趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『日本辺境論』 内田樹

2010年02月24日 | 内田樹
内田先生の『日本辺境論』ようやく読みました~
新書はコンパクトで軽いので
持ち運びに便利ですよね。
ささっと通して読んだら、好きなときに
好きなところを読めるのも気に入っています。

内田先生は、本質に迫る難しいことを
分かりやすく説明くださるので
読んでいてとても勉強になります。

一番強く思ったことは、
ここに描かれる辺境ニッポン人の姿は
取りも直さず私自身の姿だ、ということ。
いちいち思い当たることばかりで
あぁ~と嘆いてしまったほど。

最近になってようやく実感してきた
‘自分を知る’
‘足るを知る’
ということ。
このことに通じてるよなぁと思い至りました。
‘足るを知る’という事だって
その本質については、内田先生から教えてもらったんだっけ・・・。

一時期日本の戦争責任についての本や
ドキュメンタリーなどを追っていたことがありました。
どうして戦争は起こったのかということに
興味を持っていたのです。
でも、一部の狂信的な人間の暴走程度の認識しかありませんでした。
もちろんそれだけではありませんが、
そういう描き方もされていましたので。

結局なんとなくタブーな感じで
知りたかったことは何となくうやむやになって
そのままでした。
今回、本書を読むことで思いがけず氷解しました。
そして思ったことは、何事にもいい面と悪い面があるということ。
こんなに当たり前なことを
まっとうに説明できる人はなかなかいませんね~

あぁやっぱり、いいとこ取りはできないのだ。
持てる気質をいいほうに転換して
柔軟に生きていくことが、たいせつ。



おすすめしま~す!!