「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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今年もありがとうございました!

2015年12月31日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

とうとう大晦日ですね。

2015年もあっという間だったような気がしますねー。


さて、その時、クリスマス休暇前で・・・僕らは、事務所の大部屋でごく内輪的な忘年会をしていました。

「今年も、もう終わりですね。クリスマスが過ぎれば一気に年末ですよ」

と、貴島くんが白ワインを飲みがながら言葉にする。

「ゆるちょさんは、どうでした。今年はいい1年になりました?」

と、辛辣姫ユキちゃん(28)。

「そうだねえ。割りと仕事の方も納得出来る文章も書けたし、よかったんじゃないのかなあ」

と、僕。

「僕はゆるちょさんの恋愛理論の話が好きです。男性と女性は目と目を見つめ合った、勝負をし・・・男性が勝てば」

「男性は「自分に従わせる人間」になる事が出来て、女性は本能的に「その男性の意思に従う」ってなって・・・」

「「自分の意思に従わせる男性」「その男性の意思に従う女性」の二人の間にこそ、恋が生まれる・・・って話」

「この時大事なのが男性の「サル山のボス力」で・・・「人間性の大きい」「精神的に強い」男性の個体にのみ、そのチカラは宿るんですね」

と、池澤くん(24)。

「それを勉強出来たから・・・女性に恋される男性になるには、どうしたらいいか、理論的にわかりましたし」

「自分を強くする人生修行って、余程大切なんだなって、納得しましたよ」

と、池澤くん。

「ふ。池澤も、やっとやる気になったって事だなあ」

と、貴島くん。

「だって、恋について、こんなにもわかりやすく理論的な説明って、他で聞いた事なかったですから」

「それは、説得されますよ」

と、池澤くん。

「わたしは、その話を聞いて・・・男性に得点をつけました」

「0点・・・これは女性から興味を持たれず、無視されている男性ですね。自分からも女性に声をかけられない情けない男性」

「・・・もちろん、そういう男性は女性から無視されて当然って事ですねー」

と、レイカちゃん。

「ほう、そりゃ手厳しい」

と、僕。

「ふふ。次、50点・・・これは女性から声をかけないけれど、女性に声をかけてもいいくらいに「人間性の大きい」男性かな」

「まあ、有り体に言えば、女性と話す権利を有する男性って事・・・まあ、これは女性が理性的に判断している感じかしら。まだまだ、理性の世界の話なの」

と、レイカちゃん。

「そういう男性がイケメンの男性って事ですか?」

と、ミユウちゃん(25)。

「で、100点は、女性の方から積極的に声をかけていく男性ね。「サル山のボス力」が素晴らしく強い・・・池澤くんの言ってた」

「「自分の意思に従わせる男性」・・・この本能的なチカラは抜群だから、女性は簡単に恋に落ちてしまう」

「やっぱり、恋は本能のチカラなのね・・・」

と、レイカちゃん。

「じゃあ、レイカさんは、男性はすべからく、本能のチカラを磨いて、100点を目指せと?」

と、貴島くん。

「そうね。この事からもわかるように恋は言葉じゃないの。本能のチカラなの。これって、男性の放つオーラで、女性はわかるし」

「男性と目と目を合わせれば・・・女性は恋に落とされてしまうわ。男女は目と目で恋を語り合うモノだもの」

「そういう事になるのね・・・」

と、レイカちゃん。

「なーに、また、恋の話をしているの?」

と、そこへ社長室から出てきた御島さんが割り込んでくる。

「全く年末って、ホント、仕事が忙しいのよね」

と、愚痴る御島さんである。

「でもさー。その話で明らかになったのは、女性と男性の恋の基本条件って・・・男性が女性を外敵から安全に守れる事だった」

「って事よね。だから、男性が女性を外敵から守れなくなったら・・・女性の恋の魔法が当然、解ける・・・」

「だから男性は、本能のチカラである「サル山のボス力」・・・「動物としての本能的迫力」を常に磨いておく必要がある」

「って話になるのね・・・」

と、御島さん。

「僕はその理論が出来た時・・・子供の頃から懸案だった疑問・・・「何故ヤンキーとヤクザ屋さんは女性にモテるのか?」と言う」

「疑問が呆気無く氷解して・・・ちょっと笑ったね。彼らの「動物としての本能的迫力」は・・・仕事の道具みたいなモノだから」

「常に磨いているわけだし・・・そりゃ女性にモテるよね・・・」

と、僕。

「あのー。ちょっと疑問に思ったんで聞くんですけど「動物としての本能的迫力」を磨くって・・・具体的にはどうするんですか?」

と、池澤くん。

「それは、簡単じゃない。毎日の戦い・・・目と目を合わせて、相手の心底を覗く・・・をし続けるって事でしょ?」

「ねえ、ゆるちょくん」

と、御島さん。

「まあ、男女の場合は、目と目を合わせて、笑顔で、目で挨拶って所だろうけどね」

「それ、目の笑う笑顔を貰えるから、お互い、気持ちいいんだ」

と、僕。

「だから、100点の男性のみが・・・女性と目と目で挨拶が出来て・・・女性を目の笑う笑顔に出来る」

「そういう事ですよね?ゆるちょさん!」

と、レイカちゃん。

「まあ、そういう事だね」

と、僕は機嫌良さそうに白ワインを飲んでいる。


「でも、ゆるちょさんって、20代くらいまでは、恋では結構苦労したんですよね?女性に嫌われたり、「近くに寄らないで」っていうオーラを出されたり」

「そういう経験があるって・・・」

と、池澤くん。

「うん。会社に入った頃、25歳から30歳は、僕の暗黒時代だったからね。ストレス太りをしてしまって」

「目にもチカラが無かったから、女性に徹底的に嫌われたよ。そういう時の女性はほんと怖いくらい自分の気持ちに正直だよね」

と、僕。

「その頃ですよね。仕方無くてネットナンパに励んで・・・7,8人の女性と横浜デートしたけど、皆嘘つきで」

「「25歳、独身、ちょっと美人」が「35歳、既婚、ちょっとポッチャリ」・・・みたいな女性ばかりだったって話」

と、貴島くん。

「ああ。懐かしい。9人くらいだったかな。皆、既婚のオバサンでさ。で、僕も聞いたんだ「何故嘘だってわかるのに」」

「「今日、来たんですか?」って。そしたら、「だって若い男の子と横浜でデート出来て、美味しい創作フレンチも」」

「「頂けるんでしょう?そんなデート、わたししたことなかったし・・・」って事だった」

「その時、僕は、女性ってそういう人もいるんだ・・・って勉強したって所かな」

と、僕。

「「何事もやってみなきゃわからない」発想の行動派のゆるちょさんらしい・・・」

と、貴島くん。

「完全なオバサン発想。っていうか、女性はそんな人間ばかりじゃないですよ」

と、辛辣姫。

「そりゃあ、わかってるよ。ただし、その頃の僕はわかりやすい「しずかちゃん症候群」にかかっていたから」

「そこから抜け出るのに、ちょうどいいきっかけになった」

と、僕。

「「しずかちゃん症候群」?」

と、池澤くん。

「自分で名前つけた症状だけどね。「しずかちゃんみたいにかわいい女性は性格もいいはずで、正直だ」って言う、女性に対するただの思いこみで」

「後に転じて「女性は性格もいいはずで、正直だ」と言う変な思い込みに変わっていた。「女性は正直だから太った僕を嫌うんだ」」

「みたいな思い込みで・・・それは正しかったと思うけど・・・いずれにしても、女性に変な夢を持っていた頃だよ」

と、僕。

「それが完全に・・・夢から覚まされた?」

と、御島さん。

「そ。8人も9人も皆嘘つきで・・・その時、僕は「ネットと言う所は外見に難のある人間が自分の弱みを隠す為に」」

「「逃げ込んでいる場所だ。ただそういう場所に過ぎない」と・・・こっちも変な夢を捨てられたよ・・・やっぱ人生経験だよね・・・っていうか、経験からの思考こそ大事って所かな」

と、僕。

「ただし、ネットは、同時に多くの人間に情報を発信出来る手段でもある・・・と言う所だけ、僕は、利用させてもらう事にした。その時からね」

と、僕。

「ゆるちょさんって、ホント、経験するから、その経験から思考して・・・対処方法を考えながら、自分をどんどん成長させていく」

「って事を人生で常にやっているんですよね。その後、ゆるちょさんは、サイクリストになって、体脂肪燃焼も実施して」

「体脂肪率20%以下を実現して・・・その頃から女性に注目されるようになって・・・「ヒカルの君の目」を備えられて・・・」

「その頃から、偶然に「動物としての本能的迫力」を毎日磨く生活に入って・・・今では目の笑う女性に囲まれる生活に入ってる・・・」

「つまり、自分が変われば周囲も変わる・・・自分が成長するからこそ、周囲の女性の表情も変わる・・・って、この事を言ってるって感じですよね?」

と、池澤くん。

「そうだね。あれ程、女性に嫌われた僕が・・・今の状況は、信じられない程、いい状況になれてるって事になるだろうね」

「でも、何事にも、やり方が裏に隠されているって事さ。有り体に言えば、20代までの僕は「動物としての本能的迫力」は、ほぼゼロ」

「だったんだよ。特に25歳から30歳の僕の暗黒時代には。だから、女性は不快な顔をしてた」

「だけど、「動物としての本能的迫力」を日々磨く生活に入ったもんだから」

「シビアにそれは磨かれ・・・僕自身成長する事が出来て・・・女性に笑顔を貰えるようになった・・・ただそれだけの話だけど、要は何事にも因果関係が」

「あるってことさ。「「動物としての本能的迫力」を磨けば、女性を恋に落とす事が出来る」・・・その知恵に辿りつけたから」

「僕的には、ラッキーって事になったってわけさ」

と、僕。

「そういう意味で言ったら、「動物としての本能的迫力」が無い男性の方がこの日本には多いですよね」

「外国の方が「動物としての本能的迫力」がすごい人が多いような気がする。だから、ゆるちょさん、外国に言ってもモテますよ」

「だって、本能のチカラって、万国共通ですもん」

と、辛辣姫。

「僕は日本が好きだから、日本にいるよ。でも、確かに「動物としての本能的迫力」が無い人は多いような気がするね」

「それが日本の出生率を下げている・・・そこに直接つながっているような気がするな」

と、僕。

「日本の男性を見ていて、わかりますもん。「死んだ魚の目」の男性ばかり・・・それって「サル山のボス力」が無いって」

「言う事でしょう?要は「他人の意見に従う男性」って意味だし・・・」

と、辛辣姫。

「若い男性にも「動物としての本能的迫力」を持っている人は少ないですね。むしろ、「他人の意見に従う男性」ばかり」

「それに彼らは、自分が頭がいいと考えているから、要は要領よく生きれば人生しあわせになれると考えている」

「苦労は自らせず、回避すればいいと考えている。だから、自動車のローンさえ、怖がって・・・」

と、ミユウちゃん。

「その結果は、人生修業を回避した人生になるから・・・死ぬまで「動物としての本能的迫力」を獲得出来ない、しあわせになれない」

「人間になってしまうと言う、未来の結果が出ちゃってますよね・・・」

と、ミユウちゃん。

「「自分は他人と違って頭がいいんだ」って考えるお馬鹿な男性が皆、「動物としての本能的迫力」を獲得出来ず」

「自分勝手な人間として周囲に認識され、孤独になっていく風景は・・・今までよく見てきましたからね」

「そういう人間はふしあわせを呼びますよね」

と、辛辣姫。

「うーん、なんか哀しい未来を見ているようだわ。そういう哀しい話は辞めましょう」

「もう、年末なんだし、来年からの明るい話にしなくちゃ」

と、御島さん。

「わたしね。来年からの御島事務所は、さらに明るいと思っているの」

「だって、うちのエースのゆるちょくんは、もう「朝ドラヒロイン」モードに入ってるんだから!!」

と、笑顔の御島さん。

「「朝ドラヒロイン」モード?」

と、池澤くん。

「朝ドラのヒロインは毎週、いろいろエピソードを重ねてその度に知り合いを増やしていくでしょう?」

「もちろん、その知り合い達は、週の終わりの土曜日には、その朝ドラヒロインを好きになっているの」

「まあ、恋に落としているのよ。ある意味「情」が生まれるって事よね」

と、御島さん。

「ゆるちょくんは実社会・・・リアルライフで、その状況を引き起こしている。ゆるちょくんのいい所は、今でも基本的に性格のいい少年の」

「まんまの性格なのよね。社会の荒波をほぼ一通り通り抜けてきたのに、全然、ひしゃげた所なんか無い」

「それでいて、他人の中身、他人の嘘、他人の変なおべっか、すべて見抜くわ。それだけ、信用していた人に裏切られた経験だって持ってる・・・痛みも充分経験しているって事ね」

「その上で、相変わらず性格のいい少年・・・社会の男女はまず、ゆるちょくんのそんな所に感動しちゃうのよね・・・」

と、御島さん。

「その上で・・・抜群の知恵のあるしゃべり・・・ゆるちょくん。例の「ヒカルの君の目」の説明をして頂戴」

と、御島さん。

「はい。「ヒカルの君の目」とは、要は女性を恋に落とす為のマジックアイテムで、かの「源氏物語」で「光源氏」が次々と」

「女性を恋に落とした・・・そのマジックアイテムの事を言っています。よく「源氏物語」の解説書には、「若くて美貌な家柄の」」

「「抜群にいい公達に、女性は次々と恋に落ちた」・・・と見てきたように書いてありますが、女性はそんな理性的な理由で」

「次々とは、恋に落ちません。「ヒカルの君の目」とはキラキラ光るその目に見つめられた瞬間・・・女性に本能的に恋の魔法を」

「かけちゃうので・・・本能的に恋に落としちゃうんです。女性はそのキラキラな男性の目が大好きなんですね」

「だから恋に落ちちゃうわけですけど・・・だから、女性はキラキラなアイテムが大好きでしょう?」

と、僕。

「ちなみに同じキラキラと言う事で言及すれば、よく街で見かけるのは猫よけの為に水をいれたペットボトルを置いている家を」

「見かけますが、あれもカン違いなんですね。あれ、本来は子猫を狙う猛禽類の目がキラキラしているから、猫はそれに怯えるんです」

「ちなみに僕もキラキラな「ヒカルの君の目」を持っていますが、猫は僕と目が合うと完全に逃げ散ります」

「僕は目から「ハッピーエナジー」と言う強いエネルギーを発していますから、そのエネルギーを猫たちは嫌うわけです」

「もちろん、ペットボトルに水をいれていても「ハッピーエナジー」は出ませんから、猫よけにはならないと、そういう話なんですね」

と、僕。

「で、この「ハッピーエナジー」がたくさん目から照射されると・・・女性はそのエネルギーのチカラにほだされて恋に落ちる」

「そういうカラクリになっているんですよ。それが「光源氏」が女性を次々と恋に落とせた真の理由なんですね」

と、僕。

「どうお?こんな聞いたことも無い知恵を、涼しい顔して、目の前で、しゃべられたら・・・ただでさえ、ゆるちょくんの性格のいい少年感と、「ヒカルの君の目」のおかげで」

「女性も男性も好意を持っているのに・・・本能的に説得された上で・・・理性的にも説得されちゃうんだから」

「それは、ファンになっちゃうわよね。まさに朝ドラヒロイン・・・ううん、朝ドラヒロインより、ファンづくりの能力は高いわ」

と、御島さん。

「だから・・・ファンのみなさんはゆるちょくんの話がぜひ聞きたくて、ゆるちょくん・・・つまり、うちの事務所への」

「仕事のオファーは、来年以降も右肩上がりは必定・・・人間しあわせスパイラルに入ると、たくさんの男女に求められる事になるの」

「これが、人生失敗しちゃって、ふしあわせスパイラルに入ると、誰からも興味を持たれず、話しかけられる事も無くなり、孤独化するのね」

「そういう人生は絶対にやっちゃダメよ。特に若い池澤くんは、ね・・・」

と、御島さん。

「大丈夫ですよ。その辺は肝に銘じてありますし、先輩方みなさんの人生の歩き方を参考にさせてもらいますから」

と、池澤くん。

「・・・にしても、そういう事なら、うちの事務所も来年からも安泰ですね」

と、辛辣姫。

「わたしは、ゆるちょさんと仕事が出来ると・・・毎日新しいキラキラな知恵に出会えるんで、ほんと、毎日ワクワクから」

「始まれるんですよね。それが今のわたしのなによりのしあわせかな」

と、レイカちゃん。

「そうですね。今年も毎日、いろいろな事があって・・・知り合いも増えて・・・はは、まさに朝ドラヒロイン状態ですね」

「ゆるちょさん、中心にして・・・」

と、貴島くん。

「まあ、来年も物語は続いて行くと言う事ね。これからもどんどんこの事務所への登場人物は増えていくわ」

「わたし達もどんどん新しい知恵を作りながら・・・さらにしあわせになっていきましょう」

「今年もいろいろありがとうございました。来年もよろしくね、皆!」

と、御島さんは言うと、シャンパングラスをたかだかと持ちあげた。

「がんばりましょう!」「おー」「人生、楽しまないとね」「そうそう」「いい来年になりますように!」

事務所の皆は、口々にそう言いながら・・・いつもの、楽しい時間が過ぎていくのでした。


(おしまい)

しあわせになりたかったら!

2015年12月30日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

12月30日・・・静かな時間が過ぎていきますね。

僕、仕事してますけどね。結構、捗るんだよな、こういう時間が。


その時・・・僕の話を取材したいと言うレイカちゃん(31)と僕の話し合いはまだまだ、終わっていませんでした。

「わたし・・・その話からすると、考えを変えなきゃいけなって事がだんだんわかってくるんですよね」

と、レイカちゃん。

「え?どういう話?」

と、僕。

「つまり・・・わたしは、男女の結婚が途中で、ギクシャクしてくるのは・・・基本、女性の側が旦那に対して」

「呆れたりして、相手のオトコをある意味、旦那という存在として諦めるからだと思っていたんです」

と、レイカちゃん。

「ほう。それはなんとなくわかる感じだね」

と、僕。

「その原因はズバリ、旦那の毎日のプレゼンが、悪いから・・・つまり、旦那が、奥さんの感情を毎日どんどんサゲサゲにしているから」

「そういう行為によって、日々、女性の感情が下がりに下がって・・・ある日、旦那を人間として諦める日が来る」

「・・・そういう事なんだと思っていたんですよ」

と、レイカちゃん。

「なるほど・・・確かに男性は結婚すると途端に女性に対するサービスを辞めるって言うからね。「釣った魚にはえさはやらない」っていう不幸の呪文を」

「おっさん達は唱えたがるらしいし・・・」

と、僕。

「でも、その原因の本質は違う所にあったんです。わたし、今、それに気づいちゃったんです」

と、レイカちゃん。

「ほーう。それって、マジ、どういう事?」

と、僕は真面目な顔で、レイカちゃんに質問していました。


「女性にしろ、男性にしろ、大事なのは・・・本能的なチカラだって事に気づいたんです」

「女性にしろ、男性にしろ、その人の能力そのもの・・・つまり、①人間性の大きさと、②精神的な強さ・・・この本能的なチカラが」

「社会に出てからの・・・いや、結婚してからの修行の結果として、成長出来ていないから、突然、女性に本能的に嫌われ始めるんだと」

「わたし思ったんですね」

と、レイカちゃん。

「ほう・・・なるほど」

と、僕。

「例えば・・・①人間性の大きさって・・・その人が注意出来る範囲だったり、同時に細かさ」

「繊細さでも、あるんですよね。具体的に言えば、わたしが、ゆるちょさんの目の前にいるとして、ゆるちょさんはわたしに」

「どこまで注意を払ってくれるか・・・例えばわたしがアボカドを嫌いだったとしたら・・・ランチでも、夕飯でも、そういう店を」

「当然のように避けてくれるでしょう?わたしがもし、左利きだったら、ゆるちょさんなら、左利き用のハサミをプレゼントして」

「くれるかもしれない。女性からすれば・・・こんな小さい事でも、好きな男性が気にかけてくれたら、本当に嬉しいもんなんですよね」

「その繊細さと、守備範囲の広さこそ・・・ゆるちょさんの人間性の大きさを具体的に説明する事かなって、思うんです」

と、レイカちゃん。

「今のゆるちょさんなら、わたしだけじゃなくて・・・有に500人以上の人間を自分のメモリ空間に展開出来て」

「いろいろ気を使う事が出来るでしょう?逆に人間性の小さい人間って・・・自分だけでもいっぱいいっぱいで」

「まして、女性の事なんて・・・気を使うところか、全く理解出来ない・・・そういう具体的な差になるんですよね」

と、レイカちゃん。

「わたし、いいオトナになっても、自分の事でいっぱいいっぱい・・・エスコートする女性の事を考える余裕も無い男性なんて」

「・・・嫌ですからー」

と、レイカちゃん。

「そうか、なるほど・・・人間性の大小は、コンピューターのメモリ空間の大小で、説明すると、わかりやすいね」

「メモリ空間がデカくて、プログラムを並列に何本も展開出来るのが、人間性のデカイ奴で、1本しか展開出来ないのが、人間性の小さい奴か・・・」

「確かに、そういう感じがするな。そういう男性って、女性の事もわからない・・・今の現状すら、理解出来ていない」

「・・・みたいな感じ、あるからね」

と、僕。

「わたし、特にエリートを気取る男性がそうなんですけど・・・そういう男性って、人間性が小さい=メモリ空間が小さいから」

「目の前の女性の事を全くわからないばかりか、一般的な女性と言うモノも理解出来ていないんですよね」

と、レイカちゃん。

「それってどうなるかって言うと、彼らの小さなメモリ空間には、自分で勝手に想像した・・・実在の社会とは全く違った」

「彼らの妄想世界が広がっているんですよ。例えばわたしだって、随分と繊細な方ですけど、エリートを気取る男性からすれば」

「ステレオタイプな女性として、理解されていて・・・女性は皆馬鹿で、創造的で無くて、いつも文句ばかり言っていて、理解力が無く」

「特に自分に対する理解力が無くて、自分がこんなに知識をたくさん持っていて、仕事も出来るのに、女性は誰一人それを評価しないし」

「言い寄ってくる女性もひとりとしていない。価値のある男性である俺を馬鹿にするにも程がある」

「・・・そういう意識で見られているんですよね。だから、彼らの妄想世界の中・・・彼らの小さなメモリ空間の中にいるわたしは」

「そういう女性って事になっているんですよ」

と、レイカちゃん。

「は?何それ。つまり、現実が見えていないばかりか、勝手に自分に都合の良い世界を作り上げて、それを自分のメモリ内に」

「展開しているって、わけ?阿呆にも、程があるな」

と、僕。

「もう古い歌ですけど、昔、杏里さんが歌っていた歌に「オリビアを聴きながら」って歌がありました。彼女は、その歌詞の中で」

「「疲れ果てた、あなた、わたしの幻を愛したの・・・」って歌っています。つまり、女性の中身を見抜けない男性は、自分の中に勝手にその女性の幻を作って」

「自分にだけ都合のいい女性として、愛しちゃう・・・そういう話がよくあるって言う事を彼女は、指摘しているんですね」

と、レイカちゃん。

「なるほど・・・自分に都合のいい妄想だから、その女性を愛しちゃうわけだ。随分、自分勝手だけど・・・確かに、僕も・・・10代や20代の頃って、女性の中身がわからないから」

「随分、希望的観測的に、女性を見ていた記憶があるな・・・」

と、僕。図星な指摘に、ちょっとだけ苦笑する。

「要はエリートを気取るオトコ達・・・エリ男達は、社会に出るようになっても、現実が見えないばかりか、目の前の女性が何を考えているかさえ」

「読めないんです。女性そのものすら、理解出来ていないんです。だって、そういう男性って基本、若い頃から、女性に相手にされないし」

「自分のそういう貧しい女性関係を他の人間に知られるのは恥ずかしいし・・・でも、それを認めるわけにはいかないから」

「自分に都合の良い世界を自分の中につくり上げて・・・エリ男って、実際は、現実とのギャップが理解出来ないのが現状なんです」

と、レイカちゃん。

「うーん、それって、女性からすると、随分問題のある状況じゃない?」

と、僕。

「そうなんです。だから、エリ男は、見る目のある女性には、簡単に嫌われるし、彼らは、実際、自分の自慢話しか出来ないから、普通の女性にも相手にされないんですよ」

「そういう男性ってメモリが小さい以前に・・・どうしようも無い人間ですよね?」

と、レイカちゃん。

「ああ。現実を理解出来ずに、妄想で補完しているようじゃ・・・現実社会で、女性をしあわせにする事はまず出来ないからね」

と、僕。

「そういう事なんです。まあ、メモリが小さい人、精神的に弱い人って・・・要は、現実社会とちゃんと向き合って修行を」

「して来なかった人達なんですよね。人生、逃げてばかりのオトコ達。エリ男もそうだし、実際、今、結構年齢を重ねていても、人間性小さいままだし」

「精神的にも強くない男性って、多いんですよね。その修業も全然出来ていないって、言うか・・・」

と、レイカちゃん。

「②の精神的強さについて言えば・・・結局、皆若い頃は精神的に弱いじゃないですか。それは当たり前なんですよ。誰だってゼロからの出発なんだから」

「でも、学生の頃なら、例えばスポーツ系の部活なんかで、精神的強さは鍛えられますよね」

「学生時代にそういう経験をしなくても社会に出れば・・・しかも、自分の人生にしっかりと向き合って成長する事を志向していれば」

「いろいろと社会で経験するうち、たくさんの失敗をしますよね。だって最初は出来ないのが当たり前なんだから」

「その失敗・・・精神的な傷を乗り越えて・・・要はネガティブな状況をポジティブな状況に変えられた時に、その精神的な傷は癒え」

「それで、人間は、ちょっとだけ精神的に強くなるんですよ。これを人生の修行の際に繰り返すからこそ、やがて、そういう男性は、精神的に強くなるんです」

「だから、精神的に強いと言う事は、それだけ、失敗=精神的な傷を乗り越えて、強くなってきた修行をしてきた証になるんですよ」

と、レイカちゃん。

「うん。それはすごく理屈的にわかるな・・・修行をやるからこそ、精神的に強くなれる。やらなきゃ、精神的に弱いまま」

「そこにその男性の、人生に対する考え方が出ちゃうね。真面目に人生と向き合ってきたか・・・あるいは要領よく逃げ回っていたから精神的に弱いまま、なのか、とかね」

と、僕。

「でも、ちゃんと修行を乗り越えて来た人って、少ないですよね。エリ男に至っては、失敗そのものが出来ませんからね」

「失敗が怖くてしょうがないのがエリ男ですから。だから、要は、エリ男は、最初から、精神的にも強くなれない構図になっているんですよ」

「だから、いつまでも、精神的に弱いままの、人間的に小さいオトコが出来上がるんです。女性を不幸にする使者ですよ、こういうオトコは」

と、レイカちゃん。

「レイカちゃんは、要は・・・男性は①人間的にデカくなくてはいけない、②精神的に強くなければいけない・・・としているんだね」

「そういう男性じゃないと女性をしあわせに出来ないから・・・」

と、僕。

「でも、現実的に①②とも達成出来ている男性は少ないとも指摘している。まあ、嘆いていると言ってもいいかな」

「そして、その中でも、特殊な例として、「エリ男」の存在を指摘してくれて・・・そういう男性は女性の中身が見抜けないから、妄想で補完していて、現実が見えていないし」

「そもそもエリ男は、失敗を怖がるから①②とも達成出来ていない・・・だから、女性をふしあわせにするオトコだから、そもそも女性が相手にすべき男性じゃない」

「・・・と言う事を言ってくれたわけだね」

と、僕。

「どうせ、エリ男と結婚している女性なんて、物の本質の見えない、空気読めない女性ですよ。だから、女性からも好かれていない。エリ男とそういう女性のペアだったら」

「基本嫌われているから、周囲に人は集まらないでしょうね。お義理で、くらいしか・・・」

「だって、男女共に、「俺エライ病」の人間なんだから・・・周囲をふしあわせスパイラルに引きこむ最強の悪魔ですからね・・・」

と、レイカちゃん。

「は。相変わらず、鋭い指摘だ。普段は、割りとふわっとした女性なのに、事、仕事となると、より辛辣になるよね、レイカちゃんは」

と、僕。

「お褒め頂いて、光栄です。ゆるちょさん」

と、レイカちゃんは言うと温かいレモンティーをズズッとすする。


「で、ここで、本題に入ります。なぜ、結婚した女性が途中からどんどん不幸になっていくか・・・これ、話は簡単なんですよね」

と、レイカちゃん。

「それ、どういう事か、教えて」

と、僕。

「女性は結婚すると・・・まあ、専業主婦なら、子供を生み、育てる事になりますけど・・・この子育てこそ、女性の最大の修行に」

「なるんですよ。女性だって、その時点で、若ければ、人間的にも大きくないし、精神的にも弱いと思います」

「それが普通ですからね。でも、子育てと言う最大の修行に毎日立ち向かって行くうち・・・女性は気づくんです」

「「自分は(精神的に)強くなっている。人間的にも大きくなっている。子供達の少しのいたずらくらい、笑って許せるくらいに」

「「なっているもの・・・」って言う言葉と共に、自分の状況を」

と、レイカちゃん。

「ほう・・・それって、子育てと言う修行で、専業主婦の女性は「人間性も大きく、精神的にも強くなる」と言う修行の成果を」

「出せちゃうって事ね」

と、僕。

「そうなんですよ。そうなると・・・女性は比較する生き物ですから・・・自分の人間性の大きさと、精神的な強さを」

「旦那のそれと自然に比較しちゃうんですよね。・・・というか、そうか、意図して比較するんじゃなくて」

「女性は旦那の目を見るんだ・・・さっきの話ですよ。女性は、旦那の目を見て・・・目と目の勝負を知らず知らずしちゃうんですよ」

と、レイカちゃん。

「そして、ある日、自分が勝つ日が来るんだわ。その瞬間、旦那への恋が消えるどころか、旦那を旦那と認めなくなる」

「女性にとって、旦那の定義とは・・・本能的なチカラで、自分に勝てるオトコ・・・自分と子供たちを外敵から守ってくれるオトコ」

「のはずだから・・・女性である自分に負けるような、弱いオトコは、すでに旦那の定義から外れているから」

「その瞬間、そのオトコは、本質的に旦那では無くなっているんだわ。この考え、画期的じゃないですか?」

「だって、しあわせに結婚したはずの男女がいがみあって、ふしあわせになる理由がここに具体的に説明されてしまったんですもの」

と、レイカちゃん。

「うん。確かにすごいよね。それに非常にわかりやすい・・・要は旦那が社会での修行を怠っているうちに、女性が子育てと言う」

「社会修行で、本能的な能力・・・①人間性のデカさと、②精神的な強さと言う数値で、旦那の上を行ったから」

「しかも、それを目と目の勝負で、奥さんに負ける事を、奥さん自身に見抜かれたから・・・家族を守るチカラの無いそのオトコは」

「旦那失格となった・・・そういう話だし、結果、女性がシングルマザーになって子供たちを育てる理由は、そこにあったんだ」

「家族の中で、旦那が不要と判断された根拠は、そこにこそあったんだ・・・奥さんより弱い旦那は、役に立たないもんね」

「・・・すげえ・・・わからない事が、どんどんわかっていくよ」

と、僕。

「わたし、旦那って二種類いると思っているんです。サラリーマンのように誰かに命令されて仕事をする一派と、職人のように、自分で選んだ仕事をどこまでも追求する一派」

「自分で選んだ仕事をどこまでも追求する一派は、自分で日々のやる事を決めるんですね。つまり、自分の目標が明確で、そういう自分になるためには、どれだけのハードルを」

「越えていかなければいけないかをすべて理解しているから、その日やるべき事が自然と明確になると言う事です」

「そういう人間は、常に自分の成長を志向していますよね。だから、そういう人達は、仕事そのものが修行になるんです」

と、レイカちゃん。

「それに対して、誰かに命令されて仕事をするサラリーマン一派は・・・ある意味得意分野が出来ると、仕事がルーティーン化するんですよ」

「仕事がルーティーン化すると、成長が見込めなくなる。だから、仕事が修行でなくなります」

「もちろん、個人差はあるし、毎日の仕事が修行になっている例もあると思うんですが・・・職人さん達のように、日々、修行を追求している人達と比較すると」

「どうもそこまでは行っていないような気がしますよね」

と、レイカちゃん。

「だから、①人間性のデカさ、②精神的な強さを追求出来ていなくて、むしろ、中途半端になってる旦那が多く散見される・・・レイカちゃんはそう言いたいのかな?」

と、僕。

「ええ。だって、修行が一定の成果を上げれば・・・男性の目はキラキラ光って女性を魅了する「ヒカルの君の目」になるはずじゃないですか」

「でも、現実は、そういう例は少ない。男性の多くは「死んだ魚の目」のままですよ。その事実ひとつで・・・「人間性を大きくする修行」「精神的に強くなる修行」が」

「実際、こなせていない男性の方が、大多数だと言えるじゃないですか」

と、レイカちゃん。

「だから、男性って・・・奥さんと目すら合わせなくなる症状が出てくるんですね。それは男性が本当の自分の能力を」

「見透かされない為に、隠したくて、奥さんから逃げていた症状なんだ・・・」

と、レイカちゃん。

「よく、会社で働いている旦那が家に帰ってくると居場所が無くて・・・猫だけが構ってくれる・・・なんてドキュメントを」

「やってるけど・・・そして、よく「僕は家族の中で扱いとしては最下位ですから。この猫の方が家族の中では」」

「「階級は僕より上ですから」・・・なんてお涙頂戴的な話をやってるけど・・・あれ、実際「人間性のデカさ」「精神的な強さ」的に、そうだって事なんだね」

と、僕。

「奥さんも、子供たちも、猫も・・・皆、旦那さんの目と勝負しているんだよ。子供達はお父さんの目を見て、その本能的なチカラの無さを」

「理解している・・・僕も子供の頃、オトナ達の目の輝きを見て、あいさつすべきオトナと対応しなくていいオトナを判別していたよ」

「チカラの無いオトナは・・・オトナ失格と言う意識、持っていたもんね・・・」

と、僕。

「ちなみに、ゆるちょさんは、今では目と目の勝負をすると、猫達は、即、逃げ散りますからね」

「ゆるちょさんの目の輝きは、半端無くすごいですよ」

と、レイカちゃん。

「へ。どーも」

と、僕。

「だから、結局、女性も目と目の勝負は、毎日やってるって事ですよ」

「その上で、目を合わせて実際に勝負した、世の男性や女性の評価をシビアにしていると言う事です。エリ男のように妄想に逃げたりしていない」

「と言うか、エリ男のように、現実社会をリアルに理解出来ていないオトコじゃダメって事です」

と、レイカちゃん。

「そういう意味で、言うと、奥さんに旦那のチカラが無いと見限られた男性達も、実は妄想や愚痴の世界に逃げ込んでいるんですよね」

と、レイカちゃん。

「それに対し、子供達は、そういうダメな旦那の本能的チカラの無さを・・・正直馬鹿にしているんですね」

「そうか・・・結局、本能的チカラの無さって・・・子供達からも侮蔑を生むんだ・・・」

と、レイカちゃん。


「わたし、専業主婦の方から話を聞く機会も多いんですよ。20代、30代、40代、50代・・・各世代の女性ですよね」

と、レイカちゃん。

「その中でも、印象的な話って「しあわせになる為に結婚して、子供も作った。家族っていつも温かいと思っていたのに・・・その居場所として、マイホームも夢だったのに」」

「「その家族づくりが上手くいかなかった」って言う女性って、ホントに多いんですよね」

と、レイカちゃん。

「家族づくり?」

と、僕。

「「結婚して、最初の2,3年はしあわせだったけど、子供を生んで、子育てとなった時・・・女性はもう、自分の時間すら無いくらい子育てに集中するじゃないですか」」

「「そうじゃなきゃ、子供は育てられないですからね。で、何年かして、次の子供も出来て・・・もう、そうなると毎日の家事と子育てでいっぱいいっぱいで」」

「「やっと子供達が幼稚園や学校に行くようになって・・・やっと落ち着いても学校行事や何かで、てんやわんや・・・気づいてみると、自分自身、もう40歳・・・」」

「「そうなった時、旦那が家族の中で、浮き上がっていたんですよね・・・」・・・そんな話を聞くんです」

と、レイカちゃん。

「うーん、20代から30代って、あっという間だって言う感想は、男性にしろ、女性にしろ・・・その時代、仕事に精出してた・・・子育てだって主婦の立派な仕事という意味でね」

「・・・仕事に精出してた人達は皆言ってるよね。それだけ集中してたって言う意味でさ」

と、僕。

「そういう時って、所属しているコミュニティで一番求められている時なんだよね。僕は会社員だったし、専業主婦のみなさんだって、子育てをする人として家族から求められていた」

「って事でしょ?」

と、僕。

「うん。それはしあわせな事なのかもしれないけど・・・40歳になった時、女性は「わたしはもう美しくない。ただのおばさんだ」って気づいたりするんだそうです」

「そうすると化粧する気持ちすら萎えるって言うか。・・・もっと言うと、子育ての時に、自分が女性だと気づかせてくれなかった旦那だって悪いって言う事を言う人もいるんです」

と、レイカちゃん。

「自分が女性だって事に気づかせてくれなかった旦那?それは具体的に?」

と、僕。

「つまり、さっきも言ったように・・・旦那が自分より、本能的に弱い存在になった事が目と目を合わせた時に身体的にわかって・・・その瞬間、そのオトコを旦那として」

「見られなくなったんだそうです。要は、抱かれたくないし、近くに寄っても欲しくない・・・手すら触れたくないし、もっと言えば、視界にすら、入って欲しくない・・・」

「そう、本能的に感じるようになっちゃったから・・・その瞬間から、その女性は女性である事を忘れてしまった・・・そういう話になるんですね」

と、レイカちゃん。

「恋するオトコが相手だったら、手を触れたいし、視界に入れたい・・・目と目を合わせて・・・相手が目から照射する強い「ハッピーエナジー」を感じたいと思うもんだけどね」

「・・・っていうか、そうか。そういう男性は、「死んだ魚の目」だから「ハッピーエナジー」の直接照射が出来ないのか!」

と、僕。

「そうですよ。だから、女性は本能的な歓びを、相手の男性と目と目を合わせた時に感じられないんです」

「むしろ、不快感だけが残る・・・」

と、レイカちゃん。

「結局、それを契機に・・・女性は家族の中で、どんどん精神的に強くなり、人間性も大きくなる・・・でも、旦那は、旦那失格だし、オトコと言う目でも見られない」

「結局、家族の中での存在価値は・・・給料配達人と言う事だけで、誰も視界にさえ入れてくれなくなる。もちろん、言葉すら、かけない・・・そういう状況に陥るんです」

と、レイカちゃん。

「そうか。その現象って、動物としての本能的強さの問題だったのか。強い個体は愛され、必要とされる。弱い個体は使えないし、邪魔だし、嫌われる」

「・・・そうか、それそのまんまじゃん・・・それが旦那失格の男性の評価そのもの・・・弱い個体は使えないし、邪魔。そして、嫌われる・・・弱肉強食の動物的価値観だね・・・」

と、僕。

「でさ・・・よく・・・そうなると、そういう旦那失格オトコは・・・「俺は何も悪い事はしていない。正しい事をしてきただけだ」って言い訳を言うけど、それどう思う?」

と、僕。

「その裏側にある女性側の話を今まで、してきましたけど・・・どう思います?人間としての修行も怠り、家族の中で、旦那と言う役目も罷免されているんですよ?」

「あまつさえ・・・「弱い個体は使えないし、邪魔だから、嫌われる」の烙印ですよ」

と、レイカちゃん。

「その旦那失格のオトコは、結果的に、奥さんのしあわせを削除し、ふしあわせにしてしまった。子供達だって・・・本能的にダメな父親を見させられて」

「・・・父親を見下す以外出来なくなった」

「ほぼ、家庭崩壊ですよね。マイホームの夢だって・・・子供達にすれば、父親に大きな顔をされたくないし、そもそも父親を視界に入れたくないんだから」

「・・・奥さんだって、旦那を視界に入れたくないんですよ・・・そもそも同居したくないわけだし・・・そうなると、マイホームの意味がありませんよね」

と、レイカちゃん。

「それが専業主婦の女性の夢崩壊の真実の話です。結局、選んだ旦那が悪かったって事になるんですけどね」

と、レイカちゃん。

「だから気づけば夫婦間の会話は無くなっている。最悪なのは、旦那は自分は何も悪くない、むしろ、自分に冷たい妻や子供達が悪いと思っている事です」

「家族に冷たくされる自分の話を同僚や部下に話して、自虐的に笑うだけ。職場でも、こういう男性は仕事出来ないから、困り者の位置にいるんじゃないですか?」

と、レイカちゃん。

「うーん・・・今日の話もヘビーだなあ。結局、旦那が人間的に成長する事を怠って・・・任された仕事しかしない・・・最悪のオトコになったから」

「そういう不幸な風景を作りだしたって事なんだねえ・・・」

と、僕。

「いますよね。頼んだ仕事しかしない人間。そういう人間って、使えないばかりか、周囲のやる気も削ぎますからね」

「最悪なオトコですよ、そういうオトコは」

と、レイカちゃん。

「それでいて、自分は要領よくやってるとカン違いしているんだから、どこまでも最悪ですね。自分を客観視出来ない」

「単に自分勝手なだけのオトコなんでしょうね」

と、レイカちゃん。

「うーん。でも、今回、考えさせられたのは、自分の成長を止めちゃうと、家族すら、不幸にしちゃうって事なんだね」

「本当のしあわせとは、旦那が常に成長していて、人間性デカく、精神的に強く・・・そして、毎朝奥さんと目を合わせる時に、「ハッピーエナジー」をたくさん照射してあげて」

「奥さんをこころの底から、「ハッピーエナジー」で満たしてあげて、子宮にすら、しあわせを感じさせてあげる事。そしてその動物的迫力・・・「サル山のボス力」で」

「奥さんと子供達を守る・・・そういうチカラで奥さんと子供達を毎日包んであげれば・・・奥さんも子供達も本能的に、こころから安心して、その日を始める事が出来る」

「そういうシンプルなしあわせストーリーこそ、家族の日々のしあわせを生むって・・・そういう事を改めて考えさせられたよ」

と、僕。

「それって、結局、わたし達人間も、動物なんだって事ですよ。本能的に満たされて初めて女性も男性もしあわせを感じられると言う事です」

と、レイカちゃん。

「だいたい、女性はいくつになっても恋をしますから・・・恋出来なくなった女性と言うカタチが一番女性的には不幸だと思うんですね」

「女性は何歳になっても女性でいなければ・・・それが結局、女性のしあわせだと思います。旦那と目と目があった時、やっぱり恋しちゃって」

「毎日、たくさんの「ハッピーエナジー」を照射されれば・・・女性は満足しますもん。こころからの笑顔になれますもん」

「そういう意味じゃ、オトナの男性は「ヒカルの君の目」にまで、目を成長させてから・・・女性をこころから、毎日笑顔に出来る準備が済んでから」

「結婚する必要があるんじゃないでしょうか・・・」

と、レイカちゃん。

「女性は子供を生んだ後も・・・毎日恋する女性でいたいんだね」

と、僕が言うと、レイカちゃんは、コクリと頷いた。

「そうなんです。だから、毎日恋させてくれて、たくさんの「ハッピーエナジー」をシャワーのように注いでくれる、キラキラな「オトナの目」を持つ男性こそ」

「結婚相手にすべき・・・と、わたしは女性皆に言いたいんです!」

と、レイカちゃんは言うと、目の笑う、素敵な笑顔で、ニッコリした。


(おしまい)

恋が始まる本当の原因!

2015年12月29日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

12月29日と言う事で、なんとなく街が静かな感じがしますね。

新しい年の胎動ってな、感じですかねー。


さて、その時は・・・まだまだ、11月の中旬頃の話です。


僕は、レイカちゃん(31)と事務所の会議室で向き合っていました。

レイカちゃんとはこれまでも、週一で、日本の歴史や文化の記事を一緒に作って来たので、別に久しぶりと言う事もなかったのですが。

「わたし、御島さん(31)に言って、ゆるちょさんの分析記事を書いてみようかと思って」

「オーケー貰ったんです」

と、レイカちゃん。

「はい?僕の分析記事?」

と、僕。

「だって、ゆるちょさんって、結構、珍しい仕事してますよね。中学生や高校生の女の子に話を聞いたり、はたまた、重い刑期を終えた男性に話を聞いたり」

「割りとハードな仕事を振られる事が多いって、言うか・・・それをこなせるのは、この事務所で、ゆるちょさんだけって」

「御島さんの評価を聞いた事がありますし・・・」

と、レイカちゃん。

「まあね。結局、最近わかってきたのは、相手の気持ちを動かすって事は理屈だけじゃないんだよね」

と、僕。

「理屈だけじゃない?」

と、レイカちゃん。

「動物と動物のガチンコの戦いなんだよね。しかも、猛禽類のような「目のチカラ強さ」でお互いの優劣が決まる」

「その人間がどれだけ多くの人間と目と目の勝負を経験し、どれだけ勝利を得て来たか・・・ガチンコの目だけの勝負で」

「勝利を得ると、その人間の目のチカラが増すんだ。その目はどんどん「オトナの目」に近づき、例えば形状で言えば」

「ケンワタナベの「オトナの目」に近づいていく」

と、僕。

「渡辺謙さんが、ブロードウェイのプロデューサーに」

「「歌手もいらない、ダンサーもいらない。僕が欲しいのは王様の目を持つオトコだけなんだ」って説得されてブロードウェイ・ミュージカル「王様とわたし」に出演」

「したエピソードは有名ですものね。その「王様の目」こそ「オトナの目」の究極のカタチなんですね」

と、レイカちゃん。

「そういう事。結局、王様と言うのは、民衆全てを説得出来なければいけない。もちろん、ブロードウェイでは、その劇を見に来ている観客も説得しなければいけないよね」

「で、その民衆及び観客を説得出来たのが、渡辺謙さんの「王様の目」と言うわけさ。有り体に言えば「人々を説得出来る・・・力強い目」と言った方がいいだろう」

「その目に僕の目も近づいている。だから、その目の説得力で、中学生の女の子も、重い刑期を終えて出てきた人間も、話をしてくれるように説得にかかれるのさ」

と、僕。

「それって、ゆるちょさんの場合、30歳を越えた頃、サイクリストになられて・・・週末、湘南を走りまくって」

「女性達に注目を受けた事がきっかけになっていると言う話を聞いた事がありますけど」

と、レイカちゃん。

「直接的なきっかけと言う事になると・・・その経験になるんだろうけれど・・・要は僕自身、人前に出て行動する事を好んだ・・・人々の注目を浴びる事を好んだ・・・」

「と言う事に原因があると思うね」

と、僕。

「それはどういう事ですか?」

と、レイカちゃん。

「僕は幼稚園生の頃から、ひとを笑顔にするのが好きだったんだ。ちょっと面白い事をして、同じクラスの友達を笑わせたり」

「友達のお母さん達を笑わせたり・・・僕はそもそも母親の祖父母の家に一緒に住んでいてサザエさんのたらちゃんの立場にいたから」

「母親、祖母、母親の妹さんと同居してたし・・・それ以外にも、いろいろな女性が家に出入りしていたから、有り体に言えば」

「オトナの女性を笑顔にするのが、好きだったんだよ。それが僕の最初のしあわせの経験だったかもしれないね・・・」

と、僕。

「「三つ子の魂百まで」って言いますけど・・・そこで、ゆるちょさんの「女性を笑顔にするのが好き!」って言う基本的な」

「性格が形作られたんですね」

と、レイカちゃん。

「うん。多分、そういう事だろうね」

と、僕。

「僕は幼稚園の年長組の時・・・園児のお母さん達を招いて、披露される「お楽しみ会」で僕は「おむすびコロリン」の劇の主役を任されてさ」

「これが、もう、ちょっとした事をやるだけで、会場がどっかんどっかん爆笑の渦になるから、楽しくてね。僕はあの場所で、人前に出る楽しさを知ったんだな」

と、僕。

「それって、幼稚園児のゆるちょさんが主役に相応しいと認めた、幼稚園の先生がいたと言う事でもあるんですよね」

「幼稚園生の頃から、ゆるちょさんは、ゆるちょさんだったんでしょうね」

と、レイカちゃん。

「そうだね。そうかもしれないね」

と、僕。

「なんだか、微笑ましい」

と、レイカちゃんが言葉にした。


「話を戻すけどさ・・・だから、目って大切なんだ」

「たくさんの人に注目されるから、たくさんの人を説得出来る目に成長出来る。たくさんの人を説得出来る人間と言うのは、時代を作れる人間だ」

「そういう人間は、もちろん、人間性も大きいし、精神的にも強い。「目の強さ」と「人間性の大きさ」「精神的な強さ」はすべて連動している」

「・・・と言うより、社会経験をたくさん踏み、たくさんの人と目と目のやりとりをしたからこそ、「目の強さ」「人間性の大きさ」「精神的な強さ」を」

「勝ち取る事が出来る・・・そういう話だと思うね」

と、僕。

「例えば、ドラマにしろ、漫画にしろ、主人公の目にチカラが無いと、成立しない。今の朝ドラで言えば、あさちゃんはキラキラな目を」

「持っているだろう?あるいは男性で言えば・・・炭鉱の大将役をやってる、山崎銀之丞さん。僕の好きな俳優さんだけど」

「彼のあの強い目があるから・・・彼は大将役として、他の鉱夫さんから絶大な信頼を受けている・・・と言う役が出来ているんだ」

「ま、「あのギラギラの目は人を率いる事の出来るオトコの目だ」と視聴者は、皆理解しているんだよ、経験的に、ね」

「だから、それは、王様の目を持つ渡辺謙さんと同じ構図になるんだけどね」

と、僕。

「その山崎銀之丞さん・・・銀ちゃんに比べれば、一般の鉱夫役の人は目があんなにギラギラしていない」

「まあ、僕から言わせれば、それは「死んだ魚の目」と言う事になって、一般人の目だ」

「その目に他人を動かす説得力は無いと言わざるを得ない」

と、僕。

「その目では中学生の女の子に話をさせる事も出来ないし、重い刑期を終えた男性の口を開いてもらう事も出来ない・・・」

「そういう話ですか?」

と、レイカちゃん。

「そういう事になる。僕は重い刑期を終えた男性や、そういうハード系の男性にしゃべって貰う仕事をする時は」

「いつも、元ヤンのユミちゃん(27)に一緒に来てもらっているんだ。彼女は元ヤンだけあって、そういうハード系の男性をたくさん」

「見てきているし、度胸も相当なモノだからね。だから、僕は彼女の前で、一気に自分の「漢(オトコ)」モードを全開にするんだ」

「まあ、腹をくくると言う事かな。身体全体に気合を入れると、目の表情も変わるらしい」

と、僕。

「ユミちゃんが、ゆるちょさんの「漢」モード加減を見て・・・ハード系な男性に対する説得力の確認を毎回、行っているって」

「事ですか?」

と、レイカちゃん。

「そういう事だね。結局、漢と漢と言うのは、相手の力量をその目の強さで測り合うんだよ」

「何も言わず、目と目を合わせ、相手の心底を知ろうとする。その時に相手の目の強さの強い方が勝つ」

「・・・お互い、本能的に勝負の結果はわかるんだ」

と、僕。

「本当の漢だったら、相手の力量を見極め・・・その力量が相当なモノだと理解すれば・・・しゃべる気にもなる」

「・・・と言うより、勝負で負けたら、しゃべるのが漢の決まりだからね。簡単に言えば、相手の意思に従うと言う事さ」

「だから、漢と漢の勝負の世界は、目と目を合わせただけで決着がつくんだ。目の強さ勝負と言った方がいいかな」

と、僕。

「本能の勝負で勝負が決まるから・・・どちらがどちらの意思に従うか、明確になる・・・つまり、男性の究極のあり方って、「自分の意思に相手を従わせる」って事になるんですね」

と、レイカちゃん。

「そういう事。男性が二人存在すれば・・・どちらかが相手の意思に従う関係になる。そこに秩序が生まれる。日本人のまともな男性は、一度勝負に負けたら、相手の意思に従う」

「これは日本人の伝統だよね。鎌倉時代から、御恩と奉公と言うカタチで表現されているからね」

と、僕。

「っていう事は、日本人の男性だったら、その能力だって、付けないと・・・不完全って事になりませんか?」

と、レイカちゃん。

「まあ、本来そうなんだけど、そういう勝負すら、避ける男性が多いからね。自分に元々自信が無いんだよ」

「ま、話を戻すけど・・・だから、人に話を聞くと言う事は、そういう男性対男性の勝負で、勝てる力量が無ければ・・・こういう仕事は出来無いよ」

「記者が記者会見で、自分の社の名前を名乗るだけで、話を聞けるのとは、わけが違うのさ・・・」

と、僕。

「でも、なんか、それ、面白いですね。本当の漢と漢の場合、目と目の勝負で・・・負けた方が勝った方の意思に従う」

「これって・・・女性を恋に落とすのも同じですよね。目と目を見つめ合っただけで、そっか、女性は男性に勝負で負けるから、勝った男性の意思に従う事になるから」

「女性の場合、それが恋って事になるんだ!」

と、レイカちゃんは、何かを悟ったようである。

「目と目の勝負に負けるから、勝った男性の意思に従う。男性の場合、従属すると言うか・・・本能的な部下になり」

「女性の場合も、従属する・・・本能的な部下になり、男性に本能から恋に落ちる現象になるのね。相手の意思に従いたい・・・そういう思いが女性の側に生まれるんだわ」

「なるほど・・・そして、そういう男性の子供をこそ産みたいと女性は願い・・・それが請い願う・・・から転じて、恋になったのね」

と、レイカちゃん。

「そうなんですよね。女性は子宮で考えると言うけど・・・本能的に「この男性の子供が欲しい」って言う意識が先に来て・・・それが恋と言われる状態になるんですよね」

と、レイカちゃん。自分で整理しているみたいだ。

「だから、「本能的な恋」と「理性的な恋」では、全く違うんだ。「理性的な恋」では、相手の男性の子供が産みたい!と言う本能的な思いより、前に思う事がたくさんあるだろ?」

と、僕。

「そうですね。「やさしく接して貰いたい」とか、「楽しいデートがしたい」とか、「年収はこれくらいは欲しい」とか・・・」

と、レイカちゃん。

「それって、お見合いの回で勉強した話、そのものだね」

と、僕。

「・・・だとすれば、お見合いって、最初から「理性的な恋」・・・しかも、恋すら存在しない場合が多いじゃないですか。あの話、聞いていると」

「単に「結婚ごっこ」や「同居ごっこ」を出来る相手を探して条件闘争をしているだけって、感じがしますね。だいたい、恋が存在しないんじゃ・・・」

「相手を求める気持ちが無いんだから、すぐ破綻するのが、目に見えてますけどね」

と、レイカちゃん。

「自由恋愛が出来ない男女と言う事は、要は、ゆるちょさんの例とは真逆で、前に出る意識なんて、これっぽっちも無く、一般の人間として、社会に隠れて生きてきた男女って」

「事になりますよね。だから、目は「死んだ魚の目」で、男性にしろ、女性にしろ、相手を説得する力が一切無い。人間性も小さく、精神的にも弱いから」

「自分の世界に他人が触れるのが嫌で・・・度量が無いから、自分の世界に他人を入れられないから・・・ずっと独り身だった・・・そういう男女って事になりますよね」

と、レイカちゃん。

「そうなんだよな。恋って、そういう意味じゃ、自分の世界に相手を入れるって事になるんだよね。相手がどんな事を考えているのかな・・・なんて考えたりするわけだからね」

「だから、10代の頃のように子供の頃だと・・・度量が小さいから、相手を受けきれなくて、相手の事も上手く考えられなくて、恋に失敗する事が多いんだよね」

「でも、そういう失敗が少しずつ、自分の度量を広げてくれるから・・・その成長が恋に関して言えば、すっごく大事って事になるね」

と、僕。

「度量・・・人間的大きさ・・・の事ですよね。確か、ゆるちょさんが大学時代、恋された名雪さんの場合・・・ゆるちょさんが酔っ払うと「度量海の如し」になるから」

「そこに惚れたらしい・・・って前、酔っ払いながら、ゆるちょさん、わたしに説明してくれましたよ」

と、レイカちゃん。

「そうだっけ。僕ねー。だいたい酔っ払うと、なんでも話しちゃって・・・結構、失敗していると言うか・・・ま、結果、オーライな事が多いけど」

「そうか、そんな話したんだ・・・」

と、僕。

「わたし、これまで、ゆるちょさんと話してきて、思っているのが・・・例えば人間の外見を表現する数値だったら、身長、体重と言う代表値が説明されるじゃないですか」

「それがわかれば、人間の外形はわかると言うか・・・これ、人間の中身についても代表値は必要だと思ったんです。皆が一様にその人の中身を理解するために・・・」

と、レイカちゃん。

「ほう。それは確かだね・・・で?」

と、僕。

「わたしは、それこそ「人間性の大きさ(度量)」と「精神的強さ」の2つだと思ったんです。わたしはそれで、人を評価するようにしているんですけど」

「女性にしろ、男性にしろ、度量の小さい人って割りと多いんですよね。多分、そういう人って、子供の頃から、ずーっと自分の事しか考えて来なかった子で」

「班長とか、学級委員とか・・・他人の責任も自分の責任として、考える・・・要は「相手の立場に立って考える」を一切してこなかった人なのかなって、思っているんです」

と、レイカちゃん。

「なるほど・・・大人の年齢になるまで、自分の事しか考えて来なかったら・・・人間性も一切大きくならないし・・・さらにそういう人間が社会に隠れていて、主張する事すらなく」

「前に出る事を一切してこなかったら・・・人間的なぶつかり合いも経験していないから・・・精神的にも弱いまま・・・つまり、「人間として、一切成長が無い」と言う事になるね」

と、僕。

「そうなんですよね。子供から大人になるって・・・いろいろな事で言われますけど、わたし的には、自分なりに主張したい事が生まれるって事も、大人に近づく第一歩だと」

「思うんですよね。それは小さな事でも良くて・・・「この道は抜け道になっているから、危ないから通学路に使わない方がいい」って言う、そういう小さな主張でもいいんですよ」

「大事なのは、自分なりの「知恵」を作る事。そして、それを広めようとする意思。・・・でも、自分の事しか考えられない人間は、それすらしないでしょうね」

と、レイカちゃん。

「うん。そうだね。それって「サービス精神旺盛」って事にもつながるね。それが無いと・・・自分だけ良ければいいって事になるからね」

と、僕。

「そういう人間って、人間性が小さいし・・・要は「けつの穴が小さい」って言われて、大抵の日本人から嫌われるんですけどね」

「・・・そういう意味で言えば、「人間性が小さい(度量が狭い)」人間は嫌われて・・・自分の事しか考えない人間は嫌われる」

「・・・それと並列で考えるとすれば、「精神的に弱い」人間はどう考えたらいいんでしょう?」

と、レイカちゃん。

「「精神的に弱い」って事は、他人と議論すらした事が無い人間って事になるんだよね。僕は子供の頃、性格が良すぎて・・・ひととぶつかるのを極度に嫌がった」

「だから、誰かが意見を言えば・・・そこに問題が無いかぎり、その意見に従うのが普通だった。でも、この姿勢って、一見、対立を起こさないからイイって感じられるんだけど」

「実は違うんだな」

と、僕。

「え?何が違うんですか?」

と、レイカちゃん。

「僕はその頃、他人の意見に賛同する事が何が悪いんだって、思っていたわけ。意味の無い対立を生み出す事こそ、おかしいじゃないかと思っていたんだよね」

「だから、自分の意見に固執し、他人と対立する人間を見て「何で他人の意見を受け入れられないのかな。人間が小さいな」なんて思っていたわけ」

「でも、その考え方自体が間違っていたのさ」

と、僕。

「つまり、その頃の僕は主張の無い、空っぽの人間だったのさ。要はまだ、子供だったんだよ。誰かに追従していれば楽って事に浸っているだけのダメな人間だったんだ」

と、僕。

「そういう意味ですか。違うって意味は・・・」

と、レイカちゃん。

「そ。だけど、僕も社会に出れば・・・いろいろな思考もするし、当然、自分なりの立場も出来る。その立場から、自分なりの主張も出てくるんだね」

「そうなれば、異なる立場の人間と意見調整の必要も出てくる・・・それだけじゃないな。仕事の面で言えば、僕は三菱電機のシステムエンジニアだったから」

「競合他社と協力しながら、仕事をするとなると、自分の会社の社益を考えての主張も展開していかなければいけない。これこそ、ガチンコの戦いだ」

「自社の主張を上手く残しながら、自社の問題点になる他社の主張は削除する。これって、難しい戦いだったけど、毎日それだったからね。そりゃ人間的にも鍛えられるよ」

「そういう経験をしたからこそ、主張の大切さと・・・意見調整の大切さを身体で覚えていったんだね」

と、僕。

「なるほど・・・他人の意見に賛同するって事は確かに楽だけど、自分の主張が無いって事ですもんね。空っぽな人間だからこそ、それが出来ると言う事ですね」

「ただただ対立を回避するばかりと言うのは・・・自分を無くす事でもあるんですね」

と、レイカちゃん。

「気の弱い人間は、対立を面倒臭がるから、他人の意見に適当に賛同して、話をうやむやにしたがる。そういう人間は、精神的に強くなる事はない」

「自分の主張を展開し、他人の主張と議論しあい、意見調整の経験を積むからこそ、精神的に強くなるんだよ。ギリギリのガチンコの話し合いの経験こそ、精神的に強くするんだね」

「ま、それ以外でも、叩かれたり、炎上したり、リアルライフでも、いろいろあったから・・・そりゃあ、強くなるさ。一部の人間に、馬鹿にされたり、嫌われたりも」

「されてたから・・・社会に出れば、人は鍛えられるってもんだよ。今じゃ、そんな事、どうとも思わなくなったけどね。若い頃は割りと繊細に傷ついてたもんさ」

と、僕。

「傷つくからこそ、その傷が治れば・・・強くなれる・・・そういう事ですか」

と、レイカちゃん。

「そういう事。それらすべての社会の攻撃から逃げ回っていたら・・・人間、強くはなれないだろうね」

と、僕。

「でも、わたし、そういう人間達を知っていますよ。傷つくのが怖いから、その他大勢に常につく弱い人間達を・・・」

と、レイカちゃん。

「そういう人間は人生を真面目に考えていないんじゃないかな。人生で最も大切なのは、「成長」だと言う事も知らないと言うかさ」

と、僕。

「わたし、そういう意味では、もういい加減大人なのに、未熟な考え方しか出来ない大人達を知っていますよ。本人達は「俺は若い」と考えてるみたいですけど」

「他人として、見ると、思考が未熟・・・やってる事が未熟ですから、誰も相手にしないのに、当人は「俺のあり方についてこられる人間はいないんだな」と超誤解しているし」

「・・・人間って、どんな状況でも、自分に都合よく考えられる・・・そういう典型的な例だって思いましたね」

と、レイカちゃん。

「話を戻しましょう。人間の内面を表す値は2つ・・・ひとつは、「人間性の大きさ」・・・これは「相手の立場に立って、まず、相手の気持ちを考えられる」が出来るか、否かで」

「判定する事が出来ます。そして、もうひとつは・・・「精神的な強さ」・・・これは自分の主張をしっかり展開出来るか否かで、判定出来ますね」

「まあ、一番最悪なのは、主張が一切無い・・・と言う人間でしょうけどね」

と、レイカちゃん。

「で、話をさらに元に戻すと・・・「自由恋愛力」って・・・男性にしろ、女性にしろ、この「人間性の大きさ」が大きく、「精神的な強さ」が強い人間が」

「その人、オリジナルな個性的な魅力を発信して・・・相手を恋に落とす事だと思っているんですね。もちろん、恋は男性がプレゼンし、女性が決断するモノですけど」

「その女性だって、魅力が無ければ、その恋愛は成立しません。まあ、「本能的な恋」の出来る人間は「人間性が大きく」「精神的にも強く」「オトナの目」を持っている男性に」

「恋に落ちる女性・・・って事になっていますけどね」

と、レイカちゃん。

「この場合、「本能的な恋」の出来る「オトナの目」を持つ男性・・・「「王様の目」を持つオトコ」には、どんな女性が合うのかな」

と、僕。

「わたし・・・ゆるちょさんの言うように、今年も「大河ドラマ」見てたんですよ。かなり視聴率的には惨敗気味だったんですけど」

と、レイカちゃん。

「ん?ちょっと待って・・・今、レイカちゃんは、「僕の言うように」って言ったよね・・・それって、僕の意思に従っているって事?」

「女性が、ひとにやさしく出来るって・・・その男性に好意があるからだって、御島さんは言っていたけど・・・それは今のの話だと・・・僕とレイカちゃんの間で」

「過去、目と目の勝負があって・・・僕が勝ったから・・・レイカちゃんは、僕の意思に従うようになって・・・それがいつしかやさしさに変わっているって事じゃない?」

と、僕。

「は。確かに、そうかもしれませんね。女性が恋して、その男性にやさしくする前に・・・男性と女性の間で、目と目の勝負があったんですよ」

「そして、女性はその勝負に負けたから、男性の意思に従うようになって・・・それがやさしさに代わり、恋に代わり・・・ってそういう順番なんですよ」

と、レイカちゃん。

「その順番、大事なんだよ。順番が明確になるから・・・恋の原因が何か、わかる。この場合・・・オトコとオンナの目と目の勝負だ」

「そこに男性が勝てれば・・・女性を自分の意思に従うように、本能から、思わせる事が出来る。これが女性のやさしさにつながるんだ」

「つまり、そのプロセスが無ければ・・・女性は特定の男性にやさしくする事は無いって事なんだ」

と、僕。

「もちろん、「理性的な恋」に女性を落としていれば別になるけど・・・そこも大事だな」

と、僕。

「で、レイカちゃん、話、なんだっけ?」

と、僕。

「ああ。今年「花燃ゆ」を見ていて・・・後半の登場人物として、阿久沢権蔵、阿久沢せいって、夫婦が出てくるんですけど」

「この二人こそ、「人間性大きく」「精神的に強く」「オトナの目」を持った夫婦だったんですよね。以前、ゆるちょさんは、そういう男性、女性を」

「「戦国武将類」「千代類」と名づけてましたけど・・・まさにそういう二人で・・・具体的にこういう夫婦になれれば、理想なのか・・・ってわたし、思いましたね」

と、レイカちゃん。

「ああ。阿久沢夫婦か・・・確かに、親方、姉御って感じの二人だったからね。そうか、あの二人みたいに、皆に慕われる男女になるのが理想なんだね」

と、僕。

「で、話を僕も戻すけど・・・要は女性のやさしさって・・・男性と目と目で勝負して、負けるからこそ・・・相手の意思に従うっていう魔法がかかった状態なんだね」

「だから、女性はその男性にやさしく出来る・・・つまり、男女は、一度は目と目で勝負しなければ、そして、勝たなければ、恋は生まれないって事だ」

と、僕。

「だから、「本能的な恋」の場合、男性は、毎日、女性と目と目で勝負するからこそ、毎日勝って・・・恋を生んでいるんですね」

「目と目の勝負に勝つ事・・・これが、男女の恋にとって、最も大事な事なんだ」

と、僕。

「だから、モテない男性って・・・人間的にも小さいし、精神的にも弱いし、なにより、目にチカラが無いんですね。だから、そもそも、女性と目と目で勝負すら出来ない」

「女性と目を合わせる事すら出来ないくらい人間が弱ければ・・・恋は永久に出来ない事になりますね」

「やだ・・・恋の生まれる秘密・・・ここで明らかにしちゃったじゃないですか!」

と、レイカちゃん。

「ほんと、そうだねー。こんな話、誰からも聞いた事ないよ」

と、僕。

「結局、人間って、自分の意思に従わせる男性がいて・・・その男性を慕う女性や男性がいて・・・男性の意思に従うからこそ、やさしく出来て・・・恋に落ちる女性がいて」

「男性の意思に従い、部下になる男性がいる・・・これが男女の世界の真のあり方なんですね」

と、レイカちゃん。

「なるほど・・・そうか。そのあり方「本能的な恋」こそが、正しい恋のあり方で、他は違うって事だよ」

「元々、女性からすれば、視界の中に男性の個体がいると・・・男性って、基本的には、自分を襲う可能席のある「敵」だから、強いストレスを感じるのが女性なんだ」

と、僕。

「だから、唯一・・・恋した男性のみが、視界に入ると、「ハッピーエナジー」を体内発生し、しあわせを感じられるのが女性なんだ」

「だから、その正しい恋のあり方「本能的な恋」以外では、基本女性はストレスを発生させる。ただし、女性が「理性的な恋」で恋の魔法にかかっている間は

「楽しい時間を過ごせるけど、4年経って恋の魔法が解けたら・・・女性はまた、元に戻って・・・男性が視界に入ると強いストレスを感じる・・・そういう環境に戻っちゃうんだよ」

「だから、新婚時代を終えた・・・「理性的な恋」で結婚した二人は・・・そこから、ストレスまみれの不幸な生活が始まる・・・これが現代社会の」

「真のストーリーなんじゃない?」

と、僕。

「どうも、そうらしいですね。その説明で、現代社会の夫婦事情を説明するには、必要十分かもしれない」

と、レイカちゃん。

「だとすれば、しあわせになりたい女性は、唯一正しい恋の方法・・・「本能的な恋」の出来る男性を探しだし、自分の魅力でその男性を自分のモノにする必要がありますね」

「それ以外は「ストレスまみれ」の不幸な人生が待っているって事ですもんね?」

と、レイカちゃん。

「そうだね。つまり、女性は阿久沢せいさんみたいに・・・「千代類」の女性のように、女性すら、まとめていけるような「強い精神力」と「大きな人間性」を持った美しい女性に」

「なることが望ましいって事になるね。そうなれば、「本能的な恋」を見つけ出し、後は恋に落とせばいいって事になるからね」

「・・・よし、僕もそういう女性を見つけよう」

と、僕。

「ふーん。すでにゆるちょさんの周囲には、阿久沢せいさんのような「強い精神力」と「大きな人間性」を持った美しい「オトナの目」を持った女性がたくさん集っていると思いますけど」

「むしろ、ゆるちょさんは、最初から、今日出したこの答えを知っていたかのようですよ」

と、レイカちゃん。

「まさか・・・でも、今の状況は、僕としては、嬉しい状況・・・そう言った話になるね」

と、僕。

「わたしも、ゆるちょさんの傍にいれて、しあわせです。毎週、一緒に仕事も出来ているし、お茶も飲みにいけるし、お酒だって・・・」

と、レイカちゃん。

「ふ。でも、今日の話は、面白い話に展開出来た。そうか・・・男性と女性は目と目で勝負しなければ・・・そして、勝たなければいけないんだねえ」

「つまり、男性と女性の恋物語は、男女が目と目を合わせた時から、始まる・・・そういう事なんだな」

と、僕。

「面白い結論です。今日の話、わたし、正直、知的興奮で、ドキドキしちゃいました。ほら、わたしの胸、今でもドキドキしてる!」

と、レイカちゃんは言うと、僕の手をその胸に当てた。


(おしまい)

女性を本当にしあわせに出来る男性って?

2015年12月28日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

なんだか、そそくさと時間が過ぎていきますね。

僕は今日まで仕事です。はい。


12月の初めの、うちの事務所の忘年会はまだまだ続いています。


「でも、ゆるちょくんと話していて、最近、印象的だったのは、ゆるちょくんが、女性の出すオーラを読めるようになった」

「って言う話かしらね・・・」

と、御島さん(31)。

「そういう意味で言うと、女性って、男性に察して欲しい生き物なのよね。女性は、本当の事はあまり口にしない」

「そう言えば・・・いつか、ゆるちょくん「既婚女性の恋・・・「オトナの恋」をしている女性は恋を言葉にせず、目で語る」って」

「言っていたわよね」

と、御島さん。

「うん。そうだね。それはもう、経験からの話になるけど・・・女性は、むしろ、言葉にしない分・・・目でガンガン、恋を語る所があるかなあ」

「「ねえ、わたしの苦しい気持ち、わかって・・・」って言う目をしばしばする・・・まあ、僕もそれはわかっているつもりだけどって」

「感じだけどね・・・」

と、僕。

「それは・・・その先に行きたいって事?」

と、御島さん。

「いや、むしろ、その先に行けない事はわかっているけど・・・でも、気持ち的には・・・苦しい」

「みたいな事だろうね。「わたしの気持ちもわかって・・・」みたいなイメージかな」

と、僕。

「女性の気持ちって・・・理性と本能が混在するから・・・相手が理性が強くて、ある意味頑固なゆるちょくんじゃなかったら・・・」

「不幸を巻き起こしていたかもしれないわね」

と、御島さん。

「ま、僕も辛かったけどね。それは実際、気持ち的には、そういうモノだよ」

と、僕。

「でも、実際、我慢した・・・その事実に価値があるわ」

と、御島さんは言い切った。


「女性は社会に出ると・・・既婚女性ですら、恋をする・・・わたしも、その事実は社会に出てから知ったわ」

「謹厳実直な女性だわ・・・って思っていた女性程、「オトナの恋」をしていて・・・女性って、そういう生き物なんだ・・・って」

「苦笑しながら、自分自身をも、理解したものだわ」

と、御島さん。

「結局、あれね・・・女性を動かすエネルギーって、恋するエネルギーなのよ」

「リアルに好きな男性がいて・・・その男性に自分から話しかけられる事が自分のエネルギーになる・・・みたいな?」

と、御島さん。

「その気持ち、同じ女性として、わかりますね。っていうか、そういう男性が視界の中にいてくれるだけで嬉しいって言うか・・・」

「朝、出勤して、事務所の大部屋の片隅で、ゆるちょさんがパタパタ、ノートパソコンで、原稿を書いているのを見ると」

「正直、ホッとしますもん、わたし・・・」

と、辛辣姫ユキちゃん(28)。

「同じ時間、同じ場所に一緒に存在してくれている・・・そういう有り難さみたいなのを感じているんですね、それって」

と、辛辣姫。

「わたし、女性が「オトナの恋」をしている風景って・・・最初ちょっとショックだったんですよね。まだ、会社にいた頃」

「・・・信頼していた先輩の既婚女性がやっぱり「オトナの恋」をしていて・・・最初は裏切りのような気がしていたんですけど」

「それはそうではなくて・・・ある意味、女性特有の生理みたいなモノだってわかって・・・」

と、ミユウちゃん(25)。

「女性は男性に恋しながらでないと、生きられない・・・そんな話ね」

と、御島さん。

「ええ。そうなんです。わたしも、それが少しずつわかって・・・そういう男性の存在があるからこそ、頑張れる」

「それが女性なんだなって、今では理解していますけどね」

と、ミユウちゃん。

「そういう話、勉強しかして来なかった男性からすると「不真面目な奴」って言う評価で、駄目だしをするんですよね」

「お前は未だに学校の生徒か!そんなに教師に褒められたいのか!って言いたくなりますけどね」

と、辛辣姫。

「そんな事、考えているから、そういう男性はダメなのよ。ま、その話はいいわ」

と、御島さん。

「そういう意味では、ゆるちょくんって、話していて楽ね。既婚女性の「オトナの恋」の経験者でもあるし」

「そういう女性のせつない気持ちもわかってくれているから・・・」

と、御島さん。

「はあ。まあ、経験のチカラですよ」

と、僕。

「それに、ゆるちょくんは、女性の出すオーラをまず、理解してくれているから・・・」

「わたしが調子悪い時は、絶対に話しかけてこないでしょ?」

と、御島さん。

「まあね。女性の出すオーラって、要は女性の今現在の感情だからね。「御島さん、今日はちょっと元気ないみたい」ってわかれば」

「少し様子を見る事だってあるよ。僕だって、実際、話しかけて欲しくない時も、たまにだけど、あるからね」

と、僕。

「結局、何に関して言っても・・・相手の立場に立って、まず、考える・・・っていう姿勢こそが、人間にとっては、大事って事よね」

「ゆるちょくんを見ていると、いつも、そう思う。周囲を見回して、まず、場の空気を感じてから、ゆるちょくんは動き出すものね」

と、御島さん。

「うん。結局、場の空気や女性の出すオーラって・・・ちょっと男性には、直接は言いづらい事が表現されているから」

「そこを掬い取ってやらないと・・・場をまとめる事は出来ない人間になってしまうからね。すごく大事な事だと僕は思っているよ」

と、僕。

「でも、女性のオーラを読み取れるようになって・・・随分、楽になったな。相手の感情が、こっちがしゃべる前からわかっているって」

「随分、得と言うか・・・「あ、今日はこの子と楽しく話しても、いいみたいだな」ってわかっていれば、楽しいネタフリも」

「出来るからね」

と、僕。

「ゆるちょくんって、そういう意味じゃあ、対女性、対男性に関しても、充分気を使って・・・場を和ます事の出来る人間なのよね」

「まあ、それがオトナの男性の定義って感じがするけど・・・」

と、御島さん。

「男性って、2種類いるじゃない。ゆるちょくんみたいに、周囲に気が使えて空気が読めて、対女性、対男性、どちらとでも、和む空間を作れる人と」

「そうでない人。空気は全然読めないし、女性は相手に出来なくて、男性とも、上手くしゃべれないって言うか、自分ばっか偉ぶって、あれこれ言わず、俺について来い」

「みたいなタイプで、実は周囲から、徹底的に嫌われている男性?・・・そういう2種類の男性に完全に分かれるわよね」

と、御島さん。

「人間性が大きくて、皆を懐に入れられて、場の空気を自由自在にコントロール出来る素敵な男性と」

「・・・人間性が小さくて、空気も読めず、自分のしたいように出来ないと、すぐ怒る・・・そういう男性の違いですね」

「ま、能力のある人間と、能力の無いダメな人間との違い・・・と言った方が速いみたいですけど」

と、レイカちゃん。

「わたし、結局、麻雀にしろ、公営ギャンブルにしろ、釣りにしろ、ゴルフにしろ、鉄にしろ・・・男性が群れる場所って、女性と上手くやっていけない男性が」

「男性同志で、傷を舐め合う為の遊びなのかなって、思っているんですよね。男性って、すぐ男性同志で群れたがるし・・・女性を差別したがると言うか、何か一段下に見ている感じ」

と、辛辣姫。

「わたしも、それは思っていました。結局、オトナになって、ゴルフだ、麻雀だって、言っても」

「要は男性同志で、群れる理由を作っているに過ぎないなって・・・男性同志群れていると、女性だけ差別の対象になったりするんですよね」

「わたし、以前の職場の飲み会の二次会か何かで・・・男性ばかり群れて・・・同僚である女性達だけ取り残された事があります」

「男性達が、何か、女性と一緒にいるのは、恥ずかしいとか、差別的な空気を感じた事がありますね」

と、レイカちゃん(31)。

「わたしは・・・男性が群れるのって、ある意味、女性も同じかもしれないって思ったりした事があります」

「女性同志で群れる為に・・・女子会なんて、その最たるモノですけど・・・そういう女性同志に慣れちゃうと」

「男性と上手くやっていけないし、そもそも、素敵な男性を見分ける目や、そういう男性を惹きつける魅力が減るのかなって」

「思っていたりしますね」

と、ミユウちゃん。

「男性を惹きつける、女性の魅力って、そもそも何かしら?」

と、御島さん。

「それは・・・やっぱり、女性らしさなんじゃないですか?やわらかい身体の線だったり、やわらかな笑顔だったり」

「それでいて「たおやかさ」も、あるって言うか、女性は強いですし・・・でも、やさしさもある・・・みたいな」

と、ユキちゃん。

「わたし、やさしさって言う事で言えば、男性はカン違いしていると思うのね。女性は誰にでもやさしいわけじゃない」

「・・・これって、男性の母親のあり方とカン違いしていると思うのよ」

と、御島さん。

「女性は好意を持っている男性にだけ、優しくするものじゃない?」

と、結論のように、御島さん。

「は!それはそうですね」「ええ、その通りです」「そう思いますね」

と、ユキちゃんとミユウちゃんとレイカちゃん。

「でも・・・社会を知らない男性達は母親やお姉さんの肉親だから起きる愛と・・・赤の他人の女性の愛を混同しているような」

「気がするの」

と、御島さん。

「それは、御島さんがいみじくも今、指摘したように・・・男性達が社会を・・・つまり、社会で生きる女性達の内面を」

「知らないから、思い至らない・・・と言う現実だと思いますよ」

と、貴島くん。

「男性の世界って・・・女性がいなくてもやっていける所があるって言うか・・・男性だけで群れて、そのコミュニティで」

「評価を受けていれば、サラリーマンとしても、問題なくやっていける所がありますからね。よくわからない女性と関わって」

「交通事故を起こされるのが、男性は一番怖い事ですから」

と、池澤くん。

「なるほど・・・サラリーマン世界は、男性社会だから・・・そもそも女性と関わらなくてもやっていける」

「・・・そういう意識が男性側にあると言う事ね?」

と、御島さん。

「ええ。特にサラリーマンをやっている男性って、基本「長い物には巻かれろ」「寄らば大樹の陰」的な意識で働いている人が」

「大多数ですからね。「出る杭は打たれる」と言う意識で、他人を見ているもんですよ。だから、女性と関わる男性を」

「・・・特に女性と上手くやれる男性を嫉妬心で見ているんだけど、自分はそれが出来ないのを知っているから」

「「へ。どうせ、「出る杭は打たれる」さ」って言いながら、自分を慰めるのがオチ・・・だと思いますよ」

と、池澤くん。

「そうか。男性は「男性社会」と言う逃げ場あるから・・・積極的に女性と関わらないようにしている」

「・・・そもそも女性を知らないし、女性の扱いもよくわからない・・・結果、女性を怒らせたり、女性を泣かせたりして」

「男性社会で、減点されるより、女性と関わらない方が、人生として、正しい選択と考える男性が増えていると言う事ね」

と、御島さん。

「既婚の男性なんて、ほぼ、全員その意識じゃないですか?どうも男性って「自分は正しい。自分は悪い事は一切していない」と」

「言う「正義の価値観」に逃げ込む事が多いんですよね。要は男性は、どうしたって、理性的世界の住人なんですよ」

「だから、「本能的に気持ち良いか、否か」の世界に住んでいる女性の世界を理解出来ないんだと、わたしは思います」

と、レイカちゃん。

「「自分は正しい」なんて価値観・・・女性からすると、何の価値も無いのにね」

と、御島さん。

「そう思います。だから、男性は女性の考えが理解出来ないんじゃないですか」

と、辛辣姫。


「男性が「正義の価値観」の世界に住んでいるんだとしたら、女性は何の価値観?って事になるんだろう」

と、僕。

「それはもちろん、「好きか、興味無いか」の価値観じゃないですか?完全なる本能の世界の住人です」

と、辛辣姫。

「でも、そうよね。「好きか、興味無いか」の世界に住んでいるからこそ、女性は職場でも、「オトナの恋」をしている」

「そして、恋を言葉にせず、目で問いかける・・・そして、女性の本音を察してくれる事を好意のある男性に求めている」

「それだけの世界なのよね。だから、女性が好意を持たない・・・興味の無い男性は、女性からすると、その世界の中に」

「存在しない事になるのよね・・・」

と、御島さん。

「その・・・女性から興味を持たれない男性って、既婚の男性で、女性と交通事故を起こしたくないから」

「仕事以外では一切触れないようにしている・・・そういう男性って事になりますよね。「既婚の女性」で自分の外見や中身に」

「自信のある女性は「オトナの恋」をするのに・・・男性のあり方って対照的ですね」

と、ミユウちゃん。

「要は男性って①女性の事がわからないけど、既婚の男性・・・職場の女性には仕事以外では一切接触しない男性・・・と」

「②恋をされた女性に女性の事を教わってきて、ある程度女性の事を理解している・・・「既婚の女性」に「オトナの恋」をされる」

「男性・・・に分かれるのよね、実際は」

と、御島さん。

「そうなると・・・女性は①自分に自信が無くて、恋に躊躇している女性と、②自分の外見にも内面にも自信があって」

「どんどん恋をしてきた女性・・・に分かれるから・・・②の男性と②の女性が恋で持ってつながり、しあわせのうちに成長していくって」

「そういう構図になるんでしょうね」

と、御島さん。

「①の男性と女性はふしあわせスパイラル、②の男性と女性はしあわせスパイラルに乗った・・・シンプルに言うと、そういう話ですか」

と、レイカちゃん。

「有り体に言えば、そうかもしれないわね」

と、御島さんが結論的に言う。


「わたしね。結局、男女で結婚する時にまず、問題になるのは・・・男性側が女性の事を何も理解せず、結婚しちゃうからだと思うの」

と、御島さん。

「男性って、理性的に物事を進めようとするじゃない?対して、女性は本能的に・・・その恋を続けるか、辞めるかを判断して」

「結婚を決めていくでしょう?でも、男性は、将来計画のひとつとして、結婚を捉えているわ。「この歳までに結婚相手を見つけて」」

「「子供が出来たら、この歳で、マンションを購入して、定年退職までに、ローンを払い終える」みたいな・・・そういう感じ?」

と、御島さん。

「だから、女性との事も理性的に処理しようとするのよね。結婚してしまえば「釣った魚に餌はやらない」って言い出すし」

「もう、その結婚の不幸の呪文を唱えた瞬間に、女性は旦那を見限ると言うのにね。だから、自分に自信のある女性は」

「「オトナの恋」に踏み出すのよ・・・」

と、御島さん。

「じゃあ、聞きますけど・・・女性は結婚に関して、どういう男性の振る舞いを期待しているんですか?」

と、池澤くん。

「女性は感情の世界、本能の世界に生きているわ。だから、結婚相手との同居に関して言えば、女性の感情を逆撫でする振る舞いは」

「絶対に辞めてほしいの。だって、女性は感情をサゲられるのを一番嫌がるし、逆に感情を毎日毎秒アゲアゲにして欲しいって」

「いっつも願っているのよ」

と、御島さん。

「そうですね。人生は毎日の積み重ねですからね。毎日の感情生活をアゲアゲにしてくれる旦那なら、満点をあげたくなるし」

「それこそ、毎日抱きしめたくなりますよ」

と、辛辣姫。

「そうね。そういう相手なら、毎日抱かれたくなります」

と、レイカちゃん。

「結局、それって、男性は毎日恋的行為を・・・愛情を女性に感じさせる行為をして欲しいって事なのよね」

「甘い言葉をささやいて欲しいし、そういうストーリーを作って、そういう愛のシチュエーションに導いてほしいのよ」

「もちろん、恋にだって、ハレの日とケの日が必要だと思うわ。旦那の仕事が忙しければ、恋のケの日もやむを得ない」

「だけど、ケの日があるなら、恋のハレの日も作る必要があるでしょう?二人きりで愛を深め合う時間が欲しいの」

「もっとも、男性が女性の感情をアゲアゲにするには・・・例えば、女性のおしゃべりを笑顔で聞いてあげるのだって、愛情行為になるもの」

「要は女性を感情的に笑顔にするには・・・どうしたらいいか、毎日実験してみて、女性を毎日感情的にアゲアゲ出来れば・・・その愛の貯金は愛のハレの日に」

「ご褒美となって返ってくるんじゃないかしら」

と、御島さん。

「そうですね。簡単な事でいいんですよ。前にゆるちょさんは、「女性はいくつになっても、7歳のプリンセスだ。だから、そんな感じで、対応してあげればいい」って」

「言ってましたよね。わたし結局、女性ってやさしいパパが欲しいんだと思います。自分にやさしくて、自分を見つめていてくれて、時に怒る事もあるけれど」

「それは全部自分の為。そして自分を絶対的に守ってくれる・・・「サル山のボス力」の強いパパ・・・「今日、どんな事があったの?」って日々、言ってくれれば」

「女性は満足するんじゃないですか?・・・だって、それが女性の求める日々の簡単な愛情行為ですもん」

と、辛辣姫。

「結局、そこでも、相手の立場に立って物を考えられる男性が評価が高く、自分の事しか考えられない、自分本位の男性の評価が低いって事になるわね」

「もちろん、女性も同じ事だけどね」

と、御島さん。

「相手の女性をしっかりと受け止められる・・・度量のある男性が一番!って事でもありますけどね・・・」

と、レイカちゃん。

「そうね。それが女性の感情を思い切りアゲアゲにしてくれる男性の条件って、なりそうね」

と、御島さん。


「じゃあ、その逆なら?毎日の感情生活をサゲてばかりいる旦那だったら?」

と、僕。

「ある程度、様子を見ていて・・・「これは結婚相手を間違えたな」と思ったり・・・普段の社会生活の中で、旦那より素敵な男性に」

「出会ってしまったら、そういう男性に女性は即、恋に落ちますから・・・「オトナの恋」に走るでしょうね」

と、辛辣姫。

「でも、結婚って、契約ですよね。大事な約束って、言うか・・・」

と、池澤くん。

「ふふ。池澤くんは、未だに女性と言うモノがわかっていないようね。男性は口約束でも・・・約束したら、その効力が永久に続くと」

「カン違いしているみたいですけど・・・女性からすれば、その約束、その時の一時の感情によるモノだから・・・次の瞬間に」

「感情が変われば・・・もう効力は失っていると考えているんですよ。だから、女性の言質を取っても意味はないんです」

「「女心と秋の空」ですもの・・・」

と、レイカちゃん。

「だから、旦那になる男性は、当然、奥さんの感情コントロールが上手く出来る必要があるんですけど」

「それの出来ない男性が多くいるから・・・夫婦が不幸になっているように、わたしには見えますね」

と、レイカちゃん。

「そうなのよ。女性の事を何にも勉強しないまま、理性的に結婚なんてするから・・・奥さんの感情コントロールに簡単に失敗し、結局、女性を怒らせて、旦那は旦那として」

「失格の烙印が押されて・・・カタチばかりの給料配達人と化すだけ・・・自分に自信のある女性はすぐに「オトナの恋」に走る」

「この構図よね・・・」

と、御島さん。

「「恋とは男性がプレゼンし、女性が決めるモノである」・・・なんだから、あくまでも、二人の仲は男性がコントロールするものなのよね。女性の感情コントロールこそ」

「もっとも大事なのよ。常に感情アゲアゲにして・・・女性を家族の太陽にする必要があるの。だけど、旦那が自分の事ばかり考えて、これに失敗するから」

「その夫婦は不幸になるのよね」

と、御島さん。

「そうなっても、男性は女性の事がわからないから・・・社会の女性には一切相手にされないから・・・結果、オトコ社会に逃げ込む」

「事になるんでしょうね。週末の趣味・・・鉄や釣りや・・・オトコ同志で群れる趣味を男性がする理由はそこにあったんですね」

と、辛辣姫。

「だいたい男性は中学や高校くらいから、恋をする時期に入るのに・・・社会に出るまで、いや、社会に出ても、女性を勉強する機会の」

「無い男性が多すぎるわ。だから、結婚で失敗するのよ・・・」

と、御島さん。

「僕がいろいろ聞いた話では・・・勉強しか出来ない奴らに限って、結婚を早く済ます事に意味を見出しているみたいですよ」

「「これだけ早く結婚を済ます事の出来た俺はエライだろ」・・・そう社会に誇示したいみたいですけどね」

「そこに何の意味があるんだろ」

と、貴島くん。

「あー、そういうオトコが一番、結婚を失敗しちゃうのよね。だいたいそういうオトコって、男性的魅力も無いから、外見的にも」

「内面的にも自分に自信の無い女性を結婚相手に選ぶしか無くて・・・そういう女性は子供を生んでも、社会に出たがらないから」

「どんどん外見的に劣化して・・・早い時期に、自宅で孤独化するわ。子供がいたとしても、両親に魅力が無いんだから、さらに倍な」

「子供になって・・・へたすると、結婚出来ない個体になって、いつまでも親に迷惑をかける存在になるかもしれないわ」

「不幸の典型例ね」

と、御島さん。

「結婚って、女性にとっては始まりなのに・・・結婚を早く済ます意識って、どんだけ女性の事を理解していないか」

「思い切りわかっちゃう感じですね」

と、ミユウちゃん。

「ゆるちょくんは・・・未だに結婚していない理由のひとつに・・・自分の遺伝子が納得いく水準に達するまで」

「子供を作りたくないって意識があったからなのよね?」

と、御島さん。

「そうだね。未だに結婚出来ない体たらくは笑うしかないけど・・・遺伝子は親が子供に出来る最大の贈り物だからね」

「遺伝子が満足する出来になるまでは、子供には贈りたくなかったんだ」

と、僕。

「そういう意識から見ると・・・結婚や子供を作る事って・・・納得遺伝子が出来てから・・・と言う方が、しあわせスパイラルに」

「近い感じがしますね」

と、レイカちゃん。

「ま、そう言って頂けると、ありがたいけどね。ま、僕はそういう女性の気遣いの上で成り立っているようなもんだから」

と、僕。

「もちろん、女性の気遣いは、男性に好意を持っているから、成り立つのよ。そこをカン違いする男性が多いから、困るのよね」

「結局、男性は女性に選ばれなければいけないのよ。好意を持たれて、愛されて、やさしくされるのが、選ばれた男性の特権なんだから」

と、御島さん。

「わたし、最近、そういう話で、思い始めた事があるんですけど・・・要は、女性も男性も高校生くらいから恋を経験して、異性の中身を結果的に勉強してきた男女が」

「結婚で持ってしあわせになっていけるのかなって、思っているんです。結局、恋って、異性を理解する為の経験と言う名のトレーニングなんですよ」

「ちゃんと社会で、男女がしあわせに共存出来る方法を探るトレーニング。これをやって来た人間は、女性にしろ、男性にしろ、相手の立場に立って日々、物を考える事が出来る」

「男性で言えば、女性のオーラを見抜く事が出来て、女性の今の感情に対して思いやる能力がついている。女性にしても、今男性が何をやりたいのか、だいたい察しがつく」

「・・・それで一番大事なのは、好意を持っているし、ある意味、尊敬の念が存在するからこそ、相手の気持ちを受け止められる・・・そういう事なんだと思うんですよね」

と、ミユウちゃん。

「わたしは、女性ですから、女性の気持ちで言うと・・・わたし、ゆるちょさんの文章を読んでいて、本能的に説得されるし、その仕事の内容について、単純に尊敬しているんですね」

「こういう文章って、今まで、出会った事なかったし、非常に繊細に女性の事を表現出来ているから、同じ女性として、納得出来るんですよ」

「さらに言えば・・・ゆるちょさんは「本能的迫力」がすごいから・・・女性は傍にいるだけで、安心出来るし、ある意味、癒されるから・・・仕事、本能のチカラと言う点で」

「尊敬の念もあるし、本能的に説得されているんですよね。わたし、男性には、その2つ・・・尊敬出来る仕事と、女性を本能から説得出来る「本能的迫力」が」

「必要なんじゃないかと、最近、思い始めているんですよね」

と、ミユウちゃん。

「そうね。それって、同感だわ。完全に経験から言える話って事になるけど・・・尊敬出来る仕事と、女性を本能から説得出来る「本能的迫力」を持っているって」

「ある意味、昭和のオトコ・・・戦中派のオトコ達かしら・・・向田邦子さんの世界に出てくる登場人物のようなテイストよね」

と、御島さん。

「それで言うなら「寺内貫太郎一家」ってドラマ、ちょっとだけ見たことがあります。向田邦子さんの作だって聞いたので・・・」

「なんか、怖いお父さんがちゃぶ台を跳ね除けて・・・ううん、ちゃぶ台は樹木希林さんがしれっと脇へどけて、夕ごはんをひとりで食べてて」

「怖いお父さんが息子を投げ飛ばしたりしていた・・・そんなシーンを見たことがあります。でも、確かにあのお父さん、石屋がなんかの職人さんで」

「仕事にプライドがあって「本能的迫力」満点の人物でしたね」

と、辛辣姫。

「小林亜星さんか。懐かしいな。あの人、本当は繊細な音楽家なんだぜ」

と、僕。

「さすがですね」

と、貴島くん。

「話を戻すけど・・・ミユウちゃんの言いたい事は・・・「本能的な迫力」で説得される・・・「本能的な恋」に落ちることさえ出来れば女性はしあわせになれる」

「・・・そういう事かしら。やっぱり「理性的な恋」はダメなのね」

と、御島さん。

「「理性的な恋」の・・・恋の魔法って、あっけない程に簡単に解けちゃいますからね」

と、ミユウちゃん。

「まあ、わたしの話になりますけど、以前にも話しましたけど・・・大学時代、好きだった先輩が結婚して1年くらいたった時にたまたま会う機会があったんです」

「そしたら、しあわせ太りで・・・外見が大きく変わっていたんです。その瞬間「なんでわたし、こんなおっさんが好きだったんだろ」って冷静につぶやいていましたから」

「・・・恋の魔法って、外見に大きく左右されるんですよね・・ホント、簡単に解けます。わたしは、経験的にそれを知りましたねー」

と、ミユウちゃん。

「そう。わたしもおっさん化した先輩に会った瞬間、恋の魔法が解けた経験をしているから・・・ホント、あの魔法は怖いですよ」

「なんで、こんなおっさんに恋心を?って自分を疑いましたもん」

と、辛辣姫。

「それだけ、「理性的な恋」と言うのは・・・あっけ無いものなのね。結婚して、子供が生まれると、旦那に対する恋心が消えるって言うけど・・・」

「「理性的な恋」の場合、そこで恋の魔法が解けるのね。「本能的な恋」は、「オトナの目」である、その目に見つめられると恋に落とされるから」

「何度も恋が復活するモノだけど・・・セックスレスになる理由は、「理性的な恋」の魔法が解ける・・・そこにきっかけがあるみたいね」

と、御島さん。

「結局、仕事にプライドがあって、尊敬出来る男性で「本能的迫力」で持って、女性を「本能的な恋」に落とせる男性に恋の魔法をかけてもらう・・・それが女性の」

「本当のしあわせにつながる・・・そんな結論になりそうですね」

と、ユキちゃん。

「そして、女性の出すオーラをちゃんと理解出来る男性・・・って事も大事ですよ」

と、レイカちゃん。

「それを言うなら、まず相手の立場に立ってモノを考えられる男性って事が最も大事かしら」

と、御島さん。


「なんか、男性も大変ですね」

と、貴島くんが小さな声で言葉にする。

「そうだな。ぜいぜい、僕らも、がんばろうか」

と、僕が言葉にすると、貴島くんも池澤くんも、ニッコリした。


(おしまい)

戦々恐々、現代のお見合い事情!

2015年12月26日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

クリスマスも終わり・・・あとは年末まで、一直線って感じですね。

いやあ、そう言いながら、まだ、日にちはありますけどね。


さて、それは12月に入って間もなくの頃。


それは、事務所の大部屋で、事務所のメンバーと事務所的な忘年会をしていた時の事でした。

「わたし、最近、レイカちゃん(31)に手伝って貰って・・・現代のお見合い事情を取材していたのね」

と、御島さん(31)が言葉にします。

「以前、結構、昔だけど、ゆるちょくんは「日本のお見合いシステムは素晴らしい。魅力の無い男性や女性でも結婚出来るんだから」」

「みたいな事言っていたじゃない?自由恋愛以外でも結婚出来るシステムとして、日本の「お見合い」は優秀だ・・・みたいな事を・・・」

と、御島さん。

「そうだね。結構、前の事だけど・・・そう言う感想を持った事があるね」

と、僕。

「でもね。今じゃ、お見合いは、牧歌的な・・・「まあ、後は若い者達同志で・・・」みたいな・・・そこでいい印象を与えられれば」

「次へ進めるみたいな事では全く無くなっているのよね・・・ねえ、レイカちゃん、あの話してあげて」

と、御島さん。僕らの話に、たくさんのお客さんも耳をダンボにしているみたいです。

「今のお見合いシステムって・・・各社が話し合って、ひとつのデータベースを作り上げていて・・・各お見合い会社が」

「そのデータベースに登録されている人間とマッチングを図って、お見合い相手を探すシステムになっているんですよ」

「だから、有り体に言って、統計が取りやすいんですよね」

と、レイカちゃん。

「簡単に言えば、10回、20回とお見合いをやっても、上手くいかない女性や男性がすぐに検索出来るし」

「どういう女性や男性がお見合い希望の男性や女性から選ばれるかも、キッチリ出るんです」

と、レイカちゃん。

「へー。それ面白いですね。どんな男性が、女性に選ばれるんですか?」

と、ビールを飲みながら、池澤くん(24)が尋ねる。

「簡単に言えば・・・お見合いの世界では、女性や男性は、もはや人間と言う扱いより、数値に代表される存在でしか無くなるんです」

と、レイカちゃん。

「え?それってどういう事?」

と、僕。

「そのシステムの知見によると・・・結婚出来る男性は年収600万円から、2000万円以上・・・今のお見合い女性は」

「そういう男性を求めている・・・と言うか、そういう男性でないと、この時代、結婚相手には、ならないんです」

と、レイカちゃん。

「え?俺、その時点で、すでに、ダメだし・・・」

と、池澤くん。

「情報が劣化していると言うか・・・お見合い女性が男性に求めているモノが露骨に明らかになっている感じですね」

と、貴島くん(29)。

「そうなのよね・・・人間としての素晴らしさとか・・・そういう数値にしにくい情報は、その時点で落ちてるのよね。わたしは、結婚に関して言えば」

「そっちの方が大事だと思うけど・・・で、男性は女性に何を求めているんだっけ?」

と、御島さん。

「女性を代表する数値は・・・これは年齢です。当然、女性は若い方が良い・・・と言う男性の希望になって」

「だいたい20代の女性が男性の求める結婚相手と言う事になります」

と、レイカちゃん。

「え?そんな若い頃から・・・お見合いシステムに登録しているんですか?女性って・・・」

と、ミユウちゃん(25)。

「実は、そうなの。それだけ、今の若い女性は・・・自由恋愛能力が低いって事なのよね。「魅力の少ない女性が増えた」って」

「どこのお見合い事務所の女性も言ってるって言うわ。ねえ、そうよね、レイカちゃん」

と、御島さん。

「子供の頃から、親から「「女性は女性らしく、男性は男性らしく」なんて古い考えだから、自分の好きに生きなさい」って言われて」

「自分のやりたい事だけやるって言う・・・ある意味、自由に育って・・・結局、女性らしさがひとつも無い女性に育ってしまって」

「・・・親・・・特に母親を恨んでいる女性が多いそうです。そういうお見合い事務所に早くから登録する女性って・・・」

と、レイカちゃん。

「男性が女性に求めるのは、やっぱり「女性らしさ」ですから・・・それは今も昔も結局、変わっていないんですよ」

と、レイカちゃん。

「正しい知恵には、古いも新しいも無いのよ。要はその母親が、「自分は物分りのいい、最先端の母親だ」と言う事を周囲に見せたくて」

「娘の人生を犠牲にしたのね。結局、自分勝手な女性は自分だけよければよくて・・・周囲をスポイルするという関係性は」

「昔から、一緒と言う事ね」

と、御島さん。

「話を戻しますけど・・・お見合い界と言うのは、以前に較べて、非常にサバイバル化が進んでいます」

「例えば、データ的に言いますと・・・35歳から45歳の女性・・・「自分は、社会で自由恋愛が出来ない個体なんだ」と言う事に」

「薄々勘付いて・・・「じゃあ、お見合いでも、してみようかしら」と自分のプライドを引っ込める時期・・・が、この35歳から」

「45歳の女性なんですが・・・その女性の結婚できる割合は・・・1.2%程度・・・100人にひとり+ちょっと、と言う」

「衝撃的な数値があるんですよね」

と、レイカちゃん。

「へ?そうなんですか?残りの99人は結婚出来ないって事ですよね!」

と、辛辣姫は、驚いている。

「つまり、現代のお見合いってね。女性からすれば、20代の女性とガチンコで戦わなきゃいけないって世界なのよ」

と、御島さん。

「自由恋愛が出来ない・・・言わば男性を虜にする、そういう魅力の無い女性が・・・35歳になって、リングに上がっても・・・相手は20代の女性よ」

「若いし、自己主張も少ないし、なにより、年上の男性は同年代の男性より頼りがいがあるし、物も知っている。20代の女性から」

「すれば、ほんの少し魅力が足りなくても・・・人間として、充分魅力的なのよ。そして、大人の男性からすれば、20代の女性は自分の話も聞いてくれるし」

「充分、魅力的だわ・・・そこに魅力が無いと世の中に判定されちゃった35歳以上の女性が入ってきて・・・戦いになると思う?」

と、御島さん。

「まあ、男性だって、シビアなんですけどね。年収600万円以上って結構大変だし・・・そういう年収でないと」

「お見合い女性はオトコとして見ないと言う事でもあるんですよね」

と、レイカちゃん。

「・・・さっき、レイカさん言ってましたけど・・・10回以上、お見合いしても、ダメだった男性や女性の条件って」

「わかっているんですか?」

と、池澤くん。

「明確には教えて貰えませんでした。まあ、そうでしょうね。それを話したら・・・お見合い稼業そのものが立ちゆかなくなる」

「可能性もありますからね。ただし、男性で言うと、年収600万円から、1200万円クラスのエリート・サラリーマンに限って」

「女性と交際にまで、発展するんだけど、結婚にまで、辿りつけない人間が多い・・・と言う話は聞けましたね」

と、レイカちゃん。

「他に何か・・・そういう男性のダメな要素みたいなモノは聞けた?」

と、御島さん。

「自己完結タイプの男性が・・・女性と上手くやっていけないらしいと言う事は聞きました。料理も完璧、仕事も完璧みたいな男性で」

「ただし、人付き合いが苦手で、友人がいないタイプ・・・目標はアメリカの大学に留学して、MBAを取って、年収をさらに倍増させる」

「事・・・みたいな要は、「勉強すれば、人生はしあわせになれる」みたいな考えのエリートを気取る男性が女性に嫌われている」

「みたいです。最悪なのは、そういう自分が何故嫌われるか、本人が、わからない事と、「要は周囲が馬鹿だから、自分を理解出来ないんだ」と思い込んでいる事」

「・・・と、まあ、これはあるお見合い事務所の所長の女性が言っていた話ですけど・・・」

と、レイカちゃん。

「まあ、そういう男性は、女性に嫌われるでしょうね・・・だって、その生活、女性はいらないって言ってるようなもんでしょ?」

と、御島さん。

「はあ・・・わたしも、そう思いましたけどね・・・」

と、レイカちゃん。

「じゃあ、女性の方はどうお?10回以上、お見合いしてもダメなタイプって」

と、御島さん。

「これは多くのお見合い事務所の女性社長さんが共通して言ってましたけど・・・プライドが高い事と、自己主張が強すぎる」

「女性・・・そう言ってましたね」

と、レイカちゃん。

「要は、男性とお見合いしても・・・話していると、自分程に中身が無くて、話に張り合いが無い・・・」

「そう言ってくる・・・自分に自信があり過ぎる女性・・・こういう女性は外見的に美しい訳でなく・・・むしろ、個性的で」

「自分のすべてを理解してくれて、受け入れてくれる男性でなければ、相手にしない・・・そういう女性だそうです」

と、レイカちゃん。

「で、そういう女性は必ず「わたしの外見を受け入れない・・・そんな外見重視の男性は、ハッキリ言っていらないの」」

「「外見重視の男性って、要は自分が薄っぺらいだけの人間で、欲しいものばかり言い立てる、中身の無い男性だもの」」

「・・・と主張するそうです。まあ、お見合い事務所の女性社長さんに言わせると」

「それって、単に断りの理由として、自分に対する言い訳を、常に自分の為に、用意しておく女性・・・」

「自己評価が、あまりに高過ぎて・・・誰にも理解されない女性・・・と言う事だそうです。もちろん、そういう女性は」

「35歳過ぎの女性に多いわけですけど・・・」

と、レイカちゃん。

「ゆるちょくんに言わせれば・・・社会との関係性を断ってしまった事で、自己肥大化が進んだ症例・・・そんな風に言うでしょ?」

と、御島さん。

「うーん。まあ、そういう事なんだろうけど・・・そういう女性は、本気で、自分を受け止めてくれる男性がこの世にいると」

「思っているんだろうか・・・」

と、僕。

「そもそも、結婚したからって、しあわせになれるとは限らないじゃん。むしろ、「結婚は人生の墓場だ」って言うことわざもあるし」

「結婚していて、ふしあわせに見える人は多いけど、しあわせに見えるのは、新婚時代くらいのようにも思えるけどね」

と、僕。

「ゆるちょくんがそう言っちゃダメよ。ゆるちょくんは、そういう逆境の中でも、本当のしあわせになれる方法を探してくれるから」

「皆、その言葉に期待しているんだから」

と、御島さん。

「そうですよ。でも・・・なんだか、今の話聞いていたら・・・お見合いしても結婚出来ない女性も男性も・・・何か病に犯されているような気がしました」

「自分に自由に生きてきた結果・・・ひとりで生きやすい人間に成長してしまった・・・かのような・・・」

と、ユキちゃん。

「それって、結局、誰かと同居して生きる・・・と言う事を自分で出来ない身体にしてしまった感じがあるけどね」

「だいたい、自分をすべて受け止めてくれる人間なんて、両親か、自分自身か、だけじゃないのかな」

と、貴島くん。

「ゆるちょくんがよく言うじゃない・・・「この日本では自分勝手なわがままな人間は・・・子供であり、成長出来ていない人間だ」って」

「「そういう男性も女性も、日本社会は受け入れないし、日本社会は、そういう男女を不幸の因子として、否定し、嫌われて・・・その本人達も不幸になる」って」

と、御島さん。

「ゆるちょさんは、その逆も定義してくれましたよね・・・「この日本でしあわせになれるのは、自分を客観視する事が出来、常に他人の立場に立って、物を考え」」

「「他人を思いやる事の出来る人間だ」って。「そういう人間が本当の大人だし、そういう人間こそ、コミュニティ全員から愛され、しあわせがやってくるんだ」って・・・」

と、辛辣姫。

「そうだね。この日本でしあわせになるには・・・自分が他人を本能から笑顔に出来るからこそ・・・自分がその笑顔に本能から笑顔になれる・・・それが基本だもの」

「まあ、言ってしまえば、「鏡的しあわせ理論」とでも言うかな」

と、僕。

「うん。そういうゆるちょくんの別のアプローチ的に・・・現代のお見合いと言うのを評価して欲しいんだけど・・・」

と、御島さん。

「うーん、その土俵に乗って話をする前に・・・絶対的なしあわせのカタチについて考えてみようか。今、「鏡的しあわせ理論」を言葉にしたね。これが基本なんだ」

「それを考えあわせて・・・自分の経験から話してみようか・・・」

と、僕。

「僕はしあわせって・・・有り体に言うと身体の中が、「ハッピーエナジー」で溢れかえる事だと思っているんだ。例えば、10代だったら、好きな音楽を聞ければ」

「気分よくなるし、友達と楽しく遊べれば、体内に「ハッピーエナジー」が溢れて、気分がよくなるし、しあわせな気分になる」

「言わば「しあわせになる」=「体内に「ハッピーエナジー」が溢れかえるから「本能から笑顔になれる」」・・・なんだよ」

と、僕。

「①・・・「ハッピーエナジー」は自分で体内に溢れさせる方法・・・音楽聞いたり、好きな映像を見たり、友達とおしゃべりしたり・・・気分を良くする方法で実現出来ますよね」

「で、②・・・「ハッピーエナジー」を他人から貰う方法・・・これはもちろん異性と目と目を合わせる事が出来て、目から直接照射された「ハッピーエナジー」を」

「目から体内に取り込む方法で、実現出来る・・・そういうやり方でしたよね。そして、もちろん、②の方が、「ハッピーエナジー」の量は段違いに多い・・・そこも重要でしたね」

と、レイカちゃん。

「ゆるちょくんの得意技・・・「ハッピーエナジー」の理論を導入するのね・・・ま、これはゆるちょくんのオリジナルな発想だから、誰にも真似出来ないけれどね」

「そういう意味では①って子供の頃から出来るんだけど、②って、異性に恋される年齢にならないと出来ない手法って事になるわね」

と、御島さん。

「そう。それでだ。人間の成長と言う意味で、以前、「日本人のフルスペック」と言う話をしたんだけど・・・覚えてるかな?」

と、僕。

「日本人は、男女共・・・目から「ハッピーエナジー」を出し入れする器官・・・女性なら、「ヒカルの姫の目」、男性なら、「ヒカルの君の目」を装備する所まで行って」

「初めて、「日本人のフルスペック」まで、成長出来たと言える。その器官を装備出来ずに・・・外見劣化モードに陥った個体は、成長不良でしおれ始めた個体と」

「見るべきだ・・・と言う事でしたよね」

と、レイカちゃん。

「「ヒカルの姫の目」「ヒカルの君の目」って、要は世間の男女に注目を浴びるから・・・多くの「ハッピーエナジー」を直接照射されるから、目が成長して、要は「オトナの目」に」

「なるって事なんですよね。だけども、日本社会で、この「オトナの目」に成長出来ている人間は、5%もいないと言われています。ま、わたしも実際、そんな風に感じますけど」

と、辛辣姫。

「ただ、この「オトナの目」は、シャバーニの目でもあって・・・要は「サル山のボス力」を持った印でもあるんですよね。シャバーニはゴリラですけど、要は」

「「本能的な迫力」で、若いオス達を手下にし、メス達を交尾の対象にする・・・その印になると言う事ですよね」

「つまり、女性は男性に一番何を求めているかと言うと・・・子供を育てる安全な環境を求めているんです。シャバーニが群れのボスなら、死ぬ気で群れを守ってくれるし」

「それだけのチカラを持っているのを本能的にメス達が見抜いているからこそ・・・シャバーニは群れのボスでいられるんです」

と、ユキちゃん。

「その印こそ・・・シャバーニの持つ「オトナの目」なんですね。・・・この話を整理すれば、女性が本来、男性に求めているのは、家族を本能的に守れる、本能的な力強さであって」

「それは腕力そのものではなくて・・・中学生がよくやる「ガンの飛ばし合い」に勝てる・・・「相手を本能的に従わせる事」の出来る「オトナの目」を持つ事・・・」

「その「相手を本能的に従わせる能力」こそ・・・「女性を本能的に従わせる能力」・・・と言う事になって、女性がその男性を子育てのパートナーに選ぶ」

「・・・そういう話につながるんです」

と、レイカちゃん。

「この話をゆるちょさんに聞いた時・・・一緒に面白い話もしてくれて・・・「だからさ、レイカちゃん。よくライオンのオスは狩りもしないで寝てばかり」みたいな馬鹿にする」」

「「言説をする馬鹿がいるけど・・・あれはオスは群れを守る、その本能的な戦闘力を保持しているからこそ・・・群れのガードマンとして、一緒にいる事を」」

「「メスから求められている事がわかるんだよ・・・毎日の食事の為の狩りをする事より、群れを守り、群れの為に死んでも戦う能力を持ったオスこそ、メスからすれば」」

「「最も大事な価値だからさ」・・・これ、わたし、すごく納得する話だったんですよね」

と、レイカちゃん。

「それって、つまり、人間も同じで・・・女性は男性に群れを守る本能的なチカラ・・・「男性も女性も本能的に従わせるチカラ」を持った男性の個体を求めている」

「・・・安全な子育てがしたいが為に・・・そういう話?」

と、御島さん。

「そう、わたしは理解しました。それでいいわよね、ユキちゃん」

と、レイカちゃん。

「はい。わたしも、そう理解しています。だから、男性には、「オトナの目」が必須なんですよ。それがなければ、オスは群れを守れませんから」

と、ユキちゃん。

「だから、日本人のフルスペックまで、成長した「オトナのオトコ」は、必ずこの「オトナの目」を持っていなければいけないんです。そして、当然、「オトナの目」を持つ」

「男性の個体を見ると、恋に落ちるのが女性と言う事になるんです。だって、女性は群れを守れる強いオスの個体の遺伝子が欲しいから・・・」

「その遺伝子を女性は最も欲しいんですよ。五郎丸選手が人気が高いのも・・・彼が本能的に群れを守れる男性だと・・・女性達に認識されているからだと思います」

と、レイカちゃん。

「じゃあさー。男女の性格が合わなくて・・・みたいな話で別れる男女がいたり、結婚しても、数年後には恋が終了し、セックスレスになったりってする状況は?」

「どういう意味なの?」

と、御島さん。

「あれは、そういう男性の「オトナの目」に本能的に恋しちゃう男女の「本能的な恋」の関係とは違うと考えた方がいいですよ」

「むしろ・・・「日本人のフルスペック」に到達せず、生育不良で、途中で萎れちゃった・・・そういう男女・・・見た目で言えば「死んだ魚の目」同志の恋」

「・・・「理性的な恋」だからこそ・・・子宮で判断する恋ではなく、理性で頭で判断する恋だから・・・飽きが来たとも言えるんじゃないでしょうか」

と、レイカちゃん。

「ちなみに、「オトナの目」に見つめられると女性は恋に落ちます。つまり、何度も恋に落とされるんですよ。だから、それがいつしか大きな愛情につながっていく」

「逆に「死んだ魚の目」は、異性を恋に落とす事はありません。だから、恋に飽きが来ちゃう・・・そういう事なんじゃないですか」

と、辛辣姫。

「だいたい、「死んだ魚の目」のままだと・・・体内から「ハッピーエナジー」が枯渇し・・・その瞬間、外見の超劣化が始まりますからね」

「目は落ち窪み、男性はお爺ちゃんの目に、女性はお婆ちゃんの目になり、肌もしわがれて・・・それは女性からすると、怖いじゃないですか」

「アンチエイジングじゃない、モアエイジングですからね・・・」

と、ユキちゃん。

「つまり、女性は・・・本来、男性には「相手を本能的に従わせる事」の出来る「オトナの目」を持つ事・・・これを求める事こそ、正しい道だし、しあわせになれる道だって」

「そういう事ね。だから、簡単に言えば、群れを守れる「オトナの目」を持つ本能的に強い男性に本能的な恋をして・・・家族を作る事こそ、しあわせへの道なんだ」

と、御島さん。

「わたしが調査した所では、「オトナの目」はいろいろな社会経験の末に、「大きな人間性」「強い精神力」を獲得した男性や女性の個体に成長の証として、装備される」

「器官のようです。だから、社会での修行が足りずに「人間性が小さい」「精神的に弱い」・・・男女の個体は「死んだ魚の目」のままで」

「恋も上手く行かないし、「ハッピーエナジー」が体内から枯渇したら、すぐに年老いて死んでしまう・・・そういう風に見えますね」

と、レイカちゃん。

「つまり、何・・・じゃあ、女性は「オトナの目」を持つ男性に恋をして・・・その男性に恋を受け入れてもらう事こそ、しあわせの王道って事?」

と、御島さん。

「そういう事になりますね。でも、それは、御島さん・・・感覚的にわかっていた事じゃないですか?」

と、辛辣姫。

「確かに、そうね。自分の全力を賭けて、すべての魅力を総動員して・・・それを狙っている感じだもんね」

と、御島さん。

「結局、そうやって、家族を作れば・・・毎日、毎秒②のハッピーエナジーを感じられる家族を作れる・・・だから、しあわせになれる・・・僕はそう思っているんだけどね」

「結局、人生のしあわせって、ハッピーエナジーをのべ、どれくらい感じられたかだもん・・・となれば、毎日「ハッピーエナジー」に溢れた生活をすればいいのさ」

「特に②のハッピーエナジーの方が①のハッピーエナジーより、桁違いにしあわせを感じられるんだとすれば・・・②のハッピーエナジーを溢れさせる事が」

「日々の重要事になるじゃん。女性は男性に恋し、男性は女性に恋される毎日。そういう生活がしあわせになる為の目標になるじゃーん」

と、僕。

「ふ。そこまで話してくれれば・・・現代のお見合い事情に関して、比較する事で、結論が出せそうね」

と、御島さん。

「女性は男性の年収を求め、男性は女性の若さを求める・・・でも、大事なのは、そこに恋が存在しないと言う事・・・いや、一瞬恋が存在したとしても」

「それは理性的な恋であり・・・持って4年の恋・・・そもそもお互い、魅力が無くて、自由恋愛が出来ない女性と男性だったんだから・・・」

「しあわせと言う点で見たら・・・厳しいと言わざるを得ないわね」

と、御島さん。

「結局、この世で、しあわせになるには・・・男女共に「オトナの目」を持ち、本能的に相手を恋に落とす事が大事なのよ」

「ううん・・・恋とは男性がプレゼンし、女性が落ちるモノだから・・・「オトナの目」を持つ男性を探しだして、その男性に恋に落ちるのが女性のしあわせになる為の仕事」

「って事になるわね。そしてもうひとつ大事なのは、そういう「オトナの目」を持つ男性はたくさん恋されるから・・・その中で、女性は自分を選んで貰うために」

「これも「オトナの目」を装備する必要がある。柴咲コウさんのような「ヒカルの姫の白く輝く目」や井川遥さんのような「ヒカルの姫の黒真珠のような目」を」

「装備する事が、女性のしあわせになる為の王道になるの。女性は自己主張ばかりしていても・・・価値のある男性には一切相手にされないだけだわ・・・」

と、御島さんは言い抜いた。

「結局、日本社会でしあわせになって行くには・・・自分を磨いて、自由恋愛世界を勝ち抜いて行かなきゃいけないんですね」

と、辛辣姫。

「「オトナの目」を持つ男女が自由恋愛でお互いを見つけ出した恋愛の場合・・・ラグビー日本代表の選手夫婦を見れば、奥さんは皆美女で、賢い女性で・・・」

「ああいうしあわせなカタチが実現出来ると言う事ですよ。だから、女性は自分を磨き、そっち方向の恋愛の王道を目指すべき・・・わたしは、そう結論づけてます。はい」

と、レイカちゃん。

「ま、わたしとレイカちゃんは、おない年だから・・・お互い頑張らないといけないわね」

と、御島さん。

「はい。しあわせになる為に、お互い頑張りましょう」

と、レイカちゃんは言うと、持っていたグラスのワインを御島さんのグラスにカチンと触れさせた。


(おしまい)


大人のクリスマスイブ!

2015年12月24日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

今日はクリスマスイブですね。

・・・と言っても仕事もあるし、大人のクリスマスイブは、なかなか、大変です。はい。


それは、ほんの少し前の、クリスマスイブの出来事でした。


僕は、御島さんと古い日本料理店の個室にいて・・・ハフハフ言いながらすき焼きを食べていました。

「あのさ・・・イブにすき焼きって・・・御島さんの中では、そういうもんなの?」

と、僕は言っていました。

「ごめんね。でも、今日は、なんとなく、クリスマスを真面目に過ごすのが耐えられない感じで、ね・・・」

「美味しいモノが食べたかったの・・・」

と、御島さん。

「ま、今日も普通に仕事の日だから・・・いろいろな事があるんだろうから」

「別に気にする事はないよ。打ち合わせの途中、クライアントのひとりに、呼ばれてただろ。だから、何かあるとは、思ったんだけどね」

と、僕。ハフハフ、肉を食べている。

「ふ。まあね。少し嫌味言われちゃって・・・なんだか、不穏な動きがあるな、とは思っていたんだけど」

「社長と言う仕事はクライアントの対面だから・・・てきめんに反応が返ってくるのよ。ま、それが社長職の醍醐味でもあるけど」

と、御島さん。少し顔が白い。

「なんとなく、人生、どうしようか、迷っていた、20代の後半の頃を思い出したわ」

と、御島さん。

「20代の後半って、女性にとって・・・それはそれは大事な決断の時期なのよ。何もせず、このまま、会社にぶらんとぶら下がっている」

「だけの・・・そんな決断だって、あると思うの。だけど、わたしには独立しかなかった・・・あの頃も各所で嫌味を言われたっけ・・・」

と、御島さん。

「ふふ。ごめんね、わたしの話はいいわ。今日は気分を変えたくて・・・ゆるちょくんに付き合って貰ったんだし」

と、御島さんは、打って変わった笑顔。

「以前、ゆるちょくんは言ってたじゃない。イブに女性と過ごしたくなるのは、今の自分のあり方に自信が無くて」

「女性にやさしくされたいからだって・・・だから、10代や20代の初めは、女性と過ごしたい・・・お互いに寂しさや、未来のわからない自分から逃れたいからだって・・・」

と、御島さん。

「って言ったって、そんなにイブを女性と過ごした記憶は無いんだ。例の名雪ちゃんとは・・・彼女の取り巻きがたくさんいて」

「クリスマスイブは常に決まって、パーティーだったから、最後の方で、ちょっとだけ二人きりになって・・・お互い、いたずら顔で、皆がいない所に隠れて」

「こそこそ話してたくらいだった」

と、僕。

「なんか、そのこそこそ話、楽しそうな感じがあるわね」

と、御島さん。

「お互い笑顔だった。なんだか、楽しかったよ。もう、古い話さ」

と、僕。

「あとは、学生の頃・・・珍しく僕に彼女がいた時代・・・彼女の部屋で、過ごしたんだけど、彼女が鶏の唐揚を作ってくれて、ビール飲んで」

「ワイン飲んで、借りてきたクリスマス映画を見て・・・夜を過ごして・・・正当なイブの過ごし方って感じだったかな」

と、僕。少し酔っている。

「でも、それくらいだよ。社会に出たら、仕事が忙しくて。12時過ぎに、自分の部屋に戻る途中、コンビニで売れ残った」

「クリスマスな感じのショートケーキを買って、酒飲んで、それ食べて終わり・・・次の日も仕事!みたいな感じだったもの」

と、僕。

「でも、ゆるちょくんはもう少し大人になってから・・・女性と過ごす事も覚えた・・・違う?」

と、御島さん。

「まあ、いろいろあったからね。その頃はホント人生この先、どうなるのか、真っ暗でさ。毎日、不安だらけだった」

「だから、イブには、女性が必要だった。お酒飲んで、ほんの一瞬でも、現実を忘れたかった。当時は、女性を麻薬のように考えて」

「いたのかもしれないね」

と、僕。

「そんな時に、ジュンコママに出会ったんでしょう?」

と、御島さん。

「ふ。御島さんは、僕の事、余程、詳細に覚えているらしい。その名前を出されると弱いけど・・・もう彼女と寝る事はしないよ」

と、僕。相当酔っている。

「いいのよ。あなたは独身なんですもの。欲しい時に、一番欲しいものを手に取りなさい。イブって、そういう日だわ」

と、御島さん。

「でも、確かに、ここ数年は、ゆるちょくんのイブは、わたしと過ごす事が多かったわ」

と、御島さん。日本酒をグイグイ飲んでいる。

「うーん、そういう意味じゃあ、御島さんが、女性の中で、一番怖い存在かもしれない。それこそ、欲しいモノは」

「自分から取りに行く女性だからね。しかも、周囲をちゃんと納得させて、何も言えないようにする下準備も済ませてから動くから」

「誰もなんとも言えない・・・」

と、僕。

「わたしだって・・・ゆるちょくんが言うように、強いだけの女性じゃあないのよ」

「時に、好きなオトコの存在すべてが欲しいって思う事だって、あるのよ。こんな事・・・ゆるちょくんの前じゃないと言えないけどね」

と、御島さん。

「あなたは、女性の気持ちをすべて受け止めてくれる・・・そういう強さと言うか、人間の大きい所があるわ」

「そこで、何があろうと・・・あなたは、黙っていてくれる。黙っていれば、そこで何が起こったか誰も気づく事はない・・・」

「以前、あなたはそう言ったわ」

と、御島さん。

「まだ、若くて、弱かった僕に、そう囁いてくれた女性がいてね・・・その頃はまだ、僕も人間小さかったし、へなちょこに弱かった」

「その女性が女性の素晴らしさを教えてくれなかったら・・・もしかしたら、僕はひどい事になっていたかもしれない」

「地獄に落ちる刹那、彼女が僕を受け止めてくれたから、女性のやさしさと素晴らしさを教えてくれたから・・・」

「僕は辛うじて生きていたに過ぎないよ」

と、僕。

「それが、いつかのイブの思い出話なの?」

と、御島さん。

「まだ、若かったよ。オンナの抱き方だって、まだ、ほんの子供のようなモノだった。やっぱり、女性は男子の大学さ」

「そこで、いろいろな事を勉強して、僕は少しだけ大人になれた・・・そんな場所だった」

と、僕。

「ごめん。もう、10何年も前の話だ。こんな話、普段、女性に話す事も無いのにね・・・」

「ちょっと酔ったみたいだ・・・」

と、僕。

「いいの、ゆるちょくん。それだけ、ゆるちょくんは、わたしを信頼してくれているって証拠だもの」

と、御島さん。

「男性は、社会に出てから、成長出来ずに壊れてしまったり、成長する事を拒んでドロップアウトしてしまう人も多いわ」

「会社に入社した頃、素敵だなって、思っていた先輩も・・・いつの間にか、ただのおっさんになっていたりする・・・」

「社会って、そういう意味では、シビアに結果が出る所なのよね。甘い目で見ていても・・・結局、成長出来ない・・・意味の無い場所になってしまう事もあるわ」

と、御島さん。

「確かに、高校生や、大学生の頃、イブには、デートして、レストランで美味しい料理を頂いて、少しのお酒に酔った気がしたわ」

「でも、それはその夜に起こる事にドキドキしていたから・・・当時は、好きなオトコに抱かれるだけが、この世の至上の喜びだと」

「思っていた・・・でも、好きなオトコ=素敵な彼・・・と言うわけでもないって、社会に出てから気づいたわ」

と、御島さん。

「そういう意味では、わたしもイブの思い出が・・・社会に出てからは、ほとんど無いの」

「同僚の女性達と、一緒に酔っていたり、仕事仲間と飲みに行ったり・・・その瞬間をやり過ごしたかっただけだったわ」

「それって、今、思うと、サラリーマンの生き方の本質のような気がする・・・そんな生き方だから、1年が飛ぶように過ぎていたのよ」

と、御島さん。

「でも、ゆるちょくんと出会って、わたしは変わったわ。ゆるちょくんは、たくさんの苦労に出会い、その苦労を乗り越えてきた」

「その結果として、脱サラを実現し、わたしの前に現れた。甘い笑顔をしながらも、中身は硬骨漢。人生は甘くないと言う」

「当たり前の真実を、やさしくわたしに教えてくれたわ。具体例を常に引き合いに出しながら・・・そんなやさしい男性は」

「わたし、初めてだったし、そのしゃべりにいつも納得が行っていた・・・」

と、御島さん。

「御島さんの悪いところは、目の前の男性を褒め過ぎる所にあるな。僕はそんな褒められるような事はしていないよ」

「いつも普通にしていただけさ・・・」

と、僕。

「ま、でも、確かに、経験は金なり、だよ。辛い経験こそが僕を成長させてくれた。そして、僕はその経験からよくよく考え」

「行動し、今の僕がある。だから、僕は思ったことを素直に御島さんに伝えてきただけさ。結構、辛辣な事実も含めて、ね・・・」

と、僕。

「ねえ、わたしがもし、ゆるちょくんと寝たいって言ったら・・・ゆるちょくんは、どうする?」

と、御島さん。

「イブに出てくる言葉としては・・・なかなか、直接的な表現だなあ。それは、タイミングによるだろうね」

「あとは、言葉にしない方がいい」

と、僕。日本酒をごくりと飲む。


「イブって、大人にも必要なのかしら。結婚して子供がいれば・・・子供を笑顔にする日って、吹っ切る事も出来るけど」

と、御島さん。

「吹っ切るって事は、何か別な希望があるって事になるけど?」

と、僕。

「さあ、どうかしらね。イブくらい、特別な夢を見てもいいような気がしない?」

と、御島さん。

「そうかもしれないね・・・」

と、僕。

「僕が学生の頃、恋人同志は、イブにエッチするのが当然だった。でも、大人になると、周囲を取り巻いている状況も」

「いろいろだから、物事は、シンプルには行かなくなった。それは大人になって、いろいろな所に目も行くし、気も使えるようになったって事なんじゃないかな」

と、僕。

「学生時代のように「好き」「わたしも大好き」って言ってるだけでは・・・人生は成長しないって気がついたって事かしらね」

と、御島さん。

「ああ。そういう事かもしれない。ホントは、早く結婚して、子供を作って、子どもと過ごすイブの方が正しいのかもしれないって」

「・・・実は随分、悩んだ事もあったんだ。ひとりきりのイブで、酒飲んで、涙を流しているのは、正しい大人のあり方じゃないだろうなって、つくづく思いながら」

「それでも、ある時期、泣いてばかりもいたよ。他人は皆、家族を作り、素敵なクリスマスイブを過ごしている。子供達の笑顔が一杯、奥さんも笑顔・・・」

「そんな他人のクリスマスイブが羨ましかった。正直、眩しかった。だけど、しょうがない。自分の人生は、自分のイエス・ノーによって決めてきたモノだからね」

「そこだけは、間違いないんだから。自分の人生に関しての、すべての責任は自分で引っ被らなきゃね・・・」

と、僕。

「ゆるちょくんは、そういう所・・・寂しい癖に、悲しい癖に・・・絶対他人には、言わないんだから」

と、御島さん。少し、くぐもった声。

「だから、僕にとってのイブは・・・ひとり寂しく、酒を飲みながら、窓から、夜の江ノ島の風景を見る時間でもあったんだ」

と、僕。

「長く、湘南にいたんだもんね。ゆるちょくん・・・」

と、御島さん。少しだけ、涙声。

「でも・・・泣きたくなったら、いつでも、わたしの胸で泣いてもいいのよ。ゆるちょくんはいつも、そういう自分の感情を周囲に隠すから」

「弱い自分で有りたくないって・・・いつも思っているから・・・わたしにその気持ちが伝わるから・・・この胸がキュンとしちゃうの」

「あなたは、いつも孤独に耐えて、一生懸命がんばっている、少年だもの・・・でも、いいのよ。大人になって、女性に愛されるようになったら」

「その胸で泣いても・・・だって、女性はそれが嬉しいんだもの。だから、ゆるちょくんは今、嬉しさを与える側にいるって事なのよ」

と、御島さん。

「御島さんは、時にオトコマエになるからな。だから、弱っちい男性に人気があるんだよ」

「いかん、いかん、僕も、イブの魔法にかかりかけてる・・・」

と、僕。

「イブはね。男性と女性が恋の魔法をやっきになってかけあう日でも、あるんだよ」

「だから・・・」

と、言いかけると、御島さんは、僕の口を手で押さえた。

「細かい説明はそれくらいでいいわ」

「ゆるちょくん、イブくらい、自分に正直になったら」

と、御島さん。

「強いオトコはね。唯一、女性に甘えていいの。それが男女の法則じゃない?」

「オトコは・・・女性が決めた事に素直に従っていればいいのよ。女性は好きなオトコには、悪いようにしないもの」

と、御島さんは言葉にすると・・・コクリと頷きながら、目の笑う、素敵な笑顔をくれた。


クリスマスイブ。弱いオトコと、強いオンナが本音に従って、やさしく過ごす時間。


静かに・・・二人にとっての、やさしい雨が降り出していた。


(おしまい)


オンナとオトコを最高にハッピーにする、ラブリーサイクル!

2015年12月23日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

最近、朝が寒いですねー。

ま、クリスマスウィークだし、そんなもんでしょうか。


さて、その時、僕と、辛辣姫ユキちゃん(28)は、映画あがりのカジュアルイタリアンで、パスタランチを食べていました。

「しかし、今日はありがとうございます。ゆるちょさんに映画誘って貰ったのって、すごい久しぶりな感じがする」

と、ユキちゃん。

「僕の知り合いの女性が、「今度のSWは、三部作派もキュンキュンする」って言ってたから、「よし、試しみるか」って即、決めてさ」

「で、「SW知らない女性もオーケー。なんなら、知らない方が女性はドキドキワクワクして、めっちゃ盛り上がる」って」

「そういう話だったから、「ま、ここはユキちゃんでしょう」って事で、誘ったのさ」

と、僕。

「ゆるちょさん、映画に全然行かないんで、映画嫌いかと思っていたから、一緒に映画に行ける日なんて」

「金輪際、無いかなって思っていたんですよ。だから、今回誘って貰って、サプライズ的にすごく嬉しいですよー。映画も面白かったし」

と、ユキちゃん。モッツァレラとバジルのトマトソースのパスタを食べている。

「ユキちゃん、「SW全然知らない」って言ってたからね。知ったら、どんな話が出来るのかなって、ちょっとワクワクしていたんだ」

と、僕。

「ゆるちょさんは、女性にしろ、男性にしろ、「どんな話が出来るか」をテーマに、人を見ますもんね」

と、ユキちゃん。

「そりゃ、そうさ。結局、人って、社会に出て磨かれて・・・どんな風に成長するかに興味があるからね」

「僕的には、性格的に爆発力のある、人間性のデカイ、精神的に強い女性が好きさ。その上で、その人独自の知恵の深いしゃべりが」

「出来る女性が面白いし、そういう女性が、一緒にいて話がしたいと思う女性だからね。そこに経験に根ざした、その人間の深みが出る。まるで、美味しい珈琲みたいだ」

「でも、その人間的深みこそ、その人間の生きてきた証みたいなモノだから・・・そういう女性と話がしたいと思うのさ」

と、僕。

「ゆるちょさん的に言えば「賞味したい」って事でしょ?会話を交わすと言う事は」

と、ユキちゃん。

「ああ。人間って、おしゃべりしてみないとわからないもの。そして、そこに面白い知恵があれば、さらに面白い。こっちも成長出来るしね」

と、僕。

「社会でたくさん経験するからこそ、その経験から知恵が出来て・・・その知恵がその女性のオリジナルな言葉を生む」

「そのオリジナルな言葉や考え方に触れたい・・・それがゆるちょさんの希望なんですね?」

と、ユキちゃん。

「そ。だから今回、SWサーガの物語を新たにユキちゃんはダウンロードしたわけだから・・・また、モノの見方が少し変わって」

「話をしていて、分かり合える所も増えるかなって、そんな感じでね。思っていたんだ」

と、僕。

「ゆるちょさんは、常に、自分の世界を自分の好きなように変えていけるチカラを獲得しているって、感じですよね」

「ゆるちょさんの周囲の女性は、ゆるちょさんの意のままに・・・いつの間にか、動かされている感じがしますもん」

「でも、ゆるちょさんの場合は、わたしが今回、SW映画を見たがったように・・・相手が好きな方向へ、知らず知らず誘導し」

「自分の望む結果を導いているような気がしますね」

と、ユキちゃん。

「森元首相みたいになったら、終わりだからね。この日本は、社会に害を与える人間は・・・「和を以て貴しとなす」に害を与える」

「人間は、人間として認められないし、嫌われれて、その言葉すら、嫌われる。結局、嫌われたら・・・その人間の望む結果を常に阻む結果を導くからね」

「そうなったら、この日本では終わりだよ。愚痴ばかり言う敗者を引き寄せる人間になってしまうからね」

と、僕。

「でも、あの森元首相の言い方って、「A案は墓みたいだ」って言い方。明らかにB案への誘導ですよね。あれって、日本国民を馬鹿にしているのが明らかですよね」

と、ユキちゃん。

「そう思われたら、おしまいだって事さ。もう誰も彼の言葉を信じていないし、アンチだってついている。もう、政治家じゃあないね」

「政治家は、言葉こそ、命だし・・・わかりやすくアンチを再生産しているようじゃ、もうどうしようもないんじゃない・・・」

と、僕。

「まあいい。大事なのは、皆が笑顔で、「和」を達成することだよ。今回、僕とユキちゃんでSWを見たことで・・・この情報が」

「うちの事務所に伝われば、また、いい流れが始まるはずさ。SW視聴の二度目を誰かと行って・・・SWについての議論が事務所を挙げて」

「盛り上がれば・・・さらなる「知」に出会えるからね。それが一番面白いじゃないか」

と、僕。

「そこまで、ゆるちょさんの中で、シナリオは出来ていたんですね。でも、また、二回目もわたしと誰かがご一緒って言う」

「パターンもいいでしょう?それまでに・・・SWの前の作品、勉強しておきますから・・・」

と、ユキちゃん。

「それ、一緒に見ようか。お酒片手にユキちゃんのマンションで勉強会ってのも、悪くないし」

「明日、休みだしさ・・・」

と、僕。

「そのセリフ・・・予定のセリフでしょ、ゆるちょさん」

と、ユキちゃん。

「バレたか」

と、僕は、ベーコンと茄子のトマトソースのパスタを美味そうに、頬張った。


「僕は思うんだけど、この世と言うのは・・・好きな人間同志、つながりあいながら、日々を過ごして、しあわせを感じる事こそ」

「絶対に実現しなきゃいけない事だと思っているんだよね」

「だって、それこそが、毎日のしあわせって事でしょ?」

と、僕。場所をカフェに移し、食後のデザートと珈琲を二人で、楽しんでいた。

「学生くらいまではさ、家族が大事じゃない。肉親との愛情・・・それを大事にする時間・・・だけど、社会に出たら」

「今度は、自分が家族とする為の相手・・・女性なら、赤の他人の男性、男性なら、赤の他人の女性を見つける時間なわけよ」

と、僕。珈琲が美味しい。

「その為には・・・大事な恋の法則を守らなきゃいけない・・・「恋とは男性がプレゼンし、女性が選択するモノ」・・・」

「であるなら、女性も男性も、人を見る目を養わなければいけないだろう?どういう男性に価値があり、どういう女性に価値があるか」

「・・・そして、それを見抜く目も、見抜くシチュエーションを作る行動力も、相手を安心させる笑顔も自然に出せるように」

「ならなければ、いけないよね」

と、僕。

「そうやって、考えると・・・男性側の方が少し大変なのかもしれませんね。女性も、男性の中身を見抜けるように」

「修行が必要ですけどね」

と、辛辣姫。

「ユキちゃんは、ちなみに、男性の中身を見抜けるように、どんな修行をしたの?」

と、僕。

「そうですね。毎回、恋をする度に一生懸命、相手と向き合うようにしてきましたけど・・・結構、失恋してきました」

「わたしが、駄目だしをして切った経験も、ありますけど・・・結局、こころに傷をつけながら・・・その傷が治る度に、その経験から、いろいろ考えて、自分なりの知恵を作って」

「人間を見る目が養われていった・・・そんな感じがしますね」

と、ユキちゃん。

「ユキちゃんは、行動派だもんね。この人・・・ってなったら、「自分から行く派」だったんでしょ?」

と、僕。

「待ってるだけの大人になりたくなかったんです。そういう女性をいろいろ見てきたし、そういう女性はしあわせになれなかった・・・自分はそうは、なりたくなかった」

「あと、言い訳に逃げこむ大人にもなりたくなかった・・・その2つはハッキリしてましたね」

と、辛辣姫。

「自分にだけ甘い人間になりたくなかったんです。そんな事してたら、結局、中身の無い女性になっちゃいますから」

「多分、そういう女性・・・ゆるちょさんが一番嫌いなタイプでしょ?」

と、ユキちゃん。

「まあ、年齢によるね。10代や20代前半なら、それでも、致し方無いって思うし・・・ただ、そういう女性でも、大事な核と」

「言うのかな。これだけは、大事にしたいって言うモノを持っていたと思うけどね。僕が出会ってきた女性達はね」

と、僕。

「・・・と言ったって、そういう女性、全員が全員、しあわせになったわけじゃない。むしろ、そうなれなかった女性の方が」

「多いかもしれないな。皆、社会に出てから、自分ばかり可愛がってしまって・・・「まず、相手の立場に立って考えてみる」と言う」

「この日本で最も大事な知恵を持たなかった女性が・・・社会における周囲の男性に実質的に嫌われて、無視されて・・・」

「不幸になって行く様子を聞いたりもした・・・結局、女性も男性も社会での生き方が・・・自分にシビアに返ってくるって事だし、しあわせ、ふしあわせを決めるんだ」

「日本社会は甘い所は一切無く・・・シビアだと言う現実に気が付かされたよ」

と、僕。

「毎日の自分の社会でのあり方が・・・日々の自分をどんどんしあわせにするか・・・ふしあわせスパイラルに落とすか・・・決めるって事ですよね?」

と、ユキちゃん。

「そういうことさ。だから、日本社会は怖い所なんだよ」

と、僕。

「ゆるちょさんは、学生時代は、元気で頑張り屋で、皆から愛される女性が好きだったって聞いた事がありますけど・・・」

と、ユキちゃん。

「ああ。大学4年生の時に、瞬殺されるのを覚悟で告白して、瞬殺された。それでいろいろ周囲にも迷惑をかけたけど」

「その経験がその後、自分を強くした・・・まあ、そんな話はいいか。その頃は「元気で頑張り屋な女性」と言う価値が」

「女性として、最高の価値だと僕も思っていた・・・でも、社会はそんな甘い所じゃなかったんだな・・・」

と、僕。

「その女性・・・技術屋なのに、女性の権利を使い過ぎて・・・それを主張し過ぎて、男性の上司達から嫌われてしまった」

「って言う話でしたよね。たらし回しにされた挙句、広報に回されたりして、わかりやすい嫌がらせも受けたって・・・」

と、ユキちゃん。

「30歳越えた技術屋の女性が広報って・・・ま、その話を聞いた時にその彼女が会社でどういう立場にいるかはわかったけど」

「・・・その子、確かに自分の事で一杯一杯になって、周囲の気持ちを考えられないと言う欠点はあったけど」

「学生時代の話だから・・・社会に出て、克服したと思ってたんだけど、どうもそうじゃなかったらしい・・・」

と、僕。

「この日本では、自分の都合ばかり考えて、その意見ばかり周囲に押し付けていたら・・・たちまち嫌われるからね。結果、誰も相手にしなくなる」

「技術屋の世界では当たり前だ。なにしろ、技術屋の世界では、女性も男性も無い・・・あるのは、「使えるか、どうか」だからね」

と、僕。

「日本人はシビアだ。まず、相手を理性的な目で徹底的に評価する。それこそ「使えるか、どうか」だ。女性の権利ばかり主張していた」

「その女性は・・・自分の事ばかり考えている人間だと烙印を押され・・・技術屋として使えないと判断され・・・」

「その結果のたらい回し。理性的に「使えない」と判断を下された・・・しかも周囲の技術屋の上司全員にだぜ・・・そしたら、皆に」

「嫌われる運命が待っている・・・あとはたらい回しさ・・・そういうストーリーが透けて見えた・・・怖い話さ」

と、僕。

「どんなに性格の良い女性でも・・・社会に出て、自分の事しか考えず、女性の権利ばかり主張してたら、技術屋として」

「「使えない」と言う判断が理性的に下るのは、時間の問題ですもんね。それで、嫌われる・・・理性的に判断を下されるから」

「それが本能的な感情を呼び起こす・・・そして、この日本では嫌われたら、終わり・・・そういう話ですね」

と、ユキちゃん。

「それって、森元首相のあり方が説明してくれているように思います。彼も、日本国民から、「使えない」って言う判断を」

「下されているじゃないですか。政治家って、言葉が命なのに、その言葉が信用出来ない・・・使えない人間だと判断が一度下ってしまったから」

「皆に嫌われて・・・言葉を出せば出すほど、嫌われていく。彼が現実を引っ張るのではなく・・・彼の言葉が出ると」

「それとは逆の現実が実現するようになってしまった・・・政治家として、最悪どころか、日本国民から、徹底して嫌われている事も」

「肌で感じていないみたいだし。・・・その女性も周囲の空気を肌で感じなれなかったんでしょうか」

と、ユキちゃん。

「たぶんね。空気、読めなかったんだよ。森元首相も、その女性も、空気を読めず「自分第一」と言う考えである事が」

「皆に知れ渡っちゃったから・・・周囲すべてに嫌われる事になったんだろうね。この日本は周囲の人間を本能から笑顔に出来るからこそ」

「皆に愛されるし、周囲から理性的に「使える」と言う評価を得るんだよ。日本において「使える」とは、周囲を笑顔で」

「動かせる事だよ。皆、自分の好きな方向に行こうとするんだけど、その好きな方向を上手く作れて、思った方向に日本人を」

「こころから気持ち良い方向へと動かせる・・・それが出来る人間が「使える」評価を得るんだ」

と、僕。

「あー。それ。今のゆるちょさんじゃないですか。わたしにSW映画を見せて・・・興味が湧いた所で、エピソード4,5、6の」

「勉強会を提案する。もちろん、わたしは、その提案に自分から乗ります。だって・・・」

「そこまで、見抜いて、ゆるちょさんはわたしを動かしているし、事務所も動かそうとしている・・・」

「それって、ゆるちょさん的フォースじゃないですか!上手く人を動かし、皆を笑顔にしていく・・・」

と、ユキちゃん。

「人は、「したいな」って思う事をするもんさ。前から言ってるけど、日本文化って、本能に根ざしているんだよ」

「「好きな事」をする為に、皆、この世に生まれてくるんだ。だから、嫌々、何かをやらされていたら、ストレスが溜まるだろう?」

「ストレスと言うのは、僕の提唱した概念「ハッピーエナジー」の対の概念だ。ストレスは、外見のブサイク化、早死、孤立化の概念だよ」

「嫌な事ばかりさせられる人間は、結局、よろしく無い状況に陥る・・・」

と、僕。

「「ハッピーエナジー」を体内にたくさん溜めると・・・「八百比丘尼化」による、ビジュアル年齢の固定化、長命、周囲に人が集まる・・・そういう概念でしたね」

と、ユキちゃん。

「ま、そういう事。だから、ストレスを溜めると孤立化につながるし、そもそもやらされている感の高い仕事だと・・・外見もブサイクになるしね・・・」

と、僕。、

「それって・・・例の技術屋なのに、広報に回された女性のあり方でもありますか?」

と、ユキちゃん。

「そういう事になるね。皆から嫌われて孤立化した。そういう意味ではやっぱり、仕事って、「好きこそ物の上手なれ」で」

「選ぶ必要があるんだよ。日本人の悪しき文化として「辛い事も我慢して頑張れば、いつか、ご褒美が貰える」と言う変な思い込みが」

「あるんだよね」

と、僕。

「それって、徳川家康の言い伝えに根ざしているような・・・「人生とは重い荷物を持って、長い道を歩むようなモノだ」って」

「そういうことわざがありますよね?」

と、ユキちゃん。

「それは、徳川家の部下向けに作られた・・・そういう人間を上手くコントロールするための知恵の言葉さ」

「400年も前の話を未だに信じこまれていても困るよ・・・僕としては、ね」

と、僕。

「でも・・・「辛い事も我慢して頑張れば、いつか、ご褒美が貰える」って学生時代に、高校受験や、大学受験を乗り越えるのに」

「有効な思い込みだったような気がします。実際、大学受験に成功したら、父に時計買ってもらったりしたし・・・」

「例のリアルお姫様の名雪さんは、都内に一戸建て、買ってもらったんでしょう?」

と、辛辣姫。

「ユキちゃんは、相変わらず鋭いな。だけど、僕がいつも言う通り、学生時代の価値観は、学生時代にしか通用しないの」

と、僕。

「そうでしたね。社会に出て・・・「辛い事も我慢して頑張れば、いつか、ご褒美が貰える」って思っているのは」

「学生時代、勉強が出来る事こそ、最高の価値だと思っていた「思考停止者」の人間達・・・」

「「思考停止者」の特徴は、与えられた価値観を最高の価値観だと受け取り、そのまま、無為に社会での時間を過ごす人間達」

「「思考」的に成長の無い人間達だって・・・ゆるちょさん言ってましたものね」

と、辛辣姫。

「日本社会に置ける価値観と言う事で言えば・・・男性からすれば、「好きこそモノの上手なれ」で自分の仕事を探し」

「その仕事に自らの人生を賭け、どこまでも自分一人で追求し、宇宙一以上にその仕事も、自分も磨き上げる事・・・」

「その仕事は自分にしか出来ないと言う自負をつくり上げる事・・・・それはラーメン屋さんでも、日本料理屋さんでも」

「技術屋さんでも、職人さんでも・・・皆同じ。日本における最高の仕事とは、その人間にしか出来ない作品を作り上げる事」

「及び、それの出来る職人になる事・・・これだからね」

と、僕。

「そして、プライベートでは、そういう自分を尊敬し、サポートしてくれる女性を探す事。そして、男性は、人間性を大きくし」

「精神的にも強くなって・・・シャバーニの群れのように、何人ものメスを本能のチカラで守り、そのメスに本能から愛され、女性と子供達に本能的な安心を」

「与えられる男性になる事・・・実は、この事こそ、男性にとって、一番求められる事なんですよね」

「だって、女性はそういう男性と家族になれる事がしあわせになる為に一番大事なんですから」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんは、シャバーニのように、女性や子供達を本能的に守れるチカラを持っているから・・・女性を思う方向に」

「やさしく誘導出来る・・・女性は好きで、その誘導に乗る・・・その誘導に乗る事が、自分の本能からの笑顔につながるから・・・」

「このオトコとオンナのラブリーサイクルこそ・・・この日本社会で一番大事だとわたしは思っていますよ」

「その意識で、パートナーの男性を探していますもの・・・」

と、ユキちゃん。

「日本文化は、結局、そういう男性に誘導される事を好む、女性と男性によって、カタチ作られて行くんですよ」

「嫌々な方向には、誰も行かないんです。もちろん、社会として、必要な事は、理性的に受け入れるし、そこで感情的に」

「動く人間は、自分の事しか考えていないと「他人のしあわせも同時に考えられる大人」の日本人から嫌われますけどね」

と、辛辣姫。

「そういう話になってくると・・・この日本文化では、自分の事しか考えられない、人間性の小さい、精神的にも弱い男女は」

「皆から嫌われるから、人を動かせないのに対して・・・と言うか、こういう人達・・・ふしあわせスパイラルの人間達だから」

「大人になってる日本人からは、からきし無視なんだな・・・」

と、僕。

「そして、まず、「相手の立場に立って考える事が出来て、コミュニティの明日を考え、理性的に考えた上で、好きな人間達を」

「好きなように動かせる・・・人間性の大きい、精神的にも強い男女」が、時代を動かせるし、好きな人間同志、毎日本能からの」

「笑顔を出しあいなら、しあわせになっていく・・・そういう話なんですね」

と、辛辣姫。

「そういう男女こそ・・・クリスマスを楽しめる・・・だって、お互い好き同志なんだから・・・言葉には出さなくても」

「お互いそれはわかっているはず・・・ですよね?ゆるちょさん」

と、ユキちゃん。

「最近になって、ようやくわかったけど、好意を持っている女性の見分け方として、

「「男性が、相手の目を見た時、相手の女性が、目の笑う笑顔になったら・・・誘う為の言葉をかけていい」って随分言ってきたけど」

「その前に、相手の女性がどんなオーラを出しているか・・・それがわかる方がいいんだよね」

と、僕。

「女性の出すオーラ?」

と、ユキちゃん。

「そ。相手の目が笑っていなくても・・・「ウエルカムオーラ」や「いい感情を持っているんで、やさしくしたいんですオーラ」の」

「存在があるんだよね、女性って・・・」

と、僕。

「ほんと、ゆるちょさんは、常にリアルライフで、実験して、その結果を言葉に・・・知恵につなげているんですね」

と、ユキちゃん。

「当たり前だよ。リアルライフは、妄想じゃない。ちゃんと実験して確認して、そこから知恵を作る」

「その知恵が人間をしあわせにするんだから・・・」

と、僕。

「だから、男性は、女性の出す、そのオーラを見分けられるようになる必要がある。その為には・・・ま、コンビニやカフェのレジの女性みたいに・・・接客業の女性相手に」

「声をかけたりして、オーラの見分け方を実際にトレーニングしてみる事だ。トレーニングは裏切らない・・・それは確かだからね」

と、僕。

「でも、女性を相手にする事を怖がったりして、何も出来ない男性も多いんじゃないですか?」

と、ユキちゃん。

「だったら、その男性は、そこで、成長を止める事になるね。人生、「成長」と「思考」を止めたら、そこから人生の劣化が始まる」

「それだけの話だよ」

と、僕。

「人生はシビアなんですね。でも、行動すれば・・・女性のこころからの笑顔と言う、ご褒美が貰える」

「我慢してるだけじゃ、ご褒美は貰えない・・・行動するからこそ、ご褒美が貰える・・・日本人は皆、そういう意識に切り替える」

「事が必須になりますね。これから、クリスマスを向かえる為にも・・・」

と、ユキちゃん。

「明後日のイブは、事務所皆で、盛り上げる予定だろ。だったら、今日はこれから・・・」

と、僕。

「例のSWの勉強会・・・これから、うちのマンションで開催しましょうか。デパ地下で、美味しいワイン、選んで行きましょう」

と、ユキちゃん。

「そうして、貰えると有難いね。SWの映画が呼び水になったな。ま、しあわせの源は、行動にあると言う事かな」

と、僕は言うと、ブッシュ・ド・ノエルをユキちゃんより、一足先に食べ終わった。


(おしまい)

お祖母ちゃんが教えてくれた「しあわせの秘訣!」

2015年12月18日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

朝から寒いっすねー。

冬将軍、本番っすか。

なんか、いよいよ年末近しって感じですね。


さて、その時、僕と辛辣姫ユキちゃん(28)は外回り上がりで、カフェでお茶していました。

「うーん、シュガートーストに温かいミルクティーの取り合わせって、僕的には鉄板・・・」

「たまーのシュガートーストが、また、いんだよなー」

と、僕。

「いいですね。シュガートーストって、普段、あまり食べないから・・・確かにミルクティーとの相性抜群ですね」

と、ユキちゃん。

「でも、ゆるちょさんって、ホント、パンとかスィーツとか、大好きですよねー」

と、ユキちゃん。

「いや、あのさ・・・ここ数年、毎週ように「ゆるちょさん、いい店見つけたんです、スィーツの店。今から一緒に行きましょうよ」」

「って、僕を洗脳し続けたのは・・・ユキちゃん本人だって、わかってる?」

と、僕。

「え?そうでしたっけ?わたし的には、ゆるちょさんが喜んでくれるから、てっきり楽しんでくれているモノとばかり・・・」

と、ユキちゃん。

「いや、楽しんでいるよ。ほぼ、毎週楽しんでいる。ただ、最初はなにか・・・物珍しさと好奇心旺盛さで、ついていったような」

「気がしたような・・・」

と、僕。

「まあ、でも、結果オーライだよ。東京には、毎年のように、いろいろなお店が出来るしさ、せっかく東京にいるんだから」

「様々なパンやスィーツを楽しまないと損だよね」

と、僕。

「どうも、わたし、新しい店が出来ると、自分の舌で、試してみないと我慢できない質で・・・それって」

「うちの母方の祖母の血が色濃く自分に流れているからだと、最近、思い始めているんですよね・・・」

と、ユキちゃんは、少し遠い目をして、そんな風に話した。

「うちの母方の祖母は、前にも話した通り、祖父と一緒に古くからフランス料理店を営んでいて・・・」

「戦後、裸一貫から、仕事を始めた祖父を支援してきた祖母だけに、何事にも一家言ある人なんですよね・・・」

「わたし、その言葉にかなり影響を受けているって、最近、つくづく思うんです」

と、ユキちゃん。

「わたし、20歳過ぎて、お酒が飲めるようになると、よく祖母のお酒の相手をさせられて・・・私のお酒、祖母に鍛えられたんです」

と、ユキちゃんは、笑った。


「だいたい、最近の日本の大人のオトコはどうなってるのかしらね」

と、祖母のマリコ(82)は言う。

「どういう事。お祖母ちゃん」

と、ユキ。

「最近は、料理の素人に、自動車教習所みたいに教師が、料理のイロハを教えて、料理人の促成栽培を行っているんだって」

「「日本の古いしきたりなんて、百害あって一利なし」だって。教師も手がかからないし、なにより、生徒は気軽に入学出来て」

「双方得だそうよ。ほんと、この国には、まともな大人がひとりもいなくなったのね・・・」

と、新聞を読みながら、マリコは憤慨している。

「お祖母ちゃんとしては、どういう所に憤慨しているの?」

と、ユキ。ユキは、マリコが憤慨している時のあやし方をよく知っている。

「なぜ、日本の料理界が徒弟制度を取ってきたか、その本質も忘れ去られちゃったのかしら」

「結局、この日本で自立し、死ぬまで、料理人として生きていくことはそれだけ大変って言う事なのよ」

「それすら、理解出来ないのかしら。師匠の技を盗むと言う事の意味がわからなくなったのかしらね」

と、マリコ。

「でも、この新聞を読むと・・・そういう珍しい料理教習所みたいなモノが新たに出来て・・・結構生徒が増えているって言う話だけで」

「料理界の徒弟制度が崩壊したと言う話ではないみたいよ。実際、古い料理屋や、帝国ホテルのレストランだって」

「伝統は壊していないらしいし」

と、ユキ。

「あ、そう。帝国ホテルの伝統が壊れていなければ、まだ、ましね。わたし、あそこが日本料理界の最後の砦って感じがするもの」

と、マリコ。

「でも・・・参考の為に聞かせて欲しいんだけど、日本の料理界の徒弟制度って、何故、師匠の技を盗めってされているの?」

「テレビとかだと、その厳しさだけ強調されていて・・・やっぱりテレビってダメね。安易にわかりやすくしようとするから」

「本質的で無いものばかり、誇張されてて・・・本質が全く伝わらない。ほんと、テレビって見る意味すら無いわ」

「間違いを誇張して伝えるだけだもの」

と、ユキ。

「なるほど・・・ユキあたりで、その意味すらわからないって事は、いろいろな知恵が次の世代に正しく伝承されていないって」

「そういう事なのね・・・それは悲しい事だわ」

と、マリコ。


ここはマリコが旦那と一緒に作り上げ、子供達に代を明け渡した横浜の老舗のフランス料理店の奥の個室だった。

マリコは、今でも、この店の出納管理を一手に引き受け、子供達と店の経営を担っていた。

・・・で、夜は、この部屋で、ワインを飲みながら、ユキとおしゃべりしていたり・・・するのであった。


「何故、料理の技をやさしく弟子に教えないかって言うとね、料理屋の運営って、常に試行錯誤が必要だからなのよ」

と、マリコ。

「弟子達は、皆、独立すると言う夢を持って、店に入ってくるのよ。この独立すると言う夢がまず大事」

「だからこそ、弟子達は師匠の料理の技を盗もうとするし、その技を自分に定着させようとして、様々な創意工夫と努力をするわ」

「その創意工夫の努力こそ、その料理人を使える料理人にする修行そのものだし、さらに言えば、独立した後」

「料理屋の経営にも、創意工夫が必要な事を理解させ・・・潰れない料理屋を作らせる為の師匠の親心なのよ」

と、マリコ。

「潰れない料理屋を作らせる為の親心?」

と、ユキ。

「他の国の事はよくわからないけれど、日本の料理屋って、ちょっと風向きが変わっただけで、よく潰れるのよ」

「例えば、もう、笑い話になるかもしれないけれど、昔、一流の料理屋が、一時爆発的に流行った「生キャラメル」の料理を」

「出していた事もあったわよね。でも、ブームは一瞬で去り・・・今では、そういう一時のブームに乗った料理を恥じている」

「料理人も多いと聞くわ。それが元で、潰れてしまった料理屋も一杯ある。そう言えば、船場吉兆なんて店もあったわね・・・」

と、マリコ。

「結局、日本では、料理の良し悪しだけじゃなくて、その料理屋を経営する人間の質さえ、問われるの」

「ブームだからと言って、その料理屋のプライドを傷つけるような料理を出したり、お客様を裏切るような行為をするような店は」

「すぐに淘汰される・・・つまり、プライドを持った、人間の尊厳を大事にする料理人を作る事こそ・・・日本料理界の徒弟制度の」

「目的なのよ」

と、マリコ。

「だから、そういう徒弟制度に敢然と挑んでくる人間達こそ、料理人としてのプライドや尊厳を作っていける、大事に出来る」

「そういう人間達なの。そういう人間達だからこそ、師匠達も本気で、躾ける。技を率先して教えるわけではないけれど」

「プライドと誇りと・・・日本と言う社会をちゃんと見つめていける、素晴らしい料理人を作る為の先達として」

「後進の指導をしているわけ。何も意地悪をしているわけじゃないの。師匠たちも、ちゃんと血の通った指導をしているの」

と、マリコ。

「それを受けて、弟子達の方だって、血のにじむような修行を越えてこれるから」

「自分に対してのプライドも尊厳も出来るんじゃない?それこそ、夢のチカラよね。独立して、自分の店を持つ・・・この夢の為に」

「皆、厳しい修行を這い上がるの」

と、マリコ。

「なるほど・・・自分のプライドって言うのは、夢実現の為に、厳しい修行から這い上がるからこそ、出来るのね」

「逆に言えば・・・最初に言った通りの料理教習所みたいな所を出ただけでは、技術を習得出来るかもしれないけれど」

「ただ、それだけ・・・料理人としてのプライドも、尊厳も、料理屋の経営者としてのマインドも身につかないか・・・」

と、ユキ。

「そこに大きな違いがあるのよ。昨今は、「楽して生きよう」みたいな思想がはびこっているみたいだけど」

「それは間違っているわ。「楽しかしなかったら、一生、しあわせにはなれない」・・・それだけは言えるもの」

と、マリコ。

「ねえ・・・だとしたら、お祖母ちゃんの言う「しあわせ」の定義って、なあに?」

と、ユキは特別に自分用だけに出してもらっているグレープフルーツサワーをグビリと飲む。

「そうね。わたしが人生賭けて見つけ出した言葉で言えば・・・」

「「好きなオトコに愛され、好きなオトコと一緒に生き、好きなオトコを全力でサポートして、店が引けてから」」

「「ほんの少しのしあわせに、お互い笑顔になれた。いいお客さん達に恵まれ、日々、めまぐるしくて大変だったけど、美味しい料理で、お客さん達を」」

「「笑顔に出来た。そして、たくさんのお客さん達が来るようになってくれて、子供達に店を譲り、今は悠々自適」」

「「旦那は亡くなってしまったけど、満足気だった。それは毎日、知恵を絞りながら、創意工夫を重ねて、店を進化させていったから」」

「「その瞬間瞬間が、しあわせの時間だった・・そして、今残るこのお店がわたし達夫婦のすべて」」

「「そのお店が未だに地元に愛され、子供たちが汗して守ってる。そして、店に来る、お客さん達は笑顔」・・・これがわたしのしあわせのすべてだわ・・・」

と、マリコ。

「自分の人生を全力で賭けて・・・それが皆の笑顔につながっているから・・・それがお祖母ちゃんの喜びって事?」

と、ユキ。

「そうね。お祖父ちゃんは、料理人として、毎日アイデアを出していて、創意工夫で大変だったけど、毎日、夜、満足気だった」

「わたしも、慣れない経営者として、日々、悪戦苦闘だったけど、こっちも毎日知恵を絞り出して、大変だったけど、満足だった」

「だって、わたし達、毎日、没頭してたもの・・・生きてるって感じがして、本当に満足だったわ・・・」

と、マリコ。

「なんか、お祖母ちゃんとお祖父ちゃんが、こころから、嬉しそうにしている映像が目に浮かぶみたい・・・」

と、ユキ。

「そういう深夜、お祖父ちゃんと、うちの店の未来を語り合いながら、飲むお酒は美味しかったわ」

「それこそ、しあわせって事だったのかもしれないわね」

と、マリコ。

「だからね、ユキ。あなたも結婚するなら、お祖父ちゃんのように、自分の人生を自分で切り開けるような強い意思を持ち」

「実行に移せる、行動派のオトコになさい。夢を持って、自分自身を追求出来るオトコになさい」

「あなた自身は、そういうオトコと同じ夢を、共有出来る人生になさい・・・本気で夢を追求出来て、それを一歩、一歩」

「実現に向かえる、創意工夫の出来るオトコになさい・・・それって、すっごく楽しいわよ・・・」

と、マリコ。

「いい。女性には、2種類しかいないのよ。とってもしあわせになれる女性と、永久にしあわせになれない女性と・・・」

「もちろん、今はいろいろな価値観があるだろうし、お祖母ちゃんの生きた時代は、遠い昔だからね。少々違うかもしれない」

「でも、今でも変わらないと思うのは、「オトコは夢実現の為に、雄々しく創意工夫の毎日を生きていける人間を探しなさい」と」

「言う事。逆に言えば、「何も考えていない故に、話す言葉が何も無い男性は絶対に相手にしない事」」

「・・・そういう人間を昔は「抜け作」って言って、女性を永久にふしあわせにしてしまうダメなオトコとして忌み嫌ったものなのよ」

と、マリコ。

「大事なのは、ね・・・価値を作り上げられる人間こそ、人生一緒に生きる人間として、選ぶべきって言う事」

「毎日創意工夫の出来る人間なら、正しい道を見つける事が出来るわ。そういう人間を選ばないと」

「・・・永久にしあわせになれない女性になっちゃうわよ」

と、マリコ。

「お祖母ちゃんに言われると、説得力があるから・・・超説得されちゃうわね」

と、ユキ。

「あとは、勤め人でも、料理人でも何でも・・・指図する側の人間と結婚しなさいと言う事ね」

と、マリコ。

「もちろん、今は時代が違うから、ユキ自身が、指図する人間になってもいいのよ。現にわたしは、経営の事に関しては」

「お祖父ちゃんにすら、指図していたもの・・・もちろん、お祖父ちゃんが理解してくれた上で、だけどね」

「そういうお祖父ちゃんみたいに、女性の言うことにも理解力のある、大きな男性を選ぶ事ね」

「結局、女性のしあわせって・・・お祖父ちゃんと深夜、二人で、いろいろおしゃべりして、次の経営の話とか」

「新しく出す料理の事、つけあわせのアイデア、お酒のラインナップ・・・お互い、いろいろ受け入れながら、常に新しい事を二人で、作り出していた事が」

「一番楽しかったのかもしれないわ」

と、マリコ。

「そういう意味では、戦友のように何でもおしゃべりできる、お互いを受け入れる事が出来る旦那を貰う事が一番、女性のしあわせになるのかもしれないわね」

「だって、あの頃は、まさにお祖父ちゃんと「一心同体」って感じだったもの。二人でお店をひとつずつ作っていく。ああいう幸福感って、他にはないわ」

と、マリコ。

「あのね。わたしもいろいろ生きてきたけれど・・・ユキも女性だから、わかると思うけど・・・自分を受け入れてくれる誰かがいるって、すっごいしあわせな事なのよ」

「その受け入れてくれる相手が、大好きな男性だったら・・・もう、天にも昇る心地じゃない?それくらいお互い受け入れるって大事な事なのよ・・・」

「それは女性として、しあわせになる為には・・・必ず、人生で、実現しなきゃいけない事よね・・・」

と、マリコ。

「それに自分の創意工夫がカタチになって・・・お客さんの笑顔につなるんだから、すっごいしあわせよ」

「だから、指図する側の人間にならなくちゃダメ。わかるでしょう?わたしの言ってる事」

と、マリコ。

「ええ。わかりますよ。お祖母ちゃん、この店にいる時は、ほんとに生き生きとしているし・・・それは今もだけど・・・」

「いろいろな事がお祖母ちゃんを元気にしているのね・・・」

と、ユキ。

「そうね・・・生き生きとしているって意味じゃあ、わたしも、若い頃は、いろいろな恋をしたのよ・・・これでも」

と、マリコは、少し酔っているようだ。

「そうなの。お祖母ちゃんのそういう浮いた話、あんまり聞いた事ないなー」

と、ユキ。

「これでもモテたのよ。色が白くて、髪が短くて、目がクリっとしていて・・・都会派の女性・・・なんて言われたわ」

と、マリコ。

「結構、多くの男性に、口説かれたりしたの?お祖母ちゃん」

と、ユキ。

「わたしの頃は、今と時代が違っていて・・・映画に一緒に行ったくらいで、もう、恋人同志認定みたいな所があったの」

「わたしとしては、デートってどういうモノか、知りたかったから、経験として、経験してみたんだけど・・・」

「そこで、よーくわかったわ。ホントに恋した男性とじゃなきゃ、デートはするもんじゃない・・・ってね」

と、マリコ。

「あ。お祖母ちゃん、周りから、いろいろ言われたんでしょう」

と、ユキ。

「まあね。わたしは、わたしの人生を生きるのみだったから、他人の悪口なんて気にもしなかったけどね」

「そういう他人の事ばっかり言ってる、口だけの男性や女性は、相手にする必要も無いと思っていたし」

と、マリコ。

「お祖母ちゃん、強いんだあ・・・」

と、ユキ。

「だって、わたしは、自分の人生を生きているのよ。誰かの為に都合よく、いい事言われる為に、生きているわけじゃないもの」

と、マリコ。

「それから、その時に思ったことで、ユキに言うべき事と言えば・・・女性は本能的に「この人、好き!」って思った人間を」

「選ばなきゃダメね。あなたも女性なら、わかると思うけど、子宮が選ぶ男性を選ぶの。わかるわね」

と、マリコ。

「その男性こそが、あなたが本能から選んだオトコって事になるのよ。その男性と恋出来れば、あなたは、しあわせになれるわ」

と、マリコ。

「家柄がどうだ、とか、年収がどうだ、所属している会社がどうだ・・・そんな条件なんかどうでもいいの」

「それは、自分以外の誰かを喜ばせるだけの条件でしか、無いわ。そんな事に意味は無い」

「ユキ自身が、「この人の為なら、人生賭けられる。この人の夢の実現の為だけに、わたしの人生を使おう」って」

「本能から、思える男性と一緒になりなさい。わたしは、そのやり方で、お祖父ちゃんを見つけたの」

と、マリコ。

「多分、その血・・・わたしの一族の中でユキ・・・あなたに最も濃く伝わっていると思うから・・・」

と、マリコは、ニヤリとしながら、白ワインを飲む。

「なんか、お祖母ちゃんと飲んでいると・・・人生的に、すっごく勉強になるわ・・・わたしの知らない世界を知っている」

「お祖母ちゃんの言葉は、説得力があるし、重いもの」

と、ユキ。

「まあ、でも、それはわたしが人生を賭けて見つけ出してきた、しあわせになれる答えって所かしら」

「だから、もちろん、その答えをさらに創意工夫して、新しい・・・ユキの時代にあったモノに作り変えていけばいいのよ」

「時代は、常に動いているんだから」

と、マリコ。

「この日本では、昨日のモノはもう古いと思わなきゃダメよ。昨日の価値観はもう古い価値観。新しい価値観は常に今日、この瞬間に生まれていくんだから」

「それが、この日本の時代感覚なんだから。時代に遅れちゃダメよ、ユキ。

と、マリコ。

「そうね。オトコ選びで、ひとつ言っておく事があるとしたら・・・ユキを見て、ニヤリとしながら、近づいていくる」

「少年のような、素直なオトコ・・・そうね、人生そのものと遊んでいるようなオトコに出会ったら、要注意ね」

と、マリコ。

「え?それはどうしてなんですか?」

と、ユキ。

「そういうオトコは女性にモテ過ぎるわ。ユキひとりのモノにしようとすると、いろいろ面倒かもしれない」

「ただ、その面倒を承知で、そのオトコを取りに行くのなら、充分覚悟なさい。他の女性と戦う事になるかもしれないからね・・・」

と、マリコ。

「え?もしかして、お祖母ちゃんって、お祖父ちゃんに出会う前に、そういうオトコに出会ってたの?」

と、ユキ。

「そうよ。よくわかったわね・・・わたしは、そのオトコを引き留めようとしたけど、彼は、もっと高いステージに」

「飛び出していってしまったわ。いいオトコだったけど・・・名前を言ったら、皆、知っているようなオトコよ」

と、マリコは、ボーッとした目。

「ま、誰にでも、そういう経験はあるって事よね」

「まあ、ユキもいいオトコを捕まえなさい。あなたなら、必ず出来るから」

と、マリコ。

「なにしろ、わたし・・・「ハマのマリコ」の孫娘なんだから」

と、マリコは言うと、ユキにウィンクしてみせた。


「ふ。ハマのマリコねー。たぶん、若い頃は、横浜で、ブイブイ言わせてたんだろうね、お祖母ちゃん」

と、僕。

「わたしもそう思う。でも、説得力あるでしょ?お祖母ちゃんの言葉」

と、ユキちゃん。

「やっぱり、自分で生きてきた自負のある先輩方は言葉が違うよ。僕なんか、恐れ入っちゃうよ」

と、僕。

「でも、わたし、それ聞いて・・・自分の今歩いている道が間違っていないって、確信する事は出来たんです」

と、ユキちゃん。

「ほー」

と、僕。

「だから・・・これからも、ゆるちょさん、デートに誘ってくださいね」

と、ユキちゃんは言うと、

「この後、おでん屋さん、行きましょう。大人っぽく、しっぽりとサシ飲みで」

と、ユキちゃんは言って・・・やさしい目の笑う笑顔になった。


(おしまい)


女性って、恋する時さ・・・。

2015年12月17日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

12月が進んでいきますね。

師走はホント、忙しいです。はい。


さて、それはまだ、12月に入る少し前の事。

まだ、忘年会の連続に巻き込まれる前の話でした。


その日は事務所の近所の和風居酒屋で、皆で、のんびりとお酒を飲んでいました。

事務所の社長の御島さん(31)にイケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)に、僕。

それに、若いミユウちゃん(25)と、若い池澤くん(24)でした。

「ねえ、ゆるちょくん。わたし、ぶっちゃけ聞きたいんだけど・・・やっぱり、男性が、女性に恋をされる場合って」

「女性の方が積極的に動いてくる・・・わよね?」

と、御島さん。

「わたしも聞きたいですね。だいたいゆるちょさんって、終わった話はしてくれるけど・・・そういう細かい話は」

「あまり、してくれないから」

と、辛辣姫。グレープフルーツ・サワーを飲みながら、楽しいお酒である。

「僕が経験的にわかっているのは・・・恋は常に自分が美しいと理解している女性が、自分から動いてくると言う事です」

「そういう意味では「恋とは、男性がプレゼンし、女性が落ちるモノである」・・・と言う僕的定義は間違っていないように感じますね」

と、僕。青りんごサワーである。

「恋は女性にこそ、決定権がある・・・ですか。でも、確かに経験的に言うと・・・そうなっているみたいですね」

と、貴島くん。

「だって、ゆるちょさんって、会社員時代・・・何人もの既婚の女性に完全なるプラトニックラブである「大人の恋」をされて」

「毎回、待ち伏せされたんですものね?」

と、辛辣姫。

「確かに、そうだったねー。でもさー、最初はそれって、事実がよくわからないわけよ」

「だって、結婚しているわけでしょ?その女性が僕に恋?それって不倫とは違うわけ?みたいな疑問で、頭は一杯だったよね」

と、僕。

「でも、それが現実だって、受け入れたって言うか・・・まあ、今のわたしなら、わかりますけど、女性って、死ぬまで恋していますからね」

「そこは既婚も未婚も関係なく・・・むしろ、奥さんの恋の相手が旦那で無い場合、旦那の力不足が指摘される始末ですからね・・・」

と、ユキちゃん。

「ま、そういうのがあらかたわかってから・・・それこそが、本当の社会での話って事になるんだけどね」

と、僕。

「ま、そういう現実すら、理解出来ないオトコは多いでしょうけどね。っていうか、現実が見えなくなっているオトコって、思いの外、多いですよ」

「・・・そういう男性は、社会では、使い物にならない男性って事になるんでしょうけどね」

「「結婚した女性は、旦那だけをみる「べき」」・・・「べき」論の中に逃げ込んでいて、現実を見ようとしない・・・「逃げ込み者」ですね、それは」

「周囲を不幸にする、ふしあわせスパイラルを起こす人間ですよ、それは・・・」

と、辛辣姫。バッサリ。

「ま、それはいいとして・・・会社員時代、僕に恋していた、ある女性は、朝、僕が会社に向かう道すがらで、僕を自転車でシャラランラーンって抜いていきながら」

「「おはようございます、ゆるちょさーん」って素敵な笑顔で駆け抜けていった。まるで、草原の中を駆け抜ける少女のような」

「さわやかな黄色のリボンのついた、少し小さめのストローハットが、とてもキュートだった。ま、残念ながら、これも既婚の女性だった、けどね」

と、僕。

「ゆるちょさんって、その手のエピソードがほんと、たくさんあるんですよね。そのストローハットの女性は」

「ゆるちょさんに黄色のリボンを褒められて、さらに少女チックになったんでしょう?」

と、ユキちゃん。

「服装とかも少女チックになっていったような気がするな。なんて言ったって、草原の少女が自転車で駆け抜けていくシーンって」

「男性としては・・・ちょっと夢の中みたいな感じがしたし・・・「草原を行く、少女みたいで、感じいいよねー」とか、また、僕が本人に言っちゃうもんだから」

「・・・ま、相手はそういう反応を楽しんでいたみたいだし・・・」

と、僕。

「まあ、ゆるちょさんが、そういう反応をすることは、相手の女性としては、計算済みと言うか・・・それも含めて楽しんでいたんでしょうね」

と、ユキちゃん。

「だって、なにしろ、ゆるちょさんは、美術部出身のゴリゴリの「美」至上主義の男性ですからね。しかも、的確に言葉にするだけじゃなく」

「行動派のゆるちょさんは、本人にガンガン伝えるのを良しとしている。結果が良くなる事を見抜いたら、ゆるちょさんは、その結果を引き出す為に、ガンガン行動しますもんね」

と、ユキちゃん。

「当たり前じゃん。人生と言うのは、昨日より今日。今日より明日、良くしていくからこそ、成り立っているんだし、それがしあわせを作ると言う事なんじゃない?」

「美しい女性は笑顔にしなきゃいけないし、それが男性の使命だもん。それをまず、しないといけないんじゃん?」

と、僕。

「ま、ゆるちょさんのこの性格だからこそ、サラリーマン時代から、多くの既婚の女性に恋されたんですよ」

「なにしろ、普段から、これ!と思ったら、全然、物怖じしないし・・・」

と、ユキちゃん。

「そりゃ、僕だって、10代や20代の頃は弱かったし、へなちょこだったよ」

「ひどい事も言われたし、一部の人間に嫌われていた事も事実だし、他人から馬鹿にされていた事も事実だ」

「だけど、そういうひどい中を生き抜いて、そこから這い上がってきた人間からすれば、他人に嫌われる事など、もう、なんとも思わないよ」

「「あなたの考えは僕の考えとは違う」・・・それだけの話でしょ?僕は僕の人生を生きるだけだもん。他人が僕のあり方に関してどう思うとも、なんとも思わなくなるよ」

「むしろ、僕は、僕の文章に関しては、すべての責任を負うし、そこは腹をくくっている。だから、僕は出来るだけ他人の否定はしない。それはその人の人生であり、考え方だからね」

「もちろん、政治的な問題や、時事問題については、僕の意見は言う。そこに否定が入るかもしれないけれど、それは僕自身の意見に過ぎないよ」

「そういう決意が根底にあるから・・・僕は、もう、物怖じしないんだ」

と、僕。

「僕は会社員時代、何人もの既婚の女性に恋されたけど、彼女達は自ら動く前に、必ず僕の性格リサーチを」

「綿密に行っていたはずだ。それで、僕の「糞真面目にして、サービス精神旺盛で、好奇心旺盛で、新たな恋にも」」

「「チャレンジングスピリッツ旺盛で、しかも、女性は絶対に傷付けない」・・・と言う性格を見抜いていたはずさ」

「だから、彼女達は、大胆に僕に恋してきたんだ。それくらいの事は僕にもわかっていたよ」

と、僕。

「だからこそ、ゆるちょさんは、常に新しいプラトニックラブを引き受けていた。女性達は、目でそれを伝えてきた」

「・・・そういう話ですよね」

と、ユキちゃん。

「そういう事。まあ、だから、女性に恋されるという事は、いろいろな女性の思いを勉強する事になるし」

「結果的に女性達は、恋について、いろいろな事を僕に、教えてくれる事になるんだ。有り難い事だよ、本当に・・・」

と、僕。

「ほんと、ゆるちょさんって、経験主義者ですもんね。経験しないと、新しい知恵が作れない。だからこそ、新しい経験をくれる女性を大事にする」

「その思いは、よくわかりますね」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんって、わたしの見る所・・・そういういろいろな女性に鍛えられてきた結果・・・もう、女性に頼られる存在なんですよね」

「たくさんの女性が入れ替わり立ち代り、ゆるちょさんを磨いた結果・・・新たに接する女性達は、そのゆるちょさんの仕上がりに納得している」

「同じ女性の仕事に満足しているって言ってもいいっていうか・・・」

「だから、もう、女性達は、ゆるちょさんに、頼っていいって、ゴーサインが出てる感じですよ」

と、ユキちゃん。

「例えば・・・ゆるちょさんは普段よく言ってますけど、レジその他で、女性とカードの受け渡しやお金の受け渡しの時に」

「女性と手が触れる事が多いんでしょう?」

と、ユキちゃん。

「そうだね。それって、やたら多い。だから、女性の手の温度とか、シビアにわかるようになったって言うか」

「「あ、この子しっとりしていて、いい感じだな」とか「なんか、熱いけど、どうしたんだろ?」とか、割りと感想を持ってる」

と、僕。

「それって、女性から言わせると・・・女性がゆるちょさんの肌、触れに行ってますよ。だって、御島さんもミユウちゃんも」

「同じ女性だから、わかると思いますけど、女性は興味の無い男性の手には絶対に自分の肌を触れさせませんから」

「自分の肌を触れさせるのは、唯一、好意を持っている男性のみですから。ねえ、御島さん、そうよね、ミユウちゃん!」

と、ユキちゃん。

「そうね。それは確かだわ。女性が肌を触れさせるって事は、ある意味「その先もオーケー」って言ってるようなもんだけどね」

と、御島さん。

「それって、つまり、その・・・」

と、池澤くん。

「まあ、気持ち的には、抱かれてもいいって事よ。もちろん、既婚の女性だから、現実には、そうもいかないでしょうけど」

「そういう女性達は、気持ちだけ、満足出来ればいいのよ」

と、御島さん。

「相手に触れるだけで、女性は満足するんですか?」

と、池澤くん。

「そうね。それが自分に出来る最大の事だし、それだけ、女性に取って相手に触れるって事は意味があるのよ」

「「肌を許す」って、そういう事でもあるんだし」

と、御島さん。

「はあ・・・女性って、深いんですね」

と、池澤くん。

「それだけ、女性は、生きていくのに、制約が多いって事よ」

と、御島さん。


「まあ、だから・・・女性に肌を許されるようになった、ゆるちょさんは、多くの女性を満足させてくれる側の男性になったんです」

「女性達がその仕上がりに満足出来る・・・女性が求めている男性像になった・・・そう言っていいと思いますよ」

と、ユキちゃん。

「えー。ほんとかなあ、それ・・・それって、ユキちゃんの買いかぶり過ぎなんじゃない?」

と、僕は随分と懐疑的。

「わたし、男性って、3種類に分かれると思っているんですね」

と、ユキちゃん。

「まず、1種類目・・・①は女性から興味を持たれない男性。もちろん、女性から好意を持って話しかけられる事は永久にありません」

と、辛辣姫。

「次、2種類目の男性・・・②。この男性は、ある程度、女性の興味を持たれる男性ですね。この場合、女性は男性に話しかけないけれど」

「男性の方が好意を持つ女性に話しかける・・・そういう女性に対するトライをある程度許されている男性と言ってもいいと思います」

「ただし、限度を超えたら、あっという間に嫌われて、もう、何も許されませんけどね」

と、ユキちゃん。

「そして、3種類目の男性・・・③。この男性は、女性に好意を持たれる男性です。女性の方が積極的に好意を持ち」

「その男性の好意を獲得する為に、積極的に行動する・・・そういう男性になりますね」

と、ユキちゃん。

「だから、わたしは、十代の頃から、年齢を重ねるにつれ、①→②→③と男性は成長しなければいけないと考えているんですね」

「・・・っていうか、むしろ、この男性成長フェーズから、逃げ出した男性は、男性としての成長が途中で止まり」

「その瞬間から、女性からの評価も受けない・・・そういう話なんだと思っているんです」

と、辛辣姫。

「だから、最初に御島さんが、ゆるちょさんに指摘していましたけど・・・美しい女性こそが、自分から恋に積極的に動いてくるって・・・」

「その意味で言えば・・・ゆるちょさんは、③のカテゴリーの男性になって来ているんですよ」

と、ユキちゃん。

「男性はよく誤解しがちですけど、女性は今を生きているんです。だから、今、積極的に動いて、好意を持つ男性のこころを取りに行くんです」

「女性は、決して、年賀状でのやりとりを年に一回楽しみにしているような人間じゃない」

「そんな終わった関係は、いらないし、今、この瞬間、つながりを持ちたい、好きな男性の笑顔が欲しい・・・そう考えるのが女性です」

「だからこそ、男性は③な男性であって欲しい・・・それが女性の素直な気持ちなんです」

と、ユキちゃん。

「今、この瞬間、好きな男性がどうしているか・・・それを考えるのが女性だもんね」

と、御島さん。

「そうですね。そういう意味で言えば、わたし、学生時代の男性の友人、結構、切りました。だって、年賀状とか楽しみにされても嫌だし」

「学生時代の友達の男性って、ある意味、終わった関係だし。だって、たまたま学校が一緒になっただけで、自分で希望して作った関係じゃないですから」

「それが社会に出て、自分で希望して、作り始めた関係を大事にするようになった時、改めてわかって・・・」

と、ミユウちゃん。

「今、会いたい男性との関係は、自分なりに作って来たつもりだし・・・好意を持った男性とは、会いたくなった時に会うのが」

「一番楽しいですからね。今、この瞬間こそが、女性にとってのリアルです。リアルで、好意を持った男性に出会う」

「それが女性の一番の楽しみじゃないですか?」

と、ミユウちゃん。

「それが女性のしあわせ・・・でも、あるわよね」

と、御島さん。

「わたしね。結局、思うのは・・・この世に生まれてきて、社会に出て思うようになったのは」

「女性は素敵な男性と恋をしたい・・・男性だって、素敵な女性に恋をされたい・・・それが本音じゃない」

「それはいくつになっても、結婚しても、変わりはしない。だって、女性も男性も、素敵な恋を楽しむために、この世に生まれてきたんじゃない」

と、御島さん。

「だったら、それを十二分に楽しまなければ、人生と言えないじゃない。だから、わたしは、素敵な男性との恋を楽しむの」

「それって、おかしい?」

と、御島さん。

「いえいえ」「そんな事ありませんよ」

と、ユキちゃんとミユウちゃん。

「それが女性の本音だと思います」

と、ユキちゃんは結論的に言う。

「わたし、そういう思いから考えてね・・・前にユキちゃんに話した話だけど・・・」

「最初に思ったのが・・ゆるちょくんって、人生の時系列的に・・・素敵な女性に男性として磨かれてきたのかなって感じたのよね」

と、御島さん。

「すいません。先にその話、わたしがしちゃって・・・」

と、ユキちゃん。

「ううん。いいのよ・・・ただ、わたしの思いだけ、ここで話すわね」

と、御島さん。

「大学時代に例のリアルお姫様に出会って、恋をされて・・・そこからゆるちょくんの、男性としての磨きは始まったと思うの」

「そして、その女性から、リレーのようにバトンを渡されて・・・何人もの女性がゆるちょくんの素敵な男性としての「磨き」を担当した・・・」

「そう見えるのよ・・・」

と、御島さん。

「だいたいゆるちょくんって・・・おしゃべりだって、他人と目のつけどころが違うでしょう?こんなに男女の事について滔々と話せる人なんて他にいないじゃない」

「ゆるちょくんって、経験から、言葉に出来る人なのよね。本を読んで、その知識を滔々と偉そうに話す人間はいるけど、ああいう人間、女性は大嫌いだからね」

「むしろ、日々の経験から、いろいろ話してくれる人が好きだわ。「昨日も見た、あの星、実は・・・」みたいなオリジナルな話の方が好き」

「「この時、信長はいきなり起きだして、敦盛の一部を・・・」みたいな歴史の話も普通の女性は嫌い。そんな知識に頼る言葉なんて、誰にでも話せるじゃない」

「じゃなくて、その人がオリジナルに自分向けに知恵を作ってくれて、それを教えてくれる・・・それこそ、ボーイ・ミーツ・ガールの基本の恋物語の始まりじゃない?」

「だから、わたしも、そうだけど、大学時代から、多くの女性にゆるちょくんは、恋をされてきたのよ・・・」

と、御島さん。

「まあ、「磨き」って言ったって、中身は恋を楽しむと言う事よね。でも、例えば、既婚の女性達をどうしたら、笑顔に出来るか、その立ち居振る舞いを勉強してもらうっていうか」

「ただ、お互い好きなだけじゃ・・恋にはならないでしょう?ゆるちょくんにだって、やってもらいたい事は女性からすればたくさんあるもの・・・」

「そこに頭を回して欲しくて・・・それが出来る一人前のオトコになって欲しくて・・・女性達は、ゆるちょくんに期待したからこそ、ゆるちょくんは磨かれて」

「同時に女性達も笑顔に出来た・・・朝、「おはようございます、ゆるちょさん」と言った時に目を合わせただけで・・・お互いしあわせな気持ちになれる事も」

「女性が目で、自分の気持ちを伝えてきたり・・・その感情をオーラーで伝えてきたり・・・ゆるちょくんは勉強する事が一杯あったはずだわ」

と、御島さん。

「それらを身に着けていきながら、女性を本能から笑顔に出来るようになる事こそ・・・女性からの「磨き」だったはずだわ」

「ゆるちょくんは、その女性達の欲求にちゃんと答えてきた。だから、大人の男性になれているのよ」

「この「磨き」がなければ、ゆるちょくんは、まだ、大人になりきれていないでしょう?」

と、御島さん。

「そうですね。それは確かだ」

と、僕。

「だから、女性による「磨き」は、男性にとって、とても大切なのよ」

と、御島さん。

「つまり、この世は、女性主導なのよ。素敵な男性の予備軍だけが、ピックアップされて・・・女性による「磨き」が始まる」

「それだけなんだと思うの。この世は、そんな世の中に変わってきている。だから、「磨き」をかけられた男性と、その男性の「磨き」を担当した女性達だけが」

「しあわせを実感出来る・・・そんな風に思っているのね・・・」

と、御島さん。

「今の時代は、ネットも利用しやすくなって・・・この世界のどこにいても、連絡がつくし、リアルライフで、会う日時を設定しやすくなっているわ」

「わたしから言わせれば、SNSって単にリアルライフを盛り上げる為の通信環境に過ぎないわ」

「大切なのは、恋をしたい素敵な相手の存在のみ・・・その恋を盛り上げるストーリーをサポートする環境のみが大事って感じなの」

と、御島さん。

「大事な事は、恋する相手にいつでも、声をかけられる事。恋する相手が今何をやっているかをいつでも知れる事。それだけなの」

と、御島さん。

「そういう位置づけがしっかりしていると・・・お互いわかりやすいんじゃないかな」

と、僕。

「だって、その為に毎日、いろいろな事を考えているんだもの・・・ゆるちょくんが教えてくれたじゃない」

「社会に出てから、毎日の過ごし方で大事なのは「恋する事→経験→経験に対する思考経験→知恵を作り出す事→恋を盛り上げる為に、さらなる経験に知恵をつなげる事」」

「このサイクルを毎日毎時間つなげて行って、恋を盛り上げる知恵をたくさん作る事・・・それが人生を豊かにするって、ゆるちょくんは言ってくれたわ」

と、御島さん。

「とにかく、大事なのは、毎日の思考の経験だって・・・」

「毎日、思考の経験をするから、いろいろな知恵がそこから生まれてくるし、このサイクルをしていないと、何の知恵も生まれないって、言ってくれたでしょう?」

「だから、経験こそ、毎日、最も大事。わたしは、そう考えてるの」

と、御島さん。

「わたしは、このサイクルの事を、「恋・しあわせ化サイクル」って名づけたけど・・・これ、毎日、大事でしょう?」

と、御島さん。

「そうだね。自分の経験から、毎日思考するからこそ、知恵も生まれる。その知恵で持って新たな経験をすれば、失敗も多いけど、最終的にしあわせにつなげられる」

「それは僕の経験から、言える事だよ」

と、僕。

「ねえ、そういう意味で言ったら、女性と男性の恋の仕方に違いはあるのかしら?」

と、御島さん。

「そうだな。僕の経験から言うと・・・男性はさー。仕事と恋はきっちり分けるだろ。仕事は仕事、恋は恋みたいな感じでさ。むしろ、仕事と恋をごっちゃにする人間を」

「軽蔑するって言うかさ」

と、僕。

「それ、わたしもわかるけど、その軽蔑って、結局、嫉妬なのよ。自分に出来ない事をやる人間を、日本人の男性はとにかく嫉妬するじゃない。情けないって言うか」

「要は、ケツの穴が小さくて、自分はエライとカン違いしているから、簡単に嫉妬するの。自分は、恥ずかしい人間だって、他人に言いふらしているようなものなのにね」

と、御島さん。

「まあ、それはいい。仕事と恋をきっちり分ける男性と比べると、女性の方は、仕事を上手く、恋の手段に使ってくる・・・そんなイメージなんだよね」

と、僕。

「それは具体的に言うと、どんな感じなんですか?」

と、池澤くん。

「まあ、僕は仕事柄、初対面の女性にインタビューしたりするだろう。そういう時に、例えば、「今日はいい仕事が出来ましたわ。この後、打ち上げ的に飲みに行きませんか?」」

「って、誘われたり・・・いつも行くカフェのお姉ちゃんに珈琲を渡される時に、ニコニコっとされて・・・恋の意識が動いているのが目の動きで、だだわかりになったり」

「まあ、それに似たような事?要は、最近、相手のオーラが・・・それって相手の女性の感情の動きなんだけどさ・・・「ウエルカムオーラ」だったり」

「「甘えていいですか?オーラ」だったりがシビアに読めるようになったんで・・・恋に仕事を上手く利用してるなって、感じるようになったんだ」

と、僕。

「うーん。だいたい僕、女性の発する「近寄らないでオーラ」すら見抜けなくて・・・相手の目を不快にさせちゃうタイプなんで」

「・・・そこまでは、まだまだ、なんですよね」

と、池澤くん。

「確かに・・・そういう話って、経験者にしかわからない話よね」

と、御島さん。

「でも、恋に仕事を上手く利用するって言いますけど・・・女性からすれば、そういう意識ではなく、相手の男性に接触する機会を最大限使っているって」

「そういう意識だと思いますよ。だって、そういう機会にしか、ゆるちょさんと直接言葉を交わす事が出来ないなら・・・そこで、自分が恋している事をプレゼンしなければ」

「相手の男性には、わかってもらえないですもの」

と、ユキちゃん。

「ま、それはそうなんだけどね」

と、僕。

「それに、ゆるちょさんが得しているのは、女性から、見て、ゆるちょさんって、人間性が大きいから、女性を不快にしないのがわかっていると言うか」

「本音を言って、甘えても・・・悪くはしないかなって、言う・・・ちょっと掟破りな甘えも許されそうな雰囲気があるんですよね」

と、辛辣姫。

「性格的にも素直だし、基本、やさしいし、それに真面目だし・・・そういう所、大人になっても、全然、ひねていない」

「むしろ、少年のままのやさしさを保っているのが、すごいと思いますよ」

「多分、人間的に強いんでしょうね。ま、ゆるちょさんが、自分の思いに、どこまでも、頑固なのは、わかっていますけどね」

と、ユキちゃん。

「わたし、今まで生きてきて、男性の本当のやさしさって、違うなって・・・今まで出会ってきた男性のやさしさと、本当のやさしさの違いに最近、気づいたんです」

「ゆるちょさんのやさしさって、受け入れられる事はすべて受け入れるっていう・・・無限の愛的な、途方も無い大きさのやさしさなんですよね・・・」

「そんな人間、普通、あまりいませんよ・・・」

と、辛辣姫。

「それに対して・・・大学時代も含めて、やさしさを気取る男性にいろいろ会ってきましたけど、そういう男性のやさしさって、自分を飾る、ポーズに過ぎないんですよ」

「「女性にはやさしくしておけばいい」って言うポーズ。だから、本気で相手に甘えると、すぐに許容範囲をオーバーして、最悪怒りだしたりする」

「だいたい、そういう男性って、女性に関して、ほんとに経験が少ないから、人間性が小さいままなんですよね。だから、許容範囲がほぼゼロに近い」

「だから、そういう男性の周囲って、怒りエネルギーがすぐに生まれる、女性からすれば、最悪の環境なんですよね」

「だから、女性にも相手にされないと言う、悪循環・・・それくらい、女性はすぐにわかりますよ。だから、そういう男性は、すぐに女性に忘れられる男性になるんですよ」

と、ユキちゃん。

「ま、ゆるちょくんは特別よ。基本、セントバーナード的な愛ある存在だから。若い頃の苦労が人を作るいい例だわ」

と、御島さん。

「だから、女性はゆるちょさんに甘えて・・・ゆるちょさんをさらに磨こうとする・・・こっちはいい例のしあわせスパイラルですね」

と、ユキちゃん。

「こうやって、話してくると、だんだんわかってきたわね。結局、男性って、多くの女性にピックアップされた、女性をしあわせにする男性がいいって事が」

と、御島さん。

「だって、経験の無い男性は、そもそも経験から知恵も作る事すら出来ない。それでは成長もしないし、女性を笑顔に出来ないでしょう?」

と、御島さん。

「だったら、ゆるちょくんみたいに、多くの女性にピックアップされた男性・・・って、やっぱり女性はセントバーナード的な無限の愛を求めているのよ・・・」

と、御島さん。

「この世の中で女性達は、疲れているわ。でも、その中でも、恋したい相手を見つけられれば、そのオトコを磨く事に手を貸すでしょう?恋をさせてくれた代償に・・・」

「その結果が、今のゆるちょくんのあり方なのよ。セントバーナードの無限の愛は、さらに広がり・・・多くの女性にプレゼンされ、多くの女性を恋に落としている」

「でも、ゆるちょくんには、その意識は無い・・・それは当たり前ね・・・だって、もう、それはゆるちょくんの日常なんだから」

と、御島さん。

「なんかさ・・・それって結論的にすごくなってない?まるで、僕は宇宙のホワイトホールか何かみたいな扱いだぜ。まあ、セントバーナードってのも、どうかと思うけど」

と、僕。

「いいじゃないですか。ゆるちょさんだって、女性に恋されたいって、思って、今まで自分を追求してきたんでしょう?」

と、辛辣姫。

「うん。まあ、そうだけどね」

と、僕。

「それが功を奏した。結果がガンガン出るようになった・・・それが結論なんだから」

と、ユキちゃん。

「はあ。ま、ユキちゃんが、そう言うのならね」

と、僕。

「ま、うちの事務所としては、さらにいい文章をプロダクトとして、この世に出していくのみだわ」

「経験に裏打ちされた、本物の文章を・・・それがわたし達の使命なんだから」

と、御島さんが言うと、皆、ゆっくりとやさしい笑顔になった。


(おしまい)


イマドキの大人のオトコとオンナのラブ・ストーリー?

2015年12月16日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

天気予報を見ていたら、明日から、空気がすっかり冬の空気と入れ替わって、

本格的な冬将軍到来とか・・・寒いの嫌いな僕には、厳しいシーズンが始まるって事っすかねー。


いやあ・・・がんばろう。


さて、それは夏の終わりの頃。

小さくても、うちの事務所にとっては、とても大切な仕事が取れた事を祝って、

古いお庭のある、シックなフレンチで、御島さん(31)が僕とユキちゃん(28)に、ご馳走してくれた時の事でした。


「雰囲気のあるお店ですね、ここ。アール・ヌーヴォーな装飾なんかも、あったりして・・・」

と、ユキちゃん。

「もう、古い店なのよ。うちの父がデートに使っていたくらいだから・・・。わたしも高校生の頃にこの店デビューして」

「それ以来、大事な時には、この店に来るようにしているの」

と、シャンパンを飲みながら、嬉しそうな顔で、御島さんが話してくれる。

「女性はそういう過去を持てるから、素晴らしいですよ。僕なんか、片田舎の出身ですから、そんな話なんて、あるわけもなく」

と、言いながら、僕は、前菜のパテ・ド・カンパーニュを美味しく食べている。

「いいのよ。女性は、そういう財産が必要だけど、男性は、女性にそういう財産を教えてもらえばいいんだから」

「男性は、女性に磨かれて、作りあげられるモノなんだから・・・」

と、御島さんは嬉しそうに、赤ピーマンのファルシーを食べている。

「あの・・・御島さん、恥ずかしい話なんですけど、僕はどうもフランス料理は苦手で・・・」

「ところで、ファルシーって、何ですか?」

と、僕。

「肉詰め料理って事よ。この赤ピーマンのファルシーだって、何の事も無い・・・ピーマンの肉詰め料理って事」

「こういうのって、まるで、人ね・・・」

と、御島さん。

「どういう事です?ファルシーが、人って・・・」

と、辛辣姫。

「人って・・・結局、何者でも無いのよね。特に10代や20代の男女って、そのままでは、何の価値も無いでしょう?」

「10代や20代の男女の価値って、要は、のびしろに期待されているって事よ。もちろん、一部の能力のある人間達は別よ」

「特にそれはスポーツ分野で発揮されたり、アイドルや俳優、女優と言う分野で発揮されると思うけど、でも、結局、それもすべて」

「社会で磨かれてから、本当の価値を発揮すると言う事じゃない?」

と、御島さん。

「だから、10代や20代前半の人間は・・・ううん、社会に出る前の人間は、ファルシーと言いながら、中身はただのピーマンの肉詰め」

「のびしろに価値のあるだけの人間なのよ・・・」

と、御島さん。

「よく言いますね。「十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人」。結局、日本人は、社会に出る前の人間の「のびしろ」にのみ」

「期待している・・・そういう話ですね」

と、辛辣姫。

「その子の可能性と言う言い方の方がいいかもしれないけどね。だから、大事なのは、社会に出てから・・・」

「社会に出てから、そういう周囲から期待された「のびしろ」以上に成長する事・・・それが大事・・・そういう話だと思うわ」

と、御島さん。


「わたし、この夏にある人に言われたの。過去、少し好きだった男性。「御島は、そういう所、少し優しくないんだよな」ってね」

と、御島さん。

「それって・・・」

と、辛辣姫。

「違うわ。わたしをバツイチにしたオトコじゃないわよ。会社員時代、少しあこがれていた男性の先輩と言った所かしら」

「その男性と久しぶりに二人で、お酒を飲んで・・・珍しく誘われたの、そのオトコに、ね・・・」

と、御島さん。

「気に入ったオトコには、やさしく誘いをかける・・・それで相手の男性に誘わせる・・・そういう大人の女性である御島さんにしては」

「なんとなく、珍しい感じですね」

と、僕。

「昔を思い出したのかもしれないわ。まだ、会社に入って、のびしろバリバリの一年目、二年目にあこがれた先輩に」

「ひさしぶりに誘われて・・・その時代に気持ちが戻っていたのかもね」

と、御島さんはシャンパン。

「女性って、そういう所があるのよ。懐かしい恋の季節を思い出して・・・そのストーリーに身を焦がしたいっていうか」

「その時、少し事務所的にも、いろいろあって・・・ゆるちょくんに別の仕事を専任で引き受けて貰っていた時期があったでしょ」

「あの頃よ」

と、御島さん。

「え?それって、6月の終わりとか・・・そんな頃ですよ。そんなに遠い過去じゃない。むしろ・・・」

と、僕。

「正直言うと、今年の夏は、それ絡みで、いろいろあったの。でも、それもやっと終わって・・・」

と、御島さん。

「それで、今日、その終わりを祝うために?」

と、辛辣姫。さすが女性・・・何も言わなくても、御島さんの気持ちがよくわかるようだ。

「正直言うと、自分の馬鹿さ加減に飽き飽きしたって感じ。随分、自分は大人の女性になっていたと思ったけど」

「プリミティブな所では、まだ、少女のような所があって・・・ばっかみたい。そんな風に思ってる」

と、御島さん。

「御島さんは、非情なようでいて・・・一方で、情に脆いところがありますからね・・・」

と、辛辣姫。

「若い頃の夢に期待をかけ過ぎたわ。でも、冷静になって考えてみたら、相手はただのオトコに過ぎなかった」

「むしろ、自分の色香に迷う女性を食い物にしてきたような・・・ある意味、最低のオトコだった・・・そんな事に気づかない」

「自分じゃ、無いのに・・・ってね」

と、御島さん。

「そのオトコ、未だに独身でね。仕事も出来るし、周囲の信頼も厚いし、将来的にも、あの会社を担っていくような人材だわ」

「そんなファルシーな外見に、わたし騙されていたのよ。若い頃の思いなんかも、あってね・・・」

と、御島さん。

「ほう。大人な御島さんが、ね・・・」

と、僕。

「自分で差配した事だけど・・・あなたも、あの頃、少し遠くに離れていた・・・わたしはあの時、誰かが欲しかったのかもしれない」

「親身になって、話を聞いてくれる誰かが」

と、御島さん。

「それは多分、彼もそう。たまたま、シンクロしちゃったのね。人生にはよくある事じゃない?そういう気分がシンクロしちゃう事」

と、御島さん。

「それはあると思いますよ。わたしの場合、ぜひシンクロして欲しいって願う立場ですけどね」

と、ユキちゃん。

「女性って堅固なようでいて・・・情に流されてしまうのも、また、女性だわ。そんな季節だったのかもしれない」

と、御島さん。遠い目をしている。


「お前って、優しくないんだな。少しはオトコに優しくしろよ。少しはオトコを尊敬しろよ。そんなだから、いつまで経っても」

「新しいオトコを見つけられないんだよ」

と、そのオトコは吠えた。


御島は、哀しくそのオトコを見た。

ホテルの一室。彼女も、彼女なりに精一杯のおしゃれをしてきていた。

部屋に用意されたシャンパン。グラスには、まだ、生ぬるいシャンパンが残っている。


オトコは独身。彼女も独身だった。

だから、始まるべきストーリーは、お互いわかっていたはずだった。


なのに・・・。


「オトコってのは、女性に受け入れられるから、相手を愛せるんだ」

「それが何だ。いちいち、理屈を並べやがって。質問する側がいつも上だと思ったら、大間違いだ」

「女性はただ、男性にやさしくして、上機嫌な男性にぶちこまれて、気持ちのいい表情をしていればいいんだよ」

「そんな当然の事。大人になってもわからないのかよ。少女の潔癖さ、なんて、もういい加減卒業しろよ」


と、そのオトコは言った。そして、そのオトコは部屋から出て行った。

そのオトコと二度と出会う事は無かった。


「ひどい女性蔑視。極限状態だと言っても、その言葉はちょっとひど過ぎません?」

と、辛辣姫。

「そうね。でも、ズルいのは、わたしなのかもしれないって・・・最近は、そう思っているの」

と、御島さん。

「わたし、相手ののびしろに恋をしていたかもしれないって、途中で気づいたの。確かにあの頃、彼は素敵だった」

「ううん。見た目は、今の方がもっと素敵かもしれない。わたしは、その相手に新たに見初められて、有頂天になっていたのかもしれない」

「でも、その毒牙に柔らかく騙されているようなフリをして、そのファルシーの本質を黙って静に見ていたの」

「「このオトコ、わたしをどうやって騙すのかしら?あるいは、期待してもいいのかしら?」ってね」

と、御島さん。

「御島さんって、もしかして、最後の最後まで、彼を騙していた?」

と、辛辣姫。

「ある意味、そういう事よね。でも、それを言い切るのは、女性として、少し違うかなって思う」

「だって、ある意味、恋って・・・まやかしでしょう?真夏の夜の夢でしょう?自分すら騙しているでしょう?」

と、御島さん。

「彼は、わたしを毒牙にかけようとした。そのストーリーは完璧だった。会社に入った頃、あこがれた先輩にひさしぶりに会って」

「気分の高まっているオンナ。そのオンナはバツイチで、バツイチ以来、未だに彼氏のいない30オンナ」

「「よしイケる」と、そのオトコが思ったとしても、当然の事よね」

と、御島さん。

「御島さんは、その時、どこまで・・・うーん、なんと言うのかな、恋に酔っていなかったんですか?」

「どこまで、恋にシラフだったんですか?」

と、僕。

「ふ。そうね。200%恋にシラフだったわ。だけど、同時に200%恋に酔っていた。ううん、それも違うわね」

「恋に酔ったフリをしようとしていた。わたしもバツイチを超えてきた30オンナよ。その彼と話をすればするほど」

「恋の炎がどんどん下火になっていった・・・相手の下卑た気持ちがどんどん手に取るようにわかっていったの」

「当たり前の話だけど・・・」

と、御島さん。

「でも、一方で、わたしは、そんな彼を最後まで諦めきれなかった。彼の少年のようなやさしさと、性格の良さを信用していたかったの」

「彼はいつも女性と対する時、それを全面に押し出して・・・女性を蕩かすのが常だった」

「それは彼の会社の女性達なら、皆知ってる事だった。ただ、悲しい事に、女性の中で、その情報が共有されている事に」

「彼は、一切気づいていなかった。つまり、それは・・・彼は会社の女性に一切、磨かれる対象として、評価されていなかった」

「・・・と言う事なの」

と、御島さん。

「それって、つまり、その男性の世界では・・・女性とは、自分がおのが手で征服するモノだし、自分にはそのチカラがあると」

「確信していたけど・・・実は女性の世界では、その男性のすべての情報が女性同士で共有され、女性として、磨くべき対象ですら」

「無いと言う結論まで、出ていた・・・そういう話ですか?」

と、辛辣姫。

「ふ。そういう事。彼はわかりやすい「井の中の蛙」だったの。古い男性的価値観・・・女性は男性がリードして初めて輝くモノ」

「みたいな世界に未だに留まっていて、世の中が未来に向けて、光速で突っ走っている事など、知らなかったのよ」

「そんな古い価値観など、遠い昔に、汚いゴミ箱に捨てられていたのに・・・それにすら、気づけなかったの」

と、御島さん。

「そこまで、彼の駄目さ加減を理解した時、わたしは彼を切る事にしたわ。これ以上彼に関わっていても、上がってくる情報は」

「古臭くて、もうアクセスする理由すら無い情報だと理解したから。恋と言うのは情報戦だわ」

「わたしは、その時、わかったの。何故、わたしが彼を慕ったか」

「遠い昔、まだ、わたしが10歳にもならない頃、親戚のお兄さんがものすごく好きで・・・そのお兄さんは」

「少年のままのやさしさと、性格の良さで、わたしを包んでくれた・・・彼はそのお兄さんを思い出させてくれる男性だったのよ」

と、御島さん。

「少年のままの無垢なやさしさと、性格の良さが・・・女性に与える効果にその男性は気づいていたから・・・それを装って」

「いたんでしょうね。その・・・御島さんに見切られた男性は・・・」

と、辛辣姫。

「そういう事なの。つまり、そのオトコは単なる作り物のハリボテだったのよ。ファルシーそのものだったの」

「中身が何も無い癖に、呼び方その他で、着飾っていた存在に過ぎないと・・・その時点までにわかっていたの」

「そこまで、わかれば・・・本能より、理性が動き出す・・・それが大人の恋よ・・・」

と、御島さん。


「あなた、わたしの事、本当は好きじゃないでしょ?ただ、単にわたしを抱いてみたい。それはあなたの中では」

「ゲームにしか、過ぎないでしょ?バツイチで、未だに恋人のいない30オンナを落とす事にあなたは、情熱を抱いているに過ぎないわ」

と、御島は、彼のグラスにシャンパンを注ぎながら、言った。

「違う?元の会社の女性の友人達に聞いたけど・・・あなた、出世コースから外れたみたいね。会社のお偉いさんの娘と」

「つきあっていたはずなのに、別の場所でしていた火遊びが見つかって・・・退っ引きならない場所にいるって有名よ」

「もちろん、今までの事はすべてご破算・・・だから、今のあなたは、昔のあなたとは違う」

「あなたの会社では、もう、誰もあなたに振り返る人間はいない・・・そんな話を聞いたわ」

と、御島。

「だから、バツイチで、恋人のいない30オンナに手を出す気になったのね。でも、ひとつ言っておいてあげるわ」

「ただ遊んでばかりいたキリギリスにはわからないかもしれいなけれど、女性はただ失敗しただけで、負けるような人間じゃないの」

「バツイチと言うネガティブを受けただけじゃない。わたしは、それを超えてきたの。だから、人を見る目も厳しくなったし」

「相手に甘い気持ちなんて、一切持たずにシビアに情報を取るオンナに成長出来たの」

と、御島さん。

「あなたは、成功だけが、この世の価値と思う、古い男性的価値観の中に取り残された人間だけど」

「多くの女性達は違うわ。失敗を糧にして、自分と愛する男性のしあわせをシビアに取りに行ける人間に成長出来るのよ」

「それが今の時代の女性的価値観。人は失敗すれば、するほど、強くなれるし、最終的に圧倒的な成功を獲得出来るのが」

「失敗に負けないオンナ達なの」

と、御島さん。

「だから、今のあなたをわたしは、受け入れる事が出来ない。それこそが・・・もうとうに忘れていた・・・わたしの少女時代の潔癖さ・・・ううん、あなたはそれ以下」

「女性は相手の男性を尊敬出来るから、恋する事が出来るの。恋する事が出来るから、相手を受け入れる事が出来るの」

「相手を受け入れる事が出来るから、相手にやさしく出来るの。すべてのやさしさは、そこにつながっているのよ・・・」

と、御島さん。

「そんな簡単な事も、今のあなたは、理解出来ていないようね。うちの会社の女性たちが見放した理由がこれでわかったわ・・・」

と、御島さんは、結論的に相手に叩きつけた。


「なるほど・・・それでわかりましたよ。そのオトコがまるで、ガキのような女性蔑視の言葉を御島さん相手に、並べたわけが・・・」

「御島さんは、一番大事な時間が来るのを待って・・・相手の思いをすべて見ぬている事を説明し」

「相手の思いを丸裸にしたんだ。だから、そのオトコは、ガキになるしかなかった。いや、そのオトコの正体がガキだったから」

「そのまんまの我が出た・・・そういう事ですね」

と、僕。

「でも、御島さん、やさしいですよ。相手の男性に、手の内を全部さらけ出したんだから」

「・・・わたしだったら、何も言わず、そんなオトコ切っています。そこが御島さんの奥深いやさしさなんですね」

「もっとも、その最低オトコ・・・御島さんのやさしさの1%も、気づけないでしょうけど・・・」

と、辛辣姫。

「オトコの価値観って、何で未だに「失敗しないで、エリートの道を歩む事」に価値が置かれているのかしら」

「ひとは失敗するからこそ、賢くなると言うのに・・・それこそが、この世で最も大事な価値観「毎秒の成長」だと言うのに・・・」

「それにすら気づけ無いから、今の男性達は、光速で置いてきぼりになっているのよ」

「もう、そんな古い価値観の男性に夢見る女性は、もう、この世に、いないわ」

と、御島さん。

「女性は、女性を本能的に笑顔に出来る男性だからこそ、その男性を尊敬し、その男性に恋をし、だからこそ、やさしく出来る」

「なのに、男性の論理は「男性なんだから、自分を尊敬しろ、自分にやさしくしろ、それが女性の務めだ」みたいな」

「昭和の価値観のまんま。そんなの笑っちゃうわ」

と、御島さん。

「それって、能力のない男性が泣き言を言ってるに過ぎませんよ。そんなの軽く無視していればいいんです」

「女性達は、自分たちに必要な男性を自分たちのチカラで見つける事が出来ます」

「女性を目の笑う笑顔に出来るオトコ達・・・そういうオトコ達と一緒にわたし達はしあわせになっていけばいいんです」

「ファルシーではなく、美味しい肉詰め料理なオトコ達と、笑顔一杯な時間を作っていけばいいんです」

と、ユキちゃんは、結論のように言葉にした。


「少女のような潔癖さ、をやさしく溶かしてくれるのは、少年のままの無垢なやさしさと、性格の良さなのかもしれないわね」

と、御島さんは言いながら、フォンダンショコラを食べている。

「このフォンダンショコラ、うめー」

と、その横で僕。

「ゆるちょくんって、食べる事に関しては、少年のままって、感じね」

と、御島さんは、笑う。

「そっか。わたしが欲していたのは、少年のままの無垢なやさしさと、性格の良さ・・・そうか、そういう事だったんだ」

と、御島さんは軽く頷くと・・・目の笑う笑顔で、二人と談笑するのだった。


空には美しい月が見えていた。


(おしまい)