おはようございます。
5月の週末。もう初夏の感じですね。
少し暑いくらいですけど。
さて、その時、僕らは事務所近くの和風居酒屋の個室で、飲んでいました。
「でも、恋している女性って、すぐにわかるのよね」
「決まって、キラキラした、やさしい、目の笑った表情をしているもの。もちろん、その目は「ヒカルの姫の目」をしている」
「多分、あの表情をしている時、その女性は人生で最も上機嫌な時を迎えているんでしょうね」
「人生、最上の日・・・ほんと、生まれてきて、最高の笑顔をしているのよ・・・恋する女性は・・・」
と、御島さん(31)。冷たいビールを飲みながら、どこか遠い目をしている。
「その風景はどこでも見られるわ。今日も、見たの。少し嬉しかった」
と、御島さん。
「それって、どこで見たんですか?」
と、池澤くん。
「近所の薬局屋さん。バイトの女性が目をキラキラさせて、嬉しそうに若い男性に商品を渡してた」
「多分、あの二人は、ずっと顔見知りで・・・でも、今、バイトの彼女の恋がときめいている・・・そんな表情をしていたわ」
と、御島さん。
「はあ・・・」
と、池澤くん。
「そういう風景って時折見るのよね。コンビニのレジでバイトの女性とお客さんとか、病院の会計課のお姉さんと患者の息子さんとか」
「駅のお土産モノ屋さんの女性とお客さんとか・・・グリーン車のグリーンアテンダントの女性とお客さんとか」
「・・・それこそ、いろいろな場所で見られる風景・・・ある意味、春の風景かしらね・・・」
「恋の季節だわ・・・」
と、御島さん。少し夢見がちな表情である。
「そうなんですか?僕なんかにすると、仕事している女性って真面目に・・・男性にはマニュアル通り、ちょっと冷たく対応しているような気が」
「しますけどね・・・」
と、池澤くん(24)。
「すごく真面目と言うか・・・なんか、けんもほろろって感じもしますけどね。ま、業務だから当たり前でしょうけどね」
「男性からすれば、業務で、個人的な感情を入れるなんて以ての外ですからね・・・」
と、池澤くん。
「そこがもう、男性って女性の気持ちを読み切れないって言うか、「洞察力」がない所なのよね・・・」
と、御島さん。
「え?そうなんですか?仕事に真面目だからこそ、女性は男性に、けんもほろろ・・・じゃ、なかったんですか?」
と、池澤くん。
「うーん、そういう事を思っている男性は、女性に相手にされないんでしょうね」
と、辛辣姫。
「ど、どういう事です?女性は真面目・・・じゃ、いけないんですか?」
「真面目に仕事をするからこそ、感情抜きにすべてのお客さんに差別なく平等に接する・・・これが当たり前なんじゃないですか?」
と、池澤くん。
「男性はすぐこれだから困るわ。事を大仰にしがちだし、すぐになんらかの正義を持ち出してくる」
「だいたい、差別なく平等なんて・・・本気で思ってるの?こういう頭の堅い男性が、女性から最も嫌われるのよ・・・ね、ユキちゃん」
と、御島さん。
「男性は人の中身が見抜けないと、すぐに自分の正当性を誇示するために、何らかの正義を持ち出しガチですね」
「そして、すぐに相手と敵対し、相手を打ち負かそうとする。まあ、面倒くさい相手ですよ。だから、一部の女性から」
「すぐに敬遠される。その女性から敬遠される行為を導いているのは、確実に男性の方なんですけどね」
と、辛辣姫。
「女性は子供の頃から、周囲の女性の思惑を見抜く訓練をしています。皆の思惑は何なのか・・・自分の立ち位置はどうなのか」
「そして、どういう発言や行動をすれば、女性達の共存共栄が図れるのか・・・それを常に考えているのが女性ですね」
と、辛辣姫。
「それに対して、男性はすぐに攻撃に出る。そういう挙に出れば、女性はすぐに引き下がると思っている」
「それはそうかもしれないけれど、そういう行為に出た男性に対して、女性達がどう思うか・・・後々それがどういう障害になるか」
「全く考えていないのが、一部のオトコ達です。それが将来、自分の立ち位置を危うくするなんて、考えない」
と、辛辣姫。
「どうも女性と男性と言うのは、違う発想の人間のようです。短絡的に今、結果を求めたがるのが男性で」
「将来も含めた自分の立ち位置を守ろうとするのが、女性。立ち位置や共存共栄と言う事にこころを砕いていないのが」
「男性って感じが、女性からは、しますよね」
と、辛辣姫。
「それ、わたし、すごく思うんですよね。まず、女性の思惑を男性がさっぱり理解出来ないって言う現状がまったくわからない」
「結局、「今が良ければいい」って言う発想が男性でしょ?しかも、男性が、女性の思惑を理解出来なかったら、女性と男性の共存共栄も」
「出来るわけないじゃないですか?相手の思惑を理解しながら、こころを近づけていく、相手を思いやる気持ちを持つ」
「それが男女の共存共栄の、基本中の基本だと思うんですけど・・・」
と、ミユウちゃん。
「それ聞くと、なんとなく、わかってきたけど・・・男性には2種類のオトコがいるのよ」
「女性の思惑がわからなくて、だから、適当に理由をつけて正義をかざして、女性に戦闘を挑み、屈服させようとする「怖がり派」と」
「女性の思惑がわかっているからこそ、笑顔で相手の思いを引き出し、キラキラした目の上機嫌な女性の笑顔を引き出すオトコ「恋する派」と」
「その2種類のオトコ・・・もちろん、弱くて、絶対にしあわせになれないオトコが「怖がり派」で」
「強くて、女性を絶対にしあわせにしていけるオトコが「恋する派」じゃない?」
と、御島さん。
「女性はそういうオトコの本質を見抜きます。池澤くんに言っておくけど・・・池澤くんは「怖がり派」と女性から見なされているから」
「コンビニでも、スーパーでも、薬局でも、女性店員さんにマニュアル通りの対応しかされないのよ・・・」
「もちろん、女性から見ても、恋の相手では無いって事ね」
と、辛辣姫。
「え?そうだったんですか?」
と、池澤くん。冷たいビールをグビリと飲む。
「素敵な女性は上手く出会いを作って、恋をしているわ。もちろん、皆から愛されるマドンナ系の女性が素敵な男性に恋をするからこそ」
「「出会い」は生まれるし、恋も生まれていくんだけどね。マドンナ系の女性は自分が美しい事をちゃんと理解しているからこそ安心して、恋に落ちていけるのよ」
と、辛辣姫。
「はあ・・・」
と、池澤くん。
「だって、女性からすれば、興味を覚えない男性には、マニュアル通りの対応で充分だと普通に思うでしょう?」
「恋は女性によって、コントロールされているのよ。恋とは男性がプレゼンし、女性が落ちるモノだもの・・・」
と、辛辣姫。
「だから、恋の対象外の男性には、むしろ、すぐに忘れてもらうように、マニュアル通り、何も特別な事をしないの」
「女性達が一番嫌うのは、興味のない男性に興味を持たれる事だもの」
と、辛辣姫。
「男性達に、なにか、勘違いされて、「このオンナは俺に気がある」みたいに思われたり、「このオンナ、可能性があるな」とか思われるのが」
「女性とすれば、絶対に嫌なのよ・・・」
と、辛辣姫。
「そうですよね。そういう勘違いオヤジっていますよね。スーパーの美人なレジ係の女性にしきりに話しかけるバカオヤジ」
「・・・話しかけていれば、いつしか女性はなびく・・・と変な思い込みを持っている勘違いオヤジっているんですよね」
「そんなわけ・・・永久に無いのに。だいたい、そういうオヤジって、デブで外見ブサイクなオヤジですからね。口臭そうだし」
「身体は、だらしなく太っているし、もう人生そのものが終わっている感じのオヤジなんですよね」
「そして、他人の迷惑が理解出来ない・・・最悪タイプの人間ですよ」
と、ミユウちゃん。
「美しい女性は、ただでさえ、そういうダメオヤジを惹きつけてしまうリスクに囲まれているから・・・美しい女性程」
「慎重に毎日働いているの。ダメなオヤジ程、女性からは嫌われているから・・・洞察力も無いし、奥さんや子供からも相手に」
「されていないから、仕事上仕方なく、やさしく相手してくれるスーパーのレジ係のお姉さんを勘違いして、口説こうとする」
「・・・そいうオヤジはお金だして、女性のいる飲み屋に行くべきなのよ。女性に、うまくあしらって貰って、たくさんお金を吐き出されられて」
「・・・そういう場にいるべきオヤジなのにね」
と、御島さん。
「まあ、いいわ。話を元に戻しましょう。だから、そういうオヤジを嫌って、接客業で働いている女性達は普段はマニュアル通りに」
「男性に接するようにしているの。女性から相手にされない男性ほど、勘違いしがちだから、そこはよく相手の男性を見極めてるわ」
と、御島さん。
「そして、それでも女性は女性だわ。毎日、恋を探している・・・つまり、好きになれるオトコを探しているって事。だって、女性は恋する男性と出会う為に」
「生まれてきたんですもの・・・違うかしら?ユキちゃん」
と、御島さん。
「そうですね。ざっくり言ってしまえば、女性は恋する為に生まれてくる。恋する男性を見つける為に生まれてくる・・・ですよね」
「そして、そういう男性に出会った時にこそ、はじめて、その目が笑う・・・そういう事ですね」
と、辛辣姫。
「だから、そういう意味では、そういう目の笑う女性の表情を生まれてから一度も見た事のない男性だっていると思うんですよね」
「テレビの向こうで、綺麗な女性の目が笑っている風景って素敵だと思うんですけど、リアルな毎日で、そういう風景を」
「見ている男性って、かなり少ないとわたしは思っています。それが現実・・・」
と、ミユウちゃん。
「女性に視界にさえ、入れられていない男性は、全体の8割以上だっていいますよ。っていうか・・・女性も恋される女性は全体の2割で」
「あとの8割は、男性に女性として、認識されていない・・・だから話しやすい・・・って話を聞きますね」
と、辛辣姫。
「それを言うなら、男性だって・・・視界に入れるべき素敵な男性・・・「恋する派」の男性は約2割で」
「あとの8割は、「興味なし」のレッテルの貼られた「怖がり派」の男性・・・だそうですよ」
と、ミユウちゃん。
「でも、女性は、その「恋する派」の男性を見つけ出し・・・恋に落ちる。でも、その時、普通の業務の対応の間に」
「女性は相手を見極め・・・恋に落ちていくのよね・・・そこが女性のすごいところ・・・」
と、御島さん。
「そこがわからないんですよ。女性は自分が恋に落ちている事をどうやって、男性に伝えるんですか?」
と、池澤くん。
「そうね。ユキちゃんだったら、どうする?」
と、御島さん。
「そうですね。わたしが見たことがあるのは・・・コンビニの女性でしたけど・・・その女性は「素敵な男性だわ」って」
「男性の見た目から気づいているんですよね。そして、その男性と目を合わせた時・・・女性は恋に落ちる・・・その男性はもちろん」
「「ヒカルの君の目」・・・キラキラした目で彼女と目を合わせて・・・その瞬間、女性は恋の魔法にかけられたようでした」
「そして、彼女はその男性にマニュアル通りの言葉をその彼に発した・・・もちろん、目の笑う素敵な笑顔で・・・そんな風に見ましたけどね」
と、辛辣姫。
「目の笑う素敵な笑顔・・・それが鍵ね。女性は恋した相手にしか、そんな笑顔を見せないモノ・・・それは女性だったら、わかる事じゃないかしら」
と、御島さん。
「つまり、女性は、「恋する派」の男性には、マニュアル通りの言葉で、恋の思いを伝えるけれど・・・その時、その女性の目は笑っている・・・」
「でも、興味の無い「怖がり派」の男性には、ただ冷たい表情で、マニュアル通りの対応しかしない・・・そういう事?」
と、僕。
「そういう事。結局、女性の表情がモノを言う・・・そういう事です」
と、辛辣姫。
「そういう意味じゃあ・・・女性は好きな男性には、目の笑う表情で相手の言葉を受け止めるのに対して」
「興味の無い男性には、冷静なマニュアル通りの対応しかしないんだから・・・そこで男性は女性の本当の気持ちを理解すべきよね」
「それは自然な「洞察力」とも言えないモノじゃないかしら」
と、御島さん。
「つまり、女性をしあわせにするには、男性の「洞察力」が最も大切・・・と言う事を御島さんは言いたいんだね?」
と、僕。
「そ。女性のこころが読めない男性は、女性を不幸にしてしまうでしょ?」
と、御島さん。
「なるほど・・・それはシンプルによくわかる話ですね」
と、貴島くん(29)。
「でしょう?わたしは、人間として、最も大事なモノは「日々の成長」だと思っているの」
「その中でも「お互いをわかりあう気持ち」・・・「洞察力」こそ、オトコとオンナが一緒に生きていく上で、大事なチカラだとわたしは思っている」
「だって、これが無ければ、お互いをわかりあえないじゃない。それが結婚しても、しあわせになれない」
「男女共存のカタチがとれていない・・・今の不幸のカタチの原因だとわたしは思っているの」
と、御島さん。
「ある意味、女性は「夫に洞察力が無いから、わかりあえない」と言う事はわかっているって御島さんは言いますよね」
「だから、妻側が諦めちゃって・・・夫婦の中が終わっていくって」
「夫婦って結婚して、子供を大人まで成長させられれば、それで、いいってもんじゃないって思います。わたしは」
「家族としてのしあわせを実現出来る事こそ、大事な事だって、わたしは思っていて・・・父を尊敬している、愛する母」
「母の献身を愛する父。そういう両親を誇りを持って愛する子供達・・・そういう両親をやさしく見守る祖父と祖母のカタチ」
「・・・大切な事は「お互いを思いやるココロ」・・・その基本が、両親、それぞれが相手の心を理解し、気にかけている事」
「・・・「洞察力」だって、わたしは思っています」
と、辛辣姫。
「例えば、父親の立場にたって、「あの子は今、こういう立場にある。だとすれば、こういう問題を抱えているはずだ。娘は」」
「「初めての事に怖がっているに違いない。だとしたら、少しこういう話をしてやったらどうだろう?」・・・そんな思いを」
「父親が持って、母親と相談しながら、娘の今に助けを出してやれる・・・そういうカタチが家族の理想なんじゃないですか?」
「わたしは、そういう対応をされた過去があるから・・・家族を信じられるんです」
「その基本こそ、「お互いを思いやる心」・・・「気にかけてあげる気持ち」・・・「洞察力」なんじゃないですか?」
と、辛辣姫。
「そういう事の出来ない父親があまりに増えてしまっているんじゃないかしら。同じように母親も」
「夫婦お互い・・・気にかけてないって言うか・・・ただ自分勝手に生きてるっていうか・・・だから、ふしあわせな家族が一杯いるような気がするわ」
と、御島さん。
「人々が弱くなったから、洞察力そのもののチカラが弱まったって言えませんか?」
「洞察力・・・相手の気持ちを察する事って結局、相手の立場に立ってモノを考えられる事でしょう?」
「それが・・・人間性が小さくなったから・・・自分の事で精一杯になってしまった・・・そう考えるのは、間違いですか?」
と、ミユウちゃん。
「女性はそもそもチカラが弱いから・・・男性に襲撃されたら、怖いから、「洞察力」を進化させたって言われています」
「目の前の男性がいきなりレイプしてこないか・・・それを判断する為に、男性に対する「洞察力」を進化させ、男性の今の気持ちを」
「見据える事が出来るようになった・・・それが生物学的知見ですけど・・・だから、逆に男性は「洞察力」を進化させる必要を感じなかった」
「それが男性が「洞察力」をあまり重視しない理由・・・とも考えられますよね?」
と、ミユウちゃん。
「それが男性の今の行いすべての通底する事だと?」
と、僕。
「ええ。だから、男性は女性をいつも上から目線で、バカにしているんじゃないですか?「洞察力」なんか無くても、自分の立場は揺るがないって」
「そう思ってる・・・」
と、ミユウちゃん。
「だから、女性の気持ちなんか関係なく自分勝手に振る舞い始める・・・結婚後の男性の特徴が出始めるんじゃないですか?」
「自分勝手に好きなモノを買ってくる。子育てに協力するふりして、面倒くさい事はすべて奥さんに押し付ける」
「好きにお酒を飲んで酔っ払って帰ってくる。週末は自分の趣味に没頭・・・結局、自分のしたい事ばかりして、後は女性に甘えるだけ」
「女性はあんたのお母さんじゃないのよ。まったく・・・」
と、ミユウちゃん。
「それって結局、女性をバカにして、女性に甘えてるってだけじゃない?」
と、辛辣姫。
「そ。何の為の結婚生活かよくわからない・・・」
と、ミユウちゃん。
「それって、でも、「洞察力の無いオトコ」の結婚生活って事でしょ?」
と、御島さん。
「ええ。そうなります」
と、ミユウちゃん。
「「怖がり派」オトコの結婚生活、とも言えますよ。「洞察力」が無いから、相手の中身が見えないオトコの「怖がり派」オトコの結婚生活・・・」
と、辛辣姫。
「だから、ふしあわせになるのよ。何も見えない自分勝手の怖がり野郎の結婚生活だから」
と、御島さん。
「洞察力のある「恋する派」の男性だったら、そこは違うんじゃないかしら。相手の気持ちを思いやれる」
「人間性の大きい、精神的に強い男性なら、ね・・・」
と、御島さん。
「そういうオトコを女性は、恋する相手として、選んでいるのよ・・・本当は」
と、御島さん。
「そういうオトコは、いろいろなネガティブを経験し、そこを乗り越えてきたオトコだから、自然と女性に対する」
「「洞察力」も磨かれてきたのよ。大事なのは女性に対する「洞察力」を磨く経験をちゃんとしているって事」
「それがあるのと無いのとでは、結果が大きく違ってくるわ」
と、御島さん。
「そういう経験をその人生でしっかり体験しているからこそ、その笑顔で、女性をすべて受け入れる事が出来る」
「どんなネガティブにも打ち勝てる自信が彼をそうさせるのよ・・・」
と、御島さん。
「結局、人生で大切なのは、やっぱり、経験なんですね」
と、池澤くん。
「で・・・そういうのって、外見上、差があるんですか?どうやったら、そういう男性を女性は理解出来るんですか?」
と、池澤くん。
「そうね。要は雰囲気よね。ダメなオトコって、「エラそう臭」がプンプンしているのよね」
「「俺は東大出だ」とか「俺、いい会社の正社員なんだ」とか「俺、官僚」とか「俺、アカデミックな人間なんだ。准教授だし」とか」
「簡単に言うと、「知識がある」事ばかり誇っているような最低な奴らよね。そもそもオリジナルな知恵も作れない最低の人間の癖に」
「家柄とか卒業大学、現状の所属先ばかり偉そうに誇って、何の価値も無い自分に気づいていない」
「ま、こういう男性には、空気を読まないダメなオンナがくっつくんだけどね」
と、御島さん。
「少し感情が入ったわ。いいオトコは、常に今の空気に敏感よね。そして、相手の女性の気持ちをほぐすように常に言葉を出してくるわ」
「「君の一番好きなスイーツは何?」。「回転寿司のネタで好きなのは何?僕は創作軍艦系」」
「「春はやっぱり、ワンピースでデートしたいよね。君は、どういうワンピースが好きなの?」」
「「好きなアクセサリーは何?イヤリングで趣味に走るのも面白いよね」「新しいパンケーキを食べに行くのも冒険みたいで面白いよ」」
「・・・いろいろなセリフで、まず、女性を癒やしてくれるわ。まあ、簡単に言えば、笑顔で、女性に話しかける事の出来る男性が基本よね」
「そういうオトコは女性の感情をほぐす、具体的で適切なセリフもちゃんとチョイスしてくるわ」
と、御島さん。
「女性に話しかけられない男性は、やっぱりダメですか・・・」
と、池澤くん。
「当然ね。子供じゃないんだから。相手にならないわ・・・」
と、御島さん。
「それに、女性に自由に話しかけてくれる男性って、人生に固定観念が無いって言うか、毎日を冒険として捉えていて」
「タブーが無い感じですよね」
と、ミユウちゃん。
「そうね。毎日、しなやかに生きてる感じがするわよね」
と、御島さん。
「それに一番大事なのは、本能的に男女がつながっている事・・・相手の笑顔に吸い込まれるように女性が笑顔になれなくてはいけないわ」
「そこで大事なのは言葉じゃないの。相手の目を見た時に、ココロがすーっと相手のこころに吸い寄せられるようにつながっていくの」
「お互い目を介してココロが繋がっている感じね。そういう本能のチカラを使える男性がいいのよ・・・」
と、御島さんは遠い目をしながら、夢見がちに言葉にする。
「言葉ではないの。こころを繋げる、本能のチカラこそ、大事なの。恋の魔法をかけられた女性だけに許された透明な鍵が・・・そこにはあるのよ・・・」
「これ、経験した人間じゃないと、わからないかもね・・・」
と、御島さんは遠い目をしている。
「でも、わたし思うんですけど・・・その男性のファッションも大事だと思うんですよ。なんかサラリーマンのオヤジが着ているような」
「おっさんスーツで、好きなパンケーキのお店に行ったとしても、浮いちゃいますよね。そういう男性ってファッションも固定観念って」
「言うか・・・頭が堅いって、そういう事だと思うんです。人生は冒険じゃなくて、既定路線みたいな・・・」
と、辛辣姫。
「ゆるちょさんは、明確に日本人を規定しています。人間はしあわせになれる人とそうでない人の2種類に分かれている」
「そして、しあわせになれない人はこれまた2種類の人間が居て、周囲に偉そうに上から命令する「俺エライ病」の患者・・・と」
「周囲との関係を断ち切った「逃げ込み者」の人間・・・週末の趣味に逃げ込んだオヤジや、週末、子供と遊ぶ事にだけ逃げ込んだ」
「おっさん・・・逆に仕事に逃げ込んだおっさん・・・夜、酒を飲むことだけに逃げ込んだおっさん・・・」
「結局、仕事や、普段の生活を捨て、どこが好きな場所に逃げ込んだ人々は・・・それはネットも含めて・・・」
「リアルを怖がって、別の場所に逃げ込んだ人々は・・・そういう人達は、必ず不幸になると規定しています・・・」
と、辛辣姫。
「わたし、「俺エライ病」の患者は一切相手にしていないですけど、「逃げ込み者」って結構、巷に多いんですよね」
「で、この頭の堅いおっさん達・・・週末でも、常にサラリーマンスーツでいる人・・・みたいな人生・既定路線のおっさん達って」
「ある種、「逃げ込み者」だって、最近、気づいて・・・人生冒険じゃないひとって、相手にしちゃいけないんだなって、やっと気づいたんですよ・・・」
と、辛辣姫。
「だって、サラリーマンスーツの禿げたおっさんをパンケーキの店に連れていけますか?」
「っていうか、そういうオヤジと話す・・・話したい気持ちが一切ありませんよ。そんな人生・既定路線のオヤジなんか」
「同じ空間にいる意味があります?そもそも!絶対つまらないもの・・・そういう男性・・・」
と、辛辣姫。
「そうね。わたし、視界にも入れたくない。毎日、同じ靴を履いて・・・同じスーツを着て、目立つのではなく」
「目立たない事を意識して、「長い物には巻かれろ」主義のオトコ・・・そんなオトコ、いやだあ・・・」
「半径1メートル以内には、絶対いれたくないタイプね。同じ空気さえ、吸いたくないわ」
と、御島さん。
「結局、本能に帰るのよ。本能的に、生理的に、そういうオヤジ達は嫌」
「なんか、目が濁っているのよね、そういうオヤジって」
「話題だって乏しいだろうし、パンケーキなんて言ったって、理解すら出来ないんじゃないかしら」
と、御島さん。
「そうですね。空想すら、したくないです」
と、ミユウちゃん。
「そういう時に欲しくなるのは、気のきいたオトコなのよ。「ちょっとお酒でも飲みに行こうか。すぐ先の店でほっこりしようよ」」
「って言ってくれる。オトコは行動的なオトコじゃダメよね。さっきも言ったけど、女性に声をかけられるのを永久に待ってるようなオトコじゃだめ」
「オトコは先に先に、女性の気持ちを察して、行動してくれなきゃ」
と、御島さん。
「やっぱり、大切なのは、「洞察力」だ」
と、貴島くん。
「そういうオトコはやっぱり雰囲気が違うんですか?」
と、池澤くん。
「そうね。目を合わせただけで、こちらをトロンとさせてしまうような、そういう目を持っているわ」
「オトコは目なのよ。その目があるから、彼の言葉も生きてくる」
「「いいじゃん。行こうよ。約束だろ?」と彼は少し強引に手を握って、歩きだす」
「約束なんてしていなくても、女性のこころに突き刺さる言葉を彼は持っている。そして、それを繰り出してくるの」
と、御島さん。
「男性は少し強引な方がいいって、聞いた事がありますけど」
と、池澤くん。
「そういうカタチじゃないのよ。雰囲気と言うか、彼の目ね。その目がわたしの行動を促すの。それは獣の動きのようだわ」
と、御島さん。
「その瞬間、女性は確かに恋しているんですよね?」
と、辛辣姫。
「そ。恋をしているからこそ、男性の言葉が、やさしく促してくれるの。本能的に女性を動かすの・・・」
と、御島さん。
「光る目と光る目が合わさって・・・上機嫌な微笑みを生むわ。人生で初くらいの上機嫌な微笑み」
「だからこそ、もう、その先に進める事を相手にも解らせて・・・人生の冒険はさらに進んでいくの」
「人生・既定路線のオヤジには、入り込む隙間も一切無いわね・・・」
と、御島さん。
「人生は何も決まっていないの。相手の男性が、わたしのこころを見つめてくれて、最高の上機嫌の場所に連れて行ってくれるから」
「人生は動き出し、恋は成就するのよ。そういう素敵な男性こそ、女性を最高にしあわせに出来る、結婚相手の男性になるとわたしは信じているわ」
と、御島さん。
「男女の間で、一番大事なのは、そこで作り上げられた「こころとこころの繋がり」なのよ。そこが一番大事。そのこころが切れたら」
「こころが離れたら・・・その関係性は、終わってしまう・・・それだけだと思うの。そこが大事ってお互い思っていれば・・・」
「お互い、それを大事に出来なくなったら、当然、終わりが来るのよね。それが二人の関係って事じゃない?」
と、御島さん。
「シンプルな恋で始まって、お互いの大事さを知り、こころとこころが繋がり、愛が芽生えて、二人の人生が始まる」
「子供が出来て、生きていくうち、それが家族愛に成長していくか、自分勝手な人生を追いかけるようになって、こころが離れるか」
「それが人生って事かもね。いずれにしろ、人生は冒険だわ。常に美味しいパンケーキを求めていくように」
「融通無碍な、自由なカタチで生きる自分でありたいわ」
と、御島さん。
「・・・とすると・・・パンケーキの似合わない、人生・既定路線のオヤジは、結婚相手失格って事になりますかね」
と、貴島くん。苦笑している。
「女性の気持ちのわからない・・・「洞察力」の無い男性は、そもそも、女性の恋の相手にはならないわ」
「そういう男性を相手にしている女性も、しあわせにはなれないんじゃないかしら」
と、御島さん。冷たいビールをグビリと飲んだ。
「お互い相手の気持ちをわかりあえる、お互いの気持ちを気にかけられる・・・そういう二人になれないと、しあわせにはなれないんじゃないかしら」
「それが素敵な恋する二人だとわたしは思うわ」
と、御島さん。
「じゃあ、逆に言えば、お互い相手の気持ちをわかりあえる・・・気にかけられる・・・そういう二人になれれば、確実に、しあわせになれる」
「・・・恋する女性はしあわせになれるって・・・そういう結論で、いいですね!」
と、辛辣姫が言うと、御島さんもミユウちゃんもやさしい笑顔で頷いた。
数時間後、別の店に、僕と貴島くんの姿がある。
「結局、恋の魔法をかけられた時に見つける事の出来る、魔法の鍵・・・それを見つけられた女性だけがしあわせになれるって事ですか?」
と、貴島くん。
「ああ。あの鍵を使うとすっげー、気持ちよくなるれるんだぜー」
と、僕はジン・リッキーを飲みながら、笑顔で言葉にした。
(おしまい)
5月の週末。もう初夏の感じですね。
少し暑いくらいですけど。
さて、その時、僕らは事務所近くの和風居酒屋の個室で、飲んでいました。
「でも、恋している女性って、すぐにわかるのよね」
「決まって、キラキラした、やさしい、目の笑った表情をしているもの。もちろん、その目は「ヒカルの姫の目」をしている」
「多分、あの表情をしている時、その女性は人生で最も上機嫌な時を迎えているんでしょうね」
「人生、最上の日・・・ほんと、生まれてきて、最高の笑顔をしているのよ・・・恋する女性は・・・」
と、御島さん(31)。冷たいビールを飲みながら、どこか遠い目をしている。
「その風景はどこでも見られるわ。今日も、見たの。少し嬉しかった」
と、御島さん。
「それって、どこで見たんですか?」
と、池澤くん。
「近所の薬局屋さん。バイトの女性が目をキラキラさせて、嬉しそうに若い男性に商品を渡してた」
「多分、あの二人は、ずっと顔見知りで・・・でも、今、バイトの彼女の恋がときめいている・・・そんな表情をしていたわ」
と、御島さん。
「はあ・・・」
と、池澤くん。
「そういう風景って時折見るのよね。コンビニのレジでバイトの女性とお客さんとか、病院の会計課のお姉さんと患者の息子さんとか」
「駅のお土産モノ屋さんの女性とお客さんとか・・・グリーン車のグリーンアテンダントの女性とお客さんとか」
「・・・それこそ、いろいろな場所で見られる風景・・・ある意味、春の風景かしらね・・・」
「恋の季節だわ・・・」
と、御島さん。少し夢見がちな表情である。
「そうなんですか?僕なんかにすると、仕事している女性って真面目に・・・男性にはマニュアル通り、ちょっと冷たく対応しているような気が」
「しますけどね・・・」
と、池澤くん(24)。
「すごく真面目と言うか・・・なんか、けんもほろろって感じもしますけどね。ま、業務だから当たり前でしょうけどね」
「男性からすれば、業務で、個人的な感情を入れるなんて以ての外ですからね・・・」
と、池澤くん。
「そこがもう、男性って女性の気持ちを読み切れないって言うか、「洞察力」がない所なのよね・・・」
と、御島さん。
「え?そうなんですか?仕事に真面目だからこそ、女性は男性に、けんもほろろ・・・じゃ、なかったんですか?」
と、池澤くん。
「うーん、そういう事を思っている男性は、女性に相手にされないんでしょうね」
と、辛辣姫。
「ど、どういう事です?女性は真面目・・・じゃ、いけないんですか?」
「真面目に仕事をするからこそ、感情抜きにすべてのお客さんに差別なく平等に接する・・・これが当たり前なんじゃないですか?」
と、池澤くん。
「男性はすぐこれだから困るわ。事を大仰にしがちだし、すぐになんらかの正義を持ち出してくる」
「だいたい、差別なく平等なんて・・・本気で思ってるの?こういう頭の堅い男性が、女性から最も嫌われるのよ・・・ね、ユキちゃん」
と、御島さん。
「男性は人の中身が見抜けないと、すぐに自分の正当性を誇示するために、何らかの正義を持ち出しガチですね」
「そして、すぐに相手と敵対し、相手を打ち負かそうとする。まあ、面倒くさい相手ですよ。だから、一部の女性から」
「すぐに敬遠される。その女性から敬遠される行為を導いているのは、確実に男性の方なんですけどね」
と、辛辣姫。
「女性は子供の頃から、周囲の女性の思惑を見抜く訓練をしています。皆の思惑は何なのか・・・自分の立ち位置はどうなのか」
「そして、どういう発言や行動をすれば、女性達の共存共栄が図れるのか・・・それを常に考えているのが女性ですね」
と、辛辣姫。
「それに対して、男性はすぐに攻撃に出る。そういう挙に出れば、女性はすぐに引き下がると思っている」
「それはそうかもしれないけれど、そういう行為に出た男性に対して、女性達がどう思うか・・・後々それがどういう障害になるか」
「全く考えていないのが、一部のオトコ達です。それが将来、自分の立ち位置を危うくするなんて、考えない」
と、辛辣姫。
「どうも女性と男性と言うのは、違う発想の人間のようです。短絡的に今、結果を求めたがるのが男性で」
「将来も含めた自分の立ち位置を守ろうとするのが、女性。立ち位置や共存共栄と言う事にこころを砕いていないのが」
「男性って感じが、女性からは、しますよね」
と、辛辣姫。
「それ、わたし、すごく思うんですよね。まず、女性の思惑を男性がさっぱり理解出来ないって言う現状がまったくわからない」
「結局、「今が良ければいい」って言う発想が男性でしょ?しかも、男性が、女性の思惑を理解出来なかったら、女性と男性の共存共栄も」
「出来るわけないじゃないですか?相手の思惑を理解しながら、こころを近づけていく、相手を思いやる気持ちを持つ」
「それが男女の共存共栄の、基本中の基本だと思うんですけど・・・」
と、ミユウちゃん。
「それ聞くと、なんとなく、わかってきたけど・・・男性には2種類のオトコがいるのよ」
「女性の思惑がわからなくて、だから、適当に理由をつけて正義をかざして、女性に戦闘を挑み、屈服させようとする「怖がり派」と」
「女性の思惑がわかっているからこそ、笑顔で相手の思いを引き出し、キラキラした目の上機嫌な女性の笑顔を引き出すオトコ「恋する派」と」
「その2種類のオトコ・・・もちろん、弱くて、絶対にしあわせになれないオトコが「怖がり派」で」
「強くて、女性を絶対にしあわせにしていけるオトコが「恋する派」じゃない?」
と、御島さん。
「女性はそういうオトコの本質を見抜きます。池澤くんに言っておくけど・・・池澤くんは「怖がり派」と女性から見なされているから」
「コンビニでも、スーパーでも、薬局でも、女性店員さんにマニュアル通りの対応しかされないのよ・・・」
「もちろん、女性から見ても、恋の相手では無いって事ね」
と、辛辣姫。
「え?そうだったんですか?」
と、池澤くん。冷たいビールをグビリと飲む。
「素敵な女性は上手く出会いを作って、恋をしているわ。もちろん、皆から愛されるマドンナ系の女性が素敵な男性に恋をするからこそ」
「「出会い」は生まれるし、恋も生まれていくんだけどね。マドンナ系の女性は自分が美しい事をちゃんと理解しているからこそ安心して、恋に落ちていけるのよ」
と、辛辣姫。
「はあ・・・」
と、池澤くん。
「だって、女性からすれば、興味を覚えない男性には、マニュアル通りの対応で充分だと普通に思うでしょう?」
「恋は女性によって、コントロールされているのよ。恋とは男性がプレゼンし、女性が落ちるモノだもの・・・」
と、辛辣姫。
「だから、恋の対象外の男性には、むしろ、すぐに忘れてもらうように、マニュアル通り、何も特別な事をしないの」
「女性達が一番嫌うのは、興味のない男性に興味を持たれる事だもの」
と、辛辣姫。
「男性達に、なにか、勘違いされて、「このオンナは俺に気がある」みたいに思われたり、「このオンナ、可能性があるな」とか思われるのが」
「女性とすれば、絶対に嫌なのよ・・・」
と、辛辣姫。
「そうですよね。そういう勘違いオヤジっていますよね。スーパーの美人なレジ係の女性にしきりに話しかけるバカオヤジ」
「・・・話しかけていれば、いつしか女性はなびく・・・と変な思い込みを持っている勘違いオヤジっているんですよね」
「そんなわけ・・・永久に無いのに。だいたい、そういうオヤジって、デブで外見ブサイクなオヤジですからね。口臭そうだし」
「身体は、だらしなく太っているし、もう人生そのものが終わっている感じのオヤジなんですよね」
「そして、他人の迷惑が理解出来ない・・・最悪タイプの人間ですよ」
と、ミユウちゃん。
「美しい女性は、ただでさえ、そういうダメオヤジを惹きつけてしまうリスクに囲まれているから・・・美しい女性程」
「慎重に毎日働いているの。ダメなオヤジ程、女性からは嫌われているから・・・洞察力も無いし、奥さんや子供からも相手に」
「されていないから、仕事上仕方なく、やさしく相手してくれるスーパーのレジ係のお姉さんを勘違いして、口説こうとする」
「・・・そいうオヤジはお金だして、女性のいる飲み屋に行くべきなのよ。女性に、うまくあしらって貰って、たくさんお金を吐き出されられて」
「・・・そういう場にいるべきオヤジなのにね」
と、御島さん。
「まあ、いいわ。話を元に戻しましょう。だから、そういうオヤジを嫌って、接客業で働いている女性達は普段はマニュアル通りに」
「男性に接するようにしているの。女性から相手にされない男性ほど、勘違いしがちだから、そこはよく相手の男性を見極めてるわ」
と、御島さん。
「そして、それでも女性は女性だわ。毎日、恋を探している・・・つまり、好きになれるオトコを探しているって事。だって、女性は恋する男性と出会う為に」
「生まれてきたんですもの・・・違うかしら?ユキちゃん」
と、御島さん。
「そうですね。ざっくり言ってしまえば、女性は恋する為に生まれてくる。恋する男性を見つける為に生まれてくる・・・ですよね」
「そして、そういう男性に出会った時にこそ、はじめて、その目が笑う・・・そういう事ですね」
と、辛辣姫。
「だから、そういう意味では、そういう目の笑う女性の表情を生まれてから一度も見た事のない男性だっていると思うんですよね」
「テレビの向こうで、綺麗な女性の目が笑っている風景って素敵だと思うんですけど、リアルな毎日で、そういう風景を」
「見ている男性って、かなり少ないとわたしは思っています。それが現実・・・」
と、ミユウちゃん。
「女性に視界にさえ、入れられていない男性は、全体の8割以上だっていいますよ。っていうか・・・女性も恋される女性は全体の2割で」
「あとの8割は、男性に女性として、認識されていない・・・だから話しやすい・・・って話を聞きますね」
と、辛辣姫。
「それを言うなら、男性だって・・・視界に入れるべき素敵な男性・・・「恋する派」の男性は約2割で」
「あとの8割は、「興味なし」のレッテルの貼られた「怖がり派」の男性・・・だそうですよ」
と、ミユウちゃん。
「でも、女性は、その「恋する派」の男性を見つけ出し・・・恋に落ちる。でも、その時、普通の業務の対応の間に」
「女性は相手を見極め・・・恋に落ちていくのよね・・・そこが女性のすごいところ・・・」
と、御島さん。
「そこがわからないんですよ。女性は自分が恋に落ちている事をどうやって、男性に伝えるんですか?」
と、池澤くん。
「そうね。ユキちゃんだったら、どうする?」
と、御島さん。
「そうですね。わたしが見たことがあるのは・・・コンビニの女性でしたけど・・・その女性は「素敵な男性だわ」って」
「男性の見た目から気づいているんですよね。そして、その男性と目を合わせた時・・・女性は恋に落ちる・・・その男性はもちろん」
「「ヒカルの君の目」・・・キラキラした目で彼女と目を合わせて・・・その瞬間、女性は恋の魔法にかけられたようでした」
「そして、彼女はその男性にマニュアル通りの言葉をその彼に発した・・・もちろん、目の笑う素敵な笑顔で・・・そんな風に見ましたけどね」
と、辛辣姫。
「目の笑う素敵な笑顔・・・それが鍵ね。女性は恋した相手にしか、そんな笑顔を見せないモノ・・・それは女性だったら、わかる事じゃないかしら」
と、御島さん。
「つまり、女性は、「恋する派」の男性には、マニュアル通りの言葉で、恋の思いを伝えるけれど・・・その時、その女性の目は笑っている・・・」
「でも、興味の無い「怖がり派」の男性には、ただ冷たい表情で、マニュアル通りの対応しかしない・・・そういう事?」
と、僕。
「そういう事。結局、女性の表情がモノを言う・・・そういう事です」
と、辛辣姫。
「そういう意味じゃあ・・・女性は好きな男性には、目の笑う表情で相手の言葉を受け止めるのに対して」
「興味の無い男性には、冷静なマニュアル通りの対応しかしないんだから・・・そこで男性は女性の本当の気持ちを理解すべきよね」
「それは自然な「洞察力」とも言えないモノじゃないかしら」
と、御島さん。
「つまり、女性をしあわせにするには、男性の「洞察力」が最も大切・・・と言う事を御島さんは言いたいんだね?」
と、僕。
「そ。女性のこころが読めない男性は、女性を不幸にしてしまうでしょ?」
と、御島さん。
「なるほど・・・それはシンプルによくわかる話ですね」
と、貴島くん(29)。
「でしょう?わたしは、人間として、最も大事なモノは「日々の成長」だと思っているの」
「その中でも「お互いをわかりあう気持ち」・・・「洞察力」こそ、オトコとオンナが一緒に生きていく上で、大事なチカラだとわたしは思っている」
「だって、これが無ければ、お互いをわかりあえないじゃない。それが結婚しても、しあわせになれない」
「男女共存のカタチがとれていない・・・今の不幸のカタチの原因だとわたしは思っているの」
と、御島さん。
「ある意味、女性は「夫に洞察力が無いから、わかりあえない」と言う事はわかっているって御島さんは言いますよね」
「だから、妻側が諦めちゃって・・・夫婦の中が終わっていくって」
「夫婦って結婚して、子供を大人まで成長させられれば、それで、いいってもんじゃないって思います。わたしは」
「家族としてのしあわせを実現出来る事こそ、大事な事だって、わたしは思っていて・・・父を尊敬している、愛する母」
「母の献身を愛する父。そういう両親を誇りを持って愛する子供達・・・そういう両親をやさしく見守る祖父と祖母のカタチ」
「・・・大切な事は「お互いを思いやるココロ」・・・その基本が、両親、それぞれが相手の心を理解し、気にかけている事」
「・・・「洞察力」だって、わたしは思っています」
と、辛辣姫。
「例えば、父親の立場にたって、「あの子は今、こういう立場にある。だとすれば、こういう問題を抱えているはずだ。娘は」」
「「初めての事に怖がっているに違いない。だとしたら、少しこういう話をしてやったらどうだろう?」・・・そんな思いを」
「父親が持って、母親と相談しながら、娘の今に助けを出してやれる・・・そういうカタチが家族の理想なんじゃないですか?」
「わたしは、そういう対応をされた過去があるから・・・家族を信じられるんです」
「その基本こそ、「お互いを思いやる心」・・・「気にかけてあげる気持ち」・・・「洞察力」なんじゃないですか?」
と、辛辣姫。
「そういう事の出来ない父親があまりに増えてしまっているんじゃないかしら。同じように母親も」
「夫婦お互い・・・気にかけてないって言うか・・・ただ自分勝手に生きてるっていうか・・・だから、ふしあわせな家族が一杯いるような気がするわ」
と、御島さん。
「人々が弱くなったから、洞察力そのもののチカラが弱まったって言えませんか?」
「洞察力・・・相手の気持ちを察する事って結局、相手の立場に立ってモノを考えられる事でしょう?」
「それが・・・人間性が小さくなったから・・・自分の事で精一杯になってしまった・・・そう考えるのは、間違いですか?」
と、ミユウちゃん。
「女性はそもそもチカラが弱いから・・・男性に襲撃されたら、怖いから、「洞察力」を進化させたって言われています」
「目の前の男性がいきなりレイプしてこないか・・・それを判断する為に、男性に対する「洞察力」を進化させ、男性の今の気持ちを」
「見据える事が出来るようになった・・・それが生物学的知見ですけど・・・だから、逆に男性は「洞察力」を進化させる必要を感じなかった」
「それが男性が「洞察力」をあまり重視しない理由・・・とも考えられますよね?」
と、ミユウちゃん。
「それが男性の今の行いすべての通底する事だと?」
と、僕。
「ええ。だから、男性は女性をいつも上から目線で、バカにしているんじゃないですか?「洞察力」なんか無くても、自分の立場は揺るがないって」
「そう思ってる・・・」
と、ミユウちゃん。
「だから、女性の気持ちなんか関係なく自分勝手に振る舞い始める・・・結婚後の男性の特徴が出始めるんじゃないですか?」
「自分勝手に好きなモノを買ってくる。子育てに協力するふりして、面倒くさい事はすべて奥さんに押し付ける」
「好きにお酒を飲んで酔っ払って帰ってくる。週末は自分の趣味に没頭・・・結局、自分のしたい事ばかりして、後は女性に甘えるだけ」
「女性はあんたのお母さんじゃないのよ。まったく・・・」
と、ミユウちゃん。
「それって結局、女性をバカにして、女性に甘えてるってだけじゃない?」
と、辛辣姫。
「そ。何の為の結婚生活かよくわからない・・・」
と、ミユウちゃん。
「それって、でも、「洞察力の無いオトコ」の結婚生活って事でしょ?」
と、御島さん。
「ええ。そうなります」
と、ミユウちゃん。
「「怖がり派」オトコの結婚生活、とも言えますよ。「洞察力」が無いから、相手の中身が見えないオトコの「怖がり派」オトコの結婚生活・・・」
と、辛辣姫。
「だから、ふしあわせになるのよ。何も見えない自分勝手の怖がり野郎の結婚生活だから」
と、御島さん。
「洞察力のある「恋する派」の男性だったら、そこは違うんじゃないかしら。相手の気持ちを思いやれる」
「人間性の大きい、精神的に強い男性なら、ね・・・」
と、御島さん。
「そういうオトコを女性は、恋する相手として、選んでいるのよ・・・本当は」
と、御島さん。
「そういうオトコは、いろいろなネガティブを経験し、そこを乗り越えてきたオトコだから、自然と女性に対する」
「「洞察力」も磨かれてきたのよ。大事なのは女性に対する「洞察力」を磨く経験をちゃんとしているって事」
「それがあるのと無いのとでは、結果が大きく違ってくるわ」
と、御島さん。
「そういう経験をその人生でしっかり体験しているからこそ、その笑顔で、女性をすべて受け入れる事が出来る」
「どんなネガティブにも打ち勝てる自信が彼をそうさせるのよ・・・」
と、御島さん。
「結局、人生で大切なのは、やっぱり、経験なんですね」
と、池澤くん。
「で・・・そういうのって、外見上、差があるんですか?どうやったら、そういう男性を女性は理解出来るんですか?」
と、池澤くん。
「そうね。要は雰囲気よね。ダメなオトコって、「エラそう臭」がプンプンしているのよね」
「「俺は東大出だ」とか「俺、いい会社の正社員なんだ」とか「俺、官僚」とか「俺、アカデミックな人間なんだ。准教授だし」とか」
「簡単に言うと、「知識がある」事ばかり誇っているような最低な奴らよね。そもそもオリジナルな知恵も作れない最低の人間の癖に」
「家柄とか卒業大学、現状の所属先ばかり偉そうに誇って、何の価値も無い自分に気づいていない」
「ま、こういう男性には、空気を読まないダメなオンナがくっつくんだけどね」
と、御島さん。
「少し感情が入ったわ。いいオトコは、常に今の空気に敏感よね。そして、相手の女性の気持ちをほぐすように常に言葉を出してくるわ」
「「君の一番好きなスイーツは何?」。「回転寿司のネタで好きなのは何?僕は創作軍艦系」」
「「春はやっぱり、ワンピースでデートしたいよね。君は、どういうワンピースが好きなの?」」
「「好きなアクセサリーは何?イヤリングで趣味に走るのも面白いよね」「新しいパンケーキを食べに行くのも冒険みたいで面白いよ」」
「・・・いろいろなセリフで、まず、女性を癒やしてくれるわ。まあ、簡単に言えば、笑顔で、女性に話しかける事の出来る男性が基本よね」
「そういうオトコは女性の感情をほぐす、具体的で適切なセリフもちゃんとチョイスしてくるわ」
と、御島さん。
「女性に話しかけられない男性は、やっぱりダメですか・・・」
と、池澤くん。
「当然ね。子供じゃないんだから。相手にならないわ・・・」
と、御島さん。
「それに、女性に自由に話しかけてくれる男性って、人生に固定観念が無いって言うか、毎日を冒険として捉えていて」
「タブーが無い感じですよね」
と、ミユウちゃん。
「そうね。毎日、しなやかに生きてる感じがするわよね」
と、御島さん。
「それに一番大事なのは、本能的に男女がつながっている事・・・相手の笑顔に吸い込まれるように女性が笑顔になれなくてはいけないわ」
「そこで大事なのは言葉じゃないの。相手の目を見た時に、ココロがすーっと相手のこころに吸い寄せられるようにつながっていくの」
「お互い目を介してココロが繋がっている感じね。そういう本能のチカラを使える男性がいいのよ・・・」
と、御島さんは遠い目をしながら、夢見がちに言葉にする。
「言葉ではないの。こころを繋げる、本能のチカラこそ、大事なの。恋の魔法をかけられた女性だけに許された透明な鍵が・・・そこにはあるのよ・・・」
「これ、経験した人間じゃないと、わからないかもね・・・」
と、御島さんは遠い目をしている。
「でも、わたし思うんですけど・・・その男性のファッションも大事だと思うんですよ。なんかサラリーマンのオヤジが着ているような」
「おっさんスーツで、好きなパンケーキのお店に行ったとしても、浮いちゃいますよね。そういう男性ってファッションも固定観念って」
「言うか・・・頭が堅いって、そういう事だと思うんです。人生は冒険じゃなくて、既定路線みたいな・・・」
と、辛辣姫。
「ゆるちょさんは、明確に日本人を規定しています。人間はしあわせになれる人とそうでない人の2種類に分かれている」
「そして、しあわせになれない人はこれまた2種類の人間が居て、周囲に偉そうに上から命令する「俺エライ病」の患者・・・と」
「周囲との関係を断ち切った「逃げ込み者」の人間・・・週末の趣味に逃げ込んだオヤジや、週末、子供と遊ぶ事にだけ逃げ込んだ」
「おっさん・・・逆に仕事に逃げ込んだおっさん・・・夜、酒を飲むことだけに逃げ込んだおっさん・・・」
「結局、仕事や、普段の生活を捨て、どこが好きな場所に逃げ込んだ人々は・・・それはネットも含めて・・・」
「リアルを怖がって、別の場所に逃げ込んだ人々は・・・そういう人達は、必ず不幸になると規定しています・・・」
と、辛辣姫。
「わたし、「俺エライ病」の患者は一切相手にしていないですけど、「逃げ込み者」って結構、巷に多いんですよね」
「で、この頭の堅いおっさん達・・・週末でも、常にサラリーマンスーツでいる人・・・みたいな人生・既定路線のおっさん達って」
「ある種、「逃げ込み者」だって、最近、気づいて・・・人生冒険じゃないひとって、相手にしちゃいけないんだなって、やっと気づいたんですよ・・・」
と、辛辣姫。
「だって、サラリーマンスーツの禿げたおっさんをパンケーキの店に連れていけますか?」
「っていうか、そういうオヤジと話す・・・話したい気持ちが一切ありませんよ。そんな人生・既定路線のオヤジなんか」
「同じ空間にいる意味があります?そもそも!絶対つまらないもの・・・そういう男性・・・」
と、辛辣姫。
「そうね。わたし、視界にも入れたくない。毎日、同じ靴を履いて・・・同じスーツを着て、目立つのではなく」
「目立たない事を意識して、「長い物には巻かれろ」主義のオトコ・・・そんなオトコ、いやだあ・・・」
「半径1メートル以内には、絶対いれたくないタイプね。同じ空気さえ、吸いたくないわ」
と、御島さん。
「結局、本能に帰るのよ。本能的に、生理的に、そういうオヤジ達は嫌」
「なんか、目が濁っているのよね、そういうオヤジって」
「話題だって乏しいだろうし、パンケーキなんて言ったって、理解すら出来ないんじゃないかしら」
と、御島さん。
「そうですね。空想すら、したくないです」
と、ミユウちゃん。
「そういう時に欲しくなるのは、気のきいたオトコなのよ。「ちょっとお酒でも飲みに行こうか。すぐ先の店でほっこりしようよ」」
「って言ってくれる。オトコは行動的なオトコじゃダメよね。さっきも言ったけど、女性に声をかけられるのを永久に待ってるようなオトコじゃだめ」
「オトコは先に先に、女性の気持ちを察して、行動してくれなきゃ」
と、御島さん。
「やっぱり、大切なのは、「洞察力」だ」
と、貴島くん。
「そういうオトコはやっぱり雰囲気が違うんですか?」
と、池澤くん。
「そうね。目を合わせただけで、こちらをトロンとさせてしまうような、そういう目を持っているわ」
「オトコは目なのよ。その目があるから、彼の言葉も生きてくる」
「「いいじゃん。行こうよ。約束だろ?」と彼は少し強引に手を握って、歩きだす」
「約束なんてしていなくても、女性のこころに突き刺さる言葉を彼は持っている。そして、それを繰り出してくるの」
と、御島さん。
「男性は少し強引な方がいいって、聞いた事がありますけど」
と、池澤くん。
「そういうカタチじゃないのよ。雰囲気と言うか、彼の目ね。その目がわたしの行動を促すの。それは獣の動きのようだわ」
と、御島さん。
「その瞬間、女性は確かに恋しているんですよね?」
と、辛辣姫。
「そ。恋をしているからこそ、男性の言葉が、やさしく促してくれるの。本能的に女性を動かすの・・・」
と、御島さん。
「光る目と光る目が合わさって・・・上機嫌な微笑みを生むわ。人生で初くらいの上機嫌な微笑み」
「だからこそ、もう、その先に進める事を相手にも解らせて・・・人生の冒険はさらに進んでいくの」
「人生・既定路線のオヤジには、入り込む隙間も一切無いわね・・・」
と、御島さん。
「人生は何も決まっていないの。相手の男性が、わたしのこころを見つめてくれて、最高の上機嫌の場所に連れて行ってくれるから」
「人生は動き出し、恋は成就するのよ。そういう素敵な男性こそ、女性を最高にしあわせに出来る、結婚相手の男性になるとわたしは信じているわ」
と、御島さん。
「男女の間で、一番大事なのは、そこで作り上げられた「こころとこころの繋がり」なのよ。そこが一番大事。そのこころが切れたら」
「こころが離れたら・・・その関係性は、終わってしまう・・・それだけだと思うの。そこが大事ってお互い思っていれば・・・」
「お互い、それを大事に出来なくなったら、当然、終わりが来るのよね。それが二人の関係って事じゃない?」
と、御島さん。
「シンプルな恋で始まって、お互いの大事さを知り、こころとこころが繋がり、愛が芽生えて、二人の人生が始まる」
「子供が出来て、生きていくうち、それが家族愛に成長していくか、自分勝手な人生を追いかけるようになって、こころが離れるか」
「それが人生って事かもね。いずれにしろ、人生は冒険だわ。常に美味しいパンケーキを求めていくように」
「融通無碍な、自由なカタチで生きる自分でありたいわ」
と、御島さん。
「・・・とすると・・・パンケーキの似合わない、人生・既定路線のオヤジは、結婚相手失格って事になりますかね」
と、貴島くん。苦笑している。
「女性の気持ちのわからない・・・「洞察力」の無い男性は、そもそも、女性の恋の相手にはならないわ」
「そういう男性を相手にしている女性も、しあわせにはなれないんじゃないかしら」
と、御島さん。冷たいビールをグビリと飲んだ。
「お互い相手の気持ちをわかりあえる、お互いの気持ちを気にかけられる・・・そういう二人になれないと、しあわせにはなれないんじゃないかしら」
「それが素敵な恋する二人だとわたしは思うわ」
と、御島さん。
「じゃあ、逆に言えば、お互い相手の気持ちをわかりあえる・・・気にかけられる・・・そういう二人になれれば、確実に、しあわせになれる」
「・・・恋する女性はしあわせになれるって・・・そういう結論で、いいですね!」
と、辛辣姫が言うと、御島さんもミユウちゃんもやさしい笑顔で頷いた。
数時間後、別の店に、僕と貴島くんの姿がある。
「結局、恋の魔法をかけられた時に見つける事の出来る、魔法の鍵・・・それを見つけられた女性だけがしあわせになれるって事ですか?」
と、貴島くん。
「ああ。あの鍵を使うとすっげー、気持ちよくなるれるんだぜー」
と、僕はジン・リッキーを飲みながら、笑顔で言葉にした。
(おしまい)