趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

TBS「夢の扉~NEXT DOOR~」

2010年10月05日 | テレビ
3日日曜日夕方、偶然観た番組です。
普段夕食の準備をしながらNHKのニュースなどかけておくのですが
ニュースをやっていなかったので、チャンネルを適当に変えたのでした。
そこに、リハビリする様子が目に飛び込んできたのです。

番組途中からでしたし、夕食の準備しながら気軽にかけていたのに
目の前に繰り広げられる映像に、思わず見入ってしまいました。

そこでリハビリに励む人々は、若者からお年寄りまで幅広く
共通しているのは、いずれも歩けない、ということ。
医療界での治療は不可能とされ、一生車いすで生活を続けて行くしかないと
諦められていた、脊髄損傷者たちなのです。

彼らが受ける新しいリハビリの訓練の末、自ら立ち上がり、
自らの一歩を踏み出している様子に釘付けです。
えぇ?!こんな方法が日本であったの??
と、びっくりしてしまいました。

このリハビリを進めるのが、J-Workoutの渡辺淳さんです。
渡辺さんは日本でただ一人、
世界でも10人しかいないという脊髄損傷回復スペシャリストだそうです。

渡辺さんの行うリハビリは従来のものとは違い、
感覚を失った神経に刺激を与え、
再活性化させるという新しい発想のトレーニングだそうです。
切断された神経繊維とわずかに生き残った神経繊維との間に新しい神経回路を創り出し、
歩行を可能にさせるというもの。

この新しいリハビリ法をアメリカで目の当たりにし、
猛勉強して現在に至ったそうです。
何よりその気持ちを支えたのが、ご自身の辛い体験だったそうです。

多くは交通事故やその他の事故が原因で脊髄損傷症に突然なってしまった人たちです。
昨日までの生活が一変してしまい、果てしない絶望に打ちのめされても
人間の身体というものは、すごいものだと
これほど‘諦めてはいけない’と思ったことはなかったです。

「歩くことを諦めていた脊髄損傷者を、自分で歩けるようにさせたい」
力強く語る言葉に、勇気をもらった一時でした。。