山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

京都北山・桑野橋~四等三角点~桑野橋(登山者が殆ど入らない山域なのかも知れない)

2018年08月22日 | 山野歩
2017年08月19日(日)
『京都北山』
<桑野橋~四等三角点~桑野橋>
[コースタイム]
[桑野橋バス停]9:05→(イバリ谷)→11:34[四等三角点548m]12:19→14:18桑野橋バス亭]
<登山者が殆ど入らない山域なのかも知れない>
あることが切っ掛けとなり、2017年の4月よりダイアモンドトレールを歩き始めた。
昭文社の地図を購入し、その解説小冊子に記されているルートからピックアップして歩き始めた。
昭文社の地図にはコースタイムが記載されていて、このタイムを目標として計画を立てるのだが、
しかしこのタイムで歩くことは今の僕には不可能だということが解る。
2017年の7月からは、嘗て楽しませてもらった比良山系を、やはり昭文社の地図を購入し縦走コースを歩いた。
そして現在、5月からは北山(京都)を歩きつつある。
北山を歩くのは今日で三度目、今回選択したルートは桑野橋をスタートして、鷹ヶ峰から烏帽子岳、そして白倉岳へと進む道だった。
しかし烏帽子岳どころか鷹ヶ峰にも達することが出来ず、四等三角点(548m)を確認して引き返さざるを得なかった。
今日出合った唯一の道標は、下山して来てもう其処に国道が見えるという処に立っていた。
この道標に従って進めば、素直に国道に出られるのだろうと思ったがけっしてそうではなかった。
動物の侵入を防ぐための金網が張り巡らされていて通り抜けられない。結局、今朝通った出入り口まで道無き処を歩かねばならなかった。
また、引き返すときに尾根道からイバリ谷へ下る最後の処はかなりの急勾配で、
道は判然としなかったが、次回やって来たときの為に、その場所(沢の様子)をしっかりと頭に叩き込んだつもりだ。

道標は帰路で見付けた一つのみで、テープも至極少なかった。入山時より道が分からなくて苦労する。
昭文社の解説文章に「イバリ谷を渡って急な尾根道に取り付く」とあるのだが、登れそうな処がなかなか見つからなくて、
一旦だいぶん谷の奥まで進むが違うようだと引き返し、ここなら何とか上れるだろうと思う処を、
トレッキングポールを支えにし、樹木を掴みながら急斜面を懸命に上った。
急斜面を上り切り、踏み跡らしき処を、尾根を外さないように暫く進むとテープが現れホッとしたのを覚えている。
しかしそれ以降もテープは少なく、引き返すときの為にやって来た道を、振り返り振り返り後の景色を確認しつつ前進する。
漸く四等三角点548mに辿り着き安堵し一休みとする。時刻は既に11時半が廻っていた。
その時刻には鷹ヶ峰に到着している計画であった。
地図上では、ここから鷹ヶ峰までは今まで歩いて来たのと同じくらいの道程があるゆえ、前進するのか引き返すのかと躊躇する。
しかし兎に角、鷹ヶ峰までは行きたいと思い10分ほど前進するが相変わらずテープが見当たらない。
判然としない道が今後も続くなら、鷹ヶ峰到着はいったい何時頃になるのだろうか。
道に迷うことなく到着出来るのだろうか。もし迷ったときに、迷うことなく引き返すことが可能なのだろうか。
バスの時刻までにバス停に着くことが出来るのだろうかなどと考えると不安になった。
結果的には、17時05分のバスが来るまで3時間近く停留所に腰掛けていることになったのだが、
山の情報を頂戴しようと近くの水泳場へと赴き受付におられた方に、「鷹ヶ峰へ行こうと思ったのですが、道標も無く道が判然としなかった」と問うと、
60歳くらいの男性の方が「山道の世話をする人がいなくなってしまった」「私は鷹ヶ峰へ行ったことがない」
「最近、死亡事故があったんですよ、気を付けてくださいな」と続けた。この山域は登山者が殆ど入らない山域なのかも知れない。
またその死亡事故とは、今年に入って近くの比良山系の村井という処で発見された二人の登山者の遺体の件のことに違いないだろうと思った。
今日出合った蝶は、コミスジとクロアゲハ、そして久し振りのモンキアゲハだ。
引返す道で出合った大型で美麗な一頭のモンキアゲハが、現れたかと思うや否や軽快に滑るが如く樹林中へと消えてしまった。
蝉はミンミンゼミの声のみ、秋の花であるマツカゼソウがイバリ谷を前進する道で僅かだが咲き始めていた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 生駒山系縦走路・ほしだ園地... | トップ | ホテイアオイ(熱帯アメリカ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山野歩」カテゴリの最新記事