力」が無い事が、すべての原因になっているわ」

「「リアルライフ力」が無いって言うか・・・「あのさ、何しているの?」って男性が誰かに言う勇気が無いから」

「そういう事になっているのよね。女性だって、「ねえ、わたしも仲間にいれて!」って言えないから」

「そういう「一歩力」が無いから、ふしあわになっているのよ・・・男女共「一歩力」が無いから、ふしあわせスパイラルに」

「落ち込んでいってるって事なのね・・・」

と、御島さん。

「そういう意味じゃさ・・・御島さんの事務所の社長って言う職業は、やっぱり、僕らをしあわせにしてくれるって意味じゃあ」

「事務所のおふくろさん・・・って言った方がいいのかもしれないね」

と、僕。

「そうね。何でもわかってるおふくろさん・・・それってしあわせを導ける最高の栄誉を受ける女性って意味だもんね」

「いいわ、これからは、おふくろさんって呼び方も、あり!にしておくから」

と、御島さん。

「じゃ、おふくろさんに、これからも、僕らをしあわせに導いて貰いましょう」

と、貴島くん。

「お願いします」「お願いします」「お願いしまーす」

と、僕と池澤くんとユキちゃんは、言葉を返した。

御島さんは、幾分、恥ずかしそうに、皆を見ていた。


(おしまい)