「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

この記事一応いいんじゃね?ボタン(作ってみました!) ちょっとさ、押してくれると、うれしいんです!(笑)

blogram投票ボタン

女性を癒やしてくれる、本物のオトコ

2016年05月16日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

すでに沖縄は梅雨突入だとか・・・5月中旬のその季節は、そういう季節ですよね。

ジメジメ前の初夏の季節・・・季節はうつろいゆきますねー。


さて、その時、僕らは、事務所の近くの和風居酒屋の個室で飲んでいました。

「でも、ゆるちょくんさー。やっぱり美人な子が好きなんでしょ?」

「今まで、そういう既婚の女性に多く愛されたから・・・違う?」

と、御島さん(31)。今日も外回りオッケーなシックな衣装だ。いつもかっちりした印象。

「うーん、でも、確かにそうかな。好意を持ってくれた子って、だいたい職場のマドンナな女性が多いんですよ」

「そういう女性って、コミュニティ皆に愛されているから・・・結局、自分でわかっているんですよね、子供の頃から」

「「わたしは、このコミュニティの中では、一番の美人だわ」って言う意識があるんですよ」

「それでいて、そういうマドンナの女性って、聡明だし、周囲の男女皆に愛されてるから」

「「ここはわたしに任せて」的な親分気質も持っていて・・・人間性の大きい、責任感の強い女性だったりするんですよね」

「僕は、そういう所がいいかな」

と、僕。

「でも、若くてかわいい子もまた、好きなのよね?本音的には・・・ほら、クライアントさんの所の秘書の子とか」

「ゆるちょくん、仲よかったりするじゃない?」

と、御島さん。

「まあ、やさしく声をかけられれば、僕だって、それはオトコですからね。笑顔で対応したりしますよ」

「それは、当たり前じゃないですか」

と、僕。

「でも、男性って、誰でもそういう所ありますよね。浮気症とまで、言わないけれど」

「いろいろな女性と笑顔で話したい・・・みたいなそういう感情。ま、ゆるちょさんはそういう男性だってわかっていますから」

「特に気にしませんけど・・・それが男性の特徴なのかなって、思ったりもしますね」

と、ユキちゃん(28)。

「ま、ゆるちょくんって、女性に対しては、基本的に深く考えていないで行動する所があるから・・・ある意味、無邪気なのよね」

「ま、でも、相手がゆるちょくんじゃあ、何も言えないわ。それが許されるオトコって事かしらね。そういう意味じゃあ、ある意味、ネコ的ね・・・」

と、御島さん。

「ネコ的?」

と、僕。

「いつも、上機嫌のネコ的・・・と言った方がいいかしら。世の中の男性を見ていると・・・わたしの世界にいて欲しい男性と」

「そうでない男性だけなのよね。そのくくりって・・・」

と、御島さん。

「はあ・・・なるほど・・・」

と、僕。

「その中でも、好きに発言して、好きに笑顔を見せてくれれば、それでいいって感じなのが、ゆるちょくんかしら」

「女性からすれば、ほぼ、ネコ的に好きに過ごしていい・・・たまにおしゃべり相手になってくれて、一緒に珈琲かお酒を飲んでくれたら」

「それでいい・・・みたいな?世界はそれくらいシンプルって感じがするわ・・・今は、ね・・・」

と、御島さん。

「だから、ゆるちょくんがいろいろな女性に笑顔を見せられて・・・楽しく話している風景は」

「・・・わたしにとっては猫の散歩って感じかしらね。好きにすればいいの。でも、結局、帰ってくる・・・そんな感じかしら」

と、御島さん。

「そっか。僕は御島さんにとって、猫的・・・なんだ」

と、僕。

「そういうオトコって珍しいと思うわよ。世のオトコ達は、皆、ワイシャツ姿にネクタイして、どこか刹那的に動いている」

「汗をかくことがカッコよさだと勘違いして、いつも一杯一杯の顔をして、そういう中で珈琲飲んでる俺ってカッコいいみたいな不自然な美学に溺れて」

「結果、オトコ達は、肥満と睡眠不足と胃の痛みにやられる「おっさん」と言う名のストレスの塊に変わっていく・・・世の中ってそういうもんだわ」

と、御島さん。

「そのストーリーに加わらないゆるちょくんは、やっぱり猫だわ。時代に突然現れた猫。いつも好きな事ばかりにちょっかい出してるもの」

と、御島さん。

「これでも、僕はストーリーに加わった経験があるんですよ。実際、鬱病すら発症した」

と、僕。

「それを経験しているからこそ、今、「猫」的人生を歩んでいるんじゃない?それは貴重な生き方だとわたしは、思うわ」

「何かに突き動かされていた時代は終わって、自分で能動的に動き始めたゆるちょくん・・・そういう事じゃないかしら?」

と、御島さん。

「なるほど・・・「猫」的生き方ですか・・・ふーん」

と、僕。


「御島さんの、その気持ち、よくわかりますよ。むしろ、共感するって言うか」

「わたしとっては、ゆるちょさんは相変わらず、「大部屋のセントバーナード」で、いつも静かに大部屋で仕事をしている・・・そういうイメージですけどね」

「その風景が、たまらなくのんびりするんですよね・・・いつもの変わらない風景って感じで」

「そこにぼんやりとした・・・でも、確かなしあわせの風景があるって・・・そんな感じですよね」

と、辛辣姫。

「猫と言われたと思ったら、今度は、犬?・・・僕はそういう存在なんだね?」

と、僕。

「多分、こころを許している、愛らしい存在って事なんだと思いますよ。そういう存在って」

「男性は、なかなかなれないですけどね。女性は男性を本能的に近寄せませんから・・・」

と、ユキちゃん。

「そうね。確かにそうだと思うわ・・・ゆるちょくんは、どこにいても気にならないって言うか」

「存在するだけで、嬉しいって所があるのよね。言わば、本能的に癒やしてくれる存在?そういう男性って珍しいわ」

と、御島さん。

「一般の男性って、どうしても、ガサツだったり、配慮が足りなかったりで、感情にカチンと来る存在なんですよね」

「だから、「傍に寄らないで。視界にも入らないで」って言う、当然の感情になる。でも、ゆるちょさんは、視界の中にいるだけで」

「癒やし・・・セントバーナードや猫の立ち位置ですよ、それは・・・」

と、辛辣姫。

「それって、どういう事なんですか?僕らからすると、羨ましいカタチですけど」

と、池澤くん。

「わたしが思うのは・・・それって、群れのオス・ライオンの立ち位置なのかなって、そういう事なんですよね」

と、ミユウちゃん(25)。

「どういう事ですか?」

と、池澤くん。

「オス・ライオンってよく、普段、のんびりしてて、食事は雌ライオンが全部とって来て、その獲物を食べるだけだから」

「楽な稼業みたいに思われていますけど、あれは、そのオス・ライオンが本能的な「威嚇力」が強いおかげで」

「縄張りも広くとれているから、雌ライオンや子供たちが安心して、食事が出来る、狩りも出来るって言う基本中の基本が」

「あるんです。だから、強いオス・ライオン程、縄張りが広いわけだから、のんびりしている・・・そういう話なんですよね」

と、ミユウちゃん。

「だから逆に「威嚇力」の無いオス・ライオンは家族を作れないんですよ。もちろん、縄張りが狭いというか無いに等しいから、雌ライオンから嫌われるんですよ」

「一切相手にされない。それが大自然の掟なんですよね。能力の無い個体は単純に否定される・・・それが自然なんです」

と、ミユウちゃん。

「だから、ゆるちょさんって、「威嚇力」強大だから・・・オス・ライオンと同じように、のんびりしているって事なんじゃないですか?」

「セントバーナードだって、同じだし・・・強いオス程、のんびりと視界の中に入っていれば、メス達は安心して」

「狩りが出来るし・・・その心の平安こそ、女性にとって、最上の癒やし・・・なんじゃないんですかね?」

と、ミユウちゃん。

「だから、巷の・・・仲の良くない夫婦って・・・旦那さんに「威嚇力」が、からっきし無いから、女性は常に不安だから」

「怒っている・・・そういう感じなんじゃないですか?わたしは、そう思います」

と、ミユウちゃん。

「女性は強いオスの「威嚇力」に守られている時こそ、心の平安が訪れて、女性にとって最大の癒やし状態になっている」

「そういう話?」

と、御島さん。

「ええ。本能的に守られているから、女性は安心して、自由に振る舞える。それが女性の最大の喜び・・・のように思えたんです」

と、ミユウちゃん。

「ミユウちゃん、鋭いなあ・・・ゆるちょさんがセントバーナードに感じられる理由って、多分、それかも」

「真理突いてる感じするわー」

と、辛辣姫。

「わたし、女性の心の平安って、唯一、男性の「威嚇力」にしっかり守られている時だって事に気づいて」

「・・・となると、男性の評価基準って当然「威嚇力があるかないか。そして、それが大きいか小さいか」って事に絞られて」

「・・・そういう意味で巷の男性を見ると、まあ、「威嚇力」が全く無い男性の多い事・・・そういう男性は絶対に相手にしてはいけないって」

「自分で理解したんです」

と、ミユウちゃん。

「だいたいゆるちょさんって、男性のクライアントさんに愛されてるじゃないですか。それってやっぱり、そういう「威嚇力」の強い男性だからこそ」

「ゆるちょさんの「威嚇力」の高さを評価して、信用しているって事じゃないですか。それって本能的なチカラなんですよね」

「それこそ、社会に出て、いろいろ鍛えられたからこそ、身についたチカラと言うか・・・だから、威嚇力の高いゆるちょさんは、女性の傍にいられるんです」

「好意的な評価を受けるんです」

と、ミユウちゃん。

「ふうーん。そういう事だったんだ・・・俺・・・」

と、僕。

「うん。すごくわかった。まるで、天才アナリストね、ミユウちゃんは」

と、御島さん。

「えへ。それ程でも!」

と、ミユウちゃんは頭を掻いた。


「ネコや犬は・・・飼い主に守られたいからこそ、気持ちを飼い主に寄せるわけだけど、ゆるちょさんの場合、自然といるだけで、群れを守っている構造になるから」

「女性達は、安心して、癒やされていたって事なのね。そして、女性はそういう自分を守ってくれる、「威嚇力」の高い男性を身辺に置く事だ大事って事がわかったわね」

「逆に言えば、「威嚇力」の無い男性は、男性失格として、女性は一切相手にしちゃいけないって言う事・・・結局、ダメになる夫婦の旦那って、「威嚇力」が無いのね」

と、御島さん。

「でも、それって、「いいオトコ」と「いいひと」の差みたいですね」

と、辛辣姫。

「それって、どういう意味ですか?」

と、池澤くん。

「「いいひと」って・・・どこにでもいると思うけど、結局、いろんな人の気持ちに配慮して動くんだけど、女性からは何の評価も受けない男性って事なのよね」

「「ただ、回りにやさしくするだけで、何の魅力も無い男性。だって、そんな事、誰だって出来るのに」って女性からは思われてるんだけどね」

と、辛辣姫。

「そういう奴、いますね。僕の友達にも、そういう奴、何人かいますよ」

と、池澤くん。

「あれ、なんで、女性に評価されないのかなって思ってたんですよ。男性からすれば、まあ、「良い奴」って感じで評価してますけど」

「「周囲に配慮は出来る奴だよな」くらいの評価ですかね。ああいう奴って」

と、池澤くん。

「ほら。もうその口調に男性としてバカにしている表現が出ているじゃない。同じ男性にも、そう思われるのなら」

「女性からも評価は受けないわ。そして、その理由こそが、その男性の「威嚇力」の完全なる欠如・・・これよ」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・「いい奴」が女性から評価されない理由は「威嚇力」の欠如だったんだ」

と、池澤くん。

「だって、そういう男性の顔を思い出して御覧なさい。ただ笑っているだけ・・・何の意味も無いわ」

と、辛辣姫。

「逆に「いいオトコ」こそ、「威嚇力」マックスな男性ね。そういう男性こそ、女性に本当の癒やしを感じさせてくれるの」

「女性を本能的に守ってくれて、安心感を生んでくれる。それが「威嚇力」マックスな、本当に、やさしい男性なの」

と、辛辣姫。結論的に言葉にした。

「そして、「威嚇力」マックスなオトコはすぐにわかるわ。周囲を圧倒する強い目をしているから。これはもう何度も言ったわよね」

「女性はそういうオトコに守られる事に癒やしを感じるから、そういうオトコに恋をする・・・山田孝之さんや綾野剛さんの強い目・・・見ればわかるじゃない」

「彼らに人気のある訳が・・・」

と、ユキちゃん。

「女性は強いオトコに守られたい!って・・・素直に思いますからね。だから、強い目のオトコに弱い・・・当たり前ですね、この辺りは」

と、ミユウちゃん。

「女性は何より、オトコに「威嚇力」を求めている・・・この真理がわかってしまえば・・・他の・・・女性の行動の謎も、いろいろな事もわかりそうですね」

と、冷静な表情で、貴島くん。

「ああ。謎を解きほぐすのは、ちょっとした真理だ。それは今も昔も変わらないね」

と、僕。のんびりとビールを飲み干した。

「逆に言うと・・・女性にとって大事なのは、「威嚇力」の無い男性に騙されるなって事です」

「「死んだ魚の目」をしている男性を相手にするなって言う事です」

と、ミユウちゃん。

「結局、結婚しても、うまくいかない夫婦のケースって・・・その多くがこの男性の「威嚇力」ゼロ問題があると思うんです」

「社会に出ても、一切経験を積まず、むしろ、劣化したオヤジ問題・・・女性からすれば「威嚇力」ゼロなんて、役に立たなくなったオヤジ問題ですもん」

と、ミユウちゃん。

「世の中の女性は、まだ、そういう視点を持っていない。だから、男性を測るモノサシとしての「威嚇力」のあるなし・・・が大事だって事に気づいていないわ」

「それが不幸を生むのよ・・・」

と、御島さん。

「そういう夫婦の風景って、旦那が視界に入ってくるだけで、不快になるって、よく奥さんが言っていますよね」

「それって奥さんが旦那に「威嚇力」で守られているんじゃなくて、逆にメスの敵オスとして、傍にいる事・・・そして、「威嚇力」が一切無いから、メスにも」

「本能的にバカにされているって事ですね。そのリアルな構図が、よく理解出来ました」

と、ミユウちゃん。

「この場合、女性も男性の「威嚇力」と同じようにマックスな「抱擁力」が求められるんですけど・・・まあ、それはそれとして、男性の「威嚇力」は必須って事になりますね」

と、貴島くん。

「男性の「威嚇力」は、言葉の説得力になるのよね。「威嚇力」の無い男性がいくら言葉を発しても、あるレベル以上のチカラをもって男性達には、届かないし、信頼もされない」

「そこに男性の「威嚇力」が必要になるのよ。「こういう目をしたオトコの言う事なら、信用しよう」・・・そういう言葉がよく飛び交うわ」

と、御島さん。

「つまり、男性の「威嚇力」は仕事にも有効・・・と言うか、本当に仕事の出来るオトコは「威嚇力」に裏打ちされた「信頼」を多くの老練なクライアントから獲得する事が出来る」

「・・・そういう訳ですね」

と、ユキちゃん。

「結局、男性としては、そこを目指すべきなのよね。でも、明確に目指していない男性は・・・全体の9割以上はいるんじゃないかしら?」

「だって、山田孝之さんばりの強い目をしている男性って・・・巷にいないでしょう?」

と、御島さん。

「結局、男性達は、自分がオスである事を忘れちゃったんですね。縄張りを守るチカラを持つ事、敵と戦うチカラを持つ事、メスと子供たちを縄張りの中で安心して暮らせるように」

「強い「威嚇力」を持つ事も・・・すべて実現出来ないオスが・・・オス失格の単なる出がらし・オヤジが存在しているって事でしょうね」

と、ミユウちゃん。

「オスとして成長しきれなかったオトコがいるって事でしょうね。そういうオスが巷にたくさんいるように、わたしには見えるけど・・・」

と、御島さんはため息をつくように言葉にした。


「オスの「威嚇力」が問題になったけど、じゃあ、女性の場合は、「抱擁力」って事になるんだけど・・・それと同時に美しさも重要にならない?」

と、御島さん。

「でも、ゆるちょさんは女性が美しいのは素敵だけど、それと同時にコミュニティの男女に対する責任感がある女性がいい・・・と言う言葉を使いましたよね?」

と、ユキちゃん。

「うん。美人な子って、皆に愛されるから、途中から、責任感を感じ始めて・・・それも外見に出て来るって感じなんだよね」

「「いやあ、この子、可愛いなあ」って思っていると、責任感のある素敵な大人の女性に育っていくって言うか・・・それは周囲の大人達によって教育されるって言うか」

「そんな風に感じてるよね・・・」

と、僕。

「それってわかるわ。社会に教育されて綺麗になっていく女性と、社会に背を向ける女性がいるもの。現実的に、ね・・・」

「社会に背を向ける女性ってたくさん見たけど・・・その大体が「逃げ込み者」になってしまって、人間的にも小さい、精神的にも弱い女性になってしまうわ」

「そういう道も実際、あるのよね・・・」

と、御島さん。

「責任感の強い女性はいいですよね。常に周囲を意識する事が出来て、それがプレッシャーにならない。人間性が大きいから、それらを安々と受け止める事が出来る」

「そういうハートの大きな女性がいいですね」

と、僕。

「僕は思うんだけど・・・もし、仮にこの世を設計したシステムエンジニアがいたとしたら・・・どう設計するか、考えたりするんだ」

と、僕。

「男性の価値が・・・「威嚇力」を備えている事が大事と言う事になるなら、女性には絶対に・・・その対となる価値があるはず」

「それを考えると・・・それこそが・・・責任感の強い、ハートの大きな「抱擁力」であるのかなと思うんだよね」

と、僕。

「それはわかるけど・・・だとしたら、「美しさ」や「やさしさ」と言う要素はどうなると思うの?」

と、御島さん。

「強いオトコは美を好む・・・歴代の為政者が美を好んだと事を考えれば、女性はやさしさと美の化身なんじゃないかな。そういう意味で対の考えを取り入れれば」

「オトコは、強さとやさしさの化身って事になるね。結局、オトコは強い「威嚇力」を備える事で、女性と子供にやすらぎ・癒やしの場所を与えた。これが男性にまず求められる」

「事なんだね。だからこそ、女性はその男性を尊敬し愛する事が出来る。逆にこれが出来ないと、女性から嫌われるわけだから、「威嚇力」で持って、縄張りを持つ事こそ」

「オスの第一の義務と言っていいんじゃないかな」

と、僕。

「それと「対」になる・・・女性の第一の義務は何か?・・・そういう意識でゆるちょさんは考えているんですね?」

と、辛辣姫。

「うん。男性側の義務はわかりやすかったからね。「威嚇力」ゼロの男性が結局、多くの問題を引き起こしている事がわかったからね」

「じゃあ、今度は、女性の第一の義務は?と言う話になっているわけ」

と、僕。

「それは当然、メスの「抱擁力」の具現化・・・オスと子供たちに対する癒やしの提供でしょうね」

と、ミユウちゃん。

「ほう」

と、僕。

「子供達の母親として、「縄張り」と言う癒やしの場所を提供してくれるオスに対して」

「メスは・・・その見返りとして、「子供たちを育て、家庭を守り、オスを家庭の主と崇め、オスに対して、家庭と言う癒やしを提供していく」と言う事じゃないですか」

と、ミユウちゃん。

「なるほど・・・そうなれば、父性=威嚇力、母性=抱擁力と言う事で、ちゃんと一対になりますね。それにそういうカタチを取れば、お互い家庭を営む事で」

「最大の癒やしが与えられる。父は子育ての為の安心と言う癒やしを母と子供たちに与え・・・母は子供に「抱擁力」と言う受け止めるチカラを発揮する」

「そして、父も母のその抱擁力に癒やしを与えられる・・・そういうお互い癒やしを発揮する関係になれるからこそ、夫婦はそのチカラを発揮すると言うわけですね」

と、貴島くん。

「なるほどね。だから、人間性の小さい女性が・・・いつも毎日に精一杯で、そのストレスを子供に怒る事で発散させるカタチになって・・・」

「結果、情緒不安定な子供を育ててしまう・・・それは「抱擁力」が足りない女性だったから・・・そういう話につながるのね・・・」

と、御島さん。

「でも、わたし思うのは、父と母の関係が大事だと思うんです。最近、父親が子供と一緒になって、母親に甘えている構図をよく見かけるんですけど」

「あれは、父が権利を放棄しているように見えるんです。やっぱり父は雄々しく父であってほしい。オス・ライオンのように雄大で強い存在で居て欲しいと」

「わたしなんかは、思うんですけど」

と、ミユウちゃん。

「そうね。わたしもそれはそう思うわ。そこはやっぱり「威嚇力」を磨いたオトコであれば・・・本能的にメスを説得するんじゃないかしら」

「自分は家庭の主であって、父親である。母親は自分に付いてきて欲しい・・・そんな感じに、ね・・・」

と、御島さん。

「ま、オスとメスがお互い愛し合っていれば、一方的に甘える事は無いんじゃない。家庭では、両親と言う立場でいる必要があるもの」

「特に子供の前では、ね・・・」

と、御島さん。

「そうですね。オトコは子供の前で、どう振る舞えるか、ですね」

と、ミユウちゃん。

「子供の前で、メスに甘えるオスなんて信じられないでしょう?それは「威嚇力」の低い、大した事のないオスの行動よ。誰も相手にしない方がいいわ」

と、御島さん。

「いずれにしろ、大事なのは、オスが強い「威嚇力」を備えている事。そこからすべてが始まるわ。逆に言えば、オスが弱い「威嚇力」しか備えていなかったら」

「何も始まらないって事だとわたしは考えている」

と、御島さん。

「・・・だとしたら、オトコは・・・強い「威嚇力」を備えてから、落ちる恋に身を任せていれば・・・「抱擁力」の強い、母性のある美しい女性にやがてたどり着く」

「・・・それこそが、本当の結婚のカタチだ・・・そう考えるのが自然って、御島さんは、言ってます?」

と、池澤くん。

「そうね。男性の存在の基本こそ、強い「威嚇力」を持つ事・・・そこからすべての「しあわせになる為のラブストーリー」は始まってるって事じゃないかしら?」

と、御島さんは言うと、嬉しそうにミント・ジュレップを口にした。


(おしまい)


恋する女性しあわせになれますか?

2016年05月15日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

5月の週末。もう初夏の感じですね。

少し暑いくらいですけど。


さて、その時、僕らは事務所近くの和風居酒屋の個室で、飲んでいました。

「でも、恋している女性って、すぐにわかるのよね」

「決まって、キラキラした、やさしい、目の笑った表情をしているもの。もちろん、その目は「ヒカルの姫の目」をしている」

「多分、あの表情をしている時、その女性は人生で最も上機嫌な時を迎えているんでしょうね」

「人生、最上の日・・・ほんと、生まれてきて、最高の笑顔をしているのよ・・・恋する女性は・・・」

と、御島さん(31)。冷たいビールを飲みながら、どこか遠い目をしている。

「その風景はどこでも見られるわ。今日も、見たの。少し嬉しかった」

と、御島さん。

「それって、どこで見たんですか?」

と、池澤くん。

「近所の薬局屋さん。バイトの女性が目をキラキラさせて、嬉しそうに若い男性に商品を渡してた」

「多分、あの二人は、ずっと顔見知りで・・・でも、今、バイトの彼女の恋がときめいている・・・そんな表情をしていたわ」

と、御島さん。

「はあ・・・」

と、池澤くん。

「そういう風景って時折見るのよね。コンビニのレジでバイトの女性とお客さんとか、病院の会計課のお姉さんと患者の息子さんとか」

「駅のお土産モノ屋さんの女性とお客さんとか・・・グリーン車のグリーンアテンダントの女性とお客さんとか」

「・・・それこそ、いろいろな場所で見られる風景・・・ある意味、春の風景かしらね・・・」

「恋の季節だわ・・・」

と、御島さん。少し夢見がちな表情である。

「そうなんですか?僕なんかにすると、仕事している女性って真面目に・・・男性にはマニュアル通り、ちょっと冷たく対応しているような気が」

「しますけどね・・・」

と、池澤くん(24)。

「すごく真面目と言うか・・・なんか、けんもほろろって感じもしますけどね。ま、業務だから当たり前でしょうけどね」

「男性からすれば、業務で、個人的な感情を入れるなんて以ての外ですからね・・・」

と、池澤くん。

「そこがもう、男性って女性の気持ちを読み切れないって言うか、「洞察力」がない所なのよね・・・」

と、御島さん。

「え?そうなんですか?仕事に真面目だからこそ、女性は男性に、けんもほろろ・・・じゃ、なかったんですか?」

と、池澤くん。

「うーん、そういう事を思っている男性は、女性に相手にされないんでしょうね」

と、辛辣姫。

「ど、どういう事です?女性は真面目・・・じゃ、いけないんですか?」

「真面目に仕事をするからこそ、感情抜きにすべてのお客さんに差別なく平等に接する・・・これが当たり前なんじゃないですか?」

と、池澤くん。

「男性はすぐこれだから困るわ。事を大仰にしがちだし、すぐになんらかの正義を持ち出してくる」

「だいたい、差別なく平等なんて・・・本気で思ってるの?こういう頭の堅い男性が、女性から最も嫌われるのよ・・・ね、ユキちゃん」

と、御島さん。

「男性は人の中身が見抜けないと、すぐに自分の正当性を誇示するために、何らかの正義を持ち出しガチですね」

「そして、すぐに相手と敵対し、相手を打ち負かそうとする。まあ、面倒くさい相手ですよ。だから、一部の女性から」

「すぐに敬遠される。その女性から敬遠される行為を導いているのは、確実に男性の方なんですけどね」

と、辛辣姫。

「女性は子供の頃から、周囲の女性の思惑を見抜く訓練をしています。皆の思惑は何なのか・・・自分の立ち位置はどうなのか」

「そして、どういう発言や行動をすれば、女性達の共存共栄が図れるのか・・・それを常に考えているのが女性ですね」

と、辛辣姫。

「それに対して、男性はすぐに攻撃に出る。そういう挙に出れば、女性はすぐに引き下がると思っている」

「それはそうかもしれないけれど、そういう行為に出た男性に対して、女性達がどう思うか・・・後々それがどういう障害になるか」

「全く考えていないのが、一部のオトコ達です。それが将来、自分の立ち位置を危うくするなんて、考えない」

と、辛辣姫。

「どうも女性と男性と言うのは、違う発想の人間のようです。短絡的に今、結果を求めたがるのが男性で」

「将来も含めた自分の立ち位置を守ろうとするのが、女性。立ち位置や共存共栄と言う事にこころを砕いていないのが」

「男性って感じが、女性からは、しますよね」

と、辛辣姫。

「それ、わたし、すごく思うんですよね。まず、女性の思惑を男性がさっぱり理解出来ないって言う現状がまったくわからない」

「結局、「今が良ければいい」って言う発想が男性でしょ?しかも、男性が、女性の思惑を理解出来なかったら、女性と男性の共存共栄も」

「出来るわけないじゃないですか?相手の思惑を理解しながら、こころを近づけていく、相手を思いやる気持ちを持つ」

「それが男女の共存共栄の、基本中の基本だと思うんですけど・・・」

と、ミユウちゃん。

「それ聞くと、なんとなく、わかってきたけど・・・男性には2種類のオトコがいるのよ」

「女性の思惑がわからなくて、だから、適当に理由をつけて正義をかざして、女性に戦闘を挑み、屈服させようとする「怖がり派」と」

「女性の思惑がわかっているからこそ、笑顔で相手の思いを引き出し、キラキラした目の上機嫌な女性の笑顔を引き出すオトコ「恋する派」と」

「その2種類のオトコ・・・もちろん、弱くて、絶対にしあわせになれないオトコが「怖がり派」で」

「強くて、女性を絶対にしあわせにしていけるオトコが「恋する派」じゃない?」

と、御島さん。

「女性はそういうオトコの本質を見抜きます。池澤くんに言っておくけど・・・池澤くんは「怖がり派」と女性から見なされているから」

「コンビニでも、スーパーでも、薬局でも、女性店員さんにマニュアル通りの対応しかされないのよ・・・」

「もちろん、女性から見ても、恋の相手では無いって事ね」

と、辛辣姫。

「え?そうだったんですか?」

と、池澤くん。冷たいビールをグビリと飲む。

「素敵な女性は上手く出会いを作って、恋をしているわ。もちろん、皆から愛されるマドンナ系の女性が素敵な男性に恋をするからこそ」

「「出会い」は生まれるし、恋も生まれていくんだけどね。マドンナ系の女性は自分が美しい事をちゃんと理解しているからこそ安心して、恋に落ちていけるのよ」

と、辛辣姫。

「はあ・・・」

と、池澤くん。

「だって、女性からすれば、興味を覚えない男性には、マニュアル通りの対応で充分だと普通に思うでしょう?」

「恋は女性によって、コントロールされているのよ。恋とは男性がプレゼンし、女性が落ちるモノだもの・・・」

と、辛辣姫。

「だから、恋の対象外の男性には、むしろ、すぐに忘れてもらうように、マニュアル通り、何も特別な事をしないの」

「女性達が一番嫌うのは、興味のない男性に興味を持たれる事だもの」

と、辛辣姫。

「男性達に、なにか、勘違いされて、「このオンナは俺に気がある」みたいに思われたり、「このオンナ、可能性があるな」とか思われるのが」

「女性とすれば、絶対に嫌なのよ・・・」

と、辛辣姫。

「そうですよね。そういう勘違いオヤジっていますよね。スーパーの美人なレジ係の女性にしきりに話しかけるバカオヤジ」

「・・・話しかけていれば、いつしか女性はなびく・・・と変な思い込みを持っている勘違いオヤジっているんですよね」

「そんなわけ・・・永久に無いのに。だいたい、そういうオヤジって、デブで外見ブサイクなオヤジですからね。口臭そうだし」

「身体は、だらしなく太っているし、もう人生そのものが終わっている感じのオヤジなんですよね」

「そして、他人の迷惑が理解出来ない・・・最悪タイプの人間ですよ」

と、ミユウちゃん。

「美しい女性は、ただでさえ、そういうダメオヤジを惹きつけてしまうリスクに囲まれているから・・・美しい女性程」

「慎重に毎日働いているの。ダメなオヤジ程、女性からは嫌われているから・・・洞察力も無いし、奥さんや子供からも相手に」

「されていないから、仕事上仕方なく、やさしく相手してくれるスーパーのレジ係のお姉さんを勘違いして、口説こうとする」

「・・・そいうオヤジはお金だして、女性のいる飲み屋に行くべきなのよ。女性に、うまくあしらって貰って、たくさんお金を吐き出されられて」

「・・・そういう場にいるべきオヤジなのにね」

と、御島さん。

「まあ、いいわ。話を元に戻しましょう。だから、そういうオヤジを嫌って、接客業で働いている女性達は普段はマニュアル通りに」

「男性に接するようにしているの。女性から相手にされない男性ほど、勘違いしがちだから、そこはよく相手の男性を見極めてるわ」

と、御島さん。

「そして、それでも女性は女性だわ。毎日、恋を探している・・・つまり、好きになれるオトコを探しているって事。だって、女性は恋する男性と出会う為に」

「生まれてきたんですもの・・・違うかしら?ユキちゃん」

と、御島さん。

「そうですね。ざっくり言ってしまえば、女性は恋する為に生まれてくる。恋する男性を見つける為に生まれてくる・・・ですよね」

「そして、そういう男性に出会った時にこそ、はじめて、その目が笑う・・・そういう事ですね」

と、辛辣姫。

「だから、そういう意味では、そういう目の笑う女性の表情を生まれてから一度も見た事のない男性だっていると思うんですよね」

「テレビの向こうで、綺麗な女性の目が笑っている風景って素敵だと思うんですけど、リアルな毎日で、そういう風景を」

「見ている男性って、かなり少ないとわたしは思っています。それが現実・・・」

と、ミユウちゃん。

「女性に視界にさえ、入れられていない男性は、全体の8割以上だっていいますよ。っていうか・・・女性も恋される女性は全体の2割で」

「あとの8割は、男性に女性として、認識されていない・・・だから話しやすい・・・って話を聞きますね」

と、辛辣姫。

「それを言うなら、男性だって・・・視界に入れるべき素敵な男性・・・「恋する派」の男性は約2割で」

「あとの8割は、「興味なし」のレッテルの貼られた「怖がり派」の男性・・・だそうですよ」

と、ミユウちゃん。

「でも、女性は、その「恋する派」の男性を見つけ出し・・・恋に落ちる。でも、その時、普通の業務の対応の間に」

「女性は相手を見極め・・・恋に落ちていくのよね・・・そこが女性のすごいところ・・・」

と、御島さん。

「そこがわからないんですよ。女性は自分が恋に落ちている事をどうやって、男性に伝えるんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。ユキちゃんだったら、どうする?」

と、御島さん。

「そうですね。わたしが見たことがあるのは・・・コンビニの女性でしたけど・・・その女性は「素敵な男性だわ」って」

「男性の見た目から気づいているんですよね。そして、その男性と目を合わせた時・・・女性は恋に落ちる・・・その男性はもちろん」

「「ヒカルの君の目」・・・キラキラした目で彼女と目を合わせて・・・その瞬間、女性は恋の魔法にかけられたようでした」

「そして、彼女はその男性にマニュアル通りの言葉をその彼に発した・・・もちろん、目の笑う素敵な笑顔で・・・そんな風に見ましたけどね」

と、辛辣姫。

「目の笑う素敵な笑顔・・・それが鍵ね。女性は恋した相手にしか、そんな笑顔を見せないモノ・・・それは女性だったら、わかる事じゃないかしら」

と、御島さん。

「つまり、女性は、「恋する派」の男性には、マニュアル通りの言葉で、恋の思いを伝えるけれど・・・その時、その女性の目は笑っている・・・」

「でも、興味の無い「怖がり派」の男性には、ただ冷たい表情で、マニュアル通りの対応しかしない・・・そういう事?」

と、僕。

「そういう事。結局、女性の表情がモノを言う・・・そういう事です」

と、辛辣姫。

「そういう意味じゃあ・・・女性は好きな男性には、目の笑う表情で相手の言葉を受け止めるのに対して」

「興味の無い男性には、冷静なマニュアル通りの対応しかしないんだから・・・そこで男性は女性の本当の気持ちを理解すべきよね」

「それは自然な「洞察力」とも言えないモノじゃないかしら」

と、御島さん。

「つまり、女性をしあわせにするには、男性の「洞察力」が最も大切・・・と言う事を御島さんは言いたいんだね?」

と、僕。

「そ。女性のこころが読めない男性は、女性を不幸にしてしまうでしょ?」

と、御島さん。

「なるほど・・・それはシンプルによくわかる話ですね」

と、貴島くん(29)。

「でしょう?わたしは、人間として、最も大事なモノは「日々の成長」だと思っているの」

「その中でも「お互いをわかりあう気持ち」・・・「洞察力」こそ、オトコとオンナが一緒に生きていく上で、大事なチカラだとわたしは思っている」

「だって、これが無ければ、お互いをわかりあえないじゃない。それが結婚しても、しあわせになれない」

「男女共存のカタチがとれていない・・・今の不幸のカタチの原因だとわたしは思っているの」

と、御島さん。

「ある意味、女性は「夫に洞察力が無いから、わかりあえない」と言う事はわかっているって御島さんは言いますよね」

「だから、妻側が諦めちゃって・・・夫婦の中が終わっていくって」

「夫婦って結婚して、子供を大人まで成長させられれば、それで、いいってもんじゃないって思います。わたしは」

「家族としてのしあわせを実現出来る事こそ、大事な事だって、わたしは思っていて・・・父を尊敬している、愛する母」

「母の献身を愛する父。そういう両親を誇りを持って愛する子供達・・・そういう両親をやさしく見守る祖父と祖母のカタチ」

「・・・大切な事は「お互いを思いやるココロ」・・・その基本が、両親、それぞれが相手の心を理解し、気にかけている事」

「・・・「洞察力」だって、わたしは思っています」

と、辛辣姫。

「例えば、父親の立場にたって、「あの子は今、こういう立場にある。だとすれば、こういう問題を抱えているはずだ。娘は」」

「「初めての事に怖がっているに違いない。だとしたら、少しこういう話をしてやったらどうだろう?」・・・そんな思いを」

「父親が持って、母親と相談しながら、娘の今に助けを出してやれる・・・そういうカタチが家族の理想なんじゃないですか?」

「わたしは、そういう対応をされた過去があるから・・・家族を信じられるんです」

「その基本こそ、「お互いを思いやる心」・・・「気にかけてあげる気持ち」・・・「洞察力」なんじゃないですか?」

と、辛辣姫。

「そういう事の出来ない父親があまりに増えてしまっているんじゃないかしら。同じように母親も」

「夫婦お互い・・・気にかけてないって言うか・・・ただ自分勝手に生きてるっていうか・・・だから、ふしあわせな家族が一杯いるような気がするわ」

と、御島さん。

「人々が弱くなったから、洞察力そのもののチカラが弱まったって言えませんか?」

「洞察力・・・相手の気持ちを察する事って結局、相手の立場に立ってモノを考えられる事でしょう?」

「それが・・・人間性が小さくなったから・・・自分の事で精一杯になってしまった・・・そう考えるのは、間違いですか?」

と、ミユウちゃん。

「女性はそもそもチカラが弱いから・・・男性に襲撃されたら、怖いから、「洞察力」を進化させたって言われています」

「目の前の男性がいきなりレイプしてこないか・・・それを判断する為に、男性に対する「洞察力」を進化させ、男性の今の気持ちを」

「見据える事が出来るようになった・・・それが生物学的知見ですけど・・・だから、逆に男性は「洞察力」を進化させる必要を感じなかった」

「それが男性が「洞察力」をあまり重視しない理由・・・とも考えられますよね?」

と、ミユウちゃん。

「それが男性の今の行いすべての通底する事だと?」

と、僕。

「ええ。だから、男性は女性をいつも上から目線で、バカにしているんじゃないですか?「洞察力」なんか無くても、自分の立場は揺るがないって」

「そう思ってる・・・」

と、ミユウちゃん。

「だから、女性の気持ちなんか関係なく自分勝手に振る舞い始める・・・結婚後の男性の特徴が出始めるんじゃないですか?」

「自分勝手に好きなモノを買ってくる。子育てに協力するふりして、面倒くさい事はすべて奥さんに押し付ける」

「好きにお酒を飲んで酔っ払って帰ってくる。週末は自分の趣味に没頭・・・結局、自分のしたい事ばかりして、後は女性に甘えるだけ」

「女性はあんたのお母さんじゃないのよ。まったく・・・」

と、ミユウちゃん。

「それって結局、女性をバカにして、女性に甘えてるってだけじゃない?」

と、辛辣姫。

「そ。何の為の結婚生活かよくわからない・・・」

と、ミユウちゃん。

「それって、でも、「洞察力の無いオトコ」の結婚生活って事でしょ?」

と、御島さん。

「ええ。そうなります」

と、ミユウちゃん。

「「怖がり派」オトコの結婚生活、とも言えますよ。「洞察力」が無いから、相手の中身が見えないオトコの「怖がり派」オトコの結婚生活・・・」

と、辛辣姫。

「だから、ふしあわせになるのよ。何も見えない自分勝手の怖がり野郎の結婚生活だから」

と、御島さん。

「洞察力のある「恋する派」の男性だったら、そこは違うんじゃないかしら。相手の気持ちを思いやれる」

「人間性の大きい、精神的に強い男性なら、ね・・・」

と、御島さん。

「そういうオトコを女性は、恋する相手として、選んでいるのよ・・・本当は」

と、御島さん。

「そういうオトコは、いろいろなネガティブを経験し、そこを乗り越えてきたオトコだから、自然と女性に対する」

「「洞察力」も磨かれてきたのよ。大事なのは女性に対する「洞察力」を磨く経験をちゃんとしているって事」

「それがあるのと無いのとでは、結果が大きく違ってくるわ」

と、御島さん。

「そういう経験をその人生でしっかり体験しているからこそ、その笑顔で、女性をすべて受け入れる事が出来る」

「どんなネガティブにも打ち勝てる自信が彼をそうさせるのよ・・・」

と、御島さん。

「結局、人生で大切なのは、やっぱり、経験なんですね」

と、池澤くん。

「で・・・そういうのって、外見上、差があるんですか?どうやったら、そういう男性を女性は理解出来るんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。要は雰囲気よね。ダメなオトコって、「エラそう臭」がプンプンしているのよね」

「「俺は東大出だ」とか「俺、いい会社の正社員なんだ」とか「俺、官僚」とか「俺、アカデミックな人間なんだ。准教授だし」とか」

「簡単に言うと、「知識がある」事ばかり誇っているような最低な奴らよね。そもそもオリジナルな知恵も作れない最低の人間の癖に」

「家柄とか卒業大学、現状の所属先ばかり偉そうに誇って、何の価値も無い自分に気づいていない」

「ま、こういう男性には、空気を読まないダメなオンナがくっつくんだけどね」

と、御島さん。

「少し感情が入ったわ。いいオトコは、常に今の空気に敏感よね。そして、相手の女性の気持ちをほぐすように常に言葉を出してくるわ」

「「君の一番好きなスイーツは何?」。「回転寿司のネタで好きなのは何?僕は創作軍艦系」」

「「春はやっぱり、ワンピースでデートしたいよね。君は、どういうワンピースが好きなの?」」

「「好きなアクセサリーは何?イヤリングで趣味に走るのも面白いよね」「新しいパンケーキを食べに行くのも冒険みたいで面白いよ」」

「・・・いろいろなセリフで、まず、女性を癒やしてくれるわ。まあ、簡単に言えば、笑顔で、女性に話しかける事の出来る男性が基本よね」

「そういうオトコは女性の感情をほぐす、具体的で適切なセリフもちゃんとチョイスしてくるわ」

と、御島さん。

「女性に話しかけられない男性は、やっぱりダメですか・・・」

と、池澤くん。

「当然ね。子供じゃないんだから。相手にならないわ・・・」

と、御島さん。

「それに、女性に自由に話しかけてくれる男性って、人生に固定観念が無いって言うか、毎日を冒険として捉えていて」

「タブーが無い感じですよね」

と、ミユウちゃん。

「そうね。毎日、しなやかに生きてる感じがするわよね」

と、御島さん。

「それに一番大事なのは、本能的に男女がつながっている事・・・相手の笑顔に吸い込まれるように女性が笑顔になれなくてはいけないわ」

「そこで大事なのは言葉じゃないの。相手の目を見た時に、ココロがすーっと相手のこころに吸い寄せられるようにつながっていくの」

「お互い目を介してココロが繋がっている感じね。そういう本能のチカラを使える男性がいいのよ・・・」

と、御島さんは遠い目をしながら、夢見がちに言葉にする。

「言葉ではないの。こころを繋げる、本能のチカラこそ、大事なの。恋の魔法をかけられた女性だけに許された透明な鍵が・・・そこにはあるのよ・・・」

「これ、経験した人間じゃないと、わからないかもね・・・」

と、御島さんは遠い目をしている。


「でも、わたし思うんですけど・・・その男性のファッションも大事だと思うんですよ。なんかサラリーマンのオヤジが着ているような」

「おっさんスーツで、好きなパンケーキのお店に行ったとしても、浮いちゃいますよね。そういう男性ってファッションも固定観念って」

「言うか・・・頭が堅いって、そういう事だと思うんです。人生は冒険じゃなくて、既定路線みたいな・・・」

と、辛辣姫。

「ゆるちょさんは、明確に日本人を規定しています。人間はしあわせになれる人とそうでない人の2種類に分かれている」

「そして、しあわせになれない人はこれまた2種類の人間が居て、周囲に偉そうに上から命令する「俺エライ病」の患者・・・と」

「周囲との関係を断ち切った「逃げ込み者」の人間・・・週末の趣味に逃げ込んだオヤジや、週末、子供と遊ぶ事にだけ逃げ込んだ」

「おっさん・・・逆に仕事に逃げ込んだおっさん・・・夜、酒を飲むことだけに逃げ込んだおっさん・・・」

「結局、仕事や、普段の生活を捨て、どこが好きな場所に逃げ込んだ人々は・・・それはネットも含めて・・・」

「リアルを怖がって、別の場所に逃げ込んだ人々は・・・そういう人達は、必ず不幸になると規定しています・・・」

と、辛辣姫。

「わたし、「俺エライ病」の患者は一切相手にしていないですけど、「逃げ込み者」って結構、巷に多いんですよね」

「で、この頭の堅いおっさん達・・・週末でも、常にサラリーマンスーツでいる人・・・みたいな人生・既定路線のおっさん達って」

「ある種、「逃げ込み者」だって、最近、気づいて・・・人生冒険じゃないひとって、相手にしちゃいけないんだなって、やっと気づいたんですよ・・・」

と、辛辣姫。

「だって、サラリーマンスーツの禿げたおっさんをパンケーキの店に連れていけますか?」

「っていうか、そういうオヤジと話す・・・話したい気持ちが一切ありませんよ。そんな人生・既定路線のオヤジなんか」

「同じ空間にいる意味があります?そもそも!絶対つまらないもの・・・そういう男性・・・」

と、辛辣姫。

「そうね。わたし、視界にも入れたくない。毎日、同じ靴を履いて・・・同じスーツを着て、目立つのではなく」

「目立たない事を意識して、「長い物には巻かれろ」主義のオトコ・・・そんなオトコ、いやだあ・・・」

「半径1メートル以内には、絶対いれたくないタイプね。同じ空気さえ、吸いたくないわ」

と、御島さん。

「結局、本能に帰るのよ。本能的に、生理的に、そういうオヤジ達は嫌」

「なんか、目が濁っているのよね、そういうオヤジって」

「話題だって乏しいだろうし、パンケーキなんて言ったって、理解すら出来ないんじゃないかしら」

と、御島さん。

「そうですね。空想すら、したくないです」

と、ミユウちゃん。

「そういう時に欲しくなるのは、気のきいたオトコなのよ。「ちょっとお酒でも飲みに行こうか。すぐ先の店でほっこりしようよ」」

「って言ってくれる。オトコは行動的なオトコじゃダメよね。さっきも言ったけど、女性に声をかけられるのを永久に待ってるようなオトコじゃだめ」

「オトコは先に先に、女性の気持ちを察して、行動してくれなきゃ」

と、御島さん。

「やっぱり、大切なのは、「洞察力」だ」

と、貴島くん。

「そういうオトコはやっぱり雰囲気が違うんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。目を合わせただけで、こちらをトロンとさせてしまうような、そういう目を持っているわ」

「オトコは目なのよ。その目があるから、彼の言葉も生きてくる」

「「いいじゃん。行こうよ。約束だろ?」と彼は少し強引に手を握って、歩きだす」

「約束なんてしていなくても、女性のこころに突き刺さる言葉を彼は持っている。そして、それを繰り出してくるの」

と、御島さん。

「男性は少し強引な方がいいって、聞いた事がありますけど」

と、池澤くん。

「そういうカタチじゃないのよ。雰囲気と言うか、彼の目ね。その目がわたしの行動を促すの。それは獣の動きのようだわ」

と、御島さん。

「その瞬間、女性は確かに恋しているんですよね?」

と、辛辣姫。

「そ。恋をしているからこそ、男性の言葉が、やさしく促してくれるの。本能的に女性を動かすの・・・」

と、御島さん。

「光る目と光る目が合わさって・・・上機嫌な微笑みを生むわ。人生で初くらいの上機嫌な微笑み」

「だからこそ、もう、その先に進める事を相手にも解らせて・・・人生の冒険はさらに進んでいくの」

「人生・既定路線のオヤジには、入り込む隙間も一切無いわね・・・」

と、御島さん。

「人生は何も決まっていないの。相手の男性が、わたしのこころを見つめてくれて、最高の上機嫌の場所に連れて行ってくれるから」

「人生は動き出し、恋は成就するのよ。そういう素敵な男性こそ、女性を最高にしあわせに出来る、結婚相手の男性になるとわたしは信じているわ」

と、御島さん。

「男女の間で、一番大事なのは、そこで作り上げられた「こころとこころの繋がり」なのよ。そこが一番大事。そのこころが切れたら」

「こころが離れたら・・・その関係性は、終わってしまう・・・それだけだと思うの。そこが大事ってお互い思っていれば・・・」

「お互い、それを大事に出来なくなったら、当然、終わりが来るのよね。それが二人の関係って事じゃない?」

と、御島さん。

「シンプルな恋で始まって、お互いの大事さを知り、こころとこころが繋がり、愛が芽生えて、二人の人生が始まる」

「子供が出来て、生きていくうち、それが家族愛に成長していくか、自分勝手な人生を追いかけるようになって、こころが離れるか」

「それが人生って事かもね。いずれにしろ、人生は冒険だわ。常に美味しいパンケーキを求めていくように」

「融通無碍な、自由なカタチで生きる自分でありたいわ」

と、御島さん。

「・・・とすると・・・パンケーキの似合わない、人生・既定路線のオヤジは、結婚相手失格って事になりますかね」

と、貴島くん。苦笑している。

「女性の気持ちのわからない・・・「洞察力」の無い男性は、そもそも、女性の恋の相手にはならないわ」

「そういう男性を相手にしている女性も、しあわせにはなれないんじゃないかしら」

と、御島さん。冷たいビールをグビリと飲んだ。

「お互い相手の気持ちをわかりあえる、お互いの気持ちを気にかけられる・・・そういう二人になれないと、しあわせにはなれないんじゃないかしら」

「それが素敵な恋する二人だとわたしは思うわ」

と、御島さん。

「じゃあ、逆に言えば、お互い相手の気持ちをわかりあえる・・・気にかけられる・・・そういう二人になれれば、確実に、しあわせになれる」

「・・・恋する女性はしあわせになれるって・・・そういう結論で、いいですね!」

と、辛辣姫が言うと、御島さんもミユウちゃんもやさしい笑顔で頷いた。


数時間後、別の店に、僕と貴島くんの姿がある。

「結局、恋の魔法をかけられた時に見つける事の出来る、魔法の鍵・・・それを見つけられた女性だけがしあわせになれるって事ですか?」

と、貴島くん。

「ああ。あの鍵を使うとすっげー、気持ちよくなるれるんだぜー」

と、僕はジン・リッキーを飲みながら、笑顔で言葉にした。


(おしまい)

恋する女性はしあわせになれますか?

2016年05月15日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

5月の週末。もう初夏の感じですね。

少し暑いくらいですけど。


さて、その時、僕らは事務所近くの和風居酒屋の個室で、飲んでいました。

「でも、恋している女性って、すぐにわかるのよね」

「決まって、キラキラした、やさしい、目の笑った表情をしているもの。もちろん、その目は「ヒカルの姫の目」をしている」

「多分、あの表情をしている時、その女性は人生で最も上機嫌な時を迎えているんでしょうね」

「人生、最上の日・・・ほんと、生まれてきて、最高の笑顔をしているのよ・・・恋する女性は・・・」

と、御島さん(31)。冷たいビールを飲みながら、どこか遠い目をしている。

「その風景はどこでも見られるわ。今日も、見たの。少し嬉しかった」

と、御島さん。

「それって、どこで見たんですか?」

と、池澤くん。

「近所の薬局屋さん。バイトの女性が目をキラキラさせて、嬉しそうに若い男性に商品を渡してた」

「多分、あの二人は、ずっと顔見知りで・・・でも、今、バイトの彼女の恋がときめいている・・・そんな表情をしていたわ」

と、御島さん。

「はあ・・・」

と、池澤くん。

「そういう風景って時折見るのよね。コンビニのレジでバイトの女性とお客さんとか、病院の会計課のお姉さんと患者の息子さんとか」

「駅のお土産モノ屋さんの女性とお客さんとか・・・グリーン車のグリーンアテンダントの女性とお客さんとか」

「・・・それこそ、いろいろな場所で見られる風景・・・ある意味、春の風景かしらね・・・」

「恋の季節だわ・・・」

と、御島さん。少し夢見がちな表情である。

「そうなんですか?僕なんかにすると、仕事している女性って真面目に・・・男性にはマニュアル通り、ちょっと冷たく対応しているような気が」

「しますけどね・・・」

と、池澤くん(24)。

「すごく真面目と言うか・・・なんか、けんもほろろって感じもしますけどね。ま、業務だから当たり前でしょうけどね」

「男性からすれば、業務で、個人的な感情を入れるなんて以ての外ですからね・・・」

と、池澤くん。

「そこがもう、男性って女性の気持ちを読み切れないって言うか、「洞察力」がない所なのよね・・・」

と、御島さん。

「え?そうなんですか?仕事に真面目だからこそ、女性は男性に、けんもほろろ・・・じゃ、なかったんですか?」

と、池澤くん。

「うーん、そういう事を思っている男性は、女性に相手にされないんでしょうね」

と、辛辣姫。

「ど、どういう事です?女性は真面目・・・じゃ、いけないんですか?」

「真面目に仕事をするからこそ、感情抜きにすべてのお客さんに差別なく平等に接する・・・これが当たり前なんじゃないですか?」

と、池澤くん。

「男性はすぐこれだから困るわ。事を大仰にしがちだし、すぐになんらかの正義を持ち出してくる」

「だいたい、差別なく平等なんて・・・本気で思ってるの?こういう頭の堅い男性が、女性から最も嫌われるのよ・・・ね、ユキちゃん」

と、御島さん。

「男性は人の中身が見抜けないと、すぐに自分の正当性を誇示するために、何らかの正義を持ち出しガチですね」

「そして、すぐに相手と敵対し、相手を打ち負かそうとする。まあ、面倒くさい相手ですよ。だから、一部の女性から」

「すぐに敬遠される。その女性から敬遠される行為を導いているのは、確実に男性の方なんですけどね」

と、辛辣姫。

「女性は子供の頃から、周囲の女性の思惑を見抜く訓練をしています。皆の思惑は何なのか・・・自分の立ち位置はどうなのか」

「そして、どういう発言や行動をすれば、女性達の共存共栄が図れるのか・・・それを常に考えているのが女性ですね」

と、辛辣姫。

「それに対して、男性はすぐに攻撃に出る。そういう挙に出れば、女性はすぐに引き下がると思っている」

「それはそうかもしれないけれど、そういう行為に出た男性に対して、女性達がどう思うか・・・後々それがどういう障害になるか」

「全く考えていないのが、一部のオトコ達です。それが将来、自分の立ち位置を危うくするなんて、考えない」

と、辛辣姫。

「どうも女性と男性と言うのは、違う発想の人間のようです。短絡的に今、結果を求めたがるのが男性で」

「将来も含めた自分の立ち位置を守ろうとするのが、女性。立ち位置や共存共栄と言う事にこころを砕いていないのが」

「男性って感じが、女性からは、しますよね」

と、辛辣姫。

「それ、わたし、すごく思うんですよね。まず、女性の思惑を男性がさっぱり理解出来ないって言う現状がまったくわからない」

「結局、「今が良ければいい」って言う発想が男性でしょ?しかも、男性が、女性の思惑を理解出来なかったら、女性と男性の共存共栄も」

「出来るわけないじゃないですか?相手の思惑を理解しながら、こころを近づけていく、相手を思いやる気持ちを持つ」

「それが男女の共存共栄の、基本中の基本だと思うんですけど・・・」

と、ミユウちゃん。

「それ聞くと、なんとなく、わかってきたけど・・・男性には2種類のオトコがいるのよ」

「女性の思惑がわからなくて、だから、適当に理由をつけて正義をかざして、女性に戦闘を挑み、屈服させようとする「怖がり派」と」

「女性の思惑がわかっているからこそ、笑顔で相手の思いを引き出し、キラキラした目の上機嫌な女性の笑顔を引き出すオトコ「恋する派」と」

「その2種類のオトコ・・・もちろん、弱くて、絶対にしあわせになれないオトコが「怖がり派」で」

「強くて、女性を絶対にしあわせにしていけるオトコが「恋する派」じゃない?」

と、御島さん。

「女性はそういうオトコの本質を見抜きます。池澤くんに言っておくけど・・・池澤くんは「怖がり派」と女性から見なされているから」

「コンビニでも、スーパーでも、薬局でも、女性店員さんにマニュアル通りの対応しかされないのよ・・・」

「もちろん、女性から見ても、恋の相手では無いって事ね」

と、辛辣姫。

「え?そうだったんですか?」

と、池澤くん。冷たいビールをグビリと飲む。

「素敵な女性は上手く出会いを作って、恋をしているわ。もちろん、皆から愛されるマドンナ系の女性が素敵な男性に恋をするからこそ」

「「出会い」は生まれるし、恋も生まれていくんだけどね。マドンナ系の女性は自分が美しい事をちゃんと理解しているからこそ安心して、恋に落ちていけるのよ」

と、辛辣姫。

「はあ・・・」

と、池澤くん。

「だって、女性からすれば、興味を覚えない男性には、マニュアル通りの対応で充分だと普通に思うでしょう?」

「恋は女性によって、コントロールされているのよ。恋とは男性がプレゼンし、女性が落ちるモノだもの・・・」

と、辛辣姫。

「だから、恋の対象外の男性には、むしろ、すぐに忘れてもらうように、マニュアル通り、何も特別な事をしないの」

「女性達が一番嫌うのは、興味のない男性に興味を持たれる事だもの」

と、辛辣姫。

「男性達に、なにか、勘違いされて、「このオンナは俺に気がある」みたいに思われたり、「このオンナ、可能性があるな」とか思われるのが」

「女性とすれば、絶対に嫌なのよ・・・」

と、辛辣姫。

「そうですよね。そういう勘違いオヤジっていますよね。スーパーの美人なレジ係の女性にしきりに話しかけるバカオヤジ」

「・・・話しかけていれば、いつしか女性はなびく・・・と変な思い込みを持っている勘違いオヤジっているんですよね」

「そんなわけ・・・永久に無いのに。だいたい、そういうオヤジって、デブで外見ブサイクなオヤジですからね。口臭そうだし」

「身体は、だらしなく太っているし、もう人生そのものが終わっている感じのオヤジなんですよね」

「そして、他人の迷惑が理解出来ない・・・最悪タイプの人間ですよ」

と、ミユウちゃん。

「美しい女性は、ただでさえ、そういうダメオヤジを惹きつけてしまうリスクに囲まれているから・・・美しい女性程」

「慎重に毎日働いているの。ダメなオヤジ程、女性からは嫌われているから・・・洞察力も無いし、奥さんや子供からも相手に」

「されていないから、仕事上仕方なく、やさしく相手してくれるスーパーのレジ係のお姉さんを勘違いして、口説こうとする」

「・・・そいうオヤジはお金だして、女性のいる飲み屋に行くべきなのよ。女性に、うまくあしらって貰って、たくさんお金を吐き出されられて」

「・・・そういう場にいるべきオヤジなのにね」

と、御島さん。

「まあ、いいわ。話を元に戻しましょう。だから、そういうオヤジを嫌って、接客業で働いている女性達は普段はマニュアル通りに」

「男性に接するようにしているの。女性から相手にされない男性ほど、勘違いしがちだから、そこはよく相手の男性を見極めてるわ」

と、御島さん。

「そして、それでも女性は女性だわ。毎日、恋を探している・・・つまり、好きになれるオトコを探しているって事。だって、女性は恋する男性と出会う為に」

「生まれてきたんですもの・・・違うかしら?ユキちゃん」

と、御島さん。

「そうですね。ざっくり言ってしまえば、女性は恋する為に生まれてくる。恋する男性を見つける為に生まれてくる・・・ですよね」

「そして、そういう男性に出会った時にこそ、はじめて、その目が笑う・・・そういう事ですね」

と、辛辣姫。

「だから、そういう意味では、そういう目の笑う女性の表情を生まれてから一度も見た事のない男性だっていると思うんですよね」

「テレビの向こうで、綺麗な女性の目が笑っている風景って素敵だと思うんですけど、リアルな毎日で、そういう風景を」

「見ている男性って、かなり少ないとわたしは思っています。それが現実・・・」

と、ミユウちゃん。

「女性に視界にさえ、入れられていない男性は、全体の8割以上だっていいますよ。っていうか・・・女性も恋される女性は全体の2割で」

「あとの8割は、男性に女性として、認識されていない・・・だから話しやすい・・・って話を聞きますね」

と、辛辣姫。

「それを言うなら、男性だって・・・視界に入れるべき素敵な男性・・・「恋する派」の男性は約2割で」

「あとの8割は、「興味なし」のレッテルの貼られた「怖がり派」の男性・・・だそうですよ」

と、ミユウちゃん。

「でも、女性は、その「恋する派」の男性を見つけ出し・・・恋に落ちる。でも、その時、普通の業務の対応の間に」

「女性は相手を見極め・・・恋に落ちていくのよね・・・そこが女性のすごいところ・・・」

と、御島さん。

「そこがわからないんですよ。女性は自分が恋に落ちている事をどうやって、男性に伝えるんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。ユキちゃんだったら、どうする?」

と、御島さん。

「そうですね。わたしが見たことがあるのは・・・コンビニの女性でしたけど・・・その女性は「素敵な男性だわ」って」

「男性の見た目から気づいているんですよね。そして、その男性と目を合わせた時・・・女性は恋に落ちる・・・その男性はもちろん」

「「ヒカルの君の目」・・・キラキラした目で彼女と目を合わせて・・・その瞬間、女性は恋の魔法にかけられたようでした」

「そして、彼女はその男性にマニュアル通りの言葉をその彼に発した・・・もちろん、目の笑う素敵な笑顔で・・・そんな風に見ましたけどね」

と、辛辣姫。

「目の笑う素敵な笑顔・・・それが鍵ね。女性は恋した相手にしか、そんな笑顔を見せないモノ・・・それは女性だったら、わかる事じゃないかしら」

と、御島さん。

「つまり、女性は、「恋する派」の男性には、マニュアル通りの言葉で、恋の思いを伝えるけれど・・・その時、その女性の目は笑っている・・・」

「でも、興味の無い「怖がり派」の男性には、ただ冷たい表情で、マニュアル通りの対応しかしない・・・そういう事?」

と、僕。

「そういう事。結局、女性の表情がモノを言う・・・そういう事です」

と、辛辣姫。

「そういう意味じゃあ・・・女性は好きな男性には、目の笑う表情で相手の言葉を受け止めるのに対して」

「興味の無い男性には、冷静なマニュアル通りの対応しかしないんだから・・・そこで男性は女性の本当の気持ちを理解すべきよね」

「それは自然な「洞察力」とも言えないモノじゃないかしら」

と、御島さん。

「つまり、女性をしあわせにするには、男性の「洞察力」が最も大切・・・と言う事を御島さんは言いたいんだね?」

と、僕。

「そ。女性のこころが読めない男性は、女性を不幸にしてしまうでしょ?」

と、御島さん。

「なるほど・・・それはシンプルによくわかる話ですね」

と、貴島くん(29)。

「でしょう?わたしは、人間として、最も大事なモノは「日々の成長」だと思っているの」

「その中でも「お互いをわかりあう気持ち」・・・「洞察力」こそ、オトコとオンナが一緒に生きていく上で、大事なチカラだとわたしは思っている」

「だって、これが無ければ、お互いをわかりあえないじゃない。それが結婚しても、しあわせになれない」

「男女共存のカタチがとれていない・・・今の不幸のカタチの原因だとわたしは思っているの」

と、御島さん。

「ある意味、女性は「夫に洞察力が無いから、わかりあえない」と言う事はわかっているって御島さんは言いますよね」

「だから、妻側が諦めちゃって・・・夫婦の中が終わっていくって」

「夫婦って結婚して、子供を大人まで成長させられれば、それで、いいってもんじゃないって思います。わたしは」

「家族としてのしあわせを実現出来る事こそ、大事な事だって、わたしは思っていて・・・父を尊敬している、愛する母」

「母の献身を愛する父。そういう両親を誇りを持って愛する子供達・・・そういう両親をやさしく見守る祖父と祖母のカタチ」

「・・・大切な事は「お互いを思いやるココロ」・・・その基本が、両親、それぞれが相手の心を理解し、気にかけている事」

「・・・「洞察力」だって、わたしは思っています」

と、辛辣姫。

「例えば、父親の立場にたって、「あの子は今、こういう立場にある。だとすれば、こういう問題を抱えているはずだ。娘は」」

「「初めての事に怖がっているに違いない。だとしたら、少しこういう話をしてやったらどうだろう?」・・・そんな思いを」

「父親が持って、母親と相談しながら、娘の今に助けを出してやれる・・・そういうカタチが家族の理想なんじゃないですか?」

「わたしは、そういう対応をされた過去があるから・・・家族を信じられるんです」

「その基本こそ、「お互いを思いやる心」・・・「気にかけてあげる気持ち」・・・「洞察力」なんじゃないですか?」

と、辛辣姫。

「そういう事の出来ない父親があまりに増えてしまっているんじゃないかしら。同じように母親も」

「夫婦お互い・・・気にかけてないって言うか・・・ただ自分勝手に生きてるっていうか・・・だから、ふしあわせな家族が一杯いるような気がするわ」

と、御島さん。

「人々が弱くなったから、洞察力そのもののチカラが弱まったって言えませんか?」

「洞察力・・・相手の気持ちを察する事って結局、相手の立場に立ってモノを考えられる事でしょう?」

「それが・・・人間性が小さくなったから・・・自分の事で精一杯になってしまった・・・そう考えるのは、間違いですか?」

と、ミユウちゃん。

「女性はそもそもチカラが弱いから・・・男性に襲撃されたら、怖いから、「洞察力」を進化させたって言われています」

「目の前の男性がいきなりレイプしてこないか・・・それを判断する為に、男性に対する「洞察力」を進化させ、男性の今の気持ちを」

「見据える事が出来るようになった・・・それが生物学的知見ですけど・・・だから、逆に男性は「洞察力」を進化させる必要を感じなかった」

「それが男性が「洞察力」をあまり重視しない理由・・・とも考えられますよね?」

と、ミユウちゃん。

「それが男性の今の行いすべての通底する事だと?」

と、僕。

「ええ。だから、男性は女性をいつも上から目線で、バカにしているんじゃないですか?「洞察力」なんか無くても、自分の立場は揺るがないって」

「そう思ってる・・・」

と、ミユウちゃん。

「だから、女性の気持ちなんか関係なく自分勝手に振る舞い始める・・・結婚後の男性の特徴が出始めるんじゃないですか?」

「自分勝手に好きなモノを買ってくる。子育てに協力するふりして、面倒くさい事はすべて奥さんに押し付ける」

「好きにお酒を飲んで酔っ払って帰ってくる。週末は自分の趣味に没頭・・・結局、自分のしたい事ばかりして、後は女性に甘えるだけ」

「女性はあんたのお母さんじゃないのよ。まったく・・・」

と、ミユウちゃん。

「それって結局、女性をバカにして、女性に甘えてるってだけじゃない?」

と、辛辣姫。

「そ。何の為の結婚生活かよくわからない・・・」

と、ミユウちゃん。

「それって、でも、「洞察力の無いオトコ」の結婚生活って事でしょ?」

と、御島さん。

「ええ。そうなります」

と、ミユウちゃん。

「「怖がり派」オトコの結婚生活、とも言えますよ。「洞察力」が無いから、相手の中身が見えないオトコの「怖がり派」オトコの結婚生活・・・」

と、辛辣姫。

「だから、ふしあわせになるのよ。何も見えない自分勝手の怖がり野郎の結婚生活だから」

と、御島さん。

「洞察力のある「恋する派」の男性だったら、そこは違うんじゃないかしら。相手の気持ちを思いやれる」

「人間性の大きい、精神的に強い男性なら、ね・・・」

と、御島さん。

「そういうオトコを女性は、恋する相手として、選んでいるのよ・・・本当は」

と、御島さん。

「そういうオトコは、いろいろなネガティブを経験し、そこを乗り越えてきたオトコだから、自然と女性に対する」

「「洞察力」も磨かれてきたのよ。大事なのは女性に対する「洞察力」を磨く経験をちゃんとしているって事」

「それがあるのと無いのとでは、結果が大きく違ってくるわ」

と、御島さん。

「そういう経験をその人生でしっかり体験しているからこそ、その笑顔で、女性をすべて受け入れる事が出来る」

「どんなネガティブにも打ち勝てる自信が彼をそうさせるのよ・・・」

と、御島さん。

「結局、人生で大切なのは、やっぱり、経験なんですね」

と、池澤くん。

「で・・・そういうのって、外見上、差があるんですか?どうやったら、そういう男性を女性は理解出来るんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。要は雰囲気よね。ダメなオトコって、「エラそう臭」がプンプンしているのよね」

「「俺は東大出だ」とか「俺、いい会社の正社員なんだ」とか「俺、官僚」とか「俺、アカデミックな人間なんだ。准教授だし」とか」

「簡単に言うと、「知識がある」事ばかり誇っているような最低な奴らよね。そもそもオリジナルな知恵も作れない最低の人間の癖に」

「家柄とか卒業大学、現状の所属先ばかり偉そうに誇って、何の価値も無い自分に気づいていない」

「ま、こういう男性には、空気を読まないダメなオンナがくっつくんだけどね」

と、御島さん。

「少し感情が入ったわ。いいオトコは、常に今の空気に敏感よね。そして、相手の女性の気持ちをほぐすように常に言葉を出してくるわ」

「「君の一番好きなスイーツは何?」。「回転寿司のネタで好きなのは何?僕は創作軍艦系」」

「「春はやっぱり、ワンピースでデートしたいよね。君は、どういうワンピースが好きなの?」」

「「好きなアクセサリーは何?イヤリングで趣味に走るのも面白いよね」「新しいパンケーキを食べに行くのも冒険みたいで面白いよ」」

「・・・いろいろなセリフで、まず、女性を癒やしてくれるわ。まあ、簡単に言えば、笑顔で、女性に話しかける事の出来る男性が基本よね」

「そういうオトコは女性の感情をほぐす、具体的で適切なセリフもちゃんとチョイスしてくるわ」

と、御島さん。

「女性に話しかけられない男性は、やっぱりダメですか・・・」

と、池澤くん。

「当然ね。子供じゃないんだから。相手にならないわ・・・」

と、御島さん。

「それに、女性に自由に話しかけてくれる男性って、人生に固定観念が無いって言うか、毎日を冒険として捉えていて」

「タブーが無い感じですよね」

と、ミユウちゃん。

「そうね。毎日、しなやかに生きてる感じがするわよね」

と、御島さん。

「それに一番大事なのは、本能的に男女がつながっている事・・・相手の笑顔に吸い込まれるように女性が笑顔になれなくてはいけないわ」

「そこで大事なのは言葉じゃないの。相手の目を見た時に、ココロがすーっと相手のこころに吸い寄せられるようにつながっていくの」

「お互い目を介してココロが繋がっている感じね。そういう本能のチカラを使える男性がいいのよ・・・」

と、御島さんは遠い目をしながら、夢見がちに言葉にする。

「言葉ではないの。こころを繋げる、本能のチカラこそ、大事なの。恋の魔法をかけられた女性だけに許された透明な鍵が・・・そこにはあるのよ・・・」

「これ、経験した人間じゃないと、わからないかもね・・・」

と、御島さんは遠い目をしている。


「でも、わたし思うんですけど・・・その男性のファッションも大事だと思うんですよ。なんかサラリーマンのオヤジが着ているような」

「おっさんスーツで、好きなパンケーキのお店に行ったとしても、浮いちゃいますよね。そういう男性ってファッションも固定観念って」

「言うか・・・頭が堅いって、そういう事だと思うんです。人生は冒険じゃなくて、既定路線みたいな・・・」

と、辛辣姫。

「ゆるちょさんは、明確に日本人を規定しています。人間はしあわせになれる人とそうでない人の2種類に分かれている」

「そして、しあわせになれない人はこれまた2種類の人間が居て、周囲に偉そうに上から命令する「俺エライ病」の患者・・・と」

「周囲との関係を断ち切った「逃げ込み者」の人間・・・週末の趣味に逃げ込んだオヤジや、週末、子供と遊ぶ事にだけ逃げ込んだ」

「おっさん・・・逆に仕事に逃げ込んだおっさん・・・夜、酒を飲むことだけに逃げ込んだおっさん・・・」

「結局、仕事や、普段の生活を捨て、どこが好きな場所に逃げ込んだ人々は・・・それはネットも含めて・・・」

「リアルを怖がって、別の場所に逃げ込んだ人々は・・・そういう人達は、必ず不幸になると規定しています・・・」

と、辛辣姫。

「わたし、「俺エライ病」の患者は一切相手にしていないですけど、「逃げ込み者」って結構、巷に多いんですよね」

「で、この頭の堅いおっさん達・・・週末でも、常にサラリーマンスーツでいる人・・・みたいな人生・既定路線のおっさん達って」

「ある種、「逃げ込み者」だって、最近、気づいて・・・人生冒険じゃないひとって、相手にしちゃいけないんだなって、やっと気づいたんですよ・・・」

と、辛辣姫。

「だって、サラリーマンスーツの禿げたおっさんをパンケーキの店に連れていけますか?」

「っていうか、そういうオヤジと話す・・・話したい気持ちが一切ありませんよ。そんな人生・既定路線のオヤジなんか」

「同じ空間にいる意味があります?そもそも!絶対つまらないもの・・・そういう男性・・・」

と、辛辣姫。

「そうね。わたし、視界にも入れたくない。毎日、同じ靴を履いて・・・同じスーツを着て、目立つのではなく」

「目立たない事を意識して、「長い物には巻かれろ」主義のオトコ・・・そんなオトコ、いやだあ・・・」

「半径1メートル以内には、絶対いれたくないタイプね。同じ空気さえ、吸いたくないわ」

と、御島さん。

「結局、本能に帰るのよ。本能的に、生理的に、そういうオヤジ達は嫌」

「なんか、目が濁っているのよね、そういうオヤジって」

「話題だって乏しいだろうし、パンケーキなんて言ったって、理解すら出来ないんじゃないかしら」

と、御島さん。

「そうですね。空想すら、したくないです」

と、ミユウちゃん。

「そういう時に欲しくなるのは、気のきいたオトコなのよ。「ちょっとお酒でも飲みに行こうか。すぐ先の店でほっこりしようよ」」

「って言ってくれる。オトコは行動的なオトコじゃダメよね。さっきも言ったけど、女性に声をかけられるのを永久に待ってるようなオトコじゃだめ」

「オトコは先に先に、女性の気持ちを察して、行動してくれなきゃ」

と、御島さん。

「やっぱり、大切なのは、「洞察力」だ」

と、貴島くん。

「そういうオトコはやっぱり雰囲気が違うんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。目を合わせただけで、こちらをトロンとさせてしまうような、そういう目を持っているわ」

「オトコは目なのよ。その目があるから、彼の言葉も生きてくる」

「「いいじゃん。行こうよ。約束だろ?」と彼は少し強引に手を握って、歩きだす」

「約束なんてしていなくても、女性のこころに突き刺さる言葉を彼は持っている。そして、それを繰り出してくるの」

と、御島さん。

「男性は少し強引な方がいいって、聞いた事がありますけど」

と、池澤くん。

「そういうカタチじゃないのよ。雰囲気と言うか、彼の目ね。その目がわたしの行動を促すの。それは獣の動きのようだわ」

と、御島さん。

「その瞬間、女性は確かに恋しているんですよね?」

と、辛辣姫。

「そ。恋をしているからこそ、男性の言葉が、やさしく促してくれるの。本能的に女性を動かすの・・・」

と、御島さん。

「光る目と光る目が合わさって・・・上機嫌な微笑みを生むわ。人生で初くらいの上機嫌な微笑み」

「だからこそ、もう、その先に進める事を相手にも解らせて・・・人生の冒険はさらに進んでいくの」

「人生・既定路線のオヤジには、入り込む隙間も一切無いわね・・・」

と、御島さん。

「人生は何も決まっていないの。相手の男性が、わたしのこころを見つめてくれて、最高の上機嫌の場所に連れて行ってくれるから」

「人生は動き出し、恋は成就するのよ。そういう素敵な男性こそ、女性を最高にしあわせに出来る、結婚相手の男性になるとわたしは信じているわ」

と、御島さん。

「男女の間で、一番大事なのは、そこで作り上げられた「こころとこころの繋がり」なのよ。そこが一番大事。そのこころが切れたら」

「こころが離れたら・・・その関係性は、終わってしまう・・・それだけだと思うの。そこが大事ってお互い思っていれば・・・」

「お互い、それを大事に出来なくなったら、当然、終わりが来るのよね。それが二人の関係って事じゃない?」

と、御島さん。

「シンプルな恋で始まって、お互いの大事さを知り、こころとこころが繋がり、愛が芽生えて、二人の人生が始まる」

「子供が出来て、生きていくうち、それが家族愛に成長していくか、自分勝手な人生を追いかけるようになって、こころが離れるか」

「それが人生って事かもね。いずれにしろ、人生は冒険だわ。常に美味しいパンケーキを求めていくように」

「融通無碍な、自由なカタチで生きる自分でありたいわ」

と、御島さん。

「・・・とすると・・・パンケーキの似合わない、人生・既定路線のオヤジは、結婚相手失格って事になりますかね」

と、貴島くん。苦笑している。

「女性の気持ちのわからない・・・「洞察力」の無い男性は、そもそも、女性の恋の相手にはならないわ」

「そういう男性を相手にしている女性も、しあわせにはなれないんじゃないかしら」

と、御島さん。冷たいビールをグビリと飲んだ。

「お互い相手の気持ちをわかりあえる、お互いの気持ちを気にかけられる・・・そういう二人になれないと、しあわせにはなれないんじゃないかしら」

「それが素敵な恋する二人だとわたしは思うわ」

と、御島さん。

「じゃあ、逆に言えば、お互い相手の気持ちをわかりあえる・・・気にかけられる・・・そういう二人になれれば、確実に、しあわせになれる」

「・・・恋する女性はしあわせになれるって・・・そういう結論で、いいですね!」

と、辛辣姫が言うと、御島さんもミユウちゃんもやさしい笑顔で頷いた。


数時間後、別の店に、僕と貴島くんの姿がある。

「結局、恋の魔法をかけられた時に見つける事の出来る、魔法の鍵・・・それを見つけられた女性だけがしあわせになれるって事ですか?」

と、貴島くん。

「ああ。あの鍵を使うとすっげー、気持ちよくなるれるんだぜー」

と、僕はジン・リッキーを飲みながら、笑顔で言葉にした。


(おしまい)

結婚相手の男性の必須条件。

2016年05月10日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

昨日は雨・・・。静かな雨の時間も、たまにはいいですね。


さて、その時、僕らは事務所の大部屋で、お茶していました。

「でもね。わたし、女性って、結婚して子供が出来ると、旦那に対する気持ちが消えて」

「子供だけに気持ちが集中しちゃうって言うけど、それって旦那に対する「恋の魔法」が自然に消える現象だと思うのよね」

と、御島さん(31)。

「そのタイミングこそ、旦那の浮気の時期って、いいますけどね」

と、ミユウちゃん(25)。

「それって、システマチックに「恋の魔法」が消えるって事ですか?」

「だとしたら、「女性に子育てに集中しろ」って言う命令が出ている事はわかるんですけど」

「その時、男性には、どのような命令が下っているんでしょう?」

と、辛辣姫(28)。

「そうなのよね。いろいろ考えられると思うんだけど、女性に有利に考えるとすれば」

「男性は女性と子供が安心して、生きていける環境を整備する事に没頭しろって事になるんじゃないかしら」

「だから、この時期こそ、男性の「威嚇力」を鍛える時期だと思うのよね」

と、御島さん。

「でも、世の中を見てみると・・・自分の家庭を守る為の「威嚇力」を身につけた男性って・・・すっごく少ないと思いますよ」

「どちらかと言うと、「威嚇力」の無い、出がらしのような男って言うか・・・落語に出て来る「若旦那」のような」

「世間知らずの頼りないオトコばかり・・・」

と、辛辣姫。

「だからこそ、家庭を持ったら、家族を守る為の「威嚇力」が必要なんじゃない?」

「簡単に言うと、オトコって「威嚇力」が無いと侮られるのよね。これは高校生以下の子供たちに聞けばよくわかるわ」

「子供たちは弱い存在だからこそ、世の中で、チカラを持っている男性とそうでない男性をきっちり見極めるわ」

「それは目を見ること。「強い目」をしている教師に高校生達は従い、弱い目をした教師は相手にしない」

「それが弱者が生き延びる為の手段ですもの。子供は弱者だからこそ、シビアなの・・・」

と、御島さん。

「オトコ達は、自分たちが大人の事をそういう風に見ていたにも、かかわらず、社会に出ると、その一番大事な」

「オトコとしての、チカラの優劣を忘れてしまうのよ。それこそ、本能的なチカラ・・・結局、オトコの優劣ってそこがベースなの」

「東大に入ろうが小卒だろうが、生物としてのチカラのベースは「威嚇力」のあるなしだから、例え東大卒だろうが」

「「威嚇力」が無ければ、笑われる存在って事なの。簡単に言えば、信用してもらえないって事ね」

と、御島さん。

「そういう意味じゃあ、結婚だって、信頼なんじゃないですか?男性は、相手の女の子だけでなく、その父親、母親、家族にも」

「信頼される必要がある・・・その時、「威嚇力」のある、なし・・・つまり、「ヒカルの君の目」と言う「強い目」を」

「持っていなかったら?」

と、辛辣姫。

「自分たちが「強い目」を持っていない両親だったら、「強い目」を保持しているオトコこそ、家庭を上手く守れるから」

「将来しあわせになれる公算が高い・・・と言う事実そのものを知らないでしょうね」

と、御島さん。

「「強い目」こそ、狼の群れを守るボス狼の目ですものね。たったひと睨みで、他のボスさえ震え上がらせる、ボスの本能的なチカラ」

「中学生がよくやってる、「ガンの飛ばし合い」で、勝てる条件ですからね。そこで勝てると言う事が自分の群れを家族を・・・他の攻撃から守ると言う事ですから・・・」

「父親としての基本中の基本のチカラだと思います。動物としての、本能的なチカラ。それが無くっちゃ「へなちょこ」ですよ。ただの」

と、辛辣姫。

「結局、そういう「しあわせになる為の知恵」を、その人生の中で、どれだけ渉猟しているかが、鍵になるとわたしは思うわ」

と、御島さん。

「そうですね。「強い目」をもった男性に出会った経験が無い女性だって、男性だっているわけだし」

「そもそも出会っていたとしても、その「強い目」にどれだけの価値があるか・・・わからない人間では、話にならないですから」

と、ミユウちゃん。

「でも、女性なら、「強い目」の男性の価値がわかるわ。「強い目」こそ、普通に恋に落とされるから・・・」

「その目に見つめられると胸がドキドキして、自然と笑顔になれて・・・その人とずっと目を合わせていたくなる」

「ずっと傍にいたくなるし、その手を胸に抱きたくなる。自分に触って欲しいとさえ、思う。その思いはすべて自然なモノだわ」

と、御島さん。

「そうなると、恋って、その手を胸に抱きたくなる気持ちって事ですかね」

と、辛辣姫。

「わたしは、そう思う。その肌に触りたいし、触ってもらいたい。いつまでも一緒にいたい・・・そんな感情に自然になるのよ・・・」

と、御島さん。

「それってある意味、そうなるように、この世のシステムエンジニアが考えた・・・ストーリーに乗っているって事なんですかね?」

と、辛辣姫。

「ええ。でも、それって本能的に気持ちのいい事なのよ。本当に大好きになってしまった男性に、手を握られただけでも、気持ちが飛んじゃうくらい嬉しいでしょ?」

「相手の目を見つめて・・・相手を抱きしめたくなるくらい、嬉しいでしょ?・・・その時、感情は最高に嬉しくなってるでしょ?」

と、御島さん。

「そうですね。それは、そう・・・」

と、辛辣姫。

「しあわせってね。しあわせって・・・本能的に気持ちよくなる事なの。感情が最高に嬉しくなってるって事なの」

「しあわせって、その積み重ねだと思っているの。だから、それは女性にとっては男性が与えてくれるモノでしかないの。そこはもちろん、いろいろな個人差があるけど」

と、御島さん。

「大切なのは、本能的に気持ちよくしてくれる事。感情が最高に嬉しくなるようにしてくれる事。これが出来るオトコこそ、女性は選ばなければいけないの・・・」

と、御島さん。

「それがしあわせの基本中の基本だとわたしは思っているの。そこからすべてが始まるわ」

「そのきっかけを与えてくれるのが男性の「強い目」「ヒカルの君の目」だとわたしは断定しているの。たくさんの経験からね・・・」

と、御島さん。

「でも、それは確かですよね。そういう「強い目」に見つめられると・・・理性が飛んで、ただただ嬉しくなっちゃうから・・・」

と、ミユウちゃん。

「だとすると・・・話を最初に戻しますけど・・・奥さんと子供と言う家族が出来てから「強い目」を作るのではなくて・・・まず「強い目」を装備してから」

「女性を恋に落とし・・・その「強い目」こそが、奥さんと子供達を守る、群れのボスの目だから・・・その男性に信頼を置く・・・そういう流れですよね」

と、辛辣姫。

「そうね。家族にとって、父親は家族を守り、家族を率いる事が出来なければいけないわ」

「奥さんと子供を外敵から守れるのは、父親として最低の条件だわ。それが目が死んでたら、意味ないじゃない。そもそも外敵から侮られて家族すら守れないし」

「家族も本能的に不安を覚えるから、いつしか父親を侮るようになる。まあ、「強い目」と言うのは本能的な「威嚇力」があるって事なのよ」

「最初にも言ったように、「強い目」でなければ「威嚇力」が無いって事は子供にはすぐわかるわ」

「なぜなら、子供に言うことを聞かせる為には、この「威嚇力」が必須だから」

と、御島さん。

「それは最初に「高校生でもわかる」って言う話をしたでしょ?「威嚇力」のある教師の話は聞くけど、「威嚇力」の無い教師の話は聞かない」

「だから、父親である限り、子供達に言う事を聞かす為に、この「威嚇力」は必須なのよ」

と、御島さん。

「だから、父親のいない家庭や、父親が「威嚇力」を持っていないダメ父の場合、子育てに問題が出て来るわ」

「簡単に言えば、子供が親の言う事を聞かない・・・それって大問題でしょう?」

と、御島さん。

「だから、父親になるオトコには「強い目」が必須。これが基本中の基本になるんですね」

と、辛辣姫。

「親子が友達関係なんて、家族は将来決まって不幸になるわ。正しい子育てが出来ないんですもの」

「父親が「強い目」を持っていれば、父子が友達関係でもいいの。ただし、父親はビシっと躾してくるわ。子供を本能からビビらせるのは、言葉ではないの」

「「威嚇力」よ。その「威嚇力」の無い父親は子供から侮られているの。それは確かだわ」

と、御島さん。

「だから、父親は、子供たちに言う事を聞かせる為に「威嚇力」の装備こそ、必須になるの。それが父親の自然な威厳にもなるし、子供達は自然にそういう父親を尊敬する」

「それらはすべて父親の「威嚇力」につながってくるのよね・・・」

と、御島さん。

「うちの母親も父の自然な威厳に尊敬の目を持っていましたし、それが父への愛しさにつながっているような感じがしました」

「うちの父はあまり言葉で叱ったりする人ではないですけど、背中に説得力あるし、やっぱり、そういう父親は誇らしいですよね。もちろん、今でも生きてますけど」

と、ミユウちゃん。

「で、話を戻しますけど・・・その「強い目」に信頼を置いた女性が・・・その男性との結婚を求め・・・家族もその「強い目」に信頼を置き、納得する・・・」

「ここで大事なのは、当人も、家族も・・・その「強い目」の必須な事が、しっかりわかっているって事じゃないでしょうか?」

と、辛辣姫。

「その人生の中で、「強い目」の男性に出会い、そのオトコの価値を知っていると言う事ね」

と、御島さん。

「そういう事だと思います」

と、辛辣姫。

「例えば・・・今やっている大河ドラマ「真田丸」で、真田昌幸が織田信長に拝謁した時、織田信長は一言「いい面構えをしている」と言いました」

「つまり、誰にも負けない「強い目」をしているからこそ、真田昌幸は、織田信長に最大の評価を受けたと見ていいでしょう」

「つまり、古来、オトコの信頼出来る証こそ「いい面構え」。つまり、「強い目」だったんですよ」

と、辛辣姫。

「ハリウッドザコシショウさんがR-1で優勝出来たのも・・・ネタはもちろん、最高でしたけど、場を圧するあのエネルギー・・・それを生み出したあの「強い目」が」

「リンクしての事だと思います。周囲すべてを惹きつけるそのパワーはあの場を完全に圧倒していたし、他の・・・単なるしゃべりだけのへなちょこなんて」

「完全に圧倒していましたからね」

と、ミユウちゃん。

「その他を圧するエネルギーこそ、あの「強い目」を支持する男性や女性から受け取ったモノ・・・そういうエネルギーの収支のある人間はやっぱり強いし」

「「強い目」を持たない・・・どこからもエネルギーを受けとる事の出来ない男性は・・・やっぱり弱いですからね」

と、辛辣姫。

「そうなのよね。オトコってやっぱりエネルギーを持っているか、否かなのよね」

「なーんか、虫みたいに弱そうな、へなちょこなオトコがいれば・・・他を圧倒する程のパワーを瞬時に発生する事の出来る、ザコシショウみたいなオトコもいる」

「確実に違うじゃない。世の中のステージを駆け上がる事の出来るのは、ザコシショウのように、圧倒的パワーを瞬時に炸裂出来る・・・周囲からエネルギーを貰えるオトコよ」

と、御島さん。

「って言う事は・・・圧倒的パワーを炸裂出来るオトコは、その「強い目」で奥さんと子供達を守る事が出来るのは、当然として、周囲の男女すら、巻き込む圧倒的パワーを」

「出せる所まで、成長しているって事ですか?また、そういう男性こそ、周囲すら盛り上げて、高いステージに登っていく「いい面構え」のオトコって事になりますか?」

と、辛辣姫。

「「いい面構え」のオトコ・・・言い換えればキラキラ光る「ヒカルの君の目」を持っている「強い目」を持っているオトコって事でしょう」

「その「強い目」は女性の視線を集め、男性の視線すら集める事が出来る。つまり、たくさんの「ハッピーエナジー」をその体内に集約し」

「それを自らのパワーにしているの。だから、いつも元気だし、一瞬にしてパワーを全開に出来るのよ」

と、御島さん。

「一方、「死んだ魚の目」をしているオトコ達は、「だしがら」なのよね。注目される事は一切無いから、何のエネルギーも無いし、むしろ、体内に何にも無いの」

「元気も無ければ、「坊っちゃん」に「うらなり」って先生が出てきたけど、あんな状態ね。だから、誰も相手にしない。自然ひとも離れていく。ふしあわせスパイラル一直線ね」

「もちろん、仕事も出来ない。なぜなら、社会が協力しないから。仕事が出来る人間と言うのはね。社会が協力してくれる女性や男性の事を言うのよ。勘違いしないでね」

と、御島さん。

「で、話を戻すと・・・ザコシショウだっけ。確かに彼の圧倒的なパワーの炸裂をR-1の決勝で見たわ」

「だいたい彼・・・「いい面構え」をしているもの。もちろん、「度胸満点」だしね。度胸の無いオトコは、オトコじゃないわ」

「だって、「男は度胸、女は愛嬌」でしょう。だから、愛嬌の無いオンナは、オンナじゃないわ。結婚する相手ではないわね」

と、御島さん。

「でも、御島さん。男性に男らしさ、女性に女らしさを求めるのは過去の旧弊でしかないって言う女性もいますよ」

「女らしさを捨てて、自由に生きている女性の方が今的だ・・・みたいに言われている事も一方で事実かと・・・」

と、辛辣姫。

「わたしは自分の思った事、正しいと思った事を提案しているに過ぎないから、それが否定されても、そういう考え方の男女がいるんだなって思うだけなの」

「ただ、ひとつ言える事は、わたしも若い時、先輩の理論を「そんなの時代遅れ」って言い方で批判した事があったわ。だけど、それは今考えれば、自分の信じている議論と」

「先輩の結論が違ったから、ムカついて、否定の為に否定していただけで、しっかりとした議論の根拠は無かったの。ただ、感情だけで、否定の為の否定をしていただけ」

「それはちょっと自分でも恥ずかしいわ」

と、御島さん。

「それに女らしくするのが面倒くさいから、ただ、「そんなの時代遅れ」って言ってるだけって感じがするわ。何故、男らしさが男性に求められ、女性に、女性らしさが」

「求められるかと言われれば、そういう男女である事が将来的にしあわせを呼ぶ・・・日本文化の中で、随分と考えられた結論として、そういう考えが残ったんだとわたしは思うの」

と、御島さん。

「「知恵」と言うのは、常に新しいモノが発見されて、それが新しい考え方を呼んでいくと思っているわ」

「だけど、一方で、例えば200年、300年続く伝統と言うのは、300年、「それってただの因習じゃねーの?間違ったやり方なんじゃね?」って言う批判にさらされてきて」

「でも、生き残った「知恵」なのよね。つまり、「知恵」と言うのは常に批判にさらされるべきで、その中で生き残った尊い「知恵」こそが初めて伝統になると」

「わたしは思っているの。意見は常に批判にさらされるべき。その中で、生き残った意見こそ、今度は「知恵」として、人をしあわせにしてくれるツールとして」

「理解され。使われるべきだとわたしは思っているわ」

と、御島さん。、

「例えば、ね。具体的に言えば、男性は勇気が必要だし、度胸が必要だし、大きな人間性と強い精神力が」

「必要でしょ?何より、「威嚇力」を表現する「強い目」が必要よ。それが「男らしさ」の具体的内容なんだから、この内容がすべてない「女々しい」オトコは」

「そもそも周囲の人間に本能から愛されるかしら?周囲の人間に「興味なし」と判定されたら・・・結局、結婚も出来ずに孤立して、ふしあわせになるだけだわ」

と、御島さん。

「女性で考えてみる?オンナは愛嬌なんだから・・・まず、人間的に大きく、大人も子供も受け止めるだけのそういう度量が必要でしょ?愛嬌ってのは、ただいい顔をしていれば」

「いいってだけじゃないわ。むしろ、受け止めるチカラ・・・「抱擁力」・・・これこそ、女性の場合は大事なのよ。もちろん、人間的に大きく、精神的にも強くなくっちゃいけないわ」

「だからこそ、子供達も受け入れる「見返りを求めない無償の愛」が必要なのよ。それが母親の基本中の基本でしょ?そういう無償の愛を持ち、「ヒカルの姫の目」を持っていれば」

「その女性はその愛嬌と共に皆に本能的に愛されるわ。それら具体的な要素ひとつひとつが大事なのよ。それを身につけるのが嫌だから、面倒だから・・・って言う女性は」

「度胸のある男性には、愛される事も無いし、オナニー的な自己満足の世界だけで、周囲から浮くし、孤立して最後を迎えるのは当たり前の事じゃないかしら?」

と、御島さん。

「女性にとって「ヒカルの姫の目」と言うのは・・・男性の場合、「威嚇力」の表現でしたけど、女性の場合はどうなるんですか?」

と、ミユウちゃん。

「やさしさの表現だと思うわね。それこそ「見返りを求めない無償の愛」だし、他人を受け止める「抱擁力」のある女性って意味・・・中身の小さい女性もいるからね」

「そういう女性は信頼出来ないもの。自分の事しか考えられないから。そういう自分勝手な女性は決してしあわせにはなれないわ」

と、御島さん。

「「面倒くさい」と言う不幸の呪文ばかり唱えている人は決してしあわせになれない・・・そう御島さんは言ってましたね」

「それは自分勝手だから、誰からも相手にされなくなる・・・孤立する・・・だから、結果孤独死になって、ふしあわせになるって言う・・・御島さんの持論でしたね」

と、辛辣姫。

「そ。結局、しあわせって、皆に納得される生き方をする人にやってくるモノなのよ。逆に自分勝手な生き方をすると、周囲から納得もされないし、相手にされなくなるから」

「結果、周囲から人がいなくなって、孤独死・・・ふしあわせでしょう?そういう事よ。ここで勘違いしてほしくないのは、しあわせになる人は人を率いる事が出来る人なの」

「人を率いる事が出来るから、皆に愛されるの。人に愛される為に気を使いまくる・・・というカタチではないわ。周囲が積極的に愛する人間・・・そういうカタチよね」

「その上で空気を自在に操り、コントロール出来るから、周囲の方が、空気を読む・・・そういうムードメイカーなオトコ、それを愛する皆のマドンナ・・・」

「そして、その二人を愛する民衆・・・そういう構図が安定するカタチなのよね・・・」

と、御島さん。

「なるほど。主役の二人は空気を読むのではなく、空気を作る側なんですね。よくわかりました」

と、辛辣姫。

「ま、こういう場合、空気を読む事の出来ない「俺エライ病」の人間と社会と一切関係を遮断している「逃げ込み者」は、ほぼ社会から相手にされないけどね」

「無論、その先にあるのは、孤独死だけど」

と、僕。

「そうね。ゆるちょくんは、「俺エライ病」と「逃げ込み者」に関しては厳しいくらいの意見を持っているモノね」

と、御島さん。

「ま、この日本をダメにしている・・・そういう人間達だからね。僕自身も一切関わらない事にしている」

と、僕。

「ゆるちょくん。サラリーマン時代に相当、嫌な事があったみたいね。やさしくて鷹揚なゆるちょくんにそこまで言わせるとは、ね・・・」

と、御島さん。

「ま、人生いろいろさ・・・」

と、僕。


「話を戻すわね。女性は男性を結婚相手として、見つける時、その男性には子供に言う事を聞かせる「強い目」が必須。それが無ければ、子供が言う事を聞かず」

「他人から、家族も守れず、ふしあわせになる・・・と言う話にまで、辿り着いたのよね。要は父親に「ヒカルの君の目」がある事は必須だって、言う話に・・・」

と、御島さん。

「家族を形成する上で、最も大事なのは、父親が奥さんからも、子供たちから、尊敬されている事じゃないの?」

「それってなんか、お父さんは家族の為に毎日仕事をしているんだ・・・みたいなお涙頂戴の話を母親から子供たちから聞かされているからだ・・・みたいな表現をよく見るけど」

「それ以前に・・・父が「威嚇力」をちゃんと備えていて・・・自然な「威厳」につながっていた事だと思うし、その「威厳」こそが周囲の大人を納得させていたし」

「女性にも愛されている・・・と言う事に僕は気づいていたんだ。つまり、「威厳」と言うのは本能的能力に過ぎなくて、それは父親が「威嚇力」を備えていたからこそ」

「自然に出るもんなんだ・・・」

と、僕。

「だから、いくら、偉そうにえばっても・・・「威嚇力」の初めからない男性は、侮られてバカにされるのが落ちだって、やっと気づいたのさ」

「そういう人間、社会にいくらでもいるだろう?」

と、僕。

「なるほどね。それはすごくわかるわ。ダメな父親の場合、子供達がまず言う事を聞かないのよ。そこをシビアに見ないといけないわね」

「シングルマザーの場合も同じで、子供が言う事を聞かないばかりか、日々、不安で、感情的に不安定な子供が育つ事になる」

「人の言う事も聞かないし、自分勝手な子供に育つの。そこが今の日本をダメにしている元凶だとわたしは思うわ」

と、御島さん。

「孤食の問題もありますね。父親に「威嚇力」が無いおかげで、奥さんも子供も父親を軽く侮っている。誰も父親の言う事を聞かないばかりか、家族での優先順位は一番下」

「最悪の父親です。そういう父親が家庭崩壊を呼び、「俺が悪いんじゃねえ。家族が悪いんだ」とばかりに、週末、自分の趣味に走り、本格的に家庭崩壊」

「誰も父親を相手にしなくなる・・・そういう負の連鎖ですからね。そういう中で子供達は勝手に夕食をコンビニから買ってきて、勝手に食べる」

「「孤食」の問題は「お一人様」の問題にまで、つながっている。誰とも打ち解けず、ひとりでいる事しか出来ない」

と、貴島くん(29)。

「他人が怖いから、他人を避ける「孤食」・・・「お一人様」問題も・・・結局、周囲と打ち解ける事が出来ず」

「自分の好きな世界の中で生きていく・・・それって現代の病って言いますけど・・・結局、父親が「威嚇力」を持てず・・・家族形成に失敗した事に起因しているんですかね」

と、池澤くん(24)。

「日本の国の文化って・・・結局、他人とどうやっていくか、なんだよ」

「自分勝手にしていたら、誰からも相手にされない。だからこそ、他人を率いるには、どうしたら、いいか・・・その答えに辿り着いた人間こそ」

「他人をしあわせにしながら、自分もしあわせになっていく」

と、僕。

「っていうか、日本人のしあわせって、他人をしあわせにして、笑顔に出来るからこそ、その笑顔によって、自分がしあわせになれる・・・こういうカタチなんだよ」

「いかに他人をしあわせに・・・笑顔にするかで、自分のしあわせってのは決まってくる。こういう構造を持っているから、他国とは違うんだ」

と、僕。

「だから、他人との関係性をどう構築するかが問題になってくる。その中でも大事なのは、男性にとっては、「威嚇力」だと言う事が、御島さんの指摘でわかった」

「そういう話だよ。そして、「威嚇力」の無い男性は、家族を形成する準備さえ、出来ていない、と言う事だ」

「だから、女性は男性の「威嚇力のあるなし」をちゃんとチェックしてから、結婚相手を見つけろと・・・そういう話なんだよね?」

と、僕。

「そういう事。「孤食」の話も「お一人様」の問題も、結局、父親の「威嚇力のあるなし」の問題に端を発するのよ」

と、御島さん。

「じゃあ、女性は男性を見る時に、「強い目」をしているか否かを確認する事が大事って事ですね」

「「強い目」をしているオトコこそ、女性にしあわせを運んでくる・・・そういう結論ですね。ま、見た目でわかるから、わかりやすいし、ちょっといい情報です。それ」

と、ミユウちゃん。

「逆に「死んだ魚の目」をした男性と結婚すると子供達がふしあわせになる・・・それは怖い事実ですね。そういう事実を展開している事に父親も母親も気づいていない」

「シングルマザーが不幸になる理由もその一端がわかりましたし・・・怖いですね」

と、辛辣姫。

「ま、女性は「強い目」をした男性に弱いから・・・すーぐ恋に落ちちゃうモノね」

「そこは正しい反応って事かしら?ね、ゆるちょくん」

と、御島さん。

「は。そういう事だと思いますね」

と、僕。

「あらあら。「強い目」をしている事で、随分、いい思いをしている癖に・・・」

と、御島さん。

「いやあ。ははははは」

と、僕は頭を掻きながら笑顔になった。


(おしまい)

女性と仲良く話すには。

2016年05月06日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

GWも、終盤ですね。

最後も、のんびり過ごしたいですね。


さて、その時、僕らは事務所の近所の和風居酒屋の個室にいました。

「ゆるちょさん。ゆるちょさんって女性にインタビューするの得意じゃないですか」

「初対面の女性でも、躊躇なく話せるっていうか、女性を笑顔に出来る。それって、ぶっちゃけ、どうやって、そのチカラを身につけたんですか?」

「あるいは、ゆるちょさんって子供の頃から、女性と話すの、得意だったんですか?」

と、池澤くん(24)。ビールを飲んでいる。

「当然、まさか・・・だよ。僕も、10代とか20代は、当然、女性にモテてなかったし、特に25歳から30歳は僕の暗黒時代で」

「女性から、蛇蝎の如く嫌われてた時代だった。当時、僕は、仕事のストレスでひどく太ってたし、人生の目標さえ、失いかけてたから」

「目が死んでたしね。当然、女性は嫌ってたよ、僕の事を・・・」

と、僕。

「じゃあ、どうして、そういう最悪の状態から、今の状況みたいに、V字回復したんですか?」

と、池澤くん。

「まだまだ、僕が太っていた時代のある時、30歳くらいの頃かな。通勤の車の中で、僕は「はた」と考えたんだ」

「「人生は、このまま待っていたとしても、誰かがどうにかしてくれるモノじゃない。自分ですべて作るべきなんだ。自分で動かなくっちゃ人生には反映されないんだ」ってね」

と、僕。

「なるほど。それは極当然の事ですね。言うのは簡単だけど、やるのは大変そうですけどね」

と、池澤くん。

「そうだね。でも、自分の人生なんだぜ。よく言うだろ。「やるのは今しかねー」って奴さ」

「自分の人生が終わる時に、「あの時、こうしておけば・・・」なんて、僕は思いたくないからね・・・」

「僕は、何かに怯んで、何かが出来なくて、それを人生で悔やむのが一番嫌いなんだ」

と、僕。

「それは、わかります・・・」

と、池澤くん。

「その時、思ったよ。「もう、僕には導いてくれる教師も教授もいないんだ。自分を導くのはもう自分だけなんだ。だとしたら、このまま一生太っていて」」

「「女性に不快な顔を、されつづける人生でいいのか?お前の美意識はそれを選ぶのか!」って、自分に怒りを感じてね」

「それで動き出した。それがすべてのきっっかけだったかな・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんは、自分の人生に対する美意識がハッキリしている方ですからね・・・怒りが行動の原点になる・・・」

と、辛辣姫(28)。

「で、とりあえず、その時、僕が考えていたのは、「太っていると女性に人気が無いようだ。だったら、この太っている状況を解消してみよう。何かが変わるかもしれない」ってね」

「それで、しんどいけれども、朝早起きして、2時間くらい、毎日自転車で、海岸線を走るようにしたんだ。当時、ダイエットの本を買い込んで・・・いろいろな資料から」

「「リバウンドの起こらないダイエットは、有酸素運動」と言う情報に辿り着いていてね。それで、真面目に有酸素運動を試してみたってことだよ。そしたら、1年くらいかけて」

「27キロくらいの脂肪を燃やす事が出来た。その分、軽くなれたし、身体もスポーツ向きのスタイリッシュな身体になれたから」

「・・・そのまま、自転車を趣味にして、レーサータイプの自転車にのめりこんだりして・・・僕は自然とサイクリストになっていった」

「・・・そこがそもそもの人生の岐路だったんだね」

と、僕。

「それが30歳の頃でしたよね」

と、辛辣姫。

「そ。そういう頃だった」

と、僕。

「ゆるちょさんは、一度「これだ!」って理解すると頑固に目標を達成する迄、やりきりますからね。その頑固さ。そこがゆるちょさんの強さでもありますよ」

と、ミユウちゃん(25)。

「僕は、シンプルに、普通の男性になりたかった。それだけ」

「普通にMサイズの服が着れる人間になりたかったんだ」

「その恋い焦がれるような気持ちは・・・太っていた事のある人間にしかわからないかもしれない」

と、僕。

「で、普通にMサイズの服が着れるようになったら、いい事が次々とたくさん起こったんですよね?」

と、辛辣姫。

「まず、普通におしゃれを楽しめるようになったよ。太っている頃は苦労してね。どうやっても、見た目に、おしゃれにならないからね」

「それが・・・普通にMサイズの服が似合うようになったから、選択の範囲も広がって、好きな服が着れるようになった」

「いろいろなコーディネートも楽しめるようになった。さらに言えば、スポーツを手軽に楽しめるようになったし、サイクリストであるだけで、しあわせになれた」

と、僕。

「それはどういう?」

と、池澤くん。

「春が来て、自転車に乗れるようになると・・・身体の細胞一つ一つが、本当に喜んでいるように感じてね。楽しくて楽しくて、仕方がなくなるんだ」

「それは、生まれて初めて感じた喜びでさ・・・好きなスポーツを楽しめるって、こんなに素敵な事なんだって本当に感激したよ」

「その感覚は体験した事の無い人間にはわからない・・・と言う事実を理解したんだ。だから新たな考え方や生活の仕方など、いろいろ変わったね」

「ま、ある意味、そこから、僕の人生は変わっていったんだ・・・」

と、僕。

「そして、湘南中を自転車で走り回っていたら、女性に普通に注目されるようになって、その視線にも負けないようになって」

「・・・まあ、度胸がついたんだね。そしたら、自分の目が、いつしか「ヒカルの君の目」に進化していて・・・そこから、女性に恋されるようになった」

「そんな因果関係があるなんて、僕は全く知らなかったから、ビックリしたけど、経験したからこそ、それがわかるようになったんだね」

と、僕。

「経験するからこそ、わかるようになる事って一杯あるんですね。言葉で聞いていてもわからない事がたくさんあるように・・・」

「その「ヒカルの君の目」の話だって・・・ほんと、経験してみないとわからない事ですもん」

と、辛辣姫。

「経験する事こそ、僕らの学校であり、大学だよ。そこから逃げてちゃ、僕らは普通に生きた事にもならないよ」

と、僕。

「そうですね。本当に・・・経験は宝ですね」

と、辛辣姫。


「ま、それが30歳の夏の出来事って感じだけどね。そこまでたどり着くには随分、時間がかかったよ」

と、僕。

「それがゆるちょさんの「恋愛V字回復」の秘密って所ですね。でも、ゆるちょさんが大事だと感じているのは、そういう外的な経験も必須だけど」

「女性によって、自分が持っていた価値観を進化させる事が出来た・・・って所にあると考えているんですよね?」

と、辛辣姫。

「ああ。僕はよく覚えているんだけど・・・大学2年くらいの時に、どっかのお嬢さん大学と合コンしたんだ。その時の事を僕は明快に覚えている」

と、僕。

「その頃って、合コンがたくさんあったんだそうで・・・今の僕らには、ちょっとハードルの高い会です。それは・・・」

「もう、絶滅していますもん。合コン・・・」

と、池澤くん。

「まあ、あの頃はネットすら無い状況だったからね。と、なると男女の出会いって、せいぜい合コンって事になるんだ」

「今はネットで異性と話したい気持ちのガス抜きが出来るけど、当時は、直接会う事でしかガス抜きは出来なかったんだ」

「ま、それがよかったと思うけどね。僕的には・・・」

と、僕。

「で、そのお嬢さん大学との合コンの時、目の前の座った少し鼻高々系の女性と話していて、その彼女が少し得意そうに「わたし、この夏休み、ヨーロッパのXXの街を回ってきたのよ」」

「って言ったわけ。そしたら、僕はなんと「その国だったら、XXとXXが有名で、有名な音楽家はXXで、チョコレートケーキの有名な場所だよね・・・」って言っちゃったんだよね」

と、僕。

「ゆるちょさん・・・やっちゃいましたね・・・」

と、ミユウちゃん。

「ああ。今なら、その事がよくわかるんだけど・・・当時は、まったくわからないアンポンタンだったから、当然、そういう振る舞いになったんだよ。笑っちゃうけど」

と、僕。

「え、どういう事です?僕にはわかりかねますが」

と、池澤くん。

「まあ、いいわ。ゆるちょくんの話、聞いてなさい」

と、御島さん(31)。

「当時、僕の頭の中は、「子供の男性の価値観」のまま、だったんだ。つまり、「子供の男性の価値観」では、「相手よりも知識がある事が人間として、かっこいい」と思っていたんだ」

と、僕。

「その価値観から未だに抜けられない、子供な大人が・・・巷にはたくさんいますよ。自分が子供だと言う事にまったく気づいていないダメな大人が、ね」

と、辛辣姫。

「だから、ゆるちょさん、自分の知識をプレゼンして、その相手の女性にカッコいい所を見せる事が出来た・・・と勘違いしちゃって」

「・・・あまつさえドヤ顔すらした・・・って所だったんですね。その時」

と、ミユウちゃん。

「そ。完全にその女の子のメンツを潰したというか・・・そりゃ、その女性に不快な顔をされるし「この人、わかっていないダメなオトコね」みたいな顔をされたよ」

「当然の報いだけどさ。でも、僕は当時、そのオンナの子がどうしてそんな顔をするのか、てんでわからなかったんだよ・・・アンポンタンだろ・・・」

と、僕。

「だって、それ、19歳の頃の話でしょ?「子供の男性の価値観」が大人の価値観に成長するのは・・・だいたい社会に出て、社会の本当の価値観に出会った頃からだから・・・」

「まだ、「子供の男性の価値観」でいることはしょうがないですよ」

と、辛辣姫。

「ま、そう言ってくれるのはありがたい事だけど、学生時代はまだガキだったよ。僕も、考え方が」

「そりゃ、女性にまともに相手にされないよ・・・」

と、僕。

「そういう男性、今でもたくさん巷にあふれてますね。「何で俺の良さがわからないんだ?」みたいな顔を皆してる」

と、ミユウちゃん。

「つまり、価値観なんだよな。僕はその時、明らかに間違った価値観・・・「子供の男性の価値観」を持っていた。それに気づく事が出来なかったんだよ・・・」

と、僕。

「じゃあ、その時、ゆるちょさんはどう振る舞えば、正解だったんですか?御島さん」

と、池澤くん。

「そうね。そのゆるちょくんの相手の女性を仮にケイちゃんとするわね。そのケイちゃんは、その時、何故、ヨーロッパのとある国に旅行した話をしたのかしら?」

「それが重要ね」

と、御島さん。

「それはどういう事ですか?ユキさん?」

と、池澤くん。

「ふ。そうね。女性と言うのは、基本、男性に褒められたくて、話すのよ。そのケイちゃんは、ゆるちょさんに褒められたかったの」

「だから、ケイちゃんとしては、「わたし、この歳で、ヨーロッパのある国に行ってきたの。エライでしょ?」と言ったの」

「ゆるちょさんに「すごいね。まだ、大学一年生なのに。すごいじゃん」って、当然言われたかったんでしょうね」

「それがゆるちょさんが知識の面で張り合ってきたから、「何こいつ、何もわかっていないじゃない」と言う判断になって、ムカついた」

「・・・そういう所でしょう」

と、辛辣姫。

「そう。そうなんだよ。それが女性のおしゃべりの基本中の基本なんだよね。女性は気に入った男性に褒められたい。だからこそ、そのネタを展開する」

「展開された男性は、そのネタを使って、女性を褒めれば・・・女性は納得し、笑顔になれる。それが女性との話し方の基本中の基本。その事に僕はまだ、気づけていなかった」

と、僕。

「でも、その時、ケイちゃんに不快な顔をされた事で、その時の僕の振る舞いが、失敗だった事を知り、後で、女性のしゃべり方を理解し、納得し、成長する事につながるんだ」

「もっともそれは随分後の話になるんだけどね。30歳越えて、「ヒカルの君の目」を備えて女性に恋されるようになった以降、僕は随分女性の事を知るようになるんだけど」

「その後だからね。女性を理解するのにも、随分、時間がかかったよ」

と、僕。

「すいません。じゃあ、その「子供の男性の価値観」・・・「相手よりも知識がある事が男性として、かっこいい」と言うのは、男性だけが密かに正しい!って思っている価値観で」

「・・・女性からすると・・・ひょっとして何の意味も無いって事なんですか?」

「つまり、全然、カッコよく無い事だと?」

と、池澤くん。

「当然、そうよ。ネットが無い時代なら、「知識がある」と言うのは、ある程度価値があったかもしれないけれど、ネットのある今なら、わからない知識も瞬時に探す事が出来るわ」

「だから、それほど、意味はないの・・・それに知識があった所で・・・女性からすれば、一切、男性の価値にはならないのよ」

と、辛辣姫。

「うーん、わかりやすい具体例をあげるわね。例えば、山手線に乗っている時に、目の前の男性が「有楽町ってさ。織田信長の弟で、織田有楽斎ってのがいるんだけど」」

「「そいつが屋敷を持っていたのが、有楽町のあたりで・・・織田有楽斎にあやかった名前なんだよね」・・・って、そういう知識をいきなり誇示してきたら」

「あなた、どう思う?知識の受け売りに過ぎないし、そんな話、突然、押し付けられても・・・それまで、美味しいパンケーキの話をしていたのに、脈絡も無視しているし」

「「どうだ、俺ってこんな知識もあるんだ。エライだろ」って言う雰囲気が丸見えで、女性としは不快でしょ?オトコってこういう事をやっていて、女性を常に不快にさせるのよ」

「女性が何故、いつも男性に対して怒り狂っているか、その理由、わかった?」

と、ミユウちゃん。

「確かに・・・それが知識がある事を誇るって事なのか・・・」

と、池澤くん。

「そうよ。そんなだから、知識を誇る男性を女性は嫌うのよ」

「女性を常に不快にさせてる事に気づかない、自分勝手なオヤジだから・・・」

「だいたい、織田有楽斎なんて、わたしの人生にこれっぽっちも関係ないし・・・時間の無駄でしょ?」

と、御島さん。

「そうですね。それは自分勝手ですね」

「だから、女性はおっさんの「うんちく」話を、蛇蝎の如く嫌うのか・・・」

「男の考え方と、女性の考え方は、こうも違うんだ・・・」

と、貴島くんが唸る。


「それにね・・・男性の価値とは唯一、「女性を本能から笑顔に出来る事」だけだもの。例えば結婚をしていて、子育て中の夫婦であったと」

「しても、家族を養いながら、奥さんと子供達に尊敬され、愛され、家族として、本能的に笑顔になれる・・・それを実現出来るのが、男性の価値だもの」

と、辛辣姫。

「ね、そうですよね、御島さん」

と、辛辣姫。

「その通り。奥さん、と子供たちに尊敬され、理解され、愛される父親こそ、本当に価値のあるオトコだわね」

と、御島さん。

「だから、オトコとオンナ同士として、考えるなら、女性を本能から笑顔に出来る事が価値なんだから・・・男性は、是非、女性を笑顔に出来るおしゃべりを実現しないとね」

と、御島さん。

「で、ゆるちょさんを例にとって、考えると・・・まず、男性は、女性の方から喜んで視界にいれたい男性にならないとダメね」

「「恋とは、男性がプレゼンし、女性が落ちるモノである」の法則から言っても、男性は女性にいい感情を持たれて・・・女性の方から積極的に笑顔を向けられる存在に」

「なっていなければ、いけないわ。ある意味、女性が積極的に求めるオトコになっておく事が必要です」

と、辛辣姫。

「・・・って言うと、その具体的な方策は?」

と、池澤くん。

「それこそ、恋の魔法をかけるアイテム・・・「ヒカルの君の目」の装備よね。それが必須」

と、辛辣姫。

「ゆるちょさんが「ヒカルの君の目」を装備した以後、多くの女性に笑顔を自然に貰えるようになったのも、多くの既婚の女性に恋されたのも、すべて」

「「ヒカルの君の目」と言う恋の魔法アイテムを装備したからと考えられるわ。それ程、このアイテムは強力なの」

と、辛辣姫。

「実際、そのゆるちょくんの目で見られると、ホント、女性は弱いわね。その目で見つめられるとすごく嬉しくなっちゃうの。本能的に、ね」

「だから、ずっと一緒にいたくなったりする。ずっとしゃべっていたくなる。それこそ、言わば恋の魔法のチカラと言うモノね・・・」

と、御島さん。

「だって、誰だって、女性ならば、好きな俳優さんが近くにいたら、ずっと一緒にしゃべっていたくなるでしょう?「ヒカルの君の目」って、そういうチカラがあるのよ」

と、御島さん。

「ゆるちょくんは、自然に隠されたそういう仕組み、因果関係を独自に見つけ出した。そして、それを自分の人生に応用している。すごい事だと思うわ」

「「待っているだけの、毎日に流されるだけのオトコ」には、絶対に出来ない事だわ」

と、御島さん。

「「恋の魔法」もゆるちょさんが自分自身の経験から探りだしたんですよね。あれは確かに、経験者にしかわからない。あの恋の魔法の解けた時のビックリ感と言えば」

「「わたし、何でこんなオトコ追っかけていたんだろう」って普通に思うし。恋の魔法がかけられているウチは、あんなに楽しかったのに」

「それが解けると・・・驚く程、くだらない事をしていた自分に腹が立ちますよ」

と、辛辣姫。

「でも、「ヒカルの君の目」を持っている男性は、何度も恋の魔法をかけられるから、結局、女性を永遠にしあわせな気持ちにさせておく事が出来る」

「つまり、女性の恋には、男性側の「ヒカルの君の目」は必須アイテムと言う事が出来るんですよね?」

と、ミユウちゃん。

「そうね。それと・・・ゆるちょさんは女性を笑顔に出来る、おしゃべりの方法を熟知している」

「結局、それって、ゆるちょさんが、たくさんの女性とたくさんのおしゃべりをしてきて・・・その中から、「こうやると女性は嬉しがってくれるらしい」って言う」

「おしゃべりのやり方を見つけ出してくれてる。・・・女性は自分を主人公にしてくれて、そこに自分の好きなテーマでおしゃべりされると、テンションマックス状態に」

「なるんですよ。わたしだったら、美味しいスィーツの新しい店の話とか・・・自分の好きな話題が一番盛り上がれる・・・それをその女性ごとに探し出せていて」

「そういうネタを的確に振ってくれるのが、ゆるちょさんですから・・・楽しいはずですよ」

と、辛辣姫。

「「ヒカルの君の目」を持っている。目の前の女性の好きな話題も知っていて、それを振って楽しくおしゃべりしてくれる。シンプルですけど、その二つが揃えば」

「女子はテンションマックスになれちゃいますよね」

と、ミユウちゃん。

「誰だって、好きな話題を振られて・・・シンデレラのように、主人公に扱って貰えたら、テンションアゲアゲになるのは、当然だわ」

と、御島さん。

「そういう事をしてくれたのは、多分、その女性にとって、お父さんが最後なのよ。そういうお父さんのサービスこそ、女子達は大好きだったから」

「それを実現してくれるやり方にテンションが上がっちゃうんだと思いますよ、女性達は」

と、辛辣姫。

「それにゆるちょくんは、女性を喜ばせる会話をさらっと挟んでくるから・・・女性は結局、褒められたいから・・・それに類する言葉を貰えると、途端に表情が輝くわ」

「女子との話し方をゆるちょくんは良くわかってるの」

と、御島さん。

「それに比べて女性の事をわかっていない男子は・・・自分の好きな趣味の話や、自分がいかに仕事が出来るか、尊敬出来るかとか・・・自慢話ばかり。しかもドヤ顔」

「・・・女性を不快にする事だらけで、女性に嫌味を言っているとしか思えませんよね・・・」

と、ミユウちゃん。

「あるいは、本当の事を言う事に固執するとか。「俺は知ってるんだ。本当は、あれって、こうなんだ」みたいな話を自慢気に話すでしょう?」

「「それは俺しか知らないんだ」みたいな話とか・・・結局、自分を自慢する話ばっかりなのよね、オトコって」

と、御島さん。

「オトコの話は、相手中心の話でなく、自分中心の話の押し付けですよね。だから不快なんですよ。要は自分勝手なんだもん」

と、ミユウちゃん。

「・・・女性のおしゃべりの基本は、女性が楽しい気分になればいい・・・だから、あえて本当の事なんて言う意味ないのよね」

「たまに無粋なオトコが、本当の事を言って、女性の夢をつぶすような事をするけど、どうして、オトコってバカなのかしら。女性の気持ちがいちいちわかっていない」

と、御島さん。

「男性って、「嘘はつかない。本当の事を言えばいい」みたいな間違った価値観を持っているんですよ。ここでも男性は間違った価値観を持っていて、女性を不快にさせている」

「ゆるちょさんの最初の間違いの例と同じですね」

と、ミユウちゃん。

「結局、あれかしら。男性って、洞察力があまりに無いでしょう?女性の中身を察しながら、女性を笑顔にするような言葉を出すと言う事がさっぱり出来ない」

「むしろ、自分の価値観の押し付け・・・価値観ハラスメントしか出来ない男性が増えているって事かしら。そもそも、そういう男性がばかりだった印象があるけれど」

と、御島さん。

「男性って、「俺は他人と違ってエライんだ」って言う、井の中の蛙的な思想を持っている人間が殆どだって聞いた事がありますよ」

「ほんとはエラクもひとつも無くて、空気が読めなくて、皆の邪魔者になっているだけなのに・・・あるいは「真面目」と言う下らない価値観に逃げ込んで」

「面白みの無い人間になっているだけのオトコとか・・・それって面白い事に要はゆるちょさんの言う所のふしあわせスパイラル一直線の」

「「俺エライ病」患者と「逃げ込み者」そのものでしょ?関わりには、絶対なっちゃダメですね」

と、辛辣姫。

「女性は好きなオトコに対して、いろいろやってあげたいんですよ。手伝ってあげたい。そして、相手の男性を笑顔にしてあげたい」

「それが女性の素朴な思いです。だから、女性のそういう素朴な気持ちを引き出してあげる男性が女性としても、必要だって事になるんです」

「ちょっとくらいの嘘も、それで自分や相手の男性が笑顔になれるなら、スパイスとして効かせてもいい。それくらいの軽い気持ちでいるのが、女性なんです」

と、辛辣姫。

「だから、女性って、自分を主人公にしてくれて、おしゃべりしてくれるのが嬉しいですよね。そういう事が出来る男性が好きなんですよね。よく女性の気持ちがわかってる」

「「ミユウちゃんって、アイスチョコモナカが好きだって言ってたよね」って言ってくれて、そこから話を広げてくれる・・・そんな感じの男性が好きです」

「中には、自分の好きなモノの話を強引に押し付けてくる男性っているじゃないですか。「自分はあれが好きで、あれの良さはここで。あの年のこれはよかった」みたいな」

「わたし、そういう評論家みたいな男性、大嫌いです。そんな話も面白くもないし・・・女性の好きな物を探って、その女性を主人公にして、楽しませてくれる」

「それこそが、女性を楽しませるおしゃべりのイロハだって事が全然わかっていない」

と、ミユウちゃん。

「いずれにしろ、女性が好きな男性に何かしてあげる・・・っていうカタチは変わらないわよね。女性は男性に対して「好き」か「興味なし」の感情しか持たないから」

「そこはシビアかなって、思いますね。「興味なし」の男性は一切視界に入れないから・・・会話も交わさないから・・・」

と、辛辣姫。

「結局、そこだと思いますよね。キーは」

と、ミユウちゃん。

「自分が社会に出てみて・・・一般の女性から、どう評価されているか?それを知る事から、女性との恋は始まるんじゃないですかね」

「それをまず知って、自分を高める方向に進む人と、自分の評価を知るのが怖くて、いつまでも、それを知る事から逃げている人・・・その違いは、以後の人生的にも」

「大きな違いを生むと思いますけどね。やっぱり、自分を客観的に評価出来る・・・強い人でなければ・・・男性としては失格のような気がします」

と、ミユウちゃんは、結論のように言い切った。

「恋とは、男性がプレゼンし、女性が決めるモノ・・・結局、男性の人生の評価も、女性が決めるモノって事になるんですかね?」

と、辛辣姫。

「多分、そうね。だから、女性に愛される男性は、しあわせになれるの。女性に興味を持たれない男性はしあわせになれないの・・・多分、そういう事」

「違う?ゆるちょくん」

と、御島さん。

「僕は好きな女性達と一緒にいれれば、それでいいよ。それは甘え過ぎかな?」

と、僕。

「ま、いいんじゃない。現実的に言えば・・・今はそれで充分かもね」

と、御島さんは、ビールを飲みながら、笑顔で言った。


(おしまい)

ぶっちゃけ、子育てって!

2016年05月03日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

GWも後半戦・・・3連休ですね。

朝寝を楽しめると・・・休みだなあって、のんびりした気分になれますね。


さて、その時、僕は昼間からユキちゃん(28)のマンションで、ワインを飲んでいました。

「しかし、GWっていいですね。今年は、一週間ずーっとお休みって感じだし」

「ゆるちょさんは、のんびりと横にいてくれるし、ノートパソコンさえあれば、パタパタやってるか」

「のんびりとお昼寝しているかだし・・・ゆるちょさんは、「大部屋のセントバーナード」そのものですね」

と、ユキちゃんはシャンパンを注いでくれる。

「まあ、ここは事務所じゃないから、眠くなったら、お昼寝してもいいかなって思ってさ」

と、僕。シャンパンをぐいっと飲む。美味しいっす、やっぱり。

「僕、割りと原稿一本あげると眠くなる癖があるんだ。だから、自宅で書いている時は原稿をあげると、ご褒美に、15分くらい寝ちゃうんだ」

「その方が起きた時に頭がスッキリするしね。次の仕事にも役立つ」

と、僕。

「でも、ゆるちょさんが、そうやって、平和そうに眠っていると・・・居てくれるしあわせって言うか・・・その間だけは、とりたてて悪い事は起こらない感じがあって」

「ゆるちょさんの、寝顔を見ながら、つい微笑んじゃいますね」

と、ユキちゃん。白ワインを口に含む。

「ユキちゃんの寝顔だって、可愛いと思うよ。正統派の美人って言うかさ。やさしさが満ち溢れている感じ?」

「女性って両親の渾身の芸術品だと言うけれど・・・そこの家族の文化がその女性を作り上げているって僕は思っているけどね」

「うん、ほんと芸術品・・・両親の美意識がそこに見える。色白の透き通るような肌と、ツヤのある髪の毛、美しい所作、くるくる回る頭脳と美しい笑顔・・・」

「それが答えだな」

と、僕。

「そう言われると、なんか嬉しいですね」

と、言いながら、ユキちゃんは白ワインを自らのグラスに注いでいる。

「ま、中には普段とのギャップがすごい人もいるけどね。寝顔・・・」

と、僕が少し笑うと、ユキちゃんも笑顔になる。

「ゆるちょさんの過去の経験話は・・・女性についての・・・聞かないようにしているつもりですけど」

と、ユキちゃん。

「もう、遠い話さ。それに僕は今、この瞬間が人生の中で、今が一番楽しいと思っているから」

「ユキちゃんとこうして過ごしている時間が、僕の人生で、一番しあわせって事」

「なんとなく、こころがホッコリするしね。ユキちゃんと二人きりでいると・・・」

と、僕。

「もう、ゆるちょさんはすぐに女性が何も言えなくなるような言葉を出すんだから・・・」

と、ユキちゃん。色白のユキちゃんが、少し紅くなる。

「わたしがこんなに辛辣なのに?」

と、辛辣姫。

「ふ。辛辣と言う事は、現実がよく見えていると言う事と、サービス精神旺盛って事だよ」

「それに、批判されるリスクすら、取っている。僕もそういう生き方だからね。ユキちゃんの精神は、僕に近い所にある」

と、僕。

「リスクを怖がって、何も言葉にしない人間が僕は好きになれないんだ。そういう弱い人間は、好きになれない」

「ただ、それだけの話だよ」

と、僕。シャンパンをグビリと飲み干す。ユキちゃんは笑顔で、自然に注いでくてる。


「でも、そうですね。男性って、すぐ過去・・・それも大学生時代や高校生の頃の恋愛を思い出して、懐かしがる人が多いですよね」

「それは・・・やっぱり、男性は、その時だけしか、恋はしていないって事なんですか」

と、ユキちゃん。

「うーん、そういう人が大多数なのかもね。社会人になったら、恋人を作る暇が無いから、学生時代に恋人を作って」

「社会に出て、2,3年したら、結婚して家庭を持って、社会人としても一人前になれ・・・みたいな事を当時の先輩達に相当言われたモノ、」

「・・・特に僕は理系だったし、社会に出てみたら、「30までに結婚しないと、もう、結婚出来無いよ。だって、システムエンジニアは30越えたら、仕事が忙しすぎて」」

「「会社と客先に張り付く以外無いから、物理的に外で女性と出会う時間が無い」・・・って言われて、ホントにそうだったからね」

と、僕。

「職場には、結婚出来ない・・・それでも年齢を重ねてしまった男性がゴロゴロいた。結婚出来たオトコは、その事だけで、鼻高々にしていたけどね」

「僕はそんな事、どうでもよかった。大事なのは、自分の人生をどう生きるかと言う事。その事しか考えていなかったから、そういう些事に拘泥している暇はなかったよ」

と、僕。

「ゆるちょさんは結婚出来ますよ。どんな環境だって、叩き壊して、自分の好きなように作り変える事の出来る人ですからね」

「社会に出て、日々戦っているゆるちょさんを知れば、もう誰も、ゆるちょさんの本当の強さに抗えない。その強さ、女性の方が評価していますよ。男性は嫉妬するだけですけどね」

と、ユキちゃん。

「そういう事を言える、その強さこそ、辛辣姫ユキちゃんの真骨頂だね。まるで、武士そのもの・・・強いね、ユキちゃんは」

と、僕。

「ゆるちょさんは自分でオリジナルな生き方を作りだせる。逆に通例に自分を合わせようとする人は・・・つまり、学生時代に思いを馳せる事しか出来ない人は」

「「長い物には巻かれろ」主義な他人の通例に合わせる事でしか、しあわせを獲得出来ない人だとわたしは思っているんです」

と、ユキちゃん。

「でも、そんなんで、果たしてしあわせを確保出来ると思っているんですかね。学生時代なんて、まだまだ、人間としての修行が出来ていない時期でしょう?」

「そういう未熟な男女が恋したとしても・・・わたしはどうかなって思います。それ以上、言葉にする事は無いですけど」

と、辛辣姫。

「本物のしあわせを獲得する為には、人生甘っちょろいんじゃないかなって、思いますけどね」

「やっぱり、経験豊富な本物のオトコを探しださなきゃ、人生は始まらないってわたしは、思いますけどね」

「・・・人生の先輩に怒られそうですけど・・・」

と、ユキちゃん。

「ユキちゃんは、厳しい辛辣姫だからね。話を変えよう。今じゃ、結婚そのものを諦めている男女が多いんだって?大学生や20代の男女には・・・」

「恋すら、出来なくて、両親に甘えるだけで、地元の仲間に甘えるだけで、大人になりきれていない子供が多いんでしょ?その親達もただの子供だって、いわれてるってね・・・」

「このままだと、ハッキリ言って、日本はもうダメになるしかないって言われてるみたいね・・・」

と、僕。

「どうも、そうみたいですね・・・具体的な話に戻しましょう。事実として、現代の男性はそもそも車を買わない人が多いですね」

「「公共交通機関を使えばいいじゃないですか」って言うけど、今の子達って、嫌な事をしたがらないってだけなんですよ」

「ローンが怖いんです。リスクを取りたがらない。小さなリスクすら怖がる」

「だから、体のいい、言い訳だけは用意しておくってだけで・・・「本来、こうすべき」って言う議論も消えちゃったみたいですよ」

と、ユキちゃん。

「だから、圧倒的に経験が足りない・・・だから、当然あるべき、知恵も無い・・・ここが致命的なんじゃないですかねー」

と、辛辣姫。

「ふむふむ。それはそうかもしれないねー」

と、僕。

「でも、女性としての本音を言わせて貰うなら、車が無いと、幼稚園の送り迎えとか大変だし、小さい子がいるとなると」

「旅行ひとつ取ったって、車の方が楽なんですよね。だから、今の子って「車は将来的にいらない」って言ってて」

「車の免許すら取らないって子も多いみたいで・・・その方が免許取得の費用分だけ得する・・・みたいな意識で」

「目先の得しか、考えないのが、今の子供達の本質みたいですよ。わたしから言わせても、あまりに頭が悪い」

と、辛辣姫。

「ふーん。そんなんダメじゃん。将来的に損する感じじゃない?」

と、僕。

「だから、経験も無く、発想力も無いから、将来、子育てが余計大変になるんじゃないかなって容易に思えるんですよ」

「夫婦間の仲が悪くなる原因がすでに見えている感じですね・・・」

と、ユキちゃん。

「今、この瞬間の自分が良ければ良くて、それで小さなリスクすら怖いから、適当な言い訳を設けて、逃げる・・・」

「しかも、経験が圧倒的に少ないから、発想力も、からきし無くて、近い将来、子育てに車が必要と言う事すら、予見出来ない・・・」

「発想力とか予見とか、頼りがいとか、女性が求めるすべてのモノの根本は、経験の豊富さにあるから・・・経験を怖がっている男性は、そりゃ結婚は出来ないだろうね。永久に」

「普通に考えて見ても、さ」

と、僕。

「多分、本人達も、そう思っているんじゃないですか。だから、就職しても、すぐに退職して、親に寄生する」

「ある意味、そういう自分たちを作り上げたのは、親なんだから、親が悪いんだから寄生するのも当たり前・・・そういう論理を持っているみたいです」

「そういう考えをしていると、絶対にふしあわせになる理論・・・「自分は何も悪くない。他人が悪いんだ。自分は絶対に正しい」」

「・・・この傲慢な理論にたどり着いちゃって、他を否定しまくって、他から圧倒的に嫌われて、完全に孤立してしまう・・・そういう不幸のカタチに辿り着いちゃうんですよね」

「ま、この理論、誰からも相手にされなくなった専業主婦のおばちゃんのたどり着く理論でもありますけどね」

と、辛辣姫。

「一旦、そこに辿り着いちゃったら、もう戻れない。ふしあわせの奈落だから・・・日本の奈落と言ってもいいからね」

「怖い、怖い」

と、僕。

「「自分は何も悪く無い。他人が悪いんだ。自分は絶対に正しい」・・・この不幸の呪文を唱て、勝手しだしたら、死ぬまで、誰も相手にしませんよ。孤立化一直線です」

「怖い呪文ですよ。でも、結構な数の男女がこれを唱えていますね・・・」

と、辛辣姫。さすが辛辣姫、厳しい・・・。

「ふーん。でもさ、結局、最初から、結婚そのものを諦めているんだから・・・もちろん、子供も存在しないから、それで、いいんじゃない?」

「会社辞めようが、仕事を続ける事を否定しようが、そんなの・・・その人の自由なんだから、僕らが、とやかく言う必要は一切無いんだよ」

「だって、他人の人生なんて、外野が心配する事は一切ないんだから。そういうもんでしょ、実際。人生なんて、たったひとりで歩いて行くもんだし、さ・・・」

と、僕。

「そうですね。・・・確かに・・・」

と、ユキちゃん。


「ねえ、ユキちゃんがもし、僕の奥さんだったら、今、手を打っておきたい事って、どういう事がある?」

と、僕。

「そうですね。ゆるちょさんは免許も持っているし、運転も・・・サイクリストである事もあって、周囲への注意の仕方が厳しいから」

「安心して横に乗っていられますから・・・そこはすごくいいなって思います。普通に頼れますよね」

と、ユキちゃん。

「はあ。そう言ってくれると、嬉しいよね・・・」

と、僕。

「それになにより子供に懐かれますよね。犬にも懐かれるし、猫はビビりまくっているけど・・・」

と、ユキちゃん。

「それは目の光りのおかげ。目にチカラを込めると、子供達、ビビるからね」

「昔、酔っ払って、電車の中でよからぬ事をしていたオヤジを、目のチカラ全開にして、睨みつけたら、タコ踊りを踊りだしたからね」

「目のチカラは、案外強いチカラを持っているんだよ。本能的に他人を動かせるチカラさ・・・だから、目のチカラを侮ってはいけないよ」

と、僕。

「ゆるちょさんの狼の目の威嚇力はすごいですもん。猫たちが本気で後退りしますからね。犬はすぐにお腹さらして、全面的に負けを認めちゃうし」

「でも、それがゆるちょさんが動物を制圧する、生のチカラなんだから・・・男性達も喜び、女性達にも笑顔で迎えられるのも、当然ですね」

と、ユキちゃん。

「動物達のボスですよ。ゆるちょさんは。そのチカラ、もっと使って下さい。女性を味方に出来るオトコこそ、ジェネラルになれるってナポレオンと同時代の人間が言っていましたよ」

「ゆるちょさんはさしずめ、黒の宰相、ジェネラル・ブラックと言った所でしょう。黒のトレンチコート姿に赤の差し色が良く似合う・・・」

と、ユキちゃん。

「狼の目を持つ、ジェネラル・ブラック。悪くない表現だね。ユキちゃんは、そういう会話大好きだもんね」

と、僕。

「えへへ。元アニメっ子ですから」

と、ユキちゃんは、恥ずかしそうに微笑んだ。


「ところで・・・ゆるちょさんは子供は何人くらい欲しいんですか?」

と、ユキちゃん。

「3人から5人くらいかな。男女半々くらいで。子供達には生まれてすぐに社会の厳しさを教えたいから・・・それで対人間のコミュニケーション能力を徹底して鍛える」

「実地に鍛えさせる為に、子供の頃から、いろんな初対面の大人と会話をさせたいね。洗練された本物の大人のオトコやオンナ達と」

「そこは僕セレクトの人間達だ。上手くやってくれると思う」

と、僕。

「大事なのは、本物を理解させる事だ。本物こそ、大事なんだからね。それを理解出来なきゃ、やっぱダメでしょ。オトコもオンナも」

と、僕。

「まあ、勉強なんて後からやりゃあいいし、あんなの才能はいらないからね。向いていないなと思ったら、別の仕事を探せばいい。要は自分に向いている仕事を探す事だよ、大事なのは」

「相手にすべきは、社会で、愛されるオトコとオンナかな。社会でチカラを持つオトコ、妖艶なオンナ・・・そんな人間に相手にしてもらいなさい・・・ってな所だよね」

「そういう人間にこそ、「知恵」が集まっている。「笑顔」で居るって事さ。大事な事だよね」

と、僕。

「ま、現実には、自分の好きな事を早く探しだして、それで大成するにはどうしたらいいか、子供の頃から、徹底的に考えさせたいね」

「基本は、どうやって金を稼ぐか、だ。それを賢く、シンプルにガンガン求める事さ」

「収入は、初任給の、10倍、100倍、500倍、1000倍くらい、求めなきゃダメだよ。オトコの価値は、金なんだからさ」

「・・・結果的にどこまで行けるか。自分自身を鍛えればいいんだ」

「そして、兄弟姉妹、それぞれ毎日切磋琢磨しあいながらね・・・チカラを付ける・・・なんなら、子供は7人でもいいな・・・」

と、僕。

「7人ですか。わたし、身体持つかなあ・・・」

と、ユキちゃん。

「ユキちゃんなら、大丈夫だよ。ユキちゃん、子供好きだし、ユキちゃんは好きな事には常に全身全霊でしょ?」

と、僕。

「まあ、そうなんですけどね。でも、ゆるちょさんの子供なら・・・それくらいは大丈夫だと思います」

「そうなんですよね。相手がゆるちょさんだって、なったら、少々大変でも、ちゃんとやります。それがわたしの自然な気持ち・・・」

と、ユキちゃん。

「こう思わせてくれるのが、ゆるちょさんのチカラなんですね。人間力って、ホント、大切」

と、ユキちゃん。

「まあ、子育てが始まったら、僕も本気で子育てする気だから。始終、家にいるようにして、朝食はすべて僕が作る。家事も僕が出来るだけやる。掃除も毎日コマメにやりたいね」

と、僕。

「早寝早起きは徹底させて、朝から僕が子供達の相手をするよ。子供達と全力で遊ぶ。子供たちって、大人が全力で相手にしてくれるとすっごい嬉しいのよ。それ、僕、知ってるもん」

と、僕。

「とにかく子供たちは、出来るだけ外で遊ばせるし、スキンシップを心がける。たくさんの大人に出会わせて、子供の頃から、たくさんの大人に愛される経験をさせる」

「まあ、人見知りはさせてもいいけど、こころの底で、「信用出来る大人もいる事」を身体でわからせるようにしたいね」

と、僕。

「とにかく、人と自然に笑顔でつながれる・・・そういう人間にしたい。下ばっか向いて暗い顔ばっかしている、気の小さな人間にはしたくないからね」

と、僕。

「それから、ユキちゃんには全力で子育てストレスを軽減させたいから、僕の子育て範囲を出来るだけ増やさせて欲しい。まあ、乳は出ないけど、それ以外で」

「子供の食作りも完璧に覚えて、子育ての戦力になる事からまず、始めなきゃね。そういう体験をすれば、また、ママ友達向けの文章なんかも書けるようになるし」

「ママ友達が置かれた状況なんかも、文章として書けるから、僕としては一石二鳥だしね。やっぱり、経験こそ、宝だよ」

と、僕。

「ゆるちょさんはすぐ物事のいい面をプラスに捉えて、考えて行くからいいですよね。いつも明るい。そういうゆるちょさんが横にいてくれるだけで」

「わたしは癒やされますよ」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんって、そういう人なんですよ。そこにいて、笑顔でいてくれるだけでいい」

「存在するだけで、「わたし、がんばりたい」って思わせてくれる。そういう人って、少ないですもん」

と、ユキちゃん。

「だから、ゆるちょさんは横にいてくれるだけでいいんです。その遺伝子を継いだ子供達をわたしに授けてくれるなら・・・」

と、ユキちゃん。

「ま、がんばっていこう。楽しい事もつらい事も、結果的に僕らを楽しませてくれるさ・・・」

「人生は結局、時間の使い方だからね。それを間違っちゃいけないんだ・・・」

と、僕。

「ふふ。そうですね。それは、間違えないようしないと、いけませんね」

「自分がやりたい事に時間を使えないと、何の為に生まれてきたか、わからないですから」

「わたし、子育て楽しみなんです。ま、自分を成長させてもくれるだろうし・・・」

と、ユキちゃん。

「物事には常にプラスの面とマイナスの面がある。だから、プラスの面を自分に取り入れ、マイナスの面は対策を考えて、それを講じればいいだけなんだよ」

「いずれにしろ、経験を積むと言う事は、自分にとってプラスなんだからさ。子育てに取り組むのも、自分の人生をさらに豊かにする事につながるし」

と、僕。

「大事な事は、こころとこころを繋いで置くこと。子育てプロジェクトは、二人のプロジェクトなんだから、僕が主体的に動こう」

「君は、女性なんだから、男性に比べて早くに疲れちゃう。この現実をしっかり理解して、対策を講じる事。だとすれば、子育ては男性が主体的に動くべきなんだ」

「金はガンガンにかけて、子供達第一に生きる。それが子育て時間の第一のテーマになる。僕は自分の仕事もあるけど、むしろ、子育てこそ、第一のテーマなんだから」

「そこから新しい発想を産めばいい。そうすれば、また、違った世界の中で、走り回れる事になる。子供達と一緒に走ろう。その時間は、人生の中で限られた時間なのだから」

「僕はやる。君と一緒に」

と、僕。

「はい」

と、ユキちゃん。

「ビビッて、何事からも逃げていたら、中身スッカスカな人生になってしまう。世の中、賢く振る舞って、面倒な事から逃げて生きている人間もいるけど」

「その結果、当然、孤立している人間をたくさん見てきたからね・・・そうならないように、人生、挑戦あるのみだよ」

と、僕。

「そうですね。中身すっかすかな人生だけは、嫌だし」

と、辛辣姫。

「なんかお金持ちで、見た目しあわせそうに見える女性の例も知っているけど、お金だけじゃ、しあわせにはなれないんですよねー」

と、ユキちゃん。

「物語で言えば、大事なのは、しあわせを持ってきてくれるのは、登場人物なんですよ」

「魅力的な登場人物がいなければ・・・そこにお金だけあったって、何も楽しくない。だから、誰に出会い、自分を受け入れてくるか・・・そこが一番大事なんです。人生においては」

「そして、生まれてくる子供達・・・わたしが見つけ出した素敵な男性の遺伝子と自分の遺伝子がそこで交わり合う・・・そうして出来た、わたし達の子供達こそ、しあわせの果実です」

「自分が、これまでの人生で、見つけ出した「しあわせになる為の知恵」を彼ら彼女らに教えてあげたい・・・今はそんな気持ちを持っていますよ、わたしは・・・」

と、ユキちゃん。

「子育てはつらい事も多いだろうけど、そのつらい事こそ、自分を成長させてくれる糧ですからね。ゆるちょさんは、いつもそう考えろと言ってくれる」

「つらい事から逃げるのではなく、つらい事を全面的に受け入れ、そこから学び、大きく成長する事こそ、人間の本筋だ・・・そういう事ですよね、ゆるちょさん」

と、ユキちゃん。

「ああ。つらい事こそ、自分を大きく成長させるチャンスなんだ。そこで思考し、もがき苦しむ事こそ、経験なんだ。その経験を自分の知恵で乗り越えた時こそ」

「その先に、超成長した新たな自分がいる。その自分に会えるチャンスなんだ。だったら、喜ぶべきだろう?ねえ、ユキちゃん」

と、僕。

「その考えを持てるゆるちょさんが・・・そうやって説明してくれる、そういうゆるちょさんが・・・横にいるだけで、わたしは強くなれます」

と、ユキちゃん。

「まあ、一緒にがんばっていこう。子育ては初めてだけど、いい機会なんだから、お互い主体的に子育てを楽しんでいこう」

「ま、奴らは怪獣だから、無尽蔵のチカラを持っているから、そこに対抗しないといけない。準備がいるんだ」

「今から、トレーニングでも、しておこうか。毎日の、ウォーキングとかさ」

と、僕。

「そうですね。「トレーニングは嘘つかない」ですもんね」

と、ユキちゃん。

「大切なのは、自分から、他人に声をかける事が出来る事。自分の得意な分野を見つけておくこと。異性に興味を持たれる、魅力を身につけておく事」

「そして、何より、自分のしたい事を見つけて置くことくらいかしら。ま、勉強は粛々と知識を頭の中に詰め込んで、徹底して演習問題を解く事」

「そういう子供と言う、芸術作品を作ればいいんじゃないですか。基本的には、それでいいんじゃないかなー」

と、ユキちゃん。

「うん。そうしよう」

と、僕。

「それと・・・わたしが子育てで最も大事だと思っている事は、オトコはゆるちょさんと同じような「強い威嚇力」を確保すること」

「女性は、御島さんのような「大きな抱擁力」を持つ事。だから、男性は威嚇力を確保する為に、目と目を合わせて戦う、なにがしかの武道を子供の頃からやらせたいです」

「女性はもちろん、「抱擁力」が大事だから、「抱擁力」の強い、そういう女性を生きる目標にして生きて欲しいですね」

「もちろん、女性は美意識も重要だから、お茶、お華、日本舞踊の女子3大習い物の基本は習わせたいですね」

「そして、頭の回転の速い、透明感の素敵な女性に成長させたい・・・」

と、ユキちゃん。

「とにかく、大事な事は、男性でも女性でも、皆に「愛される事」です。そして、皆が納得する「知恵」を作れる事。その知恵に溢れた言葉こそ、皆を笑顔にするんですから」

「そういう人間に成長させたいですよね。勉強なんかより、そっちの方がすっごく大事だもん。事実、勉強しか出来ない男性や女性って、周囲皆に嫌われているでしょう?」

「それが答えです。勉強しか出来ない「俺エライ病」の人間になったら、人生終わりですから」

と、ユキちゃん。

「と、言いながら、最低限、子供の勉強は僕が見る。参考書で勉強して、子供の勉強出来る具合を常に把握しておくよ」

「ま、そうすれば、子供との触れ合いの時間も増えるし、一石二鳥だろ。とにかく、そこは徹底してやりたいね」

と、僕。

「わたし、群れのボスとして迎えるべきは・・・「問題解決能力の高い男性」って決めてたんです。これ、教えてくれたのは、元ヤンのユミちゃんなんですけどね」

と、ユキちゃん。

「ほう。それは、どういう?」

と、僕。

「ゆるちょさんって、問題解決能力がやたら、高いじゃないですか。もちろん、現役で社会の一線で、働いていらっしゃるから、当たり前なんですけど」

「その問題に関して、問題解決能力が高いのは、誰か・・・と言う事を瞬時に理解して、「あ、これ、ユミちゃん、よろしく」って発言するだけで」

「ユミちゃんも多くのスタッフを上手く動かせるし、そういう中で最も短期間で、問題解決が図られる」

「つまり、大事なのは、ゆるちょさんの為なら、ひと肌脱ごうって、言うたくさんの女性、男性がいるって事実なんですよね」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんは今、フリーの立場です。企業の課長さんとかじゃなく、それぞれ、個人個人と、ハートでつながっている。その時、「これ頼む」の一言で、皆が動く」

「それこそが、本当のボスですよ。それが出来るのがゆるちょさんだから・・・皆笑顔でゆるちょさんから、仕事を頼まれるのを喜びと共に、待ってる」

「そういう男性って、そうそういませんよ。ゆるちょさんだから、出来る。ジェネラル・ブラックだから、出来るんですよ」

と、ユキちゃん。

「わたしは、そういうボスなオトコじゃなきゃ、嫌なんです。そういうオトコの子を宿したい。そういうオトコの為に、人生を捧げたい」

「そういうオトコの子を欲しいって、わたしの子宮が震えるんです・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、わたしは、ゆるちょさんを選んだんです」

「わたしの遺伝子は、ゆるちょさんの遺伝子を次の世代に伝える為、子供達を生むために、存在するんです」

と、ユキちゃん。

「ってさ。僕、まだ、あの・・・プロポーズしたわけじゃ、無いんだけどね。黒い宰相としては、さー」

と、僕。

「もう、せっかく盛り上がっていたのに・・・」

と、ユキちゃん。

「でも、それくらいの気持ちがあるって事くらい・・・わかってくれても、いいでしょ?」

と、ユキちゃんは言うと、ニッコリと微笑んだ。


(おしまい)

女性のオーラ、読める?

2016年05月01日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

5月・・・気持ちいいですね。気持ちのいい風が吹き抜けていく。

楽しい時間の始まりです・・・。


さて、その時、僕らは事務所の近所にある、和風居酒屋の小部屋にいました。

「でも、御島さん。僕、教えて欲しいんですけど、御島さんの話題の中で、よく、女性が出すオーラについて話されているんですけど」

「・・・実際、女性の出すオーラってどんなモノなんですか?」

「僕は、女性に関してのトレーニングが足りないせいか、よくわからないんですよね、それ」

と、池澤くん(24)。

「うーん、そうね。女性が何も言葉にしていない時・・・池澤くんは感じないかしら」

「「あ、ここでは僕は発言しない方がいいな」とか、「どうも自分はお呼びでないような気がする」とか」

「・・・誰も言葉にしていないのに、そんな風に感じる時って、無いかしら?」

と、御島さん(31)。

「ああー。それはありますね。場の雰囲気って、言うか、そういうモノですよね、それ」

と、池澤くん。

「それって具体的に、どんなモノがあるかしら?」

と、御島さん。

「それは誰かが思い切り怒っている時とか・・・僕がしゃべると火に油を注ぎそうになるからやめよう、とか」

「あとは誰かが感情的になって、泣きそうになっている時とか・・・あと、なんとなく、目の前の女性が近づくなってサインを」

「出しているような時・・・それと、目の前の二人がどうも恋しているような時とか・・言葉にしない方がいいなって感じる時とか・・・いろいろありますね」

と、池澤くん。

「あら、わかっているじゃない。まあ、具体的に言えば、言葉には現さないけれど、自分の感情を相手に伝えるって言う事よ」

「それは男性も女性もやっている事なのよ。それは目を使って、その自分の感情を表情で、相手に伝える事なの」

と、御島さん。

「あえて言葉にしないからこそ、多くの感情が伝わる・・・オーラって、そう解釈した方がいいかしらね」

と、御島さん。

「確かに、目ですね。女性が怖い目をしていたり、目を伏せて完全にこちらを無視していたり、あるいは、こちらの事を意に介していない、とか」

「なんだろう・・・「僕と話したくないって事なのかな」って思わせられるのが普通ですかね」

と、池澤くん。

「でも、そういうのは「空気を読む」の空気感なのかなって思っていたんですよ」

「女性のオーラはそれとは違うんですか?」

と、池澤くん。

「うーん、同じようなモノだとは思うけど、空気って言うのは、その場にいる皆が共有している空気で」

「オーラって言うのは、個人が出す空気感と言った方がいいかしらね」

と、御島さん。

「例えば・・・御島さんが「怒りの空気感」を出していたら・・・それが「怒りのオーラ」って事になるけど」

「場の住人達がその御島さんの「怒りのオーラ」の素早く反応して、素知らぬふりをするとか・・・それがその場の空気感って事になりますね」

「そういう違いじゃないですか?」

と、辛辣姫(28)。

「そうね。まあ、そういう事だと思う。結局、オーラは個人の感情、空気感は、その場を支配する感情って言い方が出来るかもね」

と、御島さん。

「そうか。じゃあ、やっぱり女性個人個人が出すオーラをいち早く読めるようになる事が男性として、重要になってくるんですね」

と、池澤くん。

「そうなのよ。それが女性を相手にする時の男性のトレーニング・第一歩って感じなんだけど」

「その事すら、意識出来ていないって言うか・・・そのトレーニングが全く出来ていない男性がいる事が問題なのよ・・・」

と、御島さん。

「女性は敏感よね。もちろん、個人差があって、空気を読めない人間もたくさんいるけど・・・そういう人間はいつしか相手にされなくなるから」

「女性の出すオーラって、まあ、本音だからこそ、読み取れないといけないわね・・・」

と、御島さん。

「わたしが思うのは、そういう男性が例えば父親になった時に、娘の本音を見抜けなかったらダメじゃない?って事なの」

「女性が出すオーラを理解するって、そういう事だもの。それが出来ないって、まず、娘の父親として失格って事だから、女性の結婚相手に永久になれないって事なんじゃないかなあ」

と、御島さん。

「わたし、よく「近寄らないで、わたしの視界に入って来ないで」って言うオーラを特定の男性に出したりするんですけど」

「そういう男性に限って、そもそも女性の出すオーラを受け付けないって言うか理解出来ないんですよね。不用意にわたしの視界に入ってきたり、近寄ってきたりするんですよ」

「あげくの果てに、「あのオンナ、俺に気があるみたいだ」みたいな超勘違いをして、そのように振る舞うから、最悪って感じですね・・・」

と、ミユウちゃん(25)。

「それってムカつくわ・・・」

と、辛辣姫は、こっそり言葉にする。

「結局、男性って洞察力が高くないのよ。男性ってよく、気を使って言葉にしないでいると、「言いたい事があるなら、言葉にしてみろ」って言う方を言い方をするのよね」

「それって、結局、男性って、言葉にされないとわからないって事なのよ。ここが男性の致命的なダメさで」

「・・・わたしはここで、男性の能力ってはっきり分かれると思っているの」

と、御島さん。

「それは出来る人間と、出来ない人間との差って事ですか?そこで読めると、御島さんは看破していると言う事ですね?」

と、辛辣姫。

「ま、そういう事。出来るオトコは、女性の出しているオーラを読む。空気感を身体で感じると言う事が出来るわ」

「つまり、洞察力が高いから、女性の気持ちの中での、小さな変化に容易に気づくの」

「そして、今、女性の感情がどうなっているか、傷付けられていないか・・・悪い感情になっているか、良い感情になっているかを瞬時に感じ取る」

「そこから、思考が変化し、次の行動が変わってくるのが出来る男性ね」

と、御島さん。

「じゃあ、出来ない男性は?」

と、辛辣姫。

「もちろん、その逆で、女性の出しているオーラを理解出来ないから、女性の感情をほぼ無視する。それはわからないからしょうがないのよ。それ以外打つ手は無いんだから」

と、御島さん。

「そして、男性が勝手に判断して「ま、どうって事ないか」と評価し、スルー」

「結局、女性の出しているシグナルを無視しがちなのが、ダメな出来ないオトコって事になるわね」

と、御島さん。

「えー。それって、最悪。だって、自分の気持ちを無視さらたら、女性だろうが、男性だろうが、普通にムカつくし、怒りません?」

「そういう想像力が無いのかしら、そういう男性って」

と、ミユウちゃん。

「多分無いのよ。それぐらい未熟って事なのよ。女性をどんなにムカつかさせても、怒らせても、理解出来ないんじゃないかしら」

「そんなオトコ、許す前にこちらも徹底スルーよね。永久に、ね・・・話す価値は一切無いし、視界にすら、いれたくないわ。ムカつくから」

と、御島さん。

「そうですね。しかも、最悪な男性って、スルーした後に、自分の勝手な妄想を女性に押し付けたがるんですよね・・・」

と、ミユウちゃん。

「だから、わたしが「近寄らないで」ってオーラをしきりに出しているのに、それを理解する能力もないから、勝手に考えるんですよね・・・」

「それで、あろうことか、「あのオンナ俺に気があるみたいだ」とか言い出して、もう、最悪ですよ。現実が全く見えていない」

と、ミユウちゃん。

「モテない、バカなオトコ程、「あのオンナは俺に気がある」って言う自分にとって、都合のいい捉え方しかしないのよね」

「洞察力なんか、これっぽっちも無く、ただ自分にとって、都合よく物事を考えているだけ」

「そんなオトコ、現実が見えないから、仕事も出来ない、だから永久に出世出来ない・・・最悪な男性よね・・・そういうオトコ」

と、御島さん。

「結局、目の前にある現実が見えない・・・と言うか、わざと見ないようにしている・・・現実逃避って事ですか」

「それがすべての人生をダメにする原因になっているんでしょうね」

「そういう人間は新橋でお酒を飲みながら、ひたすら自分を慰める人生を送るんでしょう」

と、辛辣姫。厳しい。

「そうか。男性って、合理的でなく、なんでも自分に都合よく考えると言う病気を持っているのね。「都合よい病」。相手の気持ちを全く読めない、読まないからこその」

「「都合よい病」だわ。空気を読まない、読めないと言えば「俺エライ病」のオトコがそうだから・・・「都合よい病」も、そういうオトコ達の共通の病かも」

と、レイカ(31)。

「男性の持っている「病」ってたくさんあるんですね。「空気を読まない」「なんでも自分に都合よく考える」「俺はエライから何をやっても許される」といつも考えてる」

「「女性を上から目線で見下す」「女性は仕事の出来るオトコを好きになるものだ」「俺は女性にモテる」と考えてる・・・全部、男性の勘違いですから」

「自分に「都合よく」しか考えられないから、そういう病気にかかるんでしょうね」

と、ミユウちゃん。

「よくそれって、「根拠の無い自信」っていいますよね。男性はそればっかり持っている感じ・・・」

「常に「自分アゲ」をしていないと収まらないって言うか・・・男性って、精神的に弱いのかな」

と、辛辣姫。

「ううん。さっき、ユキちゃんが答えを指摘してくれてるわ」

「ダメな男性は常に現実を見ないようにしている。素敵な男性は現実を直視している。この違いよ」

「ま、現実を見なかったら、ダメなオトコになっていくのは、当たり前の事なのよ・・・」

と、御島さん。

「ネットに逃げ込んでいるオトコも、そういうオトコですよね。リアルライフでの能力がドンドン劣化して、リアルな女性にドンドン相手にされなくなっているもの・・・」

と、辛辣姫がズケリと言葉にした。


「だから・・・ダメな男性は女性の中身を理解出来ないのよ。いや、そもそも理解する必要を感じていないのかも」

と、御島さん。

「現実を知るのが怖いのが、ダメなオトコだから?」

と、辛辣姫。

「うん。多分そうね。だから、女性の中身をあえて理解しないようになる。自分の思い込みだけを押し付けて、都合よく解釈するようになる。この流れじゃない?」

と、御島さん。

「強くて素敵なオトコは、問題解決能力が半端ないから、ドンドン現実を知り、処理していける。要は自分用に現実を変えていけるの」

「それに対して、ケツの穴の小さい、精神的に弱いオトコは、経験も足りないし、そもそも問題解決能力が低いから、現実から目をそむけ、すべてを自分にとって都合よく考え」

「女性の中身もあえて見ない。勝手に作った妄想女性の像を女性に押し付け、日々を生きていくから・・・現実的には「ただの頼りないオトコ」と言う烙印が押されてしまう」

「・・・そういう事ですか」

と、辛辣姫。

「ま、そういう事なんじゃない。ま、問題解決能力の高い、人間性の大きい、精神的に強いオトコをわたしは選ぶようにしたいわ」

と、御島さんは結論のように言葉にした。


「だから、実際、「恋愛をする」と言う事で考えると・・・女性の中身を見抜いている、現実を直視している男性だけが女性を段階的に落としていけるの」

と、御島さん。

「・・・女性の中身と相対して会話をしていく中で、女性を少しずつ説得していけるオトコが・・・いや、女性が恋に落ちるのは、一瞬よね・・・」

「段階は踏んでいるけど、一瞬で、恋は成立するもの・・・」

と、御島さん。

「それはどんな感じなんですか?女性のオーラを理解する事と関係があるんですか?」

と、池澤くん。

「大有りよ。女性のオーラを男性が理解出来なければ、お互いの気持ちすら、わかりあえないじゃない」

と、御島さん。

「女性からすると、男性って、大きく分けて3種類かしら。女性と目すら合わせられなくて、挙動不審のオトコ。リアルライフで経験が少ないから、人間性も小さく」

「精神的にも弱いから、目を合わせられないオトコね。これが一例目。まだ、人間性が小さくて、女性と対等に話が出来ないの。リアルライフで経験が圧倒的に少ないタイプね」

と、御島さん。

「二例目。女性と対等に話そうとするけど、目は話しながら、ちらちらと合わせるくらい。「自分は正しい行いをしている」とは思ってはいるけど」

「まだ、女性を探り探りしている状態。女性に気持ちで負けていて、相手にされていない状態」

と、御島さん。

「そういう男性って、やっぱり人間性が小さいと言うか・・・女性の立場から言わせてもらうと、小狡い印象がありますよね。だから、わたしは嫌い」

と、ミユウちゃん。バッサリ。

「で、三例目。こういうオトコは、自分に自信があるから、女性と積極的に目を合わせ、女性の気持ちをリードし、上機嫌にさせ、お互い目の笑う笑顔になれている」

「女性も上機嫌だし、男性も上機嫌。何も言わなくても、お互いの感情すら、わかりあっている関係。そういう事ね」

と、御島さん。

「わたしはそういう男性が好き。父親のように人間性が大きくて、女性のすべてを受け止めてくれる本物の大人の男性の匂いがそこにはありますよね」

と、ミユウちゃん。

「結局、素敵な男性って、目で女性を落としますよね。落とされた女性は上機嫌になっちゃって、目は大笑いって感じになりますよ」

「上機嫌で、相手を視界に入れるから、喜びがはじけて・・・恋に落ちるって所かしら。そういうつながりで、恋って落ちていくモノなんですね」

と、辛辣姫。

「結局、恋って本能的なモノなんですね。本能こそ、恋を呼ぶ。目を合わせていると相手の気持ちがビビットに伝わりますからね」

「相手が自分にいい感情を持っている事がすぐにわかる。それに関して自分もいい感情を持っている事が瞬時に相手に伝わるから、男女は一気に恋に落ちる」

「しかもお互いが「ヒカルの目シリーズ」を持っていたら、さらに強固な恋になる・・・あのキラキラこそ、別の世界にわたし達を誘いますから」

「そこは普通の人では絶対にわからない世界だから・・・経験してみないとわからない世界ですよ」

と、ミユウちゃん。

「女性の出すオーラが理解出来れば、その女性が自分に対してどんな感情を持っているか、すぐわかる。その女性のオーラが「ウエルカム」であれば」

「それこそ、相手の視界にぐいぐい入っていくべきだし、そこで眼と眼を合わせる事が出来れば・・・瞬時にお互いの気持ちをお互いが理解するわ」

「女性は目で会話するんだもの。だからこそ、恋している事がわかるの。ま、女性の目は饒舌だもの。それに女性はおしゃべりだしね」

「だからこそ、女性の気持ちはすぐにわかるものなのよ」

と、御島さん。

「だから、さっきも言ったように、ダメなオトコは女性のオーラを理解せず、相手の気持ちが永久にわからない」

「逆に、、良いオトコは、女性のオーラだけでなく、女性の中身も理解出来ているオトコって事になって」

「しっかりと、いいオトコとダメなオトコを区別出来るって事になるの」

と、御島さん。

「だから、ダメなオトコの特徴・・・現実の見えていない現実逃避型の人間は、自分の外界にある事はすべて自分に都合よく考える」

「・・・そういう病にかかっていると言う事よ。ま、ある意味、自分に逃げ込んでいて・・・周囲からは相手にされなくなっていく男性よね、それは」

と、御島さん。

「それって完全に「逃げ込み者」の症例だね」

と、僕。

「そうなのよ。結局、ふしあわせスパイラル一直線の「逃げ込み者」のパターンなの」

と、御島さん。

「で、いいオトコはしっかりと現実が見えている。さらに言えば、現実を変えていくのも、いいオトコのパターンよね」

と、御島さん。

「だいたい現実がしっかり見えていなければ現実に対する有効な対応策も考えられないし、それを行動に起こす事も出来ないもの・・・」

「いいオトコは、行動派って事になるわね。常に現状をよい方向に変えるために社会と対峙し、動いているし、考えている」

「そして、目標を次々と達成していく。この目標を達成するチカラを持っていると言う事こそ、いいオトコの条件って感じがするわね」

と、御島さん。

「「何かを待ってばかりいて、毎日に流されているオトコ」じゃ、ダメですね」

と、ミユウちゃん。

「当然、そうね」

と、御島さん。


「わたしは、しあわせにしてくれる男性ってどんなかしら?って考えた時、何かを押し付ける男性じゃなくて、「一緒に歩こう。僕の為に、美味しいお弁当を作ってくれる?」って」

「恥ずかしそうに照れながら言ってくれる男性かなって、子供の頃から思っていたの」

と、御島さん。

「決して押し付けがましい性格じゃない。むしろ、照れ屋って言うか、でも、自分の仕事に絶対の自信がある。仕事の事を聞くと嬉しそうに真面目に教えてくれる」

「「少し難しかった?」って言いながら、少し控えめに、でも、いい顔で、自信を持って、話してくれる。そんな男性がわたしは好きだなあって、子供の頃から思っていたの」

「大事なのは、「いい顔で自信を持って話してくれる」って言う所。そういう男性の奥さんになりたいって、ずーっと思ってた」

と、御島さん。

「一緒に歩ける、同じ夢を見られる・・・同じ視線で、その夢を見つめていける・・・そんな自分に自信のあるオトコこそ」

「・・・人生で見つけるべき、いいオトコ・・・御島さんは、ずっと思ってた・・・そういう事ですね」

と、辛辣姫。

「ふ。離婚歴はあるけどね・・・」

と、御島さん。

「ま、あの頃は、まだ、御島さんも未熟だったって事で」

と、辛辣姫。

「そ。だからこそ、わたしは、そういうイイオトコを見つけているの。ずっとね」

と、御島さんは、さわやかに言い切った。


「そういう意味じゃあ、目の前の男性を評価する時・・・やっぱり自分の出すオーラを理解してくれる男性じゃないとダメって事になるんですかね」

と、辛辣姫。

「言葉にしなくても、わたしの感情がわかる・・・そういうオトコである事が、最低限、女性が男性に求めたい事ってなるんじゃない?」

と、御島さん。

「ダメなオトコって「察する」ってことすら出来ませんよね。「言葉にしなきゃ、わからないだろう」とかへーきでいいますからね」

と、ミユウちゃん。

「女性の状況がわかっていても、わざと無視する男性もいますよ」

と、辛辣姫。

「うーん、結局、けつの穴の小さい男性は、自分の事だけで、すぐにいっぱいっぱいになるから、女性を無視したり、察する事が出来なかったり、オーラを理解する事も出来ない」

「・・・そこにすべての原因があるようだわ」

と、御島さん。

「それって修行不足のオトコって事ですよ。しかも、バーチャルな世界に逃げ込んでいたら、人間力そのものが永久に成長しないから、永久に女性に相手にされない個体になっちゃう」

「そういう怖い事でもあるんですよ。だから、女性のオーラを読めない男性は、ダメだって事になるんです」

と、ミユウちゃん。

「リアルな世界で活躍出来るオトコこそ、女性の憧れの的ですもん」

と、ミユウちゃん。

「だから、ドラゴンクエストで言えば・・・人間性が小さい、レベルがまだ、1とか2の男性は相手にしちゃいけないって事ですね」

「逆に、修行を積んだ、人間性の大きな・・・レベル100とか200とか・・・ラスボスを倒せるくらい修行を積んだ男性を、こそ」

「女性は、相手にすべきって事だと思うんですよね。女性のオーラを理解出来ない男性は、修行が出来ていない、レベル1程度の人間って事だろうし」

と、辛辣姫。

「だったら、逆に事は簡単で・・・少し気になる男性に現実にオーラを出してみる・・・「わたしに笑顔を見せて」オーラでもいいし、「近寄らないで」オーラでもいい」

「目の前のオトコが、そのオーラを理解出来るオトコなら、恋を始めてもいいって事なんじゃないですかねー」

と、ミユウちゃん。

「ま、結局、気になるオトコがいたら、女性の方から、誘ってみるって言うのも、手よね」

「じゃない?ゆるちょくん」

と、御島さん。

「恋とは男性がプレゼンし、女性が落ちるモノ・・・の定義から言うと、もちろん、誘うのは女性側の仕事ってなるね。だって、恋を決めるのは女性なんだから」

「・・・あるいは、女性が「わたしに笑顔を見せて」オーラを何回も出せば・・・行動派の男性なら、そのオーラの意味を理解出来て、夕食くらい誘ってくるんじゃない?」

「僕は少なくとも、そうするね」

と、僕。

「ゆるちょくんなら、それは誘いやすいわ。オーラにビビットに反応してくれるもの。「今日は夕飯、どこか行きたいわ」って言うオーラを出せば」

「「飯、どっか行く?」って即座に聞いてくれるしね」

と、御島さん。

「女性はやっぱり、男性に甘えたいんですよ。もちろん、お気に入りの男性に」

「そして、自分の事をすべて受け止めてくれて、自分の言い分を毎日聞いて欲しいし、やさしく評価してほしい・・・その為には、会話も大事だけど、オーラを理解してくれる事も」

「最低限、必要な事だから・・・その両方を理解して、受け止めてくれたら、最高な感じがしますよね・・・」

と、辛辣姫。

「そうなった時、初めて、こころとこころが繋がれる。気持ちと気持ちがピタッとあって・・・やっと恋愛状態になれるって事ですよね」

と、ミユウちゃん。

「結局、男女の仲って、こころとこころが寄り添い、つながっている状態こそ、最高の状態なんだから、それを実現してくれる、男性のパートナーを見つけたいものね」

「自分の中に逃げ込んでいる「逃げ込み者」じゃあ、永遠にこころは寄り添い合えないし、つながれないもの・・・」

と、御島さん。

「わたし的には、そういうオトコこそ、自分の目標をしっかりと実現していける、行動派の男性って事になりますね」

「口だけで、行動が伴わないオトコは最悪です。目標そのものを持たないオトコは論外ですけどね・・・」

と、辛辣姫。

「そういう意味じゃ、人を動かしていけるオトコこそ、カッコイイ・・・わたしはそう思うわ」

と、御島さんは笑顔で、そう言った。


「相変わらず、うちの女子達のハードルは高いっすね」

と、池澤くん。

「そうだな。お互い、がんばらなきゃ、な・・・」

と、貴島くんは苦笑しながら、言葉にした。


(おしまい)