山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

生駒山系縦走路・私市駅~生駒山頂~暗峠~高安山(新池展望広場の三毛猫)

2019年07月01日 | 山野歩
2019年06月23日(日)
『生駒山系縦走路』
<私市駅~生駒山頂~暗峠~高安山>
[コースタイム]
[京阪・私市駅]6:38→[星の里いわふね]→(かわぞいの路)→7:23[ピトンの小屋]7:29→(さえずりの路)→(つつじの小路)→7:55[展望デッキ(小休止)]8:00→[やまびこ広場]→(まつかぜの路) →8:48[飯盛霊園・境界鞍部]→[飯盛霊園内]9:10→ [ビオトープ田原の里山・車止め]→9:46[堂尾池(大休止)]10:20→10:43[むろいけ園地入口]→[湿生花園]→11:00[新池展望広場(小休止)]11:10→11:39[阪奈道路]→(産業廃棄物処理場&農地)→12:14[農地終了地点]→(カントリークラブ横)→12:25[龍王神・祠]→[くさか園地生駒縦走歩道分岐地点]→[くさか園地バイオトイレ]→13:18[辻子谷ハイキングコース北出合]→13:54[生駒山頂(遊園地内)(小休止)]→14:51[暗峠]→[大原山]→15:31[鳴川峠]→16:10[鐘の鳴る展望台(小休止)]16:20→16:43[十三峠]→16:50[平群分岐]→[立石越ハイキング道分岐]→17:39[高安山]→17:51[高安山駅]
◆所要時間:11時間13分
<新池展望広場の三毛猫>
五ヶ月振りにやって来た生駒山系縦走路は、
午後になれば雨に降られるのではないかと心配していたが、幸い降ることはなかった。
しかし午後に入って、いつ降り始めてもおかしくない空模様が続いた。
最後の“おおみちハイキング道”より信貴山口駅へと下山する1時間ほどの間に降られるのかも知れないと思い、
高安山駅よりケーブルを利用することにする。
ところで、降り始めたのは我が家が近づいてからで、しかも傘を必要としない降り方であった。
脚が攣ることなく高安山に辿り着くことができるのだろうかと思いつつ私市駅をスタートするが、
今日は最後まで脚が攣ることはなかった。
しかし、足指や脚の大腿部、そして腰部がかなり疲労していたのは間違いがない。
その証拠に、もう其処が暗峠というところで転倒して激しく臀部を打ってしまう。
ちょっとした下り坂なのだが、民家までは至近距離でコンクリート舗装をしてあるところであったゆえ、
けっして転倒するようなところではなかった筈だ。
むろいけ園地内にある新池展望広場はあまり人がやって来ない清閑なところだ。
この広場を見付けて以降、此処で一休みすることにしているのだが、
其処に以前一匹の三毛猫が居るのに気付き、パンを準備してやって来たこともあるのだが、
その時は三毛猫の姿はなかった。
ところが今日はベンチ上に姿があり、僕が入ってゆくとそれより飛び降り去って行こうとする。
振り返り僕の方を見るので手招きすると、ベンチに坐っている僕の方へやって来て、
僕から5㍍くらい離れたところで止まりそれ以上前進しようとしなかった。
其処でパンを一片放り投げてやると食べてくれる。
もう一片投げてやるとやはり食べてくれたのだが、
三回目からは食べようとしなかった。
三毛猫の後方からやって来た三匹の子猫にパンをゆずったのだ。
子猫達が食べるのを唯眺めるだけで、一匹の子猫の毛繕いをしつつ、
それより何片投げようとも子猫達の親と思われる三毛猫は食べることはなく、
子猫達が食べるのを唯見守るだけだった。
その時に我が脳裏に蘇ったのは我が家の三毛猫であった。
それはもう60年以上も昔のことなのだが、
綺麗なその三毛猫はいつしか我が家の倉庫に住みつき、いつの日にか夜になると、
僕が寝ている二階の窓ガラス戸を前足で器用に開けてベランダより入って来るようになった。
なかでも寒い冬の夜などは必ず僕の傍らで寝るようになったのだ。
その三毛猫は何処かの飼い猫だったのかも知れない。
ちゃんと躾けられていたようで、家中で排尿等をすることはまったくなかったからだ。
しかし数年後いつしか居なくなってしまう。当時人に聴いたことがある。
「猫は死ぬとき、人目に晒されないところでひっそりと死ぬものだ」と。
今日、我が眼に留まった春から夏にかけて咲く花は、というか、
僕の小さな写真機に収めた花は17種だ。収めなかった花も含めると20種を軽く越えるだろう。
それらのなかでももっとも記憶に残っているのは白花のホタルブクロだ。
このホタルブクロを写真機に収めて間が無いときに、足腰の疲労が原因だと思うのだが、バランスを失い見事に転倒したのと、
ホタルブクロが作る白の滑らかな曲線が僕の心根に何かを優しく問い掛けてくれているように思えたからだ。
また次に印象的であったのは、
阪奈道路を跨ぎ産業廃棄物処理場を通り過ぎ、左手に農地が拡がる辺りで出合ったチガヤかも知れない。
白い綿毛が風にそよぐ様子が殊に美しい。
先に堂尾池畔でも出合っているのだが、その時のチガヤは最盛期が過ぎていて、すっきりとしない姿であったからだ。
その他、コミスジやアゲハチョウ、シオカラ蜻蛉、ハグロ蜻蛉、モンシロチョウ、キチョウ、ホタル蛾、
そして名も知らない様々な生き物達に出合った。
それゆえ、実際のところはかなり疲労困憊の態の山行ではあったが、
半面温雅な精神を抱き続け自然を享受したそれでもあった。
(写真上・ホタルブクロ)
(写真上・チガヤ)
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