おはようございます。
物書きと言う職業は師走が一番忙しい・・・年末進行で締め切りに追われ、
各社の忘年会にも顔を出さないといけませんからね・・・。
というわけで、ここの文章もお休みガチになっております。はい。すみません。
さて、その時、僕はあるバーで、御島さんと待ち合わせをしていた。
「あー、すいません。ちょっと仕事の打ち合わせが時間より伸びちゃって・・・」
と、僕は謝りながら、御島さんの横に座る。
「マスター、マンハッタン、よろしく」
と、僕が言うと顔見知りのマスターは笑顔で頷いてくれる。
「御島さんが急に飲みたいなんて電話をくれるなんて・・・ちょっと珍しいなって思っちゃいましたよ」
「いつも皆でワイワイやるのが好きな御島社長なのに・・・」
と、僕。
「たまには、二人きりで、しっとりと飲みたい夜もあるわ・・・わたしにだって」
と、御島さん。
「ゆるちょくん、覚えている?わたし達が最初に出会った頃の事」
「・・・あの頃、あなたはまだ、ユミちゃんとつきあっていた頃・・・だったわよね?」
と、御島さん。
「そうだったかな。別に彼女とは決定的な別れをしたわけじゃないんで・・・そこらへん、あやふやかな」
と、僕。
「わたしは、ね・・・オトコを見る時、外見的には3つの場所を、そのオトコの考えている事を知る材料にしているの・・・」
と、御島さん。
「へー、それは何なんです?オトコの中身を知る材料になる場所って・・・」
と、僕はマンハッタンを飲みながら興味深く、言葉にしている。
「ひとつは、ね・・・やっぱり、そのオトコがしている、「腕時計」かな・・・」
と、御島さん。スクリュードライバーを飲んでいる。
「腕時計を見ると、そのオトコの人生への考え方がわかるの・・・」
と、御島さん。
「へえ・・・「腕時計」ね・・・」
と、僕。
「わたしはね・・・この世の中で、一番嫌いな言葉が「無難」と言う言葉なの・・・」
と、御島さん。
「だから、「無難」な時計をはめているオトコは信用に値しないオトコなの・・・わたしにすれば、ね・・・」
「そういうオトコは、まず、視界にすら、いれないわね・・・」
と、御島さん。
「へえー、そんな厳しい見方をしていたんですか?でも、サラリーマンのオトコは時計になんて」
「お金かけないんじゃないですか?実際、かけられないと言うか・・・」
と、僕。
「そうね。せいぜい独身のサラリーマンくらいかしら、時計にお金をかけているのは・・・」
と、御島さん。
「でも、お金をかけていればいいってモノでもないわ。要はデザイン性よ」
「そのデザインがその人物の個性を強調するモノなのかどうか・・・そこが最も大事よね」
と、御島さん。
「ゆるちょくんは、あの頃は湘南ボーイ的なデザインのタウン・アンド・カントリー・デザインのブルーの時計をしていたわ」
「湘南の人間と言う意識がだいぶあった頃だったみたいね・・・」
と、御島さん。
「まあ、そうですね。僕は今でも湘南的なキャラクターですよ」
「それが僕のキャラを作っている・・・だから、湘南チックなモノは今でも愛していますね」
と、僕。
「だから、ゆるちょくんはいつも白のパンツ使いなのね・・・」
と、御島さん。
「ええ。湘南の人間にとって、人生はどこまでも、さわやかでないといけませんから・・・」
と、僕。
「でも、今のゆるちょくんの腕時計はDIESELよね。とてもスタイリッシュだわ」
「わたしも好きなデザイン」
と、御島さん。
「今は個性的と言う事をプレゼンしているつもりです。ま、物書きのはしくれですからね」
「クリエイターは常に自分のオリジナルを追求する、創造的な存在でなければ、いけませんよ」
と、僕。
「そうね。やっぱり、オトコの人生に、主張は大事だわ。主張の出来ないオトコは問題外だもの・・・」
「個性を尊ぶべき時代よね、今は・・・」
と、御島は言う。
「それなのに、未だに「長いものには巻かれろ」主義のおっさん達が横行しているわ。そういうオトコ達の時計は」
「スタイリッシュとは程遠い、無難な時計。未だにデジタル時計なんてオトコはもう終わっているとしか思えないもの・・・」
と、御島さん。
「デジタル時計をしているのは・・・そういう技術のなかった時代のオトコ達なんじゃないですか?」
「ただ珍しいみたいな価値観・・・僕はアナログちっくなモノを愛しますよ。デジタルに二値化的に切り取られた空間は情報がそれだけ落ちている」
「この世は二値では表現出来ない奥行きのある空間です。だから、僕はアナログな空間を愛しているんです」
と、僕。
「そうね。ゆるちょくんの言う通りだわ。結局、そういう二値に逃げ込んでいるオトコ達は、女性を本能から笑顔に出来ないダメなオトコ達なのよ」
「その点、ゆるちょくんは、ストーリーを大切にしながら、女性を本能から笑顔にしてくれる」
「そういうオトコこそ、「リアルライフ」を一緒に楽しみたいオトコ達、と言う事になるわね」
と、御島さん。
「だって、ゆるちょくんは、「リアルライフ」な街の女の子に声をかけてもいやがられないでしょう?」
「むしろ、笑顔でウエルカムされている・・・それこそが本当のオトコと言うものよ」
「それが何?今のオトコ共は、街の女性から忌避されているじゃない」
「声なんてかけようものなら、怒りすら産む・・・そんなオトコは最初からダメよ・・・」
「問題にすら、ならないわ・・・」
と、御島さん。
「そういうオトコ共がしているのが、数万円程度の時計で、主張が一切無い「無難」な時計・・・時を知らせる機能さえあればいいと言う考え・・・」
「「無難」が大好きなサラリーマン・オヤジの考えそうな事だわ」
「それこそが、「ダメオトコ」のしるしよね・・・」
と、御島さんは、言葉にする。
「財布だって、そうだわ。ちゃんとした長財布を使えないオトコ達は・・・ダメなオトコの典型」
「絶対、相手にしたくない種類のオトコ達よね・・・」
と、御島さん。スクリュードライバーをクイッと煽る。
「マスター、スクリュードライバー、お代わり、お願い」
と、御島さんは言葉にする。
「おしゃれって言うのは、そもそも、その男性のキャラをどう効果的に表現するか・・・いわゆるオリジナルな主張なのよ」
「それの無い「無難オトコ」が多い事・・・いやな世の中だわ」
と、御島さん。
「なるほど・・・この世は主張のある「オリジナリティーオトコ」と、主張の無い「無難オトコ」の2種類しかいないと言う事ですね」
「そして、御島さんは、「無難オトコ」が大嫌い・・・」
と、僕。
「そういうオトコは女性にとってつまらないオトコよ・・・オンナの悦ばせ方を知らないオトコ達だわ・・・」
と、御島さん。
「オンナって本能のままに生きる動物なのよね。だから、オトコには、本能的に女性を悦ばせる事の出来る能力を求めるわ」
「だって、それが当然でしょう?女性は本能的に悦びたいんだから」
と、御島さん。
「エッチの上手いオトコを求める・・・と言う事ですか?」
と、僕。
「それはそうなんだけど・・・そこまでも行くやり方にも問題があるわ・・・」
と、御島さん。
「つまり、素敵なストーリーを作って欲しいのよ・・・」
「自然にそういう方向に行けるような・・・」
と、御島さん。
「例えば、どのような?」
と、僕。
「一番はシンデレラ・ストーリーよね」
「素敵な王子様が姫をエスコートしてくれる、みたいな?」
と、御島さん。
「サラリーマン・オヤジは、それが出来ない、と?」
と、僕。
「そうね。だって、見た目からして、ダメじゃない?」
「腹は出てる、口は臭い。顔はデカイ。胴長短足じゃあ、夢も冷めちゃうでしょ?」
と、御島さん。
「だいたい、サラリーマン・オヤジって、何で自分の外見を美しくする努力を怠るわけ?」
「世の働いている女性は皆、外見を美しくしようと一生懸命努力しているって言うのに」
と、御島さん。
「そういう意味でも、女性達はサラリーマン・オヤジを嫌っているって事なんでしょうね?」
と、僕。
「そうよ。はっきり言って外見が醜いのよ」
「そういうオトコは視界にすら、いれたくないの」
と、御島さん。
「差別はダメ、人権が大事みたいない事を言う団体がいるけど」
「わたしは明確に差別するわ。外見の醜いオヤジは大嫌い」
「努力していないオヤジも大嫌いなの・・・」
と、御島さん。
「はは・・・今日は荒れているなあ、御島さん」
と、僕。
「だって、そうでしょう?努力もしない醜いオヤジが多すぎるのよ、この日本は・・・」
と、御島さん。
「御島さん・・・今日、何かあった?」
と、僕。
「ただ、単に仕事の都合で、山手線に乗っただけよ」
「そしたら、四方八方、ダメなサラリーマン・オヤジに囲まれただけ」
「何なの、あの外見の醜いオヤジ達は!」
と、御島さん。
「なるほど・・・普段は車移動の御島さんが・・・車の故障で、山手線に乗る羽目になった・・・」
「その結果の荒れ具合なわけだ。納得したよ」
と、僕。
「だいたい、何なのあれは・・・オトコ達は決まったように、灰色のスーツを着て・・・」
「個性なんてあったもんじゃないわ・・・」
と、御島さん。
「ま、サラリーマンは、没個性的なのが、一般的だからね」
「そのあたり、仕方ないんじゃない?」
と、僕。
「わたしだって、サラリーマンだった時期はあるから」
「それは一応、理解していますけど、ハッキリ言って、超不快だったわ」
「もう、不快を通りこして、吐き気すら、したもの」
と、御島さん。
「腹は出てるし、こっちを圧迫しているのに、申し訳ない表情すらしないのよ」
「どういう神経しているのか、さっぱりわからないわ」
と、御島さん。
「申し訳ないとは思っていると思うよ」
「ただ、オトコと言うのは、やっかいな生き物で」
「特に女性には負けたくないと思っている生き物だからね」
と、僕。
「それがわからないのよ・・・何の価値も無いサラリーマン・オヤジの癖に」
「もう、存在すら、してほしくないわ」
と、御島さん。
「だいたい、なんなの?あいつら、スーツよれよれじゃない・・・」
「よれよれのスーツ着ているってだけで、仕事の出来ないオヤジだって、バレバレじゃない」
と、御島さん。
「ああいうオトコは女性にだって嫌われているでしょう?」
「だって、奥さんだって、旦那に愛想を尽かしているから、ヨレヨレのスーツ着た旦那が出来上がるんでしょう?」
「奥さんが旦那に興味無くしている証拠だわ。ヨレヨレのスーツ着た旦那って・・・」
と、御島さん。
「ああいう旦那は家庭でも居場所を無くしているでしょう」
「なんなの?外見もダメ、仕事も出来ない、家でも嫌われている、そんなオトコ・・・そもそも、生きている価値があるわけ?」
と、御島さん。
「そのあたりは、僕にも疑問だね」
「永遠の謎だよ」
と、僕。
「はっきり言ってオトコと言う前に人間として、存在の意味を感じないわ」
と、御島さん。
「それに、そういうオトコの靴を見れば・・・何、あれ?」
と、御島さん。
「揃いも揃って合成皮革製の安っぽい靴を履いて・・・」
「ああいうオトコは靴を見るだけで、人生についての考えが理解出来ちゃうわよ」
と、御島さん。
「ん?それはどういう事?」
と、僕。
「どうせ、ああいう靴は郊外にある、「東京靴なんたら、センター」って言う、安い靴を売る量販店で数千円で買うんでしょう?」
と、御島さん。
「そして、その人生に対する哲学はただひとつ・・・「楽出来る事」・・・ああいうオトコは楽できる靴しか履かないわ」
と、御島さん。
「ほう。それは面白いね。人生と靴と・・・同じ事を求めているんだ」
と、僕。
「ゆるちょさんの今、履いている靴は・・・鹿革だっけ?・・・1万円以上は靴に使っている・・・」
と、御島さん。
「ああ。鹿革だね。薄くて柔らか・・・とても履き心地がいい」
「手入れも割りと楽だけど・・・自分の靴を自分で手入れするのも、案外楽しい」
「でも、2万円くらいの靴だよ。そんなに高いモノじゃない」
と、僕。
「ううん。一万円以上、靴にかけている男性は信用出来るのよ」
「だって、その色とデザインを気にいったから、その靴を履いているんでしょう?ゆるちょさんは」
と、御島さん。
「そうだね。そういう靴だからこそ、履いている意味があるんじゃないのかな?」
と、僕。
「違うの。安っちい人生を歩むサラリーマン・オヤジ達は、靴にお金をかけないの」
「正直、同じ靴でも、出来るだけ安くあげようとしているの」
と、御島さん。
「人生も安くあげようと考えているのよ。あのオヤジ達は・・・」
と、御島さん。
「ゆるちょさんの人生も靴と同じでしょう?細かく手入れして、時間もかけてあげるから、風合いも出て、素敵な人生を楽しめる」
と、御島さん。
「なるほど、「靴と人生は一緒よ」理論・・・面白いね」
と、僕。
「「足元を見られる」とか、「足元を見る」とか、そういう言葉があるけど、わたしも人を見る時、足元を見るわ・・・」
「女性にしろ、男性にしろ、足元を見れば、その女性や男性が人生についてどう考えているか、わかるの・・・」
と、御島さん。
「女性も男性も安い人生を歩んでいる人は、靴を安いものでごまかそうとしているわ」
「人生は安易に誤魔化せるモノだと勘違いしているの。そういう女性や男性は」
と、御島さん。
「それを具体的に言うと・・・「東京靴、なんちゃら、センター」の合成皮革製の靴・・・と言う事になるわけ?」
と、僕。
「そう。女性だって、そうよ。「靴はなんと言っても楽なのが一番」なんて言ってる女性は、もう、人生終わっている人達だもの」
と、御島さん。
「人生は恋を楽しむ為にあるんでしょう?それはゆるちょさんが教えてくれた事じゃない」
「人間は恋を楽しめている間が本当の人生だ。恋を楽しめなくなった個体こそ、「緩慢な死のスイッチ」が押されて」
「おばさんやおっさんになってしまう・・・でしょ?」
と、御島さん。
「その通りさ。おっさんやおばさんの正体は恋の出来なくなった個体そのもの・・・もう、この世に必要が無いと指摘されてしまった人たちだ」
「その証拠に目が「死んだ魚の目」をしている・・・」
と、僕。
「目に輝きを無くした瞬間、人生は生から死へと向かってしまう・・・それは怖い事だわ」
「だから、人は靴を見れば・・・人生をどう考えているかわかっちゃうの。靴をけちっている男女は人生もけちっている・・・」
「靴に靴にデザイン性や美しさを求めプレゼンしている男女は人生も素敵に生きられている・・・わたしはそう思っているの」
と、御島さん。
「人生けちりたくないね・・・」
と、僕。
「わたしは、毎日、クリスチャンルブタンを履けと言っているわけではないわ。でも、働く女性であるなら、たまには、ジミー・チュウを普段使いするくらい」
「いいんじゃないって言ってるの。それくらいの余裕はあってもいいんじゃないかしらってね・・・」
と、御島さん。
「そして、目はキラキラしていなければ・・・目が「死んだ魚の目」をしていたんでは、人生それこそ、終わりだもの」
「異性は誰も視界にいれてくれないから・・・もう、人間として一切価値はないわ。死へ一直線、ふしあわせスパイラル一直線って事ですものね」
と、御島さん。
「主張のある腕時計、長財布、靴、そして、キラキラヒカル目・・・それらを大切にしている男女こそ、この世では恋してしあわせになれる・・・そういう話だね、御島さん」
と、僕。
「そういう事。ゆるちょさんは、それらすべてに合格している・・・だから、嬉しいの」
と、御島さんは言うと、目の笑う素敵な笑顔で、スクリュードライバーを飲み干した。
(おしまい)
さてさて今日も忘年会の予定が入っていて・・・忙しいなあ。
まあ、でも、せっかくだから、楽しんじゃいましょう。
美味しいお酒、飲んできましょうかね。
ではでは。
物書きと言う職業は師走が一番忙しい・・・年末進行で締め切りに追われ、
各社の忘年会にも顔を出さないといけませんからね・・・。
というわけで、ここの文章もお休みガチになっております。はい。すみません。
さて、その時、僕はあるバーで、御島さんと待ち合わせをしていた。
「あー、すいません。ちょっと仕事の打ち合わせが時間より伸びちゃって・・・」
と、僕は謝りながら、御島さんの横に座る。
「マスター、マンハッタン、よろしく」
と、僕が言うと顔見知りのマスターは笑顔で頷いてくれる。
「御島さんが急に飲みたいなんて電話をくれるなんて・・・ちょっと珍しいなって思っちゃいましたよ」
「いつも皆でワイワイやるのが好きな御島社長なのに・・・」
と、僕。
「たまには、二人きりで、しっとりと飲みたい夜もあるわ・・・わたしにだって」
と、御島さん。
「ゆるちょくん、覚えている?わたし達が最初に出会った頃の事」
「・・・あの頃、あなたはまだ、ユミちゃんとつきあっていた頃・・・だったわよね?」
と、御島さん。
「そうだったかな。別に彼女とは決定的な別れをしたわけじゃないんで・・・そこらへん、あやふやかな」
と、僕。
「わたしは、ね・・・オトコを見る時、外見的には3つの場所を、そのオトコの考えている事を知る材料にしているの・・・」
と、御島さん。
「へー、それは何なんです?オトコの中身を知る材料になる場所って・・・」
と、僕はマンハッタンを飲みながら興味深く、言葉にしている。
「ひとつは、ね・・・やっぱり、そのオトコがしている、「腕時計」かな・・・」
と、御島さん。スクリュードライバーを飲んでいる。
「腕時計を見ると、そのオトコの人生への考え方がわかるの・・・」
と、御島さん。
「へえ・・・「腕時計」ね・・・」
と、僕。
「わたしはね・・・この世の中で、一番嫌いな言葉が「無難」と言う言葉なの・・・」
と、御島さん。
「だから、「無難」な時計をはめているオトコは信用に値しないオトコなの・・・わたしにすれば、ね・・・」
「そういうオトコは、まず、視界にすら、いれないわね・・・」
と、御島さん。
「へえー、そんな厳しい見方をしていたんですか?でも、サラリーマンのオトコは時計になんて」
「お金かけないんじゃないですか?実際、かけられないと言うか・・・」
と、僕。
「そうね。せいぜい独身のサラリーマンくらいかしら、時計にお金をかけているのは・・・」
と、御島さん。
「でも、お金をかけていればいいってモノでもないわ。要はデザイン性よ」
「そのデザインがその人物の個性を強調するモノなのかどうか・・・そこが最も大事よね」
と、御島さん。
「ゆるちょくんは、あの頃は湘南ボーイ的なデザインのタウン・アンド・カントリー・デザインのブルーの時計をしていたわ」
「湘南の人間と言う意識がだいぶあった頃だったみたいね・・・」
と、御島さん。
「まあ、そうですね。僕は今でも湘南的なキャラクターですよ」
「それが僕のキャラを作っている・・・だから、湘南チックなモノは今でも愛していますね」
と、僕。
「だから、ゆるちょくんはいつも白のパンツ使いなのね・・・」
と、御島さん。
「ええ。湘南の人間にとって、人生はどこまでも、さわやかでないといけませんから・・・」
と、僕。
「でも、今のゆるちょくんの腕時計はDIESELよね。とてもスタイリッシュだわ」
「わたしも好きなデザイン」
と、御島さん。
「今は個性的と言う事をプレゼンしているつもりです。ま、物書きのはしくれですからね」
「クリエイターは常に自分のオリジナルを追求する、創造的な存在でなければ、いけませんよ」
と、僕。
「そうね。やっぱり、オトコの人生に、主張は大事だわ。主張の出来ないオトコは問題外だもの・・・」
「個性を尊ぶべき時代よね、今は・・・」
と、御島は言う。
「それなのに、未だに「長いものには巻かれろ」主義のおっさん達が横行しているわ。そういうオトコ達の時計は」
「スタイリッシュとは程遠い、無難な時計。未だにデジタル時計なんてオトコはもう終わっているとしか思えないもの・・・」
と、御島さん。
「デジタル時計をしているのは・・・そういう技術のなかった時代のオトコ達なんじゃないですか?」
「ただ珍しいみたいな価値観・・・僕はアナログちっくなモノを愛しますよ。デジタルに二値化的に切り取られた空間は情報がそれだけ落ちている」
「この世は二値では表現出来ない奥行きのある空間です。だから、僕はアナログな空間を愛しているんです」
と、僕。
「そうね。ゆるちょくんの言う通りだわ。結局、そういう二値に逃げ込んでいるオトコ達は、女性を本能から笑顔に出来ないダメなオトコ達なのよ」
「その点、ゆるちょくんは、ストーリーを大切にしながら、女性を本能から笑顔にしてくれる」
「そういうオトコこそ、「リアルライフ」を一緒に楽しみたいオトコ達、と言う事になるわね」
と、御島さん。
「だって、ゆるちょくんは、「リアルライフ」な街の女の子に声をかけてもいやがられないでしょう?」
「むしろ、笑顔でウエルカムされている・・・それこそが本当のオトコと言うものよ」
「それが何?今のオトコ共は、街の女性から忌避されているじゃない」
「声なんてかけようものなら、怒りすら産む・・・そんなオトコは最初からダメよ・・・」
「問題にすら、ならないわ・・・」
と、御島さん。
「そういうオトコ共がしているのが、数万円程度の時計で、主張が一切無い「無難」な時計・・・時を知らせる機能さえあればいいと言う考え・・・」
「「無難」が大好きなサラリーマン・オヤジの考えそうな事だわ」
「それこそが、「ダメオトコ」のしるしよね・・・」
と、御島さんは、言葉にする。
「財布だって、そうだわ。ちゃんとした長財布を使えないオトコ達は・・・ダメなオトコの典型」
「絶対、相手にしたくない種類のオトコ達よね・・・」
と、御島さん。スクリュードライバーをクイッと煽る。
「マスター、スクリュードライバー、お代わり、お願い」
と、御島さんは言葉にする。
「おしゃれって言うのは、そもそも、その男性のキャラをどう効果的に表現するか・・・いわゆるオリジナルな主張なのよ」
「それの無い「無難オトコ」が多い事・・・いやな世の中だわ」
と、御島さん。
「なるほど・・・この世は主張のある「オリジナリティーオトコ」と、主張の無い「無難オトコ」の2種類しかいないと言う事ですね」
「そして、御島さんは、「無難オトコ」が大嫌い・・・」
と、僕。
「そういうオトコは女性にとってつまらないオトコよ・・・オンナの悦ばせ方を知らないオトコ達だわ・・・」
と、御島さん。
「オンナって本能のままに生きる動物なのよね。だから、オトコには、本能的に女性を悦ばせる事の出来る能力を求めるわ」
「だって、それが当然でしょう?女性は本能的に悦びたいんだから」
と、御島さん。
「エッチの上手いオトコを求める・・・と言う事ですか?」
と、僕。
「それはそうなんだけど・・・そこまでも行くやり方にも問題があるわ・・・」
と、御島さん。
「つまり、素敵なストーリーを作って欲しいのよ・・・」
「自然にそういう方向に行けるような・・・」
と、御島さん。
「例えば、どのような?」
と、僕。
「一番はシンデレラ・ストーリーよね」
「素敵な王子様が姫をエスコートしてくれる、みたいな?」
と、御島さん。
「サラリーマン・オヤジは、それが出来ない、と?」
と、僕。
「そうね。だって、見た目からして、ダメじゃない?」
「腹は出てる、口は臭い。顔はデカイ。胴長短足じゃあ、夢も冷めちゃうでしょ?」
と、御島さん。
「だいたい、サラリーマン・オヤジって、何で自分の外見を美しくする努力を怠るわけ?」
「世の働いている女性は皆、外見を美しくしようと一生懸命努力しているって言うのに」
と、御島さん。
「そういう意味でも、女性達はサラリーマン・オヤジを嫌っているって事なんでしょうね?」
と、僕。
「そうよ。はっきり言って外見が醜いのよ」
「そういうオトコは視界にすら、いれたくないの」
と、御島さん。
「差別はダメ、人権が大事みたいない事を言う団体がいるけど」
「わたしは明確に差別するわ。外見の醜いオヤジは大嫌い」
「努力していないオヤジも大嫌いなの・・・」
と、御島さん。
「はは・・・今日は荒れているなあ、御島さん」
と、僕。
「だって、そうでしょう?努力もしない醜いオヤジが多すぎるのよ、この日本は・・・」
と、御島さん。
「御島さん・・・今日、何かあった?」
と、僕。
「ただ、単に仕事の都合で、山手線に乗っただけよ」
「そしたら、四方八方、ダメなサラリーマン・オヤジに囲まれただけ」
「何なの、あの外見の醜いオヤジ達は!」
と、御島さん。
「なるほど・・・普段は車移動の御島さんが・・・車の故障で、山手線に乗る羽目になった・・・」
「その結果の荒れ具合なわけだ。納得したよ」
と、僕。
「だいたい、何なのあれは・・・オトコ達は決まったように、灰色のスーツを着て・・・」
「個性なんてあったもんじゃないわ・・・」
と、御島さん。
「ま、サラリーマンは、没個性的なのが、一般的だからね」
「そのあたり、仕方ないんじゃない?」
と、僕。
「わたしだって、サラリーマンだった時期はあるから」
「それは一応、理解していますけど、ハッキリ言って、超不快だったわ」
「もう、不快を通りこして、吐き気すら、したもの」
と、御島さん。
「腹は出てるし、こっちを圧迫しているのに、申し訳ない表情すらしないのよ」
「どういう神経しているのか、さっぱりわからないわ」
と、御島さん。
「申し訳ないとは思っていると思うよ」
「ただ、オトコと言うのは、やっかいな生き物で」
「特に女性には負けたくないと思っている生き物だからね」
と、僕。
「それがわからないのよ・・・何の価値も無いサラリーマン・オヤジの癖に」
「もう、存在すら、してほしくないわ」
と、御島さん。
「だいたい、なんなの?あいつら、スーツよれよれじゃない・・・」
「よれよれのスーツ着ているってだけで、仕事の出来ないオヤジだって、バレバレじゃない」
と、御島さん。
「ああいうオトコは女性にだって嫌われているでしょう?」
「だって、奥さんだって、旦那に愛想を尽かしているから、ヨレヨレのスーツ着た旦那が出来上がるんでしょう?」
「奥さんが旦那に興味無くしている証拠だわ。ヨレヨレのスーツ着た旦那って・・・」
と、御島さん。
「ああいう旦那は家庭でも居場所を無くしているでしょう」
「なんなの?外見もダメ、仕事も出来ない、家でも嫌われている、そんなオトコ・・・そもそも、生きている価値があるわけ?」
と、御島さん。
「そのあたりは、僕にも疑問だね」
「永遠の謎だよ」
と、僕。
「はっきり言ってオトコと言う前に人間として、存在の意味を感じないわ」
と、御島さん。
「それに、そういうオトコの靴を見れば・・・何、あれ?」
と、御島さん。
「揃いも揃って合成皮革製の安っぽい靴を履いて・・・」
「ああいうオトコは靴を見るだけで、人生についての考えが理解出来ちゃうわよ」
と、御島さん。
「ん?それはどういう事?」
と、僕。
「どうせ、ああいう靴は郊外にある、「東京靴なんたら、センター」って言う、安い靴を売る量販店で数千円で買うんでしょう?」
と、御島さん。
「そして、その人生に対する哲学はただひとつ・・・「楽出来る事」・・・ああいうオトコは楽できる靴しか履かないわ」
と、御島さん。
「ほう。それは面白いね。人生と靴と・・・同じ事を求めているんだ」
と、僕。
「ゆるちょさんの今、履いている靴は・・・鹿革だっけ?・・・1万円以上は靴に使っている・・・」
と、御島さん。
「ああ。鹿革だね。薄くて柔らか・・・とても履き心地がいい」
「手入れも割りと楽だけど・・・自分の靴を自分で手入れするのも、案外楽しい」
「でも、2万円くらいの靴だよ。そんなに高いモノじゃない」
と、僕。
「ううん。一万円以上、靴にかけている男性は信用出来るのよ」
「だって、その色とデザインを気にいったから、その靴を履いているんでしょう?ゆるちょさんは」
と、御島さん。
「そうだね。そういう靴だからこそ、履いている意味があるんじゃないのかな?」
と、僕。
「違うの。安っちい人生を歩むサラリーマン・オヤジ達は、靴にお金をかけないの」
「正直、同じ靴でも、出来るだけ安くあげようとしているの」
と、御島さん。
「人生も安くあげようと考えているのよ。あのオヤジ達は・・・」
と、御島さん。
「ゆるちょさんの人生も靴と同じでしょう?細かく手入れして、時間もかけてあげるから、風合いも出て、素敵な人生を楽しめる」
と、御島さん。
「なるほど、「靴と人生は一緒よ」理論・・・面白いね」
と、僕。
「「足元を見られる」とか、「足元を見る」とか、そういう言葉があるけど、わたしも人を見る時、足元を見るわ・・・」
「女性にしろ、男性にしろ、足元を見れば、その女性や男性が人生についてどう考えているか、わかるの・・・」
と、御島さん。
「女性も男性も安い人生を歩んでいる人は、靴を安いものでごまかそうとしているわ」
「人生は安易に誤魔化せるモノだと勘違いしているの。そういう女性や男性は」
と、御島さん。
「それを具体的に言うと・・・「東京靴、なんちゃら、センター」の合成皮革製の靴・・・と言う事になるわけ?」
と、僕。
「そう。女性だって、そうよ。「靴はなんと言っても楽なのが一番」なんて言ってる女性は、もう、人生終わっている人達だもの」
と、御島さん。
「人生は恋を楽しむ為にあるんでしょう?それはゆるちょさんが教えてくれた事じゃない」
「人間は恋を楽しめている間が本当の人生だ。恋を楽しめなくなった個体こそ、「緩慢な死のスイッチ」が押されて」
「おばさんやおっさんになってしまう・・・でしょ?」
と、御島さん。
「その通りさ。おっさんやおばさんの正体は恋の出来なくなった個体そのもの・・・もう、この世に必要が無いと指摘されてしまった人たちだ」
「その証拠に目が「死んだ魚の目」をしている・・・」
と、僕。
「目に輝きを無くした瞬間、人生は生から死へと向かってしまう・・・それは怖い事だわ」
「だから、人は靴を見れば・・・人生をどう考えているかわかっちゃうの。靴をけちっている男女は人生もけちっている・・・」
「靴に靴にデザイン性や美しさを求めプレゼンしている男女は人生も素敵に生きられている・・・わたしはそう思っているの」
と、御島さん。
「人生けちりたくないね・・・」
と、僕。
「わたしは、毎日、クリスチャンルブタンを履けと言っているわけではないわ。でも、働く女性であるなら、たまには、ジミー・チュウを普段使いするくらい」
「いいんじゃないって言ってるの。それくらいの余裕はあってもいいんじゃないかしらってね・・・」
と、御島さん。
「そして、目はキラキラしていなければ・・・目が「死んだ魚の目」をしていたんでは、人生それこそ、終わりだもの」
「異性は誰も視界にいれてくれないから・・・もう、人間として一切価値はないわ。死へ一直線、ふしあわせスパイラル一直線って事ですものね」
と、御島さん。
「主張のある腕時計、長財布、靴、そして、キラキラヒカル目・・・それらを大切にしている男女こそ、この世では恋してしあわせになれる・・・そういう話だね、御島さん」
と、僕。
「そういう事。ゆるちょさんは、それらすべてに合格している・・・だから、嬉しいの」
と、御島さんは言うと、目の笑う素敵な笑顔で、スクリュードライバーを飲み干した。
(おしまい)
さてさて今日も忘年会の予定が入っていて・・・忙しいなあ。
まあ、でも、せっかくだから、楽しんじゃいましょう。
美味しいお酒、飲んできましょうかね。
ではでは。
ご無沙汰してます^^
コメントは久しぶりですが、ブログ自体はずっと読んでるので、これからも、ブログは続けてくれると嬉しいな。。。
と、おもってコメントしました^^
寒さに弱いゆるちょさん。忘年会シーズンで引っ張りだこの週末かな?
忘年会ネタなども出来たらお願いします^^
風邪、インフルエンザなどすっごい流行ってます。
気をつけて~。
そうなんですよね。寒いの苦手だし、
すぐ風邪ひくし、体調崩すしで、冬はやっぱり苦手です。
まあ、元々仕事柄、師走は激忙しいのですが、
さらに今年はいろいろあって、予想以上に忙しく、
ブログにまで手が回らない始末。
ま、そのあたりの顛末もいずれネタに出来ればと、
考えております。
もうすぐクリスマスですね。
少しココロの暖まるこの季節、
ちゃずさんも、いいクリスマスを。
ハッピークリスマス!
ではでは。