「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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メス猫モードの恋と、「わたし、プリンセス」病!

2015年07月31日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕は午後の区民プール上がりで、元ヤンのユミちゃん(27)と、スペイン料理屋の個室で、

お酒を飲みながら、夕食を食べていました。

「ゆるちょさん・・・ちょっと前に、女性のぶりっ子について書いていましたよね」

「わたし、あのメールを読んで・・・少し考えた事があるんです」

と、ユミちゃん。シェリー酒を楽しんでいる。

「へえ・・・どんな話?」

と、僕。

「わたし、ぶりっ子の女性って、子供の頃の早いうちに、自分の可愛さに気づいてしまった女性だと思っているんです」

と、ユミちゃん。

「女性って、物心がつくと、まず、初めに自分が可愛い女の子なのか、そうでないのかを考えるんですよ」

「それは絶対、女性だったら、絶対に考える事です」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・そこは女性は、おしゃまさん、なんだね」

と、僕。

「だから、女の赤ちゃんの賞味期限は、2歳までって言ってる主婦の方もいるんですよ」

「3歳になるともう自分の可愛さに気づいて・・・すでにオンナになってるって・・・」

と、ユミちゃん。

「え?そうなの?3歳なんて言ったら・・・オトコはまだ、ガキンチョもいいところだな・・・」

「僕、記憶すらないもん・・・」

と、僕。

「まあ、でも、女性は、「命短し恋せよ乙女」ですからね。可愛かったり、綺麗でいられる時間は限られていますから」

「・・・男性は、何年かけても、いろいろな経験を積んで、人間性の大きい、精神的にタフな「リアルアダルト」な男性に」

「なるのが、目標じゃないですか。でも、女性は違う。むしろ、幼さや可愛さを売りにして、完成された」

「「リアルアダルト」な男性に嫁ぐのが・・・江戸時代から戦前くらいまで、夫婦のしあわせを追求する」

「カタチだったじゃないですか」

と、ユミちゃん。

「そうだね。女性は結婚前のあり方・・・男性に見初めてもらうと言う目標の生き方と」

「結婚後、出産後・・・「リアルアダルト」な女性として、仕事を続ける生き方か、子供たちの養育をするお母さんとしての役目」

「をする生き方か・・・そういう目標のシフトがあるよね・・・」

と、僕。

「わたし、今のオンナの一部って甘えていると思うし、遊び半分で生きているでしょう?」

「わたし、そういう家庭に不幸を引っ張る女性は嫌い。日々を一生懸命に生きて、家庭をしあわせに導いている賢い女性が好き。それだけなんですけど・・・」

と、ユミちゃん。

「話が脱線しましたね・・・元に戻しましょう・・・女性は早いうちに自分の可愛さに気づいたら・・・」

「その時点で、プリンセス化しちゃうんですよ。ま、それがぶりっ子の始まりですけどね・・・」

「「自分はこれだけ可愛いんだから、地球上のすべての男性がわたしに夢中になるはずよ」」

「「だから、わたしはそういう男性の為だけに、今後は生きていくの」って小学校に上がる前くらいに決意しちゃうんですよ」

と、ユミちゃん。

「え?そういうこと?ぶりっ子の女性は男性すべてをかっさらう気で、ぶりっ子をしているんじゃなくて」

「そもそも世界中の男性が自分に注目していると思っているから・・・その男性達にサービスしている意識なんだ」

「ふええ・・・それは恐れいったな・・・」

と、僕。

「だから、ゆるちょさんが指摘した「わたし、プリンセス」病は正しいんです。例のフリーアナの女性も」

「意識の中では、「わたし、プリンセス」と思っているから、他のすべての女性から嫉妬されるんですよ」

「実際、彼女は可愛いですからね」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・確かに彼女は、可愛い・・・それは認めざるをえないね・・・」

と、僕。

「ただし、女性は社会に出る頃から気づくんです。女性は可愛いだけでは男性に愛されない」

「むしろ、女性が恋する素敵な「リアルアダルト」な男性は、女性の中身にこそ、恋をする・・・」

「中身が素敵だからこそ・・・外見が美しく成長していく、そういう女性こそ、本物の「リアルアダルト」な女性である事を」

「知っていて・・・女性の中身をこそ、重要視し、その意識で、女性の中身を見抜いてくる・・・素敵な男性とは、そういう能力を」

「持っている男性と言う事実・・・これに女性は気づくんです。社会に出る頃に・・・」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・まあ、でも、それはそういうもんだよね・・・ごく当然の事実だよ」

と、僕。

「そうなんです。そうなんですけど・・・ぶりっ子の女性からしたら、大問題ですよ、それ」

と、ユミちゃん。

「だって、ぶりっ子の女性は「わたし、プリンセス」病ですから・・・この病の問題点は、ゆるちょさんも指摘されていましたが」

「「自分は王女なんだから、世界の男性達を魅了する仕事にのみ専念すればいい。家事も育児もゴミ出しもすべて召使の仕事だわ」」

「と、理解しちゃう事なんです。だから、はっきり言えば結婚も必要ないんです。だって、どこまでも」

「世界中の男性を魅了するのが、プリンセスの仕事だから・・・だから結婚もしない・・・」

と、ユミちゃん。

「そうなんだ・・・」

と、僕。

「ただし、この「結婚もしない」と言うのはポーズです。そういうプリンセスだっていい年齢になったら、結婚したいものです」

「でも、「わたし、プリンセス」病で長らく生きてしまったから、まず、苦労を一切してこなかったら、人間として、中身が無い」

「家事も育児も、ゴミ出しも出来ない。料理なんて、やった事すらない。・・・ま、だから、主婦にもなれないし」

「母親役なんて、最初から無理・・・人を教育出来るのは、経験をたくさん積んで苦労を知っている人間達だけですから・・・」

「だから、今、変な子供が増えているんです。ま、その話はまた、別にしますけど・・・」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・そういう女性はプリンセス役は出来るけど、かみさんも、母親役も全然出来ない」

「・・・だから、嫁の貰い手が無い・・・そういうシンプルな話?」

と、僕。

「そうです。さらに言えば、御島さんも指摘してましたけど、女性に蛇蝎の如く嫌われる「わたし、プリンセス」病の女性は」

「コミュニティに不幸をもたらす女性ですから、絶対的に近寄っちゃいけない・・・そういう結論になりますよね・・・」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・すごくよく理解出来た・・・まあ、中身スッカラカンな女性は僕も嫌だしね」

「だって、美人な女性って、ユミちゃんも含めて、この世にたくさんいるし・・・」

「ユミちゃんは、苦労もたくさん経験しているから、話していて面白いしね・・・」

と、僕。

「ありがとうございます。ゆるちょさんて、そういうところ、サービス精神旺盛なんですよね・・・」

と、ユミちゃん。

「わたしが好きな女性は、御島さんみたいな女性なんですよね。御島さんはまず、人間的に大きい」

「だから、安心して話しかける事が出来るんですよ。人間が大きいっていうのは、たくさんの実際の苦労を乗り越えて来て」

「パソコンで言うところのメインメモリがとっても大きな人ってイメージですよね」

「だから、わたし程度の人間は、そのメインメモリの一部にしかならないから、その話を笑顔で全部飲み込んでくれる」

「だから、御島さんは、話しやすいし、話を聞いてもらえるとお互い笑顔になれるから・・・すっごい好きなんです」

と、ユミちゃん。

「確かに、御島さんは、「どこまでも、女性応援団」だからね。彼女は人間デッカイよ・・・」

と、僕。

「これが、経験も貧弱、思い込みだけで生きている女性って、メモリが小さいし、何より経験が貧弱だから」

「自分が否定されるのが恐くて、いっつも相手の意見を否定するだけだから、理解力が低いんですよ」

「「それは違う」って言えば、皆が自分の事を信用してくれたり、自分の意見を信じてくれると思ってる」

「でも、それは間違いで、皆、自分の経験や考えから、目の前の意見が正しいかどうか判断するから」

「間違った意見ばかり言う人間は、自然と信用も失うし、誰もその意見を聞かなくなるもんです」

と、ユミちゃん。

「うん、まあ、そういうもんだろうね」

と、僕。

「だから、自然、ただただ相手の意見を否定するだけの・・・思い込みだけで生きている女性の言う事は誰も聞かなくなるし、その存在すら、忘れて行くことになる・・・」

「御島さんとは、対照的ですよね・・・」

と、ユミちゃん。

「メモリが小さいから、相手の意見や存在を受け入れられないって事?」

と、僕。

「そういう事です。まともに考える前に、相手を否定するから、思考の癖も無くなって」

「理解力が無くて・・・人間的なつながりを持てない人間になっていくんですよね」

「そういう女性、わたしは何人も知っていますよ」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・ユミちゃんは自分が同じ女性だけに、女性に対しても厳しい意見を持っているんだね・・・」

と、僕。

「だから、理解力が低くて、人生遊び半分で、生きているから、騙されやすい・・・」

「なんか、若い女性達が子供連れて「戦争憲法はんたーい」みたいなデモを以前やっていたでしょ?」

「頭が悪くて理解力が無いから、反政府の人間に簡単に騙されて、手先に利用されているのが、わからない」

「だいたい、現行の安保法制案を読めば、戦争憲法でも無いし、徴兵制がすぐ復活するはずも無い事が簡単に読み取れるでしょ?」

「要は、そういう安保法制案ひとつ読み込んでないで、民主党みたいな愚劣な党に軽く騙されて、その手先になってるだけ」

「ま、ああいう馬鹿女達が、自ら子供の未来を不幸にしているんですけどね」

と、ユミちゃん。

「ユミちゃん、その事、すごく怒っていたもんね・・・」

と、僕。

「バカオンナは利用されてポイ・・・っていう日本の歴史を全然理解していない・・・」

「ああいうバカオンナが、自分の息子を恋人化して、親離れ子離れの出来ない息子をつくりあげて」

「決断力の無い、人生ふしあわせ一直線のオトコにしちゃうの・・・それが目に見えるようだわ」

「ま、しあわせを実現している賢い女性達は、そんなの相手にしないですけどね」

と、ユミちゃん。

「ユミちゃんが、御島さんと一口違うのは、バカな人間が大嫌いで、その刃は同じ女性にも向けるって事だね」

と、僕。

「そうでなければ、真面目に生きている真っ当な女性を守れませんから・・・そこは御島さんも理解してくれると思いますよ」

「っていうか、ああいうバカな女性がいるから、「ほら、だから女性はバカだから、信用して仕事なんか任せられないんだ」って言う声が男性から出てくるんですよ」

「女性たちの社会進出を政府が後押ししてくれようとしている現代に・・・その女性の信用を無くすような行為をしている女性がいるってどういう事です?」

「もう、同じ女性として、迷惑極まりない。結局、ああいう自分のことしか考えないバカオンナが女性全体に迷惑をかける結果になるんですよ」

と、ユミちゃん。

「へ。ユミちゃんが怒っている理由はよくわかるよ・・・あれには、御島さんやユキちゃんも相当キレていたからね」

「「自分が楽しむ為だけにしか、やっていないわ。あの愚劣なオンナ達」「ほんと最低ですね」って言ってたなあ・・・女性は怒るとホントに怖い・・・」

と、僕。

「ですよね・・・結局、自分勝手なオンナが周囲に迷惑をかけるんですよ」

「子供がいるママだから、何をしてもいいなんて、事、全然ありませんから」

と、ユミちゃん。

「女性だったら、誰でも未来のある子供たちを守りたいですよ。でも、それと反社会的な政党の手先になる事とはわけが違うし」

「要は自分が楽しむ為に、他人の手先になって、楽しんでいるだけ・・・ま、そういう女性は現状しあわせじゃないんでしょう」

と、ユミちゃん。

「相変わらず、厳しい見方だね、ユミちゃん」

と、僕。

「なんか、わたし思うのは、旦那がサラリーマンとして、ワンコインで、朝から夜遅くまで働いているのに」

「その妻は、昼にゴージャスランチを取っているって風景があるじゃないですか・・・あれって、今回の件と似た、すごい頭の悪い女性の風景だと」

「思うんですよ」

と、ユミちゃん。

「それは具体的に言うと、どんな感じ?」

と、僕。

「夫婦ってお互い、相手の事を思いやれるからこそ、しあわせになれるって言うか」

「相手を愛していて、相手の存在を守ってやりたいからこそ、常に一緒にいたくて・・・それが結婚につながるんでしょ?」

と、ユミちゃん

「わたしから言わせれば、わたしは、常にゆるちょさんが目標を達成するためのサポートをしてあげたい」

「普段、常にゆるちょさんの事を考えているんですね。ゆるちょさんはそういうわたしのあり方を受け入れてくれているし」

「感謝さえ、していてくれる。だから、ゆるちょさんは御島さん以上に大きな存在だとわたしは思っているんですね」

と、ユミちゃん。

「ま、男性としては、それはありがたい事だよ」

と、僕。

「ゆるちょさんも、そういうわたしの事を考えてくれて・・・いつもいろいろ楽しい時間を取らせて貰っているから」

「そういうお互いがお互いのしあわせを思い行動すること・・・それが結婚の本質になるんじゃないかと思うんです」

「そういう本能的なこころからのつながり・・・それこそが大事で、一緒に住んでいるとか、朝ごはん作ってあげてるとか」

「そういうカタチが大事じゃないと思っているんです。相手の事を思う・・・本能的なこころのつながりこそ」

「二人が一番大事にすべき、結婚の本質だと思っているんです」

と、ユミちゃん。

「だから、わたしは、ゆるちょさんと、一緒に住んでいなくても、結婚していなくても」

「毎日をしあわせに生きて行けてるんです。その考え、どこか間違っていますか?」

と、ユミちゃん。

「いや。それはユミちゃんの言う通りじゃないかな」

と、僕。

「その思いを根底に持ちながら、旦那や子供たちと接するからこそ、そういう本能的なつながりや、やさしさを子供たちも理解出来て」

「実践出来るようになるから、子供たちもしあわせになっていけるんですよ」

と、ユミちゃん。

「それがどうです?旦那にはワンコインだけを渡し、自分はゴージャスランチ・・・他を排し、自分だけいい思いをする」

「・・・こんなだから皆から嫌われて、ふしあわせになるんです」

「・・・っていうか、これ、カタチを変えた「わたし、プリンセス」病じゃないですか?「似非王女様病」とでも言った方がいいかしら・・・」

と、ユミちゃん。

「ほう。その指摘は正しいなあ。そっか。「わたし、プリンセス」病って、案外、一般に広まっているんだね・・・」

「それは結婚出来た後に発症した「わたし、プリンセス」病って、やつ、なんだろうね・・・だから、旦那は召使扱いで」

「家庭の中の順位最下位になっちゃうんだ。そして、もちろん、家庭の中のぶっちぎり一位がプリンセス役のお母さんって」

「・・・そういう話なのね・・・すげー」

と、僕。

「しかし、最悪な女性がいるんだね。メモリは小さいから相手を否定するしか出来なくて、だから理解力が無くて」

「すぐに騙されて、なにかの手先にされ、自分じゃその意味がわかっていない。家の中では王女気取りで」

「旦那を召使扱いで、子供を彼氏扱いにして、マザコンにしちゃって、決断力の無い、ダメオトコにしてしまう・・・」

「考えただけでも、怖い家庭だ・・・」

と、僕。

「ま、それは元々だめな旦那が悪い原因なのかもしれないですけどね・・・」

「そういうオトコも増えているから、すべてが女性の原因じゃないですけどね」

と、ユミちゃん。

「っていうか、そういう男性が多いから、結婚後に、男性のメッキがドンドン剥がれて・・・女性も結婚当初のときめきが薄れて・・・」

「結婚後の「わたし、プリンセス」病発症が増え、男子の「召使」病が増えているんでしょうね・・・」

と、ユミちゃん。

「「結婚後、女性が不幸になるのは、すべて男性が悪いせい」・・・が、ユミちゃんの持論だもんね」

「それは「恋は男性がプレゼンし、女性が決断するもの」と言う僕の定理から、ユミちゃんが導きだした新しい定理だからね」

と、僕。

「それって多分・・・男性が本能的に素敵だから・・・女性が本能レベルの恋に落ち、その男性のサポートをしたいと申し出て」

「それがいつでも一緒にいたいと言う女性と男性の本音を作り出し・・・結婚に至り、しあわせになれる、結婚のカタチ①と」

「しあわせになりたいから・・・理性のレベルで・・・ちょっと話したくらいで、理性的なカン違いの恋をしちゃって」

「それがいつでも一緒にいたいと言う女性と男性の本音を作り出し・・・結婚に至り」

「・・・4年くらい、しあわせになれる、結婚のカタチ②の違いなんでしょうね」

と、ユミちゃん。

「長続きする本当の恋って、まず、女性が、本能的に素敵さを覚えて・・・その男性と女性で本能的なつながりを持つからこそ」

「それが本当の恋って事になるんだよね」

と、僕。

「それが本能的な深いつながりを持たず・・・ちょっとしたおしゃべりをして、希望的観測のふんだんに入った」

「理性的なカン違いの恋をしちゃうと・・・その恋は生物学的には、持って4年・・・早いと約半年で、終焉を向かえるから」

「・・・そこから、旦那は「召使化」が始まり、妻は「わたし、プリンセス」病に入るって事かな・・・」

と、僕。

「ゆるちょさん・・・その理性的な恋が「持って4年・・・早いと約半年」って言う寿命なのは・・・どうしてなんですか?」

と、ユミちゃん。

「生物学的な検討の中で、それまで、繁殖の役割の中で、種を多様化させる役割をするのは、オスの行為だと考えられていたんだ」

「つまり、オスの生殖の目的は、花粉型・・・たくさんの種をあちこちに飛ばす事。だから、オスの本能として」

「様々なメスと交尾したいと言う欲求がある。これが浮気症の本質を持つ男性の本能と言う事になる」

「実際、それだけが種の多様化の仕事だと考えられていたんだね、これまで」

と、僕。

「それが違ってたんですか?」

と、ユミちゃん。

「その後、議題に登ったのが猫のメスの繁殖行動だった。猫は一年に3度も繁殖出来る能力がある。違う父親の子を」

「一年に3度生む能力があるのさ・・・ここから、生物学者は考えた。つまり、繁殖の回数をこなす事で、猫のメスは」

「種の多様化をこなしているのではないか?とね・・・つまり、メス猫の頭の中では、子供を産むと恋がリセットされちゃうんだよね」

「だから、まあ、一年に3回子を産むわけだから、恋の長さは、厳密に言えば、最短4ヶ月・・・と言う事もあり得るって事だよね

「まあ、今、その考えが少しずつ主流になりつつある、と言う事さ」

と、僕。

「オスは多くのメスと繁殖する事で、種の多様化を実現し、メスは多くのオスとの交尾を一年に何度も受け入れる事で」

「種の多様化を実現している・・・って事ですよね。それって人間の恋と比較して、どう考えればいいんですか?」

と、ユミちゃん。

「この場合、オスの繁殖に関して言えば・・・オスは多くのメスに恋される条件を満たしていなければならない。それがそのオスが「サル山のボス力」」

「を持つ事。人間に関して言えば、要は、多くの経験を重ねる事で、「人間性を究極的に大きくし」「精神的に超強く」なること」

「・・・これを実現すれば、オトコは「サル山のボス力」を備える事が出来る・・・それがボスが多くのメスに恋される条件さ」

と、僕。

「ええ。それはよくわかります。有り体に言えば、ゆるちょさんの事ですもんね、それ」

と、ユミちゃん。

「まあ、それはいいんだけど、大事なのは、メス猫の話。理性的な恋が「持って4年、最短4ヶ月」と言うのは」

「・・・「最短4ヶ月」と言うのは、このメス猫の繁殖行為の条件が反映していると言う事さ」

と、僕。

「じゃあ、「持って4年」と言うのは?」

と、ユミちゃん。

「これは脳内の恋愛物質PEA(フェニルエチルアミン)が恋のドキドキの気持ちを引っ張るんだけど、その供給の長さには個体差があって、最大3年程経つと」

「脳内で、耐性が出来ちゃう、と言う事が確認されている事と、その後、1年間、愛情物質、ベータエンドルフィンが出るんだけど」

「・・・それを合わせて4年経つと恋愛から覚める・・・と言われている」

と、僕。

「まあ、だから、僕は、この「持って4年、最短4ヶ月」の恋を「メス猫モードの恋」って呼んでいるわけさ・・・」

と、僕。

「・・・と言う事は、恋には二種類あって、本能的につながり合う、永続的な恋・・・「サル山のボス」モードの本能的な恋と」

「理性的にしかつながらない、「持って4年、最短4ヶ月」の恋・・・「メス猫」モードの理性的な恋があるって事ですか!」

と、ユミちゃん。

「うん。特に「サル山のボス」モードの本能的な恋と言うのは、「ヒカルの君の目」の作用で、相手の目を見つめた瞬間、女性は、恋に落とされるから」

「恋が新鮮で、永続的だけど・・・「メス猫」モードの恋は・・・一度落ちた恋は・・・「持って4年、最短4ヶ月」だから・・・ある意味、色あせていく恋なんだよね」

「そこが決定的な違いだと思う」

と、僕。

「でも、「持って4年」ですか・・・理性的な恋は、はかない恋なんですね・・・」

と、ユミちゃん。

「だからこそ、本能的なつながりを僕らは持たなければいけないのさ」

と、僕。

「でも、わたし、思うんですけど・・・ゆるちょさんは、「ヒカルの君の目」が女性を恋に落とすって言いましたけど」

「わたし、大好きな男性の・・・例えば声とか、顔とか、その話しぶりとか・・・思い出すだけで、愛おしくなって」

「さらに恋に落ちますよ」

と、ユミちゃん。

「だから、本能的な恋は、そういう恋に落ちる瞬間を何度も何度も経験するのに、対して」

「理性的な恋は・・・ちょっと違うのかなあって言うのが、わたしの経験からの感じなんですけどね・・・」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・それは現役で恋している女性の本音なのかもしれないね」

と、僕。

「そういう意味で言うと・・・「わたし、プリンセス」病の女性も・・・理性的な恋の範疇に入ると思うんです」

「・・・と言うか、あれは妄想?」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・「わたし、プリンセス」病は、メス猫モードの理性的な恋が切れた後の・・・女性の悲しい八つ当たりの為の妄想病」

「って言えるかもしれないね・・・」

と、僕。

「「わたしは、皆のプリンセスなの・・・だから、世界中のオトコ達の為に、華麗に振る舞わなければいけないの・・・ほーほっほ・・・」」

「そういう哄笑が聞こえてきそう。女性の悲しい泣き笑いの笑顔が浮かんできそう・・・」

と、ユミちゃんは言うと・・・目の前のシェリー酒を一気に飲み干した。


(おしまい)



女性にとって、いいオトコ、ダメなオトコ!

2015年07月30日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕と御島さん(31)とイケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)は、

事務所の近所のカジュアルイタリアンで、ランチを頂いておりました。

「わたし、御島さんに聞いてみたいんですけど」

「中学生くらいから・・・大人になるまで・・・女子はどんな男性を好きになって」

「どんな男性は相手にしちゃいけないか・・・それを教えて欲しいんですよね・・・」

と、過激姫ミユウちゃん。

「女性が恋していい男性を若い頃から・・・大人になるまで、整理しろ・・・そういう話なのね?」

「うーん、言葉にしてみる?ちょっと考えてから・・・だけど」

と、御島さんは、ペリエを飲みながら、考えています。


「まず、そうね。女子って、男性に対して「頼りになる男性。応援したくなる男性」である事を求めたいのね」

「若い頃は・・・やっぱり「先輩」よね。頼りがいのある先輩に人生をリードしてもらいたい・・・それが女子の本音よね」

と、御島さん。

「そういう観点で行くと・・・自分よりある程度、人生の経験が豊富な先輩・・・かっこいい王子様タイプの先輩がいいわよねー」

と、御島さん。

「そうですねー。スポーツ万能で、たくさんの女子から恋されるかっこいい先輩。やっぱり、そういう先輩に壁ドンされたいですよね」

と、辛辣姫。こういう時は、女子に帰る。

「そういう先輩に夕方、呼び出されたりして・・・「つきあわないか、俺達」なーんて言われたら、キャーキャー言っちゃいますよね」

と、過激姫も、こういうネタは、少女に帰る。

「やっぱり、王子様は、身長がスラリと高くて、スポーツ万能で、さわやかな笑顔・・・この3つの要素は」

「大事よね・・・まあ、こういう恋愛のパターンって、中学、高校って感じかしら」

「その時代は、そういう感じの恋愛が王道よね・・・」

と、御島さん。

「だから、この頃は、自然に先輩として存在してくれれば・・・好きになるわよね・・・」

と、御島さん。

「ええ。そして、そういう先輩には、笑顔で「先輩、こんにちわ!」って言えれば・・・もう一日笑顔でいれるのよね」

「ね、ミユウちゃん」

と、辛辣姫。

「はい。もう、それだけで・・・相手が「おはよう、ミユウ」なーんて、返してくれたら、もう、それだけで」

「ご飯、何杯でもいけますよー」

と、過激姫。

「やだー、何その表現、オヤジー」

と、ユキちゃん。

「だって、その表現の方が今のわたし的には、しっくり行くんですー」

と、ミユウちゃん。

「まあまあ、二人共、もう、二十代の女性なんだから、それくらいは、いいんじゃない」

「でも、十代の頃の恋って、さわやかよねー」

と、御島さん。

「御島さんは、十代の頃って、幼馴染の方にさわやかに失恋してたんでしたっけ?」

と、過激姫。

「そうね。だから、その頃って、恋愛的には、何もなかったのよね・・・一応、恋してくれた男性は何人か、いたんだけど」

「わたしの中では、トオルだけで、いっぱいいっぱいだったから・・・」

と、御島さん。

「でも、だいたい、それも考え合わせると、十代の恋って、さわやかな先輩とさわやかな恋って感じですかね・・・」

と、ユキちゃん。

「まあ、でも、エッチとかあるのって、その前後ですよね。ちょっと子供を作る気はまだ、無かったし」

「・・・今でも無いですけど・・・まだ、恋に恋している時代かも」

と、ミユウちゃん。

「だから、デートなんかも、登校途中のカフェとかで精一杯よね」

「わたしの持論になるんだけど、良いオトコは巣作りも得意・・・10代終わりから、20代は」

「デートの場所はオトコが用意すべし・・・って言う考え方なの」

と、御島さん。

「それはどうして、なんですか?」

と、ミユウちゃん。

「だって、デートって女子から言わせれば、男性のプロデュース能力を査定する場でしょ?」

「大きな話で言えば、結婚した二人の生活をどうリードしてくれるのか、週末の時間をどうプロデュースしてくれるのかを」

「見るのが、そもそもデートの時間だし」

と、御島さん。

「なるほど・・・確かにそれは言えますね。そもそも男女が結婚するのは、常に一緒にいたいって言うのもあるけど」

「お休みが一緒に取れた時、そのお休みの時間を男性が、どうプロデュースしてくれるのか・・・そこが一番、子供のいない頃の」

「結婚の日々で最重要事項に、なりますからね」

と、辛辣姫。

「それで言うと、中学時代は、まだ、デートの場所はプロデュース出来なくていいの」

「高校時代は、精一杯がんばって、通学途中にあるカフェとか、映画館とか・・・それくらいがデートの場所として、望ましいわよね」

と、御島さん。

「18歳未満は、そんな感じですかね・・・」

と、ミユウちゃん。

「で、もちろん、どの時代から、エッチが入るかによるんだけど・・・まあ、それは置いておいて、デートの場所の話を先にしちゃおうか」

と、御島さん。

「そうですね。基本を押さえましょう、まず、基本を」

と、ユキちゃん。

「大学生になったら、都内の美味しい店とかをチェックして、男子の責任で、女子をそこへ連れて行ってくれる」

「・・・くらいの鷹揚さは、欲しいわね。男女のデートにおける店選びって、そのオトコの決断力を示すモノだから」

「コレのないオトコは失格よね。だって、人生と言うのは、ゆるちょくんがよく言ってるけど・・・」

「「人生とは、自分自身の毎日のイエス・ノーによって作られる自己プロデュースの積み重ねだ。だから、今日の自分こそ」」

「「毎日の自分のイエス・ノーの結果なのだ」でしょ?」

と、御島さん。

「はい。まあ、そうですけど」

と、僕。

「だから、人生を作る上で、決断力こそ、最も大事なモノなの。これが無い男子は、絶対に女性をしあわせにする事が出来ないから、わたし的には絶対にダメなオトコなの」

と、御島さん。

「確かに、そうですね。いざ、人生で、最良の選択をしようと思っても、決断力が無いと・・・それが出来ないって事になりますからね・・・」

「そういうオトコは女子は、絶対に選んじゃいけませんね」

と、ミユウちゃん。

「わたし、思うけど、そういうオトコって、ほぼ100%マザコンなのよね。ママに人生すべてを決めて貰ってきたから、決断した経験すらない・・・」

「・・・そういう母子って、そもそも人生わかっていないから、絶対に遺伝子的にも取り込んじゃダメ」

と、御島さん。

「だって、母親が息子をマザコンに育て上げたら、息子に決断力が無くなるのは、100%わかるはずでしょ?」

「つまり、マザコンの息子を作り上げる母子って、母子共にしあわせになれない激バカって事だから」

「そういう家庭には、絶対に近寄ってはダメって事になるわよね・・・」

と、御島さん。

「そういう母親って、頭も悪いけど、要は子供の事より、自分の事を考えちゃうタイプなんですよ」

「息子の未来を考えたら、絶対にマザコンにしちゃイケナイでしょう?でも、それが出来ないって事は」

「誰にも相手にされなくて、淋しい母親が息子を恋人代わりにしちゃうって事だから・・・「俺エライ病」の女って」

「そういう事になるから・・・女子的にも、絶対相手にしちゃダメ・・・息子の取り合いを演じる」

「最悪な姑になる予備軍ですから」

と、辛辣姫。

「うわ。マザコンの息子も、その母親も、女子からすれば、関わっちゃいけない最悪物件じゃん」

「決断力の無い、マザコン男子とその母親は、絶対に相手にしてはいけない・・・これは女子的に、知らないとまずい話だよね・・・」

と、僕。

「わたしもそう思います。だから、日々、辛辣に生きているんです」

と、辛辣姫は、言葉にした。

「まあ、決断力のあるなしを測るとすれば、一緒にファミレスにでも行けばわかるわ」

「食事のメニューを渡してみれば、一発でわかるでしょ?決断の出来ないオトコは、それですぐにわかる」

と、御島さん。

「あれ、何で決断って出来ないのかな・・・僕は今、食べたいモノを考えるだけだから、すぐに決断しちゃうけど」

と、貴島くん。

「差別化が出来ないんですよ。メニューに出てくる食事がすべて同じ価値にしか見えない」

「決断出来る人って言うのは、差別化が得意なんです。今、自分に必要な食事は何か?今日は暑いし、さっぱりしたモノが食べたい」

「中でも麺類がのどごしを楽しめるから、いいみたいだ。でも、酢が苦手だ。・・・となれば、冷製パスタとなりますよね」

「そんな思考・・・出来て当たり前でしょ?それが出来ない人って、余程の「思考停止者」ですよ」

と、辛辣姫。

「余程、推論のトレーニングをして来なかった人なのね。それじゃあ、しあわせには絶対になれないわ」

と、御島さん。

「人生が毎日のイエス・ノーの積み上げだとしたら、絶対に間違ったイエス・ノーをドンドン選びそうですね、そういう人達は」

と、ミユウちゃん。

「だから、他人を見る時、決断力のあるなしは・・・とても重要な判断材料になるのよ」

「決断力がある人は、女性にしあわせをくれる可能性が高い・・・のに対して、決断力の無い男性は、女性を不幸のどん底に落とす」

「こういう見方ね・・・」

と、御島さん。

「そういう男性、よくいますよね・・・夜、食事誘われて・・・一応、一緒に行ってみたら、店、なんにも決めて無くて」

「結局、わたしが決めるパターン・・・もう、その瞬間、リピートは無いですけれどね」

「だいたい、そういう男性に限って、話がつまらない・・・自分のしたい話だけして・・・盛り上がるはずもない」

「そういう最悪の男性との食事って、結構、ありましたよ・・・」

と、過激姫。

「そりゃあ・・・いつでもバリバリ決断して、オトコ以上にオトコマエなミユウちゃんだもん」

「モテるのは当たり前なんだけど・・・ある意味、「ダメンズ・ホイホイ」になっているんだよね、現状」

と、僕。

「わたし、言っておきますけど、この世で、ヲタクとダメンズ程、嫌いなモノありませんから」

「なぜか、その二種類の男性に好かれますけど・・・わたしは大っ嫌いですから」

と、過激姫。

「ふーん、じゃあ、そのヲタクとダメンズをミユウちゃんが大嫌いな理由を明らかにして」

と、御島さんは半分命令口調。

「はい。まず、ヲタクって、勇気の無い人達なんですよね。人間関係を作る・・・特に異性との関係性を作れない人達なんです」

「女性が怖くて、まともに相手にしないし、人間関係的に自分を成長させる事も出来ない・・・」

「要は自分を信用出来ない人達なんですよ。だから、理論武装を図る。好きな世界の知識を膨大に自分の中にローディングする」

「なぜなら、そういう知識は自分を否定する事がないから・・・まあ、女性に否定された経験があるんでしょうね、そういうオトコ達は」

「で、さらに好きな知識のローディングに夢中になり・・・要は、そのヲタク・ネバーランドで遊んでいるに過ぎない・・・大人の世界に帰ってこれなくなった」

「勇気の無いガキ共・・・女子の敵ですよ、そんなオトコ達は・・・」

と、過激姫。

「そういうヲタクって、知識がある事を鼻にかけて、その他の人間をバカにしているんですよ」

「そうやって自分の自尊心を保たなければ生きていけない・・・最悪にダメなオトコ達なんです。現実的には、誰もそのオトコ達を相手にしていないと言うのに」

「むしろ、まともな女性たちに蛇蝎の如く嫌われていると言うのに・・・」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・ヲタクとは、ネバーランドに行ったままの精神的に低年齢のオトコ達・・・って言う指摘はわかりやすいわ」

「そういうオトコ達は、エッチで女性を満足させる・・・なんて事は夢のまた夢でしょうね」

「男性って、そこの価値もとっても重要なのに、ね。気持ちよくさせてくれない男性なんて、女性にとって、価値はないもの」

と、御島さん。

「だから、ヲタク達は、処女の聖少女をどこまでも求めるんですよ。要は自分の性的技術が貧弱だから」

「相手にバカにされないように、そういう女性を選ぶようにしているんです。オトコとして、貧弱だわ」

と、過激姫。

「次・・・ダメンズが嫌いな理由は?」

と、御島さん。

「ダメンズって、要は、独立して生きていけ無くて、自分の容姿などをエサに女性におんぶに抱っこな迷惑をかける男子でしょう?」

「わたし、男性は外見じゃなくて、中身を見て、人間性が大きくて、精神的にも強くて、自分の道を切り開いていける」

「そういう頼もしい男性が好きなんです。女子として、思わず、応援したくなるような・・・そんな男性」

「そういう意味で言ったら、ダメな男性って、皆、「ねえ、自分って悪くないよね。悪いのは相手の女だよね」的な言い訳を」

「しますよね。そういうオトコは、女子は、初めから、相手にすべきじゃないと思います」

と、過激姫。

「だいたい弱い男性はすべて嫌い。女子の前で、泣き言を言うような男性は最低だし、女子は視界にすら、入れちゃダメですよ」

と、過激姫は、結論のように、言葉にした。

「なるほどね・・・ヲタクもダメンズも要は弱い男性だから、嫌い・・・それがミユウちゃん的結論になるのね・・・」

と、御島さんは感心している。

「決断力の無い男性・・・弱い男性・・・今のところ、この二つが女性が相手にしちゃダメな男性のキーワードになっているね」

と、僕。

「まあ、話を進めましょう。デート場所を決められないオトコはダメ。メニューすら決められないオトコもダメ」

「そこから、話を進めると・・・大学を卒業して、30歳くらいまでのオトコとすれば、デートを盛り上げる事が出来るかで」

「・・・つまり、二人の人生ストーリーを盛り上げられるかどうかを、そこで判別すると言う事になるわね」

と、御島さん。

「だいたい、男女で二人きりになった時、わかる事ってたくさんあるんですよ」

「目と目を合わせられるか・・・から始まって、いい雰囲気になれるか・・・息詰まるような悪い雰囲気にならないか」

「話が盛り上がって楽しい雰囲気になれるか?自然と目と目があって・・・言葉が無くてもお互い求めている事がわかるようになるか・・・」

「あるいは、話が盛り上がらず、白けた雰囲気で、もう女性の方が帰りたそうにしているか・・・二人きりって、シビアに結果がわかりますからね・・・」

と、ユキちゃん。

「要は二人きりになるって事は、お互いの人間性の比較をするって事になるんです」

「だから男性の人間性が女性の人間性より大きければ・・・場はいい雰囲気になるけど、逆に男性の人間性が女性の人間性より小さいと・・・」

「そういう男性はそもそも女性から、本能的に蛇蝎の如く嫌われるから、雰囲気が悪くなるって事なんですよね」

「だから・・・ほんと、シビアに結果がわかっちゃうんです。ダメなオトコか、そうでないかが!」

と、ユキちゃん。

「ほんと・・・そうですよね。ダメなオトコって、女性に何でも求めてくるから嫌なんですよ」

「だいたい、わたしが、こわばった空気感を感じて・・・「でも、なんとかさんって、こういう事がお得意なんですよね・・・」なんてネタ振りしなきゃいけない」

「そんなの、オトコと女の関係として、終わっているでしょう?キャバクラじゃ、あるまいし、女性の方から、男性の方に話振るって、あり得ませんよ」

と、ミユウちゃん。

「それはダメなあり方よね。結局、男性が、それくらいの年令になって来ると、リードする男性の成長如何で、二人の場の空気感が変わるのよ・・・」

「男性側の人間性が大きくて、精神的にタフになると、女性はまず、その場所に本能的にずっといたくなるの」

と、御島さん。

「男性の大きな人間性に、本能的に女性が包まれちゃうって言う現象ですね」

「男性側の「サル山のボス力」が発揮されると、そういう事になる・・・さらに言えば、その男性は当然「ヒカルの君の目」を」

「持っているから・・・女子はその眼に見つめられると、恋の炎が燃え上がってしまう・・・」

と、辛辣姫。

「それが男女の関係のベストよね・・・逆に言えば、そうならないといけないの」

「それ以外は、人生の修行不足って事になって・・・その年令では、男性失格と言う事になるもの」

と、御島さん。

「そういう素敵な場を提供してくれる男性はしゃべりも面白いんですよね。縦横無尽に女性を楽しませてくれる」

「最終的には、女性の方を話の主人公にしてくれて・・・ドンドン楽しませてくれて、最終的には、プリンセス気分を味あわせてくれて・・・」

「そういう男性は女性からすると、完全にプリンス視しちゃいますよ・・・」

と、辛辣姫。

「で、そうなってくると、男女の関係が逆転するんですよ。もう、そこまで修行が出来た男性はもう、女性共有の財産って事になって」

「デートするお店も、そのデートでの大まかなストーリーも、今度は女性が用意する事になる」

「女性はそこで初めて女性的能力を発揮して・・・その尊敬出来る男性の生きるサポートをする役目を始めるから・・・」

「それが、結婚への道にダイレクトにつながっていくんですよね・・・」

と、辛辣姫。

「本来、そういう女性による本能的試験がいくつもあって・・・しかるべき男性が選出され、結婚を許されていくと言うのに」

「その道を選ばず、無理に結婚をしたりするから・・・女性は、不幸な道へ歩いて行ってしまうんですよね・・・」

と、ユキちゃん。

「結局、こうやって改めて見てくると、相手にしちゃいけない男性を相手にしてしまうから・・・女性は不幸になっている」

「・・・ってそういう事じゃない?」

と、御島さん。

「いずれにしろ、弱い男性は、結婚相手としては失格よね。皆、弱い男性だから、人間的に成長出来ていなくて、人間性も小さいし、精神的にも弱いから」、

「結果的に女性を不幸にしちゃうのよ・・・けつの穴の小さい男性はキレやすいし、自分の事ばかり考えちゃう、自分勝手な「俺エライ病」の人間でしょう」

「・・・そんな男性、絶対に女性をしあわせに出来ないじゃない・・・それが明確にわかったわ」

と、御島さん。

「弱い男性って、結局、人生としての修行を途中でサボったから、人間的にちゃんと成長出来ていないオトコって事ですから。つまり、中身はただのガキって事ですから」

「女性は永久に相手しちゃいけないんですよ」

と、辛辣姫。

「だから、女性は・・・女性をしあわせに出来る、女子がサポートすべき、人間性の大きい、精神的にもタフな、皆の財産的男性を探しだして」

「この男性のサポートをして、喜びも悲しみも、一緒に経験して、目標に向かう事こそ、女子の喜びだし」

「必ず目標に辿り着いてくれる、そういう男性こそ、女性、皆の宝物なのよ」

と、御島さんは結論のように言葉にした。


「ふ。男性は大変なようですね。でも、僕らなら、がんばれますね」

と、貴島くん。

「ああ。ま、がんばってみよう。女性が味方になってくれるなら、いい仕事も出来るだろうからね」

と、僕が言うと、

「期待しているわ」

と、御島さんが笑顔で、二人に、握手を求めてきた。


(おしまい)

他人を最高度に動かす為には!

2015年07月29日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕達は、事務所の近所のお蕎麦屋さんで、いつものようにランチを取っておりました。

メンバーは、御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、イケメン貴島くん(29)と、僕でした。

「わたしね。最近、思っているのは、個体にチカラのある人間は、ドンドン独立して、個として、社会で活躍出来るけど」

「個体にチカラの無い人間が、サラリーマンとして、群れのチカラで、社会で活躍しているんだと感じているの」

と、御島さん。

「サラリーマンの世界って、男性社会であって、理性的つながりの社会なのよ」

「だから、ある意味、魅力とは関係の無い・・・無味乾燥な冷たい社会に思えるのよ・・・」

と、御島さん。

「それに対して、わたし達みたいな「独立者」の世界は・・・個の魅力が左右する「情」によってつながる世界・・・」

「まあ、サラリーマン世界でも、魅力のある人間には「情」が味方になるんでしょうけど、それは限定的な話になるわよね」

と、御島さん。

「結局、魅力を上手く使えない個体が・・・群れをなして、サラリーマン社会にいる・・・そんなイメージなのよ」

「だって、我々のいる「独立者」の世界って、それこそ、魅力的な男女が多くいる社会でしょう?」

と、御島さん。

「それは確かですね・・・毎日のように会う仕事仲間達は、皆、自分の魅力を前面に押し出して・・・新たな人間の関係を」

「築こうとしている・・・「情」のチカラも上手く使いますよね・・・でも、サラリーマン時代の事を思い出すと」

「そういう個人的なつながりを使うのではなく、会社と言う組織を前面に押し出して、社内の人間との関係を築いたり」

「他社との人間関係を築く上での基盤にしていたりする・・・会社がその人物の信頼を保証しているようなイメージですよね」

と、貴島くん。

「個人個人が、お互いを信頼して、個人同志で繋がり合うのが、「独立者」のつながりのイメージだったら」

「「サラリーマン」の場合は、個人個人に、「会社」と言う看板が用意されていて、それをうまく使って、会社の一員として」

「それぞれが繋がるイメージですね」

と、辛辣姫。

「うん。それね・・・それって、理性的なつながり方のイメージでしょう?」

「本当に仕事の出来る人は、言わば、本能的につながる事が出来る人なのよ」

「簡単に言うと・・・人間性が大きい人間は、周囲から愛されるのよね」

「つまり、「好き」な気持ちで本能的につながれちゃうの・・・」

「そうなると・・・部下は100%以上のチカラを発揮するわ」

「それこそ、「情」を上手く使っているあり方かもしれないわね」

と、御島さん。

「・・・となると、仕事の出来ない人は・・・他と本能的につながる事が出来ずに、理性的なつながりで終わると言う事ですか?」

と、ユキちゃん。

「そういう事ね。サラリーマンで言うところの「役職だから・・・甘んじて、仕事をする」みたいな事ね」

「そうなると、部下は理性的にしかつながれないから・・・通り一面のつながりでしかないから」

「部下は、まあ、適当に仕事をする事になるわよね・・・そこに「情」は介在しないわ」

と、御島さん。

「なるほど・・・人間のあり方ってそこから・・・他人とのつながり方から違ってくるんですね」

と、貴島くん。

「そうなの。まず、わたしは、そこを言いたかったのね」

と、御島さん。


「で・・・わたしが何を言いたいかって言うと、例えば、平日の昼下がりに会議エリアで会議なんかやっていると・・・」

「サラリーマン時代って、必ず、会議が止まるのよね・・・アイデアがひとつも出ないばかりか・・・」

「その現状について、課長が怒り出したり・・・それが結局、宿題になるみたいな・・・非効率な仕事の仕方だなって」

「当時、思っていたのね・・・」

と、御島さん。

「なるほど・・・なんか、嫌な風景だな」

と、僕。

「でね・・・最近のわたし達の会議って・・・もう、アイデア出まくりじゃない」

「むしろ、俺にしゃべらせろ、わたしにしゃべらせて状態・・・この違いは何なのかしらって、最近思っていたのよ・・・」

と、御島さん。

「非効率な会議とより効率的な会議の違いの原因は?そういう話ですね?」

「まあ、人生、非効率的に生きたくないしな・・・」

と、僕。

「そういう事なの・・・これ、誰かわかるかしら?」

と、御島さん。

「それって簡単に言えば・・・この場にいる皆がそうですけど、うちは「純思考者」を集めているから、って話じゃないですか」

「ちなみに「純思考者」とは、疑問に思ったら、解決するまで、思考を繰り返し、必ず結論に辿り着き、明快に答えを出す人です」

「つまり、普段から、思考する事になれていて・・・必ず結論を出すトレーニングを毎日しているから、必ず結論を出す人達です」

と、貴島くん。

「だから、皆、思考する事に慣れていて・・・結論を出す事に慣れているから、アイデアもドンドン出る」

「・・・そういう事じゃないですか」

と、貴島くん。

「なるほどね。確かに、その通りね。じゃあ、サラリーマンが、アイデアに窮するのは、どうして?」

と、御島さん。

「サラリーマンは実際に思考していないから・・・こんな答えは、どうです?」

と、辛辣姫がニヤリとする。

「へえー。なかなか、挑戦的な物言いじゃない?ユキちゃん」

と、御島さん。

「思考と言うのは、さっき貴島さんも指摘した通り、疑問に思ったら、思考を繰り返し、結論に辿り着くまでを言います」

「しかし、わたしがサラリーマン時代に出会った人達は、疑問が提示されたら、思考はするものの・・・」

「言葉で言えば、「何でだろ?」って所で終わっちゃうんですよね。頭の中にたった一行の文章で終わる程度のメモリしか」

「無いんです」

と、ユキちゃん。

「でも、わたし達は、「何でだろ」から、高速で推論が始まる・・・「何故海の中では、昆布からだしは出ないのか?」」

「「だしを取る手法は、お湯で煮る手法が基本だ」「海の中では海水はお湯になる事はない」」

「「だから、海の中で昆布からだしは出ない」・・・簡単な推論の繰り返し、ですけど、その推論の材料は、わたし達がこれまで見聞きし」

「実際に自分で体験してきた、経験知によるものです」

と、ユキちゃん。

「そうね。それがあるから、推論も出来るのね」

と、御島さん。

「結局、「多くの経験知から、高速で推論を進め、絶対に結論に至るまで辞めない」・・・と言う経験をたくさんしてきた」

「わたし達だから、アイデアも生まれる。だけど、いつも「何でだろ」で終わっている「思考停止者」では、同様な事は」

「絶対に出来ません。ゆるちょさんが度々、「思考の千本ノック」と表現して、毎日大事にしている、推論のトレーニングもしてないし」

「そもそも、その推論の材料となる「経験知」が絶対的に不足している」

と、ユキちゃん。

「どうも、頭の悪い男達に共通する考えがあるんですけど・・・大学を卒業してきた事を余程鼻にかけたいのか」

「「知識が多い男性こそ、エライ」みたいな幻想があるんですよね。ほら、ダメな男って、すぐ、うんちくを語りだすでしょう?」

「だいたい女性はうんちくをひけらかすオトコが大っ嫌いですからね。不快そのものですからね、あれ」

と、ユキちゃん。

「まあ、もちろん、技術者が仕事に関する知識を豊富に持っているのは、当然ですけど、それは仕事に必要な道具に過ぎないでしょ?」

「そんなのジャーナリストが常にメモ帳とペンを持っているのと同じ。偉くもなんともない、むしろ、当然の事でしょ?」

と、ユキちゃん。

「能力の高いビジネスマンに必要なのは、豊富な経験に裏打ちされたたくさんの使える経験知ですよ」

「それを武器に常に推論を尽くし、最新の答えに常に辿り着き、毎日しあわせに生きられる事こそ、人間として重要じゃないですか?」

「誰も知らないような、重箱の隅をつつくような知識をひけらかされても、「あ、そう」の一言で処理すればいいし」

「そういう死んだ知識をひけらかしているようじゃ、そんなオトコの将来は明るくないし、今後、アクセスは辞めにした方がいいと」

「わたしなら、判断しますけどね・・・」

と、ユキちゃん。

「だいたいサラリーマンの作業って、途中から、同じような作業の繰り返し・・・ルーチンワーク化するのが常ですから」

「そのサラリーマンの作業に時間をつぶされて・・・新たな経験知を自分に追加する時間が皆無になりがちだし・・・」

「要は悪循環なんですよね・・・経験知をシビアに増やす事と推論のトレーニングがビジネスマンには欠かせないはずなのに」

「「思考停止者」はそのどちらもおざなりにしている。それじゃあ、使える人間になれませんよ・・・」

と、ユキちゃん。

「いやあ、ユキちゃんは、相変わらず、手厳しいなあ」

と、僕。

「いえ、当然の事を言ってる迄ですけどね」

と、しれっと辛辣姫。

「まあ、僕的に言えば・・・「サラリーマン」と「独立者」と言うくくりより、個人差と言う事を考えれば・・・」

「サラリーマンでも有能な人間を僕はたくさん知っているから・・・出来ないビジネスマンと、出来るビジネスマンと言う」

「くくりの方がしっくりくるかな・・・」

と、僕。

「いずれにしろ、出来ないビジネスマンが「思考停止者」で、出来るビジネスマンが「純思考者」と言う事には変わらないけれどね」

と、僕。

「なるほど・・・つまり、「思考停止者」は推論のトレーニングを毎日していないばかりか」

「推論の材料となる経験知が乏しい・・・そういう結論なのね」

「だから、会議が進まない・・・それは確かだわ」

と、御島さん。

「わたしはね・・・今、皆の話を聞きながら、会議で結論が出ない・・・もうひとつの理由も考えついたの」

「つまり、それは皆の「やる気」を上手に引き出せていないのかな・・・って言う事なの」

と、御島さん。

「それは具体的に言うと、どういう事になりますか?」

と、僕。

「さっきの話は、会議のメンバーの話だったでしょ?わたしが考えたのは、その会議の司会役の話・・・」

と、御島さん。

「まあ、大抵、そういう場の司会役って、チームリーダーか課長って事になるでしょ?」

「出来ない司会役って、「ほら、アイデアを出せ!」って尻叩き役でしか無いのよ」

「自分じゃ、その会議に参加していない、まるで、第三者のような顔をして、当事者意識と言うモノがまるでないのね」

「つまり、責任感が全くないの。日本のコミュニティの問題って、それぞれが当事者意識を欠いて、責任を放りだしたら」

「その日本のコミュニティって必ず腐るの・・・それこそ今「新国立」の問題で、文科省が当事者意識の無い無責任野郎って」

「言われてるじゃない・・・だから、「アイデア」を出せって言ってるだけの尻叩き役じゃあ、答えは永久に出ないの」

と、御島さん。

「それに対して、当事者意識を持って、責任を持って会議を進めていこうとするリーダーだったら、皆、ついてくるんじゃない」

「「じゃあ、これから、一緒にアイデアを考えてみるか・・・まず・・・」なんてリーダーが率先して、動いてくれたら」

「会議のメンバーだって、乗ってくるでしょ?その場に・・・」

と、御島さん。

「その風景・・・どこかで見たと思ったら、以前行っていた医者だ。・・・僕がちょっと大病した時に、そこの女医さんが」

「「まあ、まずは、一緒にがんばって行きましょう。この病気、かならず全快するから、一緒にがんばって行こうね」って」

「女医さんに言われた事があって・・・「一緒にがんばろう」って言葉は、女医さんが、自分のレベルまで降りてきて」

「隣に並んでくれて「一緒に行こう!」って言ってくれた事になるから、随分と勇気づけられた記憶があるよ・・・」

と、僕。

「そうなの。まさしく、それと同じ構図・・・はるか雲の上にいた人が・・・自分のレベルまで降りてきて」

「「一緒にがんばろう」と言って、先頭を切って歩いてくれる・・・連れて行ってくれる・・・この構図が」

「チームリーダーには、とっても大事なのよ。そういう構図だからこそ、人はついてきてくれるし、率先して、動き出すの」

と、御島さん。

「もちろん、そういうリーダー役の男性は、経験知を豊富に持っていて、人間性が大きくて、精神的にタフな」

「「サル山のボス力」の大きな、皆のアニキ的男性がいいですよね・・・」

と、辛辣姫。

「そうなのよね・・・この場合、女性だといろいろ問題があって・・・ま、それは別の場で話すことにしましょう」

「いずれにしても、大事なのは、「サル山のボス力」が大きくて、皆を本能的に引っ張れる人間じゃないとダメなの」

「ほら、仕事が出来ても、自分勝手で、けつの穴が小さくて皆に裏で嫌われている人とかいるでしょう?」

「ああいうのは、ダメね。ひとが寄り付かないもの」

と、御島さん。

「そう言えば、以前の議論で、「日本文化においては、人を引っ張れるのは、「サル山のボス力」が大きくて」」

「「皆に愛される男性」・・・って事になっていましたよね?」

と、ユキちゃん。

「そうなの。最初に話したけど、大事なのは、人間として、皆に愛される事・・・会議の場でもそうだけど、社会に出て行っても、皆に愛される」

「・・・つまり、皆と本能的につながれる・・・そういう要素が最も大事なのよ」

と、御島さん。

「本能的に部下とつながる事が出来て・・・「この人の為なら、俺がんばろう」「わたしがんばろう!」って思わせる上司の人間にならなければ、人は動かないからね」

「政治の基本って言うのは、他人をどう動かすか・・・なんだけど、正しい事を言っても、人は動かないの」

「その言葉を言っている人間を愛していたり、尊敬していたり、「この人の為ならば」と思わせる事が出来る人間だからこそ」

「その人の言う事を聞くの。感情が先なのよ、日本って」

と、御島さん。

「だからこそ、本能的に皆とつながれて・・・皆に愛される人間になっておく事が、この日本では大事になるんだね」

と、僕。

「そういう事なの」

と、御島さん。

「言葉だけで、いくら叱咤激励したって・・・気が乗らないんじゃ、人は動かないでしょ」

「その気持ちを動かすチカラこそ・・・「好き」って言う本能的な感情だもの・・・」

と、御島さんは、結論的に言葉にした。


「でも、この場では、御島さんが、皆の司会役になって、この場を引っ張っているように思えるけど?」

と、僕が言うと、

「やだわ、ゆるちょくん・・・あなたがいつもこの場にいてくれるから、あなたに見守られているわたし達が」

「自由に振る舞えるんじゃない・・・この場の事実上のボスは、「サル山のボス力」のものすごく大きい」

「ゆるちょくんなのよ・・・あなたがいるから、わたし達も輝けるの・・・もちろん、それはあなたが皆と本能的につながれるから」

「・・・皆があなたを愛しているからよ・・・あなたは、それをいつも胸にしまっておいて」

と、御島さん。

「御意」

と、僕は言葉にした。・・・と同時に僕は最後の海老天を食べ終わった。


(おしまい)

「ぶりっ子」の正体!

2015年07月28日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕らは事務所の近所の和風居酒屋「村田」の個室で、ワイワイ飲んでおりました。

メンバーは、御島社長(31)を筆頭にいつものメンバー、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、

イケメン貴島くん(29)、若い池澤くん(24)に、僕です。


「わたし、やっぱり、ぶりっ子って本当に嫌いなんですよねー」

と、日本酒を飲みながら、ミユウちゃんが言います。割りと出来上がっている感じ。

「それは女子はぶりっ子が嫌いよ・・・でも、どうして、今頃、そんな話なの?」

と、御島さん。

「いや、最近、よくテレビに出てて・・・いちいちムカつくって言うか・・・」

「個人名は挙げませんけど、某有名歌舞伎俳優の義理の姉のフリーアナウンサーの人・・・」

と、ミユウちゃん。

「いや、それ、名前、すぐわかるじゃないすか・・・」

と、池澤くんは、呆れ顔。

「ま、それくらい、その女性が大嫌いってわけだ、ミユウちゃんは」

と、僕。

「そうなんですよ。ほんと、すべての男性に媚を売るだけの一挙手一投足が、女性を不快にしているって事、何故、わからないのかなー」

と、ミユウちゃん。

「それって、ぶりっ子の女性は常に男にどう見られるか考えて行動しているって事ですか?」

と、池澤くん。

「言わずもがな・・・だけど、そういう事なのよ」

と、御島さん。

「ねえ、なんで、ぶりっ子の人って、女性に嫌われるのがわかっているのに、ぶりっ子するわけ?」

と、僕。

「それは・・・ユキさん、何故ですか?」

と、ミユウちゃん。

「そうね。それはすべての男性に気に入られたいからでしょう?すべての男性の気を引くため、そういう女性はぶりっ子をしているのよ」

「それがまた、男性には、有効だから・・・。特に女性の中身が見抜けない・・・大半の男性に、ね・・・」

と、ユキちゃん。

「どう?池澤くんは、ぶりっ子は好き?」

と、辛辣姫。

「うーん・・・っていうか、ユキさんの指摘通り、俺、その女性がぶりっ子なのか、どうか」

「見抜けないって言うか、案外好きかも・・・ダメですね、男性として」

と、池澤くん。

「ううん。いいのよ・・・20代の前半くらいだったら、そういうものだもの」

「でも、ぶりっ子が増えるのは、その駄目さ加減を見抜けない男性の責任でもあるんですよね・・・」

と、辛辣姫。

「げ・・・それじゃあ、僕くらいから、ぶりっ子は見抜けないと、男子失格って事になるか?多岐川」

と、貴島くん。

「そうですね。貴島さんには、ぶりっ子くらい、見抜いて欲しいですね」

と、辛辣姫。

「まあ、彼女にも同じような事を言われているよ。「あの子、ぶりっ子だから気をつけて」・・・みたいに言われるし」

「・・・そういう意味じゃあ、ぶりっ子って、若い子に多いよね。それこそ、20代前半くらいまでの女性・・・」

と、貴島くん。

「そうなんですよ。本来、20代前半で、自分のやっている事が愚かしいと気づくはずなんですよ」

「それがあのオンナ・・・もう、30代中盤なんですよ?それでも気づかないんだから・・・」

と、ミユウちゃん。

「そう言えば、同じ種類の女性として・・・さとう珠緒って女性がいたっけ」

「彼女も相当女性に嫌われていたけど、それを逆手に取ってギャグにしてたりしたよね・・・」

「あれって、相当儲かったんじゃないかな」

と、僕。

「まあ、そういう一種自虐的なギャグにするのは、ある意味、プロですから、いいんですけど」

「・・・なんか、無自覚なぶりっ子が大嫌いなんですよ、わたし・・・」

と、ミユウちゃん。

「じゃあ、聞くけどさ・・・女性のお三方的に、ぶりっ子を定義すると、どんな言葉になるわけ?」

と、僕。

「そうね・・・いい質問だわ。ちょっと真面目に考えてみようかしら。「ぶりっ子」について・・・」

と、御島さん。乗ってきた。


「ぶりっ子って、某女性のように・・・自分じゃ、ぶりっ子じゃないって、強力に否定するんだけど」

「ぶりっ子って称号は、周囲が認定するものなのね。つまり、その女子が男子によく思われたいから、自分勝手に」

「男性に甘える行為が、ぶりっ子って言われる現象なの。そして、その自分勝手に男性に甘える行為そのものが」

「女性に蛇蝎の如く嫌われるって事なのね」

と、御島さん。

「ほう、なるほど・・・御島さんにかかると「ぶりっ子」も社会現象って感じに聞こえるね」

と、僕。

「結局、それも、ある意味、自分勝手な「俺エライ病」なんですね。自分だけ、男性によくして貰いたいって願望なんですよね、それ」

と、池澤くん。

「そうよ。普段の自分とは、違う自分を演出する「ぶりっ子」もいる。・・・女性の前では、素の自分をさらけだしている癖に」

「男性の前に出ると「わたし、これ怖くて食べられなーい」とか「やだー、わたし、気が弱いから、これできなーい」とか」

「要は、ことさらに、「弱い自分」「小さい自分」「何も出来ない自分」を男性にプレゼンして」

「男性の父性本能を刺激して・・・相手をメロメロにさせる手法を取る女性なの」

と、御島さん。

「実際、女性は、その「ぶりっ子」の女性が普通に能力のある、普通の女性だってわかっているから」

「その「弱い女性」プレゼンに嫉妬するから、不快になるの。そういう事ですよね、御島さん」

と、辛辣姫。

「そうね。確かに同じ女性の嫉妬心を生むわよね・・・ぶりっ子の女性は、他の女性を全部出し抜いて、男性を全部かっさらおうとしているわけだから」

「「コミュニティ皆での共存共栄」をテーマに生きている女性からすれば「ルール無視」のぶりっ子の女性は」

「蛇蝎の如く嫌われるのは、当然よね」

と、御島さん。

「なるほど・・・意図的に自分を赤ちゃん化する事で、男性の父性本能を刺激し、メロメロにする手法を取り」

「自分だけチヤホヤされたいと、他の女性、すべてを出し抜く事を志向しているのが、「ぶりっ子」現象か・・・なるほどね」

「確かに、「俺エライ病」の一種だな。自分だけを特別視し、他を見下している、構図だ」

と、僕。

「だから、女性は不快になる・・・当たり前の構図ですね」

と、池澤くん。

「とにかく、男性の前に出ると豹変して、男性に媚を売ることばかり考えているのが、ぶりっ子、なのよね」

「なんか、自分を男性に売り込むだけの為に女性全員の尊厳を貶めているとさえ、思うわ」

「だから、ぶりっ子は、女性に嫌われるのよ・・・」

と、御島さん。

「でも・・・あの女性・・・毎回、ぶりっ子である事を他人から指摘されても」

「「わたしは、ぶりっ子じゃ、ありません」って言い続けてますけど・・・あれはどういう事なんですか?」

と、貴島くん。

「意図的にやってる事ではないから、わたしは、ぶりっ子ではない・・・そう言いたいんでしょうね」

と、御島さん。

「じゃあ、天然って事なんですか?」

と、池澤くん。

「ううん、それとも、違うわよね。天然な女性は、周囲を不快にさせないもの」

と、御島さん。

「じゃあ、何なんですかね?あの某女性は・・・」

と、池澤くん。

「それって、その女性が「自分は可愛い。だから、ぶりっ子をやっても許されるんだ」って思っているか、否かの違い」

「・・・なんなんじゃないですか?」

と、ミユウちゃん。

「あの女性は、確実に「わたしは可愛い。だから、ぶりっ子をやっても許されるんだ」って思っているんですよ」

「だから、毎回、意図的にぶりっ子をしているのに、それを見破られて「ぶりっ子」と指摘されても」

「「意図的」と言う事を認めるわけには、いかないから・・・「わたしはぶりっ子じゃありません」って言い続けているんですよ」

と、ミユウちゃん。

「なるほどーー。それってすげえ、わかるな・・・そんな奴、男性も嫌いだよ」

と、僕。

「だとしたら、彼女は、裸の王様状態じゃないですか。皆王様は裸だとわかっているのに」

「たったひとり、「わしは裸なんかじゃない。裸に見えるだけだ」って言ってるようなもんですよ」

「それじゃあ、永久に結婚出来ないでしょ!」

と、池澤くん。

「それって、滑稽だな。人生くだらないな、そういう女性は」

と、貴島くんは、クールに言い抜いた。


「結局、ぶりっ子をするオンナって、ココロが卑しいのよ」

「「自分は可愛いから、何をやっても許される。ぶりっ子して、男性に対して、ひとりで目立っても」」

「「他の女性は可愛くないから、何を言っても、わたしは、気にしないし・・・」って思っているのは明白だし」

「要は人生楽したいのよ。他の女性が、いろいろ努力して、男性に見つけてもらおうとがんばっているのに」

「その努力を怠けているのが、ぶりっ子の女性って事なの。だから、男性はそこをよーく見抜いた方がいいって事になるの」

「ぶりっ子な女性となんか結婚して御覧なさい。中身は超自分勝手なオンナだから・・・家事も育児もきっと適当よ」

「だって、この世で、一番、自分が可愛いんですもの・・・きっとひどい事になるわよね・・・」

と、御島さん。

「そういえば、彼女、料理ひとつ、満足に作れないないんですよね。まあ、あの彼女、頭の中では、自分は王女様で」

「自分以外は、召使くらいに思っているから、誰かの為に料理を作れる自分になる・・・と言う発想は一切ないんですよ」

と、辛辣姫。

「そうか。ぶりっ子って、「わたし、プリンセス病」だったんだ。だから、女性は下に見るし、王子様に色目を使っても」

「許されると考えているし、料理なんてそもそも召使達に作らせればいい・・・ただ、男達に、気に入ってもらえるように」

「自分さえ、カマトトぶれば・・・それでいいって事になるんだ・・・」

と、僕。

「「わたし、プリンセス病」・・・確かにそうね。彼女、「自分が可愛いいから、何をやっても許される」って完全に」

「思い込んでいる様子が、痛々しいモノね・・・」

と、御島さん。

「だから、結局、そういう女性は、結婚したら、結婚したで、家事も育児も何にもしないはずです。だって、自分はプリンセス!って」

「思い込んでいるんですから、家事も育児も掃除もゴミ出しも、召使の仕事でしょう?」

「つまり、そんな「わたし、プリンセス」病の女性と結婚したら、旦那さんは確実に召使扱いに降格するのは」

「目に見えているから・・・男性的には、絶対に将来ふしあわせになりますね」

と、ミユウちゃん。

「だから、「わたし、プリンセス」病の女性は、いつまでも結婚出来ないのか・・・」

「なんか、すげえ、わかった感じ・・・」

と、僕。

「結局、それって、親が娘をそういう風に教育してしまったって事なんじゃないかしら」

「両親って、初めての娘をお姫様扱いしちゃうじゃない。まあ、それも、6,7歳までなら、問題は無いけど」

「大学卒業くらいまで、そういう感じで、教育しちゃったんじゃないのかしら。ま、そういう女性って」

「親離れ子離れすら、出来ていない感じなんじゃ、ないのかしらね」

と、御島さん。

「じゃあ、その女性の妹さんが、有名歌舞伎俳優さんと結婚出来たのも・・・「人の振り見て我が振り直せ」効果で」

「自分を鍛え直す事が出来たからですか?」

と、辛辣姫。

「ま、そういう事じゃない?でも、「わたし、プリンセス」病の女性って、友達いなさそうね・・・」

と、御島さん。

「そう言えば、彼女、よく一人旅するって言ってましたよ」

と、ミユウちゃん。

「・・・なんか、悲しくなってきますね。そういう病になったら・・・ふしあわせスパイラル一直線ですよ・・・」

と、辛辣姫。

「でも、そういう話になると、オバサンの「ぶりっ子」が一番厄介って事になりますね」

「って言うか、その女性、もう、オバサン年齢ですもんね・・・だから、最悪なんだ・・・」

と、池澤くん。

「男性の「俺エライ病」とまた、違ったカタチの不幸な病「わたし、プリンセス病」・・・それって本当に最悪かもしれませんね」

と、貴島くん。

「でも、ぶりっ子って、男と見たら、すぐに媚を売る感じでしょう?それがさらに女性から蛇蝎の如く嫌われる理由になっているのに」

「何故、それに気づけ無いんですかね。あの女性」

と、池澤くん。

「そうなのよね。「わたし、プリンセス病」とは言うけれど、男性と見たら、見境なく媚を売るんだから」

「・・・男狂いの「わたし、プリンセス」病って言い直した方が、いいかもしれないわね」

と、御島さん。

「それ、決定ですね。「ぶりっ子」とは「男狂いの「わたし、プリンセス」病」・・・である」

「それが今回の結論と言う事で・・・」

と、辛辣姫。

「そうか。その病って、男性皆に媚を売るから、人の中身を見抜ける男性には、不人気なんだ」

「結局、ぶりっ子の女性は、男性の中身も見抜けないし、その男性の価値もわからないから、男性皆に媚を売る事になるんだな」

「・・・人生修行がまるで出来ていない、ただの能力の低いオンナ・・・そして、仕事は常に人任せで」

「自分じゃ、やらないオンナ・・・それがぶりっ子の正体なんだね」

と、僕。

「結局、ぶりっ子の女性って、男性をすら、バカにしているのよ。ちょっとばかり可愛いければ、女性の方から媚を売れば男性は簡単になびいてくれるとカン違いしている」

「だいたい・・・そういうなびいてくれる男性って、要は、普段、女性にチヤホヤされた事がない男性くらいなのよね」

「結局、それって「似たもの同士」って事になって、ここでも、やっぱり「類友」の法則が適用されちゃうの」

「まともに仕事も出来ない、中身が無くて、人を見る目が無い、人生、ちゃんと考えた事が無い、皆から相手にされていない、異性をバカにしている女性と男性」

「・・・って、そういう事になるもの」

と、御島さん。

「なるほど・・・となると、さらに、まともな男性は相手にしちゃいけない種類の女性って事になりますね、ぶりっ子の女性って」

と、貴島くん。

「ほんとだね・・・ぶりっ子な女性には、気をつける事にしよう」

と、僕。

「僕もそういう女性・・・見抜けるようにしなくっちゃ」

と、池澤くん。

「やっと、わかってくれたわね・・・」

と、御島さんは、ホッとしたような口調で言った。

「日本では、皆に愛されている女性が、皆に愛されている男性と結婚出来て初めて」

「周囲皆を笑顔に出来るから、自分たちもしあわせになれるの。その原則から見たら・・・女性に嫌われる「ぶりっ子」の女性は」

「・・・それこそ、コミュニティに不幸を呼ぶ女性って事になるんだから」

「男性も女性も、決して近づいてはいけないのよ・・・」

と、御島さんは結論のように言葉にした。

「「ぶりっ子」は、不幸を呼ぶ女神か・・・」

と、僕は言うと、焼き鳥を一口かじった。


(おしまい)

女性のテンションを上げるしゃべり方とは!

2015年07月27日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕と御島さん(31)は、都会の喧騒から一歩入ったところにある風情のあるお庭のある日本料理屋に来ていました。

「なるほど・・・こういうお店の作りだから、今日は浴衣なのね・・・」

「確かに、この店の雰囲気に合う・・・」

と、僕。

「この店は、わたしが、7歳くらいの頃から、来ているお店なの」

「だから、先代の料理長のお爺さんに可愛がってもらったから・・・当代の料理長とも懇意にさせて貰っているの」

と、御島さん。

「なるほどね・・・人とのつながりと言うのは、本当に大切にしなくちゃいけないね」

と、僕。

「わたしは、常々思うんだけど・・・お店って人を選ぶと思っているのね」

「今日・・・二人で浴衣姿なのも・・・この夏の季節にこの店に来るのって・・・やっぱり浴衣かなって」

「・・・つまり、この店の置物に二人共なれたら・・・それが料理長も喜ぶ事だし・・・そういう気持ちのやりあいが」

「大事かなって、思っていたわけ・・・それこそ、日本人が一番大事にしなきゃいけない、「分」と言うモノだと思うの・・・」

と、御島さん。

「「分」ね・・・言わば、僕らはこの御店の登場人物として、風景としてもあり方としても、合格している・・・」

「そうならなくっちゃいけないって事ね・・・それ、大切な考え方だと思うな・・・」

と、僕。

「わたしは、季節を大切にする日本文化の考え方が好き・・・だから、季節を装う浴衣も大好きなの」

「そういう文化の中にわたし達は生きているんだって、自覚も出来るしね・・・今年の夏は、今この瞬間にしか味わえないモノ・・・」

と、御島さん。

「それにしても・・・ゆるちょくん、その浴衣、よく似合っているわ。黒系に赤の差し色・・・大人の浴衣ね・・・」

と、御島さん。

「御島さんこそ・・・白を基調にした中で、紺や緑の差し色・・・緑は草花の紋様だね・・・」

「すっきりとした、大人の女性の風情だ・・・今日は日本酒が美味しそうだ」

と、僕。

「そうね。今日は、差しつ差されつ・・・にしましょうか」

「この夏を楽しみましょ!」

と、御島さんは、笑顔で、言葉にしていた。


「わたしね・・・夏って言えば、女性からすれば、恋の季節って事になるんだと思うんだけど」

「・・・女性も待っているばかりじゃなくて・・・自分から動く事が大事だと思うのよね・・・」

と、御島さん。どこかで、花火をやってるみたいだ。子供たちの歓声が聞こえる。

「僕の経験から言うと・・・自分に自信のある女性は、みーんな自分から動いていくるよね」

と、僕。

「人生って一回きりじゃない・・・そして、人生は一期一会・・・だから、素敵な男性って、女性皆の争奪戦になるのよ」

と、御島さん。

「逆に魅力の無い男性は・・・誰も相手にしない・・・なんと言う事もなく夏は過ぎ去って行く・・・そういう話でしょ?」

と、御島さん。

「僕もそういう夏を何度過ごしたか・・・そういう男共と何度やけ酒を飲んで、夏を過ごしたか・・・」

と、僕。

「でも、それって・・・25歳から、30歳までの間だったんでしょ?ゆるちょくんにおける闇、ダークサイドの期間・・・」

「でも、ゆるちょくんって、それ以外の時期って、素敵な時間を過ごしているわよね・・・高校生の頃は、軽音だったんでしょ?」

「その頃から、人前に出る経験をしていたのね・・・」

と、御島さん。

「それを言うなら、幼稚園の年長組で、すでに、「おむすびコロリン」って言う劇をおかあさんたちの前で主役でやって」

「場内で、ガンガン爆笑を取って、おふくろを超号泣させたって経験もあるけどね・・・」

「僕は、その頃から、人前に出るとエネルギー貰うタイプで、物怖じしなかったから、余程、人間性がデカかったんだろうね」

と、僕。

「それって完全に血筋よね・・・でも、緊張はしなかったの?」

と、御島さん。

「幼稚園の頃はまったく緊張しなかったみたいだよ。「お母さんと言うモノは、僕の味方だから、絶対に悪いようにはしない」」

「くらいの思い込みをしていたから・・・逆に緊張と言うモノを知らなかったみたいだ」

と、僕。

「その頃は、血だけで生きていたのかしらね、ゆるちょくんは・・・なんとも、微笑ましいわ」

と、御島さん。

「だいたい、その頃から、女性には、甘えるとやさしくしてくれる・・・っていう女性の法則を経験的に理解していたみたい」

「だからね・・・元々がそんなだから・・・前に出ると、しあわせになれる・・・そういう因果関係を身体で理解していたんだろうね」

と、僕。

「小学校に入ってからも、そんなだったの?ゆるちょくんは」

と、御島さん。

「いや、小学校に入ると、多少、いじめられたりしたから・・・知恵はつくよね」

「「なるほど、世界は、僕にやさしくしてくれる存在だけで満ちているわけじゃないんだ」」

「「じゃあ、その邪悪な存在に対して、僕は、どう対処する?」みたいな感じだったのが、小学生の頃じゃない」

と、僕。

「じゃあ、その頃に、前に出た時の緊張とか覚えたの?」

と、御島さん。

「うん。多分、そうだと思う。相変わらず、劇みたいなのに出てたし・・・そういう役に推される事もあったね」

と、僕。

「そうか、幼稚園の頃から、前に出ていたから・・・他人からすれば、前に出るべき人間って思われていたのね」

「その当時から・・・」

と、御島さん。

「それで、高校では軽音部に入って、ライブ活動をして・・・ゆるちょくんって、常に話のネタがある人なのよね」

「これって、男性に「10代をどう生きたか」を聞けば・・・その後の人生とリンクする事って多々あるんじゃないかしら」

と、御島さん。

「うん、それはそうかもしれないね・・・他人と同じ事をする事に価値を感じる人達でしょ?それは」

「僕は全く逆で、他人と違う事に初めて意味が生じるって子供の頃から、思っていたから・・・」

と、僕。

「結局、ゆるちょくんって、積極的に、今を生きてる・・・それを幼稚園の頃から、やってるわけでしょ」

「そういう常に前に出る姿勢があるから、他人からも推薦されて、ドンドン前に出て行く」

「前に出ていくと、風に一番吹かれる場所だから、批判もすごいし、立っているだけで大変だけど」

「同時に人間的に磨かれる場所でもあるから・・・」

と、御島さん。

「それはそうだよね。その場所でしか経験出来ない事って、確かにあるもの・・・」

と、僕。

「その状況を人生的に経験しているか、否かが・・・今にリンクしてくるんでしょうね」

と、御島さん。

「でも、わたし、ここが大事な所だと思うんだけど、前に出れる人間って」

「例えば、100人の人間を前にして、前に出れるって事はその100人を説得出来ているって事なのよね」

「その100人がゆるちょくんが前に出ている事を納得している・・・そういう事なのよ」

「それって、要は、百人隊長になっているのと同じだから・・・すごい事よね」

と、御島さん。

「これが、1000人隊長、10000人隊長になっていって・・・それがゆるちょくんの成長って事になるのよ」

「それがゆるちょくんの人間性の大きさだし、その成長の過程で、ゆるちょくんは精神的にタフになっていったって事でしょう?」

と、御島さん。

「だから、ゆるちょくんは、人間性も大きいし、精神的にもタフと言う、男性として、成長すべき項目を」

「ちゃんと成長させたから・・・多くの女性に恋されている現状を生んでいるんでしょう?」

「そういう因果関係は、割りとハッキリしているのよね・・・」

と、御島さん。

「御島さんは、本当、僕の事に詳しいし、説明さえ、してくれるから・・・僕としては、相当楽だけどね」

と、僕。

「あら、それこそ、事務所の社長の役割だもん・・・それが出来なきゃ、わたし、社長失格だわ」

と、御島さん。

「はい。いつもながら、ありがとうございます」

と、僕。

「まあ、その経験こそが、ゆるちょくん自身を磨いてくれて・・・今の素敵なゆるちょくんのあり方があるって事よね・・・」

「・・・逆に十代・・・何のエピソードも無い男性は・・・自分を磨いた経験が無いから・・・相変わらず未熟って事になるのよね」

「未熟だから、魅力も無くて、女性にも話しかけられない・・・そういう話につながってくるのかしらね」

と、御島さん。

「人の間に逃げ込んでいるから・・・誰をも、説得出来ていないから、納得している女性はひとりもいない」

「・・・そういう話になるのよね・・・だから、そういう男性を追う女性は、ひとりもいない」

「・・・男性は女性に追い求められて、初めて価値を持つんだもの・・・そういう結論になっちゃうわよね・・・」

と、御島さん。

「あれ?御島さん・・・最初の話・・・女性は夏は恋の為に、自ら動くべきって話じゃなかった?」

と、僕。

「そうだったわね。女性は誰でもが、積極的に恋をする権利を持っているわ」

「ただ、その権利を行使する女性と、しない女性がいるだけなのよね・・・」

と、御島さん。

「御島さんは・・・まあ、その過去はいろいろ聞いたから、今日はいいとして・・・どういう女性が夏を制して」

「しあわせになれると思っている?」

と、僕。

「そうね。大事な事は、ターゲットを早く見つける事じゃない?」

「そして、ターゲットを見つけたら・・・常に近くにいて、チャンスを伺う事よ」

「あるいは、地道に相手を説得してもいい・・・言葉だけの説得だけでなく・・・もちろん、色気も大事」

「その中でも、一番大事なのが、スキンシップよね・・・男性は、これに殊の外、弱いから」

と、御島さん。

「ふーん、御島さんは、そんな事、考えているんだ」

「だから、こう、御島さんは、僕に触ってくる事、多いよね?」

と、冷静に僕。

「いいじゃない・・・「和を以て貴しとなす」こそが日本の最高正義なんでしょ?」

「日本の夏は、男女が仲良くなる時間って、ゆるちょくん、いつも言ってるじゃない・・・」

と、御島さん。

「ま、それは、そうだけど・・・夏こそ、男女の素敵なストーリーが生まれる時間だからね」

と、僕。

「ね。だから、わたしは、それを真っ当に信じて・・・そのストーリー作りに加担しているってわけ?」

「それ、悪くないでしょう?」

と、御島さん。

「それに、ゆるちょくんの仮説が正しいなら、こうやって、手を握って、一緒に目を合わせれば・・・」

「お互い、目から発射する「ハッピーエナジー」の量は、マックスに近くなるから・・・お互いさらに素敵な気分になれる」

「・・・そういう事じゃない?」

と、御島さん。

「わかったわかった・・・御島さんは、やり込めようとすると、さらに乗せてくるから」

「結果、御島さんの思うように話は流れていくから・・・追求はこの辺で終わりしておこう」

と、僕。

「あら、もっと、楽しみたかったのに・・・」

と、御島さんは、素敵な笑顔で言った。


「夏の宵っていいわね・・・」

と、僕らは二人並んで、美しい、日本庭園を見ながら、日本酒を飲んでいた。

「夏の素敵なストーリーって、やっぱり、男女のラブストーリーって事になるのよね」

「ひと夏の恋って言うけど・・・」

と、御島さん。

「最近ね、わたし、恋に関して思っているのは・・・男性の中身って、割りと簡単に見抜けちゃうんだなって事なのね」

と、御島さん。

「へえ・・・面白そうだね、それ、教えて」

と、僕は御島さんに甘えている。

「まあ、わたしは、社長業だから、毎日のようにいろいろな男性に会うじゃない」

「・・・それで気づいたんだけど・・・まず、男性とわたしとで一対一になったとするじゃない」

「まあ、それでビジネスの話が一応終わって・・・打ち解けた話の時間を取ったとするじゃない・・・男性の方が、ね・・・」

と、御島さん。

「それで、そういう時にその男性がどういう話をしてくるかで・・・だいたいその男性の中身がわかっちゃうの」

と、御島さん。

「ほう・・・具体的に言うと?」

と、僕。

「まず、男性として評価出来るあり方は・・・「だいたい御島さんって、どういう方なんですか?」と」

「まあ、わたしが言いたい事をまず、言わせてくれる男性よね」

と、御島さん。

「ほう、その理由は?」

と、僕。

「女性って、まず、話したがり屋なのよ。まあ、ここが大事なんだけど「なかなかいいじゃない」と評価した男性に対しては」

「女性はまず、自己紹介がしたいの。そこからすべてが始まるんだもの・・・」

と、御島さん。

「うーん、それはわかるとして・・・御島さんが、男性を「なかなかいいじゃない」と評価する根拠って何になるの」

「男性としては、そっちの方が気になるね」

と、僕。

「それはもちろん、わたしの目を堂々と見てくる・・・チカラのある目を持った男性よね」

「まずは、男性の度胸を確かめるって事かしら。目と目を合わせられて、途中で、やさしく余裕を持って、その目で、ニコリと出来る男性なら」

「まあ、度胸は最低限あると見るから・・・まあ女性としては、話を聞くに値する男性って評価になるんじゃない」

と、御島さん。

「なるほどね・・・それが御島さんが、男性の話を聞く最低限クリアして欲しい条件って事になるんだね」

と、僕。

「話を戻すけど、まず、女性に自由に話させる事の出来る男性が、最も評価が高いのよね」

「もちろん、男性は、父親的に、「なるほど」「それで?」「ほう、そう来ますか?」なんて合いの手を入れてくれて」

「女性に話をさせる・・・話を上手く引き出せる男性なら、合格なんじゃない・・・」

「って・・・気がついたけど、ゆるちょくんって、いつもこのパターンよね」

と、御島さん。

「はあ、そう言って頂けると、嬉しい限りですけどね」

と、僕。

「ああ、言い忘れていたわ。この場合、男性は、女性の気持ちになって、相槌を打ちながら」

「会話をリード出来る事も大事よね。ただ相手に合わせているだけではダメで」

「「でも、こういう考え方もありませんか?」的に、別の視点から、問題にしている点を見てみるって言う事も重要よね」

「その方が考えを立体的に検証出来るって言うのかしらね。そういう別の視点の導入って、話を活性化させるから」

「わたしとしても、「こいつちゃんと話を理解しているな。ちゃんと話を聞いているんだな」って理解出来るから、高得点よね」

と、御島さん。

「逆にただ相槌を打っているだけだと・・・結局、相手の男性がわたしの言ってる事を理解しているか、わからないし、ただ流しているって言う疑念も湧くわ」

「それに対して、別視点の導入の出来た男は、自分の言ってる事を高度に理解しているって主張にもなるから」

「高得点にもつながるの」

と、御島さん。

「なるほどね。御島さんの話は具体的でわかりやすい」

と、僕。

「さらに言えば・・・その際、男性には、女性の気持ちに寄り添って言葉を出してほしいのよね」

「「わたし、健康被害的にも、タバコって苦手」って、もし言ったとするじゃない?その時、相手の女性の立場に」

「立って、女性に寄り添って言葉を出すとしたら、「そうだね。好きだからといって、相手に自分の価値観を押し付けちゃダメだね」」

「くらい言ってほしいのよ。もちろん、タバコが好きで好きでしょうが無い男性から、無理にその趣味を毟り取ろうとは思わないわ」

「だから、男性の立場に立ってお互い和を生めるように「分煙と言う、お互いルールを守りながら、自分の趣味を楽しもう」」

「・・・そういう風に話す事になるの」

と、御島さん。

「だけど、「わたし、健康被害的にも、タバコって苦手」って言うと、多くの男性が」

「「これだから、女性は嫌なんだよ。それって現代の魔女狩りと同じ発想だぜ」って最初から対立の立場に立つから」

「わたしも自分の主張を絶対に通す決断をしちゃうもの・・・それっておしゃべりのルール・・・お互いの立場に立って」

「和を図る事を目的に話していく・・・に反するじゃない」

と、御島さん。

「議論とおしゃべりは違うからね。まあ、もちろん、なあなあは、ダメだけど、お互いの主張を出しながら」

「お互いが納得出来る結論にコトンと落とす・・・そこがおしゃべりとしては重要になるからね」

と、僕。

「だいたい・・・議論は、対立を明確にしていき、どちらの主張が正しいか、結論を出していく欧米文化的なやり方だけど」

「日本的おしゃべりは、お互いの立場にお互いが立ちながら、和を図る事を目的にしていくやり方なんだ・・・だから、ぎりぎりの妥協点を見つける手法にして」

「お互いの住み分け・・・そこを明確にするやり方で・・・実に日本的だと思うね」

と、僕。

「結局ね・・・①相手がおしゃべりの主人公、②相手を評価する、相手の価値観の確かな理解、③お互いの和を追求するおしゃべり

「・・・この3つが出来ない男性って、評価出来ないなって、思っているの」

「だって、この3つを考えたおしゃべりが出来れば・・・女性は確実にテンションをあげる事になるもの」

「それはそれは女性としては、楽しい時間が来ることになるわ・・・」

と、御島さん。

「それに比べて・・・この3つが出来ない男性は・・・具体的に言えば・・・①自分がおしゃべりの主人公、②自分の価値観の押し付けなど、自分が楽しむ為の為のおしゃべり」

「③お互いに対立を生むおしゃべり・・・をする男性は、女性は、話すに値しないかなと思っているの」

と、御島さん。

「もっと言うと、最悪なのが、④話すエピが一切無い・・・だから、おしゃべりが出来ない・・・って言うパターンがあるけど」

「そういう男性は論外ね。何の為に生きているか、わからないもの・・・」

と、御島さん。

「お馬鹿な男性って、女性を論破出来れば、かっこいいとカン違いしているでしょう?」

「そういう男性って、そもそも、けつの穴が小さいから・・・女性としては、眼中にない・・・けどね」

と、御島さん。

「なるほど・・・結局、相手の事を考える繊細さを持たず、自分の事ばかり考えている「自分が自分が」のけつの穴の小さい男性は」

「男性として、ダメと言う事ね・・・いずれにしろ、けつの穴の小さい人間は、ダメって事だねえ」

と、僕。

「いずれにしろ・・・男性はおしゃべりしてみれば、だいたい中身がわかるわ」

「そもそも、目と目が合わせられる男性でなければ、しゃべる価値すらないし」

「女性とのおしゃべりが下手な男性は・・・自分の中で、女性の価値をその程度に見ている男性って事だから・・・」

「女性とすれば、話す価値はないって断じてしまう事になるし・・・そこで結論が出てしまうわよね・・・」

と、御島さんは、結論のように言葉にしていた。


「だからね・・・この夏、女性は、まず、自分の事を考えてくれる男性と恋をしなさい・・・そういう事だと思っているの」

と、御島さん。

「で、ゆるちょくんは、まず、わたしの事を思って、いつも、おしゃべりしてくれるでしょう?それって、いつもわたしのテンションをあげてくれるおしゃべりなのよ」

「だから、ゆるちょくんの隣にわたしは、いつもいるようにしているのよ」

と、御島さんは、言うと、僕によっかかりながら、僕のお猪口に新しいお酒を注いでくれた。


華やかな夏の夜。どこかで、子供たちの歓声があがっていた。


(おしまい)


結局、「やさしさ」って何?

2015年07月26日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕らは「週末社長のマンションでお肉を楽しむ会」で、御島さん(31)のマンションにいました。

メンバーは、僕と御島さん、それから、イケメン貴島くん、辛辣姫ユキちゃん、若いミユウちゃん(25)に、

若い池澤くん(24)と言うメンバーです。

「わたしね、最近考えていた事があって・・・」

と、御島さん。

「なんです。それって」

と、僕。

「以前見たドラマに・・・目の見えない大人の女性と、目の見える大人のイケメンの男性が出会うって言う」

「そういう「男と女のストーリー」的なドラマがあったのね。それで・・・その男性は優しさから、嘘をつくの」

「盲目の女性が、何かのお礼にその男性に缶コーヒーを自動販売機で買ってあげるんだけど」

「それは彼女が好きだけど、彼の嫌いなトマトジュースで・・・でも、その男性は美味しい美味しいって言って」

「そのトマトジュースを飲み干す・・・まあ、目の見えない、この女性に優しさを見せてるって」

「そういうシーンなのね・・・」

と、御島さん。

「ふーん・・・何か、違和感・・・」

と、辛辣姫。

「それから・・・お腹すいたからって、彼が言うと・・・「駅の近くの喫茶店で、たしか美味しいオムライスが食べられる」って」

「その女性はそういう話をするの・・・で、それを受けて・・・お昼ごはんを食べに向かった男性の前には」

「・・・数ヶ月前に営業を辞めた喫茶店があって・・・でも、そこでも、その男性はオムライスの味を聞いてきた、その女性に」

「「いや、美味しかったですよ。トマトケチャップの味がなんとも素朴で」・・・なーんて言ってしまう」

「・・・でも、そのオムライスはハラシライス的なブラウンソースが味の決め手だったと言う事をその女性は」

「記憶していたから・・・その男性のそれ以外の数々の嘘も見破って・・・落ち込む・・・そういうシーンがあったの」

と、御島さん。

「へー、何か男性のあり方や女性のあり方をビビットに表現した、勉強になるドラマだねー」

と、僕。

「そうなの。それで、わたし、そのシーンを思い出して「「やさしさ」って何なのだろう?」って思って・・・」

と、御島さん。

「確かにその男性の「やさしさ」は・・・男性である僕らにすれば、当然のような「やさしさ」に思えますけど・・・」

と、池澤くん。

「うーん、でも、わたし達、女性からすれば・・・「それが結果的に女性を傷つける嘘になるから・・・やさしさじゃない」」

「って印象になりますね・・・」

と、辛辣姫。

「ふ。それを言うと、男性は短絡的な思考で、ガサツ・・・女性は結果を考える思考で、繊細・・・そんな答えが出ちゃうけど」

と、御島さん。

「うーん、わたしは、それは男性と女性の区別ではなくて・・・経験の深い、浅いの違いだと思います」

「もし、その男性が・・・今回経験したような事を身を持って改めて考える事が出来れば、次に別の盲目の女性に遭遇した時は」

「やさしさとしての嘘をつかずに・・・もっと違ったカタチのしあわせをその女性に与える事が出来ると思うんです」

と、ミユウちゃん。

「それは当然、そういう事になるね・・・確かにいい指摘になるんだけど」

「僕とすると、その男性のあり方としての「やさしさ」と・・・女性の感じる「やさしさ」に差異が存在しているから」

「時に男性と女性の解釈の違いが、男性と女性のカン違いを引き起こし、男女が反目しあい、それが男女の不幸を引き起こすと思うから」

「・・・その差異を明確にしておきたい感じだな」

と、貴島くん。

「貴島くんの立場としては・・・男性と女性の争いの元になる、カン違いを無くしておきたい・・・そういう事ね?」

と、御島さん。

「ええ。どうも、御島さん達と議論してきた中で薄々感づいてきたのは、男性と女性に微妙な差異が存在していて・・・それで男性と女性がお互い誤解している事が」

「男性と女性の仲をしっくりさせない原因になっているのかなって思っているんですよね」

と、貴島くん。

「じゃあ、この件で、男女の「やさしさ」についてスッキリしましょう」

と、御島さん。

「そもそも、その御島さんの紹介してくれた「男女のストーリー」では・・・お互い、相手にとって「よかれ」と思って」

「言葉を出しているんだよね。・・・ただ、結果的に相手を傷つけてしまうけれど・・・」

と、僕。

「でも、それって誰でもある事だし、この場合、盲目の女性だから、その喫茶店にも頻繁に行ったわけでもないだろうし」

「喫茶店の前を通っても、倒産している事も知り得ないだろうし・・・女性としては、そういう所は、割り引いて考えて欲しいと思います」

と、ミユウちゃん。

「それを言うなら・・・男性の方だって、その女性に恥をかかせたくない・・・そういう気持ちがあるから・・・」

「イヤイヤ、トマトジュースを飲み干して「美味しい」って言ってみたり、「オムライス、美味しかった」って言うんじゃないすか」

「ねえ、そうですよねえ・・・」

と、池澤くん。

「確かに・・・その男性も女性も、「相手の事を思って」「よかれと思って」なのよね・・・」

「でも、多くの日本人って、そういうモノじゃない?皆、親切・・・「住めば都」と言う言葉は、そういう日本中どこへ行っても」

「皆、基本的には、親切な人達と言う事実・・・最近は少し変わってきてはいるけどね・・・社会から、どこかへ逃げ込んでいる人達は」

「ちょっと違う・・・でも、社会に出て、切磋琢磨しあう男女は、皆、基本的に親切・・・そういう感じかしらね」

と、御島さん。

「でも、日本人は、そういう他人を見る目って言うのかな・・・相手がどういう人間か?と言う事は敏感に見抜くと思いますよ」

「「一事が万事」って言うし・・・」

と、貴島くん。

「そうね。日本人は、人を見極める目は、持っているわよね・・・だから、ダメな人間は孤立する・・・そういう話なんでしょうね」

と、御島さん。

「わたし・・・やっぱり、そこからわかるのは、日本人って、「相手の事を思って」「よかれと思って」言葉を出されたら」

「後は責任を持って自分で結果を引き受けて・・・やさしさをくれた相手には、お互い「和」が出来るように、笑顔を返すって」

「そこまで期待されているんだと思います。それが最低のマナーって言う感じで」

と、辛辣姫。

「さっきも、ミユウちゃんが言ったように、いろいろな経験をしている人間なら、最初から相手を傷付けないような「やさしさ」を」

「見せられるのかもしれないけれど・・・誰だって経験していない事って必ずあるから・・・」

「初めて出会った盲目の女性にどう対処したらいいか・・・途方にくれる男性は・・・それは当然かなって思うし・・・」

と、ユキちゃん。

「でも、それでも・・・「相手の事を思って・・・」のやさしさこそ、日本人の男女にとって、最も大事な事だと思うんです」

「っていうのは、最近、「自分の事がまず先」っていう女性や男性が増えているように感じるからなんです」

と、辛辣姫。

「「自分の事がまず先・・・」・・・それをやっていたら、まず、この日本では相手にされないし、絶対にしあわせになれないよ」

と、僕。

「悲しい話ですけど・・・そういう人間って、女性の中に多いんです。特に専業主婦に・・・」

「実際、子供が手を離れたら・・・そういう女性同志で、高級なランチをしたり、旅行に行ったり、へそくりをしたり・・・そういう話、よく聞くでしょう?」

「つまり・・・「旦那より、自分の事がまず先・・・」な女性って多いんです、実際」

と、ユキちゃん。

「それって、まだ、「旦那より、自分の事がまず先・・・」程度でよかったよ」

「「旦那より、子供より、自分の事がまず先・・・」なんて事になったら、もう、誰も相手にしないじゃん。呆れちゃって」

と、僕。

「そういう女性もいますよ、実際・・・ま、友達少ないみたいですけど」

と、ミユウちゃん。

「結局、日本文化における「しあわせになるやり方」は、自分がまず、周囲を本能から笑顔にして」

「笑顔になれた周囲の皆が、自分を本能から笑顔にしてくれるから、しあわせになれる・・・そういうカタチだからね」

「つまり、しあわせになりたければ、まず、「相手の事を先に考えて・・・」が普通になるのよ。そう考える事が出来て初めて、日本人はしあわせになれるの」

「だから、そもそも、「自分が自分が」っていう女性も男性も、周囲が呆れて、相手にしなくなるから・・・孤立して、ふしあわせスパイラルに陥るって」

「そういう話なのよね・・・そこは日本文化の絶対の法則だから・・・大切なところなのよね・・・」

と、御島さん。

「そういう意味で言ったら・・・この「男女のストーリー」の中で、男性の見せた・・・いわゆる「上辺だけのやさしさ」こそが」

「男性をガサツに見せているって事ですか?」

と、ミユウちゃん。

「うーん、「上辺だけのやさしさ」って言われると、男性としてはカチンときますね。それって多分男性は」

「女性の気持ちを落としたくないだけなんですよ。だから、嫌いなトマトジュースを「美味しい」って言いながら、飲むし」

「「オムライス美味しかった」って言う・・・女性を常に笑顔のままにしておきたいのが、男性なんです」

と、池澤くん。

「でも、考えてみて・・・その男性が、その女性を信頼していないから・・・盲目な女性を上から目線で一方的に「可哀想だから」と」

「言う理由をつけて・・・「上辺だけのやさしさ」を演じているに過ぎないんじゃない?」

と、ミユウちゃん。

「・・・と言うと?」

と、池澤くん。

「だって、盲目な女性と言っても、その女性は、毎日盲目なのよ。だから、自動販売機で、ジュースを買ったからと言って、それが」

「相手の好きな「缶コーヒー」かどうか、わからない事はわかってる。だから、相手に聞くしかない事もわかってる」

「・・・さらに言えば、相手の男性が、自分に気遣って「缶コーヒー」でなくて、相手の嫌いな「トマトジュース」であっても」

「笑顔で飲み干してくれる・・・そんな男性のやさしさが痛い・・・そういう思いだって、何度もしているはずよ」

「・・・そこにあるのは、女性へのやさしさの名を借りた、男性の「上から目線」の自己満足的な「やさしさ」と言う名の押し付けじゃない?」

「そういう行為をしている自分はエライ・・・そういう男性特有の「上から目線」の自己満足じゃない?」

と、ミユウちゃん。

「鋭いな・・・それは男性として、否めないんじゃないか、池澤・・・」

と、貴島くん。

「はあ・・・確かに・・・」

と、池澤くん。

「でも、男性として、言わせて貰えるならば、男性って、そういう教育を受けて、大きくなるんだよ」

「「困っている人がいたら、身を呈して、手助けせよ」「女性の前では男性は泣き言を言うな。常に女性を笑顔にしろ」」

「・・・そういう教育を普通に受けて、男性は育ってくるから、盲目の女性の前では、少々の犠牲も厭わないし」

「「嘘も方便」と言う事を知っているから、女性に余計な気を使わせないように、嘘をつくんだよ」

と、貴島くん。

「可哀想なんて上から目線の気持ちなんて微塵も持っていない・・・相手が女性だからこそ、相手の笑顔の為には、身を犠牲にしても厭わないのが」

「普通に毎日、ナイトたる、男性なんだよ」

と、貴島くん。

「なるほど・・・貴島くんの言葉をいれれば・・・それは全体としてのひとつの大きな愛ね・・・」

「確かにミユウちゃんの指摘も納得出来るけれど・・・男性の行為、ひとつひとつを取って、「上辺だけのやさしさ」と」

「指摘する事は・・・男女の和と言う観点からすると、少し言い過ぎ・・・あえて、そこまで言わないと言うやさしさが」

「女性には、欲しいところね」

と、御島さん。

「ふ。面白いな・・・今のミユウちゃんと、貴島くんのやりとりの中に、男女がわかりあえない理由と」

「男女がわかりあうヒントが隠されていたみたいだ」

と、僕。

「どういう事?」

と、御島さん。

「ユキちゃんだったら、僕の言う意味・・・わかるだろ?」

と、僕。

「ゆるちょさんの言いたいのは・・・言葉ひとつひとつを取り出して「上から目線の・・・上辺だけのやさしさ」と指摘するのは」

「簡単だけど・・・そこまで言わないやさしさが女性に欲しい・・・そういう事ですよね」

と、ユキちゃん。

「男性からすれば、途中のあらましより、全体の結果を見て欲しい・・・それを見てから男性のやり方を評価して欲しい・・・そういうところですよね」

と、ユキちゃん。

「つまり、男性は、話し合いの結果として、男女の和が出来ればいいと考える人で・・・」

「それに対して、女性は、ひとつひとつの言葉のやりあいにこそ、男女の和が欲しいと考える人・・・」

「だから、女性は男性に嘘をつかれた事で、裏切られた思いに陥るし、信じられない思いになるけど・・・」

「男性からすれば、最終的な結果として、お互いがやさしさに包まれ、信じあえる存在になればいいと考えるから・・・」

「男女ともに、最終的にお互いのやさしさに包まれて、しあわせになれればいい・・・そう考えているんです」

と、ユキちゃん。

「そって、全体を大事に考える男性と・・・ひとつひとつの行為を大事に考える女性の違い・・・そういう事ですか?」

と、ミユウちゃん。

「うん。そういう事。もうひとつ、付け足すとすれば、全体を大事に考える人間は、充分に成長した、経験の深い人間」

「と言い換える事も出来る。同時に、ひとつひとつの行為を大事に考える人間は、まだ、未成熟で、経験があまり深く無く」

「人を信用する事にあまり慣れていない人間・・・と言えると思う」

と、僕。

「それって、社会に出て長い人と、社会に出てまだ、日が浅い人・・・と言う意味でもある?」

と、御島さん。

「うん。そういう事になるね。結局、経験の深い人間は、周囲からたくさんの信頼を受けていて・・・信頼される事に慣れているし」

「信頼されていない人から、信頼を勝ち取る方法を熟知しているから、ひとつひとつの行為を重ねる事で」

「信頼を勝ち取る事が出来るし、その自信もある」

と、僕。

「それに対して、その盲目の女性が演じた役は・・・社会を信じきれていない・・・どこかに疑念がある」

「そういう自信の無い女性だったからこそ、ひとつひとつの行為から、相手を推し量ろうとした・・・そういう事なんだよ」

「だから、ひとつひとつの行為が大事であって・・・そこに信頼を置きたかったんだね」

と、僕。

「で、その男性は最終的にその女性の信頼を勝ち取るんだろう?」

と、僕。

「ええ。ドラマの中では・・・それが大団円でしたけどね」

と、御島さん。

「結局、人生とは、どれだけたくさんの社会の人に信頼を得るか・・・そういう話なんだ」

「信頼を勝ち取れれば、人は皆、自分の言葉を信頼してくれるし、行為についても、後押ししてくれる」

「そのチカラが、その人間のステージアップを図ってくれる・・・そうやって人はしあわせになっていくんだ」

「日本人は、決して自分のチカラだけで、しあわせになれるわけじゃないんだ・・・自分を信頼してくれる、周囲皆のチカラが大事なんだ」

と、僕。

「・・・と言う事は、やさしさって?」

と、辛辣姫。

「相手の信頼を勝ち取る為の手段?・・・なんか、もっさりした言い方だなあ」

と、僕。

「本当のやさしさって、何なんです?ゆるちょさん」

と、貴島くん。

「本当のやさしさか・・・それは相手の人生のすべてをひっかつぐ事だけど・・・」

「要は、相手の今日を素敵な笑顔で終わらせる・・・そういう一日にしてあげる責任とでも言うのかな」

「ひとつひとつの言葉は、そういう一日を作り上げる、素敵なセリフに過ぎないんじゃない。相手のこころに訴えかける」

「男からすれば・・・相手の女性に対する、ノック・・・そういう事かな」

と、僕。

「そういう話なら・・・わたし、別の観点で、話していいですか?」

「やさしさが、女性のしあわせな一日を作る為の男性側からのノックだと言うなら・・・」

と、ミユウちゃん。

「・・・言うなら?」

と、僕。

「わたし・・・視界にいれたくない・・・言わば「眼中にない」男性にいくらノックされても」

「そのノック、無視しますから」

と、ミユウちゃん。

「なるほど・・・そういう話ね」

と、辛辣姫。

「女性は、ノックしてくれる、相手の男性を選ぶ・・・そういう話ね」

と、御島さん。

「そういう事です。もしかしたら、女性にとって、それが一番大切かも」

と、ミユウちゃん。

「結局、ゆるちょさんが定理にした「恋とは、男性がどこまでもプレゼンし、女性が相手を決めるモノ」と言う法則どうり」

「すべての事は、女性に決定権があるんですね」

と、貴島くん。

「どうもそうらしい」

と、僕が言うと、女性たちは一様に、満面の笑みになった。

「やさしい笑顔で、自分にノックしてくれる、そういう男性を笑顔にしたい・・・その気持ちが女性のやさしさにつながるんです」

と、辛辣姫が、少し照れた感じで、言葉にした。

「だから、やさしさって・・・最後に相手を笑顔にする事・・・話を聞いてて、そんな風に思いました!」

と、ミユウちゃんが明るい笑顔で、結論的に言葉にした。


(おしまい)

女性が、まごころをくれる理由!

2015年07月25日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)、御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

若い池澤くん(24)と、事務所の近所のワインバー「フローラル」で、お酒を飲んでいました。

「でもさ・・・わたしね。人生の価値って、具体的に言うと、男性は女性にどれだけ真心を貰って」

「女性はどれだけ男性に真心をあげたか・・・その回数とか、量とかで測れるのかなって、思っているのよね」

と、御島さん。

「以前から、御島さんが、話していた、「しあわせの具体的な数値化」って奴ですか、それって」

と、僕。

「そうなの。人生の評価って、今まで曖昧模糊としていたでしょう?」

「そこに具体的な数値化の手法を持ち込めれば・・・生きているうちに自分の人生の修正がかけられると思っているのよね・・・」

と、御島さん。

「もちろん、女性って子供を産めば、毎日が子供への真心の日々になるんだろうけど」

「じゃあ、子供のいない女性は?って事になるし・・・わたしは子供がいなくても女性は充分しあわせになれると思っているし」

と、御島さん。

「「どこまでも、女性応援団!」の御島さんらしい発想ですね」

と、貴島くん。

「例えば、女性って、好きな男性に堂々と話しかけるのって、個人差はあると思うけど」

「ちょっと気恥ずかしいところがあるのよね。周りの目もあるし・・・」

と、御島さん。

「そうですね。わたしは随分、慣れてしまいましたけれど・・・」

と、辛辣姫。

「それは、わたしも今はそうだけど・・・社会に出たての頃とか・・・専業主婦の友達も言ってたんだけど・・・」

「「社会で働いていた頃と違って・・・素敵だなと思う男性に、声がかけられなくなった・・・」って言ってるのよ・・・」

と、御島さん。

「へー、そういうもんなんですか」

と、池澤くん。

「その気持ち、わたしもわからないではないの」

「まあ、今は、わたしは、初対面でも、素敵な男性なら、ドンドン関係性を作っていくのが仕事になってるけど」

「もし、結婚して・・・一線を退いて、マンションで子育てをしていたら・・・自分と言うモノに自信を無くしているかも」

「しれないのよね・・・」

と、御島さん。

「それはどういう心理なんでしょうね?今は毎日、御島さんは一線にいる男性の目にさらされて・・・」

「でも大丈夫って言う実感があるから?」

と、貴島くん。

「うん。そういう事よね。でも、子育て第一に考えて・・・子育てモードに入ったら、男性の目なんて」

「そもそも気にしていられないじゃない・・・子供の成長が第一なんだし・・・」

と、御島さん。

「それはそうだね。女性の目はオトコを見て評価するモードから、今度は、子供の成長をその目で見て、評価するモードに」

「入るって事だ・・・つまり、自分の外見は、二の次三の次って事になるって事ね?」

と、僕。

「そうなの。今は、わたし、自分の外見にも気を使っているわ。それはいつ何時、初対面の男性に出会って」

「相手の評価する目の下に行くかどうかわからないから・・・そういう事になるのよね」

と、御島さん。

「でも、子育ての時間になったら、自分の外見に気を使っている暇なんてないでしょう?」

「ほぼ、四六時中、母親として生きる事になる・・・つまり、女性から、母親になる時間・・・それが子育ての時間と」

「言う事になるのよ・・・」

と、御島さん。

「そうなったら、母親としての地方のコミュニティにも属さなければいけないし、自然、服装も対ママ友用になるし」

「生活すべてが母親モードになるからこそ・・・一線にいる魅力的な男性向けの準備なんて、いつしか忘れてしまう・・・」

「だから、そこにシフトした自分の意識もあって・・・魅力的な男性に出会うと、二の足を踏んで」

「女性の方から、声すら、かけられなくなる・・・そういう話になるのよね」

と、御島さん。

「でも、正当な理由さえ、あれば・・・女性は素敵な男性に声をかけるものですよね」

と、辛辣姫。

「え、それはどういう事?」

と、僕。

「わたしの女性の友人で・・・子供が小学校にあがったから、昼間、スーパーのレジのパートに出てる友人がいるんですけど」

「その子、嬉しそうに「今日も理由つけて、素敵な男性に声かけちゃった」って、よく話してますから」

と、ユキちゃん。

「その子、よく言ってますけど「やっぱり、女性は、巷の男性に見られる時間を持たなきゃダメよねー」ってわたしに言いますよ」

「「なんか、毎日のやる気が全然違うのよね。いつ帰るかわからない旦那を相手にするより、最近は、パートが楽しくって」」

「ってよく言ってるし、実際、その子、綺麗になりましたからね・・・」

と、辛辣姫。

「要は「女性って、理由さえでっち上げられれば、好きな事を積極的にする!」って事です」

「それは具体的に言えば、素敵な男性に笑顔を貰えるなら、その為に積極的に努力するって、そういう事じゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「やっぱり、女性って、実際に男性に・・・素敵な男性に?見られるって事がすっごい重要なのかしら」

と、御島さん。

「ま、理屈で言えば・・・そういう女性は、男性にパワーを貰えるって事ですからね」

と、僕。

「え?それってどういう事?具体的に言って」

と、御島さん。

「まあ、だから・・・男性の笑顔・・・つまり、男性の「ハッピーエナジー」の直接照射こそ、女性の最大の元気エネルギーになるからね」

「女性はそれでやる気倍増なんじゃない?」

と、僕。

「そっか。「ハッピーエナジー」の事か・・・で、そこで大事なのは、「男性に、笑顔で、見られる」って行為ね」

と、御島さん。

「ええ。女性は、ただ見られただけでは、ダメなんですよ。っていうか、男性が自分の事を認識しているって事が大事」

「それって、ある意味、ココロがつながっている事になるから」

と、僕。

「ただの女性のパートと言う事じゃなくて、「この子、いつもの子だな」くらいに相手に認識される事が」

「大事になるのね?」

と、御島さん。

「そういう事ですね。そういう意味では、さっき御島さんは、「男女は、真心のやりあいが大事」みたいな事を言っていたけど」

「その前提条件として・・・と言うか、環境づくりかな。男性と女性がお互いを認識すると言うか・・・」

「女性が、男性の外見を見て・・・一定以上の評価をする事が大事なんじゃない?」

と、僕。

「それって、具体的に言うと、どういう事?」

と、御島さん。

「つまり・・・例えば、僕の経験で言えば・・・スーパーで、僕がバナナを買い忘れた事に気づいて・・・バナナをひとつ持って」

「レジに並んでいたら、前に並んでいた、20代後半の背の高い美人な女性が・・・それに気づいて」

「「レジ、お先にどうぞ」って笑顔で先に行かしてくれた事があったけど・・・それってその女性の真心でしょう?」

と、僕。

「そうね。それこそ、特定の男性に対する女子の真心だわ」

と、御島さん。

「その時、気づいたんだけど、その女性の笑顔がものすごく素敵でさ・・・僕に真心を与える事が出来た」

「自分を褒めているような、そんな笑顔だった・・・」

と、僕。

「なるほど・・・その女性はゆるちょさんだからこそ、レジを譲ったんですね」

「レジを譲って、ゆるちょさんの笑顔を見たかったから・・・その女性は、それを実行した」

「そして目論見通り・・・ゆるちょさんが笑顔で「ありがとう」って言ってくれたから・・・満足した」

「そういう話じゃ、ないですか、それ?」

と、辛辣姫。

「よくお見通しだね。確かに、そんな感じだった」

と、僕。

「ゆるちょさんのバカ真面目な性格なら、絶対に、そうなりますもん・・・」

と、ユキちゃん。

「ははは。どうも、僕の行動予測は、余程、簡単らしい」

と、僕。

「そういう事です」

と、ユキちゃんは、笑顔で言った。

「つまり、このエピで明らかになった事は、「女性の真心の起爆剤には、相手の男性の素敵な笑顔が必要だ」って、事ですよ」

「それこそが、女性を動かすパワーの源になるって事です。女性のしあわせには、必須な項目です、それ」

と、ユキちゃんは、有能な私立探偵のように、大事な真理を露わにした。


「それって、「素敵な男性の笑顔こそ、女子のすべての行動のエネルギー源」って言えるって事?」

と、御島さん。

「理屈で言えば・・・素敵な男性の出す「ハッピーエナジー」は、大量だからね」

「それは充分、女性の行動を促すエネルギーになるだろうね」

と、僕。

「よくオーラ占いの女性が「オーラの色が」的な事を言うけど、オーラって、要は、身体から自然に出ている」

「「ハッピーエナジー」の事だから・・・大量なら、それを感知出来る女性は笑顔になれると言う事実になっているって事だよ」

と、僕。

「じゃあ、逆に・・・「死んだ魚の目」をした、未成長の男子って・・・目からも「ハッピーエナジー」を出せないし」

「身体からも、もちろん、「ハッピーエナジー」・・・つまり、オーラが低調にしか出せないから」

「女性にとっての、エネルギーにならない・・・だから、女性に相手にされない・・・そういう因果関係ですか」

と、辛辣姫。

「そういう事。結論的に言えば、女性は素敵な男性と言う大量のエネルギー源をキープすることで」

「元気になれるし、たくさんの真心をその男性に与える事が出来るって事・・・と同時に」

「子育てしているお母さんは、子供こそが、大量のエネルギー源になる・・・って事じゃないの?」

と、僕。

「それって、普段、ゆるちょさんが言ってる、理系的な法則「エネルギー保存の法則」が人間の行動も左右しているって事ですか」

「女性は、素敵な男性と言う大量のエネルギー源を確保出来れば・・・代わりにたくさんの真心を男性に与える事が出来て」

「人生が充実する・・・「まごころ=男性に貰った「ハッピーエナジー」」・・・って事になりますね」

と、貴島くん。

「そういう事になるね。だから、エネルギーを与えられない男性は、女性からまごころも、貰えない・・・って事になるから」

「結局、つまらない人生になる・・・そういう話だよ」

と、僕。

「だから、女性は子育てが終わり、子供達が独立すると・・・干からびた旦那からは、エネルギーが貰えないからこそ」

「新たなエネルギー源を求めて、新たな恋に落ちたり・・・行動的に外に出て行く女性って姿になるんですね」

と、辛辣姫。

「すべては、「ハッピーエナジー」の供給と消費の関係があるのね・・・その裏には」

「つまり、「ハッピーエナジー」を潤沢に与えてくれる男性こそ、しあわせな時間を作れるし」

「そういう男性を確保した女性こそ、自分も「ハッピーエナジー」に溢れ・・・しあわせな時間を作れる・・・」

「つまり、「ハッピーエナジー」が自分の中にどれくらいあるか・・・こそが、しあわせを単純な数値で表す事が出来る」

「・・・そういう話じゃない、これって?」

と、御島さん。

「そういう事になるね。・・・となると、しあわせになる資格があるのは、女性ならば、「ヒカルの姫の目」を持った個体で」

「男性ならば、「ヒカルの君の目」を持った個体・・・と、シンプルに言うことが出来るね」

と、僕。

「そして、子供こそ、「ハッピーエナジー」をたくさんくれる「エネルギー源」・・・と言う事も言えますね」

「そっか。だから、子供を生んだ後、女性は子供にかかりきりになる・・・子供からエネルギーを貰うため」

「そういう事ですね?」

と、辛辣姫。

「つまり、女性は、まず、「ハッピーエナジー」を大量にくれる男性の個体を求めている・・・そういうシンプルな話になるね」

と、僕。

「スーパーのレジで、ゆるちょさんに順番を譲った女性も・・・ゆるちょさんの笑顔と言う、大量の「ハッピーエナジー」が」

「欲しかった・・・そして、順番を譲った事で、そんな自分を評価した自分でも「ハッピーエナジー」を体内で発生出来て」

「その女性はエネルギーに溢れ、笑顔になれた・・・そういう事だったんだ!」

と、辛辣姫。

「すべては、「ハッピーエナジー」を体内に溢れさせたいため・・・それこそが、しあわせの正体・・・」

「女性の真心は、素敵な男性の笑顔が欲しいから・・・それは「ハッピーエナジー」そのものを貰える行為だから」

「そういう話にまとまるのね・・・」

と、御島さん。


「・・・と、それはわかったとして・・・謎なのが・・・男性の普段やっている行為って、あれ、なんなんですか?」

と、辛辣姫。

「素敵な男性は、大量の「ハッピーエナジー」を、放射しているのに、比べて・・・そうでない男性は」

「エネルギーを放射していない・・・どういう事です?」

と、御島さん。

「わたし、それについて言いたい事があるんだけど・・・ゆるちょくんを例にとるとわかりやすいんだけど」

「ゆるちょくんって、爆発的に大きな言葉の量を持っているじゃない?」

「っていうか、常に新しい知恵を提示してくれる・・・要は莫大な情報発信力・・・ううん、それでは説明になっていないわ」

「「最新の知恵の発信力」・・・そう表現した方がいいわね。・・・これがあるの」

と、御島さん。

「それに対して、一般の男性は、出てくる言葉はせいぜい一行程度の感想に過ぎないわ」

「それは、発信力ですらない・・・誰かの感想なんて、女性は誰も聞きたくないもの・・・」

「つまり、それこそが「思考停止者」の正体なの。一般の情報を消費し、感想を言うだけの存在」

「・・・それこそが、一般人の8割の男性の正体・・・「思考停止者」よ」

と、御島さん。

「だから、ツイッターも、一行程度しか発信出来ないでしょ?一行で何が表現出来るの?」

「そこには、意味すらないわ・・・そういう「思考停止者」=「感想者」=「情報消費者」は、何も生み出せないから」

「情報を消費するだけで・・・情報を食い物にしているだけだから・・・そういう男性が、テレビの視聴者になるのよ」

と、御島さん。

「そっか。「純思考者」=「知恵発信者」は、思考する事が、そもそも楽しいから、どんどん知恵を作り出し・・・」

「それが日々の生活そのものになるから・・・情報は必要なだけ摂取すればいいから、新聞やネットの情報を」

「オンデマンド的に摂ればいいだけで、それを知恵に昇華させる生活になるんですね」

「だから、テレビは必要としない生活になるんだ・・・」

と、辛辣姫。

「そういう発信力のない「思考停止者」は、要はエネルギーの「消費者」なだけなのよ」

「新たなエネルギーを作り得ない、ただの「エネルギーの消費者」・・・だから、女性に何も贈れないから」

「女性から、愛されもしない」

と、御島さん。

「この日本でのしあわせになる方法は・・・周囲の女性も男性も子供たちも老人たちも、皆を笑顔に出来るから」

「その笑顔によって、自分も笑顔に出来る・・・「他をしあわせに出来るから、自分もしあわせになれる」・・・そのカタチなの」

「だから、周囲にエネルギーすら、与えられない・・・そういう男性達は、どんどん不幸になる・・・それだけの話ね」

「自己満足の人生で終わる、単なる「エネルギーの消費者」・・・それが日本の一部の男性の人生そのものって事よ」

「そういう男性が女性に存在を無視され、生きた証もなく、ふしあわせスパイラルに落ち込む・・・それだけの話ね」

と、御島さん。

「多分、そういう男性達って、第一線の女性の視線にさらされていない・・・会社とか、家族とかに逃げ込んでいる「逃げ込み者」よ」

「だから、きっと外見も・・・第一線の女性に評価されないカタチになっているはず・・・」

「それだけ、第一線の男性や女性の視線にさらされるって大事な事なの」

「もっとも第一線の女性の視線から、逃げ込んでいていは・・・そういう男性は、そもそもダメな男性って事になるけどね」

と、御島さん。

「そういう男性を端的に示す証拠って、ありますか?」

と、辛辣姫。

「そうね。現実的には・・・女性に興味を持たれる事は一切無いから・・・誰からも相手にされず、孤独で、ふしあわせ・・・そういう事じゃない?」

と、御島さんは、結論的に言葉にした。


「結局、エネルギーの問題だったんですね。エネルギーを出せる男性は、女性に求められ、笑顔を貰い、しあわせになっていく」

「・・・そういう話」

と、バー「奏」で僕と二次会をやっている貴島くんが囁いた。

「御島さんとユキちゃんには舌をまくよ・・・いつもすごい結論にまで、辿り着いてしまう」

「素晴らしい「思考エンジン」そのものだよ・・・」

と、僕。

「いいじゃないですか。僕らはおかげで、「知恵発信者」の仲間入り、させて貰っているんですから」

「ま、その中心にいるのは、ゆるちょさんですけどね。「毎日知恵発信者」と言ってもいい」

と、貴島くん。ブラッディ・マリーの盃をあげる。


僕も笑顔で、マンハッタンの盃をあげた。


(おしまい)


大人の女性が恋に落ちる瞬間!(恋する理由!)

2015年07月24日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕は、イケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、

若い池澤くん(24)とで、事務所の近所の西洋居酒屋さんで、お酒を飲んでいました。

「僕、ひとつ女性の方々に聞きたいことがあるんですけど、ちょっといいすかね?」

と、少し酔った池澤くんが言葉にしています。

「いいわよ、なあに?」

と、辛辣姫。少し顔が赤いです。

「恋と言うのは、男性がプレゼンし、女性が落ちるモノ・・・って言うのは、納得したんすけど」

「じゃあ、女性は、どんな時に、どんな男性に恋に落ちるもんなんですか?」

「それを教えて欲しいんすよ・・・」

と、池澤くん。

「うーん、そうね・・・」「そういう話かあ・・・」

と、ユキちゃんとミユウちゃんは少し悩んでいる感じです。


「わたし、高校時代は、基本的に大学進学を中心に考えていたから、彼氏を作る気はなかったんだけど」

「・・・好きな人はいたのね・・・」

と、ユキちゃん。

「それは、どんな感じの相手だったの?」

と、僕。

「テニス部のかっこいい先輩・・・ひとつ年上のテニス部の男性にあこがれてて・・・でも、わたし達の周囲の皆が」

「そういう感じで・・・学年のスターみたいな感じのひとで・・・皆と同じように、普通にかっこいい人にあこがれてた」

「だけだったな・・・彼氏作る気なかったから・・・非現実的な夢ばっかりみていたような気がする」

「それって、ちょっとジャニーズのアイドルを好きになるような・・・そんな感覚だったかも」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・皆があこがれるテニス部の先輩・・・アイドルを好きになるような感覚ですか・・・」

と、池澤くん。

「わたしは、前にも話した事があるけど・・・一年先輩のバスケ部のポイントゲッター・・・」

「田沢先輩が好きだったんだけど、それは相手の方からデートに誘ってくれて・・・それがきっかけで」

「って感じだったわ・・・」

と、ミユウちゃん。

「御島さんは、高校時代に幼馴染に恋をして、フラれたって話をしていたね・・・」

と、僕。

「皆さん、高校時代から、恋をしているんですね」

と、池澤くん。

「池澤、おまえだって、高校時代に好きだった女の子いたんだろ」

「女優志望か、何かの・・・」

と、貴島くん。

「いや、まあ、それは、そうなんですけどね。どうも、その子が超前向きな美人だったからか・・・最近、恋出来なくて」

「・・・それで、皆さんにいろいろ聞いているんすよ・・・」

と、池澤くん。

「で・・・皆さん、大学からは、恋愛のカタチって変わったんすか?」

と、池澤くん。

「わたしは、大学に入ってから・・・人を見るようになったかな」

「皆が好きなアイドルに恋しても、自分が成長出来ないって、わかったから・・・」

「リアルライフで、恋人が作れたらなって思って・・・自分の成長の為にも・・・」

と、辛辣姫。

「へえー。自分の成長のために、恋をするようにしたんすか」

と、池澤くん。

「うん。そうなの。だって、人生って成長がすべてでしょ?・・・で、まあ、いろいろあったんだけど、それは人生の勉強のレベルって感じだったかな。大学時代は・・・」

「で、社会に出て、いろいろやってるうちに、ある時、ゆるちょさんに唐突に出会ったってわけ」

と、ユキちゃん。

「え?唐突にって・・・僕が御島さんと仕事してて・・・打ち合わせとか頻繁にやってて」

「なんか、そんな時に、「あのー、わたし、多岐川ユキって言います・・・」って突然横から自己紹介してきたのが」

「ユキちゃんだったはずだけどな・・・僕の記憶が確かならば・・・」

と、僕。

「それって、ユキさんの方から、声をかけたって事になります?」

と、池澤くん。

「あー、その瞬間、俺も覚えているな。仕事場的に、ゆるちょさんが出入りするようになって」

「僕も一緒にゆるちょさんとコーヒーを飲むようになって、知り合いになった頃に・・・妙に嬉しそうな多岐川が」

「ゆるちょさんに挨拶してた・・・そんなイメージだったぞ・・・」

と、貴島くん。

「そうだったんですか?」

と、池澤くん。

「ふふ。その時に、御島さんが、ある原稿をわたしに渡してくれて・・・「こういう原稿を書けるオトコがいるのよ」って」

「紹介してくれたのが、きっかけだったんです。女性目線で、男性に対して迷惑な事・・・みたいな内容のまとめられた原稿で」

「それは男性が書くような文章じゃなくて、もっと繊細な女性の目から通した男性論・・・みたいな話で」

「そんな文章を書ける男性がいるなんて・・・わたし、最初、ちょっと信じられなくて」

と、辛辣姫。

「じゃあ、最初は、ゆるちょさんの原稿から入ったんですか、ユキさんは」

と、池澤くん。

「そうなの。それで次の機会に、どんなオトコか見定めてやろうって・・・割りと息巻いていたら」

「こんな感じのやわらかい笑顔の白いデニム・パンツにデッキシューズの男性が来たから・・・」

「しかも、強いメヂカラで目が本当にキラキラ輝いていたから・・・それで、話しかけたくなっちゃったんです」

と、ユキちゃん。

「あの時、結構、変だったよ、ユキちゃん。僕が御島さんの机の横に座って、仕事の事で、御島さんと話してたら」

「突然、割って入ってきた感じだったし・・・」

と、僕。

「そんなでした?わたし・・・でも、今でも覚えているのは、キラキラした強いひかりをした目で」

「嬉しそうに笑うオトコを見た瞬間、わたしは、どうしようも無くなって・・・つい声をかけちゃったって言う感じです」

「あの時のわたし・・・まるで、魔法にでもかかったような感じで・・・今、考えても不思議な感じですね」

と、ユキちゃん。

「でも、その気持ち、わたしもわかりますよ」

と、横から、ミユウちゃん。

「わたしも、最初に、ユキさんにゆるちょさんの紹介を受けた時・・・わたしも、ちょっと今までに無かったような」

「まるで、カミナリに打たれたような、そんなビリビリした感じ、ありましたもん」

と、ミユウちゃん。

「それは今まで出会ってきた、男性とは、ぜんぜん違う感じ・・・まるで、野生の獣にでも目の前で出会ってしまったかのような」

「蛇に睨まれた蛙のように、自分にチカラが入らないんだけど・・・ゆるちょさんは、やさしい雰囲気でわたしを見守ってくれている」

「・・・そんな雰囲気でしたね・・・」

と、ミユウちゃん。

「ゆるちょさん・・・なんか女性達にすごいイメージを持たれているみたいですよ」

と、貴島くんが笑いながら、からかってくる。

「まあ、イメージなら、どうでもいいよ。出会いは一期一会だし、それが、印象的な出会いであれば、結果オーライなんじゃない」

と、僕。

「そうですね。「出会い」と言う印象すらない・・・そんな「出会い」もあるみたいですからね」

と、貴島くん。


「わたし、この世って、光っている男性がひとり居て・・・それ以外は、その他大勢の男性がそこにいるだけで」

「その他大勢の男性は、わたしの人生に関係ないって、そういう構図だと思っているんです」

と、過激姫ミユウちゃん。

「水島さんって、そういう見方なんですか、この世の男性に対して」

と、池澤くん。

「女性からすれば、価値の無い男性って・・・いなくてもいいのよ。っていうか、むしろ、傍に寄らないで欲しいと思ってる」

と、ミユウちゃん。

「女性からすれば、ココロの鏡に映る男性は、ひとりでいい。だって、そういう素敵な男性ってなかなかいないもの」

と、ミユウちゃん。

「じゃあ、聞くけどさ・・・その素敵な男性の具体的な条件って、挙げられる?」

と、貴島くん。

「ええ・・・わたし、さっきも言いましたけど、恋を感じた瞬間、「蛇に睨まれた蛙」状態だったんです」

「それくらい、本能的なチカラが、わたしを襲ったんです・・・」

と、ミユウちゃん。

「それは今まで、誰にも感じた事のないチカラでした。わたし、目と目が合った瞬間、その目にカラダごと吸い寄せられるような」

「そんな感じすらしましたから・・・」

と、ミユウちゃん。

「それくらい、強いメヂカラを感じたって事?」

と、貴島くん。

「ええ。とっても強いメヂカラ・・・」

と、ミユウちゃん。

「わたし、それを言うなら・・・よく漫画でも、アニメでも、舞台でも、ドラマでも・・・主人公は目にチカラのある人間でなければ」

「その話は成り立たないって言うじゃないですか・・・」

と、辛辣姫。

「その証拠に人気のある俳優さん・・・主人公を張るような男性は、皆、目がキラキラ光っていて、目にチカラがありますよね?」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんも、要はそんな男性なんです。目にチカラがある。そしてそれは絶対の「サル山のボス力」でもあるから」

「女性を「蛇に睨まれた蛙」状態にするんですよ」

と、辛辣姫。

「わたしも、その魔法に引っかかってしまった・・・有り体に言えば、そういう話ですよ」

と、ユキちゃん。

「そっか。だから・・・目にチカラのある「ヒカルの君の目」を持つ男性は、そういう恋の魔法を使えるけど」

「反対に目にチカラの無い「死んだ魚の目」を持つオトコ達は・・・その他大勢って事になって・・・」

「女性からすれば、現実に必要の無い男性達・・・その他大勢って評価になるんだ・・・それを知らず知らず、わたしもしていたって事なんだ」

と、ミユウちゃん。

「え、何ですか?っていう事は、漫画にしろ、舞台にしろ、ドラマにしろ・・・主人公の目のチカラ・・・恋の魔法に」

「女性達がかかるから・・・視聴率があがる・・・そういう話になっているんすか?」

と、池澤くん。

「そういう事よね。だって、ドラマにおいて、かっこいい主人公の男性は、皆、目にチカラがあるし」

「ヒロインの女性は、キラキラお目目の「ヒカルの姫の目」でしょ?女子アナだって、皆、目がキラキラしているし・・・」

「その本能的な吸引力が、視聴率につながっているのよ・・・」

と、辛辣姫。

「って事は最近は、テレビの視聴率が落ちてるって言う事だから・・・」

と、貴島くん。

「一般の人達が、テレビの向こう側の人に興味が無くなったって事ですよ」

「いくら恋の魔法をかけてくれる美人がいても、会えない相手じゃあ、見る意味がない」

「それに一般の人々が気付き始めた・・・それだけの事だと思いますよ」

と、辛辣姫は言い切った。


「わたし、だから、女子が恋に落ちる瞬間って、「ヒカルの君の目」を持つ、目にチカラのある男性に出会った時」

「その時に恋の魔法をかけられて、恋に落ちるって、そう思っているんです」

と、辛辣姫。

「わたし、男性の価値って、言ってしまえば・・・まず、自分と目と目を合わせた時に・・・そのわたしの目を充分に受け止めてくれて」

「むしろ、それ以上にわたしに、エネルギーをくれる存在でなければいけないと思うんです」

と、ユキちゃん。

「手と手が触れ合うスキンシップをする事だけでも、お互いわかりあえるんだったら・・・目と目を合わせた瞬間・・・お互い、それ以上にわかりあえると思うんです」

と、辛辣姫。

「だって・・・目と目が合ったその瞬間、わたしは、自分を受け止めてくれる、相手の人間の大きさを瞬時に理解してしまうわ」

「女性はその男性の人間の大きさにまず、魅了されるし、相手も自分の恋ゴコロを理解してくれる」

「その恋ゴコロを理解した上で、相手の男性が受け止めてくれる・・・その無言での高度なやりとりが・・・目と目を合わせただけで行われてしまうから」

「女性は、その男性のすごさを知るって事になるんだと思うんです。だって、通常、そんな男性、遭った事ないですから」

と、ユキちゃん。

「だから、目と目を合わせただけで、そんな高度なコミュニケーションが取れた二人なら、その瞬間、女性はその男性の希少性をも愛して」

「・・・「よし、この恋に身を焦がそう」って決断出来ると思うんです」

と、辛辣姫。

「だから・・・女性とそもそも目が合わせられない・・・そんな男性は、恋の資格が無い・・・そう言う事だと思うんです」

と、ユキちゃん。

「女性からの恋のメヂカラを受けても・・・全然動じず、さわやかにやわらかに笑顔でいられる大人の個体こそ・・・恋の資格を持っているんです」

と、辛辣姫。

「それを女性が理解した時・・・相手の男性が、自分を全力で受け止めてくれる男性だと言う事を理解した時・・・女性は恋に落ちるんですよ」

と、ユキちゃん。

「それが本能的に恋に落ちる瞬間で・・・次にその男性の人間性に触れた時・・・その男性と会話を交わした時に」

「その男性の本当の良さに触れる事が出来た時・・・その女性にとって、恋に落ちる理性的な理由が出来ると思うんです」

「わたしが、ゆるちょさんの原稿に最初に触れた時のように・・・」

と、ユキちゃん。

「つまり、女性は、相手の目を見て、最初の恋に落ち、相手の人間性に触れて、二度目の恋に落ちる・・・」

「女性は、まず、本能的に恋に落ち、そして、理性的に自分の恋する理由を見つけた時、女性は完全にその男性を好きになる・・・」

「そういう話だと思うんです・・・自分の経験からすれば、ですけど・・・」

と、辛辣姫は、恋についての結論を導きだしてしまう。

「それって、まず、目と目を合わせる事が恋と言う男女の本能的なつながりを生み」

「次に男性の言葉に触れる事で、理性的なつながりを生む・・・そういう本能と理性のつながりこそ、女性にとっての、本当の恋・・・と言う事になるのかな」

と、貴島くん。

「そういう事だと思います。世の中で、不幸になってる夫婦が多いのは、理性的なつながりだけで・・・本能的なつながりが消えてしまったから」

「あるいは、そもそも、最初から、そういう本能的なつながりが持てなかったから・・・」

「・・・わたしは、そう思っているんですけどね」

と、ユキちゃん。、

「それって、女性から、本能的にも、理性的にも恋された男性は、女性に告白する必要も無いって事ですか?」

と、池澤くん。

「そうね。そして、そういう男性は、多くの女性に恋をされている・・・そういう現状になるはずよね」

「だって、その男性は結局、多くの女子に求めらているって存在になるんだから」

「つまり、女性を導く磁石を持っているのよ。そういう男性は」

と、ユキちゃんは、ドンドン言葉にしている。

「目にチカラの無い「死んだ魚の目」のオトコは、その逆で・・・女子と目すら合わせられない、女子と本能的なつながりの持てない、弱い男子を、女子は誰も求めないの」

「・・・むしろ、女子の間ではそういう男子は、存在すら、しない事になっている・・・その他大勢のオトコ・・・そう言う事になっている」

と、辛辣姫。

「そういうオトコって、例え結婚していても、奥さんから、「その他大勢のオトコ」として評価されてしまったら」

「そういう結果を導いちゃうって事になるんです」

と、ユキちゃん。

「そういう男性は、磁石は持っていないんだ?」

と、貴島くん。

「そうです。逆に・・・人間的に弱いから、現実から、逃げてばかりで、忍法「忍びの術」ばかり使っている存在なんじゃないですか?」

「女性は一生その存在を知らない・・・的な」

と、辛辣姫は言葉にした。


「結局、それって、女性の側の問題ではなく・・・その男性がどんな人生を歩いてきたか・・・男性として、正当な成長への努力が足りなかったから」

「女性と本能的につながる能力が成長しきれてなくて、弱い男子のままだから・・・目にチカラが無くて、女性が相手にしない個体のまま」

「・・・一生、女性に相手にされずに終わっていくって、そういう話?」

と、貴島くん。

「そういう事になります。だって、恋って、男性がプレゼンし、女性が落ちるモノ・・・だから・・・」

「男性が女子と本能的につながれるように、ちゃんと成長すれば、女性は求めるけど、ちゃんと成長出来ないと・・・中途半端に終わると」

「女性は相手にしないどころか、その男性は、存在していないと言う評価にすら、なるって言う事です」

と、辛辣姫。

「だから、女性は男性のあり方に敏感だし、真面目に成長しなかった男性の個体に厳しいんです」

「人生サボってたら、男性は誰にも相手にされなくなる・・・そういう事なんだと思います」

と、辛辣姫。

「そして、目にチカラを持つ位の素敵な大人の男性に成長すれば、女性はご褒美として、恋に落ちてくれる・・・と言う事?」

と、僕。

「そ。だから、わたし達の恋は、ゆるちょさんにとってのご褒美・・・と、取って頂けると嬉しいんです」

「ね、ミユウちゃん」

と、辛辣姫は、としれっと笑顔で言葉にした。


(おしまい)

繊細な高校時代の思い出こそ!

2015年07月23日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕と、御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、イケメン貴島くん(29)、

若い池澤くん(24)とで、事務所の近所のカジュアルイタリアンでランチを取っていました。

「でもさ・・・人生って諦めたら、そこで終わりなのよね」

「なんか、やりきれないわ・・・」

と、御島さん。

「何か、あったんですか?御島さん」

と、僕。

「昨日、訃報が届いてね・・・高校時代、とっても輝いていた、ウチのクラスの学級委員の女子が・・・亡くなってね」

「それが、どうも、自殺らしくて・・・なんか、やりきれないの」

と、御島さん。

「その女性、どんな方だったんですか?」

と、貴島くん。

「学年で最も人気のあった聡明で美人な皆のマドンナにして」

「陸上、100メートル走で、ぶっちぎりの記録を持っていた、花形スプリンター」

と、御島さん。

「誰もが彼女の素敵な未来を思い描いていたし、わたしは、嫉妬すら感じていた・・・」

「そんな女子が・・・10数年後に自殺だ、なんて・・・わたしには受け入れられないわ・・・」

と、御島さん。

「ごめんね。唐突に・・・彼女とは、少しだけ、恋のさやあて、みたいな事があったから」

「余計、自分で、人生のレースを途中で投げ出すなんて・・・ちょっと許せなく感じて、ね・・・」

と、御島さん。


「だって、彼がわたしを好きだって言うんだもの・・・それを受け入れるしか無いじゃない?」

「それは御島もわかっているはずでしょう?」

と、クラスメイトの弓沢静(17)は言った。高校2年の暑い夏が始まる、ほんのすこし前。

梅雨の終わりの季節。毎日のように雨が降っていた・・・。


放課後、クラスの学級委員を務める静は、その端正な顔を少し曇らせるようにして、クラスメイトの御島ユウキ(17)に向かって言葉にした。

それに対して、立ち尽くしていたユウキは・・・。

「彼が選んだ方の女子が彼の彼女になる。その戦いに負けたオンナは、もう一切手を出さない」

「確かに・・・そういう約束を結んだ。負けた側は勝った側の女子を全力で、応援する・・・それも約束した」

と、ユウキは少し大人びた口調で言う。

「でも・・・やだもん、そんなの」

「約束だって、わかっていても、出来ないもん、ワタシ・・・」

と、ユウキは、自分のバックを手に掴むと、全力で教室を抜け出すのが、やっとだった。


そのオトコ・・・林トオル(17)は、サッカー部のセンタフォワード・・・皆の信頼厚いポイントゲッターだった。

少し癖のある長い髪の毛を振り乱しながら、ゴールに向かっていく姿は、本当にカッコ良かった。

「任せろ!」

彼の言葉が響くと同時に、ゴール前に駆け込んでいる。オフサイドぎりぎりのタイミングで仕掛ける彼の技は天下一品だった。

少なくとも、ユウキは、そんな風に考えていた。


そんな事を考えながら、下校の街を歩いて行く。


「自分は自分なりにがんばっていたはず・・・彼の事が好きだと静に知られても」

・・・そう考えるユウキ・・・それでも根拠の無い自信が彼女にはあった。

「じゃあ、ミシマ、わたしと競争しよう。どっちが先にトオルくんに好きになって貰えるか」

「負けた方は勝った方を祝福し、手を引く・・・これでどう?」

と、静と一緒の帰り道の途中、ユウキは静に言われたのだった。

「い、いいよ。お互い、ずるっこは、なしよ」

と、ユウキは、少し押されるように感じながら、それでも強気に言い返した。

「じゃあ、約束よ。絶対に約束なんだから!!!」

と、静は、もう勝利したかのような笑顔で、そう叫んでいた。


常に明るい道を歩いてきた、静の絶対的な自信・・・その静の笑顔を見ながら、そんな言葉がユウキの頭の中に浮かんでいた。


それから、数週間後・・・トオルが、静と手をつないで、街のファミレスに入っていったと言う噂が流れた。

ユウキは、その噂が真実か確かめる為に、放課後の教室に静を呼び出したのだった。


「でも、考えてみたら・・・トオルは、学校一、女子にモテるオトコだし」

「静は、皆のマドンナ・・・それに二人共同じ運動部だから・・・帰宅部のわたしより、接近する方法はいくらでもあるんだわ」

「わたしと言えば・・・先月のトオルの誕生日に、手作りチョコをあげて・・・「ありがとう」って言われただけだものね・・・」

と、ユウキは考える。

「それだって、わたしにすれば、人の後ろに隠れがちのわたしにすれば」

「がんばった方なのに・・・」

と、ユウキは少し悲しくなる。

「だって、がんばったもの・・・トオルに出来るだけ話しかけるようにして」

「・・・そんなのすごい勇気がいる事だったのに・・・でも、わたし、トオルが好きだから・・・」

と、ユウキ。


トオルとユウキは、同じ町内だったから、小学生の低学年の頃から、自然と仲はよかった。

引っ込み思案のユウキをいつも連れ出して遊んでくれたのは、トオルの方だった。

いつも笑顔で、ユウキの不安をいつもかき消してくれる・・・そんなトオルは、ユウキにとってはやさしいお兄さんのようだった。


やさしくて、暖かい気持ちのある、素直な少年・・・それがユウキが持つ、子供の頃からのトオルの印象だった。


「でも、それが変わったのは、トオルが、小学5年で地元のサッカーチームに入ってから」

と、ユウキは思い出す。


トオルは、すでにその頃から、フォワードとしての才能を発揮し、点取り屋として名を馳せていた。

中学に上がる頃から、トオルは皆のアイドルだった。

たくさんの女子が、トオルを好きになっていた。

自然、ユウキはトオルの傍から離れなければ、いけなくなっていた。


それがたまたま二人が同じ高校に進学し・・・バレー部に入ったユウキとサッカー部のトオルは朝練のおかげで、

同じ時間に通学するようになった事で・・・朝、学校まで、一緒に行くようになっていた。


大して話すような事はなかったけど、やさしいトオルの気遣いに、暖かい気持ちになるユウキだった。


それは、彼女がバレー部を辞める・・・高2のゴールデンウィークまで、続いた慣習だった。

その間、二人の仲は、急速に接近し、それが引っ込み思案のユウキをして、トオルの誕生日に手作りチョコをあげると言う、

ユウキにしては、大胆な行動に出るきっかけになったのだった。


「ありがとう。ユウキにこんな事して貰えるとは思っていなかった」


と、少し赤くなりながら、トオルは言ってくれた。

ユウキは、その言葉を信じていた・・・今の今まで・・・。


それに対して・・・、

「トオルくんは、わたしが好きだって言ってくれたの。誰よりも愛しているって」

と言う、静の言葉が未だにユウキの胸の中に響いている。


「なぜなの?トオルは、あの時、笑顔で、嬉しいって言ってくれたじゃない・・・」


ユウキは悲しくなっていた。


「俺さ。将来、絶対にプロのサッカー選手になってやるんだ」

「「夢は必ず叶う。強く思えば思うほど、夢の方が、自分の方に近づいてくれるんだ」って」

「キングカズも言ってるから・・・僕はそれを信じるんだ・・・」

と言ってくれた・・・トオルの言葉が、頭の中に響いている。


「何を信じればいいの。ねえ、トオル・・・わたしは、トオルだけを信じていたのに・・・トオルだけが夢だったのに・・・」


ユウキは、目を真っ赤にしながら・・・家までの道を歩いて行く。


途中、トオルの家がある。

やさしいお母さんとスポーツ好きのお父さん。

まだ、小学生の妹さん。


しあわせそうなトオルの家・・・。


ユウキは、家に帰ると、すぐに自分の部屋に戻り、声を殺して泣いた・・・。


「それが最初の失恋かな。失恋とも言えないわよね。一人で勝手に幼馴染を好きになって」

「幼馴染だからこそ、彼と結婚出来ると思っていて・・・それがすべての間違いの元だったんだもの」

「現実は、シビアって事よね・・・」

と、御島さんは、言葉にする。

「その時点まで、恋した相手って言うのは、そのトオルさんだけだったんですか?」

と、ユキちゃん。

「そうよ。わたしは、物心ついてから、ずっと、幼馴染のトオルだけを見ていたってわけ」

「自分で勝手に「幼馴染同志は、結婚するものだ」って、思っていたから・・・ある意味、バカよね・・・」

と、御島さん。

「でも、結婚の形態で、しあわせ度が最も高いのは、「幼馴染婚」だって統計もありますよ」

と、僕。

「ありがとう。でも、もう、立ち直っているから大丈夫よ。わたしもあれから、いろいろな恋愛を体験してきたもの」

「だって、もう、バツイチなんだし・・・この10年で、ありとあらゆるカタチの恋愛をしてきた・・・みたいなもんだし」

と、御島さん。

「経験はね・・・特に失敗の経験は、女性を強くするのよ・・・それに人間的にも図太くなったわ」

「わたし、失敗してもただじゃ、起きないモノ」

と、御島さん。

「高校生の頃の、その恋で・・・何か考えるところがあったんですか?御島さん的に」

と、僕。

「そうね。その頃、いっぱい考えたわ・・・トオルは何故、静を選んだのか?とか、ね・・・」

と、御島さん。

「それって、答えは出たんですか?」

と、貴島くん。

「静は・・・その笑顔で、皆を味方にしてたのよ・・・どちらかと言えば暗くて人見知りで、人の後ろに逃げ込んでるようなわたしとは」

「圧倒的な差だったわ。静は、クラスのマドンナって言うだけじゃない・・・学校のマドンナのようなところがあったもの」

と、御島さん。

「ふ。それって女性としては、ちょっと強敵」

と、ユキちゃん。

「そうなのよ。そうだけど・・・現実を認めたくないのよね・・・それより、幼馴染って言う、根拠の無い自信がわたしはあった・・・」

「でも、今考えてみれば、それは甘えだったのね・・・トオルなら、きっとわたしの方を選んでくれる・・・そんな現実を無視した甘え・・・」

と、御島さん。

「でも、トオルは静を選んだ・・・その現実をつきつけられて・・・わたしは、当然のように、落ち込んだ」

「今考えてみれば、静は、わたしに気を使ってくれたのかもしれない。学校に行っても、二人でいちゃつくような風景を、わたしは見なくても済んだから」

「学校では、静もトオルも、そういう素振りは一切なかった。むしろ、二人共わたしにやさしかった・・・」

と、御島さん。

「わたしは、最初、いつも明るい静を恨んだわ。生まれた時から、恵まれた環境にあった静に・・・嫉妬もしたわ」

「でも、それ、後々になって教えてもらったんだけど、全然違っていたの・・・むしろ、静は、大変な思いをしたからこそ、明るくなれたんだって知って・・・」

と、御島さん。

「それ、どういう事なんですか?」

と、貴島くん。

「彼女、小さい頃に、小児ぜんそくにかかっていたらしいの。それで幼稚園や学校にも行けない日々を過ごしていたって・・・」

「それを後で聞いたのね・・・その困難を乗り越える事が出来たから・・・彼女はあんな風に強くなれて、毎日輝いていた・・・結構な苦労人だったの。彼女は・・・」

と、御島さん。

「生まれつき恵まれている人なんて、この世にそんなにいるわけじゃない」

「困難を自力でクリアしてきたから、その自信が生き方に現れて・・・その輝きが、その人間としての強さが、彼女を皆のマドンナにした」

「・・・そういう当然の事実を知ったのね・・・」

と、御島さん。

「そういう事実が裏に隠されていたんですか」

と、僕。

「そうなの。その静に嫉妬するなんて・・・何も知らなかった、わたしがバカだったって事だったの」

「高校の頃の自分ながら、恥ずかしい事だわ・・・」

と、御島さん。

「その経験をしてから、わたしは変わったわ。静の過去を知って・・・そして、その失恋の痛みこそが、わたしを傷つく事を恐れずに前に出るオンナに変えたの」

「前に出てみたら、いろいろな事がわかったわ。前に出るのもいろいろ大変だって事も・・・静も静なりに挫折をたくさんしてきて・・・その経験から、皆のマドンナになれたんだって」

「そういう事もわかった。わたしもそれからたくさん挫折した。失敗もたくさんした。人の気持ちがわからなくて、踏みにじるような事もたくさんしてしまった」

「だけど・・・そういうたくさんの失敗が、たくさんわたしを傷つけて・・・でも、そこから立ち直る事が出来て、今のわたしを作ったの」

「傷つく事から・・・挫折から立ち直るからこそ、人は成長するんだって、そこで改めてわかったの」

「傷つきもせず、毎日に流されているだけの人は、一切成長せず、むしろ、劣化するんだって事も同時にわかったの」

「そして、静も静なりに大変だったんだなあって、わかる事が出来たのよ・・・」

と、御島さん。

「苦労を突破してきた、静に対する・・・そのご褒美が、トオルからの恋だった・・・そんな風に思えて、妙に納得したわ・・・経験こそが人を作る」

「失敗こそが、人を成長させるって事を、身を持って理解したって事かしらね・・・」

と、御島さん。

「高校生の頃の御島さんのように、人の後ろに逃げ込んでばかりいたら・・・いつまで経っても成長出来なかったって、そういう事ですか?」

と、ユキちゃん。

「そう。そういうことを、わたしは学んだの。高校時代の恋愛の失敗で、ね・・・」

と、御島さんは、遠い過去を見るような表情で言った。


「でも・・・人の影に隠れて生きる事こそ、傷つく事もないし、上手い生き方だって考えている、女性や男性が現代にも、いますよ」

と、辛辣姫。

「そういう人には、そう思わせておけばいいんじゃない?そういう人は、結果的に、淋しい人生を送るだけだから」

と、御島さんは、少し強い調子で、ユキちゃんに返した。


「あの・・・ちょっと聞きづらいんですけど、トオルさんと静さんのその後って、どうなったんですか?」

と、池澤くん。

「ふ。まあ、池澤くんなら、その先を知りたいでしょうね。・・・高校時代は、二人はつきあっていたみたいだけど」

「二人は別々の大学に進学したあたりから・・・どうも上手くいかなくなって、別れたみたい・・・」

と、御島さん。

「そうですか・・・」

と、池澤くん。

「そういう意味では、よくある話なのよ・・・わたしも、高校時代は、自分だけ特別なストーリーの中を歩いていたヒロインみたいに」

「思っていたけど・・・今から考えれば自意識過剰なだけ・・・他人からすれば、ありふれた失恋ストーリーを演じていただけなの」

と、御島さん。

「でも・・・あの頃の繊細な気持ちとか・・・御島さんの高校時代のラブストーリーを聞いて、思い出しました」

「なんだか、あの頃は、毎日がドキドキで・・・繊細に思い悩んで・・・高校時代の恋って素敵でした」

と、辛辣姫。

「そうね。でも、あの繊細な感覚は、今でも忘れたくないわ」

「だから、今でも、ただの女子に戻る瞬間があるのかもしれないわね」

と、御島さん。

「あの・・・ひとつ聞いていいですか?」

と、池澤くん。

「いいわよ。なあに、聞きたい事って?」

と、御島さん。

「そのトオルさんって・・・プロのサッカー選手になれたんですか?」

と、池澤くん。

「多分、ダメだったんでしょうね。その後、名前も聞かないし・・・友達同志の噂にも乗らないもの」

「彼の実家も、わたしが大学生の頃に、引っ越ししてしまったし・・・今はどうしているか・・・知らない方が」

「高校時代の甘い夢が続く・・・そんな風に思っているわ」

と、御島さん。

「そうだったんですか・・・」

と、池澤くん。

「でも、いいの・・・わたしは、彼の言っていた夢の話を大事にしてきたもの」

「「夢は強く思えば思うほど、現実に近づく」・・・そういう話でしょ?」

と、御島さん。

「ふ。笑っちゃうわ・・・自分の話を皆にしていたら・・・静の自殺のショックなんて・・・消し飛んでしまったみたい」

「今のわたしには、皆がいてくれるから・・・しあわせでいられる・・・それがわかっただけでも、いいのかもしれない」

「・・・今のわたし的には・・・」

と、御島さん。

「過去は変えられないけれど・・・その過去の失敗を糧にすれば、未来は変えられる・・・僕はいつもそう思っていますけどね」

「だから、過去の失敗こそ、未来を輝かせる為の糧ですよ。御島さんにとって、その経験は、大きな宝ですよ」

と、僕。

「ふふ。そうね。結局、ゆるちょくんに最後は、ほだされちゃうのよね・・・」

と、御島さんは言うと、笑顔でペリエを飲み干した。


(おしまい)

何故、テレビは視聴率を取れなくなったか!

2015年07月22日 | 毎日のしあわせの為の知恵

さて、その時、僕は辛辣姫ユキちゃん(28)と、事務所の近所のお蕎麦屋さんで、ランチを取っていました。

「この親子丼、ほんとに美味しいです。味がいいわー、ほんとに」

と、ユキちゃん。

「やっぱ、どうも、最近、このカレー丼なんだよなー、僕は」

と、僕。二人共笑顔で、お昼ごはんを食べています。


「今日も事務所で話題になっていましたけど、最近、テレビの視聴率が全然上がらない理由は」

「最近の日本人の生活が、より個人化した事が挙げられると思うんですよね」

と、ユキちゃん。

「ほう。個人化・・・って、具体的に言うと、どういう事なの?」

と、僕。

「なんだかんだ言って、わたし達って、テレビなんかより、自分の生活の方が大事じゃないですか」

「毎日の予定の方が大事って言うか・・・あるいは、毎日の・・・友人達、仕事仲間との会話の方が大事って言うか・・・」

と、ユキちゃん。

「ああ、そういう話ね・・・それは絶対的にそうだね」

と、僕。

「ゆるちょさんだって、実際、テレビで真面目に見ているのは、大河ドラマくらいなモノなんでしょう?」

と、ユキちゃん。

「うん。そうだね・・・ほんと、最近、それくらいしか見ない・・・と言うか、テレビを点けている時間が無いね」

「大河ドラマも、録画しっぱなしで・・・あとでチェックするようなカタチが続いているな・・・」

と、僕。

「わたし、人間って比較する動物だから・・・リアルライフで皆とおしゃべりしている時間の方が、テレビを見ている時間より、全然楽しい事って気づいちゃったんです」

「それに、今は、SNSだっていろいろあるし・・・個人的な関係性を日々強化出来るし、日常的に知り合いとつながって、おしゃべりしている方が」

「楽しい時間が普通に過ごせますからね・・・」

と、ユキちゃん。

「共通の話題も、それぞれに興味を持っている事とか、実際に、お店に行って、美味しいモノ食べたり」

「可愛いと思うものを写真に撮って・・・それを元にお互い話をしたり・・・そういう時間がとっても楽しくって」

と、辛辣姫。

「やっぱり、気の合う友人たちと楽しくおしゃべりするのが、一番面白いなって・・・もちろん、その頂点は」

「ゆるちょさんですけど・・・とにかく、リアルライフが一番面白いんですよね」

「だって、日常にチカラを入れれば入れるほど、どんどん面白くなるんですから、辞められませんよ・・・」

と、ユキちゃん。

「だいたい、御島事務所関連のコミュニティのつながりって、皆、人生をドンドン成長させている、強い人達じゃないですか」

「だから、その関係で知り合いもドンドン増えていくし・・・そこには素敵な大人の女性や、素敵な大人の男性達がいてくれる・・・」

「お互い、視界に入れて笑顔になれる、そういう素敵な女性や男性達ですから・・・そういうリアルライフになったら、もう、テレビなんていらないですよ」

「だって、ハッキリ言って、テレビって、やってる事がつまらないから・・・」

と、辛辣姫。

「人生で一番楽しいのが、キラキラした女性や男性達と、人生で経験してきた事から、出来てくる、知恵に溢れた珠玉の言葉を交わす事ですから」

「それが出来る、今のリアルライフに比べたら・・・他の事は、それより点数の低い行為になってしまいますからね」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・楽しい事のトップを知ってしまったら・・・他の事は、どうしても、そのトップに比べれば、減点された行為と言う事になる」

「・・・それは楽しくない・・・そういう事を言ってるんだね」

と、僕。

「ええ。そうなんです。だから、わたしは、今、リアルライフが超楽しいし・・・そこでおしゃべり出来る事が至福な時間なんです」

「それを知ってしまった以上、もう逆戻りは出来ない・・・昔、テレビを見るのが楽しかった時代はあったけど・・・それはもう遠い昔の話なんです」

と、ユキちゃんは、遠くを見るように言葉にした。


「なるほど・・・それは僕も理解出来るよ。昔、サラリーマンをやってる時代は、あまりに普段忙しすぎて」

「大河ドラマを見ている時間だけが楽しかったけれど・・・今は逆転しているって言うか・・・」

「普段、仕事も楽しいし、仕事仲間の皆と意見交換している時間の方が楽しくて・・・いや、こうやって食事しながら、ユキちゃんとしゃべるのも楽しいし」

「夕方、お酒を飲みながら、皆と会話を交わすのも、相当楽しい・・・だから、昔は楽しかったはずの、大河ドラマの録画を、チェックする時間が勿体無いくらいだもんね」

「ユキちゃんの、その気持ちは、よくわかるな・・・」

と、僕。

「結局、日本人の時間の使い方が、ここに来て、劇的に変わってしまった・・・そういう事だと思うんです」

「リアルライフでのおしゃべりがドンドン面白く出来るから・・・しかも、SNSが充実しているから」

「お互いの共通の話題が、ドンドン進化していって、楽しくなれるし、お互いの理解がドンドン進むから、さらにリアルライフで、一緒にいる事が楽しくなる」

「・・・人生においては、そっちを充実させる時間の方が重要になっているんですよ」

と、ユキちゃん。

「だから、無味乾燥で、特に必要のない情報をシーケンシャルに垂れ流すだけのテレビは、今の日本人には、特に必要じゃなくなっているんです」

「だって、その情報無くても・・・新聞やネットでオンデマンドに代替出来るから・・・いらないんですよね・・・」

と、ユキちゃん。

「テレビを見る時間があるんだったら、各種SNSで友人と個人的につながって楽しむ方がより有益な時間になるもんね?」

と、僕。

「そういう事です。スカイプで、おしゃべりしている方が楽しいし、お互いの関係性を深める事も出来る」

「人生の時間を有効に使うとしたら、誰だってそっちを選びますよ」

と、ユキちゃん。

「だから、最近、映画すら、見に行かなくなっちゃって・・・だって、あれ、ただの作り物だし・・・」

「そういう時間より、大好きな人達といろいろなおしゃべりをして、いろいろな場所へ出掛けて行って」

「そういう現場現場で、素敵な時間を過ごす方が、実際、しあわせですもん・・・それが本当のしあわせな時間だと思うし」

と、辛辣姫。

「結局、ゆるちょさんがよく言ってる・・・「他人に期待するくらいなら、自分に期待しろ!」って言う言葉に、わたしは、感動しちゃって」

「それ以来・・・自分を成長させる事以外に興味が無くなっちゃたんですね」

と、ユキちゃん。

「だから、自分を成長させる事・・・もう、これにしか興味が無くなっちゃったんです」

「錦織圭くんとか、カッコイイと思うけど、所詮、他人ですから・・・その試合の観戦の時間を取るなら・・・自分の成長の時間に回した方がいいって」

「判断するようになっちゃったんです。錦織圭くんも所詮、他人だし・・・」

と、辛辣姫。

「ほう、それは・・・徹底しているね・・・」

と、僕。

「だって、ゆるちょさんも、そういう生き方でしょ?選択と集中・・・そして、頑固に徹底する事」

「・・・違います?」

と、ユキちゃん。

「いえ、おっしゃる通りです、ユキちゃんの」

と、僕。

「だから、結局・・・誰かが作るシーケンシャルな時間制に自分を合わせるなんて発想がそもそも無くなっちゃったんです」

「そんなの、わたしにすれば、無駄な行為そのものだから・・・ストレスも絶対に溜まるでしょう?そんなの人間にとって、意味の無い行為ですよ」

と、辛辣姫。

「人生は、自分で時間制を作り、自分の時間制に合わせて、自分を成長させる、自分が笑顔になれる素敵なイベントを作っていく」

「・・・今はそういう生き方が普通になっていると、わたしは、思うんですよね」

「それが絶対にしあわせになる生き方だし・・・」

と、辛辣姫。

「確かに、サラリーマンをやってる時は、どうしても、それが出来なかったけれど・・・自分の時間制の中で生きるべき!って発想が出来たから」

「・・・まあ、これもゆるちょさんの受け売りでしたけど・・・でも、そういう強い思いが出来たから、脱サラして、フリーのクリエイターになる道を」

「決断出来たんだし・・・その決断って、わたしの人生の中では、一番重要だったし、そういう決断をした自分をワタシは誇りに思っていますからね」

と、辛辣姫。

「・・・だから、わたしは、随分、ゆるちょさんにお世話になって、有り難いって普通に思っているんですからね」

と、ユキちゃん。

「いや、ユキちゃんにそう思って頂けるなら、僕も随分、光栄な事だよ」

と、僕。

「へへ。そう言われると、途端に嬉しくなっちゃいますけど」

と、ユキちゃんはちょっとデレ化した。


「それで・・・そういう努力の後に、フリーのクリエイターになれた今なら、自分の時間制の中で生きる事が、当然の生き方になっているんです・・・」

「それってやっぱり、自分で努力して獲得出来たモノだから・・・わたしにとって、すっごい大事な生き方なんですよ」

と、ユキちゃん。

「だから、わたし的には・・・現代って、シーケンシャルな生き方から、オンデマンドな生き方へ変わる・・・それが当然の流れだって思えるんですよね」

と、ユキちゃん。

「だから、わたし、何かに依存する生き方が大嫌いなんです。人生は自分で何事も決め、何事も自分で責任を持って生きなきゃ」

「・・・そう強く思っているんです、今のわたしは・・・」

と、辛辣姫。

「なるほどね・・・ランチに、親子丼が食べたくなったら、昼より、少しだけ早い時間にランチに来る・・・」

「それがオンデマンドな、僕らの生き方・・・って感じだもんね」

と、僕。

「ゆるちょさんが、この店のカレー丼を愛しているのをワタシは知っていますから」

「・・・となれば、当然、この店に来る事になるし、この店でわたしがチョイスするのは、親子丼・・・そう言う流れですよ、本当は」

と、ユキちゃんは、少し赤くなりながら、そう答えた。


「テレビって、昔は、人々の共通の話題のサプライヤーとして機能してたと思うんです」

「でも、今は、共通の話題は、SNSを上手く利用しながら、個人同士で作れると思うんですよ」

「「FACEBOOKにこの間、ここに行った写真が載ってたけど・・・楽しかった、あの場所?」なんて話が普通に出来るし・・・」

「って言うか、それがもう、普通に主流じゃないですか。リアルライフの友人同志の話なんだから・・・」

と、ユキちゃん。

「だいたいわたしが思うのは、大事にしたい相手の人生と一緒に人生を歩いて行くって生き方こそ、至上の価値なんだと思っているんです」

「それって、今のSNS環境を利用すれば、実際に実現出来ているんですよ。その相手が写真をアップすれば、即座にそこでおしゃべりも出来るし」

「別にコメントを出さなくても、気持ちがつながっていれば「ああ、この写真は、たくさんの友人がコメントするはずだから、ユキは、コメントしなかったのね」くらいに」

「思ってもらえればいいわけだし・・・結局、大事なのは、ココロとココロのつながりなんですよ。大切な人との・・・」

「話をしなくても、相手の気持ちがわかるくらいの・・・そういう素敵なココロのつながりこそ、大切な価値なんです」

と、辛辣姫。

「それこそが、人生における至上の価値って、わかってしまったから・・・わたしはゆるちょさんともココロがつなげるように、毎日、おしゃべりしているわけだし」

「・・・そういう至上の価値に比べたら・・・テレビって何?人生に必要?って事に、当然、なるじゃないですか」

と、辛辣姫。

「だから、今では、テレビって、人生に特に必要無くて・・・だいたいリアルライフに関係の無い他人に、わたしが興味無いんですよ」

「実際、御島事務所を中心に張られたコミュニティのつながりは、とっても面白いし、ワクワクするくらい、期待感もあって」

「もちろん、それを裏切らない時間が実際に、持てるから・・・すっごく楽しくて・・・」

と、ユキちゃん。

「相手が自分の事をよく知ってる・・・その上でおしゃべり出来る楽しさって言うのは、それ以上のモノが無いし」

「やっぱり、この世で一番楽しいのは、お互い知ってる上での個人と個人のつながりだし、それって、素直にこころから笑顔になれますからね」

「それを楽しめるのなら、それが一番いいじゃないですか」

と、辛辣姫。

「そうだね。確かに、仕事以外だったら、実際に、誰かとつながりあって、楽しんでいる時間ばかりだものね・・・」

「夜、そういう仲間達とお酒を飲むのも楽しいし・・・おかげで録画した大河ドラマの視聴が遅れ気味だよ・・・」

と、僕。

「その仕事にしたって、わたし達は人間が相手・・・そこにいろいろなドラマがあるから」

「ある意味、それを楽しんでいるようなところもありますからね・・・」

と、ユキちゃん。

「ああ。まあ、とにかく、リアルライフの人間こそ、面白いよ」

「そういう日々のつながりこそ、確かに、面白く感じるね・・・」

と、僕。

「わたし、テレビが必要だった頃って・・・どんな時だったかなあって考えていたんですけど」

「それってまだ、わたしが幼くて、他人とのコミュニケーションが今ほど、楽に取れなかった時代だったって」

「気づいたんです」

と、ユキちゃん。

「それは学生時代とか、そういう事?」

と、僕。

「そうですね。後はサラリーマン時代・・・自分の時間があまり取れなかった時代ですね」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・それはどういう理由とリンクしているの?」

と、僕。

「わたし、考えてみたんですけど・・・その頃って、自分でオンデマンドな時間の使い方が出来ない時代だったんですね」

「大学に行っていたり、会社に行っていて、大学や会社の時間制に合わせなければいけなかった」

「さらに言えば、自分の自由な時間が少なかったから、そもそも他人と自由につながる時間すら、なかった」

「・・・相手の時間制に合わせる事も出来ませんでしたから・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、仕方なく、他人との共通の話題を作る為に、テレビを見ていたのかな・・・あるいはその日のストレス解消のために」

「笑いが必要だったから、テレビに依存してた・・・そんな感じだったと思うんです」

と、辛辣姫。

「なるほど・・・共通の話題欲しさと、笑い欲しさ、ね・・・」

と、僕。

「でも、脱サラして、今の生き方に変わったら・・・自分の時間制で生きられるから、すべてをオンデマンドな時間の使い方に」

「変える事が出来て・・・そしたら、共通の話題は、リアルライフの友人とコミュニケーションを取る中で自然に作れるし」

「そもそも、今は、オンデマンドに生きられるから、そんなにストレスが溜まらない生き方だから」

「・・・仕事は好きな仕事だし、やればやるほど、自然に成長出来るから、楽しいし」

と、ユキちゃん。

「ストレスがほぼ無いから、笑いも必要ない。むしろ、リアルライフで、笑いながら生きられているから」

「・・・気づいたら、テレビを見ない毎日でも、なんら支障が無いって事に気づいたんです」

と、辛辣姫。

「むしろ、テレビを見なければいけない時間があったら、そっちの方がストレス・・・なんて事にも、なってるからね」

と、僕。

「そうなんです。今じゃあ、たまにゆるちょさんと「吉田類の酒場放浪記」ごっこをしたりして、遊んでいますからね」

「そっちの方がテレビ見るより、全然面白いし、楽しくて、心の底から、笑顔になれるから・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、時代は、ストレスフルで、笑いが必要・・・の時代から、仕事が楽しくて、リアルライフでの笑いを楽しむ」

「・・・の時代に変化しているんですよ。自分を知らない、遠くの他人のトークを聞くより、自分の事をよく知っている、近くの友人と」

「リアルライフで、トークを楽しむ方が、人生が充実しているんです。結局、人生の時間制は、他に合わせるのではなく」

「自分の作る時間制の中で、オンデマンドに、積極的に取りに行く・・・そういう方向に進化しているんだと思います」

と、辛辣姫。

「それは以前、シーケンシャルな垂れ流し授業が売りだった代ゼミが人気薄で、縮小し」

「オンデマンドな個別対応の授業が取れる河合塾が生き残った事件が・・・時代の流れを表しているんだと思いますよ」

と、ユキちゃん。

「確かに、そういう事があったな。その流れは大学にも波及するのかな」

と、僕。

「そうですね。だから、今後は、自分の時間制の中で、オンデマンドに生きる・・・これが普通になっていくと思います」

「実際、テレビはYouTubeに負けてるわけだし・・・」

と、ユキちゃん。

「そして、その上で、個人的なリアルライフを充実させる生き方こそ・・・王道になって行くと思いますね」

と、辛辣姫。

「なるほどね。だったら・・・僕らは、もうそれが出来ているわけだから・・・さらに自己を追求しながら、生きていけばいいわけだ」

「毎秒、皆で笑顔を交わしながら、ね・・・」

と、僕。

「はい。そうして、人生、楽しく歩いて行きましょう!」

と、笑顔のユキちゃんは、一足早く、親子丼を食べ終わった。


(おしまい)