「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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小田さんの「言葉にできない」を歌詞論考!(感動ストーリーの秘密!:日本人的美学からの論考)

2010年05月24日 | 日本人の秘密
おはようございます!

いやあ、なんだか雨の日が続きますね。

実際、雨というのは、ちょっと苦手。

というか、なんとなく、楽しくない。

というわけで、一番苦手な季節は、つゆ!というわけですけど、

そういう季節になってしまったんですかね!

まあ、あまり気にせず、さらりと感じていようかと思いますが、

なんか、髪の毛もへろっとしてくるし、

湿気が多いと、いろいろ状況も変わってくる、今日この頃ですね。


さて、今日は、月曜日ということで、ちょっとやわらかい感じで、論考してみましょう。

えー、よくCMで流れている小田和正さんの「言葉にできない」という曲について、

その歌詞論考というのを、久しぶりにやってみましょうか!


えー、この曲が出てから、30年近くなるんですね。いやあ、いい曲はいつ聞いても

同じような感動を与えてくれますね。

この曲は、当時オフコースというグループの曲として発表されましたが、

当時、オフコースは一緒にやっていた鈴木康博氏が脱退したい旨を小田和正氏に表明したことで、

解散の危機にありました。鈴木氏と小田氏は、オフコースのオリジナルメンバーで、

大学時代から、彼ら二人が中心になってやってきたグループだったんですね。

そして、鈴木氏は、オフコースのキャプテン的な意識もあったと思います。

しかし、「さよなら」の大ヒットを契機に、小田和正のオフコースになっていく、グループ内にあって、

「新しい道を自分自身で見つけるべきでは?」

という思いを持ったり、

小田氏の音楽性についていけなくなった自分を感じることが、いやになった、

ということもあったと思います。まあ、人間いろいろ考えるものですからね。

そして、最終的に、オフコース脱退、という道に至ったのだ、と思います。

同じように音楽で飯をくってきた人間として、小田氏の音楽性の高さは、認めるべきものだし、

近くでやってきたからこそ、認めることの悔しさ辛さというのもあったと思いますね。

だから、離れるという決断をした。

それは、オフコースを破壊する行為でもあって、多くのファンは、その行き方を悲しんだものでした。

でも、結局、そのことが、小田和正というひとりのアーティストを生む結果になったわけですから、

鈴木氏の決断というのは、結果として良かったということになりますね。


まあ、その決断のおかげで、この名曲が生まれたわけですから、さらに良かった、とそういうことになるわけです。

この「言葉にできない」は、鈴木氏に対する思いを込めて、小田和正が書き上げた渾身の一曲ということになります。

1982年6月30日の、鈴木氏の在籍するオフコースとして、最後のコンサートの時に、武道館の舞台の上で、

「心はなれて」という、また、この鈴木氏に対して書いたと思われる名曲を唄った小田氏は、すでに感極まっていました。

そして、「言葉にできない」のイントロが流れるやいなや、小田氏は、鈴木氏と歩んできた今までを思い、涙を流したのです。

この想いは、彼しかわからないものだったでしょう。涙ながらに唄った「言葉にできない」は、未だにファンの間では語りぐさになっています。


さて、そんな「言葉にできない」ですが、まあ、歌詞論考しちまいましょう。ま、ゆるやかに、楽しい感じでね!


終わるはずのない愛が途絶えた

いのち尽きていくように

違う、きっと違う

こころが叫んでいる


えー、最初の出だし、というあたりですが、

これ、オフコースが終わっていくという想いを持ちながら書いていることがだだわかりですね。

そして、小田さんは、別れたくなかったんですね。


「終わるはずのない愛」というのが、オフコースでしょう。ま、それが終わってしまうわけですから、どれほど、こころが痛かったか、

というわけですね。まあ、それが途絶えた、と言ってるわけです。そして、命がつきていくようだ、というわけで、

これは、逃れられない運命だった、ということも暗示しています。

そして、それに対する感情は、

「違う、きっと違う」であり、それがこころの叫びだと、言っているわけです。決して口では出せないけれど、こころは、

そう叫んでいるんだ、そう言って、本意を顕にしているわけですね。

えー、ラブソング的な解釈とすると、ひとりの女性の愛が終わるところから始まるストーリーです。

その愛の終わりを彼女は信じられない。違うきっと違うんだ、と、こころが叫ぶほど、その愛の終りを受け入れられない女性という

ストーリーです。


ひとりでは、生きていけなくて

また、誰かを愛している

こころ、悲しくて

言葉にできない


まあ、オフコース問題で話すと、小田さんは、ひとりでは生きていけない、鈴木氏にやめないでくれ、と暗示しているわけです。

そして、ラブソングとして見ると、ひとりでは生きていけないから、また、それだけで、愛するひとをみつける、その悲しさは、

言葉にすることができない、としているわけです。ひとりでいたくないから、誰かを愛することは、悲しいことだ、と言っているわけですね。


lalala ・・言葉にできない


これ珍しいんですね。サビをラで歌っていくわけですが、オフコースや小田さんの他の曲にはあまり見られない感じです。

ただ、前回の歌詞論考でも話しましたが、サビはその曲の最もいいたいところ、主張であるわけですから、

そこを見れば主張がわかる、ということで、「言葉にできないことが、いろいろあるんだ!」

ということが、この曲の主張ということで、題名にもなっている、ということなんですね。


一番の歌詞全体を見ると、弱い女性が、突然の愛の終わりに悲しみ、言葉にできないんだけど、こころは違う!と叫びつづけているんだ、という

ことですね。そして、ひとりでは、生きていけない、弱い女性の悲しさと、そのために恋愛している悲しさを同時に挙げていて、

言葉にできないんだ!と叫んでいるわけです。そういう意味では弱い女性の悲しさを唄った歌詞ということになるわけです。


さて、では、2番の歌詞に行きましょう。


せつない嘘をついては、いいわけを飲み込んで

はたせぬあの頃の夢は、もう消えた


えー、これオフコース問題的には、いろいろせつない嘘をつくことになったことを言っているんでしょうね。オフコース的には、解散は秘密にしていましたから、

いろいろマスコミにインタビューされても、せつない嘘をついていましたからね。果たせぬ夢というのは、オフコースの曲を海外でヒットさせたい、

アメリカでヒットさせたい、という小田さんの夢でしょう。「ムーン・リバー」という曲が大好きな小田さんらしい発想です。

さて、ラブソング的には、これもか弱い女性のストーリーということで、せつない嘘をついたり、いいわけを飲み込むのは女性の性というわけで、

夢も消えてしまったかわいそうな女性というストーリーになっています。


誰のせいでもない 自分が小さすぎるから

それがくやしくて 言葉にできない


オフコース問題的には小田さんの自戒の念というところでしょう。鈴木氏がやめるのは、だれのせいでもない、ということでしょう。

そして、自分が小さすぎるというのは、小田さんの素直な想いなのでしょうね。それがくやしくて、言葉にすることができない、ということなのでしょう。

ラブソング的には、そんな女性になっているのも、だれのせいでもないの。自分がちいさすぎるの。それがくやしくて、言葉にできないの、と

女性の自戒ストーリーになっています。まあ、だれでも、自分が小さすぎると若い頃は想いますからね。それで共感を覚えるのでしょうね。


lalala・・・言葉にできない


というわけで、いろいろな言葉にできないことがあるんだ、というサビに、そして主張につながっていくわけです。

2番の歌詞は、全体的には、若い女性の自戒の嘆き、というストーリーになっていますね。


あなたに会えてほんとうによかった

うれしくてうれしくて言葉にできない


というわけで、ここがサビ以上に主張したいところなわけです。まあ、本音というわけですが、

これ、オフコース問題的に言うと、鈴木氏への小田氏の素直な言葉だと思いますね。いっしょに、今までオフコースをやってこれてよかった。

別れることになるけど、今までの思い出は決して忘れない、そういうことだと思いますね。

そして、ラブソング的には、女性として、いろいろ大変だけど、今あまりいい状況じゃないけど、でも、これだけは言える。

あなたに会えてほんとうによかった。うれしくてうれしくて言葉にできない

という、最初の愛の終わりに、愛していた彼に、送る言葉なんですね。


あなたに会えて、ウー

言葉にできない

今、あなたに会えて、ウー


そして、最後に、ほんとうにあなたに会えてよかった、と締めくくるんですね。

そして、良かった、と言う言葉をいわないことで、逆に強調しているわけです。

なるほどね。

愛が突然終わって、いろいろ悪い状況になったりしているけど、でも。

でも、私は、言葉にできないけれど、実は、あなたに会えてほんとうによかった、と思っているの。ほんとよ。

今、あなたにあえて、ほんとうによかったと思っている!

というストーリーだったんですね。


こころの中には、いろいろな言葉があふれているけど、なかなか、それは、言葉にできない、


それは、本当にそうですよね。うん?まあ、僕の場合は、ガンガン言葉にしてしまいますが、

まあ、この曲が出た頃は、まだ、僕もクソガキで、なかなか、その思いというものを言葉にすることが、できなかったもんでした。

まあ、女性というのは、か弱い存在の時期がありますから(笑)、そのこころの琴線に触れるでしょうね。

非常にドラマチックな名曲です。

なるほど、やはり、ストーリーが感動的な物語になっていたんですね。

だから、感動するわけで、まあ、改めてこう論考してみると、名曲には名曲たる所以があるんですね。


まあ、この曲には、唯一欠点がありまして・・・結婚式で歌えない、ということでしょうか(笑)。

まあ、別れちゃうんでね。そういう意味では、同じオフコースの「さよなら」も、もちろん、歌えませんがね。

そういう意味では、別れということをテーマにすると、名曲になりやすいのかな。

まあ、「ラブラブでうれしー」という状態だと、あまり感動ストーリーなんてできないでしょうから、

悲しみから喜びへ、というストーリーが感動を呼ぶわけですね。なるほど、つまり、喜びを強調するために、最初に悲しみ状態にしておく、

というわけですね。ストーリーというのは、強調というのが、ひとつのキーですから、まあ、最大限に喜びを強調するには、悲しみから入るのは、

お約束というわけですね。なるほど。

そういう意味では、この「言葉にできない」は正統な感動型ラブストーリーということになるわけで、まあ、あるいみ典型例と言ってもいいんですね。

なるほど、ストーリーをつむぐ人間としては、勉強になりますね。


結局、感動とは、そういう風にしてつくられていく、ということがだだわかりに、なりました。

なるほどね。強調かあ。そして、

「あなたに会えてよかった。うれしくてうれしくて、言葉にできない」

と言う歌詞が、最初にできたことも、だだわかりです。

この言葉を思いついて、そこから、他のストーリーを編み上げればいいわけですからね。最初は悲しみ、そして最後は感動的に、締める。

そうか、また、いろいろわかってしまった、今日この頃でした。


さて、長くなりました。

なるほど、いろいろわかりましたね。ストーリーの編み方の勉強になります。

まあ、小田さんの場合、音楽的にも、声的にも素晴らしいので、まあ、あれだけの感動を与えるわけですけど、

まあ、作詞の世界も、なかなか興味深い感じです。

まあ、いずれにしろ、同じストーリーテリングの世界ですから、共通するものがたくさんあって、いい勉強になります。

まあ、今回は「感動するストーリーとは」みたいな感じの論考になりましたからね。

なかなか、おもしろかったです。

みなさんも、楽しんで頂けたでしょうか。


さて、今日も長々と書いてしまいました。

ここまで、読んで頂いたみなさん、ありがとうございました!

また、次回、お会いしましょう!


ではでは。



さて、今日もここまで、読んで頂いたみなさん、ありがとうございました。

また、次回お会いしましょう。


ではでは。



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