「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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「バレンタインまでにすべき10の事 ~吉祥寺ラバーズ~」(19)

2013年02月28日 | アホな自分
バレンタインデーの夕方6時半過ぎ。吉祥寺音楽祭は、華やかに幕を明けた。

中央の舞台には、地元のアマチュア・バンドやプロのバンドが登場し、華やかな音楽が演奏され始めた。

舞台の前には観客がぎっしり集まっていた。


マミと鈴木タケル、アミ、ミウとミサトは、朱鷺色ワーカーズの音楽プロデューサーの北川ミチコの計らいで、楽屋の隅にいることが出来た。

と、そこへ、朱鷺色ワーカーズの面々と話していた、カフェ「アルカンシェル」のマスターがマミ達の方へやってきて、声をかけてくれる。

「マミちゃん、シンイチのことなら、心配いらないよ。あいつは、いっつもギリギリのところで顔を出して美味しいところを全部持っていく奴だから」

と、ジュウゴはマミに気を使ってくれる。

「でも・・・ミチコさんさえ、シンイチさんが消えた理由を知らなかったなんて・・・」

と、タケルがミチコに言うと、

「まあ、正確に言うと、彼が消えたのは、知らなかったけれど・・・理由くらいは、わかるわよ、それは・・・」

と、ミチコが言う。

「え?何なんです。シンイチさんの消えた理由は?」

と、タケルがミチコに聞いた刹那・・・。


「わりいわりい・・・リハに間に合わなかったな」

と、当のシンイチが登場・・・。

「いや、ちょっと俺・・・馬鹿やっちまってさ・・・」

と、シンイチはミチコのところへ、やってくる・・・。

「シンイチさん!」

と、マミは急にド緊張・・・。

「あれ?君は・・・マミちゃん?あの・・・」

と、シンイチもマミに気づき驚く。


シンイチは、マミの大人の女性ぶりに驚き・・・思わず、足先の赤いピンヒールから・・・全身を舐めるように見て・・・マミの目を見つめてしまう。

「う、美しい・・・」

と、シンイチは知らず言葉にしている。

マミはその言葉に気づき、その言葉に感動しながらも、腹を据えた。

「マミちゃん、今だ・・・「マミ恋愛プロジェクト」の総仕上げだ!」

と、タケルがそっとささやくとマミはタケルの瞳を強く見つめ、コクリと頷く。

「バレンタインまでにすべき10個の事・・・(9)彼氏にしたい男のことを思いながら、チャーム(恋)の魔法を、彼氏にしたい男にかける」

「バレンタインまでにすべき10個の事・・・(10)バレンタインチョコを作り、彼氏にしたい男に渡す」

「マミ恋愛プロジェクト」の最後の2つの項目をマミは思い出していた。

マミは、じっとシンイチの瞳を見つめ、シンイチに近づくと、言葉を出す。

「シンイチさん・・・わたし、シンイチさんを愛せる大人のおんなになろうと思って・・・今日までがんばってきました」

と、マミはシンイチの瞳を見つめながら、静かにそう言葉にする。

「わたし、あなたを愛しています。そして、あなたに愛されたい。あなたのこれからの人生を守る為に・・・わたしはその為なら・・・あなたの為なら死んでもいい」

と、マミは言う。

「わたしにあなたのこれからの人生を守らせて・・・お願い・・・」

と、マミは言うと、

「これ、わたしが作った自作のチョコレートです・・・」

と、マミは少し緊張気味の強い表情でシンイチの目を見つめながら、チョコをシンイチに手渡す。

「あなたのことを想いながら、作ったチョコレートなんです。今日の日の・・・バレンタインの為のチョコレート・・・」

と、マミはシンイチの目をじっと見つめながら、そう言い切る。

「あなたが、好きです、シンイチ・・・」

と、マミは女性として、しっかり告白した。


マミはそっとチャーム(恋)の魔法をシンイチにかけたのだった。


シンイチはそのチョコレートを受け取り、再度、マミの瞳を見つめる。

マミの瞳はキラキラしていた。やさしく輝いていた。

「マミちゃん・・・」

と、シンイチは言葉にすると、マミの瞳を強く見つめながら、コクリと頷き、手を広げる。

緊張していたマミは、急に笑顔になると、その手の中に、飛び込んでいった。

シンイチは、美しくなったマミを思い切り抱きしめていた。

「わぁー」

周りを囲む男性や女性達から、小さな歓声があがっていた。

シンイチとマミを見つめる男性も女性も、いつしか、やさしい笑顔になっていた。


シンイチとマミは、少し離れたところで、二人きりで楽しく話していた。

「マミちゃんがいなくなった時、俺、初めてわかったんだ。俺は君の笑顔をいつも待っていたんだってね。だから、君がいない間、とっても不安だったよ」

と、シンイチは言う。

「それがこんなに美しい大人の女性に成長していたなんて・・・それも俺の為になんて聞いたら・・・その恋を受け入れない男なんて、ありえないさ」

と、シンイチは笑顔でマミに言う。

「それにマミちゃんは、俺の人生を守らせてって言ってくれた・・・俺、思い出したんだ。あの時ミキにも同じことを言われて感動したことを・・・」

と、シンイチは少し昔の出来事を思い出す。


「あなたは、マイさんの思い出に逃げ込んでるだけなのよ・・・それではマイさんの思いはどうなっちゃうの。ね、シンイチ、それ考えてる?」

と、ミキが言う。

「うるせーなー、お前にそんなこと関係ねーだろ」

と、邪険にい言うシンイチ。

「だったら、わたしにシンイチのこれからの人生を守らせてよ。マイさんの代わりに・・・ううん。わたしにあなたの人生を守らせて。その仕事は今の私にしか出来ないわ」

と、ミキは言った。

「今のわたしだったら、シンイチの為に死ぬことだって、厭わないわ。それだけ、わたしは、シンイチを素敵に生きさせる為に、これから全力で生きるの」

と、ミキは言う。

「だから、わたしにあなたの人生を守らせて!」

と、言うミキをシンイチはいつしか、抱きしめていた。


そのミキの言葉に、シンイチの心が大きく動いたのだった。


「そんなことがあったなんて・・・わたし、そんなこと全然知らなかった・・・」

と、マミは言う。

「でも・・・わたし、大人のおんなの身体になって・・・それから、わたしのシンイチに対する思いも変わったの・・・」

と、マミは言う。

「あなたの笑顔、あなたの声、あなたの雰囲気、すべてが魅力的だわ。わたしにとって・・・だから、それを守りたい・・・単純にそう思ったから、言葉に出来たの」

と、マミが言うと、シンイチは笑顔で、マミを抱きしめる。

マミも抱きしめられながら、素敵な笑顔になっていた。

シンイチも素敵な笑顔だった。


「ミチコさんとも話したんだけど・・・やっぱり、今晩は、シンイチひとりで歌ってもらおう。俺たちいつまでも、アイツにおんぶに抱っこってわけにはいかないしな」

と、シンイチとは離れた場所で打ち合わせていた朱鷺色ワーカーズのバンマス、キーボードのシンサクが他のメンバーにそう告げていた。

「あいつひとりで歌って場が盛り上がればアイツのデビューも決定するだろうし・・・俺たちは身を引こう。いい機会だ」

と、ドラムスのコウタも言う。

「そうだな。そうするか」

と、ベースのタスクも言う。

「家業もある中で、俺達これまで、がんばって来たよ・・・潮時だな」

と、シンサクが言うと、頷く2人だった。

「「君」って歌は、あいつにとって、新しいデビュー曲にふさわしい・・・あいつにはいつまでも光輝いて欲しいからな」

と、シンサクがつぶやくと、何も言わずにコクリと頷く2人だった。


「マミちゃん・・・今日歌う歌をよく聞いていてくれ。君の為に作った歌だ。君のことを思いながら、作り上げた歌なんだ」

と、シンイチは目の前のマミを正面から見つめながら言っている。

「君のことを思えたからこそ、作れた歌だ。僕のすべての気持ちが入ってる」

と、シンイチが言うと、

「うん。シンイチ・・・ありがとう。わたし、聞くわ。全身で、聞くから・・・全力で歌ってきて。シンイチ」

と、マミが言う。

シンイチは立ち上がりながら、そんなマミのおでこにキスをする。

「ライブが終わったら、続きをするからな」

と、シンイチは笑顔で手を振りながら、マミのいる場所を後にする。


「よし、皆、そろそろ時間だぜ。今日も一発すごいの決めようぜ」

と、シンイチは笑顔で、シンサク、コウタ、タスクに話しかける。

「いや、シンイチ・・・俺たち、もう、身を引くことにしたんだ」

と、シンサクが真面目な表情で切り出す。

「もう、俺達、お前におんぶに抱っこは、出来ないんだ。お前に迷惑ばかり、かけられないんだよ」

と、コウタがせつない表情で言う。

「もう、家業一本でやるべき時期なんだ」

と、タスクも真面目に話している。

「だから、今日はお前、ギター一本で歌いあげてくれ。あの曲は、そういう演出のほうが盛り上がる」

と、シンサクが言う。

「何を言ってるんだよ。今回のギグさえ、うまくやれば、夢のデビューだぞ。皆でデビュー出来るんだよ。そのチャンスを潰したいのかよ、お前たち!」

と、シンイチは言うことを聞かない。

「シンイチ・・・皆の言うことを了承したのは、わたしなの・・・」

と、音楽プロデューサーの北川ミチコが言う。

「ミチコさん、それはないじゃないですか。今までの皆の頑張りを知らないわけじゃないでしょう?それに俺は自分の為に楽曲を書いたわけじゃない!」

と、シンイチは言う。

「朱鷺色ワーカーズの為に、楽曲を書いてきたんだ。今回の「君」も朱鷺色ワーカーズの皆とデビューしたいから、書いたんだ。皆とデビューしなきゃ、意味がないんだ!」

と、シンイチは叫んだ。

「でもね、現実は・・・」

と、ミチコが言った時だった。

「あのー・・・こんな人達を呼んでみたんですけど・・・」

と、鈴木タケルが申し訳なさそうに話に入ってくる。

「えーと、夢さん、貴美子さん、翆さん・・・こちらへどうぞ!」

と、鈴木タケルが名前を呼ぶと3人の女性が現れる。それぞれ子供を連れて。


「夢!」とシンサクが、自分の妻の名前を呼ぶ。

「貴美子!」とコウタが自分の妻の名前を呼ぶ。

「翆」と、タスクが自分の妻の名前を呼ぶ。


「あのね。わたしたち、今まであなたたちをバックアップしてきたのは、朱鷺色ワーカーズであなた達が輝く為なのよ。それわかってるの?」

と、シンサクの奥さん、夢さんが、怒髪天を衝く感じで、朱鷺色ワーカーズの面々に言っている。

「そうよ。なんでここまで、バックアップしてきて、一番いい時に辞めなきゃいけないわけ?わたしたちのがんばりはどうなるのよ!」

と、コウタの奥さん、貴美子さんが、怒りの表情で皆に言う。

「私達を馬鹿にしないで。家業は私達で守るから、愛しい旦那様には、朱鷺色ワーカーズで輝いて欲しいって、そう思ってバックアップしてきたんだから、輝きなさいよ!」

と、タスクの奥さん、翆さんが怒りの表情で言う。

「だいたい子供達に輝いている父親の姿を見せるのが、父親の役目でしょう。違う、あなた達!」

と、シンサクの奥さん、夢さんが3人を見つめて言う。夢さんは2歳の夏海ちゃんを連れている。貴美子さんは、2歳の香音ちゃんを連れていた。

夏海ちゃんも香音ちゃんもお父さんのことをじっと見つめている。

「いーい、家業のせいにして、夢を諦める夫なんて、私達の夫じゃないわ。家業なら、わたしたちに任せなさい。男は輝いてなんぼなの!」

と、3人一斉に言うと、男たちは嬉し涙を流した。

「わかったよ・・・お前たちがそこまで言うなら・・・ミチコさんいいっすよね!」

と、シンサクが言うと、ミチコも少し涙ぐみながら、コクリと頷いた。コウタもタスクも嬉し涙を流していた。

「よし!なんだか、よくわからないが、いいもん見せて貰った・・・今日は最高のギグにするぜ!」

と、シンイチが言い放つと、

「おー!」「おー!」「おー!」

と、朱鷺色ワーカーズは、一気に燃え上がった。


つづく

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2月28日 本当にしあわせな家庭を作るのに、必須なアイテムとは!(不幸せスパイラルに入るな!)

2013年02月28日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

今日で2月も最終日ということで、

明日から3月ですねー。

少しずつ春も近づき・・・いやあ、それがとっても嬉しいですね。

もう、寒いの苦手なんで・・・暖かくなって、サイクルウェアで、存分に走り回りたい、

そういう気持ちですねー。


さて、今日も「しあわせになる為の知恵」を作って行きたいんですが、

「本当にしあわせな毎日」

というのを真面目に考えてみたいと思います。


まあ、まず、女性の方から・・・女性が最もしあわせを感じる時は、それは今まで何度も書いてきましたが、

「恋している時」

が最もしあわせを感じる時なんですね。


だから、「大人の恋」なんて現象が起きる。

「大人の恋」

というのは、既婚の女性が未婚の男性に恋したり、未婚の女性が既婚の男性に恋したり・・・女性発信の恋なんですね。


これが既婚女性が既婚男性に恋しちゃったら・・・不倫につながってしまうので、これは「大人の恋」じゃあ、ないんです。


「大人の恋」

は、究極の「プラトニック・ラブ」であって・・・子供のいる既婚女性でも「大人の恋」を楽しんでいるんですから、

「子育て」

より、恋の方が、ランクが上ということが立証されちゃうんですね。


例えば、男の子を育てている女性で、特にシングルマザーというのは、勘違いしがちで、

自分の息子に「大人の恋」をしている母親が多かったりするんですね。


だから、やっぱり、女性は恋を楽しむ動物なんですよ。


まあ、でも、シングルマザーに恋されちゃった息子は、草食男子になっちゃいますからねー。


それは、息子の不幸の始まりだったりするわけです。


草食男子になっちゃう理由は、家庭に父性が存在せず、男子として、越えるべき「男性性の壁」が喪失している為、大人の男性への成長が促されない、

という状況に原因があります。


だから、男性として、子を生ませるべき女性のパートナーを見つけるという大事な仕事が出来なくなっちゃうんですね。

子をしっかりと育てられる、賢明な女性のパートナーを見定める、そういう能力もない。


さらに自分の母親が、自分を恋人視した結果、息子にとっては、その女性が「究極の恋人」になってしまうわけで、

恋人を探せる能力が希薄だった上に、そういう恋人が出来てしまったら・・・もう、そういう男性は、母親しか恋人には出来ません。


そうやって、草食男子というのは、出来上がってくるんですね。

だから、いかに家庭において、「父性」というモノが大事か、ここで理解出来るはずです。


だから、父親が父性を発揮出来なかったり、家庭に不在の時間が長かったりすると、息子は草食男子になってしまうわけですね。


もちろん、草食男子は、恋愛がうまく出来ませんから、その世代でその家系のDNAは断絶することになります。


これ、娘の場合も悪影響が及びますねー。


女性というのは、父親に初めての男性性を感じ取るわけですから、将来女性が自分のパートナー選びの参考にするのが、父親なんですね。

この父親が、例えば男性としての魅力に欠けていたら・・・まあ、恋愛攻撃力がめちゃくちゃ低かったら、ということですけど、

具体的に言えば、デブサイクだったり、かみさんを笑顔にする方法を知らない男性だったりすると、

かみさんに愛されない結果になり、結果、家庭不和に陥ります。


そうなると、娘はそもそも父親に不満を持ちますし、父親を男性として見始める思春期に至っては、完全に父親を見下すことになります。


というか、男性的魅力のない男性、つまり恋愛攻撃力のむちゃくちゃ低い男性なんて、

15歳くらいの女性は大嫌いですから、近くにも寄りたくないし、最終的には、「害虫」扱いになっていくんですね。


そこまで行っちゃうのが、思春期の女性ですから・・・男性は結婚して子供が出来たら、男性としての魅力を増して行かないとダメなんですね。


つまり、結婚して子供を育てていくからこそ、男性は、高い恋愛攻撃力を備えておく必要がある・・・そういうことですね。これすっごく大事です。はい。


恋愛攻撃力の低い父を嫌う思春期を過ごした女性は、思春期を終えたら、今度は男性性欠乏症になり、

「男性性をくれる男性なら、厭わない」

という状況になり、結婚相手にもこだわらなくなる・・・結果、恋愛攻撃力の低い男性と結婚するはめになり、

結婚はしても、しあわせな結婚生活は送れず、不幸になっていく・・・完全なる不幸スパイラルですね。


あるいは、肉食女子になるパターンもあります。


これは、父性の不在も多いに関係がありますが、かみさんの恋愛攻撃力が低い場合に見られる現象と見ていいでしょう。

父親の恋愛攻撃力がめちゃくちゃ低いもんだから、自然、母親の恋愛攻撃力もかなり低いことになる。

いわゆる「理性婚」の場合に多く見られる現象です。


娘は母親を見て育ちます。


この母親の恋愛攻撃力がめちゃくちゃ低いと・・・娘もその母親程度の恋愛攻撃力しか備えません。

なにしろ毎日会う娘の女性としての目標が母親になってしまいますから、

まあ、シンプルに言うと、ブサイクな母親だと、恋愛攻撃力の備え方を教えることが出来ませんからね。


だから、娘も自然と恋愛攻撃力がめちゃくちゃ低くなり、自然、肉食女性が誕生してしまう。


もちろん、恋愛攻撃力の低い、肉食女性は、いくら待っていても結婚なんて出来ませんから・・・その世代でDNAは断絶することになるんです。


だから、父親は男性性を発揮しなければいけないし、高度な恋愛攻撃力である、男性としての魅力を備えなければ、

娘や息子に悪影響を与え、結果、不幸にしてしまうんですね。


もちろん、母親にも高い恋愛攻撃力が必須ですね。娘の恋愛攻撃力を高めておく為にも、ね。


さて、話を戻しましょうか。


女性は恋をしている時が最もしあわせなわけです。


だから、男性は結婚をしてからも、いや、結婚をしてからこそ、男性としての魅力をドンドン増していく必要があるんですね。


ありていに言えば、恋愛攻撃力を高く高くしておくことが大事なんです。


そうすれば、かみさんは、常に自分に恋してくれますから、毎日、笑顔をくれることになる。

女性は、好きな男性を視界に入れている時が最も上機嫌になりますから・・・恋人と毎日おしゃべりしたり、ハグしたり、キスしたり、エッチしながら、

生きていくのが、最高にしあわせな生き方になるんですね。


何よりも、結婚してからも、かみさんの恋人になり続けること・・・これがかみさんにしあわせを与える基本的な方法になるんですね。


両親がいつまでも恋人同士の家庭に生まれた、息子と娘はどうなるか。


まず、息子は、しあわせな結婚生活の理想モデルをそこに見つけますから、父親と母親を尊敬し、父親のようになろうとします。


そして、いつか父親を越えていかなければいけないことは、息子は理解していますから、

自然と父親を目標にしながら、自分を鍛える道を選んでいきます。

父親のすべてを見て、大人の男性とは?男性の魅力とは?大人の男性の強さ、胆力、判断力、ユーモア、やさしさ・・・すべてを父親から吸収しようとしますから、

それが最高の息子の教育になるんです。


もちろん、恋愛攻撃力が高いことが必須ということも、息子は自然と理解しますから、自分の恋愛攻撃力も高く高くしようとする。当たり前ですね。


もちろん、恋愛攻撃力の高い父親が選ぶ母親は大人のエレガントな上品で美しい女性が選ばれますから、息子は今度は母親を見ながら、女性の魅力の基本モデルを、

知ることになります。もちろん、息子は母親以上に恋愛攻撃力の高い女性を娶りますから、息子の家庭もしあわせになり、DNAも更に進化していくことになるわけです。


さて娘の方ですが、こちらも父親を見て、魅力的な大人の男性の理想モデルをそこで知りますから、

・・・自分の恋人には、父親以上に恋愛攻撃力の高い男性を選ぶようになります。

もちろん、母親を毎日見ている娘は、母親以上の恋愛攻撃力を持った美しい大人の女性になろうと自然と努力しますから、

そういう女性は結婚をしても、父親以上に恋愛攻撃力の高い、素敵な男性の嫁となり、

こちらも、しあわせな家庭を作ることが出来、DNAも更に進化していくことになるんです。


要は、息子も娘も、

「恋愛攻撃力を高めるとしあわせになれる」

という知恵を知ることが最も大事!ということになりますね。


男性は、かみさんや子供達が毎日笑顔笑顔で過ごせれば、しあわせを感じますから、とにかく大事なのは、

結婚してからも、かみさんの恋人であり続けること・・・それを実現するための大人の男性の魅力である、

「素敵な外見、たくさんの知恵、経験、優れた判断力、サル山のボス力(本能的な統率力)そして、毎日の笑顔」

を確保し続けることが毎日の課題ということになりますね。


つまり、しあわせになる為の鍵は、

「高い恋愛攻撃力を保持すること」・・・ここに集約されてくるんですね。


なにより、強くてかっこいい父親として、家庭に君臨し、父性を家庭に出来るだけ長く持たせることが重要です。


だから、僕は拘束時間の長いサラリーマンを辞め、拘束時間が短く、すべての時間の使い方をコントロール出来る「作家」という仕事をしているわけです。


拘束時間が長いと「父性」を家庭に長く持ち込めないから・・・それは不幸の始まりになってしまう。

草食男子や肉食女子を生む・・・原因になってしまいますからね。


まあ、だから、高い恋愛攻撃力と、家庭での父性の発揮は、かみさんや子供達をしあわせにするのに、男性にとって、必須なアイテムということになりますね。、

それがないと、即、不幸せスパイラルに陥りますから・・・。


ということで、今日の「しあわせになる為の知恵」は「家族を本当にしあわせにするには、父親の高い恋愛攻撃力と家庭での父性の発揮が必須になる!」これですね。


それがすべての元・・・それがきっちり確保されていれば、

かみさんの恋愛攻撃力も高いままだし、子供達の恋愛攻撃力も高くなるし・・・それがしあわせスパイラルにつながるんですね。


それが結論かな。


さてさて、今日は木曜日ですが、今日も楽しく進化していきましょう。

毎日の進化こそ、しあわせを生む元ですからねー。

セコセコライフワークをやりながら、また、新しい知恵を生み出していきましょう。

人生、楽しく生きなきゃ!


ではでは。

好きな女性がいるけど、告っても、フラれそうで・・・。

2013年02月27日 | 深夜の呑み屋(ゆるちょ独り語り)
さて、10代20代向けの大人語り。

深夜の呑み屋・・・始めていきましょうかー。


「好きな女性がいるんですけど、告っても、フラレそうで・・・どうしたらいいでしょう?」


いい質問ですね。

まあ、そういうことって、10代20代では、多々あるでしょうね。

好きなんだけど、こっちを見てくれない。あるいは、もう、別の先輩の男性を、どうも彼女は好きになり始めてるみたいだ・・・。

まあ、そういうことって、ありますよね。

あれ、ズルいよなあ・・・大人の男性って・・・って僕も20代の始めの頃は思ってましたねー。

やっぱり、経験が違うから・・・大人の男性って、10代後半や20代の女性にすごく人気があるんだよねー。

もう、そういう女性たちって、同年代の男性なんて、目に入らないっていうか・・・。

「え?同年代の男子?全然問題にならないわ・・・だって、魅力ないじゃない・・・話してもゲームの話とかアニメの話とかで・・・相手にならないわ」

なんて言われちゃうからねー。


まあ、大人の男性が魅力的なのは、当たり前で、そういう男性達だって、

女性に相手にされない10代20代前半を送ってきてるんだよね。


でもさー、なんでそういう魅力のない20代前半の男たちが魅力を獲得するか、わかる?

それはね。そういう男性達は、可能性が無い中でも、女性たちに全力で告白してきた過去があるから、だから魅力的になれるわけ。


絶対、フラれると解っていても、告白するんだな。そういう男たちは。


そして、完全にフラれるよ。もう、その女の子の近くにさえ、寄れなくなる・・・でも、そういう日々が、その男達を強くするわけ。

最初から告白しなければ、確かに痛みは貰わない・・・でも、それだったら、いつまで経っても成長出来ない。子供のままだよ。


何の魅力も生まれず・・・30代になっても、女性とつきあったことありません・・・なんてへーきで言っちゃうようなダメな大人になっちゃうわけ。


将来、魅力的な女性にモテる大人の男になりたければ、告白して、全力でフラれとけ!


そして、なぜ、自分がフラれたか、それを目一杯考えろ。

フラれた原因を突き止めるんだ。そして、その原因を突き止めたら、自分を変えろ!


例えば、アニメの話しか出来ないからフラれたのなら、女性の喜びそうな趣味を作るんだよ。

スポーツがいいよね。サッカーでも、野球でも、自転車でも、スイミングでも、なんでもいい。

デブサイクだから、フラれたんなら、泳いだり、ウォーキンしたり、自転車をやれば、有酸素運動だから、脂肪を燃やすことが出来る。


とにかく、女性に、全力で、アタックしてみる。


そして、全力でフラれたら、自分の駄目なところを見つけて、改修すればいいんだよ。

それを繰り返していけば、いつのまにか、自分のネガティブは、すべてポジティブに変換出来てることになる。


いつか、絶対に、そういう日が来る。その時、君は素敵な大人の男性になれている。

そういう寸法さ。


一番駄目なのは告白を怖がって、ずーーーーーーーっと歩き出さないことだ。


一歩踏み出せば、世界は変わる。

相手の女性に馬鹿にされても、最終的に素敵な男性になれれば、いいんだから。その生き方を推奨するね。


だって、僕もフラレてばかりの若い頃だったんだから。


自分の弱点を全部探し出し、ネガティブをポジティブに変えてしまえ!


それが大人の素敵な男になるってことだから。


いつの日か、若い女性にモテる男になれているさ。


それが結論だね。


と、今日はそんなところで。


ではでは。

「バレンタインまでにすべき10の事 ~吉祥寺ラバーズ~」(18)

2013年02月27日 | アホな自分
2月第二週の金曜日の夜8:00。鈴木タケルとミサトとミウはカフェ「アルカンシェル」で、マスターのジュウゴとカウンターでお酒を飲んでいた。

ジュウゴは、もちろん店があるから、控えめだが、それでも3人と会話するのは楽しいらしく、ほんの少しのアルコールでやさしい表情で付き合っていた。

「でも、もう、次の日曜日はバレンタインですよ・・・なんだか、あっという間にバレンタインが来たみたい・・・」

と、ミサトは言葉にする。

「そうね・・・わたしたちがタケルさんに出会って・・・一ヶ月とちょっと・・・あっという間だったわね」

と、ミウもそう口にする。

「そうだな・・・思ったより、早くバレンタインが来ちゃった感じだよ。僕的には、なんだか、大きなやり残しがあるような、ちょっと気持ちが悪い感じだけどねー」

と、鈴木タケルはそう言葉にする。

「大丈夫だよ。マミちゃんだって、シンイチの為にがんばっているだろうし、さ。君たちの頑張りを最初から見ていたのは、この僕だし」

と、ジュウゴはマンハッタンをタケルに出しながら、やさしく言葉にする。

「ま、それなら、いいんですけどね。恋のガイド役としては、少し失敗な感じですね」

と、少し苦笑するタケル。

ミサトとミウとジュウゴは、苦笑しながら、顔を見合わせる。

「タケルさんは、がんばり過ぎです。今はマミを信じましょ」

と、ミウが言う。

「そうです。ミウの言うとおりですよ。マミだって、いざって時は、がんばってくれますよ。タケルさんの為にも」

と、ミサトが言葉にする。

ジュウゴはニヤリとしながら、やさしくタケルを見ている。

「そうだな。どうも、俺は苦労性らしい」

と、苦笑するタケル。

と、そこへ、「華可憐」の森田ユキが慌てた感じで、入ってくる。

「あ、いたいた、タケルくん、実は、シンイチがこんな書き置きを残して店を出て行ってしまったの」

と、森田ユキは、旧知のタケルに緊急事態を報告しようとしていた。


それは、まだ、マミがシンイチに恋に落ちて間もない頃だった。


タケルは配達に出たシンイチを見届けると、一人店番をしていた。森田ユキに事の次第を打ち明け、マミの恋のバックアップを、してくれるように頼んだのだった。

「どうりで・・・マミがいつもユキさんにやさしくされていたのは・・・そういう理由だったんですか」

と、ミサトが言う。

「いや、隠すつもりはなかったんだけど、それを言ったらマミちゃんが意識しちゃいそうで・・・だから、今まで黙っていたんだ」

と、タケルが言う。

「なるほど・・・確かにマミの性格じゃあ、絶対にユキさんを意識しちゃうから・・・それ正解でしたわね」

と、ミウも言う。


「それより・・・これ・・・」

と、ユキがタケル達に見せたメモには・・・次のようなことが書いてあった。


「大事なことを思い出した。俺は最低だ。俺は女性に愛される資格なんてないダメ男だ。責任をとって、数日消える。探さないでくれ シンイチ」


メモを見た、鈴木タケル、ミサト、ミウ、ジュウゴは、顔を見合わせた。

「バレンタインは、明後日なんですよ・・・」

と、ミサトがタケルに言う。

「何があったのかしら・・・」

と、ミウが言葉にする。

「これだけじゃ、推理のしようがないな・・・ユキさん、今日、シンイチさんに何か変わったところはありませんでしたか?」

と、タケルはユキに聞いている。

「午後6時頃に、タケルの携帯が鳴ったのは、聞いていたの。でも、すぐにお客さんが来ちゃったから、その応対で・・・話の中身はわからないの・・・」

と、ユキは話している。

「うーん、手がかりなしか・・・」

と、鈴木タケルもお手上げ状態だった。


カフェ「アルカンシェル」は、深刻な雰囲気になっていた。

誰も言葉に出来なかった。


2月第3週の日曜日が明けた・・・。

バレンタインデーの朝は、気持ちよく晴れ渡り、楽しい一日を約束してくれているかのようだった。

吉祥寺の朝早く・・・そこには、ジョギングウェアで、走るミサトとミウの姿があった。

「わたしも、マミに負けられないから・・・」とミウが言う。

「そうね。わたしも元祖スポーツウーマンとしては、マミに負けられないもんね・・・」とミサトも言う。

二人はいっぱいの笑顔になると、さらに加速して、走っていくのだった。


二人共楽しそうな笑顔だった。


吉祥寺の街は、バレンタインデーに起こる男女の楽しい騒動をやさしく見守るかのように、やさしい表情をするのだった。


そして、バレンタインデーの一日はすぐに過ぎ、夕方6時。

ミサトとミウと鈴木タケルは、吉祥寺北口商店街の真ん真ん中にある、ラバーズ広場に集まっていた。


愛する恋人同士が中央の鐘を鳴らすと恋は永遠になるという伝説の広場だった。


この場所で、6時半から、毎年恒例の吉祥寺音楽祭が行われる。

たくさんのプロのバンドが演奏するこの音楽祭に「朱鷺色ワーカーズ」はエントリーすることが出来たのだった。

タケルの予定では、演奏前のシンイチにマミがチョコを渡す算段だったが・・・シンイチもマミも姿を現さなかった。

「シンイチさんの方は仕方ないとしても・・・マミちゃんが来ないのは、どういうことだ・・・」

と、さすがのタケルも、少しいらっとしていた。

「そうね・・・マミなら、もう着いていてスタンバイくらいしないと・・・上がっちゃう子だから、彼女・・・」

と、ミウが言う。

「そうね・・・気を落ち着けないと、何にも出来ない子だから、マミは・・・」

と、ミサトも不安そうに口にする。


と、そこへ、アミとマミの姉妹が登場する。

「マミ!」「マミ!」

と、ミサトとミウは、マミの姿を見て、息を飲んだまま、言葉が出ない。

「ほーーーー・・・マミちゃん、やったな。大人の美しい細身の女性になれたじゃないか!」

と、鈴木タケルは言葉にする。


そこには、ピンク色のトレンチコートを着た細身になったマミが。

・・・赤いメガネもコンタクトに変え、髪の毛も肩のあたりにまで長くし、ゆるいウェーブをかけた、大人の女性のマミが立っていた。

黒いストッキングこそ履いているが細くスラリとした脚は美脚だった。そこに赤いヒールを合わせて、大人の女性らしく演出されていた。

「マミ、コートを脱いでタケル君達に見せてあげたら?」

と、アミは笑顔でマミに言う。

「はい。お姉さん」

と、マミは笑顔でアミに駆け寄ると、後ろを向いてコートを脱いでアミに手渡した。


マミが笑顔でこちらに向くと・・・。


白いボウタイフリルブラウスにピンク色の膝丈のプリーツスカートを合わせ、デコルテ部分には、カルティエのピンクサファイアのネックレスをしていた。

「そのネックレス・・・カルティエか・・・」

と、鈴木タケルが驚くように言うと、

「わたしからのご褒美なの・・・マミ、思った以上に一生懸命毎日トレーニングしてたから・・・大人の女性になったご褒美ね」

と、アミが笑顔で言う。

「それ買ってたから・・・少し遅れちゃった」

と、アミが舌を出す。

「そういうことなら・・・でも、ちょっといらっとしたよ。なあ、ミサトちゃん、ミウちゃん」

と、タケルは横にいるミサトとミウにそう話しかける。

「ええ・・・でも、そういう理由なら・・・」

と、笑顔でマミを見つめるミサトが言う。

「そうね。そういう理由なら・・・」

と、笑顔でマミを見つめるミウ。

「美しくなったわ。マミ・・・今のあなたなら・・・この恋は大丈夫」

と、ミウが言ってくれる。

「うん。わたしもそう思う・・・今のあなたなら・・・かなりの男を落とせるわ」

と、ミサトも笑顔で言ってくれる。

「マミちゃん、アミちゃん・・・よくがんばったよ。マミちゃんなんて、本当に美しい大人のレデイになったよ・・・」

と、タケルも感心している。

マミは、3人に褒められて、少し恥ずかしそうにしている。

「タケルくん・・・わたしもがんばって、体重2キロも落としたのよ。2週間で」

と、アミもタケルにアピールしている。

「うん・・・アミちゃんも、さらに綺麗になったよ・・・特に脚が・・・前から綺麗だったけど、さらにね・・・」

と、タケルも素直にアミを称賛している。

「ふふ・・・ありがと、タケルくん・・・」

と、上機嫌のアミ。

「あのー・・・それで、シンイチさんは?」

と、マミ。

「おっと、それを話すのを忘れてた・・・」

と、タケルは表情を曇らせる。

「何か、あったんですか?」

と、マミが聞く。

「実は・・・ 僕らの知らない、何かがあったらしくて、金曜日の夜から、シンイチさんは行方不明なんだ・・・」

と、タケルがシンイチの状況を説明する。

「突然いなくなったんだって・・・シンイチさんの義理の姉のユキさんが知らせてくれたの」

と、ミウも説明する。

「それから一回もシンイチさんから連絡がないの・・・わたしたちも困っちゃって・・・」

と、ミサトも説明する。

「ユキさんって・・・シンイチさんの義理のお姉さん・・・皆さん、知り合いだったんですか?」

と、マキは不思議そうに聞く。

「実はかなり早い段階から、俺が、マミちゃんがシンイチさんを好きだってこと、話していたんだよ、ユキさんに・・・」

と、タケルが説明する。

「ユキさんがバックアップしてくれれば、マミちゃんの恋もうまくいくだろうって、そう考えてね・・・」

と、タケルは説明する。

「実際、シンイチさんの前で話しやすかったんじゃない?マミちゃん」

と、タケルが言うと、

「そういうことだったんですね・・・確かにユキさんはいつもやさしくしてくれましたから・・・」

と、マミは言う。

「しかし、だ・・・」

と、タケルは言う。

「今日のこの吉祥寺音楽祭は、シンイチさんの朱鷺色ワーカーズにとっても大事な舞台なんだ」

と、タケルは説明を始める。

「少し前に、朱鷺色ワーカーズの音楽プロデューサーの北川ミチコさんに話を聞いてきたんだが・・・」


その時二人は、吉祥寺北口商店街にある、バー「chanteuse」に来ていた。

「シンイチはあなたが言ったように、復活したわ」

と、マティーニを飲みながら、ミチコは言う。

「そうですか・・・それはよかった。アーティストは恋するからこそ、歌が書ける、と言ったのは、あなたの方ですよ」

と、マンハッタンを飲みながら、タケルは言う。

「今年のバレンタインデーの吉祥寺音楽祭に朱鷺色ワーカーズをエントリーさせたわ。ゴリ押しだったけど、そこが彼らにとって、最後の賭けの場所になるわ」

と、ミチコは厳しい顔をして話す。

「最後の賭けの場所?」

と、タケルは疑問の表情でミチコに聞く。

「シンイチは「君」という歌を書いたの。その歌は、多分、マイちゃんやミキちゃん、そして、あなたのマミちゃんへの思いを元に書いた歌だわ。いい曲なのよ」

と、ミチコは言う。

「その曲を吉祥寺音楽祭で、シンイチのパフォーマンスも含めて業界の音楽プロデューサー達に聴かせる予定なの」

と、ミチコは言う。

「そのパフォーマンスに音楽プロデューサー達が満足すれば、シンイチのデビューが決まるわ。満足しなければ・・・」

と、ミチコが言う。

「満足しなければ?」

と、少し青い顔でタケルが聞く。

「朱鷺色ワーカーズは解散。今までやってきたことは、すべて無駄になるってことよ・・・」

と、ミチコは厳しい顔で言う。

「マイちゃんの思いも、ミキちゃんの思いも・・・そして、あなたのマミちゃんも涙に暮れる結果になるわ」

と、ミチコはタケルの目を見ながら、厳しい表情で言った。

「それだけは何としても避けたいですね・・・」

と、タケルが言うと、

「でも、もう私にも時間がないの・・・」

と、ミチコはタケルの目を見ながら、そう言った。

「時間がない?」

と、タケルが言うと、

ミチコはコクリと頷いたのだった。


「じゃあ、シンイチさんが、今日この吉祥寺音楽祭を欠席してしまったら・・・」

と、マミが言う。

「終わりだ。すべてね・・・」

と、タケルが言う。

「どうしよう・・・」

と、マミはミサトやミウと目を合わせながら、少しパニックになる。

「大丈夫よ。マミ、あなたは、シンイチさんが来ることを信じて、じっと待っていればいいの」

と、ミウが言ってくれる。

「そう。大丈夫。これだけ、マミはがんばったんだから・・・強い大人のおんなになったんでしょ。だから、大丈夫よ、マミ」

と、ミサトも言ってくれる。

「でも・・・」

と、戸惑うマミに、

「大丈夫と言える程でもないが・・・俺なりに手は打っておいた・・・だから、最後には、それが効くと思う。恋のガイド役たる俺の、最後の仕事をしておいたから」

と、鈴木タケルが強い目でマミに言った。

「マミ・・・タケルくんがこう言うんだから、大丈夫よ。タケルくんが手を打った時は、かならず、うまく行くんだから」

と、アミは笑顔でマミに言う

「今までだって、ぜーんぶ、うまく行ってきたんだから」

と、笑顔でマミを励ますアミだった。

「タケルくんを最後まで信用なさい、マミ」

と、笑顔で言うアミだった。


マミはその言葉に・・・パニックから抜け出し、笑顔になった。

「そうですね、お姉さん・・・お姉さんの言葉と、タケルさんを信用します」

と、やわらかな笑顔になるマミだった。

「最後まで・・・」

と、マミは言うと、やさしい笑顔になるのだった。


マミの心は晴れていた。


つづく

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2月27日 女性の目で見た時、素敵な男性とは!(素敵な女性は、知っている!)

2013年02月27日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

いやあ、昨日は久しぶりに暖かくて、昼間、90分程ウォーキングをしてしまいました。

春の風情を感じて、楽しかったですねー。

少しずつ、春に向かっている、そんな季節感を感じた昨日でしたねー。


さて、今日も「しあわせになる為の知恵」を作っていきたいんですが、

僕が女性だったとしたら、結婚する男性に何を求めるか・・・少し真剣に考えてみましょうかねー。


僕自身が女性だったら・・・例えば、僕がアミちゃんだったら、どんな男性に恋するか。

まず、やっぱり、一番大事なことは、その男性が女性の気持ちを第一に考えてくれることでしょうね。


女性というのは、強そうに見えて、案外弱い生き物です。


まあ、子育てしている時の母親というのは、確かに強いですけど、あれは、旦那があてにならないから、いつの間にか強くなってしまった典型例だと思います。

でも、女性はどこかで、頼り甲斐のある男性に生き方をサポートして貰いたい・・・そう考えているんですよね。

まず、最初に相手の女性の気持ちを考えて、すべてをコントロールしてくれる男性が、やっぱり、女性には素敵に見えたりするわけです。


だから、やはり平凡なサラリーマンとは、恋に落ちないと思いますね。アミちゃんは。

将来に可能性を感じさせる、それでいて常にアミちゃんの気持ちを第一に、いや、周りの女性すべての気持ちに配慮出来る、

人間的に器の大きな男性を好きになると思いますね。


女性って、女友達に自分の彼氏を自慢したい生き物なんですよ。


「私の彼、こんなプロポーズをしてくれたの」

って、おんな友達に、絶対言いたい生き物なんです。

「それから、これ、エンゲージリングだけど・・・彼、がんばってくれたの」

なんて言いたいし、あるいは、

「彼、まだ、それほど稼いでいないから、もっと稼ぎが増えたら、自分で満足出来るエンゲージリングを贈ってくれるっていうの。なんか、私ワクワクしてきちゃった」

なんて言うのも、ありなんですよ。


要は自分の彼氏がどんなに素敵か、プレゼン出来ればいいんですよね。周りのおんな友達に。女性っていうのは。


つまり、素敵な彼氏ってのは、すべての女性の気持ちがわかって、すべての女性に恋されて、いつも笑顔でいられる、知恵と行動力をたくさん持った男性なんですね。


「俺的にも、将来どこまで大きくなれるか、わからない。でも、僕にはたくさんの知恵と行動力がある。今、僕のすべての力を開放したら、世界は大きく変わる」

「僕にはそれがありありとわかるんだ。アミちゃん、一緒に世界を変えていこう。世界が変わるのを一緒に眺めよう。さ、行こう、アミちゃん」


なんて言われたら、アミちゃんは、一発で落ちますねー。そんなプロポーズを受けたら、アミちゃんは、一瞬で、ポーッとなっちゃいますねー。


まあ、僕の小説世界でも、アミちゃんは、僕の分身である、鈴木タケルにゾッコン惚れてますからねー。

その気持ちはよーくわかるわけです。だって、鈴木タケルは常に周りのすべての女性の気持ちを考えて、すべての女性が気持ちよくなるように常に行動していますからね。


だから、女性として、その気持ちがよくわかるんです。


やっぱり、アミちゃんも、そういう素敵な男性なら、抱かれたいと素直に思うし、将来どこまで大きくなるか、わからないというところに、無限の可能性を感じますからねー。

とにかく、アミちゃんが鈴木タケルと一緒に居て、毎日の生活が楽しいのは、簡単に予想出来ます。

こういう鈴木タケルタイプの男性は、いくつになっても周りの女性に恋されるし、アミちゃんも、そんな旦那を持ったら、毎日誇らしいし、

毎日、鈴木タケルに、恋して、生きていけることが容易に想像出来ます。


やっぱり、それって女性の理想の結婚生活ですからね。


女性は一生毎日恋して生きるわけですから、そういうパートナーが出来たら、一生しあわせに暮らしていけることが容易に理解出来る。

結局、女性の人生って、誰と恋したか・・・それに尽きます。

鈴木タケルのような、そういう素敵な男性って、やっぱり、世の中に少ないし、僕自身、女性の目で見ても、あまり出会って来なかった。


まあ、30人はいませんね・・・その程度じゃないですかねー。


僕自身、脱サラした後に出会った男性の方が、そういう素敵な男性率は高いですね。


だいたいそういう男性は脱サラして起業した社長さんに多いです。

自分で自分をプロデュース出来る人間・・・自分の人生を素敵にプロデュース出来る人間ですね。


だから、僕は男性を見る場合に、アミちゃんやアイリの目になってることが多いですね。

「アミちゃんだったら・・・この男と寝たいと考える?」

究極な値踏みですよね。男性に対する。


たいてい、

「こんな奴と寝たいとは、絶対思わないわ、わたし!」

っていう、答えが出ちゃいますけどね。


アミちゃんの理想は、アミちゃん自身、素敵だから、やたら高いんですよ。


やっぱり、自分を素敵にしている美しい女性ほど、男性に求める条件は高いんですよね。


その中でも基本中の基本が、

「女性の気持ちをまず一番に考えてくれる男性」

これですよね。


でも、こんな単純なことが出来ない男性がいかに多いことか・・・だから、アミちゃんはよくため息をついているわけです。

だって、鈴木タケルは、アイリのモノだし・・・でも、女性って一度素敵な男性を知ってしまうと・・・わかっていても「大人の恋」を選択しがち、なんですよね。


女性の思考範囲は短期記憶です。

今、恋している男性のことしか、頭にはありません。

過去好きになった男のことなんて、綺麗サッパリ忘れています。


まあ、だから結婚した相手のことなんて忘れて、今恋している男性に夢中になっちゃう「大人の恋」をしている女性なんてのも、現れるわけですよ。


だから、女性は今この瞬間を生きている。

この瞬間を楽しむ為に生きているんです。

だから、恋を毎日毎時間楽しんでいるんです。


だから、素敵な男性を見つけたら、恋に落ちちゃうんですね。それが「大人の恋」であっても・・・。


もちろん、女性は100%男性の外見に恋に落ちます。

まあ、だから、外見が素敵で、さらに、

「女性の気持ちをまず一番に考えてくれる男性」

だったら・・・完璧に恋に落ちちゃうわけですよ。


だって、女性が恋に落ちるのは、①外見、②自分を説得する理由、の2つの条件ですから、

「外見に100%恋し」「女性の気持ちをまず一番に考えてくれる男性」

だったら、2つの条件を完璧に満たしますからね・・・。


それで、さらに

「将来どこまで大きくなるか、わからない」

って言うんですから、そりゃあ、アミちゃんじゃなくても、恋に落ちるのは、道理・・・わかりやすいですね。このあたりは。


まあ、そういう男性は結婚しても絶対にうまく行きます。

だって、毎日恋したいかみさんの気持ちをしっかりわかっていて、男性の方も、毎日の恋を楽しむつもりで結婚するんだから。

需要と供給が完全にマッチングするわけだから、確実にしあわせになりますよ。そりゃあ。


だから、アミちゃんは、そうなりたいから・・・鈴木タケルに「大人の恋」をしてしまうと、そういうことになるんですね。


そういう男性は、たくさんの女性に恋されて、恋されてるのも理解しながら、すべての女性が満足するように手を打ってきます。

だからこそ、周りの女性も安心して、彼に恋している・・・男性は毎日毎時間笑顔でいられる・・・そういう現実を引っ張るんですね。


そういう生き方の出来る男性こそ、素敵な男性ということになるんでしょうね。

アミちゃんは、鈴木タケルを見つめながら、素敵な笑顔になるんです。

鈴木タケルの、周りすべての女性の気持ちを理解している、その男性としての大きさに、感心しながら、笑顔になれるんです。


まあ、僕もアミちゃんになりきって、この文章を書いていますけれど・・・そういう女性って、素敵だなって思いますね。

大人のおしゃれもわかっていて、相手の男性が好むおしゃれをちゃんと取り入れていたりする。


僕は春から夏のこの時期は、女性には、ひだとひだの感覚が短くて上品なテイストの「プリーツスカート」を穿いて欲しいので、

・・・もちろん、アミちゃんもピンクのプリーツスカート姿だったりしますし、

初夏から夏だったら、白いワンピースなんかも着て欲しい。


女性のスタイリッシュなボディラインをしっかり整備していて・・・女性らしさで男性を落とすことのできる女性になっているんですね。

そして、そのボディラインを自然に強調して、男性を自然と笑顔にする技も心得ている。


そういう大人の女性がアミちゃんということになりますね。もちろん、アイリもそうだし、マキちゃんも、そういう女性に設定しています。


やっぱり、女性は女性として生まれてきたんだから、その女性らしさをうまく利用して、男性を自然に笑顔にして欲しいですね。

もちろん、男性も男性として生まれてきたんだから、その男性らしさをうまく利用して、女性を自然に笑顔にするよう、こころがけていますけどね。


素敵な女性は、素敵な男性を知っている。

素敵な男性は、男性も女性も、周りすべてを笑顔に出来る男・・・そういう男性だと思いますね。


結論が出ちゃいましたね。


今日の「しあわせになる為の知恵」は、「素敵な男性は、女性の気持ちをまず第一に考えられる男にして、男性も女性も周りすべてを笑顔に出来る男」ですかねー。


ま、それを目指して、毎日修行していきましょう!


さて、もうすぐ3月です。

寒さもピークを越え、暖かい時間も増えていくこの時期。

楽しい春を待ちながら、楽しく時間を過ごしていきましょう!


ではでは。

将来、どんな夢を持てばいいですか?(進路を決められる?)

2013年02月26日 | 深夜の呑み屋(ゆるちょ独り語り)
さて、10代20代向けの大人語り。

深夜の呑み屋・・・始めていきましょうかー。


「僕は10代ですが・・・将来、どんな夢を持てばいいですか?」


いい質問ですね。

まあ、10代で、自分の目標を見極めろって言う方も言う方だと思うんですよね。

だいたい高校生で自分の進路決めろなんて・・・そんなもん、そんな年齢でわかるわけないじゃん。

まあ、僕の場合、途中まで文系だったけど、コンピューターやロボットやりたくて、途中で理系に鞍替えしたもんだから、

勉強が間に合わなくて一浪しちゃってさ。

それで大学4年間、マスター2年間やってさ・・・三菱電機へ就職する1週間間前に、

同じように、成績の悪い、瀬名って言う親友とお酒飲んでしみじみ話してさ。

結果、

「俺達こんだけがんばって勉強してきたのに、こんなにひどい成績ってことはさ。向いていないんだよコンピューター技術者に」

「さらに言えば、俺たち、サラリーマンにも性格的に向いてないよ・・・」

なんつー、悲惨な結論が出ちゃってさー。


人生、それから大変だったけど、

「でも、俺達には、ポテンシャルがある。それだけは確かだ・・・だから、お互い自分が輝ける職業を探して脱サラしてその職業で輝くことにしよう」

「それしか、僕らがしあわせになる道はない!」

って、結論が出てたからね。


で、今は恋愛小説家という仕事に転職出来て・・・毎日しあわせを感じてますね。

まあ、作家という奴ですよ。作家というのは、毎日、知恵を作る仕事だから・・・素敵な仕事だし、ライフワークだから、自分を毎日進化させることが出来るからね。


楽しい毎日になってるね。


だからさ、最初に進路決めて、その決断が間違ってたって、途中で進路変更すればいいってわけよ。実際。


でね。やっぱり、サラリーマンで終わるなんて目標は辞めた方がいい。

だって、毎日輝いて生きているのは、自分の価値を見つけ、脱サラした奴ばかりだもん。

サラリーマンは低賃金で長時間こき使われるばかりで、いいことひとつもないよ。


だからね。やっぱり、何かのプロになること・・・それもその業界でトップがとれるくらいの自信を持てる業界がいいね。


でもさ。そんなの高校生で自分の価値なんて、わからないじゃん?10代で自分の価値なんて、わからないでしょ?


だから、最初はサラリーマンで出発してさ。

でも、いつか必ず脱サラするんだって、決めて、自分の価値を探し続ければ・・・いつかきっと見つかる。

「自分はサラリーマンが一番向いているんだ」

なんてことに気づいちゃうかもしれないけれど、それはそのひとの人生だからね。


どうなるかなんて、誰にもわからない。

自分の価値は、自分で見つけ出さなくちゃ・・・一番やっちゃいけないのは、他人任せにすること。


「きっと誰かが自分を見つけてくれるだろう」・・・こういう考え方が一番ダメ。


自分で自分の価値を見つけ出し、脱サラして、自分でその業界に飛び込んでいく。

常に攻めの姿勢で行かなきゃ・・・それが一番大事なことだと思うね。


まずは、自分の価値を自分で見つけて・・・まずは脱サラ目指して歩いて行こう。


自分の価値はどこかにある。絶対に、ね。


自分を輝かせよう!


と、今回は、そんなところかな。


ではでは。

「バレンタインまでにすべき10の事 ~吉祥寺ラバーズ~」(17)

2013年02月26日 | アホな自分
2月第一週の木曜日の午後8時半頃。久しぶりに、全員で練習した「朱鷺色ワーカーズ」の面々が、

打ち上げ代わりに、吉祥寺駅北口商店街にある佐藤シンサクの店、居酒屋「シンサク」に飲みに来ていた。

「今日は俺も飲むよ。久しぶりの全体練習は良い感じで終われたし、シンイチの「君」って曲も良かったし」

と、店長でもある佐藤シンサクは、店を副店長に任せ、気持ちいい感じで酔っていた。

「うん。俺も「君」って久々にいい曲の手応え掴んでいる感じだな」

と、ドラムの清水コウタがはしゃぐ。

「うん。確かにいい曲だ」

と、ベースの左右田タスクも、のんびりと話す。

「皆がそう言ってくれると嬉しいよ。俺的にも手応えを感じる。この感じ、久しぶりだよ」

と、道明寺シンイチも、酒で顔を赤くしながら、朗らかにしゃべる。

「イントロのキーボードなんだけど、もう少しやわらかい感じがいいかな。なんか春的なイメージを表現するような・・・」

と、シンサクがシンイチに聞いている。

「そうだな。やわらかな女性のイメージから、大人のイメージに成長していくような、そんな楽曲にしたいんだ」

と、シンイチは言う。

「俺がマイからミキに愛する女性が変わったように・・・大人の女性に目覚めたように、さ」

と、シンイチは珍しく、そんな言葉を自ら吐く。

「へー。ミキさんを愛したきっかけって、そういうことだったのか?」

と、シンサクがツッコむ。

「いや、そういうわけじゃないんだが・・・結果的に俺は、ミキに大人の女性を求めていたんだって、最近気づいてさ」

と、シンイチが言う。

「最近、気づいた?」

と、コウタがツッコむ。

「ああ・・・このところ、俺も自分のこれまでの恋について、真面目に考えてきたんだ。俺って、どうして、マイを好きになったのか。ミキと結婚したのかってね」

と、シンイチは言う。

「で、どうだったんだ?」

と、タスクがのんびり聞く。

「マイに関して言えば・・・俺、純粋なマイの気持ちに応えたかったんだよ・・・なんにも染まっていない純白な白のようなマイを俺色に染めたかったんだ」

と、シンイチ。

「俺色に染まりたいマイに・・・俺はそれを欲していたんだと思う。誰のものでもないマイを、俺だけのモノに、俺だけのマイにしたかったんだよ・・・」

と、シンイチ。

「あいつと初めてエッチした時・・・誰もいないあいつの家で、あいつの部屋でエッチしたんだけど、あいつ泣いてさ・・・でも、嬉し泣きだったんだ。それ」

と、シンイチ。

「ちょっと出血して・・・俺だってそれが初めてだったし、俺が拭いてあげたら、あいつ笑顔で俺に抱きついてきた・・・あの時のあいつのホッとしたような笑顔・・・」

と、シンイチは遠くを見るような目。

「忘れられないよ」

と、シンイチ。

「マイちゃん・・・天使のようにかわいかったからな。その彼女もお前にゾッコンだって聞いて、俺達の学年の男たちは皆嫉妬してたんだぜ」

と、一年上のシンサクが言う。

「そう言えば、シンサクさん、そんな感じのこと、僕に言いましたよね。軽音楽部の練習の時、ちょっと嫉妬した感じで」

と、シンサクと同じ軽音楽部だったシンサクが言う。

「お前は彼女いるから、いいけど、みたいな。しかも、かわいい彼女で・・・なんて感じでしたっけ」

と、シンイチは懐かしい記憶を思い出す。

「まあな。だって、俺もあの頃は高校生だ。多感な頃だったよ」

と、シンサクは少し照れながら話す。

「でも、そのマイちゃんが死んで・・・その後に、ミキさんを愛したのは、どんなきっかけが?」

と、コウタが聞く。

「きっかけは、俺も忘れたよ。でも、気がついたら、アイツを愛してた。あいつはマイと違って、男ってものをよく知っていた・・・」

と、シンイチは言う。

「俺の心はアイツにいいように弄ばれたのさ・・・気がついたら、俺はアイツに夢中になってた」

と、シンイチは言う。

「マイとは全然違う・・・大人の女だった。ミキはね・・・」

と、シンイチは言う。

「エッチだって、あいつから仕掛けてきたんだぜ。一緒に酒を飲んで、酔いがまわったところで、ディープキスされて・・・そりゃ、男は欲望のままになっちゃうだろ」

と、シンイチは言う。

「あいつのアパートで一緒に酒飲んでたからさ・・・とめどなかったよ・・・あの頃の俺たちは・・・」

と、シンイチは言う。

「二人はいつも一緒だったからな・・・こっちが恥ずかしくなるほど、ミキちゃんはシンイチのことを熱く愛してた」

と、シンサクが言う。

「求められる喜びを初めて知った・・・そんな感じだったよ、ミキは・・・マイは求めるというより、愛して・・・って感じだったからな」

と、シンイチが言う。

「タイプの違う2人の女性か・・・で、次のおんなは、どんなタイプなんだ?」

と、シンサクが質問する。

「ん?それがよくわからないんだ・・・まるっきり子供のようだったけど・・・中身は違うような・・・マイともミキとも違う・・・そんな気がする」

と、シンイチは言う。

「ほう、新しく恋をしているのか、シンイチは・・・」

と、タスクが言う。

「だから、新しい楽曲が書けたんだろ。それくらいわかるぜ、俺だって」

と、コウタが言う。

「恋というところまで、行ってるとも思えないけど・・・気になっている女性がいるって話さ。それにその女性につい、冷たくしちゃって・・・今は会えてないし」

と、シンイチはなんとはなしに言う。

「ふーん、俺達としては、その恋、成就させたい気分だけどな。な、皆」

と、シンサク。

「おう。だって、シンイチも曲書けるようになったんだし」「そうだな」

と、コウタとタスクが言う。

「ふ。まあな。だが、そこだけは、勝手にやらしてもらうよ」

と、赤い顔で静かに言うシンイチだった。

「ま、昔からそういう性格だからな。シンイチは」

と、シンサクが言う。

「だな」「確かに」

と、コウタとタスクも言葉にした。

「いずれにしろ、潮目が変わった。そういうことだ」

と、シンサクが言うと、コウタもタスクも笑顔になった。


シンイチは遠くを見るような目で、何かを確かめようとしていた。


2月第一週の土曜日の朝6時過ぎ。秋田県角館町をアミとマミが華やかなジョギングウェア姿で走っていた。

アミはクリーム色ベース、マミは桜色ベースのジョギングウェアで、颯爽と走っていた。

「マミ、少しあげるわよ」

と、アミが言うと、

「うん。大丈夫、お姉ちゃん」

と、ペースをあげたアミに余裕で付いて行くマミだった。

「わたしも中学時代はテニスやってたんだし、大学でもテニス・サークルにいたんだから・・・」

と、アミはそれとなくプライドを持っていたが、

「お姉ちゃん、もう少しあげるね」

と、重点的にトレーニングを積んできたマミの方が一枚も二枚も上だった。

「う、うん」

と言いながら、付いて行くだけでいっぱいいっぱいのアミだった。

「やるわ・・・マミ」

と、アミは目の覚める思いで、すっかり細身になったマミの背中をみるのだった。


2月第一周の土曜日の午後8時過ぎ。

鈴木タケルはカフェ「アルカンシェル」で、ミサトとミウ、そして、マスターのジュウゴと「朱鷺色ワーカーズ」のシンサクと飲んでいた。

「まさか、ミウちゃんが、シンイチとマミちゃんの恋のバックアップを、そんな早くから、していたとはなー・・・」

と、シンサクはビールを飲みながら、笑っている。

「ジュウゴに連絡を貰って驚いたよ。今回のことは、すべて繋がっているってことなんだな」

と、シンサクは「マミ恋愛プロジェクト」の責任者である、鈴木タケルに言葉を出している。

「えー、まあ、そういうことなんです。元々は、マミちゃんが、シンイチさんに恋に落ちたのが発端なんですが・・・」

と、鈴木タケルは頭を掻きながらシンサクに言う。

「まあ、でも、それが元でミウちゃんとも出会えたんだから、俺としては、御の字かな」

と、シンサクは笑顔で言っている。

「あら、そんなこと言って頂いて嬉しいわ。シンサクさん」

と、ミウは大人っぽく微笑する。

「それを言うなら、僕もミサトちゃんに知り合えたから・・・」

と、ジュウゴもカウンターの向こうで負けじと言葉にする。

「そうですね。マスターとお友達に慣れたのは、光栄ですね」

と、ミサトも言葉に出す。

「僕らとしては、打つべき手はすべて打ちました・・・肝心のマミちゃんが実家に戻ったのは誤算でしたけど・・・それ以外はやるだけのことをやり尽くしました」

と、タケルが言葉にしている。

「うん。この間、シンイチと久しぶりに飲んだんだが・・・奴も、恋なのかどうか、わからないけどって言いながら、でも、マミちゃんのことを気にしてたのは、確かだ」

と、シンサクも言葉にしている。

「あいつ、マミちゃんが来なくなってから、明らかに動揺していたし・・・十分気持ちは動いていると思う」

と、ジュウゴも言葉にしている。

「そうですか・・・それなら、十分結果が出そうですけど・・・ただひとつ・・・肝心な最後のパズルの1ピースがわからないんです」

と、タケルが言葉にする。

「それは?」「何かな、それ」

と、ジュウゴとシンサクが言う。

「シンイチさんが、マイさんの恋の呪縛から解かれて、ミキさんの大人の女性の恋に落ちた「明確な理由」が、わからない・・・」

と、タケルは言葉にする。

「でも、それは・・・シンイチも言ってたけど、その理由、自分でもわからないらしいぜ」

と、シンサクが言葉にする。

「シンイチ自身が、わからなくちゃ・・・ミキちゃんに聞く以外ないだろう・・・」

と、ジュウゴが口にする。

「つまり、誰も知り得ない情報だってことだな、それは」

と、シンサクが口にする。

「ふー・・・」

と、タケルは大きなため息をつきながら、椅子に座り直す。

「はい、マンハッタン・・・君の好きなカクテルだったな・・・にしても、君はよくやったよ。あとはマミちゃんに任せてもいいんじゃないのかな」

と、ジュウゴが言う。

「そうですよ。今のマミなら・・・シンイチさんを恋に落とせるポテンシャルだって、絶対についていると思うし」

と、ミサトは言って、タケルの左手をそっと握る。

「そうよ・・・マミなら、タケルさんの期待に絶対応えてくれますよ」

と、ミウも言いながら、タケルがマンハッタンを持つ、右手に、そっと手を添える。

「なら、いいけどね・・・俺、そういうところ、完璧主義者だからさ。頼まれたら、最後まで諦めない・・・それが俺の信条だから」

と、タケルは静かに言う。

「ほう、君はだいぶ女性達に信頼されているようだ・・・」

と、シンサクはニヤリとしながら、タケルに言う。

「そ。羨ましいくらいにね」

と、ジュウゴも言葉にする。

「それは、まあ・・・」

と、言いながら、言い淀む鈴木タケルだった。


吉祥寺の夜は静かに更けていった。


つづく

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2月26日 男女の出会いは、剣客ライク?(出会った瞬間に見切る!)

2013年02月26日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

えー、2月も最終週ということで、もうすぐ3月ですねー。

三菱電機にいた頃は、期末が近くて、仕事的にも一番忙しい時期でしたが、

今となっては、春を一日千秋の思いで、待っている感じですかねー。

まあ、なんだかんだ言って一年で一番寒い時期ですから、僕的には厳しいですけど、

ほんと、春を待つ気持ちで、いっぱいだったりしますねー。


さて、今日も「しあわせになる為の知恵」を作っていきたいんですが、

僕は男性と女性が出会う瞬間というのは、まるで、剣客と剣客が一瞬で相手の強さを見切るような、そういうイメージを持っていますね。

女性というのは、男性に出会った瞬間、「素敵!」と感じるか、「興味なし」と感じるかで、表情が全然違ってくるわけです。


僕の場合は、装備している「恋愛戦略兵器」がシビアに効く結果、女性の表情というのは、

①目まで笑っちゃう素敵な笑顔、

②目の前の男性の為に1000%働こうと決心しちゃう、目からして真面目な表情、

の2つのパターンになりますね。


まあ、8割型①のパターンが多いんですが、②のパターンもあるわけです。


まあ、僕は今まで社会で働いてきた知恵として、

「ひとを動かす時に最も大事なことは、自分がその相手に愛されていることだ!」

という大事な法則を知っています。


特に女性を動かす時は、自分がその女性に愛されていることが、まずは基本になります。

まあ、最上形は、愛されていると同時に、尊敬されていることですけどね。


特に女性は独自なたくさんの知恵を持っている男性を愛しちゃうし、尊敬しちゃいますからね。

まあ、だから、そういう男性は愛されやすいし、尊敬されやすい・・・そういう現実につながっているわけです。


ま、僕の話ですけどね。それ(笑)。しれっとそういうことを言っちゃうんですけどね(笑)。


まあ、このあたりの知恵をまとめると、

「大人になる、ということは、どういうことか?」

という疑問に答えが出るわけです。


つまり、

「大人になるとは・・・独自なたくさんの知恵を作れる男性になること。世界は「知恵ヒエラルキー」なのだから、その頂点に立つことが望ましい」

「大人になるとは・・・そして、知恵をたくさん獲得した男性は、多くの女性や男性に愛され、尊敬される・・・だから、皆、言うことを聞いて動いてくれるようになる」

という話にまとまられるんですね。


世界の指導者になる2つの要素は、この2つが重要・・・そう言って過言ではないんですね。


なんか話が大きくなっちゃいましたね。話を元に戻しましょう!


さて、女性の本質は、好きになった男性を目の前にすると、

「わたし、このひとの為に何かしてあげたい・・・」

こう、自然に思う・・・そここそが、女性の本質なんです。


だから、そういう目をしている女性は、すでに自分に恋に落ちていると考えていいんですね。


だから、男性は、女性の目の意味をわかってあげられれば・・・女性が自分に恋していることを簡単に見抜けちゃうんですね。


だから、一瞬ですよ。相手の気持ちを見抜くのは・・・ね、剣客同志の力量の読み合いとほぼ一緒でしょ?


そのあたり、女性は本能に従順だから、読み易いんですね。

会った瞬間・・・というより、目と目を合わせた瞬間、笑った目になるか、全力で仕事をしようとマジになっている目になるか、その両方の場合、

目の前の女性は、自分に恋に落ちていると考えていいわけです。


だから、わかりやすいですよね。

その点、女性は本能に素直に生きていると言えるんですね。


だから・・・そういう知恵を貰えるんで、僕は女性と過ごしていると楽しいですね。

まあ、僕にいい感情を持っている女性をしっかり見極めて、飯食いに行ったり、お茶したり、お酒を飲んでいるわけですから、

絶対的に相手はいい感情を持ってくれてますから・・・お互い楽しい時間を過ごすことが出来る。


つまり、大人の男性って、女性を恋に落とすことが出来て、さらに恋に落ちている女性を見極められて、一緒に過ごして楽しむことの出来る男性のことを、言うんですね。


女性って、そのあたり、わかりやすいんですよ。

なにしろ、女性が一番楽しいのは、恋に落ちた男性と一緒に過ごすこと・・・その男性にやさしく見つめて貰ったり、頭を撫でて貰いたいのが女性ですからね。

もう、そんな男性とお酒なんか飲みにいった日なんか、女性は盛り上がっちゃって、その男性の頬にキスしたくなるのが、恋する女性ですからね。


だから、大人の男性は女性の気持ちを汲んでやればいい。

少し隙を見せれば、ここぞとばかりにキスを仕掛けてくるのが、恋する女性だったりするんですよね。


恋というのは、女性が牽引するものです。

だって、女性は恋に落ちるのが、毎日のお仕事なんだから。

でも、大人の男性は、それをうまく誘導出来るから、大人の男性なんですよ。


二人のラブ・ストーリーを完全にプロデュースするのが、大人の男性の役目です。


目の前に立って目を合わせただけで、女性を恋に落とし、その恋をその女性が全力で楽しめるように、うまく誘導してあげる。隙も作ってあげる。

恋する女性を手のひらの上でコロコロ転がしてこそ、大人の男性なんですね。


すべては、剣客のように、相手の感情を見抜くことから始まるんです。


女性の目が笑っていれば、恋に落ちてるし、女性が自分と目と目を合わせて全力で真面目な表情をしていれば・・・こちらも恋に落ちている。

大切なことは、女性が全力で自分を見ていることを認識すること・・・女性は好きな男性をいつまでも視界にいれておきたいし、

興味のない男性は、一瞬たりとも視界にいれたくない、と考える動物だということです。


この法則は結婚していても、同じです。


かみさんの恋する相手が自分でなくなっている場合・・・かみさんは、自分を視界にいれようとしなくなります。

かみさんが、自分と目と目を合わせなくなったら・・・結婚の形態が「本能婚」から「理性婚」に切り替わった瞬間だと認識すべきでしょう。

その瞬間から、セックスレスに陥り・・・女性は恋する相手とのみ、エッチを楽しめるわけですから、恋する相手ではなくなった瞬間、セックスレスになります。


そして、それこそ、結婚の「終わりの始まり」が始まったと認識するしかないんですね。


恋のない結婚は、クリープの入っていないコーヒーよりまずい・・・まあ、あとは、子供を育てることくらいしか、楽しみは無くなります。

「子が、かすがい」

状態で、結局、

「亭主元気で留守がいい」

状態へ一直線。かみさんからすれば、亭主は、給料配達人程度の認識になっちゃいますねー。


なにしろ、女性は恋をしている時が一番楽しいんですから。そして、その時が、一番美しい。


その、かみさんの毎日の恋の相手を旦那さんがしてあげることが、結婚において、一番大切なことなんですよ。

結婚における優先順位第一号こそ、旦那さんが、かみさんの毎日の恋の相手になってあげることなんですねー。


ここを理解していないと、結婚が一気にダメになっていくんですねー。


「釣った魚には餌をやらない」

なんて嘯いている人間は、結婚のことをひとつも理解していない、正真正銘の愚者ですから、関係性は切るべきです。

自分だけでなく、かみさんや、家族を不幸にしちゃうわけですから、「逃げ込み者」とほぼ同じですから、完全に関係性は切るべきなんですね。


結婚で一番大事なことは、かみさんに愛されることです。

かみさんの毎日の恋の相手になることなんですねー。


それが出来なくなった瞬間、その結婚は終わったと見るべきでしょうね。厳しいことを言いますが・・・。


だから、すべては、女性の視線に出るんですね。


だって、女性は恋する男性を、出来るだけ自分の視界にいれておきたいんだから。

それさえわかっていれば・・・目の前の女性がどういう感情を持っているか、簡単にわかるでしょう?

「目は口ほどにモノを言い」

女性は特にそうなんです。

なにしろ、本能に従順なのが女性なんだから。

女性が全力で自分を見つめていたら、そして、その目が笑っていたら・・・女性は自分に恋に落ちている・・・そう見ればいいだけです。


そして、そういう女性の中から、自分が気に入った女性を選び出し、自分も本能に素直に恋に落ちていけばいい。

そうすれば、お互いの本能が満たされ、至福の時がやってくる。

それが「本能婚」につながっていくんですよ。

そうやって、男性も女性もしあわせになっていくんですね。


恋は女性発信です。


だからこそ、大人の男性は、その女性の恋ゴコロをキャッチし、理解してあげることが大切なんですね。

そして、そういう恋ゴコロを持っている女性の中から、自分が本能から恋出来る女性を見つけて、恋していけばいいんです。男性は。

それが大人の男性の恋のやり方なんです。


いやあ、わかりやすく結論が出ちゃいましたね。


今日の「しあわせになる為の知恵」は、「大人の男性の恋のやり方は、女性発信の恋ゴコロをキャッチし、そういう女性の中から、恋する女性を探せ!」ですかね。


がんばって、いきまっしょい!


さて、今日も楽しい一日にしていきましょうか。

春も近づいてきたし、セコセコライフワークをしながら、

充実した一日を過ごしていきましょう。

新しい「しあわせになる為の知恵」を作って、また、新たな知恵の中で生きて行きたいと思いますね。

さ、今日も仕事仕事!

楽しく生きていきましょう!

 
ではでは。

なぜ数学なんか勉強しなくちゃ、いけないんですか?(生きていくには算数だけで十分じゃね!)

2013年02月25日 | 深夜の呑み屋(ゆるちょ独り語り)
さて、深夜の10代20代向け、大人の男語り。

深夜の居酒屋にいる「てい」で始めていきましょうか。


「僕は数学が嫌いです。なぜ、数学なんか勉強しなくちゃいけないんですか?生きていくには、算数だけで十分じゃないですか?」


いい質問ですね。

よく中学生になると、そういうことを言い出す子がいますが、それは勉強というモノを勘違いしているんですね。

勉強をなぜしなくちゃいけないか?

これは、人間が「知恵」のヒエラルキーに生きているからなんですね。


「知恵」のヒエラルキーって、何?ってことになるわけですが、


世界一のお金持ち、なんかは、先祖が高度な知恵を発揮して、それを資産に変えた人たちなんですよ。

つまり、高度な知恵を持つことこそ、人間が成長する最終目標なんだよね。


だから、たくさんの高度な「知恵」を持っているひとは、その知恵を資産に変えることが出来るわけ。

逆に「知恵」を持っていない人は他人と同じような暮らししか出来ない・・・ということになるわけ。


つまり、たくさんの高度な知恵を持っている人を頂点にした、「知恵」のヒエラルキーがこの世には、存在している・・・この世はそういうことになっているわけ。


「数学」を勉強するということは、数学的な知識を理解して身につけられるかの実験をしているわけ。

数学的な知識を理解して身につけられれば、今度は、数学的な知恵を作れるかもしれない・・・そこに移行していくわけ。

そして、数学的な知恵を作ることが出来るようになれれば・・・その分野で知恵のヒエラルキーの上位に行ける可能性が出てくるわけ。


だから、いろいろな分野があるんですよ。「知恵」のヒエラルキーには。


まあ、だから、世界一のお金持ちになる・・・準備が「数学」を勉強する、ということなわけ。


もちろん、数学が出来なければ、その分野での世界一のお金持ちは、諦めなきゃいけないけれどね。


君も世界一のお金持ちになりたいだろ?


世界には様々な知恵の分野があるし、その「知恵」のヒエラルキーが厳然として存在するんだよ。

だから、勉強する、とそういうわけさ。


もちろん、お金の稼ぎ方は千差万別あるから、自分にあったお金の稼ぎ方を見つければいいわけ。


ただ、数学を勉強するのは、結局、数学を使ってお金を稼げるかどうか・・・それを試しているってことなんだよね。


まあ、いずれにしろ、お金を稼ぐのなら・・・たくさん稼げる方がいいでしょ?


自分なりにその方法を見つけて行く・・・これしかないねー。


と、今日はこんなところで。


ではでは。

「バレンタインまでにすべき10の事 ~吉祥寺ラバーズ~」(16)

2013年02月25日 | アホな自分
2月第一週の木曜日の午後5時半頃、鈴木タケルとミサトとミウの姿が天ぷら屋「天富」にあった。

店は6時から開けることにして、女将の鹿島ミワが3人と話す時間を作ったのだった。

「実は・・・シンイチさんが、高校時代につきあっていたっていう美島マイさんのことについて、女性の目で見ていたミワさんに話が聞きたくて・・・」

と、鈴木タケルが話している。

「そうね。マイ・・・高校の頃は、シンイチくんとつきあってるマイが羨ましくて、随分凹んだけど・・・でも、彼女シンイチくんに愛されるにふさわしい、いい子だったわ」

と、ミワは遠くを見るような表情で話してくれる。

「なんていうのかな。ひとって生まれついて持っているモノがあるじゃない?輝きっていうか、光っていうか・・・」

と、ミワは言う。

「はい。わかります、それ、なんとなく・・・」

と、タケルが言葉にする。ミサトとミウはコクリと頷く。

「マイは、そういう光をまとっている子だったわ。あの子がいると、話がまとまるし、皆笑顔だし、元気でいれるし・・・そんな子だったの。マイは・・・」

と、ミワは言葉にしている。

「スターっていうのかしら。ほんとに輝いていた。いつも笑顔だったし、いつも元気で・・・小学校でも中学校でも、高校でも学級委員をやっちゃうような子だったの」

と、ミワは話している。

「それでいて、真面目一辺倒じゃなくって・・・でも、マイ・・・多分、本格的に恋したのは、シンイチくんが初めてだと思う」

と、ミワは言う。

「だってマイ言ってたもん。シンイチくんが初めての男だって・・・しあわせそうな顔していたわ。その時のマイ」

と、ミワは言う。

「高校生くらいの頃って、初めての男子に抱かれて、その男子のお嫁さんになるのが、夢だったりするじゃない?」

と、ミワ。

「マイは本気でそれを考えていて・・・とっても痛かったけれど、処女をシンイチくんに捧げることが出来てよかったって・・・すごく満足そうにしてた」

と、ミワ。

「わたし、それが本気で羨ましかったの・・・その話を聞いた時、わたし、本気で泣いたわ。夜遅くまで・・・」

と、ミワ。

「でも、シンイチくんが嬉しそうにしてたから・・・マイも笑顔だったし、二人がしあわせなら、それもいいかって、わたしは、自分を諦めたの。その時に・・・」

と、ミワ。

「二人共似合いのカップルだったわ。わたしなんて入り込める余地は少しもなかった。だから、諦めたのよ・・・そういうものよ、青春なんて・・・」

と、ミワ。

「そのー・・・マイさんって、ミワさん的には、どんな女性でした?」

と、タケルが聞く。

「うん。そうね・・・同性に愛される女性だったわ。もちろん、男性にもモテたけど・・・でも、マイはシンイチくんしか見えてなかったから・・・」

と、ミワ。

「同じ女性として、許せる女性だったのよ・・・シンイチくんを取られても・・・だから、シンイチくんとマイのカップルが出来たの」

と、ミワ。

「女性全員が認めていたから・・・お似合いのカップルだって・・・周りが認めるから、カップルになれるの」

と、ミワ。

「だって、どうでもいい男性が、どんな女性とカップルになっても、気にならないでしょ?」

と、ミワ。

「シンイチくんみたいな、女性全員がお気に入りの男性と一緒になれるのは、女性全員の承認がいるの・・・だからそういう男性とカップルになるのは、大変なのよ・・・」

と、ミワ。

「マイは女性全員が認める女性だったもの・・・だから、シンイチくんとカップルになれたのよ・・・」

と、ミワ。

「わたしも、その時に身を引いたの・・・これでも、けっこう美人の方だったんだから・・・」

と、ミワは笑顔。

「そうですね。それは僕にだってわかりますよ。ミワさんは、相当美人ですよ。今でも」

と、タケルが言うと、

「あら、嬉しいこと言ってくれるのね。あなたも、なかなか、いいオトコよ」

と、さらに笑顔になったミワが言う。

「ま、それはいいとして、ミワさんから見て・・・マイさんのどういうところをシンイチさんは愛したんだと思います?」

と、少し慌て気味のタケルが聞く。

「そうね。細身で背がスラリとしていて、笑顔が素敵なマイだったから・・・そして、シンイチくんの為なら、すべてを捧げる・・・そんなマイのやさしさね」

と、ミワは言葉にする。


「わたし、シンイチくんにすべてを捧げたの・・・わたしのこころも、身体も、すべて彼のもの・・・わたしのすべては、彼の物のなの・・・」

笑顔で話すマイを、ミワは、やさしく思い出していた・・・。

「わたしのこれからの人生は、彼の為だけに・・・わたし、彼の為だけに生きていくの」

マイの笑顔は、その時輝いていた・・・。


「なるほど・・・マイさんは、そんな女性だったんですね・・・」

と、タケルが言うと、

「はっきり言って彼女程、純粋にシンイチくんを愛していた女性はいなかったわ・・・純粋な高校生同士の愛だったわ。嫉妬したくなるくらい純粋な、ね」

と、ミワは言葉にする。


タケルとミサトとミウは、それを言葉にした時のミワのいい表情をいつまでも見つめていた。


2月第一週の木曜日の午後6時半頃、鈴木タケルとミサトとミウの姿がカフェ「アルカンシェル」にあった。

「しかし・・・マイさんと言い、ミキさんと言い・・・ラスボス達は、かなり手強いな」

と、鈴木タケルは言葉にしている。

「マイさんは純粋、ミキさんはそんなマイさんを思っていたシンイチさんの心を溶かす程の技を持った女性・・・」

と、ミサトが言葉にしている。

「あとは、どうやってミキさんが、シンイチさんの心を溶かしたか、それを知ることね・・・なんか、すべては、そこに絞られた感じだわ・・・」

と、ミウが口にする。

「そうだな・・・それ以外の札は、すべて出揃った感じだな・・・」

と、タケルが口にしている。

「僕はマミちゃんには、言ってあるんだけど・・・僕は恋のガイド役に過ぎない。だから、僕の出来る仕事は、素直な気持ちになったシンイチさんをマミちゃんに会わせることだけ」

と、タケルは口にしている。

「恋そのものは、ガイドしてあげられない。恋をするのは、だって、マミちゃん本人だもの・・・」

と、タケルは言葉にしている。

「そうですね。確かにそうだわ・・・」

と、ミサトは言葉にする。

「あとはマミ次第・・・私達は素直な気持ちになったシンイチさんをマミの前に連れていけばいいんですね。それが私達のお仕事・・・」

と、ミウが言葉にする。

「そう。そうだ・・・マミちゃんもそれをよく理解しているはずだ・・・今頃彼女は秋田は角館で、自分づくりの真っ最中だろう・・・」

と、タケルが言葉にする。

「がんばってるわよね、マミ・・・」

と、遠い目をしながら、ミサトが口にする。

「がんばってるわ。あの子なら・・・」

と、ミウも遠い目で遠くを見ていた。


同じ頃。秋田は角館、居酒屋「囲炉裏」には、アミとマミの姉妹の姿があった。

「今日は久しぶりに夕方からお休みが貰えて・・・ここも久しぶりだわ」

と、アミは地元の居酒屋は、かなりひさしぶりだった。

「お姉ちゃんとここに来るの、1年ぶりくらいかしら」

と、マミは話している。

「それにしても、マミの成長ぶりには驚いたわ・・・あなた女性として、自信が出てきてるでしょ。確実に」

と、アミはマミを見ながら話している。

「だって毎日あれだけトレーニングしているんですもの・・・いつも来ていた13号の服がぶかぶかになっちゃったし・・・」

と、マミは角館で新たに買った服で話している。

「そうね・・・でも、まだまだ、明日から上げていくわよ。私もがんばってるから、何号まで落ちるか、楽しみだわ・・・」

と、アミも嬉しそうに話している。

「でも、不思議です、お姉さん・・・身体が大人の女性の身体になるにつれ・・・わたしの、シンイチさんへの想いも変わってきて・・・」

と、マミは不思議そうに話している。

「どんな風に変わってきたの?」

と、アミが質問している。

「彼の為になれるのなら、わたし、すべてのことをしてあげたい・・・そう思えるようになってきて・・・彼の為なら、死んでもいいって、思うくらい・・・」

と、マミは答えている。

「マミは成長したわ・・・あのおどおどして、いつも自信無さげだった、マミは、もういない・・・あなたは自分に自信を持っていいの」

と、アミが言葉にしている。

「あなたは、自信を持って、そのシンイチさんっていう大人の男を愛すればいいの・・・あなたにもそういう時期が来たのよ」

と、アミがマミを眩しそうに見ながら、話している。

「あなたは、成長したわ・・・もう、昔のマミじゃない・・・大人の女性のマミよ、あなたは・・・」

と、アミが言うと、マミは嬉しそうにコクリと頷くのだった。


「シンイチさん・・・あなたは、今、どうしてる?」

と、マミは静かにお酒を飲みながら、そんな風に思っている。

「今、わたしは、あなたの魅力のひとつひとつに気がつき始めている・・・その笑顔、その言葉、その雰囲気・・・今まで気づかなかったあなたの魅力にわたし・・・」

と、マミはゆっくりと日本酒を飲みながら、考えている。

「わたし、見つけたんだわ・・・運命の恋を・・・わたしだけに待っていた、大人の本気の恋・・・素敵な彼に出会う為、わたしは生まれてきた・・・」

と、マミはゆっくりと日本酒を飲みながら、考えている。

「わたし、あなたを落とすわ・・・そして、あなたとの恋を・・・絶対に楽しむの・・・絶対に・・・」

と、マミは、強い目をしながら、遠くを見つめていた。


アミはそんな大人な表情のマミを見て、にっこりとするのだった。


つづく

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