「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」
今週のあらすじ&感想!
いやあ、このフォーマット、久しぶりデスねー。
というか、久しぶりに「江」を見たら、割とすっきり見れました。こう、連続で見ている頃のような、怨念に近い怒りは、なく、
「ま、こんなもんか」
と、しれっと見れたので、これは、2ヶ月、時間を置いたことが
「功を奏した!」
と見るべきでしょうねー。
まあ、不快感がなくなったんですね。
「こんなもんに怒っていたって、しょうがない。人生、他にもっと大事なことは、たくさんある」
という感じに達観したところがあります。怒るレベルでもないしね(笑)。
えー、今回見ていて、僕はこのドラマに対する見方を、
「この際、楽しむために、見方を変えちまおう!」
と決断しました。
まあ、政治に首を突っ込むGOの姿勢は、変わっていませんでしたが、以前に比べて、随分静かになったし、不快なだけのヒデヨシもいなくなっていたしね(笑)。
うざいねねも、あんまり出てこなくなっていたので、
「まあ、いいかな」
と思ったわけです。今回ね(笑)。
というか、浅井三姉妹のストーリーのおもしろいところは、これからが本番ですからね。
そこを楽しまないと、どこを楽しむんだ?ということになりますからね。
まあ、ちょっとオトナになってみた、というところですかねー。
要はこれ、
「大河ドラマ俳優として傑出した力量を持つ、北大路欣也さんの徳川家康の演技と、超現代劇思考の現代人向井理くんを楽しめばよい」
というドラマでしょう。だから、そのまま、楽しもうと思ってね(笑)。
しかし、こう、2ヶ月ぶりの大河ドラマは、初っ端、
「なんだか、楽しいぞ。やっぱり、歴史ドラマは、楽しいねー」
と素直に思ってしまいました。まあ、秀吉の遺訓を破って、婚姻政策を進める家康に抗議に来る青臭い三成一派という、お約束のシーンでしたが、
前田利家が、必殺仕事人の、「やいと屋利兵衛さん」でしたから、まあ、盛り上がっちゃって、僕はこのキャラが大好きだったもんで、このひとが出てくると、
「よ、やいと(灸)屋!」
と盛り上がっちゃうんですねー。
まあ、そのあたり、楽しみながら、GOが出てくると、さーっと流し、向井理くんを楽しむわけです。
この秀忠、
「だって、あいつは、自分勝手にいろいろやっちゃうんだから、俺が何言ったって無駄でしょー?」
というスタンスで、超現代思考なひと。まあ、向井理くんは、現代人としてとらえれば、いいんでしょうね。
こう、たまたま、タイムスリップしちゃったか、なにかで、いるだけで、まあ、そのあたり、真面目に考える必要はまったくないでしょう(笑)。
向井理的秀忠をただただ、楽しめばいいんですよ。このあたりは(笑)。
なんつーか、ただの子供に甘い、パパに過ぎませんからね、秀忠(笑)。
しかし、朝鮮に行ってた諸将が帰ってきて、三成憎しで、結束して、三成の屋敷を囲い・・・そんな状況から、なぜ、家康さん家に行けるわけ?
どう考えたって、行けないだろう?秘密の穴でも、掘ってたか?(笑)。と、あまりのご都合主義に突っ込んでみましたー(笑)。
まあ、その前に、三成さん、秀吉の懐刀、黒田官兵衛さんに相談しようとするわけですが、あっさりフラれるわけです。
「勝てぬ戦には、乗らない」
ということですが、本物の黒田官兵衛さんは、うまいですね。大阪政界から、離れて、自分の領地に戻っている。
実際、彼は、足利尊氏になろうとしていたんですね。彼はこう思っていたと思いますよ。
「九州を席巻し、その武力でもって、一気に中央に登り、三成VS家康の勝ち上がってきた勢力と戦うんだ!勝てる、勝てるぞー!」
もちろん、三成の勢力も家康の勢力も拮抗するだろうから、お互い戦えば、ダメージはかなり大きいはず・・・であれば、無傷の黒田軍は、勝利間違いなし・・・頭の中では、
絶対勝利なんですねー、このあたり。
だけど、現実は違ったわけですねー。
いやあ、このあたり、おもしろいなあ。
関ヶ原についていえば、家康は信長さんのやり方をしっかりと踏襲しているわけです。
「戦は、現地に出た時には、すでに勝利を決していなければならない」
信長さんの戦哲学です。
だから、家康さんは、諸将の懐柔に勤めた。戦国武将なら、当たり前のことなんですよ。
それに対して、三成は、自軍の仲間の気持ちを逆なでにしたり、へーきでしちゃうわけで、戦国武将としての能力が段違いに低いです。
日本人は、頭がいいだけの人間に付いていきません。
「このひとのためなら、いい仕事がしたいなあ」
そう思える人間に付いていくのです。
日本の復興が今、うまくいっていないのは、
「こんな奴のために、仕事をしたくないなあ」
とこれまで、日本の首相が思われていたからで、復興の最大の障害は、あのバカ首相の存在だったんですね。
まあ、だから、石田三成は、そっちタイプなんですよ。
だーから、皆、離反しちゃって、彼のために仕事をしなかった。
逆に、徳川家康のためには、
「このひとのためなら、仕事をしたい!」
と思わせることができた。
ここが勝負の分かれ目になったんですねー。
だいたい恩をくれたひとのために、仕事はしたいものですが、秀吉死んじゃっているしね。
それに、石田三成は、
「こいつのために、仕事するの・・・いやだなあ」
と思わせちゃう人物ですからね。
そりゃ、はなから、勝負は決まってますよねー。
まあ、ドラマの中では、
「三成は、ひとの心がわからない」
という表現がありましたが、それ、日本においては、決定的にだめ人間!と言われたようなもんですからね。
そりゃ、黒田官兵衛も、側から、いなくなるわけです。はい。
まあ、そんな三成さんは、大阪城で、
「僕、淀殿のために、がんばるもんね。だって、僕、淀殿、愛しているもん!」
的な宣言をしちゃうわけです。見ました?あの三成の目。そして、それに答える淀殿の目。
素晴らしいですねー。男性は目で愛を語り、女性は目で、それを受ける。
決して言葉にしない、オトナのラブ。
それを、全開で、表現していましたねー。
まあ、オトナって、そういうもんですよー(笑)。
しかし、こう、登場人物を見渡すと、秀頼側は、人物が、小粒ですね(笑)。
だから、秀吉は、前田利家に期待していたことが、ありありとわかる。
だけど、すーぐ死んじゃったからねー。これが、秀吉の最大の誤算でしょうねー。
そして、家康の最大の喜びだったと思いますよー。
だいたい三成ごときが、天下を引き回せるはずもないわけです。
黒田官兵衛が、領地に帰ったあたりから、三成率いる豊臣家正義派VS天下静謐を旗頭とする徳川家康、そして、虎視眈々と足利尊氏化を狙う黒田官兵衛の三方の戦いに、
なっていたんですねー。
人間の大きさ、から言えば、家康>官兵衛>>>>>>三成ぐらいの差がありますから、三成の不徳というのは、どうにもなりませんねー。
まあ、その三成は、奉行筆頭から引退させられて、佐和山の領地に戻り・・・あのいつものスポーツ刈り三成になるわけですけど、
まあ、人物が小粒。あんなのが、家康を排除しようとしたから、豊臣家は、つぶれてしまったわけで、
名誉や権威だけ残して、少領地の大名になっておけば、豊臣家は、生きながらえたんだと思いますけどねー。
力量もないのに、天下を統べようとしたから、削除されてしまったんですよ。
バカ首相とおんなじだな、それ(笑)。
まあ、いいか、それは。
さて、ねねさんは、二の丸を明け渡し、そこに家康一派が入ってくるわけですけど、このシーン、大河ドラマでは、よくやるね(笑)。
確か「天地人」でも、印象的にやっていましたねー。
というか、芦田愛菜ちゃんを再投入するんだって?
っていうか、子役再投入って、「天地人」と同じじゃん。その手法。
っていうか、視聴率おもっそ低迷しているらしいじゃん。
まあ、僕は「利休切腹」を最後に視聴を忘れちゃったわけですけど、「秀吉死す」なんて13,1%って、なにこれ?(笑)。
他も、15%前後で、たまによくなる程度・・・たって、良くて18%。
これを低迷と言わずして、何とする?
まあ、先日、「江」特集をNHKでやっていて、上野樹里さんが出ていたみたいだけど、僕はラテ欄を見て、
「何、今頃主演女優がテレビに出るということは、苦戦しているってこと?」
って普通に思いましたからねー。
まあ、「天地人」の視聴率はむちゃくちゃでしたけど、あれは、内容があまりにトンデモ過ぎて、視聴率が上がったにすぎないわけで、
こう、「江」は、つまらなくて、普通にひとが離れているんでしょ?
っていうか、今回の「江」って、内容的には、
「「徳川の嫁」とか言われて頭来ちゃうわよね!偉そうなおばさんに「男を産め」とか言われるのも女性的にはいやよね!あーでも、赤ちゃん、女の子だった!」
くらいの話でしょ?
なんか、土掘らせて、掘り終わったら埋めさせる的な拷問をしていたけど、女性の共感を呼んでるの?あれ(笑)。
はっきり言って、GOのシーンは、おもしろくないんで、歴史中心に楽しみました。それで十分だよ、あれは。
というか、歴史モノとしては、ごく浅い内容だけどねー。
まあ、北大路欣也さんと、向井理さんを楽しむドラマ、として、見ればいいんじゃないの?
あとは、淀殿と、初ちゃんと、ガラシャくらいかな。
あとは、どうでもいいよ(笑)。それくらいで、見ていれば、楽しいんじゃないですかね。
もう、大河ドラマとして見てないね。それくらいが、いいんじゃない(笑)。もう、何も求めません「江」には。
さて、歴史的には一番おもしろいところで、だからこその浅井三姉妹なんですが、このあたりの心模様はどう描かれるんでしょうねー。
ま、当分は淀殿中心に見ていけばいいと思いますが、視聴率的にだめですねー。
で、子役投入ということなんでしょうけど、実際は、女性ファンが離れちゃっている、と見た方がいいでしょうねー。
だって、これから、戦だしー。
男性はけっこう楽しめますよね。このあたりはー。
まあ、結局、長期的に低迷していくんじゃないでしょうかねー。
だって、女性的におもしろい、共感を得る要素って、ある?
そのあたりが、低迷の理由でしょうね。
というわけで、案外、歴史ドラマを楽しめた、今回の「江」でした。
あー、なんなら、GOが、出ない方が、もっと楽しめるんだけどな(笑)。僕的には、いらないですね。GOさん。
なんていうのかな。GOを描く意味が、全くないじゃん。これ。
見ていても、ストーリーに価値がない、と思いますね。これ。
それが、低迷の理由だよ。そもそも、GOを主人公にしたことが、間違っているんだよ。シナリオのレベルも低いしね。
それが、今回の結論です。
「今週の女性たらし方法」
「徳川の嫁!」とか言われてムッとするあたり?
そういえば、「豊臣家の嫁」と言われて、淀さんは、感激してたんじゃなかったっけ?
「嫁」という言葉にアレルギーがあるんでしょうね。今の女性は。
まあ、あと出産ストーリーで、女性をほんわかさせて・・・でも、もう、2人目なんでしょ?
なんか、このあたり、もう、ネタ切れなんじゃない?だから、女性は離れたと見るべきなんじゃないかなー。