「バーチャルで、恋愛体験?バーチャルで、結婚体験!」
と、佳乃さんは、目を丸くして悲鳴をあげています。
「そんなこと・・・公共の電波を使って・・・許されるの!そんなこと!」
と、元レディース上がりの超お嬢様、由美ちゃんは、すでに発火しています!
「「篤姫」でも、慶喜様を使っていたし、脚本家のお気に入りだとは、思っていたけど、今回は、そんな理由でのキャスティングだったの・・・許せない!」
と、いつも冷静な佳乃さんが、怒りを見せています。
「前回、「篤姫」で慶喜役をやった時は、疑心暗鬼な慶喜を演じなければいけなかったから、納得のキャスティングだったけどね・・・」
と、僕も同じような思いを口にします。
「「篤姫」の時に、お気に入りになったんだわ。きっと!だから、今回は、栄えあるGOの初婚相手に・・・」
と、佳乃さんは悔しそうに話します。
「そして、AKIRA、向井理・・・人気者ばかりを、選んで・・・」
と、由美ちゃんも悔しさをにじませます。
「と言っても、実際、どんなことを描く気なんだろうね。バーチャルラブ・バーチャルマリッジってさ」
と、僕は幾分あきれ果て、沢村くんに質問します。
沢村くんは、黒板の前で、ニヤリとしながら、涼しい顔で、答えます。
「まあ、その慶喜様とGOの初婚で、だいたいの要素がわかりました。まあ、単純に言えば、田渕氏本人が、気持ちよくなることを、今後、描くんでしょう!」
と、沢村くんが、さらりと言うと、
「いやー!」「許せない!」
と、佳乃さんと由美ちゃんの女性陣の怒りが炸裂します。
「まあ、初婚では、GOは処女であることが、大事なことでした。だから、わざわざ、春画に倒れるGOが描かれた」
と、沢村くんがさらりと説明します。
女性陣は、食い入るようにその説明を聞いています。その様子をニヤリと見ながら、沢村くんはさらに説明を続けます。
「というか、脚本家が、エッチにこだわっている、ということが、だだわかりです」
と、沢村くんが、言うと、
「いやー!」「何それ!」
と、佳乃さんと、由美ちゃん、大騒ぎです。
「わざわざ、慶喜様との・・・まあ、合体がなかったということを、公にした、ということは、今後、それについて、書く気満々ということが、わかるじゃないですか!」
と、沢村くんが、さらりと言うと、
「許せなーい!」「最低!」
と、佳乃さんと、由美ちゃんは、さらに大騒ぎです。
「ということは、何?AKIRA演じる、豊臣秀勝とは、史実では、子供がいるわけだから・・・とうとうエッチをしちゃった!みたいな、芝居も出てくるわけ?」
と、僕も、興味深げに、沢村くんに聞きます。
「初ちゃんあたりに聞かせるんじゃないですか?「そういえば、そなた、旦那とは、あっちの方はどうなのじゃ?」なんて、言わせて・・・」
と、沢村くんが、言うと、女性陣は静かに見守っています。
「GOが「はい。まあ・・・順調に・・・」くらい返すんじゃないですか・・・絶対に、そのあたりは、ほのめかすはずです。脚本家が喜びたいですからね!」
と、沢村くんは、さらに推理して話します。
「いやー!」「超最低!」
と、佳乃さんと、由美ちゃんは大騒ぎです。
「もしかすると、その場にAKIRAも同席しているかもしれませんね。ちょっと恥ずかしそうにしたりして・・・それで、GOと微笑み合うでしょうね。きっと!」
と、沢村くんは、半分楽しみながら、話しています。
「いやー!」「そんなの、見たくない!」
と、佳乃さんと、由美ちゃんは、大騒ぎです。
「出てきた時、微笑み押しだったでしょ、AKIRA・・・それ、そこにつなげるためかも、しれないですね」
と、沢村くんが言うと、二人とも黙ります。
「でも・・・どうして、そんなことが、わかるの・・・田渕久美子氏が、そこまで、エッチにこだわるって?」
と、由美ちゃんが、女性陣を代表して、質問します。
「うん。確かにそうだね・・・春画だけだと、ちょっと弱い気もするな、その推理の根拠!」
と、僕が沢村くんにツッコむと、沢村くんは、涼しい顔をして、答えます。
「春画だけでは、そこまで、推理できませんよ!」
と、沢村くんは、言うと、改めてニヤリとして、答えます。
「彼女は他にも、この「江」で、セックスを想像させるシーンを描いていた・・・だからですよ!」
と、沢村くんは、言葉を出すと、
「田渕久美子氏のオトナな嗜好も、わかるような、そういう、シーンをね!」
と沢村くんは言って、エロ男爵的にニヤリとします。
僕らは、そんな沢村くんを、驚きを持ってみつめていました。
階段教室には、戦慄が走っていました。
湘南の海岸の風は、さらに、強くなり、雨もひどくなりつつありました。
(つづく)
どうも!「由美ちゃん物語」の由美です。佳乃です。
今日も、気持ちのよい、この場所に来てしまいました!
ほんと、この海風、あの入道雲、ほんとに気持ちがいいわね。
今日で、5月も、終りだけど、でも、この場所では、気持ちいい時間が続くみたいですから(笑)。
そうね。この場所には、梅雨は来ないわ(笑)。
さあ、この坂を登って、あの店に。佳乃さん。
そうね。今日も存分に楽しみましょう!
あなたも、あの店に?
じゃ、ご一緒しましょう!
江ノ電の鎌倉高校駅前から続く一本の坂を、海を右に見ながら登って、ちょっと左に折れると、ほら、ありました。小さなカフェが。
海を見渡せるこのカフェは、昼下がりの気持ちのいい時間を過ごすのに、うってつけ。
さあ、ドアを開けますよ!
「カランコローン」
そして、もちろん、いつものように、奥のカウンターには、マスターのゆるちょさんが、立っています。
「いらっしゃいませ。いつものお席ですね!」
彼は、そう告げるとにこやかに、席を用意するのでした。
さて、今日は火曜日ですね。
今日は天気もいいみたいですから、楽しく過ごしましょう!
テンション高めで、開店です!
というわけで、湘南のカフェで、のんびり過ごす!をコンセプトに、女性向けな時間を過ごしますかねー。
さて、スゥィーツは、フレンチクルーラーでも、どうですか。
暖かいオレンジティーなどで、おいしく頂きましょう!
そうですね、音楽は、ゴンチチなんて、いかがでしょう。
のーんびーり、気持ちのいい海を、眺めましょう・・・。
さて、女性向けな話、というと、どういうものがありますかねー。
このあたり、毎日、ぶっつけなんで、なんも考えていないんですけどねー(笑)。
ま、ある意味、ライブな感じですねー(笑)。
こう、女性っていうのは、まあ、目で恋を語る人々なわけですけどー、
それ以外にも、女性的なメッセージというのは、ありますね。
まあ、もちろん、目って大事で、僕が小学六年生で、モテ期だった時・・・いやあ、中学に入って、二年生になって、太っちゃったんで、
壮絶に、まあ、潮の引くように、女性が消えて入ったという経験をその後にするので、ショックが大きかったですけどね。
実際、女性不信になりましたからねー。
まあ、それは、後の話なんですけど、小六の頃、まあ、女の子二人と僕とで、たまたま、学校から帰っていたら、ひとりの女の子が、
「ねえ、ゆるちょくん。由美ちゃんって、あなたのこと、大好きなのよ!」
と、まあ、仮名ですけど、由美ちゃんの友達である、仮名由紀ちゃんが、大胆にも、僕に言ったんですね。
あれ、友人として、よかれと思って、言ったんでしょうね。
僕は、そんとき、あんぽんたんだったし、気も弱かったので、あまりのことに、何も言えなかったんですねー。
「えーーーーー!」
的な感じで。というのも、僕も由美ちゃんが大好きだったからで、
「ど、ど、ど、どうしたら、いいんだ!こんな時ーーーーーーーー!」
と、壮絶に頭が回って、そのうちに、煙が出てきて、ショートしてしまったというくらい、まあ、サルのようになっていたんですねー。
まあ、小学生ですからねー。
でも、その時、由美ちゃんが、言った言葉を今でも、よく覚えているんですねー。
「あー、目が笑ってるーーー」
と、うれしそうに、由美ちゃんが言った言葉。
これ、当時、僕はあんぽんたんで、なんのことだか、さっぱりわからなかったんですね(笑)。
まあ、でも、よくしたもんで、なんとなく、小学6年生的つきあいをすることができました。
まあ、学校帰りに一緒に二人きりで帰るとか、電話するとか、それくらいでしたけどねー。
まあ、でも、僕的には、天にも登る気持ちでしたけど、小学校を卒業したら、なんとなく、別れてしまいましたねー。
で、その、
「目が笑っている!」
と、喜んだ彼女・・・つまり、小学六年生にして、非言語メッセージを知っていたわけですよ。彼女は!
すごいですねー、女性は。つまり、男性が出す非言語メッセージを彼女達は、知っていて、それを恋に使っていたんですねー。
まあ、やっと今頃わかっているわけですからねー。男って、そのあたり、だめねー(笑)。
まあ、僕もやっとこう、最近になって、女性の出す、非言語メッセージを理解することができるようになったので、
おもっそ、楽しく生きれるようになりましたけど、奥が深いよね、非言語メッセージ!
例えば、女性っていうのは、髪の毛を有効な恋のアイテムにしているんですけど、
まあ、髪の毛は、女の命なんていいますけど、それその通りなんですよね。
僕はマスター時代、ショートカットの女性とつきあっていたんですけど、その頃は、ショートカットがおもっそ好みだったわけです。
でも、これ、よーく考えてみると、長い髪の毛の女性は、女性女性過ぎて、その頃のあんぽんたんで、恋愛経験も十分でない僕には、
対応不可だったんだと、思うわけですよ。そういうのが、今頃になってわかるんですねー。
つまり、女性が髪の毛を長くしているわけは、ただひとつ。
好きな男性、素敵な男性に、モテたいからなんですね(笑)。
というか、それだけ、髪の毛というのは、恋愛攻撃兵器になっちゃうんですねー。
だから、女性というのは、おもしろいもんで、
「わ、素敵な男性!」
と目の前の男に対してそう感じると、すかさず、髪の毛に手をやるんですね。
これは、わかりやすい、男性向けの女性の非言語メッセージです。これ、男子は、知っておくと、有用なんじゃない?(笑)。
これね。僕は生物学的に、女性を見ているんですけど、これ、サルが毛を毛づくろいする行動と元は、一緒なんですね。
そういう意味では、インコなんかも、毛づくろいしますよね。あれ、全部、異性に自分をよく見せるためでしょ。
サルの場合は、服従の意味も含まれるんですってね。相手の毛づくろいをすると、服従してますよ!って意味なんだよね、あれ。
まあ、それは、ちょっと話がズレたので、引き戻しましょう。
女性が、素敵な男性を見た時に髪を直すのは、
要は、自分の髪型を、最高の状態にして、男性に見せたい!という願望が本能的にあるから、
そういう行動に出ちゃうんだそうです。まあ、直すところまで、いかなくても、つい、触っちゃう。これは、本能的なんですね。
だから、そのあたりを使って、自分の男度を確認するのも、いーんじゃないですかね。男子諸君は(笑)。
まあ、このあたりは、
「女性は、見たモノに説得される」
という法則から、来ているんですねー。
だから、男性を前にして、髪の毛をいじっている女性とか、髪の毛を見せたがる女性というのは、その男性に女性アピールをしていることになるんですね。
このあたりは、こう、鳥がアピールダンスをしている光景に、直結しますね(笑)。
「あー、アピールしているアピールしている!」
なんて、思ったりね(笑)。
まあ、でも、こういうあからさまなアピールは、まあ、子供っていうか、10代とかが多いですけどねー。
ただ、目の前の女性が、髪の毛に手をやったら、
「あれ?」
と、男性は、思わないといけないみたいですねー(笑)。
だから、タモリさんが興味を示す、
「髪、切った!」
という状態は、その女性が、
「もう、今は恋はしない。仕事がんばります!」
の非言語メッセージなんだよね(笑)。
だから、
「そうか、失恋したのか?」
という解釈と、
「そうか。男をフッたのか?」
という二つの解釈のどちらかが、正しかったりするわけです。
だって、髪の毛は、女性にとって、とっても大事な恋愛戦略兵器なんだからねー。
髪の毛はすぐに伸びないしねー。
だから、大切なんですねー。
だから、こう、昔は、結婚する時、そして、結婚をしたあと、髪の毛をかくしたんでしょうね。
「もう、恋はしませんよ。誘惑もしませんよ」
という決意表明っていうんですかね。角隠しとも言いますが(笑)。
だから、ねー、髪の毛が普通に長いと、男性は、やられやすいんですよ(笑)。
ほんと、アップにしてまとめていると、そうでもないのに、髪の毛を解くと、まあ、あの解く瞬間もいいけどねー。
セクシーだよねー(笑)。あのあたり、やられますね(笑)。長い髪の毛が、解けていく感じ・・・。
ま、本能的にやられるんですね。男は。あのシーンに。
だから、そういう外見にやられないように、人間、中身ですからねー(笑)。
と、考えているわけですけど、やられそうだなー、俺(笑)。
だからさー、女性は、おしゃべりして、人間性の良さをおもっそアピールしまくって、
「いい感じになったかなー」
と思ったら、そこで、髪の毛を解くシーンを見せるわけですよ!(笑)。
そうすると、ドキーンと、こう、男性のハートを打つことができるんだと思いますねー。
本能的に男性は、やられるな(笑)。
あとは、胃をつかめって言うよねー。
まあ、僕なんかは、料理しないと、生きていけないので、毎日、料理しているんで、そのあたりは、どうなんでしょうねー。
でも、こう、
「あなたのために、料理作ったの!食べてみて!」
なんて、やられると、すーぐ落ちそうだなー(笑)。
その、なんていうのかな、わざわざ、作ってくれた・・・というところに、やられるんだな、男は(笑)。
「わざわざ、俺のために・・・」
その感情だもんね。うまいか、まずいかは、二の次だと思うけど、おいしいと、さらに倍!的にアピールだよねー(笑)。
あと、男性は、やっぱり、理解されていること、だろうね。
「あ、こいつ、俺のこと、わかってくれているんだー」
と、思うと、やっぱりうれしいもんね。
というか、それが、一番必須だったりしてね(笑)。
やはり、相互理解が、大事ということでしょう。
そして、価値観が近ければ、言う事なし。
僕は美しいもの・・・美術品とか、好きなひとが、好きですね。
一緒に美術館とか、行きたいしねー。
って、いつの間に、自分の希望を書いているんだ?(笑)。
まあ、でも、髪の毛ってのは、それだけ、女性にとって、大事なんだなーってことですかね。
女性が、髪の毛に手をやるのを見たら・・・その時、二人の新しいストーリーが始まる!っていうことでしょうね。
それが、この記事の結論かな。
さて、長々としゃべってきましたが、
今日はこのくらいにしましょうか。
海も綺麗に見える時間に入ってきました。
みなさん、楽しんでいってくださいね!
ではでは。
そう言って、マスターは、カウンターの中へ、戻って行きました。
「なかなか、楽しい、5月でしたね!」
と、由美さんは、海側の席で、楽しそうに、話されています。
佳乃さんも満足そうな表情で、ティラミスを食されています。
みなさん、楽しい時間を過ごされているようですね。
静かな時間が、波音と共に過ぎていきます。
太陽がさんさんと降り注ぎ、海はどこまでも、気持ちよく、広がっています。
海の見える静かな午後。ここでは、気持ちのいい時間だけが、過ぎていきます。
というわけで、さっきの記事で、
「不信任決議が出るのは、そうすることにメリットがある、国民や被災者のために、絶対になると考えている国会議員が多い現れなのでは?」
ということを結論にしました。
まあ、ある意味、国会議員は、政治のプロですから、そのプロがそう判断した、ということでしょう。
そのメリットという部分について、「今日の愚痴!」的に考えてみましょう(笑)。
現実的なデメリットを考えてみれば、かんなおと、という人間に、協力しようと言う人間が、皆無だ、ということに問題があります。
本来であれば、救国内閣が立ち上がり、一斉に、東日本の復興に尽力すべきだと思います。
しかし、まあ、サンケイ新聞の阿比留瑠比記者が、指摘した通り、
かんなおと、という人間が、総理の椅子にこだわり、誰にも渡さない姿勢を見せているから、うまく、いかないのです。
周りも協力しようとしないし、彼を削除しようと躍起になっている状態なんですね。
これは、彼のこれまでの政治人生の不徳の致すところ、でしょう。すべてね。
例えば、彼はたくさんの会議を作りましたが、これは、すべて、失敗を他人の責任になすりつけるためです。
震災が起こった時、彼は、
「これで、2年は、首相を続けられる!」
と、言った、という情報が、まことしやかに伝えられました。
実際、彼がそういうことを言ったか、どうか、ではなく、そういう話が民主党から漏れてくるということが、彼の不徳の致すところ、なんですね。
震災後、彼がやったことを考えてみてください。
ヘリに乗って、現場に駆けつけるパフォーマンスを見せただけじゃないですか。
しかも、それは、原発の問題に微妙な影も落としたし、政府と東電の連携の不手際を露呈させ、問題収束に、一定の影を落としたんですよ。
原発の細かい部分をわかりもしないくせに、
「俺はわかっている!」
と、口を出し続け、問題の収束を実際に遅らせているのは、この理系バカ、かんなおとですよ。
実際、現場レベルで、この人間は無視されたわけでしょ?注水問題において。
つまり、司令官として、すでに失格の烙印が押されているんですよ。
阿比留瑠比記者のブログによれば、と、ちょっと抜き書きさせてもらいます。個人のブログなので、申し訳ないんですけど、
ちょっと首相に対する、大事な指摘なので。
「原発事故の対応をめぐっては、例えば東電のエンジニアが「ご説明」に行くと、肝心な説明は聞かずに「あれはどうなんだ」「これはどうか」と」
「本筋から離れた技術的なことを矢継ぎ早に質問し、相手が答えに窮するまで続けて最後は勝ち誇るというのですから始末におえません」
これ、理系バカの典型。というか、こういう人間は、絶対に管理者になれないし、してはいけないでしょう!
普通にサラリーマンを経験したひとならわかると思いますが、絶対出世できないタイプですよ。こういう人間は。
「福島第一原発の非常用電源であるディーゼル発電機が壊れた際も、普通の政治家ならば、「その事態にどう対策を打つか」を考えるところを」
「菅首相は「なぜディーゼル発電機が壊れたのか」の原因究明に異常な関心を示し、議論がなかなか対策まで進まなかったと聞きます」
また、出た理系バカ。そんなの技術者のする仕事で、首相の仕事じゃないだろ!
っていうか、こいつ首相の仕事してねーんじゃねーの?だって、これじゃ、趣味でモノを追求しているとしか、考えられないだろ!
「ある省庁幹部は「震災発生当初の菅首相のクレージーな原発へのこだわりで、(あまり考慮されなかった)被災地支援は10日遅れた」と言っていましたし」
「福島県の現地対策本部でも同様の指摘を聞きました」
こいつ、ほんとにバカだ。こんな奴、首相にしていたら、絶対に、復興が遅れるだろ!
っていうかさ、こいつ、自分が理系だから、
「俺はできる!」
とか、勘違いして、楽しいおもちゃで、遊んでいる状態になっているじゃん。
おまえみたいな人間、普通に理系の会社に行けば掃いて捨てるほどいるし、あんたみたいに、レベルの低い人間は、
まず
「使えない奴!」
と烙印押されて、誰からも相手にされないよ。そのレベルだぜ、こいつ!
ま、理系のサラリーマンだった、人間から、言わせてもらえれば、だけどね。
ということで、生の情報を考慮したら、絶対、こいつを首相にしていては、復興の妨げになることが、わかっちゃいましたねー。
やっぱり、生の情報は、大事ですねー。こういう生の情報に接しないと、正しい判断は、できません。
だから、
「原発問題が収束していないのに、司令官を変えるなんて、ナンセンスだ!」
とか、ほざいている人たちは、生の情報に接せずに、べき論だけ唱えているナンセンスな人間達だ!と指摘できると思います。
だいたい、原発の現場の司令官が、
「あいつは、だめだ!」
と烙印を押したんだから、あとは推して知るべしです。
「現場の判断が、なによりも、優先される!」
こちらの方が大事だと思います。
少なくとも、彼を変えねば、復興は、うまく進まない、と断言できるでしょう。
「彼がヤメれば、救国内閣的に、協力できる!」
と多くの国会議員が考えている、というのが、実情だと思います。
であれば、そうするべきなんじゃありませんか?メリットばかりでしょう!
生の情報に触れもせず、べき論ばかり唱える人間は、結果、不幸になると思いますよ。
僕は不幸になりたくない。
だから、現場の人間の判断や、生の情報からの判断が、重要だと思いますね。
それが、この記事の結論かな。
べき論だけで、生きていける程、人生は甘くない。
そう思いますね。
ではではー。
「日本人の見方・考え方の基本は、今でも、武士道である」
というのは、まあ、今までいろいろ論考してきた中で、わかったことなんですけど、
まあ、簡単な証明方法としては、
「良作な、時代劇を見て、スカっとするから!」
ということが言えそうですね。
まあ、「新選組血風録」の「臆病者」の回を見て、
「すっげー、かっちょえー!」
と、スカッとしましたからね。実は、もう、何回も見なおしていて、長坂小十郎のファンになりそうな勢いですからね(笑)。
まあ、僕はああいう、自分をスカっとさせてくれるような良作には、いいエネルギーがたーくさん含まれていると思っているんです。
納得するストーリーってのは、いいエネルギーをたくさん含んでいるんですよ。だから、そういう良作を見ると、いいエネルギーをたくさん、もらったことになる。
僕は、そういういいエネルギーをもらう行為をシビアに、生活の中に取り入れていくことで、日々の生活がしあわせになるんだ、と考えています。
なんというのかな。これも、エネルギー保存の法則だと思うんですよ。だから、逆に、「江」を見ちゃうような、エネルギーを抜き取られるような行為は、
やっぱり、自分の生活の中から、削除していくべきだと思うんです。
つまり、アゲてくれるモノは、自分の周りにたくさん置いて、自分をサゲるモノは、自分の周りから、無くしていく方向にすべきなんですよね。
それが、日々のしあわせを生むわけです。
まあ、「江」については、「由美ちゃん物語」にも、書いている通り、
「公共の電波を使って作者アゲをしている」
という、まあ、日本的には、超おこがましい言霊ストーリーですから、特に男性は、不快になるのは、当たり前なんですよ。
「なんで、俺が、田渕久美子アゲストーリーにつきあわなきゃ、いけないんだ!」
って気持ちになりますからね。
ま、だめ女につきあう気はさらさらなくて、単なる現象についてのリポートをしているに、過ぎないわけですけどね。プリプリ通信は。
と、話がずれましたねー。元に戻しましょう(笑)。
「水戸黄門」という時代劇があります。
なんか、最近まで、東野英治郎版が、夕方流れていましたねー。ちょっとびっくりしましたけど、なにしろ、僕が小学生の頃、すでに再放送で、
東野英治郎さん版が流れていましたからねー。
ま、でも、やっぱり東野英治郎さん版は、一番、視聴者にアピールするんでしょうね。多分、視聴者の中心は、お年寄り層だと思いますから、
やさしさと怒り表現のメリハリの効いた東野英治郎さんの演技が、一番、楽しめるんでしょうねー。
だいたい、なぜ、「水戸黄門」が若者には、あまり人気がなく、お年寄りに人気があるか、と言えば、これは、もう、人生経験の違い!と指摘できると思います。
若者は、人生経験も乏しいし、まあ、学生くらいまでは、友人同士でじゃれあうことができるので、人生の厳しさというものは、あまり経験していないわけです。
それに対してお年寄りは、人生の苦しさ、つらさ、責任の重さ、その他を存分に体験してきている。
「人生いいことばかりじゃない」
それを身を持って知っているからこそ、ああいう予定調和的快感に喜びを感じられるんですね。
つまり、
「ああいう予定調和は、人生には、あまりない」
ということを、身を持って知っているからこそ、喜べるんです。
それに対して、学生くらいまでの、ガキンチョは、学生生活レベルの苦労しか、知らない。
つまり、予定調和的な良いストーリーというのは、
「こんなの普通じゃん」
的にしか、思えない。
「人生というのは、楽して生きていけるんじゃないの?俺なら多分できる!」
と、誰しもが考えていますからね。だから、予定調和のありがたみがわからないんですね。
まあ、だから、人生経験というのは、とても、価値のある大事な経験だ、と言えるんですね。
そして、その価値観や美意識の根底にあるのが、武士道なんです。
さて、日本人は、そういう武士道の目で、一般の生活やら、政治の世界を見ているというのも、大事な点なんですね。
時代劇を見ている時と同じように、一般の生活も、政治の世界も、見ている。
ここが、おもしろいところで、それは、
「小沢議員の人気の無さ」
に現れているわけです。つまり、一般の日本人は、小沢議員に、悪代官的な匂いを感じているんですね。
ここで、大事なのは、悪代官という資質を、見抜いてしまう日本人の
「ひとを見抜く力のすごさ」
です。つまり、僕がいつも主張しているように、
「人間は、その顔に、資質が現れてしまう」
ということです。それを日本人は、経験的に知っているんです。
だから、いくら言葉で否定しても、顔に現れているそのひとの資質、性格というのは、隠しきれないんですねー。
さて、日本人として、最も価値のある行動とは、何だ?と思います?
これは、例えば、「新選組血風録」の土方や近藤、沖田の行動に表現されています。
まあ、あんまり、そのあたり、触れてませんでしたけど、彼らは武州多摩の百姓の出なんですね。まあ、沖田は、生まれは、ちょっと違うんですけど、
まあ、武州多摩の価値観を持っている。武州多摩は、天領で、税金も安かった。他の百姓に比べれば特別な意識が強くて、
「将軍様の百姓!」
という意識が強かったんですねー。
だから、
「将軍様を守る武士になる!」
という彼らの素志が、新選組を生んだ!と言えるんですね。
つまり、日本人が最も価値を置く行動とは、
「大切なモノのために、身を捧げる!」
という行動です。
これが、日本人にとって、最も賞賛される行動なんですね。
じゃあ、逆に、最も非難される行動は、なんだと思います?
これは、
「大切なモノのために、身を捧げる「ふり」をして、実は、自分だけのための利益追求をする!」
という行動ですね。
だから、古来、
「裏切り!」
というのは、非難されてきたわけです。
そして、この日本で古来、最も価値のある行いとは、もちろん、
「大切なモノに身を捧げる行い」
ですが、その中でも、
「天皇のために、身を捧げる行い!」
というのが、最も価値のある行いとされてきたんですね。
日本の長い歴史の途中、天皇の代わりに軍事を行う、征夷大将軍という人間が出てきたので、
武家の世界では、
「征夷大将軍のために、身を捧げる行い!」
というのが、最も価値のある行いになっていました。
新選組も、その系譜に連なります。
しかし、この征夷大将軍も、天皇のために、働くからこそ、価値を認められてきたんですね。
だから、天皇と征夷大将軍が、戦うとなると、本来は、天皇が勝つのが、正当なわけなんですねー。
でも、もちろん、逆の場合もありました。まあ、だから、楠木正成なんてひとが、
「天皇を助ける武士の象徴」
として、崇められたりもするわけですね。
ま、それは、いいとして、とにかく、この日本においては、
「天皇のために、働く」
ということが、最も価値のあることだったんですね。
それが、第二次世界大戦で、やり過ぎちゃったもんだから、その考えが、日本を敗戦に導いたとして、戦後封印されたわけです。
ですが、まあ、二千年近く、日本人のDNAに刻み込まれている価値観ですから、そう簡単に廃れるものではない。
だから、今でも、日本人の心の奥には、天皇を尊崇する自然な気持ちがあるんですねー。
さて、というわけで、日本人の価値観を見てきましたが、
じゃあ、今、この時代、震災後の今の時代の価値観は、どうか、というと、
これは、天皇に代わって、被災者が優先順位、第一位になったと見ていいでしょう。つまり、
「被災者のために、身を捧げる」
ということが、最も、価値のある行動だ、と言えるんですね。
さて、この結論が欲しかったから、ここまで、長く説明してきたんですけど、さあ、この価値観で持って、現代を見てみましょう。
今日のトップニュースは、
「菅内閣に対して、衆議院で、不信任決議が、野党指導の元、提出される見込みがある。与党からもそれに同調する動きがある」
というものです。
さて、この国会議員達の動きに対して、さっき説明した価値観、
「被災者のために、身を捧げることが、一番」
から、見たら、どういう想いになるでしょう?
被災者の方々は、
「復興が先だろ!復興より、自分の利を先に考えるなんて、けしからん!」
という結論になりますよね。当たり前です。先にも説明したとおり、日本で最も嫌われるのは、
「被災者のために、身を捧げるふりをして、自分の利を最優先する行動」
だからです。
ですが、一歩引いて考えてみましょう。
今、最も大事にしなければならない、被災者に、こう思わせるような、行動であるにも、かかわらず、多くの国会議員が、
「そう思われてもいい。しかし、今は、日本のために、被災者のためにも、この行動をとらなければ、いけない!」
と考えている現実が、あるわけです。
国会議員というのは、有権者の想いに敏感です。そういう生物ですからね。
それでも、今回は、
「これをやることが、将来的にも、日本のため、被災者のためなんだ!被災者の方にも、最終的には、絶対わかってもらえるんだ!」
と思っている、ということなんですね。
現象として、そういうことになっている、という事実が、まず、あるわけです。
つまり、これは、国会議員が、自分の利のため、ではなく、国民のため、被災者のためを思ってやっていることだ、と言えるんですね。
「大切なモノのために、身を捧げる!」
日本人が最も賞賛する行為をやろうとしているのが、この国会議員達なのでは、ないですか?
まあ、もちろん、結果的にどうなるかは、わかりませんが、
そういう想いを国会議員ひとりひとりが、持っている、ということは、事実だということが、言えるのではないでしょうか。
それが、この記事の結論かな。
日本人というのは、おもしろいですね(笑)。
ではでは。
おはようございます。
いやあ、超朝です(笑)。
まあ、朝の明けていく感じというのは、やはり、さわやかですねー。
まあ、皆さん眠っている時間ですから、静かですし、そういうのを感じながら、文章を書くのも、なかなか楽しいですねー。
集中するんですよね。ほんとに。だから、いつの間にか、結論が出ちゃう!みたいなね。
まあ、楽しいひとときを味わっているわけですけどねー(笑)。
で。
今回から、この朝のおしゃべりから、記事は、独立させることにしました。
まあ、この毎日の僕的おしゃべりも、ひとつの記事として、独立させちゃおうと、まあ、そう考えたわけです。
この記事、見なくてもいい!ってひともいるでしょうからねー(笑)。
で、ここでは、自分の生活的な話をすれば、いいのかなーと。
さらっとね(笑)。
どうすかねー。最近、日々心がけているのは、やっぱり、いいエネルギーをどこから、もらうかってことですかねー。
まあ、「新選組血風録」からは、いいエネルギーをもらっているから、満足ですよね。
それから、この超朝の時間帯も、楽しいし、いいエネルギーをもらっているんですよね。
あと、テレビをつけない時間帯も、非常に気分がいいですね。こう、好きな音楽をソフトにかけたり、なにかを考えていたり・・・。
あのー、ブログをやりだしてから、僕は、常に何かを考えているようになりましたね。
しかも、それが、楽しいんですよ。実際に。
多分これは、僕の尊敬する・・・というか、かなり話が合う、齋藤孝先生が、言っていたことでもあるんですけど、
「ひとつのことをガンガンやると、より、その能力が開発されて、さらにガンガンできるようになる。いい循環に入る。疲れたり、疲弊したりしなくなる」
ということなんだと思うんですね。
斉藤先生は、一時期、論文を書きまくったそうで、よく周りのひとから、
「そんなに論文書いたら、才能が枯渇しませんか?よく疲れませんねー?」
ということを言われたんだそうです。
でも、
「才能が枯渇するなんてことは、絶対に、ない。才能が開発されるだけだ!」
ということに、気がついたんだそうです。
まあ、僕も、このブログを見て頂ければわかりますが、まあ、たくさん記事を書きまくっています。
普通なら、
「そんなに記事を書いたら、ネタがなくなるんじゃないのー?」
と、思われるところでしょうけど、全然逆なんですね。
「発想が発想を呼び、新たにつながりあって、新しい発想につながる」
僕に関して言えば、そういう状況で、つまり、記事を一本あげる!ということは、僕にとって、発想の進化、成長なんです。
だから、毎日、考えていることが、進化するし、新しい見方もできるようになるんですねー。
つまり、僕にとって、ブログの記事を書くことは、日々のエンジンそのものなんですね。
このエンジンを回すことが、日々のしあわせの、大元なんですよ。僕にとっては。
だから、疲れたりしないんですねー。というより、楽しいし、おもしろいし、さわやかだし、超朝は、僕に、ほんとに、しあわせをくれているんですねー。
みなさんも、しあわせの源を確保するべきです。
僕のしあわせの源は、超朝に、記事を上げることですねー。
それが、この記事の結論だな。
うーん、なんか、いー感じー(笑)。
ではでは。
「歴史そのものに対する強い怨念・・・」
沢村くんは、まひるちゃんの言葉を噛み締めるように、言葉にしています。
「そして、同時に歓びという感情も感じた・・・なんだろう。強い怨念と、歓び・・・」
と、まひるちゃんが不思議な表情をします。
「その感情に関わる、誰かの表情なんか、見えたかい?」
と、僕がまひるちゃんに聞くと、
「ううん。それが、明確に見えなかったの・・・でも、その二つの別々の感情は、明らかに、感じたの・・・」
と、まひるちゃんは、不思議そうです。
「それは、いくつもの思念から発せられたから、じゃないかな?」
と、まひるちゃんとコンビを組んで長い沢村くんは、経験的に感じます。
「怨念と歓び・・・まったく逆の想いよね」
と、佳乃さんは、由美ちゃんに言います。
「そうですね。田渕久美子さんの中に、そういう想いがあったとしたら・・・誰がそれを与えたか、ですね?」
と、由美ちゃんは、姉代わりでもある佳乃さんに丁寧に答えます。
「そこだね。さすがに、由美さん、考えのキレがいい」
と、沢村くんは受けると、黒板の前に戻ります。
「そして、それは、「江」の内容を考えれば、すぐわかる」
と、沢村くんは、うれしそうに話します。
「覚えているかな。一番最初に僕が話した話を・・・」
と、沢村くんは皆に訪ねます。
「GOが尊敬して、GOにやさしくしてくれたのは、唯一、織田信長だった・・・という話?」
と、由美ちゃんが話します。
「そして、この作品で、最も貶められているのは、秀吉・・・」
と、佳乃さんも話します。
沢村くんは、にこやかに、答えを出すように、
「田渕久美子氏は、怨念で持って、秀吉を描き、歓びがあるから、織田信長をよく描いたんじゃないですかね?」
と、指摘します。
「そうか・・・でも、なぜ、歴史に対する怨念が、秀吉を貶めることになるんだい?歓びから、信長をよく描くって、どういうことなんだ?」
と、僕が疑問を呈します。
「田渕久美子さんの現在のプライベートでの敵と言ったら誰ですか?」
と、沢村くんは、にこやかに質問します。
「兄である、高志さん!」
と、佳乃さんが叫びます。
「そう。そして、その高志さんは、何をしたひとですか?」
と、沢村くんが、さらに、にこやかに質問すると、
「「篤姫」で、歴史部分を描き、田渕久美子氏に、恥をかかしたひと!」
と、由美ちゃんが叫びます。
「ストーリーを書く人間は、おうおうにして、自分の作品の中で、自分のやりたいことを表現します」
と、沢村くんは、ニヤリとしながら、僕を見ます。
「その証拠に、この物語の一番冒頭、ゆるちょくんは、由美さんとおしゃべりをしていた・・・それを一番最初にやりたかったから・・・違いますか?」
と、沢村くんは、僕に質問します。
「ははははは。まあ、その通りだ」
と、僕は白旗をあげます。
「つまり、田渕久美子氏は、歴史の怨念を高志さんに叩きつけ、「江」の中で、秀吉に仮託し、徹底的に貶めているんです!」
と、沢村くんは、結論的に、指摘します。
「この記事の中にあるじゃないですか!田渕久美子氏は、仕事の遅い高志氏に、いつも愚痴を言っていた、と。それは、「江」の中のGOのヒデヨシに対する姿、そのものじゃないですか!」
と、沢村くんは、指摘します。
「確かに、GOを田渕久美子氏本人に仮託して、書いているとしたら、GOの、あのヒデヨシに対する姿は、田渕久美子氏の日常と同じということになるわ・・・」
と、由美ちゃんも、うなづきます。
「あのGOの、ヒデヨシに対する怒りは、高志氏に対する田渕氏本人の怒り・・・でも、おもしろいことがあるわよ。今回、ヒデヨシは、作戦をことごとくGOから教えてもらっている・・・」
と、佳乃さんが、何かに気づいたように、ちょっと半笑いです。
「佳乃さん、気づいたね。そう。あのヒデヨシに、ことごとく作戦を献策するGOの姿・・・あれは、歴史をことごとく高志氏に教わった事実への田渕氏の意趣返しさ。笑うね」
と、沢村くんは、その事実を明らかにして、笑います。
「はー・・・。なんだか、かわいそうだわ・・・それを知ると、女性の一番、悲しい部分が出ている・・・」
と、由美ちゃんは、少し悲しそうにします。
「だから、ヒデヨシは、ことごとく下種な男に描かれるんだねー。すべて、悲しい女性の意趣返しか・・・俺たちは、そんなものを見せられているのか?」
と、僕は口にすると、だんだん、腹が立ってきます。
「まあ、そういうことです。田渕氏は、言霊を使って、意趣返しやら、いろいろ自分のために、やっているに過ぎないんです」
と、沢村くんは、悲しげに言います。
「「江」という作品、あれは、視聴者ではなく、まず、自分が楽しむための、言霊ストーリーなんですよ!」
と、沢村くんが、言うと、
「そうか!だから、GOの結婚相手は、慶喜様、AKIRA、向井理なんだ!」
と、佳乃さんが、悲鳴をあげます。
「そう。田渕氏は彼らと、バーチャルな恋愛と結婚生活を楽しむつもりなんですよ!言霊を使ってねー!」
階段教室には、戦慄が走っていました。
湘南の海岸の風は、さらに、強くなり、雨が降り出していました。
(つづく)
どうも!「由美ちゃん物語」の由美です。
今日も、佳乃さんを連れて、あのカフェにやってきてしまいました!
こんにちわ。佳乃です。あの気持ちよさが忘れられなくて、また、あのカフェにやってきてしまいました!
この、どこまでも、果てしなく海が広がっている感じ。そして、あの白い雲。ここは、本当に、気持ちがいい場所です。
佳乃さん、さあ、あの坂を登りましょう。
あ、あなたも、あのカフェに?
じゃあ、ご一緒しましょう!
江ノ電の鎌倉高校駅前から続く一本の坂を、海を右に見ながら登って、ちょっと左に折れると、ほら、ありました。小さなカフェが。
海を見渡せるこのカフェは、昼下がりの気持ちのいい時間を過ごすのに、うってつけ。
さあ、ドアを開けますよ!
「カランコローン」
そして、もちろん、いつものように、奥のカウンターには、マスターのゆるちょさんが、立っています。
「いらっしゃいませ。いつものお席ですね!」
彼は、そう告げるとにこやかに、席を用意するのでした。
さて、今日は月曜日、いつものように気持ち良く一日を過ごしましょう!
元気で、前向きに、楽しく、過ごすことが大切ですね!
さあ、今日もテンション高目で、開店です!
と、入梅して、雨がちな毎日ですけど、ここだけは、常に気持ちのよい、快晴の場所ということで、
湘南のカフェで、気持ちのいい風に吹かれながら、海の風景に囲まれて、のんびり、お茶しましょう(笑)。
さて、スィーツは、おいしい、ストロベリーパフェで、いかかでしょう。
そうですねー、音楽は、こんな感じは、どうでしょう。
初夏の午後をゆっくり、堪能しましょう!(笑)。
さて、今日は何のおしゃべりをしましょうかねー。こう、女性と話している気分で、
最近、女性と話したネタですかー。まあ、恋バナ関連ですかね(笑)。
えー、僕は若い頃は、ほーんと、残念な外見で、まあ、僕は長いこと美術部にいた人間なので、自分の外見を見るたびに、
「あちゃー」
と、思っていたんですね。まあ、美しいものに力のあることを知っていましたから、どうしても、その逆ベクトルな自分の外見を見るたびに、
「はぁ・・・」
と、ため息をついていました。
まあ、ガキンチョだったこともあるし、若かかったんで、いろいろ不安もある・・・しかも、大学のマスター時代からつきあってきた女性に捨てられた直後でもあって、
会社に入った頃は、その三重苦のおかで、たちまち、食やお酒で、ストレス解消→肥満!ということで、わっかーりやすい、だめだめ循環に陥ったんですねー。
まあ、肥満すれば、さらに、モテからは、遠ざかる・・・ということで、さらに、自分の外見なぞ、気にせず、飲食するようになり・・・たちまち、15キロ近く太りました。
まあ、そういう時って、
「これが、俺の人生だ・・・」
的にあきらめちゃったりするわけですよ。
まあ、若い頃って、まあ、あっさり、弱い人間だったりするわけですねー。
でも、まあ、ある時、ある女性に久しぶりに再会することがあったんですね。
大学時代に僕が恋した女性です。
この女性は、人生に真摯に立ち向かう女性で、勉強もよくできて、聡明で、まあ、多くのひとから、認められて、いましたよ。
まあ、その頃も、僕はあんぽんたんで、あんまり勉強できなかったんで、まあ、この女性は、天の上のひとだったんですね。
恋愛戦略武器は、ひとつも手にしていない・・・というより、僕と話すこと自体、彼女にとって、マイナスなんじゃないか、というくらい、だめだめ君でした。
でも、そういう超逆境の中で、僕はこう考えたんですね。
「彼女は、素晴らしい女性だ・・・こんなに素晴しい女性がいるのだろうか・・・」
と、素直に恋したことを僕は認めて、
「彼女の人生の中に、僕は、なにかの形で、残りたい。しるしというものをつけなきゃだめだ。自分が愛したという記録を絶対に残さなければ!」
と、自分の中で、強烈に思ったんですね。
当時、その彼女が、研究室の先輩に、恋し始めていることは、わかっていたんですね。そりゃ、まあ、誰よりも彼女を見ているわけですからね。
わからないはずはない。というか、痛い程わかるから、自分の胸がめちゃくちゃ痛い・・・。
だけど、そういう時だからこそ、必敗を覚悟で、行動しなければいけない!と、より強く思った。
僕はこういう、超逆境に陥ると、いつも以上に力を発揮するタイプの人間なんですね。今、考えると、ですけど(笑)。
ま、ある意味、考え方が、武士ですよね(笑)。
それで、僕は負けることは完全にわかっていたんですけど、告白したんですねー。
彼女が、意識的に、その先輩との恋に踏み出す前に・・・。
まあ、もちろん、
「ごめんなさい」
と言われました。まあ、僕が好きになるくらいの女性ですから、性格はめちゃくちゃいいわけで、その彼女が、苦慮している表情を見るのも、これも、つらかった。
まあ、だから、僕は、それについては、その告白だけで、すべて忘れました。まあ、裏では、その彼女と、先輩が少しずつ近づいていくのを、
胸を痛めながら、静かに見ていましたけどねー。
とは、言いながら、実際、けっこう重いクラッシュで、精神的には、長く尾を引きましたけどねー(笑)。
まあ、その事が、マスター時代の恋につながっていくわけですが、でも、その時は、まだまだ、つらかった。
まあ、そういう、つらい経験ですけど、でも、今、思えば、踏み出しておいて、よかったなーとは、思います。
その後、二人は、結婚しました。
そういうことも、どこか、記憶の彼方におしやっていたことを思い出します。
時は、流れて、僕が会社に入り、ぶくぶく太って、だめだめ君になっている頃、僕は、彼女に再会したんです。
彼女は、
「私の人生の中で、真面目に、「つきあってほしい!」と言ってくれたのは、今の旦那と、あなた、だけよ」
と、つぶやいたんです。
その時に、なにか、まるで、僕を覆っていた雲が、晴れていくような、そんな感じがありましたねー。
「僕は彼女にとっても、大事な人間なんだ。そんな自分をこれ以上スポイルして、彼女を哀しませるわけには、いかない!」
あんぽんたんな、若い頃の僕は、その一言で、そう強く思えるようになり、再生したんですねー。
まあ、その後、20キロ近くダイエットもし、いろいろな経験も積み、人生にも自信が持てるようになり、やっと一人前の独立した男子になれました。
そういう意味では、自分の強い行動への美意識が、彼女への告白を敢行させ、その行為が、彼女の感謝になり、だめになり始めていた、自分に戻ってきたんですね。
そして、なんとか、まともな自分になる、きっかけを作ってくれた。
そういう意味では、
「情けは人の為ならず」
そのもののストーリーですよねー。
でもねー、ほんと、よく告白したと思いますよー。
まあ、彼女は、誰も手が届かない場所にいる女性だと、誰からも、思われていましたからねー。
ま、彼女の旦那になった男性は、当時の大学で最もイケメンで、仕事のできる先輩でしたからねー。
ま、誰が考えたって、その男性の彼女になるのが、彼女のしあわせなんです。
でも、それでも、僕は、がんばった(笑)。
それらをすべてわかっていたけど、自分の人生のために、がんばったんでしょうねー。あの頃の僕は。
若い頃のがんばりっていうのは、時代を越えて、自分に勇気をくれます。
まあ、今となっては、笑い話ですけどねー(笑)。
「おまえ、よく、あんな状況で、告白するなー?」
と、当時の仲間と会うといつも、その話になります。
「だって、何も言わずには、いられなかったんだもん。俺にだって、告白する権利くらいあるだろ?って思ったのさ(笑)」
と、僕は言うことになるわけですけどね。
でも、まあ、あの頃の僕に言うことがあるとしたら、
「まあ、がんばったよ。その勇気だけは、認めよう。ある意味、ドン・キホーテ的でもあるけどね。行動したことに意味があるよ」
と、言う事になるでしょうけどね。
でもね、ほんと、そういう経験が今の自分にエールを送ってくれます。
行動しなかったら、何もないもんね。
勇気は、美意識から生まれる。
「新選組血風録」を見ていて、そう思いましたね。
そして、僕も、自分の人生への美意識があったから、行動につながった。勇気が生まれたんですねー。
勇気こそが、日本人にとって、最も大切な物だと思います。
勇気を持って、行動していますか?
その行動が、自分に、さらに、勇気をくれるんです。
まさに、
「情けは人の為ならず」
ですね。
それが、この記事の結論かな。
さて、長々としゃべってきましたが、
今日はこのくらいにしましょうか。
海も綺麗に見える時間に入ってきました。
みなさん、楽しんでいってくださいね!
ではでは。
そう言って、マスターは、カウンターの中へ、戻って行きました。
「今度のお茶会、ちょっとおもしろいこと、思いついちゃったんですけど!」
と、由美さんは、楽しそうにしゃべっています。
佳乃さんも、にこやかな笑顔で、由美さんと談笑しています。
お二人とも楽しい時間を過ごされているようですね。
静かな時間が、波音と共に過ぎていきます。
太陽がさんさんと降り注ぎ、海はどこまでも、気持ちよく、広がっています。
海の見える静かな午後。ここでは、気持ちのいい時間だけが、過ぎていきます。
おはようございます。
えー、今日は、「新選組血風録」、しっかり録画されていましたー。
まあ、地デジのチューナーの問題だったようですね。まあ、主電源をオフしないで、使っていると、
まあ、なんかバグが出るというか・・・というわけで、主電源オフをこまめにやる!という対策を打ちました。
で、昨日の今日になるんで、ピチピチ通信は、もう少し後で、まあ、明日以降あげようと思います。
まあ、もう、あんまり回数もないので、ゆっくり味わいながら・・・と思ってねー(笑)。
まあ、でも、この「新選組血風録」は、確実に自分のためになっていますねー。
というのも、まあ、いろいろ考える材料になりますからね、このドラマは。
とにかく、内容は、濃いし、前回に至っては、本物の武家の価値観と、本物の武家でない土方の価値観の違いまで、
顕になっていましたからねー。
そういう意味では、土方の人生というのは、彼の美意識上の武士になりたかった、一生なのかもしれませんね。
つまり、法度に拘泥するのは、土方自身、武士じゃないからなんですねー。
士道不覚悟かどうかに、拘泥しちゃうなんて、実際の武士にすれば、あり得ない話なんですよ。
武家として教育されていれば、
「これは、恥ずかしいことをしてしまった!」
と、恥ずかしく感じるはずなんですよね。頭で考えることじゃないんですよ。
そのあたりが、本物の武家と、土方の違い、ということがわかりましたね。
そういう意味では、「臆病者」という回は、非常に、土方物語としては、必要な・・・というより、是非描かなければいけなかった回なんですね。
そういう意味では、肝的な回だったのが、「臆病者」です。
そして、この「臆病者」という言葉は、武家にとって、絶対に言われては、いけない言葉なんですね。
まあ、これに近い言葉を投げつけられた長坂は、明らかに感情的に反応し、自分の力を見せつけた。
武家として、訓練されているから、感情的に、言葉に反応できたんですね。
最も武家が吐かれてはいけない言葉だったんですね。
頭で考えるのではなく、感情レベルに落とされているから、素早く反応できる。武家とは、そういうものなんでしょうね。
頭で考えるのではなく、自然と身体が動く。剣技も同じです。いちいち考えているようじゃ、反応が遅れてしまう。
だから、武家というのは、鍛錬に鍛錬を重ねて、はじめて出来上がるものなんですね。
そういう意味じゃあ、長坂と土方では、人間の出来が、月とすっぽん程も違っていたのかもしれませんねー。
切腹という儀式が、武士として、恥ずかしくない人間であることを、その勇気を見せる儀式だ、ということが、わかったことも大きかったですね。
そういう意味じゃあ、新選組では、多くの武士をつくりあげた、とも言えるんですね。たくさん、切腹があったわけだから。
これを、死と単純にとらえていたのでは、新選組の意味や、土方の美意識を取り違えることになるんですね。
切腹は、武士にとって、ハレの儀式なんですよ。
だから、新見錦は、
「恥ずかしくない死に様をみせてやる!これが、本物の武士だ!」
と言って、死んでいったんですね。
単なる死ではなく、武士であることを証明するハレの儀式・・・切腹は、そうとらえるべきだと思いますね。
だから、多くの切腹者を出したということは、この世で失敗したけれど、最後に、武士として、その汚名をそそぐ機会を与えた、という風にとるべきだと思いますね。
つまり、失敗の責任は、とらなければ、いけないけれど、その方法として、武士としては、最高の方法をとらせてあげた・・・というところに、土方の良心があるのでは、
ないでしょうか。
まあ、斬首でも、いいわけですからねー。
そこを、切腹にしてやり、武家として最高の方法で、送ってあげる。
幕末のあの時代の価値観であれば、最高の礼を尽くしたことになるんですね、これは。
ともすると、土方のわがままで、多くの隊士が処断されたように、とらわれがちなんですけど、あの時代、武士として生きることは、武士のプライドでもあったんですよね。
だから、失敗は、責任をとらねばならない、と武士達は、皆、思うのが普通だと思うんですよ。
だって、実際、新選組の隊士は、増え続けていったわけでしょ?
つまり、武士として、失敗しても、最高の礼を尽くして送ってくれるから、皆入団した、と言えるわけでしょ?
だから、あの時代の価値観としては、切腹させてくれることは、彼らにとって、良いこと!だったんじゃないんですかねー。
ただ、土方は、切腹すれば、武士になれると信じていた。
けれど、本当の武家の凄みは、長坂小十郎が教えてくれた。
武家の価値観とは、頭で考えるものではなく、すぐに行動に転化するものだ、と。
「臆病者!」
と言われれば、すぐに試合を所望し、力を見せつける。
女性には騙されず、恩義を感じれば、仇を討つ。
まあ、多少、考えるところはあったにせよ、行動力抜群ですよね。
それは、すでに死を覚悟していたから、どのようなことにも、身を処せるんですね。
そこが、土方と違うところだ。
まあ、土方も死は覚悟しているでしょうけどね。
僕も一度死病をやっていますから、死は覚悟した口です。
一度死を覚悟すると、完全に行動力が超抜群になります。
その行動がどんな行動であろうと、死ぬことより、簡単だし、楽ですからね。
だから、シンプルになるんですよね。いろいろなことが。
「死ぬよりマシじゃん!」
と思えれば、たいていのことは、勇気を持ってできますから。
だから、楽に生きられるようになる。
楽に生きられるから、思考もシンプルになっていく。
「この行動は、しあわせにつながるかな?」
その問いだけを確認しながら、行動していけば、自然としあわせにつながりますからね。
まあ、いい循環という奴です。
ひとは、この循環に入っていないと、いけないわけです。
そういう意味では、武士とは、いや、武家とは、シンプルな存在だったんだろうなあ、と思いますね。
思考をシンプルにすれば、勇気も百倍します。
だから、行動力抜群だったんだろうなあ、と素直に思えますからね。
まあ、そんな感じで、「新選組血風録」から、考えられた思考も、自分の人生に、とりいれていきたいものです。
ほんと、人生に有用なドラマだわ、あれは(笑)。
すっかり、日も明けてきました。
また、雨ですか?まあ、梅雨であれば仕方ないことです。
まあ、昼には、止むそうですから、のんびり、対処していきましょう。
さあ、楽しく仕事がんばりますか!
ではでは。
オルフェーヴルつえええええええ!
なんか、ナリタブライアンの3冠レースを見たときのような、衝撃的強さ!だねー。
あの他の馬達が、バックしているように見える光景!
すげえーもん、見ましたねー(笑)。
それが、言いたかっただけです。
菊花賞が楽しみだ!というか、久しぶりに競馬で燃えた!
「この馬、マジで、つええええええ!」
って、叫んだの超久しぶり。
この不良馬場で、これだからなあ・・・。
3冠、期待しちゃおうか!
「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」
●「行くか」のあとは、正義の味方に変身!走ります!当身やります!かっちょよく斬ります!仮面ライダー長坂、かっちょよすぎ、です!
思わず、「かっちょえー!」
と、叫んでしまった、仮面ライダー長坂!という感じの長坂小十郎さんでした。
あのー、
「行くか・・・」
と、つぶやいて、屯所を出た瞬間から、仮面ライダー化してましたね。こう、走っていく感じとか、斜めに遠くから走ってくる感じとか、
ちょっと仮面ライダー的演出だよねー(笑)。でも、あの瞬間から、むちゃくちゃかっちょよくなりましたね。
もう、遠野なぎこさんなんて、ほとんど仮面ライダーに出てくる敵側のおんな扱いで、最初から赤座の居場所を確認するだけなわけで、
かっちょよかったねー。もちろん、赤座を確認したあとは、当身で気を失わせるのは、お約束。
そして、海仙寺へ・・・いやあ、盛り上がりましたねーこのあたりは。
「赤座出てこい!仇討に来た!」
なんつって、もちろん、
「ただの馬鹿ではなかったか!」
的に出てくる赤座一派・・・このあたり、ほんと、お約束な仮面ライダーの敵役ライクだよねー(笑)。もちろん、正義の味方は、仮面ライダー長坂ですから、
水月流の居合が、また、やーーーたら、かっこいいのね!(笑)。いや、ほんと、この新選組血風録は、殺陣がかっちょいい。
長坂くん、むっちゃくっちゃ、かっちょよかったよねー。そして、敵を倒したら背中から、敵が・・・!というところに、副長登場ですから、お約束です。
そしてもちろん、一気に敵は倒されて赤座VS長坂!もちろん、一瞬にして仮面ライダー長坂の勝ち!
いやあ、このあたり、ほんと、仮面ライダー的で、わかりやすくって、かっちょよかったです!
しかし、この新選組血風録は、原作は原作とするんですが、今的にまた、新しいテーマ設定をしていて、換骨奪胎していますね。
まあ、外枠は、利用するけど、表現したいものを強調していますね。
今回のテーマは、やはり、法度ですよね。
法度をただ守ることだけが、よいのか。いや、法度をひとつひとつ守ると、矛盾が起きないのか?そのあたりですねー。
まあ、それを、この長坂小十郎で表現していた、ということになりますが、しかし、やたら、かっちょよくて、
これまでの中で、一番かっちょよかったストーリーじゃないかなー。
というか、副長土方さんとほぼ同格の意識をもった登場人物でしたからね。
そんな奴、近藤さんくらいしか、いないからねー。
そんな中、土方さんを感情的にするくらいの剛毅さが、長坂くんには、あったので、ものっそよかったですねー。
まあ、三宝荒神・・・へっついの神様が貼ってありましたけどね。
原作では、長坂さんの顔は、この三宝荒神に似ていてキモオタ系のおっさんという設定で、要は、女性に縁が無さそうなので、
遠野なぎこさんにメロメロになるかなーと思ったら、案外剛毅な奴で・・・という浅い設定だったんですけど、今回の作劇の方が全然いいですよね。
情宜に熱い長坂・・・実際、中倉の仇討を成し遂げるわけですからね。人殺しはしたくない・・・としながらも、恩義はしっかりと返す熱い人間・・・。
それが長坂なんですよねー。こっちの方が深みがあって、すごくよかった。中倉も、割合、人の良さそうな人がキャスティングされていて、
長坂の思いもわかる。いやあ、このあたり、さすが神キャスティングのNHKです。
やっぱり、こういう時に映像にした時の説得力というのが、わかりますね。こうでないといけない。そういう意味では、なにかと、素晴らしい新選組血風録です。
というか、なにかと、源さんがいい味だしているんだよね。
「長坂は、今回のことには、関係ないそうだ・・・長坂は、脱走したらしい・・・」
って、けっこう問題発言だったりするんだけど、隊内は、どう説得したんだろ、あれ(笑)。
まあ、原作では、支度金までつけて、長崎に留学させるんだけど、原作の土方と、こっちの土方は、性格が違うからねー。
まあ、そういう意味じゃあ、今回は、土方VS長坂だったんですね。そして、長坂が、勝った!いやあ、
「奴は本物だった」
と、最後に土方さん、白旗あげましたからねー。
いやあ、やっぱり、仮面ライダーには、勝てないよねー(笑)。
うん。しかし、今回、本当に満足した、長坂小十郎でした。やっぱり、こうでなくっちゃね!
●かわいい顔で、「大丈夫!」と言える、実は、すべてをコントロールしていた沖田総司さんです!
今回、案外重要な役どころになった沖田総司さんでした。
まあ、このひとは、少年少年しているんですけど、こう、土方と相対した時、見上げるようにしていたのが、
ちょっと笑いました。いやあ、身長も少年なんだーって感じでねー。
まあ、僕も163センチで、あまり身長はないので、そのあたりは、よくわかるんですけど、
身長がそれくらいだと、少年感みたいなのがあって、割と身近に感じてもらえて、結構、得なんだよね(笑)。
タモリさんも身長それくらいだし、同じようなことを、言ってましたし、ねー。
にしても、沖田総司さんは、いつも、モノが見えてる役ですねー。
「敵討ちをさせないほうが、士道不覚悟なのでは?」
という問いが、結局、土方さんの固い頭をやわらかくした、わけですからね(笑)。
こう、ひとって、言葉をもらうと、それが答えだ!ということにちゃあんと気づくわけです。
だから、沖田総司さんみたいな、ひとが、自分の周りにいると、結果、しあわせになったりするんでしょうね。
まあ、長坂小十郎の
「俺は、臆病者ではない」
という、武家としての決意を聞いちゃってますからねー。
というか、いろいろなひとの決意をさらっと聞いちゃう役で、皆、やっぱり、少年感にやられているのかな?
というか、あの笑顔にやられるんだろうね。どうも、本音をついつい言ってしまいたくなる、
笑顔と少年感を持っている沖田さん!ということになりますね。
だから、
「大丈夫、なるように、なりますよ!」
と、言えちゃうわけで、実は全体を見通してコントロールしているのは、近藤さんでも、土方さんでもなく、
沖田総司さんだった、と言えるでしょうね(笑)。
●中倉さんは、ひとがいいんで、騙されちゃった?セクシー色仕掛け女登場!の遠野なぎこさんです!
久しぶりに見た、小夜役、遠野なぎこさんでした。
いやあ、こう、わかりやすーい悪女役でしたけど、これだけ美人だと、性格はどうなっちゃうんだろうねーって感じです。
まあ、「八代将軍吉宗」の時は、謎の美少女という感じで、江守徹さんと毎回無言のかけあいをやってましたけどねー。
それから、朝ドラで、薄幸の女性役をやってましたけど、このひとの泣き顔は、おもっそ、薄幸!(笑)。
やー、でも、こういうのを見ると、女性って怖いなあって、感じですよね。まあ、時代劇を見るのって、女性の怖さを知る
教育機関的なところがあるよねー、昔から。
しかし、ここに遠野なぎこを持ってくるとは、やっぱり、神キャスティングだなーと思いますね。
僕は、この原作になる「海仙寺党異聞」での、
「加持祈祷してあげる」
っていうあたりが、ちょっとセクシーな感じで、ガキンチョの頃から、ゾクゾクしていたんですけど、いざ映像で見ると、ものっそお白い臭くて、
「デーハーなお姉ちゃんだなあ」
って感じで、笑いましたね。
「いやいや、それじゃあ、ひと騙せんだろ!」
って思っちゃいましたね。っていうか、さ、女性っておもっそ、自分とのバランスを男性に見る生物だから、あの田舎から出てきたばかりのひとのよさそうな
中倉主膳さんと、遠野なぎこさんは、絶対、バランスとれないでしょ!(笑)。
つまり、ぜーったい、裏がある!ってわかっちゃうわけで、中倉さんも、そのあたり、自分におもっそ自信があったんでしょうか?(笑)。
まあ、そのあたり、遠野なぎこさんの
「あなただけよ」
的な演技に、中倉さんは、ひとがいいんで、騙されちゃった、と読めるわけで、やっぱりキャスティングは、神だなーと思いますね。
そいで、遠野なぎこさんの本当の相手、赤座は、年齢を高くすることで、頼りがい感で、遠野さんに愛されているというあたり表現していて、
まあ、頼りがいがあれば、美人も落とせる!ということを、言外で、言ってくれてますね(笑)。
というわけで、遠野なぎこさん級の美人を落とすには、頼りがい!ということですねー(笑)。
しかし、謎の美少女も年齢を重ねれば、怪しい女行者役にもなる・・・ということで、なんか感慨深い、遠野なぎこさんでした。
●その他大勢でも、皆がんばっている!一重の目は、短気?二重の目は性格よさそう!フラグ立ちは、来週の準備!その他大勢さんです!
というか、回が進んできて、主役、毎回のゲスト&土方、取り巻き、近藤、沖田、進行、山崎監察、その他、源さん以下それぞれ!
みたいになってきましたね。まあ、やっとこう、原田左之助あたりは、ロン毛ってこともあって、見慣れてきたんですけど、
やっぱ源さん以下の扱いが、少ないんで、まーだ見慣れないねー(笑)。
とにかく、最近は、
「土方さんに睨まれているか、いなか」
ぐらいしか、口にしなくなっているからなー。
なんか、だんだん、記号と化しているんですけど、まあ、回数が少ないから、しょうがないかって感じです。
しかし、今回、普段あまりしゃべらない、けんか早い設定の、藤堂平助が、
「俺は、山南さんの処分、未だに、納得がいかねえ」
って言ってましたが、まあ、来週、油小路の決斗みたいですからねー。そのためのフラグ立ちだと、思いますね(笑)。
っていうか、このドラマは、フラグ立つとすぐ来週結果出ちゃうからね(笑)。
っていうか、確かに、けんか早そうな、顔しているよねー、藤堂平助!こう、一重の目って、そういうイメージがあるよねー。
それに対して、性格のよさそうな、二重まぶたの、斎藤一!すんごい、わかりやすいよねー(笑)。
まあ、この二人、伊東甲子太郎の御陵衛士創設に着いて行っちゃうんだよね?
まあ、斎藤一は、スパイ役だったっていうのが、王道な話だけど、さて、このドラマでは、どうなるんですかね?
しかし、伊藤いたの?って感じだよねー。まあ、短いから、しょうがないけど、そのあたり、残念だねー。
って、もう、4回しかないからねー。
ま、毎回、楽しく見ていきましょう。そういや、お美代さん、今週休みだったねー?絶対、復活するハズだけどね(笑)。
●土方喜ばせ係!好き嫌い疑問提出係!仇討ダメだし係!そして、最後は納得係!の局長近藤さんです!
まあ、今回、
「最近、お前の評判が良くない。お前は鬼だと言われているぞ!」
と、土方さん喜ばせ係をやっていた、近藤さんです。
もちろん、土方さんは、
「(ニヤリ!)それでいい!」
と、ドM状態なわけで、このあたり、笑っちゃうんだよねー。
ほんと、おもっそ喜んでんだから、笑っちゃいます。
で、今回のテーマ的セリフを出すために、まず、
「おまえ、お前の好き嫌いで、切腹決めてんじゃねーの?」
みたいなことを近藤さんは、土方さんに言うわけです。
すると土方さん、
「俺は、嫌いな奴でも、つーか、不快な奴でも、使える奴は、ちゃんと使うぜ!」
という、今回のテーマを表現しているセリフを言うわけです。
そして、このセリフから、
「よし、そういうんなら、それが正しいことを、見せてもらおうじゃねーか!」
と、視聴者に思わせて、話が、始まっていくんですねー。
まあ、その役だったのが、近藤さんということで、次に出てくると、
「水戸藩士と事を起こすわけには、いかねえ。仇討だめだからねー」
と、土方さんを窮地に追いやっておいて、ストーリーを混乱させるわけです。
で、結局、土方さんは、長坂小十郎の加勢まで、しちゃったということを聞いて、
「どういうこった!」
と、怒るわけですけど、土方さんの
「あいつは、本物の武士だった」
の言葉に、負けちゃうわけですねー。
つまり、この「新選組血風録」世界では、本物の武士になることが、皆の夢ですから、
もう、それになっちゃった長坂小十郎は、二人にとっては、羨望の的だったりするわけで、
「じゃ、しゃーねーな」
って、ことになっちゃうわけですねー。
なにしろ、法度というのは、土方、近藤の美意識そのものですからね。
そして、それは、本物の武士になることですから、法度の文言に踊らされる必要は、ないんです。
この場合、長坂のした事が、本物の武士のすることか、いなかを考えれば、いいだけですからね。
だから、
「長坂は、本物の武士だった」
という答えが、正当なんですねー。それが、全ての答えになっちゃう、ということで、
二人の美意識的におっけーだった、長坂小十郎ということになります。
つーか、二人の理想が、長坂小十郎的ありかただった、ということで、なるほどー、今回ものすごく、
かっちょよく見えたのは、この長坂小十郎が、本物の武士的に描かれていたからなんですねー。
だから、武士道を美意識の価値観におく、日本人には、おもっそかっちょよく見えた!ということか。
だから、近藤さんも納得だったわけです。納得!
●美意識上の武士を追う!武士ではない偽物!だからこそ、法度は守らねば!でも、目の前にいたのは!の土方さんです!
というわけで、今回、本物の武士、長坂小十郎を登場させて、土方さんの中身が試された形になりましたー。
まあ、
「いちいち気に触る野郎だ!」
と、連発していたのは、それだけ、長坂小十郎が、土方を不快にさせるほど、剛毅な人物だったからですね。
自分の信念に自信を持っている人間ほど、強い人間は、ありません。
それに、非常に人間として、奥が深くてまともな人物なんですねー。というか、本物の武士を描かなければいけないので、
豪胆でもあり、剛毅でもあり、武家としての力もあれば、考え方も、武士な人物になったんですねー。
だから、そういう本物の武士ラブ!な土方さんは、不快になりながらも、惹かれていくんですね。
なにしろ、皆が鬼の副長として、恐れている土方さんに向かって、
「中倉さんの切腹、ちょっとやめられない?武士の情けでさー!」
とか、言っちゃうわけで、半分驚いたんだろうね、土方さん。
でも、長坂にしてみれば、本物の武家中の武家ですからね。普通に、武士としての覚悟が出来ているから、おもっそ物も言えるわけです。
そして、彼から、出た
「武士の情け」
という言葉は、本物なんですね。武家として、それは、当然と考える。
しかし、武士でない土方さんは、法度を守ることに執心するわけです。
というか、法度を破ったら、途端に、武士でなくなっちゃうわけですからね。
つまり、本物の武家だから、武士の情けは、あるけど、本物の武家でない、土方さん達には、それが許されない、ということなんですねー。
このあたり考えると、深いんですよ。
新見錦さんが切腹した時に、彼は本物の武士だから、
「武士というのは、死に際して、恥ずかしくない死に様を得るのが、本物の武士」
と、考えている!ということを指摘しました。
だから、本物の武士は、死を覚悟して、生きている。
だから、長坂も、死を覚悟して、生きているから、鬼の副長に、何でも話せるんですね。
だから、鬼とサシで、酒を酌み交わすことは、できるし、
「医者になるという志も、いつか遂げて見せる」
とへーきで話せちゃうわけです。多分、そういう人間は、今まで、土方さんの前には、現れなかったんでしょう。
まあ、そうなると、本物の武士は、今まで、新選組にいなかったということになるんだけど、まあ、そこはおいておきましょう。
自分が追ってきた存在である、本物の武士が、目の前にいるから、そして、そういうことに気づかないから、なにか、不快に感じる土方。
そして、最後の最後になって、目の前にいる長坂小十郎が、本物の武士だと気づく。
だから、新選組にもう、いる必要がない、という決断になっちゃうんですね。
新選組は、武士でない人間が、法度によって、本物の武士になる養成所、的な思いが、土方さんのどこかにあったんでしょう。
だから、本物の武士である長坂に、その志を遂げさせてあげることこそ、本物の武士でない、土方さんに出来ること・・・、
そういう思いに至った、ということです。
まあ、テーマ的には、
「不快な野郎でも、使える奴は、使う土方」
だったんですけど、いつの間にか、
「不快な野郎でも、本物の武士なら、その志を、遂げさせてあげる土方」
と、上方修正されてました。
本物の武士を見た、本物の武士にあこがれる土方だったからこそ、それこそ可憐に、少女的にやられちゃったのかもしれません。
目の前にいる長坂小十郎が、本物の武士だと気がついた時、すべてが終わったんですね。
●武家には、武士の情けという言葉がある!本物の武家だからこそ、そう考える!武士の中の本物の武士!長坂小十郎さんです!
今回のゲスト、というか、主人公であったのが、長坂小十郎さんです。
こうやって、見てくると、今までで、唯一、土方さんが、新選組の中で、認めた人物ということになりました。
まあ、今までも認めてきたんですけど、みんな、だめになっちゃった。その中で、唯一、本物の武士!と認定された
長坂小十郎さんということになりましたねー。
「本物の武士とは、死に際して、慌てず騒がず、さわやかに死んでいく人間である」
という観念が、武士道の基本ですが、要は、死を覚悟している人間こそが、本物の武士なんですね。
長坂小十郎は、武家の基本中の基本として、その死を覚悟していたからこそ、土方さんに臆せずつきあうことができたんでしょうね。
そういう意味では、切腹とは、死に対して、臆することがない、ということを、他人に見せる儀式なんですね。
死というものを超越し、死に際して臆さない自分を誇示する、いわば、祝の儀式でもあったわけです。
「本当の武士である」
ということを、皆に誇示できるわけですからね。
だから、その祝宴に、太刀取りを命じられるというのは、武士として誉なんですよね。
長坂小十郎さんは、大恩ある中倉主膳に、太刀取りまで、任されるわけですから、仕事の世話もしてもらった大恩に対しては、武家として、
報いる必要があったんですね。だから、人殺しは、いやだけど、武家として、恩に報いることを、第一に考えたんですね。
このあたり、価値観が現代人とは、違うということを、しっかり見なければいけませんね。
武家であるからこその価値観。そして、武家でない人間の価値観。
つまり、長坂小十郎の行動は、武家としては、至極当然の行動なんですね。
「武家に伝わる居合術は、常に真剣に練習するから、絶対に怪我人が出る。だから、むやみにひとと練習してはいけない」
「武家には、武士の情けという温情がある」
「大恩を人から受けたら、その恩に報いるのが武家である」
「武家は女性の色香に迷ってはいけない」
「武家は、高い志を常に持ち、いつか、それを果さなければならない」
「武家は、死を恐れてはいけない。むしろ、誇るべきである」
「武家は、臆病と言われてはならない。言われたら、即、そうではないことを剣にて、証明しなければならない」
このあたりの価値観を当然の価値観として、持っていたのが長坂小十郎なんですね。
こういう価値観を持っているから、長坂は、ああいうあり方になって、それが、最終的に、土方に
「本物の武士だった」
と、悟らせるんですね。
まあ、かっちょいいのは、当たり前ですよ。武士道を、自らの美意識として、育んできた、本物の武士なんですからね。
長坂が、水月流の居合術のすごさ(かっちょよかった)を皆に見せた後、土方に褒められるんですけど、長坂は、
「いえ、まだ、全然です」
みたいなことを言うんですけど、あれ、普通にそう思っているんでしょうね。
つまり、自らの武技が、未熟だということを経験的に知っているわけです。
それだけ、宗家の居合術は、すごいんでしょうね。
それに対して、長坂小十郎の武技を
「すげえ」
と思った土方の目は、まだまだ、未熟だということになるわけです。
つまり、本物の武家である、長坂小十郎から見れば、土方の腕も、また、まだまだ未熟だと見えていた、ということになります。
どんだけ、すごいんだ、長坂小十郎!って感じになりますけどね。
まあ、仮面ライダー長坂、十分に堪能させてもらいました。
しかし、長坂小十郎の殺陣、おもっそかっこよかったよねー!
今週の喜び
えー、というわけで、本物の武士、長坂小十郎を十分に堪能しましたけど、
そういう意味じゃあ、土方は、長坂小十郎の足元に寄れないくらいなんじゃないかって、気がしますけどね。
裂帛の気合、太刀筋、度胸、何をとっても、別格の長坂小十郎でしたから、まあ、土方も最後にはそれがわかったんでしょうね。
さて、作品的には、毎回、指摘していますが、この「新選組血風録」というドラマは、全力で、毎回、司馬遼太郎の原作にダメだししていることになっています。
今回も、原作の土方が
「遊び半分で長坂小十郎に仇討をけしかけた」
というのを、全面的に変更しています。
まあ、ドラマの土方は、もっと真面目で、もっと、美意識上の武士になる!ということに全力を傾けているので、原作みたいな、甘い行動は、とらないわけです。
というより、
「司馬遼太郎の原作って、ほんとに甘いし、浅いな」
と、制作陣が思っていることが、おもっそ、ドラマに出ています。
まあ、原作では、ドラマにも映っていましたが、長坂小十郎の顔は、その三方荒神そっくりのいわゆる、キモオタ系のおっさんとして、描かれていました。
これは、
「美人の小夜さんに、メロメロになるだろうと思わせて・・・」
を司馬遼太郎がやりたいだけですから、そんなレベルの低い浅い話には、したくない!というドラマ制作陣の思いが、本物の武士VS本物の武士になりたい土方!
という話に作り替えられたわけです。
原作は
「キモオタおっさんの勘定方が、居合の達人らしいと言うので、土方がちょっとからかって、中倉の仇討をさせたら」
「仇討に成功するばかりか、海仙寺に盤踞して、乱暴狼藉をほしいままにしていた、水戸人を追っ払ってしまった」
「土方は、あまりのことに、焦り、内密に、長坂を長崎に落とし、留学費用まで、出してやった」
というものですからね。
だから、最後のナレーション、
「なにくれと世話を焼く医者になったそうである」
は、
「三宝荒神のような、キモオタな外見に似合わず・・・」
というところにかかるんだよね。
これ、原作の主題は、何かと言えば、人は外見に似合わず・・・というところでしょう。
つまり、これ、司馬遼太郎も、外見によって、ひとを馬鹿にしていた・・・ということですね。だから、外見の悪いひとの中にも、長坂小十郎のように、
案外胆力があり、知恵も回る人間もいるものだ・・・ということを言っている。
話が、浅いでしょ、これじゃあ。
とにかく、このストーリーが書かれた時代は、この浅さでもひとに読まれたかもしれないが、現代では浅すぎて、ドラマになり得ない。
だから、外枠だけ残して、主題は、大きく変わっている。
このドラマの主題は、
「本物と偽物」
でしょう。
本物の武家である長坂小十郎と、本物の武家になりたい土方歳三の、やりあいの物語です。
土方は、本物の武家を初めて見たんでしょう。だから、最初はわからなかった。だけど、付き合ってみると、どうも自分と価値観も行動も全然違う。
だから、最初は、勘に触る。しかし、それは、実は、長坂小十郎が本物の武家だったからで、そうなりたい自分とは、価値観も行動力も違うということに、
最後になって気づく、土方歳三ということが、描かれていました。
武家の価値観というのは、それだけ、深いし、行動のバネにもなる。
土方は、この時点で、そこまでの価値観が身についていなかった。だから、わからなかったとも言えますね。
その美意識を、追っかけている土方が、長坂小十郎の価値が、わからないんですから、まだまだ、ということですね。
そういう意味じゃあ、今回、土方の成長が、描かれた、と言えるんですね。
本物の武士を知り、本物の価値観を知った土方は、さらに本物の武士になろうとするでしょうね。そして、新選組も本物の武士の集団にしたくなる。
しかし、そこへ、伊東甲子太郎が現れて・・・彼も本物の武家ですからね。このあたり、楽しみになるわけです。
しかし、本物の武家の凄みが、長坂小十郎で、よーく表現された、深い作品になりましたね。
また、次回も楽しみです。
今週の「?」
長坂小十郎、なぜ、全力疾走?と思いましたが、まあ、あっちの方が、かっちょいーもんね!(笑)。
あと、小夜さんの声かけが・・・かなり遠いところに長坂さんが走っているはずなのに、まるで、近くにいるような感じで、声をかけていて、気になりました。それくらいかな(笑)。