「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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福山雅治さんが結婚した現実を前に!

2015年09月30日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

福山雅治さんが結婚して、日本中、いや、東アジア中が大騒ぎって感じですが、

そろそろ、事実は事実として受け入れなければ、いけませんね。


さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)、美人な御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

若い池澤くん(24)と、お酒を飲んでいました。

「で、どうです。福山雅治さんが結婚して・・・ましゃロス来てますか?」

と、貴島くん。

「ふ。わたしは貴島くんを初め、素敵な男性達をプロデュースしているんだから」

「毎日、そういう子達に恋をしているから、へーきだけど・・・東アジアの女性達はショックだと思うわ」

「未婚、既婚関係なくね・・・」

と、御島さん。

「ま、既婚者の女性は自分の気持ちの拠り所として、バーチャルではあるけれど・・・恋している男性と言うのは、いるのよ」

「どんな女性にも・・・。それは既婚者の女性に多く恋されているゆるちょくんなら、わかる話でしょう」

と、御島さん。

「はあ。まあ、そうですね」

と、僕。

「既婚者の女性って、男性と結婚してみて、初めて現実を知るし・・・そういう中で、理想的な男性を普段の恋の相手に選んじゃうのね」

「ストレスフルな毎日を、そういう男性に恋する事で、乗り越えていってると言うか、生きる張り合いにして、生きるパワーを貰っているのよ・・・」

と、御島さん。

「その生きるパワーの源である福山雅治さんを突然、取られたら・・・女性はパニックを引き起こして、やる気をなくすのは」

「当然な事でしょ?わたしの友人の多くは、仕事も手につかないらしいわ。今週一杯ね・・・」

と、御島さん。

「そこまで行くと・・・日本の国民総生産に関わる感じですね」

と、貴島くん。

「ええ。東アジア的に、一時的な株の暴落だって考えられるわ・・・だって、多くの女性がやる気を無くすんだもの・・・」

と、御島さん。

「女性にとって、恋する男性って、それくらい大事な存在なんですね」

と、僕。

「ゆるちょくんは、何人もの既婚の女性に恋されている事実からしても・・・そっち側の人間なのよね」

「つまり、女性にとって大切な人間・・・成長に成功した男性と言ってもいいと思うの」

と、御島さん。

「つまり、女性からすると、男性って、たった2種類なの。覚える必要の無い・・・視界にすら入れちゃいけない外見ダメな男性①と」

「・・・女性にパワーをくれる、いつまでも視界に入れていたい、福山雅治的男性・・・その声も聞いていたい男性②よね・・・」

「そういう男性は声も素敵だわ。皆にその言葉を求められるから・・・」

と、御島さん。

「要は・・・既婚の女性の旦那って・・・②の男性から、①の男性化しちゃうのよ・・・」

「だから、女性は②の男性を新たに追い求めるの。そして、探しだして・・・それが多くの女性の場合、福山雅治さんだったのね・・・」

と、御島さん。

「その福山雅治さんが、結婚されたら・・・女性達には、致命的ですね」

と、僕。

「そうなの。既婚の女性達からすれば、福山雅治さんがいてくれるから、家族の為の仕事も出来ていたって所もあるし」

「働いている女性の勤労意欲につながってたって所もあるの。それが・・・福山雅治さんの結婚は、そういう女性達の」

「勤労意欲を削ぐわよね・・・」

と、御島さん。

「昨日、わたし、夜、ゆるちょさんと飲んでいたんです。スーパームーンの夜だったし・・・」

「でも、街が異様でした。女性達が、やけ酒で・・・やる気を完全に無くしていたって感じでしたよね・・・」

「ネットの掲示板にも、そういう言葉が溢れていたし・・・」

と、ユキちゃん。

「嫉妬と言うモノかもしれないけれど、女性的に言えば、どちらかと言ったら喪失感よね・・・」

と、御島さん。

「その感情がよくわからないんですけどね、男性的には・・・」

と、池澤くん。

「そうね。少し前に女優の堀北真希さんが突然結婚したじゃない?」

「男性的には、そのショックと構造が一緒よね」

と、御島さん。

「なるほど・・・そう言われると少しわかるような気がしますね」

と、貴島くん。

「でも、福山雅治さんは、かっこいいから、結婚するのは、当然だし・・・むしろ、46歳の今まで」

「独身でいてくれた事こそ、奇跡って言う女性もいますよね」

と、辛辣姫。

「若い女性がショックなのは当然として、結構、高齢な既婚の女性の方がショックって言う印象が伝わってるわ」

「70歳の女性が「許せない!」って言ってるのを見たし・・・」

と、御島さん。

「それだけ女性に愛される・・・福山雅治さんのカッコよさって何なんですかね?」

と、池澤くん。

「わたしは男性のカッコ良さって、その人だけが持つ価値を持つ事だと思っているの」

「福山雅治さんは、もちろん、素敵な楽曲を作る才能があるし、外見もかっこいいし、話を聞いていると」

「人間性も大きいし、精神的にも強い・・・やっぱり、若い頃に苦労したから、苦労した人間の気持ちもわかるし」

「何より女性の気持ちをわかってくれる・・・「家族になろうよ」なんて・・・あの楽曲を福山雅治さんが自分の為に歌ってくれたら」

「感動して、何でも、その要求を聞いちゃうと思うもの・・・それにいい声だし・・・それでいてエッチな話なんかもしちゃう・・・」

「そんなオトコ・・・女性はメロメロだわ・・・」

と、御島さん。

「福山雅治さん自身も「他人に真似できない、自分しか出来ない何かを身につけて、それを追求せよ」と言うような事を言ってますね」

「福山雅治さん自身・・・それはギターで楽曲を作り上げていく事だった。だから、わたしは、ライフワークに辿り着いた」

「職人クリエイターこそ・・・日本での最もかっこいい生き方だと思っています。その世界では」

「絶対に一位になれるんだ的な自信を日々作り上げている男性って、わたしは本当にかっこいいと思うし」

「女性として、その人に一生ついていく大きな理由になると思いますね」

と、ユキちゃん。

「結局、そういうプロの職人さんって、自分に自信がありますよね。自分に自信があるから、日々成長出来るわけだし」

「そういう男性は、女性の目を見て話しかけてくれる。絶対の自信がそうさせるんです。だから・・・目を見れない男性って」

「だけで、わたしは、そういう男性を却下しますね」

と、ユキちゃん。

「結局、男性の自信って、目に出るんです。透明に光るキラキラした目で・・・そういう男性ってなかなか、いないんです」

「そんなキラキラな目で、男性に見つめられたら、女性は本当にドキドキして、いつしか落ちちゃうモノ・・・」

「わたしはそういう男性が好きです。そういう男性って、自分の人生に自信があるし」

「多くの困難な経験を乗り越えてきたからこそ、人間的にも成長し、人間が大きく、精神的にタフな男性になっているんですね」

と、ユキちゃん。

「そういう意味では、福山雅治さんって、男性の成長の理想のカタチって事になるわね」

と、御島さん。

「ゆるちょさん。福山雅治さんって、完全に「八百比丘尼化」してますよね?」

と、ユキちゃん。

「そうだね。すでに外見的には、実年齢は関係無い「八百比丘尼化」の世界に入っている」

「それはボリューミーな髪の毛や綺麗な肌。「ヒカルの君の目」を持った強い目を見れば、すぐに分かることさ」

と、僕。

「彼は、リアル・ニュータイプだ。完全に、ね」

と、僕。

「わたしは、だから・・・この世に生きる男性は結局、3種類なのかなって、思っているの」

と、御島さん。

「あれ、さっきは2種類だったけどな」

と、僕。

「女性のエネルギー源にならない男性①と女性のエネルギー源になる素敵な男性②。それと、まだ、人生の修行に入る前の」

「若い層の男性③・・・そういう分け方ね。だから、若い子にはまだ、可能性があるの。その可能性はまだ、見てあげないとね」

と、御島さん。

「③の男性が、①の男性になるか・・・②の男性になるか・・・」

「その成長に注目して、若い男性を見ると言う事ですね。男性の見方がわかりました」

と、ユキちゃん。

「結局、男性が成長していく時に・・・女性の為に②の男性になってくれる事が大事なのよ。①になったら、女性はもう視界にすら」

「入れたくないわけだから。そして、②の男性とリアルライフで、恋を楽しむ事。だから、福山雅治さんを相手にするのは」

「無理としても、すべての女性は、②の男性とリアルライフで、恋しなくっちゃダメよね・・・ってわたしは思うわ」

と、御島さん。

「今回の事で、わたし、吹石一恵さんの事を調べてて・・・この人、お弁当を買った事が無い女性なんですって」

「料理を、全部、自分で作っちゃうって・・・それって女性からすれば、すごい事でしょう?」

「でも、男性が「世界で誰にも負けない自分だけの武器」を持つ人なら、その男性とバランスが保てる女性は」

「それくらい出来なきゃいけないって、わたし思っちゃって」

と、ユキちゃん。

「料理好きなユキちゃんなら、それ、絶対実現出来るんじゃない?」

と、御島さん。

「わたしね。いつも思うのは・・・男性は女性と結婚したくなったら、まず、相手の家族と面談しろって言う事なの」

「そして、相手の家族の気持ちをまず、蕩かしてしまえば・・・まさに「将を射んと欲すればまず馬を射よ」よ」

「相手の家族と親和性が高ければ・・・その一族とも親和性が高いって事になるから・・・特にお母さんと遺伝子的に親和性が」

「高ければ・・・その家族の大切にしている文化にも触れるわけだし・・・」

と、御島さん。

「相手の家庭がしっかりしているって言うのは・・・大事ですよね」

「僕もそれは思うな」

と、貴島くん。

「わたしは、ね。まず、相手の事をやさしく考える事が出来る男女がいいと思っているの」

「人間性が大きくて、精神的に強ければ、それが出来るじゃない?」

と、御島さん。

「わたし、DVが起こるのは、その人間の人間性が小さいから、精神的に弱くて、すぐに追いつめられちゃうからだと思うの」

「それに社会的にも価値が作れず、社会的に評価もされる事の無い、誰からも愛されていない男女こそ」

「お互いを傷つけあって、ふしあわせになっていくと思うから、大事なのは」

「オトコマエ3要素「好奇心旺盛」「チャレンジングスピリッツ旺盛」「サービス精神旺盛」を持っていて」

「人間性を大きく、精神的に強くなってきた、「ヒカルの君の目」「ヒカルの姫の目」を持った男女になる事だと思うの」

と、御島さん。

「ま、そういう男女は自然とお互い引き寄せられる・・・そういう法則性の中に生きていると思うけどね」

と、御島さん。

「そして、オトコは、世界中で誰にも負けない自分の仕事を追求している職人クリエイター」

「女性はそれをやさしく支えてあげられる、人間性の大きく、精神的にも強い、オトコマエ3要素の女性って事ですか」

「なんだか、条件が具体的に見えちゃいましたね」

と、僕。

「福山雅治さんはもう結婚してしまったんですもの。そろそろ自分のしあわせを具体的に考える時期だわ」

「それが今、女性達がすべき事ではなくて?」

と、御島さんは言うと、冷たいビールを「うぐうぐ」と飲み干した。


(おしまい)

結婚する価値のある男性の条件!(女性は知ってる!)

2015年09月25日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

シルバーウィーク・・・のんびり休ませてもらいましたー。

さ、仕事も、のんびりと始めていきますか。


さて、その時、僕は御島さん(31)のマンションでイケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

若い池澤くん(24)と言うメンバーで、肉を食べていました。

「御島さん。僕、聞きたいんですけど、女性に好感を持たれるような話し方って、どうすればいいんですか?」

と、池澤くん。

「そういう話を女性に直接聞くのは、どうかな?それ、女性に甘え過ぎていない?」

と、ユキちゃんが言う。

「ま、僕もそう思いますけど・・・池澤はなにしろ、ちょっと人生甘ちゃんなんで許してやってくださいよ」

と、若い後輩の為に謝る貴島くんである。

「ふ。まあ、そうね。本来、そういうモノは、自分で見つけていくものよ」

と、御島さん。

「自分で実験してみて・・・失敗があるからこそ、答えに近づいていくんだし、そういう度胸が無いと」

「そもそも、オトコと言えないもの。女性と上手く話す方法を知っていても・・・それを実践出来る度胸が無ければ」

「意味が無いと思わない?それをユキちゃんは指摘しているのよ」

と、御島さん。

「は、はあ・・・」

と、池澤くん。

「例えば・・・女性と待ち合わせしていたとして、何かの理由があって、池澤くんは、遅れてしまった」

「その時、あなたは何て言うかしら?なんてクイズがあったとするわね」

「池澤くん・・・あなたは何て言うかしら?」

と、御島さん。

「え?俺だったら・・・遅れた理由を正直に言って、許してもらおうとします」

「例えば「ゴメン、地下鉄で来ればもう少し早く着いたんだけど、山手線使っちゃって・・・考えなしで、ごめん」って言うとか」

と、池澤くん。

「貴島くんだったら、どう?」

と、御島さん。

「うーん。僕だったら、相手の気持ちになって謝りますね。僕の彼女だったら、遅れる事の少ない僕の事を気遣って」

「随分、不安になるだろうから・・・ゴメン、不安にしちゃった?タクシーで来たんだけど、事故渋滞しちゃってて、このザマさ・・・」

「って言う感じで、謝ります。女性は気持ちが大事だから」

と、貴島くん。

「うん。なかなか、いい感じね。この場合、クイズだと、貴島くんが正解って事になるんだけど・・・」

「女性は弱い生き物だし、貴島くんの言うように、相手の事を思って、待たされると、不安に思っちゃうモノなのよ」

「それがもちろん、大好きな相手だから・・・って言う話になるんだけど・・・」

と、御島さん。

「もし、待たせた相手が貴島くんだったら、不安に思っちゃうけど・・・相手が池澤くんだったら、また、話は違ってくるのよ」

「「あなた如きがわたしを待たせるってどういう事!」って相手の女性が思っていたら、また、謝り方も違って来ちゃうじゃない?」

「つまり、大切な事は、その女性がその男性にどういう思いを持っているか!・・・ここが最も大事になるのよ」

と、御島さん。

「なるほど・・・そういう女性相手に「ゴメン、不安にしちゃった?タクシーで来たんだけど、事故渋滞しちゃってて、このザマさ」」

「なんて言ったら、絶交されかねないなあ。なるほど・・・つまり、女性に好感を持たれる絶対的な言い方なんて無くて」

「大事なのは、その女性にどういう感情を持たれるか・・・そっちが先だって事だね?」

と、僕。

「そうなの。よく、「女性に好感を持たれる話し方」みたいな本があるけど、そんなの実践しても、上手くいくわけないじゃない」

「女性は話し方にいちいち反応しているわけじゃないわ・・・その男性の存在自体を好ましいと思うからこそ」

「その男性と話したくなるの。うざい男性とは話したくない、だけじゃなく、視界にすら、いれたくないの」

と、御島さん。

「スピードワゴンの小沢さんっているでしょう?わたし、ああいう男性が嫌いなのね」

「だって見るからに、口だけで、中身が薄っぺらだってわかるじゃない」

と、辛辣姫。

「わたしね。口下手でもいいから、実のある男性が好きなの。苦労はしているのかもしれないけど」

「それが実になってない人っているじゃない。「女性はやさしくしておけば、それでいいだろう」みたいな浅い価値観しか持っていなくて」

「すべてにおいて、甘い考えしか出来ない・・・精神的にも弱くて、人間小さくて、すぐ嘘をつくタイプの男性が大嫌いなの」

と、ユキちゃん。

「そして、すぐに被害者面をするオトコ・・・そういうオトコはわたしも大嫌いだわ」

「結局、若い頃から、人生にきっちりと立ち向かって生きてきた人間だからこそ、たくさんの苦労をして、人間的にも大きくなるし、精神的にも強くなれるのよね」

「それを避けてきた人間こそ、人間的に小さい、精神的に弱い人間として、出来上がっちゃう・・・人生台無し人間の出来上がりね・・・」

と、御島さん。

「だから、そういう残念な男性は、わたしは、視界には、絶対に入れたくない。だって、そういう男性は周囲を不幸にするだけだもの・・・」

「ま、そういうオトコは「類は友を呼ぶ」で同じようなダメなオトコとばかり、つるんでいるでしょうけどね。絶対に近づいてはいけない残念オトコね・・・」

と、辛辣姫。

「そういう男性は視界にすら、いれたくない・・・女性は結局、自分が弱いと感じているのよ。だから、素敵な男性に自分の人生を守ってもらいたいと考えているわ」

「逆に、「女性なんて口で上手く誤魔化せば、なんとかなる」なんて思っている、人生楽したい男性は、洞察力の高い女性に簡単に見透かされ・・・女性に嫌われる」

「そういう事よね」

と、御島さん。

「なるほど・・・池澤の思考の裏に「女性なんて口で上手く誤魔化せば、なんとかなる」って言う思いがあるのを多岐川は鋭く見抜いていたから」

「・・・「そういう話を女性に直接聞くのは、どうかな?それ、女性に甘え過ぎていない?」って言う厳しい言葉が多岐川から、出たって事か」

と、貴島くん。

「まあ、そういう事です。なんか、男性って、「女性より知識が上なら、容易に勝てるだろ」的に思っている人が殆どなんですよね」

「それがまず、男性の思い上がりだと思うんです。女性は知識の量の多さで、オトコを見ていない。むしろ、そういう男性は「俺エライ病」で、自分を誇る事しかしていないから」

「女性に褒められる事しか期待していない。でも、皮肉にも、女性はそういう男性を蛇蝎の如く嫌う。だから、結果、相手にすらしない。視界にすらいれません」

と、ユキちゃん。

「じゃあ、どういう男性が女性に愛されるんですか?」

と、池澤くん。

「簡単に言えば、女性の気持ちに寄り添える男性よね。最初の待ち合わせの問題で言えば・・・女性は5分待たされただけでも、不安になる」

「もちろん、相手がどうでもいい人間ならば、腹を立てて、その場から去るだろうけど、二人きりで会いたい相手だからこそ、待ち合わせをするものだから」

「その5分の不安を・・・こちらが何も言わなくても感じ取ってくれて「ごめん。5分も待たせて。不安だったろ」って言ってくれる男性ならば、女性は「ううん。いいの」って」

「すぐに言えるわ」

と、ユキちゃん。

「女性は、ね。ゆるちょさんが以前も言っていたけど「7歳のプリンセス」なの。好きな相手が時間に来なければ不安にもなるし、悲しいのよ」

「だから、男性は、そういう「7歳のプリンセス」をエスコートする気持ちで一緒に時間を過ごしてほしいの」

と、ユキちゃん。

「まあ、もちろん、女性にもそういう女性じゃない・・・「わたしは強いからひとりで何でも大丈夫」って言う女性だっているかもしれないわ」

「だいたい女性は千差万別だから・・・。だから、男性に必要なのは・・・目の前の女性が何を必要としているかを見抜ける男性になることね」

と、御島さん。

「でもさ・・・そうなると、女性と男性の関係は・・・最初に関係を築く所から始まるわけだから・・・その築いた関係性によるって事になるよね」

と、僕。

「単に職場が一緒なだけの同僚か・・・そこから築き上げた関係性があるのか・・・ゆるちょさんみたいに、セレクトショップの女性店員と仲良くなったり」

「病院の受付のお姉さんに恋されちゃったり・・・いろいろな関係性がありますよね」

と、貴島くん。

「元CAのお姉さんとか、既婚の女性コンサルとか、バツ一の女性社長とか・・・」

と、池澤くん。

「あのね。遠い昔の僕の話はいいから・・・結局、男女の関係って、女性の意思次第・・・恋は男性がプレゼンし、女性が決定権を持っている・・・そこに話は行くわけ?」

と、僕。

「そうね。そういう事。だから、夫婦が不幸な表情をしている場合・・・男性が女性のケアを怠っている場合が殆どだわ」

「多くの男性が「結婚とは、理性的な契約関係。妻は浮気をせずに、旦那の身の回りの世話を義務として行う必要がある。旦那は家に毎月金を入れればいい」と思っているから」

「それがまず、間違いなのよ」

と、御島さん。

「じゃあ、御島さんの考える本当の結婚のカタチとは?言葉にするとどうなるの?」

と、僕。

「そうね。「結婚とは本能的に評価が毎日下される、毎日の契約関係。毎日男性がプレゼンし、家族を本能的に笑顔に出来て初めて、次の日の契約が締結される関係」」

「「旦那が毎月家に金を入れるのは当然の義務。それ以上に毎日、家族を笑顔に出来る事が試される。男性がその義務を果たす事が女性が家事・育児をこなす」」

「「理由となる」・・・ってなるかしら」

と、御島さん。

「なるほど。じゃあ、旦那さんが家族を笑顔に出来なかったら・・・その家庭にはどんな事が起こるのかな?」

と、僕。

「妻は、旦那以外の男性に恋に落ちるわね。ただし、収入も欲しいし、家庭も守りたいから、旦那には内緒で別の男性に恋に落ちるの」

「もっとも、それはプラトニックラブである事が殆ど。だって、女性は毎日恋をしていたい動物だもの・・・」

と、御島さん。

「ま、だから、家庭の運営と言うのは、男性に妻や家族を笑顔に出来る能力が無ければダメなのよ」

「・・・そういう意味では、男女の結びつきって・・・男性が目の前の女性の感情を読みきれる事が必須になるわ・・・」

「最初に貴島くんが答えてくれた通り・・・「僕だったら、相手の気持ちになって謝りますね」って言う事が出来るようになったオトコこそ」

「女性としては、結婚するに足る男性って事になるのよ・・・」

と、御島さん。

「だから、男性はエスコートする女性の・・・その女性の気持ちを常に読みきれる男性こそ、結婚する価値のある男性って事になるの」

と、御島さん。

「なるほど・・・となると、目の前の女性の表情を読み取る事も重要だし、目の前にいない場合・・・その女性の今の感情を想像出来る事も必要になるわけだ」

と、僕。

「そういう事。前に居てもいなくても・・・その女性の今の感情を読み取れなければ・・・男性としてはダメって事よ」

「最近、そういう男性は少なくなってるけどね」

と、御島さん。

「女性の今の感情を読み取れる男性だからこそ・・・女性の恋ゴコロをキャッチして、しれっと告白する男性を・・・わたしは知っていますけどね」

と、ユキちゃん。

「そうね。でも、それが出来る男性こそ・・・最高って事になるわね」

「・・・ね、ゆるちょくん」

と、御島さん。

「ま、人生楽しく生きたいですから・・・」

と、僕。

「女性は信号機のようだ。だって、女性は恋をすると、目が笑うから・・・って事ですよね」

「ゆるちょさん」

と、貴島くん。

「そういう事。笑った目で、女性に見つめられるから、僕らオトコは、しあわせを感じられるんだから」

と、僕は言いながら、焼けた「さがり」を口に入れた。


(おしまい)

女性が見つけた、女性が経験すべき本物の恋!

2015年09月18日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

いよいよ明日からシルバーウィークですね。

ま、ワクワクな毎日、楽しんじゃいますかねー。


さて、その時、僕とイケメン貴島くん(29)、御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若い池澤くん(24)と、

近所のお蕎麦屋さんで、ランチをしていました。

「でも、あれっすね。僕は大人な御島さんに聞きたいんですけど」

「女性って、どういう時に、どういう相手に恋をするんですか?」

「なんか、俺、それ、よくわからなくて・・・」

と、池澤くん。

「そうね。恋って年代によって変わる・・・そんな感じがするわね・・・」

と、御島さんは、過去を思い出すように、視線を上に上げる。

「10代の頃は、女性は誰でもそうだけど・・・スポーツが得意なクラスの人気者の男性を好きになるのよね」

と、御島さん。

「スポーツ万能で、しゃべりも上手いみたいな、男性ですか」

と、貴島くん。

「そうそう。女子は皆、その男子が好きなんだけど・・・そういう男子ってどうなんだろう?」

「大人になっても、あまりパッとしない男性が多いような気がするけど」

と、御島さん。

「「神童も、大人になれば、ただの人」ってことわざがありますけど、子供の頃に輝いちゃうと、のびしろを期待されて」

「・・・でも、人間の能力には限界があるから・・・大人になったら、期待した程でもないって、よく経験する話じゃないですか・・・そういう事と関係しているんですかね」

と、池澤くん。

「そうかもしれないわね。子供の頃から人気があると、苦労しないから、成長が少ないのかもしれない」

「やっぱり、社会に出ると、それなりに苦労するものね」

「それに負けちゃうって事かしら」

と、御島さん。

「大人になってからの苦労に負けるか、否かって・・・その人の人生に関わってきますからね」

と、貴島くん。

「苦労に打ち勝つ人間は伸びるけれど、苦労に負けちゃう人間は、伸び悩む・・・そういう事?」

と、御島さん。

「そんな気がしますね。以前、御島さんは、「苦労を多くして、それを乗り越えて来た人間程、多くの経験をしているから、他人の辛さを理解出来るし、それが魅力になる」」

「「苦労から逃げてた人間は、他人の辛さを痛感出来ないから、他人の痛みを知ることも無いから、気持ちが通じず、魅力も無い」って言い方をされてましたよ」

と、貴島くん。

「それはそうだと思うのよね・・・魅力って共感するチカラだと思うもの・・・」

と、御島さん。

「多分、学生時代に人気のあった男子って、苦労せずして、そういう人気を勝ち得たから、「自分は選ばれた人間だ。だから、苦労する必要はないんだ」って考えちゃうのね」

「だから、社会に出ても、苦労をせずに・・・苦労を上手く回避して生きるようになっちゃうから、パッとしない人生を送っちゃうんでしょうね」

「一方、学生時代に人気のなかった男子って、その時点で、自分の価値が無い事に気づいているからこそ・・・自分の価値を高めようとがんばるんだと思うの」

「その思いがあるからこそ、そういう男子は、社会に出て、必死に頑張って・・・自分の価値を作り上げていく人生になるからこそ、結果、輝くのよ」

と、御島さん。

「そういう男性こそ、たくさんの魅力を持った男性になっていくのね・・・」

と、御島さん。


「で・・・話、戻しますけど、女性の恋愛について、なんですが・・・」

と、池澤くん。

「あ、そうだったわね。10代の頃はそんな感じで・・・女子は、あこがれ、な感じの恋なのよ・・・」

と、御島さん。

「でも、そのうち、現実につきあう恋に出会うの。でも、それって今から考えれば、カン違いの恋だったわ」

「希望的観測の恋とも言うかな・・・」

と、御島さん。

「希望的観測の恋?」

と、池澤くん。

「ちょっとしたきっかけで・・・その男性を好きになったりするのよ・・・20代中盤で、「そろそろ結婚につながる恋がしたいな」って思ってる時に出会う恋なの」

「そういう時は、女性の方が、わざわざ罠にはまりに行くような恋って言うか・・・「相手が自分をどうも好きらしい」と言う思い込みがまずあって・・・」

「ちょっとした目のしぐさに・・・相手の気持ちが動いているように感じて・・・もちろん、外見的に素敵だったりするから・・・恋に落ちていくのよね・・・」

と、御島さん。

「え。じゃあ、それって・・・相手の気持ちを確かめたりは、しないんですか?」

と、池澤くん。

「もちろん、するわよ。相手だって、「僕は君が好きだ。結婚してくれないか」なんて言ってくれる。そんな事言われたの、人生で初めてだったし・・・そういう魔法の言葉に」

「女性は弱いのよ。・・・スポーツマンで、仕事が出来て・・・ちょっとした日に、花をくれたりする・・・さわやかな笑顔のオトコ・・・そんなオトコにメロメロになっちゃうのよ」

「特に・・・10代終わりから20代前半の結婚適齢期の女性は、ね」

と、御島さん。

「それは・・・女性は男性の見た目に弱い・・・そういう話ですか?」

と、池澤くん。

「そうね。女性は思い込みが激しい・・・相手の中身を見抜くより、自分が勝手に想像し、作り上げた相手像に恋をする・・・そんなところかしらね」

と、御島さん。

「そこには自分の期待も入り込むもの・・・その期待の籠もった相手像に・・・結婚前の女性は恋をするの。それは絶対にマリッジハイになるでしょう?」

「もう、そうなると幻覚そのものだもの・・・そんな相手像と結婚して、生活したら・・・そりゃ、失敗するわよね・・・」

と、御島さん。

「少女漫画や恋愛ドラマに出てくるような100点満点の男性なんて、いないのよ、この世には・・・それなのに、わたし達女性は100点満点の男性を探そうとするわ」

「そして、自分に恋してくれる男性を・・・そういう100点満点の男性として、つい、見たがるのよ。自分の期待と希望的観測を押し付けて」

「そういう男性像を結婚前に作り上げちゃうから・・・結婚して、いざ、生活が始まってみると相手の「あら」ばかり見えるようになって、常に減点・・・」

「毎日、気持ちが萎えて行って・・・気づいたら、生活に疲れたオンナになっちゃって、離婚・・・そんな感じかしら。わたしの感じで、言うとね・・・」

と、御島さん。

「さすが経験者だけあって・・・御島さんの言葉は表現が的確だね」

と、僕。

「「恋は男性がプレゼンし、女性が落ちるモノ」って言うゆるちょくんの恋の定義から言えば・・・恋は女性が決めるモノでしょ?違う?」

と、御島さん。

「うん。僕もそう思うよ。恋は女性が落ちるから始まっていくものさ」

と、僕。

「だから、経験が少なければ・・・男性を見誤る事だってあるのよ。だって、女性は神様じゃあ、ないんだから、間違いもするのよ」

と、御島さん。

「ま、わたしはそれで痛い目に会って離婚を経験したけど・・・おかげで人を見る目が変わったわ」

「わたしが言う3っつ目の恋・・・ひとつ目は学生時代の「あこがれの恋」・・・皆が好きな男子に・・・女子皆で恋していた・・・そのカタチ」

「二つ目は、結婚適齢期の「期待ばかりで作り上げた幻覚への恋」・・・自分に恋してくれた相手に、100点満点なオトコ像を重ねていたからこそ」

「生活が始まると、毎日減点するしかなかった・・・そういう恋のカタチ」

「そして、三つ目こそ、わたしは、女性が経験すべき、本当の恋だと思ったわ」

と、御島さん。

「本当の恋とは・・・どういうカタチなんですか?」

と、貴島くん。

「そうね。本当の恋のカタチとは・・・それには、女性の方にも条件があるし・・・男性の方にも、満たさなければいけない条件があるの」

と、御島さん。

「それは一体・・・?」

と、池澤くん。

「それは女性の「ヒカルの姫の目」に恋した男性が自身の「ヒカルの君の目」を女性にプレゼンして」

「女性が恋に落ちる・・・「ヒカルの目」によって、本能的に落とされる恋・・・本能をダイレクトに刺激しあう恋だからこそ、女性は胸がいっぱいになって」

「・・・思わず笑顔になってしまう・・・そういう恋ね」

と、御島さん。

「それって、男性も女性も「ヒカルの目」を持っていないと成立しない恋って事になりますか?」

と、ユキちゃん。

「そう。「ヒカルの目」は、異性を本能から恋に落とす、すごいチカラを持っているわ。俳優さんや、女優さんが何故映像の仕事が出来るかと言えば」

「その「ヒカルの目」を獲得しているからで・・・見る者を恋に落とすからこそ、視聴率が稼げるし、映画の動員もかけられる・・・そういう話なの」

と、御島さん。

「確かに・・・柴咲コウさんなんか、キラキラヒカル目をしていますね。それが女性の美しさの源になるんですね」

と、ユキちゃん。

「そうよ。男性も一緒。確かに細身の細面な顔は重要だけど、素敵さの源は、キラキラした「ヒカルの目」なの。女性がキラキラを素敵と思うのも」

「元は男性のキラキラした目に惚れるからよ。光源氏が次々と女性を落としていけたのも、彼が「ヒカルの目」を持っていて・・・その目に見つめられてうっとりして」

「女性は恋に落ちていったの。わたし自身もそのキラキラお目目に恋に落とされた事があるから・・・わかるのよ」

「これは経験した人間でないと言葉に出来ないわ」

と、御島さん。

「確かに、それはそうですね」

と、貴島くん。

「ゆるちょくんも同じ経験・・・あるのよね?」

と、御島さん。

「うん。もう、10年くらい前の話ですけどね。サラリーマン時代、週末、サイクリストだった僕は、お昼前に、よくデパ地下のサラダ屋でサラダを大人買いしていたんですけど」

「ある時、別なデパ地下に行ってみたら、「ヒカルの姫の目」をした女性店員さんに出会って・・・当時は、そんな知識ありませんでしたから・・・」

「その女性のキラキラお目目を見た瞬間、僕は恋に落ちた・・・でも、まだ若い子だったし、僕は何をする事も出来ず・・・その子はいつの間にか、いなくなっていたって」

「言う平凡なオチですけどね。でも、経験の無かった僕は本能を刺激され、恋に落ちてた。自分から恋する事を厳格に停めていた、頑固な僕だったのに」

「恋に落ちて・・・ドキドキしてしまった・・・つまり、これは理性でコントロール出来ない・・・直接本能を刺激してくる恋なんだって、その時、気づいたんです」

と、僕。

「ま、わたしも同じような経験をしていてね。その男性は、わたしの目を見て、ニッコリしただけだったんだけど・・・恋に落とされちゃって」

「ビックリしたの。わたしは離婚して以来、簡単に恋しようとは思っていなかったから。だから、本能を直接攻撃してきて、恋に落としちゃう、「ヒカルの目」は」

「シビアにすごいし、最強だって、わかったの。この目の存在を知ってる人間と知らない人間では・・・その後のしあわせ度が違うように、わたしは感じるけどね」

と、御島さん。

「キラキラした目に、本能的に攻撃されて、恋に落とされるって事ですか」

と、池澤くん。

「そうね。池澤くん・・・BSでやってる「吉田類の酒場放浪記」をチェックしてみて。あそこには、たくさんの・・・女性ママがひとりで、やってる飲み屋が出てくるわ」

「もちろん、例外も多いけど、美人ママがやってるお店にたくさんの男性客が通う理由は・・・ママが当然美人だから・・・その美人の理由はその女性の目がキラキラしているから」

「「ヒカルの姫の目」を持っている女性だから・・・そこを理解することね」

と、御島さん。

「はあ。わかりました・・・」

と、池澤くん。

「だから、一般的に誤解されている場合が多いんだけど、女性は恋する男性を恋に落としたいのなら、接客業のように、たくさんの男性と目と目で会話して」

「自分の目を「ヒカルの姫の目」に磨く必要があるのよ。本当の「ヒカルの姫の目」は、本当に強力だし、大抵の男性を恋に落とす恋愛最強アイテムになるもの」

と、御島さん。

「そして、そういう女性が、恋する相手こそ「ヒカルの君の目」を持った、ヒカルのプリンスを見つける必要があるの」

「「ヒカルの姫の目」を持ったプリンセスと「ヒカルの君の目」を持ったプリンスとの恋こそ、この世で最強。本能から、ドキドキを感じられる、毎日しあわせになれる」

「本能を刺激するエクスタシー最強の「本物の恋」になれるのよ」

と、御島さん。

「つまり、御島さんは、その恋こそ、本物の恋で・・・男女が到達すべき、最強の恋だって言いたいんですね」

と、貴島くん。

「そういう事。この恋を生きているうちに経験しなければ・・・もったいないとわたしは考えているの」

「男女は全員、この恋を経験しなきゃ・・・生きている甲斐すら、無いとわたしは考えているわ」

と、御島さん。

「・・・となると、恋って、やさしさじゃあないって、考えているって事ですか?」

と、池澤くん。

「ええ。やさしさ、じゃあないわ。女性は恋していると、相手にやさしく出来るけど・・・それは本能に恋があるからこそ、カタチとしてやさしさが出ると言う事であって」

「ただやさしくすればいい・・・なんて言うのは、恋じゃない」

と、御島さん。

「もしかして、池澤くんって、女性はやさしくすれば、恋してくれる・・・なんてカン違いしていないわよね」

と、御島さん。

「え?いやあ・・・そういうものかなあって、思ってたんですけど」

と、池澤くん。

「女性は恋している相手に甘えるし、甘えさせてくれるからこそ、相手に自然にやさしく出来るの」

「自分の子供だったら、母性本能があるから、やさしく出来るの。自分の子供でもない、恋してもいない相手に、何故やさしくする必要があるの」

「逆もまた、同じで、恋してもいない相手にやさしくされても、やさしいとは思うけど、男性としては、なんとも思わないわ」

と、御島さん。

「その女性が相手に恋していて・・・そこでその男性にやさしくされたのなら・・・恋にさらに落ちていく・・・それだけなんじゃない」

と、御島さん。

「でも、よく女性は「やさしくて面白い男性がいい」って言うじゃないですか」

と、池澤くん。

「それはその女性が、他の女性が聞いていると思って、女性に嫌われないサービストークをしているに過ぎないわ」

「女性は皆、女性の本音を知っているもの・・・女性は強くて自分を守ってくれる、かっこいい男性が好きなの。自分の為の身を挺して戦ってくれて、もちろん、強い男性が」

「大好きなの。へなちょこな男性が大嫌いなの」

と、御島さん。

「でも、ダメンズが好きな女性って多いじゃないですか?」

と、池澤くん。

「それはダメンズに男性としての魅力があるからよ。仕事はしないけど、男性として、母性本能をくすぐる数々の魅力があるから」

「そういう男性は、女性にたかる、ひもになれるの。それだけの話。わたしはそういう、ひものような男性は大嫌い」

と、御島さん。

「男性はやっぱり仕事だもの。その人間が人生を賭けてやる仕事・・・そうね。使命感を持ってやる仕事をしている男性は素晴らしいとわたしは思っているわ」

と、御島さん。

「「この仕事は僕にしか出来ない仕事だ。だから、僕がやるんだ」・・・これくらいの気持ちを持って仕事をしている男性こそ、かっこいいんじゃないかしら」

と、御島さん。

「御島さんは、強くてかっこいいオトコが好きだと言いましたけど・・・だとすれば、使命感を持った仕事をやってる、強いオトコが最高・・・と言う評価になりますね」

と、貴島くん。

「そうね。それにもう少し言えば、人間性が大きくて、気持ちの強いオトコこそ、「ヒカルの君の目」を獲得出来ているわ」

「そういう男性に恋に落ちる事が出来る事程、女性にとって最高の恋愛はないんじゃない?」

と、御島さん。

「ううん。違うわ・・・」

と、御島さん。

「どこが違うんですか?」

と、貴島くん。

「「恋は男性がプレゼンし、女性が落ちるモノ」じゃないわ・・・ゆるちょくん、最高の恋に限って言えば、それは、違うのよ」

と、御島さん。

「へー。じゃあ、最高の恋の・・・恋の定義は?」

と、僕。

「最高の恋は・・・男性が使命感を持って仕事をやっている、精神的に強いオトコが、その「ヒカルの君の目」で」

「「ヒカルの姫の目」を持つ、美しい女性の目を見つめ・・・本能的に恋に落とすモノ・・・女性は落とされるのよ、その恋に・・・もちろん、笑顔で」

「そして、その女性も心から激しい恋に落ちて・・・目の笑った、いい笑顔になれる・・・そういう定義だわ」

と、御島さん。

「激しい恋と言うのは・・・具体的に言うと、どういう恋なんですか?」

と、池澤くん。

「その男性の事を常に考えちゃうような・・・常に会いたくなるし、常に求めちゃうような・・・そういう人生を賭けた恋ね・・・」

「そして、そういう男性に恋に落ちた女性は、その男性に見つめられる度に、恋に落とされる。心臓がドキドキして・・・その男性の映像を激しく求めちゃう・・・そういう恋」

と、御島さん。

「頭の中が、その彼の事だけで、一杯になっちゃうの。ふ。まるで、十代の恋だわ・・・」

と、御島さん。

「恋って病気だわ。だって、その彼の事しか、もう考えられなくなるんだもの」

「そして、身体が熱くなる・・・恋の微熱ってところだわ」

と、御島さん。

「経験者の言葉は、ある種、生々しい・・・しかし、これで、女性の恋と言うモノが・・・だいたいわかったんじゃないのか、池澤」

と、貴島くん。

「そうですね。っていうか、御島さんのような大人の女性を恋に落とせる男性になるには・・・僕はまだまだ勉強不足のようです」

と、池澤くん。

「そうだな。まず、お前は、「ヒカルの君の目」を装備しなきゃ、いけないしな」

と、貴島くん。

「さっき話にも出てましたけど・・・「ヒカルの君の目」を装備すると・・・相手の目を見ただけで、恋に落としちゃうって、ホントですか?」

「ゆるちょさんが、既婚の女性に恋されてきたのもの・・・それが原因だって、聞きましたよ」

と、池澤くん。

「うん。どうもそうらしい。僕もそういう女性に恋に落とされた口だけど・・・ありゃあ、すげえ・・・」

「なにしろ、理性のチカラではどうにもならないからね・・・人間の本能のチカラって、底知れないモノがあるよ・・・」

と、僕。

「・・・となれば、僕らは、その底知れない本能のチカラを使って生きていった方が、しあわせになれる確率は高くなるって事だろ」

「そういう知恵を御島さんもゆるちょさんも、いろいろ経験から知っている。そういう知恵を聞きながら、それを生かして僕らはしあわせになっていこう」

「それが得策だ。ね、ゆるちょさん」

と、貴島くん。

「ああ。知恵は利用したもん勝ち!さ。この世は、愛し愛されて生きるのさ」

と、僕。

「そうね。そうやって、キラキラな毎日にしたもん勝ち!わたしはそう思っているわ」

と、御島さんは言うと、親子丼の鶏肉を口に放り込んで笑顔になった。


(おしまい)




真の大人に成長する為には、途中でキャラ変が絶対に必要!(大人ロードを探せ!)

2015年09月17日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

急速に涼しくなっていますね。

のんびり、秋の時間を楽しみましょうか。


さて、その時、僕は少しだけ深い時間、御島さん(31)といつも締めに行くバー「奏」にいました。

「ゆるちょくんに改めて聞くけど・・・人生ある程度、長く生きてくると、人生にリセットをかけたくなるものなの?」

と、御島さん。ジン・リッキーを飲んでいる。

「何故、そんな事を?」

と、僕。

「なんか、そんな感じじゃない?直太朗くんも半年休むって言ってるし、華原朋美さんも、いろいろあったから」

「過去の話はしたくないって言ってるし・・・」

と、御島さん。

「僕は、人生を、リセット・・・なんてしたくないな。僕は脱サラしたけど、それは大学卒業時に決めた既定路線だったし」

「・・・確かに、サラリーマン時代、脱サラを目指しているのに、それに反して、普段、サラリーマンとして、仕事をしていた」

「・・・相反する事を同時にしていたからこそ、僕は鬱病になった・・・これは今から考えれば、当然の話だよ」

と、僕。

「ふ。それはわたしにも、わかるわ」

と、御島さん。

「ま、結局、僕は、その時、緊急避難的に、自分自身で、サラリーマンである自分を殺した・・・もう、その時はどうしようも無かったからね」

「でも、今考えれば・・・あの時に、サラリーマンである自分に見切りをつけて、よかったよ」

「あのタイミングでの脱サラは・・・相変わらず、結果オーライだけど・・・自分的には、よかったと思えるから」

と、僕。

「それって、人生のリセットではないの?」

と、御島さん。

「そっかー。確かに、リセットとも言えるかな。それまでの道を完璧に捨て去って、まったく別の道を歩き出したんだからね」

と、僕。

「ゆるちょくんの言いたいのは・・・サラリーマン時代の経験も、大事な宝だし、自分の人生の一部だ・・・そういう事を言いたいんでしょ?」

と、御島さん。

「そうだね。そういう事になっちゃうよね・・・」

と、僕。マンハッタンを口に含む。

「でも・・・わたしは、社会を見ていると・・・いい加減、大人になったんだから、どこかで休みを取りたい・・・そんな人の愚痴を聞いたりするの」

「多分、それは、18歳や・・・あるいは、20代で社会に出て・・・いろいろ成長してきたからこそ、キャラを変えたいとか、今まさに生き方に関する矛盾を抱えていて」

「・・・それを放り投げる・・・放り捨てる為に、少しまとまった休みを取りたい・・・そんな感じに見えるのね」

と、御島さん。

「なんとなく、だけど・・・今まで、真面目に生きてきたからこそ、少し肩の力を抜いて、新たなスタートを切りたい・・・そんな感じかしら」

と、御島さん。ジン・リッキーを飲み干し、ギムレットを頼んでいる。

「若いウチは、いろいろ無理を押し通して、自分を殺しながら生きることも出来るけど・・・ある程度、大人になってくると、自分なりに生きてきて知恵も溜まるし」

「好きな様に生きたいって思うようになるのよ。そんな風に生きているうちに、自分の中にいっぱい毒素って言うか」

「矛盾が溜まるような気がするのよ。それを一気にリセットしたい・・・デトックスしたいって思うようになるのかもしれないわ・・・」

と、御島さん。

「御島さんは、今は矛盾は抱えていないんですか?」

と、僕。

「ふふ。矛盾を抱えていないと言ったら、嘘になるわ。わたしも女性として、生きてきて、思うけど・・・」

「社会に出るとわかるけど・・・魅力的な男性って、案外多いモノよね」

と、御島さん。

「ただし、そういう男性は皆、結婚しているけどね・・・」

と、御島さん。

「それって、御島さんが離婚を経験したから、わかるようになった事?」

と、僕。

「もちろん、それは大きいわね。わたしは、子供の頃から、20歳で恋に落ちて、25歳までに結婚すると思っていたわ」

「それは子供の頃の夢ね・・・結局、結婚したのは、25歳を過ぎてたけど・・・でも、結婚こそ、自分がしあわせになる唯一最高の手段だと思っていたし・・・」

「その夢が実現出来て・・・わたしは、心の底から、嬉しかった・・・それは確かだわ。結果、失敗に終わったけどね・・・」

と、御島さん。ギムレットを口に含む。

「男性はどうだか、わからないけど・・・女性は、そういう子供の頃の夢の実現・・・から、デザインを一新しなければ、いけない瞬間に出会うの」

「社会に出ると、そういう時間になった事にある時、気づくの・・・」

と、御島さん。

「人生は、子供の頃の夢のようには、簡単にうまくはいかない・・・大人になった時、その当然の現実に気づく・・・そういう話ですか?」

と、僕。

「そうね。結婚すれば、すべてが上手くいく。あとは、しあわせなバラ色の人生がわたしを待ってる・・・結婚する前は、わたし、そんな風に思っていたの」

「よくあるマリッジ・ハイ・・・現実がまったく見えていなかったわ。結婚と言うあこがれのイベントだけが、わたしを待っていた感じだったわ」

と、御島さん。

「それって、まるで、自分自身、少女の頃のままの考えだったわ・・・今、思うと、笑ってしまうけどね」

と、御島さん。

「でも、結論的に言えば・・・わたしの結婚相手はそれはそれは薄っぺらいオトコで、目の前のオンナを狩人的な意識で、恋に落とせば・・・それで満足するようなオトコだった」

「人生全体を考えて行動するようなオトコでは無くて・・・今、この瞬間に満足出来ればいいって考えるオトコだったの」

と、御島さん。

「そういう彼にとって、結婚とは、周囲を説得する為の手段に過ぎなかったの。「いや、俺、結婚してるから・・・」と言う言い訳が使いたかっただけなの、彼・・・」

と、御島さん。

「それに、既婚者と言う肩書は、危険な恋を燃え上がらせる・・・媚薬に過ぎなかったのよ。遊び慣れた既婚の男性は、まだ、恋を知らない女性からすれば」

「余程、魅力的に映ったんでしょう。彼には常に危険な噂が・・・女性の影がまとわりついていたけど、それも結婚すれば・・・解消されると思っていた、わたしがバカだったの」

「その病気は、結婚して、治るどころか・・・結果、アメリカに単身赴任した先で、日本人の学生と浮気していた彼に離婚訴訟をしかけて、勝訴」

「まあ、いい勉強になったわ・・・おかげで、オトコを見る目もシビアになれたし・・・」

と、御島さん。

「その経験が、御島さんのオトコを見る目、社会を見る目を磨いた・・・そういう事だよね?」

と、僕。

「ふふ。そういう事よね・・・」

と、御島さん。

「その時、御島さんは、根本的に変わったんでしょう?当然、その時、御島さんは、真の大人になるための・・・休みを取ったんじゃないの?キャラ変したんじゃないの?」

と、僕。

「は!そうね。彼の浮気が発覚して、半年くらいは、気持ち的には、死んでたから・・・仕事は1ヶ月程してから、再開したし、その事で会社に迷惑をかけなかったけれど」

「結局、独立して、事務所を構える契機になったわ・・・そっか。わたしも、新たに大人になる為に、一息いれて、キャラ変したんだ・・・」

と、御島さん。

「ま、離婚が成立したのは、事務所を構えてからだったけど・・・わたし、事務所を立ち上げた時に、自分が変わったわ」

「だって、明らかに自分でもわかるけど・・・すっごく強くなったもの、わたし・・・」

と、御島さん。

「それは僕も感じてましたよ。御島さんは、出会った時より、ぜーんぜん、強くなりました。人間的にも、大きくなった。驚くほどに、ね・・・」

と、僕。

「ゆるちょくんにそう言われると、わたし、本当に嬉しいわ。ここまで、あなたと一緒にやって来れて・・・わたしは本当によかった」

と、御島さんは目の笑う笑顔で、僕に言葉にした。


「結局、大人って、子供の頃の夢を追うだけではやっていけなくなるのね・・・社会の現実を知り、いいオトコの裏の顔を知り、いろいろな事を知るもの・・・」

と、御島さん。

「そうですね。子供の頃には、わからなかった・・・社会の現実にぶち当たりますからね。それはちょっと理不尽でもあるけれど・・・」

と、僕。

「わたしの中学時代の女性の友人に、看護師の女性がいるんだけど・・・先日久しぶりに会って、お酒を飲んだんだけど、その彼女、愚痴ばっかりこぼしていたわ」

「「人の為に尽くす仕事を選んだのはいいけど・・・最近、つらいの。ストレスは毎日溜まるし、出会いは無いし・・・わたし、このまま、朽ち果てていきそう」なんて言うのよ」

と、御島さん。

「「10代の頃は、ひとに尽くす仕事ってなんて素敵なんだろうって思ったわ。でも、実際はそうじゃない。尽くしても、ただつらいだけ。でも、子供の頃って、そういう仕事こそ」」

「「わたしの天職だ・・・なーんて、軽く考えちゃうのよね・・・」って言ってた。彼女も大人になって、キャラ変したい人間なんでしょうね」

と、御島さん。

「そうか。子供の頃の夢と、大人になってから理解する現実に乖離があるからこそ、人は真の大人になる時、キャラ変が必要になるんだ。そして、その為の休みが必要になるんだ」

と、僕。

「そうね。それが現実だわ・・・でも、そこでキャラ変出来た人間は・・・自分の進むべき道を探し当てる事が出来た・・・真の大人ロードを見つけられた人間達って事にならない?」

と、御島さん。

「わたしの・・・中学時代の先輩に、お寿司屋さんの息子さんがいたのよ。小学生の頃から知ってる間柄だったから、よく話したりしたんだけど」

「その彼、小学生時代から「俺、寿司屋なんて継ぎたくない。なにか別の仕事を自分で選んで、やりたい」って言ってたのね」

「でも、先日、久しぶりにそのお寿司屋さんに足を運んだら・・・その先輩、素敵な笑顔で、お寿司を握っていたわ。もちろん、いい仕事してた」

「・・・彼も真の大人ロードを見つけた口ね」

と、御島さん。

「なるほどねー。でも、社会に出て、大人として、いろいろな事を知ったら、真の大人ロードを探せる準備が出来て・・・そっから、新たな自分を模索するって言うのは」

「当然かもしれないね。僕はまさにそういう道を歩んできたからなあ。だいたい、10代の頃なんて、本当の自分なんて、実際わからないじゃん」

「そんな時代に自分の職業決めても・・・それが最終回答になるわけがない。むしろ、生きているうちに本当の自分が見えてきて・・・本当の自分に合った」

「そういう職業を見つける事が出来る・・・真の大人ロードを見つける事が出来る・・・そう考えた方が自然だよ・・・」

と、僕。

「ゆるちょくんは、前に言ってたわよね。「自分の仕事は「好きこそ物の上手なれ」で見つけるべきだ」って」

「「そうやって見つけた仕事こそ、自分にエネルギーをくれる。そういう仕事でも多少なりともストレスは伴う。だけど、エネルギーを貰う割合の方がストレスよりも高ければ」」

「「それが真の自分の正しい仕事であるんだ」って。わたしは、その言葉に背中を押されて、事務所を立ち上げたわ。今は、その道こそ、わたしの真の大人ロードだって」

「本気で思っているし・・・そういう言葉をくれた、ゆるちょくんに、わたしは、本当に感謝をしているの・・・」

と、御島さん。

「僕は、ね・・・仕事ってのは、自分をどこまでも追求する為、伸ばす為にあると思っているんだ。だから、他人の為に自己犠牲的に仕事をするなんて事はしない」

「だって、それってある意味、本当の自分を殺して得る、自己満足に過ぎないじゃん。それでは、閉じた仕事になってしまう」

と、僕。

「でも、自分の仕事に関して、「自分を伸ばす為に仕事をしている」って思えれば、僕が、どんなにネガティブな状況に落ち込んだとしても」

「「何苦礎」って思う事が出来て、絶対的に踏ん張れる。だからこそ、その仕事が未来につながり、協力してくれる皆を笑顔に出来る、開けた仕事になっていくんだよ・・・」

と、僕。

「それは、過去、僕がサラリーマンの時、会社の為に、献身的な仕事を必要とされた時、そういう状況で踏ん張れずに」

「壊れて、鬱病になった経験から、自信を持って言える事さ。すべては、過去の経験が未来を教えてくれると言う事なんだ」

と、僕。

「あなたは、時折、ハッとするようないい言葉を教えてくれるわね。「すべては、過去の経験が、未来を教えてくれると言う事」」

「・・・こういう素敵な言葉は、ほんと、いろいろな経験をしなければ、出てこない言葉ね」

と、御島さん。

「すべては、経験だよ。特にネガティブな経験ほど、いろいろな事を教えてくれる神様のような存在だもの。苦労を知らない人間など、何もわからない薄っぺらい人間が出来るだけだ」

「それは御島さんの方がよくわかっているはずだけど?」

と、僕。

「そうね。生まれた時に手にしたイケメンな外見と女性相手に嘘を上手くつく能力・・・それだけで生きてきたオトコが、いかに薄っぺらいかは、わたしが良く知ってるわ」

と、御島さ。

「わたし、思ったんだけど、魅力って、いろいろなネガティブを知っているオトコ達にこそ、生まれるモノじゃないかしら」

と、御島さん。

「ふーん。それはどういう話?」

と、僕。

「人間、いろいろなネガティブを経験していれば、そういうキツイ状況に入った事のある人間と共感出来るでしょう?」

と、御島さん。

「そうなれれば・・・人間、相手の事を思いやる事の出来る事がいかに大切か、知るようになるわ」

「そういう人間こそ、本当のやさしさを知る人間よ。そういう人間だからこそ、相手も理解出来るし、そこから生まれる思いやりこそ、その人間の魅力になるんじゃないかしら」

と、御島さん。

「なるほど・・・確かにそうだね」

と、僕。

「ネガティブを経験するのって、挑戦をするからこそ・・・そういう状況になるんでしょう?つまり、人生で一度も挑戦をしなかった人間は当然、自分も磨かれないし」

「当然、魅力も無いから・・・挑戦する事の無い、囲いの中で、生きるだけの羊は・・・誰にも相手にされないと言う現実が待っている・・・そういう話よね」

と、御島さん。

「当然、そういう羊さんには・・・キャラ変更の必要もないし・・・真の大人ロードも必要ない・・・そういう話になるわね・・・怖い話だわ・・・」

と、御島さん。

「人は囲いの外に出て挑戦しようとするからこそ、傷つくし、囲いの外に出たら出たで・・・多くの危険な目に出会う。狼に襲われるときもあれば、大きなダメージを負う事だってある」

「だけど、そこから、這い上がり、元の自分に戻れれば・・・体に出来た傷はその男の勲章になるし、その経験は真の成長と、多くの知恵を生む」

「そう。挑戦こそ、多くの知恵を生むんだよ。だから、挑戦しない人間は知恵もない。だから、しあわせになれない・・・そういう話になるんだ」

と、僕。

「いろいろな挑戦をして、いろいろ苦労した人間程、人の痛みがわかるものだものね・・・そういう人間とわたしは生きていくわ」

「ゆるちょくんがこんなに理解力があって、的確なアドバイスをくれて、わたしにやさしくしてくれて、わたしをこころから笑顔にしてくれるのも」

「・・・そういう苦労を超えてきたからでしょう?」

「それこそがゆるちょくんのすべての魅力の源泉って事じゃないかしら」

と、御島さん。

「ちょっと言葉にされると、かなりこそばゆいけど・・・どうもそうらしい」

と、僕。

「子供の頃・・・「若い時の苦労は買ってでも、しろ」と言われて・・・「そんなん、いるか!」って人間的に小さくて、精神的に弱い僕は、思っていたけど」

「・・・結果、「買わなくても、自分の思いに向き合って生きてりゃ苦労は、する。それが自分を磨く。そして結果、魅力的な大人になれる」と言う言葉に翻訳出来たよ」

「それって、僕も・・真の大人になれた・・・って事かもしれないね・・・」

と、僕。マンハッタンを飲み干す。

「ふ。それってなかなか素敵な事じゃない・・・」

と、御島さんは言葉にすると、僕の左肩に頭を載せた。


(おしまい)


日本人が他国の人間と比べて、シャイで、自己主張出来ないワケ!

2015年09月16日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

この週末から、シルバーウィークですねー。

まあ、秋を感じに行きますかね。

秋の味覚もたくさん食べちゃおう。


さて、その時は夕方から、イケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若い池澤くん(24)と僕とで、

事務所の近所の和風居酒屋の個室で、お酒を飲んでいました。

「俺、先日、雑誌を読んでいたら、日本人の中学生と高校生の7割以上が「自分はダメな人間だ」って言うネガティブな意見を」

「持っているって書かれてて・・・アメリカでは4割以下、韓国でも、3割しかいないのに・・・」

「日本人は弱すぎる・・・みたいに書かれていたんですよね」

と、池澤くん。

「その雑誌、僕も見せて貰って・・・なんか識者の意見で「日本人の子供は小学生の頃は割りと親に褒められるが」」

「「中学生や高校生になるとなかなか褒められなくなる・・・それが自己否定症の原因だ。そもそも日本人はシャイだし」」

「「堂々と自己主張出来ない原因がそこにあるのでは・・・」って言う意見が中心になっていました」

「これ・・・ゆるちょさんはどう思います」

と、貴島くん。

「え?それは日本と日本以外の文化に大きな違いがあるから、そういう状況になっているだけで・・・当たり前の現象だと、僕は思うけどね」

と、僕はビールを飲みながら言葉にします。

「・・・っていうか、高校生くらいになると、親におんぶに抱っこの「子供思考」の状態から」

「「準大人思考」に変わってくるんだよ。だから、他人と自分を比較する。社会で活躍している人と自分を比較する」

「つまり「せめて、あれくらいの人間に自分はなりたいな」って自分の将来の目標を設定するからこそ・・・自分の現状を」

「シビアに把握出来るからこそ・・・「いろいろ出来ていない・・・今の自分はダメだ」ってリアルに現状認識が出来ているって証拠じゃん」

「だから、言ってしまえば、日本人の中学生や高校生の方がリアルだよ。「高校生の時点で、自分は大丈夫」って思っている人間は、現状認識が出来ないか」

「周囲と自分の差をそもそも理解しない・・・中身スッカスカで、「俺、将来ビッグになりたい」みたいな事をへーきで、人前で、言っちゃうような人間なんじゃない?」

と、僕。

・・・そこに御島さんが、入ってきます。

「ふー。ちょっと打ち合わせが伸びちゃった・・・まだ、飲み会、始まったばかりよね?」

と、御島さん。

「ええ。例の話のゆるちょさんの見解を聞いていたんです」

と、貴島くん。

「ああ。「日本の中高生は弱いか?」って言う話ね。で、ゆるちょくんの見解は?」

と、御島さん。

「日本の中高生は正しい。自分はまだ、社会的に何も出来ない人間である事をちゃんと把握している」

「・・・そういう話ですね」」

と、貴島くん。

「そういう事。だいたい、自分が中高生だった頃を思い出してご覧よ・・・ひとりで、女性に笑顔で声をかける事も出来ないし」

「スポーツはド下手、勉強だって・・・委員会などで発言だって出来ない、友達も多いわけじゃない・・・そんな状態」

「「俺って駄目だ」って思うの、当たり前じゃん。だいたい、そういう頃に、両親に褒められたいなんて思わないよ」

「・・・そんなので喜んでいるのは、小学生くらいのもので・・・中学生以後、親が褒めなくなるのは」

「褒めても意味が無いどころか、逆効果だって、親が気づいているからだよ・・・」

と、僕。

「識者って、ほんとダメですね」

と、池澤くん。

「専門バカって奴だろうね。もっとも、青少年の思考について研究している人間がそんな事言ったんだったら」

「呆れて笑うけどね。まったくの的外れの意見だもん。それ」

と、僕。

「でも、確かに・・・日本人の最高正義は「和を以て貴しとなす」だから・・・考える能力も無いのに、適当な意見を言っても」

「・・・何も考えていない事が露呈して、周囲に笑われるだけですからね・・・そういう社会ですから、中高生だったら、ビビって発言は出来なくなりますよ」

「そういう日本文化を無視して、「堂々と意見が言えない」なんて・・・」

「結局、「堂々と意見が言える事は正しい」・・・みたいな一方的な考えだけを、子供に押し付けても、意味が無いですよ」

と、貴島くん。

「結局、そういう大人達の方がバカなのね。考えなし、なの。考えなしだから、全く的はずれな意見を言っても」

「自分は正しいと言えちゃうのよ。他人と自分の意見の比較をして、自分が間違っていると判断する能力さえ、失っているんだわ」

と、御島さん。

「結局、「日本人はシャイだから」とか「日本人は正々堂々、自分たちの意見が言えない」と言うのは、外国人が」

「日本人を見て思った印象だし、外国人達も、自分は正しいと思っているからこそ、そういう日本人を貶める言い方をするわけ」

「まあ、こういうのは、結局、周囲の目を気に出来ない、自分の事だけを考えて生きる」

「・・・そういう人間が自分アゲしているだけの話で・・・日本であれば、ダメな人間の典型例だよね」

と、僕。

「そうなのよね。結局、そういう他人の言葉を鵜呑みにしている大人って・・・要はモノを考えていない、「思考停止」したダメな人間」

「なのよね。識者って、案外、そういうダメな人間が多いのよ。要は、「自分は識者だから何を言っても許されるんだ」と」

「カン違いしている「俺エライ病」の人間で、だからこそ、周囲の目も考えられなくなった「空気」の読めない人間って事になるのよ」

と、御島さん。

「結局、日本って・・・そういう場の空気の流れを読めないとそもそも発言しちゃいけないんですよね」

「だから、そういう日本社会の掟を知っている人間達は、おいそれとは発言出来ない・・・」

と、ユキちゃん。

「わたしが海外のドキュメンタリーを見ていて、違和感を感じるのは、「それを言っちゃあ、おしまいだろ」とか」

「「今、それを言う事に意味があるわけ」とかツッコミたくなるような、ただ本人が得したいだけの意見を」

「話し合いの場で、へーきで言ってくる所なんですよ。いくら「正々堂々意見が言える事が素晴らしい」って言ったって」

「場の空気を乱すだけの意見や、そもそも話し合いの意味を無くす意見を言ったり・・・自分だけが得をする為の意見を言ったり」

「・・・それが素晴らしいとはわたしには思えない。多分、それが日本文化で育ってきたわたしの意見になるんだと思いますけど」

と、辛辣姫。

「僕も思いますけど、日本人の文化はダメで、西洋の文化なら、それがいい・・・みたいな空気を持っている人っていますよね」

「なんか、60歳以上の若い頃、欧米文化にあこがれた世代って言うか・・・」

「そういう人って日本文化を卑下したり、バカにしてりしていて・・・そういう人の物言いって信用出来ないって僕は思っています」

と、池澤くん。

「だから、結局・・・日本文化の最高正義は「和を以て貴しとなす」だから、話し合いも・・・欧米文化のようにそれぞれが」

「自分の言いたい事を言う場ではないの。日本ではよく「建設的な話し合いを」って言うけど、それって要は」

「お互い、良かれと思う結論をぶつけあって・・・そこから昇華させる事の出来る、お互いが納得出来るひとつの合意を」

「作り上げる事が出来る・・・それが重要なのよね。つまりは、お互いの譲歩を引き出せる事も重要であって・・・」

「つまり、自分が譲歩するからこそ、相手からも譲歩を引き出せると言う・・・合意の為の基本的条件を理解している事が重要なの」

と、御島さん。

「わたしも事務所として、クライアントとの契約の段階で、そういう話し合いを持つのね、よく」

「だから、お互いの利害を整理して、お互いのいいところを伸ばせるようにして・・・まあ、これくらいのお金が出せるなら」

「うちはここまで協力出来ますよ・・・と言う話し合いがあって、じゃあ、契約年数を倍にするから、少し安くして」

「みたいな話し合いも有りながら、合意に向かって行くのよ。だから、合意に達するまでのシナリオは最初から」

「作っておくわけ。相手の出せる金額や契約年数、その他の要素はすべて整理しておいて・・・こちらは、その要素に対する」

「回答は作っておくから・・・あとはシナリオ通りの儀式を進めればいいだけにしちゃうのね。わたしの場合は」

と、御島さん。

「・・・と言う事は、話し合いとは言うけれど・・・実際は、合意に達するまでのシナリオを想定しておいて」

「・・・それ通りに話が進むから、合意に達すると・・・そういう話なんですね」

と、池澤くん。

「そうね。もちろん、場の空気を読みながら、そのシナリオは、常に随時変化するけど・・・相手の求めている事さえ」

「わかっていれば、そう大きな変化は無いから、合意にまで、ちゃんと達成出来るのね・・・」

と、御島さん。

「じゃあ、御島さんに改めて聞きますけど・・・そういう二社間の契約の形態ではなくて・・・何人かで集まって」

「議論する場合・・・まあ、おしゃべりでもいいですけど・・・その場合の日本文化のお約束って具体的に何ですか?」

と、貴島くん。

「ふふ。今、この瞬間でも良いけれど・・・大事なのは、今、この場で話し合われている事の「最先端の議題は何か?」と言う事を皆で共有出来ている事よね」

「例えば、今なら、「日本文化としてのおしゃべりの大事なお約束は何か?」と言う議題で、建設的な話し合いがされているんだけど」

「これ女子会の話し合いは、また、別になるのね」

と、御島さん。

「じゃあ、女子会の話し合いって、どういう事になってるの?」

と、僕。

「女子会って、皆、言いたい事を言ってるだけなの。それに共感する人間がいれば、その話に乗るんだけど・・・乗らない人間も当然いて」

「「でも、このガウチョパンツ・・・よくない?」みたいな話が入ってくるのは、当然で・・・なぜなら、本能を楽しませるおしゃべりのコツこそ」

「カオスな話なの」

と、御島さん。

「カオスな話?それって、もう少しわかりやすく言うと、どうなるの?」

と、僕。

「そうね。簡単に言うと・・・話題があっちこっち、こころのままに飛んで行く話って事よね。本能的には、話題がいろいろ振られる方が気持ちよく感じるのよ」

「まあ、女子がジェットコースターが好きなのは、脳をシェイクされるから・・・だから、脳をシェイクされる、話題の振り方は・・・本能の世界の住人である」

「女子と子供は楽しく感じるのよ」

と、御島さん。

「男性は、その逆ですよね。理性の世界で生きる男性は、御島さんが指摘したように、ひとつの話題に集中して議論を進める事を楽しいと感じる」

「だから、会議の場の参加者は、皆、今現在の会議の議題を理解しながら、話を進めていく・・・つまり、「議題追求型」のおしゃべりを男性は好むと言う事ですよ」

と、ユキちゃん。

「それは女子と男性の普段のあり方でも、よくわかります。例えば、結婚した夫婦、アキちゃんとススムくんがいたとしましょう」

「アキちゃんは仕事から帰ってきて、夜の食卓で、ススムくんに「ねえ、聞いて・・・今日、昼間、仕事でこんな事があったの・・・」と言ったとします」

「それでは、ススムくんはどういう対応をしたら、正解でしょう?」

と、辛辣姫は、笑顔で問題を出します。

「A、話を聞いて、問題点を指摘し、改善方法を見つけて、教えてあげる。B、ただ、相槌を打ちながら、話を聞いてあげる・・・さあ、どっちでしょう?」

「ま、ゆるちょさんと貴島くんは正解しちゃうだろうから・・・池澤くん、答えて!」

と、ユキちゃん。

「え?僕だったら、素直にAですけど・・・だって、それが相手の為になる事だし・・・」

と、池澤くん。

「ぶっぷー。答えはBよ。それがよく男性がやらかしちゃうカン違いなのよね・・・さっきヒント出てたじゃない。女子は、「脳シェイク型」の話を好むんだから」

「自分でしたい話をジェットコースターみたいに、あっちこっち行きながら、存分に話したいのよ・・・ススムくんはそれを相槌を打ちながら、楽しく聞いてあげればいいし」

「時にアキちゃんを主人公にした話を盛り上げて・・・アキちゃんをさらに気分アゲアゲにしてあげればいいの」

「女性は感情的にアゲアゲな気分になれればいいんだから・・・そういう方向なのね」

と、ユキちゃん。

「逆に男性の場合だったら・・・ススムくんが、夜、家に帰ってきて、夜の食卓で「・・・今日、昼間、こんな事があってさ・・・」って言ったら」

「アキちゃんはどう対応したらいいと思う?」

「もちろん、A、話を聞いて、問題点を指摘し、改善方法を見つけて、教えてあげる。B、ただ、相槌を打ちながら、話を聞いてあげる・・・さあ、どっち?」

と、辛辣姫。

「え?話の流れで行くと・・・今度こそ、Aですか?」

と、池澤くん。

「そういう事。男性は、頭の中を整理したいのね。情報を整理して覚えておきたいの。これは人間が狩猟時代、どこにどんな獲物がいるかを覚えておく事が男性の大事な役目だった」

「その名残ね・・・」

と、ユキちゃん。

「ふうん・・・だから、男性は、物事が整理されていく・・・答えを出す事を追求する「議題追求型」のおしゃべりを好み」

「女性は、気分がアゲアゲになる・・・「脳シェイク型」のおしゃべりを好むのか・・・」

と、池澤くん。納得する。

「で、ね・・・日本型の議論と言うのは、その男性の好む・・・理性的な「議題追求型」の話し合いって事になるの、ね」

と、御島さん。

「だから、参加メンバーは常に「今、現在の議題」を認識しながらじゃないと、話にそもそも参加出来ないわけ」

「つまり、話に流れが出来るわけだから、その流れを把握していないと、そもそも話に参加出来ないし、その流れを先にすすめる言葉や提案じゃないと」

「「お前、何言ってるの?」って事になって、そもそも会話に参加する権利も剥奪されてしまうと言う・・・かなりシビアな現場なのよね」

と、御島さん。

「そして、大事なのは、ここからなんだけど・・・経験が豊富な人間の方が知恵を生みやすいけど・・・経験の少ない人間は、そもそも発想が出来ないと言う厳然たる現実があるのよ」

と、御島さん。

「だから、議論の場で、その場をリード出来る人間って限られてしまうの。経験の浅い人間は、そもそも浅い事しか思いつかないでしょう?」

「それでは当然議論は進まないから・・・結果、その議論の場に相応しくないと周囲の人間に判断されて・・・その場にはいるけど、言葉を出せないって言う現象が生まれるの」

「つまり・・・中学生や、高校生達が・・・例えば、「委員会に出ても発言出来ない・・・だから、俺は(わたしは)ダメなんだ」って思うのは」

「これが理由なのよ・・・つまり、日本文化においては、議論の流れを止めるような人間は、そもそも発言しちゃいけないから・・・社会経験の少ない中学生や高校生が」

「委員会で発言出来なくて、自分はダメだと自己評価するのは、当たり前・・・と、そういう話になるのよ・・・」

と、御島さん。

「そういう中学生や高校生なのに、「いや、俺は(わたしは)出来る」と思っている方が、日本人としては、失格なんじゃない?」

「日本において、自己評価ってとても大切だもの。自己評価>他己評価だったら、ナルシストとして、周囲から蛇蝎の如く嫌われるし、ふしあわせになっちゃうじゃない」

「だったら、自己評価<他己評価くらいの方が、周囲の人間はやさしくしてくれるわ。日本文化はどこまでも、他人をしあわせに出来るからこそ、自分もしあわせを感じられるんだから」

「他己評価=客観評価だから・・・日本においては、どこまでも、客観評価をあげる努力をする事が求められる・・・そういう話になるの」

と、御島さん。

「・・・と言う事は、結論的に言えば・・・中学生や高校生が「自分は何も出来ない、ダメな奴だ」と思うのは日本文化的に当然・・・そういう結論ですね」

と、辛辣姫。

「そういう事。こういう当たり前の事すら、理解出来ないんだから、今のお偉いさんって、バカね」

と、御島さんは、バッサリと言った。

「じゃあ、「日本人がシャイで、堂々と自己主張出来ない」と言う表現については?」

と、貴島くん。

「日本人は誰でも主張は持っているわ。でも、適正な場で無いと言葉にしない。もっとも最近は、そのあたり壊れている変な男女もいるけどね」

「だから、シャイじゃない。その証拠に女子会で女性達はおしゃべりを楽しんでいるし、夜の新橋に行けば、酔っ払いながら、職場の上司の悪口を言って楽しんでいる」

「男性もいるわ。全然シャイじゃないの。むしろ、おしゃべりを楽しんでいるのが、日本人よ。ただし、皆、発言して、いい場とその雰囲気をシビアに察するから」

「「ここは俺は(わたしは)発言しない方が、身のためだな」と判断したら、貝のように、口をつぐむだけなの」

と、御島さん。

「そして、会議の場で、「ここは俺しかこの議題を先に進める奴はいない」と判断した人間のみが、正々堂々と発言出来るし、自己主張も出来るの」

と、御島さん。

「日本人は空気を読む天才なの。空気も読めず、自己主張ばかりの人間は、日本では相手にされないわ。そういう事すら、わからないのかしら」

と、御島さん。

「だいたい、自己主張ばかりで、中身の伴っていない人間ほど「俺はビックになる」って言って、周囲をドン引きさせてるじゃない」

「「俺はビッグになる」って言う人間って、自分に中身が無いことも気づけないし、それを言ったら、日本中からバカにされると言う・・・そういう日本文化のお約束さえ」

「知らないって事になって・・・だーれも相手にしなくなるのが、落ちでしょ?そんな事すら、知らないの?って、少なくとも女性全員にバカにされるわよね・・・」

と、御島さん。

「いずれにしろ、現象の裏側には、必ず理由があるわ・・・それすら考えずに「思考停止」して、適当な知識だけでモノをしゃべるようなダメ人間に、わたしはなりたくないわね」

と、御島さん。

「それが今日の結論かな。僕もそう思うひとりですよ」

と、僕は、御島さんのカラのコップに冷たいビールを注いで、ニッコリした。


(おしまい)

未熟なオトコと本物の大人の愛の違い!(最終兵器は、羽交い締め!)

2015年09月14日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

最近は、週末になると、おしゃべりを楽しみながら、笑顔で、肉を食いながら、ビールを飲むばかり。

ま、それが楽しーーんですけどね。

ま、秋は美味しいものもたくさん出てくるし、いい季節ですねー。


さて、少し涼しいサタデーナイト。僕らは御島さんのマンションの近所の洋風居酒屋の個室に場所を移し、おしゃべりをしながら、

お酒を飲んでいました。

メンバーは、御島さん(31)に僕、辛辣姫ユキちゃん(28)に、夕方、顔を出した池澤くん(24)です。

「池澤くん。今日は何だったの?ひょっとして恋愛関係かしら?」

と、御島さん。

「いやあ、ちょっと知り合いに紹介をされて、ある女性と会っていたんですよ」

と、池澤くん。

「へー。で、どうだったの、その女性・・・初対面の女性だったの?」

と、御島さん。

「いや、以前、グループで、ロックフェスに行った時に、ご一緒した事があって」

「いくらかしゃべった事はあって・・・って、そんな感じです」

と、池澤くん。

「ふーん、じゃあ。その彼女が池澤くんの事を気に入って・・・出会いの再設定が仕組まれたって話?」

と、辛辣姫。

「え?そんな入り組んだ話じゃあ、ないと思いますけど・・・まあ、お久しぶりって感じで、話してきました」

と、池澤くん。

「その彼女、いくつなの?」

と、僕。

「ひとつ年下の、23歳の女性ですね。色白で、僕より、少し小柄かな」

と、身長174センチの池澤くんが言葉にします。

「で、どうだったの?お互いの感触は。彼女、目の笑う笑顔を見せてくれた?」

と、御島さん。

「うーん。どうだったかなあ。でも、まあ、割りと楽しそうにしてくれたから・・・まあ、よかったんじゃないですかね」

と、池澤くん。

「なあに、その感想・・・女性の方から設定されたデートで・・・その感想なの?」

「池澤くん、その子に何か不満でもあるの?」

と、ユキちゃん。

「いや、不満ってわけじゃないんですけど・・・そういう機会って初めてだったから、どう捉えたらいいのか、わからなくて」

と、池澤くん。

「ねえ、池澤くんってさ。中学校の頃、学級委員をやっていた子なのよね?」

と、辛辣姫。

「はい。まあ、真面目でしたから・・・」

と、池澤くん。

「もしかして、池澤くんって、エッチする事が悪い事だと思っていない?恋愛は、イケナイ事だと思っていない?」

と、ユキちゃん。

「え?いやあ、改めてそう聞かれると・・・うーん、でも、どこかで、そんな風に思っているところは、ありますね。確かに」

と、池澤くん。

「だからだ。せっかくの恋のチャンスをつぶす「学級委員脳」・・・ゆるちょくん、ちゃんと教えてあげてよ、その症状」

と、御島さん。


・・・僕はビールを楽しく飲んでいたので、ちょっとむせます。

「はい?僕ですか?」

と、僕。

「教師に・・・学校側に都合よい思考を洗脳された・・・「学級委員脳」がいかに人生を不幸にさせるか・・・」

「池澤くんに、その話、してあげて」

と、御島さん。

「はあ・・・。何、池澤くんは、女性に恋されている状況に、嬉しがったりしないわけ?」

と、僕。

「いや、嬉しいですよ。ただ・・・そういう状況は初めてだし、まだ、なんか、ピンと来てないだけなのかもしれません」

と、池澤くん。

「ほら、こういうあたり。自分の本音を出来るだけ隠そうとするカタチとか、感情はあるのに、それを努めて隠そうとするところとか・・・」

「ある意味、お母さんにいい子だと見せたい「いい子ちゃん病」なのよ」

と、御島さん。

「そういう事をやっているとね。知らず知らず、理想のお母さんの為に生きるような、いい子を装い、いつの間にか、自分の感情を抑圧し、あまつさえ、誰にも」

「素直な感情を見せられない人間になっちゃうのよ・・・そういう子って、自分の為に生きられず、もちろん、彼女の為にも生きられない・・・」

「理想のお母さんや、記憶の中の、理想の教師の為に生きるような、誰もしあわせに出来ない、ダメな人間になっちゃうのよ・・・」

と、御島さん。

「それって、「誰得」な生き方ですね。そっか、そういうところから、「誰得」って言う価値観が出来上がるんだ」

と、ユキちゃん。

「自分だけがいい子に見せたくて・・・結局、恋愛も出来ないし、結婚したとしても、奥さんは不幸にするし・・・その原因は」

「自分だけが、ママや記憶上の先生に褒められる為に生きている・・・そんな究極な自分勝手・・・自分の事しか考えていない・・・ダメオトコの本質がそこにあるのよ」

と、御島さん。

「「学級委員脳」・・・怖い病気ですね。よく見るけど・・・」

と、辛辣姫は、言葉にした。


「で・・・池澤くん、さー。恋ってさー、冷静に、その・・・理性的にするものだと思っていない?「ああ、彼女は僕を好いてくれてるのか」」

「「じゃあ、僕も彼女を好きになろう。出来るだけ、僕も努力してみよう」みたいな、そういうモノだと思っていない?」

と、僕。

「え?違うんですか?まさに、僕はそんな風に思っていましたけど」

と、池澤くん。

「いや。最初はさー。それでいいんだよ。むしろ、それが普通だけど・・・恋って「落ちる」って言うじゃん」

「そう。つまり、落ちるんだよ。堕ちる・・・それは理性ではコントロール出来なくなっちゃうって事だよ」

「恋の本能が呼び覚まされ、恋に覚醒し、彼女の事で頭が一杯になり、完全にアンコントローラブル」

「本能の世界で、あがく・・・そこまで、行っちゃうもんだぜ」

と、僕。

「そうですか・・・僕はまだ、そこまでは・・・っていうか、そういう状態になるとは、自分では思えないんですよね・・・」

「だいたい、そういう状況に陥った事無いし。僕は常に冷静だし、理性で持って、生きていると思っているし・・・」

と、池澤くん。

「え?池澤くんって、そういう体験、今まで一度も無いの?」

と、ユキちゃん。

「はい。だって、オトコたるもの・・・女性は本能の世界の住人なんだから、男性こそ、しっかりと理性で持って」

「そういう女性を導けるオトコじゃないといけないんじゃないですか?」

と、池澤くん。

「うわー。学級委員病も末期的症状だ・・・」

と、ユキちゃん。

「え?どういう事ですか?僕、間違った事、言っていますか?」

と、池澤くん。

「出た・・・物事の判断の基本が「正しい、正しくない」・・・完全に上から目線の「学級委員型「俺エライ病」」の症状そのものね」

と、御島さん。

「は?そうなんですか?」

と、池澤くん。

「池澤くん。あなたは中学時代、学級委員に選ばれた事で」

「「自分は他人と違ってエライ。だから、上から目線で何を言っても許される。他人の気分を害しても許される」とカン違いしているのよ」

「そういう気持ちが深層意識に残っているの」

と、御島さん。

「え、そうなんですか?僕の物言い・・・皆さんの気分を害していました?」

と、池澤くん。

「ほら、その言葉使い・・・僕は間違っていませんよね?って言う上から目線の言葉使いでしょう?」

「もうその時点から、女性は受け入れられないわ。不快だもの。その物言い・・・」

と、御島さん。

「それって、だって、女性蔑視そのものでしょう・・・女性は本能でしか生きられないんだから、男性である自分が理性的にコントロールしてあげなきゃ・・・」

「その気持ちがそもそも女性蔑視よ?違う?池澤くん」

と、辛辣姫。

「え・・・・そ、そういう事ですか・・・全然、自分では気がつけなかった・・・」

と、池澤くん。

「池澤くんって、なんか・・・いい子を気取れば・・・女性は全員やさしくしてくれるってカン違いしていない?」

と、ユキちゃん。

「え?・・・そ、それはそうですね・・・確かに」

「・・・違うんですか?」

と、池澤くん。

「それが許されているのは、実際に、女性に愛されている男性だけよ。だって、それって男性の甘えだもの」

と、御島さん。

「いい、池澤くん。女性が男性を愛する。素直な気持ちで、目の前の男性を愛する。その気持ちは目に現れるわ」

「その男性は、目の前の女性のその愛する気持ちの籠もった目を見るからこそ、わざと甘えたりするの」

「そして、甘えられた女性は、相手の男性の気持ちを察知するし、母性本能をくすぐられるからこそ、さらに素敵な気持ちになれるの」

と、辛辣姫。

「だから、男性と女性は目と目で通じ合えるの。気持ちのやりとりが出来るの・・・」

「お互いのまごころを、与え合えるからこそ・・・お互い笑顔になれるのよ」

と、御島さん。

「でも、池澤くんの話を聞いていると・・・なんか、木で鼻をくくったような答えだし・・・気持ちのやりとりが見えないのよ・・・」

「そこで見えてくるのは・・・池澤くんがやっているのは、母親からの愛情をうざいと感じている少年の構図そのものなのよ・・・」

「本気の恋愛を経験した大人の恋のやり方じゃない・・・母親からの愛情に対する照れくささ・・・から、来る」

「天邪鬼な対応そのもの・・・」

と、御島さん。

「俺って愛されちゃうんだよな、どうしても・・・困ったもんだぜ・・・的な横柄な態度そのもの・・・そこには感謝の気持ちが無いどころか」

「相手の愛情さえ、うざそうに受け入れない・・・まるで、鼻高々なガキの様相があるだけ。そんな事をするのは、社会の事がまだまだ全然わかっていない」

「女性皆に嫌われるガキの状況を見せている・・・社会や本当の恋を知らない未熟なオトコのカタチがあるだけなのよ」

と、辛辣姫。

「だから、池澤くんは、まだまだ、本当の恋を経験していないって事が」

「・・・経験のある女性であれば、すぐに、わかってしまうって事なの」

と、ユキちゃん。

「学級委員型「俺エライ病」の正体は、本当の恋をした事が無い、未熟な男性の思いあがりってところかな」

と、僕。

「だいたい、物事の判断の基準が「俺は正しい、正しくない」なんだから、完全に他を見下しているでしょう?」

「そういうオトコを女性は嫌うし・・・だいたい女性からすれば、「正しい、正しくない」は、問題じゃないのよ」

「自分のやりたい事が「出来ているか、出来ていないか」だけが問題よ」

「人生に目標があって、その目標に向かう手段をちゃんと持っていて、毎秒、その目標に向かう事が「出来ているか、否か」だけが」

「女性が、オトコを評価する・・・物事の判断の基準になるの」

と、辛辣姫。

「そうね。だって、「俺は正しい、正しくない」って判断は、単なる自己満足に過ぎないじゃない」

「女性からすれば・・・「だから?」って話になるの。だいたい、「俺は正しいんだ」って叫んでいる人間程」

「何も出来ない人間だからこそ、言い訳に逃げ込んでいる「逃げ込み者」そのものだもの・・・」

「あと・・・「それは間違い無い」って言ってるオトコもそうよね」

「「それだけは正しい」みたいな・・・要はすべて自分を飾る「言い訳」に過ぎないの」

「そして、言い訳しか使えない人間は、自分すら、しあわせに出来ないんだから・・・女性は見向きしちゃダメ!そういう話よね」

と、御島さん。

「だいたい・・「俺は正しい」って言ってる段階で、自分の事しか考えられない人間だって事がわかるわ」

「それって人間が小さいって事で・・・こういう人間程、相手の言う事を聞けない、わがままなオトコって事になるから」

「絶対に女性は相手にしちゃいけない人間って、なるのね。だって、すぐにふしあわせスパイラル一直線になるじゃない」

「自分の事しか考えない人間だったら・・・」

と、御島さん。

「そうですね。「人類愛を持て」と迄は言わないにしても、愛する家族、祖父母、親戚・・・そして、一緒に生きていく仲間」

「友達、ファン、自分を愛してくれるすべての人々・・・それくらいは、しあわせに出来るオトコではあって欲しいですね」

と、辛辣姫。

「・・・ゆるちょさんは、それくらいの気持ち、ありますよね?」

「もちろん、へたすると、人類60億、背中に引っ担ぎそうな勢いですけどね」

と、ユキちゃん。

「おっしゃる通り。「ブタもおだてりゃ木に登る」そのものな人間だからね、僕は」

「でも、それくらいの気持ちじゃなきゃ、攻撃的には生きていけないよ」

と、僕。

「結局、男性も女性も・・・まず、相手の気持ちを考えられる人間である事が基本になるのよね」

「相手の気持ちを目の動きや、雰囲気から、察して・・・相手のして欲しい事をしてあげる・・・そういう人間でなきゃ・・・」

と、御島さん。

「だから、最近はSNSでのコミュニケーションが普通になっているけど、文字だけだと、微妙な感情が伝わらないから」

「顔と顔を見合わせてのコミュニケーションを普通にしている人間にとっては・・・相手の感情がわからないから、微妙よね」

と、御島さん。

「だから、わたしは、ああ言う関係性は、嫌い。まあ、連絡事項を普通に伝えるなら、メールで充分だし・・・」

「だって、目と目を合わせて会話するからこそ、相手の感情が読み取れるモノでしょ?違う?」

と、御島さん。

「いや。僕もそう思いますよ。その相手の感情をシビアに読み取れる能力こそ、日本人として、最も大事な能力だと思うし」

と、僕。

「でしょう?だから、わたしは、いつも自分の感情に素直に動いているの」

と、御島さん。

「後は実際に会いたい人、会うべき人に、出来るだけ会いに行く・・・そういう事よね」

「大事なのは、感情を相手に伝える事・・・それは毎日である必要は無いけど・・・彼氏なら、毎日かな」

「友人なら、たまにでもいい・・・ビジネスパートナーだったら・・・それは人それぞれ・・・でも、大切な事は」

「いい感情を持っている事を相手に伝える事。もっとも感情のいらない関係には、感情を伝える必要は無いけどね」

と、御島さん。

「いい感情を持てるって、それだけでも、奇跡的な事だと思っているの。皆、一生懸命、自らの遺伝子をデザインして生きて来ているわけじゃない」

「そういう中で、自分の遺伝子を相手が認めてくれて、自分も最高度に相手の遺伝子を認める事が出来る・・・そういう二人が出会う」

「それこそ、奇跡だし・・・だからこそ、そういう関係性は絶対に大事にしたいし、守りたい」

「そして、もちろん、お互いの感情を良くしていたい。だからこそ、相手の感情が気になるの」

と、御島さん。

「だから、女性は相手の感情を常に知りたいのよ・・・大好きな相手なら、なおさらね・・・」

「最近は、そういう大事な事がおざなりになっているような気がするわ・・・」

「なんか、それって、おかしいって、わたしは思っているの。相手の目を見れなければ・・・相手の感情はわからないもの・・・」

と、御島さん。

「大好きな相手の、感情を良くしたい・・・それがわたしの素直な願いなの」

と、御島さんは、結論的に言葉にした。


「・・・話を戻すけど・・・池澤くんは、その彼女の事、どう思っているの?」

「学級委員という意識は捨てて・・・素直に考えてみたら・・・どんな感情になるの?」

と、ユキちゃん。

「そうですね。感情・・・ですか?」

と、池澤くん。

「そうね。違う聞き方、しよっか。・・・その女性は、池澤くんの人生に必要?不必要?」

と、辛辣姫。

「うーん、どうだろう。綺麗な子だったけど、もう少し話してみないと・・・その女性の中身がわからないし・・・」

と、池澤くん。

「ふ。でも、その子が綺麗って池澤くんが言ってる時点で・・・池澤くんは、その子に、潜在的に好意を持っているって事になるんじゃないの?」

と、僕。

「そ、そっか。そうですね・・・」

と、池澤くん。

「それに・・・こういう聞き方では、どう?その子が池澤くんの事を好きだったら?好意を抱いているとしたら、池澤くん、嬉しい?」

と、ユキちゃん。

「それは、もう・・・嬉しいですよ・・・」

と、池澤くん。

「だったら・・・自分の気持ちに素直になって・・・押してみる事ね。相手の目をちゃんと見て・・・相手の目が笑ったら、池澤くんに好意を持っている証になるからね」

と、ユキちゃん。

「そっか。・・・そういう事ですよね・・・はい。その言葉、僕、素直に聞きまーす」

と、池澤くんは、素直な笑顔で言葉にした。


同じ場所・・・少し時間が経っている。


池澤くんは、明日の用意があるとかで、その場所を退出していた。

「池澤くん、上手く行くといいわね」

と、御島さん。

「あの年代は、いろいろな事を経験しておいた方がいいわ。ポジティブな事もネガティブな事も・・・」

「一番ダメなのは、何も経験しない事。恋愛は失敗するからこそ、自分の修正点を見つけられるの」

「そして、修正点を修正しながら、ハートに傷をつけながら・・・そのハートの傷が治る時、人は成長するわ・・・人間性が大きくなり、精神的に強くなる」

「・・・そういうモノだもの」

と、御島さん。

「だからこそ、何も経験しない人間はダメなんですね。いつまで経っても、人間性が大きくならないどころか、小さくなり、精神的にも弱くなる」

「・・・そういう男性って、自ら、しあわせになるタイミングを逸している気がしますね。そして、そういう男性こそ、何事も他人のせいにするし」

「そもそも話がつまらない。子供自慢、会社自慢・・・自分がいかに忙しいか自慢、他社批判に、他人批判・・・それでいて、何も話す話がない」

「・・・だから、「オトコは無口が一番」なんて言い訳に逃げこむオトコ・・・そういう男性、わたしには、最悪に思えます」

と、ユキちゃん。

「わたしね、LINEやってみたら、少し傷ついて・・・だから、嫌いになって、すぐ辞めたの。それにあれって自分の言葉に返答を強制しているみたいだし」

「・・・わたし自身、いらないストレスは自分の人生から削除していく方向だから・・・やっぱり、リラックスして生きたいの」

と、御島さん。

「わたし、最近、思っているのは、結局、相手にいい感情を作れる人間こそ、本当の大人・・・リアル・アダルトだと思っているって事です」

「そういう意味では、御島さんも、ゆるちょさんも、わたしにいい感情を作ってくれます。うちの事務所には、そういう男女が集まっているし」

「だからこそ、仕事にもやる気が出るし・・・皆の顔を見れる事がわたしの喜び、そのものになっている」

「この事務所こそ、わたしのしあわせコミュニティになってるって。そう思える事って素晴らしいって思っています」

と、ユキちゃん。

「そうね。相手にいい感情を作れる事・・・人間は、相手の感情を読み取れるから、相手の感情をよく出来るんだし・・・」

「その為にも、目と目を合わせて、アイコンタクトしながら、相手の感情を良くしながら、生きる事が重要ね」

と、御島さん。

「相手の感情を常に読み、理解しながら、相手の感情を最高にすること・・・それが出来る人間こそ、最高にしあわせになれるんですね」

と、ユキちゃん。

「そう言う事。わたしは、そう思っているわ」

と、御島さん。

「でも・・・御島さんはこの間、「スキンシップこそ、相手の感情と自分の感情を同時に良くする最終兵器だ」って言ってたよ」

と、僕。

「そうね。それはそうなの。それこそ、一番大事な事よー」

と、言いながら、御島さんは、笑顔で、僕を背中から羽交い締めにした。


(おしまい)

しあわせのカタチは、人それぞれ!

2015年09月13日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

いやあ、昨日は、いい土曜日でしたね。

僕は日曜日よりも、土曜日が好きなタイプですねー。


さて、その時、僕らはいつものように、御島さん(31)のマンションで肉を焼きながら、お酒を飲んでいました。

今日は、僕と御島さんと、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)に雑誌記者レイカちゃん(31)が、

参加しています。

「貴島くんはデート、池澤くんも、何かあるんだって・・・あれは恋愛関係よ、きっと」

と、御島さんは肉を食べながら、へーきでバラしています。

「まあ、いいんじゃないですか。秋は恋の季節でもあるし・・・」

と、ユキちゃん。

「秋に恋を始めると・・・涼しさや寒さがお互いの熱に惹かれ合う恋愛を演出するから、クリスマスシーズンでさらに盛り上がって」

「正月休みに恋が成就する・・・初詣の深夜の帰り道で・・・ひとのいない所でキス」

「・・・なんて言うストーリーが流行っているみたいですよ」

と、レイカちゃん。

「レイカはそういう話、よく知ってるもんね。でも、初詣の夜って・・・初めて彼氏と手を繋ぐことが出来たりして」

「ちょっといい感じよね」

と、御島さん。

「なんか、公にデートをする事が許されている感じの夜ですよね。親公認のデートみたいな」

と、ミユウちゃん。

「そう。高校生くらいの頃は、そういうのって嬉しいわよね。もっとも高校時代は」

「好きな人は他人の彼氏になってたから・・・そういう事もなかったけど・・・」

と、御島さん。

「林トオルくん・・・幼馴染に恋してたのよね、御島さんは」

と、レイカちゃん。

「いいの。実名出さないでよ。忘れたい思い出なんだから」

と、御島さん。

「あら、そうかしら。つっつかれたい思い出なんじゃないのー」

と、レイカちゃん。

「何よ・・・だったら、レイカこそ・・・高校時代の恋愛はどうだったのよ」

と、御島さん。

「高校時代は・・・隣の男子校のバスケ部の一年先輩に恋してたけど・・・無論、言い出せるはずも無く・・・終わったわ」

と、レイカちゃん。

「あれ、そう言えば、レイカって、女子学院よね?で、茶道部の部長の時、すっごく後輩の女子達にモテたって言ってたわよね?」

と、御島さん。

「それ、僕も聞いたな。女子学院って、すっごく出来る女子高生の学校でしょ?大学の先輩にも、そこ出身の女性がいて」

「すっごい勉強出来る女性じゃないと、入れないって聞いたよ」

と、僕。

「それ、もう高校時代の話だから・・・。ただ、後輩に毎週のように手書きの手紙を貰っていたのは、覚えているかな」

と、レイカちゃん。

「レイカは男性にもモテるけど、女性にもモテるのよね・・・」

と、御島さん。

「ミシマだって、女性にモテるじゃない。ねえ、ユキちゃん」

と、レイカちゃん。お酒に弱いレイカちゃんは、もう既に酔い始めている。

「御島さんは、ザ・オトコマエですからね。男性にも慕われるし・・・でも、男性をあしらうのも上手いですよね」

と、ユキちゃん。

「だって、御島さんは、いろいろな男性を見てきているから・・・少々の男性じゃあ、全然って感じですもんね」

と、ミユウちゃん。

「うーん、確かに、男性に対するハードルは高くなったかしら。だって、それは離婚経験も含めて・・・いろいろな事があったもの」

と、御島さん。

「わたし、ミシマって、会社に同期で入った時から、知ってるけど・・・入社した時は全然違っていて・・・初々しかったし、結構、すぐ泣いたりしてたのよね」

と、レイカちゃん。

「そうだったわね。だって、レイカって結構あの頃、意地悪で・・・いろいろなネガティブをわたしに、押し付けてきたのよね」

と、御島さん。

「だって、あの頃のミシマって、すぐに人を信じちゃうようなお人好しだったし、なんかあのまんまだと、性格の良い御島は、人の話を信じすぎて」

「帰って来れない程の崖下に落ちてしまいそうな・・・そんな危うさを持った子だったのよ」

と、レイカちゃん。

「だから、早くこの子を強い大人のオンナにしちゃわなきゃって・・・周囲の皆は、ミシマが可愛いからこそ、あえてネガティブを押し付けたのよ・・・」

「だって、ミシマ、ある意味ガラスのハートの持ち主だったんだもの・・・」

と、レイカちゃん。

「だって、しょうが無いじゃない。そもそも両親に性格良く育てられちゃったんだから・・・」

と、御島さん。グイグイとシャンパンを飲んでいる。

「ま、レイカ達のおかげで、わたしも、グングン成長出来て・・・強くなれたけどね」

と、御島さん。

「確かに、ミシマの両親って素晴らしい方達で・・・なにより、ご両親二人共、ミシマの今の感情をちゃんと掴んでるのよね・・・」

「それでいて、基本は放任主義で・・・それだけ、ご両親がミシマの事を愛しているし、信じている・・・その絆がすごいのよね・・・」

と、レイカちゃん。

「そこはなんか羨ましかったな。うちはその点、兄二人と同じように、男性っぽく、やんちゃに育てられたから・・・どこか、考え方が男性に近く育っちゃったのね」

「だいたい、父は絶対って感じだったから・・・わたしも、父には未だに頭が上がらない感じ。母がいつも、とりなしてくれるから・・・そういう古い家のカタチだったの」

と、レイカちゃん。

「なるほど・・・だから、レイカちゃんって一緒にいると、なんか、男性の後輩と話しているような気がたまにするんだね」

「でも、そういう所が後輩の女性にはたまらないんじゃない?レイカちゃんって、御島さんとはあり方が違うけど、やっぱり、オトコマエな所あるよ」

「クールビューティーだしね・・・」

と、僕。

「うーん、わたしは、ミシマと違って、どちらかって言うと、我が道を行くタイプだから・・・理解力があって、強い男性を見つけてきては」

「その男性についていくタイプなんですよね。そこは父と母との関係性にそっくりで・・・当たり前ですよね。父と母の血を貰っているんだから」

と、レイカちゃん。

「その父と母の関係性って話で言うと・・・うちの父は弁護士で、母は専業主婦ですけど、フラワーアレンジメントの資格を持っているから」

「そういう教室の先生もやっていて・・・お互い前に出るタイプの男女なんですよ・・・まあ、お互い尊敬しあっている感じなんですよね」

「だから、同志みたいな感じで、生きていて・・・尊敬出来る男性と共に生きていく・・・そんな意識は、わたしにもあるのよね・・・」

と、御島さん。

「それって、タイプとしては、全然違うって事ですか。御島さんとレイカさんとでは・・・」

と、ユキちゃん。

「レイカは良妻賢母タイプよね。旦那になる男性を一旦見つけたら・・・説得されたら、もう、旦那は旦那って決めて・・・一歩引きながらも」

「常にレイカが決断しながら、旦那をサポートしていく感じかな。旦那の一歩後ろを満足そうな笑顔で、歩いて行く感じ」

と、御島さん。

「ミシマは、その点、旦那になる男性を見つけたら・・・旦那の前にある全てのネガティブをミシマが解決しながら・・・お殿様ライクに旦那を引き立てていく感じよね」

「あるいは、肩並べて、旦那と歩いて行くか・・・そんな風に感じるわ」

と、レイカちゃん。

「でも、それって・・・確かにうちの両親のあり方にそっくりだわ。うちの母は基本父より、大きい人だもの。でも、そういう事は父には一切感じさせないし」

「出来るだけ父を立てようとする人だもの・・・」

と、御島さん。

「それは、レイカの所だって同じでしょ?父親絶対主義に見えるけど、レイカのお家を実質的に仕切っているのは、お母さんじゃない」

「お互いそれをわかりきっているから・・・お父さんもおかあさんとは「阿吽の呼吸」で動いている感じだし」

と、御島さん。

「ゆるちょさんはよく言いますよね」

「「恋愛とは、オトコがプレゼンして、オンナが落ちるモノであり、決めるモノ。結局、男女のペアにおける決定権は女性が持っていると言う事だ」って」

「だから、結婚で上手く行くには、オトコがそのカタチを理解し、それを受け入れ、奥さんとの「阿吽の呼吸」で、そのカタチを守っていく事・・・だって・・・」

と、レイカちゃん。

「うん。少なくとも僕はそう思っているし、実際、普段、僕は女性に甘える事が多いけど・・・それは「すべての選択権は、あなたに有りますよ」って」

「女性にメッセージを出しているって事だもの。それで実際、上手く行ってる」

と、僕。

「ゆるちょさんは、理論を提唱したら、常に実験実験の人ですからね」

と、ユキちゃん。

「その話で行くと・・・わたしの両親も、ミシマの両親も、それをちゃんと理解していて、受け入れているから・・・夫婦として、しあわせで居られるのかなって」

「わたし、思うんですよね・・・」

と、レイカちゃん。

「しあわせな夫婦には、いろいろなカタチがあるんじゃないかな。でも、いろいろな先輩の話を聞いていると」

「・・・「オトコは、かーちゃんの手のひらの上で上手く転がされているのが、しあわせになる一番の秘訣よ。それがわかっていて、それを受け入れているオトコこそが」」

「「一番頭がイイと俺は思うぜ」・・・なーんて、酒を飲みながら、教えられたからね。僕もそういうもんだと思うし」

と、僕。

「そういう話で言ったら・・・わたしが聞いたのは、「オトコは普段は自由にさせて、ここぞと言う場面で、手綱を引けばいいの。それで十分。オトコは自由を好むものだもの」」

「って聞いたわ。それが出来る先輩方の女性の知恵かもしれない」

と、御島さん。

「結局、頭のイイ・・・オトコとオンナって・・・そういう生きた「知恵」を教えてくれる男女の先輩から、支援されているオトコとオンナなのかなって、思うのよ」

「わたしだって、レイカに支援されているし、美田園社長や、御大や・・・その他いろいろな素敵な先輩方に支援されている」

「知識じゃ、ダメなのよ・・・経験したからこそ、わかる「生きた知恵」を的確に教えてくれる、そういう先輩方、あるいは、友人、後輩達・・・」

「結局、知恵を作れた人々に・・・愛される事が最も大事って、最近、思うの」

と、御島さん。

「わたしも、似た事を感じていたわ・・・テレビの価値観って「たくさんの知識を持っている人間が頭がいいし、価値のある人だ」ってなっているじゃない?」

「でも、それって明確に間違いでしょ?普段使わない、いらない・・・「死んだ知識」なんていくら持っていても、何の価値にもならないじゃない・・・」

「そういうオトコは旦那にしたくないもの、わたし・・・」

と、レイカちゃん。

「っていうか・・・テレビって、相変わらず、オトコ向けな思考で作られてるって感じるの」

「なんか、「林先生の耳学問」って番組あるじゃない。わたしは林先生は、いろいろな事を知っていて尊敬しているし、番組も楽しいけれど」

「結局、男性向けな思考なのよ、あれ」

と、レイカちゃん。

「それは具体的に、どういう事なの?レイカ」

と、御島さん。

「・・・「いらない知識をたくさん持っている事こそ、出来る人間の証明だ。それだけの知識を持っている、俺はエライんだ」・・・この思想よ」

「お酒を飲むと、急に気が大きくなって、うんちく語り出す、ダメオヤジの発想だわ」

と、レイカちゃん。

「まあ、林先生のキャラがあれだから、女性達は、受け入れているけど・・・別のオトコだったら、成り立たない企画よね。視聴率だって、ガタ落ちになるもの」

と、レイカちゃん。

「じゃあ、女性向けの発想だったら・・・どういう男性が具体的にいいって事になるの?」

と、僕。

「そうね・・・だとしたら・・・「あらゆる人生経験をする中で、男女の経験も真摯に経験してきて・・・たくさんの女性に恋された男性こそが、掴める」」

「「恋愛に対する・・・しあわせになれる「生きた知恵」をプレゼンしてくれる・・・女性が視界にいれると、本能的に笑顔にしてくれる男性こそ・・・」」

「「女性にとって、素晴らしいオトコだ・・・」と言う思考こそ、女性向けの思考って事になるわよね」

と、レイカちゃん。

「なるほど・・・なんか、見えてきたな」

と、僕。

「つまり・・・女性をしあわせに出来ない男性は・・・マザコン発想のまま、なんですよ。「ママ見て。僕、こんなに知識持っているよ・・・ほら、テスト100点取ったよ」」

「「だから、笑顔になって、そして、僕だけを、褒めて!笑顔で抱きしめて・・・」って事なんですよ。知識を持っていて、ママに褒められるのは学生時代だけですよ」

「学生時代の試験って、知識のあるなしを調べるテストってだけですからね。応用問題中心じゃない・・・」

と、レイカちゃん。

「だけど、大学4年生以降・・・社会に出てからも、評価されるのは、「知恵をどうやって作れるか?」って事でしょう?」

と、レイカちゃん。

「うん。そうだね」

と、僕。

「社会に出て、会社に属して、「どうやったら、効率的にお金を稼げるか?」と言う課題の元、その為の知恵をどうやって作れるか?」

「・・・その知恵をどんな風に応用して社会で、お金を稼げるか・・・そこに評価のポイントはシフトしているんですよ」

と、レイカちゃん。

「それを理解していないいオヤジがどれ程いるか・・・ま、大人の女性は、しあわせにしてくれる・・・そういう知恵を持った男性を見極める事が出来ますから」

「視界にいれたくなる、女性を本能的に笑顔に出来る・・・そういう自分を作り上げた、しあわせになる為の知恵をたくさん持った男性を見極めて、愛するんです」

と、レイカちゃん。

「ほ、ほう。わかりやすいね」

と、僕。

「そうなのよね。結局、本人のあり方こそが・・・その男性の人生をプレゼンしてくれるから・・・その男性を視界に入れたくないか・・・入れたいかだけでも」

「男性の価値判定が出来てしまう・・・そこはシビアよね・・・」

と、御島さん。

「結局、その男性の人生が女性の方を向いているか、男性の方を向いているかで・・・その男性の価値がわかってしまいます」

「その男性がいるだけで、周囲の女性を本能的に笑顔に出来るなら・・・その男性の人生は、女性に向いている。女性をしあわせに出来る方向に向いているんですよ」

「でも、その男性の人生が男性の方を向いていたら・・・週末の趣味に逃げ込んで、オトコ同志、傷を舐め合う、男性向けの人生になっているのなら・・・」

「その男性は、女性の方を一切向いていないのだから・・・女性をしあわせに出来る方向には、全く向いていない」

「だからこそ、そういう男性を女性は、一切、相手にしちゃいけない・・・」

と、レイカちゃん。

「だから、「死んだ知識」ばかり誇る、人生が男性に向いている・・・人間性が小さくて、精神的に弱い、マザコンオトコを女性は一切相手にしちゃいけないし」

「・・・「生きた知恵」を常に人生に応用出来る、人生が女性に向いている・・・人間性が大きく、精神的にも強い、リアル・アダルトなオトコを」

「女性は求めていかないといけないんですよ・・・」

と、レイカちゃんは言い切った。

「なるほどね。でも、テレビは中2向けの番組しか作らないんでしょ?」

「だから、クイズが流行る・・・ま、高校生クイズとかあるけど・・・ああ言うので、優勝したオトコ達って、その後、絶対に「知識者」故の「俺エライ病」になっちゃうから」

「ふしあわせスパイラル一直線だもの・・・「高校生クイズで優勝した人間達は、10年後、しあわせになれているか?」って言う視点で番組作ったら、おもしろそうじゃない」

「かなりの確率で、ふしあわせになっていると思うもの」

と、御島さん。

「結局、社会で生きるには、知識だけじゃダメで・・・経験から、知恵を作れる・・・そういう男女こそ、本当にしあわせになって行ける・・・そういう話ですか?」

と、ユキちゃん。

「そうね。そういう結論になりそうね」

と、御島さん。

「ふ。普段、ゆるちょさんに鍛えられていることもあって・・・今日は楽しく話せました」

「でも、ゆるちょさんが見守ってくれていると、不思議と饒舌になれますね。なんか、有り難い・・・」

と、レイカちゃん。

「レイカちゃんは御島さんの懐刀だもん。それは、当然の実力だよ」

と、僕。

「なんか、思い出します。ミシマって、会社に入社した頃って、初々しくて、それでいて性格が良過ぎて・・・よく、人を信じすぎて、結構、危ない目にもたくさん遭ってたんですよ」

「そして、仲間集めちゃあ、わーわー泣いて泣いて、傷口を皆に見せるんですけど・・・」

「ちょっと経つとケロっとして帰ってきて、ちょっと強くなっているって言う・・・その繰り返しでしたよ・・・」

と、レイカちゃん。

「でも、不思議と誰もそれを嫌がらない・・・それどころか、皆、ミシマを応援するようになっちゃって・・・」

「それがミシマのチカラですよ。それこそが、本物のチカラです・・・」

と、レイカちゃん。

「ふ。それと同じチカラをレイカちゃんも、持っているよ。ただ、レイカちゃんはクールビューティーな感じになったのに比べて」

「御島さんは、熱いハートの持ち主にして、オトコマエなホットビューティーになっただけ・・・そんな風に思えるかな」

と、僕。

「しあわせのカタチは、人それぞれ・・・そういう事ですか?」

と、辛辣姫。

「うん。そういう事だと思うね・・・まあ、皆がしあわせになれれば、それに越したこと無いよ」

と、僕は言いながら、シマチョウのカケラを口に入れた。


(おしまい)

女子達は、こうやって、男性の本当の能力を見抜いている!

2015年09月10日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

昨日は一日、台風で・・・大変でしたね。

さて、今日はどうなるんでしょう。


さて、その時、僕は辛辣姫ユキちゃん(28)と、モンブランの新作を出した、カフェ仕立てのスィーツ店にいました。

「ゆるちょさんのいいところは、女子ばっかりのスィーツ店でも、嫌な顔ひとつせず、1時間も一緒に並んでくれて」

「上機嫌で、一緒にモンブランを食べてくれるところですよね」

と、ユキちゃん。満足そう。

「まあ、それはね。僕もスィーツは好きだし・・・」

と、僕。

「だいたい、ひとりで並んでいると手持ち無沙汰だけど・・・まあ、楽しく、おしゃべり出来る、ユキちゃんみたいな相手が一緒にいれば、何も問題ないね・・・」

と、僕。

「前にマックスブレナーに行った時も、アイボリッシュで並んだ時も、おんなじ様な事を言ってくれましたね、ゆるちょさん」

と、ユキちゃん。

「まあ、だいたい、好きな話をペチャクチャ話していればいいからね・・・ユキちゃんは頭の回転も速いし、おしゃべりしてて、面白いから、逆に行列が楽しみだったりして」

と、僕。

「でも、店内見てもわかりますけど・・・ゆるちょさん以外、全員女性ですよ?」

「まあ、ゆるちょさんは、こういうシチュエーションを嫌がるどころか、楽しんでいる感じですけどね」

と、ユキちゃん。

「うーん、割りとこういう感じ、慣れてるんだよね・・・っていうか、僕も男子同志、立ち飲み、みたいな所で飲むのも好きだけど」

「・・・男同士で飲んでいても・・・最近は、あまり楽しく無いっていうか、むしろ、それより、女性の中にひとりって言う方が・・・今は楽しめるし、慣れてるかなあ」

と、僕。

「ま、意図的にそういう場所に、わたしはゆるちょさんを連れ回していますけどね。そういう場所にゆるちょさんを連れて行っても」

「別に嫌な顔をする女子はいないし・・・逆に、目を見開いて、笑顔になる女子も多いから、連れてるわたしも、ちょっと誇らしげ?」

と、ユキちゃん。

「まあ、確かに、居心地は悪く無い・・・どころか、すげー、雰囲気、いいよね」

と、僕。

「わたし、男性って2種類、いると思うんです。こういう場所で、女子と馴染む男性と、そうでない男性・・・」

「ゆるちょさんは、女性が横にいる場合の言葉の選び方が出来ているから・・・女性たちに横で聞かれていても、何の心配もしなくて良くて・・・それがまず、いいんですよ」

と、ユキちゃん。

「中には、そういう所に一切気が回らなくて・・・そもそも周囲の女性から嫌われちゃう男性もいるんですよ。むしろ、そういう気の回らない男性の方が多く感じます、わたし」

と、ユキちゃん。

「それに比べて、サービス精神旺盛のゆるちょさんは、横にいる女子達も、ちゃんと意識できて、そういう女性達も笑顔にしちゃうしゃべりをしてくれますよねー」

「だから、わたしは、こういう場所に、ゆるちょさんを連れて来ても、すっごく安心なんですよね」

「それって大きいと思うんですよ。で、結局、横にいる女の子達に話しかけて・・・一緒におしゃべりを楽しんじゃったりするでしょう?」

と、ユキちゃん。

「まあ、それは、その時の雰囲気だよね。だって、基本は、ユキちゃんを楽しませる為にここに来ているんだから、それが第一だしね」

「で、皆で話した方が、ユキちゃんの気持ちがアゲアゲになってくれるなら・・・って感じで、周りも巻き込んだ方が面白ければ、そこは、やるだけでしょ?」

と、僕。

「ゆるちょさんって、そういう状況を確実に実現してくれますから・・・やるべきは、絶対にやる・・・そういう精神だからこそ、わたしは一緒にいるんです」

と、ユキちゃん。

「実際、そこまでサービスしてくれる男性って、あんまりいませんよね。それでいて、ゆるちょさんは、基本、サービス精神旺盛で話しかけているから、下心は一切無いでしょう?」

「そういうあたり、女子達は敏感に嗅ぎとるから・・・でも、ゆるちょさんは、そういうのが全然無いから・・・楽しむために話してるから、女子達も笑顔ですよね・・・」

と、ユキちゃん。

「まあ、ユキちゃんの笑顔と、皆の笑顔が目的だからね。行動は目的の実現の為にのみ、ある。それだけの話だよ」

と、僕。

「ま、それが、ゆるちょさんのあり方なんですけど・・・それに対して、なんか女性のコミュニティに来ると、男性は立てられるもんだとカン違いしていてる男性って多いですよね」

と、ユキちゃん。

「だいたい、そういう男性を女子は嫌うから・・・当然、女性達の場では、女性達はフリートークだし、そういう男性は一切相手にされなくなる・・・って当たり前ですよね?」

と、ユキちゃん。

「うん。それは当然だね。女性のコミュニティだと、空気を読みながらの「トーク力」が試されるからね。まあ、持ちあげるべき人間の順番ってのもあるしねー」

と、僕。

「そうなんですよ。むしろ、そういう女性同志の立ち位置を見極めて話をしないと女性同志では、話も上手く盛り上がらないですよね」

「そういう空気感を全く読めない男性の方が多いから、嫌になっちゃうんですよね・・・」

と、ユキちゃん。

「なんか、男性って、なんでも本当の事を言えばいいとカン違いしていますからね。人生は戦略と戦術だと言うのに・・・ま、これはゆるちょさんの受け売りですけどね」

と、ユキちゃんは少し真っ赤になった。

「まあ、女性の場も男性と同じで・・・そこで最も影響力のあるボスを探して、その女性中心に話を回せばいいんだけどね」

「ただ、その女性に気に入られなければならないと言う大事な条件があるけどね。だから、男性にすれば、少しハードルが高いかもしれない」

「だけど、そのハードルさえ、クリアしてしまえば、あとは、女性達、皆の話したい事の流れを見ながら、食いつきのいいネタをセレクトして」

「それを話の場に投げ込んであげれば・・・そのネタに皆が一斉に食いついたら、ネタを振った当人の権利として、そのネタに食いついた女性達に順番に話を振って」

「場をグイグイ回し始められればもう、こっちのものだからね」

と、僕。

「そういうゆるちょさんは、女性達の話のお約束をよく熟知しているから・・・女性達も安心して、話に乗っていけるんですよ・・・」

と、ユキちゃん。

「でも、女子と馴染めないオヤジ達って・・・男性だと言う事が特権だと思っているから、上から目線で、話をしてきたり・・・もう、お約束も何もあったもんじゃないから」

「女子達から、蛇蝎の如く嫌われるんですよ。だから、誰も話しかけないし、むしろ、無言の圧力をかけちゃう。要するに、女性たちの話のお約束を破る人間を女子は許さないし」

「一切相手にしない・・・そういう事なんですけどね・・・それが理解出来ない、バカなオヤジが多いってのも、また、現実ですよね」

「だから、わたし、頭の悪いオヤジって、大嫌いなんです」

と、辛辣姫。

「あ、ごめんなさい。話を切ってしまって。ちょっと男性のあり方に怒ってたりするもんだから、つい・・・」

と、ユキちゃん。

「・・・ええと、女性だけの場で、話を回し始められれば、こっちのものだ。そういう話でしたね」

と、ユキちゃん。

「そうだね。そうなれば、一気に自分が、場のムードメーカーに就任出来て、そこに登場人物が設定され、登場人物の役割も設定される。司会、ひな壇芸人、傍観者」

「・・・当然、司会がこの場の主人公になるけどね。もちろん、僕は場のムードメーカーとして、司会就任を常に狙っているし、まあ、その戦いには負けないからね」

「そして、ドンドンその能力が磨かれてきたって言うわけさ。だからこそ、場の女性を気持ちよくさせる方法も知っているし、実現も出来るって事になるわけ」

と、僕。

「もちろん、それは、場の空気、女性達、皆が考えている事を瞬時に読めなければダメだし、女性の瞬時、瞬時の思いを読み切りながら」

「話を皆に振っていって・・・場を盛り上げて、すべての女性を笑顔にして行くんだから・・・それって相当難しい事ですよね・・・」

「並大抵の男性には、出来ない事ですよ・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、わたし、ゆるちょさんを尊敬しちゃうんですよ・・・」

と、辛辣姫。

「・・・で、それに対して、そういう能力を一切鍛えた事が無くて・・・そういう能力の無い、からっきしダメな男性は、常に傍観者役に追いやられ」

「・・・それを失礼と感じたり、女性による男性へのいじめと捉える・・・そういう言いがかりしか出来ない、能力なしの男性は」

「・・・女性の場に来ても、嫌われるだけで、「無能」の烙印が押されるだけ・・・実際、「無能」ですからね・・・」

「だから、男性って、女性と男性のいる飲み会の場でこそ・・・その能力がシビアに見抜かれるんですよ」

と、辛辣姫。

「女性は、そういう場で、男性の評価をするんです。ま、仕事しか出来ない男性・・・ううん、仕事の話しか出来ない男性は最低ですからね」

「仕事の話しか出来なくて、しかも、男性としか話せない男性なんて・・・女性からすれば、存在の意味のない人達だから・・・当然、視界にも入れないですけどね・・・」

と、辛辣姫。

「結局、男性の評価って、そういう場で出ちゃうんです。その場の女性達を全員笑顔に出来ちゃう男性が、最高評価で」

「女性を不快にさせる男性は、最低評価。もっとも、そういう場に参加出来ない・・・女性としゃべる事すら、出来ない男性は・・・若ければ、仕方ないけど」

「30歳以降の男性だったら、論外って評価になるでしょうね。少なくとも、わたしは、そういう男性と一生関わりたくない・・・そうなりますね」

と、辛辣姫。

「厳しいんだなあ・・・でも、女性が自分のしあわせを考えるなら・・・そういう考えにも、なるよね・・・」

と、僕。

「女性は、一緒にいる男性をちゃんと選ばないと、しあわせになれませんから。意外とそういう所、シビアなんです」

と、ユキちゃんは、やわらかい表情で、言葉にした。


「・・・で、話を戻しますけど・・・ゆるちょさんって・・・だから、こういう女性だけの場に連れて来やすいんですよね」

と、ユキちゃん。

「それは、ゆるちょさんが、こういう風景に似合うからですよ。ゆるちょさん、髪の毛が女性のように長いし」

「雰囲気だって若いし、なにより、柔らかいオーラを出しているでしょう。服だって、白いデニパンに、白いデッキシューズに」

「グリーンのポロシャツ・・・ま、基本、おしゃれだし、女性への親和性が高いし・・・何よりこの店の雰囲気に似合いますよ。やっぱり、それがいいんでしょうね」

と、ユキちゃん。

「ゆるちょさんって、ゆるやかパーマの髪の毛をクビの根本くらいまで、長くしながら、柔和な雰囲気でしょう?それって、ちょっと女性的でもあるんですよね・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、こういう女性だけの雰囲気に見事に溶けこむんでしょうね・・・そのおしゃれって、何か参考にしてます?」

と、ユキちゃん。

「え。髪の毛に関して言えば・・・10年くらい前に、サイクルロードレースのフランスの選手で、こんな感じの髪型をしている男性選手がいたのよ」

と、僕。

「髪型が女性のようで・・・顔も柔和な雰囲気で・・・全体の雰囲気が女性っぽい、やわらかな感じの選手ながら、ここ一番で、めっちゃ強いって言う、僕の好きなパターン」

「もう、オトコっぽい、野獣のような選手たちを山岳コースで、涼しけな表情でガンガン抜いていく・・・そのガチな強さに、僕はあこがれたんだよね・・・」

「・・・もう引退しちゃったけど、もちろん、僕はその選手のファンで・・・「ああ。僕も、あー言う雰囲気になりたいな」って長く思っていて」

「・・・で、サラリーマンを辞めたから、念願の髪型に出来るなあ・・・と思って、やってる感じ?だから、好きな外見にしているだけだよ」

と、僕。

「ゆるちょさんって、そういう目のつけどころにセンスがありますよね」

「自分の外見に対して「好きな外見にしているだけだよ」って言い切れる大人の男性って・・・どれくらいいるんでしょう」

と、辛辣姫。

「ゆるちょさんって、そういう辺り繊細ですよね。自分の外見にさえ、美意識を持って作り上げている・・・」

「そこに知恵がある・・・それってやっぱり、ゆるちょさんの「しあわせになる為の知恵」のひとつですよ」

と、ユキちゃん。

「ま、それを獲得する事こそ、僕の人生の意味なんだから、当然、そうなるんじゃない・・・」

と、僕。


「わたし、男性のおしゃれって・・・以前、ゆるちょさんが教えてくれたじゃないですか」

「「動物・・・特に鳥類は、男性がおしゃれする事で、女性に求愛ダンスを踊っているようなものだ」って」

と、ユキちゃん。

「ああ。それはそうだよ。オスの孔雀の羽根が美しい理由は、メスに自分の個性をプレゼンしているからだ。もっと言えば、そのオスが持っている遺伝子のカタチを」

「メスに見せつけているのさ。「僕、こんな遺伝子ですねん。どうです?交尾すると、強くて個性的な、いい子が生まれてきまっせ!」ってな感じだよね」

「そのオスの孔雀のメッセージってさ」

と、僕。

「え?動物的にいい子って、どういう子なんですか?」

と、ユキちゃん。

「生物学的に言えば・・・例えば、人間が、ナポレオン側と一般民衆側に分かれるのなら・・・遺伝子的には、「強い個性」と強い意志力を持った個体であるナポレオン側と」

「誰かに依存し、従順に従う「無個性組」・・・一般民衆側に分けられる。もちろん、ナポレオンは、多くの女と寝た事からもわかるように」

「遺伝子の戦略・・・「たくさんの種と交わる事。確実に子孫を残す事」・・・を確実に実現する種なんだ」

と、僕。

「つまり、動物的にいい子ってのは、強い個性を持った遺伝子を持つ個体・・・「たくさんの種と交わる事。確実に次の世代の種を残す事」を実現する個体って事になるんだ」

と、僕。

「そう。その・・・メスからしたら、喉から手が出る程、欲しい遺伝子を持つ個体・・・男性こそ、素敵なおしゃれをすると、わたしは考えているんです」

「オスの孔雀が、美しい羽根をメスにプレゼンし、自分の遺伝子の有用性を訴えるように・・・」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・自分の遺伝子に自信のある男性の個体は・・・女性の目を意識して、ちゃんとおしゃれをして、自分の遺伝子のプレゼンを行う」

「・・・だけれども、自分の遺伝子に自信の無い男性の個体は・・・それを隠したいから、「無個性組」になり、特別、おしゃれもしない個体になる・・・そういう話?」

と、僕。

「そういう事です。だって、サラリーマンを見て下さいよ。皆、無個性なサラリーマン型のスーツを着ているじゃないですか」

「あれは目立たない為の無個性化が・・・そのプレゼンの狙いじゃないですか」

と、ユキちゃん。

「男性のおしゃれな個体が、皆の前に出てきて、①主人公&ヒロインのラブストーリーを志向しているのに対し、②サラリーマン型スーツの男性達は無個性化を狙い」

「その他大勢クラスのラブストーリーを志向しているに過ぎない・・・女性からすれば①な男性こそ、自分のプリンスにしたい男性ですよ」

と、ユキちゃん。

「だから、女子は、①のような男性を社会の中から、見つけようと日々がんばっているんです」

「その①のような男性の印こそ・・・おしゃれ・・・そうじゃありませんか?」

と、ユキちゃん。

「なるほど・・・そういう理屈が裏に隠されていたんだね。僕は単に、好きな自分のあり方でいたいって、そういう思いだったんだけどね」

「僕が好きなあり方でいれば・・・そのあり方を愛してくれる女性に、きっと出会える・・・そういうシンプルな考え方だ」

「僕はサラリーマン時代、自分に自信が無かったから、無難なおしゃれに逃げこんでいた。自分を社会に見せたくなかったんだ」

「・・・ミユウちゃんが大嫌いな「無難」・・・そこに過去、僕は逃げ込んでいたんだ・・・自分を社会に見せる事が怖かったんだ・・・きっとね」

「そういう弱い自分にはもう戻りたくない・・・今は、そんな強い思いがあるかな・・・」

と、僕。

「それに、もうひとつ言えば・・・無個性な個体は、たとえ、子供を作ったとしても、次の世代で、淘汰される可能性が高いです」

「メスであれば、交尾してくれるオスと出会えない、オスであれば、交尾してくれるメスに出会えない・・・出会えないとは言ってますけど」

「それは結局、遺伝子戦略の都合上、交尾の相手として、適切でないと判断されていると言う事だと思います」

と、ユキちゃん。

「実際、今、恋が出来なかったり、彼氏彼女のいない個体が増えていますけど・・・それの裏側の理屈って、異性の個体から「交尾の相手として適切でない」と判断されているって」

「事じゃないですかね?・・・ゆるちょさんの生物学的な説明を聞いていると・・・そんな風に思えちゃいます。すべては、遺伝子戦略の都合上の話のように思えますよ」

と、辛辣姫は、真実を見抜くように言葉にした。


午後のひととき・・・僕らはスィーツを食べ終わって、のんびりと紅茶を頂いている。カフェ風なこの店にはたくさんの若い女性がいて、皆、笑顔でしゃべっている。

「だから、わたし、今日のゆるちょさんの、この状況を見て・・・おしゃれも、男性と女性をつなげる手段のひとつなんじゃないかって、思ったんです」

と、辛辣姫。

「周囲の女性は、この空間の中にゆるちょさんがいる事を嫌ってはいないどころか、歓迎している」

「それは周囲の女性達が歓迎のニュアンスを出している事からも、わかるんじゃないですか?」

「あるいは、女性達は、皆、ゆるやかな笑顔だし・・・」

と、ユキちゃん。

「それって、僕のこの髪型と、女性的な雰囲気が、女性とつながれる手段になっているって言う事?」

と、僕。

「ええ。だって、比較してみれば、いいんですよ。企業戦士なおじさんが、今、この場所に来たら、どうなると思います?」

「女性達は皆凍りつきますよ。そして、皆、「なんでこんなところにあんたが来るのよ!」って不快な表情で」

「そういうニュアンスを相手にぶつけます、確実に・・・」

と、辛辣姫。

「つまり、この場所に来ていい人間と来ちゃいけない人間との明確な差がそこには存在しているって事ですよ」

「つまり、ゆるちょさんはこの場にいていいと、女性達から、合格の評価が与えられているからこそ」

「ここに存在出来るんですよ。それって、ある意味、すごい事なんですよ」

「ここにいる女性全員を味方につけているようなもんですから。それって、世の男性では、なかなか出来ない事ですよ」

と、ユキちゃん。

「女性って、だって・・・ゆるちょさんも知っているでしょうけど、なかなか辛辣ですから」

と、ユキちゃん。

「辛辣姫のユキちゃんに、そう言われたら、何も言う事は無いけどね。確かに、女性は男性以上に、辛辣だ」

と、僕。

「でも、それは腕っ節の強い男性に対する女性の武器なんです。女性の男性の嘘を見抜く能力が高く、そのあり方に辛辣なのも」

「すべては、女性が腕っ節的に弱いからこそ、天に与えられた、対男性用の武器なんですよ・・・」

と、辛辣姫。

「女性は男性に、女性の秘密の花園を見つけられたくないし、壊されたくもない。だから、近くにも寄ってほしくないし」

「視界にすら、入ってほしくはない・・・そういう場所がこの場所だからこそ、並大抵の男性は受け入れられないんですよ」

と、ユキちゃん。

「だいたい、男性の方だって、否定されるのはわかっているから、こういう場所に入って来れないじゃないですか!」

「違います?」

と、辛辣姫。

「そうだね。それはその通りだと思うよ」

と、僕。

「そういう中で、唯一、女性達とつながる事を許されたのが・・・ゆるちょさんだって言えるんじゃないですか?」

「だから、外見や、おしゃれって、女性とつながるには、とても大事なアイテムになるって事ですよ・・・」

と、ユキちゃん。

「それは・・・ゆるちょさん的に生物学的に言葉にすると・・・遺伝子的なつながりすらも、女性たちから許された・・・って事になるかもしれませんね」

と、辛辣姫は、苦笑しながら言葉にした。

「ほう・・・生物学的にこの現象を見ると・・・そんな風になっているんだ・・・なんか、すげー」

と、僕。

「遺伝子と言う側面から見ると、オトコとオンナの物語って、必然的にも見えるけど」

「でも、僕は、男女のラブストーリー・ベースで、オトコとオンナの物語を見たいし、楽しみたいね」

と、僕。

「そうですね。そこには、素敵なムードメーカー役な男性と、マドンナ役の女性のラブストーリーがある・・・そんな見方が、女性としては、素敵だと思います」

と、ユキちゃんは言って・・・柔らかい表情で、何かを、小さい声で、ささやいた。


(おしまい)

人生は、魔の山!(ドラゴンを倒せ!)

2015年09月09日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

なんか、秋の長雨にぶち当たったようで・・・秋雨前線が停滞していますね。

そこに台風直撃とは・・・なんか、ある意味、秋らしくなってきましたねー。


さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)と社長の御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、

若いミユウちゃん(25)と、近所の和風居酒屋で、お酒を飲んでいました。

「ゆるちょくん達には、いつも女性達の好きな、おしゃれ系なお店につきあって貰っているから」

「たまには、こういう男子が喜ぶようなお店にも来なくっちゃダメよね?」

と、笑顔の御島さん。

「へえー。じゃあ、今日は御島さんのサービスって事ですか?」

と、僕。

「うーん、それもあるんだけど、この店の牡蠣鍋が始まったって言うから・・・どうしても来たくなっちゃったのよね」

と、御島さん。ビールを美味しそうに飲んでいる。

「なるほど・・・昔聞きましたけど、牡蠣は月を表す英語に「r」が付く日じゃないと食べちゃいけないって・・・」

「あれって最近、変わって来ているんですかね?」

と、僕。

「最近は、一年中、いろいろな牡蠣が出回っているみたいよ。まあ、でも、今月は、Septemberですからね」

「まあ、安心して美味しい牡蠣が食べられるわ」

と、御島さん。

「それに牡蠣は、ゆるちょくんの一番の大好物でしょう?ゆるちょくん、シーズン始めに、牡蠣食べたかったんじゃないのー?」

「何度当たっても、牡蠣好きの変わらない、ゆるちょくんなら、ね・・・」

と、御島さん。

「図星ですよ。9月になると、牡蠣が食べたくて、気持ちがワサワサしてきますからね」

と、僕はご満悦。

「・・・と、この店に来ると、食べないと帰れない一品があるんだけど・・・「ネギトロ白菜」ください・・・」

と、僕。

「ほんと、ゆるちょくん、そのメニュー大好きよね。毎回、食べてるもの・・・」

と、御島さん。

「ま、皆で食べましょう。どうもこの白菜のシャキシャキ感とネギトロのねっとり感が合わさって・・・美味しいんだよな」

と、僕。

「これ、最初見た時、ロールキャベツを半分に切って、中身が露出している食べ物かと思いましたよ」

「白菜ロールみたいな感じですもんね。でも、中身がネギトロで・・・やっぱり、この白菜のシャキシャキとネギトロの」

「ねっとり感のコントラストがいいですよね・・・うん、美味しい・・・」

と、貴島くんも、笑顔になっている。

「やっぱり、人間は、感情が気持ちよくなると・・・つい、笑顔になるわよね・・・」

と、御島さんも舌鼓を打っている。

「じゃあ、わたし、牡蠣鍋が来るまでのつなぎで・・・ゆるちょさんの好きな「煮タン」を・・・」

と、ユキちゃん。

「お。わかってるじゃーん。さすがユキちゃん。いいセレクト」

と、僕はご満悦。

「このお店に来たら、確かに「煮タン」は外せないわよね・・・肉の繊維がほろりと崩れる感じが、また、美味しいのよね・・・」

と、御島さん。

「わたしも大好きです、「煮タン」。味がすっごく染みてて、美味しいんですよね・・・」

と、ミユウちゃん。

「ミユウちゃんも案外、舌は、おっさん系なのかな?」

と、僕。

「いいえ。わたしは、美味しいものに目が無いだけです。味におっさんも何もありませんよ。美味しいか、美味しくないだけか、です」

と、ミユウちゃんは、笑いながら言葉にした。


「でもさー。ゆるちょくんって、中学2年生の時に、曽野綾子さんの著書「太郎物語(大学編)」を読んで感動した時から」

「今の人生が決まったってよく言うけど・・・具体的には、どういう事なの?」

と、御島さん。すでに日本酒にチェンジし、牡蠣鍋をつついている。

「簡単に言うと、中2の僕はその本を読み終わった時に「よし、僕は将来、太郎くんになる。だから、大学に行く。以上」って決めたんだよ」

「ま、その本は、大学生になった太郎君が少しずつ大人になっていく成長物語なんだけど、彼は経験主義者なんだよね」

「経験する事で、いろいろな知恵を見つけてく・・・まあ、ある意味、冒険の書みたいなモノで、そこで、大人だからこそ」

「授かる知恵を少しずつ獲得していくわけ。高校生の友達との会話が中心だったそれまでとは、全然違って、大人を相手にするようになるから」

「自然、大人な知恵が身についていくんで・・・そこに感動したんだよね、僕は・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんは、以前、「太郎物語(大学編)」について、「多分、曽野綾子さんも、僕と同じ事が好きな「類友」の関係だと思う」」

「「だから、僕は曽野綾子さんの本に感動出来たんだ。「人生は経験こそ大事」って言う、根底に流れる考え方が僕と一緒」」

「「だからこそ、僕はこの本が好きなんだ」って言ってましたよね。わたし、その言葉に目からうろこ、でしたけど」

「好きな本と自分と著者との関係性って、それなんだって、その時、改めて気付かされました・・・」

「ゆるちょさんって本当に頭いいって、その時、思いましたから・・・」

と、ユキちゃん。

「だから、僕は、その「太郎物語(大学編)」に出てきたエピソードは、全部体験してみようと、大学時代に決めたんだ」

「あらかた経験し尽くしたけれど・・・中でも、やっかいそうだったのは、「知り合いの女性が銀座でホステスになっていて」」

「「その店にひとりで行って、その女性と楽しくサシ飲みする」って言うシチュエーションでさー」

と、僕。

「五月(さつき)さんだっけ?「太郎物語(高校編)」のヒロイン。高校生の太郎くんが、ちょっとあこがれる、一年先輩の高校生の女性」

「・・・だったわよね?」

と、御島さん。

「あ。御島さんも、読んだの?「太郎物語」シリーズ」

と、僕。

「それは、当たり前じゃない。ゆるちょくんの人生の羅針盤になった本なんでしょう?「太郎物語」・・・ゆるちょくんの事は」

「すべて知っておきたいもの・・・それは読むわよ・・・。ま、「ゆるちょくんの好きそうな本だわ」って、感じだったけどね」

と、御島さん。

「まあ、そういう感じなんだけどさ・・・まあ、他にも一人旅とか、いろいろ大学生時代にやるべきイベントはあったわけだけど」

「・・・最後にその「ホステスさんを巡る冒険」だけが課題として、残ったんだけど・・・」

と、僕。

「だけど?」

と、御島さん。

「ま、なかなか出来なくてね・・・その環境が揃わなかった・・・実現が案外難しかった。マジで・・・」

と、僕。

「で、やっと・・・30歳くらいで、その課題はクリアした。もっとも銀座じゃなかったし、僕の高校時代にそういう先輩はいなかったから」

「・・・「知り合いの女性がママをやっているお店で、ママと楽しくサシ飲みする・・・」って言う課題に変えて・・・」

「やっと、クリアしたかな・・・」

と、僕。

「それって・・・ジュンコママのお店、ですか?」

と、貴島くん。

「そういう事。まあ、他にも何軒か、ママと仲良く出来てるお店も出来たけどね。大人になって、すげえいい事は・・・ママが個人的に」

「自分の顔を覚えてくれて・・・他の客とは別格に扱ってくれて、個人的に、やさしく飲みの相手をしてくれる・・・そういうシチュエーションが」

「現れる事だね。そうなれた時、僕も、「案外、大人になれてるじゃん、俺」って思えて、正直、嬉しかったね」

と、僕。

「うーん。それって、確かに、大人になれたって儀式のような気がするわ」

「南洋の島で、バンジージャンプが大人になる儀式になっている島があるじゃない・・・あれの日本版ってところかしら」

「知り合いのママに個人的に特別扱いされて、個人的に、美味しく飲むお酒・・・」

と、御島さん。

「ゆるちょさんは、他にも似たような事を言っていましたよ。月に一回お父様を連れて行く、大きな総合病院の医療事務の若い女性に」

「顔を覚えられて・・・毎回、目の笑った、素敵な笑顔で、やさしく対応されて、嬉しい・・・みたいな話。その話からすると」

「・・・男性が大人になるって事は「大人の女性に顔を覚えられて、笑顔で特別な対応されるようになる」って事ですか?」

と、ミユウちゃん。

「・・・もちろん、その理由は、わたしもわかるつもりですけどね」

と、辛辣姫は、言葉にした。

「僕の中のイメージでは、男性って、聖なる火を求めて、神聖な山をどこまでも、登っていくイメージなんだよね」

と、僕。

「そういう中で、いろいろ経験する事になって・・・それが上手く行くときもあれば、失敗する事もあって」

「それがその後の人生に大きく関わっていく・・・上に行く道に出れる事もあれば、そのまま下がっていく道になったり・・・」

「それはいろいろなわけ。だけど、ひとつ言える事は、環境が整備されないと、経験出来ない事ってあるんだよね・・・」

と、僕。

「ひとり旅は、時間とお金さえあれば出来るから、大学生でも出来るけど・・・飲み屋のママさんが、自分を一人前に扱ってくれて」

「それ以上に、特別待遇してくれる・・・って言うのは・・・実現って、結構難しいと思いますよ」

「僕もまだ、未経験だし・・・それをさらっと実現しちゃうのは、ゆるちょさんだからですよ・・・」

と、貴島くん。

「そう言われると、嬉しいね。でも、それも環境整備次第・・・結局、人生って言うのは、まず、子ボスをドンドン撃破していく」

「事なんだよね。ドラゴンクエストと正に同じ。一人旅その他は、20代で実現出来たけど・・・ママ攻略は、30歳になるまで」

「出来なかった。でも、一旦攻略してしまえば・・・その経験がたくさんの知恵になるから・・・女性はこういう感じで」

「対応すれば・・・相手の女性は自分を個人として認めて、別格に扱ってくれて、相手の女性を本気の笑顔に出来るようになる・・・って、わかるようになるんだ」

と、僕。

「何事も経験するからこそ、自分なりに知恵が出来て・・・次に進める・・・これこそ、「太郎物語」シリーズの著者、曽野綾子大先生の正に言いたかった」

「事だと思うよ・・・」

と、僕。

「お店のママを攻略しちゃうなんて・・・銀座のホステスとサシ飲みした太郎くんの上を行ってるわ・・・」

「でも、ま、ゆるちょくんらしい。言ってみれば、わたしも、ユキちゃんも、ミユウちゃんも、そういうゆるちょくんの」

「あり方に攻略されちゃっているってカタチだもんね・・・」

と、御島さん。

「でも、それって、人生って・・・男性にしろ、女性にしろ、素敵な異性を攻略していく・・・その積み重ねって言うか」

「ドンドン難敵に挑戦していって・・・攻略の知恵を集めて・・・実戦投入して、子ボス、中ボス、大ボス、ラスボスと・・・」

「強いドラゴン達を倒していくって事になりますね?」

と、ミユウちゃん。

「まあ、オトコは結婚しても・・・いや、結婚してからの方が、攻略していく女性のレベルは上がって行くもんさ」

「それは、男性が自分の仕事の環境を良くすると言う意味で、支援者を増やしていく・・・人生のステージをドンドン上げていく・・・と言うカタチにおいてだけどね」

と、僕。

「そうね。実力者の女性は・・・女性を本能から笑顔に出来るオトコこそ、価値のある男性だ、とわかっているわ」

「逆に女性を味方に出来なければ、男性は大きな仕事も出来ないし、光り輝く事もないもの」

と、御島さん。

「オトコは、一生、仕事に・・・女性は一生、愛情に生きる・・・このシンプルな法則からすれば」

「オトコは仕事を充実させ、女性の愛情をたくさん受け取るようになること・・・それが人生を輝かせる事・・・それが男性の人生の生き方になりますね」

と、辛辣姫。

「そして、女性は、愛する事の出来る男性を探しながら、生きていく。探し当てたら、素直に愛情を注ぐ」

「その行いは、一生終わる事がない・・・のが女性ね」

と、御島さん。

「愛しい誰かに愛情を注げれば、女性は輝くもの。太陽のように、ね・・・」

と、御島さん。

「なんか、シンプルなんですね。女性の生き方って」

と、ミユウちゃん。

「そうなの。だけど、大事なのは、そうやって、愛情を一生注げる相手の男性を探し当てる事」

「ただ、男性ってだけだったら、愛情なんて注げないもの・・・」

と、御島さん。

「ま、旦那を見つけたモノの、早くに飽きて、自分の息子を恋人代わりにして、愛情を注いじゃう女性がいるけど」

「・・・そういう女性こそ、自分が息子をスポイルしているって事に気づかない・・・そういう女には、なりたくないわね」

と、御島さん。

「だから、子離れ、親離れは、すごく大事なの。だって、それって動物たちは、皆出来ているのよ」

「つまり、それが出来ない親は・・・そういう動物達にも劣るって事になるじゃない・・・」

と、御島さん。

「だから、女性はマザコンを誘発する母親を、蛇蝎の如く嫌うのか・・・でも、わたし、そういう理屈を知らなくても」

「感情的に嫌いだな・・・そういう女性」

と、辛辣姫。

「わたし、マザコンオトコも嫌いですけどね・・・やっぱり、オトコは、聖なる火を探しに、魔の山に挑戦するくらいじゃなきゃ・・・」

と、ミユウちゃん。

「人生は、魔の山への挑戦かあ・・・オトコって、案外、大変なんですね」

と、ユキちゃんは、僕に向かって、笑顔で言葉にした。


(おしまい)




ドンドン素敵になって行く女子、取り残されていく男子!

2015年09月08日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

9月も第二週。梨が美味しいですね。

最近は、皆の為に、皮を向いて、たくさん切って、出す・・・なんてのを楽しんでいます。


秋ですねー。果物が美味しい。


さて、その時、まだまだ、僕らは、御島さん(31)のマンションで肉を食べていました。

メンバーは僕とイケメン貴島くん(29)、若い池澤くん(24)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、

そして、御島さんと言う構成でした。

「でも、秋はまた、素敵な恋の始まりの季節ともいいますよね・・・」

「なーんか、素敵な彼女と、山中湖あたりで、富士山見ながら、キャンプとかしたいですよ」

「朝起きたら、気持ちのいい朝で、富士山がどーんとそびえ立っているのを、朝から、二人して見る、なーんていいですよね」

と、池澤くん。

「ふ。池澤、それは妄想か?」

と、貴島くん。

「いや、大学時代、友人グループで、秋に山中湖畔のキャンプ場で、キャンプした事があって・・・別に恋愛は関係なかったですけど」

「男女のグループでやった、そのキャンプがやけに楽しくて・・・朝の富士山の壮大さを未だに覚えているって奴です」

と、池澤くん。

「ほう。でも、確かにそれは楽しそうだなあ」

と、貴島くん。

「そういう時って、ちょっとしたはずみで、恋が生まれたりするものよね」

「池澤くんのグループでは、そういう事は起きなかったの?」

と、御島さん。

「いえ・・・実は、それをきっかけにつきあい始めた男女は、2組ぐらいいて・・・」

「僕は何もなかった組でした・・・なんとなく、気になっていた女の子はいたんですけどね」

「結局、何も出来なかったからな・・・」

と、池澤くん。

「池澤くん、行動する勇気が無かったんだ?」

と、ミユウちゃん。

「へへ。そう言われると・・・そうですね。でも、いきなり女性に声かけるのも、あれだし」

「今思えば・・・どうやって声をかけたら、よかったんですかね」

と、池澤くん。

「ミユウちゃんだったら、どういう風に声をかけて欲しい?」

と、御島さん。

「そうですね・・・「夕焼けの山中湖を見に行かない?」とか、「朝の山中湖の空気を吸いに行こうよ」とか」

「基本、二人きりになろう・・・って言うメッセージが入っていれば・・・それで、いいんじゃないんですか」

と、ミユウちゃん。

「え?それって、いきなり、ハードル高いんじゃないですか。女の子と二人きりになるって言うのが、まず、ハードル高いし」

「それを相手に言うのも・・・気恥ずかしいって言うか・・・」

と、池澤くん。

「でも、おまえ、高校の時に、彼女いたんだろ?」

と、貴島くん。

「それはそうですけど・・・その期間、そんなに長くなかったし・・・」

と、池澤くん。

「いずれにしろ、池澤くんは、大学生時代は、女性と二人きりになるのに、慣れていなかったって事ね」

「・・・それって大学何年生の頃?」

と、御島さん。

「大学2年生の頃でした。その頃は、まだ、そんな感じでしたよ。だいたい女性と二人きりになったら」

「何を話していいか、わからなかったし・・・何を話したら、女性が喜んでくれるか・・・自分なんかと二人きりになるのは」

「嫌じゃないかとか・・・いろいろ考えちゃって・・・それだけで、脳がオーバーヒート気味でしたから」

と、池澤くん。

「うーん、まず、そこがなあ・・・ダメだと先へ進めないな」

と、貴島くん。

「でも、そういう事を言うんだとしたら・・・池澤くんには、誘いたい相手がいたって事なのね?」

と、辛辣姫。

「え?まあ・・・それは」

と、池澤くん。

「それってどんな子だったの?池澤くん」

と、御島さん。

「ちょっとスポーツやってる子だったんですよ。テニスの同好会に入っていて・・・身長は160センチくらいで」

「中肉中背の健康的な女性でしたね・・・」

と、池澤くん。

「性格的には・・・どんな子だったの?」

と、御島さん。

「真面目で、元気があって、皆に愛されるがんばり屋さんって、感じですかね・・・皆に人気のある女性だったから」

「僕なんかが好きになってもいいのかなって・・・そういう思いがあって、二の足を踏んでましたね・・・」

と、池澤くん。

「オトコって、そういう所あるよな・・・その気持ち、よくわかるなあ・・・」

「その頃って、自分に価値を見つけられないもん・・・そんな自分が相手と二人きりになれるなんて・・・思っただけでも申し訳ないって感情、出てきちゃうよね」

と、僕。

「そうですよね?オトコだったら、そういう感情になる事ありますよね!」

と、池澤くん。

「ふ。そうだな・・・オトコって、輝いている女性を見ると、自分の駄目さ加減を思って・・・引き気味になる事、あるもんな」

と、貴島くん。

「女性はドンドン素敵になっていくのに、自分はドンドン取り残されていって・・・相手の笑顔がより素敵に感じられて・・・」

「・・・でもさ、それって大人になってから気づいたけど、僕を好きになってくれている女性だからこそ、僕の目の前ではいい笑顔でいられた・・・」

「だから、素敵に感じた・・・って言うパターンもあるんだよね・・・」

と、僕。

「へ・・・そういう事もあるんですか?」

と、池澤くん。

「うん。それ、僕の小学6年生の恋だったけどね。まあ、なんとか、両思いになれたけど・・・女性の方がいろいろな事知っていて、すべてが上だった」

「「ゆるちょくん、目が笑っている・・・」って彼女が、僕に言ってくれて、それで両思いになったんだけど、その彼女がまさにそんな感じだったんだよ」

と、僕。

「会う度に彼女は、美しくなって・・・それに戸惑う僕がいてね。でも、そりゃそうなんだよな。大好きな彼に会う度、そりゃあ女性は自分に自信がつくから、綺麗になる」

「しかも、僕を見つめることが出来るからこそ、目が輝く・・・笑顔が素敵になる・・・僕はただ理由もわからず、ドンドン取り残されていく、と感じる・・・そういうもんさ」

と、僕。

「でも、そんな事、その頃は、全然わからないし、ただ、戸惑うだけの僕がいた・・・そういう話だけど、だいたい、10代の終わりや、20代の始めは、オトコって」

「女の気持ちなんて全然わからないじゃん・・・何が起こっているかさえ、わからない・・・そういうアンポンタンじゃん」

「だから、女の子に声かけたくても、どうしたらいいか、わからないからさ・・・結局、何も出来ないもんだよね・・・」

と、僕。

「そうなんすよ・・・夕方、富士山見ながら、僕も、これじゃあダメだって、思ったんですけどね」

「夕飯のカレー、皆で食べたんすけど・・・やけに美味しくて・・・それ思い出すと・・・なんか、涙出てきそうっすよ、俺・・・」

と、シャンパンに酔った感じの池澤くん。

「いっつも、そうなんだよな。勇気が無くて、ひとと同じ事すら、出来ない。がんばろう、がんばろうと思っていても」

「弱いから、すぐ、くじけるし・・・女性の気持ち、ひとつわからない・・・あの時、彼女はやさしい助け舟を出してくれていたのに」

と、池澤くん。泣いてしまう・・・。


「池澤くん、今、結構つらいのかしら・・・」

と、場所を移して、僕らは飲んでいる。御島さんのマンションから程近い、西洋居酒屋の個室に僕らは、いた。

「貴島さんが、事情を飲み込んで、送って行ってくれましたけど・・・何があったんですかね、池澤くん」

と、ミユウちゃん。

「トラウマなのか、こころの傷・・・ゆるちょさん、10代の終わりや、20代の初めって、男性は傷つきやすいものなんですか?」

と、辛辣姫。

「その時代って、初めての事が多いじゃん。初めて女性たちとキャンプ・・・外泊とかさ」

「修学旅行じゃなくて、プライベートで女性たちと一晩を明かすって・・・やっぱ、男子にとっては、大きな出来事だよ」

「だからこそ、思い通りにならない現実に、こころが傷つくんだよ」

と、僕。

「確かに、池澤くん・・・女性が助け舟を出してくれたのに、何も出来なかった・・・みたいな事を言っていたわね」

と、御島さん。

「・・・と言う話だと・・・相手の女性もまんざらでもなかったって事になるけどね」

と、僕。

「お互いわかっているのよ。お互いの気持ちなんて・・・でも、現実には、どうする事も出来ない」

「だって、それは男性の仕事だもの。現実を切り開くのは・・・」

と、御島さん。

「それに、思い当たって・・・池澤くんは、泣いたのかな」

と、ユキちゃん。

「まあ、オトコって、そういうもんですよ。自分がやるべき事が出来ない・・・ちょうどその時代から、恋愛と言う経験に最初にぶち当たる時代だから」

「オトコの義務が増し始めるんですよ。男性の方から、女性に声をかけなきゃいけないけど・・・そのやり方すら、わからないしね・・・」

「でも、それは・・・好きな女子をしあわせにするって言う事だから・・・本来、オトコもやりたい仕事なのに」

「自分が弱くて出来ない・・・だいたい、何をすればいいかも、わからない・・・そんな葛藤を、たくさんする頃ですよ・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんも、そういう葛藤をしたんですか?自分が弱くて、何も出来ない・・・情けない・・・って言う思い」

と、ミユウちゃん。

「ああ。まあ、小6の頃から、いろいろあったけど、高校時代から、大学生の頃って・・・そういう時代だもんね。好きになった女性がいても、何にも出来なかったよ」

と、僕。

「今思い出したけど、当時は、目で女性が訴えていて、だから、こっちもいい感情を持つんだけど・・・そこから先、どうやったら、いいか、わからなくてね・・・」

「そんな事、高校、大学といろいろあったな・・・だから、無力感ばかり感じてた頃だったよ・・・思い切り」

と、僕。

「だいたい、例の名雪ちゃんの事だって、それ、そのものだもん」

「当時は、彼女の気持ちなんて、一切わからなかった・・・美人な女性は、僕みたいなダメな奴にも、やさしいんだな・・・」

「って、理解していたんだから・・・どんだけお目出度い奴なんだって事だよ。彼女の取り巻きは全員、名雪ちゃんが」

「僕に恋している事は知っていたのに・・・僕だけ気づけなかった・・・それこそ、自分の情けなさに腹が立ったよ・・・」

と、僕。

「でも、なんか、それを聞いて思ったんですけど・・・そういう自分に腹が立った経験を持つ男性と」

「そうでない男性って・・・なんか、元々人生に対する考え方が違うのかなって、思っちゃいますね」

と、ミユウちゃん。

「それは・・・どういう事?」

と、御島さん。

「女性の為に現実をどうにも出来ないで、自分に腹が立つ男性って・・・成長の過渡期だと思うんです、男性にとって」

「でも、わたしが見る限り・・・そういう経験を経ていない男性も多いって、言うか・・・」

と、ミユウちゃん。

「なんか、上手く言えないですね・・・えーと、女性を上手く引っ張っていこうとしてくれる男性と」

「そもそもそういう発想の無い男性との違い?女性を守ってくれようと思って成長しようと頑張っている男性と」

「その発想の無い男性との違いかなあ・・・なんか、そういう違いを感じるんですよね」

と、ミユウちゃん。

「なるほど・・・女性を上手くエスコート出来る男性に成長しようとして、頑張っているけど、なかなか上手く行かなくて」

「こころに傷を負うような池澤くんタイプの、大人志向の男性と・・・そういう発想がそもそも無い男性」

「・・・それに付け加えるなら、女性に何でもやって貰おうと思っているマザコンの男性も言葉にしておく必要があるわね」

と、御島さん。

「なるほど・・・そのカテゴライズ分け、よくわかるね。でも、本来、大人志向の男性であることが、その後のその男性」

「そして、その彼の彼女になる女性をしあわせにすることになるんだけどね・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんは、そういう女性をエスコート出来る男性になるまで・・・やっぱり、苦労したんですか?」

と、ミユウちゃん。

「うん。もう、思い切りそうだね。女性に激しく嫌われた時代だって、あったし、女性の気持ちがわからない時期も結構長かった」

「そういう意味では、やっと最近じゃない?気負う事なく、女性をエスコート出来るようになったのは・・・」

と、僕。

「っていうか、昔も今も変わらないのは、飲み屋とかレストランとか・・・美味しいモノの頂ける場所は」

「ほとんど、女性に教わっているよ。だって、女性の方が、好奇心旺盛にそういう店、見つけるパワーがすごいから」

と、僕。

「ゆるちょさんはお店探しなんて、そういう仕事はしなくていいんです。当日、現場に来て、笑顔でおしゃべりしてくれれば」

と、辛辣姫。

「それがゆるちょさんの居場所って事ですか?ゆるちょさんの役割って言うか・・・その人に価値があればあるほど」

「いろいろな義務が免除される・・・それってそういう話ですか?」

と、ミユウちゃん。

「それはあるわね。逆に何も出来ない人間は・・・居場所さえ、作れない。「あなたはいなくて、いいわ」って言う周囲の判断」

「があって・・・当然、居場所を無くしていく・・・そういう話よね」

と、御島さん。

「それって、女性をエスコート出来る男性は、居場所もあるし、いろいろな義務が免除されるけど」

「女性をエスコート出来ない男性は、そもそも居場所が無い。マザコンな男性は・・・えーと・・・」

と、ミユウちゃん。

「女性に果てしなく嫌われる・・・って事じゃない?そういう男性を、女性は視界にすら、いれないし、存在すら、無視ってところね」

と、辛辣姫。

「ほう。明確に分ける事が出来たね・・・でも、確かに、言ってる事は現実に合ってる感じだね」

と、僕。

「わたし、最近、思ってるのは、結婚をいざしてみても、こんなにたくさんの夫婦がしあわせになれてない現実があって」

「それって、もちろん、いろいろ原因はあるんですけど、男性が女性をエスコートする気持ちが無いまま、大人になってしまった」

「って事が大きいのかなって、思っているんです」

と、ミユウちゃん。

「そういう文脈から、言うと・・・今日の池澤くんの涙は・・・女性としては、受け入れられる涙だったって事になるわね」

「彼、女性の為にがんばっているんだもの・・・女性をエスコート出来る男性になるために・・・」

と、御島さん。

「そうですね。涙って、いろいろ考えてみないと、その意味って、わからないんですね」

と、ミユウちゃん。

「そういう意味では、池澤くんは、正しい道を歩んで成長を続けているオトコ・・・そういう評価になりますね」

と、辛辣姫。

「そうね。よかったじゃない・・・わたち達の事務所の可愛い後輩が、そういう道を歩んでいて」

と、御島さんは、満足そうに、言葉にした。


「でも、なんか・・・山中湖畔で、キャンプ張って、男女で、ドキドキする夜を過ごして、朝、壮大な富士山を見るって、ちょっといい風景よね」

と、御島さん。

「男女で、学生くらいの時に、そういう時間を過ごせるって、なんか、素敵よね。まだ、何も知らないからこそ、感じられるドキドキって感じで」

と、御島さん。

「なーんか、青春って感じですね」

と、辛辣姫。

「そういう意味で、言うと、青春って、いつまでなんですかね?」

と、ミユウちゃん。

「普通に言うと、結婚するまでかしら?結婚相手を見つける・・・人生のパートナーを探している間は、青春時代とか・・・」

と、御島さん。

「それが正論って感じですよね。だとすると・・・我らがゆるちょさんは、今、青春まっただ中って事ですか?」

と、ミユウちゃん。

「え?俺?」

と、僕。

「ゆるちょさんは、いいですよね。どこへ言ったって、女性にやさしくされて・・・青春まっただ中で・・・」

と、何かを考えるように辛辣姫。

「・・・だって、それって・・・別に誰と寝たっていいって時間なわけでしょ?ゆるちょさんは!」

と、辛辣姫。何故か、突然、お怒りだ。

「あれ?ユキちゃん、何か怒ってる?僕、ユキちゃんを怒らせるような事、何もしてないよ・・・」

と、僕。

「いいえ、いいんです。わたし、そのシチュエーションに怒っているだけですから」

と、ユキちゃん。

「いや、あのー。そう言われても・・・」

と、僕。

「はい、はい。痴話喧嘩は、それくらいにして、今度、二人きりで、山中湖畔にキャンプでも行ってきたら?」

と、御島さん。

「だって、ゆるちょさん、車持ってないしー」

と、辛辣姫。


過ごしやすい秋の空気感が、さらに街を包み込むようでした。


(おしまい)