むかしムカシ、その昔・・・
息子がまだ小学校低学年のころ、私がお風呂でデカ~イおならを捕まえ、火を点けたときのことを思い出した。
きょうは大きな孫がパーソナリティーを務めているFM宝塚『ファミラン王国』のオンエアの日、
パソコンをひらき、FM宝塚という小さなFM電波を福岡で聞いた。
大きな孫のトークはきわめて快調、ときどき京都弁のアクセントが交じるところがいい。
さて、“カナッチのお風呂で遊ぼう”というコーナー。
小さな子とお母さん、もしくはお父さんが自宅のお風呂でどんな遊びができるか、丁寧な解説がはじまった。
私はふと、現在50数歳になった長男がまだ小学生だったころ、二人で風呂に入っていたときのことを思い出した。
日曜日の午後だったかなあ。あのころは息子も親父と風呂に入るのを嫌がらなかったころ。
突然、私は巨大なオナラが出る予感に襲われた。
「俺は、いまから巨大なオナラを捕まえる。お前は急いでキッチンからマッチを持ってきてくれ!オナラを燃やす」
私は洗面器を逆さまにしてお湯に沈めた。
オナラが噴出する角度を考え、そのときを待った。尿意ではない屁意を感じ、一発ブッカました。「ボワ~ン!」
みごとオナラは洗面器の底に捕まえられた。三分の一ほどガスが溜まっている。
「いいか、オナラはメタンガス。火を点けると燃えるという。俺は昔から一度実験したかったのだ。
たぶん燃えると思うから、少し用心しよう!」
息子は緊張して洗面器を押さえている。私はマッチに火を点けた。息子の手から洗面器を受け取り、私の方に近づけ、
洗面器を傾け、ガスが外に出るようにした。そして、マッチの炎を近づけた。
「ボ~ン!ものすごい音、そして、一瞬青白い炎が30センチくらい上がった。
息子も私も一瞬、声もなく立ちすくんだ。
「どうした?何があった?」母親と長女が風呂場に駆け込んできた。
「屁を燃やしたら、物凄い音を出して爆発した。」
あとは、親子4人で転げまわって大笑いした。
オナラを燃やすのは危険だと書いてある本に出合ったのは後のこと。
そのことをメッセージに書いたので、大きな孫も丁寧に、オナラを燃やしては絶対にいけませんよと
話していた。
息子と風呂に入ったのは、そう、きょうのような、こんな小春日和の午後だったような気がする。
11日の日没。