イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

オリーブオイル商談会@IZMIR

2010-11-06 18:26:07 | イズミル暮らし・イズミル案内

「Zeytinyagi(オリーブオイル)」と言うサイトに掲載されたニュース。写真をクリックすると記事に移ります。

少しご無沙汰してしまいました。イズミルは秋晴れの気持ちのよい日が続いています。日本では紅葉もそろそろ終わり、大学祭シーズンだなあと遠い昔を思い出しています。


上の写真撮影中。

11月4日・5日とイズミルのEGE PALAS OTEL(エーゲパレスホテル)でトルコの貿易省、エーゲ海輸出公社そしてトルコオリーブ協会主催の「オリーブオイル現地商談会」が行われました。トルコはオリーブ発祥の地、そして世界第4位の生産量を持っています。AYVALIK(アイヴァルク)やAKHISAR(アクヒサル)など優れたオリーブの生産地を擁するエーゲ地方では、今がちょうど収穫真っ盛りです。日本でも健康志向によりオリーブオイルの消費は増えていると思いますが、イメージ的にオリーブオイルといったらやっぱりスペインやイタリア、そしてギリシャなどに押されがちなトルコです。



でも実はトルコはスペインやイタリアへも大量のオリーブ、オリーブオイルを輸出しているのをご存知ですか?オリーブオイルの原産国は、最終的に製品化した国をさすので、トルコのオリーブオイルをイタリアが買い付け自国で瓶詰めをすれば「イタリア産」と言うことになってしまうのだそうです。だからイタリア産だと思って召し上がっているオリーブオイル、もしかしてトルコのオリーブから作られているのかもしれませんよ~。


歓迎のご挨拶。

現地で生産企業や農家の方たちと個別に商談をしたり、工場へ行って生産現場を見たり、農地へ出かけて収穫の様子を見たり、美味しいオリーブオイルを使ったお料理を食べながらトルコのオリーブ、オリーブオイルの美味しさと魅力を知って頂こうと言う狙いで開催されました。参加したのは日本と中国からあわせて35名ほど。この微妙な時期に中国と?とちょっとびびりましたが、さりげなく(?)開会式会場が二つに分かれていたり、見学場所が違ったりで、実際に中国の方と同じ場所にいてもお互いなんだか透明人間を見ているような雰囲気で見ないふりをしていたような気がしましたよ。



私は商談会でのお手伝いをさせていただいたのですが、トルコではオリーブやオリーブオイルを日頃よく使っているのに、改めて「エキストラバージンオイル」ってトルコ語でなんと言うの?じゃあ普通のオリーブオイルとの違いは何?そもそもどうやってオリーブオイルって作るの?ということについてはまったく知識がありませんでした。久しぶりに試験勉強の一夜漬けを思い出して、日本語とトルコ語でにわか勉強。その甲斐あってかとても楽しい経験をさせていただきました。お昼には4日がヒルトンホテル、5日がエーゲパレスホテルの料理長がそれぞれ腕をふるったオリーブオイル料理をとても美味しく頂きました。


時間がなくて少ししか食べられなかったのがとっても心残り・・・。


ヒルトンホテル料理長自らオリーブオイルで揚げたアイスクリームのサービス。

日本からの企業の方たちも、トルコからの輸出業者の方々もそれぞれが色々な特徴のある自社のニーズに合わせてどんな商売が日本とトルコでできるのか、皆さん真剣に考えていらっしゃる様子は私にとってとても嬉しいことでした。また重要な責任を負ってこの場に来ている若い営業マンの一生懸命さは私がちょっと忘れかけていたものを思い出させてくれました。もちろん若者だけではなくベテランの方たちもそれぞれがいい味を出していらっしゃいました。



自社製品を持参し、テイスティングをされていた中で一つとても印象に残るものがありました。2日前に絞ったばかりでフィルターにもかけていないまさにオリーブの果汁!抹茶の様な深い緑色のオリーブオイルはフルーティな香りと味で驚くほどに美味しかったです。くせになりそう。


右側のボトルがフィルターをかけていない絞りたてのオリーブ果汁。

商談会が終わってからふと思ったこと、ホテルの料理長が腕をふるってくれたトルコ料理、私はとても嬉しかったけれど、日本や中国でオリーブオイルの消費を増やそうと言う目的があるのだから、日本料理や中国料理でもこんな場面でオリーブオイルを使えばこんなにおいしくなりますよと言う紹介があったらよかったのになあと思いました。トルコ料理で使えばそりゃあ美味しくなることは当たり前なのですから。でもトルコ企業の担当者の中には、日本人の好みに合わせたオリーブオイルをブレンドしたり、パッケージを作ることができると言うことをアピールしている人もいたことを付け加えておきます。






初めて食べた人参のドルマ(ピラフ詰め)。
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