こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

本 質 成 分 ➂

2018-04-13 22:29:15 | Weblog
エネルギーを消費してしまう

ことは要するに

できない

何故なら

それは

姿カタチを変えて

人知れず

保存される

ことになっているからである


利用することと消費することとは

本質に於いて異なったもの

     
エネルギーは本来不滅

宇宙が誕生したその時

ビッグバンを契機として

そうなるための条件



与えられていた

エネルギー保存則は

普遍的な法則

疑いようのない事実


地球が温暖化するようになったのは

エネルギー保存則のなせる業

地下資源を燃やして熱を取り出す行為で

可燃性地下資源であるメタン

CH4の構成因子

である炭素原子一つ

と水素原子二つづつとが

燃焼する際に

酸素原子とそれぞれに結びつき

酸素化合物として

安定化するその過程で

炭素がCO2一つになると同時に

水素も同様に

H2O二つへと変成する仕組み


メタンを燃やして得た熱で

タービン翼に回転するための動因を与え

その運動エネルギーで

磁石がつくる磁場と磁界とを変化させ

磁束と導体とが

ある条件の下でつくりだす

特別な関係性が

電気エネルギーを生み出すための起電力

となって作用することで

電流を誘導するための条件

がこのとき

整う


発電原理はファラデーの電磁誘導の法則に従い

水を熱して高温の蒸気

にするための圧縮過程を経て

高温の蒸気がもつ粘性

を媒介として利用することで

安定した状態の円運動を導き

回転装置に発電能力を賦与する

ための条件付け

を与える能力を引き出させる


液体の水は百度で沸騰してしまうのだが

圧力を加えることで

もっと高い数百度の熱

を与えることが可能となる

原発の蒸気は三百度以下

の温度で

蒸気タービンに円運動を

定常状態で与えている


水蒸気を一定の温度に保たせる

その目的のために

火力発電所の燃焼炉では

地下資源を絶えず

燃やし続けて

いなければならなくなった

電気が余っている深夜であっても

発電所の燃焼炉では

発電の有無に関わらず

地下資源を燃やし続けている

ということが殊更安い

深夜電力料金制度の実施を

続けさせているその背後の事情


これが再生電源を大量導入していながら

二酸化炭素をまったく減らせずにいた

理由となっただけでなく

CO2の濃度上昇を

逆に加速することともなったのだった


こうして世界はパリ協定が定める

削減目標を成就させる義務

を改めて背負い込む

という事態へと

陥ることとなったのだった


発電機の回転運動能力は

主要な交流成分である周波数を与え

磁極が切り替わるその周期的変化

の数

が磁場に影響を与えるその効果で

起電力を

より高いレベルのものにする

直流電流にはこの磁場の変化が

そもそもない

電圧の変化がつくる

高低差の波のカタチが

交流電圧に平方根を与えている


発電機の回転数が乱れると

たちまち周波数変動を引き起こす

安定していた正弦波を

乱れて不安定な

統一性を欠いた

乱れた波へと劣化させてしまう


これにより電圧変動

が同時に引き起こされることとなり

電力の品位は著しく劣化し

電気エネルギーを役に立たないものへと

一瞬で変える


誘導法則が与えるこの発電メカニズム

を知らないと

再生可能エネルギーを導入していながら

二酸化炭素が増えていたその事実

の意味を正しく理解することが

つまり

できない


省エネ節電もまた然り

温暖化を止めるつもりで

電力消費を減らしたところで

発電所では蒸気発電

を常に維持するという条件

に拘束されていることから

発電機の回転数を調節する能力を

本質的に失っている


これが既存の温暖化防止対策の総て

が環境対策として

悉く無効となっていたことのその理由

過去の環境投資の一切は

二酸化炭素を増やす結果しか残しておらず

地下資源の輸入量を減らして

CO2の発生量を

削減することができないまま

電気料金の低下

という望まれていたその効果も

何一つとして実現してはいなかった


この無駄な投資行為というものが

電気料金に太陽光付加金という名目で

役に立っていない装置

を導入してきた無駄な経過と

それが生むコストの一方的な損失の増加を

後払いで国民に請求する

という制度を誕生させた


交流電流に関する基礎的な知識がなければ

国連の環境部会が陥った

無間地獄のその意味を

永久に悟ることはできまい

秘密主義という国民に対する背信行為が

止まらない温暖化と

それが確定させた有効需要の喪失

という現実を定着させ

国際経済にデフレ圧力を

いまかけている


こうした経過が京都議定書を

パリ協定へと書き換えさせた

知識階級が陥った判断の過ち

という人為的失敗

こそが

止まらない温暖化を導いた

その基礎的な原因となっている


当事者の総ては

自らが犯した錯誤

の理由にまだ

まったく気付かずにいる

電力業界はその理由を承知していても

真相を告白することが

既にできなくなっている

それ故に秘密主義へと奔らざるを得なかった

今更事実関係を告知したところで

既に成り立っている

世界中に与えた損害の代償の規模は

補償が可能なレベルを

遥かに大きく超えてしまっている


電力業界が秘密主義と決別しない限り

国連の環境部会はパリ協定の達成期限を

更に百年以上引き伸ばす

ことしか最早できない


問題の本質を見誤っている以上

有効解は永遠に

待機し続けていなければならない

その永い長い期間

を通じて

二酸化炭素と気体の水

による二種類の温室効果ガスの濃度は

高まることはあっても

低下することは絶対に

ないのだ


海面の温度を高めつづけて

海水を蒸発させ

雲を増産し

その後

上空に潜在状態で滞留し

位置エネルギー状態を保ち

寒気に触れてそれが凝固し

重さを得て落下する雨

のエネルギーとなることにより

洪水と山崩れ

などの自然災害を

頻繁に引き起こす


上空を温めることに使われている

これら二種類の温室効果ガス

のうちの一つである水蒸気は

地表へと落下しながら

時に応じて集中豪雨を引き起こし

洪水を伴う自然災害

となって狂暴化することを繰り返す


万物を破壊するエネルギーの相を経て

海へと戻ったその一部は

波と潮流のもつ

間接エネルギーへと遷移

して漂う


気候変動で低気圧が発達すると

それが生む下降気流である

高気圧も同様に優勢となり

それが次の低気圧を一層発達させる

この対流圏おきているエネルギー転換

を軸とする循環系を強化促進しながら

気圧差が生む風の威力が

反時計回りの強大な破壊圧となって

地表を台風などが襲う

ことを毎年着実に繰り返す

温暖化のエネルギーは

困ったことに

年々歳々その威力を発達させ

破壊圧を増強するサイクル

を強化する


エネルギーはこうして減ることなく

相転移を繰り返し

次々に変遷していきながら

決して潰え去ることなく

惑星のもつ固有のエネルギーとなって

自らの性質と形状を変えながら

新たなエネルギーへと変身し

顕在化と潜在化とを

循環状態で繰り返す


エネルギーというものは

永遠に不滅

それ故に消費することが

本来できない

このエネルギーを有効利用することで

温暖化を緩和しながら

電気エネルギーを増幅させる仕組み

をこれからすぐにでも

探り出さなければならない

その方法を特定するということこそが

文明が進化するために

予め用意されていた

最後のチャンス


未来型の新電源の供給権は

核の放棄

を決断し易くするだろう

環境負荷のない優良な新電源は

エネルギーコストをゼロ

にする効能をもっている

この未来電源を保有しない限り

その国の存続は大いに危うい


核にシガミついて繁栄を遠ざけるのか

新電源の供給権を確保して

健全で優良なエネルギーで

繁栄を勝ち取るのかの選択の仕方

で惑星の未来が決まる


核廃絶を実現するための選択は

世界中が探し求めている

環境負荷のない

最も低廉な電源を巡る

その供給権の確保

が成否を決める

最終因子


温暖化は文明の華を啓かせるための

最後の手段

このチャンスを失ってしまったら

現在の悪循環から

永久に抜け出せなくなる


これまでに電気エネルギーを

供給してきたその方法が

不滅のエネルギーがもつ有害性

を本質成分として内包し

ある日その一部を局地的に

開放することが

近い将来あり得る


これら一連のエネルギーの相転移現象が

道の選択を誤ったこの文明へと

直接的に報復する

ようになった予兆こそ

気候変動という

地球規模の現象なのだ


温暖化こそは

エネルギーが不滅であることの

そのなによりの

証拠


問題の本質を正しく理解する

ということが

困難な状況から脱出するための

最初の一歩
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