「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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野獣

2016年02月28日 | 初見の方、見て下さい!ブログ構成!
おはようございます。

静かな時間が過ぎていきますね。

もうすぐ春が来ると言う事でしょうねー。


さて、その時、僕らは御島さん(31)のマンションで楽しく焼き肉パーティーしてました。

「でも、ゆるちょさん。最近話題になっている高嶋ちさ子さんのゲーム機バキバキ事件」

「ゆるちょさんなら、どう思います?」

と、辛辣姫(28)が話題を振ります。

「わたしも興味あるわね。その答え」

と、御島さん。

「え?僕、ダメな事を既に言いそう・・・」

と、僕は豚肉を食いながら、少し照れます。

「今でこそ、僕は仕事の方がすごく面白くなっちゃったし、人生の方が面白いって言うか」

「いろいろな女性や男性とガチでおしゃべりするのが楽しくて、ゲームは一切やってないけど・・・」

と、僕。

「それ以前はすっごいゲーム大好きで・・・よーくやってたから、平日ゲーム禁止とか耐えられないだろうな・・・」

と、僕。

「それじゃあ、ゲームバキバキですね」

と、ユキちゃん。

「うん。ただ・・・それだけ真剣に怒ってくれるって事は「ああ、自分は愛されてる」って感動するだろうね」

「僕は今でもそうだけど、本気になって怒ってくれる人を大事にしてきたからね・・・」

と、僕。

「結局、他人の事を適当に考えている人は、そういうのをスルーするんだよね」

「本気で相手の事を考えているからこそ、バキバキなわけで・・・僕だったら、さらに愛しく感じちゃうだろうなあ」

と、僕。

「なるほどね。ゆるちょくんはそういう考えだから、思った事を常にきちんと言葉にしてきたから」

「ゆるちょくんから離れていった人もいたんでしょう?」

と、御島さん。

「うん。いろいろいたよ。だけど、そういう人はしょうがないんじゃない?」

「むしろ、もう僕らはオトナなんだから、自分の生き方は自分で決めるんだから。去る者追わず・・・だね」

と、僕。

「いきなり、離れていかれたら、ショックじゃあ、ないんですか?」

と、ミユウちゃん(25)。

「そりゃあ、最初はショックだったけどね。でも、人生そういうもんだってわかれば」

「相手も生き方の違う人間とは友達づきあいは出来ないって結論を出したんだから・・・しょうがないんじゃない」

「そこがわかったよ・・・何事も経験するからわかるのさ」

と、僕。

「だから、自分の大事に思っている事が明確になるからこそ、自分の道は出来ていくんだってわかったよ」

「そこが明確じゃないと、他人に合わせる事も出来るんだろうけど、明確になったら、自分の道を行くべきだからね」

と、僕。

「なるほど・・・人に合わせてるだけか・・・自分の大事にする事が明確になっているか・・・の違いですか」

「深いなあ・・・」

と、池澤くん(24)。

「ここでやっちゃいけないのが、自己中心的な生き方って奴で、わがままなだけの生き方」

「これは共感を得られないから、まず、何をやってもダメだけどね・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんは、自分で正しいと思って、共感を得られるやり方をチョイスしているんですね」

「そこは大事ですよね」

と、貴島くん(29)。

「生きるって難しいんですね・・・」

と、辛辣姫。

「いやいや、やり方さえ、慣れれば簡単だよ。実際、こうやって皆と一緒に肉食べてるし・・・」

「毎日、楽しいし、ね・・・」

と、僕。

「そーね。ゆるちょくんはいろいろ役に立つもの。まあ、肉食べましょう」

と、御島さん。シャンパンを飲んでいる。


「そう言えば、もうすぐ春だけど・・・池澤くん、恋してる?」

と、御島さん。

「え?なんすか、突然・・・びっくりさせないでくださいよー」

と、池澤くん。咳き込んでいる。

「だって、ちょっと前に「俺、がんばります」的な発言してたじゃなーい」

と、御島さん。

「なんか、あれ、いつの間にか、無くなっちゃったみたいですよ」

と、貴島くん。

「え?どうしたの?池澤くん!」

と、御島さん。

「いやあ、僕がちょっと手を抜いていたら、先方に彼氏が出来ちゃったみたいで」

「なんか、上手く出し抜かれちゃったみたいなんですよね・・・それで・・・」

と、池澤くん。頭を掻きながら説明をしている。

「池澤くんの方から攻撃しなかったんでしょう。だから、恋は速い内に攻撃しなくちゃって、あれほど言ったのに・・・」

と、御島さん。

「いや、攻撃はしましたよ。実際、デートもしたし・・・そしたら、「池澤くんはたくさんの女性といつも一緒にいて」」

「「楽しそうね」って言われてしまって・・・」

と、池澤くん。

「あら。わたし達が池澤くんの恋愛を潰したって事?ちょっとそれは聞きづて成らないわ」

と、辛辣姫。

「いや・・・別にそういう事じゃ・・・ゆるちょさーん、助けてくださいよー。僕、いっつも、こんな感じになっちゃうんです・・・」

と、池澤くん。

「そうなの?貴島くん」

と、僕。

「いやあ。僕はあえて見殺しにしているんですけど、こいつ、泣きつく癖があるんですよ。やばくなった時に・・・」

と、貴島くん。

「池澤くんって、誰かに泣きつけば、事は片付くってどっかで考えている所があるのよね」

「なんか、そこが女性からすると、ズルいって言うか、頼りない所なんですよ・・・」

と、ミユウちゃん。

「うーん、人間性がまだまだ小さくて、精神的に弱いのね。しかも、威嚇力も経験も無いから、女性を説得するチカラが無いのね」

と、御島さん。

「今までずーっと人任せにしてきたから、一切、そういうあたり、成長してないって、そういうパターン?」

と、僕。

「僕はそう思いますけどねー。っていうか、事態をそのままにしておいて、どんどん悪化していくから、最悪、何をすればいいか、わかっていなくて」

「最悪な状況になってから、ひとに頼ろうとするから、成長が無いんですよね・・・」

と、貴島くん。

「うーん、それはよろしくないなあ・・・」

と、僕。

「ゆるちょさん・・・こういう時、どうすればいいんでしょう、僕・・・」

と、池澤くん。

「うーん、まず、事態は自分でコントロールしなくちゃいけないねー。そして、落とし所を決めておいて、そこへ落とす」

「その為には、まず、相手の性格をわかっていなきゃいけないね。で、その子、どういう子なの?基本情報として、さ・・・」

と、僕。

「いや、いい子なんですよ。いい子なんですけど、僕の言うことを聞いてくれないと言うか、わがままと言うか」

と、池澤くん。

「って言うか、ハッキリ言うと、僕をバカにしているような所があるんです。デートした時も、僕の言う事は聞いてくれなくて」

「ラーメン屋に入っちゃったり・・・正直、手に負えないんですよ」

と、池澤くん。

「でもさー。ラーメン屋に入っちゃうって事は、女性としては割りと気を許している証拠じゃない?」

と、ミユウちゃん。

「そうね。それに結局、その子は、女性に囲まれている池澤くんに嫉妬したって事でしょ?」

「脈はあったんじゃないのー」

と、辛辣姫。

「女性は好きな男子に意地悪するって古典的な方法もあるからね・・・わたし達から見るとその彼女」

「池澤くんにそれなりにアタックしてたように見えるわね。それに気づかない池澤くん・・・そう言えば、昔、女性にアタックされてもまったく感知出来ない男性がいたわよねー」

と、御島さん。

「あれはね。まだ、僕が大学2年生で・・・人間小さいし、性格も弱かったし、なにより、自己評価が低かったから、皆のマドンナな美人のリアルお姫様の」

「恋ゴコロに気づけなかったんだ・・・「僕に恋しているように見えているけど、こんな価値の無い自分に女性が恋するはずがない」・・・その時、そう思っていたから」

「・・・そういう意味では、池澤くんは、僕の学生時代にそっくりかもしれないな」

と、僕。

「いずれにしろ、まだまだ経験が必要って事よ。池澤くん・・・男性として、ちょっと魅力が足りないのよね・・・」

と、御島さん。

「魅力・・・が足りない・・・」

と、池澤くん。

「あのねー、池澤くん。人間は結局、獣なんだよ。だから、獣の能力が高い人が、獣ヒエラルキーの頂点に立つ」

「それは男子なら、自分のテリトリーと家族を守れる能力の高いひと、なんだよ。決して、サラリーマンの肩書じゃない」

「むしろ、一匹狼として独立している個体の方が「獣力」は高いんじゃないかな」

と、僕。

「それは男性なら、威嚇力だろうね。獣は戦う前に威嚇をしあう。そこで大抵は決着がつくからね」

「僕の例で行くと、猫と出会うと・・・その猫が後退りしながら、逃げていく・・・それだけ僕の目の威嚇力は強いと言う事だ」

「女性は家族を守って貰う必要があるから、その威嚇力の高い個体に恋に落ちる。そういう獣がヒエラルキーのトップなんだ」

と、僕。

「だけど・・・池澤くんを見ていると、そういう獣さ加減が、一切ないように思える」

「むしろ守ってもらいたい側だね。だから、結局、恋されないって事になるし、女性が便りにしないって事になる」

と、僕。

「そうなんですよ。ゆるちょさんの場合、女性の方から笑顔で寄ってくるじゃないですか」

「それはゆるちょさんの獣加減が強いからだと僕も理解しているんです。だからこそ、女性はゆるちょさんの言いなりになってくれる」

「でも、僕の場合、そうはいかない。そもそも話を聞いてくれないんですから・・・」

と、池澤くん。

「ま、だから、獣力を鍛える事から始めるべきだろうね。それは目と目のやりあいだよ」

「獣は目と目の戦いで、勝ち負けを決める。ほら、よくヤンキーが目と目でやりあってるだろ。「ガン付けた」と言って相手の目と目を戦わせる」

「あれを女性相手にやるって事だな。それこそ、トレーニングだよ。相手を打ち負かす、ね・・・」

と、僕。

「それをやれば、僕の獣力は強くなりますか?」

と、池澤くん。

「ああ。どれくらいかかるかは、保証出来ないけど、女性の目をしっかり見れるようになれば・・・もちろん、相手も受け入れてくれるようにならないといけないけどね」

「それは獣力のトレーニングに絶対になるよ」

と、僕。

「そうね。でも、まず、それの相手になってくれる女性を探さなきゃいけないんじゃない?」

「それこそ、池澤くんにこころ開いている女性って事になるんだから・・・そっちの方が大変そうだけど・・・」

と、辛辣姫。

「結局、それって彼女を探すプロセスにも似てるけど・・・獣力を高めれば、男性は女性に言う事を聞いてもらえる・・・と言う真理を教えて貰ったからには」

「トレーニングあるのみですね・・・」

と、池澤くん。張り切っている。

「ねえ、ゆるちょさん・・・女性の魅力は「抱擁力」って聞いていますけど・・・それって具体的にどういう事になりますか?」

と、辛辣姫。

「そうだな。具体的に言うと、子供を常に受け入れていくチカラだし、疲れた旦那を受け入れてあげるチカラ・・・」

「やさしくて強い気持ちって事になるんじゃないの」

と、僕。

「だから、人間性がデカくなくっちゃならない。けつの穴の小さい女性には出来ない事だからね・・・」

と、僕。

「そういう女性っていますね。いつまでも、自分は娘気分で、自分勝手で、気分屋で、やりたい事ばかりやってる、自己中心的な女性」

「・・・要は子供のまま、親に成長出来ていない女性って事ですね・・・」

と、辛辣姫。

「親になれば、女性は全員親に成長出来ると思ったら大間違いよね。子供と同じ立場で、喧嘩してみたり・・・親は親であることを見せなきゃいけないわ」

と、御島さん。

「それはどういう事です」

と、ミユウちゃん。

「理性的に叱る事よね。直情的じゃなくて、あくまで理性的に叱る事。約束は守る事。そして、大きな気持ちで相手を受け入れる事よ。深い愛情で持ってね」

と、御島さん。

「結局、叱ると言うのは、その子の将来を思ってする、愛情行為なんだから、理性的である事が最も必要だわ」

「だって、それは喧嘩じゃないんだから・・・叱ると言う行為と喧嘩と言う行為を同列に考えている人がいるけど、あれは間違いだわ」

と、御島さん。

「人間的に大きくなって、相手の思いを理解し、相手をちゃんと受け止める・・・結局、母親と言うのは、強くて大きな存在じゃないといけないのよね」

「それでいて、相手の中身、思いを見抜く理解力も必要。それが女性の魅力・・・「抱擁力」って事になるんじゃないかしら・・・」

と、御島さん。

「・・・って事は、どちらもオトナの男性の魅力「威嚇力」、オトナの女性の魅力「抱擁力」だから・・・最近はオトナになれていない・・・子供のままの男女が」

「多いって、結論になりますか?それって両親世代が悪いんじゃ・・・」

と、ミユウちゃん。

「最近、親離れ出来ない子供と子離れ出来ない親が増えているっていいますからね」

と、辛辣姫。

「最近は、親子の関係が・・・友達関係みたいで、尊敬語や謙譲語の出来ない恥ずかしい子供が増えているんだそうです」

「歳の差があっても、タメ口で、それが最先端だとカン違いしているらしいですよ。僕はそういう人間は無視して、一生しゃべりませんけれど」

と、貴島くん。

「それで十分だよ。そんな人間、相手にしている暇は無い」

と、僕。

「そっか。それで、今の若い世代は、相手を尊敬したり、自分がまだ社会では足りない人間だから謙譲語を使うと言う発想が無いから」

「「修行をして、自分の価値を高める」と言う発想が無いから・・・親を越えると言う発想も無いんだ」

「だから、子供が小さいままなんだ。人間的に小さく、精神的に弱い。だから、男性は女性に恋されないし、女性は抱擁力を持てないから、男性に恋されなんだ」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・さすがユキちゃん・・・洞察力が高いねー。それが本質的な解答かもしれない」

と、僕。

「・・・と言う事は今の若い世代がダメなのは親世代の責任と言う事になりますね」

と、貴島くん。

「ちょうど今の親世代って「親子は友達のように仲良く。子供を褒めて伸ばそう」なんて神話が流行った頃でしょう?」

「「子供を褒めて伸ばそう」なんて言語道断だよ。人は失敗するから傷つき、その傷が治る過程でいろいろ考えるからこそ、伸びるんだから」

「「子供を褒めて伸ばそう」って事は怒られる事に慣れないから、ひとたび怒られたら、通常以上に怖がって・・・社会で通用しない人間が出来上がってしまう」

「それはダメでしょ・・・」

と、僕。

「親子が友達関係だと・・・それが子供達がタメ口を聞いてくる主な原因ですけど、尊敬の念がわからないから、日本社会に出た時、こっぴどく怒られるか」

「・・・徹底無視されるでしょうね。いずれにしろ、子供に悪い影響を与える。つまり、両親世代が自分がいいように、自分勝手世代になっているって事ですね」

「すぐに不幸を呼び寄せますよ」

と、御島さん。

「親は子供を守る防波堤にもなり、子供が乗り越えていくべき壁にもなる。それが親が一生をかけて子供にしてやれる教育だし、愛だと思いますけどね」

と、僕。

「結局、オトコは「威嚇力」のある獣。オンナは「抱擁力」のある獣になれば、しあわせになれるって事ですかねー」

と、池澤くんが言葉にした。

「そういう事ね。あなたも早く、一匹の野獣になりなさい。そして、野生のチカラを備えるの。そうすれば、女性にモテるようになるわ」

「間違っても、サラリーマンオヤジの中にいるような羊さんになっちゃダ・メ・ヨ」

と、御島さんは言って、シャンパンを飲んだ。


(おしまい)

出会い

2016年02月27日 | 初見の方、見て下さい!ブログ構成!
おはようございます。

なんとなく、のんびりとした一日。

最近は、随分、いい感じな、感じですねー。


さて、その時、僕は昼間からユキちゃん(28)のマンションで打ち合わせを終えると、

のんびりとビールなど飲みながら、食事をしていました。

「ポカポカしていて・・・もう、いい季節ですねー。春がもうすぐって感じですよ・・・」

と、ユキちゃん。

「春が来たら、また鎌倉連れて行ってくださいね。海も見に行きましょう」

と、ユキちゃん。

「そうだね。どこ見に行くか、また、考えなくちゃいけないね」

と、いいつつ、昼間のおでんをつつく。

「この大根、味が染みてて、たまらない・・・」

と、僕。

「もう、おでんの季節も終わりだから・・・今シーズン、最後ですよ、これ・・・」

と、ユキちゃん。

「いやあ、ユキちゃんは、ほんと和食が美味しいよね。こっちのロールキャベツも美味しいけど・・・」

と、僕は大好物のとろとろロールキャベツを口に入れる。

「だって、ゆるちょさん、和食の方が好きだって言うから・・・これでも日々、トレーニングしたんです」

と、ユキちゃん。

「でも、トレーニングは嘘つかないって、ほんとですね。みるみる実力がついて」

「・・・これもやる気を引き出してくれたゆるちょさんのおかげです」

と、ユキちゃん。

「そう言ってくれるとありがたいね。いずれにしろ、つくるモノが美味しいって、嬉しい事だね」

と、僕。


「ゆるちょさんは美人が好きだって言うのは・・・もう、わかりやすいですけど」

「あれって、御島さんの影響もあります?」

と、ユキちゃん。

「うん。そうだね。大いにあるね。彼女も、女性にうるさいからな・・・」

と、僕。納豆の天ぷらを食べている。

「やっぱり、女性は井川遥さんや柴咲コウさんのように「ヒカルの姫の目」をしてないと・・・男性だけじゃなくて」

「女性も魅了するから話も聞いてもらえるって感じだしね・・・」

と、僕。

「わたし、この間、テレビで橋本環奈ちゃんを見たんですよ。色が白くて、顔が小さくて、目がキラキラ光る「ヒカルの姫の目」を」

「していて・・・なにより人と話すのに慣れていて・・・自分の方から堂々と話しかけていましたから」

「社会に慣れるって大事な事なんだなーと思いましたね。あれで17歳ですからね・・・」

と、ユキちゃん。

「御島さんは「女性はそれが怖い」って言ってたけどね。要は高校生くらいでチヤホヤされちゃうと」

「オトナになってもカン違いしたまんまで、30歳くらいまで行ってしまうって・・・」

「女性は20代をどう過ごすかが大事なのに・・・って」

と、僕。

「わたしもそれは感じたんですよね。橋本環奈ちゃんはそれはそれは息を呑む美しさでしたけど」

「それはその瞬間の美しさで・・・20代を進んでいくと、女性として、ギアを変えなきゃいけない日がくるんですよね」

と、ユキちゃん。

「わたし、誰とは言いませんけど、20代のキャピキャピ感のまんまで、30代になっても、まだその感じでやってる女性が」

「すごい嫌いなんですよね。30代になったら、落ち着いてオトナの女性になるべきだし」

「・・・そのキャピキャピが女性としてはすごく不快に映っちゃって・・・」

と、ユキちゃん。

「ああ。それってあの女性でしょう?最近もよくテレビに出てて・・・局アナ時代、同じ女性に嫌われ抜かれたって」

「言ってたよ。芸風、未だにそのまんまだけど・・・その方がオファーがあるから、辞めるに辞められないんじゃない?」

と、僕。

「昔の言葉で言うと、「カワイ子ぶりっ子」って事ですよね。それって自然ではなく、男性に可愛い子に思われたくて」

「必死に可愛い子を装っているって事なんですよね」

と、ユキちゃん。

「うん。まあ、そうなんだろうね。ま、彼女は外見的には可愛い子の範疇だろうけど」

「女性は外見だけでなく、中身が大切だから・・・「ぶりっ子」って指定された瞬間に「嘘つき」って認定されちゃうわけだから」

「オトコは見向きしなくなるんじゃないかな。奥さんとして、やだもん。そういう子」

と、僕。

「だいたい、もう、その女性、30代中盤でしょう?結婚もしてないし・・・「ぶりっ子」って女性に嫌われるし」

「要はそういう女性って、「え、何故、わたしが悪いの?」って思っているわけだから、思い切り空気が読めないし」

「同性に嫌われてる段階で、嫁には出来無いよ・・・」

と、僕。

「そうですよね。やっぱり女性に嫌われるってのは、女性にとって、最悪ですからね・・・」

「女性に見向きもされないって言うのも、あれですけどね・・・」

と、ユキちゃん。

「でも、ぶりっ子の女性って何だろう。それってある意味、自己中心的な女性って事なんですよね」

「男性に何かしてやりたいって思っても、それは妄想の範囲だから・・・確か彼女、料理も出来ないんでしたよね」

と、ユキちゃん。

「そうだね。一時期、お昼の番組で嫁修行やってたくらいだからね。でも、35歳過ぎて、嫁修行ってどうなの?って」

「感じがするけどね。「仕事が忙しすぎて料理を作る暇がなかった。包丁は自分用のを持っているけど」って言ってたかな」

と、僕。

「まあ、口は肥えているんでしょうね。いろいろな人に美味しい所へ連れて行かれただろうから・・・」

「多分、そういう人って母親になる決意とか無いんじゃないかな。だから、料理出来ない女性が出来ちゃう感じ・・・」

と、ユキちゃん。

「へー。母親になる決意が無い上に料理も作れない。空気も読めない自己中心的な女性・・・最悪な感じじゃーん」

と、僕。

「わたしは、せめて料理が作れる女性ならいいかなって思っていますけどね・・・」

「あとはまず相手の気持ちを考えて、その気持ちに答えられる女性かな・・・」

と、ユキちゃん。

「御島さんが言ってたんだけどさ・・・母親として社会に対抗していく必要があるんだから、何事にも経験があって」

「その上で自信を作り上げている女性がいい・・・って言ってた。それは僕も同意見で、男性も何事にも経験があって」

「思慮深く行動出来て、その上で自信を持って行動出来る男性がいいと思うよ。わっと相手を見た時に、その中身を見切る事の出来る」

「強い目をした男女がいいな・・・」

と、僕。

「そう。目は大事ですよね。相手の中身を見通せない弱い目じゃ全然ダメで、相手の中身を見通せる強い目」

「・・・特に男性は・・・って思いますけどね。弱い目をしている女性は中身にも自信が無いし、結局、弱いって事ですから」

と、ユキちゃん。

「でも、俺もよくこういう事が言えるようになったよ。学生時代は、それはそれはひ弱で・・・経験が無かったからな・・・」

「社会での経験は人を成長させるとは、よく言ったもんだよ。ほんと子供には何事も経験させる気だね」

「特に失敗させる事。恥をかかせる事。泣かせる事かな・・・失敗こそが、その人間を強く成長させるもん」

と、僕。

「その話、わたしも同感です。逆に子供時代に子供を守りすぎて・・・何も出来ない子供にしちゃう母親や父親がいるけど」

「ああいうのは、バカみたいですもん。少なくとも、わたしは嫌い」

と、ユキちゃん。

「強いね、ユキちゃんは」

と、僕。

「ええ。わたしもいろいろ経験したんです。経験した上で言ってるんです」

と、ユキちゃんは綺麗な目をして言った。


「そう言えば・・・失敗と言えば、大学時代・・・女性に告白して、瞬殺された事もあったんですよね、ゆるちょさん」

と、ユキちゃん。

「そ。あん時は痛かった・・・それから1年地獄だったけど、あの地獄を体験出来たからこそ、僕は精神的に強くなれて、告白して」

「彼女作れたわけだから・・・すべてのストーリーはつながっていると言えるね」

と、僕。

「ゆるちょさんって、そういう意味じゃあ、結構、女性に地獄に突き落とされているんですよね」

「その彼女にも、2年後にフラれるわけだから・・・」

と、ユキちゃん。

「まあね。その頃は、フラれたり、女性に冷たくされたり、ひどい事がいろいろあったな・・・」

「おかげで、強くなったよ。人間、ひどい事されると、その痛みから立ち直る時に強くなれる。これは道理だね・・・」

「今じゃあ、少々ひどい事を言われても、なんとも思わなくなったよ。「それは僕の考えと違います。あなたの人生での話です」」

「って言えるようになったかな・・・」

と、僕。

「そういう所がゆるちょさん強いんですね」

と、ユキちゃん。

「その頃は女性によく騙されてね。横浜の山手で、女性とデートの約束をしたんだけど、これがネットナンパだったから」

「まあ、嘘をつかれまくってね。25歳独身、美人のはずが・・・35歳、既婚、ぽっちゃり・・・ってパターンばっかりで」

「次第には楽しくなっちゃってね。「なんで来たの?」って聞いたら「だって山手で若い子に創作フレンチデートに誘って貰ったんだもん」」

「「それは来るわよ・・・」って言われて「女性ってこういう生き物だったのか」って勉強も出来たよ」

と、僕。

「変な所に自信をつけちゃった女性って感じですね。でも、女性がオトナになるって・・・恥ずかしいって事を」

「思わなくなる事かもしれませんね・・・」

と、ユキちゃん。

「でも、それは子育てと言う経験が・・・「恥ずかしい!」なんて言ってられないって思わせるから」

「・・・そうなるんでしょうね・・・」

と、ユキちゃん。

「そういう意味じゃあ、ゆるちょさんは、女性達に鍛えられて・・・強くなって行ったって事なんでしょうね」

「その横浜の女性達も含めて・・・」

と、ユキちゃん。

「そうだね。その頃の横浜は、いろいろ猥雑な街でさ。失敗しながら、いろいろな事を教えてくれたよ」

「その頃から自分を隠すネットを卒業して、自分を晒す事の出来るリアルライフで生きられるようになって・・・美人な女性とも話せるようになっていった感じかな」

「その時、僕はひとりの男性として、成長したって事だろうね」

と、僕。

「ゆるちょさんは、そういう時、ちゃんと自分から攻撃しているんですね」

と、ユキちゃん。

「そうだね。恋ってオトコの方から動かないと何も始まらないって感じだったからね」

「でも、その後・・・「ヒカルの君の目」を獲得出来て・・・御島さん言う所の「威嚇力」を僕が備えた所から」

「女性の方から声をかけられるようになった・・・そこから「出会い」が始まったんだな・・・」

と、僕。

「その頃からだよ。既婚の女性に恋されるようになったのは。目は口程にモノを言い・・・っていうか、相手と目を合わせた瞬間、目の笑った笑顔になる・・・お互いに、ね」

「だから、恋されてる事なんて、すぐにわかるわけ。でも、素敵な時間だったな。まあ、未だに既婚者から恋されてるけど、それが女性の生き方って感じだね」

「彼女達は恋をして、人生を楽しんでる。人生とは、そうやって楽しむもんだって、これまた、女性達に学んでるわけさ・・・」

と、僕。

「でも、それって完全にプラトニックラブなんですよね?」

と、ユキちゃん。

「ああ。でも、プラトニックラブこそ、精神的な至高の愛とも言えるからね。そこはそうやって愉しめばいいんじゃないの?」

と、僕。

「なるほど・・・精神的にも高められるし、人間的にも鍛えられますね、プラトニックラブは・・・」

と、ユキちゃん。

「そういう事さ。そういう意味じゃ、女性はやっぱり男性の大学なんだよな。いろいろ僕を鍛えてくれるわけだからさ・・・」

と、僕は素直に言葉を吐いた。


「男性は「威嚇力」女性は「抱擁力」が無いと「出会い」が無い・・・最近、わたしは男性を見る時」

「この「威嚇力」のあるなしで評価するようにしています」

と、ユキちゃん。

「で、どう?」

と、僕。

「「威嚇力」の無い男性が圧倒的に多いですね・・・安心してください。ゆるちょさん程の「威嚇力」は見た事ありませんよ」

「だから、大丈夫」

と、ユキちゃん。

「ユキちゃん、たまーに、変な事、言うからなー」

と、僕。

「ねえ。じゃあ、わたしの「抱擁力」はどうですか?」

と、ユキちゃん。

「安心してください。ユキちゃんの抱擁力は、その色白の肌と小さい顔、そこにあるキラキラお目目の「ヒカルの姫の目」」

「人間性の大きさと強い精神力・・・好奇心旺盛にして、サービス精神旺盛。しかも、チャレンジングスピリッツ旺盛・・・」

「そして、いつでも高い「抱擁力」・・・僕的には、レディな要素として完璧に感じますよ。いい出会いだな、これは」

と、僕。

「結局、女性ってこの世にたくさんいるんだよね。その中で「抱擁力」の高い女性を選べばいい」

「もちろん、自分も「威嚇力」の高い男性になっておく必要があるけどね・・・そして、恋は男性がプレゼンし、女性が選ぶ」

「決定権は女性にあると言う事を忘れてはいけないね・・・」

と、僕。

「でも、ゆるちょさんの話を聞いていると、女性相手にいろいろ勉強した人間だけが、成長出来て、人生を積み上げる事が出来て・・・結果、「威嚇力」を備えるのかもしれませんね」

「安易な選択をして、痛みを伴わない経験しかしていない男性は、勉強もしていないし、人生積み上げていないから・・・決して「威嚇力」が身につかない・・・」

「だからこそ「出会い」を作れない・・・まあ、魅力が無いんだから、「出会い」は生まれませんよ」

と、ユキちゃん。

「「威嚇力」は、女性といろいろ失敗する経験をするからこそ、その先で身につけられるモノ・・・そんな感じがしますよ」

「それが結局、「出会い」を生む事になるんですね・・・」

と、ユキちゃん。

「最近、若い女性も男性も「出会い」が無いと言っているけど、そもそも自分にその「出会い」を生む魅力が無いから「出会い」が生まれないわけで」

「・・・その魅力である女性の「抱擁力」と男性の「威嚇力」は・・・失敗と言う名の痛みの経験から生まれるわけで・・・」

「その失敗が怖いから失敗を避けていたんでは、一生「抱擁力」も「威嚇力」も生まれず・・・一生「出会い」も無いって事になりますよ・・・」

と、ユキちゃん。

「結局、人生って自分に返ってくるんだよ。いろいろ怖がって何もやらなければ、何の成長も無いし」

「痛みを受けながら、いろいろやった人には、それだけ報酬が戻ってくる。「威嚇力」もその報酬のひとつなんじゃないかな」

と、僕。

「僕は人生って年齢を重ねると単なるカッコ悪い中年オヤジになるだけかと思っていたから、年齢を重ねるのが嫌だったんだ」

「でも、人生ちゃんと人生を重ねれば女性にも恋されるってわかったから・・・そこはもう恐くないね」

と、僕。

「そうですよ。そして、ゆるちょさんはどんどん素敵になって、女性をさらに惹きつけていく・・・そういう人生、いいんじゃないんですか」

「無論、わたしも一緒についていきますから・・・いいですよね?」

と、ユキちゃんは微笑みながら言うと、冷の日本酒をクイッと飲み干した。


(おしまい)

見つけよう!自分の居場所!

2016年02月26日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

なんか春めいてきましたね。うれしー。


さて、その時、静かだった事務所の大部屋に皆が帰ってきて、一瞬にしてガヤガヤ系の部屋に、

変わってしまいました。

「はい。今日は焼きたての石焼き芋ね。ここのは甘くて美味しいわよー」

と、御島さん(31)。

「じゃあ、渋いお茶いれますね」

と、辛辣姫ユキちゃん(28)。

「いやあ、美味そうっすねー」

と、池澤くん(24)。

「こらこら、レディーファースト。スィーツは女性が先でしょ」

と、ミユウちゃん(25)。

「うん。それは確かにそうだな」

と、貴島くん(29)も頷いている。

「うん。ホクホクしてて旨いねー」

と、僕。すでに手を出している。

「もうすぐ春だから、石焼き芋も、これでシーズンで最後かもね」

と、御島さん。美味しそうな笑顔だ。


「しかし、最近、不倫の話が絶えないですね」

「そういう意味では、既婚の女性に恋されている事が多いゆるちょさんは、やろうと思えばすぐに不倫も出来るって事になりますけど」

と、辛辣姫。

「クソ真面目過ぎるゆるちょくんは、そういう気もないでしょ」

「それに女性の事を常に先に考えるゆるちょくんだもん。女性を不幸にするような事は絶対にしないわ」

と、御島さん。

「そうだね。僕は小さい頃から、やられて嫌な事は他人には絶対しないタイプだから、不倫はしないし」

「結局、不倫って、相手の女性も自分も信用を失うだけで、超不幸になるだけだから、そういう行動は起こさないだろうね」

と、僕。

「この日本で最も大事なのは周囲からの信用だからね。それを安易な発想による行動で破壊するとどうなるかは・・・今の木部さんの状況を見ればわかる事だし」

「社会そのものを敵に回しちゃうからね。これも「他人のふり見て我がふり直せ」のいい例だよ。木部さんには悪いけどね」

と、僕。

「ゆるちょさんは女性は絶対に敵に回しちゃダメって・・・20代始めの頃に気づいたんですよね?」

と、ユキちゃん。

「そうだね。僕は・・・10代の頃から20代前半の頃に女性を相手にして、安易で心ない行動をしちゃったりして」

「相手を傷付けて、一生、口聞いてくれなくなったり・・・女性相手に、まあいろいろダメな事も経験してさ」

と、僕。

「へー。ゆるちょくんらしくない・・・」

と、御島さん。

「あのですね。人は傷つく経験をするから、ひとつひとつ学んでいくんですよ」

「だから、学ばない人間はヤバイ・・・そういう事ですよ」

と、僕。

「まあ、女性に傷ついた、その時に、女性って言うのは、男性と全く価値観が違うと言う事に気づいて・・・価値観が違うんだから意見が合わないのは当然で」

「だからと言って敵になるのではなく、女性を研究して、その価値観を理解する事で、仲間にしていこうって」

「その時に気づいてさ・・・それ以来、そういう路線・・・」

と、僕。

「その考えは素敵ね。最近は自分と意見が違うとすぐに叩くのがブームじゃない。価値観が違うからこそ、その価値観に乗って一度研究して」

「仲間になろうと言うのは積極的な生き方のような気がするわね。結局、叩く事しか出来ない人達は弱いから叩くわけだし・・・何の成長も無いしね」

「それって結局、自画自賛なだけだから・・・」

と、御島さん。

「「ゆるちょさんは、女性を味方につければ、大きな仕事が出来る」って、女性の占い師にアドバイスも受けたんですよね」

と、辛辣姫。

「そうだね。もう、3,4年前になるけど・・・」

と、僕。

「まあ、ゆるちょくんの建前は、わかったけど・・・わたしが見る所・・・結局、ゆるちょくんは不倫する必要が無いのよね」

「だって、多くの女性に実質的に愛されてるし、毎日、多くの女性に目の笑う笑顔を貰っているわけでしょう?」

「そりゃあ、誰か特定の相手を決めて不倫するわけにはいかないじゃない・・・」

と、御島さん。

「まあ・・・それも真理ですけどね」

と、僕。

「不倫とかしているのは、ゆるちょくんと違って、女性に恋される機会が限定されている人間たちよ・・・」

「その恋にしか価値が無くて・・・結局、社会のお約束を忘れてしまう。ま、男女の話だったら、恋に関して、女性は本能的に子宮で考えちゃうから」

「男性の方が理性をしっかり持って、理性的に判断しなくちゃいけないんだけどね」

と、御島さん。

「・・・と言うと一連の不倫問題は、男性の方が悪いと?」

と、池澤くん。

「そうじゃない?わたしはそう思うわ」

と、御島さん。

「まあ、でも、ゆるちょくんが言ったように、人生をしっかり生きていく気なら、不倫なんかしない事よ」

「まず、女性を敵に回しちゃうモノ・・・女性は恨みは一生忘れないし、必ずどこかで復讐するから、そういう種は蒔かない事」

と、御島さん。

「じゃあ、ゆるちょさんが言ったように社会では、女性を味方につける事・・・これが最上の方法ですか?」

と、辛辣姫。

「そうね。そういう意味じゃあ、ゆるちょくんは危なげないわね・・・」

と、御島さん。

「まあ、僕は恋は素敵だと思うけど・・・おしゃべりしている時が最も楽しいと感じる人間だからね」

「毎日、男女でおしゃべりが出来れば、それが最高の生き方って、感じになるかな」

と、僕。

「そういう意味じゃあ、ゆるちょくん、今が最高の人生ね」

と、御島さん。

「御意」

と、僕。


「ねえ、ゆるちょくんに聞きたいけど・・・さっきゆるちょくんは「男性と女性の価値観が全く違う」って言ったわよね」

「どういう風に男女の価値観が違うか具体的に教えてくれない?」

と、御島さん。

「うーん。僕が会社員になって気がついた事ですけど、男性って、理性的に会社の為に生きているんですよね」

「だから、普段、まあ、個人差はありますけど、お酒の席でも、仕事の話・・・と言うのは割りと普通です」

「僕は嫌いでしたけどね・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんは女性と話している方が好きだったんですよね。会社員時代から」

と、辛辣姫。

「だって、当たり前じゃん。おっさんと会社の話をするより、綺麗なオトナの女性と話していた方が全然楽しいもん」

と、僕。

「男性は皆そう思っていると思いますよ。でも、女性の方がおっさんサラリーマンを敬遠していると言う事実がある」

「ゆるちょさんは、女性に好感を持たれる環境づくりを会社員時代から心がけていたから、女性と飲めた・・・そこが大きな違いですよ」

と、貴島くん。

「その話に乗って話すと、男性が理性的に会社や仕事の為に生きているのに対して、女性は理性的な仕事が苦手で・・・本能的感情的に動くのを得意としています」

「思考もそうで・・・好きな男性がいれば・・・既婚でも恋を楽しんでいたりする・・・これは社会に出て、会社と言う所で生きていて初めて知った真理ですけど」

「恋されていた男性は僕ばかりじゃない。むしろ、もっと多くの男性が女性から恋されていた・・・それを僕は目撃したんです」

と、僕。

「経験はすべて宝・・・でしたよね」

と、ミユウちゃん。

「ああ。経験するから初めてわかる事はこの世にたくさんあるよ」

「僕の経験では、既婚の美しい女性が未婚の素敵な男性に恋していたり・・・未婚の美しい女性が既婚の素敵な男性に恋していたり・・・」

「そこは自分に自信のある男女の恋の場だったんだ・・・」

と、僕。

「勉強や仕事しか出来ない羊さんサラリーマンには、わからない世界でしょうね」

「ゆるちょくんは恋される一匹狼だったからこそ、恋の世界にその頃から、どっぷり漬かったんでしょう?」

と、御島さん。

「いや。僕も恋されるようになったのは、サイクリストになってからだったから、30歳になった頃からだよ」

「だけど、そこで人生変わったな。女性に自信を持って話しかけられるようになった。あちら側の世界で生活する事が出来るようになったんだ。それはデカイよ」

と、僕。

「理系のサラリーマンの世界では一説では女性は奥さんしか知らないと言う男性が多数派だっていいますもんね」

「そういう世界から抜け出せたって事ですよね?」

と、辛辣姫。

「まあね。ま、それも結果的に、自分の周囲の環境を進化させたって事だろうね」

と、僕。

「自分が変われば周囲も変わる。逆に自分が変わらなければ・・・あるいは劣化すれば、それに合わせて、周囲の女性の笑顔も無くなるわ」

「ゆるちょくんの場合は、その「ヒカルの君の目」で周囲の女性を笑顔に出来るようになったから自然と女性が集まるようになった・・・そういう事よね」

と、御島さん。

「そういう事です。原因があるから、明確な結果を出せると言う事ですよ。人間、成長が無ければ、周囲も絶対に変わる事は無い。そういう当たり前の現象ですよ」

と、僕。

「話を戻しましょう。つまり、男性が毎時間理性的に仕事を大事にするのに対して、女性は毎時間本能的に、恋を大事にしているんですよ」

「もう少し言えば、ハッピーに感じる自分の感情をまず、大事にしている。だから、女性は感情を逆撫でされる事を一番嫌います」

「だから、女性と話をする時には、まず、女性がハッピーオーラを出せるような自分になり、女性の感情を楽しませるように考えて行動していますね」

と、僕。

「それが「ヒカルの君の目」の獲得であり、女性を主人公にして、おしゃべりを楽しませる、いつものゆるちょくんのやり方につながるのね」

と、御島さん。

「そうですね。おしゃべりってお互いが楽しむモノですけど、女性がこころからハイテンションになるように、その女性を主人公にして」

「おしゃべりしてあげるとまあ、こころから笑いが出てきて、お互い楽しいですからね。自然、そういう話し方になりますよ」

「相手のどこら辺をくすぐると、本気で笑わせられるかを探りながら、笑いのツボを押しつつ、おしゃべりを進める感じですかね」

と、僕。

「ね?こういう考え方の出来る男性って、まあ、少ないのよね。だいたい男性っておしゃべりのネタが無いじゃない。仕事の話、家庭の話、子供の話・・・あとは飼ってる猫の話くらい」

「しかも、いかに自分が家庭で孤立しているかをプレゼンし、ため息をつくくらいでしょう?構っていられないわよ。結局、そういう話しか出来ないから」

「周囲から女性が去っていくのよ・・・」

と、御島さん。

「それに、そういう男性って常に自分主人公の話でしょう?それでいて悲劇的な自分に酔ってたりして、女性に嫌われるのは当たり前よ・・・」

と、御島さん。

「たまーにサラリーマンの男性って何が楽しくて生きているのかなあって思ったりしますね。なんか愚痴ばかりのおっさんとか多いでしょう?」

「上から目線で、週末の趣味の話をされても、こちらがいらつくだけだし・・・」

と、辛辣姫。

「この世で面白いのは人間自身だって事に気づいていないのかもね。その人間の面白さを引き出すおしゃべりが出来ないから、人生楽しくないんじゃないかしら」

と、御島さん。

「中にいるじゃないですか。俺は今週、完徹2日だぜ・・・とか言ってくるオヤジ・・・なんか、貧乏自慢とか病気自慢とかと同じ構図の話じゃないですか」

「わたし、ああいうのも嫌いなんですよね・・・」

と、辛辣姫。

「結局、この世で一番楽しい時間は何か?って事よね」

「ゆるちょくん、どう思う?」

と、御島さん。

「そういう人達は家族で過ごす時間が最高に楽しいって結論を出しちゃっているんじゃないですか」

「子供の笑顔最高!みたいな・・・」

と、僕。

「え?でも、そういうサラリーマン程、家で孤立しているって言ってるわよ」

と、御島さん。

「じゃあ、あれじゃないですか?家に帰れない症候群のおっさん達・・・家に帰ってもつまらないだけだから、会社で仕事して部下相手に偉そうに出来るから」

「会社が一番楽しいって言うあれ・・・」

と、池澤くん。

「なんか、俺、そういうの嫌だなあ。ま、今は仕事が楽しいからいいけど、サラリーマン時代は常に早く帰りたかったけどな・・・」

と、貴島くん。

「でも、わたし思うのは・・・男性に関して言えば、オトナになるって自分の居場所を作る事だと思うのね」

「その居場所も、周囲の皆を笑顔に出来る居場所・・・そうなって初めて男性はオトナになれたと言う事だと思うな」

「嫌々、仕事しているってのは、それは本当の居場所じゃないって事でしょう?」

と、御島さん。

「それに24時間拘束もおかしいわよ。オトナになったら、ひとつのオファーに対してギャランティーが発生する仕事にすべきだし」

「有機的に仕事はしていくべきだし、常に仕事によって成長が無くてはダメよ・・・」

と、御島さん。

「ギャランティーも、それに応じて成長していくべきですねー」

と、辛辣姫。

「そうね。それが一番大事かもしれないわねー」

と、御島さんは笑顔で答えた。


「結局、わたしが思うのは、この世で生きていく目標って、自分の最も得意とすべき仕事を見つける事だと思うの」

「要は誰にも負けない自分の強みを見つけるのね。そうすれば、そこ一点に絞って自分を磨いていけば、いつか世界一に到達出来る」

「それを祝福してくれるのがこの日本社会だもの。だから日本社会は職人技が好きなのよ・・・」

と、御島さん。

「その強みさえ見つけてしまえば・・・職人になれる道が開ける・・・その道こそ、日本人の男性が見つけるべき道じゃないかしら・・・」

と、御島さん。

「「餅は餅屋」・・・と言う道ですね」

と、辛辣姫。

「そ。それこそ、高い信頼を獲得出来る商売じゃない。さっきも言ったけど、日本では信頼を得る事が最も大事だからね・・・」

と、御島さん。

「ま、うちの事務所はそもそも職人事務所みたいなモノだから。だから、ギャランティーの交渉もシビアになるのよ・・・」

と、御島さん。

「でも、ウチは結果さえ出せば、普段は拘束されずにどこで仕事をしていてもいいから、気分的に楽ですね」

「締め切りも余裕を持って設定してくれるし、普段、睡眠時間もきちんと取れるし、言う事なしですよ」

と、僕。

「そうお。ま、ゆるちょくんが睡眠時間をちゃんと取れないとチカラを出しきれないタイプだと言う事は知っていたから・・・」

「その人間が一番チカラを出しきれる環境を与えるのがわたしの使命だから。そんなのは当然なのよ」

と、御島さん。

「なにしろ、ゆるちょくんが稼いでくれるギャランティーは、桁違いに大きいから事務所としても、そうするのは当たり前なのよ」

「結局、人は社会に出ると、個人差が出て来るから・・・ギャランティーにも大きな差が出て来るの」

「ゆるちょくんの仕事はゆるちょくんにしか出来ないモノ・・・社会では希少性があって価値があれば、価値がある程、ギャランティーは高くなっていくの」

「それは当たり前よ・・・」

と、御島さん。

「まあ、そういう僕の背中を押してくれる評価があるからこそ、仕事も頑張れるんですけどね」

「いやいや、いい感じですよ。仕事も充実していて、女性にも笑顔を貰えていますからね」

と、僕。

「ゆるちょくんはそうなるようにそうなるように、自分を成長させてきたわ。女性も笑顔にする事が出来るし、仕事もゆるちょくんにしか出来ない仕事だわ」

「ま、世界一になって頂戴。そうすれば、もっともっとギャランティーを上げられるわ」

と、御島さん。

「はは。いいニンジンを目の前に釣らされたな。でも、やる気でますよ」

と、僕。

「もちろん、女性も笑顔にしながら、仕事を充実させるのよ」

と、御島さん。

「はい。がんばります」

と、僕が言うと、

「さ、気分が良いから、これから飲みに行こうか!わたしの奢りで!」

と、御島さんが言うと、皆が笑顔で、拳を上げた。


(おしまい)

「いいオンナ」の定義!

2016年02月24日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

2月も、もう終わりに近づいてますなー。

速いもんだす。


さて、その時、いつものように午後3時過ぎの事務所の大部屋はどこぞのカフェのように華やいでいました。

「ねえ、御島さん。御島さん的には、「いいオンナ」って、どういう定義だと思いますー?」

と、ミユウちゃんが珈琲を持ちながら、事務所の社長の御島さん(31)に質問しています。

「そうねー。どういうオンナかしらねー」

と、御島さん。目にしていた週刊誌をテーブルに置きます。

「ねえ。男性としてはどう思う?池澤くんは、「いいオンナ」の定義をどう考えてるかしら?」

と、御島さんは目の前に座っている池澤くん(24)に振ります。

「え?「いいオンナ」ですか?えーと、まあ、僕の仕事や生活を支援してくれて一緒に歩いてくれる女性ですかね」

「子供も一緒に育てていきたいし、それの出来るオンナこそ、僕的な「いいオンナ」って感じになりますけど」

と、池澤くん。

「なんか、それって、これから結婚するオトコが奥さんに求めたい事って感じね」

と、辛辣姫ユキちゃん(28)。ココアを飲んでいる。

「でも、わたし、それについて思うんですけど・・・結婚した女性っていつの間にか、旦那とも仲良くなくなるし」

「なんか不満たらたらで、ママ友と愚痴を言いながら、美味しいモノを食べているってイメージがあるんですけど・・・」

「旦那はワンコイン亭主で・・・あれは何が原因なんですか?」

と、ミユウちゃん。

「わたし、巷で女性にいろいろインタビューするんだけど、家での会話が無い夫婦ってすっごく多くて」

「・・・大阪府がその割合が一番多いらしいのね」

と、御島さん。

「え?大阪って、皆、おしゃべりじゃん?おばちゃんは特に・・・」

と、僕。

「それが・・・おばちゃん達は外で好きな人とたくさんしゃべるから、家に帰ってまで、旦那としゃべりたくないんだって」

「外でイケメンの若い兄ちゃんとしゃべっているから、いいんだって」

と、御島さん。

「なるほど。そういうもんなんだ」

と、貴島くん。

「つまり、おばちゃんは旦那が嫌い・・・また話が元に戻っちゃったね」

と、僕。

「なぜ結婚した男女は仲が悪くなるのか?・・・なんか永遠の謎のような気がするな」

と、池澤くん。

「わたし、その答えの鍵になるようなシーンを見たことがあるわ。ほら、ライターの渡辺さん(36)、皆知ってるでしょう?」

と、御島さん。

「ええ。仕事仲間ですよね。フリーライターの先輩。事務所にも、しょっちゅう顔を出していますよね」

と、辛辣姫。

「彼女、ゆるちょくんが大好きなのよ。だから、事務所に来て、ゆるちょくんに出会えて、おしゃべり出来るだけで大感動しちゃうんだって」

「ゆるちょくん、気づいてた?」

と、御島さん。

「え?そうなんですか?僕はてっきり彼女は、皆に愛想いいもんだと・・・」

と、僕。

「その彼女が言ってたの。彼女、子供がいないから、家では話す事が無いって。家では気分が下がるからブスッとしているし」

「なんか疲れちゃうのよねって・・・」

と、御島さん。

「ここにもまた、旦那さんとしゃべる事すらしない女性が・・・」

と、貴島くん。

「わたしは「気分が下がる」・・・って所に鍵があるような気がしたの」

と、御島さん。

「旦那相手だと気分が下がる・・・顔すら見たくないって事かしら?」

と、辛辣姫。

「ひとつには、女性は好意を持つ男性以外は、視界に入れたくないと言う事があると思うのね」

「たとえ旦那と言えど結婚してから10年近く経つと・・・特に理性的なカン違いの恋であれば、その期限は4年だから・・・恋は終わっていると見るべきね」

と、御島さん。

「渡辺さんはゆるちょさんには好意を持っているんだ・・・」

と、ミユウちゃん。

「そういう事ね。恋の相手が変わっちゃっているって事でもあるのね」

と、御島さん。

「うん?答えが簡単に出ちゃったような気がする。女性は常に恋している動物だから、恋の相手が旦那以外に移動してしまうと旦那は本能的な存在としては」

「恋する相手では無いから意味が無い。だから、視界にも入れたくない。だから、しゃべる欲求も無い。だから会話が無い・・・そういう事?」

と、貴島くん。

「あら、簡単にするりと解けたわね」

と、御島さん。

「そう言えば、夫婦の会話って必要最低限の事だって、渡辺さんは言ってたわ。「自分は出かけるから夕食の準備は冷蔵庫にしてある」みたいな事・・・」

と、御島さん。

「結婚と言う契約に沿った仕事はしてると言う事ですね」

と、ユキちゃん。

「わたし、そういう結婚したくないなー」

と、ミユウちゃん。

「御島さーん。どうしたら、そういう結婚しなくて済みますか?そういう砂を噛むような暮らしはしたくないんですー」

と、ミユウちゃん。

「それは恋の種類をちゃんと考える事ね。理性的なカン違いの恋は4年が期限だから、そういう恋はしちゃダメね」

「相手の目に落とされる、本能的な恋・・・その恋に毎日落としてくれるような男性を探して、その男性と恋に落ちなさい。それは子宮が選ぶ恋だから」

「毎日がしあわせになるわ」

と、御島さん。

「なるほど・・・だから、渡辺さんはゆるちょさんに恋をしているんですね」

「ゆるちょさんこそ、「サル山のボス力」で女性を恋に落とすタイプの男性ですからね」

と、辛辣姫。

「ゆるちょさん本人は割りと無自覚に女性を恋に落としていますけどね」

と、辛辣姫。

「いやだって・・・僕は単に素敵な女性の目を見つめて話をしているに過ぎないもの・・・目の笑う笑顔が素敵だなあって思いながら」

と、僕。

「女性の目の笑う笑顔を引き出すって事こそ・・・相手を恋に落としているって事だと思いますけどね」

「女性はそんなに簡単に目の笑う笑顔になりませんもの・・・」

と、辛辣姫。

「ゆるちょさんはそういうあたり、割りと無自覚なんですよね。まあ、それがゆるちょさんのいい所でもありますけど」

と、辛辣姫。

「話を戻そう。結婚した男女が仲が悪くなるのは、二人の恋が理性的な恋だったから、4年で恋の魔法が解け・・・奥さんの恋の対象が」

「旦那以外に移ったから・・・それだけですかね」

と、貴島くん。

「わたしも経験あるけど、恋の魔法が解けると・・・ほんと今まで、何だったんだろうって思うわよね」

と、御島さん。

「僕は経験が無いんで聞きたいんですけど、恋の魔法ってそんなに強力なんですか?」

「どんな気持ちのモノなんです?」

と、池澤くん。

「そうね。有り体に言えば、相手を視界に入れるとココロから嬉しくなって、楽しい気持ちが続くのよ」

「頭の中は相手の事でいっぱいになって、毎日毎時間、相手の事を考えちゃうし、それがまた楽しいの。それが恋ってモノじゃない?」

と、御島さん。

「でも、それも長くは続かないわ。生物学の研究者は「長く持って4年」って言ってる」

「だから大抵の結婚した夫婦は・・・それが理性的な恋の場合だと4年で、関係性は変わるの。結婚と言う契約の元、義務的に過ごす生活と言う事になるのね」

と、御島さん。

「だから、それが嫌なら、女性を本能的な恋に落とせる男性・・・ゆるちょくんみたいに威嚇力の高い相手を結婚相手に選べ・・・そういう話になるのね」、

と、御島さん。

「恋の魔法は時が立てば解けるけど・・・そしたら、新たな恋の魔法をかけて貰えばいい・・・そういう発想ですね?」

と、ユキちゃん。

「そうね。その自身の威嚇力で持って、恋の魔法をかけて貰えばいいのよ。だから威嚇力の無い男性はダメなの。威嚇力は女性の本能に恋の魔法をかけるんだから」

「なかなか解けないし、ね・・・」

と、御島さん。

「で・・・その話をふまえた上で・・・男性にとって、「いいオンナ」の定義はどうなるかしら?」

と、御島さん。

「池澤くんの、仕事や生活を支援してくれて一緒に歩いてくれる女性・・・って実現出来るかしら?だって、もし池澤くんと奥さんが理性的な恋で」

「結ばれるとしたら、4年しか恋は続かないから、その女性からの支援は・・・それ以後、義務化しちゃうわよ」

と、御島さん。

「義務的な生活なんて、ミユウちゃんも指摘してるけど・・・ある意味、地獄だからね」

と、御島さん。

「なるほど・・・と言う事はしあわせな結婚って、男性側にも、もちろん、条件があった・・・という事ですね」

と、貴島くん。

「そうね。男性側の本質・・・威嚇力を持つ事。これって、子供の頃からわかるじゃない。子供の頃から威嚇力の強いオトコもいれば」

「まだまだ弱いけど、威嚇力のある男子・・・このあたりは女子は見抜くのよ。だから、女子が大事にする特別な男子って・・・威嚇力のあるオトコなのね」

と、御島さん。

「それに対して、女子がないがしろにする男子は威嚇力が、からっきし無い男性なの。まあ、勉強しか出来ないような男性ね。だいたいスポーツの出来る男性って」

「毎日、目と目の勝負をしているから、威嚇力が成長してくるのよ。だけど、スポーツもやらず、机の上で勉強するだけとか、読書好きなだけの男子って」

「威嚇力が成長するきっかけすら無いから・・・女子にないがしろにされるし・・・オトナになってもずっと同じって事なのね」

と、御島さん。

「なるほど・・・威嚇力マックスな男性に恋に落とされると女性はしあわせになれる・・・威嚇力の無い男性との恋はしちゃいけない・・・と言う話はわかりましたが」

「女性の方はどうなんです?女性は男性の威嚇力を問題にするように・・・女性のそれは何にあたりますか?」

と、貴島くん。

「それは以前にも指摘した事があるけど・・・抱擁力ね」

と、御島さん。

「女性の母性そのものとも言っていいけど、要は、皆を包み込む、大きな人間性と言ってもいいかしら」

「相手の事をまず考えられて、無私の無性の愛を発揮出来る、大きな人間性を備えた女性こそ・・・無限の抱擁力を持っている女性って事になるわ」

と、御島さん。

「なるほど・・・女性に大切なのは、無私の無限の抱擁力なんだ・・・」

と、僕。

「わたしが嫌いな女性の種類って、人間性が小さくて、精神的に弱くて、まず、自分の事ばかり考えて・・・抱擁力そのものが無い女性・・・」

「そういう女性は、まだ、子供って事だもの。オトナの年齢になって、まだそれって事は毎日の成長が無いって事だもの」

「生活態度そのものから、問題があるわ・・・」

と、御島さん。

「そういう思いになるきっかけってあったんですか」

と、ユキちゃん。

「わたしが体調を崩して、病院に入院してた時、たまたま見かけた風景だけど、20代中盤くらいのお母さんがいつも子供・・・女の子と喧嘩してて・・・同じ土俵で喧嘩しているのよ」

「それは親の態度じゃなかったし、気が小さいからすぐ喧嘩するし、すぐ相手のせいにする。子供かよ!ってツッコミを入れたくなっちゃったわ」

と、御島さん。

「で、その親子、その後、どうなったんです?」

と、ユキちゃん。

「ちょっとした問題を起こして、その街に住めなくなって、西の方に引っ越していったけど、風の噂では、両親が離婚して、女の子は施設に引き取られたって話だったわ」

「それって不幸だもの・・・そうはなりたくないわね」

と、御島さん。

「我ばかり強い女性は必ず不幸になる・・・そんな言葉がありますね」

と、貴島くん。

「そうなのよ。結局、周囲の事も考えない、我ばかりのオンナは、周囲から相手にされなくなって・・・街を離れる以外手がなくなるのね。それは不幸になるわ」

と、御島さん。

「結局、わたしが思うのは、女性も男性も自分たちにしあわせを呼びこむタイプの人間じゃなきゃダメって事なの」

「それはその人達の周囲のコミュニティを笑顔に出来る女性や男性って事になるから、男性なら、皆を笑顔にするムードメーカーだし」

「女性なら、皆に愛されるマドンナ・・・人間性が大きく、精神的に強くて、外見も素敵で、責任感が強くて、頭の回転の速い人達って事になるわね」

「皆から愛されるマドンナやムードメーカーって、そういう人達でしょう?」

と、御島さん。

「「サービス精神旺盛」で、「好奇心旺盛」。そして、「チャレンジングスピリッツが旺盛」な、このオトコマエ3要素エンジンを持った女性と男性って事になるわよね」

「そういう女性や男性が結局、人間性が大きく、精神的に強くて、まず、相手の事を考えられる人間になるんだから」

「そのエンジンを子供の頃から持っているって事が大事になるわ・・・経験的に考えて、ね」

と、御島さん。

「その中でも、女性が一番大事にしなきゃいけないのが、無私の無限の抱擁力ですか」

と、僕。

「ええ。結局、女性は男性や子供達を受け止めてあげる事が大事なのね。その大きな器が大事。その大きな器で皆を受け止められる事が女性としての本質になるから」

「・・・その能力をコツコツ大きくしていく事が女性の成長そのものと言う事になるわ」

と、御島さん。

「だから、女性の魅力は抱擁力そのものと言う事になって・・・その抱擁力の無い女性は魅力が無いって事になって、男性に相手にされない事になるのね」

と、御島さん。

「だいたい女性って・・・「美人は3日で飽きる。ブスは3日で慣れる」って言葉にもあるけど、結局、中身が大事なのよ。女性の外見は確かに大事だけど」

「つきあいだしたら、外見はその人である「記号」に過ぎないもの。大事なのは中身で、もちろん、男性や子供達を受け入れる大きな器・・・抱擁力こそが、魅力になって」

「周囲に愛されるって事になるのね」

と、御島さん。

「じゃあ、「いいオンナ」の定義って、「人間性が大きく、精神的に強くて、皆のマドンナになっている、器の大きい抱擁力マックスな美人な女性」って事になります?」

と、池澤くん。

「そうね。とにかく、まず、周囲の気持ちを考えられる女性がいいわね。それも付け加えてほしいわ」

と、御島さん。

「「いいオンナ」とは「人間性が大きく、精神的にも強くて、周囲の気持ちを考えられる皆のマドンナにして、器の大きい抱擁力マックスな女性」で、どうでしょう?」

と、貴島くん。

「いいわね。そんな所じゃないかしら・・・」

と、御島さんは言葉にすると、お茶をグビリと飲んだ。


夜、事務所の近所のバーに、僕と貴島くん、池澤くんの姿がありました。

「あの・・・いいオンナの定義・・・実際、御島さんそのものの事を言ってましたよね」

と、池澤くん。

「そうだなあ。実際、御島さんは皆のマドンナだし、抱擁力マックスだしな」

と、貴島くん。

「御島さん自身、余程、器の小さい女性が嫌いなんだよ」

「あの話以外に、昔、何かあったんじゃないかな」

と、僕。

「でも、ゆるちょさんも・・・会社員時代から、器の大きいマドンナタイプの既婚の女性に多く恋されたんでしょう?」

と、貴島くん。

「そうだね。その経験があったから、御島さんと最初に出会った時、その良さがすぐにわかって・・・行動を共にする事にしたんじゃないかな」

と、僕。

「人を見抜く目を作るのも・・・何事も経験って事ですね?」

と、池澤くん。

「そういう事だね。経験こそ、宝さ」

と、僕は言葉にすると、マンハッタンをグビリと飲み干した。


(おしまい)

女性が抱かれたい、最高のオトコ!

2016年02月22日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

2月も一瞬で過ぎていくような感じですねー。


さて、その時、僕は御島さん(31)と都内の夜景を見下ろせる、カジュアルイタリアンなお店でお酒を飲んでいました。

「でも、ゆるちょくんって、今、「女性はやさしくしてくれるよな・・・」って思って毎日生きているでしょ?」

と、御島さん。チーズ料理を肴にシャンパンを飲んでいる。

「そうですね。普段、わりかし、多くの女性にやさしくして貰っている感じですね。ありがたい事です」

と、僕。

「でも、それ・・・ゆるちょくんだから、そうなのよ。本来、男性は女性の敵ですからね」

「視界に男性が入ると不快な感情を持つのが本来の女性の姿だから」

と、御島さん。

「実際、そういう男女が多いじゃない。結婚しているとなおさら・・・好意を持つ関係は終わっていて」

「男性はムスッとしていて、女性の方は表情が無いなんて・・・よくある光景でしょ?」

と、御島さん。

「うーん、そうかもしれないね。あまり、そういう風景は見たくないけど」

と、僕。

「だから、男女の関係って難しいのよ・・・わたしもそんな風に感じるようになったわ・・・」

「子供の頃は両親が仲良いのは当たり前だと思っていたから・・・世の中にはいろいろなパターンがあると言う事に今更ながら気づいた感じね」

と、御島さん。

「ふーん、なるほどねー」

と、僕。

「女性は唯一、自分を守ってくれる威嚇力の強い男性を本能から好きになるの。まあ、それが本当の恋よね」

「この恋は・・・身体全体で恋に落ちる感じだから、こころの底から嬉しく感じるのよ・・・」

「ゆるちょくんの言うところの「理性的なカン違いの恋」とは大違い。それにあっちは持って4年のかりそめの恋だからね・・・」

と、御島さん。

「本当の恋は、本能からの恋だからね。女性の場合、子宮で落ちる恋と言ってもいいかもしれない・・・」

と、僕。

「そうね。恋とは、恋するオトコの子供を産みたい衝動・・・と言ってもいいくらいだものね。それをどうするかは別だけど・・・」

と、御島さん。

「だから、女性のやさしさとは・・・好きだから、やさしく出来るのよ。好きだから視界に入れたいの」

「好きだから、近くによっておしゃべりしたいし、自然に笑顔になっちゃう。だって、本当に楽しいんですもの」

と、御島さん。

「そして、好きだからこそ、何でもしてあげたくなるの。ゆるちょくん、小学生の頃から、突然、女性にモノを貰ったり」

「していたんでしょ?」

と、御島さん。

「そうですね。「これあげる」って言われて・・・「ん?」となっていると、その彼女は走りだして、行っちゃったり」

「でも、その頃は小さかったから、その意味がわからなかったですよ・・・」

と、僕。

「まあ、でも、その女の子達の気持ち、わからないでもないわ。ゆるちょくんって、なんかやさしくしたくなる要素を」

「持っているのよね。少年のようなハートを持っているって言うか・・・」

と、御島さん。

「そういう意味では、男性って子供の頃から、「やさしくしたい族」と「どうでもいい族」の2つに分かれるのかしらね」

と、御島さん。

「「どうでもいい族」には、入りたくないなー」

と、僕。苦笑する。

「ゆるちょくんは覚えていない?小学生の頃って、明らかに女子に優しくされる男子とそうでない男子に分かれていて」

「女子にやさしくされない男子は、女子にやさしくされる特別な男子に嫉妬して、悪口を言ったりするのよ。「女子の味方」「男子の敵」みたいな、ね」

「でも、結局、それは嫉妬でしかないから・・・そういう男子は余計女子に嫌われるだけで・・・女子に大切にされる男子は、余計、大切にされるだけなの」

と、御島さん。

「それが結局、「やさしくしたい族」と「どうでもいい族」の違い・・・女性は小学生の頃から、その違いをわかっていたのよ・・・」

と、御島さん。

「ああ。なんとなく、うっすら覚えているね。僕は小学5年生の頃に女子にやさしくされ出して・・・確かに男子に嫉妬された」

「悪口も言われたけど、「言いたきゃ言わせておけ」って思ってたなあ。だって、女子と遊んでた方が何かと楽しかったし・・・」

と、僕。

「ゆるちょくんは小学生の頃から、ゆるちょくんだったのね」

と、笑う御島さん。

「でね。わたし覚えているのは、そういう「どうでもいい族」は「勉強派」と「そうでない派」に分かれるのよ」

「「勉強派」はテストでいい成績を取ると母親に喜ばれて、いい子いい子される事に気づいて・・・そっちに転ぶのよ」

「・・・要はマザコン派ね」

と、御島さん。

「だから、そもそも、勉強が出来るから母親にやさしくされた過去を持つマザコン派は、母親にはやさしくされるけど、一般の女子には好かれた経験が無いのよ」

「元々女子からすれば「どうでもい族」なんだから」

と、御島さん。

「だから、日本社会では、オトナになって女性に好意を持たれる「やさしくしたい族」と年齢を重ねて結婚しても・・・苦虫をかんだような表情をしている夫婦・・・」

「「どうでもいい族」に分かれる・・・要は子供の頃から変わっていないって事ね」

と、御島さん。

「・・・と言う事は男性って、そもそも女性に好意を持たれるタイプとそうでないタイプが存在するって事ですよね?」

「それは何を持って、そうなるんですかね?」

と、僕。

「わたしが思っているのは、遺伝・・・「人間性が大きく、少年感を持っている男性」は女性に恋される・・・そういう遺伝子を持っている人達じゃないかしら」

「具体的なイメージで言えば、今、大河ドラマの主役を張っている堺雅人さんや朝ドラの玉木宏さん。二人共少年感があるわ・・・」

と、御島さん。

「それにゆるちょくんは素直でやさしいでしょう?やさしい人間って言うのは、精神的に強くなければ、やさしさを保てないものなのよ」

「ただ若くて、和を乱すのが嫌いだから、ただただやさしいだけの人間とは違うわ。骨の髄から強くて、やさしい・・・この強さも少年感の一翼を担っていると思うわ」

と、御島さん。

「そういう話だと結局、人間性が大きくて、精神的に強くて、少年感を持っている、やさしいオトコ・・・そして、威嚇力を備えていけば・・・女性に愛されるオトコに」

「なれる・・・そういう話になりますか」

と、僕。

「そうね。そういう事だと思うわ。逆に、人間的に小さくて、精神的に弱くて、おっさん感のある、冷たいオトコ・・・そして、威嚇力ゼロのオトコは、女性に」

「無視されるのね・・・」

と、御島さん。

「そうか。冷たいオトコって、弱いからそうなってるんだ。女子は無視して当然ね」

と、御島さん。

「まあ、だから、そういう理由があるからこそ、女性は反応するのよ。強くて、少年感を持っている、やさしいオトコは、やっぱり女性は好きになっちゃうわ」

と、御島さん。

「じゃあ、最初に言っていたけど、結婚してから苦虫をつぶしたような顔をしている夫婦って・・・カン違いの恋であった可能性は高いけど」

「パートナーとなる男性選びを失敗した夫婦でもあるって事かな?」

と、僕。

「そうね。今の話で行くと、そもそも弱いまま、成長出来なかった男性って事だと思うのよね。って言うか時間の使い方かな?」

と、御島さん。

「わたし、思うのは、男性って日々の成長を大切にしていない人が多いように感じるの」

と、御島さん。

「ん?それはどういう事?」

と、僕。

「ゆるちょくんは日々「威嚇力」を増やすべくトレーニングを続けているじゃない。具体的に言えば、女性や男性と目を合わせながら、話すように心がけている」

「その人数も増やすようにしているでしょう?でも・・・特にサラリーマンの男性達は、日々ルーティーンワークにしていて、変わりない作業をしている」

「女性と目を合わす事もなければ、男性と合わす事すらない・・・しかも長時間拘束・・・これでは・・・日々成長する事は無いわ」

と、御島さん。

「人生は全部自分に帰ってくるのよ。人生は誰のためでもない自分の為のモノでしょう?日々のトレーニングも自分に帰ってくる。トレーニングを一切しなければ」

「そういう自分になるだけ。結果は自分次第なのが、人生なの。何か言い訳をして、何もしないで居ても・・・結果を引き受けるのは自分だけ」

「なのに・・・何もしない、成長もしないでは・・・話にならないわ」

と、御島さん。

「人生って何が面白いかって言えば、日々、変わっていくからなのよ。子供がいれば子供の成長が面白いし、自分の成長も面白いはずよね」

「人間関係だって成長するわ。顔見知りなだけだった女性が話しかけてくれたり、素敵な笑顔に変わっていたり、それは自分の成長のせいでもあったりするし」

「人生は無常だからこそ、面白いの。そして、それを受け入れられる自分にならなくちゃね・・・」

と、御島さん。

「それもすべて成長があるから・・・わたしはそれこそ、人生で大事にすべき事だと思うのよね・・・」

と、御島さん。


「って事はすべての女性がしあわせになりたければ・・・少年感のある、精神的に強くて、人間性の大きな、威嚇力があるけど、やさしい男性に恋すればいい」

「・・・もちろん、日々の「成長」を大事にしているオトコである事・・・ってそういう話にまとめられますか?」

と、僕。

「そうね。もうちょっと言うと、少年感がまず大事だから・・・おっさん感が出てきたおっさんは相手にしちゃダメよ」

と、御島さん。

「わたしの見る所・・・おっさん感が出ちゃったオヤジは、恋終了の個体なのよね」

「だって、おっさん感のあるオヤジって・・・女性はまず、視界に入れたくないもの・・・」

と、御島さん。

「要は女性として言うのなら、目の前の男性に抱かれたいか、抱かれたくないか・・・自問自答すればわかる事よね」

「そういう判断は、とても大事だと思うもの・・・」

と、御島さん。

「ははは。それは合理的な見方ですね」

と、僕。

「そういう意味では、わたし、オトナになったら、素敵なオトナの男性に抱かれたい・・・週末、海の見える部屋で、素敵な時間を過ごしたい」

「・・・なんて大学生の頃、思っていたのよね。その頃は、本当のオトナのオトコの意味すら、わからなかったけど・・・子供だったわ・・・」

と、御島さん。

「そういう意味ではさー。オトナのオトコって、威嚇力がマックス級に高くて、女性を本能から恋に落とせる男性であって」

「それでいて、女性のされたい事を熟知していて、それを実行してくれる男性を言うのね」

「今、それがわかったわ」

と、御島さん。

「よく巷で言われるのは今の話の後半部分だけじゃない。女性のされたい事を熟知していて、それを実行してくれる男性と」

「言う話・・・だけど、それは知識と実行力があるだけで、オトナのオトコとしての条件を全然満たしていないって事なのよ」

と、御島さん。

「オトナのオトコとして、最も大事な条件は、威嚇力がマックス級に高い事・・・これが一番大事って事なんだ?」

「それが女性を恋に落とす魅力そのもの、なんだもんね?」

と、僕。

「そ。そして、日本の今のオトコ達は、威嚇力を大きくするトレーニングがごっそり抜けていて、全然威嚇力を保持していない男性が」

「大部分。頭の悪い母親達が、自分の息子をスポイルしたあげく、威嚇力を成長させる機会を与えなかったから」

「威嚇力ゼロのナル・フェミなマザコンオトコばかり乱造されてしまった・・・それが現代日本の病ね・・・」

と、御島さん。

「ナル・フェミって・・・ナルシスト&フェミニストの略だっけ?」

と、僕。

「そ。使えないオトコの最上級の呼称よ。結局、自分好みのオトコとして息子を作り上げた母親達にがバチが当たったのね・・・」

「だいたいナルシストって中身が伴っていないのに、ただ自分ってだけで、自分を愛している男性の事を指すのよね」

と、御島さん。

「だから、威嚇力の無い、ナル・フェミオトコは魅力そのものが無いんだから、社会の女性に一切相手にされないから、週末実家に帰って家族と仲良くするしか」

「無いのよ。母親に逃げ込むマザコンオトコになるしかないのね・・・」

と、御島さん。

「そういう男性は結婚はおろか、恋すら出来ないんじゃない?」

と、僕。

「そうね。威嚇力ゼロだったら、魅力ゼロなんだから、女性に恋される事は無いでしょうね」

と、御島さん。

「だから、そういう意味で行くと、「週末実家オトコ」は「どうでもいい族」の成れの果てって事になるのよ」

「だから巷の女性に一切相手にされないから、週末実家に逃げこんでるだけなのね・・・」

と、御島さん。

「そういう男性は結局、弱いって事か・・・」

と、僕。

「ま、そういう結論かもね・・・」

と、御島さん。


「ゆるちょくんは目の前の女性がされたい事を熟知しているタイプよね?」

と、御島さんは牛肉のソテーを口に入れながら、さらっと聞いてくる。

「ま、それくらいは雰囲気でわかりますよね。「キスされたいみたいだなあ」とか」

と、僕。

「その場合、ゆるちょくんは雰囲気を見ながら、実行に移すんでしょ?」

と、御島さん。

「まあ、実行して問題のない相手なら・・・僕は割りと相手の手を気づいたら握っている・・・ってシチュエーションが多いみたいですけどね」

と、僕。

「好きなオトコに手を握られたら、女性はボーッとしてしまうでしょう?」

と、御島さん。

「そうですね。なんか、その事に触れず、嬉しそうな表情をしながら、話を続けている女性が多いです」

「まあ、そういう場合は、次に進んでもいいって暗黙の了解だし・・・ちょっと楽しい時間ですよね」

と、僕。

「それで・・・次にどういう手に出るか考えている。もしかすると、相手の手を握っている時が一番、至福な時なのかもしれないなあ」

と、僕。

「結局、女性は好意を持つ相手に何でもしてあげたいのよ。相手を笑顔に出来るなら、なんでも」

「それをゆるちょくんはわかっていて、手を握っている。それも女性が喜ぶからやってるんでしょう?」

と、御島さん。

「女性って反応がビビットなんですよ。口では嫌とかダメとか言っていても」

「ちょっとスキンシップを図るととても嬉しそうな反応が返ってくる。ま、巷でよく言われる「身体は正直」と言う奴でしょうね」

と、僕。

「ゆるちょくんもそういう所、研究者肌だから、さらに研究を深めようとするから、女性のいろいろな事がバレてしまうのよね・・・」

と、御島さん。

「そういう意味では女性って感情に流されやすいのよ。だから、必死に留めようとしているのに」

「ゆるちょくんは、そのキモを知っているから・・・女性をどんどん連れて行きたい場所に追い込んでる」

「それに、女性は感情が嬉しいと、どんどん手を貸してしまうから・・・ま、経験がゆるちょくんを賢くしているのね・・・」

と、御島さん。

「でしょうね。経験が無いとわからないでしょうから」

「でも、経験があるからこそ、お互い気持ちよく、楽しくなれる。そこは男女でいる限り、大事にしなきゃいけない所だと思いますよ」

と、僕。

「苦虫をつぶしたような顔や、無表情の顔で、男女一緒にいたくありませんからね」

「しあわせな人生にしてあげなくちゃ、女性も可哀想ですよ。自分もまた、同じだし」

と、僕。

「結局、本能から愛せるオトコであって、女性がされたい事を楽しく出来る方法を熟知して実行してくれるオトコが最高のオトコなのかもね」

「そして、日々、成長していて、女性にやさしいオトコ・・・これが最高のオトコにして、女性が抱かれたいオトコ・・・そういう風に言葉にしておいてあげるわ、ゆるちょくん」

と、御島さん。

「はい。そしたら、わたしの右手。握っていいわよ」

と、御島さんは冗談のような笑顔で、右手を差し出した。


(おしまい)

女性が愛すべき、本物のオトコ!

2016年02月20日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

最近、富に忙しくて、なかなか記事が書けませんねー。

ま、がんばっていきましょう。


さて、その時、僕は夜、御島さん(31)の行きつけのスペインバルなお店で、御島さんとお酒を飲んでいました。

「しかし、ユミちゃん(27)の話は面白かったわね。女性と男性の持つ、本能的威嚇力と本能的抱擁力こそ」

「その人間の魅力そのものであって、恋する理由になるんだ・・・そういう話でしょう?」

と、御島さん。シェリー酒を飲んでいる。

「ユミちゃんは元ヤンと言う経験から話しますからね。僕らと社会を見ている視点が違うような気がするなあ」

と、僕。イカのフライにスペインビールを合わせている。

「でも、男性の本質が威嚇力にあると言うのは、考えさせられたわ。要は相手を本能的に威嚇する事で、自分の意見を受け入れる、自分の配下にしてしまう」

「能力の事でしょう?その野生のチカラこそが、女性を恋に落とすチカラでもある・・・よくわかる所だわ」

と、御島さん。

「ユミちゃんの話によれば、要は、男性が相手と視線を合わせる時・・・ビビらせたら勝ちって事ですからね」

「そして、それが男と女の場合・・・僕ね、経験あるんですよね。女性と視線を合わせたら、火花がスパークして」

「その刹那、相手の女性が恋に落ちちゃった経験・・・」

と、僕。

「それ、まだ、ゆるちょくんが会社員の頃の話でしょう?ゆるちょくんはサイクリストの格好をしていて、相手は」

「コンビニバイトの女子高生だった・・・ゆるちょくんって、ほんと面白い経験をしているわよね」

と、御島さんは小アジの南蛮漬けをシェリー酒で流している。

「ま、人生は経験ですからね。経験するからこそ、その経験について思考する事が出来るし、因果関係を見つけ出す事も」

「出来る。経験こそ、有益な知恵を作りあげる・・・何より宝ですよ」

と、僕。

「・・・となると、男性の威嚇力は、部下の男性を威嚇力によって、本能的に意に沿うようにしてしまうって言う事でしょ?」

「で、このチカラが強くなればなるほど、強い威嚇力を持つ男性をどんどん部下にしてしまうんだから、最終的にはヒエラルキーの頂点に」

「本能的に立つ事になる・・・ゆるちょくんはそれを目指しているわけね?」

と、御島さん。

「まあ、日々、自分の威嚇力を鍛えていますからね。最終的には、そうなるんじゃないですかね」

と、僕。

「あれね。織田信長さんを超える・・・それがゆるちょくんの目的だもんね」

と、御島さん。

「まあね。もっとも僕は政治をするわけじゃない。別のコミュニティ作りをすると言った方がいいかもしれないけどね」

と、僕。

「結局、その話で行くと・・・大学で知識なんか備えるより、社会に早めに出て、経験を積み、威嚇力・・・野生のチカラを磨いた方が」

「昇進は速い・・・と言うより、そういうオトコはサラリーマンにならないか。起業して自分で会社始めて」

「この社会で、自分自身で歩き始めた方が早く出世するでしょうね。大金も掴めるでしょうし・・・」

と、御島さん。

「結局、この社会は、野生の社会である事には変わらないんですよ。だって、人は野生のチカラに支配されちゃうんですからね」

「オトコにも自然とヒエラルキーが出来る。知識のあるなしではなく、本能的なチカラのヒエラルキーでしょう?」

「そのヒエラルキーからは誰も逃げられないですよ」

と、僕。

「女性の恋だって・・・男性の威嚇力に左右されちゃう。ユミちゃんは普段から明確に」

「「わたし勉強しか出来ない男性なんて興味無いです。野生のチカラに溢れるオトコにのみ興味あるだけ」って言っていますからね」

「それがこの事を指しているし・・・正しい恋のあり方だって気がしますね」

と、僕。

「だから、ユミちゃんは、ゆるちょくんと毎週、区民プールに行ってるんでしょう?」

と、御島さん。

「まあ、それだけじゃないでしょうけどね」

と、僕。

「でも、ユミちゃんって、普通にしていると真面目なお嬢さんって感じだけど、一旦、メガネを取ると」

「色気のあるオトナの女性って感じになって・・・彼女の水着姿もやっぱり綺麗?」

と、御島さん。

「うーん、いつもはスポーツ用の水着だから、色気はあんまり感じませんけどね」

と、僕。

「ねえ、今度、ユミちゃんに「ちょっと色気のある水着が見たいな」くらい言ってみなさいよ」

「きっと二つ返事で、頼みを聞いてくれるから」

と、御島さん。

「御島さん、なんか、狙っていますね?僕とユミちゃんを焚きつけると言うか・・・」

と、僕。

「そんな事は狙っていないわよ。でも、面白いじゃない・・・いつも冷静なユミちゃんも、少しは乱れるかしら、って思ってね」

と、御島さん。

「彼女、レディースのヘッドまで務めた事あるんですよ?常に冷静で・・・そうそう乱れる所は見られないんじゃないかな」

「ま、でも、水着の件は、今度、ちょっと頼んでみよう」

と、僕。

「ゆるちょくんはわかっていると思うけど、ユミちゃんはゆるちょくんの言う事なら120%実現してくれるわよ」

「だから、彼女、いつもゆるちょくんの傍にいるでしょう?近い場所に」

と、御島さん。

「ま、それはありがたい事だと思っていますけどね。僕も彼女は当てにしている所はあるし」

「彼女の発想はいつもユニークだから、常に僕をいい意味でインスパイアしてくれますからね・・・」

と、僕。

「それにしても、男性の威嚇力が男性の魅力そのもので・・・それが女性のハートを射抜く事はわかったとして」

「女性の魅力は本能的抱擁力・・・母性本能って言う事かしらね。見返りを求めない無償の愛・・・って事でしょう?それって」

と、御島さん。

「男性側で言えば、父性本能って事になるんでしょうね。いずれにしても、他人をやさしく受け止めるチカラって事でしょうか」

と、僕。

「結局、それって人間性の大きさって事になるんでしょうね。女性って確かに、自分の事しか考えられない人間性の小さい人って多いのよね」

「それってわたしの見る所、未だに娘の立場から親の立場になれていないって事だと思うのね。精神的にオトナになれていないって事だし、それは」

と、御島さん。

「「まず、自分が大事!」ってなっちゃう女性って多いのよ。だから、娘と同じ土俵で喧嘩になっちゃったりして・・・あれって人間的に成長していなくて」

「未だに人間性が小さいままだから・・・そういう風になっちゃっているのよね。そういう女性は成長出来ていなくて・・・ちょっとダメよね」

「子育てにだって悪い影響があるわ」

と、御島さん。

「そういう女性は社会をあまり知らずに早く結婚しちゃった女性に多いって事ですか?」

と、僕。

「うーん、社会に出ても、精神的に子供だった女性って所じゃない?ゆるちょくんの言うように経験は宝・・・ではなく、社会に出ても、経験を感じてない女性って事かも」

と、御島さん。

「同じような経験をしても、ゆるちょくんのように、経験を実験の結果として、それを因果関係特定の材料に出来る人間もいれば」

「何も感じずに・・・ただ生きているだけの人間もいるのよ。そこが社会の怖い所ね。ひとはそれぞれ違うのよ・・・」

と、御島さん。

「いずれにしても、人間は大きく成長しなければ使えない・・・そういう話でしょ?」

「わたしもそこは日々成長させたいわね・・・実際、どうやったら、いいのかしら。その人間性の大きさを成長させる事」

と、御島さん。

「日々、いろいろ起こる事をその都度、「怒らず」に、受け入れていく事でしょうね。要は「怒る」って事はある意味、自分のキャパシティを超えるから、不安に思って」

「「怒る」って感情につながっている場合もありますから」

と、僕。

「やっちゃいけない事を誰かがやったから「怒る」は・・・自分ではその結果を変える事が出来ない・・・自分のキャパシティ以上の事だから「怒る」・・・そういう事?」

と、御島さん。

「確かに、ゆるちょくんは日々、全然、怒らないものね。ゆるちょくんはうちの事務所の大部屋のセントバーナードだもん。キャパシティ大き過ぎるのよ」

「ま、その存在がありがたいけどね」

と、御島さん。

「僕自身は、会社員時代、それこそ、泥水の中を這いずりまわったような経験をたくさんしましたから。怒られもしたし、バカにもされた」

「でも、そういう経験をくぐり抜けてきたからこそ、強くなれましたよ。むしろ、ちょっとやそっとじゃ、怒る気にもなれませんね」

と、僕。

「なるほど。じゃあ、人間性をさらに大きくするには、ゆるちょくんの真似をして、日々の出来事を黙って受け入れる事・・・それをすればいいのね」

「でも、確かに世の中、感情を荒げている人って多いけど、要はああいう人達は気が小さいのね。人間性が小さいからすぐ怒る」

「娘と同じ土俵に立って怒ってるなんて・・・ある意味、子供だし、論外だわ」

と、御島さん。

「そうですね。それに子供は父親の威嚇力で守ってやる事が子供たちの本当のこころの安心につながるから・・・そういう経験がないと、子供はいつも不安で一杯で」

「人見知りの強い、不安症の子供になってしまいますから、子供の教育には、父親の超威嚇力、母親の超抱擁力はセットで必要になるんだと思いますよ」

と、僕。

「ユミちゃんが言っていましたけど、魅力の無い男女が出来上がる理由のひとつに、父親に威嚇力が無いから、家族に父の居場所が無く」

「子供達が不安の中で育つ事で、社会とうまくコミュニケーションが取れなくなるって現象があるみたいですね」

と、僕。

「なるほど・・・それって子供の教育に本格的に失敗しているって事になるわね」

と、御島さん。

「それと・・・母親に抱擁力が無いと、こちらも子供が安心してオトナを信用出来なくなるし、自分を受け止めて貰えないから、自信が持てない」

「だから、こちらも、いつまでも自信の持てない、不安でいっぱいの子供になってしまって・・・成長不全な子供のまま、社会に出る事になってしまうようですね」

と、僕。

「結局、今、社会で問題化している事って・・・父親に威嚇力が無い&母親に抱擁力が無いって事にすべて起因しているような気がするわ」

「だって、そういう男性と女性の夫婦って、結構見るもの・・・」

と、御島さん。

「いずれにしても、威嚇力の無い男性&抱擁力の無い女性は、人間失格って事かしら。魅力が最初から無いわけだから・・・全然成長していないって事だもんね」

「通信簿で言えば、オールゼロって事だもんね」

と、御島さん。

「ま、厳しい言い方ですけど、うちの事務所には、スカウト出来ない女性と男性の特徴って事になりますね・・・」

と、僕。

「じゃあ、どんな女性や男性なら、スカウト出来る?最低の条件を明らかにしたいわね」

と、御島さん。

「まずは、「好奇心旺盛」「サービス精神旺盛」「チャレンジングスピリッツ旺盛」にして、まず、相手の気持ちを考えられる女性&男性って所は」

「押さえたいですね」

と、僕。

「あとは空気が読めるだけでなく、空気を作り出すムードメーカーな男性ね。ねえ、それって本能的威嚇力が大きい男性って事と同義よね」

「そして、もちろん、コミュニティのマドンナになれる女性。もちろん、本能的抱擁力が大きい女性ね」

と、御島さん。

「それと、もちろん、男性にも女性にも、自分から声掛けが出来る人間ね。人見知りなんて子供だもん。そんなの論外だわ」

と、御島さん。

「うーん、そこまで行くと、やっぱり、目と目で会話を交わせる人間って事にもなるね。目は口以上にモノを言うから」

「・・・となれば、女性は「ヒカルの姫の目」、男性は「ヒカルの君の目」を持った人間って事になるかなあ」

と、僕。

「・・・なんか、たくさん出たわね。でも、結局、目に集約されるかしら」

「その目で他人を魅了出来る女性と男性・・・そんな感じよね・・・」

と、御島さんはハッシュドポテトをシェリー酒で流している。


「でも、結局、ユミちゃんが言いたかったのは、「自分は女性の中の女性になるから、男性の中の男性・・・本物のオトコを自分は愛したい」って事でしょう?」

と、御島さん。

「わたし、オトコのカッコよさって、そこにあるんだって初めて気づいたわ。オトコに慕われるオトコこそ、本物のオトコなんだ。かっこいいんだって事」

と、御島さん。

「それと同時に仕事しかしないオトコが女性に相手にされない事実の理由もわかった。結婚したサラリーマンの夫婦でしあわせそうじゃない理由も同時に、ね」

「もちろん、そこには個人差があると思うわ。サラリーマンの奥さんでもしあわせそうにしている女性はたくさんいるからね」

「でも、それでも、そういう女性は少数派じゃない?その理由がだいたいわかったの」

と、御島さん。

「じゃあ、御島さん。その理由は?」

と、僕。

「本当の恋をしていないのよ。理性的な恋は持って4年だもの。その恋の魔法から解けて・・・男性が近くにいる事が不快になっちゃったって所かしら」

と、御島さん。

「本物のオトコはその「ヒカルの君の目」で「サル山のボス力」を発揮し、女性にすら威嚇力を発揮するわ。女性はその威嚇力に恋の魔法をかけられる」

「だから、威嚇される度、恋に落ちる。これこそが、本当の恋なのよ。だから、威嚇力の無い男性には本当の恋は生まれない」

「それがよくわかったわ」

と、御島さん。

「そして、その本当の恋の相手になれる女性こそ・・・本能的抱擁力を持っている。ううん、その女性も威嚇力も持っているのよ。女性たちを従える必要があるからね」

「だけど、もちろん、本能的抱擁力も持っていて、本当のオトコのこころを最大に癒せる・・・受け止める事の出来る女性になれる・・・そのペアこそ、本当の恋のペアなのよ」

と、御島さん。

「それに対して・・・普段、よく見る風景が、勉強や仕事しかしてこなかった、ただのサラリーマンの風景ね」

「それは・・・言ってしまえば、恋の風景じゃないのよ。威嚇力の無い男性の風景だもの・・・」

「だって、威嚇力の無い男性だったら、女性は、恋に落ちないじゃない」

と、御島さん。

「恋に落ちないのに、女性の傍に、男性が近くにいたら、精神的負担になるだけだもの・・・それが結婚後に、夫が女性のストレスになる仕組みのすべてだわ・・・」

と、御島さん。

「つまり、しあわせとは、女性が男性に威嚇され、毎日恋の魔法にかけられる事・・・って話になるのよね・・・」

「しかもそれは、本能的な魔法だから・・・身体全体でしあわせを感じられると言う事・・・素敵じゃない・・・」

と、御島さん。


「つまり、それは・・・女性にしろ、男性にしろ、男性を評価する時に「威嚇力のあるなし」を見て、威嚇力のある人間のみを評価すべしって話になりますか?」

と、僕。

「ユミちゃんの話が正しければ、そういう事になるわよね・・・」

と、御島さん。

「・・・となれば、男性は目で評価するって事になるわね。その男性は、「説得力のある強い目」をしているか」

「わたし、夜の7時前にやってるTBSのニューズアイって番組を見ている事があるんだけど、そこのキャスターで、竹内明って男性がいるんだけど」

「この彼の目が鷹みたいで、いいのよ。あれこそ、「説得力のある強い目」だわ。ゆるちょくんも今度、チェックしてみて」

と、御島さん。

「はい。御島さんがそう言うなら」

と、僕。

「で、男性の評価がそこに行き着いたなら・・・今度は女性の評価はどうなります?本能的抱擁力は、何で測ればいいんですかね?」

と、僕。

「そうね。要は人を受け止める人間的大きさだから・・・男性とすれば、甘えて見ればいいのかもしれないわね」

「だったら、今度、ゆるちょくん、ユミちゃんに甘えてみなさいよ。彼女なら、随分、ゆるちょくんを受け止めてくれるはずよ」

「その経験でまた、知恵を作って見るのも、いいんじゃない?」

と、御島さん。

「僕は、何を言えばいいんです?ユミちゃんに」

と、僕。

「そうね。かなり際どい事を頼んでみたら?それを彼女が受け入れるかどうかで・・・彼女の大きさと言うか、本気度がわかるんじゃない?」

と、御島さん。

「ふーん。際どい事か。・・・となると、かなりセクシャルな事にしようかなー」

と、僕。

「どうぞ、ご自由に。人との関係って、たった一言、希望を言うだけで変わっていくものだからね」

と、御島さん。

「ま、今のゆるちょくんなら、大抵の事を多くの女性が受け入れてくれるでしょうけど・・・」

と、御島さんは言葉にすると、ソテーしたフォアグラを口に入れた。


(おしまい)

婚活女子と男子が恋出来ないわけ!

2016年02月18日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

なんとなく、最近、日々穏やかになってきて、

春も近づいてきたんでしょうかねー。


さて、その時、いつものように女子カフェと化した、うちの事務所の大部屋では、

女性達による、いろいろなおしゃべりが繰り広げられていました。

「でもさ。最近、さらに婚活女子が増えて、結婚出来ない女性が増えたっていろいろな所でやってるでしょー」

「あれ、どう思う?」

と、御島さん(31)。

「わたしは、その話に関しては「類は友を呼ぶ」説です」

と、ミユウちゃん(25)。

「へー。じゃあ、それ、具体的に説明して」

と、御島さん。

「以前、ゆるちょさんが、「「三菱電機が一流企業だ」と確信したのは、今まで見たことも無かった美人な女性が」」

「「たくさん職場で働いていたからだ」って言う話をしていたじゃないですか!わたし、それを聞いて」

「「世の中の流れは、「自分に自信があって、どんどん自分を作り上げていく人間の流れ」と「そうでない人間の流れ」に分かれているんだ」って、理解したんです」

と、ミユウちゃんが説明する。

「自分に自信があって、どんどん自分を作り上げていく人間?」

と、池澤くん(24)。

「そう。具体的に言うと、小学生の頃から、「自分はクラスで一番か二番に美しいし、勉強も出来る」と確信している女性ですね」

「そういう女性は家族共々、そういう文化を持っていると考えられるんです。つまり遺伝子的に優れていると考えた方がわかりやすいですね」

と、ミユウちゃん。

「「この世は平等」なんて嘘くさい思想なんて、社会を知らない教師達の妄想に過ぎないじゃないですか」

「子供達は生まれながらに、遺伝子レベルで差はとっくについています。それはクラスで毎日戦っている当人達の方が理解していますよ」

「それと同時に「オトナは嘘つきだ」と言う事実にも勘付いている」

と、ミユウちゃん。

「うん。それは確かにそうだったわね」

と、御島さん。

「だから後は、この世に生まれてきた後、その遺伝子レベルの差を後天的にどうやって取り返すかですよ」

「それに気づいている人間達は、早くから、その事実に気づき、手を打っている。まあ、そういう事は、普通に考えれば当たり前に考えられるし・・・」

と、ミユウちゃん。

「気づいていない人間もいるわけだ。そこで差がつくんだな」

と、貴島くん(29)。

「そうですね。まあ、そのあたりは、言葉にしなくても、実際どうなっているか、皆さん気づいていますよね」

と、ミユウちゃん。

「だから、後は、社会に出て、どうやって、自分をさらに素敵に出来るか・・・女性からすれば、この世を生きやすくするには」

「男性に美人と認識される事です・・・簡単に言えば、美しい女性はより美しく、そうでない女性もそれなりに美しくなれば」

「世の中はやさしくしてくれる・・・だからこそ、人生でよりしあわせになりたかったら、自分を磨く事が一番大事になるんです」

と、ミユウちゃん。

「それはどの女性も等しく気づく事でしょうね。確かに社会も人生も平等じゃないわ」

と、御島さん。

「だから、そうなりたい人間は、自ら動き出す必要があります」

「・・・つまり、自分に自信があって、どんどん自分を作り上げていく人間の「流れ」にのる・・・それが大事になるんです」

と、ミユウちゃん。

「じゃあ、その「流れ」に乗れたら・・・実際はどうなるの?」

と、辛辣姫。

「そうですね。その成果が・・・「やる気」のある美しい女性と「やる気」のある素敵な男性が同時にいる、居場所に潜り込む事が出来る」

「・・・そういう成果になるんですよ。もちろん「類友」の場所で、恋愛がたくさん起こる場所でもある・・・」

「そういう話ですよね・・・ゆるちょさんの職場って職場結婚多かったんでしょう?」

と、ミユウちゃん。

「ああ。ほとんどそうだったんじゃないかな。結婚式の司会、たくさんやらして貰ったよ」

と、僕。

「ゆるちょさんはそういう結婚が成就する類友の場所で、結婚式の司会が出来ると言う稀有な能力さえ持っていた・・・」

「それが今、ゆるちょさんがこのフリーのこの場所にいる理由にもなっているんですよね」

と、ミユウちゃん。

「結局、人はその持っている能力により居場所が振り分けられる・・・「類は友を呼ぶ」・・・そういう話だと思うんです」

と、ミユウちゃん。

「だから、この世は「自分に自信があって、どんどん自分を作り上げていく人間の「流れ」にのれる」人間だけが」

「そういう人間同士の「結婚成就の場所」に行けるんですよ。そういう人間だけが「類友」で結婚出来る・・・そういう話じゃないですか」

と、ミユウちゃん。

「なるほど・・・と言う事は婚活女子は、「自分に自信があって、どんどん自分を作り上げていく人間の「流れ」」に」

「乗らなかった女子・・・って言う事?」

と、御島さん。

「ええ。わたしはそう思いますけどね。そこはシビアに選定されているんだと思うんです」

と、ミユウちゃん。

「なんとなく、婚活女子って、20代中盤から、30代って感じですよね。逆にミユウが言うように」

「「自分に自信があって、どんどん自分を作り上げていく人間の「流れ」に乗る」女子の活動の中心年代って」

「専門学校や短大、あるいは大学の卒業の頃だから・・・20代前半なんですよね」

と、辛辣姫。

「つまり、20代前半までに、流れに乗った女性は、同じように流れに乗ろうと頑張った男性達に出会える・・・その場所での結婚成就の」

「可能性は高い。だけど、そういう活動をしなくて、ただ、日々、流されてきた女性達が焦り始めるのが20代中盤」

「・・・そんな風にも考えられますね」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・その結論って、ある意味、大学卒業後、サラリーマンになった男性と結婚するのが、理想の婚活って事?」

「なんか、あまり納得出来る結論じゃない感じねー」

と、御島さん。

「まあ、でも、結婚がしたい・・・と言う事に特化した答えではありますけどね」

と、辛辣姫。

「でもさー。女性は結婚さえ出来れば、しあわせになれるわけじゃないじゃない?むしろ、結婚はこの世の地獄と捉える向きも」

「あるわけだし。実際、サラリーマンと結婚しても、しあわせだと考えている人間って・・・そんなに多くないようにも思えるわ・・・」

と、御島さん。

「そうですね。それはおっしゃる通りですね」

と、ユキちゃん。

「わたしは、結婚したい人と結婚出来るのが、この世のしあわせだと思います」

と、元ヤンのユミちゃん。最近、うちの事務所によく出入りしている。

「じゃあ、ユミちゃんに聞くけど、ユミちゃんが結婚したい男性の条件って何?」

と、御島さん。

「それはオトコに頼りにされ、オトコをまとめ上げる事の出来る、本物のオトコって感じですね」

「もちろん、多くの女性に愛されてしまう・・・英雄色を好むの男性です」

と、ユミちゃん。

「一緒にいて本当に安心出来るオトコ・・・本能的に強いチカラを持つオトコって事になるでしょうね」

と、ユミちゃん。

「まあ、ユミちゃんは元ヤンだから、男性を見る目はしっかりしているって事だろうね」

と、僕。

「わたしはオトコって言うのは、男性を本能から統率出来ないとオトコじゃないと思っているんです」

「男性は本能的なチカラの差があるから、自然とヒエラルキーが出来上がっちゃうんです。その中で最も強いボスが頂点に君臨する」

「この構図は、今でも変わりません。だから、本能的チカラの無いオスは、わたしにとっては結婚相手にはなり得ないんです」

と、ユミちゃん。

「まあ、その点で言えば、ユミちゃん自身も相当、「サル山のボス力」が強いから・・・ユミちゃんを率いる事の出来るオスは」

「相当な本能的チカラが無いとダメね」

と、御島さん。

「じゃあさ、ユミちゃんにあえて聞くけど・・・さっきミユウちゃんの言った話についてはユミちゃん自身はどう思うわけ?」

と、僕。

「さっきミユウちゃんの言った話は、一般的にサラリーマンを対象にした話だと思うんです。勉強して自分の価値を作り上げて」

「世に出てきた人って言うか・・・」

と、ユミちゃん。

「それはそうね」

と、御島さん。

「でも、わたしは、そういう理性的な部分でトレーニングしてきた人でなく・・・オトコとしての本能を磨いて自分の価値を」

「作り上げてきた人に魅力を感じるんです。実際、勉強して自分の価値を作り上げても、オトコ達は本能から統率されない」

「わたしは・・・わたしを本能から統率出来る・・・そういうオトコに恋の魔法をかけられるんです」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・ユミちゃんの言ってる事は明快ね。オンナって本質的には・・・本能的にオトコに統率されるから」

「恋の歓びって言うか、性の歓びを感じるって事かしら」

と、御島さん。

「一時期、ゆるちょさんとよく話していたんですけど・・・結婚うんぬんで女性はしあわせになれるわけじゃなくて」

「本能的に高い威嚇能力を持つオスの個体に守られながら、そのオスに統率される事・・・つまり、恋の魔法をかけられた時に」

「愛された時・・・要はお互いエッチを与え合う事が、女性がこの世で最もしあわせを感じる時なんじゃないかって教えられたんですね・・・」

「それって、わたしも、実は、そうだと確信しているんです・・・」

と、ユミちゃん。

「女性は大好きな相手に分け与える事・・・つまり、超強い母性本能を使って、相手にやさしさを与えられた時」

「・・・愛するオスに自分の身体を与えた時、最高に気持ちいいんじゃないかって、思っていて・・・それが女性として」

「最高の瞬間じゃないかって、思っているんですよね、わたし」

と、ユミちゃん。

「だから・・・今の話って・・・女性のしあわせを追求する話なんだから、そういう言い方で言うと変になっちゃうかもしれないけど」

「・・・女性はどの瞬間に最高のエクスタシーを感じる事が出来るか・・・それを追求する方が大事なんじゃないかと思ったんですよね・・・」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・ミユウちゃんの話は、結婚が出来るか否かの問題だったけど・・・ユミちゃんの話は、さらに一歩踏み込んでいて」

「女性が最高にしあわせな瞬間に出会うには・・・と言う観点で語っているのね」

と、御島さん。

「つまり、婚活の前に・・・女性の本当のしあわせとは何かって話になってくるのか・・・」

と、僕。

「わたしは、そういう本能的に強い、わたしを統率出来るオトコだったら、どこまでも付いて行きたいんです」

「そして、わたしは、そういう男性に尽くして尽くし尽くしたい。それはわたしのワガママですけど」

「そうやって生きていきたいんです。そういう旦那なら、多少ワガママを言われても、わたしが受け止めきれるから」

と、ユミちゃん。

「わたしだって、これでも女性として、自分を成長させてきた自負があります」

「並なオトコじゃ、我慢出来ないんです。我慢じゃなくて、むしろ、わたしが本気で、恋に落ちちゃう」

「戦国武将のような本能的に強い・・・そして、恋の魔法をかけてくれる強い男性を望んでいるんです」

と、ユミちゃん。


「わたしが高校生の頃にいたヤンキーの世界では、「オトコもオンナも顔から作れ」って言う言い伝えがありました」

「それはオトコの修行もオンナの修行も、相手の目を見据えて相手をビビらせる事から始まるんです。もちろん、最初は本能的に自分が弱いから、ビビってしまう」

「それは仕方無い事だけど、修行を積むうちに自分が本能的に強くなっていく事がわかるんです。簡単に言えば相手をビビらせる事が出来るようになる」

「その修業の成果にもちろん個人差があって、どんなに修行を積んでも強くなれない弱い人間もいました。だから、その集団でヘッドになれる人間は」

「自ずから決まってきちゃうんですよ」

と、ユミちゃんは静かに語る。

「へー。そんな中でユミちゃんはレディースのヘッドになれたんだ。すごいじゃない」

と、僕。

「多分、その差こそ、さっきミユウちゃんの言ってた遺伝子の差かなって、思うんですけどね」

と、ユミちゃん。

「話を戻すようだけど、ユミちゃん・・・さっき言ってた「オトコもオンナも顔から作れ」ってどういう意味なの?」

と、御島さん。

「相手の目を見据えて、相手をビビらせる事が出来るようになると、オトコもオンナも強い目になります。ゆるちょさんの言う「サル山のボス力」を持った強い・・・説得力のある目」

「ですね。そういう強い目を持ったオトコやオンナが使いモノになるし、皆から慕われるオトコやオンナになれる・・・ゆるちょさんの言葉で言えば」

「「本能的威嚇力のあるオトコ」「本能的威嚇力のあるオンナ」って事になるんでしょうね」

と、ユミちゃん。

「人間は強い目が出来上がるからこそ、顔もそれに従って素敵になってくる。オトナの顔になると言う事ですね」

「すべてはそこから始まる・・・と言うか、それが基本中の基本って事になりますね」

と、ユミちゃん。

「ただし、女性の場合は男性とはちょっと違っていて、オトコ達の思いを受け止めるだけのチカラ・・・本能的抱擁力も大事だって言われました」

「女性の強さはオトコとは違って、チカラを受け止めるチカラ・・・その人間的大きさにあるって言われました」

「だから、ヘッドって、人間的にも大きいし、精神的にも強いですけど、それをそのまんま受け止め、理解してあげるチカラこそ、ヘッドのオンナには重要・・・」

「それがわたしが教えてもらった「教え」でした」

と、ユミちゃん。

「本能的抱擁力・・・女性は本能的威嚇力だけでなく、本能的抱擁力も必要・・・女性は大変だわ」

と、御島さん。

「わたしは、そういう言わば動物的チカラって、鍛えないと備えられないチカラだって聞いてきましたし、実際、わたしは、備える為に鍛えてきました」

「だから、わたしが男性として、魅力を感じるのは、そういう本能的威嚇力が強いオトコ・・・皆に慕われる強いオトコは・・・実際、本能的抱擁力すら、身につけてました」

「わたしもそういうヘッドを受け止めようと、本能的威嚇力も、本能的抱擁力も訓練によって身につけた。結局、わたしにとって男性の魅力とは」

「そういう厳しい訓練によって作り上げた本能のチカラ・・・本能的威嚇力と本能的抱擁力と言う事になりますね」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・ユミちゃんからすると、男性や女性の魅力って、その・・・本能的威嚇力と本能的抱擁力・・・そういう話になるのね」

「そして、それは訓練しないと身につけられない・・・」

と、御島さん。

「ええ。でも、巷の人間でも、そういう稀有な能力を身に着けている男性や女性はいます。言葉を出さなくてもわかると思いますけど」

「・・・ゆるちょさんと御島さんは、この本能的威嚇力と本能的抱擁力のチカラが相当強い・・・それはその強い目を見ればわかります」

「特に御島さんは本能的抱擁力のレベルが相当高い・・・だから、御島さんは人をプロデュースする仕事をしているんだって・・・わたしにはわかりました」

と、ユミちゃん。

「もちろん、ゆるちょさんは本能的威嚇力のレベルが高いから・・・多くの男性に慕われ、女性にも人気があるんです」

と、ユミちゃん。

「じゃあ、さ・・・そのユミちゃんの目から見ると・・・多くの婚活女子がいる現状をどう見てるの?」

と、僕。

「うーん、今の日本って哀しいですけど、本能的威嚇力及び本能的抱擁力がゼロの人が大変多いって事だと思います」

と、ユミちゃん。

「その証拠は?」

と、僕。

「他人の目を見て話す事すら、出来ない男女があまりにも多いように感じます。それはヤンキーの世界で言えば、まだ、立つ事の出来ない赤児みたいなモノですからね」

「つまり、本能的威嚇力や本能的抱擁力どころか、赤子同然なんだから、魅力は当然ゼロ・・・だから、女性は恋しないし、男性も恋されない」

「・・・そういう話じゃないでしょうか」

と、ユミちゃん。

「恋って本能そのものなんです。女性が恋すると言うのは、子宮が反応すると言う事です。「このオトコの子が欲しい」・・・それこそが女性の恋の本質的思いです」

「それが生まれなければ・・・そもそも恋にはならない」

と、ユミちゃん。

「わたしは、自分の本能的抱擁力には自信があります。その分、訓練を積んできましたから」

「だから、わたしは、強い本能的威嚇力を持ち、本能的抱擁力にあふれた強いオトコを見ると、恋に落ちるんです」

「素直に「このオトコの子供が欲しい」と思える。・・・と言うか、そう思わせてくれる恋の魔法をかけてくれるのが、そういうオトコですよ」

と、ユミちゃん。

「そういう恋は強く相手を欲しがる気持ちを生みます」

「だから、恋は自然に湧く本能的な欲求そのものなんです。理性的に判断するモノじゃない」

「むしろ、自分の身体が自然と反応してしまう・・・それは激しいモノなんですよ」

と、ユミちゃんは言った。


「だから、ユミちゃんは、この事務所でも働いてくれるようになったのね?」

と、御島さん。

「ええ。わたし、強いオトコの視線の中にいるのが、一番のしあわせですから」

と、ユミちゃんは言うと、目の笑う素敵な笑顔になった。


「恋出来なければ、結婚出来ないのも当たり前・・・」

「ある意味、すごい結論ですよ・・・」

と、貴島くん。ここは、夜の飲み屋だ。メンバーは僕と貴島くんだけ。

「そもそも、ゆるちょさんはユミちゃんとどこで出会ったんです?」

と、貴島くん。

「警察関係の仕事をしてた時だったかな。調べ物をしていた時に紹介されてね」

「まあ、単なる仕事仲間だったんだけど、お酒を一緒に飲んだら、意気投合しちゃってね。それから長い仲だよ」

「書き手仲間としては、一番古い仲間じゃないかな」

と、僕。

「なるほど・・・だから、彼女、僕らへの対応と、ゆるちょさんへの対応がちょっと違うんだ・・・」

と、貴島くん。

「そうかな。ま、彼女、元ヤンだから、美人だし、経験も深いし、理路整然としていて、人間性も大きくて、気が利く・・・御島さんを紹介してくれたのも」

「ユミちゃんだったし・・・そういう意味では、ユミちゃんは、頭の上がらない仲間だよ」

と、僕。

「でも・・・わかりやすい話でしたね。魅力ゼロのオトコとオンナじゃあ、恋が起こるはずがない」

「あそこまでズバリ指摘されちゃうとなんとも言いようがありませんね」

と、貴島くん。

「ああ言えるユミちゃんだからこそ、御島さんは最近、使い倒しているんだろうな」

「御島さんも人を見る目が鋭いから・・・」

と、僕。

「この後、なにか、起こらなければいいですけどね」

「特に、多岐川とユミちゃん・・・狙いは一緒と見ましたけどね・・・」

と、貴島くん。

「さあ、どうかな・・・」

と、僕。


静な夜。二人共静かに日本酒を飲んでいました・・・。


(おしまい)

バレンタイン・・・恋の成就する人の条件とは!

2016年02月14日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

今日は春の嵐だとか。

ま、その先の本当の春へ、早く到達したいものですね。


さて、その時、うちの事務所の大部屋は、相変わらず、女子カフェのような時間になっていました。

平日の午後三時過ぎ・・・なんとなく、ほっこりとした時間がそこには流れていました。

「いつも思うけど、ゆるちょくんって、いっつも上機嫌よね」

と、御島さん(31)。珈琲を飲んでいる。

「この時期は特に・・・。もう、ゆるちょさん、バレンタインのチョコ回収し始めているんですもんね?」

と、辛辣姫(28)。カフェオレを飲んでいる。

「回収とか、失礼な事を言っちゃいけないよ。みんな素敵な贈り物だからね」

「ありがたいことですよ、ほんとー」

と、僕。お茶をずずっとすすっている。

「ゆるちょさん、結構、高級チョコレートを貰っているんですよね」

「デメルとかメゾン・デュ・ショコラとかピエール・エルメとか・・・見せて貰えましたけど・・・素直に羨ましいですよ」

と、ミユウちゃん(25)。彼女は紅茶派だ。

「おかげで、チョコレートのブランドの名前には詳しくなったけどね。パッケージのデザインもいいしさ・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんは大学時代まで、美術部で・・・美しいモノ大好き人間だから・・・」

と、ミユウちゃん。

「まあね。美しいモノは、本当にこころを癒すよ」

と、僕。

「でも、ゆるちょさん、この時の為に毎回女性の職場に行くときは、スイーツの差し入れを欠かせなかったですから」

「当たり前って所はあるんですけどね」

と、ユキちゃん。

「結構な投資をしているんですよね、ゆるちょさんは」

と、ミユウちゃん。

「ああ。でも、お互い楽しめるんだから、いいんだよ。こころを込めた贈り物をし合うって事は、オトナの遊びって所もあるんだし」

「それを楽しみたいからお互いやっているんだし、ね・・・」

と、僕。

「ゆるちょくんは賢いわ。女性は正当な理由がありさえすれば、好きな方向に動くモノだもの」

「「いつもスイーツの差し入れありがとうございます。これ、お礼です」って言って、バレンタインにゆるちょくんに、チョコをあげ易くなるもの」

「そういう状況を以前から作っておく・・・女性に対する、高等戦略ね」

と、御島さん。

「まあ、でも、僕達も御島さんに高級チョコを頂きまして・・・ありがとうございます」

と、貴島くん。

「まあ、1年に一回、それくらいは、ね・・・」

と、御島さん。

「でも、女性の中には、恥ずかしくて男性にチョコを贈れない人もいるんでしょうね」

「僕も逆の立場だったら、ちょっと恥ずかしいですよ・・・こういうのって」

と、池澤くん(24)。

「オトナの女性の分岐点って・・・そこですか?」

「好きなオトコに堂々とチョコを贈れるか、否か?」

と、辛辣姫。

「うーん、それを言うなら、「チョコを贈りたい男性がいなくなった女性は「オバサン」」って言う言い方の方が」

「真実に近いかもしれないわね・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・それってかなり真実を突いているような気がするなあ」

「考えた事、無かったけど・・・」

と、僕。

「社会に自分の好きな男性がいて・・・その男性に恋している間は、その女性は、活き活きとした女性のままのような気がするけど」

「そういう意識が無くなって・・・旦那にも恋していなくて・・・女性が、ただただ生活の為に働き始めたら」

「・・・それがオバサンの分岐点じゃないかしら?現役の女性を辞める・・・精神的なオバサンの始まりって言うか・・・」

と、御島さん。

「そういう女性は輝いていないような気がしますね」

と、ユキちゃん。

「そうなのよ。女性の人生は輝いていないとダメじゃない?平塚雷鳥女史じゃないけど、女性は、皆の太陽じゃなきゃいけないんだから」

「だから、朝起きた時に「誰かの為に今日を楽しむ」って気持ちになれなかったら、人生、楽しくないし」

「・・・生活費を稼ぐためだけに毎日、ただただ仕事をするなんて・・・それは女子の生活じゃないわ」

と、御島さん。

「それって心の潤いが無くなるって話ですかね」

と、ユキちゃん。

「でも、そうなると、「誰かの為に今日を楽しむ」の「誰か」を探して置かなければいけないって話になりますよ」

「ただ、最近の女性はそういう「誰か」を探せないみたいだし」

と、池澤くん。

「わたし、「彼氏を見つける為」って言って、神社参りしている女性達って、案外、もう行動がオバサン化しているような気がするんですよね」

と、ミユウちゃん。

「だって、それって、結局、恋出来ない同士が集まって、傷を舐め合いながら、ワイワイ楽しんでいるだけじゃないですか?」

「なんか、枯れた同士、「日帰りバスツアー」に行って楽しんでいるような風景に見えるんですよね。ああいう風景」

と、ミユウちゃん。

「その指摘、鋭いなあ・・・」

と、僕。

「なんか、ああいう風景って色気を感じないんですよ。恋を始められる雰囲気じゃない」

「恋ってああいう健全な雰囲気の中で生まれないって言うか・・・女性や男性に色気を感じない」

「・・・素敵な女性や男性ってもっとヌメヌメしているって言うか、色気があるって言うか・・・」

と、ミユウちゃん。

「ヌメヌメ・・・まあ、わからないでも無いけど・・・ヌルヌルかもしれない」

と、貴島くん。

「いや、ヌラヌラでも、ありかも・・・」

と、池澤くん。

「いずれにしても、オトナの恋って健全じゃないよね。もっと夜の雰囲気って言うか、ヌラーってしてるイメージ」

と、僕。

「「濡れる」って感じですかね。色気って、そういうもんですよ」

と、辛辣姫。

「それって、女性の目を見れば、わかるんじゃないですか?」

と、ユキちゃんは、少し濡れた目で、僕を見ながら、言葉にした。


「っていうか、ゆるちょさんがよく言ってるじゃないですか!「人生前に出て、出る杭のように打たれるからこそ、鍛えられ美しくなっていく」って」

「「それは男子も女子も同じだ」って。つまり、リスクを持って前に出るからこそ、たくさんの経験をして、「垢抜ける」って事だと思うんですよ」

と、ミユウちゃん。

「そして、「垢抜ける」経験をした男女こそ、「出会い」に移れる・・・そういう話だと思うんですね。全部、ゆるちょさんの受け売りですけど」

と、ミユウちゃん。

「で、逆に前に出るリスクを嫌って、皆と同化している人達は、当然、鍛えられないから「垢抜けない」。「垢抜けない」からこそ、周囲と同化しちゃって」

「そういう男女には「出会い」は起こらない。で、そういう男女はリスクのいらない「パワースポット巡り」や「神社巡り」をしだす」

「でも、それだけでは、絶対に「垢抜けない」から「出会い」は絶対に起こらない・・・そういう仕組みじゃないですか」

と、ミユウちゃん。

「つまり、人生を楽しむには、「垢抜ける」事が絶対に必須なんですよ。なのにリスクを取るのが嫌だから、「垢抜けない」。それじゃあ、永久に「出会い」は」

「起こりませんよ・・・「神社巡り」をしたって、「パワースポット巡り」をしたって、「垢抜ける」経験をしていない人間に「出会い」そのものが絶対に起こりませんよ」

と、ミユウちゃん。

「なるほど・・・それは正論ね。「出会い」に出会うには、まず、「垢抜ける」事が必須。そして、「垢抜けさせてくれる」のは、社会で自分を磨く事だもんね」

と、御島さん。

「って事は・・・社会で自分を磨く事を断念した瞬間、女性のオバサン化が始まるって事になりますね」

と、貴島くん。

「女性って2種類いると思うんですよ。いつまでも、美しい素敵な女性・・・と、あっという間にオバサン化してしまう女性」

「この差こそ、今言ったように、社会で自分を磨く事を続けてきた女性か、断念した女性かの違い・・・もちろん、社会で自分を磨く事とは、他人の目に毎日磨かれる事」

「つまり、社会の女性や男性の目の中にいる事こそ、自分を磨く事になるんですよ」

と、貴島くん。

「でも、女性って、そうですね。社会で活躍しなくなった女性は・・・いつの間にか見かけなくなる」

「そうなると、外見的に早く老けちゃうんだろうなって、僕は思いますけどね」

と、僕。

「「八百比丘尼化」し続けてる・・・吉永小百合さんのような存在と、それ以外の違いって事?」

と、御島さん。

「ええ。まあ、それって感覚的なモノですけどね」

と、僕。

「好きな男性にチョコレートを渡せるって、要は自分に自信が無いと出来ませんからね。話を最初に戻しましたけど・・・」

と、ユキちゃん。

「社会を使って自分を磨いた女性は・・・要は「垢抜ける」経験をした女性は、そんな自分に自信があるからこそ、好きな男性にチョコレートを渡せるんだと思うわ」

「それが未経験だと・・・無理なのかもね」

と、御島さん。

「ゆるちょさんは、チョコを渡しやすい方だとわたしは思いますよ。いつでも嬉しそうにしているし」

「当然、チョコを渡すと笑顔で「ありがとう」って言ってくれるし」

と、ユキちゃん。

「まあね。だって、男性だったら、わかると思うけど、女性達の笑顔って、普通に嬉しいもん」

「それにさ・・・そのチョコを僕に渡す時の女性達の目の笑った笑顔の表情がいいんだよ」

「その表情を見るために、僕は毎日を生きているようなもんだし、さ」

と、僕。

「まあ、ゆるちょくんは、女性を笑顔にするのが嬉しくて、毎日、仕事をしているようなもんだもんね」

と、御島さん。

「僕は女性とおしゃべりするのが、この世で一番大好きなんだよ」

「子供の頃から、それの出来るオトナになりたいと願ってきたんだから・・・今、やっと、それが現実になって、こんなに嬉しい事はない」

「だって、そういう毎日なんだもん。これ以上のしあわせな事はないよ」

と、僕。

「そうか。わかった!」

と、御島さん。大声を出した。

「はい?なんすか?」

と、僕。

「わたしね。以前、ある時、こんな話を聞いたの」

「「若い頃から美人だとあまりしあわせになれない。逆に社会に出てからどんどん磨かれて垢抜けた女性は周囲に大事にされてしあわせになれる」ってね」

「その意味が今、ようやくわかったのよ」

と、御島さん。

「ゆるちょくんってさ。若い頃はそんなにモテたわけじゃないんでしょ?」

と、御島さん。

「うん。全然だったね。だから、女性の気持ちすら、全くわからなかった。だから、当時はスポーツの上手いモテオトコ達に嫉妬してたもんさ」

と、僕。

「うん。うん。それでいいの。・・・で、ゆるちょくんは、オトナになってから、女性を目の笑う笑顔にする事が出来るようになった」

「・・・そうよね?」

と、御島さん。

「はい。仰るとおりです」

と、僕。

「そうよ。だからなのよ。わたしの思った事は完全に正しかったわ」

と、御島さん。

「結局、さっきの話にも出たけど・・・社会に出てから修行をして、「垢抜ける」からこそ、女性も男性も相手を笑顔に出来るようになるから」

「周囲から大切にされる女性や男性になれるのよ」

「しあわせになるって、だって、周囲の女性や男性を笑顔に出来るからこそ、大切にされるって事なんだもの」

と、御島さん。

「それが・・・子供の頃から美人だったりすると・・・「垢抜ける」修行を意図的にしないでしょう?だから、周囲に女性や男性がそもそも集まらないのよ」

「だから、それほど、しあわせにはなれないの。修行をしていないから、思考体験も少ないから・・・話も面白くない」

「やっぱり、女性は、ね。美人なだけじゃ、つまらないのよ・・・だから、人も集まらないの・・・」

と、御島さん。

「逆に修行をして苦労している女性だといろいろな苦労をしているから話が面白いでしょう?」

「日本人って、苦労して、苦労して、最終的に成功する、成功話が大好きなのよ。それは経験した人じゃないと話せないからね・・・」

「だから、そういう苦労人の成功者は、人々をしあわせにするし、皆から大切にされるのよ・・・」

と、御島さん。

「それが「若い頃から美人だとあまりしあわせになれない。逆に社会に出てからどんどん磨かれて垢抜けた女性は周囲に大事にされてしあわせになれる」って言葉の本質」

「やっとわかったわ・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・って事は日本人は女性も男性も「垢抜ける」修行をする事が・・・そして、「垢抜ける」事がしあわせになる条件って事になりますね」

と、僕。

「そ。だから、そういう修行を社会で経験したから・・・ゆるちょくんも女性を目の笑う素敵な笑顔にする事が出来るようになったんでしょう?」

「わたしも、社会で「垢抜ける」経験をしたからこそ・・・バレンタインに好きな男性にチョコレートを渡せるようになった・・・その根っこは同じなのよ・・・」

と、御島さん。

「まあ、バレンタインは、そういう自分磨き・・・「垢抜ける」事が出来たら・・・意中の相手に、チョコレートを貰ってもらえて恋愛にもゴーが出る」

「そんな日なんじゃないかしらね・・・」

と、御島さん。

「ま、苦労人は、女性も男性もパートナーをしあわせに出来るけど、中身の無い女性や男性は、パートナーを不幸にするから・・・気をつけなくっちゃ・・・」

と、御島さんは結論のように言葉にした。


「・・・なるほどね。そういう意味じゃあ、バレンタインは・・・ある意味、少女から、本物のオトナの女性になれる日・・・かもね」

と、僕は言葉にした。


「でも・・・チョコレート・・・渡す相手にも、よりますよね」

と、辛辣姫。

「御島さんはたくさんの男性にチョコレートを渡しているんでしょう?」

「以前、そんな話だったよね?」

と、僕。

「まあ、わたしは仕事柄、義理を欠けないからね」

「でも、個人的に「この人、男性として素敵だわ」って思ってあげる人もいるし、そこは様々よ」

「ただし・・・やっぱり、そこは「情」だわね」

と、御島さん。

「それにこの世って・・・皆で協力しあって生きて行っているような所があるから・・・」

「それをお互い讃え合いたい・・・そんな思いも裏にはあるし・・・高校生が渡すバレンタインチョコレートの意味とはちょっと違ってきているわね」

と、御島さん。

「でも、御島さんは、恋は女性にとって、重要って言ってましたよ」

と、辛辣姫。

「まあ、それはそうだけどね」

「やっぱり、恋はしているわ・・・こころが燃え上がる恋・・・たまにその恋の炎を大きく燃え上がらせたい思いはあるけどね」

と、御島さん。

「御島さんの恋の炎は激しそうだ」

と、僕。

「ふ。激しいわよ。相当」

と、御島さんは、真顔で言った。


・・・と、僕は少しの後、社長室に呼ばれている。

「で、何でしょう。仕事の話って?」

と、僕。

「冗談よ。はい、これ。バレンタインのチョコレート」

「一度、ゆるちょくんに社長室で、バレンタインのチョコを受け渡したかったの」

と、御島さんは笑顔で、黒い箱を僕にくれる。

「ほー。これは。ノイハウスですか」

と、僕。

「ゆるちょくんはサイクリストでしょう。このチョコ、サイクリストの本場・ベルギーでは著名だって言うから、試してみたらビター&スイートな感じが気に入ったの」

「ゆるちょくんもビターなチョコが大好きでしょう?」

と、御島さん。

「ええ」

と、僕。彼女の目を見る。彼女も僕の目を見つめている。

「だから、今日は・・・この後・・・」

と、御島さんは言葉にすると、その目が優しく潤んだ。


(おしまい)

女性は贅沢を言っていいの!

2016年02月11日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

昨日も割りと暖かで。

季節は春に向かっていますねー。


さて、うちの事務所は午後3時を過ぎると、なんとなく、皆大部屋に出てきて、

女子カフェ・・・みたいになってしまいます。差し入れのドーナツを食べながら、珈琲や紅茶を飲む皆は、

なんとなく、楽しく、おしゃべり・・・その中心に必ず、社長の御島さん(31)がいらっしゃいます。

「で、ね。結局、女子が元気なのは、毎日、素敵な恋をしているからだと思うのよね」

「それは既婚も未婚も問わず・・・だから、女性は、皆、元気なのよー」

と、御島さん。

「でも、それは当然ですよね。だって、恋をしているって事は、要は「ハッピーエナジー」を自ら創りだしたり」

「目と目で「ハッピーエナジー」のやり合いをしているんですから・・・胸もワクワクしちゃいますよ」

と、ユキちゃん(28)。

「素敵な女性の肌がピチピチしていたり、髪にツヤがあったり、歯がキラキラしていて、目がキラキラしているのは」

「すべて体内に潤沢に「ハッピーエナジー」が蓄えられているせいなんですよね」

「だから、いつまでも、吉永小百合さんみたいに「八百比丘尼化」して、美しく生きられる・・・」

「だから、恋こそ、そして、「ハッピーエナジー」を返してくれる男性こそ、女性にとって大事なんですね」

と、ミユウちゃん(25)。

「そういう意味では、恋は女性の命ね。まあ、日々笑顔で居られるし、素敵な時間をくれるのが恋だけどね」

と、御島さん。

「女性ってそういう意味じゃ、毎日恋している事が大事ですね。逆に言えば、男性に、」

「その恋を受け止めてもらえる・・・素敵なオトナの女性でないと、いけないって事になりますけど」

と、辛辣姫。

「体内から「ハッピーエナジー」を失くしてしまうと・・・それが「おっさん化、おばさん化」のスイッチになるから」

「それだけはしちゃいけないんですよね?」

と、ミユウちゃん。

「そういう事になるね。それだけは避けないと、もう、恋は出来ないと言う事になるから」

と、僕。

「でも、確かに世の中って・・・恋に無関係の女性や男性と・・・恋を楽しんでいる女性と男性に綺麗に分けられるモノ」

「・・・だいたいキムタクだって、40代でしょ?素敵なオトナのオトコって、ああいう事を言うんだわ」

と、御島さん。

「完全に「八百比丘尼化」していますね。まあ、わたし達も、そっちの側にいないといけないって事ですねー」

と、辛辣姫。

「つまり、外見の「老化」って・・・イメージとしては今まで普通に外見のメンテナンスがされていたのが」

「体内から「ハッピーエナジー」が枯渇すると、外見のメンテナンスが終了しちゃうってイメージなのよね」

「だから、女性も男性も肌が茶色くなって、肌が汚くなる・・・それって確実に肌のメンテナンス機能の終了って感じだもん」

と、御島さん。

「だからこそ、人に見られる行為が日々大切って事になるんですね」

「だから、家に閉じ籠もり状態が続くと、余程、外見の老婆化、老爺化が進むんですよ」

と、辛辣姫。

「怖いわね。結局、恋している事、されている事が人間の基本的なエネルギーを生む行為になるんだから」

「日々、恋はしなくちゃね」

と、御島さん。皆、コクリとしている。


「で、やっぱり女性は美しくいたいじゃなーい」

「だから、その基本が「ハッピーエナジー」を体内に潤沢に溜める事なのよね」

と、御島さん。

「まあ、でも、目をキラキラにさせたいのは美の基本ですよね」

と、辛辣姫。

「でも、女性の美しさの基本は中身って、言ってたわよね、ゆるちょくん」

と、御島さん。

「ええ。10代や20代前半の若い子はちょっと別ですけど・・・僕は人間性大きい女性が好きですね」

「周囲皆の気持ちを受け止められる・・・そういう精神的に強い女性。そういう女性は、やっぱり、おしゃべりし甲斐がありますから」

「いろいろ、他人のしていない経験もしていますから、まず、話が面白いですよ」

と、僕。

「結局、ゆるちょくんはその人生の中で、いろいろな女性に出会ってきたから、比較が出来るのよね」

「それがやっぱりすごいかな」

と、御島さん。

「ええ。経験は宝ですからね。経験しないと何もわからないし」

と、僕。

「やっぱり経験が人を大きくするんですよね。それは子育てだって同じですよ。子育てでがんばってる・・・それでも仕事もしている女性なんかと話すと」

「僕なんかも気がつかない視点で、モノを解説してくれたりして・・・やっぱ、そういう経験から来る知恵って説得力があって、面白いんですよね」

と、僕。

「まあ、人間的に大きな女性はいいですよ。僕自身を受け止めて貰える。結構、僕自身、大きくなっちゃいましたからね」

「それを受け止められる女性は、限られてくるんじゃないですか?」

と、僕。

「そうよね。人間、社会に出ると、おしゃべりの質が学生時代とは変わるもんね」

と、御島さん。

「どんな風に変わるんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。学生の頃は、テレビとか映画の話を中心にしてたけど・・・今はネットも入ってくるわよね」

「社会に出ると、経験から話をするようになるから・・・経験からの話が出来ない人間とは自然と話さなくなるのよね」

と、御島さん。

「例えば、古い話になるけど・・・木部さんの件だって、一部ファンは「責任とって仕事まで辞めるのは可哀想。そんな必要ない」って」

「自分の正直な思いを吐露してたけど、実際、多くの日本人が真剣に考えた結果・・・全部の仕事を失くして休業って事に」

「なったでしょ。日本って、そういう所甘くないのよ」

と、御島さん。

「一部の経験の無い女性や男性がカン違いしているけど、思った事を言えば、それが通る程、日本は甘くないのよね」

「むしろ、経験に照らして、どう処するのが正しいか・・・それを経験のあるオトナが教えてくれる・・・そういう世界なの」

「だから、経験が無い・・・あるいは、少ない女性や男性のおしゃべりって、意味が無いのよ。聞く意味すら、時間すら無駄」

「そういう世界なのよね。この怖い国、日本は・・・」

と、御島さん。

「だから、ゆるちょさんは「経験こそ、宝」って言うんですね」

と、辛辣姫。

「そういう事ね。だから、毎日テレビばかり見ていたり・・・会社と家との往復で、仕事の事以外他人と話すことのない」

「サラリーマンの女性や男性なんかになったら・・・経験も少ないだろうし、当然、つまらない人間になっちゃうのよね」

「話しても、テレビや新聞でやっている事ばかりだから・・・」

と、御島さん。

「そういう男性とは、お酒を飲みたくないって、御島さん、嘆いていましたね」

と、ミユウちゃん。

「まあね。最近は、いろいろ販路を変えたり、いろいろ手を打っているから、つまらないオヤジをクライアントから外す事が出来て」

「嬉しいんだけどね」

と、御島さん。

「でも、ゆるちょさんは、女性とも楽しくおしゃべり出来るけど、男性とも、楽しくおしゃべり出来る派ですよね?」

と、辛辣姫。

「そりゃあ、まあ、元会社員だもの。そのあたり、おっさんを楽しませる飲み会のやり方はガンガントレーニングしてきたからね」

と、僕。

「おっさんは、ひな壇芸人になって、いじられるのが大好きなんだよね。だから、僕が司会になって、ガンガン回す飲み会は」

「たくさん経験してきたよ。それもトレーニングになったな」

と、僕。

「ゆるちょさんは常にムードメーカーだけじゃなく、司会業もしていたんですね」

と、池澤くん。

「ま、そういう性格していたからね。好きだから率先してやっていた・・・まあ、そういう話だよ」

と、僕。

「そういう姿を見ちゃうから、職場のマドンナが恋に落ちちゃうんでしょうね。ゆるちょさんの場合」

と、ミユウちゃん。

「ゆるちょさんって、常に頭がぐいんぐいん回っている感じですよね。今を生きているって感じ」

「そして、過去はこだわらないって言うか・・・ある意味、女性的生き方をしているんですよね」

と、辛辣姫。

「女性的生き方?」

と、僕。

「女性って、いっつも今、この瞬間を思い切り楽しむ為に生きているんです。だから、毎日恋している」

「でも、男性って・・・・今を楽しく生きているゆるちょさんのような男性を除いて、その多くは今の自分を殺して生きている」

「ように見えるんです」

と、ユキちゃん。

「ほう。面白い見方だねえ」

と、僕。

「だから、恋愛だって・・・会社に入って少ししたくらいで、恋愛をして結婚をして子供を作って・・・そこでした恋で」

「止めちゃっているじゃないですか。まるで、20代で恋を止めちゃっている・・・」

「だから、そこからは恋をしていない、ただの会社人間になっちゃっている・・・頭の中は会社の事、仕事の事ばかり」

「それでも、そういう人達は「真面目である事にこそ、価値がある」と思っているから・・・」

「奥さんが今の旦那に退屈している事も・・・そればかりか、今の旦那は過去の恋のガラクタと思い至っている事にも気づいていない」

と、ユキちゃん。

「だから、素敵な女性はそんな過去のガラクタは捨て去り・・・今、この瞬間の恋に生きているんですよ。ねえ、御島さん!」

と、辛辣姫。

「そうね。確かに結婚しているサラリーマンは今は死んでいるのかもしれないわね」

「だから、バレンタインデーを1年に一回の楽しみにして、義理チョコを貰える瞬間を楽しみにしているのかしらねー」

と、御島さん。・・・と御島さんは社長室にいそいそと入っていく。

「ん?御島さん?」

と、僕。

「何か思い出したんでしょうね」

と、辛辣姫。

・・・と御島さん、箱を持って出て来る。

「はい。ジャン・ポール・エヴァンのチョコレート。ちょっと前に貰ったの」

「皆で、食べましょう。バレンタインも近い事だし」

と、御島さんは嬉しそうに箱を開ける。基本、この人はサービス精神旺盛だ。

「だから、わたし、そんな死んでいる人生を送る男性よりも、毎日を楽しく笑顔で、生きて、わたし達も笑顔にしている」

「オトナの男性が大好きなの。だって人生は一回きりでしょう?つまらない生き方はしたくないの。人生最高に楽しみたいのよ・・・」

と、珈琲を飲みながら、御島さんが言葉にする。

「それが御島さんの生き方の選び方なんですね」

と、辛辣姫。

「そういう事。そういう事はいつも具体的に言葉に出来ないと!」

と、御島さん。

「わたしは男性には、いつまでも輝いていて欲しいと思っているの」

「その半面、現実の男性は、どんどん輝きを失くして老いていく人間が多い」

「他人に目を置くより、自分だけにしか目が置けなくて・・・一杯一杯になって・・・自分勝手な人間になって、消えていく」

「わたしは、社会に出て、一杯一杯になっているのは、その瞬間、自分の器を大きく成長させている、まさにその瞬間だと思っているの」

と、御島さん。

「自分の器を大きくしている瞬間・・・ですか」

と、池澤くん。

「そうよ。だから、社会に出れば誰だってそういう瞬間があるの。でも、わたしの見たところ・・・それに耐え切れなくなって」

「消えていく人間・・・孤独になって行く人間がとっても多いの」

と、御島さん。

「そこで耐えれば、自分の器を成長させる事が出来て・・・結果、人間性を大きく成長させ、精神的にも強くなれる」

「・・・そういう完成形のオトナに近づけると言うのに・・・皆、そこで失敗しているの」

と、御島さん。

「あるいは・・・人間性が小さいままに、自分はエライと誇るだけの、最低のオトコが出来上がってしまう」

「わたし、そういう「俺エライ病」のオトコは大っ嫌い。見向きもしないわ。ま、官僚系のオトコに多いけどね」

「自分の会社がすごいと思っている・・・肩書だけのオトコもそうじゃない?恥ずかしい人達・・・」

と、御島さん。

「まあ、だけど・・・本音で言えば、この世って・・・女性から興味を失われて、普段、仕事以外では全く話しかけられない・・・女性を怖がっている男性が」

「いかにこの世の社会に多い事か・・・もちろん、そういう男性は早くに体内から「ハッピーエナジー」を枯渇させ」

「肌は茶色くなり、しわがより、「おっさん化」しているわ。もう、二度と恋の出来ない個体になっちゃってるの・・・」

と、御島さん。

「それが現実ですか。夕方、新橋あたりで騒いでいるおっさん達の正体とは・・・」

と、池澤くん。

「そういう事。だから、彼らにすれば、バレンタインデーなんて、自分のつらい立場を明確にしてしまう哀しい日なのかもしれないわ」

と、御島さん。

「奥さんからも、チョコを貰えない男性って多いみたいですね」

と、ミユウちゃん。

「うーん、結局、贈り物って、まごころをカタチにしたものでしょ?義務であげても・・・それはまごころとは言わないわ」

「この日本は気持ちのやり合いの国なのに・・・おもてなしの国なのに・・・どうして、それが上手く出来ないの?」

と、御島さん。

「じゃあ、御島さんは、どういう男性に、このバレンタイン、チョコを贈るんですか?」

と、貴島くん。

「そうね。その存在こそが、日々、わたしへの贈り物になっている方々へチョコを贈るわ」

「そういう方にこそ、まごころを贈りたいもの。そして、そういう方達にとって、バレンタインは言い訳に過ぎないわ」

「女性達が、贈り物を堂々とあげられる、そういう言い訳の日。出来れば毎日、まごころをカタチにして贈りたいもの・・・そういう人達には」

と、御島さん。

「それこそが、わたしが恋している人達・・・オトナの男性達。その方たちの存在のおかげで、わたしが毎日楽しみを感じられる」

「・・・そういう人達への贈り物こそ、バレンタインデーの贈り物なの。だから、もう、チョコは用意したわ」

と、御島さん。

「そういう男性って・・・具体的な条件って、何ですか?」

と、辛辣姫。

「簡単よ。わたしが、視界に入れたいと毎日思っている男性達よ。素敵な笑顔で、自分の人生と仕事に自信を持っているオトコ達」

「そして、視界に入れると、たくさんの「ハッピーエナジー」を感じさせてくれる、わたしの本能と子宮を刺激してくれるオトナのオトコ達」

「それこそが、わたしが惚れるオトコの完成形よ」

と、御島さんは言った。

「そういう男性達と「ハッピーエナジー」をやりあうから、毎日、チカラとやる気がマックスに湧くのよ」

「そのエネルギーを元にわたしは、毎日最高の仕事をしているの」

と、御島さん。

「御島さん・・・今年は、そういう男性達に、ジャン・ポール・エヴァンのチョコレートをあげるんですか?」

と、辛辣姫は、手元のチョコを見ながら言う。

「さあ、どうかしら。ピエール・マルコリーニも良かったし、わたしの好きなピエール・エルメもいい感じだったわ」

「ノイハウスも、いいし・・・正直、嬉しい悲鳴だったわ」

と、御島さん。

「で、あっさりゴディバとかね。まあ、来週には、教えるわ」

と、御島さん。チョコレートを噛んで珈琲を飲んでいる。


「結局、恋と人生は・・・オトナの女性が決める事かなって、最近、思うわ・・・」

「恋は夢じゃないモノ。現実だもの。結婚と一緒でしょ?」

と、御島さん。

「でも・・・現実だからこそ、現実的に一緒に生活して、しあわせになれる相手・・・男性を見つける事こそ」

「重要じゃないですか?毎日、自分がため息をつくようなオトコとは一緒になりたくないですよ」

と、辛辣姫。

「じゃあ、聞くわ。ユキちゃんが毎日、ため息をつくようなオトコって一体どんなオトコ?」

と、御島さん。

「それは・・・そうですね・・・」

と、ユキちゃん。

「わたしが一番嫌いなオトコ・・・ケツの穴の小さいオトコ。人間性の超小さいオトコ。頼りにならないオトコ」

「気の弱いオトコ。経験の少ないオトコ。精神的なプレッシャーに弱いオトコ。女性に自分から話しかけられないオトコ」

「料理をしないオトコ。目の前の女性の事をまず考えられないオトコ。自分の事しか考えられないオトコ」

「他人を手助けする事が出来ないオトコ。家事を手伝わないオトコ。風呂洗いの出来ないオトコ。トイレ掃除の出来ないオトコ」

「何より、女性の気持ちのわからないオトコ。女性をこころから笑顔に出来ないオトコ」

と、ユキちゃん。

「たくさん出たわね。いいのよ。そういう男性は嫌いなさい。相手にしないでいいのよ、そういうへなちょこオトコは」

と、御島さん。ニコリと笑う。

「大切な事は、自分が毎日一緒にいたい男性の条件を具体的に、よーく理解しておく事ね」

「そして、そういうオトコに愛されるオトナの女性になりなさい」

「それがわたしの言えるすべての事じゃないかしら。女性は贅沢を言っていいの。そう言われる女性に自ら修行して、なる事が出来たら、ね・・・」

と、御島さんは言った。

「うーん、今日は陽気もいいし、気分もいいから・・・お寿司でも食べに行こうか!皆に奢るから!」

と、御島さんは機嫌良さそうに言うと、笑顔で立ち上がった。


(おしまい)

あげまん。サゲマン。

2016年02月09日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

暖かい一日でしたね。

って言う春の日は、また、後退するらしいですけど。


さて、その時、僕らは皆で、大部屋でテレビを見ながら、お茶していました。

「でも、この狩野英孝騒動って、薄くて意味が無い話よね」

と、御島さんが珍しく時事問題に食いついています。

「ああいうタイプの男性って、雨の中、街に佇む子猫タイプの男性でしょ?」

「母性本能はくすぐられるけど・・・それだけって感じかしら。特に興味無いかな」

と、御島さん。

「なんか10代の頃から結構モテてて、来る者は拒まず的な恋人関係だったらしいですよ」

「友人の彼女にも手を出していたらしいし・・・」

と、池澤くん。

「そういう男性は男性として信頼を置けませんよねー」

と、辛辣姫。

「男性を見る時は、ね。その男性に100万円のお金が貸せるかどうかで見ればいいのよ」

「それでその男性の信頼の度合いがわかるから。信頼の無い人はこの日本ではやっていけないわ」

と、御島さん。

「なんか答えが出ちゃった感じですね。日本社会はシビアだから」

と、貴島くん。

「わたしね。その騒動の話を聞いていて、突然「あげまん・サゲマン」って言う言葉を思い出しの」

と、御島さん。

「なんか、懐かしい言葉ですね。最近、聞いた事なかったな」

と、僕。

「それってどういう意味なんですか?」

と、池澤くん。

「その女性が身辺に出入りするようになると、急に運が上がるのが「あげまん」」

「そのオンナが出入りするようになると急に運が落ちるのが「サゲマン」・・・まあ、明治時代や大正時代は芸者さんなどを金で」

「ひかせて・・・自分の妻にしたパターンが多かったから、それで、「あげまん」伝説が出来上がったみたい」

「だから、最近の言葉じゃないの」

と、御島さん。

「なるほど・・・女性の評価の話、なんだ」

と、池澤くん。

「で、わたし、ふと考えてみたんだけど、商いって言うのは、どこまでもその男性のひとを見る目に掛かっているのよね」

「だから、お金で素敵な女性・・・周囲にいつも配慮出来て、まず、相手の気持ちから考える事の出来る・・・そういう女性を嫁にしたら」

「・・・そのオトコには人を見る目がある・・・と社会から理解されて」

「その男性に商機がどんどん湧いてくる・・・それが「あげまん」の正体だと思ったの」

と、御島さん。

「じゃあ、「サゲマン」の正体は?」

と、辛辣姫。

「まあ、蓮っ葉な女性とでもいいましょうか。自分勝手で周囲に配慮の出来ない、人間的に小さなオンナ・・・こんなオンナを」

「嫁さんに貰ったら・・・周囲から人が引くのは当然でしょう?」

と、御島さん。

「なるほど・・・男性の価値は女性の価値を見抜く目にある・・・そういう話ですね?」

と、辛辣姫。

「商売も結局、人の気持ちをどう見抜くかですからね。空気を読む・・・とよく言うけど、それは皆の言葉にしない本音を見抜く」

「そういう能力です。その皆の本音を上手く見抜くだけじゃなくて、それ以上に自分の思いのままにコントロール出来るのが、ムードメーカーです」

「ムードメーカーは、その場の空気を察するだけでなく、思い通りに動かしちゃうから、すごいのよね」

「それが商機をつかめる商売人って事になると思うけど」

と、御島さん。

「だから、出来る商売人は絶対に、配慮が出来て、相手の気持ちを考える女性を見つけて、自分の奥さんにするのよ」

「それが自明の理って感じよね」

と、御島さん。

「で、御島さんは今回の狩野英孝騒動・・・あの女性達をどう見ているんです?」

と、貴島くん。

「それはやっぱりサゲマンなんじゃないの。自分の売名の為に、彼の名前を出しているように思えるし」

「彼の為にはなっていない・・・全部自分の為でしょう?あと、ネットにも何人も元カノの存在がいると言うし」

「結局、売名行為に利用されているだけじゃない?彼。女性の方もあんな彼なら、売名行為に利用しても構わない」

「って思っているみたいだし」

と、御島さん。

「なるほど・・・確かにその女性達は皆、サゲマンって感じですね」

と、池澤くん。

「じゃあ、彼が「誰とつきあっているか?」と言う質問に答えられない理由は?」

と、辛辣姫。

「それは・・・それを明確に言葉にしたら、いろいろつきあってきた女性達から、彼が、一斉に叩かれるのを恐れているからでしょう?」

「ま、自業自得よね・・・」

と、御島さん。

「バッサリだね、御島さん」

と、僕。

「当然よ。人生、甘くないの」

と、御島さん。

「でも、御島さん。今週はせっかくのバレンタインウィークなんですから・・・少し甘い話もしてくださいよ」

と、辛辣姫。

「そうねえ。どんな話をしようかしら」

と、御島さん。

「御島さんはオトナとして恋愛してきて・・・離婚も経験した今、恋についてどう思います?」

と、辛辣姫。

「恋ね・・・うーん、少女時代の恋は思い込みが過ぎたって思うけど・・・でも楽しかった」

「でも、今の恋は・・・毎日ドキドキ出来るから・・・今の方が楽しいわ」

と、御島さん。

「結局、わたしが今経験している恋は、相手の男性がわたしが恋しているって事をちゃんと理解してくれて」

「その気持ちを受け止めてくれているから・・・目と目で会話しあえるのよ」

と、御島さん。

「その瞬間がいいのよ。お互い目を見て・・・ハッピーエナジーのやり合いがあって・・・こころからドキドキ出来るわ」

「それはこの世で最も素敵な時間だもの・・・この素敵な時間を楽しむ為に、人は成長してくるの・・・オトナ同士の恋の時間を楽しむために、ね」

と、御島さん。

「だから、それが楽しめない人は可哀想だと思うし、それはいろいろだなあって思う」

「でも、それに恋を楽しめる、この場所に、やっと辿り着いたって言う思いはあるわねー」

と、御島さん。

「人生は「出会い」ですからね」

と、辛辣姫。

「そうなのよ。素敵な男性に出会うタイミングはそう多くはないわ」

「でも、社会で仕事をしていて、自分に自信が出てきて・・・その上で、その自分の仕事のチカラを信じて、日本社会を歩きまわる事が」

「出来るようになれば、自然と出会いはやってくるわ。「類は友を呼ぶ」・・・同じような道を目指して坂を登ってきた」

「目のキラキラした素敵な男性や女性達に必ず出会う・・・そこにこそ、恋すべき男性はいるの・・・」

と、御島さん。

「わたしは、ね・・・人生ってどこまでも自分の居場所を探す旅だと思っているの。だから、自ずとその旅に出るパスポートを」

「手に入れる事さえ出来れば・・・自然と旅は始まってしまう。もちろん、そのパスポートこそ、自分の仕事に対する」

「客観的な自信よね・・・」

と、御島さん。

「自分の仕事に対する客観的な自信が出来上がっていなかったら・・・まだ、自分の居場所を見つける旅には、出られないと?」

と、池澤くん。

「ええ。だって、人の価値はその人の仕事でしょ?他人と違う、オリジナリティー性の高い仕事こそ、高い価値を持つわ」

と、御島さん。

「わたしは、そういう男性が高い目標を実現する為に、この世を歩いて行く・・・そういう人生のサポートをしたいの」

「もちろん、そういう男性を見た瞬間、恋に落ちてしまったけど・・・そのキラキラした目は素敵だわ・・・」

と、御島さん。

「少女ではそういう恋は出来ない。社会で磨かれてオトナの女性になった時、初めて、そういう恋の出来るパスポートを」

「手に出来る・・・御島さんはそう言っていますか?」

と、辛辣姫。

「そういう事。少女の恋とオトナの恋はそこに相違点があるわね。オトナの恋には経験が必要だって事よ」

「それ、相応の、ね・・・」

と、御島さん。

「さっきも言ったけど、そういうオトナの男性や女性達は、自分の居場所を必ず探すわ。そこは皆が笑顔の場所なの」

「皆が「そこにいていい」って、あるいは「そこにいてください」ってお願いしてくれる・・・そういう種類の居場所なのよ」

と、御島さん。

「皆が満足する場所で出会う二人こそ・・・素敵な恋人同士になれる二人だとわたしは、思っているわ」

「実際、わたしは、そういう経験をしたの」

と、御島さん。

「それがこの事務所を作るきっかけになった場所ですか」

と、貴島くん。

「そういう事。わたしが、ここにいる皆と出会う事がなければ、わたしはこの事務所も作っていなかったし、社長にもなっていなかったわ」

と、御島さん。

「それが恋の話。わたしは、皆に恋をしているの、よ」

と、御島さんは言うと、薄く笑って珈琲を飲み干した。


「でも、実際、人との出会いって、恋じゃない?その中でも、わたしはゆるちょくんと出会った事が人生でも大きかったけれどね」

と、御島さん。

「結局、周囲皆も笑顔になれる場所に、人は向かっていくと言う事じゃないですかね」

「僕自身、大学時代も、会社員時代も、周囲、皆に怒られていたような気がします」

「彼らはこう言っていたんです。「お前はそこにいるな。お前がいる場所はそこじゃないんだ」ってね。つまり、周囲が教えてくれるんですよ」

「自分の行先は・・・」

と、僕。

「その場所に行けば、きっと恋が待っている?」

と、辛辣姫。

「ああ。少なくとも僕はそう思って生きてきたよ」

「そして、それが正しかった」

と、僕。


「恋ってね。わたし、ゆるちょくんを見る度に思うけど、女性も男性も自分を修行させる期間が必要なのよ・・・」

「それが社会に出てからの期間・・・ここでどういう修行をするかで、男性も女性もその後の人生がどうなるか決まってしまう」

「社会で、異性に見られても全然へいき・・・むしろ、異性が視界に入れたい女性や男性になる事が修行の終わりなの」

「その修業が終わったからこそ、恋出来る個体に進化出来た・・・そういう事になるのよ」

と、御島さん。

「だから、修行出来た個体同士が出会い・・・恋に落ちる事こそ、恋の本筋・・・そう御島さんは言いたいんですね」

と、辛辣姫。

「そういう事。そこだと恋がし易いの。ね、ゆるちょくん?」

と、御島さん。

「御島さんは本当のオトナの女性ですからね」

と、僕。

「わたしね。もうひとつ言うとすれば、本当のオトナの女性や男性って、恥ずかしいって感情を超えられた人だと思っているの」

と、御島さん。

「だって、オトナの女性は本当のオトナの男性に自分をアピール出来ないといけないじゃない」

「そこで恥ずかしいだなんて言っていたら・・・それじゃあ、子供でしょ?」

と、御島さん。

「相手の目を見ながら、素敵な雰囲気の場所を作って・・・ロマンチックな時間を作る。それがオトナの女性だもん」

「もちろん、そろそろ春だから・・・春物のワンピースを着て、セクシーな脚の一本でもプレゼンしないといけないでしょう?」

「・・・オトナはね、恥ずかしがらないの」

と、御島さんは言う。

「そういう意味じゃあ、オトナのオトコも恥ずかしがりませんよ。オトナのオトコは攻撃する側ですからね」

「ただ・・・恋をしている女性は・・・相手に触れると相当歓びますからね。それは指の先から確実に伝わってきます」

「相手の感情そのものが・・・」

と、僕。

「・・・と言う事は男女の恋って、メッセージのやり合いって事ですか?」

「いろいろなプレゼンのしあい・・・それで感情を高めていくって言うか」

と、貴島くん。

「そうね。そういう事になるかもしれないわね」

と、御島さん。

「そこが少女の恋と違う所かな・・・」

と、僕。

「男性がアグレッシブに攻撃をしかけていく。女性はそれを上手く交わすか、それを受け止めてみたりもする」

「オトナの女性はそれくらいじゃあ、びくともしないから、次の攻撃を待つの。その攻撃がどんな所からどこへ向かって放たれるか楽しみよね」

「そうやって、オトコとオンナは、相手の手のうちをみせつけあいながら、お互い高め合っていく・・・結局、高度な気持ちのやり合いなの・・・」

と、御島さん。

「気持ちが繋がり合って・・・最高に楽しい時間が来たら、素敵だわ。男性はアグレッシブに女性もアグレッシブにお互い攻撃しながら、新しいカタチになっていく」

「それが恋って言うものじゃない」

と、御島さん。

「オトコでダメなのは、アグレッシブになれないオトコかしら。受け身なままの男性は、いつまで経ってもダメよねー」

と、御島さん。

「オトコもオンナも皆が喜ぶ素敵な場所に辿り着いたから、素敵な恋が出来る。そういう事ですか?」

と、辛辣姫。

「そうね。結局、そういう事になるかしらね。いずれにしても、この世で面白いのは人間自身だわ」

「いろいろな人間と楽しみながら、生きていく。これが真骨頂よ」

「だから、これからも一緒に行動させてね」

と、御島さんは言うと、嬉しそうにポッキーを一本、口にいれた。


(おしまい)