
30日間続いた今年のラマザン(断食月)も9月19日で終わりです。20日から3日間はBAYRAM(バイラム)と言って祝日になり、お墓参りをしたり親戚や親しい人を訪ね合います。新しい洋服を着、子供たちは訪問先でもらうお小遣いを楽しみにしているでしょう。来客の為には、甘い甘いトルコのデザートを作っておきます。最近はこの辺ではあまり見られませんが、子供たちが近所の家々のベルを鳴らして飴やチョコレートをねだりに来ることもあります。一応小さなチョコレートを準備しました。
この暑い中でのラマザン、どうなることかと思いましたが無事に終了。そして季節はちょっぴり秋の気配です。トルコの主婦たちはこの時季に冬の為の準備を始めます。BIBER(ビベル)というしし唐の様な形をしたピーマンや唐辛子、茄子を干したり、トマトソースやトマトペーストを作ったり、近所のベランダにも野菜が暖簾の様に干してあってにぎやかです。

TARHANA。
そんなトルコの保存食の代表がTARHANA(タルハナ)とERISTE(エリシュテ)です。TARHANAは小麦粉の発酵生地、ヨーグルト、パプリカ、玉ねぎ、トマトなどから作るスープの素です。生地をこねて、乾燥させて、それを細かく粉状にさせて…と大変手間のかかる作業ですが、それだけにトルコのアンネ(母)の味、家によって少しずつ味が違うのでしょう。

ERISTE。
ERISTE(エリシュテ)は、小麦粉、卵、牛乳、水などで作るトルコ版マカロニ。TARHANAもERISTEも私は今まで義妹の旦那さんの村で作られたもの(これが絶品!)を分けてもらったり、マーケットやパン屋さんで売っているものを使っていました。今年はテイゼ(夫の叔母)のサマーハウスのご近所さんが作ったものを実費で分けていただきました。さすがに手作り!市販のものとはやっぱり全然違うのです。
早速作ったのがこちら。TARHANA CORBASI(タルハナチョルバス=スープ)とチーズと胡桃が入ったERISTEです。

TARHANA CORBASI
①人数×大匙1のTARHANAを水に溶かしておく。
②鍋に油をいれ、サルチャ(トマトペースト)大匙1を炒める。
③②へ①とブイヨンを入れて沸騰するまでかき混ぜる。
④塩で味を調整し、最後に乾燥ミントを入れる。
※玉ねぎ、トマト、にんにく等と煮込む場合もあります。

チーズと胡桃入りERISTE
①ERISTE2.5カップを水2.5カップで水がなくなるまで茹でる。
②白チーズなどお好みのチーズ100g、細かくした胡桃1/2カップ、イタリアンパセリ、ディル、
万能ねぎ、オリーブオイル大匙4、にんにく3片(つぶしたもの)、胡椒、粉唐辛子をボールに
入れて混ぜる。
③①に②を混ぜる。
※普通のマカロニと同じように調理したり、スープに入れることもあります。
※「ただいまトルコで子育て中」のウータンさんが以前TARHANAとERISTE作りに挑戦された時の
レシピを紹介していらっしゃいます。
→ http://ameblo.jp/u-tan1207/theme5-10002391668.html#main

まさに産地直送。
保存食と言うわけではないのですが、写真の瓜の様なもの、夫曰くYATAK KAVUNU(ベッドメロン?)。すぐに食べなくても長いこともつので、昔はベッドの下などに寝かしておいたそうで、そこからこんな名前で呼ばれるようになったのでしょうか。私は我慢できずにさっさと切りました。一日の断食で喉が渇いているのでイフタルの食卓にものせてパクパク食べています。

最近では、一年中どんな野菜でも売っているとはいえ、トルコではまだまだこんな保存食作りに精を出す主婦も多いのです。
おじぎ草(トルコ語でKUSTUM=キュストゥム=拗ねたと言う意味)のかわいい花が咲きました。



☆現在のイズミル☆
色んな所で買いました。そしてそれがみんな違う味、
初めての出会いに感激したことを今でも憶えています。
あぁ・・・・、懐かしい、
おめでとうございます!(←と言ってよいのかしら?)
またまた、知らない食材を紹介してくださって、
興味津々ですわ。
ベッドメロンは、マクワ瓜に似ていますね、たぶん、ずっと大きいのでしょう。
おじぎ草、可愛いですね
リンク先のウータンさんの記事を読みました。大変そうですが、トルコの女性たちは団結力が強いので、みんなで集まって、ワイワイやりながらやるので苦にならない。お天気もいいので、日光で乾燥干しが可能。と、うまくできていると思いました。
おー、ベッドメロンも美味しそう!低利子の日本ではBedの下にはお札が隠されているようですが(?)、トルコではメロンなんですね。
興味津々ですか?お送りしましょうか?ふふふ。
まくわ瓜って食べたことありません。これはバレーボールくらいの大きさで重さは3キロくらいありました。
おじぎ草、やっとのことで花が咲きました。どこまで背が伸びるんだろう…。
お天気がずっとよくて安心して日に干せるというのは、保存食作りに本当に適していますね。バジルとかミントの乾燥も2・3日で簡単にできちゃいますもの。
トルコもベッド預金は結構あるらしいですよー。うちは埃しかないけど…。
Yatak Kavunuは甘いですか?こっちで売っているメロンも中央アジア産の細長いメロンで、甘みが強くて日本のものより好みです。
秋になるとロシアでも保存食つくりが盛んです。トマトやきゅうりのピクルス、きのこの瓶詰めが多いですね。都会じゃずいぶん減ったみたいですが。
おめでとうございます。
断食とは言うけれど、夜まとめてドカッと食べるのだとも聞きます。もしそうなら、逆に太ってしまって健康に良くないのではないかと(余計な?)心配をしてしまいます。