こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

事 実 誤 認 ④

2018-04-29 10:36:06 | Weblog
直流電流は回路を成立させることにより

消費電流を負荷へと誘導する仕組み

閉じた回路を開くとき

そこにある電荷の移動は

一瞬で遮断され

電流は消滅する

電力消費を消すことは

誘導能力の停止

を意味する

回路電源というものは

電流の誘導を

電気機器を

人が制御することによって

停止させる


直流回路の場合

節電は環境対策として確かに有効なのだが

交流は電路となっていることから

省エネ節電や再生電源の導入などでは

交流電源の負担を

軽減することができない


交流電流のままでは

回路を形成することそれ自体

が不可能なことなのだ


オルタナティブ(A)カレント(C)

つまり

もう一つの電流を

成り立たせるための磁極の切り替え



毎秒50回

正確に実行することで

50ヘルツの周波数を生み出している

というその方法が

発電機にかかっている恒常的な負担を

片時も休めないように

仕向けている


毎分3000回転するタービン軸

に装着されている永久磁石は

円運動が安定した状態で

持続しているその限りに於いて

周波数を一定の数値に保ちつづける

だが安定性を失って

恒常性を損なった周波数は

電圧の所在を不安定化させ

電圧が交互に変遷することで

作られる山と谷からなる曲線を

制御できないようなものにする


電力業界は電力需要が激減した深夜

であっても

一定の発電を行っていなければならない

過剰な発電を行わざるを得なくなったそのために

使われずに余った電力を

大地に吸わせることが義務化した


この無駄に捨てられている電力を

少しでも換金しようとして

低廉な深夜電力料金制度が

早くから設定されている

需要の減った深夜の時間帯に

電力消費を増やすことができれば

接地で捨てている無駄な電流を

その分だけ

現金化して回収することが

可能になる


電力需要が最大化する時期などには

省エネ節電努力を広範囲で行って

需要水準が

供給能力を超えないよう

努めていなければならない


要するに

交流は回路を形成することが

本質的にできないからこそ

需要の有無に関わらず

発電するための蒸気圧を

常に一定の状態に保っている

必要に縛られたのだ

これが節電努力が無駄

となっているその

隠されている項目の

背後の理由


節電努力を実施して

一斉に電力消費を減らしてみたところで

発電機の回転力を減らすことは

まったくできない

これが減っている筈のCO2が

却って大幅に増えていた

という現実を文明に突き付けることとなり

パリ協定の成立を

承知の如く大いに急がせた


発電機が行っている円運動の乱れ



少しであったとしても

それは周波数変動の原因となる

乱れた周波数は

電力の品位を著しく損ない

使えない電気を

無条件で量産し続ける


この状態に陥るのを避けるためには

送電系統に設けられている

大電力用ブレーカーを遮断して

電流を消すことが

急務

そうなったとき

広域停電が突発的に生じる


太陽光発電や風力電源が生んだ電力を

電力会社が買い取っていながらも



火力発電所の二酸化炭素の排出量が

却って逆に増えていた

という拙い現実を導いたその理由は

周波数という交流成分の性質にあったのだ


乱れた周波数をもつ交流は

電気エネルギーを使い物にならなくする

高品位の電流に拘っている商用電源で

周波数が不安定化すると

地下資源を燃やして得た

所与の電力全体



最悪の場合

一瞬でその総てが無駄となる


電力業界はこのため

何があっても燃焼炉の火

を落とす訳にはいかないのだ

これが大気中の二酸化炭素濃度を

年々歳々高め続けさせている

たったひとつのその理由

交流電源の宿命といってよい


節電と再生電源の取り込みで

電力会社が地下資源の消費量を

応分に減らしていたのが事実なら

環境を復元するための投資と

再投資の波は

大きなうねりとなって

国際経済に反映されていなければならない

そうなってなどいない

というこの粗末な現実こそ

問題認識能力の拙さが

生み出した愚かな結果

の馴れの果て


交流電流に関する情報公開を

国民に隠し通しておきさえすれば

電力業界の存立に危惧はない

この前提を押し立てて

真相の公表を

意図的に隠そうと

精一杯努めてきた

ということが

秘密主義を貫き通すその姿勢を

より頑ななものにした


秘密主義に拘る業界の姿勢が

温暖化を止まらないようにしただけでなく

環境投資から有効需要を失わせ

損失を闇雲に積み上げ

経済成長の劣化と

それによる貧困の蔓延

をも同時に急がせている

これら一連の経緯からみる限り

業界の冒したその罪は

限りなく重い

と言わざるを得ない


バブル経済崩壊後の

不作為の三年と

それにつづく失われた二十年

そこに追い打ちをかけた

五年以上に亘るアベノミクスの失敗

を含む政策判断の過ち

が作る錯誤

とそれによる失敗の山々が

今や不覚の三十年という永い経過時間



日本の経済史へと

深く刻み付けようとする

までになっている


交流電流に関する知識がまったくない

というその世界レベルの迷妄の原因は

世界中の電力業界が共通に持つ

秘密主義にあったのだ

問題の本質が見えていたのであれば

京都議定書COP3は

正しい方向を目指すことが

97年当時既にできていた


交流電流は直流と違って

回路を形成することが

本来できない

円環構造となる回路ではなく

一方通行の電路

となる以外に

電力を輸送する能力は

与えられてはいなかった


直流回路なら

負荷を発生させれば即

電流を導ける

だが

交流は電路となる以外に

電流を誘導することが

そもそもできない

その手段として

電位差を設定することにより

高い電位から

低い電位へと

発電した電力を

一方通行路で輸送すること

しか

できなくなった


交流は

電力輸送を効率よく成り立たせるための

方便であるに過ぎない

電位差を最大化する目的で

ゼロボルトへと繋ぐことが

必要条件となったのだ

電力を大地に吸わせても

ほぼ等量の

二次電流を誘導することができたため

交流の長距離送電が

世界各地に取り入れられた

だがそのことが

温暖化を止まらないものへと

強く規制するよう条件づけた


電気製品の内部に於いて

整流プロセスを経て

直流化された電流を導くための回路が

電気エネルギーに

所定の仕事をさせている

交流に備わる波は

電圧の分布を示すためのものであり

脈流の起源でもある

回路電圧を一定にする目的で

平滑化と安定化の両プロセスが

回路内部で実施されている


交流の長距離高圧送電は

接地を採用することで

高圧化と長距離化を同時に実現し

周波数の安定化も

うまく成り立たせることが

現状で難なくできている


交流は電路による

一方通行の

送電するための技術なのだが

直流は回路を形成することで

交流が果たしている電力輸送の送電網

から

電気製品が要求する所定の負荷

に対応する電流を

直流化したことによって

電池電源から

誘導可能なものへと変えている


周波数は磁場を変化させることによって

電流の属性に備わる誘導能力を引き出し

誘導法則を連鎖的に成立させることで

電気製品の負荷を満たすための措置

を完結させる


交流送電を直流回路と長期間混同している

ということが

止まらない温暖化という現象

を二次生成させ

気候変動要因を

一貫して高め続けさせている


火力発電所の燃焼炉で

燃やされている化石燃料が

環境対策の結果である数値を

実際に減らしている

という事実を確認しないまま

環境投資の有効性を

盲信する指導体制である以上

気候変動要因は永久に消滅しない


これまでの経緯をみると

節電や再生電源の強制的増加が

火力発電の燃焼効率を改善させた

とする具体的な証拠はない

環境性能の高い電源が

商用電源の発電義務を減らしている

という根拠不明で

身勝手な強い思い込み

の一般化が

クールビズで二酸化炭素の排出量を減らした

とする迷妄を生み落し

暑い夏に冷房を我慢して

温室効果ガスの発生量を

すっかり

減らした積もりにさせている


太陽電池や風力電源に投資すれば

大気中のCO2濃度を引き下げられる

という根拠不明の独善的な

それ故に誤った認識を推し広め

結果として京都議定書を見限って

パリ協定を新しく生みだした


交流送電の意味を

世界中の知性が知らずにいた

ということが

温暖化を止まらないようにしたのみならず

無効なままの環境対策に呼応する

世界規模の積極的投資のすべて

を無駄な努力へと置き換えた


有り余る知識を応用展開するための資質とを

共に十分もちながら

交流電流の意味を

まったくまま

温暖化を止めようとした

ということが

気候変動を文明の危機

へと高めさせた

ということになる粗末なハナシ


何と浅はかなことだろう

これが高度化した教育の

罪と咎
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