大河ドラマ「軍師官兵衛」感想 燃えよ戦国!軍配通信
「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」
●「知恵者」こそ「知恵者」を知る!信長さん相手なら、大丈夫!しかし、考えてみたら、武田信玄さんに大義なかったのね?織田信長さんにこそ絶対の大義があった!毛利家中に「知恵者」少なし!やっぱ信長につかなきゃ!
大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第七回軍配通信「決断のとき」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。
さて、今回は官兵衛が信長さんに謁見してもらう直前で終わりましたが、まあ、信長さんは人の中身を見抜くプロですからね。
まあ、「絶対の知恵者」である織田信長さんですから、官兵衛みたいな「知恵者」は大好物なわけですよ。
まあ、なんだかんだ、織田信長さんがすごいのは、彼の義が「和を以て貴しとなす」を最高正義とするこの日本において、
「日本を「知恵者」のチカラで持って平定し、「和を以て貴しとなす」を復活させる」
ですからね。
日本人として、最高の義を掲げていることになるんですね。
まあ、ですから、能力のある人間は織田家という「知の王国」に参上するのが道理になってくるわけで、
そりゃー、織田家はドンドン強くなるのは、これは当たり前なんですねー。
で、ちらっと触れられていましたが、それに対して武田信玄・・・「信長め、運がいい」などと言われていましたが、
武田信玄には大義がないんですよ。
「大義ある知恵者が戦に必ず勝つ」
みたいに官兵衛が言っていましたが、その大義が信玄にはない。
まあ、せいぜい「仏敵信長を討つ」くらいの個人の私怨のような大義がそこにはあるだけです。
さらに言えば武田信玄のあの行動は言わば「記念受験」や「記念旅行」的なモノで、
「死を前にちょこっと旅行にでもいくべえか・・・」
と、計画されたモノで最初から信長を倒す気なんて無いわけですよ。
まあ、信長がどこまで武田家の内情を知っていたかは知りませんが、徳川家への織田信長から意見として、
「籠城戦」
を示唆されていましたから、補給路の無い武田軍の補給線をどこかで切る用意を信長はしていたかもしれません。
まあ、「絶対の知恵者」信長ですから、
「岐阜城まで攻めてはこないだろう」
とは読んでいたモノの岐阜城で待機し、何かの時には手をすぐに打てる態勢を取っていたんでしょうね。
実際、武田軍は大会戦には強いですが、拠点攻撃などは不得意で、信玄の死の前後においても不得意な城攻めに不用意に時間をかけ、周囲を不審がらせています。
だから、信玄は最初から信長と雌雄を決する気などさらさらなかったし、大義もなかった・・・そういう話なんですね。
信長には大義があった・・・しかも「知による天下平定」という日本人としての最高正義・・・そりゃあ、信長さんの周囲に「知恵者」が群がるように集まるのは当然。
そのひとりとして官兵衛の姿もあるわけですねー。
まあ、毛利につくか、織田信長につくか・・・という話なわけですけど、当然、勝つ方につかなければいけないわけですよ。
じゃあ、毛利はどうか?
戦に勝つのは、常に「知恵者」です。
織田家には「知恵者」が群がり集まっているし、信長さんは「絶対の知恵者」です。
というか、僕は信長さんというのは、「知恵のある人間」が大好きで、「嘘つき」が大嫌いなんだろうと思いますね。
まあ、よく信長の「比叡山焼き討ち」の場面でその理由として語られるのが、
「比叡山の仏僧は民達を騙し、見たこともない来世について「天国へ連れて行く」などと言ってるが、それは真っ赤なウソだ」
「民衆に嘘をつき、金をむしりとり、民衆たちを苦しめているのが、今の比叡山の仏僧どもだ」
「さらに言えば、来世利益を約束する仏達が神という存在だと言うのなら、現世において、家族をひとつところへ住まわせ税金も安くし」
「街を繁盛させ、民衆に現世利益を与えている僕の方がすごいじゃん。神以上じゃん」
という話ですが、非常に合理的な考え方ですよね。
この「絶対的知恵者」が、織田家のトップなんだから、そりゃー、織田信長につく方を選ぶのが賢明と見るべきでしょうね。
さて、じゃあ、毛利家は?
毛利家は先代毛利元就が「大知恵者」だったんですね。だから、彼は子供の能力も見ていたし、孫の能力も見ていた。
まあ、毛利元就の血を色濃く継いだのは、小早川隆景かと僕は思っています。吉川元春は毛利元就の武勇の才を色濃く継いだ。
まあ、確かにこの二人の叔父達は頼もしいとは思いますが、その中心にいる総帥が弱年の輝元であり・・・とても総帥の器ではなかったわけですから、
「天下の事など考えずに領国安泰だけを考えろ」
と、「大知恵者」毛利元就が言葉に残すのは当たり前だったんですね。
まあ、今回、安国寺恵瓊がフィーチャーされていましたが、僕はこの僧侶があまり好きじゃあありません。
なにしろ、後年、徳川豊臣の東西手切れの祭、その分不相応な領主輝元を西軍の盟主に祭り上げるという絶対にやってはいけない手を打ったのが、
この安国寺恵瓊ですからね。だいたい毛利家は豊臣方、徳川方に分裂していましたし、それも当主のチカラの無さを暗示していますし、
輝元は後年、
「今のままではやっていけません」
と家康に泣きついているという・・・もう、人間としての価値すら無いような男ですからねー。
そんな男に徳川家康を向こうにまわしての大博打なんて出来るわけがない・・・それを画策したのが安国寺恵瓊と石田三成一派ですから、
まあ、石田三成はわかりやすい「俺偉い病」の「知識者」ですから、誰がその下につくでしょう。
せっかく豊臣側についてくれた豪将島津義弘の戦意を喪失させちゃったり、まあ、リーダーとしての才能も無ければ器もありません。石田三成は。
だから、安国寺恵瓊って、人を見る目が無かったとも言えるんですよね。
例の、
「信長は偉くなるけど、あおのけに転ぶだろう。秀吉ってなかなかすごいよ」
という意味の安国寺恵瓊の書簡も考えてみれば、信長に転んで欲しいのは、毛利家の人間としての当然の本音であって、予言でもなんでも無いんですよ。
安国寺恵瓊に人を見る目があれば、「真面目で慎重な知恵者」徳川家康を絶対に敵に回したりしないはずですからね。
だから、僕は安国寺恵瓊をあまり人として好きではありません。
とてもとても「知恵者」とは言えない・・・人と交渉し人を見る目を養う必要のある人間であるにもかかわらず、人を見る目がない・・・僕的には評価出来ませんね。
さて、毛利家の交渉役がその程度なんですから、まあ、小早川隆景は後年、秀吉から評価されて五大老のひとりに抜擢されてますから、
「知恵者」と見ていいでしょうが・・・まあ、秀吉、信長クラスから見れば、まだまだ、下っ端な「知恵者」ですから・・・毛利元就が見抜いたように、
「天下など夢々思うことなかれ。領地を守ることだけに専念しろ」
と言う、分すら守れない・・・実際、防長二州だけになっちゃいましたからね。
あれだって、吉川広家の工作があったればこそで・・・ま、調べれば調べるほど、毛利家に知恵者が少ない現実が浮かび上がってきますね。
さて、この時代、まあ、今回出てきた安国寺恵瓊のように、諸国を廻り、いろいろな人物と実際に語り合いながら、その人の能力を見抜く行為が
普通に行われていたのであれば、安国寺恵瓊の能力はそれほどでもない・・・とわかりますね。
結局、この日本では、総帥の知恵者ぶりが後の未来を決するんですね。
もっとも「知恵者」の子供がアンポンタン・・・というのはよくあることなんですね。
「知恵者」はいろいろな経験を積みながら、自分を成長させますが「知恵者」の息子はその経験が無い分、アホの場合が多い。
ま、毛利輝元しかし、織田家の息子たち・・・三七信孝や信雄のアホぶりは有名ですからね。
あの徳川家康の息子秀忠でさえ、徳川本隊を関が原の合戦に遅刻させたりしていますからねー。
さて、そういう目で見れば、毛利輝元側に付く意味すらない・・・ということがわかります。
もちろん、織田信長さんにつけば・・・信長は官兵衛の知恵者ぶりをすぐに見抜きますから・・・信長と官兵衛はしあわせな関係性を作れる・・・そういうことになります。
いやあ、話が長い・・・ま、今回、秀吉話の定番がベタに描かれていましたね。
旧浅井領が藤吉郎に与えられ、それと同時に羽柴秀吉と名乗りだすというエピと、おねにそれを報告し喜ぶ秀吉・・・のシーン。
もうねー。「太閤立志伝」やってると、感動のエピとしてそのシーンが流れて・・・それを思い出しましたねー。
というか、おね役・・・黒木瞳さんだったんですね。ちょっとイメージが無かったので珍しいおね表現かなあって思いました。
まあ、でも、大河ドラマというのは美人女優さん総出演の目の保養ドラマでもありますからね。
まあ、秀吉さんの話は次回からメインになっていくでしょうから、次回以降こちらも考察していきたいと思いますね。
というか信長さんの長篠の戦い・・・こちらを考察していこうと思います。
まあ、長篠の戦いと言うと、いろいろ言われていますね。
三千丁の火縄銃というのは誇張だ、とか、武田騎馬軍団なんてなくて、将校だけが騎乗していたんだ、とか。
まあ、そのあたりの細かいところはよくて、僕は、
「さすが絶対の知恵者、織田信長さんだ「絶対の因果関係」を使ってる!」
と考えているわけです。
僕は若い頃はよく競馬場にかよっていました。府中競馬場や京都は淀競馬場なんかね。
で、もちろん、よく馬を見てたんですが、馬って音に敏感な動物なんですよ。
だから、織田信長さんとすれば、武田軍の強みでもある馬・・・これを使い物にならなくしてしまう目的で、
音のうるさい火縄銃を決戦の場で鳴らし、馬をビビらせて、使い物にならなくして、それで、武田軍を打ち負かしたのかなと思っているわけです。
当時、あれだけの数の火縄銃を用意できるのは織田・徳川連合軍だけです。
であれば、武田軍の馬達は絶対に火縄銃に慣れていない・・・織田徳川軍は馬は火縄銃の音に慣れさせていたでしょう。
であれば、火縄銃の轟音に武田軍の馬はビビリ、織田・徳川連合軍側に完全に有利な展開となるはずです。
ま、そこが織田信長さんの使った「絶対の因果関係」なのかなと僕は見ていますねー。
さらに言えば・・・武田勝頼・・・また英雄の二代目はアホという例になってしまいますが、
この戦いの特徴は武田信玄時代の勇将を多く戦死させていることなんですね。
つまり武田軍敗走後の織田・徳川連合軍の追撃戦がすさまじかった事を物語るわけですが、ここでの人的大損失が武田家の弱体化を招き、
システムとしての復旧が叶わぬまま、武田家は滅亡してしまうわけです。
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」
とは武田信玄の名言と言われる言葉ですが、結局、武田勝頼は二代目によく現れる中身の無い勘違い「俺偉い病」にかかっていたんでしょう。
で、結果、毎秒「負のエネルギー」をまき散らしてしまい・・・多くの勇将が死を選び、ドンドン人が離れていったんでしょう。
「情けは人の為ならず」
武田勝頼はこの言葉すら、正確に理解していなかった・・・そういうことだったと思いますねー。
ま、人間どこまでも真摯に生きていかなければいけませんねー。
そして「絶対の因果関係」をどこまでも使い続ける・・・ま、僕もこの方法をパクっているので、しあわせに生きているんですねー。
例えば、女性に目の笑ういい笑顔を貰いたかったら、「光るの君の目」を装備すれば、女性は恋に落ちる・・・こういう「絶対の因果関係」を普段利用していますね。
まあ、女性は本能で恋をするので、その本能を攻撃してあげれば、女性は防御は出来ませんからね。
だから、「光るの君の目」こそ、女性を絶対的に恋に落とす恋愛戦略兵器になるんですねー。
ま、わかりやすい「絶対の因果関係」です。はい。
うん?いつの間に女の話に・・・?話を元に戻しましょう。
というわけで、「知の王国」織田家をセレクトした官兵衛は織田信長に会いに行く・・・と、そこでチャンバラなんかも見れちゃったりして。
母里太兵衛がやりで活躍していましたねー。
あれは誰の手のモノ?官兵衛の義理の兄さんあたり、怪しいですねー。
そう言えば、家庭廻りでは後藤又兵衛が登場していましたね。
黒田長政さんと仲直りしていましたが・・・日本の物語はすべて「雨降って地固まる」物語だから、そうなるわけです。
官兵衛の義理の兄さんとも対立が描かれていましたが、いずれ「雨降って地固まる」になるのですから、いーんです。
ま、殿様も不穏な感じ・・・まあ、いろいろな事がまた起こるのでしょう。
まあ、また楽しくなってきましたねー。
今週の喜び
なんかお紺さんが出てくると、「一度いかがすか?」と言いたくなりますねー。そういう風情なんですよね。
まあ、しかし、大河ドラマってのは綺麗な女優さんのオンパレードですから楽しくなっちゃいます。
まあ「だし」さんなんかも・・・僕はアニメ声の美人に弱いので・・・ほんと「だし」さんは美人ですねー。
さて、次回からは石田三成さんも出てくるようで・・・石田三成さんは政治家じゃないんですね。いわゆる官僚なんですよね。
だから、政治を動かすことが出来ない・・・だって「俺偉い病」の「知識者」レベルの人間だもん。
そりゃあ、皆そっぽ向くよねー。
というか、秀吉が頭脳を担当して、その手足として使うには石田三成は道具として便利だったんでしょう。
それが秀吉がいなくなった瞬間に機能マヒを起こした・・・頭脳がなくなっちゃったんだから、道具としては新たな頭脳を欲さなければいけなかったのに、
自分が頭脳になろうと欲してしまった。
今まで秀吉という後ろ盾があったから、人も崇めたものを・・・後ろ盾を無くした途端・・・ひとはそっぽを向いたんでしょうね。
ま、いずれにしろ、「俺偉い病」は政治家は出来ません。
官兵衛も政治家というより、軍事技術者に近い感じですね。
まあ、秀吉が渾身政治家である一方で、官兵衛はやっぱり軍師なんですよ。
そこがナンバーワンとナンバーツーの違いなんですね。
うーん、大河ドラマレビューというより、歴史の考察になってる感じですね。
ま、大河ドラマを利用して、歴史を考察し、自分たちのリアルライフに利用出来れば、それでいいでしょう。
僕らはリアルライフをしあわせにするために生きているのだから。
さ、今日も「軍師官兵衛」存分に楽しみましょう!
ではでは。
今週のあれ、どうなん?
義理の兄さんすっげー怒ってたぜー。ま、仕方ないよね。織田信長さん相手だもん。そっちにつかなきゃ一族郎党全滅しちゃうもんね。生き残れ!官兵衛。