この写真の植物をご存知でしょうか。私の住んでいるイズミルはエーゲ海に面し、パザルでは季節季節に色々な種類のOT(青もの、葉っぱもの)が並び、人々も好んで食べているようです。私はパザルで見かけても得体の知れないOTをどうやって調理すればいいのかわからずにいましたが、最近は人から聞いたりインターネットで調べるなどして少しずつ挑戦する様になりました。しゃきしゃきした歯ざわりや香りが新鮮でいかにも健康によさそうです。「やっぱりエーゲに住むならOTを食べなくちゃね」と言う気分です。
さてこの植物、トルコ語でDENIZ BORULCESI(デニズボルュルジェスィ)と言います。DENIZは海、BORULCEはささげ(豆)のこと。辞書で該当する日本語を見つけることができなかったのですがインターネット等で調べてみるとどうやら「おかひじき」と同じものでないかと思われます。海岸の波打ち際で育ち、塩気が強くならない春から夏にかけて食べられるそうです。茹でても鮮やかな色や歯ざわりが変わらず 栄養成分もひじきに似ており、ビタミンとミネラルが豊富で、特にカルシウム、カリウム、ビタミンAが多いのが特徴、ちなみに、ビタミンAはほうれん草とほぼ同量、カルシウムは3倍だそうです。
ある日、夫が友人に勧められたと言って仕方なく買ってきたので、私も仕方なく(?)料理をすることに。トルコ料理のHPでは定番のヨーグルトサラダくらいしかレシピが載っていませんでしたが、さすがに日本の「おかひじき」で調べると様々な工夫メニューがありました。
茹でて固い茎部分を除いた状態
調理の仕方はまず、根っこ部分を切り落としきれいに洗ったあと、熱湯で5分ほど茹でます。この時DENIZ BORULCESI自身の塩気が強いので決して塩は加えないでください。決してですよ!水を切ったあと、固い茎部分をはずします。
私は一日目はまずトルコ風にヨーグルトサラダを、そして翌日は日本風にかき揚げを作ってみました。塩は一切加えなかったのに、それでも塩辛く、磯の香りがぷんとして、まあ1年に一度くらいは食べてもいいかな、と言う感想です。
トルコバージョン:ヨーグルト+ニンニク+トマトのみじん切りで和えたサラダ
日本バージョン:じゃがいも+人参+たまねぎでかき揚げ
Afiyet olsun!
・・・とここまで一旦書いた時、一瞬のうちに全てが消えてしまいました。顔面蒼白、気温は35度あるというのに一瞬寒気がしました。気を取り直して書き直したこの日記、よかったらクリックをお願い致します!↓