先週は「古典芸能週間」でした。まずは銀座の歌舞伎座で「芸術祭10月大歌舞伎」を母と叔母と一緒に見てきました。歌舞伎は幼い頃から母や叔母に連れられて親しんできたもの、その家に伝わる格式や風習の伝承と言う意味でも歌舞伎にとても惹かれるので父親の代から息子の代へ、そしてまたその息子へと引き継がれていく変化を楽しむことができるのも歌舞伎ファンである理由のひとつです。
10月の歌舞伎座。クリックすると大きくなります。
今回の演目には特に私のご贔屓さんは出ていませんでしたが、その美しさに昔から心奪われていた坂東玉三郎の「羽衣」は、玉三郎の年を重ねても変わらぬ精霊のような美しさにため息が出ました。
玉三郎演じる「羽衣」。玉三郎さんのサイトより拝借しました。
あの(?)坂田藤十郎の「恋飛脚大和往来」と言う出し物は典型的な上方歌舞伎。最後に降りしきる雪の中を坂田藤十郎演ずる亀屋忠兵衛が身請けした傾城梅川(中村時蔵)とともに逃げる道行きのシーンはとても小さな舞台での出来事とは思えないほど。父親が遠ざかる二人を見送るのですが本当に小さく遠ざかっていくようで悲しくも美しい名場面でした。
少しおしゃれをして華やかな歌舞伎座の中を歩くと「日本人でよかった」と思ったりします。
歌舞伎の合間にはやっぱり席でお弁当、そして終わったあとは夕暮れの銀座を眺めながら甘物を頂くと言う定番コースで締めてきました。
次は、ご近所大船の「鎌倉芸術館」で「花の舞」と言う歌舞伎と能と、そして華道のコラボレーションと言う新しい試みでした。歌舞伎からは最近注目されているらしい市川亀冶郎の「藤娘」、能は梅若晋矢の「半蔀(はじとみ)」。源氏物語の夕顔と夕顔の花のはかなさを静かな能の動きの中で表現し、源氏物語の世界へ入り込んでしまったような錯覚を覚えたほどでした。銀座まで行かなくても家の近くでもこのような舞台を見ることが出来るのも日本の良さですね。
我が家の裏庭にひっそりとけなげに咲く夕顔の花。
☆現在のイズミル☆
歌舞伎はあまり見る機会がなかったのですが、
見ると惚れ惚れとしちゃいます。
銀座、懐かしいな
歌舞伎って、やっぱり豪華でここまでやるかっていうくらいこてこてだけど、そこまでする贅沢さがいいと思うのです。
銀座、懐かしい?変わっちゃったよ~。今度見たらびっくりするぞー。
歌舞伎は私は生で観たことはないのですが、(私の場合小さい頃から親に連れられて、西洋文化-クラシックバレエだの、ピアノ、バイオリンはじめシンフォニ-オ-ケストラだのがメインだったので)でも興味あります・・日本の文化の代表のひとつですものね・・
しかも全て男性が演じるという・・玉三郎さんにはしびれますね・・ところで、ごひいきの方はどなたかな?
おっとりしっとりという貴女さまのお人柄の一部(だって茶目っ気もおありになるからして)はやはり、培われてきたものだったのですね。メフさん、全く持って貴重な日本人を奥様にされました・・!
一時期歌舞伎のあまりにも豪華絢爛山盛りな飾り様に辟易して能に走ったことがありましたが、最近歌舞伎に帰ってきたところです。西洋文化もいいですよね。私も音楽は好きですよ。
私のご贔屓は、mixiでコミュにも入っておりますが片岡仁左衛門、中村吉右衛門、そして中村福助です。
歌舞伎座の階段を上りきるとキラキラと輝く優雅な時の流れに変わる瞬間が大好きです~
生々しい演目も嫌味なく、人間の可笑しみに昇華された古典の醍醐味…久しく遠ざかっております。
爪先まで神経の行渡った玉さまのお姿をご覧になられたのですね←なんともお羨ましい…溜息まじりで拝見致しました。
お留守番のお父上はどんな半日をお過しになったのでしょう??
京都育ちでありながら、実家が歌舞伎座に近いくせに、歌舞伎は一度も見たことがありません。
小さな子供連れではちょっと難しいですよね。。。
祇園を散歩でもしますか、
でもね、今回の1幕目、「赤い陣羽織」って言うのはちょっと木下順二劇団と言う感じでこれを歌舞伎座でやってほしくないなあと思っちゃいましたよ。
玉さま、いつまでもお美しくてお見事です。
父はいつもお留守番で家で座っていたと思いますよ。