イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

IZBAN(イズバン)

2011-06-24 11:57:10 | イズミル暮らし・イズミル案内

イズミルでの移動、夫と一緒の時はほとんど車を使いますが、一人で出かける時は、バス、メトロ、フェリーを利用していました。イズミル湾を風に吹かれながらフェリーでののんびり船旅もイズミルならではの楽しみです。バスは混んでいたり、渋滞していたり、暑かったり、臭い人がいたり!であまり好きではありません。メトロは延長工事がノロノロ進んでいますが、今のところ端から端まで乗っても15分ばかりの短さ。結局どこへ行くにも乗換えをするのに歩く距離が長かったり、バスの路線を把握するのが大変だったり、でした。

今年になって、IZBANという新しいレイルシステムが開通しました。IZBANと言うTCDD(トルコ国鉄)とイズミルの共同経営の会社が走らせた新電車はイズミルの北ALIAGA(アリアー)と南のCUMAOVASI(ジュマオヴァス)を繋ぐ全長80キロメートルを運行しています。もともとこの線路はTCDDがイズミルから内陸のAYDIN方面へトルコのアジア側に1856年初めて開通した鉄道が元になっています。長い工事の後、ようやく開通したIZBAN、日本だったら大々的に宣伝をするところですが、こちらは「え?もう走っているの?」「そう言えば電車通ってたね?」と言う感じ。

新旧のALSANCAK(アルサンジャック)駅

私もようやく先月初乗りをしました。我が家の最寄の駅はメトロの終点(始点?)UCYOL、そこからメトロでHALKAPINAR(ハルカプナル)まで10分弱、ここでIZBANに乗り換えると今まで行くのが少し面倒だった場所へも簡単に行くことができるようになりました。

車内は空調が効いていて気持ちがいいし、行き先表示板も写真の通り。イズミルの玄関口「ADNAN MENDERES国際空港」へもこのIZBANで空港内まで行くことができます。車内には少しですが一応スーツケースが置ける棚もありました。

車内の写真はIZBANのHPからお借りしました。

開通間もないのに、ガラス窓にひびが入っている車両があったり、電光掲示板の到着予定時間が「あと3分」になったと思うとまた「あと4分」に戻ったり、ドアは乗降客が停車後にボタンを押して開けなければいけないけれど、なんとなくのんびり微笑ましいIZBANです。

イズミルの公共交通機関はすべてKENTKART(ケントカード)一枚で乗車できますが、このIZBANももちろん共通。90分以内の乗り換えであれば何回何に乗っても初乗り料金のみで乗車することができるので大助かりです。あとは数年越しのメトロの延長工事が完成すれば(いよいようちの近所にも新駅の地下鉄出入口が出現)、イズミルの交通はずいぶん楽になるでしょう。

 

 

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