浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

万田坑②

2015年05月22日 | 日記

昨日行った三井三池鉱の万田坑跡。

炭鉱の地底に溜まる水をくみ上げ、働く人々を地底に送り、新鮮な空気を地底に送り。掘り出した石炭を
運び出すため、巨大な立坑が掘られた。蒸気タービンが24時間活動した。
鋼鉄のクレーンと煉瓦造りの機械室が往時の姿を留めている。

鉄製のトロッコ、巨大な今にも動き出しそうな巻き上げ機。

 

明治30年(1897年)に堀りはじめ、平成9年3月まで動き続けた。

明治40年の写真。

もう一枚、昭和38年三井三池炭鉱三川鉱で起こった炭塵爆発事故を伝える記事。
死者171人、531人が不明と。

三川坑は万田坑と地底の坑道で結ばれている。粉じんの爆発で生じた一酸化炭素(CO)は
網の目のように広がった地底の坑道に広がり、働いていた人たちを呑み込んだ。

死者458人、一酸化炭素中毒患者839人。戦後最悪の炭鉱事故であった。