趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

映画「THE LAST MESSAGE 海猿」

2010年10月04日 | 映画
「海猿」観てきちゃいました~
本当は3Dは気が進まなかったのですが、
それしか上映されていなかったのです。
画面が暗くなるので、どうも3Dはあまり好みでないようです。

「海猿」はずっとテレビで観てきました。
映画もそうですし、ドラマも。
子ども達が好きで、初めは付き合いで観ていたのですが
そのうちすっかり、仙崎と環菜のファンになっていました。

海保での訓練期間のバカぶりが、とりわけ気に入っているのです。
バカになって楽しむ以外、方法がないほど
その訓練の様子は、過酷でした。



今回の撮影で初参加の三浦翔平くんと‘バディ’の仙崎@伊藤英明さんが
実際に海保で潜水士の訓練を受けられたそうです。

仙崎を演じる伊藤英明さんは、この役柄がぴったりな感じ。
おちゃらけて楽しむ様子と、熱い気持ちの塊と
そのなんとも言えない信頼感がステキです。



若さに任せて突っ走るばかりだった彼も、
環菜@加藤あいちゃんと結婚し、パパになり
若い後輩を引っ張っていく大人に成長しています。



人命救助にあたる仕事は何であっても、とても過酷で危険が伴うものですよね。
それでも、こうしてドラマや映画になって多くの人の目に触れることで
そういった仕事に誇りを持ち、
その仕事に就こうと考える若者が増えるといいな、と思います。

今回はとりわけ、仙崎の背中が語ります。
何とも言えず、ステキな後ろ姿だと思いました。。



『つばさものがたり』 雫井脩介

2010年10月01日 | 
雫井脩介さんの新刊読みました~
雫井脩介さんは、このブログを始める前に何冊か読んだことがあります。

「栄光一途」「虚貌」「火の粉」「犯人に告ぐ」「クローズド・ノート」
探してみたら、結構ありました。
初めて読んだ「栄光一途」が面白かったので、続けて読んだ記憶があります。

「週刊ブックレビュー」で雫井脩介さんのこの新刊本を紹介しているのを観て
懐かしくなり、読んでみたいと思ったのです。



長男の代二郎と道恵夫婦に赤ちゃんができる所から物語りは始まります。
産まれた赤ちゃんは男の子で、‘叶夢 かなむ’と名づけられる。
代二郎には妹の小麦がいて、東京の名店でパテシェの修行中。
兄妹には母が健在だが、父は病で既に他界している。
こうした君川家の、家族の物語でした。

主人公は、たぶんパテシェの小麦なのかな、と思いますが
お兄ちゃんの代二郎も、嫁の道恵も、孫の叶夢もそして母親も
それぞれそれぞれこの物語を大きく担っているのです。

それぞれの立場で、それぞれの叶えたい夢を叶える為に
ひたむきに努力していく姿が、良かったです。

この本の魅力のもう一つは、代二郎の叶夢に対する子育てがあります。
たぶん叶夢は、アスペルガーとかそういう類の病気を持つ子どもなのかもしれません。
人と違う成長振りを見せる我が子に戸惑い、悩み、考える様子が
とても素直でいいな、と思いました。
最初から全てが上手く行くわけもなく、全てが分かる人間などいないのですから。
目の前の子どもと真剣に向き合うことで
親自身が成長していくのが分かるのです。

物語終盤は分かっていても涙があふれます。
電車の中では読まないほうがいいかも、です。

私のオーラは美味しいかな~^^