「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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人生もムーコ?

2015年11月30日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

もう、11月も終わり。

冬はすぐにやってきていますねー。


さて、その時、僕とイケメン貴島くん、(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、

若い池澤くん(24)は、事務所社長の御島さん(31)のマンションで、昼から楽しくお酒を飲んでいました。

「ゆるちょさんの最近のブームって、朝ドラのあさちゃんと「いとしのムーコ」なんですって」

「可愛いですよねー」

と、ユキちゃん。

「「あさちゃん」は、わたしも見てるけど、その「いとしのムーコ」って何?」

と、御島さん。

「わたしも見たんですけど、いわゆる動物目線マンガですね。ムーコって言う犬が主人公なんですけど、これが女の子で」

「彼女の世界って、飼い主である、吹きガラス職人のこまつさん・・・その他だけなんですね」

「で、もちろん、彼女はこまつさんとは話せないし、そのまどろっこしい感じがいいアクセントになっていて」

「面白い感じです。こまつさんは彼女の中では何でも出来るヒトみたいなカン違いがあって、ホッとするアニメですね」

と、辛辣姫。

「土曜日の朝の16分のアニメって言う立ち位置も好きですね。僕は」

と、僕。

「なんか、しあわせのひとつのカタチでもあるのかしら」

と、御島さん。

「でも、そういうシンプルな価値観って、ちょっと楽しいわよね。似た感じでいうと、ゴマちゃんが出てた「少年アシベ」を」

「思い出すわね」

と、御島さん。

「懐かしい・・・うーん、どこか似てるかもしれないね」

と、僕。

「わたし、そういう意味ではシンプルな価値観って言うと・・・子供の頃、あるいは20代前半くらいまでは」

「男性は素敵な男性だけ、生き残って、興味の無い男性は皆いなくなればいいのに・・・って激しい事考えていたわ」

と、御島さん。

「それってヒトラーの世界より、ある意味すごいですよ」

と、貴島くん。

「そうよね。まあ、ある意味、妄想だけど、通勤電車から、ダサいオジサンなんか、ひとりもいなくなればいいのに」

「って、高校時代、通学しなから、思っていたわ。高1の時に痴漢された事があって、それ以来、オジサン恐怖症になっていたのが」

「多分、原因・・・」

と、御島さん。

「御島さん、余程、高校生時代、美人だったんでしょうね」

と、僕。

「あ。そうか・・・画像、パソコンに残っていたかな・・・」

と、御島さん。

「はい。これ、高校時代のわたし・・・」

と、御島さんはノートパソコンを持ってきてくれる。

「ふーむ」「ほー」「へー」「ふーん」「はー」

と、皆言葉にだす。

「まあ、思った通りの美人だから・・・確かに痴漢にも遭いそうですね」

と、僕。

「まあ、それで、おっさん潔癖症になっちゃって・・・あの頃は自分でも、ちょっとおかしいかなってくらい」

「年齢を重ねた男性が嫌いだった・・・女性って、そういう時代あるじゃない?」

と、御島さん。

「そうですね」「そうですね」

と、ユキちゃんとミユウちゃん。

「今は、御島さん・・・そういう男性に対してどう思っているんですか?」

と、ユキちゃん。

「うーん、その影響が残っているって言えば、残っているかな。知恵の回る素敵な男性しか興味無いし」

「そういう意味では、わたしはムーコ並のシンプルな世界を生きているのかも」

と、御島さん。

「結局、人なのよね。知恵の回るセクシーな話の面白いオトコ・・・わたしが一緒に過ごしたい男性はこういうオトコに」

「一本化されちゃったから・・・そういう男性を視界の中央にいれて、時間を過ごすのがわたしの楽しい毎日って」

「感じだからねー」

と、御島さん。

「この間、ある本を読んで・・・「あなたは誰かの価値観で生きていないか?自分の価値観を作れているか?」って聞かれて」

「・・・わたしはわたしの価値観で生きているなって思って、ね」

と、御島さん。

「御島さんの価値観って、どんな価値観なんです?」

と、僕。

「知恵の回るセクシーな話の面白いオトコと出来るだけ一緒に過ごして、人生楽しんでいく・・・こういう価値観ね」

「あとはそのオトコの為に、いろいろサポートしながら、一緒に歩いて行く。それくらいね」

と、御島さん。

「日本の世の中って、結局、好き・嫌いじゃない。ううん、嫌いでもないか。好き・興味なし、だわね」

と、御島さん。

「だから、好きな事をどんどんやって、それを仕事として楽しんでいく」

「興味の無い人は脳裏にさえ、浮かべない・・・そういう仕事のやり方ね」

と、御島さん。

「だから、興味のある男女と会談を持って・・・多くのクライアントに出会って、事務所の皆の仕事のオファーを貰って」

「皆と一緒に成長していく・・・すべての始まりは、ただ「好き」な事。好きな人間と仕事を進めていくって言う事よ」

と、御島さん。

「だから、いい仕事が出来るのよ。いい仕事が出来ればオファーをくれたクライアントさん達も納得するし、笑顔に出来るわ」

と、御島さん。

「そういう世界に生きているゆるちょくんだからこそ・・・人生の中で、最も輝ける人間になれているって事じゃないのかしら?」

と、御島さん。

「あなたは、どこまでも、自分を追求する人間にまで、なれているわ」

「あから、わたしは、あなたと歩いて行くって決めているの。それって、あなたの人生史上、最高の自分に成れているって事じゃなあい?」

「女性と結婚すべき男性になれているって自分で感じる時間にまで、到達したって言える時間じゃなあい?」

と、御島さん。

「そこまで、到達出来たからこそ、自分の遺伝子を愛する女性に渡せる・・・そういう季節になったと、わたしは思うけど」

「逆にそこまで、到達しなかったら、そういう遺伝子を女性は獲得すべきじゃないと、わたしは思うけど」

と、御島さん。

「御島さんの言いたい事はわかるよ。そこまで、到達出来て、人生的な悦びだな、ほんと」

と、僕。

「でしょ?だから」

と、御島さんは、そんな言葉を吐いた。

「でも・・・そういう世界って、ある意味、ムーコの世界より、シンプルかもしれないわ」

と、御島さん。

「だって、皆、ある意味、恋している相手と仕事をしているんだもの。視界に入れて嬉しい相手と仕事をしているんだもの」

と、御島さん。

「それって、ある意味、御島さんが高校生の頃、望んだ世界」

「・・・男性は素敵な男性だけ、生き残って、興味の無い男性は皆いなくなればいいのに・・・の世界じゃないですか?」

と、池澤くん。

「ほー。それはなかなかいい指摘だな、池澤」

と、貴島くん。

「なるほど・・・確かにそうだなあ」

と、僕。

「そっか。わたし、いつの間にか、そういう世界で仕事をしていたんだ」

「好きな世界を自分の周囲に作り上げてたんだ」

と、御島さん。

「それが御島さんの価値観なんですね。そして、僕らも、その御島さんの価値観に乗っかっている」

「ま、気分いい価値観ですけどね。仕事の超出来る素敵な男女とだけ、仕事をしていけますから。女性は美人、男性はやり手のイケメンばかりですから」

と、僕。

「めぢからの強い男性ばかりですよね。だから、御島さんも笑顔で仕事が出来るし、わたし達も同じように、仕事を楽しめる」

「結局、大事なのは、人間って事に気付かされました」

と、ユキちゃん。

「確かに、仕事の出来ない・・・通勤電車に乗ってる口の臭いオジサンには遭わなくなりましたから・・・それはよかったような気がしますね」

と、ミユウちゃん。

「結局、仕事カーストなのよね。仕事の出来る人間は仕事の出来る人間で集まる。そういう人間は通勤電車の時間帯に電車に乗らなくて済む・・・そういう自由が与えられている」

「だから、自然、顔を合わせる事も無くなる。そういう世界に住む人間は、女性も男性もやる気に満ちあふれている」

「男性はイケメンだし、女性は美しい・・・そういう仕事カーストなのよ」

と、御島さん。

「そういう所へ連れて行ってくれて、僕らは御島さんに感謝しなくちゃいけないね」

と、僕。

「そうですね」「ありがたいっす」「ありがとう、御島さん」「ほんと、ありがとうです」

と、皆が言葉にした。

「やだわ。皆はこれからも、うちの人間として、がんばってくれたら、いいんだから。今さら、お礼なんて」

と、御島さんは珍しく赤くなった。


「僕、ひとつ聞いてみたいんですけど、僕はまだ大学時代の友人や会社の同期の友達と結構、ワイワイやる瞬間って」

「まだまだ、あるんですけど、以前、御島さんに伺ったら、そういう過去の友達関係は現役でないって言われた事があるんですけど」

「そういう友達関係って変わるんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。変わるわね。学生時代の友達はその時の友達だけど、今は、たまーに・・・それこそ、年賀状でのおつきあいくらいで」

「たまーに、会って、お互いの今の話をしながら、ちょっとお酒を飲む程度で、友達としては機能していないわ」

「思う事も変わってきちゃっているだろうし・・・」

と、御島さん。

「二人は・・・そういう事なあい?」

と、御島さん。

「ありますね。わたしは、脱サラしてから、ゆるちょさんや御島さん、貴島さんなどとしか話さなくなりましたし」

「ゆるちょさんは特に話がどんどん進んでいくので、そっちにかかりきりになっていて・・・いつの間にか過去の友人達とは」

「離れてしまいました。でも、それが今の自分の生き方だし、そうなるのが当然なんじゃないですか?」

「皆、自分なりの自分の人生を追求しているわけだし、過去の友人は過去の友人です」

と、辛辣姫。

「そうですね。わたしも、皆さんとお仕事をするようになって・・・そっちにかかりきりですから。自分の人生を追求すれば」

「追求する程・・・友達の事など、かかずらわっている時間が無くなりましたよ」

と、ミユウちゃん。

「そっか。皆さん、生き方が変わったから、過去の友人とワイワイやる時間など、意味をなさなくなっているわけですか?」

と、池澤くん。

「逆に池澤に聞くけど、そういう過去の友人と何をワイワイやってるんだ?その目的は何なんだ?」

と、貴島くん。

「いや、それは・・・現実を忘れてワイワイ楽しい時間を過ごすって言うのかな・・・」

と、池澤くん。

「現実を忘れて何が楽しいんだ?おまえ」

と、貴島くん。

「いや、大学時代の事を思い出したり・・・」

と、池澤くん。

「じゃあ、今がつらいのか、お前?」

と、貴島くん。

「いや、辛いわけじゃ・・・」

と、池澤くん。

「だったら、その遊び、あんまり意味を感じないな」

と、貴島くん。

「はあ・・・まあ、そう言われると、確かに、そうなんすけどね・・・」

と、池澤くん。

「現実を忘れたい人間こそ、愚痴を言い合い、傷を舐め合うコミュニティを作るわ」

「現実が楽しい人間こそ、笑顔で語り合えるし、恋も出来る・・・そういうコミュニテイを作るの」

「あなたはどっちに入りたいの?」

と、御島さん。

「それはもちろん、後者ですよ・・・」

と、池澤くん。

「だったら、あなたは何をすべき?」

「わかりそうなモノだけど」

と、御島さん。


「女性って結局、恋をしていると、一番パワーが湧く感じがあるわ」

と、御島さん。

「それで御島さんは、毎日バリバリ働いているイメージなんですね。すっごい笑顔だもんな、御島さんは毎日」

と、僕。

「人生って、そういうエネルギーを自分にくれる男性を探すストーリーって事じゃないかしら?ねえ、ユキちゃん」

と、御島さん。

「そうですね。わたしも、今、人生で一番、エネルギーを貰っていますよ。人生輝いていますもん」

と、ユキちゃん。

「お二人とも、綺麗ですよ。わたしは、まず、お二人のファッションから真似してみようっと」

と、ミユウちゃん。

「御島さんは仕事の時は控えめにしていますけど、飲みの時とか、ちゃんと女性って感じで、ルージュも真っ赤な物を使っているし」

「攻撃的な女性をイメージ出来ます。逆にユキさんは清楚とか、お嬢様とか言ったテイストに出る・・・普段は控えめですけどね」

「でも、それってどちらも男性が求めている感じなんだと思うんですよね」

と、ミユウちゃん。

「うん。でも、それって、二人の本質をさらにシンプルにわかりやすく引き出している感じ。デフォルメして強調している」

「そんな感じ。何かを装うのではなく、自分の本質を際立たせているんだね」

と、僕。

「あら。そういう意味じゃあ、わたし達のファッションもムーコのように、シンプル化しているって事?」

と、御島さん。

「今日は、ムーコから離れられないみたいです」

と、ユキちゃんが言うと、皆、一斉に笑った。


「だって、女性って、好きな男性の遺伝子を獲得して、子供を産む事こそ、人生のテーマだもの」

と、御島さんは、美味しいお好み焼きを焼きながら、言葉にした。

「遺伝子が最高度に達するのは、やっぱり、日本の社会で、磨かれてから、だもんね」

と、御島さんは、嬉しそうに言葉にした。

「結婚が人をしあわせにするんじゃないわ。セクシーで頭の回転の速い、毎秒、知恵を作れるオトコこそ、人をしあわせに出来るの」

「そういう男性と一緒にいたいから結婚するの。そういうオトコありきなのが、結婚なのよ」

「ダメなオトコと結婚したら、即ふしあわせになっちゃうからね・・・」

と、御島さんは言うと・・・やさしい笑顔で、ウィンクをした。


(おしまい)



オトコの生き方って、2種類?

2015年11月29日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

昨日は、いい天気で、のんびりな一日でしたね。

でも、いい感じに過ごせて、しあわせでしたー。


さて、その時、僕は辛辣姫ユキちゃん(28)のマンションでのんびりしていました。

「いやあ、いいね。週末と言うのは、まあ、気分がいい」

と、僕。ビール片手である。

「週末、昼間っから焼き肉って、定番ですね。でも、楽しい」

と、ユキちゃん。こちらもビール片手である。

「でも、焼き肉って、心が踊るよね。なんでだろうね。まあ、美味しいからって事なんだろうけど・・・」

と、僕。ミノを食べている。

「熱々の焼き肉って、やっぱり、特別美味しい感があるんでしょうね」

「ご飯炊けてますから、いつでも言ってくださいね」

と、ユキちゃん。

「うーん、やっぱ焼き肉には、片手にご飯かなあ・・・一杯だけ頼みます」

と、僕。

「やっぱり、男性はそうですよね。ご飯片手に焼き肉が・・・お約束ですね」

と、ユキちゃん。

「はは。そうだね。でも、断ち切れない誘惑だよ」

と、僕は笑っている。


「ゆるちょさんは最近のブームは何ですか?」

と、ユキちゃん。ご飯を持ってきてくれた。

「ん?最近は、「いとしのムーコ」と「あさが来た」だろうね」

と、僕。

「ゆるちょさんは大阪局制作の朝ドラが好きですよね。昨年も「マッサン」を見ていたし」

と、ユキちゃん。

「なんか、最近、大阪局が作る朝ドラって、ライト大河ドラマみたいで、いい感じなのよ」

「あさちゃんも、いろいろ苦労しながら、大きな事をしていく人だし、見ていて面白いんだ」

と、僕。

「それより、「いとしのムーコ」って何なんですか?」

と、ユキちゃん。

「土曜日の朝に15分だけやってるんだけど、ムーコって犬が主人公で、ちょっと面白いんだ」

「最近、漫画とか読んでなかったから、たまーに見ると、面白い。録画して楽しんでいるよ」

と、僕。

「クスっとした笑いを生む感じの漫画ですか?」

と、ユキちゃん。

「そう。ま、ユキちゃんも見てみてよ。ちょっと面白いんだ」

と、僕。

「はい。今度から、録画してみます。ゆるちょさんの言う事は正しいですからね」

と、ユキちゃん。

「わたし、今週のあさちゃん見ましたけど・・・ファーストペンギン・・・初めて知りました。ああ言う言い方があるの」

と、ユキちゃん。

「最初に群れから飛び出して、リスクも顧みず、海に飛び込んでいく勇気のあるペンギンの事なんだね」

「僕もその言い回しは知らなかった。だけど、確かにあさちゃんはファーストペンギンだね」

と、僕。

「わたし、その言葉で気づいたんですけど、人を率いていく人って、思いが相手に伝わって、皆を動かせる人なんだなって」

「思ったんですよね。それって今の大河ドラマ「花燃ゆ」でも、最初の方に吉田松陰の口から語られた」

「「至誠あれば、自ずから通ず」って言葉で、ひとの気持ちを変えて、新たな方向へ行く・・・新たな時代を作っていくって事と同じなんですよね」

と、ユキちゃん。

「しかも、あさちゃんは、自分の事など顧みず、皆の為に、がんばって働いているから、その思いが通じたわけでしょ?」

と、ユキちゃん。

「要はこの日本って、他人を笑顔にするから、自分も笑顔になれる・・・そういう本能を気持ち良くさせた人間の勝ち・・・」

「そういう国だって、ゆるちょさん、よく言ってるじゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「それって、ゆるちょさんの今のあり方と酷似している。ゆるちょさんが行く所、皆、笑顔になるでしょう」

「わたしも、こうやって、毎日のようにゆるちょさんに会えて、こころから笑顔になれてる」

「それはゆるちょさんの事を大好きな多くの社長さんも、クライアントさんも、いろいろな会社の社員さんも、皆同じ」

「あさちゃんは、皆が笑顔になれるように、自分の事をほっぽって、がんばってるけど、ゆるちょさんは自分の仕事をして」

「自分も追求しながら皆を笑顔にしている。その違いがあるだけで、皆を笑顔にしている事になんら変わりはないじゃないですか」

と、ユキちゃん。

「だって、ゆるちょさん、自分と同い年の女性どころか、年上の女性も満足させるくらいのおしゃべり力も持っているでしょう?」

「それで、皆を笑顔にしちゃう。だいたい女性はおしゃべりですからね。だから相手がどれくらいおしゃべりが上手いか」

「すぐわかるんですよね。そういう中で、ゆるちょさんダントツだし・・・女性が笑顔になるのは当たり前ですよ」

と、ユキちゃん。

「まあ、僕の場合、おしゃべりが好きだから、それを子供の頃から磨いてきたに過ぎないよ。それに女性とおしゃべりするのが」

「僕の中では最高のエンターテイメントだから、そりゃ、磨くのは当たり前さ。何の不思議も無いよ」

と、僕。

「だから、ゆるちょさんもファーストペンギンなんですよ。ゆるちょさんは常に新しい事を追いかけているし」

「一緒にいて、楽しいおしゃべりをしてくれる。週末、焼き肉をしながら、おしゃべりしていて、こんなに楽しい人はいませんから」

と、ユキちゃん。

「要はゆるちょさんって、情報に溢れているんです。情報発信力が半端ない。だけど、他の男性って、情報発信力が無いばかりか」

「テレビや新聞を読むばかり・・・要は情報を消費する側なんです。この差は大きいんですよ。女性にとって」

「だって、情報発信力の大きな人は、常に新しい知恵のある情報を面白くプレゼンしてくれるのに対して、情報を消費するだけの人はテレビや新聞でやってたニュースくらいしか」

「おしゃべりのネタが無いですから、どうしても、どこかで聞いた事のある話しか出来ない。だから、つまらないんです」

と、ユキちゃん。

「わたし、この秋、一回だけ、友人の結婚式に出席したんですけど、その時、一緒に出席した友達と話していて」

「・・・結婚式って、新郎が新婦の事を世界一しあわせにします。一生しあわせにします・・・みたいな事を誓うじゃないですか」

「あれ、実現出来ている夫婦って、すごく少なくありません?夫婦って、奥さんの顔を見ればだいたい、しあわせかどうか」

「わかるじゃないですか」

と、ユキちゃん。

「ああ。なるほどね。特に女性はそういうのって敏感に見抜くモノね」

と、僕。

「わたし、それで気づいたんですけど、男って理性的に結婚を捉えているっていうか」

「「やるべき事を済ませば、いい」みたいな価値観を持っていません?例えば、「子供を育て上げればそれでいい」みたいな浅い価値観?」

「いや、それってクオリティーが問題だからって、言うツッコミを入れたくなるんですよね」

と、ユキちゃん。

「躾が出来ていないとか、朝の挨拶が出来ていないとか、そういう話かな?」

と、僕。

「ええ。だって、ゆるちょさんって、子供の頃から、周囲の人間に愛されて育ったから、今だって、皆に愛されているわけでしょう?」

「あるいは、「相手の立場に立って、まず、考える」が家の文化で、子供の頃から、そうする癖がついていた」

「・・・そういう話じゃないですか。だから、基本、性格のいい子なんですよね、ゆるちょさんって」

と、ユキちゃん。

「へー。そうなのかな。僕としては、ごく普通の感覚だけど」

と、僕。

「実際、世の中の男性を見てみると、皆に好かれて、愛されてる男性ってごく少数ですよ」

「むしろ、「子供を育て上げればいい」的な価値観に逃げ込んで、コミュニケーション能力の低い子供を作り上げたりしている」

「まあ、それ以上に奥さんがもう、世の中に出てこれないくらいのオバサン化して、ダメダメになってる夫婦って多いですよ」

と、ユキちゃん。

「男性もそうですけど、世の中に出なくていい・・・って所に逃げ込んじゃったら、もう、社会に出てこれないですよね?」

「そういう男女って、そもそも外見がダメになってるけど、人間的にも小さいし、精神的にも弱いから、もう話す意味すらない・・・わたしはそう考えますけどね」

と、ユキちゃん。

「だって、人生って結局、ひとりですからね。自分の人生にプラスになる人とは話をしますけど」

「それ以外は話をする意味すら無いじゃないですか。大学時代の学生の友人との関係性とはもう違うんですよね」

「世の中に出るって言う事はガチンコで自分の人生を作るって事ですからね」

と、ユキちゃん。

「結局、毎日のしあわせのクオリティーをどう考えてるかって事ですよ」

「結婚して子供を育てあげてればそれでいい・・・みたいな浅いクオリティーじゃあ、世の中の女性は満足出来ないですよ」

「ゆるちょさんみたいに、目がキラキラで、見つめられるだけでもしあわせな気分になれるのに、さらにおしゃべリストとして、最高の情報発信力を持っている」

「そういう人と一緒にいられるだけで、そりゃあ、女性は満足しますよ。しかも、ゆるちょさん以上に人生を生きてきた女性の先輩を満足させちゃうんだから」

「どんだけすごいんだって事ですよ。そのチカラがあるなら、逆に若い子なんて、軽く楽しませられるだろうし・・・ちょっと女性を蕩かすオールマイティー化していますよ」

「ゆるちょさんは・・・」

と、ユキちゃん。

「わたし、オトコを見る目については、辛辣姫と言われるくらい厳しいんです。そういう厳しい目を作って来た中で、ゆるちょさんはベストオブベストですよ」

「素直に、人生一緒に歩きたいって思っちゃいますもん」

と、ユキちゃん。

「まあ、でも、一緒にいたいと思わせてくれる男性って、少数だなって、思いますね、わたしは」

と、辛辣姫。

「ふーん。ま、そもそも辛辣姫は、人生に対する見方が辛いものね」

「でも、ユキちゃんとして、一緒にいたいと思わせてくれる男性の条件って、何になるの?」

と、僕。ユキちゃんがビールを注いでくれる。

「そうですね。いつもモノをくるくる考えていてくれて、ビックリ・ポンな事を毎日のように言ってくれる男性じゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「なるほど。人生は刺激がすべて・・・でもあるからね。新しい刺激があれば、それは女性の楽しさにつながるもんね」

と、僕。

「でしょう?特に女性はおしゃべりがしたいんですよ。自分の事も知ってほしいし、新しい事も知りたい」

「ゆるちょさんの中には、そういう素敵なワンダーランドがあります。だけど、他の人にはそれがない」

「視界に入れれば目がキラキラ光っていて、ハートもドキドキしちゃう。その上、そのワンダーランドの話をしてくれるんだから」

「最高じゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「それに女性はその目のキラキラを求めているんですよ。わたし、ゆるちょさんとご一緒していて、何人もの大人の女性を」

「恋に落とした瞬間を知っています。普通の目をしていた大人の女性が、ゆるちょさんと目を合わせた瞬間」

「目の笑った、素敵な表情になる・・・あの瞬間、女性達は恋の魔法にかけられてる。ゆるちょさんは知らず知らずに」

「それを実行しているからこそ、多くの女性に笑顔で愛されているんですよ」

と、辛辣姫。

「そういう事?確かに、女性が目の笑う表情で、ウエルカムオーラを出している事が増えたなとは思ったんだけど」

と、僕。

「例えば、「あさが来た」で言えば、飯場の大将役の山崎銀之丞さんは、ゆるちょさんと同じ「ヒカルの君の目」を持っている」

「つまり、ああいう強い目を持っているから、飯場を仕切れるんです。女性達にも愛されるんです。ゆるちょさんと同じ目です」

「女性はああいう目を持った男性が大好きなんですよ」

と、ユキちゃん。

「逆に、世の男性は・・・そもそも目が死んでいる。「死んだ魚の目」をしていたんでは」

「そもそも女性が視界に入れませんよ・・・だから、女性と話す機会すら、無いから、女性との話し方すらわからない始末」

「そういう男性は、永久に視界に入れる事は無いでしょうね、女性は」

と、ユキちゃん。

「わたし、男を見ていて・・・2種類に分けられるなって思っていて」

と、ユキちゃん。

「どんな風な2種類に分けられるの?」

と、僕。

「年齢を重ねると、どんどん男女が周りに集まってくるオトコと、逆にどんどん孤立していくオトコの2種類です」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんを見ていると、どんどん笑顔の女性が周りに増えてくるでしょう?もちろん、フリーのクリエイターと言う仕事も」

「その一因になってると思うけど、いろいろな女性がゆるちょさんと仕事がしたくて、より集まってくるって言うか」

「要は、ゆるちょさんと目を見つめ合っておしゃべりがしたいんですよ。郵便局のお姉さんも、スーパーのレジのお姉さんも」

「みーんな笑顔にしちゃうゆるちょさんですから・・・出会う女性がどんどん増えていけば、そういう女性がどんどん増える計算に」

「なりますからね」

と、ユキちゃん。

「ま、ありがたい事だね。仕事柄、初対面の女性に本気で仕事をして貰いたいから・・・そういう立場に立てるって言う事は」

「嬉しい事だよ」

と、僕。

「もう一方は、どんどん孤立していく男性。結局、サラリーマンの男性って、会社側が関係性を作ってくれているけど」

「あれは本来会社側が用意している関係性に過ぎないから・・・普段の週末の関係性だけが、自分で作った関係性でしょう?」

「そこでどれだけの関係性が作れているか・・・多くの男性の場合、自分の妻以外の女性との関係性なんて作れていないばかりか」

「家庭すら、上手く運用出来ていない有様・・・将来孤立死だって、推測させる男性は多いですよ」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・言いたい事はわかる気がするな」

と、僕。

「要はあさちゃんのように、男性や女性に求められる人間になれるか、否か・・・それが人生の評価なのかなって思いますね」

と、ユキちゃん。

「でも、そういう意味で言うと・・・僕は人生を積み上げてきて、やっと結果が見えるようになってきた今が一番しあわせなのかも」

「しれないな・・・」

と、僕。

「ユキちゃんがいてくれて、僕の事について、こんなに親身になって考えて言葉にしてくれて」

「やっぱり、そういうのって、こころがほっこり来るもん」

と、僕。

「わたし、なんか、ゆるちょさんと普段いる事が出来て、どんどんモノを思考するようになったんだと思うんです」

「こころの中に言葉が溢れてきている。でも、逆に他の友人の女性なんかに聞くと、旦那さんへの愚痴が溜まっている」

「そういう女性も多いのも、また事実なんですね」

と、ユキちゃん。

「子供の事くらいしか夫婦で話題が無くて・・・なんの取り柄も無い旦那を見ると、もう人生が半分終わったような気がするって」

「皆言うんです。わたし、それに比べたら、ほんと、ゆるちょさんといられてしあわせな環境にいるんだなって」

「本当、最近、思ってて・・・」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんはあさちゃんのように、さらに大きな事を目指してください。わたしは傍にいて、その目標実現のサポートが出来たら」

「それで満足だって、思っていますから・・・」

と、ユキちゃん。

「なんか、すべてはこれからだって気がしますね。ゆるちょさんは御島さんの言う「戦国武将類」ですから・・・織田信長的に時代を動かしちゃうような気がしますよ」

「そのためには、ゆるちょさんに従う女性は多い方がいい。そんな風に考えながら、わたしはゆるちょさんの傍でさらに働けるようにしますから」

と、ユキちゃん。

「もし、抱きたくなったら、わたし的にはいつでもいいですけど」

と、ユキちゃんはしれっと言った。

「ユキちゃんって、たまにそういう事をしれっと言うんだから。お嬢様育ちの癖に・・・」

と、僕。

「まあいい、少し、お腹いっぱいになってきたから、お酒、ワインに変えよう」

と、苦笑しながら、僕。

「それと・・・」

と、僕が言いかけた時、酔ったユキちゃんは、僕の右頬に唇を寄せてきた。


(おしまい)

結婚して、不幸になっちゃう男女?

2015年11月28日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

今日はいい天気、お出かけ日和ですね。

いい土曜日になりそうです。はい。


さて、その時、僕とイケメン貴島くん(29)、社長の御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

若いミユウちゃん(25)とで、水炊きのお店で、美味しい夕飯を食べていました。

「しかし、水炊きのお店っていつでも感動するわ。このスープのまあ、美味しい事」

と、感動している御島さんです。

「このお店は博多に本店がありますからね。一度でいいから、その本店に行きたいですねー」

と、ユキちゃん。

「ま、女性にはコラーゲンたっぷり鍋って事になりますから、女性の味方ですよねー」

と、ミユウちゃんも喜んでいます。

「ま、でも、体も温まるし、日本酒にはぴったりな鍋ですね」

と、貴島くん。

「ああ。やっぱり、日本酒は鍋に合うし、結局、ここに帰ってくるねー」

と、僕。もう、少し顔が赤い。


「わたし思うんだけど、なんか専業主婦に話を聞いていると・・・多くは言わないけど」

「結婚相手を選び間違えた・・・って感じている女性って多いのよね。それだけ、皆不幸って言うかさ」

と、御島さん。

「そうですね。でも、選んだのも自分だし、なんか、人生失敗しちゃった」

「ま、その分、旦那には、仕事して金稼いでもらいましょ・・・みたいな人が多いですね」

と、辛辣姫。

「でも、おかしくないですか?結婚って、しあわせになる為にするのに・・・どうして、そうなっちゃうんですかねー」

と、ミユウちゃん。

「わたしね。普段、ゆるちょさんと一緒に仕事をしていて・・・営業まわりなんかもゆるちょさんとする事が多いんだけど」

「ゆるちょさんって、営業先の皆に気に入られているのよ。特に年齢を重ねた女性達に気に入られているの」

「しかも、お偉いさん・・・社長クラス、重役クラスに、ね・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、その会社に行くと・・・皆、笑顔で嬉しがって・・・しかも、お偉いさんが筆頭になって、喜んでくれるから」

「部下の皆さんも笑顔になって・・・すぐにお茶は出てくるし、雰囲気がパーッと明るくなるのがわかるの」

「要はたくさんの女性から、ウエルカムオーラがパーッと出て・・・すごいしあわせな雰囲気になるの」

と、辛辣姫。

「だから、周囲にいるおっさん達も釣られて笑顔になるって言うか・・・だから、皆、ゆるちょさんが好きなんだなって」

「改めてゆるちょさんのすごさを知ったの・・・それでいて顔が広いから・・・もう、毎回そんな感じで、ね・・・」

と、ユキちゃん。

「でも、なんでそんなにゆるちょさんが愛されているかって言うと、人間性が大きすぎるから、100人くらいいても」

「へーきで、そういう人達を受け入れる事が出来るの。皆の名前をちゃーんと覚えて居て」

「「お、上条さん髪の毛切った?」「あれー、社長さん、ダイエットしたでしょう?」「お、ユウコちゃん、今日はシックじゃーん」」

「とか、全員にツッコミを入れてるから・・・人って覚えられていると嬉しいし、自分の変化に気づいてくれるゆるちょさんが」

「やっぱり好きになっちゃうのよね」

と、ユキちゃん

「いやいや、僕は一朝一夕で、出来たわけじゃないから。そりゃあ、いろいろな人に出会って、その人の特徴をコツコツ覚えてきたから」

「今があるわけで・・・ここに来る迄、いろいろやってきた事が今、ちょうどいい結果になって現れているって事だよ」

と、僕。

「ええ。それはわかっているんですけど、少なくとも、ゆるちょさんはまず、人に愛されているし、相手の変化にすぐに気づき」

「言葉にして、返してくれるから、女性には特に愛されていると思うんですよね・・・」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょくんって、元々ムードメーカーじゃない。空気を読むのも、もちろん、上手いんだけど、それ以上に」

「自分のやりたい方向に場の空気を持っていくチカラがあるわ。場のベクトルをゆるちょくんが作っちゃう感じ」

「つまり、皆がゆるちょくんの提案を受け入れ、その方向に場が移動しようとする・・・ベクトラーなのよ、ゆるちょくんは」

と、御島さん。

「だから、ゆるちょくんが話しだすと皆、その話を聞くし、提案を大抵受け入れる。それはゆるちょくんが間違った事を」

「まず、言わないし、辛辣な程、正しい事をまず、言ってる事を皆が理解している証拠なのよ」

「つまり、皆が、ゆるちょくんのやろうとしている事に乗ってあげようと自然と考えちゃうのよね」

「そこまで、来るから、ゆるちょくんはベクトラーなの。そういう人間こそ、戦国武将類なのよ」

「皆を率いていける人間なの・・・」

と、御島さん。

「そういう人間は空気を読むし、空気を作れる。だから、ユキちゃんなら、わかると思うけど、ユキちゃんは普段」

「ゆるちょくんと仕事をしていて、嫌な事が無いでしょ?って言うか、ゆるちょくんが、ユキちゃんに、感情的に嫌な思いをさせる事は一度も無いんじゃない?」

と、御島さん。

「それはそうなんです。ゆるちょさんはいっつもわたしの気持ちが今どうなっているか、気にかけててくれるから」

「・・・「ちょっと疲れたから、茶でもしようか」とか「お昼はユキちゃんの好きなカルボナーラにしようか。パスタ屋にしよ」とか」

「「あとで甘いものでも食べよう。今日は仕事詰め込み過ぎや」なんて言ってくれて、気分を常に変えてくれるんですね」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょくんは、女性が感情で毎日仕事をしている事を知っているのよ。男性は理性で仕事をしているけど、女性は何より、日々感情で」

「生きているから、その感情が落ちないように、常に気を使ってくれているのよ。それはわたしと営業回っている時も」

「一緒だわ」

と、御島さん。

「ゆるちょさんって、営業大変な時とかに、ドーナツを持っていて、タクシー移動の時にくれたりして・・・」

「あれで、随分、エネルギーを補給出来るんですよね。そういう所、女性の気持ちをよくわかってるんですよ・・・」

と、ユキちゃん。

「それはまあいろいろな女性と仕事をしていれば、女性は「飴ちゃんひとつで、元気出る」ってのを聞いたりしているから」

「ドーナツの方がさらに元気が出るかなって思ってさ。それに僕もドーナツ大好きだから・・・知らず知らず、バックの中に」

「準備するようになっちゃったんだよ。ま、これも経験からの知恵かな」

と、僕。

「それにユキちゃんはフレンチクルーラーか、ポン・デ・リングが好きだから・・・そういう話も聞けば、用意もしやすいから」

「お互い楽しく仕事がしたいからね。そうやって、仕事環境は常に良くしようとしているって感じかな」

「僕としてはユキちゃんの感情を常によくしておく事は、自分の仕事環境を良くする事に直結するからね」

と、僕。

「そう。ゆるちょさんはそれが出来るんですよ。自分がしあわせで居たい為に、周囲を積極的にしあわせにする」

「・・・わたし、これが出来ない夫婦がふしあわせスパイラルに乗るんだと最近、思っているんです」

「ゆるちょさんのやり方を見ながら・・・」

と、辛辣姫。

「結局、夫婦ってのは、男性がプレゼンして、女性がその行為によって、感情を良くもすれば、感情を悪くもする」

「・・・そういう関係性じゃないですか」

と、ユキちゃん。

「わたし、ゆるちょさんと一緒にいる時に思うのは、ゆるちょさんによって、いっつもいい感情にさせられているって事です」

「営業に行って、皆を笑顔にしたり、会話を楽しくしていたり・・・そういう中でも、ゆるちょさんはわたしを引き立ててくれる事を」

「絶対に忘れないし、お客さん達にわたしを印象づけようと必死になってやってくれてる」

「わたしも、そこは頑張っているつもりですけど・・・ゆるちょさんが引き立ててくれるから、いつしかお客さんも」

「わたしの事も覚えてくれるようになって・・・すっごく有り難いなって思っているんですけど、そういう仕事の中で」

「ゆるちょさんはいっつも、わたしも感情的にいい気持ちにさせてくれて・・・ほんといい仕事をさせてもらっているんです」

と、ユキちゃん。

「それに、ほんと、ゆるちょさんは、たくさんの男性や女性をこころから笑顔にしちゃうんですね」

「しかも、それ、無理していないんですよ。だから、わたし、なんてすごい人と仕事が出来ているんだろうって」

「ある意味、呆れるくらいで。で、そういう中で、わたしの事も気にしてくれて、「フレンチクルーラー、今日もあるよ」なんて」

「言ってくれて・・・もう、男性としては完璧って、感じで・・・これで、後は、一緒に抹茶アイスが食べれれば」

「超完璧なんですけどね・・・」

と、辛辣姫。

「抹茶アイスだけは、ゆるちょくんの弱点だもんね?」

と、御島さん。

「はあ。もう10回以上挑戦しましたけど、やっぱダメですねー」

と、僕。

「だから、ゆるちょさんって、人間的にも大きいし、ムードメーカーでもあるし、女性に気を使えるからこそ」

「日々しあわせなんだろうし・・・そこから考えると、ふしあわせな夫婦って、旦那がまず、人間小さいんじゃないかなって」

「そう思うようになったんですよね」

と、ユキちゃん。

「なるほど。ゆるちょくんと違う要素を持っているから、ふしあわせな夫婦は生まれるのね。面白い考え方だわ」

と、御島さん。

「ゆるちょさんって、聞くと、「うちの両親とも、まず、相手の事を考える文化の人だから、僕もそういう人間に育った」って」

「言うし・・・実際、いつもわたしの事を最大限、考えてくれるから・・・ふしあわせな夫婦になる男女って、まず」

「そういう文化の無い人・・・相手の事をまず、考えるのではなく、自分の事しか考えない・・・人間の小さな男女」

「それがまず、構成要素なのかなって」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・そこは非常に興味深いわね。だいたいそういう専業主婦の女性って、絶対に自分は悪く無いって」

「途中から思い込むのよね。絶対に「悪いのは旦那」って言い張るじゃない?もしかして、ああ言う逃げがあるから」

「女性は人間的に大きく成長出来なくて・・・夫婦って、お互いをダメにしていくのかもしれない」

と、御島さん。

「専業主婦って、ある意味、会社みたいな、責任関係が明確にならないんですよね」

「「これはお前が悪い」って上司から言われる事が無い・・・それを言うのは旦那だから・・・旦那さえ「悪い」と決め付け」

「ってしまえたら・・・天上天下唯我独尊状態・・・それが専業主婦をダメにしているのかもしれませんね」

と、ミユウちゃん。

「それって、何か、すごい指摘なように思えるね。そっか、それがあるから、専業主婦は成長に向かわず、劣化の方向に向かうのか」

と、貴島くん。

「でも、わたし・・・25歳以上の女性って、品が悪くなる方向と、品の良いままの素敵な女性と・・・2つのベクトルが」

「あるような気がしますけど・・・」

と、ミユウちゃん。

「わたしは女性って、一本筋が通っていて、自分に美意識のある人と・・・そうでない人との違いなのかなって思ってた」

「これは男性も同じだけど、人生に美意識のある人間は、自分を素敵にしようと常に考えてるわ」

「これが美意識の無い人は、その為の努力もしないし・・・ただ流されていくだけなのよ」

「それって、年齢を重ねれば重ねる程、明確に差として現れるわ。ま、外見見たり、ちょっとしゃべって見れば、すぐ露呈」

「するけどね。その差は・・・」

と、御島さん。

「・・・と言う事は、まず、相手の事を考えて、女性の感情をケア出来る人間性の大きい男性は、女性の感情をアゲアゲにする方向で生きていられるから」

「夫婦仲は、よくなる・・・と言う事実と・・・まず、自分の事しか考えない、人間の小さいオトコは、女性の感情を結果的にサゲるから、夫婦仲は悪くなる方向」

「・・・と言う事はわかりました」

と、ユキちゃん。

「で、女性の方なんですけど・・・何があっても「旦那が悪い」と言い出す女性は・・・成長が無いから、これも劣化の方向・・・」

「自分の事ばっか考える女性になるから、これも、夫婦仲は悪くなる方向・・・と言う事ですか?」

と、ユキちゃん。

「それって、結局、旦那の方が人間的に小さい事もあるから、「旦那が悪い」って女性が応酬するって事なのかもしれないわ」

と、御島さん。

「でも、それって、なんとなく、男性も小さいけど、女性も小さい・・・そういう夫婦だから、不幸になるってそういう事にも読めるね」

と、僕。

「ええ。それに、わたし、そういうアンケートに答えている女性って、綺麗じゃないんですよね。偶然かもしれないけど、ただのオバサンって感じの人がしゃべっていて」

「申し訳ないですけど、あなたみたいなオバサンの話って聞きたくない・・・ってオバサンが多いんですよね」

と、ミユウちゃん。

「テレビなんて意図的な編集が入るし、それに日曜日、銀座を歩いている人を狙っているし、意図的に素敵な女性を避けているのかもしれないわね」

と、御島さん。

「だから、わざと不幸そうな女性ばかり選んで・・・話を聞いているって事にもなるかもしれませんね」

と、辛辣姫。

「でも、ゆるちょくんが旦那になってくれるなら、わたしは完全にゆるちょくんがする仕事のサポータとして、意識して結婚生活を送るわね」

「それにゆるちょくんは大人だから、常に私の気持ちに配慮して、生きてくれるだろうし・・・それが戦国武将類と言うカタチだし」

と、御島さん。

「そうですね。わたしもゆるちょさんだったら、何も不満が無いですよ」

「なんだろう。そう言ってしまうと・・・この世の他に魅力的な男性なんて、考えられないんですけど・・・」

と、ユキちゃん。

「そうね。エキストラの男性との結婚は最初から考えられないもの・・・やっぱり、映画の主役との恋を女性は求めるモノだわ」

と、御島さん。

「話を戻しますけど・・・結婚する相手の男性は人間性が大きく、精神的にも強くて、皆を自分の味方につけちゃう、ベクトラーな男性がよくて」

「何より、毎秒、女性への配慮が出来る男性が良くて、常に女性の気持ちをアゲアゲにしておける男性にトドメを指す・・・そういう事ですかねー」

と、ユキちゃん。

「で、女性は、そういう男性をサポート出来る人間性の大きな女性が良くて・・・こちらも、常に相手の男性の感情に配慮出来る、大きな女性にして、精神的にも強い女性」

「男性の気持ちを考えられる、好奇心旺盛で、サービス精神旺盛な女性、チャレンジングスピリッツの強い女性がいいですかね」

と、ユキちゃん。

「そして、男性も女性も自分の人生に美意識があること。悪い事があっても、相手のせいにしない、潔い男性と女性である事・・・そんな風に言葉に出来ますかねー」

と、ミユウちゃん。

「そうね。まず、相手の事を考える事・・・相手の立場に立って、物事を考える事・・・これが一番大事なような気がするわね」

「それと、夫婦お互い、言葉を重ねて、こころとこころを重ねあわせて理解出来ている事・・・そのためにも毎日のおしゃべりって大事だわ」

と、御島さん。

「特に女性にとっては、好きな男性の笑顔とおしゃべりが、最も大事なような気がしますね」

と、辛辣姫。

「それが出来なくなったら、夫婦は終わりのような気がします。お互いひとりで食事を取るようになったら、終わりじゃないですか?夫婦って」

と、ミユウちゃん。

「そうね。それが結論かもしれないわ。相手を視界に入れたくなくなったら、男女の仲は終わりだもの」

と、御島さんが、言葉にした。


女性3人がトイレへと中座していた。

「なんだか、うちの女性陣は、強いですよね」

と、貴島くん。

「そうだな。でも、しあわせになりたいんだから、いろいろな議論を深めたいんだろうね」

と、僕。

「でも、なんか、議論の途中で「わたし、ゆるちょさんとだったら、結婚していいわ」みたいな議論、出てましたよね?」

と、貴島くん。

「ん?ありゃあ、議論の一つの例だよ」

と、僕。

「ま、いいですけどね。でも、そろそろ、答えは出さないといけない時期が近づいているのは、確かなようですよー」

と、貴島くん。

「そうかもしれないね」

と、僕は苦笑すると、貴島くんとしれっと乾杯した。


(おしまい)

女性の「近寄るなオーラ」気づいている?

2015年11月26日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

しかし、今日は寒いですね。

こういう時は、美味しいお酒を飲んで、暖かくしなくては、ねー。


さて、その時、午後3時過ぎ、僕が大部屋で仕事をしていると、外回りから帰ってきたユキちゃん(28)が、

「ゆるちょさん。熱々のどら焼き買ってきました。社長も呼んでお茶しましょう」

「貴島さん達も、会議室にいますよね?」

と、大きな袋を抱えて嬉しそうです。

と、会議室で打ち合わせしていた、貴島くん(29)と池澤くん(25)も合流します。

「熱々のどら焼きって、いいわよね。やっぱり、日本に生まれてよかったー」

と、社長室から出てきた御島さんも合流です。

「はい。熱いお茶・・・やっぱり、どら焼きには、これでしょうね」

と、手回しよくユキちゃんがお茶を注いでくれる。

「確かにお茶とどら焼きは合うね。気持ちがほっこりするなあ」

と、貴島くん。

「たまたま、和菓子屋さんの前を通って・・・急にどら焼きが食べたくなったんですよね」

と、ユキちゃん。

「今日も寒いし・・・暖かいアンコって、気持ちがほんわかするわ」

と、御島さんは、本当に嬉しそうな顔をしてどら焼きを食べている。

「よかった、買ってきて。皆、いい笑顔です」

と、ユキちゃんは言葉にした。


「さっきも貴島さんと話していたんですけど・・・僕、キッスって男性が先にするものだと」

「思っていたんですけど、それって間違いですか?ユキさん」

と、池澤くん。

「なんでわたしに聞くの?キッスに関しては、大人な御島さんの方がいろいろ知っていると思うけど?」

と、ユキちゃん。

「だって、ユキさん、ある意味、キス魔じゃないですか?」

「よく飲むと、ゆるちょさんのほっぺによくキスしてますし・・・」

と、池澤くん。

「はい?俺?」

と、僕。

「それは・・・ゆるちょさんはいつもわたしを上機嫌にしてくれるから・・・ご褒美の意味で・・・」

「ねえ?」

と、ユキちゃん。

「ねえ・・・って言われても・・・まあ、そういう意味なら、ねえ?」

と、僕。

「わたし、ゆるちょさんをどこか、セントバーナード犬みたいなイメージで捉えているんですよ」

「いつものんびり構えていて、結構、真面目なのに、いつもわたしの感情を上機嫌にしようといろいろしてくれて」

「で、ニコニコしながら、いつまでもわたしを待っていてくれる・・・そんな暖かいセントバーナードだから」

「ついキスしたくなるんです」

と、ユキちゃん。

「なるほど、精神的セントバーナードか」

と、貴島くん。

「ある意味、自分だけのお父さんみたいなイメージなのかもしれませんね」

と、池澤くん。

「で、キッスは男性がするものなの、女性がするものなの?」

と、お茶を飲みながら、御島さん。

「え?わたしは女性からするものだと思っていました」

「女性が男性を笑顔にしたい時や、褒めたい時に・・・女性から贈るプレゼントみたいな感じで・・・」

「・・・だって、恋は男性がプレゼンし、女性が決めるモノなのだから・・・女性に決定権があるわけでしょう?」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・それは、そうかもしれないね。僕の経験から言っても・・・女性から与えられるモノのイメージがあるな」

と、僕。

「僕はどちらかと言うと・・・女性もキスしたいって言うニュアンスと言うか、オーラを感じて」

「そのオーラを現実化する為に男性がするものだと思っていました。もちろん、相手の表情や目の感じ・・・」

「何より、相手のウエルカムオーラを感じるからこそ、男性はキスを実行出来る・・・そういうモノかなって思いますね」

と、貴島くん。

「なるほど・・・それもあながち間違いじゃないわね。多分、それって個人個人によるのね」

「オーラを感じて、男性の方から抱きしめられてキスされたい場合だってあるし、女性の方から思わずキスしたい場合もある」

「そういう風に考えた方が現実に即しているような気がするわね」

と、御島さん。

「でも、女性の出すオーラに気づかない男性も多いと思いますよ」

「わたしはどちらかと言うと普段、よく「近づかないでオーラ」を出しますけど・・・よく男性に無視されたりしますからね・・・」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょくんに以前まとめて貰ったけど・・・女性の出す信号は何種類あるんだっけ?」

と、御島さん。

「まず、ユキちゃんが言った「オーラ」。あと「目の表情」。あと、最近、もうひとつ気づいてさ」

「・・・女性と記念写真撮る時に、ちょっと手が肩に触れたりすると・・・その瞬間、相手の感情が伝わってくるんだよね」

「「なんだよ、冷たい事言ってると思ったけど、なんだ、かんだ、嬉しいんじゃん」みたいな事って結構、多いからね」

と、僕。

「ああ、それは僕も感じますね。ほんのちょっと触れただけで相手の感情って伝わるもんですよね」

と、貴島くん。

「実際、女性って相手の男性に2つの感情しか無いもの。好意を持つ男性には「触って欲しい」って思っているし」

「興味の無い男性には「触るな」だもの・・・」

と、御島さん。

「あのー、そういう話で言うと、女性達って、例えばサラリーマンの場合、職場で、男性をそういう感情で見ているんですか?」

と、池澤くん。

「え?どういう事かしら?」

と、御島さん。

「そのー。僕、まだ、サラリーマンやってますけど、会社の女性について、好意を持つとか、そういう事は無く」

「男性と同じように平等に見てやってますけど・・・それは普通の事では無いんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。女性からすると、平等では無いわね。まあ、個人差はあると思うけど、自分に自信のある女性は誰かひとりの男性に」

「好意を持っている・・・と言うより、恋をしているわ。それは未婚でも既婚でもね」

と、御島さん。

「ひとりの男性に恋しながら・・・他の男性にはまったく興味なし・・・あれ、たまに誤解されるけど、同じ職場にいると」

「いつの間にか、好意を自分に持っているんじゃないかって、思う、男性サラリーマンもいましたね」

「結局、そういう男性って、女性の「オーラ」や、目で出す印や、いろいろな女性のメッセージを読み取る能力が無くて」

「単に自分の思い込みだけで、女性を見ているって事なんですよね。だから、女性とのコミュニケーション能力が全然低いから」

「女性の気持ちが全く読めなくて・・・そういう男性に「近づくなオーラ」を出しても、理解出来ないって事になるんですよね」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょくんは、そういう女性の「オーラ」については、学生時代、週末同棲していた彼女の気持ちを害したくなくて」

「実地に勉強出来て、身に着けていったって、以前、言ってくれたわよね」

と、御島さん。

「はい。ま、僕、当時から、よく彼女の地雷を踏んでいたみたいで、空気を「ピキッ」と凍らす事が多くて」

「まあ、彼女に迷惑かけたくないから・・・なんとなく身についていったみたいですね」

と、僕。

「そういう意味じゃあ、ゆるちょくんは常に現場主義って言うか・・・女性相手に特訓してきたって言うか」

「目の前の女性から、いろいろ教わったタイプなのよね」

と、御島さん。

「全部、そうですよ。毎回、女性が教えてくれたから・・・女性向けの能力が身についていったんです」

「こういう能力って本を読んでわかるものじゃない。自分で実地に女性に気付かされて、女性に鍛えられて来たものですね」

と、僕。

「じゃあ、もしかして、サラリーマンの男性は真面目に生きているつもりだけど、それが間違っているって事ですかね?」

「女性からすれば、既婚の女性も未婚の女性も毎日、恋をしていて、それを楽しんでいる。好意を持つ男性とは恋を楽しんでいる」

「し、そういう男性は女性に教育されて、いろいろな女性のコミュニケーション能力にも気づいている」

「だから、さらに女性との恋を楽しめていく・・・その一方で、真面目な男性は、女性に何も教わらないから」

「女性とのコミュニケーション能力にも気づけず、女性の意思そのものが理解出来ない・・・そして、そういう男性を」

「女性は興味を持てない相手としている・・・そういう事ですか?」

と、池澤くん。

「そうね。そういう事になるわね」

と、御島さん。

「でも、会社って仕事をやる所であって、恋をする所じゃないわけですよね」

と、池澤くん。

「あら、誰がそんな事を決めたの?人間は毎日をしあわせに生きていく権利があるんじゃないの?」

と、御島さん。

「いや、それはそうですけど・・・会社は真面目に生きるべき神聖な場所だと、僕は・・・」

と、池澤くん。

「あら、恋をしていては、その場所は汚れるのかしら?だいたい、真面目に生きるって、どういう事?」

「真面目に生きる事に何か価値があるの?」

と、御島さん。

「いや、真面目に・・・人様に迷惑をかけないように生きる事は、大事な事じゃないですか?」

と、池澤くん。

「真面目に生きるって事と、他人に迷惑をかけないように生きる事は厳密には違うわ」

「真面目に生きるって事は、前にユキちゃんが言葉にしていたけど、逃げよ。自分の決めたルールの中に逃げ込んでいるだけだわ」

「だから、女性の出しているメッセージすらわからなくなるんじゃない。それって女性に迷惑かけてるんじゃない?」

「女性が、「近くに寄らないで」オーラを出しているのに、カン違いして近づいたり、「この子、自分に気があるんじゃ」って」

「変な思い込みをして、女性を色目で見る事が女性に迷惑をかけていないって言うのかしら?」

と、御島さん。

「それは・・・」

と、池澤くん。

「結局、この世は、男女が一緒になって、しあわせを見つけていく・・・皆に愛されて、協力して貰って、しあわせを見つけていける」

「男女になる事が、しあわせを掴んでいく事なの。その為には、女性に愛されて、女性とのコミュニケーション能力を高めて」

「女性にも認められていく男性として、社会及び女性から、どんどん磨かれていけるからこそ、どんどんステージをあげていけるのよ」

「そういう男性が最終的には、社会として、求められるの」

と、御島さん。

「だから、男性だったら、どうしても、女性による磨きが必要なのよ。女性はそういう男性を見つけて、好意を持ち」

「素敵な男性に磨き上げていくの。それが世の中の仕組みなのよ」

と、御島さん。

「それも知らずに、そういう必要とされる男性になる事を拒み、「ただ真面目なだけ」と言う逃げ場所に逃げ込んで」

「女性とのコミュニケーション能力も高めず、女性に迷惑をかけてばかりな男性になったら、ステージアップどころじゃないでしょ?」

「「ただ真面目なだけ」のおっさん、なんて、女性に嫌われて、相手にもされないから、出世もおぼつかないわ」

と、御島さん。バッサリ。

「出世するオトコは、女性も男性も本能的に笑顔に出来るオトコよ。社会がそういう男性を待ってるの」

「逆に出世出来ないオトコは、女性にも男性にも興味を持たれないオトコよ。そういうオトコには誰も協力しないから」

「小さな仕事しか出来ないわ」

と、御島さん。

「出世するオトコは、そのオトコの仕事に皆が協力してくれる。それもこころから手を貸してくれるから、随分大きい仕事も」

「どんどん展開していく事が出来るわ。それが出世の原理。仕事が出来るとはそういう事なの。目先の仕事をこなすだけで」

「精一杯じゃ、ダメなの」

と、御島さん。

「だから、女性の出すメッセージ、オーラ、目、スキンシップ・・・これで、相手の女性の感情を捉まえる事は」

「出来る男性になりたかったら、必須になるのよー」

と、御島さん。

「恋をしている女性って、まあ、目でわかるんだよね。僕も社会に出てから、そういう既婚の女性も恋をしているって現実に気づいた方だから」

「大分最初は混乱した。でも、実際、既婚の女性も恋をしている。だいたい既婚の女性の方が恋に慣れているし、男性を見る目が練れている」

「だから、恋に落ちてくるけど、もちろん、それはプラトニックラブだ。そして、プラトニックラブだからこそ、相手の男性のチカラになりたいし」

「やさしくしたいって事になる。まあ、そういう女性にいろいろ教えて貰えるからこそ、男性は成長出来る。それが男性が成長していくカラクリだと」

「大人になってから、気付かされた・・・そういう話だよ」

と、僕。

「だから、女性の出すオーラくらいは、わかるようになった方がいい。あるいは、女性は目で恋を語るから、相手の目が何を言っているかくらいは」

「わかる方がいいし・・・ま、とりあえず、自分を見る相手の女性の目が笑っていたら、御の字で、不快な表情をしていたら、近寄らないこった」

「ま、その前にオーラがわかるようになっておかないと、やばいんじゃない」

と、僕。

「それにね。結局、日本社会って、自分に自信の出来た男性や女性は脱サラして、個人で世に出るわ。それって一匹狼で、個人名で、社会に必要にされるって事なの」

「そうなったら、人間の関係性は、個人対個人って事になるの。会社に守られていて、会社の看板の下で働いていたサラリーマンでは当然無くなるわけなの」

「これってもちろん、いろいろな意味があるんだけど、シビアに実力が試されるって事なの。だから、チカラが無ければ、使われる事は無い。仕事にもありつけないわ」

「だけど、必要とされれば、仕事がある。それだけの世界なの。厳しい世界だわ。でも、だからこそ、実力が認められ、その人間が愛されるようになれば」

「すべての歯車は良い方向に向かっていく。そういう事なの」

と、御島さん。

「だから、ゆるちょくんは、どんどん実力を磨いていく為にも、女性に愛される方法をいくつも女性に教えて貰って・・・この日本社会でどんどん大きくなろうとしている」

「そういう人間だからこそ、女性のメッセージすら読み取れる自分に進化・成長したのよ。そういう厳しい社会で生きているからこそ、女性を味方にするやり方を学んだし」

「女性達がその方法を教えたのよ・・・厳しい社会で生き残る為に、ね・・・」

と、御島さん。

「だから、そういう一匹狼の厳しい社会で生きているゆるちょくんは、女性を味方にしているけど、会社と言う温い場所で生きているサラリーマンの男性達は」

「女性すら、味方につける努力すら、していない・・・そういう事なんじゃないかしら」

と、御島さん。

「でも、どうなんでしょうね?サラリーマンの男性って、早いウチに結婚して」

「奥さんと一緒に住んでいる人が大半じゃないですか?だとすれば、ゆるちょさんみたいに、女性の出すオーラの存在に」

「早いうちに気づくはずなんですけどね」

と、ユキちゃん。

「・・・そうね。結局、そのオーラに気づけなかったオトコ達は、家でも奥さんと不仲・・・そういう事じゃないの?」

と、御島さん。

「この間、雑誌の特集で見ましたけど、世の男性も女性も、「相手に触られたくない」ってアンケートが上位に来ていましたから」

「「相手に触れられたくない」って、「近寄るなオーラ」を出しているって事だから・・・関係性そのものが終わっているような」

「気がするんだよね・・・既婚の男女の話だけど・・・」

と、僕。

「そういう事になるわね・・・やだやだ。わたしはそうは、なりたくないわ」

「・・・そういう意味じゃあ、キスもスキンシップの一種よね。ね、ユキちゃん」

と、御島さん。

「はあ。そうなりますね・・・」

と、ユキちゃん。

「今日はキスする為に飲みに行く?ちょっとくさくさしたから、飲み行きましょう」

「パーっとやって、この気分、脱出しましょう」

と、御島さん。

「よし。今日は暖かいお鍋を食べながら、恋バナでもしましょう」

「楽しい気分をもっと、盛り上げなきゃ!」

と、御島さんは言うと、社長室へ、着替えに入っていった。

「今日は社長、キス魔になりそうだぞ」

と、貴島くん。

「はあ。そうかもしれませんね。ま、でも、それも楽しいかも」

と、池澤くんは、言って、残っていた、どら焼きのカケラを口にいれた。


(おしまい)


素敵な女性になりたければ!

2015年11月25日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

あっという間に、12月が近づいていますね。

2015年も、あと40日余りですか?

いやあ、速いですね。時の過ぎるのは。


さて、その時、イケメン貴島くん(29)、美人社長な御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

若いミユウちゃん(25)と、僕は事務所の近所のお蕎麦屋さんで、ランチを取っていました。

「しかし、あれね。若い頃はイタリアンやモスバーガーや、ちょっとおしゃれな店に行って」

「食事するのが、なんとなく最先端を行ってる感じで、楽しかったのに」

「最近は、親子丼を食べると、ほっこり・・・みたいな感じになってるわ・・・」

と、御島さん。

「そうですね。それ、すごくわかります。なんか、見た目の華やかさより、気持ちのほっこり感の方が大事になってきますよね」

と、ユキちゃん。

「ああ。それ、わたしもわかるような気がします。皆さんと食事する機会が増えて・・・」

「わたしも、見た目より、中身重視になってきましたもん」

と、ミユウちゃん。

「わたし、最近、気がついたんですけど・・・よく友達と最先端のお店とか、おしゃれなお店なんかを開拓するの好きで」

「よく行ってたんですけど・・・結局、そういうお店、わたし、その友達としか行ってなかったんですよ」

「そしたら、以前、ユキさんに「人生は自分で自分を主人公にした映画を撮っているようなモノだから、配役が大事なの」」

「「自分の王子様の配役を誰にするかが一番大事なの。だから、そういう王子様と素敵なお店に行くからこそ、しあわせを感じるのよ」」

「って言われた事があって・・・確かにそうだなあって思って・・・それ以来、最先端のお店巡りが終了しちゃって・・・」

と、ミユウちゃん。

「そうね。そういう事に価値を感じられるのは、20代前半くらいまでかしら・・・」

「今のわたしの価値は・・・どのオトコをどこへ連れてってあげようかしら?そこでどんなおしゃべりをしてくれるかしら?」

「・・・って考えに推移しているわ」

と、御島さん。

「それって、20代の間に、いろいろな男性と出会って、知り合いになれたから・・・そういう話になりますよね?」

と、ユキちゃん。

「そうね。女性にとって、20代って、本当に大事な時期なの。ここを意味なく通りすぎてしまうと」

「その後の人生にも大きな影響が出るのよね・・・」

と、御島さん。

「御島さんの考える・・・女性が20代にしておかなければいけない事って、どんな感じになります?」

と、ミユウちゃん。

「そうね。一言で言えば、「ただの若い女性から、男性を魅了出来る、大人の女性に成長する」・・・これに尽きるわね」

と、御島さん。

「もう少し具体的に言えば・・・どうです?」

と、ユキちゃん。

「そうね。例えば、ミユウちゃんの話を使えば・・・女性同志で、行動していた・・・20代前半から」

「20代の終わりには、自分が素敵だなと思える男性を見つけ出し、その男性をデートに誘えるような、大人の男性を魅了出来る」

「大人の女性になっておくって事ね」

と、御島さん。

「だって、ゆるちょ・恋の理論を使えば「恋とは男性がプレゼンし、女性が落ちるモノ。決定権は女性にある」なんだから」

「そもそも男性がプレゼンしてくれる大人の女性に成長していなければいけないの」

と、御島さん。

「大人の女性って、具体的に言うと・・・どういう女性ですか?ね・・・」

と、貴島くん。

「社会での経験を積みながら、人間性を大きくしてきた、それでいて外見も磨いて来れた」

「仕事にも、自分にも自信のある女性じゃないかしら。器が大きいから、どんな男性の言葉にも、ウィットに富んだ答えを」

「返せる、頭の回転の速い、美しい女性って事かしら。あえて言葉にすると、ね・・・」

と、御島さん。

「まあ、でも、一番は、空気が読める事だし、むしろ、皆のマドンナとして、周囲の空気を自分の意のままに動かせる」

「そういう女性って事かしら。まあ、女性にも、男性にも愛される女性って事よね・・・」

と、御島さん。

「御島さんを見ればわかるよね。御島さんは、充分、そういう大人の女性になれているから」

と、僕。

「そう言ってくれて、嬉しいわ。ゆるちょくんは、そういう所、よくわかってくれてる」

と、御島さん。

「でも、ゆるちょくんは、10代後半から、20代前半の女性も好きよね?」

「鈴木ちなみちゃんとか、「この子かわいいなあ」とか言ってたもの」

と、御島さん。ちょっと嫉妬気味?

「いやあ、あれは、純粋に「この子可愛いなあ」って思っただけで・・・」

と、僕。

「でも、ゆるちょさんは、20代前半の子とおしゃべりするの、得意ですよね?」

と、ユキちゃん。ここも嫉妬気味?

「いやあ、それは僕の毎日の営業の手口であってさ・・・一応この業界では顔を広くしておくことが営業の基本中の基本だろ」

「だから、それをやってるだけ。20代の女性は素直だし、やさしいから、話しやすい。それに相手の好きそうな話題を振れば」

「勝手に盛り上がってくれるし、そこに僕も乗れば、随分楽しい時間を作れる。基本、女性はおしゃべりが好きだからね」

と、僕。

「まあ、ゆるちょさんがこう話すとカン違いする人もいるので・・・女性は興味のある男性とおしゃべりするのが大好きだって」

「そういう話で・・・興味の無い男性に話しかける事は一切ありません。ゆるちょさんに女性がやさしいのは、興味があるから」

「やさしくするだけで・・・これも興味の無い男性には、女性は一切やさしくしませんから・・・そこも言っておかないと・・・」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょくんは、中学生時代から、女性とおしゃべりしているんでしょ?」

「それはおしゃべりの腕はシビアに磨かれるわよね」

と、御島さん。

「ま、僕は、中学時代から美術部でしたから。そこは当然、女性の方が多いから、女性と話せるのは普通に必要な能力だったんですよ、僕にとっては」

「で、そこから僕の個性は、女性と楽しくおしゃべり出来る事になって・・・そこはシビアに腕も磨いたし、たくさん出会ってきた女性達に」

「その腕も磨かれたって事でしょうね」

と、僕。

「ゆるちょくんって、何より話しやすいのよね。ま、「ヒカルの君の目」を持っているから、女性としては笑顔にされちゃうし」

「やっぱり、何時間でも話していたい相手ですもん。その素敵な目に何時間でも見つめられていたいわ。おしゃべりも知的で、面白いし・・・」

と、御島さん。

「話を戻すけど・・・10代後半から、20代の女性の場合、その女性をお姫様のように扱えば、女性はおしゃべりに満足してくれる」

「・・・だから、相手が好きなネタ、相手が話したい事をしゃべりながら、察知して、そのネタを振ってあげる事が大事かな」

「ネタがはまれば、自分で楽しく話しだすし・・・女性は基本、おしゃべり好きだからね」

と、僕。

「それで、相手が僕の事を認識してくれれば、営業活動の当初の目的は達成だから・・・2度会いたいって子がいるかは」

「その時次第・・・僕が本当に好きなのは、やっぱり、自分を磨いてきた20代中盤から後半、30代前半にかけての女性だね」

と、僕。

「ちなみちゃんじゃ、無いんですか?」

と、ミユウちゃん。

「いや、ちなみちゃんはいい子だと思うし、綺麗だと思うけど、まだ、中身が磨かれる経験をしていないじゃん」

「僕は中身が磨かれた経験をちゃんとした、大人のレディが好きって事だよ」

と、僕。

「そういう女性と楽しく話せるように、自分も自分を磨いてきたんだし・・・」

と、僕。

「たまに男性って、カン違いしているけど・・・男性って、女性の方から話しかけてくるのが当然だと思っている人がいるのよね」

「「俺は仕事が出来て、エライんだから、当然、女性の方から、話しかけてくるべきだ」みたいに思っている男性」

「・・・その意味が理解出来ないのよね」

と、御島さん。

「それって、あれですよ。そういう男性は何をしなくても、母親にやさしく話しかけられた経験があるから」

「あるいは、お姉さんに話しかけられた経験があるから・・・それとカン違いしているんですよ」

「女性とは、何もしなくても、自分に話しかけるべき存在・・・そんな風にカン違いしている」

「血が繋がっている女性が持つ愛情と・・・血の繋がらない、他人の女性の持つ愛情の違いが全然わかっていないって事です」

と、辛辣姫。

「他人の女性は、興味のある男性にしか、話しかけませんからね・・・」

「むしろ、そういうカン違い男性は、視界にすら、いれません・・・」

と、ミユウちゃん。

「じゃあ、ゆるちょくんに聞くけど・・・女性と話す時に気をつけている事ってある?」

と、御島さん。

「うーん、そうですね。まず、その女性に近寄った時に、「近寄るなニュアンス」を出していないか、確認しますね」

「よく女性達が言う「近寄らないでオーラ」って奴でしょうね。それはシビアに肌でわかるんで」

「そのオーラを感じ分けながら、入っていく感じですかね」

と、僕。

「あれ、「近寄らないでオーラ」を出しても、全然わからない奴っているのよね」

「そういう男性ってだいたい視界にすら、いれたくないタイプの男性だけどね」

と、御島さん。

「ゆるちょさんって、視界に入った瞬間、わたしは、ウエルカムオーラを出しているはずだし、目も笑っているはずですよ」

と、ユキちゃん。

「そ。相手の目が笑っているか、どうかも、気をつけているポイントですね」

「女性相手にして、ウエルカムオーラが出ていて、目が笑っていれば、近づいていいって事だし」

「しゃべりかけていいって事だと僕は理解していますけどね」

と、僕。

「それすら、わからない・・・繊細さのカケラも無い・・・ダサいオヤジっていますけどね」

「そういうオヤジこそ、しゃべりたく無い相手ですけどね・・・」

と、ミユウちゃん。

「じゃあ、少し意地悪な質問をしてみようかな。ねえ、なぜ、皆はゆるちょさんを前にすると、ウエルカムオーラを出し」

「目が笑うのかな?」

と、貴島くん。

「うーん、それは、まず、ゆるちょくんのこれまでの実績よね。わたし達女性をいつもそのおしゃべりで満足させて来たもの」

「ゆるちょくんのおしゃべりに乗ると、テンションマックスになれるし、気がつくと、上機嫌でケラケラ笑っていられる」

「女性はそういう状況が一番しあわせを感じるから・・・そこまで楽しませてくれる、おしゃべり王子のゆるちょくんと」

「時間を過ごしたがるのよ・・・」

と、御島さん。

「そうね。ゆるちょさんって、ひとり対ひとりのおしゃべりでも、楽しませてくれるし」

「こういうたくさんの皆で、話している時も、皆を楽しませる事の出来る・・・おしゃべりの天才だから」

「・・・とゆるちょさんは天才って言葉が嫌いでしたね。それだけおしゃべりの場数を踏んできたから、皆」

「ゆるちょさんの素晴らしさを知っているから、つい、ゆるちょさんの顔を見ただけで嬉しくなる・・・そういう事じゃないですか」

と、ユキちゃん。

「それに、ゆるちょさんは「ヒカルの君の目」を持っているだけでなく、いつも暖かいオーラを出していますから」

「一緒にいてリラックス出来るし、楽しいんですよ、純粋に。それにいつも明るいし、何を聞いても、困った顔一つする事も無い」

「社会でいろいろ磨かれたから、いろいろな事を知ってるし、そのおしゃべりでいつも楽しませてくれる」

「こんな男性、そうそういませんからね・・・」

と、ミユウちゃん。

「だって、普通の男性って、まず、目が「死んだ魚の目」だし、女性と一対一になると戸惑っているのが見え見えだし」

「そういう場に慣れていないから、結局、女性を不安にさせるんですよね・・・」

「そういう男性とは、話すべきじゃないでしょ?女性は・・・」

と、ミユウちゃん。

「それに話題も無いわよね。自分の趣味の話題とか、子供の話題があるくらいで・・・そんなつまらない話題を押し付けられても」

「女性は嫌なんですよね・・・」

と、辛辣姫。

「女性と話す話題も無ければ、女性を楽しませた経験も無い・・・そんな男性、話す気すら起きないわ」

と、御島さん。バッサリ。

「わたし、結局、それって、その男性が自分の人生をどう考えているか、だと思うんです」

と、ユキちゃん。

「自分の人生に女性が必要でないと考えているから・・・女性を楽しませる能力を磨くことを怠ってきた」

「そういう事なんだろうと思うんです。結局、そういう男性って、単に人間が小さくて、自分勝手なだけの男性だと思いますけど」

「女性からしたら、いらない男性です」

と、辛辣姫。

「なるほどね。だったら、そういう男性はなおさら、女性は話す意味すら、ないって事になるわね」

と、御島さん。


「ねえ、あと、ゆるちょくんは女性とおしゃべりする時、気をつけているって事って他にあるの?」

と、御島さん。

「うーん。しゃべり方で言えば・・・その女性が主人公になるように、話しているかな」

「例えば、何でもいいんだけど、「そう言えば、今はたくさん、パンの種類があるけど、子供の頃って、そんなに種類がなかったよね」」

「くらいのフリをするかな。その女性がパンを好きそうだって、わかった辺りで・・・」

と、僕。

「なるほど・・・そういうフリをすれば、その女性は自分が子供の頃好きだったパンの種類あげられるわね」

「それは、女性にとって、楽しいことでもあるわね・・・」

と、御島さん。

「「わたし、チョココロネが好きだったけど、あれのクリーム版もあるのよね・・・」なんて言われて」

「「そうそう。あったあった」なんて共感出来たりして・・・結構、そういう所が面白いんだよね」

と、僕。

「ゆるちょくんは、そうやって、女性のテンションマックスを実現しているのね」

と、御島さん。

「いやあ、単純におしゃべりって面白いモノ・・・最高のエンターテイメントだからね、僕にとっては」

と、僕。

「それにゆるちょさんって、一緒に考えて答えを出してくれる人ですよね?」

「「これってどういう理由があるんだろう」みたいな謎を一緒に解いてくれる感じ?」

「わたしの嫌いなオヤジのおしゃべりって、なんか、どこかで仕入れた知識をさも偉そうに語って聴かせるパターン?」

「あれ、すっごい不快で、嫌いです。そういうしゃべりするオヤジって、結構、多くありません?」

と、ミユウちゃん。

「いるいる。最悪オヤジよね。酒に酔って人生語ったりさ。それがさして中身が無いのよ」

「それって、勝手な価値観の押し付けに過ぎないし、ハラスメントよね。ホント、最悪・・・」

と、ユキちゃん。

「ま、そういうオトコは出世していないから、もう、あまり出くわす事は無いわ」

「ローポテンシャル・コミュニテイの人間たちだし。新橋あたりで、管を巻いて、男性同志で、愚痴を言い合ってるタイプでしょ」

と、御島さん。

「ハイポテンシャル・コミュニテイの人間達は、素敵な人間関係をどんどん開拓出来ていける人間達だから」

「「出会い」もたくさんあるし、素敵な男女で、日々、情報を交換しながら、生きていける、素敵な人達だもん」

と、御島さん。

「ゆるちょくんは、日々、女性に磨かれてきたから、女性とのおしゃべりに特化出来ていて」

「女性から笑顔で受け入れられている、ハイポテンシャル・コミュニテイのメンバーよ」

と、御島さん。

「それに較べて、女性に磨かれた経験すら、無い男性は、女性に興味を持たれない・・・絶対にしあわせになれないオトコ達と」

「言う事ね。そういう人間が集まるのが、同性で傷を舐め合うくらいしか出来ない、ローポテンシャル・コミュニテイの」

「メンバーと言う事になるわね・・・」

と、御島さん。

「結局、社会に出て、磨かれたかどうか・・・それが人生に出ちゃうのよ」

「それは男性も女性も同じ・・・だから、女性の20代はとっても大切なの」

と、御島さん。

「御島さんは始めに、女性は20代を通して、自分を磨き・・・「仕事にも、自分にも自信のある女性」になれ!と」

「言ってくれましたけど・・・具体的にまず、20代になったら、女性はどうすれば、いいんですか?」

と、ミユウちゃん。

「全力で仕事をして、たくさんのハードルをボロボロになりながら、越えていく事ね」

「チャレンジしなければ、人間は成長しないわ。同時にたくさん恋もしなさい。それで傷ついても傷ついてもトライを辞めてはダメ」

「女性は泣いた数だけ、成長出来るんだから。美しくなれるんだから」

と、御島さん。

「わたしだって、バツイチだし、はっきり言って毎日のように泣いていたわ。おかげで、こんなに強くなれたし」

「恋も仕事もたくさんの経験を越えてきた事によって、能力を高める事が出来て、素敵な女性になれたと思っているわ」

「だから、ミユウちゃんも、日々戦いなさい。あなたは素直だし、頑張りやさんだから、皆に愛されるわ」

「そこが女性は大事な所なの。中身の無い女性になってはダメよ。中身の濃い素敵な大人の女性になりなさい」

と、御島さん。

「御島さんの言葉を聞くと・・・ジーンと来ます。わたしもよく泣きました」

「まだまだ、たくさん泣くつもりですけどね」

と、辛辣姫。

「人生で一番やってはいけない事は、社会で経験を積まない事よ。何もかも嫌がって、逃げてばかりいたら」

「一生成長出来ない・・・中身なし子になってしまうわ。それだけは絶対に避けるの」

「だって、そんな子になってしまったら、誰からも共感されないし、誰も相手にしてくれない、ただ自分勝手なだけな」

「いわゆる、皆に嫌われる、オバサンになってしまうから」

と、御島さん。

「御島さん的・・・オバサンの定義ですけど・・・僕もそう思いますよ。自分勝手で、中身の無い、自分の話が出来ない女性」

「それこそ、オバサンだって」

と、貴島くん。

「女性は、そうならないように、がんばらないと」

と、御島さんは言うと、親子丼を満足そうに食べ終わった。


(おしまい)

ぶっちゃけ、あの「しあわせ神話」は、本当?

2015年11月24日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

今年最後の、3連休も終わってしまいましたね。

後は、年末まで、一気に、ゴーですか?


さて、その時、僕はお昼前、辛辣姫ユキちゃん(28)のマンションにいました。

「はい、おでん。美味しく出来ましたよ・・・」

と、ユキちゃんは、美味しそうなおでんの鍋を持ってきてくれる。

「ゆるちょさんの大好きな大根・・・別に煮ましたけど・・・ゆるちょさんの好きなやわらかさと」

「味に仕上がっていると思いますー」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんには以前、大根の煮る加減と味の入れ方で、大分しごかれましたから」

と、辛辣姫。

「え?しごいたかなあ。ま、リクエストは何度もしたけど・・・」

と、僕。

「まあ、でも、いいんです。ゆるちょさんの味がわかったから・・・お互い笑顔になれる方がいいですからね」

と、ユキちゃん。

「熱い内に食べてみてください。大根・・・いい感じだと思いますから」

と、言いながら、ユキちゃんはビールを注いでくれる。

「はー。なんか、休みの昼間って感じで、なんとなく、ほっこりするね」

と、僕。

「今日は寒いし、おでん日和って感じですしね」

と、ユキちゃん。二人は笑顔で、そっと乾杯した。


「先日、わたし、ある40代の男性にインタビューしていたんです」

「40代って言ったら、仕事盛り、男盛りなイメージだし・・・有名私大を卒業して、ある大手の・・・ロケットや船なんかも」

「作る会社のエンジニアの方だったんですけどね、相手は」

と、ユキちゃん。

「へー。それって、どこの会社か、ある程度わかるけどね」

と、僕。

「ええ。まあ、大手の会社で・・・話を聞くと、有名高校、有名大学、を経て、有名な会社に入り、真っ当に仕事をしていれば」

「人はしあわせになれると・・・母親に聞かされて育ってきて・・・まさにその道を歩んだ人だったんですけどね」

と、ユキちゃん。

「なるほどね。そういう人間に話を聞きたかったわけだ、ユキちゃんは」

と、僕。

「ええ。つまり、その「しあわせ神話」の検証をしたかったんです。それが本当か、嘘なのか・・・」

と、ユキちゃん。

「で、結果は?」

と、僕。

「その男性からは・・・「これがしあわせと言う状態なのか、どうなのか、自分ではわからない」・・・そういう言葉を貰いました」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・興味を引く言葉だなあ。さらに話が聞きたくなったよ。話がうまいな、ユキちゃんは」

と、僕。

「現在、その男性は・・・佐藤さんと言う名前にしておきましょう。その佐藤さんは中3の娘さんと中1の息子さんと」

「奥さんの4人暮らし。30代の終わりにマンションを購入し、25年のローンを抱えている。会社までは車で30分以内の」

「場所にマンションを購入したから、通勤は他の人に較べて、随分、楽と言う話でした」

と、ユキちゃん。

「その佐藤さんは、40代中盤くらい?」

と、僕。

「44歳。定年の65歳まで、21年。出来れば早期退職はしたくないと言う話でしたね」

と、ユキちゃん。

「そりゃあ、そうだろうなあ。この時代、40代での再就職も、かなりきつい状態だからね・・・」

と、僕。

「でも、まあ・・・その佐藤さんのスペックはまあ、平均的な40代のサラリーマン像と言ってもいい感じだよね」

と、僕。

「ええ。わたしもそう思って・・・それで思い切って聞いてみたんです、「今、正直、しあわせですか?」って」

と、ユキちゃん。

「ほう。それで、帰ってきた言葉がさっきの言葉って事?」

「「これがしあわせと言う状態なのか、どうなのか、自分ではわからない」・・・具体的に言って、どういう状況だったら」

「しあわせと言えるのかな?」

と、僕。

「わたしもそう思って・・・仮説と言うか、自分なりに説を立ててみたんですよ・・・ちょっと御島さんにも考えて貰って」

と、ユキちゃん。

「ほう。興味深いな、それ教えて!」

と、僕。

「「男性は「自分を追求する事=仕事を追求する事」になっていて、それが毎日楽しい!と言う状況になっている事がしあわせ」」

「「女性は仕事を追求する旦那を愛していて、そのサポートが出来る事が自分の楽しみであり、それを楽しめていれば、しあわせ」」

「「で、何よりその男性は、多くの女性に好意を持たれ、女性を自分の味方に出来ていれば大きな仕事も出来るから」

「「しあわせ。そして、そういう両親を誇りに思う息子や娘達に恵まれれば、さらにしあわせ」・・・と」

「より具体的に御島さんに考えて貰って・・・」

と、ユキちゃん。

「なあるほど・・・男性は、仕事を追求する事が毎日の楽しみになっていれば、しあわせなんだって事だね」

「うん。それってよくわかるな。自分の仕事において、自分でドンドン追求出来て行って、毎日の成長を確実に確信出来たら」

「男性は嬉しいもんだし、楽しく感じられるからね。仕事って、楽しめるようになってから、初めて、価値が輝き出すような」

「気がするな」

と、僕。

「仕事をやっていて、苦しいうちは、まだまだって事ですか?」

と、ユキちゃん。

「うん。それはまだ、自分の仕事が確立していないって事なんじゃない?要は一人前にもなれていないって事で」

「まだ、他人と競争する場にも来れていないって事だろうね。基礎作りの時間って事かな」

と、僕。

「じゃあ、一人前になれたら、どんな気持ちになるものですか?」

と、辛辣姫。

「そうだなあ。やっと競争相手の他人を意識出来る・・・他人のやり方を見ながら、いろいろ自分なりのオリジナルな成長の仕方、戦いの仕方を」

「考え始める時期だろうね。自分をどう使うか、とか、自分をどう成長させるか・・・今、この瞬間だけでなく」

「先を見据えた戦略が必要になってくる。人生と言うのは、どこまでも自己責任の世界だからね」

「自分で自分を作り上げていかないといけないから、自分の人生がどういうフェーズに入っているかは常に気にしなければ」

「いけないものだよ」

と、僕。

「自分の人生がどのフェーズに入っているか・・・気にしていない人の方が圧倒的に多いと思いますけどね」

と、ユキちゃん。

「・・・と、そういう意味では、今の話で言うと・・・未確立期があって、一人前期があって、そこからどうなります?」

と、ユキちゃん。

「もう誰かと戦う必要の無い・・・自分との戦いに入るフェーズになるね。自分追求期とでも言うのかな」

「とにかく、他者は関係無くなり、どこまでも、自分と言うモノを追求する期・・・ライフワーク期と言ってもいいかな」

「そういうフェーズに入って、初めて、仕事が楽しめるようになるんじゃないかな」

と、僕。

「なるほど・・・言わば職人の世界みたいに、自分を極める為に、一生その仕事を追求していく・・・そういう世界に入った時ですね」

と、ユキちゃん。

「そう。そうなったら、もう、後は自分との戦いだけだから、楽しみながらも、自分の毎日の成長を確認しながら、生きていく事になるね」

と、僕。

「仕事には、未確立期、確立期、自分追求期・・・そういう3つのフェーズがあると考えれば、自分がどのフェーズにいるか」

「容易にわかるようになりますね」

と、ユキちゃん。

「自分追求期になれば、自然、自分に自信も付く。自分に自信も付けば、女性とも笑顔で話せる・・・」

「だから、女性も味方になってくれる・・・そういう考えは安易かな。ユキちゃん、女性としてはどう思う?」

と、僕。

「ええ。少し安易だと思います。間違ってはいませんけどね」

「その点で、佐藤さんは、若干、ふしあわせな感じを見せてました。そういう意味では彼は、仕事のフェーズとしては」

「確立期は超えていたけど、自分追求期までには至っていない・・・そんな感じでしたね」

と、辛辣姫。

「ふーん、そうか」

と、僕。

「わたし、佐藤さんに聞いたんです。家族の仲が上手くいっているか、どうか・・・」

「そしたら、哀しい答えが帰ってきたんです」

と、ユキちゃん。


「そうですね。最近、わたし、自信無いんですね。家族の事となると・・・」

と、佐藤。

「どういう事でしょう?」

と、ユキちゃん。

「家族は・・・妻も含めて、子供達も・・・僕が原因で、家族が不幸になってると考えているような気がして・・・」

と、佐藤。

「うちの会社は忙しい。平日は残業で、ほとんどが午前様です。だから、妻にも先に寝ていていいと言ってあるし」

「そんな深夜にマンションに帰って、冷たくなった夕飯をレンジで温めて食べる毎日ですから・・・なんだか、淋しい」

「・・・朝食で家族と顔を合わせますが、子供達は思春期と言う事もあって、挨拶以外、わたしと目を合わせる事もなく」

「早々に朝食を済まして、家を出て行く始末・・・妻ともほとんど会話が無いのが実情で、ある意味、家庭は冷えきっている・・・」

と、佐藤。

「でも、そういう状況は、佐藤さんが好んで、招いた状況ではありませんよね?」

と、ユキちゃん。

「それはそうです。ただ毎日、わたしなりに真面目に働いてきた結果だと思っています。それは妻は理解してくれてるとは」

「思うんです。妻はわたしの真面目で実直な性格を愛してくれて結婚したんですから」

と、佐藤。

「そうですか。だったら、そこは安心出来ますね」

と、ユキちゃん。

「まあ、妻が子育てにがんばってくれているから、わたしも頑張れる。そこは感謝していますけどね」

と、佐藤。

「そう言えば、週末・・・週末はどんな感じなんですか?少しは時間が取れているんですか?」

と、ユキちゃん。

「週末も壊滅的に時間が取れていませんね。結局、今週やるべき事を考えたら・・・土日で出来ていない分をカバーしないと」

「目標に届かない事になりますから・・・いつの間にか、土日でカバーと言うのが常態化してしまって」

「・・・おかげで子供をどこにも連れて行ってあげられなくて・・・そういう所も子供達に嫌われてしまっている一因」

「なのかとも思っていますね」

と、佐藤。

「そういう話、奥さんとは出来ているんですか?」

と、ユキちゃん。

「物理的な時間が、ね・・・無いんですよ。土日だって午前様ですから、いつものように、夕飯をレンジで温めて食べる始末」

「妻はその時間眠っているし・・・もう少し、わたしに時間があれば、いいんですけど、なかなか、そうもいかないですね」

「これから、さらに子供たちの教育費もかかる事になるし、マンションのローンも前倒しで、返していければと」

「思っていますから・・・それは子供たちの為でもあるし、妻のためでもありますから・・・こういう仕事のカタチになるのは致し方無いんですよ」

と、佐藤。

「そんな状態だと・・・少しストレスフル過ぎませんか?佐藤さん自身のストレス解消はどうなさっているんですか?」

と、ユキちゃん。

「贅沢は言ってられませんよ。それにわたし、酒も飲まないし、タバコも吸わない。だから、毎日真面目にやるだけですよ」

「遊んでいる暇など、ありませんから」

と、佐藤。

「それに、サラリーマンの生活って、どこも似たり寄ったりじゃありませんか。結婚出来ているだけでも」

「子供と一緒に暮らせているだけでも、ありがたいと思わなきゃ。実際、独身で同い年の奴、結構の数、いますからね」

「それよりはマシですよ。この歳で独身だったら、夢も希望もありはしないでしょう」

「自分を頼ってくれる家族がいるからこそ、やる気になれるってもんですから」

と、佐藤は言って、淋しそうに笑った。


「ふーん、なるほど・・・そういう意識なんだね」

と、僕。

「ゆるちょさんから、すれば、かなり挑戦的な内容になりますけど・・・」

「どう見ます?この内容」

と、ユキちゃん。

「いや、概ね、正しいんじゃない?僕も独り身でいるのは、負け犬の遠吠えだと思っているから」

と、僕。

「それって、昔、流行った酒井順子さんの本でしたっけ?30代中盤で、結婚もしていなくて、もちろん、子供もいない自分は」

「負け犬だ・・・みたいな話でしたよね」

と、ユキちゃん。

「まあ、その本の内容についてもさ、要は、しあわせのカタチって一杯あるじゃんって話だと思うんだよね」

「酒井順子さんは、作家と言う仕事が面白くてしょうがないし、家庭を持つより、作家の仕事を追求していく方が」

「面白かったから・・・いわゆるしあわせだったから、そういう人生を歩いていたって事でしょう?」

と、僕。

「そうですね」

と、ユキちゃん。

「それって、さっきユキちゃんの言ってくれた「御島さんの考える、しあわせの条件」で・・・仕事=自分を追求するのが」

「男のしあわせの条件・・・って所を女性にしただけで、ちゃんとそのしあわせの条件に当てはまっているじゃん」

と、僕。

「まさにそうですね。わたし、あれって、男性と女性が入れ替わっても全然問題無いと思うんです」

「つまり、あそこで言いたいのは、結婚の条件って、前に出る人間とそれをサポートする人間がペアになれば」

「しあわせになれるって話だと思うんです」

と、ユキちゃん。

「でしょ?だとすればさ。自分はどっちなんだって事をまず、客観的に判断する事が先かなって思うわけ」

と、僕。

「男性にしても、女性にしても・・・自分は前に出る事がしあわせにつながる人間なのか」

「あるいは、相手をサポートする事が自分のしあわせにつながる人間なのか・・・と言う事をわかっておくって事ですね?」

と、ユキちゃん。

「夏木マリさんの所なんて、完全にマリさんが前に出るタイプで、旦那さんの斎藤ノブさんは、毎日、手作りのお弁当を」

「マリさんに作ってあげててさ。それをお昼に食べる事がマリさんの今のしあわせだって言うからさ」

「・・・しあわせって、そういう事なんじゃないかな」

と、僕。

「で、話を戻すけどさ・・・佐藤さんの言った話って、僕の会社員時代に酷似しているんだよね」

「だから、サラリーマンの多くが佐藤さんの感慨を理解出来ると思うんだ。ただし、僕がその風景を思い出した時、一点違うのは」

「「ここまでしなければ、人間の生活って成り立たないのか?」って言う疑問を僕は持ったと言う事なんだ」

と、僕。

「だいたい元々、僕は大学卒業時に脱サラすると決めてたから、ある意味、そう思いやすかったのかもしれない」

「でも、その佐藤さんの思いって、僕は会社側から成される刷り込みだと思っているんだよね。洗脳とも言うべきかもしれないけれど・・・」

「僕は脱サラ志向だったから、その刷り込みから脱却出来たんだと思っている。今では、ね」

と、僕。

「だって、オカシイじゃないか。しあわせとはそもそも何だよ」

「僕は以前、人間に関して、こう定義した」

「「人間はしあわせになる為に生まれてきた。決して、仕事をするためだけに、生まれてきたわけじゃない」」

「「しあわせになる事が目的であって、仕事は、自分を充実化させる為の手段、あるいは、お金を稼ぐと言う手段に過ぎない」」

「「だから、仕事は目的じゃないんだ。だから、仕事は自由に選べるし、自分を充実化する仕事を」」

「「「好きこそ物の上手なれ」で選び、その業界で自分を一番にする仕事を選ぶべきだ。勝てる仕事を選ぶべきだ」」

「・・・まあ、そんな風に、ね」

と、僕。

「つまり、男にとって、しあわせとは、業界で一番を取り、仕事=自分で、どこまでも自分を追求出来、そのカタチで」

「毎日の成長を感じられる、自分に充実感を与えてくれる仕事を毎日追求する事・・・そういう話になりますね」

「ま、御島さんのしあわせの条件から、少し進化しましたけど・・・」

と、ユキちゃん。

「そういう事なんだよね。だけどさ、佐藤さんの仕事って、それとは逆で、ある意味、お金を稼ぐための苦役みたいでさ」

「会社側からすると、安い賃金で、最大限働かせるコマに過ぎないんだよね。充実感とか毎日の成長なんて」

「そんなの別の話でさ・・・「金が欲しいなら、働け」みたいな思想で、まさに資本家と労働者の関係そのもの」

「一時代前の発想な感じ」

と、僕。

「つまり、ゆるちょさんは、「仕事を選ぶ権利があるのだから、自分がその仕事で一番になれる、自分に合った仕事を選ぶべき」」

「と言う事を言いたいんですね。もちろん、そのやり方を採用して、しあわせになれてるゆるちょさんだから」

と、ユキちゃん。

「そういう事だね」

と、僕は笑顔でニッコリする。

「ただし、大事な事はもうひとつある。オトコにとって充実した仕事ってのは、毎日のやる気に直接つながる」

「だけど、そこで大事になってくるのは、もうひとつ・・・家族の笑顔だ」

「佐藤さんはそれを失ってしまっているね」

と、僕。

「ええ。そうですね」

と、ユキちゃん。

「ユキちゃんにあえて聞くけど・・・女性のやる気は、どこから来る?」

と、僕。

「それは恋ですね。好きな人への恋。その人を視界に入れて、相手に目を見つめられながら、笑顔でおしゃべりが出来たら」

「それだけで、超上機嫌になれますから・・・その時間を作る事が毎日のやる気に直接つながります」

と、ユキちゃん。

「つまり、オトコは充実した仕事、女性は恋。でも、男性にとって2番目にエネルギーをくれるのは、奥さんや子供さんの笑顔だし」

「女性も2番めにエネルギーをくれるのは家族の笑顔って事になるじゃん。つまり、一番のエネルギーだけでなく、2番のエネルギーも大事にする事が」

「重要って事になるんだ」

と、僕。

「そこは御島さんも言ってます。御島さんはその事について、もう少し踏み込んだ発言をしていて「男性は女性を笑顔に出来て、たくさんの女性を味方に出来る人じゃなきゃダメだ」」

「「多くの女性を味方につけられる男性こそ、多くの女性の支援を受けられ、それは多くの男性からの支援にもつながり、どんどんステージをあげていける人間になれる」」

「「これが奥さんひとり笑顔に出来ず、家族からも嫌われたら、男性としては終わってしまう。女性からも興味を持たれないし、結局、女性からも男性からも支援を受けられず」」

「「その仕事は小さいモノに成らざるをえない。自然、ステージ的にも、どんどん落ちていく事になる」・・・って言う言い方をしていますけど」

と、ユキちゃん。

「ほう。それは面白い考え方だね。家族すら上手くコントロール出来ず、その家族からも嫌われたら、その男性の仕事は成長していけないし、小さいモノになる」

「・・・なるほどな。女性から愛されるからこそ、男性はどんどん大きな仕事が出来るようになるのか。それを考えると、「ただ真面目に仕事をする」だけでは」

「絶対にいけない事になるね」

と、僕。

「そうなんです。わたし、御島さんにこの言葉を貰ってからずっと考えていたんですけど、要は真面目って逃げなんですよ」

「逃げの言葉なんです」

と、辛辣姫。

「逃げの言葉か・・・」

と、僕。

「例えば佐藤さんの発言で気になったのは、「お子さんたちを週末、遊びに連れて行ってあげられないのは、会社のせいだ」と言う表現なんですね」

「つまり、会社のせいにして、家族サービスを怠っているのを正当化している。わたし、家族って本来、週末、皆で一緒に遊びに行ったり、あるいは回転寿司でも」

「食べに行って、皆で、楽しい笑顔になれるのが、普通なんだと思うんです。だって、他人の父親はそういうサービスをしてくれて、家族を笑顔にしようと努力しているのに」

「自分の家だけ、そういう事が無かったら、当然、父を恨みますよ。そこにどんな理由があっても」

と、辛辣姫。

「理由がどうこう、じゃないんです。結果がすべてなんですよ。実際、佐藤さんのお子さんたちは、佐藤さんを嫌っているようです」

「さらに言えば・・・」

と、ユキちゃん。口ごもる。

「どうしたの?」

と、僕。

「別の人間を通して、佐藤さんの奥さんと連絡をつける事が出来て・・・佐藤さんについて聞いてみたんですよ」

と、辛辣姫。

「ほー。さすが、追求しようと思ったら、とことんやる、ユキちゃんだねー」

と、僕。

「奥さん、旦那さんの事はもう諦めているって言ってて・・・。「こんなつまらない人生に誰がした」って佐藤さんに言ってやりたいって・・・」

「子供たちが独立したら、離婚を考えてるって・・・自分の人生やり直す、ギリギリ最後のタイミングだからって・・・これ、佐藤さんには言わない約束ですけどね」

と、ユキちゃん。

「ゲゲー。そういう事になってるわけ?」

と、僕。

「つまり、佐藤さんが、あまりにも奥さんのこれからの事を相談したいと言う意思を無視してきたために、そうなっちゃってたって事なんですよ」

「もう少し言えば、佐藤さんは、奥さんの人生も同時に作って来たって事で・・・その意識はなかったとしても・・・それが「こんなつまらない人生に誰がした」っていう」

「言葉に表現されているんだと・・・わたし、ちょっとビックリしちゃって」

と、辛辣姫。

「そっか。当然だけど、結婚って、相手の人生を一緒に作ってしまう事でもあるんだね」

「僕は独り身が長いんで、そこに気づけなかった」

と、僕。

「そうなんですよ。あるいは、佐藤さん、奥さんの意識に薄々気がついていて、それが顕在化するのが嫌で、奥さんと話す時間をわざと作らなかったのかもしれない」

「そんな風に奥さんが言ってました・・・」

と、辛辣姫。

「こわいな。怖いから箱の蓋を開けずにいたら、さらに悪化していた・・・そういう話でしょう?そういうのって、人生によくあるからね・・・」

「知らん振りして、「知らなかった」じゃ、済まないんだよなー。そういうのって・・・」

と、僕。

「人間は思考する生き物ですからね。相手もある事ですからね」

「特に夫婦間は、言葉のやり取りを拒否したら、終わりですよ」

と、辛辣姫。

「それに女性と子供は感情の動物です。その感情を害したら、どんどん悪い方向に行くし、嫌われるのは当たり前ですよ」

「結婚では、そもそも父親は、奥さんと子供の感情をどうコントロールするかが課題だし、それに失敗すれば、こういう結果になるんです」

と、辛辣姫。

「家庭の支援を受けるからこそ、父親はいい仕事が出来るんじゃありませんか?」

「それも出来ないオトコって・・・女性からも相手にされない男性だと思いますね」

と、辛辣姫。

「ゆるちょさんを見ているとわかります。ゆるちょさんは既に多くの女性に・・・既婚も未婚も合わせて、愛されてるし、恋もされている」

「それはゆるちょさんが、人間性も大きいし、精神的にも強いし、なにより、その「サル山のボス力」が半端ないからこそ、女性を本能的に恋に落とし、子供達にも」

「尊敬され、笑顔にしちゃう・・・その本能のチカラが桁外れだからこそ、皆に愛されるんです。支援もされるんです」

と、ユキちゃん。

「だから、ゆるちょさんはこれから、もっともっと大きな存在になるし、大きな仕事が出来る・・・だって、皆の笑顔と言う素敵なエネルギーをたーくさん貰っているから」

「それに比べ、佐藤さんは、誰からもエネルギーを貰っていないどころか、家族にすら、嫌われている。それじゃあ、仕事出来ないですよ」

と、ユキちゃん。

「だから、佐藤さん・・・これからの人生、決まっちゃいますよね」

「そういう男性の横にいたくない・・・新しい男性を探そうとしている奥さんの気持ち・・・痛いほどわかるんですよね」

と、ユキちゃん。

「「こんなつまらない人生に誰がした」・・・こんな言葉、言われたくないわな・・・」

と、僕。少し沈黙が支配した。


「結局、女性を笑顔に出来るオトコこそ、家族も笑顔に出来るから、しあわせになれるって結論ですよ」

「女性は、そういう男性こそ、旦那に選ばなくちゃいけないって事です」

「真面目なだけのオトコなんて、最初から、願い下げ・・・そういう事がわかりました」

と、ユキちゃん。

「「いい高校に行って、いい大学に入って、一流の会社に入って、真面目にやっていれば、しあわせになれる」・・・この言葉は嘘だったんだな」

「・・・と言うか、企業側の人間が作った、絶対に信じちゃいけない、洗脳プログラムだったのか・・・」

と、僕。

「なるほど・・・すごい指摘ですね。こういう指摘が出来るから、ゆるちょさんの頭脳は素晴らしいんです」

と、辛辣姫。

「ま、いずれにしろ、「真面目」は逃げ。女性はしあわせになりたかったら、女性に愛され支援される・・・けれど、結構、生真面目な所もある、男性を旦那さんに選べ」

「男性は、人間的に大きくて、精神的にも強い、サービス精神旺盛な、器量良しの女性を選べ・・・ってところですかね」

「女性は相手を好きになれば、自然、やさしくするものですからね」

と、ユキちゃんは言うと、僕に熱燗を注いで、ニッコリしてくれた。


(おしまい)





女性が本当にしたい事!したい相手!

2015年11月21日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

昨日は寒かったですね。

こういう時は、あったか鍋が、しっくり来ますね。


そういう季節でもありますねー。


さて、その時、僕とイケメン貴島くん(29)と池澤くん(24)は営業帰りで、事務所の近所の和風居酒屋の個室に、

いました。

「時間よりは、少し早いけど・・・飲み始めてるか」

と、僕。

「しかし、今日は割りといい感じで、想定以上の金額で契約にこぎつけましたね」

と、池澤くん。

「なんと言っても、ゆるちょさんが、クライアントの関さんに気に入られているからな」

「もう、あの厳しい関さんが、ゆるちょさんの前に出ると、少女のようになっちゃうから・・・」

「今回は、うちの戦略勝ちって所ですか」

と、貴島くん。

「関さんとは、もう、結構長いつきあいだし、お互い信頼関係にあるから、むしろ、いい仕事をさせてあげたいって言う」

「彼女の親心な感じがあったんじゃないかな・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんは女性が自分に好意を持っていると感じるやいなや、一気に攻勢に出ますからね」

「そこは容赦無いですよね」

と、貴島くん。

「そこは孫子の兵法だよ。兵に中途半端は無い。攻める時も引く時も一気が原則だ」

と、僕。

「そういう意味では・・・御島さんの言ってた・・・ゆるちょさんが、銀座のセレクトショップの女性に」

「日曜日の昼間に告白したって言うのも・・・一気呵成にって事ですか?出会った、その日に告白をしかけた、とか?」

と、貴島くん。

「まさか・・・そんな事が出来るのは芸能人くらいだろう」

「僕の場合は、告白ってのは、敵の大将のクビを取るようなもんだから・・・ちゃんと準備に準備を重ねてからさ」

「・・・そうか、その話をしてなかったな・・・」

と、僕。

「僕、その告白話すら、初耳ですよ」

と、池澤くん。

「御島さんが、ね。この話は、事務所に流さない方が良いからって言って・・・長い間、話すの、止められていたのさ」

と、僕。

「ふーん、そんな話があったんですか」

と、池澤くん。

「その時のきっかけは、僕がたまたま、新しいバックを探していて・・・いいデザインのが無くってさ」

「で、銀座でたまたま入ったブランドのセレクトショップにいいデザインのバックを見つけて・・・」

「そのバックの販売を担当してくれたのが、その20代の女性だったってわけ。スラリと背の高い色白の美人だった」

と、僕。

「ゆるちょさんのドストライクですね」

と、貴島くん。

「そ。だけど、そりゃあ、最初から、そんな恋の意識はしていないわけさ。で、そのバックを買うと僕が決めて」

「店の奥にあるレジに行くまでにちょっとおしゃべりをしたんだ」

と、僕。

「へー。で、どんな話、したんです?」

と、貴島くん。

「確か「ねえ、知ってる?恋って、男性がプレゼンして、女性が決めるモノ・・・つまり、恋の選択権は常に女性にあるんだ」」

「って、そんな話をしたの」

と、僕。

「それ、いきなりやったんですか・・・それは女性は食いつくんじゃないですか?」

と、貴島くん。

「僕でもそれくらはわかりますね。実際、どうだったんですか?」

と、池澤くん。

「まあ、皆の言うとおり、「どひゃ!」と食いついていくれて・・・もちろん、僕的には、それが女性的には面白い話かなあと思って」

「サービスで話しているつもりだったんだよね。相手の笑顔が見たくてさ・・・そしたら、そういう感じになって・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんは常に相手を笑顔にしたくて、サービス精神旺盛ですからね・・・綺麗な女性なら、なおさら・・・」

と、貴島くん。

「まあ、それはオトコとしては、当然だろ?」

と、僕。

「ま、そうですけどね」

と、貴島くん。

「だから、まあ、そこは普通の大人だから、食いつかれた話をしていて・・・店先だし、他に店員さんもいるから、気を使って」

「まあ、相手がおしゃべりに満足した気配がしたら、辞めようって、相手の出すニュアンスがウエルカムのうちは」

「しゃべってていいのかなーって感じで、そこだけを注意してたんだよ」

と、僕。

「相手の感情だけ、注意してたんですね。ま、そうなりますよね、普通は」

と、貴島くん。

「そしたら、相手の感情はずっと、ウエルカムのままだし・・・笑顔でテンション高く、おしゃべりの相手してくれるし、何より、彼女、レジしてくれないんだよ」

と、僕。

「レジしてくれない?その彼女が、ですか?」

と、貴島くん。

「そ。ずーーーっとレジしないで、僕としゃべっている。その時、僕は考えたんだ。これは彼女の意思だ、とね」

「つまり、レジをしてしまっては、僕は帰らなければならないから・・・まあ、彼女は無意識的に僕を引き止めていたんだね」

と、僕。

「なるほど・・・ま、ゆるちょさんですから、それくらいは瞬時に読みますよね」

と、貴島くん。

「まあね。で、結局、3,40分、話し込んじゃってさ。で、やっと彼女はレジしてくれて、解放してくれたんだけど」

「「わたし、こんなに店でお客さんと話し込んだの初めてです・・・」ってなって・・・「おやおや?これはちょっと」」

「「面白い人と出会っちゃったかな?」って考えて、「可能性があるなら、押してみるか?」って言う判断になったんだね」

と、僕。

「なるほど。ゆるちょさんは常に合理的理由を持って、判断するし、行動しているんですね」

と、池澤くん。

「まあね。まあ、一番は自分を納得させるって事だろうね。自分を納得させながら、歩いていけば、たとえ作戦に失敗しても」

「自分なりに諦める事だって出来る。「ここまで、用意周到にやって、失敗したんだから、そらあ、しょうがねーよ」的に、ね・・・」

と、僕。

「で、まあ、その子とのおしゃべり目当てで通うようになって・・・って言ったって、仕事が忙しくて、週一で顔を出すのも、当時は無理で」

「まあ、2週間に1回くらい、店に顔を出す感じだったかな。で、シフト制だから、もちろん、毎回、彼女に会えるわけでもなくて」

「そのうち、彼女以外の店員さんは30歳くらいの男性と、20歳くらいの女子だったんだけど、こっちと先に仲良くなっちゃって」

「女の子の方なんか、僕が顔を見せると、嬉しそうに笑顔で「こんにちわー!」って相手から声をかけてくれるようになっちゃって」

「男性の方とも仲良くなって、いろいろ話したりするようなっちゃったんだよね」

と、僕。

「ゆるちょさんってホント、男性にしろ、女性にしろ、仲良くなるのが早いし、得意だから」

「・・・それがゆるちょさんのチカラですよね」

と、貴島くん。

「だからさー。そこのセレクトショップ、もう、自分の庭みたいに感じるようになっちゃって」

「その店へ行くとクソ落ち着きに落ち着くようになっちゃって・・・過ごし易くなっちゃってね。超おしゃれな、銀座のセレクトショップなのに・・・」

と、僕。

「ゆるちょさん、人間大きいし、精神的にも強いから、すぐ慣れちゃうんですね。すごいっすよ、それ。僕には、とても真似できません」

と、池澤くん。

「それって、まるで、孫子の兵法・・・「将を射んと欲すればまず馬を射よ」そのものですね」

と、貴島くん。

「まあ、結果的にそうなったわけだけど・・・やっぱり日本人のカップルって周囲から祝福される人間にならないといけないからさ」

「それはありがたかったけどね・・・でも、結果は撤退だったから。まあ、いい思い出にもなったし、いい勉強になったよ」

と、僕。

「ふーん、そういう話だったんですか・・・」

と、池澤くん。

「人生、何事も絶対って、無いんですね」

と、貴島くん。

「そういう事。だけど、悪い事より、いい事の方が多かったよ。だって、それ以来、僕は、銀座のブランドショップ、ぜーんぜん」

「恐くなくなったもん。むしろ、銀座のセレクトショップって、性格のいい、イケメンの男性や、美人な女性が集結している場所だ」

「って事がわかったから。最近は、こっちが先に、その場を制圧にかかって・・・店員さんは絶対の笑顔にしてから」

「店に入っていく感じ?・・・そうしたら、割りとやりやすくなったし、いい時間を使えるようになったよ」

と、僕。

「だって、ゆるちょくん、年齢を重ねた女性も男性も絶対の笑顔にしちゃえるもんね。最高に営業に使えるオトコだもん」

と、言いながら、そこへ登場したのは、辛辣姫ユキちゃん(28)を連れた事務所社長の御島さん(31)だ。

「とにかく、わたしが、最近わかったのは、オトコもオンナも絶対の笑顔に出来るオトコって、そうそういないのね」

「でも、うちのゆるちょくんはそれが出来る。人間性はやたらデカイわ、精神的には強いわ、子供達は真剣に帽子をわざわざ取って」

「挨拶しながら、道を開けて、横を通るわ、幼稚園生の女の子には、赤い木の実や、キラキラなモノを貰ったりするわ・・・」

「とにかく、皆に愛されてるのが、ゆるちょくんだから・・・ほんと営業に超持って来いだわ」

と、御島さん。

「オトコって、そういう方向で成長しなければいけなかったのね。なんか男性って、ダサいスーツ着て、毎朝満員電車に乗って」

「したくもない仕事をして、ただひたすら、耐える仕事をするのが、成長した大人のイメージだったような気がしてたの、わたし」

と、御島さん。

「家にいると、威厳だけ示そうとして、やたら、ガミガミ子供たちを怒ったり・・・ああいう大人が子供の頃から嫌いだったわ、わたし・・・」

と、御島さん。

「でも、今のゆるちょくんを見ていると、ぜんぜん違う。子供達にもやさしいし、女の子達から愛されている。小学生の男の子達は」

「ゆるちょくんの自然な威厳に恐れを感じながら、尊敬の気持ちを持っている。大人の男性達にも愛され可愛がられ」

「大人の女性達には、恋されて・・・その恋をゆるちょくんはデカイ人間性で受け止めてくれるから、感謝され、愛されている」

「そこには「情」があるわ。日本人特有の「情」が。そして、その「情」をうまく使って、アクセスする男女すべてを」

「笑顔に出来て、しあわせに出来るゆるちょくんこそ、本来、男性が成長すべき大人の姿、そのものなのよ」

と、御島さん。

「ゆるちょさんはその皆の「情」をビジネスにも生かしていますしね」

と、ユキちゃん。

「そう。うちの事務所の業績をシビアにあげてくれてるわ。ほんと、そういう意味じゃ、ゆるちょくんに感謝なのよ。事務所の社長としては、ね」

と、御島さん。

「だいたい今の話だって、そうでしょ?銀座のブランドショップの店員をまず笑顔にしてから、店に入ればいい・・・」

「なんて豪語出来る人・・・大人の男性の中にどれくらいいるかしら?むしろ、銀座のセレクトショップそのものにすら」

「入った事のない大人の男性の割合の方が遥かに多いと思うわ」

と、御島さん。

「その一事でも・・・ゆるちょくんのあり方は群を抜くあり方だとわたしは思っているわ」

と、御島さんは一気呵成に言葉にした。

「そういう大人の男性を、女性達は待っているのよ。そういう大人の男性に成長しなければ、ならないの。すべからく、日本の男性達は・・・」

と、御島さんは、大きく声を上げた。

「あのー、御島さん、わたし達、そろそろ、座りません?ちょっとビールで喉を湿らせたくなりました」

と、ユキちゃんが横から、やさしく提案する。

「あ、ごめんなさい。そーね、飲み会、わたし達も始めましょう!」

と、御島さんが言葉にして、正式な飲み会が始まった。


「結局、戦後、日本のオトコが戦中派の父親達に反発して、大学卒業したと言う価値を父親たちにひけらかして」

「その頃から、腰抜けなオトコ達ばかり、再生産されたのね。ほら、よく言われるのが、戦中派のオヤジ達が家庭で権力を握っていた時代は」

「テレビのチャンネル権は父親が握っていた。ゴールデンタイムの番組は、プロ野球にプロレスに相撲。あとは「太陽に吠えろ」かしら?」

「もちろん、大河ドラマも人気が高くて、しかも、皆、男性向けだった。・・・人気のある番組は、皆、強いオトコ達の物語よ・・・全部、父親向けだった」

「だって、当たり前、チャンネル権は父親にあったんだから・・・」

と、御島さん。

「それが今では、大河ドラマの視聴率の凋落を言葉にする必要すら無いほど・・・父親そのものが、家にいる場所を失くしたわ」

「番組は、怖い病気を教える番組やら、難しいクイズ番組や、ゲーム番組や、お笑い番組ばかり」

「今の時代のヒーローはクイズの得意な知識を誇る人間か、お笑いか、医者か・・・。プロレスはどっか行っちゃったし」

「プロ野球だって、そんなにやっていない。あとは恋愛ドラマ?・・・結局、今チャンネル権を握る、女性と子供向けなのが、今のテレビよね・・・」

と、御島さん。

「うちの父はテレビをあまり見ません。夕食もちゃんと夕食の味わいを噛み締めながら、いろいろおしゃべりする時間だったし・・・」

「だから、そういう家庭も多いんじゃないかと思いますけど・・・」

と、ユキちゃん。

「そうね。そういう家庭が多い方が望ましいけど・・・父親が家で家族に精神的虐待を受けている家庭も多い・・・それも一方で事実だわ」

「その理由は・・・この間、ゆるちょくんを見ていて気づいたのよ・・・」

と、御島さん。

「え?何ですか、それ?」

と、僕。

「あなたは、小さな女の子にまで、笑顔で赤い木の実を貰っていた。彼女はあなたが大好きになったのね」

「それに、あなたと都内を歩いていると・・・小学校の下校の時間、あなたの前に来た小学生の男子達は必ず道を開けて、帽子を取って」

「「こんにちわー」と行儀よく挨拶をして、あなたの横を必ず歩いて行くでしょう。ゆるちょくんも満面の笑顔で、やさしく「こんにちわ」と言ってあげてる」

「でも、その姿って、わたし、子供の頃はよく見た風景だったの。そして、わたしも子供だった頃の意識を覚えているの。男子達は価値のある男性にしか、そんな行儀の良い事は」

「しなかった。・・・その価値とは、その大人の男性に、「本能的畏怖感」がある事。猛禽類のような怖い目をし、こちらが下手をするとライオンのように吠えられ」

「かぶりつかれる・・・そんな本能的な恐怖感を感じるオトコこそ、本物のオトコだって事に、子供達は気づいていたのよ」

「だから、子供達は、そういう大人にだけ、行儀よくしていたのよ・・・」

「・・・ユキちゃん、子供の頃のそんな思い、覚えていない?」

と、御島さん。

「ふふ。覚えていますね。確かに猛禽類のような目をしている男性は怖かった。今で言えば、升毅さん的な強い目をした男性こそ、子供ながらに、父親的な畏怖感を感じていましたね」

と、ユキちゃん。

「わたしね。それでやっとわかったの。戦中派の父親が持っていて、戦後派のオトコ達が失くしてしまった物を」

「・・・それこそ、オトコである理由そのもの・・・女性や子供が行儀よくせざるを得ない理由・・・女性や子供に感じさせる「本能的畏怖感」よ」

「昔の父親の・・・戦中派のオトコ達が持っていた、本物の父親の畏怖感よ!」

と、御島さん。

「本物の父親の畏怖感?・・・「本能的畏怖感」ですか・・・」

と、池澤くん。

「ま、こんな話、誰も教えてくれないし、もちろん、教科書にも載っていないわ。でも、確実に、戦後派世代は、「知識を蓄える事こそ、自分のしあわせにつながる」と勝手に」

「カン違いし、その「本能的畏怖感」を蓄える事をしなかった。結果はどう?父親が家庭内に居場所を失くしてしまったじゃない」

と、御島さん。

「いつか、ゆるちょくんが本気で怒った事があったわね。小保方晴子元博士が最初に疑義を受けた時、彼女が「それは意図的では無いから、罰せられないはず」みたいな事を」

「言った時があったじゃない。その時、元研究者でもあるゆるちょくんは本気で怒ったわ。「そんな事を言ってたら、将来的に自分の職を失くす事になるぞ」」

「「研究者の道が永久に閉ざされる事になるぞ。それでもいいのか!」って劣化の如く怒ったわ。その時、ユキちゃん、横で一緒にテレビ見ていたわよね」

「あの時、正直、ゆるちょくん、何をし出すかわからなくて、本当に怖かったわよね?違う?ユキちゃん」

と、御島さん。

「そうでしたね。あんなに怒ったゆるちょさんは、後にも先にもあの時だけでした。でも、あれ、ほんとに怖かったな。手が震えましたもん」

と、ユキちゃん。

「確かに、そんな事もあったね・・・あれは自分でもおかしくなる程、本気で怒った。だって、研究者として、一番やっちゃいけない事だもの」

と、僕。

「ま、実際、ゆるちょくんの予言した通りになっちゃったけどね。あなたは、先を見通せる人でもあるのね」

と、御島さん。

「話を戻すわね。でも、わたしが感じたのは、ああいう怖い思いって、子供の頃は結構感じていたかなって事なの」

「つまり、本当の大人のオトコの怒り方って、ああだったのよ。昔は・・・」

と、御島さん。

「だけど、今のお父さん達にそんなチカラは無いわ。だから、子供達も奥さんも旦那さんを馬鹿にしているのよ。旦那に「本能的畏怖感」が一切無いから」

「奥さんや子供はやりたい放題。だから、日本社会が壊れかけてるの。だって、ああいう人達はわがままなだけだもの。躾も出来ていない、躾をする事すら出来ない」

「親たちだし、旦那に「本能的畏怖感」が一切無ければ・・・日本社会はダメな方に、このまま溶けていかざるをえないわ」

と、御島さん。

「水は低きに流れる・・・ですか?」

と、貴島くん。

「そういう事よ。だから、しあわせになりたければ、抗う必要があるの」

と、御島さん。

「確かに昔は父親に怒られるって、すっごい怖い事だったけど・・・最近の大人の男性って、怖いわけじゃないですよね」

「なんか、ただ偉そうにしているだけで、実際、何にも偉くない。ただ自分でエライとカン違いしているだけ」

「だから、相手にしなければいいだけ・・・もしかして、これが思春期の頃の娘の父親無視につながるのかしら」

と、ユキちゃん。

「父親無視って事は、要は人間としての価値を感じていないって事だもんね」

と、御島さん。

「・・・となると・・・いよいよ、その「本能的畏怖感」を持った男性は正しくて、「本能的畏怖感」を持っていない男性は正しくないって言う評価にもつながって来ますね」

と、辛辣姫。

「・・・と言う言い方より、「本能的畏怖感」を持っていない男性って、成長不良なのよ。「本能的畏怖感」を感じさせる個体にまで、成長出来なかった」

「成長不良株と言った方がいいわ」

と、御島さん。

「・・・と言う事は、僕は男性として、ちゃんとゴールにまで、成長出来た日本人のフルスペックって事?」

と、僕。

「そういう事。今後、そういう仲間を増やしていきましょう。わたし、そういう「本能的畏怖感」がある人間こそ、戦国武将類にして、人を率いる事の出来る人間だと」

「思っているから」

と、御島さん。

「女性を見つめただけで、女性の子宮を熱くさせる、そういうある種、危険で、熱いオトコこそ、戦国武将類のオトコだもの」

と、御島さん。

「だって、ゆるちょくんの心の師である、織田信長さんを超えたかったら、その能力を獲得する事は必須になるし、ね」

「さ、これから、織田信長家的なコミュニテイを作っていきましょう。わたしは、そのメンバーの選定にかかるわ。必要な人間の条件は、すでに出してあるから」

と、御島さん。

「だって、あなた。「腰抜け」とは言われたくないでしょう?「本能的畏怖感」の無いオトコはオンナ子供に馬鹿にされる「腰抜け」なのよ」

と、御島さん。

「女性は腰抜けの「やさしさ」なんていらないの。人を率いる事の出来る「本能的畏怖感」のあるカッコいい、本物のオトコに恋したいだけなのよ」

と、御島さんは言うと、豪快に日本酒をぐいっと飲み干した。


(おしまい)

この世のすべて、とは!

2015年11月18日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

しかし、11月も進んでいきますね。

この週末の3連休を超えたら、あとはクリスマスまで、一直線ですか。


ま、楽しましょう!


さて、その時、僕と御島社長(31)、イケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)は、

事務所の近所の、和定食屋でランチを取っておりました。

和風な惣菜が、10種類近く並んでいて、嬉しいことにバイキング形式・・・野菜を中心とした、たくさんの御料理が頂けて、

昼からちょっとうれしくなります。

椎茸の海老真丈揚げとか、茄子の煮びたし、クレソンとひじきのサラダ、芋煮に、厚揚げとひき肉の煮物、定番の肉じゃが、

さばの味噌煮もあれば、秋刀魚の生姜煮もあります。それにおかわり自由の美味しいご飯とお味噌汁ですから、

もう、ほんと、昼からちょっと食べ過ぎになりそうです。

「ここ、夜は飲み屋になるから・・・食材もたくさん必要になるから・・・こういう芸当が出来るんでしょうね」

と、ミユウちゃん。

「このあたりは、若い女性もたくさん働いているから、女性のランチ向けとしては成功しているわよね・・・」

と、御島さん。

「野菜は無農薬で、この近くを産地にしたもの・・・にこだわっているから、食材的にも安心だものね・・・」

「女性心理がよくわかってる・・・」

と、ユキちゃん。

「客の構成も・・・女子7:男子3の割合くらいかしらね。だったら、ご飯食べ放題でも・・・それほど、問題無いわよね」

「男性は女性の多い店にあまり入りたがらないし・・・」

と、御島さん。

「さすがに・・・何事も戦略次第ですね」

と、ミユウちゃん。

「そ。この生き馬の目を抜く日本社会にあっては、すべて戦略的に動かなければ、勝ちは掴めないわ」

と、御島さんはニヤリとしながら、言葉にした。


「わたし、先日、昼間のNHKのトーク番組を録画して見たんです。わたしの好きな女性タレントさんがゲストだったから・・・」

と、辛辣姫。

「で・・・その女性は40歳くらいの独身女性だったんですけど・・・もちろん、そのネタが話題になるわけですけど」

「あろう事か、その話を聞いていたNHKのアナウンサーが「わたしも独身なんですけど・・・どうですか?」的な発言をしたんですよ」

「わたし、あまりの事に「は?NHKのアナウンサーって、ゲストを引き立てる為の、黒子役じゃないの?」」

「「何、自分を同列に扱っているの?空気を読みなさいよ・・・」って思っちゃって・・・」

と、ユキちゃん。

「で、そのアナウンサー・・・見たら、全然、興味が持てない顔してて・・・要は全然魅力が無いんですよ」

「まあ、NHKのアナウンサーだから、そんなもんだと思いましたけど、たくさんの人間的魅力を持っている、そのゲストの」

「タレントの女性と較べてみて・・・何の魅力も無いし、その男性に対して、一切興味が湧かないどころか」

「そういう、空気を読めない、男性アナとしても、あるまじき行為をとった男性が、なんか、不快になって・・・」

「結論的に言って・・・「それは結婚出来ないでしょうね」って思っちゃったんですよね・・・」

と、辛辣姫。

「ふーん。「何故、年齢を重ねても結婚出来ない男性は、結婚出来ないか」・・・そういう問題提起って事ね、それ」

と、御島さんは、厚揚げとひき肉の煮物を美味しそうに食べながら、言葉にしている。

「わたし、その話で言うと・・・結婚出来ない男性って2種類いると思うんですよね」

「女性に普段から好意を持たれる事が多い、魅力的な男性だからこそ、いつでも結婚出来るから、結婚する相手を」

「慎重に探しているパターン・・・堺雅人さんがそうだったじゃないですか。菅野美穂さんに出会うまで」

「ずっと我慢していたって言うか・・・」

と、ミユウちゃん。

「なるほど・・・それはわかりやすいパターンね」

と、御島さん。

「で、もうひとつが、ユキさんが言った・・・自分に魅力が無いのに、それに気づけないで、空気も読めない」

「だから、女性から興味を一切持たれず・・・結婚出来ないでいるダメパターンなオトコ・・・そういう事じゃないですか?」

と、ミユウちゃん。

「前者をパターン①、後者をパターン②としましょうか。パターン①の男性は自分を客観的に評価出来ていて」

「自分を知っている男性なのよね。でも、パターン②は、あえて、自分を客観的に評価する事をせず・・・ま、出来ないんでしょうけど」

「俺エライ病なのよね・・・あえて現実を見ない。主観的にしか自分を評価せず、「こんなはずじゃない」と言う言い訳に」

「ただ毎日逃げ込んでいるだけのオトコ・・・女性から見れば、魅力が一切無いんだから、視界にすら、入れたくないでしょう?」

「それすら、自分では、わからないんだから、最悪よね」

と、御島さん。

「わたし、そのアナウンサーについて、日頃、思っていた事があるの。彼ね、中身無いのよね・・・」

「あの番組、元はあのアナウンサーが独りで司会やっていたんだけど、ゲストのトークを上手く引き出せないのよ・・・」

「で、せっかく話を引き出しても、今度は、その言葉の価値を理解出来ない事が多々あったの」

と、御島さん。

「例えば簡単な事だけど「20代前半は、結構、苦労しまして」ってゲストの男性が言ったら、そこを広げるべきでしょう?」

「ゲストだって自分で、話す気になって、そういう言葉を出しているんだから」

「そここそ、「え、どういう事ですか?」って言えばいい事なのに、それを逃して、つまらないシナリオ通りのトークに終始したり」

「とにかく社会経験が不足しているから、ある男優さんが「女性とは言葉だけでなく、目で会話しないと納得されません」って」

「言ったら、理解出来なかったんでしょうけど、流したのよ、あのオトコ・・・そここそ、その男優さんが人生賭けて」

「辿り着いた知恵でしょうに・・・」

と、御島さん。

「そう言えば、御島さん、ランチの後、よくその番組、大部屋で見てますもんね」

と、貴島くん。

「あのね。トーク番組って、すっごく人生の勉強になるの。会話の勉強にも、もちろん、なるし。その点、黒柳さんはすごいわ」

「シナリオはあるんでしょうけど、面白いと思ったネタには躊躇なく食い尽くし、ドンドン広げていくもの」

「経験も豊富だから、そういう勘の冴えがすごくて、いつしか、そのおしゃべりに魅了されちゃう・・・」

「だから、あの番組は、何十年も続いているのよ・・・その点、あの男性アナと来たら・・・進行しか出来ないの」

「だから、せっかくの話もドンドンつまらなくしちゃうの。言葉の価値が理解出来ないんだから、当たり前だけどね・・・」

「まあ、だから、NHKも考えたんでしょうね。その男性アナの弱点を補強する為に、女優さんが横につくようになったのよ」

「ああなる前は、ほんと、最悪だったから。もっとも、NHKのアナウンサーなんて、男性の中でも、もっともつまらない部類の」

「男性って事になるんでしょうけどね。とにかく、最悪よ・・・まず、物を知らないし、おしゃべりを楽しめないんだから・・・」

と、御島さん。

「でも、わたし、今、その話を聞いていて、思ったんですけど・・・世の中の男性って、つまらない男性と」

「すっごく魅力的で、女性の方から、追いかけちゃう男性の2種類に分けられるじゃないですか」

「そのつまらない男性の理由が・・・今、御島さんが言ってくれた、そのNHKの男性アナの特徴に全部出てるのかなって」

「思っちゃったんですよね。例えば・・・ただ真面目に生きていれば、人生はいいんだ的な浅い事しか考えていない男性とか・・・」

と、ミユウちゃん。

「ほう。その話、なんか、面白くなってきたじゃん。女性をしあわせに出来るオトコと、女性をふしあわせにしちゃうオトコの」

「分け方みたいな・・・そういう話になってきたんじゃん?」

と、僕。秋刀魚の生姜煮をご飯に乗せてワシワシ食べている。

「結局、NHKなんて、ある意味、官僚の巣窟ですからね。子供の頃から、ただ真面目に勉強してきただけの人間が」

「大学を卒業して入る場所じゃないですか。人生失敗しないように、ただ真面目に、真面目に生きてきた・・・」

と、貴島くん。

「だから、結局、色事って言うか・・・恋愛の話に疎くなるんじゃないですか?」

「下手すると、人生で女性をデートに誘った事すらない・・・そんな男性の巣窟かもしれませんよ」

と、貴島くん。

「最悪ね・・・わたし的に言わせれば、大人の男性は多くの女性に好意を持たれなければ成り立たないわ」

「そういう好意を持った女性が周囲にいるからこそ、女性をデートに誘う事も出来るんでしょう?」

「そういう構造を自分の周囲に作れなかったら、男性は、それこそ、一生、結婚なんか出来ないわ」

と、御島さん。

「だいたい・・・まあ、ゆるちょくんを例に出すのは卑怯かもしれないけれど・・・」

「ゆるちょくんは、男性同士で、飲みに行くと、途中で、女性と飲みたいと言い出す後輩の男性達の為に」

「女性調達係までやってるのよ・・・初対面の女性をお酒に誘って・・・自分たちの席に笑顔で連れてくるなんて」

「そういう芸当は、誰にでも出来るわけじゃないわ」

と、御島さん。

「しかも、二人とか三人とか・・・あの芸当はすごいですよ。しかも、女性達は、皆、満面の笑顔で自らやって来るし・・・」

「ま、ゆるちょさんって、オトコ達からすれば、笑顔の女神達を連れて来てくれる、光るオーラに包まれた、最高のアニキって感じですけどね」

と、貴島くん。

「あれは、実際、どういう魔法を使っているの?ゆるちょくん」

と、御島さん。

「簡単な事ですよ。前から何度も言葉にしているけど・・・女性って、信号機みたいなもんなんです」

「自分を相手の視界の中に入れた時・・・相手の目が笑えば、誘ってオーケーって事です」

「相手の女性の目が不快な表情になったり、目すら合わされなかったら、誘っちゃダメって信号ですから」

「僕は、ただ、それに従っているだけですよ。簡単でしょ?」

と、僕。

「じゃあ、女性が複数・・・2人以上いたら、どうするんです?」

と、貴島くん。

「その中で、イニシアチブを取っている女性を瞬時に見極めればいい。何かあった時、場にいる女性は、たったひとりを見つめ、その意思を必ず確認する」

「・・・それこそ場の支配者さ・・・だから、それを見極めて、そのイニシアチブを取ってる女性の視界の中に入ればいいんだよ」

「ま、このあたりは、現場で、いろいろ経験していけば、見つけていける知恵だからね。経験しなければ、永遠にわからない話だよ」

と、僕。

「ゆるちょくんは、常にわからない事があったら、現場で行動だもんね。トライするから知恵も作られる。そうでしょう?」

と、御島さん。

「そういう事。失敗して傷ついたって、その経験こそ、知恵に変わる。トライしない人生はつまらない人生しか生まないよ」

と、僕。

「そっか。それだわ・・・御島さん。NHKオトコがつまらない理由がわかりましたよ」

「まさにそれ・・・「トライしない人生はつまらない人生しか生まない」・・・これがNHKオトコの生きるテーマそのものなんですよ」

と、ミユウちゃん。

「ただ真面目なだけのオトコって、要はトライしないオトコなんですよ。それに較べて、タレントさんって、前に出てこようとして」

「人生で、たくさん、トライしてきた人でしょ?だから、たくさん失敗も経験してきただろうし、その経験があるからこそ、人の痛みもわかる」

「共感出来るからこそ、そこに情も生まれる。失敗を重ねた経験から、成功への道を探しだした人達だからこそ」

「その話も面白いわけじゃないですか。そういう女性や男性だからこそ、人の痛みもわかるし、愛される・・・」

「それがタレントさんだし、人を笑顔に出来るからこそ、それが魅力になってくる」

と、ミユウちゃん。

「だって、この世で一番面白いのは失敗話から、それをどう成功へつなげたか・・・そこの知恵の話が世の中で、一番面白いわけじゃないですか」

「その話の出来る人が魅力ある人で・・・人生失敗を怖がって一切トライしなかった・・・ただ真面目に生きてきただけの人間に」

「そういう魅力のある女性や男性の話が理解出来るわけないじゃないですか!」

と、ミユウちゃん。一気にまくし立てた。

「なるほど・・・だから、その話の面白さを引き出す事の出来ない・・・理解力の無い、ただ真面目なだけで生きてきた」

「人生つまらないだけのNHKオトコに、ゲストの人生の魅力を翻訳してあげる為に・・・清水ミチコさんや、女優さんが」

「付いたってわけね。・・・そう言われるとわかるわ。そのNHKオトコがつまらない理由も、結婚出来ない理由も、ね」

と、御島さん。

「多分、世の中のサラリーマンの男性の多くは、あのつまらないNHKオトコと同じ理由でつまらないんでしょうね」

「人生で一切トライせず、ただ真面目に生きてきただけだから・・・理解力も共感力も、低いまま。魅力なんて、一切無いから」

「女性から、興味を持たれないのよ。結婚しても、毎日「メシ、風呂、寝る」くらいしか言葉に出来ない」

「朝は新聞読みながら、朝食食べるくらいの・・・本当につまらないオトコ達なのよ・・・」

「そんなオトコ・・・女性は絶対に見限るわよね・・・早いうちに・・・」

と、御島さん。

「人生ってね。自分の経験してきた話が一番面白いの。そういう話の出来るオトコこそ、トライオトコなのよ」

「これが何の話題も無いとか、テレビの話題や、ニュースの話題くらいしか無いとか、そんな話、誰だって出来るでしょ?」

「そういう話って、つまらないわ。子供じゃあるまいし・・・そんな話されてもね・・・」

と、御島さん。

「そのオトコしか出来ない、経験から作られた、知恵のたくさん詰まった話を、女性達は聞きたいのよ・・・」

「そうやって、笑顔になりたいのが、女性なのよ・・・」

と、御島さん。

「逆にそれが出来ないオトコはダメって事ね。女性は、永久に視界にすら、入れないわ、そういうオトコ達は・・・」

と、御島さん。

「だから、ただ真面目なだけのノートライ・オトコはダメなのよ」

「ま、待ってるだけのオトコもダメだけど・・・ノートライ・オトコもダメよね。女性は相手にしちゃいけない男性だわ」

「ホント、こちらも視界にすら、入れる気にならないわ」

と、御島さん。

「そういう男性って、結局、大人になりきれていないんですよ。だって、大人の定義って、「自分の事より、先に相手の女性の」」

「「立場に立って考える事が出来て、その女性をこころから笑顔に出来る男性」って事じゃないですか」

「どう考えたって、そういう男性は主観しかない。自分の事しか考えていない、俺エライ病の、周囲をふしあわせスパイラルに」

「巻き込む・・・ふしあわせを呼ぶダメオトコですよ」

と、ユキちゃん。

「だから、女性は世の男性を見る時・・・そのオトコがトライオトコか、そうでないかを見極める必要があるわ」

「だって、トライこそ、オトコを磨くんだもの。そして、その男性の人生を最大に磨くのは、その男性に恋した女性達だわ・・・」

「よくゆるちょくんは「女性こそ、男性の大学だ。そういう女性が自分を磨いてくれるから、自分は女性を笑顔に出来るように成長出来る。ありがたい事だ」って言ってるわ」

「そういう構図を人生で持ってきた男性は、トライオトコだし、女性をしあわせにしてくれるオトコよ」

と、御島さん。

「逆にNHKオトコのような、ただ真面目に生きてきただけのオトコは、女性の相手としては大失格ね。「男性がしあわせになりたいなら、まず、女性を笑顔に出来なければいけない」」

「「女性を笑顔に出来るから、男性はその女性達に愛されて笑顔になれるんだ」って言う、この日本のしあわせの基本中の基本法則に気づいていないもの」

「もちろん、こういう法則は男性自身が自分の人生の中で見つけていくものだわ。誰が教えてくれるものじゃない・・・ううん、その男性をしあわせにしたい女性だけが」

「教えてくれるものでもあるけどね・・・」

と、御島さん。

「多くの女性達に好意を持たれるからこそ、男性はしあわせになれるんですものね」

「ゆるちょさんは、そういう環境を常に作っている。これも、毎日のトライの賜物ですね?」

と、辛辣姫。

「まあね。人生なんて、自分で作り上げていくものだからさ。だから、トライは毎日必須になるのさ」

と、僕。

「そう言えば、このオトコ、以前、銀座のセレクトショップの看板娘に」

「・・・こともあろうか、日曜日の昼間、他のお客さんもいる中、お店で「僕の彼女になってみない?」なんて、その女性に告白したりしているのよ・・・」

「で、まあ、いろいろあったんだけど、結局、退却って事になって・・・落ち込んだりするのかと思ったら、逆に笑顔で」

「「いいネタが出来た」って言って、喜んでいるんだから・・・人間、どんだけ大きいんだか・・・もう、笑うしかないわ」

と、御島さん。

「その子さ・・・告白した瞬間は、笑顔がバッと輝いて、しあわせのニュアンスが身体中から溢れたから・・・行けると思ったんだけどな」

「ま、お互い傷ついたわけじゃなかったから・・・経験としては、よかったんじゃない?」

と、僕。

「それにさ・・・もう、そういうのは勲章だしさ。僕は「待ってるだけの大人」でいるのが、一番嫌いだからね」

「・・・それにいいネタじゃん。まず、その話で、女性を苦笑させる事が出来る」

「そのネタで、女性はだいたい僕がどういう人間かを理解するだろー。倒れてもただでは起きない的な、ね・・・」

「さらに言えば、僕が常に攻撃的な人生を歩んでいるって証左にもなるじゃん」

「それに一番なのは・・・彼女は一時的ではあるにせよ、すっごい喜んでくれたんだぜ。すっごい美人だし、その笑顔は今でも覚えている」

「それこそ、僕の人生の本当の勲章かもしれないな・・・。いい思い出だ。決して忘れる事の無い、素敵な思い出だよ」

と、僕。

「「トライして失敗する事にこそ、価値がある」・・・それこそが、人生の成長だ・・・そんな話ですよね」

と、貴島くん。

「それに較べて・・・その人生つまらないNHKオトコ・・・これに類するネタが一切無いんじゃないかしら?」

「トライしないって事は、そういう事だもの。それじゃあ、女性に愛される事は永久に無いわね」

と、御島さん。

「じゃあ、女性がオトコを見極める時には・・・そのオトコがトライオトコか、ただ真面目なだけのオトコか見極めればいいんですね」

「つまり・・・トライに失敗したけど、成功につなげた例をたくさん話してくれる、知恵深いオトコを人生のパートナーに選ぶべきで」

「ただ、真面目なだけのノートライ・オトコは、女性をふしあわせにしちゃうから、相手にしちゃいけない・・・そういう見極めが、女性には、必要だと・・・」

と、辛辣姫。

「トライするから、失敗するにせよ、成功するにせよ、そこに知恵が生まれるんだ。知恵深いオトコこそ、女性をしあわせに出来る」

「逆に、ノートライな人生のオトコは、知恵が生まれないから、知恵の無い、つまらないオトコになって、女性をしあわせに出来ない・・・そういう見極めと考えるべきかもね」

と、僕。

「そういう事!なんか、すごい話ね。男性は、この世にたった二種類しかいない」

「女性をしあわせにするトライオトコと、女性をふしあわせにする・・・ノートライな、糞つまらないオトコと・・・それが女性にとっては「この世界のすべて」って事よ」

と、御島さん。

「トライするオトコは自分がドンドン磨かれるから、ドンドン魅力的になる・・・だから、ドンドン多くの女性に愛される」

「トライしない、ただ真面目なだけのオトコは・・・人生、つまらないから、誰にも興味を持たれず、いつしか孤独に成り果てる・・・そういう事ですか!」

と、ミユウちゃん。

「ふふ。そうね。今日の結論は、そんな所でいいでしょう」

「にしても・・・この芋煮の芋・・・ほんと、美味しい!」

と、御島さんは言葉にすると、こころから満足そうに、芋を食べた。


(おしまい)

女性が自分に夢中かどうかを判断するには!

2015年11月17日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

昨日は暖かでしたね。

久しぶりに記事を書いたら、結構、長くなっちゃいました(笑)。


さて、その時、僕とイケメン貴島くん(29)と御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)と若いミユウちゃん(25)、

若い池澤くん(24)は事務所の近所の洋風居酒屋の個室で、お酒を飲んでいました。

「しかし、失礼しちゃうわ。今日、わたし、新幹線移動だったんだけど、少し前の席にいる・・・40代くらいの」

「ダサいスーツ着たおっさん2人・・・大きな声で、「最近の女性は冷たい。人の言う事は聞かないし、人の顔を見て」」

「「不快な顔までする。まったくどういうんだろうな、あれは」「ほんと、そうですね。最近じゃ、うちのかみさんも」」

「「娘もそろってそんな感じで、まったく・・・女性と言う奴は・・・」「オンナは常に三歩下がってオトコの言う事を」」

「「聞いてりゃいいんだよ」「その話、五郎丸選手の奥さんも、そんな感じだそうですよ」「そうだよな。わかってるオンナは」」

「「やっぱ、そういうオンナなんだよ・・・」なんて、会話を交わしてて・・・正直、怒り狂いそうになったわ」

と、御島さん。怒りのためか、グレープフルーツ・サワーをグビグビ飲んでいる。

「だいたい五郎丸選手と自分たちとを同列に扱えるその厚かましい神経や粗雑な脳みその出来がまったく理解出来ないわ」

「高い目標に向かって一生懸命、毎日精進している五郎丸選手と神経粗雑で、ダサいスーツ着て、ダサい体型している」

「口の臭いオヤジ達を同列にしないでって感じよね。世界中に感動を与えた人間と、女性達を不快にしているオヤジが」

「同列に扱われるわけないでしょ!」

と、御島さん。わかりやすく怒っている。まあ、当たり前か。

「女性は本来、3歩下がって、素敵な男性を立てるように出来ているの。だから、尊敬出来る男性には、3歩下がって」

「すべてのサポートが出来るように歩いて行くの。五郎丸選手にはその価値があるからこそ」

「女性達は、素直な自分を出せるんじゃない。それに引き換え、視界に入れるのさえ、不快な男性が相手だと」

「興味すらないし、視界にすらいれないから、視界に入ってこようとする男性を不快に思うのは、ごく当然でしょ?」

と、御島さん。

「女性は、ね。本当は、自分に素直に生きたいの。3歩下がって、サポートしたい、そういう男性に素直に甘えたいのが、本当の女性の気持ちなのよ!」

と、御島さん。

「そんな女性の基本的な感情すら、わからない癖に、なーーーにが、「オンナは常に三歩下がってオトコの言う事を」」

「「聞いてりゃいいんだよ」よ・・・それを自分のチカラで実現出来もしない癖に・・・頭の悪い馬鹿は、金輪際しゃべらないで。女性の視界にも入らないで!」

と、御島さん。道理である。

「まったく頭に来ちゃうわ。思考停止している上に神経粗雑で、女性の事を一切理解しようとしないんだから」

「ああいうオヤジ達は、女性の敵よね、まったく・・・」

と、御島さん。さらに道理である。

「でも、そういうオヤジ達って、結構、普通にいますよね。わたし、昨日、山手線で移動してたら、似たような話してた」

「オヤジ達がいましたもん。35歳くらいのオヤジが、20代の部下を叱咤している感じでしたけど・・・」

「「最近の女性が理解出来ないだと・・・?そんな弱い事を言ってるから、女性に馬鹿にされるんだ」」

「「女性は最初にガツン!と言ってやりゃあ、あとは腰砕けになって、気がついたら、自分に惚れているもんだ」」

「「オンナはオトコの強さに弱いんだ」・・・なんて言ってて・・・」

と、ミユウちゃん。

「そういう話、飲み屋でするなら、まだ、わかるけど・・・女性も傍にいるだろう、山手線移動の最中に話すわけ?確かに、粗雑な神経してるな」

と、僕。

「そんな話・・・周囲の女性が聞いたら、まず、すべての女性を敵に回しますよね・・・」

と、貴島くん。

「結局、おしゃべりって怖いのよね。普段の自分が出ちゃうから・・・そんな上司についた部下も可哀想だけど」

「・・・35歳まで、そのオトコ、社会に出て何を勉強してきたのかしら?」

と、御島さん。

「女性にまったく興味を持たれず、女性にまったく相手にされず、女性と話す機会が普段から無いから・・・」

「基本、女性に怒ってて、自然、女性の悪口を言う事になる・・・そんな所じゃないですか?」

と、辛辣姫。

「そういうオトコは、多分、20代も30代も、女性に嫌われてきたから、女性の事を何も理解出来ずに適当に自分はエライんだ的な」

「言説をしているに過ぎない・・・思考停止どころか、間違った事実を話す・・・いや、適当な嘘ばかりつく」

「オオカミ少年ですから、徹底無視が妥当な対応だと思いますけどね」

と、辛辣姫。冷静な反応だ。

「あのー」

と、小さい声で話をし出すのは・・・うちの女性陣に対しては、割りと度胸のある池澤くんだ。

「そういう文脈の中で、こういう質問をするのは、あれかと思いますが・・・」

と、池澤くん。

「なあに。また女性に関して疑問があるのかしら?」

と、御島さん。なんだかなんだ、御島さんは池澤くんに弱い。

「大人の女性としての御島さんに、ちょっと聞いてみたいんですけど・・・」

と、池澤くん。

「はいはい。また、なあに?」

と、御島さん。

「目の前の女性が自分に対して、恋しているか、どうかを判定するには、どうしたらいいんですかね?」

と、池澤くん。

「ほう。そういう恋してくれそうな女性が池澤にも、いるのか?」

と、貴島くん。

「それがよくわからないんですよね。僕の事をジーーっと見ていたり・・・その後、ニコッと笑ってみたり」

「「この子は僕に気があるのかな?」って思わせるんだけど、と言って、その女性は他の男性とも楽しそうにおしゃべり」

「していたりするし・・・」

と、池澤くん。

「なるほどね。そのあたりって、よく誤解を生むシチュエーションでも、あるのよね・・・」

と、御島さん。

「一応、相手の女性がどういう気持ちでいるのか、わかっていたら」

「その後の行動も取りやすいじゃないですか」

と、池澤くん。

「ふーん、じゃあ、池澤くんは、相手の女性がもし、自分に恋に落ちてたら」

「恋をしたいと思っているわけ?」

と、ミユウちゃん。

「うーん、それは相手に寄るんでしょうね。でも、僕は人生では」

「出来るだけ多くの女性とつきあって見て・・・まず、女性の勉強かなって思っていますから・・・はい」

と、池澤くん。

「ま、それも一理あるわね。じゃあ、質問に答えましょうか」

「「目の前の女性が自分に恋しているかどうか・・・判定するには、どうしたらいいか?」だったわね」

と、御島さん。

「はい。まあ、安易に言っちゃいますけど、「外見上、こういう印があったら、それは目の前のオトコに恋している証拠だ」みたいな」

「わかりやすい証拠があってくれると・・・随分、楽なんですけどね。男性としては・・・」

と、池澤くん。

「ははは。池澤らしい考え方だな」

と、貴島くん。

「あるわよ、それ。すっごいわかりやすい証拠が」

と、御島さん。涼しい顔をしている。

「え?ど、どんな印なんですか、それ!」

と、池澤くん。驚いている。

「よく言うでしょう?目の前のオトコと目を合わせた女性が、その瞬間、目の笑った、目の無くなっちゃう素敵な笑顔になる事よ」

と、御島さん。

「その笑顔が、その笑顔を間近で見ている男性のハートを最も魅了するの。だからね・・・そういう意味で言うと・・・」

と、御島さん。

「朝のニュースショーや何かで・・・女性のアナウンサーがそういう笑顔を見せている事もあるし」

「モデルさんがランウェイで、同様に素敵な笑顔を見せている事があるけど・・・あれは何も観客に恋をしているわけではないの」

「視聴者や観客を魅了する為に、わざと、そういう笑顔を出しているの。ま、アイドルの笑顔も同じだけど・・・」

「あれは偉い人から「観客を魅了する為に、今自分が気になっている男性の顔を思い浮かべろ。そうすれば、自然とそういう笑顔になれるから」って言われてるのよ」

と、御島さん。

「だから、女性はそういう生き物なの。目の前の男性に恋するからこそ、男性を魅了する目の笑った素敵な笑顔になれるの。その男性を恋に落とす為に、ね」

と、御島さん。

「つまり、女性は男性の鏡なの。その男性が自分を素敵にしている男性だからこそ、女性は恋に落ち、目の笑う素敵な笑顔になれるの」

「何事も男性ありきなのよ・・・」

と、御島さん。

「ま、だから、アイドルや女優さん、モデルさんや、女子アナの素敵な笑顔には、騙されない事よね」

「それにいくら、そういう非リアルな存在に恋しても、自分が恋される事も無いし、そもそもオトコとして磨かれる事はないわ」

「わたしは、男性って、どこまでも自分を追求して、オトコを磨いていくからこそ、ある瞬間から、素敵な存在に成長出来て、女性に愛されるようになるって」

「考えているから・・・オトコ磨きの出来ていない男性は、視界にすら、いれない・・・そういう生き方をしているわ」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・女性を素敵な笑顔にするのは・・・まず、僕の存在ですか?」

と、池澤くん。

「そういう事。まあ、だから、あなたは自分を磨きながら、女性の目で自分の磨かれ具合を判定していく人生を生きるのよ」

「それがシンプルだけど、わかりやすい自分の人生の磨き方になるんじゃない?」

と、御島さん。

「ま、それすら、わかっていない男性がこの世には多いみたいだけどね」

と、御島さん。ため息をつく。

「わたしは思うけど・・・女性として言わせて貰うなら・・・まず、男性はその女性に興味を持たれないといけないんじゃないかな」

「つまり、単純だけど、池澤くんを正面から、見つめてくれる・・・視界に入れてくれる女性こそ、まずは、「脈あり」って言う段階の前の初歩の初歩の段階かな」

と、辛辣姫。

「そうですね。少なくとも女性が視界に入れてくれない・・・そういう男性はそもそも恋されませんからね」

と、ミユウちゃん。

「あとは・・・女性って、恋している男性を視界にいれながら、話していると・・・確実に声のトーンがあがるし、最高にいい表情をしているし」

「とにかく、よく笑うようになるわ。もう、コロコロ笑うし、「恋する女性は、鈴の音のように、笑う」なんて表現もあるくらいだわ」

と、御島さん。

「そうか・・・よく笑うようになるんだ、そういう恋している女性って・・・」

と、池澤くん。

「それがわかれば・・・少しは目の前の女性が恋しているか、どうか・・・判定出来るんじゃない?」

と、御島さん。

「まあ、わたしから言わせれば、その女性が目の前の男性に恋しているかどうかは・・・近くにいる、恋の経験を重ねた大人の女性に聞く方が早いと思うけどね」

と、御島さん。

「それは道理ですね」「うん、そうですね」

と、ユキちゃんとミユウちゃんも納得する。

「そっか・・・そういうもんですよね・・・」

と、池澤くんも納得顔・・・。


「うーん、じゃあ、女性って、そもそも、どういう男性に恋するんですか?」

「その条件みたいなモノは?」

と、池澤くん。

「そうね。まずは、「頼りがい」かな。わかりやすく言えば、お父さんみたいに、自分を本能から守れるそういうチカラを持っていて」

「実際に守ってくれて、やさしい笑顔をくれる?そういう雰囲気を感じたら・・・女性は安らげるのよね」

と、ミユウちゃん。

「うん。それこそ、大きな人間性って奴じゃない?ゆるちょさんの言う「サル山のボス力」よ。だから、そのチカラを持つ象徴でもある「ヒカルの君の目」=シャバーニの目を」

「持った・・・「サル山のボスの目」を持った男性こそ、女性に慕われるのよ。それに男性だって、「サル山のボスの目」を持った男性に本能的に畏怖を覚えるでしょう?」

と、辛辣姫。

「トヨタのミニバン「ヴェルファイア」のコマーシャルにも、黒いゴリラが登場して言葉を発しているけど、あれってまさにシャバーニをモデルにしたようにも見えるよ」

「あの彼、確かに目に光の輪が輝いている。完全にシャバーニの目だよ、あれは」

と、貴島くん。

「確かに、あのゴリラのコマーシャル。畏怖を覚えますね。本能的に」

と、池澤くん。

「ふふ。あの畏怖力が女性を守る説得力になるんだ・・・説得力とは思わなかったけど」

「確かに女性に愛されるには必要な能力ですね」

と、ミユウちゃん。

「それはわかるんすけど・・・でも、それは社会で様々な経験をして・・・人間性を大きくしないと装備出来ないアイテムですよね。普段、ゆるちょさんが言うように・・・」

と、池澤くん。

「社会に出て、様々な人間と、目と目を合わせて、魂のやり合いをする・・・まあ、簡単に言えば、僕の場合は、サイクリストをやっていたから、多くの女性や男性に」

「注目されて、精神的にも強くなれて、人間性も大きくなったって事だけどね。その結果の「サル山のボス力」だよ」

「それは人間としての最終形「フルスペック」に成長すると言う事だな」

と、僕。

「でも、だから、それが難しいんですよ。俺、10人程度の人間の前に出るのだって・・・」

と、池澤くん。

「ゆるちょさんって、子供の頃から前に出るのが好きだったんですよね?」

と、貴島くん。

「そうだね。小学校の時から、そんなだったからな。結局、会社員になってから、何百人規模のイベントの司会をやったり」

「会社の大運動会の時に、何千人規模を前にして、お芝居の芝居のシナリオを書いて、主演とかしてたからな。知らず知らず、前に出る能力を磨いていたんだね」

と、僕。

「そして、湘南で、サイクリストとしてサイクルウェアを着て毎週末走っていたんだったら、それは女性から注目を受けますよ」

「それが結構、ゆるちょさんは楽しかったんですよね?」

と、ユキちゃん。

「そうだね。ま、僕は単に楽しい事を追求していたに過ぎないよ」

と、僕。

「それが確実に結果に現れて来ている。そもそも、ゆるちょさんは、そういう自分を受け入れる素地と言うか」

「人間性の大きさがあったんでしょ?だから、学生時代、既に、皆のマドンナ、外語大の名雪さんに恋されてた・・・」

と、ユキちゃん。

「ああ。なるほど・・・そういう理解は、確かかもしれないね・・・」

「この稼業やってて、得するのは、こうやって、女性の皆さんが、僕の人生に対する、いろいろな新しい理解を教えてくれる事だよ」

「ほんと、女性は男性の大学だな」

と、僕。

「なるほど・・・オトコ磨きをする素地があったからこそ、オトコ磨きがしっかり出来たのが、ゆるちょさんか・・・」

と、貴島くん。

「男性の人生にとって、「オトコ磨き」って最も大切なんですね。やっていない人もたくさんいるように見えるけど」

と、池澤くん。

「そうね。だから、わたしが、さっきも言ったように、男性は社会での「オトコ磨き」が是非、必要って言ったのよ」

と、辛辣姫。

「うん。じゃあ、それは究極の目標として・・・とりあえず、20代でも出来る事ってありますかね?」

と、池澤くん。

「そうね。だったら、女性を喜ばせるおしゃべりの方法でも、勉強しておいたら?」

「まあ、と言っても、女性に視界に入れてもらわなかったら、ダメだけどね」

と、辛辣姫。

「うーん、女性はどうしたら、視界に入れてくれるんでしょう?」

と、池澤くん。

「そうね。ミユウちゃん、どう思う?」

と、御島さん。

「まずは、外見だけでも、さわやかになって置く事かなあ。あと、挙動不審はダメですよね」

と、ミユウちゃん。

「でも、僕の経験で行くと・・・女性としゃべるのに、自信が無い男性って、やっぱり女性を前にすると、何したらいいかわからなくなるんですよ」

「女性を傷つけちゃいけないとか・・・自分も傷つきたくないって思いが先行しちゃうって言うか・・・」

と、池澤くん。

「あのね。池澤くんに言っておくけど・・・何事もキズつかないと、自分は成長出来ないわよ」

「傷つく事から逃げてたら、一生、成長できなくて、一生、自分に自信の無い男性になってしまうわよ?それでもいいの?」

と、辛辣姫。

「自信が無いのは、誰だって一緒よ。女性だって男性と話すのに自信の無い人ってたくさんいるもの」

「そういう中で、女性としゃべって見て、傷付けてしまったら、そのおかげで、自分も傷ついてしまったり・・・いい、それは失敗じゃないの」

「・・・まあ、言ってみれば実験よ。こういうやり方をしてみたら、相手は傷つき、自分も傷ついた。そうね、それは試験ケースの結果のひとつに過ぎないわ」

「思わしい結果は出なかったけれど、それで知恵がひとつ作られるでしょう?こういうやり方では、お互い傷つくとしたら?・・・別のやり方を試せばいいじゃない」

「それは傷ついた女性にとっても同じよ。相手にも知恵が作られる。そうやって人生ってひとつひとつ知恵を作っていく作業なの」

「そして、いつか、女性を笑顔に出来るやり方を男性は見つけるし、女性も、笑顔になれるやり方を見つける。こういう知恵を追求していくのが、人生なのよ」

と、御島さん。

「だから、人間は、目標を持って、毎日実験していくのが、人生なのよ。他人を見る時、この目標と・・・毎日の実験を繰り返しているか?・・・その2点で見ていけばいいの」

「そして、毎日、「生きた知恵」を作っているか?・・・それが出来ている女性や男性が、しあわせになって行ける人間なんじゃない?」

と、御島さん。

「だから、そういう「生きた知恵」をたくさん持っている人が素敵な男性になれるんじゃない。一緒にいて、女性を目の笑う笑顔に出来るオトコこそ、そういうオトコなのよ」

と、辛辣姫。

「ま、人生に近道は無いからね。人生とはブロックをひとつずつ積み上げて作っていくようなモノだから。ズルしたら、根底から崩れる事になるし」

「・・・そういう意味じゃ、人生は怖いのよ・・・」

と、御島さん。

「要は、男性は、実験する事を怖がっちゃいけない。目標も見失っちゃいけない・・・「しあわせになる為の知恵」を無限に作っていって、そうやって、オトコ磨きをしていけ」

「・・・そういう事ですね?御島さんの言いたい事は」

と、池澤くん。

「そういう事。さて、話がだいぶズレたわね。「目の前のオトコに夢中になってる女性の証拠について」だったわね」

と、御島さん。

「ええ。まずは、女性に視界に入れられる事が第一。恋に落ちてる場合は、目の前の女性が目の笑う素敵な目になっていると言う事」

「女性は恋していると、声のトーンが上がっているし、上機嫌な表情をしていて、鈴の音のような声で笑う・・・それ以外の話も、聞きたいですね」

と、池澤くん。

「もう・・・欲張りね」

と、御島さん。

「あのね。もし、その女性が池澤くんの事を好きだったら・・・池澤くんの個人情報を結構知ってる・・・って言うのも情況証拠になるかしら」

と、御島さん。

「恋は盲目だから・・・池澤くんが目の前にいない時は、その女性は、いつも池澤くんの事を考えている事になって、池澤くんの出身だったり、大学時代のサークルの話とか」

「他の女性に話して、その女性に話した事の無い話をその女性がやけに詳しく知っているとか・・・そういう話ですか?」

と、ミユウちゃん。

「そうそう。「池澤さんって、あのアイドルのファンなんですよね?」とか・・・要は池澤くんとおしゃべりがしたいから、その為のネタを採集していたりするのよね」

「だいたい、女性は好きな人とおしゃべりしたいんだもの・・・だから、池澤くんが相手の女性と話していて・・・「え、何でそのネタ知ってるの?」って事が多かったり」

「その質問をその彼女にしてあげると・・・多分、彼女は嬉しがるわ」

と、御島さん。

「そうですね。池澤くんを嬉しがらせる為にやった事ですもん・・・当然、そうなりますよね」

と、ミユウちゃん。

「まあ、だから、自分に恋しているかどうかの確認で最も効果的なのは・・・相手と目を合わせてしゃべって見ることよ」

「目と目を合わせた段階で、相手の目が笑えば・・・もう、そこで八割方決っているようなモノだけどね・・・」

と、御島さん。

「あとは、おしゃべりして・・・相手も乗ってきてくれて・・・ドンドン面白い方向に転がって、二人で笑い転げる事が出来たら」

「そこから、そのカタチを利用して、ドンドン仲良くなっていけば・・・当然、いい感じになれるんじゃないかしら」

と、御島さん。

「わたし、おしゃべりって、面白いなって思うのは・・・結局、女性と男性のおしゃべりって、環境が大事なんですよね」

「よく男性でカン違いしている人がいるけど、まあ、話題が無い男性は論外ですけど、それでも、女性の方がその男性を好きなら、女性の方がドンドン話題を振るもんですよね」

と、ミユウちゃん。

「わたし、頼りがいのある男性が好きで、年上のやさしい男性が好きなんですけど・・・ある時、すごく仕事で忙しそうにしていて」

「疲れているみたいだったから、相手に話題が無いのを知っていて、カフェで、お茶飲みながら、ドンドンおしゃべりしてあげたら・・・」

「知的な男性だったから、返しは常に見事で・・・そうやって、おしゃべりしている内に相手はドンドン元気になって・・・最後には笑顔で別れる事が出来て」

「・・・後で「あの時はむっちゃ元気になれた。ありがとう」って言われて、嬉しかった事ありますもん」

と、ミユウちゃん。

「結局、女性と男性のおしゃべりって・・・まごころの渡し合いなんですよね。好きな相手だからこそ、まごころを渡せるし、渡し合えるんです」

「相手を笑顔にしたいおしゃべりだから、それがお互いだから、女性と男性のおしゃべりは、ドンドン楽しくなるし、笑顔になれる」

「これが、男性側だけが、女性を好きで、するおしゃべりは・・・いくら女性の好きな話題を振られても、そもそも乗りたくないから、当然、話が盛り上がらない」

「こういう時って、男性は、「自分に話題が無いから、おしゃべりが下手だから、女性に嫌われるんだ」って誤解するみたいですけど」

「全然違うんですよね。女性は興味のあるオトコや好きなオトコとのおしゃべりは盛り上げるけど、それ以外のオトコとは話したくもないし、視界にすらいれたくない」

「だから、おしゃべりも当然、盛り上がらない・・・それだけの話なんですよね」

と、辛辣姫。

「おしゃべりしたい男性とのおしゃべりは盛り上がるけど・・・おしゃべりしたくない男性との話は、おしゃべりしたくないんだから、当然、盛り上がらない」

「ま、当たり前ですね」

と、ミユウちゃん。

「結局、女性は男性を事細かに見ているって事よね」

と、御島さん。

「で、最初に感情有りき、なのが、女性って事なのよ。相手の男性が好きならば、おしゃべりも盛り上がるようにしてあげる」

「相手の男性が好きならば、やさしくもしてあげる。相手の男性が好きならば、3歩下がって、その男性をサポートしながら、笑顔で歩く事が出来る」

「相手の男性が好きならば、その男性をしあわせにする事だって出来るわ。それが女性だモノ」

と、御島さん。

「じゃあ、聞きますけど、御島さん。女性に好きになられる男性って、一言で言うと、どういう男性なんですか?」

と、池澤くん。

「それはさっきも言ったとおり、「ボス的凄み」を持った男性なのよ」

と、御島さん。

「「ボス的凄み」?」

と、池澤くん。

「だから・・・最近はカン違いされているみたいだけど、群れを統率出来る動物的能力「サル山のボス力」そのもの。女性はいくつになっても7歳のプリンセスだから」

「基本的にはパパに愛されたいのよ。誰よりも人間的に大きくて、精神的に強い・・・この事が群れを守る最低限のチカラでしょう?」

「これがあるから、パパは娘からパパって言われて、愛されるの」

と、御島さん。

「そこから生まれるのが「ボス的凄み」なの」

と、御島さん。

「さっきも言った通り、そういうパパは、敵から身を守ってくれる。そういう本能的なチカラを保持しているのね」

「だから、子供達からは本能的に尊敬されるわ。ゆるちょくんが街を歩いていると、学校帰りの小学生から、帽子を取って挨拶される・・・その風景がそのすべてを」

「物語っているわ」

と、御島さん。

「それは子供達が、ゆるちょさんの「サル山のボスの目」を本能的に恐れているから・・・畏怖しているから、そうなるんですよねー」

と、ユキちゃん。

「うん。オトコにとって年齢を重ねる事とは、それを備える事が一番なんじゃないかな」

と、僕。

「だから、ゆるちょくんの言うとおり、そのパパが本来持っていなければいけないパパとしての基本的な能力こそ・・・群れを敵から守る「ボス的凄み」なのよ」

「これって本能的なチカラだし、その印こそ「サル山のボスの光る目」よ・・・」

と、御島さん。

「ヴェルファイア・ゴリラの光る目か・・・」

と、貴島くん。

「・・・その目があるから、メス達は安心して子供を生めるし、子育てが出来るの。その「ボス的凄み」がボスにあるからこそ、オスの子供はボスを尊敬するし」

「メスの子供は、ボスを愛するの。ボスは「ボス的凄み」があるからこそ、子供達をちょっと威嚇するだけで、言う事を聞くのよ」

「だから、、ボスは群れの頂点に君臨出来るの。これは人間でも同じなのよ・・・」

と、御島さん。

「それが、世のお父さんの基本的必須能力なのに・・・そういう本能のチカラの取得が出来ていない、ダメパパが増えたわ」

「だから、子供達は言う事を聞かないし、奥さんにも馬鹿にされている」

「子供達は、父親を超えて行こうと思わないから、成長もしないし、そもそも躾が出来ていなくて、ワガママ一杯に育つから、コミュニケーション能力も低い」

「大人を馬鹿にしているから、大人を敵視し、いつまでも、子供のままでいようとする・・・結果、社会に出ても、まともに成長出来ず、漫画やアニメ、映画やテレビ」

「あるいはネットや・・・表面上だけの友達に逃げ込み・・・スマホだけの人生になって、ふしあわせなまま、終わっていく・・・そういうストーリーが目に見えているわ」

と、御島さん。

「ゆるちょさんの場合・・・あまり普段はやらないでしょうけど・・・子供達は、ちょっと威嚇すれば、震え上がるでしょう?」

と、ユキちゃん。

「ああ。女性と子供には、本能的チカラが最も有効だ。「おい!」って少しやさしく、言いながら、でも、相手の目を睨みつければ、一発だね」

「で、理屈は後で説明してやりゃあいい。大事なのは、理性的な説明と、本能的威嚇はセットだと言う事。そのダブル攻撃が出来なければ、効果は期待出来ないんだ」

と、僕。

「つまり、それが本来の説得力と言うモノなんですね。説得力と言うのは言葉だけじゃだめで、誰が言ったかが重要になるのは」

「その当人に、この「ボス的凄み」と言う説得力があるから、理性的にも本能的にも説得される・・・本当の説得力が出来上がると言う事ですね」

と、ミユウちゃん。

「最近は、そういう説得力の無い男性が増えたわ。勉強しか出来ない、仕事しか出来ない、女性からすれば、相手にするべきでない中身の無いオトコが」

と、御島さん。

「だからこそ、真の説得力・・・女性を恋に落とすのも・・・その本能的チカラ・・・「サル山のボス力」ですもんね」

「それを持っている男性こそ、真に女性が相手にすべき・・・大事にすべき男性って事になりますね・・・シャバーニの女性人気がそれを証明していますよ」

と、ユキちゃん。

「へ。人生面白いね。僕の「恋愛戦略兵器」研究が、そういう所でつながるとは、思わなかった」

と、僕。

「結局、男性は「ボス的凄み」を持った男性が・・・7歳の娘から愛されるように・・・女性に、恋されるんですね」

「「サル山のボス」的なチカラを持った群れのボスのように、群れを守れるチカラを体現すれば・・・女性は安心して、そこで遊ぶ事が出来るから」

「たくさんおしゃべりもしてくれるし、愛してもくれるし・・・3歩下がって、人生をサポートしてくれるし、やさしくしてくれる・・・」

「そういう事ですね?」

と、池澤くん。

「そう言う事。この世は、「ボス的凄み」を確保出来ない男性が増えたから・・・そういう男性を信頼出来なくて・・・女性が子供を作りたがらないのよ」

「だから、少子化が起こっている・・・そういう事じゃない?」

と、御島さんは言った。

「結局、女性を笑顔に出来るのも、不快な顔をにするのも・・・男性次第なのよ」

と、御島さんは言うと、少し苦そうにソルティ・ドッグを飲み干した。


「そう言えば、ゆるちょさん・・・この間、街で、5歳くらいの女の子に、赤い木の実を貰っていましたね」

「髪の毛の長い、可愛い・・・あの子、すっごい嬉しそうでしたし・・・」

と、ユキちゃん。

「それも、ゆるちょさんの「ボス的凄み」のおかげですよね?」

と、ユキちゃんは言うと、満足そうな笑顔で、ホワイトロシアンに口をつけた。


(おしまい)



やさしくなりたい!

2015年11月09日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

月曜日ですけど、のんびりいきますか。

最近、時間の進み方が、すっごく速く感じて。

だから、のんびり。悪く無いです。


さて、その時、僕は辛辣姫ユキちゃん(28)のマンションにいました。

外は雨降り模様で、ユキちゃんの作ってくれた料理を楽しみながら、二人で、ワインを飲んでいました。

「わたし、先日、御島さんと営業に出た日・・・その帰りにカフェで少し雑談したんですけど」

「「わたし、結局、女性って求めたり、求められたりするのが、しあわせなのかなって思ってるの」」

「「女性って恋をする喜びが一番だって思っているから、その恋した相手に求められるのが、嬉しいのかなって思ってるわ」」

「って言われて・・・確かに、女性って求める事があって・・・その相手から求められる事がしあわせなのかなって」

「そういう風に思っていたりするんですよね・・・」

と、ユキちゃん。

「女性は好きな男性を見つけて、その男性に恋出来る事が・・・しあわせの基本だもんね」

と、僕。

「だから、男性は女性に求められる事・・・それが大事かなって」

「以前、ゆるちょさんも「男性は大人になったら、多くの女性に好意を持たれる事が大事だ。人生生きやすくなる」って」

「言ってましたよね・・・」

と、ユキちゃん。

「うん。それは実感としてあるな。いろいろな所に顔を出した瞬間、女性達が輝くような笑顔になってくれると」

「やっぱ、嬉しいもんね。その瞬間、暖かな空気感を感じるから・・・僕も自然と笑顔になれるし・・・」

と、僕。

「それはゆるちょさんが顔を出してくれたら・・・ゆるちょさんを知ってる女性達は自然と笑顔になりますよ」

「ゆるちょさんは基本紳士だし、それでいて・・・ちょっとエッチな話をしてくれたり、場を和ませる天才ですもん」

「ゆるちょさんを知ってる女性達はみーんな、ゆるちょさんが来るのを待ってるんですよ。それは大先輩でも変わらないし・・・」

「っていうか、むしろ、その大先輩達が、笑顔になるから、わたし達も笑顔になれるって言う構造もありますけどね」

と、ユキちゃん。

「あれだろ。ユキちゃんの元の職場で言えば・・・田村さんとか島田さんとか・・・」

「いずれにしろ、「女性と仲良くなるには、まず、先輩方から」っていうのは、男性として知らなければいけない大鉄則だよ」

「もっともそれ、僕が自分に見つけた大鉄則だけどね」

と、僕。

「ゆるちょさんって、ほんと、自分で動いて、自分で経験して、経験知を作り上げてから、それを言葉にしますよね」

「やっぱり、ドンドン人と会える人は・・・それだけ経験知を作り上げ易いって事でしょうね」

と、ユキちゃん。

「それはそうだね。僕が会社員の時、営業のヘルプで、3ヶ月間だけ、大阪で営業の仕事をしていた時があってさ」

「「事務所で考えるより、人に会ってから考えろ。外に出て、考えろ」って言う営業の鉄則を教えて貰ってさ」

「そういう鉄則って、ほんと、今でも僕の考えの基本になってる。結局、経験知って、最高の情報になるんだよ」

「自分をしあわせにする為の、ね・・・」

と、僕。

「それって、でも、ゆるちょさんだから、そういう情報を教えてくれたって言うか・・・有効な情報が回ってくるひとと」

「そうでない人って、分けられると思うんですよね。わたし・・・」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・いい事言うね。情報が流れてくる人間と、情報の流れてこない人間か・・・」

「無論、情報の流れてこない人間は、ふしあわせになる確率が高い・・・そういう話ね」

と、僕。

「そういう話だと、会社員の頃に面白い経験をしたことがあるよ。ある男性は、自分は仕事が出来るし、女性にも好かれていると」

「感じていたんだけど、実は逆でさ・・・裏に回ると、女性達はその男性に全く興味が無いし、男性達には蛇蝎の如く嫌われていた」

「だから・・・当時、僕は性格が良くて、口が堅いので有名だったから」

「「俺、あいつ嫌いなんだよ。だから、飲みの時、防波堤になって」って、何人もの男性によく言われてた・・・」

「だから、ある男性には、同性に嫌われ、女性からは、何の興味も持たれていない」

「と言う情報は絶対に流れない構図になっていたんだ。僕にはドンドン情報が流れてきたけどね」

と、僕。

「そう。正にそれですよ。結局、それって好悪の問題じゃないですか。日本人って、他人をよく好悪の感情で見ますよね」

「多分、学校なんかでは、「人は好悪の感情で見てはいけません。感情を抑えて理性的に振る舞いなさい」って」

「教育されるんでしょうけど・・・社会に出たら、そんなの忘れて、結局、好悪の感情で他人を見ますよね」

「口には出さないにしても・・・」

と、ユキちゃん。

「そっか。日本人は結局、「本能を気持ちよくするか、否か」の文化だから・・・他人を好悪の感情で見るのは当たり前なんだ」

「だから、嫌いな奴には、「嫌われている」と言う情報は流れないし、女性に興味を全く持たれていないと言う好悪の感情情報も」

「流れない・・・そっか、だから、「俺は女性にモテるし、仕事も出来るから、男性達に尊敬されている」なんて言う」

「単なる自分の思い込みだけで、自分を飾ろうとするアホが出来上がるわけか・・・」

と、僕。

「でしょうね。つまり、それだけ情報が遮断されるって言うのは怖い事なんですよ」

「日本人の男性は、嫌われると、情報が一切遮断され、カン違い野郎になる・・・そういう話ですね」

と、ユキちゃん。

「そっか。だから、その人の好悪の感情と言うのは、最大の秘密情報になるんだ」

「普通、その自分の好悪の感情は、めったに表に出さないから・・・そっか、わかってきたぞ」

「そういう中で、女性に好意を持たれているって事は、生きていく上で最高の環境を手に入れたって事になるんじゃない?」

と、僕。

「そういう事ですよ。普通の男性が、同じ男性の好悪の感情情報に振り回されたり、女性に興味を持たれなくなったりしているのに」

「それに比べて、多くの女性から好意を持たれている環境だったら・・・ある意味、女性の感情をよくする事だったら」

「その男性は、何をしても許されますからね・・・」

と、ユキちゃん。

「へー。なるほど。そういう事だったんだ・・・」

と、僕。

「・・・そういう意味ではゆるちょさんは今、仕事環境をドンドン良くしているって事になりますよね」

「ゆるちょさんの顔を出している場所では、先輩の男性にも後輩の男性にも愛されてるし、皆、笑顔にしているし」

「女性はもちろん、大先輩から、後輩の女性まで、笑顔にしている。そして、皆、ゆるちょさんを押し上げようと」

「・・・そういう感情を持ってくれている。皆、ゆるちょさんが好きだから、そうなっているんですよね」

と、ユキちゃん。

「それに比べて・・・嫌われている男性には、皆に嫌われているって情報さえ、回らない」

「結果、その男性はカン違い野郎になって、さらに周囲に嫌われる・・・ふしあわせスパイラルに入っていく・・・」

「も、最悪です・・・そういうカラクリがあったんですね・・・」

と、ユキちゃん。

「なるほどね・・・日本社会って難しい所なんだな。ま、こうやって言葉にしてみると、いろいろわかるけどね」

「日本社会って、男性は女性に愛されないと大きな仕事が出来ないって、よく言われて来たけど」

「具体的にそういう構造があったのか・・・為になるよ、ユキちゃんとのおしゃべりは」

と、僕。

「ま、ゆるちょさんって、基本、性格がいいですからね。自然とそういう言葉が出てくる。だから、周囲に愛されるんですよ」

「これが、性格悪いオトコだと、すぐに中身を見抜かれて、適当な対応しかされなくなりますからね」

「日本社会は、怖い所ですよ、ほんと・・・」

と、ユキちゃん。

「結局、日本人って、皆、目が肥えているんですよ。だから、嘘をついているかどうかもわかる」

「いい人ぶったって、すぐに中身を見透かされる。そこが怖いんだと思いますね」

「だから、普通に性格のいい男性だと・・・それも見抜かれて、女性に好感を持たれる・・・そう言う話ですよ」

と、ユキちゃん。

「だから、人を騙そうとしている人は、すぐに見抜かれて・・・相手にされなくなるのがオチ・・・そういう話ですね」

と、ユキちゃん。

「日本社会を甘く見るな・・・そういう話だよね、それって・・・」

と、僕。

「だから・・・女性に恋されるって言う事は、その好意を抱く以上に・・・その男性に魅力があるからって事になるんですよね」

と、ユキちゃん。

「改めて、ユキちゃんに聞くけどさ。男性の魅力って、具体的に言うと、何?」

と、僕。

「やっぱり「頼りがい」ですよ。例えば、うちの元の職場に、ゆるちょさんが現れた時、女性たちの表情がパッと笑顔に変わる」

「それは身にまとった「頼りがい」オーラが全開になっているからだと思います」

と、ユキちゃん。

「女性皆が、「この人と目を合わせて話が出来たら・・・その笑顔の胸の中に飛び込んでいきたい」ってそう思ってましたから」

「「全身で自分を受け止めて欲しい」・・・それが女性達全員の思いでしたから・・・それが男性の魅力じゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「だって、ゆるちょさんって、とにかく人間性の大きさが、半端無くデッカイ・・・あの時、職場にいた女性全員・・・」

「10名以上はいましたけど、その女性全員がゆるちょさんの胸の中に飛び込んだとしても、「全然余裕」って表情をしてましたから」

「そういう人生の余裕を女性達に感じさせる事こそ、男性の魅力なんじゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「だって、それ、逆を考えると、すぐわかるんです。女性の嫌いな男性は、人間性の小さいオトコですから・・・」

「社会的経験も少なくて、人間性の小さいオトコは・・・女性から蛇蝎の如く嫌われますからね・・・」

「その反対のあり方が、男性の・・・女性を魅了するあり方って事になりますよ」

と、ユキちゃんは的確に言葉にしてくれる。

「だから、女性が男性を求めるってなると・・・そういう人間性の大きさ以上に、その男性だから、出来る事」

「・・・ゆるちょさんの場合、女性を相手に楽しくおしゃべりしてくれて、必ず、女性の気持ちをアゲアゲにしてくれる」

「・・・そこがゆるちょさん特有の魅力になるんじゃないですか。そういう男性って他にいないから・・・女性は皆、ゆるちょさんに恋しちゃうんですよ」

と、ユキちゃん。

「だから、女性って、そういう男性の能力をしっかり見極める目も必要なんですよね」

「男性の中身をきっちり見抜く目って言うか・・・それは空気を読む能力にもつながってくるでしょう?」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・空気を読む能力って、相手が何を考えているか、読む行為でもあるからね」

と、僕。

「不幸になる女性って、男性の中身をしっかり見抜けないで、自分の思い込みだけで勝手に男性像を作っちゃって・・・その思い込みの男性像に恋しちゃった女性を」

「言うんだと思います。だから、結婚すると、最初から「こんなはずじゃなかった」って言いう事が続いて・・・相手の本当の中身を知った瞬間」

「「しまった」って思うんでしょうね」

と、ユキちゃん。

「自分で勝手に作った男性の幻影・・・それに恋してたって事か。ま、幻影だから、その女性にとってパーフェクトなんだろうな」

と、僕。

「だから、結婚式での女性は皆、しあわせそうなんですよ」

と、ユキちゃん。

「それって、悲しい事だね」

と、僕。

「そうですね・・・そうならない為にも、男性の中身は見抜けるようになっておかないと、悲劇になっちゃんです、女性は」

と、ユキちゃん。


「でも、わたし、結局、大人になる事って、女性も男性も「やさしさ」を出せる事だと思うんです」

と、ユキちゃん。

「話が飛んだね・・・大人になる事は「やさしさ」を出せる事か・・・で、どういう事?」

と、僕。

「男性も女性も、もちろん、相手の中身を見抜けないとダメですけど・・・結局、大人になる事って、素敵だなって思う、女性や男性に好意を持たれて」

「やさしくされるって事だと思うんですね。だって、周囲の女性や男性が好意を持ってくれるから、やさしくされるわけだし・・・」

と、ユキちゃん。

「これが・・・人生の生き方に失敗しちゃうと、好意を持たれないばかりか・・・相手にすら、されなくなるでしょう」

「そうなるともう、誰も相手にしてくれない。女性だったら、旦那さんにも相手にされなくなるし、男性だったら、奥さんにも相手にされない。自然、誰からも興味を」

「持たれなくなって・・・誰からもやさしくされない。わたし、ペットを飼っている人って、そういう人だと思っているんです」

「誰かに興味を持たれたいから・・・ペットに逃げている。まあ、それはいいんですけど、正しい大人になるって、「やさしさ」を獲得する事だと思っているし」

「女性からすれば、「やさしくしたい」相手を確保する事でもあるのかなって思っていますね」

と、ユキちゃん。

「ま、そういう大人の男性は・・・自然にやさしくなるでしょう?」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・正しい大人になれれば、周囲は「やさしさ」に溢れるって・・・そういう事かな」

と、僕。

「ええ。そういう事だと思います。そういう大人の男性は、やわらかい雰囲気を持っていて、普段笑顔でいられる男性です」

「孤独で、冷たい毎日を生きている、正しい人生を歩めなかった男性は、怖い顔しているか、苦虫をつぶしたような顔をしているか」

「中身の抜けた顔をしているでしょう?それですべてわかりますよ」

「・・・そういう男性は人生の愚痴か、人の悪口か・・・ネガテイブな冷たい事しか言わないですし」

「あるいは、何も言葉に出来ませんから・・・」

と、ユキちゃん。

「結局、人生って顔に出ちゃうんです。だから、女性としては、いつも柔らかな雰囲気を持つ、素敵な男性にやさしくしながら、人生を歩んでいけばいいって」

「そういう結論を出しちゃいますよ。もちろん、そういう素敵な男性に毎日、やさしくされたいですし・・・」

と、ユキちゃんは言った。

「だから、わたしは、そういう男性といつも一緒にいたいって、思っちゃうんです」

と、ユキちゃんは言うと、笑顔で、白ワインを飲んだ。


(おしまい)