大分県豊後高田市に中世の荘園の面影を伝える、「田染荘」という美しい村里がある。
きのう、評論家、富山和子さんをご案内した。743年墾田永年私財法により水田が生まれ、荘園となった。開墾された当時のままにいまも川の流れも田の畔も千数百年のいにしえの姿を留める。かつてこの地は宇佐神宮の荘園であった。
「田園空間博物館」、人々に“やすらぎ”と“癒し”を伝えようと農林省が指定した。その発案者が富山和子さんであった。
田染荘は、春は花桃や菜の花が、夏は青田とホタルの乱舞、秋は黄金色の稲田、冬は白銀の雪景色。四季折々美しい。
美しい景観、豊かな自然、人々の営みによって長い間培われた伝統や文化、さまざまな魅力がある。こうした農村地域を一つの屋根のない博物館として保全活用をしようという取り組み、これが「田園空間博物館」である。
「水」と「土」と「里」がおりなす世界、いま、この田染荘にはいま高校生や中学生が修学旅行や農家民宿にやってくる。田植えや稲刈りを楽しむ。荘園領主制度(水田オーナー)がある。御田田植祭、収穫祭で都市との交流が続く。
私はこれまで「野山を歩く」「文化財探訪」のお仲間をご案内して喜んでいただいた。ホタルが素晴らしい。
みなさんに自信を持ってお勧めする素晴らしいポイント。豊後高田市に電話をすれば、丁寧に説明をいただける。0978-22-3100