山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

ミヤマセンキュウ(槍沢左岸を歩くときに出合う)

2018年11月15日 | 植物
2018年11月07日(水)
『ミヤマセンキュウ』
<槍沢左岸を歩くときに出合う>
書籍に記載があった
「葉は2~3回3出羽状複葉」「小葉は羽状に深く裂ける」「先は長く尖る」が決めてとなり、
2008年09月18日に次女と槍沢左岸を歩くときに、僕が出合ったセリ科の花は[深山川芎]であることが解った。
「芎」に如何なる意味があるのだろうかと漢和辞典を紐解くと、
字義として「芎藭は、おんなかずら。セリ科の多年草で香気が高く、強壮剤などに用いる」と書かれていた。
前日は横尾山荘に泊り、朝に山荘を出立し槍ヶ岳へと向かったのだが、

写真(上)横尾山荘

[深山川芎]を見た時には降っていなかった雨が、槍沢最後の上りに差し掛かったころに降り始めた。
娘と二人で歩くあのときはほんとうにしんどかった。
当時の山日記に僕は次のように記している。
「J子がトイレに行きたいというので一旦殺生ヒュッテに入ることにする。それは僕にとって救いであった。
何故ならそのときの僕の体力と精神力では其処より肩の小屋まで一気に上り切れない状態にあったからだ。
殺生ヒュッテと書かれた道標に導かれ懸命に歩む。
俯き足下のみを見て必死に足を前へ進める。
J子の姿を懸命に追う。時折J子の姿が霧中へ消える。
我が身体は冷え切り疲労困憊の状態にあった。」と。

写真(上)上高地
コメント
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