豆は食べないでしょう

今日帰りの電車に乗るときにドアの脇のところでカップ酒を飲んでるおじさんがいた。ぼくはそのおじさんと反対側のドアの脇に立った。

しばらくすると高校生の男の子２人がおじさんとぼくの間にやってきた。男の子２人は楽しそうに話をしていた。するとおじさんが近くの方の男の子につまみの豆(グリンピースを揚げたもののよう)を差し出して「豆食べないか」と言った。男の子は「いいです」と断ったが「うまいぞ、食べないか」とまた言った。男の子は「いいです」とまた言ったがまたすすめたので、ついに男の子たちは場所を移してしまった。

もし男の子たちが怒っておじさんに殴りかかったらやっぱり助けなきゃなと思ったのでどこかにいってくれてほっとした。

残ったぼくは声をかけられるのは嫌だから目を合わせないようにして、もしも声をかけられたら飴をなめているので、豆は食べられないよと答えようと準備したけど、おじさんは声をかけてはこなかった。

酔っぱらって電車に乗ったら人に声をかけちゃいけません。