風になれたら

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中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

北アルプス 花咲く裏銀座を行く 3日目

2018-08-17 | 徒歩の旅

7/25 晴れ

今日は再び祖父岳を経て鷲羽岳、余裕があったら三俣蓮華岳と双六岳に登って双六小屋まで向かう予定だ。

朝ご飯を食べたらテントを畳む。すでに半数の人は旅立ったようだ。テントを張った場所は鳥の巣があったみたいな感じだ。

5時半、テント場を後にして木道を行く。分岐点を過ぎて少し歩くと水晶岳から日が昇った。 朝から神々しい山の姿を見ることができた。ハイマツ帯に入る前にスイス庭園と呼ばれる場所に寄ってみた。薬師岳と水晶岳に挟まれた大きな谷が見える場所だった。残雪の近くに何かが動いていた。雷鳥だ。数羽の子供と母親だった。子供はカルガモの子供に似ていた。親子は慌ただしく餌を啄ばんでいた。

ハイマツ帯を抜けて祖父岳の頂を目指す。左手足裏の親指の付け根の痛みは歩くのに大きな支障はなさそうだったが確実にペースは落ちているようだ。

祖父岳から三俣蓮華岳と笠ヶ岳を望んだ。笠ヶ岳は本当に笠の形をしている。

小さな向日葵かと思った兎菊(ウサギギク)、葉の形がウサギの耳を連想させるのでその名がついたと言う。

鷲羽岳手前のワリモ岳はちょっと岩場があっていい感じだ。ときおり緊張すると怪我をしないような気がする。ワリモ岳の切れ落ちた崖の脇で遠くの山を眺めて休んだ。食欲が落ちてきたので朝起きて食べられなかったアルファ米を休憩時に少しずつ食べた。ワリモ岳の鎖場を抜けると鷲羽岳は目の前だ。

鷲羽岳の頂は三俣山荘方面から登って来た人で賑わっていた。頂から少し降ると池が見えた、鷲羽池だ。鷲羽岳の火口に水が溜まったものだと言う。

ガレ場を下り切って登山道の交錯する三俣山荘に着いた。

山荘でネクター(300円)を買った。久し振りに飲んだが背徳の甘さであった。

三俣山荘を後にして宿泊地である双六小屋を目指した。通過した山荘近くのテント場はとても過ごしやすそうな場所であった。

足の裏に痛みがあるので三俣蓮華岳の山頂は経由せず巻道を行くことにする。思いがけず巻道にお花畑が広がっていた。

ハクサンイチゲとチングルマが主役だ。チングルマはずっと見ていても飽きない。

綿毛になりかけのチングルマと四葉塩釜(ヨツバシオガマ)

深山金鳳花(ミヤマキンポウゲ)

深山金梅(ミヤマキンバイ)

お花畑を抜けると雪渓から沢が流れ出ていたので登山靴を脱いで火照った足を浸した。ここからしばらく行ったところには雪渓から染み出す綺麗な水場があって思い切り水を飲んだ。

最後に少し登り返して高台に出ると双六小屋が見えた。テント場が広くていい感じだ。

双六小屋に着いてテントを張ったら生ビール(1000円)だ。鷲羽岳に乾杯!

ビールを飲んでいると陽が陰って少し涼しくなってしまった。テントに戻ってワインを飲みながらパスタを食べた。毎日同じボロネーゼだが飽きずに食べている。

 いよいよ明日は最終目的地の槍ケ岳だ。ここまで歩いた安堵感に包まれて眠りについた。

コメント
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