大河ドラマ「平清盛」感想 サムライ通信
「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」
●スキンヘッドはエロスの為!璋子、璋子!と全力愛!最後の最後に覚醒し、死んでいく綾波的璋子さん!東国の王子様も駆けつけ、役者は揃った!求愛も逆ナン的な時子さんの旦那清盛さんです!
いやあ、いいですねー。
ほんと、堂々の男性向け大河ドラマ「平清盛」いいです。
やっぱり、おもしろいですよ、これ。
このドラマのおもしろさがわからないような人間は、相手になりませんね。
さて、今回は、璋子さんと鳥羽院のラブストーリー完結編「最後の愛の炎」ということで、
まあ、最後の最後で、璋子さん、覚醒したんですねー。
そして、死を迎えるという非常に王道なラブストーリー完結編でしたが、この瞬間の為にずーーーーっと眠り込んでいたんですね。璋子さんは。
そして、全力愛の鳥羽院・・・いやあ、なんか、そのビジュアルがファンシイダンス的で・・・非常に中性的なエロスを感じさせるビジュアルですよねー。
まあ、すっげーなーって感じですよね。
しかし、ほーんと鳥羽院さんの苦悶の表情は、こちらに伝わりますね。ほんと、すごい役者技術ですよ。まったくすごい。
「璋子、璋子!」
と、その声を聞くだけで、鳥羽院さんの表情が思い浮かぶんですから、どれだけ、説得力があるのか・・・もう、脳裏に焼き付いてます。はい。
そして、最後の最後・・・愛することを経験し、
「璋子は、しあわせでございます・・・」
と死んでいく・・・水仙と共に死んでいく璋子さん・・・キーアイテムがうまく使われていますねー。
この脚本家さんは、ほんとに、キーアイテムをうまく使いますよねー。
まあ、兎丸の売っていた鸚鵡が、未だに悪左府頼長さんの家にあるのが、笑えるんですよね。
だって、気にいったってことでしょ?頼長さん。
気難し屋の頼長さんが、鸚鵡を気にいっているところが、笑えますね。
で、水仙ですよ・・・一話から、ずーっと璋子さんを表現するアイテムになっていましたが、最後に両者が融合し、終わっていく・・・素晴らしい脚本じゃありませんかー。
そして、その水仙を持ってくるのが、今や東国を率いる王子様になってしまった源義朝。
よーく出来てますねー。
東国の義朝、西国の平家・・・役者が揃った所で、二人の求婚話・・・まあ、なかなか楽しかったですけど、
とりあえず、3月最後のこの回で、青年編終了・・・二人共結婚し嫡男をあげ、4月からの新たな展開に備えたんですねー。
大河ドラマのお約束ですねー。
しかし、源氏物語を下敷きにした、深キョンの求婚話、おもしろかったですね。
やっぱり、こういうのが、歴史ファンとしては、楽しいわけです。
昔読んだ源氏物語も心に蘇ってくるし、その頃の思い出なども蘇ってきて、深い思いが出来る。
そして、ドラマにも深みが出るということで、本当に良く出来たお話ですよー。
そして、新年度一発目は、清盛と言えば、このお話、宝殿に弓を射る話ですねー。
これー、昔見た清盛の若い日を描いた映画のクライマックスに使われていましたねー。
それくらい有名なシーンですが、それを新年度ど頭ですから、おもしろいですよねー。
ん。あれ、延暦寺の神輿に向かって矢を向けてたんだっけか?記憶混乱(笑)。
で、「龍馬伝」で、後藤象二郎役を好演した青木崇高さんが若き日の弁慶役で出るそうじゃないですか!
こーれも楽しみですねー。でっかいですからね。青木さんは。
いやあ、そういえば、青木さんは「ちりとてちん」役者ですからねー。
かつてのあのメンバー出てくるかなあ・・・そのあたりも楽しみです。
貫地谷しほりさんとかね・・・そういや、彼女も「龍馬伝」出てたよねー。
まあ、でも、そういう意味では、一話から続いていた鳥羽院さんの自虐的ラブも完結し、義朝、清盛と役者も揃い、
「清盛は、まだまだ、身体の軸が出来ておらぬ」
と、このお話の軸となる哲学が出てきましたから、リセットな回となりました。
「いつまでも、王家の犬に過ぎない平家でサムライになれと・・・そんなこと言えますか!」
この「王家の犬」という大事なテーマも出てきましたからね。
そういう意味では、リセットな今回となったと言えましょう。
しかし、由良御前・・・いい芝居してましたねー。
田中麗奈さん、うまいですよねー。
そして、脚本もよかった・・・そんな今回でした。
●スキンヘッド祭りなら、俺もやる!平家は今や無くてはならない勢力なの!きっちりアピール、高階さん改め信西さんです!
とうとう信西さんになってしまいましたー。
いやあ、やっぱり、今回は、スキンヘッド祭りの回と言えますね。
まあ、しかし、信西さんというのは、リアリストなんですね。
平家は鳥羽院の覚えもめでたく・・・平家の財力は、今や鳥羽院にとって、無くてはならないもの・・・。
それを全力で訴えるのが、信西さんの役目なんですねー。
まあ、アピール役が信西さんで、実際に院を補佐するのが、家成さんなんですねー。
まあ、実際、延暦寺の強訴を収めたのは、平家でしたからね。
つーか、延暦寺の強訴って要は荘園目当ての脅しに過ぎないわけで、
すべて欲得ずくの話なのよねー。
ま、平家も秘密貿易をやって、金稼いでいるわけだけどさ。
そこらへんで、皆回っていて、悪左府頼長さんは、
「俺が政治やりゃあ、世の中うまくいくんだよ。武士に政治なんて、させるか!」
ってな感じで、信西さんも、自分の正義・・・乱れきった王家を正すには、平家の力が必要!という、
非常にシンプルな・・・まあ、時代が見えていた人間としては、疲れちゃった、そういうことなんだろうね。
まあ、でも、結局、皆悪いことしているんだよな。
信西さんだって、政治をやりたいから、雅仁親王の乳母役をやっているしねー。
どっちもどっちな、世界って感じですかねー。
●強訴を収めるのが我らの仕事!荘園やるから、帰んな、延暦寺!へえへえわかりやした!楽しい楽しい平家ご一門です!
「平忠盛に、正四位の上を与える」
っつーわけで、三位になれる期待があったのに、うまくやられてしまった平家一門ですが、
やっぱり、忠盛さんかっちょいーねー。
とても鎌倉市の観光課の課長には、見えない・・・ま、別のドラマですがねー。
まあ、今回、久しぶりに、
「身体の軸」
という話と、
「王家の犬」
という話が復活していました。
また、
「平家一門の為に生きる」
という正義も復活していましたね。
まあ、
「かみさんが死んだのも王家の拙い政治にやられたのも同じだ!」
と、ゴネる清盛に、家盛が、自分の秘密を暴露して・・・説得するという久しぶりの展開が見られましたが、
まあ、すべてこのドラマの背骨に当たる大事なテーマなんですね。
これを3月最後に復活させ、もう一度、視聴者に提示し、新年度に入っていくという、そういうリセットのための回だったわけです。
だから、非常に第一回に似た作りでもあるわけです。
だから、ゴネる清盛が久しぶりに見られた・・・そういうことなんですね。
ゴネる清盛に久しぶりに、意見する忠正さん・・・このひと最近盲腸やったんだってね。
まあ、それはいいんですが、こう平家ってのは結束して事に当たる感じがして、いいですねー。
強訴のシーンなんて、ほんと胸踊ります。
伊藤忠清の武者振りなんて毎回見て胸踊るし、老練な家貞もいい・・・荘園貰えると知ってすーぐ帰っていった延暦寺さん一党もよかったですけどね(笑)。
平家って仲いいんだなって、素直に思いますねー。
つーか、ここでは、源氏は敵ですからね。
いつもは、平家が悪で、源氏は善みたいに書かれていたので、それが逆転していて、すごい新鮮!
まあ、やっぱり、源三位頼政の名前の意味がよくわかります。はい。
●俺の愛はお前だけ!愛を知らずに死ぬのは嫌!ほら水仙だよ、璋子、璋子!ああ最後に!の王家ラブでした!
というわけで、第一回から続いてきた、璋子さんと鳥羽院の自虐ラブも、とうとう最終回を迎えて、最後の最後で、人形だった璋子さんが覚醒し、
愛を感じられた・・・それを鳥羽院も泣いて喜び・・・別れを迎えるという非常にわかりやすい王道ラブを貫きました。
ちゃんと3月最終の回にラブが終わるわけですから、おもっそNHK的というか・・・わかりやすいですねー。
まあ、しかし、鳥羽院さんの演技は、ほんと毎回素晴らしい・・・なんか今回は、ほんとスキンヘッドのエロス感が半端ない感じで・・・、
それだけ、役者パワーが出ていた感じでしたねー。
まあ、得子さんも泣いてましたし・・・いやあ、この得子さんと鳥羽院の演技力の素晴らしさは、ほんと素晴らしい。
普段、会話されている松雪泰子さんを見ると、やさしい感じなんですけど、得子さんみたいな強い役をやらせると、見違えますからねー。
すごい役者さんだなーってこちらも思いますね。
ということで、鳥羽ラブも一段落して、これからは、得子さんの政治ショーみたいになっていくんでしょうか。
まーた次回から楽しくなりそうですね。
璋子さん、お疲れ様です。ある意味、お人形だったのに、最後に愛に覚醒して直後死んだ、綾波レイちゃんライクでした。
●俺は源氏の嫡男にして東国の王子様!女を口説くのも、朝飯前!女性の気持ちを見抜き、ほろりとさせる男!それが源義朝だ!
水仙を持って、東国から帰ってきた男、源義朝さんです。
いやあ、印象としては、
「女を口説くのも、うまくなったな」
という感じでしょうか。
「おんなは、好きな男の為に、役に立つことが一番うれしいんじゃね?」
と、女性なら誰でもうなるセリフを繰り出していましたからねー。
「おめー、俺のこと、長く待っていたんだろ?」
という言葉に、思わず泣き崩れ、ほだされてしまう由良御前もよかったですねー。
「はい。そうです。そうなんでーす」
的なセリフの情感がよかった・・・田中麗奈さん、ほんとに素晴らしい演技ぶりでしたー。
僕はここが今回で、一番よかったように思えますねー。
まあでも考えてみれば、10年近く待った計算になりますからねー。
そりゃあ、泣き崩れたくもなりますねー。
しかし、こう、一層ワイルドになった感がある源義朝さんです。
僕はこの時を待っていた・・・そんな風に感じる、源義朝さんでしたー。
●実は前から好きだった!子供を手なづけるのは、朝飯前!作戦は正攻法!でも、逆ナン気味のワイルド時子さんです!
というわけで、ワイルドなのは、このひとも一緒、後添い、時子さんです。
このひと、実は、最初から清盛を好きだった、ということだったんですね。
それを隠して・・・まあ、そういうあたり、日本人はほろりと来てしまうんですねー。
まあ、実は好きだったけど、清盛さんが、明子さんを好きになってしまったので・・・静かに身を引いた、というわけで、
そういうのに、弱いですねー。男は。
まあ、でも、このひともキーアイテムは、源氏物語、ということで、若紫の回をずーっと使い続けてきて、なんとも、
キーアイテム使いのうまい脚本家さんですねー。
こういうあたりが、一般のひとに、小難しく見える・・・だから視聴率が上がらない・・・歴史好きの満足する物語を作ると、
一般視聴者は難解過ぎてわからない・・・歴史エンターテインメントは、そもそも低劣な視聴者に理解出来ない・・・そういう構図なんじゃありませんか?
坂東玉三郎さんも言ってますが、こんなよく出来た本物志向の歴史エンターテインメントは、そうそう作られない。
「江」みたいな低劣向け作品が作られる世の中ですからね。
だから、毎回、存分に楽しまないと、バチが当たりますよ、ほんと。
ま、愚痴はいいとして、時子さん、なかなかいい感じで、溶け込んだように見えますね。
つーか、もう子供がお腹の中にいるし・・・あそこ速い展開だったなー。
まあ、でも、これからどういう展開になっていくのか・・・どういう北の方になるのか、正直楽しみです。
なんか、清盛に似たところがあるワイルド妻・・・そんな感じになってほしいですね。
今週の喜び
というわけで、リセット回になった今回ですが、鳥羽院の自虐ラブも完結し、義朝も復活して、3月のお約束は、すべて終りましたねー。
4月から新展開ということで、青木崇高さんが、まず、楽しみですねー。
まあ、若き弁慶ということですが、ゲスト出演ということなのかな。
まあ、でも楽しみですねー。
こう、「ちりとてちん」役者を、ちょろっとずつゲスト出演させてくれるとありがたいんですけどねー。
ま、それはいいとして、清盛は、この3ヶ月間で、成長したんでしょうか?
だって、
「あいつには、まだ、身体の軸が出来ておらぬ」
なんて忠盛さんに言われていましたし、王家の犬問題にいまだに拘っている・・・家盛に気を使わせちゃっているし、
「俺、なんて駄目な兄なんだ・・・」
ってな表情もしていましたからねー。
でも、あれか・・・深キョンかみさんにして、子供も出来て・・・次回から大きく変わるのかな?
これねー、大河のお約束だったりするんですよ。新年度の一発目は、すごい成長を遂げていたりしますからね。
「龍馬伝」では、なんかすごく龍馬さんが成長していたような・・・そんな演出だったよねー。
というわけで、次回は、清盛物語としては、ある意味クライマックスな、宝殿に矢エピソードですからねー。
あれー、映画で見たのは、市川雷蔵さんの清盛だったなー。新平家物語っつー映画だそうです。1955年・・・昭和30年の映画だそうで、
どっかの映画チャンネルで見たなー。なかなか日本映画が元気だった頃の映画でしたが、迫力な雷蔵さんでしたねー。
ま、それはいいとして、兎丸をはじめとして、コワモテが集まるようですから、楽しくなりそうですよ。
そして、清盛の成長ぶりが、描かれるんでしょうか。
「宝殿なんぞ、意味ねえぜ!これからは、武士の時代、弓矢の時代が来るんだ!」
そんな感じに、時代の移り変わりのシンボルとして、宝殿に矢のシーンが語られるのか・・・そのあたり興味を持って見て行きましょう。
まあ、清盛の起こしちゃうエピですから、誰が敵になり、誰が味方になるのか・・・それが語られるでしょうね。
信西、家成は、清盛派・・・敵の急先鋒は、もちろん、悪左府頼長さん・・・義朝は同じ武家として、清盛側に立つでしょうね。
彼らも強訴を収める側ですから・・・さて、鳥羽院は、どちらを選ぶのか・・・そのあたりが、キーになってくるんでしょうね。
それは清盛のおごりなのか、相変わらず無鉄砲の・・・無頼の高平太のままなのか、それとも、周到な計算があって・・・ではないだろう。
でも、時代っていうのは、そういう事件によって、作られていくんだよね。
新たな時代の来襲を予想させる、宝殿に矢事件・・・今から楽しみにしましょう。
次回が、楽しみです!
今週のあれ、どうなん?
いやあ、リセットリセット・・・ある意味すっきりしましたー。
「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」
●スキンヘッドはエロスの為!璋子、璋子!と全力愛!最後の最後に覚醒し、死んでいく綾波的璋子さん!東国の王子様も駆けつけ、役者は揃った!求愛も逆ナン的な時子さんの旦那清盛さんです!
いやあ、いいですねー。
ほんと、堂々の男性向け大河ドラマ「平清盛」いいです。
やっぱり、おもしろいですよ、これ。
このドラマのおもしろさがわからないような人間は、相手になりませんね。
さて、今回は、璋子さんと鳥羽院のラブストーリー完結編「最後の愛の炎」ということで、
まあ、最後の最後で、璋子さん、覚醒したんですねー。
そして、死を迎えるという非常に王道なラブストーリー完結編でしたが、この瞬間の為にずーーーーっと眠り込んでいたんですね。璋子さんは。
そして、全力愛の鳥羽院・・・いやあ、なんか、そのビジュアルがファンシイダンス的で・・・非常に中性的なエロスを感じさせるビジュアルですよねー。
まあ、すっげーなーって感じですよね。
しかし、ほーんと鳥羽院さんの苦悶の表情は、こちらに伝わりますね。ほんと、すごい役者技術ですよ。まったくすごい。
「璋子、璋子!」
と、その声を聞くだけで、鳥羽院さんの表情が思い浮かぶんですから、どれだけ、説得力があるのか・・・もう、脳裏に焼き付いてます。はい。
そして、最後の最後・・・愛することを経験し、
「璋子は、しあわせでございます・・・」
と死んでいく・・・水仙と共に死んでいく璋子さん・・・キーアイテムがうまく使われていますねー。
この脚本家さんは、ほんとに、キーアイテムをうまく使いますよねー。
まあ、兎丸の売っていた鸚鵡が、未だに悪左府頼長さんの家にあるのが、笑えるんですよね。
だって、気にいったってことでしょ?頼長さん。
気難し屋の頼長さんが、鸚鵡を気にいっているところが、笑えますね。
で、水仙ですよ・・・一話から、ずーっと璋子さんを表現するアイテムになっていましたが、最後に両者が融合し、終わっていく・・・素晴らしい脚本じゃありませんかー。
そして、その水仙を持ってくるのが、今や東国を率いる王子様になってしまった源義朝。
よーく出来てますねー。
東国の義朝、西国の平家・・・役者が揃った所で、二人の求婚話・・・まあ、なかなか楽しかったですけど、
とりあえず、3月最後のこの回で、青年編終了・・・二人共結婚し嫡男をあげ、4月からの新たな展開に備えたんですねー。
大河ドラマのお約束ですねー。
しかし、源氏物語を下敷きにした、深キョンの求婚話、おもしろかったですね。
やっぱり、こういうのが、歴史ファンとしては、楽しいわけです。
昔読んだ源氏物語も心に蘇ってくるし、その頃の思い出なども蘇ってきて、深い思いが出来る。
そして、ドラマにも深みが出るということで、本当に良く出来たお話ですよー。
そして、新年度一発目は、清盛と言えば、このお話、宝殿に弓を射る話ですねー。
これー、昔見た清盛の若い日を描いた映画のクライマックスに使われていましたねー。
それくらい有名なシーンですが、それを新年度ど頭ですから、おもしろいですよねー。
ん。あれ、延暦寺の神輿に向かって矢を向けてたんだっけか?記憶混乱(笑)。
で、「龍馬伝」で、後藤象二郎役を好演した青木崇高さんが若き日の弁慶役で出るそうじゃないですか!
こーれも楽しみですねー。でっかいですからね。青木さんは。
いやあ、そういえば、青木さんは「ちりとてちん」役者ですからねー。
かつてのあのメンバー出てくるかなあ・・・そのあたりも楽しみです。
貫地谷しほりさんとかね・・・そういや、彼女も「龍馬伝」出てたよねー。
まあ、でも、そういう意味では、一話から続いていた鳥羽院さんの自虐的ラブも完結し、義朝、清盛と役者も揃い、
「清盛は、まだまだ、身体の軸が出来ておらぬ」
と、このお話の軸となる哲学が出てきましたから、リセットな回となりました。
「いつまでも、王家の犬に過ぎない平家でサムライになれと・・・そんなこと言えますか!」
この「王家の犬」という大事なテーマも出てきましたからね。
そういう意味では、リセットな今回となったと言えましょう。
しかし、由良御前・・・いい芝居してましたねー。
田中麗奈さん、うまいですよねー。
そして、脚本もよかった・・・そんな今回でした。
●スキンヘッド祭りなら、俺もやる!平家は今や無くてはならない勢力なの!きっちりアピール、高階さん改め信西さんです!
とうとう信西さんになってしまいましたー。
いやあ、やっぱり、今回は、スキンヘッド祭りの回と言えますね。
まあ、しかし、信西さんというのは、リアリストなんですね。
平家は鳥羽院の覚えもめでたく・・・平家の財力は、今や鳥羽院にとって、無くてはならないもの・・・。
それを全力で訴えるのが、信西さんの役目なんですねー。
まあ、アピール役が信西さんで、実際に院を補佐するのが、家成さんなんですねー。
まあ、実際、延暦寺の強訴を収めたのは、平家でしたからね。
つーか、延暦寺の強訴って要は荘園目当ての脅しに過ぎないわけで、
すべて欲得ずくの話なのよねー。
ま、平家も秘密貿易をやって、金稼いでいるわけだけどさ。
そこらへんで、皆回っていて、悪左府頼長さんは、
「俺が政治やりゃあ、世の中うまくいくんだよ。武士に政治なんて、させるか!」
ってな感じで、信西さんも、自分の正義・・・乱れきった王家を正すには、平家の力が必要!という、
非常にシンプルな・・・まあ、時代が見えていた人間としては、疲れちゃった、そういうことなんだろうね。
まあ、でも、結局、皆悪いことしているんだよな。
信西さんだって、政治をやりたいから、雅仁親王の乳母役をやっているしねー。
どっちもどっちな、世界って感じですかねー。
●強訴を収めるのが我らの仕事!荘園やるから、帰んな、延暦寺!へえへえわかりやした!楽しい楽しい平家ご一門です!
「平忠盛に、正四位の上を与える」
っつーわけで、三位になれる期待があったのに、うまくやられてしまった平家一門ですが、
やっぱり、忠盛さんかっちょいーねー。
とても鎌倉市の観光課の課長には、見えない・・・ま、別のドラマですがねー。
まあ、今回、久しぶりに、
「身体の軸」
という話と、
「王家の犬」
という話が復活していました。
また、
「平家一門の為に生きる」
という正義も復活していましたね。
まあ、
「かみさんが死んだのも王家の拙い政治にやられたのも同じだ!」
と、ゴネる清盛に、家盛が、自分の秘密を暴露して・・・説得するという久しぶりの展開が見られましたが、
まあ、すべてこのドラマの背骨に当たる大事なテーマなんですね。
これを3月最後に復活させ、もう一度、視聴者に提示し、新年度に入っていくという、そういうリセットのための回だったわけです。
だから、非常に第一回に似た作りでもあるわけです。
だから、ゴネる清盛が久しぶりに見られた・・・そういうことなんですね。
ゴネる清盛に久しぶりに、意見する忠正さん・・・このひと最近盲腸やったんだってね。
まあ、それはいいんですが、こう平家ってのは結束して事に当たる感じがして、いいですねー。
強訴のシーンなんて、ほんと胸踊ります。
伊藤忠清の武者振りなんて毎回見て胸踊るし、老練な家貞もいい・・・荘園貰えると知ってすーぐ帰っていった延暦寺さん一党もよかったですけどね(笑)。
平家って仲いいんだなって、素直に思いますねー。
つーか、ここでは、源氏は敵ですからね。
いつもは、平家が悪で、源氏は善みたいに書かれていたので、それが逆転していて、すごい新鮮!
まあ、やっぱり、源三位頼政の名前の意味がよくわかります。はい。
●俺の愛はお前だけ!愛を知らずに死ぬのは嫌!ほら水仙だよ、璋子、璋子!ああ最後に!の王家ラブでした!
というわけで、第一回から続いてきた、璋子さんと鳥羽院の自虐ラブも、とうとう最終回を迎えて、最後の最後で、人形だった璋子さんが覚醒し、
愛を感じられた・・・それを鳥羽院も泣いて喜び・・・別れを迎えるという非常にわかりやすい王道ラブを貫きました。
ちゃんと3月最終の回にラブが終わるわけですから、おもっそNHK的というか・・・わかりやすいですねー。
まあ、しかし、鳥羽院さんの演技は、ほんと毎回素晴らしい・・・なんか今回は、ほんとスキンヘッドのエロス感が半端ない感じで・・・、
それだけ、役者パワーが出ていた感じでしたねー。
まあ、得子さんも泣いてましたし・・・いやあ、この得子さんと鳥羽院の演技力の素晴らしさは、ほんと素晴らしい。
普段、会話されている松雪泰子さんを見ると、やさしい感じなんですけど、得子さんみたいな強い役をやらせると、見違えますからねー。
すごい役者さんだなーってこちらも思いますね。
ということで、鳥羽ラブも一段落して、これからは、得子さんの政治ショーみたいになっていくんでしょうか。
まーた次回から楽しくなりそうですね。
璋子さん、お疲れ様です。ある意味、お人形だったのに、最後に愛に覚醒して直後死んだ、綾波レイちゃんライクでした。
●俺は源氏の嫡男にして東国の王子様!女を口説くのも、朝飯前!女性の気持ちを見抜き、ほろりとさせる男!それが源義朝だ!
水仙を持って、東国から帰ってきた男、源義朝さんです。
いやあ、印象としては、
「女を口説くのも、うまくなったな」
という感じでしょうか。
「おんなは、好きな男の為に、役に立つことが一番うれしいんじゃね?」
と、女性なら誰でもうなるセリフを繰り出していましたからねー。
「おめー、俺のこと、長く待っていたんだろ?」
という言葉に、思わず泣き崩れ、ほだされてしまう由良御前もよかったですねー。
「はい。そうです。そうなんでーす」
的なセリフの情感がよかった・・・田中麗奈さん、ほんとに素晴らしい演技ぶりでしたー。
僕はここが今回で、一番よかったように思えますねー。
まあでも考えてみれば、10年近く待った計算になりますからねー。
そりゃあ、泣き崩れたくもなりますねー。
しかし、こう、一層ワイルドになった感がある源義朝さんです。
僕はこの時を待っていた・・・そんな風に感じる、源義朝さんでしたー。
●実は前から好きだった!子供を手なづけるのは、朝飯前!作戦は正攻法!でも、逆ナン気味のワイルド時子さんです!
というわけで、ワイルドなのは、このひとも一緒、後添い、時子さんです。
このひと、実は、最初から清盛を好きだった、ということだったんですね。
それを隠して・・・まあ、そういうあたり、日本人はほろりと来てしまうんですねー。
まあ、実は好きだったけど、清盛さんが、明子さんを好きになってしまったので・・・静かに身を引いた、というわけで、
そういうのに、弱いですねー。男は。
まあ、でも、このひともキーアイテムは、源氏物語、ということで、若紫の回をずーっと使い続けてきて、なんとも、
キーアイテム使いのうまい脚本家さんですねー。
こういうあたりが、一般のひとに、小難しく見える・・・だから視聴率が上がらない・・・歴史好きの満足する物語を作ると、
一般視聴者は難解過ぎてわからない・・・歴史エンターテインメントは、そもそも低劣な視聴者に理解出来ない・・・そういう構図なんじゃありませんか?
坂東玉三郎さんも言ってますが、こんなよく出来た本物志向の歴史エンターテインメントは、そうそう作られない。
「江」みたいな低劣向け作品が作られる世の中ですからね。
だから、毎回、存分に楽しまないと、バチが当たりますよ、ほんと。
ま、愚痴はいいとして、時子さん、なかなかいい感じで、溶け込んだように見えますね。
つーか、もう子供がお腹の中にいるし・・・あそこ速い展開だったなー。
まあ、でも、これからどういう展開になっていくのか・・・どういう北の方になるのか、正直楽しみです。
なんか、清盛に似たところがあるワイルド妻・・・そんな感じになってほしいですね。
今週の喜び
というわけで、リセット回になった今回ですが、鳥羽院の自虐ラブも完結し、義朝も復活して、3月のお約束は、すべて終りましたねー。
4月から新展開ということで、青木崇高さんが、まず、楽しみですねー。
まあ、若き弁慶ということですが、ゲスト出演ということなのかな。
まあ、でも楽しみですねー。
こう、「ちりとてちん」役者を、ちょろっとずつゲスト出演させてくれるとありがたいんですけどねー。
ま、それはいいとして、清盛は、この3ヶ月間で、成長したんでしょうか?
だって、
「あいつには、まだ、身体の軸が出来ておらぬ」
なんて忠盛さんに言われていましたし、王家の犬問題にいまだに拘っている・・・家盛に気を使わせちゃっているし、
「俺、なんて駄目な兄なんだ・・・」
ってな表情もしていましたからねー。
でも、あれか・・・深キョンかみさんにして、子供も出来て・・・次回から大きく変わるのかな?
これねー、大河のお約束だったりするんですよ。新年度の一発目は、すごい成長を遂げていたりしますからね。
「龍馬伝」では、なんかすごく龍馬さんが成長していたような・・・そんな演出だったよねー。
というわけで、次回は、清盛物語としては、ある意味クライマックスな、宝殿に矢エピソードですからねー。
あれー、映画で見たのは、市川雷蔵さんの清盛だったなー。新平家物語っつー映画だそうです。1955年・・・昭和30年の映画だそうで、
どっかの映画チャンネルで見たなー。なかなか日本映画が元気だった頃の映画でしたが、迫力な雷蔵さんでしたねー。
ま、それはいいとして、兎丸をはじめとして、コワモテが集まるようですから、楽しくなりそうですよ。
そして、清盛の成長ぶりが、描かれるんでしょうか。
「宝殿なんぞ、意味ねえぜ!これからは、武士の時代、弓矢の時代が来るんだ!」
そんな感じに、時代の移り変わりのシンボルとして、宝殿に矢のシーンが語られるのか・・・そのあたり興味を持って見て行きましょう。
まあ、清盛の起こしちゃうエピですから、誰が敵になり、誰が味方になるのか・・・それが語られるでしょうね。
信西、家成は、清盛派・・・敵の急先鋒は、もちろん、悪左府頼長さん・・・義朝は同じ武家として、清盛側に立つでしょうね。
彼らも強訴を収める側ですから・・・さて、鳥羽院は、どちらを選ぶのか・・・そのあたりが、キーになってくるんでしょうね。
それは清盛のおごりなのか、相変わらず無鉄砲の・・・無頼の高平太のままなのか、それとも、周到な計算があって・・・ではないだろう。
でも、時代っていうのは、そういう事件によって、作られていくんだよね。
新たな時代の来襲を予想させる、宝殿に矢事件・・・今から楽しみにしましょう。
次回が、楽しみです!
今週のあれ、どうなん?
いやあ、リセットリセット・・・ある意味すっきりしましたー。