風になれたら

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山を歩いて風になる

大雪山・十勝岳連峰縦走 2019 7日目

2020-03-10 | 徒歩の旅

7/6 (土) 曇り時々晴れ

今日はよい天気になりそうだ。2日過ごした白金温泉野営場を後にして十勝岳の登山口である望岳台まで道路を歩く。気分は田中陽希だ。

1時間ちょっとで望岳台に到着した。以前訪れた時には古い施設の入り口が閉ざされていたが、すっかり新しくなった快適な施設がそこにはあった。

そして今日は土曜で登山日和、駐車場は車と登山者がいっぱいだった。時折雲の中から現れる十勝岳の頂きを眺めながら黒い溶岩の砂礫を踏みしめて歩いていく。

勾配が緩やかになって大きな噴火口が現れた。十勝岳は今も活動を続ける生きた火山なのだ。

ほどなくして十勝岳の山頂に到着した。山頂は混んでいたので写真を撮ってすぐに上ホロカメットクに向かった。

荒涼とした稜線を下って十勝岳を振り返る。

上ホロ避難小屋のテン場に着いてテントを張る場所を探す。早く着いたので選び放題だが、まともに張れる場所は10箇所ぐらいだ。

広すぎず狭すぎず景色のよい場所にテントを張った。濡れた服や道具を全て乾かしてもまだ12時、ゆっくりワインを飲んでご飯を食べて片付けてもまだ14時半、あとは寝るだけ。

しばらくするとテン場は激混みとなり、すぐ隣にパステルカラーに身を包んだカップルがテントを張り出したので、挨拶したら返事がないので聞こえないのかと思って大きな声で挨拶したら、女性の方だけ挨拶を返して男性の方は無視、こちらも相手にしないことにしよう。彼らのテントの張り方が危ういが風がないから良いだろう。そう言えば以前北アルプスで家族連れに狭い道を譲った際に挨拶したら無視されたことがあった、挨拶ができない子供がああやって育つのだろう、可哀相なことだ。

上ホロ非難小屋の水場はこんな感じの雪解け水だ。ちょっと上の方に動物の糞があったのでそこからの流れでない場所で水を汲んだが浄水器は必須だ。

この辺りは蝦夷小桜(エゾコザクラ)や蝦夷の栂桜(エゾノツガザクラ)が多く咲いていた。これはエゾノツガザクラ。

ようやくここまで来た。明日は最終日、最後の夜はなんとも言えない充足感に包まれていた。

コメント
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