「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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女性は何故男性を好きになる?

2015年10月31日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

今日は、ハロウィーンですか。

さて、誰に変身するかな。


さて、その時、僕は、イケメン貴島くん(29)と、社長の御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

若いミユウちゃん(25)、若い池澤くん(24)とで、事務所の大部屋でお茶していました。

「あのー、僕、知りたいんですけど・・・女性って、どんな感じで、男性に恋に落ちるんですか?」

「そのメカニズムって言うか、恋に落ちる理由が知りたいんですよね・・・」

と、池澤くん。

「なんだか、安易な質問って感じですけどね」

と、ミユウちゃん。

「まあ、でも、いいんじゃない。改めて言葉にしてみるのも、悪くないと思うわ」

と、御島さん。コーヒーを飲んでいる。クールビューティーは、今日も黒のスカートスーツがお似合いだ。

「でも、女性って、いつの間にか、恋に落ちてる・・・そんなイメージがあるんですよね」

「あるいは、いつの間にか、別れを切り出している・・・」

「昔、王さんの娘さんの「蕎麦をすすってる音が元で、相手が嫌いになった」事件ってありませんでした」

「まだ、僕が子供の頃・・・」

と、貴島くん。

「そういえば、そんな事件もあったわね・・・あれこそ、まさしく女性的な事件だったわ」

と、御島さん。

「どんな話でしたっけ?わたし、よく覚えていないんですけど・・・」

と、ミユウちゃん。

「わたしもうろ覚えだけど・・・確か、王さんの娘さんが婚約していたのに・・・突然、婚約を破棄して、男性と別れて」

「その理由が「彼の蕎麦をすする音が不快になって・・・」って言う話で・・・物議を醸したって話だった・・・ですよね」

と、ユキちゃん。

「え?蕎麦をすする音が・・・婚約破棄の理由になったんですか?」

と、池澤くん。

「当時も、そういう男性の反応、多かったわよね」

と、御島さん。

「では、その反応は、正しくないと?」

と、貴島くん。

「女性は本能的に男性を嫌いになるけど・・・そこに明確な理由は無い・・・ただ、言葉に出していうなら」

「もう、その時点で、相手のする事、すべてが嫌いになっているから・・・蕎麦をすする音さえ、不快になる」

「・・・そういう話だったっけ?」

と、僕。

「そういう事。さすがにゆるちょくんは覚えていたのね」

と、御島さん。

「女性の特徴がよく出ていた・・・そういうエピだったからね」

「でも・・・本当に明確な理由は無いのかな?」

と、僕。

「理由はあるのよ。それは些細な事の積み重ねね・・・本来、女性と言うのは、繊細な動物だから」

「男性のガサツな行動に耐え切れなくなるのね・・・だから、蕎麦をすする音すら、ガサツな行為に見えたのね、きっと」

と、御島さん。

「もともと、女性は、男性の傍にいると、ストレスが溜まる動物なの。だってあからさまな敵だもの」

「いつ襲われるかわからない相手でしょ?」

と、御島さん。

「でも、恋した相手だったら・・・視界に入れておきたい・・・触れたいし、キスもしたければ、すべてを自分に受け入れたい」

「それが男女の恋状態よね。だから、恋って言うのは、女性にとって、唯一の例外状態なのよ・・・」

と、御島さん。

「普段は、男性から、自分自身を強く守っているし、視界にすら、入れないようにしている女性が」

「唯一、男性を視界に入れて・・・嬉しがる状態なのが、恋・・・そういう事ですね」

と、辛辣姫。

「そういう事。だから、恋の魔法が解けると・・・それはちょっとしたきっかけなんだけど」

「・・・相手のガサツさや、嫌な押し付け、ちょっとした言動・・・とにかく、ちょっとしたきっかけで」

「今まで素敵に見えていたすべての相手の行動が、一瞬で、すべて不快な行動に見えてきちゃうのよ・・・」

「それこそ、恋の魔法が解けた瞬間ね・・・」

と、御島さん。

「恋の魔法って・・・具体的に言うと、どういう事なんですか?」

と、池澤くん。

「あなた、恋の魔法、本当に未体験なのね・・・あれはすごいわよ」

「男性のちょっとしたガサツな行為を目にした事がきっかけで、それまで素敵に見えていた相手自身・・・そうビジュアルね」

「そのビジュアルを見るだけで、毎回、楽しかったし、しゃべりのトーンも一オクターブくらい高かったのに・・・」

「相手のガサツな行為を目にした瞬間、本当に魔法が解けるように・・・相手を視界に入れる事が一瞬で不快になって・・・」

「相手そのものの存在が、不快になっちゃうの・・・これは経験しなければ、わからない事かもしれないわ」

と、御島さん。

「本当に、そんな事あるんですか?理性では理解出来ない・・・」

と、池澤くん。

「それは経験しないとわからないけど・・・ユキちゃんやミユウちゃんは、ある?その経験・・・」

と、御島さん。

「ありますよ」「あります」

と、ユキちゃんとミユウちゃん。

「それって、女性特有の症状なんですか?」

と、池澤くん。

「いや、俺もある」「僕も、ね」

と、貴島くんと僕。

「あれは・・・ほんと、ハッとしますよね。なんだろう・・・美しい女性だと思って抱いていたら、末摘花だった」

「・・・そんな感じの話だよ。男性的にわかりやすいように言ったら、ね・・・」

と、貴島くん。

「あれはほんと、ビックリするよ。飲み屋で女性と一緒に飲む事になって、楽しく話していたら・・・」

「ふと、魔法が解けちゃって・・・あれ、なんで、俺、こんな女性と?・・・って気づく感じでさ・・・」

「ほんと、恋の魔法は、恐ろしいんだ・・・」

と、僕。

「ほら、よく女性が恋の魔法から解けると・・・逆に相手が嫌いになってしまうって症状がよくあるじゃない」

「相手を視界にすら、いれたくなくなる・・・そういう症状」

「まあ、男性からすれば、この間まで、好き同志だったのに、納得いかんみたいな事になるでしょうけど」

「恋の魔法が解けるって、それくらい残酷な事なのよ」

と、御島さん。

「そうか。それこそ、三船美佳問題の正体ですね。恋の魔法が解けたからこそ、旦那のすべてが不快になって・・・」

「遭う気すらないと言う三船美佳さんの本音があって・・・でも、旦那は全然理解出来ない・・・そのパターンだ」

と、池澤くん。

「そういう事。恋の魔法問題を知っていれば、理解しやすいでしょう?」

と、御島さん。

「って・・・自分で言っててわかったけど、王さんも、あの時、そういう状態だったのね。あの時、おかしかったのは、男性達がしきりに理性的な」

「理由を知りたがった事。つまり、男性の多くは、恋の魔法が解ける経験を一切していなかったって事ね」

「人生の経験が少なすぎる・・・恥ずかしい事だわ」

と、御島さん。

「経験をしている人間と、そうでない人間は、その後の人生の歩き方も、随分異なっちゃうでしょうからね」

「ある意味、怖い事ですね」

と、ユキちゃんは結論的に言った。


「さて、となると、女子は、どんな感じで、男子に恋に落ちていくのかしら」

「・・・その手順を真面目に考えてみましょうか」

と、御島さん。

「恋とは、男性がプレゼンし、女性が落ちていくものだ・・・でしたものね」

と、ユキちゃん。

「ねえ、ユキちゃん・・・それ、ちょっと言葉にしてくれない?わたしは、それを客観的に見てみたいわ」

と、御島さん。

「いいですよ。間違っていたら、訂正してください」

と、ユキちゃん。

「そうですね。まず、最初は、どんな感じかな・・・」

と、辛辣姫は、真面目に考えている。

「最初は、目ですかね?ふと、相手の男性の目と合う・・・みたいな」

と、ミユウちゃん。

「は。そうかもね。突然、相手と目と目があって・・・ハッとなる」

「高校生くらいまでは、そんなだったような気がする」

と、ユキちゃん。

「ねえ。そもそもユキちゃんも、ミユウちゃんも、好き!と思ったら、自分から行く方?」

と、御島さん。

「はい」「そうですね」

と、ユキちゃんとミユウちゃん。

「あのー、話の途中で、申し訳ないんですけど、我々オトコとしては・・・女性が、なぜ、相手の男性を好きになるか・・・」

「そこが一番聞きたいんですけど・・・」

と、池澤くん。

「うん。確かに」「それは、そうですね」

と、僕と貴島くん。

「そっか。そこを詳しく話して欲しいのね・・・そうね。女性は何故、相手の男性を好きになるか、か・・・」

と、ユキちゃん。

「わたしは、過去の事をいろいろ考えてみると・・・やっぱり、相手の人間性の大きさなんですよ」

「わたしは男性を見る時に、「人間性が大きいか、小さいか」をまず見ます。相手が自分の事をどう扱ってくれるか」

「やさしくしてくれるのか、あるいは、邪険にするのか・・・わたし、自身を受け入れてくれるキャパシティが相手にあるのか」

「そのあたりを見てる。自分の話より、まず、わたしの事を考えてくれて・・・いろいろ質問してくれる」

「自分の事は、わたしが質問した時にちょこっと照れながら話してくれる・・・そういう所から始まるんじゃないかしら」

と、ユキちゃん。

「あとはしゃべりかしら・・・自分の事を楽しく話してくれて・・・一緒に笑えたりして・・・なんか雰囲気いい相手だと、いい感情を持ってたかな・・・」

と、辛辣姫。

「逆に、ちょっとした事でイッパイイッパイになっていたり・・・自分の事、何一つしゃべれない人だと・・・ちょっとダメかな」

「まあ、それはその年代によっていろいろあると思うけど・・・いろいろ経験してて、人間性の大きな・・・自分を受け入れてくれる、暖かくて、やさしい人を見ると」

「いつの間にか、好きになってた」

と、ユキちゃん。

「わたしは、それプラス、価値観を共有出来る人でしたね。一緒にデートしてみて、子犬を可愛がる姿を見たり、夕焼けに感動していたり」

「世の中の事にちょっと怒ってみたり・・・そういう相手の気持ちに触れると・・・自分と思いが同じだったりすると・・・ちょっと感動して、好きになったりしてました」

「「あ、この人、わたしと同じなんだ」・・・って感動して・・・」

と、ミユウちゃん。

「「わたしと同じ」・・・ってキーワードは大事よね。ネット的に言うと、「お前は俺か」でしょ?」

と、御島さん。

「でも、やっぱり、人間性が大きいって事は大事だと思います。まず、自分の事より、先に相手の事を考えられる・・・そういう男性であって欲しいし」

と、ミユウちゃん。

「そうよね。後は・・・わたし的には、「人見知り」の問題かな。わたしは、「人見知り」を克服していて・・・割りと誰でもにこやかに話せる人が・・・好きになる相手ですね」

と、ユキちゃん。

「それはそうですね。社会に出れば・・・それくらい出来るのは、必須になるじゃないですか。他社との打ち合わせなんて、それこそ、初対面からすぐ打ち合わせに入れなければ」

「いけないわけだし・・・」

と、ミユウちゃん。

「ゆるちょくんなんて、そういう所、得意だもんね。初対面で、最初の出会いで、相手を笑顔にしてしまう。それは女性でも男性でも・・・むしろ、年上の男性や女性に」

「すぐ気に入られるから・・・話が円滑に進むわ」

と、御島さん。

「ま、僕も修行は、ちゃんとしてきましたから」

と、僕。

「でも、そこって、ほんと大事ですよね。人間って、全部、初対面に出ちゃうから。それに、よく就職セミナーみたいなモノで、「初対面が大事だから、気をつけて」」

「みたいな事が言われてますけど、相手は先輩ですからね。ちょっと取り繕ったって、人間の中身そのものを見抜いてくるから・・・人生そのものが大事って事になりますよ」

と、辛辣姫。

「だから、やっぱり、個人差はあると思うけど、女性って、相手を見た瞬間に恋に落ちてるのかな。もちろん、人間性が大きいとか、精神的にも結構強いとか」

「・・・そのあたりは、初対面でもある程度、話していればわかるし・・・価値観だって、話していれば、だんだんわかってくる」

と、ユキちゃん。

「そうですね。なにより、相手を見ながらしゃべっていれば、自分を隠さず開けっぴろげな人なら、ドンドン伝わってきますよね」

と、ミユウちゃん。

「逆に中身、何にも無い人もすぐわかるけどね。話す言葉が全然出てこないし、自分を隠したがるのも、すぐにわかるし・・・そういう相手は全然ダメね」

と、御島さん。

「そうですね。結局、人間って、それまで生きてきた歴史って言うか・・・すべてがその中身に反映されているから」

「しゃべっているとすぐにわかっちゃうし・・・あれかな・・・あとは、自分の人生に自信がある人だと・・・結構好きになっちゃいますね」

と、辛辣姫。

「そう。結局、人生そのものに自信のある人って、素直な笑顔で話してくれるし、何を聞いても、明るく返ってくるし・・・わたし、自身、その人間性の大きさに」

「包まれちゃう感じがして・・・何より頼りがいがあるから・・・この人の横にずーっといたいって、思っちゃうんですよね・・・」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・王さんの話と比較すると・・・要は中身の無い人を、思い込みで好きになっても・・・結局、中身が無いから、思い込みの恋は、必ず、どこかで」

「魔法が解けちゃうって事で・・・中身のある男性相手の恋だと・・・それは思い込みじゃないから・・・その中身に恋しているからこそ、その恋の魔法は解ける事が無い」

「・・・そういう話になるのかしら」

と、御島さん。

「なるほど・・・王さんの話と、比較するとわかりやすいですね」

と、ユキちゃん。

「結局、人生って言うのは、レゴブロックを積み重ねて出来て行くように・・・積み重ねるから、人見知りもやがてしなくて済むようになるし」

「人間性も大きくなるし、精神的にも強くなっていく・・・そういう話みたいですね」

と、ミユウちゃん。

「だから、それが出来ていない人間がいるのよ。空気が読めなかったり、そもそも空気を読まない人間がいたり・・・」

と、御島さん。

「この日本において、そもそも空気が読めなかったら、ふしあわせスパイラル一直線じゃないですか」

と、ミユウちゃん。

「そ。空気が読めないのは、論外ね。空気を読まないのは、自分はエライとカン違いしている「俺エライ病」。官僚とか大学教授、医者、学校の先生とか」

「いわゆる「せんせい」と呼ばれる職種に多いわ。こういう人間は案外、修行が足りないから、人間的に小さかったり、精神的に弱くて未熟な人間が多いの」

「だから、「「俺エライ病」はふしあわせスパイラル一直線。だから近寄るな」と言う、ゆるちょくんの提言に従うべきだわ」

と、御島さん。

「結局、空気関係で言えば・・・皆に愛される・・・場の空気を自在に作り出せる、コミュニティのムードメーカーになれるオトコがいいのよ」

「女性は、そういうムードメーカーに愛される場のマドンナになれれば、それでいいの。結局、周囲の男女に愛された人間が最もしあわせになれるんだから」

と、御島さん。

「わたし、でも・・・なんか、今わかったんですけど・・・女性が恋に落ちるのは、相手の男性に目を見つめられた時かなって・・・」

と、ユキちゃん。

「やっぱり、女性と男性が目が合った時ですよね」

と、ミユウちゃん。

「そうなの。よーく考えてみたら・・・相手と視線が合った時、相手の男性のすべてが自分に押し寄せてきて・・・いつの間にか、恋に落ちてる」

「相手の目がすべてを語ってくれて・・・それで恋に落ちちゃう、そんな感じだって、今、なんとなく、わかったんです」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・よく言うモノね。女性と男性は目と目で通じ合えるって」

と、御島さん。

「それを言うなら、女性は目で恋を主張してきますよ」

と、僕。

「女性と男性は目と目を合わせる事で、恋に落ち・・・女性は目で恋を主張してくる・・・女性は結局目で相手のすべてを見抜いちゃうから」

「そこで、恋に落ちちゃうみたいね。もちろん、個人差はあるでしょうけどね」

と、御島さん。

「それが男女の恋ですか。いやあ、勉強になりますよ」

と、池澤くんは、言葉にした。


「で、参考になった?恋をしたい、池澤くん」

と、御島さん。

「好きなオンナは出来ても、ちょっと前に進めていないんだったな。池澤は」

と、貴島くん。

「はい・・・まあ、でも、今日は、いろいろ参考になりましたよ」

と、池澤くん。

「とにかく・・・恋の最初は、好きな女性と目と目を合わせられるようにするところから・・・まず、始まるって事ですね」

と、池澤くん。

「ま、そういう事になるな。がんばれよ、池澤」

と、貴島くん。

「はい。がんばります」

と、池澤くんは、笑顔で、軽く敬礼しながら、ずずっと煎茶を飲んだ。


(おしまい)



女性が好き!と納得出来るオトコ!

2015年10月30日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

いやあ、深夜ですけど、お仕事中。

静な中・・・さくさくと仕事が進んでいきますねー。


さて、その時、外回りから帰ってきた僕と辛辣姫ユキちゃん(28)は、午後のカフェでお茶していました。

「わたし、この世って、どこまでも、女性の感情を男性がどうするか?って言う場所なんだと思うんです」

と、ユキちゃん。

「ほう。なるほど・・・女性ありきで、その女性の感情を良くするのも、悪くするのも、男性・・・そういう考えね」

と、僕。

「だから、男性を見る時、「この男性は女性の感情を良くする事が出来て・・・わたしを笑顔に出来るか、どうか?」って言う」

「そういう評価の仕方で、見ることが多くなっているんですよね」

と、ユキちゃん。

「ほう。でも、それは女性として、大切な男性を見る基準になるんじゃない?」

と、僕。

「わたし、最近、気づいたんですけど、まず、わたしが、ゆるちょさんを視界にいれるじゃないですか」

「そうすると、つい笑顔になるって言うか・・・それ以上にゆるちょさんが、わたしと目を合わせてくれたら」

「もう、それだけで、わたしは、テンションアゲアゲになっちゃうから・・・女性ってそういう構造なんだーって思って」

と、ユキちゃん。

「・・・言葉じゃないんですよ。言葉じゃなくて・・・目と目が通じ合う事が、わたしのテンションをアゲアゲにしているんだって」

「気づけて・・・男女って、目と目のやり合いが大事なんだって、さっき思ったんです」

と、辛辣姫。

「そういう現象を最低限出来ている男性が・・・女性にとって、唯一存在価値を持つのかなって・・・割りとそう思ったんですね」

「ま、ハードル高いけど」

と、ユキちゃん。

「でも、それを理解する事って、すごく女性にとって大切な事なんだって、そう思いません?」

「そういう現象を理解していて・・・しかも、その現象を実現して貰える・・・そういう環境にいる事が女性にとって、唯一、大事なのかなって、わたしは思ったんですよね」

と、ユキちゃん。

「だろうね。でも、まあ、目と目が通じ合える関係性って、やっぱ、素敵だよね」

「すぐに笑顔を貰える。それもとびきりの「目の笑った、素敵な笑顔」なわけだし」

と、僕。

「そう。女性にとって、「目の笑った、素敵な笑顔」って一番の上機嫌の時に生まれる笑顔なんです」

「その笑顔を出させてくれる男性じゃなきゃ・・・女性としてのわたしは、その男性の横にいたくない・・・」

「それくらいのワガママを言わないと・・・女性にとっての、そういう大事な場所にいれない気がして・・・」

と、辛辣姫。

「それって、考えると・・・世の男性の大部分が、ユキちゃんの横にいれないって事になるぜ」

と、僕。

「え。それでいいんですよ。だって、結局、人生は有限だし、そういう状況を引っ張れる、そういう男性と毎日話せれば」

「それが女性のしあわせって事になりませんか?」

と、ユキちゃん。

「・・・と言うか、むしろ、女性のしあわせとふしあわせとは何かを理解している男性の横にいられる・・・そういう状況を生むって事だと思うんです」

と、ユキちゃん。

「多くの男性はすごくワガママで、自分の事しか考えていない。むしろ、相手の事を最初に考えられる人間性の大きなオトコって、ほんとに少ないと思うんです」

と、ユキちゃん。

「男性自身、自分の人間性が大きいか、そうでないか、理解出来てない男性も多いでしょう?」

と、ユキちゃん。

「人間性の小さいのをいい事に、女性にすべてを押し付ける・・・そういう男性のいかに多い事か。男性は、人間性が大きくて、精神的にも強い・・・そういう男性でなくては」

「女性からすれば、人間失格です。それはすべて、たくさんの人生経験をするからこそ、人間性も大きくなるし、精神的にも強くなる

「結局、男性って、世の中で修行が出来ているか否か・・・それだけなんですよ。修行の出来ていない男性は、人間性も小さく、精神的にも弱い」

「世の中も知らない、単なる人間失格な、ダメダメくんって事で、それだけの事ですよ」

と、ユキちゃん。

「世の男性を見てください。外見おっさんで、不細工で、女性が視界に入れたいとは思わないじゃないですか」

「そういうおっさん達は、すぐに言い訳に逃げこむ。「仕事が忙しいから、ストレスが溜まるから、ストレス解消の為に、お酒を飲むのは当たり前だ。何が悪い」」

「「俺たちはかみさんの為に、子供の為に仕事をしているからこそ、ぶくぶく太るんだ。仕事の為には、外見なんか気にしてられるか・・・」」

「もう、聞き飽きた言い訳です。でも、それは単なる自分アゲの言い訳に過ぎない。誰の為でも無いんですよ。自分がその瞬間、気持ち良くなるために」

「ただ酒が飲みたい為の言い訳に過ぎないんです。すべては自分の為なんですよ。他人の事なんて一切考えちゃいない。違いますか?」

と、辛辣姫。

「相変わらず、辛辣姫は、厳しいなあ」

と、僕。

「結局、人生に対する考え方が、外見に出るんですよ。オトコも、オンナも」

と、ユキちゃん。

「だから、わたしは、女性の事も考えて、女性の視界に入った時、女性を目の笑う、笑顔に出来る外見・・・しゃべり・・・キラキラな「王子様の目」を持つ」

「そういう男性こそ、自分の横に置きたいって考えているんです」

と、ユキちゃん。

「そういう意味で言えば・・・ワンピース歌舞伎で有名な市川猿之助さんも、その親戚筋の香川照之さんも、キラキラ輝いて、女性を恋に落とす「俳優の目」を持っていたね」

と、僕。

「そう。あの目を備える事こそ、女性からすれば、男性の唯一の大サービスなのよ。あの目をした男性に女性は愛されたいの」

と、ユキちゃん。

「人生修行をしっかりして・・・苦労もたくさんして、その言葉はたくさんの経験から作られる、尊い知恵をたくさん知っていて」

「人間性は大きく、精神的にも強い・・・それでいていつも笑顔を与えてくれる・・・女性を恋に落とす「俳優の目」を持ったオトコ・・・それこそ、オトコの唯一の到達点」

「そこまで、行って・・・初めて、世の認めるオトコって言えるんじゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「女性はそれを明確に意識していないと・・・間違ったオトコを掴んでしまうわ」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・ユキちゃんの言いたい事はだいたいわかったような気がするな」

「明確にするからこそ、相手にすべき男性像もわかると・・・そういう事だね」

と、僕。

「そういう事。女性が相手にすべき男性像を明確にしておけば・・・男性だって、実現すべき自分のターゲットもわかるし」

「自分がそこに届いていない事も明確にわかるでしょ?」

と、辛辣姫。

「なるほどね。確かに、そりゃ、道理だね」

と、僕。

「だから・・・結局、男性として、社会修行がしっかり出来た人間だけが、評価されるって事じゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「ユキちゃんの言う社会修行は、一般で言う社会修行とは、違うよね?」

「一般で言うと・・・社会修行って、会社で出世するようなイメージじゃない」

と、僕。

「わたし、日本における仕事って・・・自分にしか出来ないと言う道を見つけて、ドンドンその道を追求して」

「その先をたったひとりで開拓した人・・・いわゆる職人と言う人だけが、価値があると思っているんです」

と、ユキちゃん。

「つまり、その人にしか出来ない・・・かけがいのない仕事をしている人達・・・職人さんだけに・・・」

と、辛辣姫。

「そう思っていた時にやっと・・・猪木さんの言葉が初めて、理解出来たんです。猪木さんの「この道を行くなら行けよ」みたいな言葉が」

「あるじゃないですか・・・いわゆる職人道みたいな。その価値にその時、初めて気づいて・・・」

と、辛辣姫。

「ああ。あるねー。なるほど・・・猪木さんは、職人の生き様を言葉にしていたんだ」

「僕も今、きづいたよ。そうか・・・あれって、そういう話だったんだ」

と、僕。

「でしょ?多分、猪木さんからすれば、「俺は、プロレス道」を貫いたぞって事をアピールしたかったんでしょうけど」

「・・・同じ立場になって初めて、その人の言葉って理解出来るんですよね。で、わたしも、ライフワークを見つけて」

「ひたすら、その道に精進している人だけを、日本での仕事を追求している人って、思っているんです」

と、ユキちゃん。

「じゃあ、代わりのいくらでもいるサラリーマンはダメって事?」

と、僕。

「その人に寄るんじゃないですか?何かを追求出来ていて、その仕事について、かけがえのない人間だったら、価値があるでしょうし」

「やっぱり、男性は、生きている間に、どういう仕事を残せたかが、大事だし・・・」

と、ユキちゃん。

「結局、男性って、そういう高い意識を持っているか、どうかだと思うんですよ」

と、ユキちゃん。

「見た目は素敵でも、ただ、毎月のお給料が貰えればいいって言う、意識の低い男性だっているわけでしょう?」

「結局、男性は中身ですよ。自分の人生をどう活かすか、自分の生きているうちにどういう仕事を遺せるか・・・そこに意識のある人間こそ」

「女性は初めて相手にすべき、男性じゃないですか?」

と、辛辣姫。

「ほほう。・・言ってる事は確かに、当然だけど、それって、結構、ハードル高いんじゃない?」

と、僕。

「でも、ゆるちょさんを始め・・・わたしの周囲は、自分のライフワークを追求する職人さんばかりですから」

「自然、そういう意見になりますよ」

と、ユキちゃん。

「まあ、結局、自分の生き方を追求していると、自然、そこに到達しちゃうんだよね」

「だって、自分とは何か?と考えたら・・・何をする為に生まれてきたか?と言う疑問にごく自然にぶつかるからね」

と、僕。

「サラリーマン時代、僕は毎日に流されていた・・・たくさんのストレスを抱えて、毎日、そのストレスを解消する為に多量のお酒を飲んでいたしね」

と、僕。

「でも、それじゃ、いけない。僕には僕だけの生きる道があるはずだ。ただ消費する為の無目的な毎日はもういやだと気づけたからこそ、僕は今の道に辿り着いたわけだからね」

と、僕。

「結局、人生とは・・・自分が生きる道とは・・・誰かに教わるモノじゃ・・・決してない。自分でその生き方を模索し、掴んでいくものだ」

と、僕。

「毎日、自分でイエス・ノーを決め、生きていくモノだと・・・その時、理解したんだ。酔った後のラーメンを食べるか・・・そのイエス・ノーすら、自分の決断だろ?」

と、僕。

「それが出来て初めて自分の人生だ。人生とは誰かに与えられたモノじゃない。自分で作るモノだし、自分で決めていくモノだ。自分の作品なんだ」

「だったら、恥ずかしいモノにすべきではない。でしょ?」

と、僕。

「確かに、そうですね」

と、ユキちゃん。

「であれば、人生とは、どこまでも自分で追求すべきモノになっていくよ。結局、そうなれば、自身のライフワークを探しだし、どこまでも追求する毎日になっていくのは」

「これは自然だ。それこそ、職人道だよ・・・それこそ、追求すべき人生のカタチだ・・・」

と、僕。

「でしょ?それが男性が追求すべき人生の自然なカタチ・・・わたしは、それが言いたいの」

と、ユキちゃん。

「まあ、それはわかるとしても・・・」

と、僕。

「男性とは・・・ライフワークを追求する職人にして、目と目が通じ合えて、ユキちゃんを笑顔に出来るオトコ」

「・・・こそが、ユキちゃんが認めるオトコって事?・・・やっぱ、かなりハードル高いんじゃない?」

と、僕は笑う。ピーチティーが美味しい。

「でも、社会に出たら、欲しいものは、明確に言葉にしないと、逃げていってしまうような気がするんですよね」

「わたしは、わたしなりに、社会に出てから、いろいろな人を見てきた・・・それは女性も男性も同じです」

「そういう中で、社会の荒波で、生きている人達の中で・・・こういう素敵な男性達に出会ったから・・・だからこそ、言葉にしているんです、明確に」

と、辛辣姫。

「それに、それ以外の男性は、わたしの人生には、いらないって事ですから・・・そっちの方の明確化の方が大事かな」

「人生を一緒に生きるパートナーを探す上では・・・」

と、ユキちゃん。アップルティーを飲んでいる。

「人生って、確かに、欲しいものと、欲しくないものを明確化する場所だからね」

「それが明確にわかっていれば、確かに・・・人生も歩きやすいかもしれない」

と、僕。

「結局、人生って、どういう人物を自分の周囲に置くか、じゃないですか」

「素敵な人物がいてくれるからこそ、自分の人生も輝くっていうか・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、そういう人物とたくさん出会いながら、自分のパートナーを選んでいく・・・そういう事が必要だと思うんですよね」

と、辛辣姫。

「確かに。それは大切かもしれないなあ」

と、僕。

「道を極めている人・・・あるいは、求道の人って、やっぱり、言葉が違うと思うんですよ。そういうライフワークを追求する」

「道を歩いているからこそ、経験からの知恵が生まれ、言葉が生まれる・・・」

「わたしは、ゆるちょさんと今まで一緒に仕事をしてきて、素敵な言葉ばかりたくさん貰ってきました」

と、ユキちゃん。

「ひとは一歩踏み出すからこそ、厳しい風にさらされる。だけど、その風に慣れてしまえば、また、さらに踏み出せる」

「そこで、失敗もするだろう。だけど、失敗するからこそ、工夫もするし、試行錯誤しながら、前に進んで行けて」

「新たな知恵も作り出せて、やがて成功の道を探しだす事が出来る。失敗し、傷つくけど、新たな知恵でもって、成功へ導ければ、自分の傷は治り、成長する事が出来る」

「人生はその繰り返し・・・人間は常に新たな知恵を作り出しながら、目標を持って、毎秒成長する事・・・これこそが、人生で最も大事」

「・・・ゆるちょさんのその言葉は、いつもわたしの背中を押してくれる・・・そういう男性こそ、わたしはいつも一緒にいたいんです」

と、辛辣姫。

「「男子三日会わざれば刮目して見よ」と言う言葉があるからね。三日したら、男子はすげー成長しているのが、当たり前って」

「そういう事だからね。それが出来なかったら、男子じゃないんだよ。とまあ、僕は考えるけれどね」

と、僕。

「そういう言葉も、道を常に追求しているからこそ、理解出来るわけで・・・それが出来る人こそ、わたしは日本の仕事人だと思います」

と、ユキちゃん。

「まあ、でも、そういう事なら、ユキちゃんの横にいるのは、大変だって事だね」

と、僕。

「ええ。でも、そうやって明確にしておけば・・・後が楽じゃないですか」

と、ユキちゃん。

「まあ、でも、難しい事を言うのを辞めにするとしたら・・・わたしは元気な男性が好きなんです」

と、ユキちゃん。急に自然な笑顔になる。

「はい?なんか、急に方向転換?」

と、僕。

「結局、そういう職人さんって言うか、自分の道を追求している人って、「好きこそ物の上手なれ」で自分の仕事を選んでいるから」

「自分に自信があるから、明るく輝いている人が多いんですよね。普段しゃべっていて、明るい人が多いって言うか・・・」

と、ユキちゃん。

「「たいめいけん」の三代目みたいな明るさ・・・あれはちょっと明るすぎか。でも、要は自分の仕事に誰よりも自信があるから、明るくなれるんだと思うんですね」

「周囲もその明るさに納得するし・・・」

と、ユキちゃん。

「わたし、自分の仕事や人生に、周囲も納得するぐらい自信のある男性がいいんです。そして、だからこそ、自分の仕事に自信のある、明るい男性」

「それこそ、わたしの理想かな」

と、ユキちゃん。

「それ、納得してくれますよね?ゆるちょさんなら」

と、ユキちゃん。

「うん。そうだね。そう言われると、すごく納得する」

と、僕が言うと、ユキちゃんは、嬉しそうにアップルティーを飲み干した。


(おしまい)

男と女の本当のしあわせ!

2015年10月28日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

秋が静かに行く街で・・・街も色づいて、

恋人達の時間がそこには来ているような気がしますね。

とか、なんとか・・・。


さて、その時、僕は事務所社長の御島さん(31)と近所のお蕎麦屋さんで、ランチをしていました。

「今日は皆、外回りですか。まあ、そういう日もありますね」

と、僕。天ぷら蕎麦を食べている。

「曇りがちで、少し寒いくらいの秋・・・季節は冬に向かっているのね・・・」

と、御島さん。親子丼を食べている。

「でもね。わたし思うんだけど・・・しあわせな風景って・・・オトコは、周囲の女性に目の笑う笑顔で、見守られている事で」

「オンナは・・・目の笑う笑顔で見つめられる、そういうオトコを、毎日笑顔で見つめられる事なのかなって」

「最近、思うのよね・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・男性は見守られていて、女性は見守る立場ですか」

と、僕。

「大事な事は、男性も女性も目の笑っている、しあわせな表情でいられるって事よ。そこが一番大事」

「その時、女性も男性も最も機嫌がいい・・・そういう証拠でしょ?目の笑っている笑顔って」

と、御島さん。

「そうですね。でも、それを実現するのは、なかなか、大変なのかなって、思いますけど」

と、僕。

「あら、そうかしら?ゆるちょくんは、半ば実現しているんじゃなくて?」

と、御島さん。

「逆に・・・世の中見ていると、その逆をやっている男女の方が多いように見えるわ」

「っていうか・・・外見なのよね。外見を下品にしている男女がすごく多いじゃない?」

と、御島さん。

「外見を下品にしている・・・なんか、新しい言い回しですね。言ってる事はわかりますけど」

と、僕。

「素敵な女性っていくつになっても品があるじゃない。表情にも言葉にも外見にも品がある」

「逆に、品の無くなった女性って・・・もう、男性には絶対に愛されないじゃない」

と、御島さん。

「だって、女性の価値を評価するのは、男性だし、男性の価値を評価するのは、女性でしょ?」

「日本人って面白くて、品のある、美しい女性を仕事の出来ている女性として評価するのよね」

「この日本は人間を評価している時、すべて「仕事が出来ているか、否か」で見るわ。そして、仕事が出来る人間を評価し」

「仕事の出来ていない人間を評価しない・・・そういう厳しい所があるわ」

と、御島さん。

「そういう中でも、一番最高に評価されるのは・・・男性だったら、統率力のある男性って事かしら。男映えするオトコよね。多くの男性に慕われる粋なオトコ・・・」

「そういうオトコこそ、仕事の出来るオトコとして、評価されるわ」

と、御島さん。

「そういうオトコこそ、女性をこころから笑顔にしてくれる。だからこそ、女性を目の笑った最高の笑顔にしてくれるのよ」

「だから、そういう最高の仕事をしてくれる男性に女性は惚れ込むのよね・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・女性はそういう最高に仕事の出来るオトコにこそ、惚れて・・・たくさんの女性を目の笑う最高の笑顔にする」

「・・・その関係で言うと、1対多数の女性なんだ・・・」

と、僕。

「そ。だから、男性は、そういう男性になる道を行けばいいのよ。女性はやっぱり、役者の奥さんの道かしらね」

「皆から愛される役者の旦那さんを影で支える・・・そういうカタチこそ、最高の女性の生き方になるのよね・・・」

と、御島さん。

「だって、しあわせって、こころで感じるモノでしょ。ううん。オトコから愛されてるのを感じるのは、こころだけじゃない」

「身体全体で感じるモノだもの・・・それこそが、女性の最高のしあわせだわ。もちろん、そのしあわせは、子育てのしあわせとは別にあるものよ」

と、御島さん。

「女性は子宮でモノを考えるって言うモノね。女性は子宮で女性のしあわせを感じるんだろうね」

と、僕。

「そうね。それは図星だと思うわ」

「だから、そのしあわせを感じられないと・・・女性はしあわせになれないと言う事なのよ・・・」

と、御島さん。

「だから、その逆に・・・女性がふしあわせだと思う瞬間は・・・恋も出来ないし、誰からも相手にされない状況にいる事になるのよ・・・」

と、御島さん。

「要は、孤独と言う事ですか?」

と、僕。

「そうね。まあ、だから、そうなっちゃうと・・・同じような状況の女性同志で、傷を舐めあう事になるんだけど・・・」

「そんな事いつまでやっていても、状況は打開されないから・・・結局、意味の無い行為なのよね・・・」

と、御島さん。

「結局、そういう状況の女性も男性も、年齢を重ねる度に、孤立化していく・・・これがふしあわせの風景じゃない?」

と、御島さん。

「普段、誰にも興味を持たれなくて・・・誰と話すでもなく、日々を過ごしている・・・そういう男女って」

「年齢を重ねたが故に、結構いるのよね・・・」

と、御島さん。

「そういう男女って、子育てをしている間はいいけど・・・その後は、孤独地獄が待ってるって、そういう事ですか?」

と、僕。

「ええ。そういう孤独地獄が嫌だから、犬や猫を飼うんじゃない」

「そして、結局、犬や猫を介して、同じ孤独地獄のメンバー同志、さらに、傷を舐め合うのよ・・・」

と、御島さん。

「御島さんは、現代の地獄をよく理解しているんですね」

と、僕。

「日本って、生き方を失敗しちゃうとすぐ孤独地獄に落ち込むのよ」

「でも・・・孤独地獄の人間のつながり方と・・・本当のしあわせを獲得している人間のつながり方って」

「本質的に違うような気がするわ」

と、御島さん。

「だって、目の笑った男女同志は、お互い本能的に求め合っているわ。もっと言えば・・・全身で悦びを感じている」

「そこが大事なのよ。その印こそ、目の笑った笑顔」

「ゆるちょくんは、割りと毎日、その目の笑った女性の笑顔を貰っているでしょう?」

と、御島さん。

「そうですね。ありがたい事に・・・誰とは言いませんけど」

と、僕。

「まあ、いいわ。その笑顔になれる事こそ、女性の本当の悦びだし、その笑顔に囲まれる事こそ、男性の本当の悦びなんじゃなくて?」

と、御島さん。

「そうですね。そういう事だろうと思います」

と、僕。

「でも、孤独地獄の人達は、そういう本能的な悦びには浸れないわ」

「確かに、おしゃべりは出来ているけど・・・その差は何かしら?」

と、御島さん。

「「ハッピーエナジー」を出し合っている人達と、そうでない人達・・・そういう事じゃないですか?」

と、僕。

「僕、たまにテレビで見るんですけど・・・結婚を控えた女性が話していると・・・皆、キラキラしているんですよ」

「それの理由は、皆、目がキラキラしている。表情がキラキラしている・・・目から、たくさんのキラキラを出しているんですよ」

「その正体こそ、目から照射される「ハッピーエナジー」」

「・・・愛し合っている男女は「ハッピーエナジー」をお互い出し合っているからキラキラするんですよ」

と、僕。

「そして、その「ハッピーエナジー」こそが、本能的な気持ち良さにつながるんです」

「本能的な悦びにつながるんです。それこそが本物のしあわせの正体だったんです」

と、僕。

「そっか。孤独地獄の人達って・・・要は「ハッピーエナジー」が体内から、枯れてしまった人達ですものね」

「会話は交わせても・・・本能的に楽しくなれるわけではないのね・・・そこが悲しい・・・」

と、御島さん。

「だから、ゆるちょくんみたいに、「ハッピーエナジー」をドンドン照射出来ている男性は」

「女性を恋に落とすのね・・・この因果関係、完全にわかっちゃったじゃない」

と、御島さん。

「結局、しあわせを感じる為には、女性も男性も「ハッピーエナジー」を枯らしてはいけない」

「男性の「ヒカルの君の目」も、女性の「ヒカルの姫の目」も、「ハッピーエナジー」の照射・吸収装置なんだから」

「これを若いうちに装備し、恋を楽しめる身体になる事が・・・男女のしあわせの王道・・・そういう事になるわね」

と、御島さん。

「男性だったら、渡辺謙さんの「王様の目」、女性だったら、柴咲コウさんの「女優の目」、井川遥さんの「黒真珠の目」・・・」

「ゴリラだったら、「シャバーニの目」・・・これを獲得する事が・・・しあわせへの王道だったんですね」

と、僕。

「そうよ。そして、それが獲得出来ないと、体内の「ハッピーエナジー」が枯れて」

「「孤独地獄」に一直線・・・だって枯れた男女と話しても、一切楽しく無いもの」

「それじゃ、しあわせを感じられないわ」

と、御島さん。

「しあわせとは、相手の男性が発射してくれる目からの「ハッピーエナジー」に包まれる事」

「そして、その相手のキラキラお目目の笑顔を見つめる事・・・それが女性のしあわせよ。その時こそ、身体全体が震えるのがわかるの」

と、御島さん。

「男性は、そういう女性達に「ハッピーエナジー」を照射出来る事ですね」

「確かに、女性達の目の笑った笑顔を見るのは・・・男性として、しあわせの限りですよ」

と、僕。

「そして、女性も柴咲コウさんや、井川遥さんのように、キラキラなお目目を装備して・・・「ハッピーエナジー」を照射して」

「キラキラな時間を過ごす事。これが相手の本能を蕩かすのね・・・それがオトコとオンナの本当のしあわせを呼ぶんだわ」

と、御島さん。

「それがお互いの「目の笑ういい笑顔」を呼ぶと言う事かしら?」

「そういう目で見つめられる男と女でありたいわね。いつまでも・・・」

と、御島さんは言うと、暖かいお茶を飲み干した。


(おしまい)

女性をしあわせに出来る、本物のオトコとは!

2015年10月28日 | 毎日のしあわせの為の知恵
こんばんわ。

師匠の口から出る金言の数々。

今宵もほろ酔い加減で、楽しんでみるとしましょうか。


さ、今日も、始まり、始まりー。


さて、いつものように、居酒屋「福平」の奥の場所には、いつものように、師匠さんが座って日本酒をやっています。

さあ、今日も、その話に乗ってみましょうか・・・。


「師匠。やっていますね。今日も冷ですか。そろそろ熱燗も恋しい時期なんじゃないですか?」

と、僕。

「誰かと思ったら、いつもの如く、ボンか。まあ、いい。ここに座るか?」

と、師匠はいい場所を譲ってくれる。

「この場所のこの時間だけが、俺にとってはいい場所なんだがな・・・」

と、師匠は、遠くを見るように話してくれる。


「今日はどんなあたりの話をしてくれますか?」

と、僕。

「へへ。昨日はいいオンナの話だったからな。となれば、いいオトコの話って事になるかなあ」

と、師匠。少し赤ら顔だ。

「いいですね。その話、伺っておきましょう」

と、僕。


「そうだな。いいオトコって言ったって、いろいろな女性の言い分があらあな」

「・・・だとしたら、アキちゃん(30)、ちょっとここに来てくれねえか。少し話をしようぜ」

と、師匠。

「はい。師匠さん、ちょっと待って・・・わたしのお酒も用意したいから」

と、和服姿のアキちゃんは、熱燗を持って、登場です。

「アキちゃん的に言ったら、どうよ。いいオトコってのは、どんなオトコかね」

と、師匠。

「そうね。わたし的に言ったら・・・池波正太郎先生の鬼平こと、長谷川平蔵さんが、オトコの中では」

「オトコの中のオトコって感じで、大好きかしら。どんな修羅場にも、眉ひとつ動かさない、平常心のオトコ」

「女性にも愛されるけど、やっぱり手練の子分たちに慕われている・・・そういう人間的に大きくて、精神的にも強い」

「そういうオトコこそ、女子をしあわせにしてくれるオトコの中のオトコだわ。ヤンキー上がりのわたしでも、バチコンわかるわ」

と、アキちゃん。

「なるほど、たくさんのオトコを見てきたアキちゃんだからこそ、バチコンわかるんだろうな」

と、師匠は笑っている。

「まあ、オトコの人生なんてものは、いろいろな経験をして、修羅場をたくさんくぐって・・・人間性をマックスに」

「精神的な強さもマックスにする競技会みたいなもんだからな。人間性マックス、精神的な強さマックスこそ」

「人生的に百点を貰える・・・そういう世界だからな。世の中にいるだろう、人間性小さくて、皆から、嫌われている奴」

「ああなったら、この日本では、終えよ。誰からも相手にされねえからな・・・」

と、師匠。

「わたしは、オトコって、結局、「頼りがい」だと思うの」

「まあ、10代や20代の頃はまだ、修行中だから仕方無いと思うのよ。でも、早い人間は、20代から頼りがいを」

「女性に示してくれるわ。だからこそ、女性はそういうオトコを、生涯のパートナーとして、認めるの」

「だから、「頼りがい」の無いオトコは、ダメ。オトコの価値は「頼りがい」にこそ、あるんだもの」

と、アキちゃん。

「ふ。アキちゃんは、10代のうちから、いいオトコを見てきたからなあ・・・」

「人間性が大きくて、精神的に強くて、「頼りがい」のあるオトコ・・・いいオトコの定義が決まっちまった」

「ような気がするねえ」

と、師匠。冷をくいっとやる。

「師匠。どうやったら、その人間性が大きくて、精神的に強くて、「頼りがい」のあるオトコになれますかね?」

と、僕。

「まあ、ボンがそうやって聞くのも無理はねえか。最近は、そういうオトコも少なくなったからな」

と、師匠。

「要は、自分と向き合って、人生歩いてくりゃあ、勝手にそうなるって事だと思うがな」

と、師匠。アキちゃんが熱燗を注いでいる。

「それって具体的に言うと、どういう事で?」

と、僕。

「ふ。要はよ。おめえも、10代の頃は、人間性小さくて、弱かったろ?」

と、師匠。

「はい。すっごく弱かったし、他人に嫉妬してばかりでした」

と、僕。

「ま、10代なんて、そんなもんよ。誰だって、そうなる。だがよ、人間、社会に出たら、いろいろ仕事しなきゃいけねえだろ」

「そりゃあ、理不尽な事もやらきゃいけねえ。辛い事だって、毎日のように、たくさんある。しかも、サラリーマンなら、24時間拘束だ。いつ電話がかかってきて」

「現場にすぐ飛ばなきゃ、ならねえ。そうだよな」

と、師匠。

「はい。そう言えば、ほんと、大変でしたね」

と、僕。

「だろ。だがな、それが人生の修行になるのよ。責任を持って、仕事を成功させようとする。その思いが、オトコ達を成長させんのよ」

「自分の人生に向き合って、負けねえ気持ちでがんばる。だからこそ、人間性だって少しずつ大きくなるし、精神的も成長して、少しずつ強くなる」

「そういうもんなんだよ」

と、師匠。

「それが、どうよ。そういう修行から逃げている人間達も多いだろ。そういう人間は一切成長しねえよ」

「人間的にも小さいままだし、精神的にも弱いまま。この日本文化の怖い所は、そういう使えねえ人間は、誰も相手にしなくなるって事よ」

「ただただ、孤独になっていくってだけの事だ。だから、修行は大切なんだよ」

と、師匠。

「でも、僕、その頃・・・睡眠時間も取れないし、ストレスも溜まるから、一時期、すっげー太りました」

と、僕。

「なるほどな。それもわかる。だがな。それをそのままにしてちゃあいけないよ。この日本社会って所はまあ、見た目がすべてだからな」

「日本文化ってな、面白くてな。他国の文化と違って、本能を気持ち良くさせなきゃ、存在として、扱ってくれねえって」

「そういう文化があるのよ。「人間は見た目じゃねえ。要は仕事が出来るか、どうかだ」なんて言葉があるけど」

「これは仕事の出来ねー人間が、逃げ込んでいる愚痴言葉って奴よ。「英雄は色を好む」なんて言葉も同じよ」

「要は出来ねー人間が逃げこむ言葉・・・意味のねえ、愚痴言葉でしかねえのよ」

と、師匠。

「なんで、英雄が女性にモテるか、わかるか?」

と、師匠。

「さあ、どうしてでしょう?」

と、僕。

「それこそ、英雄は長谷川平蔵だからよ。いろいろな修羅場を乗り越えてきて、勝ちを獲得するからこそ」

「いろいろな経験を積んでいる。たくさんの失敗に学んでいるから、失敗からの成功の仕方を身をもって知っているんだな」

「その経験が自分を磨く・・・人間性が大きくなって、精神的にも強くなる・・・そういうカラクリよ」

「つまり、人間は失敗するから・・・そして、その失敗を成功に変える知恵を作りだして、その知恵を使って行動するから」

「勝ちを得る事が出来るのよ。そうやってドンドン人間が大きくなるからこそ、そういうオトコには頼りがいが生まれるって事よ」

「周囲からの信頼を得られる事が出来て、やる事に共感が生まれる。だから、状況に的確に手を打つことが出来るようになる」

「長谷川平蔵だって、最初から、あんなじゃ、ねえよ。そうやって、修羅場に鍛えられたから、状況に的確に対処出来るようになって」

「大人のオトコから信頼を得る事が出来るようになって、大人のオンナを心から、濡らせるようになったのよ・・・」

と、師匠。

「はは。なるほど・・・「ローマは一日にして成らず」じゃ、ねえですけど、長谷川平蔵も、随分苦労して、鬼の平蔵に」

「なったんでやんすねえ」

と、僕。

「当たりめえだ。ま、オトコを磨くってのは、そういう事だ。だからな、知識だけ持った、頭でっかちのエリートなんざ」

「いざ、現場に出してみりゃあ、全然、使い物にならねえ。一番、便りになるのは、現場の叩き上げよ」

「だから、オンナは、そういうオトコを「頼りがい」のあるオトコとして、愛するのよ。な、アキちゃん、そうじゃねえか」

と、師匠。

「はい。そうですね。師匠さんは、わたし達、ヤンキーあがりの女性も、別け隔てなく扱ってくれますからね」

「ありがたい事ですよ」

と、アキちゃん。

「何言ってんだい、アキちゃん。馬鹿言っちゃいけねえな。おめえみてえな、人生いろいろ修羅場をくぐってきた人間こそ」

「価値のあるオンナなんだぜ。その言葉に重みがあらあ」

と、師匠。

「そう言ってくれると、ありがたいです」

と、アキちゃん。

「人間の価値ってな、経験よ。経験によって作られる。そして、その経験こそが、知恵を生む」

「その知恵こそが、重みのある言葉を生むのよ。経験の無い人間なんざ、この日本では価値がねえからな」

と、師匠。

「師匠の言葉も重いすね」

と、僕。

「それから・・・オトコについては、もうひとつ言っておかなきゃいけねえ言葉があるな」

と、アキちゃんに注がれた熱燗を飲む師匠です。

「ほう、それはどんな?」

と、僕。

「いいオトコは、な・・・女性の気持ちを察する事が出来ねえといけねえな」

「目の前にいる、女性の気持ちを、よ・・・な、そうだろ、アキちゃん」

と、師匠。

「ふふ。そうですね。師匠の言うとおりです」

と、アキちゃんは赤くなる。師匠はいつの間にか、アキちゃんの手を握っている。

「は、はーん。そういう事ですかい」

と、僕。

「オンナってな、よ・・・なかなか、自分の本心を言えねえものよ。だからな・・・目の前のオンナの本心を」

「ちゃあんと察する事が出来るのが、いいオトコってもんよ。「どうしたい?」なんて下衆な言葉は吐いちゃいけねえ」

「そこは、よ。目と目で通じ合うのよ。オンナってのは、目で言いたい事をいってくるからな」

「そしたら、わかってあげりゃあ、いい」

と、師匠。

「いいかい。オンナってな、恋をする生き物よ。そして、恋すべき相手を見つけたら、本能に正直に動いてくらあ」

「な。それはオンナの・・・目の笑った表情を貰えば・・・あとは自分の本能のささやく通りに動きゃあいいのよ」

「もちろん、社会に生きてる大人のオトコとオンナ同志だったらな。ま、不倫とかは、いけねえけどな」

と、師匠。

「いいオンナは、よ。待ってるだけよ。決して言葉で求めたりは、しねえ。そこを察するのが大人のオトコよ」

「まあ、中には、かみさんの思いや、娘の思いすら、察する事のできねえ、幼稚園児みてえなオトコもいるらしいがよ」

「それじゃあ、駄目だ。社会での修行が足りねえよ」

と、師匠。

「じゃあ、それって、どうやったら、勉強出来るんで?」

と、僕。

「ひとえに、オンナに愛されるこったな。オトコをつくり上げるのは、オンナしかいねえさ」

「やさしくて、オトコの本当の価値を知ってるオンナだけが・・・いいオトコをつくり上げるのよ」

「長谷川平蔵だって、若い頃は、たくさんのオンナを泣かせただろう。だがな、そういうオンナ修行をするうちに」

「本当に価値のあるオンナってのが、わかってくるのよ。オンナの方も、本当に価値のあるオトコってのがわかってくる」

「そういうオトコとオンナが出会って・・・オトコはオンナ大学に通うようになるから、いろいろな知恵を教えて貰うのよ」

と、師匠。

「それって、例えば、どんな知恵っすか?」

と、僕。

「そうだな。例えば・・・「女性はここをこうされると、すっごく気持ちいいのよ。ほら、こうして、こうするの・・・」」

「なんて事を教えて貰える・・・そんな事、座学じゃあ、決して、勉強出来ねえだろ?」

「オトコの価値ってのは、な・・・そういう事を本物のオンナに、笑顔で教えて貰えるようなオトコになるって事よ」

「本当に価値のあるオンナが、これってオトコにのみ、教えてくれる知恵を貰えるからこそ、オトコは・・・本物のオトコに成長出来るのよ」

と、師匠。

「オトコとオンナの事を・・・本当に素敵な女性に教えて貰えるからこそ、オトコは・・・価値のあるオトコに成長出来る」

「・・・そういう事ですか!」

と、僕。

「そういうこった。価値のあるオンナに信頼されるからこそ・・・本物のオトコになれんのよ」

と、師匠。

「そういうオトコだからこそ、横に座っただけで、オンナを心から、濡らす事が出来んのよ」

「な、アキちゃん」

と、師匠は言うと・・・アキちゃんの手を握りながら、アキちゃんのお酌を笑顔で受けていた。


その時、僕は、本当のオトコと言うモノが・・・どういうモノかを知ったような気がした。


(おしまい)

しあわせになれる、いいオンナの定義!

2015年10月27日 | 毎日のしあわせの為の知恵
こんばんわ。

深夜の居酒屋シリーズって感じですかね。

ま、たまには、のんびりと日本酒など、やりましょうか。


さて、いつものように、居酒屋「福平」の奥の場所には、いつものように、師匠さんが座って日本酒をやっています。

皆、割りと笑顔で・・・。


さあ、今日も、その話に乗ってみましょうか・・・。


「師匠。やっていますね。今日は珍しく冷ですか。そろそろ熱燗も恋しい時期なんじゃないですか?」

と、僕。

「誰かと思ったら、いつもの如く、ボンか。まあ、いい。ここに座るか?」

と、師匠はいい場所を譲ってくれる。

「この場所のこの時間だけが、俺にとってはいい場所なんだがな・・・」

と、師匠は、遠くを見るように話してくれる。


「今日のお話は、どんなあたりで?」

と、僕。

「そうだな。久しぶりに女の話でも、しようかな」

と、師匠は、冷をクイッとやっている。

「ボンよ。いい女の定義ってな、どういうもんだか、わかるか?」

と、師匠。

「へ。いやあ、そんなの、オトコにとっちゃあ、永遠の定義じゃないっすか?」

と、僕。

「ふ。そうやって生きる事から逃げてちゃいけねえな。オトコは、よ。いつしか答えを出さなきゃ、いけねえよ」

と、師匠。

「俺の見る限り、いい女の定義ってのは、我を張らない女よ。自分をオトコに絶対に押し付けない女だ」

「こういう女だからこそ、オトコは、自分のチカラを最大限に使って、その女をしあわせにしようとするんだよ」

「俺は、今まで、いろいろな女を見てきたが、女は我を張ったら、その瞬間、しあわせが逃げていくな」

と、師匠。

「ほう。やっぱり、師匠の言う事は深いですね。我を張る女は、やっぱ、ダメっすか?」

と、僕。

「池波正太郎先生の・・・ボンの心の師匠筋だったな。あの先生の梅安シリーズに、料理屋の女中をやっている「おもん」と言う女が出てくるだろ」

と、師匠。

「はい。確か、旦那に死なれて、料理屋の女中として、一人息子を育てている・・・そういう女でした」

と、僕。

「あの女は、梅安の手つきになっても、決して、そういう顔はしないし、自分を押し付けてくる事もない。梅安が通ってきてくれるのをひたすら待ち続けている」

「つまり、梅安の気持ちを理解して・・・梅安のこころの邪魔にならないように、ひっそり生きているんだな」

と、師匠。

「そうですね。そういう関係になっても・・・恥じらいがあると言うか・・・そういうそぶりはあまり見せない」

「だけど、梅安がその気になると・・・貯めていた気持ちを一気に出して、愛を求めるひとりの女になる。梅安もそれはわかっているんでしょうね」

と、僕。

「女ってな・・・好きなオトコが出来ると、自分の気持ちをコントロール出来ないもんだ。そういうオトコが好きで好きでたまらなくなるんだな。だが、そこをぐっとこらえている」

「梅庵もそれがわかるから・・・オンナのメッセージがそこで伝わるんだよ。必死に自分を守っている」

「だがな、女なんてのは、30も過ぎて、オトコの身体を充分に知っていれば、欲しいわけよ。欲しい・・・だが、その気持ちを一生懸命がんばるんだな」

「その心持ちがありがてえからこそ、梅安も、つい、やさしくしたくなるのよ。オトコとオンナの気持ちのやりとりてなあ・・・そうでなくっちゃいけねえ」

「オトコってのは、そういうオンナのありかたに、つい、ほだされるから、そのオンナのを抱きたくなるのよ」

「いろいろな事を経験してきた、大人のオトコは、そういうもんなのよ・・・」

「大事なのは、な・・・ストーリーなんだよ。そのオンナが紡ぎだすストーリーだなあ・・・」

と、師匠。日本酒をぐいっとやる。いつの間にか、熱燗になっている。

「アキちゃん(30)、もうひとつ、熱いのをくれるかな」

と、師匠は、少し赤い顔になりながら、店の若女将に言葉を出している。

「はい、師匠さん。すぐに熱燗、つけますから」

と、和服姿で頷いてくれる。

「話を戻すか。結局、オンナのしあわせってのは、強いオトコが、そのオンナの強さについほだされてって事なんだろうな」

「抱いた、抱かれた・・・そんな事は関係ねえんだ。そりゃあ、始まりに過ぎない。だけど、抱きたくなるオンナってのは、そおいう風情があるだろ?」

「そういうオンナの風情を強いオトコは、見抜くのよ。女性に見向きもされねえ弱くて気の小さいオトコは、尻軽オンナだけを相手にするだろ?」

「そういうオンナは、「わたしモテるの」なんてカン違いしてやがるけど・・・結局、芯の強いオンナこそが、芯の強いオトコと・・・まあ、そうなるって事よ」

「そういうオンナこそが、しあわせになれるって事だなあ」

と、師匠。この人、かなり女性にモテますからね。言ってる事は、ま、聞いておいた方がいい感じですね。

「師匠さんは、大人の女性も結構、相手にしてきたんですか?」

と、僕は恐る恐る聞いてみる。

「まあな。オトコってのは、年齢を重ねれば、ある程度、そういう事が起こるもんよ」

「オンナの方から求められるようになるのよ。大人のオトコはそうじゃなきゃいけねえ」

「いつまでも、尻軽オンナを追い回しているようじゃ、大人失格だかな」

と、師匠。

「ただし、俺は相手の女性がふしあわせになるような事は一切しない。そこは厳しく一線を引いているぜ」

と、師匠。

「だがな。オトコもこれくらいになってくると、わかるのよ。いいオンナってなあ、求めないぜ」

「待ってるんだ。そういう時間が来るのを、な・・・」

「そして、俺の顔を見ようもんなら、嬉しそうに笑顔になって・・・でも、言葉少なく、与えられた仕事を黙々とこなすのよ」

「その嬉しそうな表情を見たら、出来る限りの事をしてあげよう・・・ってな気持ちになるじゃねえかよ」

と、師匠。

「会える時間なんて、そんなにねえからよ。月にどれくらいあるかもわからねえ。だけど、気づいたんだろうなあ」

「オンナってな・・・年齢を重ねると寂しくなっちまうもんよ。いつしか、自分をひとりの女性として、見てくれるオトコなんていなくなっちまう」

「たったひとり、そういう立場に立たされちまうのよ。義務的な立場って言うのかなあ。その義務を一生懸命、果たすだけの人生」

「個人の喜びを放棄した人生に、いつしかなっちまうもんなんだよ・・・」

と、師匠。

「それって、母親とか、善良な奥さんとか、そういう立場って事っすか?」

と、僕。

「まあな。言葉には、しやしねえ。だが、オンナってな、年齢を重ねると、孤独になるって事よ」

と、師匠。

「本当は、よ。オンナってな、いつまでも、ひとりのオンナとして、やさしく構ってもらいたのよ」

「楽しいおしゃべりをして、テンションアゲアゲになりたいのよ・・・義務になんて囲まれたくないのよ・・・」

と、師匠。

「なるほど・・・そういうものなんですね。なんか、結婚して、家庭に入って、子どもたちを育て上げる事が女性の悦びだと思っていましたけど・・・」

と、僕。

「オンナだってな。要は、やりたいのよ。素敵なオトコといいラブ・ストーリーを経験したいのよ」

「いいオンナってな、いいオトコと必ず出会う。そういうオトコは強いオトコよ。オンナに恋されるオトコだな。だから、ガツガツなんてしちゃいねえ」

「だがな、そういうオトコこそ、そういうオンナの良さを知っているのよ。求めないオンナにして、待つオンナ。だからこそ、オトコは気持ちからやられちまうのよ」

「そして、そういうオンナは、そういうオトコの事をちゃんとわかっていて、守るんだな。自分よりも、真っ先にオトコの事を考えられる」

「・・・まあ、苦労を知っているオンナだからこそ、相手の事を真っ先に考えちまうのよ。それがオンナのしあわせを呼ぶんだな」

と、師匠。

「師匠もそういう恋愛を?体験しているからこそ、話せるんですよね」

と、僕。

「へ。まあな。そういうオンナはな、いいオンナだぞ」

「自分じゃあ、待ってるなんて事をおくびにも出さねえんだ。だから、酒を飲んでいると、そういうオンナを話に出しちまう」

「苦労しているから、人間が練れている。長年置いたワインがいい感じに熟成しているようなもんだなあ。まろやかな味わいで、決して、自分を押し付けない」

「むしろ、味わって貰う事に悦びを感じている・・・そういうオンナこそ、至上のオンナ、なんじゃ、ねーのかねー」

と、師匠。

「師匠さんは、そういうオンナを・・・どこに隠しているんです?」

「いいオトコは、本当に強いオトコは・・・この世のどこかに、そういういいオンナを隠しているんじゃありませんか?」

と、嬉しそうな笑顔で、アキちゃんが言う。

「さあな。どっか小さなポッケにでも隠しているってところかな」

と、師匠。

「多分、その女性・・・師匠さんの価値をよーく知っているんですね」

と、アキちゃん。

「だから、いくらでも待つ事が出来る。価値を感じない、サラリーマンの男性じゃあ・・・そういう事にはならないでしょう?」

「そもそも女性として、しあわせを感じられないから・・・自分の意見も主張したくなる・・・そういう感じじゃないですか?」

と、アキちゃん。

「うん。なるほど・・・一理あるな」

と、師匠。

「だから、そういう価値のある男性に愛されるなら・・・オトコの価値のわかる女性にならないと」

「・・・そして、そういう価値のある男性に、愛される女性にならないと・・・いけないのかなって、わたしは思います」

と、アキちゃん。

「ふ。そうかもしれねえな。アキちゃんはいつも為になる事を言ってくれるぜ」

と、師匠。

「師匠こそ、深い話をいつもしてくれるから・・・わたしは、いつもここにいるんです。師匠の話が聞きたいが為に・・・」

と、アキちゃんは、和服を直すような風情で・・・やさしい笑顔。

「・・・で、その「おもんさん」って人はしあわせになれたんですか?」

と、アキちゃん。

「どうだかなあ。その話を紡いでた、池波正太郎大先生の方が先に死んじまったからな」

と、師匠。

「でも、僕は、しあわせになったと思いますよ。しあわせにしたいって思わせる女性でしたから」

「誰かが必ず、しあわせにしたはずです」

と、僕。

「だな。この日本では、しあわせにしたいって思わせる女性こそが、しあわせになれる世界だからな」

と、師匠は言うと、アキちゃんに熱燗を注いでもらって、クイッと一気に飲み干した。


深夜の街は、静かに蠢いていた。


(おしまい)

恋するおしゃべり!

2015年10月25日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

ゆるちょです。

しかし、秋ですね。

気持ちのいい時間が過ぎていきますね。

ま、楽しいですね。


その時、僕は御島さん(31)と隠れ家的日本料理屋「岩田屋」にいました。

お茶を飲みながら個室でくつろいでいると、女将が料理を運んできて、

ビールを注いでくれたりします。

「ゆるちょさん、久しぶりですね。もう少し足を運んで頂くと、わたし的には嬉しいんですけど・・・」

と、女将は美しい相好を崩しながら、御島さんにもお酒を注いでいる。

「じゃ、ごゆっくり」

と、女将は帰っていきます。

「彼女、わたしの先輩なの。ミス・ワールド日本代表に選ばれて・・・この店の嫁に入って、一代でここまで店を大きくしたの」

「だから、相当やり手・・・財界や政治家やらのお客さんも多いらしいわ」

「やっぱり、人生って、目標を持って、毎秒成長するのが大事ね・・・」

と、御島さん。

「それはオトコも女も変わりませんよ。目標を持って毎秒成長するからこそ、人生は輝いていく」

「そして、その輝きこそが、しあわせをくれるんですからね」

と、僕。茄子の煮びたしを食べている。ビールで流す。

「わたしね。さっき、「恋のおしゃべり」について考えていたの」

と、御島さん。田楽焼を食べている。

「「恋のおしゃべり」?なんですか、そりゃ?」

と、僕。

「最近、ゆるちょくんと営業に回っているじゃない。そうすると、女性のクライアントはまず、ゆるちょくんに食らいつく」

「もちろん、ビジネスシーンでは、そこまで、だけど・・・その晩、打ち上げ的に飲みの席になったりすると」

「そういう女性はゆるちょくんに興味津々。起業家的な女性なら、なおさら、目の前の使えるオトコをどう使おうかを」

「考えているわ・・・実利的な面でもね・・・」

と、御島さん。

「起業家的な女性は、すぐに使える男性の価値を理解するわ。そこで、その価値を理解出来ない人間はダメね」

と、御島さん。

「そこは厳しい世界なのよ。理解出来るか、出来ないか・・・そこで行動出来るか?」

「そこの判断の出来ない女性も男性も、生き馬の目を抜くこの日本社会では、生きていけないわ」

と、御島さん。

「ほんと、厳しい社会なんですね。この日本社会は・・・」

と、僕。

「そうよ。この日本の上澄みの世界に来られた人間こそ、ここに生きる価値があるの」

と、御島さん。

「逆に言えば、ここまで、到達出来なかった、男性も女性も、価値が無いの。そして、価値の無い男性も女性も、終わりよね、それは」

と、御島さんは、冷たく言う。

「でも・・・ゆるちょくんは、そういうシーンに慣れているから、涼しい顔をして、お酒を飲みながら、砕けたおしゃべりをしている」

「そうすると、ドンドン相手の女性はのめりこんできて・・・ある時から、トーンが変わるのわ、おしゃべりの、ね」

と、御島さん。

「あなたは、その瞬間をわかっている。ビビットに、相手の表情を見抜いている。そうでしょ?それこそ、恋の始まりだわ・・・」

と、御島さん。

「その瞬間から、その女性は恋に落ちてる。だから、おしゃべりが恋的になって・・・ゆるちょくんにとても協力的になって」

「楽しいおしゃべりになっていく・・・お酒も入っているから余計、女性達は、ハイになって・・・」

「そう言う、おしゃべりの事をわたしは、「恋のおしゃべり」って名付けたのよ」

と、御島さん。

「ふーん。だったら、僕は・・・昨日とか、「恋のおしゃべり」になっていた?」

「初対面の女性のクライアントさんだったよ?お酒、飲んだけど」

と、僕。

「充分よ。彼女はあなたに食らいついている。まあ、あなたにどこまで近づいてい来るか、わからないけど」

「当分、あなたへ仕事を依頼してくるでしょうね。案外、女性ってそういうモノだから」

「口では否定しても、目はあなたに恋してた・・・女性って、そういう風に見るものなの」

と、御島さん。

「目が恋してる・・・ですか。御島さんは、洞察力に長けているから。・・・元の旦那さんも、その洞察力で、浮気を見透かされたんだったね」

と、僕。

「ふふ。それを知っているゆるちょくんは、決してわたしに嘘をつかない」

「それが正しいやり方だとわたしも思うわ」

と、御島さん。

「男性は女性に嘘をついちゃいけないよ。だから、女性も男性に「わたし綺麗?」とは言わないで欲しいね」

「充分、自分に自信がある時以外・・・」

と、僕。

「それ、ゆるちょくん。たくさんの女性に、聞かれたんでしょう?」

と、御島さん。

「さあ?忘れたね」

と、僕。

「男性のおしゃべりって3種類なのよね。ひとつは、自分の好きな事しか話せないダメオトコ」

「鉄オタだったり、アイドルヲタク、アニメオタク・・・そんな話、女性が面白がるとでも思っているのかしら」

「結局、そういうオトコって、自分の好きな世界に逃げ込んでいるだけの「逃げ込み者」だわ。周囲をダメにする、ふしあわせスパイラル一直線の」

「ダメオトコ・・・」

と、御島さん。

「なるほどね。それはよくわかる。女性は話していても、面白くない・・・」

と、僕。

「もうひとつは・・・話が何にも、無いオトコね。単なるポンコツ。まあ、仕事に対する愚痴くらいしかないから」

「新橋あたりで、同僚と酒飲んで酔っ払ってるくらいが、関の山ね。こういうオトコも、女性は相手にしちゃいけないわ」

と、御島さん。

「ほう。そういうオトコは、とっても多い気がするな。そういうオトコを女性は蛇蝎の如く嫌うとして」

「で、それで?」

と、僕。ビールを焼酎ロックに変えている。

「で、最後があなたのパターン。女性の食いつきやすいネタを一杯知っていて」

「しかも、外見が、女性を本能から笑顔に出来るスタイルで、しかも、女性をウハウハさせちゃう」

「キラキラ光る「王子様の目」を持っている。今で言えば、シャバーニの目を持っているってところかしら?」

「シャバーニすら、知らないオトコは、もうダメだし」

と、御島さん。

「ゆるちょくんはこの目のおかげで、たくさんの既婚の女性を恋に落として来たんでしょう?」

「今でも現役だそうだし・・・ま、男性の中で、この目を持っているのは、全体の3%もいないんじゃないかしら」

「でも、それこそが、女性に愛される、マジックアイテムだもの。男性は、それを装備しなきゃ、絶対ダメ!」

と、御島さん。

「女性で言えば、柴咲コウさんの目や、井川遥さんの「黒真珠の女王様」の目だね」

と、僕。

「そうね。女性の美しさは目だし、男性のカッコよさも、目。まあ、細身の身体である事は大事だけど」

「その中心は目だわ。素敵な女性は皆、目がキラキラしているものだもの」

と、御島さん。

「御島さんも、さっきの女将さんも、ちゃんと装備している。「ヒカルの姫の目」はその美貌から、多くの男女に」

「見つめられるから、そうなるんでしょう?」

と、僕。

「そ。女性も男性も、見られる事が大事」

「異性が視界に入れてくれるこそ、女性は美しく、男性は、かっこ良くなれるの」

「ま、男性も女性も「死んだ魚の目」のまんまじゃ、恋すら、楽しめないもの・・・」

と、御島さん。

「だから、「恋するおしゃべり」が生まれてくるのよ。あなたは、「ヒカルの君の目」で女性を魅了するだけでなく」

「おしゃべりでも、女性を魅了するわ」

と、御島さん。

「そうそう。話を戻すけど、女性を魅了する3例目の男性は、女性の立場に立つことが出来て、女性の好きなネタで」

「女性と一緒になって、楽しく話す事の出来る、ゆるちょくんみたいな男性。それでいて、あなたは「ヒカルの君の目」で」

「女性を見つめてくれるんですもの・・・初対面の女性ですら、恋に落とすわ」

「自分に自信のある女性なら、なおさらね・・・」

と、御島さん。

「だいたい、女性の方が積極的にあなたにおしゃべりをしかけてくるでしょう?」

「当然よ。自分の仕事に自信のある女性なら、なおさら・・・あなたの素性に興味があるわ」

「そして、あなたは、自分のライフワークでもある「しあわせになる為の知恵」の研究について滔々としゃべれば」

「あなたの知恵の深さに、惚れ惚れするのは、必至。・・・となれば、そういう女性達は、あなたをビジネスシーンで、使いたくなるのは必至」

「そうなれば、新たなオファーが来るのは当然・・・どう、うちの事務所の戦略、間違ってる?」

と、御島さん。

「オトコの価値って、女性が決めるモノなのよ。ビジネスシーンで、使える男性こそ、女性は評価するわ」

「ビジネスシーンで、使えない男性は、価値すら、ないもの。それを大人の女性はわかっている」

「そういう事なの。それだけが男性の価値だわ」

と、御島さん。

「なかなか、厳しいんだな。男性の価値って」

と、僕。

「オトコって、ビジネスシーンで、高い価値を持つ、女性に愛される男性でなければ、ダメなの!」

「わたしは、そう思っているし、日本社会でも、そういう評価よ」

「日本社会は、厳しいの」

と、御島さん。

「へ。そうなんだ」

と、僕。

「だいたいね。大人の女性を笑顔に出来なかったら、男性じゃないのよ」

と、御島さん。

「それこそが、大事な戦略なのよ。価値のある女性に愛される事。それが出来る人間こそ、価値のある男性なのよ」

「それ、ウチの事務所的に間違ってる?ねえ、ゆるちょくん!」

と、御島さん。

「いや。その戦略でいいでしょう?うちの事務所にしか出来ない事を売りモノにすればいいんです」

「それこそ、希少価値と言うモノですからね」

と、僕。

「「人、特に女性は恋する為に生まれてきたモノだ」と言ったのは、ゆるちょくんだからね」

「ゆるちょくんは、恋愛戦略兵器の開発にいち早く手をつけて、それを完成させた。それを自分に投入した」

「「女性は本能を攻撃されると弱い。だからこそ、その本能を攻撃し、恋に落とす」・・・・その理論を現実化したのがゆるちょくん」

「・・・となれば、ゆるちょくんは、この日本社会で、怖いモノは無いわね」

と、御島さん。

「ふ。この世は目に見える現象とその裏側に隠れている原因から、成り立っている。すべての現象に原因があるんだ」

「だから、原因を探れば、因果関係がつきとめられる。だから、僕は恋の原因を作っているに過ぎない」

「だから、女性は恋のおしゃべりをするし、恋にも落ちていく。そういう話さ」

と、僕。

「ゆるちょくんはおしゃべりが上手いわ。っていうより、もう、女性があなたを視界に捉えた時点で」

「その「王子様の目」に恋に落とされているのよ。もし、男性だったら、柴咲コウさんや井川遥さんに見つめられたら」

「恋に落ちてしまうでしょう?あれは「女優の目」と言って・・・男性を本気にさせてしまう目なの」

「危ない目なの・・・」

と、御島さん。

「だから、ゆるちょくんの目も・・・女性を本気の恋に落とすの」

「危ない目を持っているんだから・・・」

と、御島さん。

「そういう御島さんは、僕に恋に落ちないの?」

と、僕。

「とっくに落ちているわ。でも、わたしは事務所の社長。あなたを育てる義務があるわ」

「だから、へーきな顔をしているだけなの。あなたの未来を支える為に、ね・・・」

と、御島さん。

「なるほどね。でも、恋のおしゃべり・・・御島さん、いろいろ見張っていてよね」

「僕は結構・・・女性に甘えたい人間だから・・・」

と、僕。

「ええ。それはわかっているわ。あなたは、女性に甘える事で、相手を笑顔にしちゃう人間だものね」

と、御島さん。

「でも・・・女性は・・・素敵な男性にいつまでも、構ってもらいたい存在なのよ。ひとりの女性として」

「楽しくおしゃべりしてもらいたいし、自分のテンションを高めて欲しいの。そうすれば、女性は男性に協力して」

「ドンドン楽しいおしゃべりを追求していく・・・テンションがドンドン上がるから、声のトーンも高くなって」

「いつしか、高いトーンで、笑い始めるわ。そうなったら、もう、こっちのものね。女性は完全に落ちてる」

「もう、恋の炎が燃え上がっているから・・・それは行く所まで行く、恋の炎なの・・・」

と、御島さん。

「それこそが、「恋するおしゃべり」だわ・・・」

と、御島さん。

「ま、その相手を出来るのは・・・人間性が大きくて、精神的にも強くて、「王子様の目」を持つ、ゆるちょくんにしか出来ない芸当でしょうけどね」

と、御島さん。

「限られた人にしか出来ない事なの。だって、世の中は、決して平等では、ないもの。辛い現実から、這い上がった人間だけが」

「成功する場所だもの。現実から逃げている人間は、一生その場でしか生きられないもの」

と、御島さんは言うと、日本酒をくいっと飲み干した。

「辛い現実から、逃げてばかりの人間は、一生、しあわせになれないわ」

と、御島さんは結論的に言うと、マスターにマティーニを頼んだ。



(おしまい)





男性と女性のしあわせは!

2015年10月24日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

ゆるちょです。

ま、土曜日と言う事で、楽しみたいですねー。


さて、その時、僕は辛辣姫ユキちゃん(28)と都内のカフェで、お仕事の疲れを癒やしていました。

「しかし、今日回った3軒のクライアント・・・いずれもいい結果になりましたね」

「これもゆるちょさん自ら、営業してくれたおかげですよ」

と、ユキちゃん。

「まあ、クライアントの方としても、仕事を受ける人間がどんな人間かを最初から把握出来れば」

「それに越した事無いし、うちとしても信頼感が上がるし、僕としても、いい人間関係を増やす事が出来て」

「一石二鳥以上の効果があるからね。仕事として、当然だね」

と、僕。

「まあ、ゆるちょさんは、なによりトークが上手いですから。初対面でも全く苦にしないし」

「それに何より、ゆるちょさんのそのキラキラお目目で、相手を見つめたら・・・特に女性のクライアントさんは」

「ドギマギしていましたよ・・・もう、わかりやすかったですよ・・・」

と、ユキちゃん。

「交渉事にこそ、伝家の宝刀を使わなければね・・・相手の本能を揺さぶる事が出来ればこっちのものさ」

と、僕は涼しい顔。

「別名「蛇に睨まれた蛙作戦」でしたっけ。ま、そんな作戦使えるのは、ゆるちょさんくらいですよ・・・」

と、ユキちゃん。

「まあね。でも、今年度の後半戦は、さらに忙しくなるな。だいたい来週も新たな顧客開拓の仕事があるんだろ」

「ま、新しい人間関係を作るのは、面白いけれどね。僕の得意とする所さ・・・」

と、僕。

「そういうお仕事の中で、ゆるちょさんは、美田園社長と出会ったんですよね。この間、一緒にお食事ごちそうになりましたけど」

「・・・って、ゆるちょさん、美田園さんの会社の問題点指摘の仕事もしたらしたんですね」

と、ユキちゃん。

「ああ。でも、あれは・・・僕と季節毎に食事会を開く・・・言い訳みたいなお仕事だけどね」

「多分、部下達に、僕と食事する正当な理由を説明する為に・・・僕に仕事のアドバイスを受けている・・・」

「そういう説明をして、会社を抜けてくるんだよ、あの人は・・・」

と、僕。

「その仕事、いつくらいから、やってるんですか?」

と、ユキちゃん。

「2年くらい前からかな。一週間くらい前にメールで資料が送られてきて・・・」

「それをチェックするだけだから、まあ、そんなに時間もかからない」

と、僕。

「ゆるちょさんって、何でもやるんですね。ただの書き手ってだけじゃなくて、営業もやるし」

「・・・御島さんにも、いろいろ無茶ぶりされているようだし・・・」

と、ユキちゃん。

「御島姐さんの無茶ぶりは・・・あれは僕を成長させようとしてくれてんだよ」

「まあ、確かに無茶ぶりだけどね・・・この間は、銀座のママさんに、成功の秘訣を教えてもらって来いって」

「そんなの簡単に教えてくれるわけないじゃーん」

と、僕。

「それでも、その仕事、完遂してきたんでしょ?」

と、ユキちゃん。

「それは、ね・・・相手が女性なら、僕なら、いくらでもやりようはあるからね・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんって、ホント、女性に愛されますよね・・・この間の美田園さんの食事会だって」

「美田園さんは、普段は、ビシっとした男性すら、怖がらせるような女性なのに・・・」

「ゆるちょさんの前では本当に、ひとりの少女のようになっちゃうって言うか、子供をかわいがるお母さんのようだったり」

「まあ、ゆるちょさんの事が大好きって、言う風情がドンドン出てましたよ・・・」

と、ユキちゃん。

「ふ。なんだかね・・・」

と、僕。

「なんか、ゆるちょさんって、皆に愛されて・・・女性の共有財産みたいな、そんな存在ですよね・・・」

「しかも、年齢を重ねた、社会での経験をたくさん持っている女性に限って、ゆるちょさんを評価しているし、好意を抱いている」

「そういう様子を見ていると、ゆるちょさんって、皆に愛されてるんだなーって、ほんと、思いました」

と、ユキちゃん。

「まあ、ありがたい事だよ。年齢を重ねて、大人の女性達に嫌われるようになる・・・よりはいいよね」

「自分が進んできた道は、正しかったって言う証拠だもん、それは」

と、僕。

「ゆるちょさんは、社会の中で、絶えず裸一貫で勝負してますものね」

「今日もそうでしたけど、たくさんの人間を見てきた目の肥えている男女だからこそ、ゆるちょさんの魅力に一発でやられちゃう」

「そして、期待感と共に信頼感を獲得しちゃう。そういう人間ってなかなかいないと思いますよ」

と、ユキちゃん。

「まあ、それに横には、僕に的確にツッコミを入れてくれる美人秘書的なユキちゃんがいてくれるから」

「場も和むし、笑いにも包まれるし・・・御島姐さんが僕とユキちゃんをペアで使っている意味を理解出来るよ」

と、僕。

「ゆるちょさんは、時に暴走気味に突っ走る事がありますからね。それはわたしが止めないと・・・」

と、ユキちゃん。

「ま、その為に僕は暴走するんだけど・・・」

と、僕。

「ほんと、ゆるちょさんは、確信犯ですよ・・・」

と、ユキちゃんは笑ってくれる。

「でも、わたし、今日の女性のクライアントの方も、そうでしたけど・・・女性って、ゆるちょさんに圧倒されちゃうんですよね」

「楽しくおしゃべりした後に、そのキラキラしたお目目で見つめられると・・・理性が吹っ飛んで本能のままに行動したくなる」

「・・・今日、わたしがいなかったら、あの女性のクライアントさん・・・この後、ゆるちょさんと飲みに行きたそうな風情でしたもん」

「ま、そういう流れで、美田園さんとも、仲良くなったんでしょうけど・・・」

と、ユキちゃん。

「それは図星だけどね。でも、人生なんて、どこに岐路が待ってるかわからないじゃん」

「それは人を見る目のある女性程、フットワークが軽いって言うか、興味のある男性には、即、探りを入れてみるってのが」

「出来る女性のやり方なんじゃない?一期一会とは言うけど・・・その一期一会を研ぎ澄まされた女の勘で、何かのチャンスに変えられる女性こそ」

「本物の起業人だと思うし・・・チャンスはいろいろ転がっているけど、それを生かせなければ、結局、ダメじゃん」

と、僕。

「そうですね。わたし・・・御島さんがよく、ゆるちょさんの事を「超使える人」って言うのは、知っていたんですけど」

「最近、なんとなく、わかってきたのは、ゆるちょさんは、出会った人を「やる気」にさせる天才なんだって事なんですね」

と、ユキちゃん。

「ほー。その物言い初めてだね。詳しく聞かせて」

と、僕。

「今日のクライアントさん達も、そうでしたけど、皆、ゆるちょさんと目を合わせた瞬間、目の色が変わるんですよね」

「そして、あっちから食い気味にいろいろな提案をしてくれる。つまり、皆、ゆるちょさんを使いたくってしょうが無いんですよ」

「もう、本能から、ゆるちょさんを使いたくて、譲歩案すら出してくれて・・・そういう状況の中で、ゆるちょさんも」

「圧倒的な譲歩案を出してくれたりするから・・・あっちは嬉しくってしょうがない状況にまで行っちゃって・・・場が納まるって言うか・・・」

「そういうゆるちょさんにすっごいいい印象を持って・・・まあ、ゆるちょさんは基本誠実だし、性格いいし、素直で・・・」

「それでいて、圧倒的に仕事が出来るから・・・人材好きの日本人相手だと、結果残すことになりますよね・・・」

と、ユキちゃん。

「っていうか、それで愛されちゃうんですよね・・・男性にも女性にも・・・そうか、そういうカラクリだったんだ・・・」

と、ユキちゃん。

「仕事を通してクライアントに愛される・・・それがゆるちょさんの理由なんですね・・・それって只者ではないですよ・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、相手の圧倒的な「やる気」を引き出すのがゆるちょさんなんだなーって。それがゆるちょさんの人間的迫力」

「や、女性に対する人間的魅力になるのかなって・・・それで、女性に圧倒的に愛されるゆるちょさんの現在があるって」

「薄々わかってきたんです」

と、ユキちゃん。

「僕が思っているのは人間の関係と言うのは、楽しくなくっちゃ「やる気」が起こらないって事だよ」

「楽しくなくっちゃ人は動かない。逆に楽しければ人はドンドン動いてくれるし、それがいい仕事につながる」

「結局、大事なのは、「やる気」とその仕事が楽しいって事」

「嫌な事を嫌々やっていたって結果は伴わないよ」

と、僕。

「確かにそうですね。それってなんとなく、サラリーマンの仕事って感じ」

と、ユキちゃん。

「創造的で、クリエイティブな仕事は、やっぱ、やってて楽しいよ。女性を笑顔にする仕事はほんとに楽しいし」

「女性が笑顔をくれるって事は、ひとりの男子として、やっぱ、しあわせな事さ。だから、ドンドンいい仕事になっていくのさ」

と、僕。

「そういう考え方がベースにあるから、ゆるちょさんと仕事をする人はいいイメージを持つし」

「笑顔なんでしょうね・・・ゆるちょさんを好きな女性ってどれくらいいるんですか?」

と、ユキちゃん。

「さあね・・・でも、お互い笑顔で、切磋琢磨出来れば、ドンドン人生のステージだって変えていけるはずだろ」

「それでいいんじゃないかなー。そうでないといけないんじゃないかなーって僕は思っている」

と、僕。

「いつまでも、人間性小さくて、ルーティーンワークな仕事しか出来ない「思考停止者」のままでは、笑顔になれないですもんね」

「ゆるちょさんは、そういう世界から、抜け出してきた・・・だからこそ、今は日々「純思考者」として、様々な仕事を」

「する事が出来て、周囲をやる気に溢れさせる・・・異性を笑顔に出来る大人のオトコになった・・・そういう事ですね」

と、ユキちゃん。

「ああ。日本人の評価は、第三者の大人が判断してくれる。特に男性の価値は、大人の女性がするだろ。そして、いろいろな経験を積んだ素敵な大人の女性を」

「ココロから笑顔に出来る事が最も重要な仕事・・・これだよ」

と、僕。

「じゃあ、ゆるちょさんは、大人のオトコとして、合格・・・そういう事になりますね」

と、ユキちゃん。

「なら、いいけど。あるいは、その男性を笑顔で見つめる大人の女性の数でも、表現出来るな・・・」

と、僕。

「だったら・・・今日は、10人以上の女性の笑顔を貰っていましたよ、ゆるちょさん」

「コーヒーを持ってきてくれた秘書の女性や資料を説明してくれた女性なども合わせて・・・わたしも含めて、10人程は」

と、辛辣姫。

「まあ、今日は外回りだったから、いつもより多かったよ」

と、僕。

「男性のしあわせは、女性に笑顔を貰う事。女性のしあわせは、尊敬出来て、笑顔の素敵な男性の傍にいる事」

「傍で笑っていられる事・・・そんな風に思います」

と、ユキちゃん。

「だったら、少し早いけど、飲みに行く?」

「立ち飲みだったら、もう、開いてるだろ」

と、僕。

「はい。お伴します」

と、ユキちゃんは、暖かいアップルティーを飲み干してから、笑顔で席を立った。


(おしまい)


結婚しないオトコの理由!

2015年10月19日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

紅葉を楽しんだ週末も過ぎ・・・またまた、平日が始まりましたねー。


さて、その時、僕と辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)は前を走る御島さん(31)号を追いかけながら、

おみやげを買うために日光金谷ホテルに向かっていました。もちろん、ユキちゃん号のハンドルはユキちゃんが握っています。

「御島さん号は・・・御島さんがハンドルを握って・・・隣に貴島さん(29)、後ろの席に池澤くん(24)」

「が乗っているみたいですね」

と、ミユウちゃんが言葉にします。

「しかし、昨日は楽しかったですね。温泉を頂いた後、美味しい夕食を頂いて・・・ワインなんかも、何種類も頼んじゃって」

「ほろ酔いで、やったトランプ大会・・・すっごい楽しかったですー」

と、ミユウちゃん。ご機嫌である。

「でも、ユキさんとゆるちょさんは、ずるいですよ。チーム対抗戦にしたのは、いいけど・・・わたしとペアを組んだ」

「池澤くんは、顔にすぐ出る質だから・・・ババ抜きも、7並べも、大貧民もボロ負けですもん・・・」

と、ミユウちゃん。

「その点、ユキさんもゆるちょさんも冷静沈着にして、繊細にして、大胆・・・大人な・・・御島、貴島ペアの」

「こころの中を見抜き、徹底して攻撃をしかけていましたからね。攻撃こそ、相手の弱点を徹底して突く・・・」

「そのセオリーを徹底してましたから・・・勝つのは当たり前ですよ・・・」

と、ミユウちゃん。

「いやあ、お酒に酔ってたから、思い切り、バカ真面目になっちゃってさー」

「いやいや、大人気なかったよね、ユキちゃん」

と、僕。

「そうですね。なんか二人共、御島、貴島ペアの弱点を見抜いて・・・御島さんはイケイケなのに、貴島さんがちょっと弱気だから」

「そのギャップの所で、意見が違うのが、容易にわかったんで・・・「あ、ババはこっちね」ってすーぐわかっちゃって」

と、辛辣姫。

「そ。でも、トランプって、ひさしぶりにやったからわかるけど・・・人の心理って目に出るね」

「目は嘘をつけないから・・・貴島くんが、ちょっとだけ、心配性なところが目に出たね・・・」

と、僕。

「それをゆるちょさんは、目で伝えてくれるから、すごくやりやすかったです」

「まるで、阿吽の呼吸でした」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・わたし、なんか今度の事で、夫婦で大切なことが何かってわかった感じです」

「まあ、肝っ玉小さい人はダメですね・・・そして、目と目でわかりあえる二人にならないと・・・」

と、ミユウちゃんは、笑いながら言葉にする。

「でも、面白かったよ。トランプって、ペアの個性がほんとに出るね」

「イケイケタイプの御島さん。ちょっとだけ心配性の貴島くん。出たとこ勝負のミユウちゃんに、ガラスのハートの池澤くん」

「そのキャラさえ見抜いてしまえば・・・あとは目を見るだけで、勝ちを狙いに行けるから」

と、僕。

「ゆるちょさんは、現象の裏を見抜くのを仕事にしていますからね。わたしは、ゆるちょさんに全幅の信頼を置いていましたから」

「ただ、その指示に従っただけ。案の定、ゆるちょさんは、シビアに勝ちに行って、勝ちをドンドン取ってましたからね」

と、ユキちゃん。

「男性にしろ、女性にしろ、「目は口程に物を言い」だよ。特に気の弱い男性は戸惑いが目に出るし、嘘がつけない」

「それを敏感に感じる女性の目も戸惑いがほんの少しだけ伝染る・・・酔ってると特にそれは顕著・・・」

「ま、仕事のスキルを游びに使っちゃった悪い例かもね」

と、僕。

「ゆるちょさんの目は澄んでいて美しいから・・・そんな目で見つめられたら、女性は恋に落ちますよ」

「それでいて、相手の女性の中身も見抜いちゃうんだから・・・ちょっとゆるちょさんは別格でしたね・・・」

と、ミユウちゃん。

「まあ、でも、楽しかった。枕投げも中学時代以来だったんじゃなかったかな」

と、僕。

「御島さんは、特注の枕でしたね。さすが事務所社長って感じですね」

と、ミユウちゃん。

「そう言えば・・・ミユウちゃんもユキちゃんも、御島さんと一緒に温泉に入ったんでしょう?」

「どんなだった?」

と、僕。

「ゆるちょさん・・・いっつもそういう話聞きたがりますよね。ま、いいですけど」

と、辛辣姫。

「すらりと身長が高くて、色白でスベスベの肌で、胸のカタチが綺麗で・・・素敵な裸でしたよ・・・御島社長」

と、ミユウちゃん。

「同じ女性としても、ため息が出ちゃうくらい、綺麗な身体でした」

「・・・どうです?こういう表現で、満足ですか?ゆるちょさん」

と、辛辣姫。

「ありがとう。やっぱり、僕は元美術部だからかもしれないけど・・・この世で最も美しい造形品は、女性の裸の風景だと思っているんだよね」

と、僕。

「ゆるちょさんは、それでも、高校生の頃から、ヌードデッサンは、たくさんしてきたから、女性のヌードは」

「たくさん目にしてきたんじゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「うん。だからこそ・・・女性の裸こそ、この世の至上の美だと思っているんだろうね」

と、僕。

「ま、ゆるちょさんは、本当に普段から、美しいモノを愛していますからね。ま、その気持ちは、わからないでは、ないです」

と、辛辣姫は、口元が笑顔になった。

「しかしさ・・・今週、朝ドラをなんとなく見ていたら、新選組がアサちゃんの店に金を借りに来てさ・・・」

「その新選組の土方さんが・・・あの大河ドラマ「新選組!」の土方さんで・・・びっくりしちゃってさ・・・」

と、僕。

「あ、そうだったんですか?わたし、なんか、朝から、時代劇な朝ドラでちょっと違和感感じてて、見てなかったんですけど」

「その展開、面白いですね」

と、ユキちゃん。

「わたし見てますよ。アサちゃん。・・・そう言えば、アサちゃんのお姉さん、篤姫ですもんね」

「なんとなく、大河ドラマ・ファンの事、考えている作りですよね・・・」

と、ミユウちゃん。

「そうなんだよね。そういう意味で言えば、アサちゃんの旦那は、「平清盛」の源義朝だからね」

「ちょっと大河ドラマ・パロディとして、そういう色を出してもらったら、もっと面白いんだけどな」

と、僕。

「ゆるちょさん、土方さんファンだし、特に「組!」の土方さんは、高く評価していたから、嬉しかったんじゃないですか?」

と、辛辣姫。

「そうなんだよね。五代友厚なんかも出てきて、ある意味、大河ドラマ要素もあるから・・・ちょっと明日から真面目に」

「見ようかなって思っているんだけどね。土方さんが「俺が生きていたら金は返す」って言ってたから」

「彼の死は情報的には出そうだし、ひょっとすると、もう一回くらい出て来てくれるかもしれないから・・・ちょっと楽しみだけどね」

と、僕。

「ゆるちょさんは、大河ドラマの話になると、急に笑顔になるから、わかりやすいですよ・・・」

と、ユキちゃんは運転しながら、笑っている。


「わたし、ゆるちょさんに聞きたい話があるんですけど、いいですか?」

と、神妙な顔をして、ミユウちゃん。

「うん?なあに?僕に答えられる事なら、なんでも話すけど?」

と、僕。

「わたし、今、大河ドラマに出ている、大沢たかおさんのファンなんですね。なんか、笑顔がやさしくて」

「わたしくらいの女性だったら、全身で受け止めてくれそうで・・・」

と、ミユウちゃん。

「なるほど・・・ミユウちゃんは、ああいう男性が好きなんだね・・・」

と、僕。

「わたし、頼りがいのある男性が好きなんです。そういう意味では、ゆるちょさんもその範疇に入るじゃないですか?」

「で、聞きたいのは・・・何故、今まで結婚しなかったんですか?それと・・・ゆるちょさんって、強いこだわりがあったり」

「するんですか?すごい潔癖症だったり、掃除の仕方や、料理なんかに強いこだわりがあるとか・・・」

「そのあたり・・・何故素敵な男性は、結婚しないのか?・・・そういう話を聞いてみたいんです」

と、ミユウちゃん。

「僕は別に素敵な人間でも、なんでもないけどね・・・ただ、僕の場合は、大学卒業と同時に」

「「脱サラが成功ベクトルに導かれるまで、結婚どころか、恋もしないようにしよう。仕事の状態に納得出来るようになったら」」

「「その時、初めて、人生賭けた熱い恋をして、結婚相手を決めよう。その時こそ、僕の結婚適齢期だ」って決断したの」

「だから、僕の結婚適齢期は、近づいている・・・そのくらいの認識さ」

と、僕。

「だいたい、「自分の遺伝子をどこまで、成長させるか?そして、それをいつ子供に与えるか?」と言う課題は、自分の人生の中でも」

「かなり大事な解決すべき問題だったからね。僕はまだ、遺伝子が未熟な頃に、子供に自分の遺伝子を与える気がなかったんだ」

「「自分で自分の遺伝子に納得出来るような自分に成長出来たら、初めて、その遺伝子を子供に祝福を持って与えよう」って」

「強く思ってきたから・・・だって、遺伝子こそ、親から子供に贈る事の出来る素晴らしい最大の贈り物になるじゃん」

「だから、まあ、そういう事・・・」

と、僕。

「それを聞いた・・・ゆるちょさんの子供さん達は、さぞ感激するでしょうね」

「そこまで、自分たちの事を考えて、親が生きてたってわかったら・・・愛さずにはいられないでしょうね、お子様達は・・・」

と、辛辣姫。

「で・・・ミユウちゃんの質問に関して答えるとすれば・・・大沢たかおさんが何故今まで結婚していないか」

「個人的には、わからないけど・・・僕の場合は、まあ、まず、そういう結婚の条件があったから、それをクリアしない限り」

「結婚をしないのは、わかってくれるでしょう?」

と、僕。

「はい・・・それはよくわかります」

と、ミユウちゃん。

「それと、本能的な事で言えば・・・僕は30歳近辺で、サイクリストになった事がきっかけで、「ヒカルの君の目」を」

「偶然装備出来て「八百比丘尼化」した。そこから、女性に恋されるようになった・・・これが大きいよね」

と、僕。

「どういう事ですか?」

と、ミユウちゃん。

「そこから、既婚の女性にも、未婚の女性にも恋をされるようになったから・・・女性に恋されているウチは」

「他の事に注力していても、許されるかなって思ったんだ。僕の場合は、仕事の状況をよくする事」

「同時に自分を成長させる事・・・奥さんを作れる状況になったら、その時、恋をして・・・結婚まで雪崩れ込もうと」

「もう、決めているんだ。だから、大沢たかおさんも・・・なにか自分の成長の事で、超えるべき一線を持っているのかもしれない」

「その一線を超えたら・・・大沢たかおさんも、結婚に舵を切るんじゃないのかな?」

と、僕。

「ちなみに、僕は潔癖症じゃあ、全然無い。むしろ、汚くても全然平気。まあ、って言ったって、限度はあるけどね」

「むしろ、女性が一緒に暮らすとなれば、その女性の清潔感に合わせるんじゃないのかな」

「僕は掃除モードに入れと言われれば、全然、問題なく、周囲を綺麗にしておける。朝ごはんも作ってあげられる」

「むしろ、毎日、奥さんと子供達の為に、朝ごはんを作るくらいは、僕の楽しみのうちに入るよ」

「子どもたちを幼稚園に送って、ゴミ出しをして、洗濯機回して、トイレ掃除もして、風呂の掃除をするくらいは・・・まあ、ワケは無い」

「それは毎日のルーティーンに入れ込んでしまえば、僕としては、特にどうと言う事はないしね」

と、僕。

「ゆるちょさんは、普段から、よくそれ、言ってますよね・・・」

と、ユキちゃん。

「だって、僕は辛いトレーニングも毎日のルーティーンに入れ込んでしまっているから、辛く感じないわけだし」

「要は、毎日のライフスタイルをどうつくり上げるか、だよ。それに、今の僕は人間性も馬鹿デッカイし」

「精神的にもタフだから・・・一生賭けて見つけたカミさんと子供達を愛する時間を持てる事は・・・普通に楽しい時間だと」

「素直に思えるんじゃないかな」

と、僕。

「それが、人間性の小さいオトコだと・・・子育てもすぐ一杯一杯になっちゃうでしょうしね・・・」

「結婚するなら、人間性の大きな、精神的にも強いオトコですよ・・・それを女性はわかっていますけどね」

「むしろ、目がキラキラ光っている、強いオトコこそ・・・女性をしあわせにしてくれる唯一の男性ですもん・・・」

「女性はそれを、よくわきまえていますよ・・・」

と、ユキちゃん。

「ま、だから、ゆるちょさんの周囲には、素敵な女性が集まっているんですけどね・・・」

「そうですか。潔癖症でも無いし、強いこだわりがあるわけでもない・・・結婚したら、家事をたくさん手伝ってくれる・・・そうなんですね。ゆるちょさん」

と、ミユウちゃん。

「ああ。そうだね・・・こだわりがあるとすれば、美しい事を好きな女性がいいかな」

「美しい人生を追求し、美しい自分を追求し、美しい笑顔でいられる・・・人間性が大きくて、強い女性」

「・・・ま、そして、贅沢を言えば、僕を柔らかな笑顔で、迎えてくれる・・・僕を大好きな女性であれば」

「もう、言う事は無いんじゃないかな・・・」

と、僕。

「それから、男性を選ぶ上で、大事な事は、自分の仕事を「好きこそ物の上手なれ」で選んでいる人」

「そして、自分自身で、仕事の時間をコントロール出来る人だね。常に時間に余裕のある人間で、余裕を持って相手の事を考えてくれる大人の男性がいいよ」

「だって、毎日、そういう男性と一緒に笑顔でいたいでしょ?ミユウちゃんも・・・」

と、僕。

「はい。それはもちろん、そうですね」

と、ミユウちゃん。

「まあ、だから、ミユウちゃんは、大沢たかおさんの事をよく見て・・・彼が一番大切にしている価値観を」

「同じように共有出来る女性に成長する事が大切なんじゃない?彼自身の価値を知り」

「その彼の価値を尊敬すると言うか、本能から、好きになって、彼を理解してあげる事・・・」

「そうすれば、彼を自然と好きになれるだろ?・・・恋って、そういう事じゃないかな」

と、僕。

「恋とは、相手の価値を知り、その価値に本能から、恋に落ち・・・彼の人生をサポートする事に人生の喜びを感じる事」

「そういう事をゆるちょさんは、言っています?」

と、辛辣姫。

「ああ。言葉にすると、そういう事になるね。そして、お互いがお互いを本能的に求め・・・相手と目と目を合わせた時に」

「本能からの喜びを感じる・・・そうなって、初めて、その男女は精神的にも肉体的にも結ばれるべきなんじゃないかな」

「僕はそう思うけどね・・・」

と、僕。

「・・・だとすれば、ゆるちょさんの仕事自体に恋に落ちた女性が、ゆるちょさん自身にも恋に落ちた時」

「そういう女性がゆるちょさんの前に現れた時・・・ゆるちょさんがどう感じ、どう行動に出るかに、今後のゆるちょさんの結婚は」

「かかっている・・・そういう事ですか?」

と、辛辣姫。

「うん。そういう事だと思う。ま、だから、ある意味、僕の結婚は・・・相手の女性の行動次第・・・そういう所があるかもね・・・」

と、僕。


「・・・なんて話したんだって?」

と、僕が、日光東照宮の日暮し門を僕が眺めている時に、御島さんは横に来て、笑顔で言った。

「はあ。・・・なんか、いけなかったですか?」

と、僕。

「ううん。いけなくなんか、ないわ。ただ、うちの女性陣が明日から、どういう行動に出るかしらって考えてたの」

「ただ・・・それだけの話よ・・・」

と、御島さんは、ニッコリと笑いながら、僕を見つめ、そう言った。


(おしまい)


今、「放浪記」が必要なワケ!

2015年10月18日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

紅葉の綺麗な季節・・・自然って、美しいですねー。

この季節を存分に楽しまないと、いけませんねー。


さて、その時、僕らは、紅葉の見どころになった奥日光に御島さん(31)の車とユキちゃん(28)の車でやってきていました。

お昼のランチは、中禅寺湖畔の日本料理屋で、ランチを楽しんでいました。

「しっかし、見頃な紅葉だねえ。すっかり秋本番だよねー」

と、僕。

「日光って湯葉が名物だったのね。知らなかったわ」

と、美味しそうに料理を食べる御島さんです。


メンバーは、御島号にイケメン貴島くん(29)と池澤くん(24)、

ユキちゃん号に、僕とミユウちゃん(25)と言う並びでした。


「今日は鬼怒川温泉で泊まりだし、結構、のんびり出来そうですね」

と、ミユウちゃんがはしゃいでいる。

「なんか、こうやって皆でお泊りに来るのって、すごく久しぶりな感じね」

と、ユキちゃん。

「僕、今日、トランプ持ってきたんすよ。ほら、少し酔っ払ってやるババ抜きとか異常に盛り上がるじゃないですか!」

「浴衣姿で、ババ抜きとか、大貧民とか・・・そういう世界、僕、好きなんす」

と、池澤くん。

「なんか、それって、修学旅行の世界ね。ま、わたしも嫌いじゃないけど」

と、御島さん。

「天気、良くなってきましたね。午後、戦場ヶ原、少し歩きます?」

「雲も取れて、太陽が顔を出しそうだし・・・」

と、スマホで、午後の天気をチェックしているユキちゃんです。

「そうね。秋の日光を身体全体で楽しみましょう。少し歩くのもいいわよね」

「秋の匂いがしていそう・・・」

と、御島さん。上機嫌である。


「わたしね・・・このところ、林芙美子について、ちょっと調べたりしていたの」

「まあ、彼女と言えば「放浪記」だけど・・・その舞台がこれだけ長く続いて・・・日本の女性に愛されていると言う事は」

「「放浪記」あるいは、林芙美子の人生に、女性に愛される何かがあるって思って・・・それで、ね・・・」

と、御島さん。

「林芙美子・・・何人もの男性を愛して放浪した・・・そういう女性でしたね。愛人を日本に置いて、パリに滞在している時も」

「その愛人に内緒で、恋人を追い求め・・・と同時に、愛人に熱烈なラブレターも送っている・・・そういう認識でしたけど」

「恋多き女性・・・そんなイメージですね」

と、辛辣姫。

「うーん、女性からすると・・・ちょっとそういう生き方もいいですね」

と、ミユウちゃん。

「僕は以前、仕事の関係で、その「放浪記」・・・本で読んだ事があるんですけど・・・彼女は、若い女流作家に」

「編集者に渡してほしいと頼まれた原稿を、渡さず、そのまま、自分の本棚に埋もれさせたり・・・そういう自分の」

「ネガティブな部分をドンドン描くんですね。自分のダメな所、弱い所、嫌いな所・・・むしろ、そういう描写が多くて」

「そういう苦労した自分の経験がドンドン描かれていて・・・だからこそ、彼女の文章が新聞に載った時」

「彼女は嬉しくて、でんぐり返し・・・となるカタルシスが気持ちいい・・・そんな風に捉えましたけどね」

と、貴島くん。

「僕も大学時代、勉強で、「放浪記」を読みましたけど・・・貧乏だからこそ、男性との同棲を繰り返しているのかなって」

「思っていました。作家の女性って、やっぱり、話していて面白いって言うか、それが魅力って言うか」

「・・・中身の何にも無い女性では、次から次へと男性と同棲なんて出来ないからこそ、林芙美子である理由が」

「そこにはあるのかなって、思っていましたね。この理解、間違っています?」

と、池澤くん。

「まあ、そういう見方は間違っていないと思うわ。確かに、林芙美子の写真を見ても、絶対的な美人ではないけれど」

「なんとなく、気さくに話していたい、一緒にお酒が飲みたい感じの雰囲気を持っている女性よね」

と、御島さん。

「彼女の著作って、まあ、初期の頃は、貧乏をテーマに描いているのよね」

「でも、それは彼女がそういう階層の出身だった事もあるし、世の中全体が当時、貧乏だったのよ」

「今からでは、想像出来ないくらいに、ね・・・その日の食にさえ、事欠くのが普通の時代・・・」

「ちょっと今からでは考えられないでしょう?でも、そういう時代だったからこそ、彼女は貧乏をテーマに文章を書いたし」

「それが多くの共感を生んだのよ」

と、御島さん。

「作家とは、どういう人か?と質問されれば・・・要はおしゃべりのうまい人なのよ」

「他人が興味を持つ事をさらりと話してくれて・・・他人が最も喜ぶのは「人の悪口、蜜の味」と言う言葉からもわかるように」

「自分のダメな部分、いやらしい部分、笑われる部分、オッチョコチョイな自分、恥ずかしい部分を」

「ひけらかす事なの。おしゃべりの上手い人は、相手を上手くアゲておいて、自分を下げる事で、ドンドン周囲を乗せていく」

「・・・そうね、そんな中で、皆を気持ちよくさせて、笑わせる事が出来るようになったら、一人前のおしゃべリスト」

「・・・って事になるんじゃないかしら。だから、作家には魅力的な男女が多いんじゃない?」

と、御島さん。

「へー。わたしは、どちらかと言うと、気難しい、一人の世界に閉じこもって、文章を書く・・・自分の世界観の中に」

「没頭して、虚構の物語をつくり上げる・・・ある意味、職人みたいな人こそ・・・作家かなと思っていましたけど」

と、辛辣姫。

「そういう作家もいるわね、確かに・・・。ま、わたしは、林芙美子さん系なおしゃべリストな女性が好きだけど・・・」

と、御島さん。

「林芙美子さんは、おしゃべリストだったから、男性にもモテた・・・そういう話ですか?」

と、池澤くん。

「ええ。わたしはそう思っている・・・自分のダメな部分をさらけ出すって言うのは、なかなか出来ない話だと思うの」

「でも、わたしは知ってる。それって蜜の味なのよ。他人は、そういう自分のダメなところを見て、安心するわ」

「「こいつはわたしより下だわ」って皆、思わせるの。でも、実は違うの。そういうダメな部分を普通にさらけ出せる」

「そういう強さを持っている自分こそ、上・・・と言う意識が、林芙美子さんには、あったはずなのよ」

「それこそが、気持ちいい・・・作家は気持ちよくなりたいから、文章を書くのよ」

と、御島さん。

「じゃあ、林芙美子さんが、恋に生きたのは、何故なんですか?」

と、僕。

「そうね。彼女は、素敵な事を追求していただけだと思うわ。女性にとって、恋こそ、至上の素敵な事だもの」

「彼女は、どうすれば、男性を恋に落とせるか、知っていたのよ。だって、それを何度も繰り返して」

「・・・もちろん、最初は失敗もしたでしょう?でも、いつもゆるちょくんが言ってる通り、「失敗こそ、成功の母」だもの」

「何度も失敗するうちに、いいやり方に気づくのよ。そして、そのやり方をドンドン重ねていくうちに、プロ級になっていった」

「そうやって、男性を落とすプロになっていったのが、林芙美子さんじゃない?」

「それって女性からすれば、羨ましい限りだわ・・・」

と、御島さん。

「その能力が、作家・林芙美子を作り上げた?」

と、僕。

「ええ。その通りだわ」

と、御島さん。

「作家にとって、恋は楽しいし、書く事も楽しいの。一般の人は、書くことを仕事として捉えるから」

「苦として捉えるけど・・・わたしに言わせれば、仕事を苦として捉えているようじゃダメだと思うわ」

と、御島さん。

「え、それってどういう事ですか?」

と、池澤くん。

「だって、一般の人の顔を見ればわかるじゃない。自分の好きな事を仕事にしていて・・・それを追求する毎日を過ごしていて」

「その仕事を追求する為に毎日トレーニングして、日々成長するような時間を過ごしている男女は」

「皆、いい顔をしているじゃない?仕事をする事が楽しくて仕方ないの。だからこそ、そういう男女はいい結果を残せるし」

「日々、ドンドン成長していく事が出来るのよ。それもすべて、仕事が楽しいからよ・・・」

と、御島さん。

「その逆に、仕事が苦と言う人は・・・仕事をする事がストレスで・・・仕事をすればするほど、自分を死に近づけているような」

「ものじゃない?だって、人間、したくない事を強要されるくらい、嫌な事はないんじゃない?」

「ま、そういう男女は早死にしちゃうじゃない。それは毎日の仕事が苦だから・・・そういう人に林芙美子さんの」

「心情は理解出来ないんじゃないかしら」

と、御島さん。

「だいたい、昔って、貧乏な事が普通だったのよ。皆貧乏だったんですもの」

「例えば・・・わたしの両親の世代より上の人の場合・・・子供にお弁当を持たせられない家庭って非常に多かったらしいの」

「だから、給食制度が出来たんでしょう?でも、それが普通だったのよ、当時は」

と、御島さん。

「だから、今の時代・・・子供が喜ぶからキャラ弁を毎日用意する・・・そんな時代とは、比較にもならないじゃない」

「だから、林芙美子さんからすれば・・・今の時代は、華やかで、裕福な時代と捉えられるでしょうね」

と、御島さん。

「でも、わたしからすると、今の時代って、あまりしあわせじゃないのかなって、気がする」

「子供はキャラ弁じゃないと、嫌だと言う。父親は、一生懸命働いて、マンションを用意し、家族を食べさせ」

「自分はワンコイン亭主に甘んじ・・・それでも、家庭での居場所が無くなっている・・・」

「なんか、満足のハードルをドンドン押し上げているのは、家庭の主婦だったり、子供達だったりするでしょう?」

「それが単純に不幸を呼び込んでいるように感じるわ。どこまで行っても満足感を感じられない人間は、一生不幸だもの」

と、御島さん。

「そういう現状を見て、よくお年寄りが、「分を知らない」と言う言い方をしていますね」

と、ユキちゃん。

「そんな事を言っても、後の祭りだわ。それにもう、お年寄りの言う事を聞く人なんて・・・稀だもの」

「お年寄り世代も、おかしくなってるでしょ?80代の年寄りが、20代の女性にラブレターで、本気で、結婚を申し込む時代よ」

「現実が見えていないって言うか、単なる色ボケオヤジでしょ、それって・・・」

と、御島さん。

「自分の事しか考えられなくなった、ダメおやじの成れの果ての姿でしょうね、それって」

と、辛辣姫。

「この日本では何よりも自分を俯瞰で眺める事が出来なくては、すぐに不幸になっちゃうわ」

「なにより、社会が自分を見て、価値をつける・・・それこそが、「分」でしょ」

「その「分」をわきまえるからこそ、社会は自分を応援してくれるし、ハッピーにもしてくれる」

「そこを理解していなくては、この日本では、しあわせにはなれないわ」

と、御島さん。

「さらに、言えば、常に自分は相手の立場に立って考えるようにしなくては、これも簡単に不幸になってしまう」

「相手の立場に立って、相手が笑顔になるように、自分の言動も考える。控える事も大事だわ」

「そうやって、社会と上手く連携しながら、皆でしあわせになっていくのがこの日本」

「自分の事だけ、家族の事だけ、考えて生きていたら、すぐに、社会から相手にされなくなるもの・・・」

「そこを理解しておかなければ、ね・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・80代のお爺さんも、20代の女性の立場に立って考えてみれば・・・そんな手紙受け取れるわけがないって事に気づいたはずなのに・・・」

と、辛辣姫。

「マンションも買ってくれて、毎日家族の為に働いてくれているお父さんの立場に立ってモノを考える事が出来れば」

「家族がお父さんに感謝しなければ、いけない事にも気づけたでしょうね」

と、ミユウちゃん。

「自分がしあわせになる事しか考えられなくなっているから、他人の立ち場に立って考えられなくなって」

「父親への感謝の気持ちすら、忘れている、「分」をわきまえない、ダメな男女になっている・・・その状況が散見されているのが・・・現代って事ですかね」

と、池澤くん。

「そんな感じじゃない?・・・結局、いろいろな規律が緩みまくっているって、感じかしら。今の時代は・・・」

「だから、自分で自分たちを律する以外、手は無いって感じがするわね・・・」

と、御島さん。

「今の時代の人は・・・感謝する事をすっかり、忘れてしまったみたいね・・・」

と、御島さん。

「そうか。それですよ・・・林芙美子の「放浪記」が未だに好まれる理由は!」

と、僕。

「え?どういう事?」

と、御島さん。

「感謝を忘れた今の時代の人々も・・・林芙美子と同じ人間です。だから、皆、林芙美子の弁舌に乗せられたいんですよ」

と、僕。

「は?どういう事ですか?」

と、貴島くん。

「林芙美子さんの貧乏話や、ダメな部分、いやらしい部分、笑われる部分、オッチョコチョイな自分、恥ずかしい部分を」

「ひけらかす話を楽しんで・・・そして、今の自分がいかにしあわせかを再確認する・・・それが人々が「放浪記」を見る理由だ」

「・・・そういう事をゆるちょさんは言いたいんですね」

と、辛辣姫。

「そういう事。少なくとも彼女の貧乏話を聞けば・・・今の自分がどれくらい恵まれているか、再確認出来るでしょう?」

「それは自分自身のしあわせを感じる事でもある。それを一般の人達は、したいからこそ、「放浪記」の舞台を見に来るんですよ」

と、僕。

「そっか。そういうい事か・・・確かに、そうかもしれないわね・・・」

「・・・となると、今の時代こそ、林芙美子さんは、必要って事になるかしらね」

と、御島さん。

「仲間由紀恵さんでの、「放浪記」舞台の再演が始まった意味も・・・そのあたりにありそうですね」

「皆、今の自分のしあわせを感じたいから・・・」

と、貴島くんが、結論のように言葉にした。


「でも、なんだか、トランプとか楽しめるって・・・夜が楽しみになりそうね」

と、御島さん。

「枕投げ、やりましょうか」

と、ユキちゃん。

「やりましょう、やりましょう。学生時代にタイムスリップして、楽しみましょう。今の時間を」

と、ミユウちゃんが言うと、皆、嬉しそうに笑顔になった。


(おしまい)

人間、長生きしたかったら!

2015年10月17日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

今日は雨ですか。

一日、のんびりと静かに過ごそうかと思いますね。


さて、その時、僕は辛辣姫ユキちゃん(28)とデパ地下で買い物をしていました。

夕方、打ち合わせも終わり、のんびりとした時間でした。

「さて、今日の飲みのアテは、どうしようか」

と、買い物カゴを持った僕は、ユキちゃんに聞きます。

「そうですね。今日は秋シリーズと言った感じで、秋を感じられるモノをメインにしましょうか・・・」

「ゆるちょさん、豆腐大好きでしたよね。この豆腐で、湯豆腐をメインにしてみます?」

と、ユキちゃんは、ちょっとお高めの贅沢豆腐を手にとっています。

「あー、それ、いいね。・・・だとすると、ダシを取るための昆布も買う?」

と、僕。

「そうですね。鰹節は、たくさんあるので、昆布買っていきましょう」

と、ユキちゃん。

「あと・・・秋刀魚焼きましょうか。塩焼きにして・・・熱燗行きます?」

と、ユキちゃん。

「いいね、いいね。ユキちゃんのいいところは、ユキちゃん自身、お酒好きの人間の気持ちが手に取るようにわかる所だね」

「共感は、喜びを生むよ」

と、僕。

「だって、やっぱり、秋刀魚の塩焼きって言ったら、熱燗ってなりますもん」

「それこそ、自然な流れです。相手の立場に立ってモノを考えるのは・・・」

と、ユキちゃん。

「そう言えば、豆腐も女性を綺麗にする食べ物だったものね・・・だったら、納得だな」

と、僕。

「あと、キノコ類も買っていきましょう。ソテーして、あんかけにして・・・身体の中からほっこり温まりますよ」

と、ユキちゃん。

「いいね、いいね。秋って感じで、酒が進む」

と、僕は笑顔で、デパ地下での、ショッピングを楽しんでいました。


「・・・にしても、夕飯の準備、簡単でしたね」

と、ユキちゃんのマンションで食卓についた辛辣姫は、笑顔で、酒を飲んでいる。

「まあ、秋刀魚は三枚おろししなくていいからね。グリルの内部を熱くしておけば・・・だいたい後は上手く焼けるし」

と、僕。

「ゆるちょさん、グリル使い得意ですもんね。肉の塊まで、焼いちゃうから」

と、ユキちゃん。

「グリルは掃除さえ、こまめにしておけば、結構、強力なツールになるからね。料理に最適・・・」

「っていうか、ガス台を綺麗にしておくのが、僕の趣味みたいなもんだから」

と、僕。

「ゆるちょさんは、そういうところ、綺麗好きですよね」

と、ユキちゃん。

「うん。料理する所だからね。キッチンはやっぱり綺麗にしておきたいよ」

と、僕。

「で、明日の朝食なんですけど・・・ゆるちょさんの好きな牛肉のバター焼きにしようと思うんですけど」

「・・・いいですか?」

と、ユキちゃん。

「うん。それ、大好物だし・・・炊きたての米とよく合うんだよ・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんって、朝食に重きを置いていますものね・・・」

「もっとも、ゆるちょさんの好きな野菜天ぷら、朝から、やってもよかったんですけど」

と、ユキちゃん。

「ユキちゃんは、朝から揚げ物とか、全然苦にしないもんね」

「普通の女性だったら、面倒くさいって言って嫌がるんじゃないかな」

と、僕。

「わたし、「「面倒くさい」は不幸の呪文」って言ってるゆるちょさんの考えに賛同しているんです」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんは、よく「親に金銭的に面倒見てもらっている間は我慢の時、独立して一人前になる間は修行の時」」

「「一人前になった以降は、ご褒美の時間」って言ってるじゃないですか。その考え方に共鳴しているんです」

「だから、毎日の食事は、ご褒美感がないといけない・・・そう思って、ゆるちょさんが好きなモノ」

「・・・ご褒美感を感じるモノを朝から、用意するようにしているんです」

と、ユキちゃん。

「わたしは、ゆるちょさんが、素直に笑顔になってくれる事が嬉しいんです。最上の喜びなんです」

「だから、それを貪欲に取りに行ってるんですよ」

と、ユキちゃん。

「だって、人間は、しあわせになる為に生まれてきたんでしょう?よくゆるちょさんが言ってるじゃないですか!」

と、辛辣姫。

「ああ。それはそうだよ。決して仕事ばかりする為に生まれてきたんじゃない。昼飯をワンコインで済ます為に生まれてきたんじゃない」

と、僕。

「ゆるちょさんの「昼飯の代金が、その人間の価値」論は、わたしも納得するんです」

「わたしもフリーになって、やっと、お昼ごはんに結構自由にお金が使えるようになったから・・・それで共感出来るんでしょうけど・・・」

と、ユキちゃん。

「だいたい、人生って、マンションを買う為だけにあるものじゃないし・・・毎日、毎秒、しあわせを感じる為にあるんです」

「その為の食事だったり、仕事だったりするんじゃありませんか?」

と、辛辣姫。

「人間、いい仕事をするからこそ、お昼に食べたいモノを食べられる・・・だから、しあわせを感じられる・・・そういうお金の使い方が出来るようにならないと」

「いけないのかなって、わたしも思うし・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、ゆるちょさんが、朝から、笑顔になってくれるなら、揚げ物だろうが、天ぷらだろうが・・・」

「天ぷらはやっぱり揚げる傍から食べるからこそ、最高に美味しいんだし・・・その感情をゆるちょさんから」

「引き出す為にわたしは、料理を作っているんだし・・・そのご褒美感こそ・・・そこは大事にしたいんですよね」

と、辛辣姫。

「なんか、母親だから、子供には食事を作らなくちゃいけない・・・みたいな半強制は、わたしは嫌だし」

「義務的な労働って、わたしは嫌いだし、それは他人をしあわせな気持ちにしないモノだし・・・むしろ、不快にするじゃないですか」

「わたしは、そういう環境すら、嫌い・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、わたしは、子供の笑顔が見たいから、感情を最高の状態にしてあげたいから、美味しいモノを作ってあげたい」

「・・・そういう感情優先の生活をして行きたいですね」

と、ユキちゃん。

「だって、女性は感情優先の動物ですもの・・・したい事をちゃんとするんです」

と、辛辣姫。

「義務的に作られる料理は美味しくないものね。相手を喜ばす事が目的で・・・それで作られる料理はやっぱり美味しいもの」

と、僕。

「だって、人生は短いし、乙女の時間も短いですからね。だから、その短い間くらい、食事を作る相手の笑顔を素直に欲しいと」

「わたしは、思いますね・・・」

と、ユキちゃん。


「さて、どれどれ・・・ほう、ふるふるとした、この湯豆腐・・・うん、うみゃい。豆腐に旅をさせちゃいけないって言うけれど」

「なかなか、美味しいよ、この湯豆腐・・・」

と、僕。

「それって、わたしもどこかで読みましたよ・・・あ、「美味しんぼ」だ」

「家にあった漫画・・・」

と、ユキちゃん。

「やっぱ、湯豆腐はシンプルで、美味しいよね。このポン酢がまた、泣かせる・・・」

と、僕。

「えーと、じゃあ、この明太子マヨソースも試してみてください」

と、ユキちゃん。

「お?ほー、これもまた、美味しいな。うん、また、口の中が違った感じになるね・・・酒にも合う」

と、僕。

「わたし、割りといろいろなモノを試してみるのが好きなんです。実験が好きなのかな」

と、ユキちゃん。

「可能性に挑戦する人間は、僕は好きだな。一歩前に踏み出せる人間こそ、可能性をチカラに変えられる人間だからね」

と、僕。

「もっともそうでなきゃ、クリエイターは、やってられないか」

と、僕。

「わたし、しあわせって、何かなって考えてみたんです」

「シンプルだけど、毎日、しあわせになれるって、どういう事かなって・・・」

と、ユキちゃん。

「ほう。で、答えは出たの?」

と、僕。

「毎日、ご褒美感のある食事を提供して、笑顔にしたい相手とおしゃべりする時間をシビアに増やす事かなって」

「その時、そう思って・・・」

と、ユキちゃん。ちょっとはにかむ。

「わたしね。ゆるちょさんは、もう、一人前どころか、時代の先頭を走っている人だと思うんです」

「だとしたら、ゆるちょさんこそ、ご褒美感のある食事で、毎回、笑顔にならなければいけない人間だって気づいて・・・」

「だから、その提供は出来る時には、わたしがやろうって決めたんです。それ、いけないですか?」

と、辛辣姫。

「いや。否定する理由は、一切無いんじゃないかな」

と、僕。

「それと・・・毎日の仕事はやっぱり、よりクリエイティブに・・・ゆるちょさんにしか見えない・・・そういう見方を」

「わたし達に提示して欲しいんです。新たなる時代の見方・・・時代の作り方と言ってもいい」

「そういう「しあわせになる為の知恵」をドンドン作り続けて欲しい・・・発見し続けて欲しい」

「それこそ・・・ゆるちょさんにしか出来ない仕事・・・それをドンドン追求し続けて欲しいんです」

と、ユキちゃん。

「その仕事を一緒に出来る事が、わたしのこの世に生まれてきた使命・・・だと思うから」

「その仕事を追求する事こそ、今のわたしの喜びなんです」

と、辛辣姫。

「それこそが、わたしの生きる意味だし、毎日のしあわせなんです」

と、ユキちゃんは言い切った。

「ありがたい事だね。僕も仕事と食とお酒がご褒美感で、充実していれば・・・こんなにしあわせな事は無いからね」

「さらにそこを追求していこうと思うよ。その為に僕は生きている」

と、僕。

「ふふ。ゆるちょさんって、割りとすごい事をしれっと言っちゃいますからね」

「・・・にしても、この秋刀魚の塩焼き、すっごく美味しいです。特にハラワタの苦さが・・・大人の味ですね」

と、ユキちゃん。

「そう言えば・・・ハラワタが苦いって言ったら、ゆるちょさん、イカ焼きも得意ですよね」

「肝ソースを作ってくれて・・・」

と、辛辣姫。

「ああ。ハラワタの旨さを理解出来たら・・・いっぱしの大人って事かなあ」

と、僕。

「そうかもしれませんね。わたし達・・・本当の大人になれたのかもしれないですね・・・」

と、ユキちゃんは、笑顔で答えてくれた。


「結局、女性のしあわせって、男性次第なのかなって、最近思いますね」

と、ユキちゃん。

「だって、ふしあわせな女性って・・・せっかく結婚した相手に構ってもらえなくなって・・・それで気持ち的に腐っていくってイメージがあるんですよね」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・そのイメージは確かに共有出来るな」

と、僕。

「ゆるちょさんのリアル・ニュータイプ理論で言うと・・・人間は、交尾が可能になるまで成長する事を第一期、交尾が可能になってから、「ヒカルの姫の目」「ヒカルの君の目」」

「を装備する迄を第二期として・・・この第二期を過ぎて、人生のパートナーを探し当てる迄を第三期と規定しているじゃないですか」

と、辛辣姫。

「うん。そうだね。最新の僕の理論で言えば、まあ、そうなるね」

と、僕。

「でも・・・ここが肝心な所なんですが、第二期をすっ飛ばして、第三期に入ると・・・つまり、目がキラキラにならない状態で、結婚相手を探すと」

「かなり高い割合で、「死んだ魚の目」同志で、結婚してしまう、ふしあわせパターンが続出して、そうなると、女性の体内からも男性の体内からも「ハッピーエナジー」が枯渇して」

「「緩慢な死へのスイッチ」が入ってしまい、外見劣化が急速に始まってしまい「おばさん化」「おっさん化」が始まる・・・それは皮膚の劣化、目の周辺の劣化から」

「始まる・・・だから、ドモホルンリンクルが必要になる・・・そういう話でしたよね」

と、ユキちゃん。

「そ。「八百比丘尼化」出来ないと外見が急速に劣化していくからね。僕と同い年でも、ビジュアル年齢が恐ろしい事になってる男女は多いよ。まあ、息を飲むよね」

と、僕。

「それって、結局、自分で寿命をドンドン下げているって事ですもんね」

と、ユキちゃん。

「そういう事。特に女性は気をつけなければダメだよ。「八百比丘尼化」しておかないと、あっという間に、目が落ち窪み、「お婆さんの目」になってしまう」

「僕はその実例をこの目で見たことがあるからね。怖い事だよ」

と、僕。

「「ヒカルの姫の目」「ヒカルの君の目」を装備するには・・・たくさんの人間から、注目されて「ハッピーエナジー」の直接照射をたくさん貰う事・・・でしたよね」

と、ユキちゃん。

「そういう事。ま、たくさんの人間から見つめられても動じない強い精神力も同時備えられるから、人間の成長としては、非常に重要な事になるね、それは」

と、僕。

「ゆるちょさんが言ってて納得したのは・・・「加山雄三さん・・・この間、外見の画像判定で、58歳って言われてた。実際、加山さんは、78歳なのに・・・」」

「「加山雄三さんは、完全に「八百比丘尼化」したリアルニュータイプだよ」って話で・・・確かにそうですよね・・・」

と、ユキちゃん。

「結局、「ヒカルの姫の目」「ヒカルの君の目」を持つ事って、植物で言えば、花を咲かす事なんだ。だから、恋愛が割と自由に出来る。雄しべと雌しべを正式に」

「装備したようなモノだからね。だから、逆にそこに行き着かないと・・・植物が花を咲かせる事が出来ないで、成長不良で萎れちゃうイメージが重なるんだ」

「だから、オールドタイプは、萎れちゃって、おっさん化、おばさん化しちゃう・・・そういう話なんだよ。もちろん、もう、そうなったら、恋も出来ない・・・」

と、僕。

「この間、十朱幸代さんを朝のテレビで見たんですけど・・・実年齢は72歳ってなってましたけど、ビジュアル年齢は、50代って言ってもいいくらいで」

「・・・これも、リアルニュータイプのいい例だって思いましたね・・・」

と、辛辣姫。

「結局、若いビジュアルで、長生きしたければ・・・「八百比丘尼化」して、リアルニュータイプになる他はない・・・そういう事ですね?」

と、ユキちゃん。

「そういう事。それは、ドモホルンリンクルが必要になる前じゃないとダメ・・・そういう事さ」

と、僕。

「やっぱり、ゆるちょさんって・・・しれっとすごい事、言ってます」

と、ユキちゃんは言うと・・・苦い秋刀魚を口にいれ、熱燗で、それを流し、笑顔になった。


(おしまい)