世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

読書備忘録~またまたマハさんです。

2019年02月10日 | 読書&映画

また原田マハさんの本を借りて読みました。

「旅屋 おかえり」原田マハ著

以前ブログ友のビオラさんがこの本をブログで次のように紹介されていていました。 

「読むサプリメントとの言葉があったけれどそれが本当にぴったりの 

ホンワカするお話に心癒されました」 

この紹介の言葉にとても魅かれ、いつか読んでみたいとずっと思っていました。 

その通りでした!登場する人物は皆いい人ばかり。 

善良過ぎて、こんな人ばかりではな~い~と思えてしまうほどです(ひねくれ者の私)。

売れないアラサータレントの愛称「おかえり」こと丘えりか。 

あることをきっかけに旅の代理人「旅屋業」をすることになる。

依頼するお客は「おかえり」さんこと丘えりかに自分に代わって旅をしてもらう。 

依頼人には様々な事情があり、旅ができない。でもできるものなら旅をして、心の重石をとりたい。

それを「おかえりさん」に頼むのだ。

おかえりさんの旅の成果が一人の人間の心の闇を振り払い哀しみ、葛藤から救う。

そして彼女自身も成長していく。


時折鼻にツーンとくるものを感じながらあっという間に読んでしまいました。

じわ~と心に浸みわたるものがあり、涙が出そうにもなりました。

おかえりさんが文中で次のように言ってます。

「旅屋をしてつくづくわかったことがある。それは、人の数だけ旅模様がある、ということ。

(中略)

たとえ同じ季節に同じ場所に行ったとしても、旅する理由や目的が違えば、全く違う旅になる。

そしてどんな旅であれ、旅をしている喜びを、幸せを、私はいつも胸いっぱいに感じていた」

私もそう思います、全く同感です。

旅の理由や目的はただ観光だけではありません。

思い出を手繰り寄せる旅、悲しみを癒す旅、怒りを治める旅、何かを忘れる旅、何かを思い出す旅。

本来は旅は一人でするものではないかと思えてきます。

旅に出たくなりました。余韻の残る素敵なお話でした。

原田マハさんって、本当に優しい心のきれいな人なのですね、大好き!

 

 

 

 

 


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6 コメント

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Unknown (ビオラ)
2019-02-12 16:04:03
私の読後感を読んで読みたいと思ってくださったと聞きうれしいです。
私も原田マハを読み始めたのはどなたか忘れましたが
ブログ友が「楽園のカンヴァス」を紹介していたのを読んだのがきっかけでした。
このようにお友達の感想から入る本は案外ハズレがなくうれしいですね。
読む本は好きな作家に偏りがちですがブログなどを通して
紹介してくださると今までとは違う作家さんを開拓する意味でもうれしい事です
花水木さんもこれからもいろいろと紹介してくださいませね。
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読んで見たくなりました (あざみ)
2019-02-12 18:29:32
今まで読んできた本とは全く異なりますが
何だか読んで見たくなりました。
旅の文字に惹かれました。
最近私も一人旅が一番良いと思うようになったのです。
人間に裏表の無い人は絶対と言って良いほど居ませんが例え物語でもホンワカされるって良いですね。
返信する
Unknown (yasukon)
2019-02-13 17:53:16
最近 目が見えずらくなって本から遠のいておりました。
読む気がおきなかったのです。
老眼鏡を初めて買いましたら(今まで遠近両用です) まぁ~よく見えて(笑)本を読むのも億劫ではなくなりました。
ブログでもちょっと載せましたが今、曽野綾子さんのエッセイを読んでいます。
原田マハさんの本 読んだことがないのでいつか読んでみたいと思っています。
以前にも確かご紹介いただいた作家さんですよね。
曽野綾子さんを読み終えたら 早速こちらの本 読んでみますね。
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ビオラさんへ (花水木)
2019-02-14 06:54:57
お返事遅くなりました。
昨日は前半は雪と雨の中のゴルフ!疲れました。
帰宅後バタンキュウーです。

「総理の夫」もビオラさんのご紹介で読みました。
ビオラさんの仰ると通り、親しいブログ友の紹介してくださる本に外れはありません。
ブログで紹介された本の中で読んでみたいと思う本は読書候補リストにどんどん書き足していきます。
なかなか時間がなく追いつきませんが・・・・。
ビオラさんこそ、これからもブログ上でいろいろ紹介してくださいね。
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あざみさんへ (花水木)
2019-02-14 07:00:26
あざみさん、おはようございます。
>今まで読んできた本とは全く異なりますが
あざみさんはどんなご本がお好みですか?
ブログでご紹介ください。
私はどちらかというと、シビアな内容より、
日々のさりげない物語を綴った心暖かくなるほんわかした内容の本が好きです。

一人旅っていいですよね。でもなかなかできません。何故かしらね~。
きっと何から何まで自分でしなければならないのが面倒なんだと思います。
これでは旅が好きとは言えませんね(苦笑)。
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yasukonさんへ (花水木)
2019-02-14 07:11:53
おはようございます。
曽野綾子さんの「思い通りにいかないから人生は面白い」
確かにそうだとは思います。でも、できたら思い通りに行ってほしいですよね(笑)。
そうしたらもっと面白いかも。

>以前にも確かご紹介いただいた作家さんですよね。
はい、何冊かご紹介させていただいています。
彼女は内容が偏らずカテゴリーの広い作家だと思います。
お時間あれば一度お読みになってください。
「楽園のカンヴァス」が一番有名かな?

老眼鏡、目に合って良かったですね。
これから好きなだけ本が読めますね。
いろいろご紹介くださいね。楽しみにしています。

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