イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

KURBAN BAYRAMI(クルバンバイラム=犠牲祭)

2012-10-31 23:48:24 | 

今年のKURBANBAN BAYRAMI(クルバンバイラム=犠牲祭)は10月25日から28日、前日の24日はARIFE(アリフェ)と言って普通は半日休みになりますが、今年は公務員はこの日も休みになり29日は共和国記念日と言う祝日に当るので6連休の人が多かったのではないでしょうか。夫の会社はARIFEも一応12時まで仕事。クルバンのお肉ではないけれど牛肉2㎏、米、チョコレート、コロンヤ(アルコール香料)が会社から支給されました。そのお土産を見てなんとなく「薮入り」と言う言葉が思い出されました。

アンネ(義母)たちを誘って今年もアナアンネ(夫の祖母)のお墓参りを済ませ、バイラム一日目はアンネの家でお祝いをしながら朝ごはんを頂いた後、旅行へ出発。今回の行き先はEDREMIT KORFEZI(エドレミット湾)沿岸を一路KUCUKKUYU(クチュククユ)と言うところまで。

何年も前に、あるドラマの舞台となったANTANDROS(アンタンドロス)という遺跡に行きたいともう何年も思い続けていたのですが、そばは通るのに入り口が見つけられずに断念すること3回、前回出かけたAYAZMAの帰途ついに入り口を発見、次回の旅先はここだね!と全会一致?で決定したのでした。

EDREMIT KORFEZIはエーゲ海に面する最北の湾で、湾に並行にKAZ DAGI(カズ山)とMADRA DAGLARI(マドラ山脈)があります。すぐ目の前にはギリシャのMIDILLI ADASI(ミディッリアダス=レスボス島)があり、お天気のよい日には島影が、夜には町の明かりが見えることもあるそうです。

この地域はオリーブの一大生産地としても知られており、トルコにあるオリーブの木の10%がこの辺りにあるそうです。このオリーブから収穫される260,000トンのオリーブのうち15―20%が食卓用、残りは45,000トンのオリーブオイルとなるそうで、トルコのオリーブオイルの28%がこの地で製造されているそうです(トルコ版Wikipediaより)。

季節はまさにオリーブの収穫時季、どの木もしなるくらいにたわわに実をつけたオリーブでいっぱいです。私の住んでいるイズミル周辺にもいたるところでオリーブの木が見られますが、EDREMIT湾沿岸はその比ではありません。高いところから下界を眺めると建物のあるところ以外すべてオリーブの木で覆われているように見えました。

KAZ DAGIから湾に流れ込む多くの流れが渓谷をなし、川沿いにはポプラやプラタナスの木が木陰をつくり美しい景色と美味しい空気を楽しむことが出来ます。こういう場所があると日本なら落ち葉を踏みしめながら散策かなと思うのですが、トルコはやっぱりマンガル(BBQ)・・・。黄葉した葉が舞う先は煙もうもう・・・。

私達は、下調べをしておいた名所を一つ一つ探しながらドライブ。マンガルをするでもなくチャイを飲んだり写真を写して歩きます。正味2日間で回った場所はANTANDROS(アンタンドロス遺跡)、SAHIN DERESI(シャーヒン渓谷)、 SUTUVEN SELALESI(スュトヴェン滝)、 HASAN BOGDU(ハサンボードゥ=ハサンが溺れた、と言う伝説のある場所)、 ZEUSALTAR(ゼウスアルタル)、 ADATEPE KOYU(アダテペ村)、 TAHTAKUS KOYU(タフタクシュ村)、 PINARBASI(プナルバシュ)、 MIHLI CAYI(ムフル渓流)。

中には10年前に訪れた思い出の場所もあったのですが、10年の月日は素朴な渓流をコンクリートで固めて張りぼてのような醜い人工的な滝に変えており、呆然唖然。

トルコの自然がいつまでも変わらないでいて欲しいと思うのは叶わぬ願いなのでしょうか。

 

 

小さなシクラメン、原種かな?

     

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