「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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土スタ見ました!(人間、逃げたら負け!)

2015年05月31日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!

その時、僕は土スタ大河ドラマスペシャルを皆で楽しむ為に、大河ドラマ好き3人娘、マキちゃん(30)、アミちゃん(29)、

そして、アイリちゃん(28)の3人とアイリちゃんのマンションでテレビを見ながら、シャンパンその他を楽しんでいました。

「まあ、だいたい毎年、土スタではこの時期に大河ドラマ・テコ入れ番組を放送するんだよね」

「今年は主人公吉田松陰の妹、文役の井上真央ちゃんと高杉晋作役の高良健吾くんか・・・いいねえ」

と、僕。

「昨年もアイリのこのマンションで皆で見てたわよね・・・ま、いっつもこの時期・・・特に戦国大河以外は」

「視聴率が伸び悩むのよね・・・」

と、皆の姉役・・・ちょっと宝塚のオトコ役入ってるマキちゃんが言う。

「でも、今年はその中でも視聴率一桁・・・かなり厳しい数字ですね」

と、アイリちゃんが言う。アイリちゃんは末娘らしく、しっかり者だ。

「まあ、幕末大河ドラマはどうしてもわかり難いから視聴率があがらないのはお約束って事かしら」

「それにある意味、ここのところ、主人公が久坂玄瑞だから・・・この人正直、人気あんまり無いからね・・・」

「いくら売り出し中の東出昌大さんを持ってきても・・・ちょっと弱いかしら」

と、大河ドラマにはうるさい、アミちゃんが言う。

「わたし、東出昌大さんの芝居が・・・なんか考えこむんだけど、それはわかるんだけど、どういう思いに辿り着いているのか」

「よくわからないのよね・・・さっきだって、せっかく妻であるお文さんが戦場まで来て、激励してくれているのに」

「明確な反応を返していないっていうか・・・このオトコ、いっつも煮え切らないでしょう?」

と、マキちゃん。

「マキは煮え切らないオトコが一番大嫌いだもんね」

と、アミちゃん。

「まあ、演出なのかどうかなのか・・・自分の意見を明確に持っていない人間は大嫌いなの」

「まあ、彼は若いって言う設定だとは思うけれど、この時期、彼は思想的に長州及び京都の公家達を焚き付けて」

「破約攘夷の方へ持っていってるでしょう。つまり、指導的立場にあるのなら、明確なビジョンがなければ」

「人々をリードできないはずなのよ。なんか軍師官兵衛とは全く逆のあり方で・・・勝つビションも無く」

「ただ、威勢よく攘夷論をかざしてるだけなのよね。だから、わたしは高杉晋作派だわ」

と、マキちゃん。

「わたしは、まず、前回の「花燃ゆ」で、フランスの軍船に長州が下関砲台から攘夷決行の先駆けとして、砲弾を浴びせたシーンを」

「映像で見られた事は大河ドラマファンとしてすごい嬉しかった。それはここに言っておきたいの」

「だって今までこのシーンって・・・回想シーンで処理されるのが普通だったもの」

「そこに久坂玄瑞がいて、他の松下村塾の仲間がいて・・・砲撃のシーンが表現された事はとても評価すべきだと思った」

「ただ、わたしは久坂玄瑞的なやり方があったからこそ、高杉晋作の行動にも意味が出来たんだと思ってるの」

「確かに劇中の高杉晋作が言うように勝てないのは確かだし、その後、四カ国艦隊に逆襲されて砲台は落ちるけれど」

「わたしはそれでも撃ちかけた久坂玄瑞の魂は買えると思う」

と、アミちゃん。

「これっていじめる側といじめられる側の心理にあるのよ。いじめっこって、いじめて反抗してくる子にはいじめを続けないの」

「いじめてもいじめても反抗してきて、こちらに手傷を追わせるような相手は、やがて自分と同等と認め、やがていじめは止まる」

「逆にいじめればいじめる程、泣き叫び、謝り続ける人間からの搾取は止まらないものだもの」

「だから、堂々と反抗してきた長州は・・・欧米側は「あいつらやりよるな。同じ人間だったか」」

「「じゃ、今後の為にも、実力を見せてやれ」と言う思考に進むのは当然よね」

と、アミちゃん。

「それじゃあ、それまでは、日本人は同じ人間と思われていなかったって事?」

と、アイリちゃん。

「そういう事よ。欧米人は自分は神だと考えているから、日本人を同じ文化人だとはどうしても思わないわ」

「それは今回のイルカ漁の件でも同じじゃない?奴らはバーバリアンのくせに自分たちの文化を勝手に押し付け」

「他の文化をサル視することで、自分アゲを図っているに過ぎないわ。彼らはだって日本人を未だにイエローモンキーって」

「思っているモノ・・・」

と、アミちゃん。

「じゃあ、それってモラルハラスメントって言う事?高橋ジョージ的な?」

と、マキちゃん。

「自分が育ってきた文化を相手に押し付け、相手を否定する・・・モラルハラスメントそのものじゃない?」

「この日本では既にそういう行為をする個人を、理解力の無いバーバリアンとして認めているんじゃなくて?」

「そう。個人の問題なのよ。個人間の問題で、どういう行為をしたら、アウトか・・・文化人でない単なるバーバリアンか」

「すでに日本社会はそれについて答えを出しているでしょう?文化は毎秒進んでいくの。幕末頃と同じ価値観を持っている」

「人間なんて、ここ日本では人間として価値を持たないわ」

と、アミちゃん。

「さすがアミちゃん・・・人権問題に詳しい女性としては、そういう結論になるんだろうね」

と、僕。

「人権問題はすでに個人間の問題に移っているわ。それを理解しなければ、世界ではやっていけないんじゃないかしら?」

「他国の人間を味方につける事も出来ないわ。もっともその国全部がバーバリアンなら、バーバリアンの味方をするでしょうけどね」

と、アミちゃん。

「話を変えましょう。アイリは、前回の放送で気になった事はある?」

と、アミちゃん。

「えーと、わたしが気になったのは、高杉晋作さんが、「敗けるのわかってるから、出家」みたいな意識を持っていた事かな」

「それって今の20代前半世代以下の人間の考え方に酷似しているような気がしたの」

と、アイリちゃん。

「それってどういう事。具体的には?」

と、マキちゃん。

「つまり、高杉晋作さんは敗ける事がわかっていたから、砲撃には加わらなかったんでしょう?」

「つまり、「負けるのわかっているから、やらないんだ」って言う言い訳する様が・・・今の若い子にそっくりなのよね」

と、アイリちゃん。

「よく若い子に聞くと、「車なんてローンで買わなくても公共交通機関があるじゃないですか?それで充分ですよ」」

「って言われるの。それって「面倒には関わりたくない」って言う意識が露骨に出ているっていうか・・・」

「そういう事を言う人間って、「自分は頭がいいから、面倒には関わらなくても絶対にしあわせになれる」って」

「考えている人だと思うんですよ。でもそういう人って、自分たちより先輩が皆、そういう意識を持っていたから」

「結果、何の経験もせず、その為に一切の成長も出来ず、能力も身につかず・・・結果、つまらないサラリーマン生活に」

「日々疲れ・・・ストレスにより殺されていく、平凡な不幸な生活に落ちていくと言う、平凡なふしあせスパイラル」

「になることを予見していない・・・そういう事なんですよね」

と、アイリちゃんは丁寧に言葉にする。

「それってどう思います?マキはどう思う?」

と、アイリちゃん。

「若い子は・・・今、目の前にある現実を理解しないのじゃない?」

「年を取ったサラリーマンが決してしあわせでない情景を見せているのに、あえて見ないというか・・・」

「自分は決してああならないって言う、根拠の無い自信しかないのよ、きっと・・・」

と、マキちゃん。

「で、話を大河ドラマに戻すけど・・・高杉晋作は・・・負けた後の事を考えていたんじゃないかしら」

「高杉晋作は・・・実際がどうあれ、この大河ドラマでは、久坂玄瑞より、思考が一歩深い人物として設定されているでしょう?」

「彼は負ける事がわかっていたから、そうなった時の対処方法を絶対に考えていたはずなのよ」

「だって、長州の尊王攘夷派って、言わば長州のエースでしょう?」

「そのエースが負けたら・・・絶対に自分にお鉢が回ってくるってわかってたんじゃない?」

と、マキちゃん。

「え?っていうと、高杉晋作が出家して東行になったのも、四カ国艦隊との戦いに参加していなかったと言う」

「言わば、アリバイを作ると同時に、身を清めていた・・・そういう事?高杉晋作は」

と、アイリちゃん。

「なるほど・・・それは充分あり得るわね。彼は長州が負ける事を知っていたから、その後の」

「戦後処理に自分が必要とされる事も知っていた・・・戦後処理の中で、彼のことを魔王と言った、アーネスト・サトウとの出会いが」

「見ものね・・・もっとも描かれるかどうかわからないけど・・・異人の前で、古事記を語った「魔王」高杉晋作の姿は」

「ぜひ見たいけれどね・・・」

と、アミちゃん。

「話を戻します。「やらない理由ばかり考えて、やらない事に逃げ込む人間こそ、ふしあわせスパイラルに陥る」」

「・・・これってゆるちょさんの提唱する「「逃げ込み者」はふしあわせスパイラルに落ち込む」って言う話」

「そのものじゃないですか?」

と、アイリちゃん。

「そうだね。僕は今まで言い訳に逃げ込むばかりで口だけの「逃げ込み者」をたくさん見てきたし」

「そういう人間は必ず「ふしあわせスパイラル」に落ち込んでいったよ。結局、言い訳を言うだけの人間って」

「行動を拒否し、成長を拒否していると言う人間になるからね。成長しなければ、所属ステージもそのままで・・・」

「結果、つまらない毎日を過ごすだけの一生・・・と言う結果を引き出すからね。そういう人生はつまらないだろうね」

と、僕。

「それに比べれば・・・行動した長州のエース達は、やるべき事はやったと言う事になるのかしら?」

と、マキちゃん。

「この後、四カ国艦隊にコテンパンにやられるんだけどね。でも、やらないよりはマシだったってわたしは思うわ」

「そこに交渉上手な高杉晋作と言うコマがあったから・・・」

と、アミちゃん。

「あ、でも・・・」

と、アミちゃん。

「どうしたの?」

と、僕。

「井上聞多は、伊藤と一緒にもう長州ファイブ化してたから・・・魔王「高杉晋作」の出番はないかも」

「井上聞多が開国派と見られて攘夷派に襲われて、全身切り刻まれるエピはないですから・・・」

と、アミちゃん。

「そっか。それって高杉晋作の戦後処理の動きに始まるエピだもんね」

「そっかー。そのあたり、僕も見たかったけどね」

と、僕。

「でも、この事で、長州が四カ国艦隊に敗北した事は、どういう意味があるとお考えですか?」

と、アイリちゃん。

「二者が戦うと言う事には意味がある。この「和を以て貴しとなす」の国、日本では戦う事はダメみたいな風潮があるけど」

「それこそダメで・・・喧嘩だってやり方があるわけ。それを知らないママ達がそんな事を言うと怒りそうだけど」

「どうも今の学校界はいろいろな知恵を無くしてしまったらしい。教育機関としてまともじゃないから」

「将来作りなおすか・・・自前の教育機関を整備する以外ないだろうね」

と、僕。

「二者が戦う事にどういう意味があるんですか?」

と、アミちゃん。

「二者が戦うと言う事は、勝ち、負けを決めると言う事だ。そこに秩序を作ると言う事だ。もちろん、そこに秩序を作ると言う事は」

「世界平和を作る事と一緒だ。だが、現実には、秩序化出来ていない、ダメ・コミュニティがあると言う事だ。ダメ・コミュニティは秩序化」

「出来ていないばかりか他のコミュニティの秩序化も破壊しようとしている。それはそのコミュニティのメンバーの遺伝子作りに失敗したと言う事だ」

「まあ、その話はいい。二者が戦えば、勝ち、負けと言う、ちゃんとした結果が出ると言う事が大事だ」

「結果が出たら、勝った人間は、さらなる飛躍を目指して「勝って兜の緒を締めよ」だし、負けた人間はとりあえず」

「その相手に勝つ為の方策を練り、相手に勝てる為の自身を作ると言う・・・「成長」物語を歩く必要があると言う話になる」

「つまり、この世で最も大事なのは、「成長」だと言う事になり、「成長」の無いコミュニティ、「成長」の無い国」

「「成長」の無い個人は不幸になる・・・そういう話になるんだ」

と、僕。

「だから、戦いを拒否する人間と言うのは・・・結局、成長出来ないと言う事になるんだよ」

「誰かに負けるのが怖い。否定されるのが怖い。・・・そんな事言ってたら、一生成長出来ないし、一生不幸のまま」

「死んでいく事になる・・・それがこのスパルタンな国、日本の正体なんだ」

と、僕。

「なるほど・・・そういう意味で言えば、一歩踏み出した長州は、成長物語に踏み出したも同じ・・・そう捉えていいんですね?」

と、アイリちゃん。

「僕はそう思う。マキちゃんはどう思う?」

と、僕。

「そういう話なら、納得出来ますね。長州は成長する・・・でも、そこに人材がいたから」

「・・・成長出来たって言う側面もありませんか?」

と、マキちゃん。

「それはそうよね。もちろん、高杉晋作以外にも、いろいろな人材がいて・・・コミュニティのチカラかしら、それって」

「長州と言うコミュニティのチカラ・・・その原動力って何かしら?」

と、アミちゃん。

「日本を中国のような植民地にしてたまるか・・・たとえ自分が倒れても、日本だけは守る・・・その強い意識?」

と、アイリちゃん。

「オールジャパンの思想ってところかしら。なんだか、現代日本は、国立競技場ひとつ作るのにも、オールジャパンになれてないところが」

「あるように思えるけど」

と、アミちゃん。

「でも、結局、それって日本の最高正義が「和を以て貴しとなす」だからじゃないですか?」

「皆が納得して、次の日本を作り出す・・・それが日本人の生きる道ですから・・・」

と、アイリちゃん。

「いいね。それ、いい結論じゃん・・・その気持ちを持って、今後も大河ドラマを楽しんでいこう」

と、僕が結論を言うと、皆が納得してくれた。


(おしまい)

新人が会社を辞める理由!(日本で一番大事な事!)

2015年05月28日 | 毎日のしあわせの為の知恵

辛辣姫ユキちゃん(28)と僕の居酒屋でのトークはまだまだ続いています。

「わたし、最近、自分でも思うんですけど・・・わたし、ゆるちょさんに」

「「うん、そうだね」って笑顔で言われたくって、普段、いろいろモノを考えているんだって気づいたんですよね」

と、辛辣姫。

「へー。そうなの。もっとも僕は何にでも「うん、そうだね」って言う人間じゃないけど」

と、僕。

「それはわかっているんですよ。ゆるちょさんが恐ろしい程、頭の回転の速い男性だって事は」

「重々承知していますよ。だからこそ、ゆるちょさんに挑戦してみたい気持ちが、普段から溢れている感じで・・・」

と、ユキちゃん。

「わたし、それで気づいたんですけど・・・結婚した女性の毎日のエンジンってその思いなんじゃないかって思ったんです」

「結局、結婚と言うのは、自分が毎日話を聞いてもらいたい相手を得る事なんだって・・・」

と、辛辣姫。

「それが結婚のそもそもの本質だと思うんですけど・・・ゆるちょさんはどう思います?」

と、ユキちゃん。

「女性からすると、そういう事になるんだろうね。女性にとって、結婚とは、そもそもは自分と一緒に歩いてくれる人を探すって」

「行為だろうからね。そもそも女性って自分をわかって欲しい人達なんだよな。だから、自分の事をしゃべる」

「自分の事のみを話のネタにして欲しいのも、女性だよね」

と、僕。

「女性は嫉妬深い・・・ゆるちょさんはそれも熟知しているから、わたしとしゃべる時は常にわたしの話題をネタとして」

「振ってくれる・・・わたしを常に話の主人公にしてくれて・・・そのあたりは、実は感謝しているんですよ」

と、辛辣姫。

「女性は言ってしまえば、自分の事にしか興味はないからね。他の女性の話をする場合は、失敗からの教訓と言う話であれば」

「かろうじて話を聞いてくれる感じかな」

と、僕。

「そうですね。というか、他人の失敗は蜜の味ですからね。「他人のふりみて我がふり直せ」は確かだし」

「それは女性も男性も他人の失敗話は好きなんじゃないですか?特に結婚とか恋の失敗話は・・・」

と、ユキちゃん。

「まあ、そうだね。他人サゲは自分アゲにつながるからね。でも、「他人を腐して悦に入る」は」

「結果、自分にたくさんの「負のエネルギー」が帰ってくるから辞めた方がいい」

と、僕。

「でも、その失敗からの成功話も女性は好きですよ」

「それって人生を生きていく上で最高のアドバイスになりますからね」

と、ユキちゃん。

「うん。それはそうだね。どうやったら、人生に成功出来るかは、男性にとっても最高のアドバイスになるしね」

と、僕。

「でも、結局、女子は好きな男子の時間をすべて占有したいんですよね」

「ずっと自分を見つめていてほしい・・・そういう事ですもの」

と、ユキちゃん。

「結局、おとなのオトコって・・・求められる人間じゃなくちゃダメって事ですよね?」

と、辛辣姫。

「求められる・・・しかも、男性にも女性にも本能的に求められる・・・そういう男性こそ、大人な男性だとわたしは思うんです」

と、ユキちゃん。

「例えば、わたしが今思っているのは、橋下大阪市長って、任期過ぎたら政治家辞めて弁護士に戻るって言ってるけど」

「果たして、彼を弁護士として活用したい人間がこの日本にいるのかって事ですよ。わたしは彼を政治家としてまだまだ活用したい」

「彼を求めたい人間が政界あるいは財界にいると思うんです。そういう人間に求められるんじゃないかなあって思っているんです」

と、辛辣姫。

「この日本って、自分がどうする・・・ではなく、他人にどう上手く利用されるか・・・だと思っているんです」

「仕事にそれが現れているじゃないですか。雇用と言うのはすべて雇用する側に裁量権がある」

「つまり、雇用する側が雇用される側をどう利用して結果を残すか・・・でしょう?」

と、ユキちゃん。

「日本では、それがしあわせのカタチになるんですよね。求められる事が。そして、シンプルに言えば、結果を予想以上に出せる個体がいれば」

「その個体の能力を知った人間がどんどん、その個体を利用したいが為に、高いステージに連れて行ってくれる・・・トップを取れる」

「その時、その個体もしあわせを感じられるし、雇用側もしあわせを感じる。そして、それと同時に多額の報酬がやってくる」

「この順番ですよ。いい仕事が出来れば、皆、しあわせになれるんです」

と、ユキちゃん。

「そういう意味で、橋下大阪市長は、結果を残せる実績を作ったのだから・・・彼の意思に関わらず、彼が喜ぶような政治的案件」

「を提示できた人間こそが・・・橋下大阪市長の次のパートナーとなり、雇用側として、いい目を見るんだと思います」

「そういう意味では弁護士界からは橋下大阪市長は求められていないように思えるし、彼は結局、求められる世界に」

「吸い寄せられていくと思いますよ。それは大阪の財界から吸い寄せられて大阪知事になった経緯と同じでしょう」

と、辛辣姫。

「人は求められるからこそ、その場で輝ける・・・そういう事?それが本当の大人って言う事?」

と、僕。

「ええ。それは結婚だって、そうじゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「女性がオトコを求める。オトコは求められたからこそ、その女性と結婚する」

「その求める条件は唯一・・・自分の話を聞いてもらいたいと言う事・・・だから、その条件が守られないと」

「離婚とか、家庭内別居とか、そういうカタチになるんだと思います」

と、辛辣姫。

「わたし、自分のサラリーマン時代、男性に対して、不満だったのは・・・自分オリジナルな言葉とか、話のない男性が多いこと」

「だったんです。二人きりになると・・・仕事の話か、自分の娘や息子の話か、自分の趣味の話・・・鉄道の話が多かったかな」

「そういう自分が楽しめる話しかしてこない・・・それ、人生経験の高いはずの高い年齢の男性もそうだったんですよ」

「わたし・・・正直面食らって・・・だって、男女二人きりになったら、普通、男性は、女性を楽しませる話をしようと思いません?」

「それ間違っていますか?」

と、ユキちゃん。

「いや、そう考えるのが当然だと思うけど・・・男性の立場なら」

と、僕。

「わたし、この事について考えていて・・・もしかして、そういう男性は、家族による教育の中で、日本人として一番大事な事が」

「教えられなかったんじゃないかって思ったんです」

と、辛辣姫。

「ほう。日本人として一番大事な事・・・それは何かな?」

と、僕。

「相手の立場に立って、モノを考える・・・これです」

「だって日本って、「和を以て貴しとなす」こそが最高正義で、日本人は「雨降って地固まる」で日々成長していくのがお約束」

「じゃないですか。でも、「相手の立場に立ってモノを考える」が出来なかったら、相手の思惑に気が付かないから」

「「雨降って地固まる」が出来ない・・・雨降ったら、それが別れになってしまいますよ」

と、ユキちゃん。

「なるほどね。それは一理あるなあ・・・と言うか、ユキちゃんは今、日本の出生率が最低だと言う原因を」

「発見しちゃったのかもしれないね」

と、僕。

「日本の出生率が下がっている主原因が「相手の立場に立って考える」が出来ない事なんですか?」

と、ユキちゃん。

「だって、そうなると、要は相手の思惑なんて想像も出来ないから、喧嘩も出来ないわけよ」

「喧嘩ってのは、誤解している人もいるけど、やっちゃいけない事ではなくて・・・本音の言い合いなんだよね」

「本音でのぶつかり合い・・・これは結婚した二人なら、必ずやってくる試練・・・だってそれまで異文化で暮らしてきた」

「二人なんだから、違いが明確になるのはある意味当然だもんね・・・で、お互い本音で言い合えば、お互いの思惑や違いもわかるし」

「お互いスッキリするし・・・それで、より仲良く慣れる・・・「雨降って地固まる」になるんだよ」

と、僕。

「つまり、喧嘩出来ない夫婦って、要は相手に対する信頼関係がすごく低いって事になるんだよね・・・」

「「これ言ったら、相手は怒ってもう話聞いてくれなくなるんじゃないか?」とか」

「「これ言ったら、二人の仲に亀裂が生じて、もう戻れなくなるんじゃないのか」ってお互い思っちゃうって事でしょう?」

と、僕。

「わたし、それに関して聞いた事があるんですけど・・・今の家庭って、仲良しクラブみたいなんですって」

「親と子が友達みたいな関係で・・・母親は息子を溺愛していて、息子は母の恋人と化していて」

「父親も娘を溺愛している・・・親離れ子離れが出来ないから、大学生や就職一年目の男女は週末になると実家に帰って」

「家族と楽しんでいる・・・そういう風景なんだそうです」

と、ユキちゃん。

「ふーん。それが今の最新世代の状況か。ま、厳しい言い方だけど、それって結局、不幸になって死んでいくだけじゃない?」

と、僕。

「その理由を教えて下さい」

と、ユキちゃん。

「まず、そういう親子関係であると、息子も娘も会社では強い関係性を無理に作ろうとはしないよね」

「だって、家族と言うしあわせ関係があるんだから、彼らの中では、その関係性を至上の関係と認識しているだろう・・・」

と、僕。

「なるほど、それはそうですね」

と、ユキちゃん。

「まあ、そういう背景があるからこそ、ちょっと会社で怒られただけで、会社を辞めちゃう新入社員が出てくる。当然の話だ」

「彼らからすれば、至上の価値は家族にこそあるんだから・・・無理して怒られながら仕事をする必要も無いと考えるし」

「これまで通り、両親に養ってもらって、家で生活していこう・・・何よりそれがしあわせなのだから・・・と言う気にも」

「なるのは、当然の帰結でしょ?」

と、僕。

「そうですね。そうか、それで皆、会社辞めちゃうんだ」

と、ユキちゃん。


「ここで、さっきのユキちゃんの「気付き」・・・「相手の立場に立って考える」と言う日本人として最も大事な事が」

「家庭において、教育されなかった・・・という事の原因について考えてみよう」

と、僕。

「ユキちゃんはその原因についてどう考える?」

と、僕。

「そうですね。まず、考えられるのは・・・そのしあわせ家族で過ごしてきた時間の中で、「相手の立場になって考える」と言う」

「局面に出会わなったと言う事ですね」

と、ユキちゃん。

「まあ、そうだろうね。だとしたら・・・このしあわせ家族の中で、どういう事があったんだろう?」

と、僕。

「相手の立場に立って考えるって言うのは・・・相手が何を考えているか、わからない時・・・」

「つまり、喧嘩したとか、理不尽に怒られたと感じたとか、悪口を言われたとか・・・そういうネガティブな経験をした時に」

「相手の真意を探る時に・・・相手の立場に立って考える必要がある・・・そういう事になりますよね」

と、ユキちゃん。

「・・・と言う事はつまり?その男性はどういう経験をしなかったんだろう?会社に入るまで?」

と、僕。

「両親に怒られた事も無く、友達に悪口を言われた事もなく、家族とも友達とも喧嘩すらしたことがない」

「そういう男性って事ですよね?」

と、辛辣姫。

「そういう事だね。仲良しクラブの弊害が直接に出たと言う事だ。両親共に自分が可愛いから、その男性からすれば、誰も、本音で対応してくれない」

「自分がリスクを負いたくないから・・・本音で接しない・・・。つまり、その男性の両親も友達も責任を負いたくないから、誰もその男性を怒ってくれないし」

「悪口も言わなかった・・・責任から逃げてばかりの自分だけ良ければいい・・・「自分だけ良ければいい」オトコとオンナがその男性の家族だったり」

「友人だったと言う事だよ・・・それが今の新卒の人間達の家族や友達のストーリーと言う事になるね」

と、僕。

「それって結局、自分の事しか考えていない・・・ガキの発想じゃないですか!」

と、ユキちゃん。

「ああ、そういう事だろうね。当然、そういう人間達は、責任や信頼を重んじ、なにより、仕事の出来ない人間を否定する」

「日本社会においては蛇蝎の如く嫌われ・・・誰からも相手にされなくなるね・・・」

「子供達はまともに異性と交際すら、できず、結婚する事も出来ずに・・・いや、類友で、同じように日本社会で生きていけない同志」

「でくっつく事になるかもしれない・・・いずれにしろ、お先真っ暗な不幸の道が待っている」

と、僕。

「そうですね。会社辞めちゃったら、いつまでも働かない、親のすねを一生かじり続けるニートになるしかないですからね」

と、辛辣姫。

「そーか。今の若い世代の男子の7割近くが結婚に関して諦めていると言う統計を見たことがあるけど」

「その理由はこれだったんだ。大学時代、同性の友人すら、作れない・・・その理由がこれだったんだ」

「友人関係は作りたいけど、否定されるのが怖い・・・すべてに対して怖気づいてる」

「・・・若い世代に、「怖気づき病」が蔓延しているんだ」

と、僕。

「そんな男性・・・女性が相手にしませんよ」

と、辛辣姫は一言で言い抜いた。

「だって・・・子供の頃って、他人に否定されるのは当たり前じゃないですか?」

と、辛辣姫。

「例えば、小学校に入れば、体育の時間で、他人と差のある自分なんて嫌というほど味わうものじゃないですか?」

「わたし、子供の頃、足だけは速かったんです。でも、どうしても勝てない相手もいたし・・・ドッジボールは下手だったし」

「・・・水泳はそこそこ速かったのに、どうしても抜けない女子がいたし・・・」

「誰だってそういう時に挫折感を感じますよ・・・小学生の頃から」

と、ユキちゃん。

「中学になれば、すべてのテストで成績が出る。国語はクラスで何番目・・・数学は社会は理科は・・・」

「すべてにおいて順番が貼りだされ・・・容赦なく現実を知らされる・・・それに女性だったら、自分が誰より美人で、誰には敗けるかは」

「小さい頃から、わかってる・・・すべてにおいて子供の頃からヒエラルキー化しているのが、この日本です」

と、ユキちゃん。

「でも、だとしたら・・・今の若い世代は、そのヒエラルキーの存在による挫折感は感じなかったのかな?」

と、僕。

「成績が悪くても自分より悪い奴はいくらでもいるって・・・そう思っていたのかもしれないし」

「怒られると言う人格の全否定に比べれば、怖くなかったなんでしょうね」

と、ユキちゃん。

「でもさ・・・友達なんて、小学校時代から、普通に作れてなかった?「遊びに入れてよ」って誰かに言うのって、そんなに」

「怖い事かなあ?」

と、僕。

「そういう人達でも、小学校から高校生までは、自然に友達は出来ていたんでしょうね。でも、大学生になって変なプライドが出来ると」

「そのプライド故に、人に簡単に話しかけられなくなった・・・そういう話なんじゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「そういうもんかなあ・・・僕は大学時代、クラスの友人と美術部の友人がいたけど・・・」

「今、思えば、美術部の友人は類友だったんだと思うよ。今でもその仲間は仲いいし」

と、僕。

「多分、大学時代に友人が作れない男子や女子は・・・そういう類友だったら、お互い踏み出す勇気がないんだから」

「友達にもなれない・・・そういう事だと思いますよ」

と、ユキちゃん。

「そっか。そういう理屈になるねえ・・・」

と、僕。

「だから、今の新世代には「相手の立場に立って考える」と言う教育が成されていないんですよ。学校でも家庭でも・・・自分より偉い人間が誰かもわからないんですって」

「誰に対してもタメ口で・・・尊敬語も使えないんですって。つまり親も尊敬していないし、親戚にもタメ口だったんでしょうね」

「もう、家族の意味すらない・・・そんな家庭で育てられた男性や女性が社会で使い物にならなくて、実家に逃げ帰ってニート化するのはそもそも目に見えていますよ」

と、辛辣姫。

「だから、その家族の遺伝子は、その子供の世代を持って全滅する。その家族もやがて収入が尽きて、ふしあわせになる・・・それしか無いでしょう?」

「それこそが動かせない現実なんじゃない?」

と、僕。

「結局、自分のみが可愛いと両親が考えた瞬間、終わったんですね。なにもかも」

「わたしもこれからは、「相手の身になって考える」の出来る人とだけ、一緒に生きていこう」

と、ユキちゃんはため息をつきながら言葉にした。

「人生を一緒に歩いて行く人間を選ぶ事は、大事だからね」

と、僕も言葉にする。

「結局、「出来る系」の類友コミュニティの人間は、本能的恋愛関係に落ちるモノだけど」

「「出来ない系」の類友コミュニティの人間は、同性同志愚痴を言い合う関係になる・・・そういう事だと思います」

と、辛辣姫は、結論的に言葉を出した。

「人間、行き着く所って、そういう場所なんだって、事かあ」

と、僕。

「だから、しあわせな結婚をしたかったら、「出来る系」の類友コミュニティの男女が結婚すること」

「・・・あるいは、「出来る系」の類友コミュニティをそのまま楽しみながら、気に入った相手と間接的に」

「一生、一緒に生きていけばいいって事だと思います」

と、辛辣姫。

「それって、御島社長の言ってる事に妙にリンクするけど?」

と、僕。

「あれ?ゆるちょさんには、それ以外にもゆるちょさんに「大人の恋」をしている既婚の女性が何人もいたはずじゃ?」

と、ユキちゃん。

「え?なんでユキちゃんがそれを知ってるの?」

と。僕。

「もちろん、元ヤンのユミちゃん情報でーす」

と、ユキちゃんは嬉しそうに言うと、ウィンクをしながら、レモンサワーを飲み干した。


(おしまい)


女性がしあわせになる為には!

2015年05月26日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、御島さんのマンションでの飲み会はまだまだ続いています。

そのメンバーは御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、

イケメン貴島くん(29)、若い池澤くん(24)、それに僕でした。

「わたし、この間、心理学関連の本を読んでいたら、アメリカの女子大学生の追跡調査の話が載っていて」

「「30年前の卒業写真で目の笑う笑顔をしていた女子学生は30年後の現在も概ねしあわせな生活を送っていた」」

「と言う報告がされていて・・・「目の笑う本当にしあわせな笑顔だった女性は、30年後もしあわせである」みたいな結論が」

「出ていたんですけど・・・これについて御島さんはどう思います?」

と、辛辣姫。

「目の笑う笑顔の写真・・・と言う事で思いついたけど・・・それってある種の技術っていうか、知恵なのよね・・・」

と、御島さん。

「・・・それはどういう?」

と、貴島くん。

「モデル業界や芸能の現場では常識の範疇に入るけど・・・「女性が目の笑う笑顔の写真を撮られたかったら」」

「「今、気になっている男性の笑顔を思い浮かべろ」って言う教えがあるのよ」

と、御島さん。

「今、気になってる・・・過去好きだった男性の笑顔ではダメなんですか?」

と、池澤くん。

「女性は過去の男性の事なんてほとんど覚えていないの。まあ、個人差はあるにしても、女性は今、好きな人の笑顔に」

「最高に癒されるし、その笑顔を思い出しただけでしあわせな気分になれるし・・・だからこそ、目が笑う、いい笑顔になれるのよ」

と、辛辣姫。

「じゃあ、モデルさんや女優さんが目の笑う、いい笑顔でいれるのは・・・その時、確実に好きな男性を彼女達が思い出しているから?ですか?」

と、池澤くん。

「そういう事。だから、そういう笑顔に触れたからと言って・・・池澤くんに恋していると勘違いしてはダメ・・・と言う事ね」

「それで痛い目にあった男性、結構多いわよ」

と、御島さん。

「色街の女性は男性を楽しく騙すのが、仕事ですからね・・・」

と、辛辣姫。

「池澤あたりじゃ、軽く騙されそうだな」

と、貴島くんが苦笑した。

「気をつけます」

と、池澤くんは悔しそうに言葉にした。


「でも確かに・・・わたしも過去好きだった男性の事は覚えていますけど、感情は動かないですね・・・それに比べて」

「今、好きな男性の事を思い出すと・・・すぐにいい感情に包まれる・・・だから、目の笑う笑顔になれるんですね」

と、ミユウちゃん。

「・・・と言う事は・・・目の笑う笑顔をしてた、そのアメリカの大学生は・・・当時から大好きなボーイフレンドのいた」

「女子大学生だった・・・と言う事が言えるわけですね?」

と、貴島くん。

「そうね。素敵な男性に愛され、しあわせを感じていた女子大学生だったからこそ」

「・・・当時から、愛される知恵を知っていたのかもしれないわ・・・だからこそ30年経った今は、より、そういう知恵を」

「深める事が出来て・・・しあわせだと言える・・・そういう事じゃないかしら」

と、御島さん。

「男性に愛されるには、ちょっとした知恵が重要・・・それを理解していた賢い女性だからこそ、その重要性を理解していた」

「女性だからこそ、今もしあわせ・・・そういう事なんですね」

と、ユキちゃん。

「まあ、そういう女性達は真に男性から愛される女性だったからこそ、目の笑う、素敵な笑顔になれていたのよ」

「その笑顔がボーイフレンドのこころを癒し、これまた、目の笑う笑顔にすることも知っていたのよ、彼女達は・・・」

と、御島さん。

「その知恵、知ってるのと知っていないのとじゃあ・・・なんか雲泥の結末を生みそうですもんね」

と、ミユウちゃん。

「よく10代の頃、男性に恋されない女性がいるでしょ?あれは人間的にも性格が弱いって言うのもあるけど」

「自分に自信が持てないから、目の笑う笑顔になれないことが原因なの」

「そういう女性がそのまま大人になると・・・肉食女子予備軍になっちゃうわけだけど」

と、御島さん。

「目の笑う笑顔になれる女性って・・・一歩前に出て、男性に対して、自分を試してみて」

「前に出る・・・がんばった行為のご褒美に男性に愛されて・・・それで目の笑う笑顔になれて・・・」

「「目の笑う、素敵な笑顔が、男性の心を恋に落とす」と言う事実を知って・・・そういう素敵な笑顔になれる女性に成長するから」

「男性に愛される素敵な大人の女性になれる・・・そういう話なんですね」

と、貴島くんは感心気味に言葉にする。

「年齢的に大人になっても・・・結婚していても、目の笑う、素敵な笑顔の出来ない女性はたくさんいるわ・・・」

「自分の妻がそういう女性である事に気づかない男性も多い・・・そういう現実だけどね・・・」

と、御島さん。

「わたしはそういう女性になりたくない」「わたしも」

と、ユキちゃんとミユウちゃんは同時に言葉にした。


「女性のしあわせって何なんですかね?」

と、池澤くん。

「それは恋する男性に・・・自分が愛される事じゃない?」

「もちろん、恋する男性は女性の成長と共に変わっていくわ。・・・と言うか出会いの世界が広がれば広がる程」

「素敵な男性が現れてくる感じかしら。最初は幼なじみ・・・それが中学高校、大学と進むにつれて、出会える男性の」

「水準も上がってくるし、旦那にしたい男性の条件もドンドン上がって行くもの」

と、御島さん。

「それって自分もドンドン成長して所属ステージが上がるに連れて、そのステージに所属している男性の質も上がってくるって」

「事ですよね?」

と、ユキちゃん。

「そうね。そういう事。まるでデパートの売り場みたいなモノよね。そして、この恋愛デパートに関して言えば、高いステージに」

「行けば行くほど、高い質を持ったオトコ達に出会える・・・そういうシンプルな構成になっているの」

と、御島さん。

「ただし、女性が気をつけなければいけないのは、自分も成長しないと高いステージには行けない・・・質の高い男子には」

「出会えないと言う事ね・・・つまり、男女の恋に関しても結局、類友だって事よ」

と、御島さん。

「類は友を呼ぶ・・・それは男女の結婚についても当てはまる話だったんですね」

と、ミユウちゃん。

「そっか。だから、シンデレラ・ストーリーを夢見て、自分磨きも何もせずただただ待っているだけの女性達は」

「誰にも相手にされず・・・気づいたら、20代後半になって、やっと婚活を始めるから・・・自分と類友レベルの男性にしか」

「相手にして貰えず・・・それだと納得いかない肉食女子は結婚の機会を減らし続ける・・・なんて事が起こるんだ」

と、池澤くん。

「「類は友を呼ぶ」と言う事は、女性と言う事にあぐらをかいていて、何もしなかった女性には」

「何もしなかった男性しか相手になってくれないから・・・お互いしあわせになれない要素の男女になるから」

「・・・よろしくないあり方よね・・・そこはシビアだわ」

と、御島さん。

「女性がしあわせになる・・・そういう結婚のこぎ着け方って何なんですかね?あえて御島さんに聞きますけど」

と、貴島くん。

「そうね。今までわたしが生きてきて思うのは・・・もちろん、離婚も経験しているわたしとして思うのは」

「若い頃から自分磨きは怠らず・・・自分史上最高の素敵なオトコが出てきても・・・その時こそ冷静になる事ね」

「わたしの結婚相手だったオトコは、テニス大好きなスポーツマンで、いつも陽に焼けてて白い歯がさわやかで」

「仕事も出来る女性にやさしい・・・女性にモテる男性だった。もちろん、その男性は周囲の女性から注目されているのも」

「知っていたから、「周囲の女性さえオーケーしているんだから」と思って、彼の情熱的な誘いに乗ったの」

「ある意味、そういう周囲の女性達に勝った・・・そういう思いがあったのが、そもそも間違いだったのよ」

と、御島さん。

「それはある意味、彼を仔細に見ていなかったって事?」

と、僕。

「そう。そこがキモよね。女性は何より、男性の普段を知らなくてはいけないわ。誠実な男性なのか?わたしなんかより」

「目の肥えている先輩の女性達、男性達に、その男性が評価されているか?愛されているか?それとも相手にされていないか?」

「警戒されているか?・・・そのあたりをもっとリサーチしておけばよかったと思うわ。自分の目を絶対視しすぎだったの」

と、御島さん。

「その元の旦那は・・・先輩の女性達、男性達の評判はどうだったんですか?」

と、僕。

「離婚してから聞いたんだけど、散々だったわ。今思えば人間の小さいオトコだったし、結婚すれば人生は上がりと考えて」

「いたみたい。仕事もやればやりっぱなし・・・おまけに赴任先のアメリカで堂々と浮気してた・・・それも日本人の女子学生相手」

「に、よ・・・相手の写真みたけど、さして美人でもない・・・素朴な女性・・・結局彼、若い女性なら誰でもよかったのよ」

「世間的に結婚をしているに過ぎなかったの。結婚は世間を安心させるパスポートのようなモノ・・・彼は、そんな風に考えていたのね」

と、御島さん。

「そんな相手じゃあ、目の肥えた諸先輩方の評価も散々だった・・・と言うのは頷ける話ですね」

と、僕。

「そうなの。だから、諸先輩方の評価と言うのは真っ先に聞いて置かなければいけない・・・それだけ人を見る経験を重ねた」

「先輩の目と言うのは大事・・・結婚に関しては特に、ね・・・って思ったわ」

と、御島さん。

「だから、両親の反対する早すぎる結婚と言うのは・・・必ず失敗して、借金とシングルマザーを作るハメになるんですね」

と、ミユウちゃん。

「経験の無い男女程、愛を神聖視し過ぎるの・・・恋愛経験の無いオトコが処女を絶対視するのと同じ構造ね」

「女性にとって、愛は夢なんかじゃない。愛は現実よ。そして、シングルマザー化は必ず貧困化を生むわ」

「そこは抜けられない、ふしあわせ地獄が待ってる・・・女性は、気をつけなきゃいけないわ」

と、御島さん。

「じゃあ、改めて御島さんに聞きますけど、女性はどう生きたら、しあわせになれますか?」

と、ユキちゃん。

「とにかく、子供の頃から自分磨きを重ねて、自分の価値を高めていくことね」

「女性だったら、自分が美人か、不美人か、すぐにわかるでしょう?女性は18歳くらいから、大人の顔に変わるわ」

「それまでは、自分の中身を鍛える事が必要だわ。好奇心旺盛に、サービス精神旺盛に、何事にも尻込みせず、チャレンジしていく」

「事が大事。チャレンジ出来れば、たとえ結果的に失敗だったとしても、経験が増えるわ。経験が増えれば」

「少しだけ自分が大きくなれる・・・それを繰り返せば、自分は成長出来るし、18歳を過ぎる頃から」

「男性の目と言うモノが意識出来るようになる。男性が自分をどう評価しているか・・・その頃から、わかっていくわね」

と、御島さん。

「女性の外見は中身の成長と共に綺麗になっていく・・・そういう事ですか?」

と、ミユウちゃん。

「まあ、女性は母親の若い頃の写真を見れば、自分の将来がだいたいわかるものだけど」

「自分を美しくする為にスポーツをやるのだっていいわ」

「その頃は新陳代謝能力も高いから、少々日焼けしたって色白の肌を保ってくれるし」

「大事なのは一歩先に踏み出していける強い自分を作る事よね・・・」

と、御島さん。

「何もしないで日々周囲に合わせて生きているだけじゃ、女性としても成長がないわ」

「成長とは、一歩前に出て、経験する事なの。辛い事も楽しいことも経験するからこそ、自分の糧になっていくし」

「そういう強い心が大人の自分を作る事になるの」

と、御島さん。

「じゃあ、そういう経験が、外見にも現れて・・・素敵な大人の女性に成長出来る・・・成長していくって事ですね?」

と、ミユウちゃん。

「ええ。それは同じ女性なら、わかるはずだわ。子供の頃から始終ひっこみ引っ込み思案だった女性は」

「しあわせになれるかしら?女性にとっては、怖くても、前に出る事がすべてのしあわせの始まりになるわ」

「怖がってばかりいたら、何も始まらないんだもの・・・」

と、御島さん。

「女性は男性より成長が早いの。だから、それを利用して、社会に出る前にどんどん成長しておくこと」

「経験をたくさん積み、人間的に大きく、精神的にもタフになっておく事が大事」

「そして、社会に出たら、それこそたくさんの経験を積み、男性から見て魅力的な女性になることよ」

「そして、自分に寄ってくる男性をより好みするの。いい?それでつきあってみるのよ」

「男性と付き合ってみて、自分を見つめている他の男性と比べてみるの。そして、大事なのが」

「さっきも言ったように、女性や男性の先輩方の意見よ・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・御島さんは自分の結婚で一度失敗しているからこそ・・・そういう気持ちの篭ったアドバイスが出来るんですね」

と、貴島くん。

「そうよ。失敗したからこそ、その失敗は二度と繰り返して欲しくない。そういう思いが強いわ」

と、御島さん。

「なるほど・・・それさえ、守っていれば、女性はしあわせな結婚が出来るんですか?」

と、池澤くん。

「ううん。もうひとつあるわね。それはその男性が人生賭けて何をやろうとしている男性か?っていう視点が必要だって事ね」

と、御島さん。

「わたしの元の旦那は、人生賭けて・・・結婚をしておけば、世間的には身を固めたオトコとして信頼されるから」

「あとは高給取りのサラリーマンとして女性にモテるのをいいことにそういう自分に群がる女性と遊んで生きていこう・・・そんな事を考えてた男性だったの」

「つまり、自分の事しか考えていないのよ。達成する目標すら無く・・・日々をサラリーマンとして生きていけばいい・・・そんな目標の無い人間だったの」

「だから、わたしもその結婚に懲りて・・・考えなおしたわ。人生を賭けて大きな目標を達成しようとする男性を支援する人生にしようとそう決めたの」

と、御島さん。

「だから、男性を見極めるには、そのオトコがどんな人生目標を持っているかが大事になるの」

「人生賭けて高いステージに向かおうとする強い男性こそが、価値のある男性よ」

「それ以外の男性はわたしにとって無意味・・・男性に対する、そういう価値観がわたしには出来上がった」

「離婚と言う失敗を通して・・・わたしはそれを学んだの。失敗しなければ学べなかった・・・だからこそ、失敗こそ、成功への道を照らしてくれる、成功の母なのよ」

と、御島さんは言い切った。


「御島さんは、結婚こそ女性のしあわせと考えているんですか?いないんですか?」

と、辛辣姫。

「わたしは女性のしあわせとは結婚がすべてじゃないと思ってる。離婚したからこそ言うんだけど、結婚って・・・そのカタチは女性ひとりひとりの性質に合ったモノでなければ」

「それこそしあわせにはなれないとわたしは思っているの」

と、御島さん。

「わたしは、人を育て、バックアップして、夢を実現化するお手伝いをする仕事にこそ、わたしの居場所がある事を知ったわ」

「元々、そういう性格だったし、日本社会と言うこの広大な海で、泳ぎまわって、わたしの事務所所属の人間を」

「しあわせにしながら、日本社会も同時にしあわせにしていく・・・そういう目的を達成出来る人間だとわたしは思っているから」

「自分の事を、ね・・・」

と、御島さん。

「だから、わたしは誰かひとりの男性との結婚にこだわらない」

「それより大きな自分の夢を見つけてしまったから・・・」

と、御島さん。

「御島さんは、そういう自分が誰かひとりの男性との結婚に・・・固執する意味はないと考えているんですね?」

と、辛辣姫。

「そう。わたしは欲張りなの。だから、ゆるちょくんを始めとした、才能のキラキラ輝いている人間達を」

「もっともっと高いステージにあげて・・・それをどこまでも支援したいの」

「それがわたしの人生を賭けた夢になってしまったんですもの」

と、御島さん。

「大きな夢ですね。御島さんらしいや。ま、そういう御島さんがいてくれるからこそ」

「僕らもそれぞれ夢を持ち、歩いて行く事が出来る。御島さんは、ありがたい存在ですよ」

と、僕。

「わたしはそのゆるちょくんの目の笑った笑顔が好き」

「そういうオトコの夢を支援出来る事が今のわたしの毎日の最大のしあわせだもの・・・」

と、御島さん。

「だから、それは女性個人個人の考え方だと思うの」

「例えば、好きな男性に出会って、その人と結婚して子供を産んで・・・素敵な家庭を作る事だって」

「女性にとってはしあわせな夢だと思うし・・・それは基本なんじゃない?」

と、御島さん。

「でも、御島さんはそういう考えではなくなってしまった・・・どうしてですか?」

と、ミユウちゃん。

「そういう夢の最大値って・・・旦那の能力次第って言うか・・・」

「旦那はサラリーマンだったから、一生サラリーマンを務め上げて、後は退職金で悠々自適の生活・・・みたいなモノが将来の夢だって知ってしまったら」

「なんか、それはわたしが追求したい夢じゃないなーって、思ってしまったの。幸い、二人の間に子供もいなかったし」

「やり直すのなら、今しかないって思って・・・自分が満足出来なかったのよ、そういう生活に・・・」

と、御島さん。

「だって人生って一度きりなのよ。わたし、人生で後悔はしたくないの。だから、離婚に踏み切ったの」

「当然、その事によって数々の犠牲やネガティブな経験もする事は覚悟したわ・・・でも、今から考えれば、その決断は正しかったと言えるし」

「事務所の社長として全国を飛び回りながら、ゆるちょくんを始めとした皆の成長と皆の目標の実現を支援する今のお仕事は」

「わたしが人生を賭けるべき仕事だと・・・わたしにしか出来ない仕事だと誇りを持って言えるから・・・わたしは毎日しあわせなの」

と、御島さん。

「ま、御島さんはオトコマエだからね・・・多分、人間性の大きさとか精神的タフさなんかによって、その女性のしあわせの獲得方法って」

「個人差があるって事なんじゃないかな・・・」

と、僕。

「わたしもそう思います。わたしは好きな男性と愛し合って子供が欲しいし・・・子供を産んでからもお仕事もがんばりたいし・・・」

「専業主婦になってしまうのは、少し気が引ける感じですね。このまま、社会で活躍したいと言う気持ちもあるから」

「・・・その時になってみないと自分でもどういう選択をするか、わからないけど・・・責任を持って選択する自分ではあると思います」

と、辛辣姫。

「わたしは生活費を稼ぐためにお仕事をしたくはないんです。生活に引っ張られて自分がコントロールされるのは、嫌」

「じゃなくて、逆に、自分のしたい仕事があって、それをどこまでも追求出来るのなら、お金はあとからついてくればいい・・・」

「そういう思いがあるから・・・それが最優先でしょうね、わたしの人生の中では・・・」

と、ミユウちゃん。

「だから、その一番大事な自分の思いと好きな人が出来た時にどんな生活が始まるのか・・・子供を生む選択をどうするかは」

「その自分の思いと相手の彼の思いとの重ねあわせにあると思うんです」

と、ミユウちゃん。

「わたしゆるちょさんに教えられたのは」

「「自分の人生の優先順位を決めなさい。生きていて最も大事な事、守るべき事を決めなさい。それを明確化し、生きていけば」」

「「後悔もしないし、人生が輝く・・・僕はこれまで、そうやって生きてきたから、今、人生が輝いているんだ」」

「「人生賭けて君は何を取りに行くのか?何を実現するのか?・・・人生と言う観点で、それを常に考えなさい」と言う事で・・・」

「わたし、その教えにものすごく共感して、感動して・・・だから、その思いを胸にこれからも生きていこうと考えているんです」

と、ミユウちゃんは言葉にする。

「なんかね・・・わたしもそういう生活に追われて自分を犠牲にしているんだ・・・みたいな自虐って嫌いなの」

「女性にも、男性にも、そういう人間っているでしょう?結局、日々、愚痴しか出てこない人達・・・そういう不幸せな人間になりたくないの」

と、御島さん。

「要は、最初から何を目的に人生を生きるのかを明確に設定出来れば・・・一番大事にしたい事を守れる人生になるはずだわ・・・」

「それはわたしもゆるちょくんの生き方に教わったわ・・・ゆるちょくんは、「自分は人と同じ事が何一つ出来ない。だからこそ、優先順位一位の事以外は」」

「「あっさりと諦める。そうすれば、せめて優先順位一位の事くらいは実現出来るだろう。いや、それ以外にそれを実現すべき対応方法は無い」と言う考えを」

「大学卒業時に持ったからこそ・・・強く強く生きてくる事が出来て、しあわせな今があるんだと思う」

「それはある種・・・感動的ですらあるわ。だって、ひとつの事を実現するためにそれ以外のすべてのしあわせを放棄した事になるんですもの・・・」

「それって強い生き方だわ」

と、御島さん。

「だから、ゆるちょさんは大学卒業以来、家庭的なしあわせは一切拒否してきた・・・愚直に脱サラとその後の脱サラの完成・・・それだけを実現するために」

「ふしあわせな現実をどこまでも生きてきた・・・同期の皆が結婚し、暖かい家庭を築き上げ、しあわせを実感しているその中で」

「ゆるちょさんはたった一人・・・脱サラ仲間の大学時代の親友に助けられながら・・・背中を押されながら、それでもひとり生きてきた・・・」

「その話を聞くと、ゆるちょさんがどんだけ苦労したか・・・泣けますよね・・・ゆるちょさんを慕う女性とすれば・・・」

と、辛辣姫。

「でも、わたしは思うんですけど、その辛い時間こそが・・・ひとりきりの時間こそが、強いゆるちょさんを作ったんだと思います」

「その目標は半端無く巨大ですけれど・・・ゆるちょさんは日々、その夢の実現のためにしっかり前進してる・・・それが感じられるから」

「だから、わたしはゆるちょさんを応援するんです」

と、ミユウちゃん。

「ふふ。結局、ゆるちょさんの生き方に影響を受けた、女子3人って、話になっちゃったわね・・・」

と、御島さん。

「そういう絶対の孤独を経験しているからこそ・・・今のゆるちょさんはいつも笑顔なんですね」

と、辛辣姫。

「だから、わたしもしあわせになりますよ。だって自分の人生だもん。人生賭けて何を追求するか・・・わたしも日々考えていますから」

「それはゆるちょさんと同じでしょう?」

と、ミユウちゃん。

「そうだね。結局、人間は皆ひとりで生きていくものなんだよ。そして、その人生で何を実現するのか?それが毎日の生きるテーマのはずじゃないか」

と、僕。

「そうですね、強く生ききなきゃ」

と、ユキちゃんが笑顔で返してくれた。


「結局、女性のしあわせって・・・人生賭けて何をしたいか、明確にして・・・」

「それを人生で実現するって事よね・・・わたしは今のところ、社長としてゆるちょくんを世界一のオトコにしたい」

「ギャラも年収も地位も名誉もすべて世界一・・・それを実現する事にわたしは人生を賭けるわ」

と、御島さん。

「もちろん、他の皆も、世界一にしたいのよ。あるいは、その夢実現の為に手伝って貰う事になるかしら?」

と、御島さん。

「大丈夫ですよ。事務所の皆もそれ願っていますから」

と、貴島くん。

「なんか、話がすげーっすよ。すげーすぎて・・・僕には言葉に出来ません」

と、池澤くん。

「ま、なんとかしなくっちゃね。そうなったら」

と、僕は涼しい顔をして、近くにおいてあったグラスのシャンパンを飲み干した。


(おしまい)

日本人のしあわせヒエラルキーって何?

2015年05月24日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕は御島さんのマンションで、イケメン貴島くん(29)、若い池澤くん(24)、

御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)とでバーベキューを楽しんでいました。

「ゆるちょさんって、朝、テレビのニュース見ていないんですか?」

と、ミユウちゃんが言葉にする。

「うん。だいたい深夜12時から朝の6時が僕の仕事時間だから・・・途中、気分転換に「おはよん」のニュースヘッドラインを確認する」

「くらいかな。まあ、だいたいおおげさなニュースなんてあまり無いしさ。以前、朝から変な映像を見せられて不快な気持ちになる事が」

「多かったから、出来るだけ朝はテレビを見ないようにしているんだ・・・」

と、僕。

「ニュースはネットと新聞のテキストベースで充分・・・不用意に映像を見たくない・・・そういう話でしたよね、それ」

と、貴島くん。

「そ。知らなくてもいいようなニュースばかりだしね。まあ、興味を引くニュースがたまにある事も否めないけど」

「それより、自分のリアルライフの方が大事だから。朝ご飯食べたら、すぐに仕事に戻っちゃうし」

と、僕。

「徹底しているんですよね、ゆるちょさんは」

と、ユキちゃん。

「まあ、なんとなくね。その方が生きやすいからさ」

と、僕。

「ゆるちょさんは、朝ごはんは何を食べているんですか?」

と、池澤くん。

「具が多めの美味しいお味噌汁・・・と、炊きたてのご飯。おかずはその日その日で美味しいなと思ったモノを用意するようにしているかな。旬の野菜とかね」

「最近は、なすの煮浸しを前日から冷蔵庫で、冷たく冷やしたのが朝から美味しくてね。ご飯3杯くらい行けそうだよ」

と、僕。

「自炊って事ですか?」

と、池澤くん。

「まあ、ご飯とお味噌汁は自炊だけど、おかずはそれこそ前日の夜までに買ってきたモノであったり、用意しておいたものかな」

「あとは、豚肉の生姜焼きをその場で焼いたり・・・鮭を焼いたり、レタスサラダを用意したり・・・朝はいろいろだね。好きなモノをバランス良く食べる感じ」

「ま、料理は実際趣味みたいなモノだし、朝からいい気分転換にもなるし、美味しいしね。身体が喜ぶモノを朝から美味しく食べる感じかな」

と、僕。

「朝食の間はテレビは点けていないんですか?」

と、ミユウちゃん。

「うん。その間は、音楽をかけているね。その時によって、クラッシックだったり、洋楽だったり、ウォークマンに入ってるモノを」

「アクテイブスピーカーに流して楽しんでいるかな。なんでもウォークマンにぶち込んでいるから」

「よく大学時代に聞いていたEPOとかも入っているし、時代はいろいろだね」

と、僕。

「最近の楽曲で好きなのは、どんな曲ですか?」

と、ミユウちゃん。

「最新ヒットは知らないけれど、セカオワのドラゴンナイトやマジックやスターライトパレードは好きかなあ」

と、僕。

「へー、結構知っているんですね。僕なんか仕事に追い回されていて最近の楽曲なんか全然チェック出来ていませんよ」

と、池澤くん。

「まあ、フリーになって、研究の為の時間はしっかり取れるようになったからね。「しあわせになるとはどういう事か?」」

「僕はこの命題に対して、徹底的に研究し、毎日論文を書いているようなモノだから・・・その研究の一環として」

「自分の好きな音楽を聞く・・・そういう体験も人生には重要だから、他人に紹介してもらったり、若い世代の女性や男性にも」

「教えて貰ったりね・・・しあわせって、そういう縁を増やしていくことでもあるからさ・・・」

と、僕。

「研究の為の時間・・・それは自分をしあわせにする為の時間でもありますね」

と、貴島くん。

「いい事言うね。さすが貴島くんだ・・・」

と、僕は言葉にする。


バーベキューの時間と共に飲みの時間も進んでいきます。

天気もよく、素敵な初夏の午後。

だいぶアルコールが回ったような時間になっています。

「わたしは、ね・・・この日本社会って、確実に「しあわせヒエラルキー」が存在すると思っているのね」

と、御島さんがしゃべっている。

「じゃあ、それって、どんな具体的なヒエラルキーなの?」

と、僕。

「最上層にいるのが、実際に日本社会を動かしていく能力を持った人達なの」

「要は場を動かす人達・・・若い頃からムードメーカーであり、年齢を重ねて、その場のドン・・・まあ、サル山のボス猿になっちゃう」

「そういう人ね。その場・・・言わばコミュニティよね。そのコミュニティの皆がその人の言葉に従い、動く人を上手くコントロール出来る人間」

「それが「場のコントローラー」よね。・・・まあ、そういう人間こそが司会も出来るんだけど」

と、御島さん。

「そういう人間の条件と言えば・・・やはり強い「サル山のボス力」を持っている事が大事になりますか?」

と、辛辣姫。

「そうね。大事な事は本能的に場を占拠するチカラがある事なの。これは本能的なチカラなのね」

「そして、場の皆がその人間に本能的に説得されて、その人間を、そのコミュニティの頭と仰ぐような人間である事ね」

「本能での説得力がまず大事なの、こういう人は・・・」

と、御島さん。

「「サル山のボス力」って実際、どういう人間に宿るチカラなんですか?」

と、ミユウちゃん。

「人前に出て、何百人、何千人単位の人間に注目されても、動じない大きな人間性とタフな精神力を持った人間に」

「「ヒカルの君の目」「ヒカルの姫の目」が宿るから・・・そういう人間にこそ、「場の専有力」が身について」

「他人を本能から従わせてしまう「サル山のボス力」が身につくの」

と、御島さん。

「じゃあ、そういう人間って、選ばれた人間って言う事になりますか?」

と、ミユウちゃん。

「そうとも言えるかもしれないわね。っていうか、むしろ、そういう修行を積んで結果を出せた人達と言った方がいいかしら」

「ね、ゆるちょくん!」

と、御島さん。

「ま、僕の「ヒカルの君の目」はもちろん、知らず知らず装備出来ていた偶然の産物だったんだけど、僕は当時、湘南の海岸沿いを」

「毎週末、女性からの注目度の高い、ボディ・コンシャスなサイクルウェアで走りまくっていたからね・・・」

「たくさんの女性に注目された結果、その目から発射される「ハッピーエナジー」を受けた僕の目は、成長し」

「他者から発射された、たくさんの「ハッピーエナジー」を受けられるように・・・極大化した目こそ、「ヒカルの君の目」の正体」

「と言う事になるんだね。要はキラキラお目目なんだけど、そのキラキラこそ、「ハッピーエナジー」を照射している姿なんだね」

と、僕。

「そうして、「ヒカルの君の目」を装備すると、世の中と「ハッピーエナジー」の出し入れが出来るようになったと言う事で」

「「ハッピーエナジー・サイクル」生活に入る事になる。そういう個体に成長した、と言う事だね」

「僕の見る所、それが人間としての最終成長形だと考えている。この最終形に成長出来た個体には、ご褒美が用意されていて」

「それこそが外見も思考の年齢もその時点でストップしてしまう「八百比丘尼化」が起こるんだ。そうすれば外形が変わらないから」

「いつまでも恋の出来る個体になりきる事が出来るんだね」

と、僕。

「それは・・・人間が恋する為に生まれてくるから?厳密に言えば、女性は恋をするために、男性は恋をされる為に生まれてくるから」

「だから、現役で恋の出来る個体こそ、人間界では優遇される・・・そういう考え方ですね?」

と、辛辣姫。

「そういう事だね。逆にこの人間としての最終形に成長出来なかった個体は・・・どうなると思う?」

と、僕。

「最終形になれた個体には、ご褒美があったのだから・・・最終形になれなかった個体には、罰ゲームがある?」

と、辛辣姫。

「そう、実はその通りなんだ」

と、僕。

「それってどういう罰ゲームですか?」

と、ミユウちゃん。

「人間で一番大事な事は恋する事・・・一番ダメな事は、恋もしないし、恋もされない事・・・これって何でわかるかと言うと」

「男性にしろ、女性にしろ、恋する相手を視界に入れない事だし、自分が誰かの視界に入らないこと・・・これが一定期間続くと」

「自然界から「この個体はもう遺伝子を進化させて次の世代に送る仕事は出来ないな!」と判断されて、「緩慢な死のスイッチ」を」

「押されてしまうんだ。すると、その時点で、その個体の体内には、「ハッピーエナジー」は残っていないから」

「まず、外見のメンテナンス電源が落ちる・・・急速に肌が老化していく・・・そういう話につながっていくんだ」

と、僕。

「要は体内に「ハッピーエナジー」が残っていなかったら・・・その時点で「緩慢な死のスイッチ」が押されちゃうって事ですか?」

と、辛辣姫。

「そう言う事。僕はその実例をこの目で見ている・・・その女性は看護師あがりの目のキラキラした50代後半の美しい女性だったんだけど・・・」

「腰を悪くして、7,8年家を出れなくて・・・身の回りの世話は近所に住む娘たちにやってもらったみたいだけど、その間、男性の「ハッピーエナジー」を」

「一切貰えない生活をしたんだ・・・7,8年「ハッピーエナジー」を貰えない生活をするとどうなると思う。この女性はその直前まで「ヒカルの姫の目」を」

「装備していたんだよ・・・」

と、僕。

「どうなったんですか?その女性・・・」

と、息を飲むようにユキちゃんが聞く。

「その女性に出会った時、僕はその女性がその女性と判断出来なかったんだ」

「その女性の目は落ち窪み・・・老婆の目になっていた。もちろん、目に光も無かった・・・しわしわの老婆になっていて、たまたま、一緒にいた僕の父親が」

「声から、その女性を認識したんだ・・・僕の父もショックを受けていたけどね・・・あまりの変わり様に・・・」

と、僕。

「「ハッピーエナジー」を貰えない生活をするとそんな風になっちゃうんですか・・・」

「怖いですね、それ・・・」

と、ミユウちゃん。

「だから、体内から「ハッピーエナジー」が消えると・・・外見的に大変な事になるんですね?」

と、辛辣姫。

「え、と言うことは目が「死んだ魚の目」のおっさんやおばさんって・・・その罰ゲームの結果と言う事ですか?」

「体内の「ハッピーエナジー」が枯渇して、「緩慢な死のスイッチ」が押された結果・・・「死んだ魚の目」のおっさんやおばさんになったって事ですか?」

と、池澤くん。

「そうだね。僕の研究結果では、そう出ている。だから、大事な事は体内の「ハッピーエナジー」を枯渇させてはいけない」

「と言う事なんだ。枯渇させた瞬間、人間は急速に老化が始まり、おっさん化、おばさん化が始まる。ま、この事でもわかる通り」

「体内の「ハッピーエナジー」こそ、色気の大元と言う事になるんだ」

と、僕。

「だから、おっさんやおばさんは誰にもまともに見てもらえない・・・それは「ハッピーエナジー」が色気であると言う事に」

「関連していたんですね・・・」

と、貴島くん。

「「ハッピーエナジー」が体内に枯渇していると言う事は一切色気がないと言う事で」

「逆に色気のある女性や男性は、体内から「ハッピーエナジー」が溢れているから、目がキラキラしていたり、肌のハリがあったり、歯がキラキラしていたり」

「匂うような女性の色気につながると・・・そういう事ですか?」

と、池澤くん。

「そういう事になるね。だから、色気が欲しいなら、「ハッピーエナジー」をたくさん皆から貰う事だ」

「ま、色気のある女性は目が「ヒカルの姫の目」だし・・・皆に見つめられる美女だろ、必ず、ね」

と、僕。

「そういう事だったんだ・・・すげーですね、ゆるちょさん・・・すべてがつながっている」

「無理な論理がひとつも無い・・・すげーですよ、ゆるちょさんは」

と、池澤くんが感嘆している。

「ま。そのあたりは、常に考えてきたからね。「ハッピーエナジー」理論に破綻は無いよ」

と、僕。

「・・・と言う事は、御島さんの言うヒエラルキー第一位・・・サル山のボス階層にこそ、「ハッピーエナジー」が溢れている」

「と言う事になりますね」

と、辛辣姫。

「・・・と言う事は個体が保持する「ハッピーエナジー」の量でも、ヒエラルキーの何番目かを計る事が出来るかもしれませんね」

「とりあえず、第一階層には、「ハッピーエナジー」が溢れている事になりますね」

と、ミユウちゃん。

「そうね。その話に戻しましょう。第一階層は、サル山のボス階層・・・日本社会を現実的に動かしているのはこの階層の人達」

「なにしろ、コミュニティのボス達だから・・・この世を動かしているの」

と、御島さん。

「で、第二階層は・・・これは言わば「雛壇芸人」階層ね。「サル山のボス」の有力で有能な部下クラス・・・いろいろ有用な意見を」

「言える人間・・・ボスが司会者として、この意見を検討し、採用の可否を決めるの。日本の世の中のコミュニティもすべてそういうカタチ」

「でしょ?可否を決めるボスとその有能な部下達がコミュニティの運営をしているのよ・・・」

と、御島さん。

「ゆるちょさん・・・この雛壇芸人階層の人間達は・・・「ハッピーエナジー」の観点で見たら、どうなります?」

と、辛辣姫。

「そうだな。このあたりの人間までが「ヒカルの君の目」「ヒカルの姫の目」を持って居るんじゃないかな」

「第一階層と第二階層は言わば「ハッピーエナジー」保持階層と言うべきかもね。しあわせ階層と言ってもいい」

と、僕。

「じゃあ、その次・・・第三階層について話すわね。これは言わば「見学者」階層・・・見学者は、このボスと雛壇芸人のやりとりを」

「その場で眺めて楽しむ階層ね・・・見ているだけだけど、同じ場を共有している・・・だからこそ、何かがわかる」

「・・・そんな階層ね」

と、御島さん。

「でも見ているだけなんですね?」

と、辛辣姫。

「仕事と言うカタチで言えば・・・会社で言ったら、第一階層と第二階層の人間は最高経営者会議の出席者・・・社長とその直属の部下といったカタチかしら」

「それ以下の社員は最高経営者会議をただ見学するしか出来ないでしょ。だから、第三階層は部長・・・あるいは課長クラスかしらね」

「決められた事を実行する現場の部隊の長と言ったところかしら?」

と、御島さん。

「このあたりの階層になってくると・・・「ヒカルの君の目」「ヒカルの姫の目」は保持していないだろうから」

「「ヒカルの目」を保持している男女に恋をする相手階層とも言えるかもしれないね・・・」

「あるいは・・・全員「死んだ魚の目」の保持者と言う事にもなるから・・・「ハッピーエナジー」の保有率は低めと言う計算になるだろうね」

と、僕。

「そして、最下層とも言える第四階層・・・これは第一~第三階層が繰り広げるショーを別の場所で眺めながら、感想や愚痴しか」

「言えない・・・傍観者階層ね。世の中の事、何事にも参加せず、ただただ愚痴を言いながら、生きている人達・・・」

「それがしあわせと言う側面から見る、最下層の人達と言う事になるわ」

と、御島さん。

「第四階層には、「ハッピーエナジー」は存在していない。だから、おっさんやおばさんのコミュニティと言う事になる」

「あるいは、特徴から言うと、「逃げ込み者」や「俺偉い病」の人間の居場所とも言えるんじゃないかな」

と、僕。

「まあ、会社で言ったら・・・課員レベルって事かしらね。一番現場に近い社員階層・・・「ハッピーエナジー」はまだまだ確保以前の問題」

「そんな人間たちよね・・・」

と、御島さんは説明した。


「でも、この階層の分け方は新しいし・・・ちょっと面白い分け方だよね」

「すごく興味深い・・・」

と、僕。

「例えば、この分け方で言うと・・・人は必ず何らかのコミュニティに属している・・・そういう話がベースになっているんですよね」

「それは家族でもいいし、会社でもいいし、地域のコミュニティでもいい。でも、日本と言う社会で言えば」

「コミュニティとは、縁・・・そのもの・・・そういう事になりますか?」

と、辛辣姫。

「そうだね。僕らのようなフリーで仕事をしている人間こそ、縁で持って仕事もしていくし」

「縁で持って、日々出会いがある。その縁ベースのコミュニティと考えれば、僕らはいいだろうね」

と、僕。

「あるいは、個人の縁の大きさそのものの比較も、しあわせ・ふしあわせの分け方に関係があるような気がしますね」

「縁が家族だけ、親戚だけ・・・と言う血縁関係だけに留まる場合と・・・わたし達みたいに、毎日のように出会いがあると」

「それこそ、日本社会の多くの部分と縁として繋がっているから・・・縁の「のべ面積」が大きくなるし・・・」

と、ユキちゃんは新しい観点を考えている。

「でもさ・・・それって結局、自身に溜められている「ハッピーエナジー」の量に現れてくるんじゃないかな」

「つまりはキラキラお目目だとたくさんの「ハッピーエナジー」を体内に貯めているって事になるから、たくさんの女性や男性に」

「視界に入れられたって事になる。それがしあわせのしるしになるんじゃない?」

と、僕。

「それに対して、「ハッピーエナジー」がゼロだと・・・単におっさんやおばさんになってるって事だから」

「誰からも視界にいれられていない傍証になるから・・・ある意味、孤立していると言ってもいいから・・・「情けは人の為ならず」の」

「この日本では、他人を笑顔に出来るから、その他人に自分を笑顔にしてもらえるんだから・・・孤立=ふしあわせと言う事になる」

と、僕。

「・・・と言う事はキラキラお目目を持つ「第一階層人」はしあわせになり」

「「死んだ魚の目」を持った第四階層人はしあわせになれない?」

と、ミユウちゃん。

「うーん、それ意味がダブっちゃっているから、まずいな」

「それを言うなら、「第一階層人はコミュニティのムードメーカーが成長して「サル山のボス」になったパターンだからコミュニティのトップになる」と言う言い方だな」

「御島さんの言いたい事のキモは、日本人あるいは日本文化は、皆コミュニティの役割を担っている、と言う事だよ」

「コミュニティの役割は4つあると御島さんは指摘した。①はコミュニティを牛耳るボス、であって、そのボスは本能的にコミュニティを牛耳るチカラがある」

「②はそのボスの有能な部下達・・・これは価値の高い提言が出来る能力があり、ボスがその提言の可否を判断し次の一手を決め、コミュニティを成長させていく」

「③は、その配下の実戦部隊の長達・・・①及び②の会議で決められた提言通り・・・それを具体的に実現していく実戦部隊の長」

「④は実戦部隊の隊員達・・・彼らは空気を読みながら、命令を粛々と実行していく・・・そういう役割・・・そういう役割分担と言う事だ。日本の文化では」

と、僕。

「これって面白い事が言えますね。①は空気を作る人であらねばならない。②は①と②の参加する会議において、①が作る空気と②それぞれが作る空気を読みながら」

「最高の答えを出すよう努力する必要があります。もちろん、②は③に対して、空気を作り、③は空気を読む側・・・③と④の会議では③が空気を作り」

「④が空気を読み、最善の手を打っていく必要がある・・・要はそのコミュニティの空気ってそうやって作られていくから・・・①の空気作りの能力は」

「②③④を満足させられるチカラを持っていなければいけないんですね」

と、辛辣姫。

「コミュニティ皆が納得する手を打てなければ、コミュニティのトップ失格だからね」

と、僕。

「だからこそ、その①の人間には多数の経験・・・それも失敗から戻ってこれたような価値のある経験が必要なの」

「一度の失敗すらしたことのない失敗を怖がるような小さい人間では務まらない役割だわ」

「失敗から帰ってこれた人間だからこそ、人間性も大きくなるし、精神的にもタフな人間になれるのだから・・・」

と、御島さん。

「つまり、経験こそ宝って事ですね」

「特に失敗から帰ってこれて成功に導けたような経験こそ、ダイヤモンドだ」

と、貴島くん。

「それって要は、日本文化では、他人をたくさんしあわせに出来る程、自分もしあわせになれるって事だから」

「コミュニティのトップになれる資質を持った人間こそ、本当の意味でたくさんしあわせになれるって事ですね?」

と、ユキちゃんが笑顔で言葉にした。

「家族すら、しあわせに出来ない父親は・・・絶対にしあわせになれない・・・そういう意味でもあるわ」

と、御島さん。

「そこはシビアなんですね。なんだか、怖い話でもあるけど」

「そのキモさえ、掴んでおけば・・・将来しあわせになれるような気がします」

と、池澤くん。

「そのキモさえわかっていない個体は多い。僕らも目標を明確に定めて」

「しあわせになっていこう」

と、貴島くんは言った。

「やっぱり、貴島くんはいい事いうなあ」

と、僕は、赤ワインに赤くなりながら、つぶやいた。


(おしまい)

辛辣姫は、オトコの何を見ている?(自己評価と客観評価!)

2015年05月21日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、

若い池澤くん(24)とお酒を飲んでいました。


「あのう僕、先輩のユキさんに聞いてみたいんですけど、いいですか?」

と、池澤くん。

「え。いいわよ、わたしに答えられる事なら、何を聞いても・・・」

と、辛辣姫。

「ユキさんって、辛辣姫って言われるくらい人を見る目が厳しいじゃないですか」

「そのユキさんから見て、どういう男が素敵で、どういう男が嫌いか・・・男のどういう所を気にして見るのか」

「そのあたりを教えて頂きたいんです。今後、僕が男として素敵になるためにも・・・」

と、池澤くん。

「ほう。それってなかなか興味があるなあ。多岐川・・・しっかりと本音で答えてくれよ」

「まず、男の何を見るんだ?」

と、貴島くんも目を細める。

「そうですね・・・わたし、男性と出会った時、何を見ているかなあ」

と、辛辣姫は、真面目にその時の自分を思い出している。

「やっぱり最初は全体の雰囲気ですね。それと同時にやっぱり顔よね」

「顔ってやっぱりその人の人生が出るっていうか・・・とにかく、その二つがまず最初かな」

と、ユキちゃんは神妙な顔をして、答える。

「だったら・・・全体の雰囲気って、どういう感じなら、ユキさん的には、オーケーなんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。なんとなくやさしいオーラに包まれるって言うか、なんとなく安心感を感じる男性だったら」

「オーケーよね。自由な雰囲気って言うか、好きに発言出来るような雰囲気・・・特に守られているような雰囲気なら」

「女性は直感でわかるし、そこに居たいって思うもの・・・それでわかるわ」

と、辛辣姫。

「自由な雰囲気ですか・・・しかも、女性は直感でわかるんですね、それ・・・」

と、池澤くん。

「うん。すべての女性がっていかないと思うけど・・・父親に愛された記憶がそういう雰囲気を直感的に教えてくれると思うわ」

と、ユキちゃん。

「じゃあ、ダメな男性の場合、どんな雰囲気を感じるんですか?女性は」

と、池澤くん。

「うーん、はっきり言って弱い男性よね。なんか、女性と二人きりになるのが怖い・・・みたいなニュアンスを出す男性?」

「自己評価がものすごく低くて・・・自分の事でさえ、手一杯なのに、まして女性なんて・・・と思っている、弱い男性はダメ」

「一瞬で、「俺、自分の事でいっぱいいっぱいです」オーラを感じるわよね。というか、表情からも、いっぱいいっぱい感が伝わるわ」

と、ユキちゃん。

「まあ、基本的に人生経験や社会での経験が薄い・・・自分に自信の持てない男性って事じゃない・・・」

「女性がいたら、むしろ、女性におんぶに抱っこしちゃうような・・・マザコンチックな弱い男性よね」

「女性に頼られるとビビるというか、最悪なのは、頼られると怒りだす男性よね・・・そういう人間性の小さい男性はダメよね」

と、辛辣姫。

「わたし、思うんですけど、ナルシストの男性が女性から嫌われるのも、女性としての客観評価からすると中身の何にもないオトコなのに」

「その男性の自己評価が変に高いから・・・客観評価と自己評価のギャップが生まれて、キモいって女性に思われて」

「嫌われているパターンなんだと思いますね。客観評価がわからない時点で、そういう男性は超嫌わるんじゃないですか」

と、ミユウちゃん。

「そのパターン、最悪よね。だから、自己評価が高いからって、客観評価がわからないガサツな神経のオトコに、女性は行かないのよ」

「さらに言えば、自己評価の低い男性にも女性は行かないモノ・・・大人の女性だったら、特に・・・」

「女性からすれば、男性は客観評価を理解しながら、女性をリードしてくれなきゃ・・・その存在価値を認められないもの・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、とにかく、女性は頼るモノ、甘えるモノと考えている・・・マザコン男は最初から相手にしないわね」

「まあ、まだ、年が若くて、そういう感じなら、成長するまで仕方ないって捉える事は出来るけど」

「・・・男としては見ないわね、わたしは」

と、辛辣姫。

「まあ、そうだと思いますけど、僕なんかは、ユキさんからすれば、ただの後輩っていう位置づけですか?」

と、池澤くん。

「そうね。そういう事になるわね」

「まあ、池澤くんが、その質問をわたしにぶつけられただけ、少しは成長していると言う事だと思うけどね」

と、ユキちゃん。

「はあ。まあ、そういう感じで返ってくるとは思いましたけど」

と、池澤くんは、少し悲しそうな顔をしている。


「あと・・・わたしが苦手としているタイプとして、「俺偉い病」の人間がいるわよね」

「何故か自分が他人と違って偉いと信じているタイプ・・・そこには様々な原因があるわ。でも、そういう人間が「俺偉い病」に」

「なる原因はただひとつ・・・自己評価が高いにも関わらず女性にモテない・・・これなのよね」

「こういう人間は勘違いしているオトコなのよ・・・いい大学を出たから俺は偉い・・・官僚だから俺は偉い・・・だれそれの子供だから、わたしは偉い」

「・・・いろいろな原因があるけど、女性はそういう肩書に恋する人間なんて、ほぼ少数派だわ」

「むしろ、そういう偉ぶっている男性を女性は蛇蝎の如く嫌うモノ・・・」

と、辛辣姫。

「それって・・・自己評価が高いけど、女性評価が低いって・・・なんだか、面白いな」

「そういう例って他にもあるかな。というか、自己評価の高さと女性評価の関係に何か法則性みたいなモノがあるの?」

と、僕。

「わたし思うんですけど、男性の自己評価って、思い切り間違っている人が多いように感じているんです」

「もちろん、客観的評価と言ったって、時代によっても違うし、男性の評価と女性の評価なんてまるっきり反対の事もありますし」

と、ユキちゃん。

「それについて、わたしが思うのは、女性の評価が概ね妥当なのは、女性の生きるテーマが「女性との共存共栄」にあるから」

「だと思うんです。女性は常に職場でもご近所づきあいでも、他の女性の目を意識しながら、考えて行動していますから」

「そういう客観評価力が磨かれるんだと思うんです。もちろん、周囲のいろいろな女性と意見交換するから、ですけどね」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・女性がおしゃべりを好きなのは、周囲の女性との客観評価をすり合わせる作業を常にしているからなんだ」

と、僕。

「ええ。それに女性は男性を見る目が辛辣ですから・・・かなり辛い点をつけるのが普通です」

「もちろん、それは意見交換する相手の男性を見る目の質にも関係してきますけど・・・少なくともわたしの周りの女性は」

「男性に対する得点評価は厳し目です」

と、ユキちゃん。

「ユキさんの周囲の女性って・・・男性に対する得点は辛めっぽいですよね・・・」

と、池澤くん。

「なるほど・・・じゃあ、男性の自己評価は、女性に言わせれば間違っているって事?」

と、僕。

「ええ。男性って何故自己を客観的に見れないのか、ある意味、不思議ですよね」

「だって女性は男性を見る時、魅力があるか、ないかで見ますからね」

「わたしの見る所、男性って、いい大学出たとか、仕事だってまともに出来ていないのに」

「俺は仕事出来るオトコなんだぜプレゼンをしてくるし。あれって何なんです。貴島さん・・・ほら、前の職場の佐藤さんとか」

「・・・ああ言う人の事を言ってるんです、わたし」

と、ユキちゃん。

「貴島くん、どういう人?佐藤さんって・・・」

と、僕。

「嫌味な独身のおっさんでした。さして仕事も出来ないのに、「俺は仕事が出来るオトコだ。女性にモテて当然なのに」」

「「何故女性は俺に声をかけない。だったら、こっちからかけてやるから、ありがたく思え」っていう雰囲気が顔に出てる」

「影では女性全員に蛇蝎の如く嫌わている、ださい、おっさんでした」

と、貴島くん

「そういう男性てさ・・・女性にモテないからこそ、自己評価が高くなっちゃうんじゃない?」

「あるいは、学生だった子供の頃・・・母親に勉強出来る事で、すごく賞賛されて」

「・・・社会に出ても、それと同じと考えている男性でさ・・・学生時代の勉強は・・・社会でいうところの仕事でしょ?」

「だから、仕事さえ出来れば、母親と同じように女性が賞賛してくれると思い込んでいるんじゃないかな」

「つまり、母親しか女性を知らないから、女性の中身を知ろうともしないし、しないからそういう能力も無い」

「だから、仕事を毎日やっていれば、賞賛してくれるはずの母親のように、賞賛してくれない周囲の女子達に頭に来て」

「「こいつら、かあさんのように、俺の価値がわからない。そういうバカ者達なんだ」と言う結論に辿り着き」

「結果、自分は偉いと結論づけた・・・周囲の男女が何を思っているかも見抜けないバカ者・・・そういう事なんじゃん?」

と、僕は言葉にした。

「そういう「俺偉い病」のバカ者って、社会にたくさんいますね。会社にもゴロゴロいるし、大学に残って准教授や教授になった」

「研究者なんて・・・特に東大出の人間は、あろう事か、東大卒以外の人間は人間じゃないみたいな物言いをしますからね」

と、ミユウちゃん。

「だから、わたしは取材する時、必ずその教授さんが、一般社会の企業から引きぬかれた人間であるか、否かを」

「チェックしてから仕事に望みます。アカデミックに毒された研究者はかなりの確率で「俺偉い病」の人間がいますから」

と、ミユウちゃん。

「企業で働いていた教授さんなら、大丈夫と言う事?」

と、僕。

「ええ。やっぱり、企業で働いていて高い業績をあげた人って、一般の人間に信頼され、まとめあげる才能のある人ですから」

「・・・そういう人間に「俺偉い病」の人間はいませんからね・・・むしろ、人当りのいい男性が多いですね。わたしの印象ですけど」

と、ミユウちゃん。

「そうなのよ。「俺偉い病」の人間は基本上から目線だし、すべてを自分より下に見るから・・・話していて超不快になるのよね」

と、辛辣姫。

「話を戻すようだけど・・・自己評価と言う点では、男性の言う事は宛にならないって事なのかな?」

と、僕。

「うーん、周囲の空気を読む能力の無い「俺偉い病」は自己評価がただ高いだけって事だと思います」

「本来、自己評価と言うのは、自己評価=客観評価でなければならないし、辛辣女性は自己評価=客観評価になっているって」

「事ですね」

と、ユキちゃん。

「じゃあ、「逃げ込み者」と「絶対しあわせ者」の自己評価はどうなるんだろう?」

と、僕。

「「逃げ込み者」って言うのは、他人からどう思われてもいいから・・・と決断して、どこかへ逃げこんじゃう人を言うんですよね」

「つまり、他者との関係性を切った人々なんだから、自己評価が低くても、客観評価が低くてもどうでもいいって言う立場なんですよ」

「もちろん、そういう「逃げ込み者」の客観評価は最低です。だからこそ、「逃げ込み者」はふしあわせスパイラル一直線」

「なんですよね?」

と、辛辣姫。

「うん。確かにそうなるね・・・で、「絶対しあわせ者」は?」

と、僕。

「今、気がついたんですけど、「絶対しあわせ者」って皆に愛される女性や男性の事なんですね。具体的なイメージで言うと」

と、ユキちゃん。

「だから、そういう人は客観評価が高いから、皆に愛されるわけで・・・自己評価も客観評価に合わせられれば」

「それがその人間の自信になり、その人間もドンドン強くなり、人間性も大きく、精神的にも強くなる・・・そうじゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「それね。僕はちょっと逆かなって思っているんだ」

と、僕。

「逆?」

と、ユキちゃん。

「未熟な頃、未熟だから故にたくさん失敗して・・・それがいい経験になり、人間性が大きくなり、精神的にも強くなる」

「だからこそ、少々の事では動じない強い自分が出来る。もちろん、そういう人間は周囲の空気を敏感に読むし」

「その空気の中で、自分を成長させていく・・・そのうちにムードメーカーに成長出来た男性は場の空気を自在に操る側に」

「なるから・・・その場の人間を本能から笑顔に出来る能力を持つから・・・皆から応援されて」

「「サル山のボス力」を持つに至り・・・もちろん、それは「ヒカルの君の目」を持ち、女性に愛されうようになると言う事だから」

「・・・当然、客観評価も高くなり、それを知った人間は、さらに自信を持って、自己評価を高める事が出来る・・・そういうストーリーなんじゃないかな」

と、僕。

「なるほど・・・そうですね。モノには順番がありますね・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、「絶対しあわせ者」の自己評価は高くなる・・・それは周囲からの高い客観評価を敏感に感じる事が出来るから」

「そういう事ですね」

と、ミユウちゃん。

「・・・となると、ユキさんの好きな相手は・・・女性からの客観評価の高い男性・・・人間性が大きく、精神的に強い」

「「絶対しあわせ者」の男性って事になりますね」

と、池澤くん。

「そして、大事な事は自己評価ばかり高くて、客観評価の低い男性はNGと言う事ね」

「そして、そういうオトコはゆるちょさんの言うように、勉強を母親に賞賛してもらった事しか女性に関するいい思い出を」

「持っていない男性・・・仕事がいくら出来ようとも女性は賞賛しないわ。女性は魅力のある男性に恋するだけだもの」

と、ユキちゃんは結論のように言葉にした。

「・・・となると、自己評価と言う指標から考えると・・・①社会での経験が浅く、自己評価の低い男性は大人の女性の恋の相手にはならない」

「②自己評価>客観評価の「俺偉い病」の人間は女性から蛇蝎の如く嫌われている」

「③自己評価=ゼロ=客観評価であるが客観評価なんて気にしなくなった「逃げ込み者」の人間は、周囲から全く相手にされなくなるのでふしあわせスパイラル一直線」

「・・・もちろん、大人の女性は相手にしない」

「④客観評価=高い=自己評価の「絶対しあわせ者」こそ、大人の女性が相手にすべき男性」

「・・・つまり、日本人は周囲を本能から笑顔に出来るからこそ、周囲の男女がしあわせを感じ・・・客観評価が高くなり、だからこそ周囲が本人に笑顔を返し」

「本人がしあわせを感じる構図・・・「情けは人の為ならず」こそ、日本人のしあわせのお約束・・・と言う事ですね?」

と、ミユウちゃんが、まとめてくれた。

「そう。まさにその通りだね。日本では、だからこそ、客観評価が高い事がしあわせを呼ぶんだね」

と、僕は結論的に言葉にした。

「結論的に言えば・・・自分の客観評価がわからない男性は、ダメって事よ・・・」

と、ユキちゃんがトドメを刺した。


「それにしても、いい大人になって、美しい女性に夢を見させる事が出来ないなんて・・・」

「そんなオトコ・・・女性にとっての王子様になり得ないわ・・・」

と、ユキちゃんは言うと、憂いを含んだ表情で、少しニッコリとした。


(おしまい)

橋下徹氏は、大阪と言う街の本質を明らかにした!(ぼんくら家老!)

2015年05月19日 | 時事ネタ
おはようございます。

昨日は曇り、そして、超朝の今は雨・・・5月もラスト2週間と言う事を考えると、

梅雨の時期も近く感じちゃいますねー。


さ、久しぶりに時事ネタに食らいつきましょうか。


その時、僕は事務所のテレビで、事務所の皆と大阪都構想の住民投票の結果に対する報道を見ていました。

「ゆるちょさんの指摘した通りになりましたね。もっともゆるちょさんが大阪維新の会の政治活動の終了を」

「言葉にしたのは、橋下徹氏自身の浮気報道が出た時でしたね。確か、あれは2012年の7月・・・3年も前でした」

と、雑誌記者のレイカ(31)が横で言う。

「だって、それって自分を支えてくれている妻に対する裏切りだし、女性を感情のある人間として見ていないって事になるでしょ?」

「恩義ある人間に後ろ足で砂をかけるような行いは、高度な相互監視社会であるこの日本では「天網恢恢疎にして漏らさず」だから」

「絶対に自分に向かって「負のエネルギー」として返ってくるからね」

と、僕。

「それに、その浮気と言う行為について彼は「まあ、よくある事」みたいな言い訳をした・・・つまり、彼の深い所に」

「「ま、男性なんだから、浮気も仕方が無い」と言う、女性蔑視の意識がある事がだだわかりになった事で」

「彼の味方でもあった女性に「あのオトコは女性蔑視者だわ」と気づかせてしまったからね・・・それが大きいよ」

「男性の政治家が女性を敵に回したら、その時点で終わりだ・・・その時に僕の中で、そういう結論になったのさ」

と、僕。

「橋下徹氏は、それから約1年後「慰安婦問題」についてコメントし、これも大問題になりました」

「ゆるちょさんは、「これでダメ押しじゃない?大阪都構想は、もう終わったよ」と当時、わたしに言っていましたね」

と、レイカ。

「何故、突然彼が、そんな話に噛み付いてきたかと言えば・・・女性蔑視者認定で、自身の人気がガタ落ちした事を受けて」

「新たな人気獲得の為に、政治的コメントを出した・・・出さざるをえない苦境に落ち込んだ・・・そういう事なんじゃない」

と、涼しい顔して僕。

「あそこで問題になったのは・・・彼が「どの国にだって慰安婦制度はあった」と言った事で、彼は慰安婦問題の本質を理解していない」

「事を露呈させたんだ。慰安婦問題と言うのは、韓国側の理解・・・つまり、世界的理解と言う意味だけど、当時、日本政府が」

「日本軍を通じて、強制的に若い女性を拉致誘拐して、強制的に軍の施設に放り込み、強制的に慰安婦として働かせた・・・」

「そういう理解なんだよ。まあ、僕的な認識で言えば、韓国は当時、日本だったし、韓国人は同じ同胞だったんだから・・・」

「その同胞を拉致し、強制的に慰安婦として働かす日本人なんて過去にも未来にもいないよ。そういう極悪なメンタリティーを」

「持つ人間は、韓国や中国が作る反日ドラマにしか存在しない。要は彼らの恐怖の妄想が、世界的に日本人を侮蔑する要因に」

「なっていると言う事さ。だって、そんな人間、悪魔だろ。まあ、それはいい」

と、僕。

「要はそういう問題点を前提にせず、「どの国にだって慰安婦制度はあった」なんて言ったら、「世界全体の軍が悪魔だ」って」

「言ってるようなもんでさ・・・政治家は言葉こそ、命なのに、このガサツな脳・・・とても政治家として耐えられる脳じゃないよ」

と、僕。

「それに当時彼は・・・沖縄に駐屯する米軍の司令官に「慰安所の代わりに沖縄のソープランドを使え的な言葉を言った」と認めていて」

「・・・わたしは女性として、こっちの言葉の方が許せませんでした」

と、レイカ。

「まあ、確か彼の言葉では「「民間のそういう施設を使え」と申入れした」っていう言葉だったと記憶していますけど」

「ちょっとひどすぎますよね。完全に女性蔑視者ですよ、彼は・・・女性を人間として認めていない・・・道具として見ている・・・」

と、レイカ・・・怒っている。

「この問題は彼の政治家としての資質の無い事を露呈させたね。一般の日本人としても、この件は受け入れられないよ」

「むしろ、人間としての資質すら、疑う発言だ。だってこれって米軍そのものをバカにする発言でもあるわけさ」

「そんな事もわからない人間に政治家の資質などありはしないさ」

と、僕。

「はっきり言って、橋下徹氏って、頭が悪いんだよね。頭が悪いから何か目立とうとして発言してる」

「・・・政治家は人気があれば勝ち!みたいな思想に毒されていることも露呈した・・・」

「だから、この事件でもって、政治家、橋下徹は終わった・・・僕はそう見たよ。まさに「貧すれば鈍する」だ」

と、僕。

「じゃあ、改めて聞きますけど・・・政治家って具体的にどういう資質が必要なんですか?」

と、レイカ。

「政治家は、実現すべき将来のビジョンを明確化し、有権者に説明し、その道筋を理解させ、皆を納得させなければいけない」

「日本文化はどこまで言っても「納得」なんだ。納得しなければ、だれも行動しないからね。こここそ、政治のキモと言っていいだろうね」

「その為の人間的説得力が、政治家には必要だ。なのに彼は数々の失言で、人間的説得力を破壊してしまったからね・・・そりゃダメだろう」

と、僕。

「さらにもう少し言えば・・・政治家にとって、将来のビジョンは大切だ。皆が納得するビジョンである事が必要だし、皆が求めるビジョンでなければならない」

「そして、その目標実現の為に人心を自分に集め、高いハードルを自分の支持者と共に次々に突破し、政治家を中心としたコミュニテイによる」

「突破エネルギーそのものになって、実現すべきビジョンの現実化・・・それを取り仕切るプロデューサー的資質が必要だね」

「目的実現のために、すべての施策を投入出来る、そういう施策の発想力も必要だしね」

と、僕。

「なるほど・・・男女別なく、人心を自分に集める・・・橋下徹氏は、ここに失敗していますね」

と、レイカ。

「そういう事。まあ、人間と言うのは・・・特に日本人は他の日本人の中身をすぐに見透かす・・・だからこそ、政治家は清濁併せ呑む気概も必要だし」

「愛される、信用される要素も必要なんだ」

と、僕。

「それを・・・人間的説得力を自ら破壊した橋下徹氏だからこそ・・・この結果ですか」

と、レイカ。

「まあ、そういう事だろうね」

と、僕。


「ただ、笑っちゃうけど、この橋下徹氏の全体の政治活動を見ていて、政治家の一番大事な資質は、ビジョンの提示力と共に」

「そのビジョンが有権者の夢になるようなキラメキのあるビジョンでなければ、いけないと言う事・・・もちろん、それが有権者にわかりやすいビジョンである必要があるよね」

「それがその第一になるかな。第二として、その政治家が蔑視者でない事・・・特に男性政治家が女性蔑視者であったら、終わるし」

「そもそも有権者が望みを託する事の出来るくらいには賢い事が大事だと言う事がわかったね・・・」

と、僕。

「①きらめくビジョンの設定力と実現力、②政治家として信頼に足る賢さを持つ事、③蔑視者でない事・・・」

「これくらいが、政治家の資質になりますか」

と、レイカ。

「あと、大事な事はビジョンの実現まで、粛々と権力を維持し、拡大出来る人材と言う事だろうな」

「なにしろ、政治家は、ビジョンを実現するために活動する人間なんだからね」

と、僕。

「そういう意味では今回の橋下徹氏・・・大阪都構想の住民投票まで、進めた、と言う事には意味があったと思います」

「さらに言えば、反対70万5000票VS賛成69万5000票の僅差まで持っていった事もすごかったと思いますよ」

と、レイカ。

「うん。それは僕も認めるところだ。元々、こういう住民投票は、既得権益者による現状維持派VS改革派・・・新しい大阪を作ろう派に分かれるもんなんだよね」

「元々橋下徹氏と言うのは、テレビで人気の弁護士だったところから」

「大阪の財界から「東京一極集中で、大阪の地盤は沈みゆくばかり。ついては大阪の維新を実施して、東京と並び立つ大阪を」」

「「実現する政治家になってほしい」との委託を受けて、一肌脱いで大阪知事に立候補したわけだろ?」

「言わば大阪人からの委託を受けて、大阪の為だけに彼は政治家になったわけさ」

と、僕。

「はい。その大阪財界の後押しも受けて・・・大阪都構想掲げた大阪維新の会は、支持を伸ばしました」

と、レイカ。

「つまり、大阪を新しく作りなおそう派の支持を受けた橋下徹氏と言う事になるんだ。当初はチカラを得たけど」

「住民投票までこぎつけた事は素晴らしいと言えるけど・・・その住民投票が大阪の人々のリトマス試験紙になっちゃった」

「つまり、大阪が地盤沈下している理由は、この既得権益者が実験を握っていると言う事実・・・だから、大阪は変われないし、新しい芽も摘まれていると言う事実すら」

「露呈したって事だね。要は、変わりたい意思を持った改革派の人間よりも・・・現状維持派が多数いると言う事だろうね」

と、僕。

「でも、大阪でも、北側の中心層は、大阪都構想賛成派が多いと言う結果になりました。その足を引っ張ったのがそれ以外の地域の住人」

「変わろうと考える人間の足を引っ張ったカタチになりますね」

と、レイカ。

「ふ。変わろうとする意思のある人間の足を引っ張る人間は・・・どういう存在か、皆まで言わなくてもわかるだろう?」

「僕もそういう存在に対して言及する気はないよ」

と、僕。

「そういう存在が、変わろうとする意思を・・・」

と、レイカ。

「そういう事だろうね。そこまで行くと、もう、橋下徹氏がどうだとか言う問題じゃない」

「現状維持派は、現実への「逃げ込み者」だ。チャレンジングスピリッツが無いから、一切成長の出来ない人々・・・そういうくくりの人が」

「日本の足を引っ張ると考えた方がいいだろうね」

と、僕。

「大阪の未来を真剣に考えて票を投じる人と、自分の事しか考えず、大阪の明日なんてどうでもいい人と・・・どちらも同じ一票と言うのは」

「わたしには、おかしく感じますけど。だいたいこの世は平等じゃないんだし・・・」

と、レイカ。

「ま、そこは政治体制が民主主義なんだから・・・いずれにしろ、変わる事に反対されるのは、ま、橋下徹氏も折込済みだったはずだろうね」

と、僕。

「そうですね。そう言われると、何も言えませんね」

と、レイカ。

「それもあって、橋下徹氏は大阪都構想と言うビジョンを有権者に否定されたんですね」

と、レイカ。

「まあ、この結果について、橋下徹氏は、自分のチカラ不足と認めていたけど、高い投票率からすれば、大阪と言う街の本質が見えたし」

「さっきも指摘したように地盤沈下の理由が「現状維持派」が大勢で、実質的な実権を握っているから・・・とわかったんだから、橋下徹氏は大阪の本質を顕にしたけど」

「その本質を変える事は出来なかったと言う事だろうね」

と、僕。

「大阪知事に当選した時の橋下徹氏は、大阪憲政史上、最大級の支持者を持った、権力者だったはずなんですけどね」

「少々の壁なら、容易にブレークスルー出来るチカラを持った政治家だったのに・・・」

と、レイカ。

「大阪知事に当選した当時の彼は、いい意味でその中身が知られていなかったのさ。テレビではズバズバ物事を言う歯切れの良さが売りだったしね」

「しかし、途中で彼の政治家としての未熟さ、頭の悪さ、女性蔑視者と言う政治家としては致命的な過ち・・・」

「これが有権者に露見した辺りから・・・歯切れのいい彼のセリフが聞けなくなったよ・・・」

と、僕。

「それにもう一つ言えば・・・この住民投票が現状維持派の既得権益者VS大阪に新しい価値を創造しようとする改革派と言う戦いの構図である事が」

「あらかじめわかっていたのだから、現状維持派の切り崩しにもチカラを入れるべきだったと思うね」

「既得権益者は、そもそも大阪市解体そのものに反対なんだから、いくら大阪都構想による二重行政の廃止を訴えても、耳を貸さないし」

「現状維持で行った場合の将来のデメリットを明確に訴えるべきだった思う」

と、僕。

「そもそも二重行政解消の為だけに、大阪市を解体すると言う発想に無理があると言うか・・・そもそも本当に大阪は変われるのか・・・そこが明確でなかったのは痛いですね」

「このまま無策で行ったら、ドンドン大阪から人もカネもモノも流出して、大阪が終わると言う事を説明出来れば、大阪市解体にも納得がいったような気がします」

「・・・と言うか、大阪都構想だけで、すべてが上手く行くとした大阪維新の会の説明に無理がありました」

「だから、少々の犠牲があっても、それに乗ろうとするチャレンジ派と慎重派の現状維持派の戦いになり」

「結果、大阪と言う街が怖がりの人間ばかりの後ろ向きの街と言う事が全国的に宣伝されてしまった・・・そんな気がします」

「つまり、橋下徹でも、大阪と言う街の本質は変えられなかった・・・その本質は、怖がりの逃げたがりの後ろ向きの現状維持派の街」

「・・・それがわかってしまったと言う事でしょうね」

と、レイカ。

「ま、現状維持派と革新派の争いの場合、普通は現状維持派が勝つものさ。それが日本だよ」

と、僕。

「人は変化をあまり望まない・・・だからこそ、皆が納得するような、変化を積極的に望むような未来の提示が不可欠・・・政治のイロハですね」

と、レイカ。

「そういう事だ。例えば、これに似た事案として、橋下徹氏が大阪府知事時代の2008年8月に大阪府庁舎を」

「大阪南港にあるWTC(ワールドトレードセンター)に移転すると言う案を出して、府議会に却下されているけど」

「なんか、それを思い出すと、今回の住民投票による却下はストーリーとして酷似しているような気がするな」

と、僕。

「不人気で採算割れしていたWTCを積極的に活用する案でしたね、それ・・・っていうか、そもそも橋下氏は当時」

「採算割れの箱物事業をわんさか抱えていた大阪府の実態を明らかにし、スリム化する政治をしていたんでしたね」

「確か、松本零士氏と対決していたニュースを見ていた記憶がありますね。おぼろげながら」

と、レイカ。

「彼は結局「無駄なモノを無くし、スリム化する」と言う信念の元に政治をし、その最大の実現項目」

「大阪都構想そのものを有権者に否定された・・・そういう話になったんだね・・・」

と、僕。

「そもそも、有権者に怖がりの現状維持派が多数いたのでは・・・誰が大阪改革を叫んでも民意に否定されるストーリーにしかなりませんよ」

「つまり、この構図から見えたのは、大阪の変わろうとする意思を、大勢である現状維持派が否定し続け、言い訳に逃げこむ「逃げ込み者」となり果て」

「将来の成長する大阪の芽をつぶしてしまったと言う事です。それは多くの会社の本社が東京に移転する・・・その理由のひとつであるでしょうね」

「進化・成長を志向しない人間のコミュニテイには、会社の本社として、存在すべき価値はないですからね」

「ま、後は変わろうとする意思を持つ人々が大阪自身の現状維持派をどうするか・・・どう変えていくのか・・・街の自浄能力、街の活性化能力にかかっていると」

「言うしかありませんね」

と、レイカ。

「そうだね。あれだけのチカラを持っていた橋下徹氏にして、大阪を変えられなかったんだからね・・・」

「根は深いと言う事だろうね」

と、僕。

「でも、ゆるちょさん・・・橋下徹氏は、大阪の財界の要請で、政治家になったんですよね?大阪を変える為に・・・」

「その橋下徹氏の手腕でも、古い大阪は変えられなかった・・・大阪の地盤沈下は、さらに加速するんでしょうか?」

と、レイカ。

「加速するだろうね。大阪から皆が東京に逃げていく理由は、大阪が進化・成長を志向しない街だと言う事が今回の事でもクローズアップされてしまったからね」

「その条件が変わらない限り・・・いや橋下徹氏でも変えられなかった大阪は・・・目のある人間はもう見限るだろう」

「となれば、優秀な人材が最も早く、大阪から流出すると言う事になるよ」

と、僕。

「大阪を変えようと橋下徹氏を呼んだのに・・・彼が敗れた事で、大阪の病巣の根の深さが全国的に喧伝されてしまった」

「その理解力すら、無い・・・想像力すら無い大阪の街は・・・未来が容易に想像出来ますね」

と、レイカ。

「今回の・・・橋下徹氏を引きずり下ろした大阪のやり方は・・・江戸時代、革新的な政治をしようとするお殿様が出てくると」

「すぐに、引きずり下ろしてしまう、現状維持派の能なし役人化した藩のぼんくら家老連中の有り様を思い出すよ」

と、僕。

「能なし役人こそ・・・現状への「逃げ込み者」そのものですものね。ふしあわせスパイラル一直線そのものだわ」

と、レイカ。

「江戸時代、民間の金貸し業者からカネを借りまくって、クビの回らなくなった地方の藩の姿にダブルね」

「・・・大阪の地盤沈下は、そういう能なしぼんくら家老連中に実権を握られている限り、続くって事になるだろうね」

と、僕。

「夢破れて山河あり、現状維持派の既得権益者あり、大阪・・・橋下徹氏は、そんな風に大阪を見つめているでしょうね」

と、レイカ。

「でも・・・橋下徹氏は、一介の弁護士に戻って・・・もう政治家はやらないと言っていますけど・・・それって出来る事でしょうか?」

「橋下徹氏は、7年半前とは顔が変わっちゃっているじゃないですか。弁護士顔から、偉そうな政治家顔に・・・」

「そういう人間が・・・民意を自在に動かしてきた人間が・・・例えば執権の北条氏が一介の御家人には戻れない・・・」

「その事実を見た時・・・橋下徹氏は、元には戻れない気がしますけど」

と、レイカ。

「だろうね。ま、今は辞めると言っている気分はわかるよ。全力尽くして、彼は賛同を得られなかったんだから」

「なんで前に進まないんだ!チャレンジしないんだ。チャレンジしないで後ろ向きの事ばかりやってるから、地盤沈下するんだ」

「そんな簡単な事も・・・大人だったらわかる事すら、おまえらわからねえのか。いいだろう。だったら、辞めてやる」

「金輪際、わからず屋の後ろ向きの「逃げ込み者」とは、一切、話はしないわ!・・・って怒る理由もわかるよ」

と、僕。

「人生はチャレンジするから、成長して行けるんだよ。それを怖がっていたら、自分が劣化するだけだ」

「そんなシンプルな事もわからない人間が大阪をダメにしている。そういう構図が露呈しちゃったね」

「結局、そういう事じゃないかな」

と、僕。

「ま、人を宛てにしていてはいけない。自分で成長しろって・・・そういう事でしょうね」

と、レイカは結論のように言葉にした。


「僕は今回の事で思ったよ。行政なんて宛にならない。もはや自分でコミュニテイを作り上げ、そこを革新の地としていこうとね」

「ま、その最初のコミュニテイは、この事務所だ。この事務所内なら・・・別天地を作る事が出来る」

と、僕。

「なるほど、確かにコミュニテイですものね。うちの事務所は」

と、レイカはニヤリと笑う。

「それから・・・毎秒の成長・進化を希求する場所を・・・世界に広げていけばいいんだ」

と、僕。

「ふふ。ゆるちょさんは、言ったら、何をどうしてでも、やる人ですからね」

「楽しみに見て行きましょう」

と、レイカは言って、笑顔で、コーヒーを飲んだ。


(おしまい)

日本の未来!(素敵な目を作り上げろ!)

2015年05月17日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)、美人社長御島さん(31)、若いミユウちゃん(25)、

若い池澤くん(24)とで事務所で話をしていました。

「しかし、僕、思うんすけど、ゆるちょさんって、いっつも、緩やかな笑顔っていうか」

「楽しそうにしていますよね?それって何か秘訣みたいなもんがあるんですか?」

と、池澤くん。

「秘訣?うーん、それはやっぱり仕事の面で、ライフワークを探せたからじゃないかな」

「「僕はこの仕事に関して人生賭けて、どこまでも追求していくし、それこそ、僕のすべき仕事だ」って」

「思える仕事に出会った・・・それが大きいね」

と、僕。

「ライフワークですか・・・それに出会えるって確かに大きいですよね」

と、池澤くん。

「なにしろ、僕はそれを探して、長く社会人として生きてきたんだから」

「見つけられたって感じた時は、ほんと、嬉しかったよ」

と、僕。

「「しあわせになる為の知恵」をどこまでも追求していく・・・そういう事ですね?」

と、貴島くん。

「ああ。とにかく毎日コツコツと知恵を作ってるから、考えがドンドン進んでいくし、見えないモノが見えてきている」

「それが嬉しいね」

と、僕。

「それって例えば、どんなモノ?」

と、御島さん。

「例えば・・・簡単な所では、「人間は皆、体内に「ハッピーエナジー機関」を持っていて」

「それを上手く利用すれば、、免疫力マックス、自己治癒能力マックス、「八百比丘尼」化による「不老長寿」が可能・・・」

「それは結果的に「サル山のボス力」マックスにつながるから、目がキラキラして、素敵な個体になれる・・・と言ったあたりかな」

と、僕。

「結局、人間の美しさとは目にある・・・男性の目は「王様の目」を持つ渡辺謙化、女性は「女王の目」を持つ柴咲コウ化・・・」

「これが日本人の目指す所・・・だもんね?ゆるちょくん」

と、御島さん。

「ええ、そうです。その結論に辿りつけただけでも・・・僕はしあわせですよ」

「それに、それがわかったから、生きていくの楽ですよ、それを実現化しちゃうと」

「女性は美しい人程、僕の為に、笑顔で、全力で、仕事してくれるし・・・」

と、僕。

「ふ。まあ、その女性の気持ちはわかるわ・・・確かに男性は女性を味方につけないと大きな仕事は出来ないわね」

と、御島さん。

「わたしは「八百比丘尼化」を発見したって事がすごいなって思います。確かにゆるちょさんってビジュアル年齢が若いですし」

と、ミユウちゃん。

「今後の世界は、若い外見、若い脳のまま、長生きする「リアル・ニュータイプ」と」

「早いうちに外見劣化し、短命な「オールドタイプ」に別れる・・・でしたよね」

と、池澤くん。

「実際、ゆるちょさんを見ていると、それがホントに起こりつつある現象だってわかるから」

「僕なんか、早く「ヒカルの君の目」を確保して、早く「八百比丘尼化」しなきゃって焦ってますよ」

と、池澤くん。

「まあ、それには、多くの人間、特に異性に注目される必要があるからな。池澤に、女性に注目されても」

「へーきな、強いハートが出来ているか、どうかって話になるなあ・・・」

と、貴島くん。

「うーん、それはどうかなあ。僕、人前に出るのが苦手なんで・・・」

と、池澤くん。

「じゃ、ダメじゃない・・・「リアル・ニュータイプ」はわたしが見る所、人前に立って、コミュニティを率いる事の出来る」

「大きな人間性と精神的タフさが必要だと思うわ。池澤くんは社会的経験が圧倒的に乏しいから」

「まだまだ、「八百比丘尼化」は無理だと思うのよね」

と、ミユウちゃんが言葉にする。

「人前に出れなかったり、人間性の小さい人間、精神的に弱い男女は、リアル・ニュータイプには、なれないって事ですか?」

「オールドタイプのまま、早死しなくちゃいけないって事ですか?」

と、池澤くん。

「そういう事じゃない?人間の取捨選択は、どの時代とも同じように、シビアに起こるのよ」

と、ミユウちゃん。シビア。

「結局、人間の生きるエネルギーは、人間が目から直接照射する「ハッピーエナジー」か」

「人間が楽しい時に体内発生させる「ハッピーエナジー」そのモノって事になるのよね」

「この「ハッピーエナジー」の体内蓄積量が・・・生きる期間に正比例すると言う事でしょ?」

と、御島さん。

「ま、すべては僕の仮説ですけどね。ま、証明なんて後からやればいいし、僕はその仮説の旨味に、もうのっかってます」

と、僕。

「そうね。証明なんて、後から誰かと共同してやればいいわ。・・・と言う事は毎日、出来るだけ多量のハッピーエナジーを」

「体内に蓄積すれば・・・なにもかも上手くいくと考えればいいわけね?」

と、御島さん。

「ええ。そうです。ま、僕の体験からの話ですけど・・・女性に直接照射してもらった「ハッピーエナジー」の方が量的には体内発生の10倍20倍って」

「感じがしますけどね。女性の笑顔のビジュアルを見られるのも、「ハッピーエナジー」の体内発生につながりますし」

と、僕。

「と言う事は異性の目の笑う笑顔を貰う事こそ、最大量の「ハッピーエナジー」を体内に蓄積出来ると言う事になるのね」

「それが長寿につながると言う事でしょ?」

と、御島さん。

「さらに「ヒカルの君の目」「ヒカルの姫の目」を確保して、「八百比丘尼化」しておけば、まさに「不老長寿」を実現する」

「事になるのだから・・・絶対それ生きる上で必須ですよね」

と、ミユウちゃん。

「ああ。人生が劇的に変わるからね。それに「ヒカルの君の目」を装備すると、目がキラキラして」

「女性を本能的に笑顔にしちゃうから・・・まあ、いろいろと楽しい人生になるよ」

と、僕。

「ま、健康食品を食べるより、「ハッピーエナジー」を貰う生活ですよね。健康食品なんて、プラシーボ効果を」

「期待している食品に過ぎないし、「ハッピーエナジー」を毎日たくさん貰っておけば免疫力マックスですから」

「僕も全然風邪をひかなくなったし、朝起きた瞬間から、元気ですね」

と、貴島くん。

「そういう意味じゃあ、「ハッピーエナジー」機関を上手く使う生き方って・・・人間の最も正しい使い方みたいな生き方」

「なんですかね?」

と、池澤くん。

「「ハッピーエナジー」機関の目的を言葉で言うと・・・どういう事になる?ゆるちょくん」

と、御島さん。

「生物の生まれてくる意味はただひとつ・・・遺伝子的に優れた相手と交尾し、遺伝子を発展させて、次の世代につなぐ為」

「だから、人間は恋をするために生まれてくるんです。「ハッピーエナジー」機関は、最終形になると」

「その個体の目から「ハッピーエナジー」の多量照射が可能となります。「ハッピーエナジー」の多量照射が何を意味するかと言うと」

「男性なら、人間性の大きさと精神的なタフさ強さをプレゼンします。女性なら、多くの異性に注目された美形・・・」

「それはまあ、有り体に言ってしまえば、男性なら、渡辺謙さんの猛禽類のような鋭い目、言わば「王様の目」・・・」

「女性なら、柴咲コウさんのような優美な美しさをたたえた、「女王様の目」・・・これを実現しているんです」

と、僕。

「それって男性にしろ、女性にしろ、交尾相手として求められるすべてを実現した「理想の相手」プレゼンだわ」

と、御島さん。

「そうです。「ハッピーエナジー」機関を最終形まで持っていく事で、至高の美が実現されるんです」

「古来、多くの画家が至高の美を追求してきましたけど、その中心は肉体ではなく、目だった・・・と言う事が証明されたわけです」

と、僕。

「人間の美の中心は目・・・そういう事か・・・すごいですね。その言い切り」

と、ミユウちゃんが目をみはる。

「ま、それもすべて自然が教えてくれた事と言う事だよ。僕は自然がすでに用意していてくれた」

「自然の現象を発見したに過ぎない。それはニュートンやガリレオのやった事と変わらないよ。自然が偉大なんだ」

と、僕。

「ゆるちょくんは「ハッピーエナジー機関」を最終形にまで成長させる事を、「日本人のフルスペック」化と言う言い方をするけど」

「そこには日本人だからこそ・・・と言う意味も含まれるの?」

と、御島さん。

「文化的に見ると、日本人はコミュニティ全体で仲良くして・・・ま、「和を以て貴しとなす」こそが日本の最高正義ですから」

「「コミュニティ全体での幸福主義」です。だからこそ、コミュニティ全体をしあわせに出来るしあわせ指導者の資質として」

「この「ハッピーエナジー」機関を最高に成長させた「リアル・ニュータイプ」の存在が必須となるのです」

と、僕。

「なるほど・・・日本人に「リアル・ニュータイプ」が増えれば増える程、「和を以て貴しとなす」はたくさんのコミュニティで」

「達成されるから、日本国内のさらなる秩序化が進む・・・「リアル・ニュータイプ」を増やす事こそ、今後の日本が取り組まなければいけない施策」

「・・・そうゆるちょくんは考えているのね?」

と、御島さん。

「ええ。逆に言えば、今の出生率の低さは、男性のコミュニティしあわせ化能力の劣化を意味していますからね」

と、僕。

「その話で行くと、日本以外の・・・個人主義の国々では、「リアル・ニュータイプ」はどういう事になるんですか?」

と、ミユウちゃん。

「日本以外の他国は個人と個人のつながりを宗教にもとめているからね。だが二律背反の宗教の弱点は」

「他宗の教徒を邪教と見なし、攻撃をしかけてしまうところにある。それが今の日本以外の国々の非秩序化を生んでいるのは事実だ」

と、僕。

「「他人を腐して悦に入る」をやっている個体も国家も、永久にしあわせになる事はない。「負のエネルギー」を吐く個体も国家も」

「周囲から「負のエネルギー」が何倍にもなって返ってくるから、ひどい事になるのは、個体も国家も変わらない法則さ」

と、僕。

「そうなると・・・そういう国家では、そもそも「リアル・ニュータイプ」が出現しないかもしれないですね」

「出現したとしても、個体レベルで終わっているんじゃ・・・秩序化の役には立たない」

と、貴島くん。

「ま、そういう事だから、とりあえず、日本を進化させていこう」

と、僕。

「まあ、だから、簡単な話、「ハッピーエナジー」機関をマックスに進化させれば、美形な目になれるのさ。皆が欲しがる、ね」

「で、後は肉体をきっちりデザインしてあげて・・・それさえ出来れば日本中どこへ行っても、皆に笑顔で迎えられるようになるさ」

「しかも、不老長寿・・・いい事ずくめじゃない?」

と、僕。

「要は日本人のビジュアルの完成形は、目をキラキラさせる事で完成すると言う事なのね」

「追求すべき最終形こそ、男性は渡辺謙さんの「王様の目」を備える事、女性は柴咲コウさんの「女王の目」を備える事」

「それが具体例だから・・・わかりやすい話よね。だって、それが出来れば、完成形なんだもの」

と、御島さん。

「それが「日本人としてのフルスペック」・・・日本人は目的さえ示されれば、万難を排してやる人間が続出しますからね」

「少なくとも今後の日本は、「リアル・ニュータイプ」になろうとする人間が続出し、かたや「オールドタイプ」は」

「暫時減っていく・・・そういう未来なんでしょうか?」

と、貴島くん。

「そういう事になる。スター・ウォーズの「クローン大戦」じゃないけど、日本人の男性は「渡辺謙」化、女性は「柴咲コウ」化」

「した逞しい男性と美しい女性に埋め尽くされる・・・そうなると遺伝子の進化が心配だな」

「遺伝子の一様化は避けなければいけないから」

と、僕。

「遺伝子の一様化は無いと思いますよ。それこそすべての日本人の遺伝子は非歴史時代の十万年の蓄積を情報として」

「持っていると言いますからね。そこは心配ないですよ。むしろ、男性も女性も皆、キラキラお目目になる事の方が」

「恋を得意とする個体が増える事になりますから・・・面白い未来になると言えるんじゃないですか」

と、ミユウちゃん。

「そうね。そうなる為に・・・わたし達ももっと自分の目のキラキラ度を上げておきましょう」

と、御島さんは結論的に言った。

「俺もがんばろっと」

と、池澤くんが言うと、貴島くんが無言でその肩に手を置いた。


(おしまい)

子供を褒めて伸ばせ!は、ある意味、危険!

2015年05月15日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)、美人な御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)と、

事務所でお茶していました。

「午後は二人して消えちゃって・・・どこへ行ってたの?」

と、御島さんが言葉にする。

「「二人でちょっと出てきます。3時には戻ります」って、御島さんにはオーケー貰ったつもりだったけど」

と、僕。

「だから、どこへ行ったのかなって、単純に興味よ、興味」

と、御島さん。

「久しぶりに天気がよかったから、ゆるちょさんに散歩に誘われたんです」

「久しぶりに銀座のあたりをぶらっとして来ました」

と、ユキちゃん。

「「天國」でさ、天ぷらご飯食べたくてさ。あそこの味はたまに強烈に僕を誘うから」

と、僕。やっぱり天ぷらは美味しい。

「ゆるちょくんは天気が良くなると機嫌もさらに良くなるものね」

「散歩大好きだし・・・ま、歩くの好きなのは、いい事だわ」

と、御島さん。

「銀座のデパートで、春夏ファッションも見てきたんです。ゆるちょさん、女子のショッピングに興味があるって言うから」

と、ユキちゃん。

「へー。男子は女性の買い物のお供が死ぬほど退屈で嫌いって、どこかで聞いたことがあるけど」

「どう、貴島くん」

と、御島さん。

「うーん、僕はそれほど、嫌じゃありませんよ。相手がどういうファッションを好んでいるか?」

「どんなアクセサリーを好んでいるか?がわかりますから、贈り物をする時、その目安になりますからね」

と、貴島くん。

「相手を理解する材料になると言う事ね・・・なるほど、なるほど」

「そういう話を聞いたから言うけど、最近の女性問題の中で、女性達をふしあわせにしているのが、パートナーの男性が自分に興味を持ってくれない」

「と言う事なんだけど・・・これってどう思う?ユキちゃんはそう言う思いってわかるかしら?」

と、御島さん。

「もし、結婚していたとして、相手が自分に興味を持たなくなったら・・・その夫婦関係は終わりのような気もしますけどね」

と、ユキちゃん。

「前にゆるちょさんが指摘してたじゃないですか。男女のしあわせのカタチって、お互いが相手に尽くし」

「尽くされる事で悦びを感じ、本能的にしあわせを感じる事って・・・どちらかが相手に興味を持たなくなったら」

「それって・・・必ず原因があるって事になりますね」

と、貴島くんが真面目に答える。

「そのあたり、ゆるちょくん、どう?」

と、御島さん。

「例えば、男性がパートナーの女性に興味を持たなくなったとしたら・・・それは女性と会う度に」

「何か本能的に嫌な事をされてるって事なんじゃないですかね?」

「本来、本能的に嬉しい事をされるから、しあわせを感じるわけだから、その逆な事をされてる」

「・・・そう推測出来ますけどね」

と、僕。

「本能的に嫌な事と、本能的に好きな事・・・それって本能的に気持ちのいい事って事かしら?」

と、御島さん。

「本能的に気持ちいい事って言ったら、やっぱり、相手に求められる事ですよね」

「好きな相手に散歩に誘われたら、もちろん笑顔で歩きに行ってしまうような事」

と、ユキちゃん。

「それが壊れると言うのは・・・相手を好きで無くなったか、相手に求められなくなったか・・・そのどっちかって事?」

と、御島さん。

「そうですね。結婚している中で、相手を好きでなくなる、や、相手に求められなくなるって」

「具体的にどういう原因なんだろ?例えば女性の立場で考えるとしたら?ユキちゃん」

と、僕。

「夫婦って相身互いって言うか・・・どちらかが相手を求めなくなったら、その気持ちが即伝わって」

「その相手の方も最初は気を使って、求めなくなって・・・その後、それが自然になっちゃうと言うか・・・」

「旦那が求めなくなったら、奥さんは気を使って、求めるのを辞める・・・そんな流れのような気がします」

と、辛辣姫。

「そもそも相手を求めなくなるって、どういう事かしら?」

「より具体的に知りたいわ」

と、御島さん。

「それって理性の世界と本能の世界を男性がうまく使えないと言う事じゃないですかね?」

と、貴島くん。

「どういうこと?」

と、御島さん。

「ゆるちょさんが以前言っていた話ですけど、男性も女性も元々、本能の世界の住人なんですね」

「だから、本能が気持ちいいとお互いしあわせ感じる。でも、理性の世界に追いやられると、ま、これは具体的に」

「サラリーマン社会の話と置き換えてくれれば、わかりやすいんですけど、上司に命令されたり、誰かに時間を合わせたり」

「・・・要はストレスの溜まる世界の話になるんです」

と、貴島くん。

「じゃあ、女性も男性も理性の世界にいるのは、基本、本能的に嫌なのね」

と、御島さん。

「そういう事です。だから、日々の優先順位第一位に仕事を置いている男性は、毎日、大好きな本能の世界から」

「嫌で嫌でたまらない理性の世界に旅立っている・・・そういう事なんですね」

と、貴島くん。

「なるほど・・・その時は、女性を専業主婦として考えているのね?」

と、御島さん。

「ええ。一応シンプルなモデルとして、そう考えた方がわかりやすいと思うんです」

と、貴島くん。

「うん。それでいいわ」

と、御島さん。

「で、普段、理性の世界にいる事が多い男性は・・・いつの間にか、理性の世界の住人として振る舞うのが普通になってしまう」

「普段、ストレスフルな環境だから、男性は「あなたは偉いわね」と奥さんに言われたいと言う願望をいつの間にか持つんです」

「でも・・・ここが問題になるんですけど、日本文化においては、毎日仕事をするのなんて、当たり前の事なんですよね」

「でも、男性はいつしか、毎日理性の世界へ旅立ち、仕事をしている自分は、毎日本能の世界にいるままの」

「奥さんより偉いと・・・勘違いしちゃうんです。自分は偉いと思いたいから、誰かを下に置きたい・・・」

「その思いが結局、奥さんを下に見る行為につながっちゃうんですね」

と、貴島くん。

「なるほど・・・で、相手を下に見たいから、いつの間にか、ないがしろにしてるって言う事?」

と、御島さん。

「ええ。そういう旦那の思いがいつしか奥さんに伝わり、二人の間はギクシャクしていく・・・そんな事じゃないですかね?」

と、貴島くん。

「なるほど・・・その話はわかりやすいわね」

と、御島さん。

「これね。実は、男性も女性も、いや、人間は皆「常に自分アゲがしたい」と言う欲求を持っているから起こる出来事なんです」

「「あなたは偉い」と誰かに言われたいのが人間なんですよね。これがすべての病巣なんです」

と、僕。

「うーん、でも、それって、そもそも無理ですよね。皆が偉いわけじゃないもの。むしろ、偉い人なんて」

「一握りだし・・・」

と、ユキちゃん。

「まあ、それは女性も同じで、これはよく女性が言う「自分へのご褒美」って言葉に現れていますよね」

「誰もご褒美をくれないから、自分で自分にご褒美をあげる・・・これも、「自分アゲしたい病」です」

と、僕。

「むしろ、女性の方がその「自分アゲしたい病」が顕著な感じがするわね。平日の昼間のランチなんて」

「高そうなレストランに女性達が群がっているモノ」

と、御島さん。

「結局、女性も男性も「自分アゲしたい病」だから・・・皆、人生でそれを求めているんです」

「本来それは、しあわせのカタチ・・・「相手に尽くし尽くされる」と言う好きな男女のカタチで」

「満たされる構図なんですよ」

と、僕。

「そうか。「自分アゲしたい病」は、好きな相手に尽くされる事で、本能的に満足する・・・それが正解の構図だったのね」

「そして、その構図こそ、人間がこの世で生きて、しあわせを感じる最高のカタチ・・・そういう事なのね?」

と、御島さん。

「そうです。その為に人間はこの世に生まれてくるのです」

と、僕。

「話を戻しますね。そうなるはずなのに、夫婦は、お互い「自分アゲしたい病」が高じちゃうんです」

「このあたりは微妙で・・・まず、男性が仕事を毎日している事を褒めてもらいたいと思う」

「でも、日本では毎日仕事をするのは当然と言う考えだから、旦那は奥さんに褒めて貰えない」

「・・・それが続くと、旦那は本能的に奥さんに不満を持つようになるんです」

「そして、一番やっちゃいけない事・・・母親と奥さんを比較しだすんです」

「子供の頃毎日のように自分を褒めてくれた・・・小さな事でも褒めてくれた母親と」

「仕事をちゃんとしているのに、褒めてくれない妻・・・禁断の比較ですけど、これをしてしまったが最後」

「男性のマザコンぶりはエスカレートし、妻を本能的に嫌うようになる・・・この構図がやばいんですよ」

と、貴島くん。

「え?って、それがマザコンの原因であり、旦那が妻としっくり行かなくなる原因ですか?」

「ちょっとそれって男性の甘え過ぎじゃありません?」

と、辛辣姫。

「そういう事になるんです。特に男性が母親との精神的な親離れが出来ていない場合」

「この構図に陥る時間は相当速いです」

と、貴島くん。

「ちょっと待って・・・それって夫婦が上手くいかなくなる原因は、旦那の思考が子供だからって事になるじゃない!」

と、御島さん。

「ええ。そうです。これ、逆もまたしかりで・・・家事・育児をやってる専業主婦が旦那に褒められないから」

「「いつも父は褒めてくれた」と言う、奥さんの思いが・・・旦那との距離を作っちゃうんです」

「まあ、男性と逆の構図、ファザコンパターンですよね」

と、貴島くん。

「何、それじゃあ、夫婦がダメになる主原因は、お互いが精神的に甘えん坊で、子供だからって事?」

「その最も中心的な原因は、お互いが「自分アゲしたい病」だから?」

と、御島さん。

「そうなんだよね。ただここで勘違いして欲しくないのは男女皆が「自分アゲしたい病」と言う事実は」

「これはしあわせになる為に必要な事だから・・・例えば、「皆、毎日、お腹が空く」くらいの事実と変わらない」

「必要な事実・・・と、とらえて欲しいと言う事なんだね。「皆、毎日、お腹が空く」を咎める人はいないだろう」

「それと同じと捉えてほしい」

と、僕。

「そっか。要は皆「自分アゲしたい病」なんだけど、それは肯定して、それに対する対策に成功していれば、しあわせになるし」

「失敗していれば、ふしあわせになるって、そういう事なんですね?」

と、辛辣姫。

「そういう事。結婚した男女がお互い子供だと、失敗して、ふしあわせになっちゃう・・・そういう事なんだ」

と、僕。

「そっか。この説明で、すごく良くわかったわ。男子が生まれたら、母親は容易に褒めちゃダメで」

「両親が厳しく男子に躾ける必要があると言うのは・・・男性は褒められないのが普通・・・と言う意識を息子に植え付けさせる」

「そういう理由があったのね。そうしないと、男性が、独り立ちして社会に出てから、褒められない事を当然として」

「生きていけないから・・・ひいては結婚してからも、夫婦をふしあわせにしてしまうから・・・そうだったんだ。明快!」

と、御島さん。

「最近の若い世代の男性が、恋人すら作れず、結婚すら諦めている背景には、両親が息子を溺愛し、褒めてばかりいた・・・」

「それも自分たちの欲望を満足させる為に・・・と言う現実があったんですよ」

「両親の目論見通り、息子は両親べったりとなり、社会へ独り立ち出来なくなった・・・そういう話です。罪作りな話ですよ」

と、貴島くん。

「女性はその点、褒められて育てられる事が多いけど、それだけだとオトナの女性になれないから、躾けが必要になってくると言う事ね」

「最近は躾けされてない女性が多いから、子供っぽくて、しかも、社会常識が無いから・・・わがままなオトナの女性が増えているわ」

「最近の女性社会は、面倒くさいと言うのがよく言われている事だもの・・・それってただわがままなだけで、自分の事しか考えない」

「ダメなオトナの女性が増えているって事よね」

と、御島さん。

「子供の頃の躾けって、それだけ大事なんですね」

と、ユキちゃん。

「そういう事ね」

と、御島さん。


「・・・と言う事は結婚する時には、男性も女性も、精神的に親から独り立ちしているかどうか・・・」

「誰かに褒められなくても、雄々しく生きていける人間か、どうか・・・ここを絶対にチェックしなければいけませんね」

と、辛辣姫。

「そういう事だね。そこがキモだ」

と、僕。

「オトコもオンナも褒められなくても強く生きていかなければいけないと言う事ね。そして、「自分アゲしたい病」が皆」

「標準装備なら、女子は本能的に好きな、こころから好きな相手を見つけて、尽くし尽くす事ね」

「もちろん、その相手が人間性の大きい、精神的に強い、褒められなくても笑顔でいられる、オトナのオトコである事が」

「大前提になるけどね・・・」

と、御島さん。

「最近、良く、「子供は褒めて伸ばせ」なんて言う議論があるけど、あれは全くのデタラメ・・・子供にとって最悪の事だって」

「この議論で明らかになりましたね」

と、辛辣姫。

「まあ、男性も女性も躾けが大事だよ。子供を絶対に褒めるなとは言わないよ。だけど、その子供がオトナのレベルに近づいた時にこそ、適正に褒めなきゃいけない」

「ともすると、自分が気持ち良くなりたいために・・・子供の笑顔を見たい為だけに子供を褒める人間がいるでしょ?」

「それがダメって言ってるのさ。何事も相手の為にやらなきゃ・・・自分の為になんて、愚の骨頂さ」

と、僕。

「ほんと・・・ほんとにそうね。子供を叱る事こそ、社会の厳しさを教えると同時に、しあわせになれる」

「人間的に強い男性、強い女性を作る事だったのね。・・・子供を褒めている親は、自分が気持ち良くなりたいために、子供をふしあわせにしているって事だわ」

と、御島さん。

「なんか、このゆるちょさんの話を聞くと、毎度、スッキリするんですよね」

「モヤモヤしていたものがスッキリ晴れて・・・そんな感じで」

と、貴島くん。

「おっと、だから、話を夫婦の話に戻しますけど・・・褒められる事がしあわせなんじゃないんですよ」

「しあわせとは、夫婦がお互い大好きで、尽くし合う事・・・そこなんです。それがオトナのしあわせ関係と言えるでしょうね」

「褒めると言う行為は、子供のしあわせ関係・・・だから、人々は褒める行為から、尽くし合う関係に成長してこそ」

「オトナの関係になれた・・・そう言えるんです」

と、貴島くん。

「褒めると賞賛って本質的に違うモノね。褒めるは、上から目線で、意味なく褒める事も出来てしまう・・・相手の感情をよくしたい」

「からこそ、ただただ子供に向かってだけ使う・・・は、いけない事だったのね」

「それに引き換え、賞賛は・・・周囲の第三者のオトナがその人間の価値を認めると言う事だから」

「自分の価値を高めた人間だけが、受けられるのが賞賛・・・人間は賞賛される生き方に成長すべき・・・そうなるわね」

と、御島さん。

「とにかく、オンナもオトコも、褒められなくても生きていける、精神的にタフで、人間性の大きい、オトコマエな人間になること」

「そして、第三者から賞賛を受ける価値を持つ、本当のオトナのオンナやオトコになるって事が大事って事ですね」

と、辛辣姫がまとめてくれた。

「なれているかな、俺」

と、僕はぼそっとつぶやいた。


(おしまい)


女性と楽しく話す方法!

2015年05月13日 | 毎日のしあわせの為の知恵
さて、その時、僕は都内の日本料理屋の個室で、皆から「御大」と呼ばれる男性(67)とお酒を飲んでいました。

「しかし、ゆるちょ。お前、初対面の女性に話を聞いたりする仕事をしているんじゃろ?」

「お前くらいの年代だと、女性と話すのを不得意としている男性が多いんじゃないか?そのあたり、上手くやるコツみたいな」

「モノがあったら、わしに、教えてくれんか?」

と、御大は言う。

「え?御大こそ、そういうの大得意じゃないですか?」

と、僕。

「ええんじゃよ。お前の口から直接、そういう話が聞きたいんじゃ」

と、御大。

「そうですか。まあ、御大がそうおっしゃるなら・・・まあ、コツって言う程の事でもないですけど・・・」

と、僕。御大は僕の後見人なので、まあ、こんな感じで、話しているわけです。

「女子高生の女の子に話を聞いたりするんじゃろ?まあ、笑顔で話をしてくれるのなら、それに越した事はないがの」

と、御大。

「うーん、結局、女性って、男性に対する評価は二つしかないんですよ」

と、僕。

「ほう、二つか」

と、御大。

「ええ。男性に対しては「素敵!仲良くなりたい!」と言う評価と」

「「興味なし」と言う評価ですね」

と、僕は言葉にする。

「ほう。「好き」と「嫌い」じゃないんじゃな」

と、御大。

「ええ。「嫌い」と言う事は気にしているって事ですからね」

「「好き」の反対は、相手の男性の存在を無視する「興味なし」ですよ」

と、僕。

「まあ、わかりやすく言えば、女性って行動を見れば、その女性が何を考えているか、わかるんです」

「「興味なし」と、その女性が考えていれば、まず、相手の男性を視界にすら、いれません。完全無視ですよね」

「これが「好き」となると・・・相手の男性を視界の中央にいれ、じっと見つめる・・・こういう行為に出るんですね」

と、僕。

「なるほどの。相手の女性が自分を見つめてきたら・・・相手の女性は自分に好意を持っていると考えていいって事じゃな?」

と、御大。

「ええ。まあ、高校生くらいの女性なら、その程度ですけど、ある程度、大人の女性になってくると、女性の方から声をかけてきます」

「ま、笑顔で挨拶してきたり・・・そういう事ですね」

と、僕。

「ま、そのくらいの事は御大はもう、わかっている事でしょうけど」

と、僕。

「まあ、いいんじゃよ。お前の考えを知りたいんじゃから、遠慮せず、どんどん話すんじゃ」

と、御大。

「はあ。御意」

と、僕。


「まあ、だから、僕は相手の女性の反応を見て・・・相手が自分に対して、好意を抱いているか、どうかを知るわけです」

「そこは女性はシンプルなんですよね」

と、僕、

「なるほど。自分に好意を持っている女性なら・・・話しかけても嫌がられないどころか、どんどん話してくれる」

「・・・そういう事じゃな?」

と、御大。

「ええ。そこを見きって、女性に話しかける・・・そういう事です」

「だから、失敗が無い・・・話したくない女性に話しかけると言う愚行は最初から避ける事が出来るわけです」

と、僕。

「ふーむ。そう言えば、おまえは未だに「既婚女性」から好意を持たれてると言っておるが・・・そういう経験が」

「おまえの女性に対する知見を広めたと言う事か?」

と、御大。

「はあ。まあ、そうですね。そのあたり、僕に恋してくれた既婚女性の方々にいろいろ教えて貰った・・・そういう事なんです」

「だいたい、女性は恋に落ちると・・・目の笑った笑顔で挨拶してきますからね」

「まあ、だから、相手の女性の目を見た時に、その目が笑っていれば・・・恋されてると考えていいわです」

と、僕。

「それについて、ひとつ聞きたいんじゃが・・・既婚女性に恋されると言うのは、不倫では無いのか?」

と、御大。

「僕、それについて、サラリーマン時代に相手の女性に聞いた事があるんです。そしたら、その女性はこう言いました」

「「あなたは何も悪くないの。あなたはあなたのままで居てくれれば、それでいい」」

「「わたしは確かに結婚しているけど、心は自由よ。心まで旦那のモノじゃない。むしろ、結婚しているのに、旦那がわたしの」」

「「恋の相手になっていない現状の方が問題じゃない?要は旦那の努力不足なのよ。妻の心を取れていないなんて・・・」」

「「わたしは女性だわ。だから、毎日、自由に恋をするし、素敵な男性だからこそ、恋をするの」」

「「それは誰にも止められないわ。ただし、わたしは子供達の為に、家庭を壊す気はない。それだけなの・・・」」

「まあ、そういう事を言われまして・・・」

と、僕。

「なるほどの。一応、理屈は通っておるな。結婚とは子育てする為にあるようじゃの」

と、御大。

「どうも、そのようです。ま、既婚女性からの恋は、完全なるプラトニック・ラブの場ですけどね」

と、僕は苦笑した。



「お前を視界にいれて、お前を見つめて、女性達が目の笑う、笑顔でいるから」

「それを確認して、お前は女性に話しかけている・・・だいたい、そういう話かの?」

と、御大。

「はい。相手の目を確認することが大事ですね。それで相手の気持ちがわかるわけですから」

と、僕。

「ひとつ聞きたいんじゃが・・・女性を笑顔に出来る男性になるには・・・お前は普段、どういう事をしておるんじゃ?」

と、御大。

「そうですね。巷の女性に男性度合いを計る、リトマス試験紙になってもらっている・・・そういう事でしょうかね」

と、僕。

「どういう事じゃ?リトマス試験紙?」

と、御大。

「コンビニでも、スーパーでもいいんですけど、女性がレジで接客している場所を使うわけです」

「女性が自分を見つめて、接客をする場所・・・ま、牛丼屋でも、ケンタッキーでも、モスでもいいわけですけど」

と、僕。

「ほう。そういう接客の女性に自分を見てもらうと言う事か?」

と、御大。

「ええ、そうです。相手の女性が自分を見た時、その女性の目の反応がどうなるか・・・それを確認するだけですよ」

と、僕。

「なるほどの」

と、御大。

「相手の目が笑えば・・・まあ、オッケーって事ですよね」

「これが、視線をそらしたりしたら・・・まあ、自分を視界に入れたくない・・・そんな反応だったら」

「男性度合いとして、基準に達していないとか、ヤバイ状況ですよね」

と、僕。

「ほう。そういう女性が相手だったら、声をかけたら、相手の女性は気を悪くする・・・そういう事か?」

と、御大。

「ええ。そういう事になりますね」

と、僕。

「うーむ、なるほどの。じゃが、若い女の子や人間的に小さい女の子だったりすると、目の前の男性に対して、無反応と言う事もあるじゃろ?」

「反応を素直に出せない女性は割りと多いもんじゃ・・・」

と、御大。

「ええ。さすが御大、鋭いですね。そういう女性の場合は、相手に問題があると言う事になりますから」

「自分に対する正当な評価にはなりませんね。だから、出来れば、大人の女性相手にした方がいい・・・ま、一箇所で判断するのではなく」

「複数箇所で判断をすればいい・・・そういう事だと思いますね」

と、僕。

「なるほどの・・・そういう方法で、自分が男性として女性にどう見られているか、どう評価されているか」

「確認しておくと言う事か・・・非常にわかりやすい話じゃの」

と、御大。

「いずれにしても、女性は正直ですから・・・目の笑う笑顔を女性に貰えれば・・・それでいいと言う事になりますね」

と、僕。

「女性の毎日の優先順位第一位の行為は、恋することです。男性は仕事ですけどね・・・」

「だから、女性は毎日恋を楽しんでいるんですよ・・・」

と、僕。

「だから、お前は、目の笑った女性に話を聞くことで・・・新しいオリジナルな仕事を進めていると言う事じゃな」

と、御大。

「ええ。女性はいろいろな事を教えてくれますからね。そういう知恵を下敷きにして、僕は物書きとしてやっていけているんです」

と、僕。

「ひとつ教えてやろう。「英雄は色を好む」と言う言葉があるじゃろ」

「あれは「女性に愛される男性であるからこそ、英雄になれる」と言う事じゃ」

「女性を味方に出来る男性こそ、大きな仕事が出来ると言う事じゃ。お前には大事な格言になるはずじゃがの」

と、御大。

「御意。御大はいつも為になる言葉を言ってくれますね」

と、僕。

「お前は可愛い息子みたいなもんじゃからの」

と、御大は言うと、おちょこに注いだ日本酒を飲み干した。


(おしまい)

大人の女性がキレる、男性のダメな原因!(女性をしあわせにするオトコ!)

2015年05月11日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

随分ご無沙汰しちゃいましたが、4月に仕事を入れすぎました。

おかげで、いろいろ手が回らず・・・ま、仕事はやり遂げたので、なんとか復帰していきましょう。

もう、ゴールデンウィークなんて、どこへやら!です。


さて、その時、僕は御島さん(31)、イケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

若い池澤くん(24)などと飲みながら話しておりました。

「でも、僕、最近よく言われるのが、若いオトコがだらしないって話なんですよね」

「女性に声をかけられないとか・・・それって、やっぱまずいっすかねー」

と、池澤くんがビールを飲みながら、そんな風に言葉を出しています。

「うーん、でも、池澤、おまえ、そもそも、人生を、どういう風に生きたいんだ?」

「その目的に沿った生き方なら、別に誰に文句を言われる筋合いも無いんじゃないか?」

と、貴島くんが先輩らしく言葉にしています。

「そうですねー。出来れば、好きな女性を作って、二人寄り添いながら生きて」

「マンションのひとつでも確保して、子供も男女二人くらい作って・・・そんな生き方かなあ」

と、池澤くん。

「それはわかるとして・・・なんか仕事での目標っていうか、人生の大目標みたいなモノはないの?」

「人生をかけてこれを成し遂げる・・・みたいな?」

と、ユキちゃん。

「え?そんな目標・・・皆、持ってます?」

と、池澤くんが否定的に言葉にする。

「うーん、そもそも他人と同じでいいって言う発想なのかしら?」

と、御島さんが真面目な顔で言葉にする。

「うーん、そういう後ろ向きな発想じゃあ、ないですけど」

「人生をかけて何かを成し遂げるって言う発想がそもそも無いと言うか・・・」

と、池澤くん。

「なるほど・・・じゃあ、他人並にしあわせなら、それでいいって言う発想ね」

と、御島さん。

「いやあ、そう一方的に言われると反発したくなりますけどね」

と、池澤くん。

「御島さんは、おまえに反発させたいんだよ」

と、貴島くん。

「ねえ、男性ってさー。一緒になる女性をしあわせにする義務があるってわかってる?」

と、御島さん。ちょっと戦闘モード入ってるな。怖い怖い。

「それはまあ、わかっていますけど。でも、男性だけが一方的にその義務を負うわけじゃないでしょう?」

と、池澤くんも対戦モード気味。

「それはそうよ。でも、池澤くんの言い方だと、自分は何もしないけど、女性にしあわせにしてもらおうとか」

「そういう意識が見え見えなのよね・・・」

と、御島さん。

「いや、そういうわけじゃないですよ。でも、僕が思うのは、女性と一緒になって」

「お互いでしあわせになっていこうと言うか・・・男性ばかりに責任を押し付けるのはどうかって話ですよ」

と、池澤くん。

「そうかしら?わたしには、どうしても、責任から回避しようとする池澤くんの腰のひけた対応に見えるけど」

と、御島さん。容赦ない。

「結局、現実逃避に見えるのよ。怖い現実から逃げて、適当に言葉だけ取り繕って、話しているように見えるの」

「奥さん貰って、子供を作って、マンションさえ確保すれば、それでしあわせ確定・・・僕の責任はそこまでです!」

「あとは奥さんの責任です!みたいな、そんな逃げ。そういうのって許されるのかしら!」

と、御島さん。

「だって、御島さんはそう言うけど、現実的にそれが今、僕らに出来る事じゃあ、ありませんか?」

「と言うか、今、この現代、それが出来る人間でさえ、そう多くはいないと思いますよ。むしろ、それが出来るだけでも」

「女性にありがたいって思われてしかるべきだと、僕は思いますけどね」

と、池澤くん。

「あのね。それって女性をバカにしていない?」

と、御島さん。

「バカになんか、していませんよ。僕はクールに現実はそうだって言ってるだけです」

と、池澤くん。

「じゃあ、何?仕事をしているオトコがいて、マンションを確保していて、そういう男性なら、その存在だけで」

「女性はありがたがれ!って言う事?そんなのおかしくない?」

と、御島さん。

「だったら、どこまで、女性は男性に求めるんですか?それを提供するだけでも、男性は大変なんですよ?」

「そういう男性の大変さとか理解せずに、オトコにもっと求めるって、どれだけ女性は偉いんですか?」

「そんな偉い女性を僕らはしあわせにしなきゃいけない義務がどこにあるんですか?」

と、池澤くん。酒を飲んでいるだけに、ヒートアップしている。

「まあ、まあ、二人共・・・おい、池澤、おまえ、御島さんの真意、わかってるか?」

と、貴島くんが割って入る。

「なんですか、真意って・・・いくら、御島さんでも、男性をバカにし過ぎだと僕は思いますよ」

と、池澤くん。

「御島さんは、そういう男性は面白く無い。結婚に値すらしないって・・・そういう事を言ってるんだよ」

「お前に、女性の立場に立って、相手の立場に立ってモノを考える癖をつけさせようとして、それで言ってるの」

「その真意わかってるか、おまえ・・・」

と、貴島くんが割って入る。

「女性の立場に立って、考える?」

と、池澤くん。

「そういう事だ。今の話で、お前が御島さんの立場で、結婚と言う事を考えたら、どう思うんだ?」

と、貴島くん。

「御島さんの立場で?」

と、池澤くん。少しクールダウンしている。

「だいたいなあ、お前、今のでわかったけど、人間性小さすぎるぞ。そんな事ですぐキレて」

「簡単にいっぱいいっぱいになり過ぎ・・・もう少し成長しないと、毎日キレてばっかりって事になるぞ」

「今の自分の対応、客観的になって考えてみろ」

と、貴島くんは少し呆れ気味。

「はあ・・・確かに、人間、小さ過ぎるかもしれません・・・」

と、池澤くんは、恐縮気味に頭を掻いた。


「あのさ、池澤くん。男性とすれば、マンションを用意して、サラリーマンの職を続けながら、結婚をしてやる」

「それだけでも、女性達はありがたいと思え・・・池澤くんの趣旨はそういう感じだったよね・・・」

と、僕。

「池澤くんは、そういう相手に対して、女性としは、どう思うの?」

と、辛辣姫。

「え?そうですねー」

と、池澤くん。

「うーん、まず、ありがたいと思えって言うところで、反発しますねー」

と、池澤くん。

「でしょ?」

と、ユキちゃん。

「それに、なんだか、そういう相手って、自分に対する細やかな愛情が無いような気がしますね」

「だいたい「ありがたいと思え」って言う発想をしている段階で、「知識者」の「俺偉い病」の匂いがぷんぷんするし」

「それって、ふしあわせスパイラル一直線ですものね?」

と、池澤くん。

「そういう事だね」

と、僕。

「それにさ・・・そういうオトコって、人生つまらなそうなのよ。仕事している自分こそ偉い・・・そういう発想が透けて見えるし」

「「釣った魚にえさはやらない」思想のオトコ・・・そんな男性、結婚する相手には選べないわ」

「女性として不幸になるのが目に見えているもの・・・」

と、御島さんも答え合わせをしてくれる。

「だったら、どういう男性がいいとお考えなんですか?」

と、池澤くん。彼は切り替えは速い。

「わたしだったら、人生を賭けた目標を持っている人がいいわ。その目標を達成すべく日々があるの。そして、その目標を達成すべく」

「日々の仕事があり、毎日の成長を志向し、日々、その目標に向かって歩いて行く。その為に仕事をしているから」

「お金は自然とその仕事なりに入ってきて、わたしは旦那のその目標達成の為に、最大限サポートするの」

「そうやって夫婦で目標達成を夢みながら、日々生きていく。そういう人生を歩めるパートナーこそ、わたしは一緒に」

「歩いて行きたい。夫婦で同じ目線で目標を見つめながら、歩いて行きたいのよ」

と、御島さん。

「なるほど・・・生活費やマンションのローン完済の為に仕事をするのではなくて、目標達成の為に日々仕事をし」

「それがお金になると言う・・・逆の発想ですか」

と、貴島くん。

「ええ。なにより、仕事はやりがいでなきゃ、いけないわ。生活費の為にいやいや働いているようではやりがいにならないじゃない」

「日々ストレスも溜まるし、長生き出来ないわ」

と、御島さん。

「仕事をすることで日々輝く・・・その仕事の充実こそ、毎日のやりがいを生む・・・そして、その毎日の先にこそ」

「目標の達成がある・・・わたしは旦那と同じ目標を見つめながら、相手を尊敬し、最大限サポートをしながら」

「夢実現の為に歩いて行きたいの」

と、御島さんは、感激的に言葉にした。

「なるほど・・・そういう考えがあるのなら・・・僕の表現は、満足出来るモノじゃないことはわかりますよ」

「でも、そういう生き方って出来るのかなあ・・・」

と、池澤くん。

「そういう生き方って、まず、自分に強みが無いと出来ないでしょうね」

「他人と違う自分を持っていて、他人と違う視野を持っているような、そういう人間じゃないと・・・」

と、辛辣姫。

「結局、社会に出てから、一切成長出来ていないから、そういう発想しか出来ないって事じゃない?」

「社会に出てからの成長分が、将来の夢に組み込まれないから、今出来る事しか言葉に出来ない」

「そういう事じゃない?」

と、御島さん。

「うーん、確かにそうかも。今の僕にとって、サラリーマンを続ける事でさえ、苦労する事だし」

「その上、家族を持ったり、マンションのローンを返して行くことなんて・・・未知の世界って言うか」

「ある意味、無理な事のように感じてますから・・・」

と、池澤くん。

「なるほど・・・ただでさえ、生きていく事に困難を感じているのに、この上、結婚なんて・・・そういう考え方だな?」

と、貴島くん。

「はい。そういう事だと思います。ある意味、結婚は現実的じゃないんですよ、僕らの世代にとって」

と、池澤くん。

「頼りにならないのね」

と、御島さん。

「はい。でも、それは仕方ないと思いますよ。世代の数だって少ないし、僕らは競争に慣れていなんです」

と、池澤くん。

「言い訳を言っても・・・社会じゃ、通用しないぜ」

と、貴島くん。

「言い訳を言う暇があったら、成長することなんじゃないかな。言い訳を言っても誰も相手にしないし」

「やさしく相手にしてくれるのは、母親や家族くらいよ・・・そっか・・・だから今の大学生とかって、すぐ実家に帰るのね?」

と、ユキちゃん。

「いつまでも、家族の中に逃げ込んでいたら・・・それこそ、「逃げ込み者」になって、現実に帰ってこれない「現実逃避者」に」

「なって、ふしあわせスパイラル一直線だぞ」

と、僕。

「はあ・・・そうですね。それはわかっているんですけどね」

と、池澤くん。

「いずれにしろ、わかったじゃないか。御島さんが珍しくキレたわけも・・・お前があまりにだらしないんで」

「お前にしあわせになって欲しくて・・・少々キツイ事を言った・・・そうですよね、御島さん」

と、貴島くん。

「まあね。物事の原因さえ、わかれば、対処方法も考えられるでしょ?」

「要は、社会での成長分が無い・・・成長する事を元々志向していない・・・家族の元へ逃げ込めば、すべて済むと考えている」

「その思考が、しあわせを実現出来ない、そもそもの原因・・・世の男どもがダメになっていく理由さえ、わかれば・・・」

「そうでない男性を結婚相手に出来れば、少なくとも現代の女性はしあわせになれる・・・そんな所かしらね」

と、御島さん。

「いい池澤くん。この世には、言い訳なんて通用しないの。人生とはやった分だけ成長し、やった分だけ報酬が貰える」

「そういうシステムなのよ。言い訳ばかり言ってどこかへ逃げ込んでいたら、一生成長せず、ふしあわせなままだし」

「さらに周囲も巻き込んで、ふしあわせスパイラル一直線になるだけよ。そうよね、ゆるちょくん」

「ゆるちょくんの座右の銘、池澤くんに教えて上げて」

と、御島さん。

「僕の座右の銘は、「人生やったもん勝ち!」・・・やった人間だけが、勝てるのさ」

と、僕が言うと、

「そうですね。なんか、その言葉、深い気がします」

と、池澤くんは真面目な顔でビールを飲み干した。


(おしまい)