KULTUR PARKの入り口
「KITAP FUARI」へ行って来ました。日本語で言うと「書籍見本市」でしょうか。日本でもしあったとしたら、おそらく稀少本や古書などふだん書店ではお目にかかることの出来ない書籍を展示販売するのではないでしょうか。ここイズミルの「KITAP FUARI」は普通の本屋さんに売っている書籍を出版社や書店がそれぞれのブースで販売しているだけのような見本市です。でも本好き、本屋好き、本を買うのが好きな私は日頃の欲求不満を晴らすべく今年12回目を迎える一年に一度のこの「KITAP FUARI」を毎年楽しみにしています。
週末だったせいか学生の入場者が多かったようです。
トルコ人(の多くと言っておきましょう)は本を読みません。以前ニュースで見たのですがトルコ人が生涯で読む本の数は日本人の1ヶ月分だったか1年分だったか、何しろそれ程本を読まない国民なのだそうです。もちろんうちのお隣さんのように本が大好きで「本を買ったらまず1ページ1ページ開いて新しい印刷の香りをかぐ」なんていう我が同士もいるにはいるのです。でも一般的に日本の文庫本のように値段も手ごろなものは少ないし、質の良い児童書も最近ようやく色々出版されてきたようですが、まだまだあふれるように毎日発売される日本の新刊本の洪水の中で暮らしてきた身としてはお寒い本事情です。
作家らしき人へのインタビューやサイン会も行われていました。
姪っ子ビルテンのクラスでは先生がこのFUARへ連れて行ってくれたそうです。学校では毎月何冊本を読んだか競争(?)をしており一番多く読んだ子には先生が一緒に本屋へ行って好きな本を買ってくれるそうで、ビルテンは一番になりたいが為に、本を買ってもらいたいが為に必死で読んでいるような気もします。読んだことが頭に入っているのかなとも思いますがきっかけは何であれ、まずは本を読むことが習慣になればいいなあと期待しています。
KULTUR PARK内にはこんな遊園地や動物園、コンサートホール、野外劇場などもあります。
FUAR(見本市)と言えば街の中心地に位置するKULTUR PARK(文化公園)のことを意味する程ここで毎年9月に開かれる「IZMIR ENTERNASYONAL FUARI(IZMIR INTERNATIONAL FAIR=イズミル国際見本市)」は大きな催しです。起源は今から84年前の1923年、まだ共和国の成立も見ない頃、ムスタファアタテュルクの命によりイズミルで開かれた「経済会議」にさかのぼるようです。地方の名産品や産業の展示会として始まった「経済会議」も年を追うごとに参加国や訪問者の数が増えついに現在のKULTUR PARKに見本市会場が完成、現在まで連綿と続く「IZMIR ENTERNASYONAL FUARI」の第一回が1936年に開催されたそうです。
毎年イズミルの救国記念日である9月9日前後がFUAR期間となります。10数年前に初めてイズミルを訪れた時、ちょうどこの期間にあたり、夜遅くだったにもかかわらず大変な人出でごったがえしていました。この9月のFUARの他にもモーターショーやペットショー、花嫁衣裳ショーなど毎月様々なFUARがここで開かれますが、「IZMIR ENTERNASYONAL FUARI」ではコンサートがあったり講演があったり露天が出たりと、まだ今のような娯楽も少なかったイズミルっ子にとって1年に一度のお祭りだったのではないでしょうか。ここ数年は国際見本市と言ってもかつてのように外国製品や外国文化を珍しがる人も減ったせいか以前は1ヶ月間続いていた開催期間も10日ほどに短縮されかつての盛況はいずこ?と少し寂しいものがあります。
大きくなったでしょう?
☆現在のイズミル☆
私を連れて行ってくれた先生も、ガイドをかってでた方(現地で日本語教師をしている)も、「トルコは本が高いから。」と仰っていました。その通りでしたが、案内してくれた方が、うまく値切ってくれて助かりました。
写真のコメントにうなずいてしまいました!!!うんうん!!!
本を読まないトルコ人。。。なんか納得。。。
最近「水滸伝」読んでみようかと思ってます~~~
ということは、トルコ人の情報源のほとんどはテレビ?そんな生活、考えられないです。日本人が本を読む国民なのは、勤勉というだけじゃなくて、日本語の性格(視覚性)とか、長い通勤時間とかいろいろな背景があるんだろうね。
そう言えば、これだけトルコ・インフラが進んでいるドイツでもトルコ本屋だけはありません。
ま、何人でも読まない人は読まないけどね~。
ウチの街にも年に一回、本のマーケットが開かれて、この町に住んで15年来、毎年かかさず行きます。屋外のテントなんだけどね。
私もトルコで文字に飢えていました。こんなフェアがあるなんて!知っていたら絶対行ってましたよ~。
というか、読めません。
乱視がひどいのです。
ここ数年の大きな悩みのひとつです。
なので、本は積まれていく一方・・・。
ところで、fuar、懐かしいです。
そこは道に迷うスポットでした。
それから遊園地も懐かしい。
嫌いなのにタコの乗り物に乗せられて、
目が回って大変でした。
この本市、もしかして日本の本も扱っているんでしょうか。それともyukacanさん、トルコ語の本をご購入?
そうそう、トルコ人って本読みませんよね。学校の先生やってる友人達の中でも、コンスタントに本を読んでる人って殆どいないですもん。活字なしでは生きていけない私達には、考えられない現象ですよね。
日本語の本なんかあったのかな?
僕はほんが好きなのですが買うときりがなくなってしまうし、英語の本は読まないし、日本語の本は高いので図書館で借りるようにしています(笑)
ビルテンちゃんの先生のような人が多くなれば、将来本を読む人が増えて、本の値段も下がるかも。
私は、、興味がないと読まない人なので、トルコ人のこと言えないかな。亡くなった父が、すごく本が好きでどんな漢字でも読める人だったと子供の頃に母から聞いて、何で似なかったんだろ?って思ったことがあります。今でも思うかな。。
エリフちゃん、『赤ちゃん赤ちゃん』していたけど、『子供赤ちゃん』っぽくなりましたね。(←意味不明?)
イズミルのキタプフェア、広告見て行きたいなって思っていたんだけど今だったんだ~(今年もムリかなあ)
私も読書好き!日本みたいに図書館が充実しているとうれしいんだけど、それって本読む人が少ないからなんでしょうか...トルコの本て製本がひどいのに値段は高いですよね~気に入ってもいない作品をそうそう買うのはためらっちゃいます。お勧めの作家さんています?
その方はトルコ系のアメリカ人で、女性作家なのだそうでした。メキシコの保養地で執筆活動中だったのでしょうかね。