風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

小谷と白馬を走ってみた

2011-06-25 | 

6/20(日) 空が明るくなって目が覚めた。晴れても雨でもテントで目覚める朝は甘く優しい。

おにぎりと味噌汁の朝ご飯を食べたら出発だ。

行き先は小谷温泉へ向かう道沿いを流れる中谷川だ。

川の上流の釣りは河原に降りるまでが大変だ。行けそうだなと思うと崖だったり薮だったりするからだ。

昔と違うのは無理をしなくなった事。安全第一、ちょっと自信が無かったら先には進まない。

と言いつつちょっとした崖を慎重に下って河原に降りた。

準備を済ませルアーを投げると一投目から魚が追ってきた。おつ、いるじゃん。

何度か投げて魚が食いついた。23cmぐらいの岩魚だった。胸、腹、尻のひれ先の白い部分が美しい。

魚影は濃く活性も高く面白い釣りができた。勢い良くルアーを追う岩魚に興奮する。足下まで追いかけてくる奴もいる。

でも食いつくのはたまに、そして食いついてネットまで持って来れるのはその半分ぐらいだろうか。

シングルのバーブレスフックにしてからヒット率は下がりバラす回数は増えた。でもこれでいいのだ。

途中大きな蛇の死体があった。蛇が苦手だ。なぜこんなに嫌いなのだろう。

山田旅館下の小さな堰堤まで釣り上がった。3時間で22~25cmの岩魚が5匹釣れた。

そして急坂をよじ上って道路に出た。

今日は山田旅館に立ち寄って歴史ある湯船に浸かろう。これぞ温泉旅館ていう建物だ。

働いているおばちゃん達も旅館同様いい感じに仕上がっている。

お風呂は石造りでじゃんじゃんお湯が注がれている。飲んでみたらけっこう鉄臭くてしょっぱかった。

寝湯の場所があったので寝てみた所腰と肩がじんわりと温まった。

でもって昨日寄った蕎麦屋「蛍」へまた行った。小谷温泉近辺は食べられる所が限られているのでここしかないだろう。

初めて尋ねても懐かしい匂いがする場所だ。

ケーキにも惹かれたが蕎麦と天ぷらを頼んだ。蕎麦は白目の「蛍の緑」新蕎麦が採れる頃は緑色をしているらしい。

昨日の感動は無いがどれも美味しい。蕎麦はコシガあり天ぷらもサクサクしている。

良いことばかり書いていると怪しまれるので悪い事も書いておこう。

おしぼりがびしょびしょで臭い。昨日の席で前の人の食べこぼしがあった。

まぁ、どうでもいいけどそれらがなければもっと良い店になるだろう。

次に白馬へ向かった。白馬や小谷の町に行くにはR148のトンネルを通って行かなければいけないのだけれど排気ガスがきついので他に道はないかと探していたらあった。

それは塩の道だ。もちろん道はくねくねしている。1速と2速でなければ通ることはできないカーブが続いた。でも空は広い。

その先にあった奉納温泉。

手書きで奉納温泉と書いてある。右の看板の文字はもはや判読不可能に近い。

先を急ごう。R148から栂池高原方面へ向かう。千国街道沿いの牛方宿、多くの牛方が休んだ光景が目に浮かぶ。

こんな道を牛を引いて歩いたのだ。

栂池高原近くの千国街道沿いにある前山の百体観音に行ってみた。この道は農耕車両以外乗り入れ禁止だ。

百体観音は西国三十三番、秩父三十四番、坂東三十三番になぞられて作られた物とのことだ。

残念ながら現在は八十体程になってしまったとのことである。

それから白馬の楠川に入った。道路から入りやすい場所から入溪すると河原に足跡があった。先客がいたようだ。

水の透明度は高い。しばらく釣り下がったが気配はない。越えられない大淵まで来た時ルアーを追いかける影が見えたがそれきりだった。

ふと見上げると野生の藤が咲いていた。これを見ることができたから良しとしよう。

その後松川に行ってみたが下流は趣にかけていたので上流を目指した。

行き止まりである猿倉荘のちょっと下で惹かれる流れがあったが魚は多分いないだろう。

近くにヘリコプターがあった。山岳救助の為の物だろうか。

このまま終わってしまうのも寂しいのでまた小谷温泉に向かう中谷川に向かった。

今度は中流に入ってみた。上流で工事をしている為石は泥を被り濁りもあるが魚影は濃い。

一時間半で5匹を釣り上げた。その間に蛇を2匹見た。

今日の締めの岩魚。盛夏になったらまた来れるだろうか。

今日は父の日であることをスーパーで買った寿司で気がついた。お父さん、ありがとう。

がーん、寿司に醤油が付いていなかった。まっ、いいか。

そして、ゆっくりと焚き火をした。

明日は家に帰る日だ。

 

 

コメント (2)
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